(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-02
(45)【発行日】2024-02-13
(54)【発明の名称】管理装置、管理システム、管理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/087 20230101AFI20240205BHJP
【FI】
G06Q10/087
(21)【出願番号】P 2022159597
(22)【出願日】2022-10-03
【審査請求日】2022-10-03
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 https://support.zaico.co.jp/hc/ja/articles/6944899782809(ウェブサイトへの掲載日:令和4年5月30日) https://www.zaico.co.jp/engineer/fedex-location-search/(ウェブサイトへの掲載日:令和4年5月30日) https://apps.apple.com/jp/app/zaico-%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%89%E5%9C%A8%E5%BA%AB%E7%AE%A1%E7%90%86%E3%82%BD%E3%83%95%E3%83%88/id588938108(発明の機能を付したバージョン1.35.14の配信日:令和4年6月6日)
(73)【特許権者】
【識別番号】517014468
【氏名又は名称】株式会社ZAICO
(74)【代理人】
【識別番号】110004222
【氏名又は名称】弁理士法人創光国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】田村 壽英
(72)【発明者】
【氏名】上川 啓后
(72)【発明者】
【氏名】井川 森午
【審査官】加舎 理紅子
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-057415(JP,A)
【文献】特開2017-174272(JP,A)
【文献】特開2010-044724(JP,A)
【文献】特開2017-117290(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品の在庫数を管理する管理装置であって、
ユーザの位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記物品の在庫数と前記物品の位置情報とを前記物品に関連付けて在庫情報として記憶している記憶装置から、前記ユーザの位置を基準として所定の範囲内に位置する対象物品の前記在庫情報を取得する在庫情報取得部と、
前記在庫情報取得部が取得した前記在庫情報に基づき、前記対象物品の名称
と前記対象物品の在庫数とを含む対象物品情報を、前記ユーザと前記対象物品の位置関係に応じた順に並べた対象物品一覧を表示部に表示させる表示制御部と
、
前記在庫情報を更新させるための前記対象物品の個数か、又は前記在庫情報を確認するための前記対象物品の個数の入力を受け付ける受付部と
を備え、
前記表示制御部は、予め定められた条件に基づき、前記対象物品一覧における前記対象物品情報の並び順を更新する、
管理装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記対象物品情報を、前記ユーザと前記対象物品との距離が近い順に並べた前記対象物品一覧を表示部に表示させる、請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記ユーザの位置情報が所定の閾値以上に変化した場合に限り、前記対象物品一覧における前記対象物品情報の並び順を更新する、請求項1に記載の管理装置。
【請求項4】
前記受付部が前記対象物品を入庫することを示す入庫指示と前記対象物品の個数の入力を受け付けた場合、前記受付部が受け付けた前記対象物品の個数を対応する前記在庫情報の前記在庫数に加算して、前記記憶装置の前記在庫情報を更新させるための更新信号を生成する更新制御部を更に備える、請求項
1に記載の管理装置。
【請求項5】
前記受付部が前記対象物品を出庫することを示す出庫指示と前記対象物品の個数の入力を受け付けた場合、前記受付部が受け付けた前記対象物品の個数を対応する前記在庫情報の前記在庫数から減算して、前記記憶装置の前記在庫情報を更新させるための更新信号を生成する更新制御部を更に備える、請求項
1に記載の管理装置。
【請求項6】
前記受付部が前記対象物品の棚卸をすることを示す棚卸指示と前記対象物品の個数の入力を受け付けた場合、入力を受け付ける前の前記在庫情報を参照可能な履歴として残しつつ、対応する前記在庫情報の前記在庫数を前記受付部が受け付けた前記対象物品の個数に更新させるための更新信号を生成する更新制御部を更に備える、請求項
1に記載の管理装置。
【請求項7】
前記表示制御部は、前記受付部が前記対象物品の棚卸をすることを示す棚卸指示と前記対象物品の個数の入力を受け付けた場合、前記受付部が受け付けた前記対象物品の個数の合計と、対応する前記在庫情報の前記在庫数とを比較した結果を示す比較情報を前記表示部に表示させる、請求項
1に記載の管理装置。
【請求項8】
前記受付部が受け付けた前記対象物品の個数の合計と、対応する前記在庫情報の前記在庫数とが一致した場合、前記対象物品の棚卸が完了したことを示す情報を付加して前記記憶装置の前記在庫情報を更新させるための更新信号を生成する更新制御部を更に備える、請求項
7に記載の管理装置。
【請求項9】
前記記憶装置は、所定の領域毎に前記物品の前記在庫数と前記物品の位置情報とを記憶しており、
前記表示制御部は、前記所定の領域毎に前記対象物品の個数の合計と、対応する前記在庫情報の前記在庫数とを比較した結果を示す前記比較情報を前記表示部に表示させ、
前記更新制御部は、前記受付部が受け付けた前記対象物品の個数の合計と、対応する前記在庫情報の前記在庫数とが一致した場合、前記所定の領域毎に棚卸が完了したことを示す更新信号を生成する、
請求項
8に記載の管理装置。
【請求項10】
前記表示制御部は、
前記ユーザの位置と前記対象物品の位置とをマッピングした物品配置図を前記表示部に更に表示させ、
前記物品配置図において、前記対象物品一覧の先頭の前記対象物品の表示を他の前記物品とは異なる表示形式で表示させる、
請求項
1に記載の管理装置。
【請求項11】
前記受付部は、前記対象物品一覧又は前記物品配置図において、前記ユーザに選択された前記対象物品の個数の入力を受け付け、
前記表示制御部は、前記物品配置図において、前記ユーザに選択された前記対象物品の表示を他の前記物品とは異なる表示形式で表示させる、
請求項
10に記載の管理装置。
【請求項12】
