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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-02
(45)【発行日】2024-02-13
(54)【発明の名称】薬品棚
(51)【国際特許分類】
   A47B 81/00 20060101AFI20240205BHJP
   A61J 3/00 20060101ALI20240205BHJP
【FI】
A47B81/00 P
A61J3/00 310B
A61J3/00 310Z
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020059236
(22)【出願日】2020-03-29
(65)【公開番号】P2021154008
(43)【公開日】2021-10-07
【審査請求日】2023-02-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000151472
【氏名又は名称】株式会社トーショー
(74)【代理人】
【識別番号】100106345
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 香
(72)【発明者】
【氏名】大村 義人
【審査官】油原 博
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-037340(JP,A)
【文献】特開2018-196709(JP,A)
【文献】特開2005-160607(JP,A)
【文献】特開2007-089790(JP,A)
【文献】特開2001-340151(JP,A)
【文献】特開2003-000368(JP,A)
【文献】特開2002-011075(JP,A)
【文献】特開2007-007093(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2011-0124968(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 81/00
A61J 3/00
B65G 1/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数の薬剤を並べて保持しうる区分棚を複数と、前記区分棚を前方へ個別引出可能な状態で内部に収めた棚枠とを備えた薬品棚であって、前記区分棚が、保持薬剤を前方へ取り出せる前面解放の前棚部と、保持薬剤を側方へ取り出せる側面解放の内奥棚部と、前記前棚部の側方に位置し且つ前記内奥棚部の前方にも位置する箇所に設けられていて情報表示面を斜め前に向けうる情報表示部材とを具備していることを特徴とする薬品棚。
【請求項2】
小物を入れられる小箱を掛止しうる箱掛止部材が、前記前棚部の側方に位置し且つ前記内奥棚部の前方に位置し且つ前記情報表示部材の後方にも位置する箇所に設けられており、前記情報表示部材が、奥側を支点にして前側を揺動しうるものであって、その揺動にて前記箱掛止部材の前方を開閉するようになっている、ことを特徴とする請求項1記載の薬品棚。
【請求項3】
前記箱掛止部材の前の小箱掛止空間を上下に分ける仕切部材が、前記箱掛止部材の中段かつ前方に位置するとともに前記情報表示部材の後方に位置する部位に設けられており、前記仕切部材の所で前記情報表示部材が上下に分かれている、ことを特徴とする請求項2記載の薬品棚。
【請求項4】
指を掛けうる切欠が、前記情報表示部材の上端と下端との何れか一方または双方に形成されている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載された薬品棚。
【請求項5】
前記情報表示部材の前記情報表示面が、表示情報を書き替えられるようになっている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載された薬品棚。
【請求項6】
前記情報表示部材の前記情報表示面が、表示情報を保持した表示情報担体を付け替えられるようになっている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載された薬品棚。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、各種の薬剤を並べて保持する薬品棚に関し、詳しくは、引き出し可能な幾つかの区分棚を具備した薬品棚に関する。
薬品棚は、そこから必要な薬剤を収集や調製する調剤作業に場所を提供することも行う調剤台に棚部として組み込まれることが多いが、単独でも構成され使用される。
【背景技術】
【0002】
棚部を組み込んだ従来の調剤台では(例えば特許文献1,2参照)、調剤台の前方空間が通路や調剤者立ち位置として使用されることを前提に、台部が下側に配置され、そのうえで、台部の上面部分のうち後半部に対して棚部(薬品棚)が立設されるとともに、台部の上面部分のうち前半部に対して載置用板体が上面露出状態で横置きされていた。