前記受付部は、前記対象物品一覧において、前記ユーザによる複数の前記対象物品の入力を受け付け、
前記表示制御部は、前記ユーザに選択された複数の前記対象物品の位置と前記ユーザの位置とをマッピングした結果を物品配置図として前記表示部に表示させる、
請求項
1に記載の管理装置。
【請求項13】
前記受付部は、前記対象物品一覧において前記対象物品が配列されている順に、前記対象物品の個数を前記ユーザの音声で受け付ける、請求項
1に記載の管理装置。
【請求項14】
前記受付部は、前記ユーザの位置が前記物品の位置から所定の距離内になったことに応じて、前記対象物品の個数を前記ユーザの音声で受け付ける、請求項
1に記載の管理装置。
【請求項15】
前記物品の前記在庫数を管理する管理システムであって、
前記物品の前記在庫数と前記物品の位置情報とを前記物品に関連付けて前記在庫情報として記憶している前記記憶装置と、
前記記憶装置の前記在庫情報を取得して、前記ユーザと前記対象物品の位置関係に応じた順に並べた前記対象物品一覧を前記表示部に表示させる、請求項1から
14のいずれか一項に記載の前記管理装置と、
前記管理装置と通信し、前記管理装置から受け取った制御信号に応じて、前記在庫情報を前記管理装置に供給するか、又は、前記記憶装置の前記在庫情報を更新する、管理サーバと
を備える、管理システム。
【請求項16】
コンピュータが実行する、物品の在庫数を管理する管理方法であって、
ユーザの位置情報を取得するステップと、
前記物品の在庫数と前記物品の位置情報とを前記物品に関連付けて在庫情報として記憶している記憶装置から、前記ユーザの位置を基準として所定の範囲内に位置する対象物品の前記在庫情報を取得するステップと、
前記在庫情報に基づき、前記対象物品の名称
と前記対象物品の在庫数とを含む対象物品情報を、前記ユーザと前記対象物品の位置関係に応じた順に並べた対象物品一覧を表示部に表示させるステップと、
前記在庫情報を更新させるための前記対象物品の個数か、又は前記在庫情報を確認するための前記対象物品の個数の入力を受け付けるステップと、
予め定められた条件に基づき、前記対象物品一覧における前記対象物品情報の並び順を更新するステップと
を備える、管理方法。
【請求項17】
コンピュータにより実行されると、前記コンピュータを請求項1から
14のいずれか一項に記載の前記管理装置として機能させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置、管理システム、管理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
商品、部品、材料等の物品の在庫管理は、人手による作業が多く、手間を簡略化できるシステムが望まれていた。例えば、物品の総重量を計測し、総重量から物品数を算出することによって実在庫数を把握する方法が知られていた(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような人手による作業は、物品を保管している保管場所において、管理すべき物品を把握し、在庫量の確認、入庫、出庫、又は棚卸等を行うことである。しかしながら、管理すべき物品の種類、数が多くなったり、同じ物品でも保管場所が分散したりすると、熟練者であっても保管している物品を把握することが困難になってしまい、作業を速やかに行うことが困難になることがあった。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、保管場所で保管している物品を簡便に把握できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様においては、物品の在庫数を管理する管理装置であって、ユーザの位置情報を取得する位置情報取得部と、前記物品の在庫数と前記物品の位置情報とを前記物品に関連付けて在庫情報として記憶している記憶装置から、前記ユーザの位置を基準として所定の範囲内に位置する対象物品の前記在庫情報を取得する在庫情報取得部と、前記在庫情報取得部が取得した前記在庫情報に基づき、前記対象物品の名称を含む対象物品情報を、前記ユーザと前記対象物品の位置関係に応じた順に並べた対象物品一覧を表示部に表示させる表示制御部とを備え、前記表示制御部は、予め定められた条件に基づき、前記対象物品一覧における前記対象物品情報の並び順を更新する、管理装置を提供する。
【0007】
前記表示制御部は、前記対象物品情報を、前記ユーザと前記対象物品との距離が近い順に並べた前記対象物品一覧を表示部に表示させてもよい。
前記表示制御部は、前記対象物品情報を、前記対象物品の位置が高い順、又は前記対象物品の位置が低い順に並べた前記対象物品一覧を表示部に表示させてもよい。
【0008】
前記表示制御部は、前記対象物品情報を、所定の期限が近い順に並べた前記対象物品一覧を表示部に表示させてもよい。
前記表示制御部は、前記ユーザの位置情報が所定の閾値以上に変化した場合に限り、前記対象物品一覧における前記対象物品情報の並び順を更新してもよい。
【0009】
前記対象物品情報は、前記対象物品の在庫数を更に含み、前記管理装置は、前記在庫情報を更新させるための前記対象物品の個数か、又は前記在庫情報を確認するための前記対象物品の個数の入力を受け付ける受付部を更に含んでもよい。
【0010】
前記受付部が前記対象物品を入庫することを示す入庫指示と前記対象物品の個数の入力を受け付けた場合、前記受付部が受け付けた前記対象物品の個数を対応する前記在庫情報の前記在庫数に加算して、前記記憶装置の前記在庫情報を更新させるための更新信号を生成する更新制御部を更に備えてもよい。
【0011】
前記受付部が前記対象物品を出庫することを示す出庫指示と前記対象物品の個数の入力を受け付けた場合、前記受付部が受け付けた前記対象物品の個数を対応する前記在庫情報の前記在庫数から減算して、前記記憶装置の前記在庫情報を更新させるための更新信号を生成する更新制御部を更に備えてもよい。
【0012】
前記受付部が前記対象物品の棚卸をすることを示す棚卸指示と前記対象物品の個数の入力を受け付けた場合、入力を受け付ける前の前記在庫情報を参照可能な履歴として残しつつ、対応する前記在庫情報の前記在庫数を前記受付部が受け付けた前記対象物品の個数に更新させるための更新信号を生成する更新制御部を更に備えてもよい。
【0013】
前記表示制御部は、前記受付部が前記対象物品の棚卸をすることを示す棚卸指示と前記対象物品の個数の入力を受け付けた場合、前記受付部が受け付けた前記対象物品の個数の合計と、対応する前記在庫情報の前記在庫数とを比較した結果を示す比較情報を前記表示部に表示させてもよい。
【0014】
前記受付部が受け付けた前記対象物品の個数の合計と、対応する前記在庫情報の前記在庫数とが一致した場合、前記対象物品の棚卸が完了したことを示す情報を付加して前記記憶装置の前記在庫情報を更新させるための更新信号を生成する更新制御部を更に備えてもよい。
【0015】
前記記憶装置は、所定の領域毎に前記物品の前記在庫数と前記物品の位置情報とを記憶しており、前記表示制御部は、前記所定の領域毎に前記対象物品の個数の合計と、対応する前記在庫情報の前記在庫数とを比較した結果を示す前記比較情報を前記表示部に表示させ、前記更新制御部は、前記受付部が受け付けた前記対象物品の個数の合計と、対応する前記在庫情報の前記在庫数とが一致した場合、前記所定の領域毎に棚卸が完了したことを示す更新信号を生成してもよい。
【0016】
前記表示制御部は、前記ユーザの位置と前記対象物品の位置とをマッピングした物品配置図を前記表示部に更に表示させ、前記物品配置図において、前記対象物品一覧の先頭の前記対象物品の表示を他の前記物品とは異なる表示形式で表示させてもよい。
【0017】
前記受付部は、前記対象物品一覧又は前記物品配置図において、前記ユーザに選択された前記対象物品の個数の入力を受け付け、前記表示制御部は、前記物品配置図において、前記ユーザに選択された前記対象物品の表示を他の前記物品とは異なる表示形式で表示させてもよい。
【0018】
前記受付部は、前記対象物品一覧において、前記ユーザによる複数の前記対象物品の入力を受け付け、前記表示制御部は、前記ユーザに選択された複数の前記対象物品の位置と前記ユーザの位置とをマッピングした結果を物品配置図として前記表示部に表示させてもよい。
【0019】
前記受付部は、前記対象物品一覧において前記対象物品が配列されている順に、前記対象物品の個数を前記ユーザの音声で受け付けてもよい。
前記受付部は、前記ユーザの位置が前記物品の位置から所定の距離内になったことに応じて、前記対象物品の個数を前記ユーザの音声で受け付けてもよい。
【0020】
本発明の第2の態様においては、前記物品の前記在庫数を管理する管理システムであって、前記物品の前記在庫数と前記物品の位置情報とを前記物品に関連付けて前記在庫情報として記憶している記憶装置と、前記記憶装置の前記在庫情報を取得して、ユーザと対象物品の位置関係に応じた順に並べた対象物品一覧を表示部に表示させる、第1の態様の前記管理装置と、前記管理装置と通信し、前記管理装置から受け取った制御信号に応じて、前記在庫情報を前記管理装置に供給するか、又は、前記記憶装置の前記在庫情報を更新する、管理サーバとを備える、管理システムを提供する。
【0021】
本発明の第3の態様においては、コンピュータが実行する、物品の在庫数を管理する管理方法であって、ユーザの位置情報を取得するステップと、前記物品の在庫数と前記物品の位置情報とを前記物品に関連付けて在庫情報として記憶している記憶装置から、前記ユーザの位置を基準として所定の範囲内に位置する対象物品の前記在庫情報を取得するステップと、前記在庫情報に基づき、前記対象物品の名称を含む対象物品情報を、前記ユーザと前記対象物品の位置関係に応じた順に並べた対象物品一覧を表示部に表示させるステップと、予め定められた条件に基づき、前記対象物品一覧における前記対象物品情報の並び順を更新するステップとを備える、管理方法を提供する。
【0022】
本発明の第4の態様においては、コンピュータにより実行されると、前記コンピュータを第1の態様の前記管理装置として機能させる、プログラムを提供する。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、保管場所で保管している物品を簡便に把握できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本実施形態に係る管理システムSの構成例を示す。
【
図2】本実施形態に係る管理装置100の構成例を示す。
【
図3】本実施形態に係るシステムSの動作フローの第1例を示す。
【
図4】本実施形態に係る表示制御部143が表示部130にメニュー画面を表示させた例を示す。
【
図5】本実施形態に係る表示制御部143が表示部130に対象物品一覧132を表示させた例を示す。
【
図6】本実施形態に係るシステムSの動作フローの第2例を示す。
【
図7】本実施形態に係るシステムSの動作フローの第3例を示す。
【
図8(a)】本実施形態に係る表示制御部143が、対象物品を入庫する際に、表示部130に対象物品の個数を入力させるための画面を表示させた例を示す。
【
図8(b)】本実施形態に係る表示制御部143が、対象物品を出庫する際に、対象物品の個数を入力させるための個数入力画面135を表示部130に表示させた例を示す。
【
図8(c)】本実施形態に係る表示制御部143が、対象物品を棚卸する際に、対象物品の個数を入力させるための個数入力画面135を表示部130に表示させた例を示す。
【
図9】
図7に示した本実施形態に係るシステムSの動作フローの第3例の変形例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
<管理システムSの構成例>
図1は、本実施形態に係る管理システムSの構成例を示す。管理システムSは、物品の在庫数を管理するシステムであって、作業者であるユーザと物品との位置関係を当該ユーザに把握させる。物品は、商品、部品、材料等を含む。管理システムSは、このような物品を管理する企業、商店、団体等であれば、利用可能なシステムである。管理システムSは、記憶装置10と、管理サーバ20と、管理装置100とを備える。
【0026】
記憶装置10は、物品の在庫数と物品の位置情報とを物品に関連付けて在庫情報として記憶している。記憶装置10は、物品を識別情報(ID)、物品の名称等を用いて記憶していることが望ましい。物品の位置情報は、例えば、物品を保管している保管場所における物品の位置を示す情報である。物品の位置情報は、緯度及び経度によって特定される物品の位置情報であってもよい。物品の位置情報は、物品の高さの位置を示す情報を含んでいてもよい。
【0027】
記憶装置10は、ユーザによって入力された位置情報を記憶してもよい。この場合、管理サーバ20、管理装置100、作業者等が操作する他のデバイス等が位置情報の入力を受け付けてよい。なお、位置情報は、物品を入庫する際に入力されることが望ましい。例えば、ユーザが物品を保管場所に置いて保管し、当該物品の保管位置から所定の範囲内において管理装置100を操作して入庫動作をした場合、当該管理装置100は、ユーザから受け付けた位置情報又は自身の位置情報を当該物品の位置情報として記憶装置10に記憶させる。
【0028】
記憶装置10は、管理サーバ20と接続されている記憶装置である。また、記憶装置10は、ネットワークに接続されているデータベース等であってもよい。また、記憶装置10は、管理装置100に設けられている記憶部であってもよい。
【0029】
管理サーバ20は、管理装置100と通信し、管理装置100から受け取った制御信号に応じて、記憶装置10に記憶されている在庫情報を管理する。例えば、管理サーバ20は、記憶装置10が記憶している在庫情報を管理装置100に供給する。また、管理サーバ20は、記憶装置10の在庫情報を更新する。