このように棚部が台部に比べて前後に薄くて棚部に並べて置ける薬剤収容箱などの数には限りがあることから、棚部の薬剤保持量を拡大するべく、棚部の上方にスライド昇降棚を付設したり(例えば特許文献1参照)、棚部を前後二段に分割したうえで前段の棚を横スライド可能にまでしたり(例えば特許文献2参照)、棚部の改良が試みられている。
【0003】
また、調剤作業場所として使用される載置用板体を装備していない薬品類収納装置(単独の薬品棚)としては、個々の棚の引き出し方について、手動の他に、発光での案内表示やモータ駆動での押出支援などを行うものもある(例えば特許文献3,4参照)。
さらに、薬品棚における各棚への薬剤収納や各棚からの薬剤取出については、目視確認だけで行うのでなく、携帯端末を用いて適宜な支援を受けられる処方オーダエントリシステムも提供されている(例えば特許文献5,6参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2010-172502号公報
【文献】特開2012-005808号公報
【文献】特開2007-007093号公報
【文献】特開2013-255724号公報
【文献】特開2006-247150号公報
【文献】特開2015-208528号公報
【文献】特願2019-045497号(出願)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、新薬の開発やジェネリック医薬品の使用増加などによって薬剤の種類が増えており、棚部薬剤保持量には更なる拡大の要求が強まっている。しかも、台部の占有面積については拡大しないのが望ましく、そのような制約の下であっても棚部の薬剤保持量は増えて調剤作業も行える、との要件を満たす調剤台に対する要望が高まっている。
増築や区画拡大などによる設備占有域拡張が難しい小規模な調剤薬局などでは、その多くが、調剤台の数を増やすことも調剤台の台部を大きくすることも儘ならないといった状況に置かれているため、薬剤保持量の大きな調剤台に対する期待が特に強まっている。
【0006】
そこで、従来は上面露出状態で棚部や台部の前に横置きされていた載置用板体を前方へ進退可能にしたことにより、載置用板体を不使用時には収納しておくことができるようになった調剤台が開発された(特許文献7参照)。これにより、調剤台でも棚部(薬品棚)を前後にも拡大することが可能になり、引出式の区分棚が奥長になった。
しかしながら、区分棚の内部に収容される薬剤の区分数ひいては種類が増えると、内奥の総ての収容薬剤について品名等を区分棚の前面に表示することが難しくなった。
【0007】
これに対しては、既述した発光案内表示やモータ駆動支援とか(例えば特許文献3,4参照)、やはり既述した携帯端末で適宜な支援を受けられる処方オーダエントリシステムといった(例えば特許文献5,6参照)、適宜な支援手段を利用することが有効と考えられる。とはいえ、それらの支援手段を利用できるのは、該当する支援手段が既に存在している場合か、望みの支援手段を新たに設置できる場合など、限定的である。
そこで、内奥の収容薬剤に係る情報の表示も前面で簡便に行える薬品棚を実現することが技術課題となる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の薬品棚は(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり、多数の薬剤を並べて保持しうる区分棚を複数と、前記区分棚を前方へ個別引出可能な状態で内部に収めた棚枠とを備えた薬品棚であって、前記区分棚が、保持薬剤を前方へ取り出せる前面解放の前棚部と、保持薬剤を側方へ取り出せる側面解放の内奥棚部と、前記前棚部の側方に位置し且つ前記内奥棚部の前方にも位置する箇所に設けられていて情報表示面を斜め前に向けうる情報表示部材とを具備していることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の薬品棚は(解決手段2)、上記解決手段1の薬品棚であって、小物を入れられる小箱を掛止しうる箱掛止部材が、前記前棚部の側方に位置し且つ前記内奥棚部の前方に位置し且つ前記情報表示部材の後方にも位置する箇所に設けられており、前記情報表示部材が、奥側を支点にして前側を揺動しうるものであって、その揺動にて前記箱掛止部材の前方を開閉するようになっている、ことを特徴とする。
【0010】
さらに、本発明の薬品棚は(解決手段3)、上記解決手段2の薬品棚であって、前記箱掛止部材の前の小箱掛止空間を上下に分ける仕切部材が、前記箱掛止部材の中段かつ前方に位置するとともに前記情報表示部材の後方に位置する部位に設けられており、前記仕切部材の所で前記情報表示部材が上下に分かれている、ことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の薬品棚は(解決手段4)、上記解決手段1~3の薬品棚であって、指を掛けうる切欠が、前記情報表示部材の上端と下端との何れか一方または双方に形成されている、ことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の薬品棚は(解決手段5)、上記解決手段1~4の薬品棚であって、前記情報表示部材の前記情報表示面が、表示情報を書き替えられるようになっている、ことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の薬品棚は(解決手段6)、上記解決手段1~4の薬品棚であって、前記情報表示部材の前記情報表示面が、表示情報を保持した表示情報担体を付け替えられるようになっている、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
このような本発明の薬品棚にあっては(解決手段1)、複数の区分棚を棚枠の内部に収めて夫々の区分棚を個別に前方へ引き出せるようにするとともに、夫々の区分棚について更に前面解放の前棚部と側面解放の内奥棚部とを設けたうえで、前棚部からは区分棚を引き出すまでもなく保持薬剤を前方へ取り出せるとともに、内奥棚部からは区分棚を引き出せば保持薬剤を側方へ取り出せるようにしたことにより、使用頻度の高い薬剤は即時取出可能な前棚部に収めておき、使用頻度の低い薬剤は引出後に取出可能になる内奥棚部に収めておくといった使い分けができるので、利便性をほとんど損なうこと無く収容薬剤の種類数や量を大きく増加させることができる。
【0015】
しかも、区分棚に載置される薬剤にはPTP包装剤のような縦長シートのものが多く、それらは、剤種毎に縦横比二倍超の薬剤収容箱に収容されてから、薬剤収容箱が区分棚の上に並べられることに随伴して、薬品棚に収納される。
そうすると、棚面の有効利用の観点から薬剤収容箱の長手方向を前後にする前面解放の前棚部に必要な横幅・棚幅は、薬剤収容箱を二つ横並びにしても未だ、やはり棚面の有効利用の観点から薬剤収容箱の長手方向を左右にする側面解放の内奥棚部に必要な横幅・棚幅よりも狭いので、そこが空く。
【0016】
すなわち、前棚部の側方に位置し且つ内奥棚部の前方にも位置する箇所が、薬剤収容に占有されないので、薬剤収容以外に、具体的には情報表示に、使うことができる。とは言え、その横幅は狭いので、前棚部の情報表示部材と同様に前向きにしたのでは、情報表示面の幅が足りない。そこで、そこに設ける情報表示部材については、情報表示面を斜め前に向けることが可能なものを採用したことにより、情報表示面の幅が広がるので、情報表示面の幅の不足を補うことができる。
したがって、この発明によれば、内奥の収容薬剤に係る情報の表示も前面で簡便に行える薬品棚を実現することができる。
【0017】
また、本発明の薬品棚にあっては(解決手段2)、上述のように情報表示部材の情報表示面を斜め前に向けるとは言っても、その傾斜が急すぎると情報の視認が困難になってしまうことから、情報表示面の傾斜度が限られるので、情報表示部材の後方には使用されない空間が残ってしまう。具体的には、前棚部の側方に位置し且つ内奥棚部の前方に位置し且つ情報表示部材の後方にも位置する箇所が、無駄な空間になってしまう。
そこで、そこに箱掛止部材を設けて小物入れの小箱を掛止できるようにするとともに、その前に位置する情報表示部材を前側揺動可能にして箱掛止部材の前方を開閉できるようにもしたことにより、情報表示部材の後方部位までも有効利用することができる。
【0018】
さらに、本発明の薬品棚にあっては(解決手段3)、小箱掛止空間に仕切部材を設けたことにより、細い縦長の箱掛止部材や、それに組み合わせられた薄い側板など、剛性を確保するのが難しい部材について、簡便ながらも適度な補強がなされる。
しかも、それに対応させて情報表示部材も上下に分割したことにより、情報表示部材の部材数や取付部材数を、各棚対応分割よりも、減らすことが出来た。
【0019】
また、本発明の薬品棚にあっては(解決手段4)、指を掛けうる切欠を情報表示部材に形成したことにより、摘まみ部材など出っ張るタイプの付加部材が不要なばかりか、情報表示部材の開閉を指先操作にて簡便に行うことができる。しかも、その切欠形成部位を情報表示部材の上端や下端にしたことにより、周辺部材との干渉は検討すら不要になる。
【0020】
また、本発明の薬品棚にあっては(解決手段5,6)、情報表示部材の情報表示面に関して表示情報の書き替えや表示情報担体の付け替えができるようにしたことにより、薬品棚に収容する薬剤の種類変更に対応させて情報表示内容を変更する作業が、容易に行えることになる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の実施例1について、薬品棚に台部を組み合わせた調剤台の構造を示し、(a)が正面図、(b)が右側面図、(c)が斜視図である。
図2】薬品棚の拡大斜視図である。