【0030】
管理装置100は、ユーザの操作を受け付け、ユーザの操作に応じて物品の在庫数を管理するためのデバイスであり、例えばスマートフォン又はタブレットである。本実施形態において、複数の物品30を保管している保管場所において、このような管理装置100をユーザが操作して複数の物品30を管理する例を示す。
【0031】
管理装置100は、まず、ユーザの位置を示す位置情報を取得する(
図1の(1))。管理装置100は、複数の物品30のうち、ユーザの位置を基準として所定の範囲内に位置する対象物品の在庫情報を要求する制御信号を管理サーバ20に送信する(
図1の(2))。
図1において、複数の物品30のうちユーザの位置に対して所定の範囲の物品を対象物品40とした。
【0032】
管理サーバ20は、制御信号に応じて、記憶装置10が記憶している対象物品40の在庫情報を供給する(
図1の(3))。そして、管理装置100は、対象物品40の在庫情報に基づき、対象物品40の情報をユーザと対象物品の位置関係に応じた順に並べた対象物品一覧を表示部に表示させる(
図1の(4))。
【0033】
このように、管理装置100は、ユーザを基準とした所定の範囲内に保管されている対象物品40の名称と在庫数を一覧にして表示させるので、ユーザは、例えば、目の前の対象物品40の情報を簡便に把握できる。また、管理装置100は、表示している対象物品一覧を適宜更新させてよい。この場合、ユーザは、例えば、保管場所の中を移動しても、移動先の物品30の情報を簡便に把握できる。
【0034】
管理装置100は、対象物品40の入庫、出庫、棚卸等を行うための操作入力を受け付けるように構成されていることが望ましい。これにより、ユーザは、簡便に把握した対象物品40の情報に基づき、対象物品40の入庫、出庫、棚卸等を速やかに実行できる。このような管理装置100について、次に説明する。
【0035】
<管理装置100の構成例>
図2は、本実施形態に係る管理装置100の構成例を示す。管理装置100は、管理装置100は、例えば、物品の在庫数を管理するためのアプリケーションがインストールされた携帯端末、スマートフォン、タブレット、ウェラブル端末、携帯型PC等である。管理装置100は、通信部110と、記憶部120と、表示部130と、制御部140とを備える。
【0036】
通信部110は、管理サーバ20と通信ネットワーク等を介して通信する。通信部110は、記憶装置10と通信ネットワーク等を介して通信してもよい。通信部110は、インターネット回線、無線LAN、携帯電話網等の通信ネットワークに接続するためのインターフェースである。
【0037】
記憶部120は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を含む記憶媒体である。また、記憶部120は、HDD(Hard Disk Drive)及び/又はSSD(Solid State Drive)等の大容量記憶装置を含んでもよい。記憶部120は、例えば、コンピュータが管理装置100として機能する場合、コンピュータを機能させるOS(Operating System)、及びプログラム等の情報を格納してもよい。また、記憶部120は、プログラムの実行時に参照されるデータベースを含む種々の情報を格納してもよい。
【0038】
また、記憶部120は、管理装置100が動作の過程で生成する(又は利用する)中間データ、算出結果、閾値、基準値、及びパラメータ等をそれぞれ記憶してもよい。また、記憶部120は、管理装置100内の各部の要求に応じて、記憶したデータを要求元に供給してもよい。
【0039】
表示部130は、物品等の情報を表示する。表示部130は、保管場所における物品の配置状況、保管場所を撮像した撮像画像等を表示してもよい。表示部130は、管理装置100の通信状態、OS、アプリケーションの実行状態等を表示するためのディスプレイとしても機能することが望ましい。
【0040】
表示部130は、タッチパネルの機能を有し、入力部131として動作してもよい。入力部131は、管理装置100のユーザからの操作、指示等が入力される。また、入力部131は、表示部130とは別個の入力デバイスであってもよい。
【0041】
制御部140は、管理装置100の各部を制御する。例えば、制御部140は、通信部110を介して種々の情報を授受する。制御部140は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部140は、位置情報取得部141と、在庫情報取得部142と、表示制御部143と、受付部144と、更新制御部145とを有する。言い換えると、CPUは、記憶部120に記憶されたプログラムを実行することにより、位置情報取得部141、在庫情報取得部142、表示制御部143、受付部144、及び更新制御部145を有する制御部140として機能する。
【0042】
位置情報取得部141は、ユーザの位置情報を取得する。位置情報取得部141は、例えば、通信部110を介してGPS衛星等と通信して、管理装置100の現在位置を算出してユーザの位置情報とする。また、物品の保管場所にビーコン信号等を送信する送信機が設けられている場合、位置情報取得部141は、通信部110が受信したビーコン信号に基づいて管理装置100の現在位置を算出し、ユーザの位置情報としてもよい。
【0043】
在庫情報取得部142は、記憶装置10からユーザの位置を基準として所定の範囲内に位置する対象物品の在庫情報を取得する。在庫情報取得部142は、例えば、ユーザの位置情報を含み、在庫情報を要求する制御信号を生成する。在庫情報取得部142は、通信部110を介して生成した制御信号を管理サーバ20に送信する。これにより、在庫情報取得部142は、管理サーバ20から返信された対象物品の在庫情報を取得する。
【0044】
表示制御部143は、表示部130を制御して、表示部130に情報等を表示させる。表示制御部143は、例えば、ユーザが実行する作業を入力するためのメニュー画面を表示させる。また、表示制御部143は、在庫情報取得部142が取得した在庫情報に基づき、対象物品の名称を含む対象物品情報を表示部130に表示させる。
【0045】
対象物品情報は、対象物品の名称を含む。これにより、ユーザは、所定の範囲の対象物品の名称を把握することができる。また、対象物品情報は、対象物品の名称と対象物品の在庫数の組を含む情報であってもよい。これにより、ユーザは、所定の範囲の対象物品の名称を在庫数と共に把握することができる。
【0046】