図3】(a)が箱掛止部材と小箱との斜視図、(b)が空の区分棚の横断面に係る平面図、(c)が薬剤収容箱を並べて載せた区分棚の横断面に係る平面図である。
図4】薬品棚の使用態様を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
このような本発明の薬品棚について、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1により説明する。
図1~4に示した実施例1は、上述した解決手段1~6(出願当初の請求項1~6)を総て具現化したものである。
【実施例1】
【0023】
本発明の薬品棚の実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、本発明の薬品棚に該当する棚部20とそれを下から支える台部50とを組み合わせた調剤台10の全体構造を示し、(a)が正面図、(b)が右側面図、(c)が斜視図である。また、図2は、棚部20(薬品棚)の拡大斜視図である。
さらに、図3は、(a)が箱掛止部材35と小箱37との斜視図であり、(b)が空の区分棚21の横断面に係る平面図であり、(c)が薬剤容器29を載せた区分棚21の横断面に係る平面図である。
【0024】
調剤台10は(図1参照)、上側の棚部20(薬品棚)と下側の台部50とを重ねて連ねたものであり、一枚物からなる側板等を用いて一体化されていても良いが、ここでは別体の両部20,50を上下に重ねたものを図示しており、棚部20の底板と台部50の天板とが同一サイズで、棚部20の下面が台部50の上面を完全に覆っている。
【0025】
棚部20は(図1図2参照)、PTP包装の錠剤や,シート包装の散薬,小瓶入り液剤といった各種の比較的ちいさな薬剤を保持するためのものであり、種類の多い薬剤の出し入れが遣りやすいよう上側に配置されている。
多数の薬剤を並べて保持できるように、薬剤を載せて置くための棚板23が図示の例では6行5列のマトリクス状に配設されている(図2図3(b)参照)。
種類の異なる薬剤が混じらないよう、薬剤は、適宜な上面解放の小箱からなる薬剤容器29に収容して区分けされて、棚板23上に並べて置かれる(図3(c)参照)。
【0026】
台部50は、そのような棚部20を下から支えるとともに、調剤時に調剤対象部材を載せておくのに使用される載置受部材52を上部に装備しているものであるが、その上部を除いた大部分は、大きな薬剤やその他の器具なども収容できようになっており、戸棚になっているものもあるが、図示のものでは大きめの引出51が幾つか配設されている。
載置受部材52は、台部50に固定された天板ではなくなって、その天板に代わって当該位置に配された少し厚めの引出用枠部に対して進退可能な状態で組み込まれた可動式の板状体になっており、図示の例では、左右に一つずつ、合計で二つ、設けられている。
【0027】
このような載置受部材52,52は、横方向位置の異なる複数の部材に分かれていて、個々の載置受部材52を他の載置受部材52の状態と無関係に進退させることができるものである。そして、そのような載置受部材52は、何れも、前方へ引き出せば、台部50から前方へ突き出た調剤時使用可能状態になって、平坦な上面が載置受部材としての機能を発揮するようになっている。一方、載置受部材52を後方へ押し込めば、小さな把手53以外は台部50に収納されるので、台部50から前方へ殆ど突き出さない不使用時状態になって、調剤台10の前方の通行といった機能を毀損しないようにもなっている。
【0028】
棚部20(薬品棚)について更に説明すると(図1図2参照)、前面解放の棚枠28の内部空間が複数の区画に分けられている。本例の棚部20では、五つの縦長区画に分割されて横一列に並んでおり、それぞれの区画に一つずつ区分棚21が装備されている。
区分棚21は(図1図2図3(b)参照)、何れも、区画の一側を画するとともに複数の棚の支持機能を発揮する本例では左の側板22と、縦一列に並んで側板22に固定された六段の棚板23と、棚板23の上面の周縁部のうち側板22や小側板22a等の無い解放面の下端部位に立設された塀状部材24と、区分棚21を前方へ引出可能にするためのスライダ25と、区分受部材26とを具備している。
【0029】
棚板23は、何れも、従来品と同じく上面の平坦な板体からなり、横幅は従来と概ね同等で良いが、奥行きが従来品より長くて二倍~三倍ほどになっているので、薬剤の収納量が増えている。より実用的な観点からは、薬剤容器29の搭載数が増えている(図3(c)参照)。その代わり、前からだけでは奥寄りの薬剤やその薬剤容器29を取り出し難くなっているので、区分棚21の各段が(図1図2図3(b)参照)、前面が常に解放されている前方の前棚部21aと、区分棚21を引き出したときに側板22の反対側が解放されるようになっている内奥棚部21bとに分けられている。
【0030】
そのため、内奥棚部21bに係る薬剤の取出や薬剤容器29の着脱についても、区分棚21を引き出せば、その解放側面から容易に行うことができる。前棚部21aに係る薬剤の取出や薬剤容器29の着脱については、区分棚21を引き出すまでもなく、解放前面から容易に行うことができるので、前棚部21aは、使用頻度の高い薬剤の収納に適している。なお、図示の例では(例えば図3(b)参照)、棚板23が前棚部21aと内奥棚部21bとに分割されているようにも見えるが、それらの間の仕切壁が各段ごとに分割されており、棚板23は、前後(21a,21b)に連結した一枚の板からなる。
【0031】
塀状部材24は(図2図3(b),(c)参照)、棚板23の上面のうち前棚部21aの前端や内奥棚部21bの右端など解放面寄り部位など、棚板23の上面を区切っておきたい適宜な部位に設けられており、区分棚21の出し入れ時の一寸した揺れなどで薬剤や薬剤容器29が棚板23から滑り落ちるを防止するためのものなので、薬剤や薬剤容器29の出し入れの邪魔にならないように、背の低いものが設けられている。図示の塀状部材24は連続しているが、完全に連続していることは必須でなく、落下防止機能が発揮できれば良いので、薬剤や薬剤容器29の短辺より小さな欠け等は有っても良い。
【0032】
スライダ25は(図2参照)、区分棚21の引出方向である前後方向に長く延びた引出機構の可動部であり、本例では区分棚21の最下部にだけ装備されているが、区分棚21の最上部だけや上下双方に設けても良い。また、スライダ25の個数や配置に関して、図示のような中央の一カ所か、図示を割愛した複数箇所が、採用されるが、その際、該当する区画における左右方向の配置位置として左右対称位置が採用されている。
そして、そのような位置にスライダ25を装備した棚部20は、側板22を左方に配した図示の区分棚21に限らず、それとは左右対称的に側板22を右方に配した不図示の区分棚も、同じ区画に付け替えることができるものとなっている。
【0033】
区分受部材26は、上述した載置受部材52を少し小さくして台部50の上部でなく区分棚21に組み込んだようなものであり、図示の例では夫々の区分棚21の下部に一つずつ組み込まれて、最下の棚板23の直ぐ下であってスライダ25の直ぐ上の所に位置しているが、区分棚21の他の部位に装備されていても良く、複数設けられても良い。。
区分受部材26も、載置受部材52と同じく調剤時に調剤対象部材を載せておくためのものなので、同様に上面の平坦な板状体からなり、同様に横たえて組み込まれていて、区分棚21から進退させうる可動状態で区分棚21に付設されたものとなっている。
【0034】
とはいえ、区分受部材26は、載置受部材52とは取り付け箇所が異なるので、載置受部材52とは異なり、区分棚21が前方で十分に引き出されたときにだけ側方へ引き出すことができるようになっている。それ以外のときには、棚部20に対する区分棚21の収納を妨げないように、区分受部材26は区分棚21の中に押し込んで置かれる。
このような区分受部材26,26,…は、区分棚21から側方へ突き出た調剤時使用可能状態と、区分棚21から側方へ不所望には突き出でていない不使用時状態とを、選択的に採りうる可動状態で区分棚21に付設されたものとなっている。
【0035】
なお、区分受部材26は棚部20の下部に組み込まれており、載置受部材52は台部50の上部に組み込まれており、棚部20と台部50は上下に配置されているので、区分受部材26と載置受部材52とがぶつかって干渉するといった不都合な状態が生じるおそれは無い。区分棚21の最も下のスライダ25が載置受部材52と干渉することも無い。
また、図示は割愛したが、区分受部材26にも載置受部材52にも不使用時状態を継続させる状態安定化手段が付設されている。
状態安定化手段は、永久磁石と鉄片を用いた所謂マグネットキャッチや、軽く押し込むとラッチされ更に押し込むとラッチが解除されるラッチ機構など、簡素なものが良い。
【0036】
上述したように棚部20(薬品棚)の区分棚21には、保持薬剤を前方へ取り出せる前面解放の前棚部21aと、保持薬剤を側方へ取り出せる側面解放の内奥棚部21bとが、各段毎に装備されているが、その段構成とは異なる構成の部材も装備されている。
具体的には(図1図3参照)、仕切部材27と情報表示部材30と箱掛止部材35とが、前棚部21aの右側方に位置し且つ内奥棚部21bの前方にも位置する箇所に設けられている。
【0037】
箱掛止部材35は(図3(a)参照)、縦長の板材からなり、その長手方向に即ち上下方向に多数の掛止穴36が形成されている。本例では(図1(c),図2参照)、二つの箱掛止部材35が長手方向を上下に向けた縦列状態で区分棚21に組み込まれている。
小箱37は(図3(a)参照)、薬剤を束ねる輪ゴム等の小物を入れておくのに好適な上面解放の小さな箱体であり、その一端部には、掛止穴36に対応した掛止部38が形成されている。そのため、小箱37の掛止部38を箱掛止部材35の何れかの掛止穴36に引っ掛けることで、小箱37が箱掛止部材35の適宜箇所に掛止され、その小箱37が上面解放の水平な姿勢をとりつづけるようになっている。