表示制御部143は、対象物品情報を、ユーザと対象物品の位置関係に応じた順に並べた対象物品一覧にして表示部130に表示させることが望ましい。例えば、表示制御部143は、対象物品情報を、ユーザと対象物品との距離が近い順に並べた対象物品一覧を表示部130に表示させる。これにより、ユーザは、表示部130に表示された対象物品の情報から、実際に保管場所に保管されている対象物品の位置を容易に把握することができる。また、表示制御部143は、対象物品情報を、対象物品の位置が高い順、又は対象物品の位置が低い順に並べた対象物品一覧を表示部130に表示させてもよい。
【0047】
なお、物品には、消費期限、使用期限、賞味期限等を有するものがある。そして、記憶装置10が、このような期限の情報を物品に更に対応づけて在庫情報として記憶している場合、表示制御部143は、対象物品情報を、このような所定の期限が近い順に並べた対象物品一覧を表示部130に表示させてもよい。これにより、ユーザは、例えば、消費期限の近い順に対象物品を容易に把握できるので、消費期限の順に対象物品を出庫して、在庫している物品の消費期限を保つように管理することが容易にできる。
【0048】
また、表示制御部143は、予め定められた条件に基づき、対象物品一覧における対象物品情報の並び順を更新する。例えば、表示制御部143は、所定の時間間隔で定期的に対象物品一覧を更新する。これにより、ユーザは、所定の時間毎に最新の対象物品一覧を確認することができる。
【0049】
表示制御部143は、ユーザの移動に応じて、対象物品一覧を更新してもよい。例えば、表示制御部143は、ユーザの位置情報が所定の閾値以上に変化した場合に限り、対象物品一覧における対象物品情報の並び順を更新する。これにより、管理装置100は、例えば、ユーザが立ち止まっていて対象物品に変化がない場合等において、管理サーバ20との通信量を低減させることができる。
【0050】
受付部144は、ユーザが入力部131を操作して入力されたユーザ入力を受け付ける。受付部144は、例えば、ユーザが在庫情報を更新させるための対象物品の個数の入力を受け付ける。また、受付部144は、ユーザが在庫情報を確認するための対象物品の個数の入力を受け付けてもよい。
【0051】
更新制御部145は、受付部144が受け付けたユーザ入力に基づき、在庫情報を更新させるための更新信号を生成する。更新制御部145は、通信部110を介して生成した更新信号を管理サーバ20に送信する。更新制御部145の具体的な動作については後述する。
【0052】
<管理システムSの動作フローの第1例>
図3は、本実施形態に係る管理システムSの動作フローの第1例を示す。
図3は、管理システムSがユーザに対象物品の位置を確認させるための動作をする例を示す。ユーザは、管理装置100にインストールされているアプリケーションソフトを実行して、物品の管理をするものとする。また、記憶装置10は、在庫情報を記憶しているものとする。
【0053】
ここで、在庫情報は、物品の在庫数と物品の位置情報とを物品の名称に関連付けられた情報とする。なお、物品の位置情報は、物品の絶対座標を示す情報であってもよく、これに代えて、例えば、「第3番棚、上から4段目、右から30cm」といった保管場所に特有の相対的な座標として示す情報であってもよい。この場合、管理サーバ20及び/又は管理装置100は、物品の位置座標と相対的な座標との対応関係を記憶しており、相互に変換可能であることが好ましい。
【0054】
まず、表示制御部143は、メニュー画面を表示させる(S70)。
図4は、本実施形態に係る表示制御部143が表示部130にメニュー画面を表示させた例を示す。
図4の例は、ユーザに「入庫」、「出庫」、「棚卸」、「物品確認」の動作を選択させるための画面である。
【0055】
ここで、ユーザが「物品確認」を選択した選択入力を受付部144が受け付けた例を説明する。なお、S71からS77の動作において、表示部130は、メニューに戻ることを示すボタン等を表示してよく、この場合、制御部140は、ユーザがメニューに戻ることを示すボタンをタッチすることにより、S70に戻るように動作することが望ましい。
【0056】
次に、位置情報取得部141は、ユーザの位置情報を取得する(S71)。位置情報取得部141は、例えば、管理装置100の現在位置をユーザの位置情報として取得する。次に、在庫情報取得部142は、取得したユーザの位置情報を含み、在庫情報を要求する制御信号を生成する。そして、在庫情報取得部142は、生成した制御信号を管理サーバ20に送信する(S72)。
【0057】
管理サーバ20は、通信部110から送信された制御信号を受信したことに応じて、記憶装置10を検索して位置情報が示す位置から所定の範囲内の物品を対象物品として抽出する(S73)。ここで、所定の範囲は、例えば、予め管理サーバ20に登録されている情報である。これに代えて、所定の範囲は、管理装置100に登録されていてもよい。この場合、在庫情報取得部142は、S72において、ユーザの位置情報と所定の範囲の情報を含む制御信号を管理サーバ20に送信する。
【0058】
管理サーバ20は、抽出した対象物品の在庫数と位置情報とを対象物品の名称に関連付けた情報を、対象物品の在庫情報として管理装置100に送信する(S74)。これにより、在庫情報取得部142は、ユーザの位置を基準として所定の範囲内に位置する対象物品の在庫情報を取得する。
【0059】
次に、表示制御部143は、取得した在庫情報に基づき、対象物品の名称を含む対象物品情報を、ユーザと対象物品の位置関係に応じた順に並べた対象物品一覧を表示部130に表示させる(S75)。管理装置100の制御部140は、ユーザがアプリケーションの動作を終了させた場合(S76:Yes)、物品の管理動作を終了する。
【0060】
制御部140は、ユーザがアプリケーションの動作を継続させ(S76:No)、予め定められた条件を満たすか否かを判定する(S77)。例えば、制御部140は、所定の時間が経過したことに応じて(S77:Yes)、S71に戻る。これにより、管理システムSは、S71からS75を実行して、在庫情報取得部142が次の在庫情報を取得する。
【0061】
そして、S75において、表示制御部143は、在庫情報取得部142が取得した次の在庫情報に基づき、対象物品一覧を更新する。このように、表示制御部143は、予め定められた条件に基づき、対象物品一覧における対象物品情報の並び順を定期的に更新することができ、ユーザは、所定の時間毎に最新の対象物品一覧を確認することができる。
【0062】
また、制御部140は、S77において、ユーザの位置の移動が所定の閾値以上になったか否かを判定してもよい。この場合、S77において、位置情報取得部141は、ユーザの位置情報を取得する。そして、制御部140は、ユーザの位置情報が所定の閾値以上に変化した場合に(S77:Yes)、S71に戻る。なお、位置情報取得部141は、ユーザの位置情報を取得済みなので、S72に戻ってもよい。これにより、ユーザは、所定の距離以上移動することにより、最新の対象物品一覧を確認することができる。
【0063】