【0038】
仕切部材27は(図1図2図3(b),(c)参照)、概ね長方形状の横板からなり、後端部が上下の箱掛止部材35,35の境目に位置し、中間部が小側板22aに寄り添うようにして前方に至り、前端部が小側板22aの前端部の横に位置しているので、箱掛止部材35の前の小箱掛止空間を上下に分けるものとなっている。
また、仕切部材27は、その右端部が小側板22aに連結されるとともに、その左端部が前棚部21aの右側板に連結されているので、小側板22aの強度と剛性を補強するものにもなっている。
【0039】
情報表示部材30は(図2図3(b),(c)参照)、縦長の平板を主体としたものであり、奥側の長辺の上端部と下端部とに揺動支点31,31が設けられおり、その奥側の長辺を小側板22aの前端に沿わせた状態で、揺動支点31が仕切部材27の前端部や小側板22aの前縁の端部の直前部などに係合されているため、奥側を支点にして前側を揺動させることができるようになっている。このような情報表示部材30も、仕切部材27の所で上下に分かれて、二つが装備されており、それぞれの情報表示部材30が、個別に、奥側を支点にした揺動にて箱掛止部材35の前方を開閉しうるようになっている。その開閉の操作容易性を損なうことなく閉時には閉状態を継続させるために、前端部とその閉時対向部位とが磁力等で軽く引き合う図示しない状態安定化手段も設けられている。
【0040】
また、情報表示部材30は、前側を前棚部21aから離した揺動状態で開き(図2の上側部分と図3(c)とを参照)、前側を前棚部21aに寄せた揺動状態で閉じるが(図2の下側部分と図3(b)とを参照)、後者の閉状態で情報表示面33を斜め前に向けるようになっている。
しかも、その情報表示面33にはウレタンやアクリルなどが塗装されていて、新たな情報を書き込むことに加えて既存の情報を消すことも可能なので、情報表示部材30の情報表示面33が表示情報を書き替えることのできるものとなっている。
【0041】
さらに、本例の情報表示部材30では(図2参照)、上側の情報表示部材30の下端部と、下側の情報表示部材30の上端部とに、切欠32が形成されている。切欠32は、情報表示部材30の開閉操作を行うときに指先等を掛けるためのものなので、図示は割愛したが、情報表示部材30の上端と下端との双方に形成されていても良い。そして、このような情報表示部材30と上述の仕切部材27とやはり上述した箱掛止部材35との間には、それらの設置箇所について、情報表示部材30が箱掛止部材35の前方に位置し、箱掛止部材35が情報表示部材30後方に位置し、仕切部材27が箱掛止部材35の中段かつ前方に位置するとともに情報表示部材30の後方に位置している、という関係がある。
【0042】
この実施例1の調剤台10について、特に棚部20(薬品棚)について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。
図2は、薬剤容器29を載せる前の棚部20等の外観斜視図であり、図3(c)は、薬剤容器29を載せた区分棚21の横断面に係る平面図であり、図4は、薬剤容器29を載せて使用に供されている棚部20等の外観斜視図である。調剤台10や棚部20は基本的に該当部材を人手で作動させるものなので、以下、使用態様を中心に説明する。
【0043】
先ず、調剤台10の台部50に収納しておく薬剤等は、従来通り、該当する引出51を引き出してそこに出し入れする(図1参照)。
次に、調剤作業に先立って棚部20に収納しておく薬剤5は(図4ではPTP包装剤を横置きで縦に重ねて収容したイメージを表示している)、必須ではないが大抵は薬剤容器29に収容しておき、薬剤容器29を棚板23の上に並べて置くことで(図3(b),(c)参照)、該当する区分棚21に収納する。その際、区分棚21の前棚部21aに前向きで二個ほど置く薬剤容器29については、従来通り、区分棚21の引出状態に依らず何時でも、解放前面から薬剤容器29を出し入れすることができる(図2図4参照)。
【0044】
これに対し、区分棚21の棚板23の内奥棚部21bの上に置かれる薬剤容器29については従来と異なる。すなわち、区分棚21ひいては棚板23の奥行きが増して(図3(b)参照)、そこの内奥棚部21bに薬剤容器29を横向きで前後に複数個たとえば四個ほど並べられるようになっているが(図3(c)参照)、内奥棚部21bは前面の前棚部21aの後方に位置していて前面からの出し入れが困難なため、内奥棚部21bに対する薬剤容器29や薬剤5の出し入れについては、該当する区分棚21を棚部20から前方へ引き出した状態で解放側面から行う(図2図4参照)。
【0045】
薬剤容器29の前端面などに薬品名29aが付されている場合は、薬剤容器29を区分棚21に載せ置いたことに随伴して、前棚部21aや内奥棚部21bの解放面に薬品名29aが表示されるが(図4では「…」で示した)、薬品名29aが薬剤容器29に付されていない場合は、前棚部21aや内奥棚部21bの解放面の下端に近い塀状部材24かその近傍の棚板23の前端部等に薬品名29aを付しておく(図4では、左下にだけ、符号「29a」を明記した)。後者の場合、薬品名29aは、将来の薬剤の入れ替えや並べ替え等に備えて、付け替え可能なシート等に記しておくのが良い。