管理システムSは、管理装置100が管理動作を終了する(S76:Yes)まで、以上の動作を継続させてよい。これにより、ユーザは、保管場所で保管している物品を簡便に把握できる。
【0064】
<対象物品一覧132の例>
図5は、本実施形態に係る表示制御部143が表示部130に対象物品一覧132を表示させた例を示す。
図5の例は、表示制御部143が、対象物品情報を、ユーザと対象物品との距離が近い順に並べた対象物品一覧132を表示部130に表示させた例を示す。対象物品一覧132には、物品の名称、在庫数が表示されていることが望ましい。また、対象物品一覧132には、物品の写真、イラスト等が表示されていてもよい。
【0065】
表示制御部143は、ユーザがメニューで選択した選択項目133を表示してもよい。表示制御部143は、ユーザの位置と対象物品の位置とをマッピングした物品配置
図134を表示部130に更に表示させてもよい。物品配置
図134の表示により、ユーザは、対象物品の配置をより把握しやすくなる。
図5に示す物品配置
図134において、ユーザの位置が三角形で示されている。また、対象物品の位置が丸印で示されている。物品配置
図134は、保管場所の棚を示す枠、画像等が表示されていてもよい。
【0066】
ここで、表示制御部143は、物品配置
図134において、対象物品一覧132の先頭の対象物品の表示を他の物品とは異なる表示形式で表示させてもよい。表示制御部143は、例えば、対象物品一覧132の先頭の対象物品を他の物品とは異なる色、形状、点滅表示等を用いて表示させる。
図5は、表示制御部143が対象物品一覧132の先頭の対象物品である物品「ノートPC」を、物品配置
図134において他の物品の白丸印とは異なる黒丸印で表示させた例を示す。
【0067】
表示制御部143は、ユーザが対象物品一覧132において選択した物品を、物品配置
図134において他の物品とは異なる形状で表示させてもよい。このように、表示制御部143は、対象物品一覧132と物品配置
図134とを関連付けて表示させることで、ユーザは、対象物品の配置をより把握しやすくなる。
【0068】
また、受付部144は、対象物品一覧132において、ユーザによる複数の対象物品の入力を受け付けてもよい。そして、表示制御部143は、ユーザに選択された複数の対象物品の位置とユーザの位置とをマッピングした結果を物品配置
図134として表示部130に表示させる。これにより、ユーザは、複数の物品の位置を把握することができる。
【0069】
また、ユーザは、例えば、複数の物品の管理、確認等を行う場合、予め複数の物品の位置を把握することで、これから行う作業の動線を予測でき、効率的な作業を行うことができる。なお、表示制御部143は、物品配置
図134において、複数の対象物品を一筆書きで接続する線を表示して、ユーザに動線を把握させてもよい。管理システムSは、以上のように把握させた対象物品について、ユーザが入庫、出庫、棚卸等の作業に伴う在庫の管理を容易に行えるように動作してもよい。このような動作について次に説明する。
【0070】
<管理システムSの動作フローの第2例と第3例>
図6は、本実施形態に係るシステムSの動作フローの第2例を示す。また、
図7は、本実施形態に係るシステムSの動作フローの第3例を示す。第2例及び第3例の動作フローは、
図3で説明した第1例の動作フローのS70において、ユーザがメニュー画面の「入庫」、「出庫」、又は「棚卸」をタッチしたことに応じて、これらの作業に対応する動作を実行する例を説明する。
【0071】
ここで、管理システムSは、第1例の動作フローのS71からS76までの動作を実行し、その後、
図6及び
図7に示すS81からS95までの動作を実行するものとする。なお、S76において、対象物品情報は、対象物品の在庫数を含む情報とする。
【0072】
ユーザがメニュー画面で選択した選択項目が対象物品を「入庫」することを示す入庫指示の場合(S81:Yes)、受付部144は、在庫情報を更新させるための対象物品の個数を受け付ける(S82)。例えば、受付部144は、対象物品一覧132又は物品配置
図134において、ユーザに選択された対象物品の個数の入力を受け付ける。この場合、表示制御部143は、物品配置
図134において、ユーザに選択された対象物品の表示を他の物品とは異なる表示形式で表示させることが望ましい。
図8(a)は、本実施形態に係る表示制御部143が、対象物品を入庫する際に、対象物品の個数を入力させるための個数入力画面135を表示部130に表示させた例を示す。
【0073】
これに代えて、表示制御部143は、対象物品一覧132において、対象物品一覧132の先頭の対象物品の個数を入力させるための個数入力表示を表示させてもよい。この場合、受付部144は、ユーザが個数入力表示に入力した個数の情報を受け付ける。また、表示制御部143は、対象物品一覧132において、対象物品一覧132の複数の対象物品の個数を入力させるための複数の個数入力表示を表示させてもよい。受付部144は、ユーザが1又は複数の個数入力表示に入力した個数の情報を受け付けてもよい。
図5の例は、対象物品一覧132がこのような複数の個数入力表示136を有する例を示す。これにより、表示制御部143は、個数入力画面135を表示部130に表示させる動作を省略することができる。
【0074】
更新制御部145は、受付部144が入庫指示と対象物品の個数の入力を受け付けた場合、受付部144が受け付けた対象物品の個数を対応する在庫情報の在庫数に加算して、記憶装置10の在庫情報を更新させるための更新信号を生成する(S83)。更新制御部145は、例えば、受付部144が入庫指示と対象物品「ノートPC」の個数「5個」の入力を受け付けた場合、「5個」を在庫情報の在庫数「1個」に加算して、在庫情報を「6個」に更新させるための更新信号を生成する。更新制御部145は、生成した更新信号を管理サーバ20に送信する(S84)。
【0075】
なお、ユーザが対象物品を保管している場所とは異なる新たな場所に入庫した対象物品を保管する場合、新たな保管場所を登録することが望ましい。この場合、例えば、受付部144は、対象物品の保管場所と、保管場所を登録することを示す登録入力をユーザから受け付ける。そして、更新制御部145は、受付部144が登録入力を受け付けたことに応じて、登録入力の情報を更新信号に含めて管理サーバ20に送信する。なお、更新制御部145は、位置情報取得部141に管理装置100の位置を取得させ、取得した管理装置100の位置を保管場所の位置としてもよい。
【0076】
管理サーバ20は、受診した更新信号に応じて、記憶装置10の在庫情報を更新させる(S85)。管理サーバ20は、更新信号に位置情報が含まれている場合、入庫した対象物品の位置情報を在庫情報に追加させてもよい。以上のように、管理システムSは、保管場所の物品の配置、在庫数を把握していないユーザであっても、管理装置100を操作することで、物品の配置を認識させつつ、入庫作業を容易に行えるようにする。