【0046】
また、この棚部20では、上述したように前方の情報表示部材30と後方の箱掛止部材35とが区分棚21の前棚部21aの右方に装備されている。そして、左端の区分棚21が棚枠28から前へ引き出された状態では(図4参照)、その区分棚21に装備された上下の情報表示部材30のうち上のものは、裏返って内面を見せるところまで大きく開けられて、箱掛止部材35の前方を解放しており、そこから、箱掛止部材35に掛止済みの小箱37の前端部が見える。箱掛止部材35に対する小箱37の追加や付け替え更には小箱37への小物の出し入れ等は、そのように情報表示部材30を開けた状態で行う。情報表示部材30の開閉操作は、切欠32に指先を掛けることで、簡便に行うことができる。
【0047】
一方(図4参照)、上下の情報表示部材30のうち下のものは、前端を前棚部21aの前端部に寄せていて、箱掛止部材35の前方を閉じるとともに、表の情報表示面33を斜め前に向けている。その情報表示面33には表示情報34が付されている。表示情報34の典型例は、該当する区分棚21の棚板23の内奥棚部21bの上に並べて載置された薬剤容器29,29…の薬品名29a,29a,…を縦書きで横に並べたものであるが、内奥棚部21bの上の薬剤が分かれば表示情報34は他の形態のものであっても良い。
棚枠28に押し込まれている他の区分棚21についても、基本的に、総ての情報表示部材30が、前方から表示情報34を目視で読み取れるように、閉状態にされる。
こうして、準備作業を終えると、調剤指示に応じて調剤台10から薬剤5を取り出す調剤作業を行える状態になる。
【0048】
そして、調剤指示部材61等による調剤指示が出され、それに応じて調剤台10に収容されている薬剤5等を取り出す場合(図4参照)、区分棚21の前端に表示されている薬品名29aや、情報表示部材30の情報表示面33に表示されている薬品名29aなどを見て、調剤対象の薬剤5を収容している薬剤容器29を探し出す。
区分棚21の前端に置かれた薬剤容器29とその収容薬剤5は、区分棚21を引き出さなくても直ちに取り出せるが、棚部20の内側に位置している薬剤容器29とその収容薬剤5は、該当する区分棚21を棚部20から前方へ引き出した後に(図4では左端の区分棚21を参照)、その解放側面から取り出す。
【0049】
薬剤5の取り出しは、薬剤容器29を取り出すことなく薬剤容器29の前や上の隙間から中の薬剤5だけを抜き取ることで行っても良いが、先ず薬剤容器29を取り出して薬剤容器29の上方を大きく解放し、そこから薬剤5を取り出しても良い。
後者の遣り方では、該当する区分棚21を棚枠28から前方へ引き出した後、薬剤容器29を取り出す前に、その区分棚21から区分受部材26を右方へ引き出しておくのが良い(図4参照)。
【0050】
そうすることで、区分棚21から取り出した薬剤容器29を区分受部材26の上に一時的に置いておけるので、薬剤容器29から必要な薬剤を取り揃える調剤行為が楽な姿勢で行えるので、調剤対象の薬剤の個数が多くても、さらには切断作業を伴うような場合でも、能率良く行えるうえ、間違いも起き難い。また、引き出した区分棚21については、情報表示部材30の揺動範囲が広がることから、箱掛止部材35の前を大きく開けることができるので(図4参照)、そこの小箱37から輪ゴムを取り出して薬剤5を束ねるといった付随作業も容易かつ迅速に行うことができる。
【0051】
さらに、薬剤容器29から取り出した薬剤5を収容するための薬剤収集箱62や、調剤指示箋や処方箋といった調剤指示部材61は、台部50から載置受部材52を引き出しておいて、その上に載せて置く。このような載置受部材52と区分受部材26との使い分けは必須では無いので、両部材26,52同時でも一方の部材だけでも使い方は自由であるが、それ又はそれらを載置に使用することで、調剤者の手が空くので、区分棚21の引き出し行為や薬剤容器29の取り出し行為についても、楽な姿勢で行うことができる。
そして、一つの区分棚21に係る薬剤5を総て取り出したら、そこの区分受部材26を区分棚21の中に押し戻し、更に該当する区分棚21を棚部20の中に押し戻す。
【0052】
他の薬剤も取り揃える必要があれば、他の該当する区分棚21について、上述の行為を繰り返し行う。
そして、必要な薬剤のうち調剤台10に収容されていた薬剤が総て薬剤収集箱62の中に収まったら、調剤指示部材61や薬剤収集箱62を手にし、それから載置受部材52を台部50の中に押し戻す。
こうして、棚部20に従来より多くの薬剤容器29を収納した調剤台10からも、滞りなく必要な薬剤を取り出して収集することができる。
【0053】
[その他]