【0077】
なお、入庫すべき対象物品が複数ある場合、S82において、受付部144は、複数の対象物品の個数を一括して受け付けてよい。これに代えて、管理システムSは、S82からS85の動作を対象物品毎に繰り返してもよい。また、表示制御部143は、対象物品の入庫が終了して更新制御部145が更新信号を管理サーバ20に送信する毎に、対象物品一覧132における入庫が終了した対象物品に「入庫済」の表示を付加してもよい。
【0078】
また、表示制御部143は、1つの対象物品の入庫が終了して更新制御部145が更新信号を管理サーバ20に送信する毎に、対象物品一覧132における対象物品情報の並び順を更新してもよい。表示制御部143は、例えば、入庫が終了した対象物品を対象物品一覧132の末尾に移動させ、次にユーザに近い対象物品を対象物品一覧132の先頭に表示する。
【0079】
ユーザがメニュー画面で選択した選択項目が対象物品を「出庫」することを示す出庫指示の場合(S81:No、S86:Yes)、受付部144は、在庫情報を更新させるための対象物品の個数を受け付ける(S87)。S87における受付部144の動作は、S82と同様であり、重複する説明を省略する。なお、
図8(b)には、本実施形態に係る表示制御部143が、対象物品を出庫する際に、対象物品の個数を入力させるための個数入力画面135を表示部130に表示させた例を示す。
【0080】
更新制御部145は、受付部144が対象物品を出庫することを示す出庫指示と対象物品の個数の入力を受け付けた場合、受付部144が受け付けた対象物品の個数を対応する在庫情報の在庫数から減算して、記憶装置10の在庫情報を更新させるための更新信号を生成する(S88)。更新制御部145は、例えば、受付部144が出庫指示と対象物品「ノートPC」の個数「1個」の入力を受け付けた場合、「1個」を在庫情報の在庫数「1個」から減算して、在庫情報を「0個」に更新させるための更新信号を生成する。更新制御部145は、生成した更新信号を管理サーバ20に送信する(S89)。
【0081】
管理サーバ20は、受診した更新信号に応じて、記憶装置10の在庫情報を更新させる(S90)。以上のように、管理システムSは、保管場所の物品の配置、在庫数を把握していないユーザであっても、管理装置100を操作することで、物品の配置を認識させつつ、出庫作業を容易に行えるようにする。
【0082】
なお、出庫すべき対象物品が複数ある場合、S87において、受付部144は、複数の対象物品の個数を一括して受け付けてよい。これに代えて、管理システムSは、S87からS90の動作を対象物品毎に繰り返してもよい。また、表示制御部143は、対象物品の出庫が終了して更新制御部145が更新信号を管理サーバ20に送信する毎に、対象物品一覧132における出庫が終了した対象物品に「出庫済」の表示を付加してもよい。
【0083】
また、表示制御部143は、1つの対象物品の出庫が終了して更新制御部145が更新信号を管理サーバ20に送信する毎に、対象物品一覧132における対象物品情報の並び順を更新してもよい。表示制御部143は、例えば、出庫が終了した対象物品を対象物品一覧132の末尾に移動させ、次にユーザに近い対象物品を対象物品一覧132の先頭に表示する。
【0084】
ユーザがメニュー画面で選択した選択項目が対象物品を「棚卸」することを示す棚卸指示の場合(S81:No、S86:No、S91:Yes)、受付部144は、在庫情報を確認するための対象物品の個数を受け付ける(S92)。S92における受付部144の動作は、S82と同様であり、重複する説明を省略する。なお、
図8(c)には、本実施形態に係る表示制御部143が、対象物品を棚卸する際に、対象物品の個数を入力させるための個数入力画面135を表示部130に表示させた例を示す。
【0085】
更新制御部145は、受付部144が対象物品の棚卸をすることを示す棚卸指示と対象物品の個数の入力を受け付けた場合、対象物品の棚卸が完了したことを示す情報を付加して記憶装置10の在庫情報を更新させるための第1更新信号を生成する(S93)。更新制御部145は、生成した第1更新信号を管理サーバ20に送信する(S94)。
【0086】
管理サーバ20は、受診した更新信号に応じて、記憶装置10の在庫情報を更新させる(S95)。管理サーバ20は、例えば、棚卸の日付、棚卸が完了したことを示す情報等を付加するように在庫情報を更新させる。
【0087】
ここで、管理サーバ20は、更新前の対象物品の在庫数を履歴として残してもよい。例えば、更新制御部145は、受付部144が対象物品の棚卸をすることを示す棚卸指示と対象物品の個数の入力を受け付けた場合、入力を受け付ける前の在庫情報を参照可能な履歴として残しつつ、対応する在庫情報の在庫数を受付部144が受け付けた対象物品の個数に更新させるための更新信号を生成する。これにより、ユーザ、管理者等は、記憶装置10の在庫情報を読み出すことにより、対象物品の在庫数の履歴を確認することができる。
【0088】
また、管理サーバ20又は管理装置100は、実際の在庫数と記憶装置10の在庫情報との間に不一致が生じたことを記録するレポートを生成してもよい。管理サーバ20又は管理装置100は、不一致が生じたことを示すメッセージを管理者等に通知してもよい。以上のように、管理システムSは、保管場所の物品の配置、在庫数を把握していないユーザであっても、管理装置100を操作することで、物品の配置を認識させつつ、棚卸作業を容易に行えるようにする。
【0089】
なお、棚卸すべき対象物品が複数ある場合、S92において、受付部144は、複数の対象物品の個数を一括して受け付けてよい。また、S93において、表示制御部143は、複数の対象物品の比較情報を表示部130に表示させてよい。これに代えて、管理システムSは、S92からS95の動作を対象物品毎に繰り返してもよい。表示制御部143は、対象物品の棚卸が終了して更新制御部145が更新信号を管理サーバ20に送信する毎に、対象物品一覧132における棚卸が終了した対象物品に「棚卸済」の表示を付加してもよい。
【0090】
また、表示制御部143は、1つの対象物品の棚卸が終了して更新制御部145が更新信号を管理サーバ20に送信する毎に、対象物品一覧132における対象物品情報の並び順を更新してもよい。表示制御部143は、例えば、棚卸が終了した対象物品を対象物品一覧132の末尾に移動させ、次にユーザに近い対象物品を対象物品一覧132の先頭に表示する。これにより、ユーザは、対象物品一覧132の順に対象物品の棚卸をスムーズに実行することができる。
【0091】
以上のシステムSの棚卸の動作において、更新制御部145は、受付部144が対象物品の棚卸をすることを示す棚卸指示と対象物品の個数の入力を受け付けたことに応じて、第1更新信号を生成して管理サーバ20に送信する例を説明したが、これに限定されることはない。更新制御部145は、入力された対象物品の個数と、対象物品の在庫数とを比較してから第1更新信号を生成してもよい。このようなシステムSの棚卸の動作について次に説明する。