上記実施例では、情報表示部材30の情報表示面33に表示情報34の書き替え可能なものが採用されていたが、情報表示部材30の情報表示面33は、直に表示情報34を付すものに限定される訳で無く、表示情報34を保持した表示情報担体を着脱可能なものであっても良く、この場合、表示情報担体を付け替えることで、表示情報34が更新されることになる。そのような表示情報担体としては、マグネットプレートや、粘着性が弱くて貼ったり剥がしたりできる付箋状の部材などが挙げられる。
【0054】
上記実施例では、箱掛止部材35が上下二つに分かれ、その間に仕切部材27の後端部が介在している構成を述べたが、箱掛止部材35が上下に連結していている部分の前面に対して仕切部材27の後端面が当接状態で取り付けられていても良い。箱掛止部材35の分割数や仕切部材27の組み込み個数も、上述した実施例における個数に限定されるものでなく、小側板22aの剛性等と仕切部材27の部材費等との兼ねない等に応じて適宜選択しうるものである。小箱37に入れておく物についても、上述した輪ゴムの他、クリップや、表示情報担体の予備、薬品在庫、収納薬剤の医薬品添付文書などが挙げられる。
【0055】
上記実施例では、複数の区分棚21,…,21の引出操作に係るインターロックについては言及しなかったが、何れか一つの区分棚21が少しでも引き出されたら他の区分棚21は何れも引き出せなくなるインターロック機構を装備することが望ましい。インターロック機構は、何れか一つの引出部材が動くとそれに応じてロック部材が作動して他の引出部材と干渉して他の引出部材の動きを規制する機械式のものが、停電の影響を受けないので、使い易い。
【0056】
上記実施例では、載置受部材52や区分受部材26が載置用板体や区分受用板とも言える板状部材になっていたが、それらの部材は使用目的に適うものであれば板状でなくても良い。それらの可動状態についても、上例では載置受部材や区分受部材が前や横へ進退可能な状態で保持されて手動の引き出しや押し込みにて姿勢等の状態を切り替えるようになっていたが、その状態切替は、手動に限られる訳でなく例えばモータ駆動等によってなされるものであっても良く、横向き姿勢のまま水平移動する態様に限られる訳でもなく、例えば、一端部を軸支されて、そこを中心に揺動可能になっていて、載置使用に適う水平な突き出し姿勢と、突き出し不要時の垂下姿勢や後退姿勢とを切り替えるものでも良い。
【0057】
上記実施例では、棚部20の棚枠28の内部を複数の区画に分けるときに全部を列単位で分割して縦長の区分棚21が横一列に並んでいたが、棚枠28の内部の区画分けは、それに限定される訳でなく、棚枠28の一部など部分的に行っても良く、上下の区分を排除するものでもない。
上記実施例では、区分棚21の片面が総て又は前端部を除いた片面の大部分が側板22にて塞がれていたが、区分棚21の強度や剛性に不足が無く、さらに棚から薬剤が溢れ落ちるといった不都合も無ければ、区分棚21の両側面が大きく解放されていても良い。
【0058】
また、区分棚21の引き出し方についても、手動に限られる訳でなく、案内表示や支援駆動などが有っても良い(例えば特許文献3,4など参照)。
さらに、区分棚21への薬剤収納や区分棚21からの薬剤取出についても、目視確認だけで行うのでなく、適宜なシステムの支援を受けられるようにすると更に良い(例えば特許文献5,6など参照)。
【0059】
上記実施例では、区分受部材26が区分棚21の小側板22aの方へ進出するようになっていたが、区分受部材26が側板22の方へも進出できるようになっていても良い。
そうすることで、離れている他の区分棚21に対して薬剤の出し入れを行うときなどにも調剤対象部材を載せ置くのに使用することができる。
【0060】
上記実施例では、区分棚21の後端に背板の有るものを図示したが、区分棚21の後端から薬剤容器29が落ちるおそれが無ければ、背板は無くても良い。
上記実施例では、隣り合う区分棚21,21の間に仕切用の部材が無かったが、棚間に平板等を装着して棚間を明確に仕切るのも良い。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明の薬品棚は、上述した実施例のように調剤台に棚部として組み込んだものに限定される訳でなく、他の台部などと組み合わせても良く、単独の薬品棚としても良い。
【符号の説明】
【0062】
5…薬剤(PTP包装剤,シート剤)
10…調剤台、
20…棚部(薬品棚)、
21…区分棚、21a…前棚部、21b…内奥棚部、
22…側板、22a…小側板、23…棚板、24…塀状部材、
25…スライダ、26…区分受部材、27…仕切部材、
28…棚枠、29…薬剤容器、29a…薬品名、
30…情報表示部材、
31…揺動支点、32…切欠、
33…情報表示面、34…表示情報(表示情報担体)、
35…箱掛止部材、36…掛止穴、37…小箱、38…掛止部、
50…台部、51…引出、52…載置受部材、53…把手、
61…調剤指示部材(調剤対象部材)、62…薬剤収集箱
図1
図2
図3
図4