【0092】
図9は、
図7に示した本実施形態に係るシステムSの動作フローの第3例の変形例を示す。本変形例のシステムSの動作フローにおいて、S91及びS92の動作は、
図7に示した第3例のシステムSの動作フローのS91及びS92の動作と略同一なので、重複する説明を省略する。
【0093】
表示制御部143は、受付部144が対象物品の棚卸をすることを示す棚卸指示と対象物品の個数の入力を受け付けた場合、受付部144が受け付けた対象物品の個数の合計と、対応する在庫情報の在庫数とを比較した結果を示す比較情報を表示部130に表示させる(S901)。これにより、ユーザが確認した保管場所に保管している対象物品の個数と、記憶装置10に記憶されている在庫情報の在庫数とが一致しているかどうかをユーザに把握させることができる。
【0094】
更新制御部145は、受付部144が受け付けた対象物品の個数の合計と、対応する在庫情報の在庫数とが一致した場合(S902:Yes)、対象物品の棚卸が完了したことを示す情報を付加して記憶装置10の在庫情報を更新させるための第1更新信号を生成する(S93)。更新制御部145は、生成した第1更新信号を管理サーバ20に送信する(S94)。
【0095】
管理サーバ20は、受診した更新信号に応じて、記憶装置10の在庫情報を更新させる(S95)。管理サーバ20は、例えば、棚卸の日付、棚卸が完了したことを示す情報等を付加するように在庫情報を更新させる。
【0096】
更新制御部145は、受付部144が受け付けた対象物品の個数の合計と、対応する在庫情報の在庫数とが一致しなかった場合(S902:No)、対象物品の棚卸が完了したことを示す情報に、対象物品の個数と在庫数とが一致しなかったことを示す情報を付加して記憶装置10の在庫情報を更新させるための第2更新信号を生成する(S903)。第2更新信号は、一致しなかった個数の情報を含んでもよい。更新制御部145は、生成した第2更新信号を管理サーバ20に送信する(S94)。
【0097】
管理サーバ20は、受診した更新信号に応じて、記憶装置10の在庫情報を更新させる(S95)。管理サーバ20は、例えば、棚卸の日付、一致しなかった個数、棚卸が完了したことを示す情報等を付加するように在庫情報を更新させる。また、管理サーバ20は、在庫数に一致しなかった個数を減算して、実際の在庫数と一致させるように在庫情報を更新させてもよい。このような変形例のシステムSにおいても、ユーザは、管理装置100を操作することで、物品の配置を認識しつつ、棚卸作業を容易に行えることができる。
【0098】
以上の管理システムSにおいて、ユーザが保管場所に保管している全ての物品の棚卸をする例を説明したが、これに限定されることはない。管理システムSは、ユーザが保管場所に保管している物品の一部ずつの棚卸をする場合にも、対応して動作してよい。この場合、記憶装置10は、所定の領域毎に物品の在庫数と物品の位置情報とを記憶する。
【0099】
そして、S901において、表示制御部143は、所定の領域毎に対象物品の個数の合計と、対応する在庫情報の在庫数とを比較した結果を示す比較情報を表示部130に表示させる。また、更新制御部145は、受付部144が受け付けた対象物品の個数の合計と、対応する在庫情報の在庫数とが一致した場合(S902:Yes)、所定の領域毎に棚卸が完了したことを示す第1更新信号を生成する(S903)。このようにして、管理システムSは、棚卸作業を所定の領域毎に容易に行えるようにする。
【0100】
以上の本実施形態に係る管理装置100は、
図4に示したように、ユーザに「入庫」、「出庫」、「棚卸」等といった作業項目を選択させるためのメニュー画面を表示させ、ユーザが選択した作業項目に対応する動作を実行する例を説明したが、これに限定されることはない。管理装置100は、対象物品の個数の入力を受け付けてから、作業項目の選択を受け付けるように動作してもよい。
【0101】
以上の本実施形態に係る管理装置100の、例えば、S82、S87、及びS92の動作のように、受付部144は、在庫情報を更新させるための対象物品の個数を受け付ける例を説明した。この場合、ユーザは、入力部131を操作して対象物品の個数を入力し、受付部144は、入力部131に入力された情報を受け付けてよい。
【0102】
これに代えて、受付部144は、ユーザが発生する音声に基づいて、対象物品の個数を受け付けてもよい。例えば、管理装置100は、マイク等の音声を入力する入力デバイスを備え、受付部144は、対象物品一覧132において対象物品が配列されている順に、対象物品の個数をユーザの音声で受け付ける。
【0103】
ここで、表示制御部143は、対象物品一覧132の対象物品が配列している順に、対象物品の個数を入力させるための画面又は表示を表示部130に表示させてもよい。例えば、表示制御部143は、ユーザの音声で1つの対象物品の個数が入力されると、次の対象物品の個数の入力画面に移行し、受付部144は、ユーザの音声入力を受け付ける。
【0104】
これにより、ユーザは、入力部131を操作する手間を省いて、ハンズフリーで複数の対象物品の個数を管理装置100に音声で入力することができる。ユーザが物品を入庫、出庫、及び/又は棚卸する場合、例えば、物品等を持ちながら作業をすることがある。管理装置100は、このように、ユーザが手で操作することなく対象物品の個数を入力する機能を有することで、ユーザは物品等を手に持ったまま効率的に作業を進めさせることができる。
【0105】
なお、管理装置100がハンズフリーで音声入力を動作させていると、受付部144は、物品の保管場所等の雑音、作業者の会話等を誤入力して受け付けてしまうことがある。そこで、受付部144は、ユーザの位置が物品の位置から所定の距離内になったことに応じて、対象物品の個数をユーザの音声で受け付け、ユーザの位置が物品の位置から所定の距離よりも離れた場合は音声入力を受け付けなくてもよい。
【0106】
なお、ユーザの位置と物品の位置との間の距離は、例えば、位置情報取得部141が取得した管理装置100の位置と在庫情報に含まれている位置情報から特定する。また、保管場所にビーコン信号等の発信器がある場合は、ビーコン信号に基づいてユーザの位置と物品の位置との間の距離を特定してもよい。
【0107】
以上の本実施形態に係る管理システムSにおいて、表示部130にメニューを表示して、ユーザが実行する入庫、出庫、棚卸、物品確認等の作業を選択する例を説明したが、これに限定されることはない。例えば、受付部144は、実行する作業を作業データとして受け付けてもよい。
【0108】
この場合、作業データは、入庫、出庫、棚卸、又は物品確認といった実行すべき作業を示す情報を含んでいることが望ましい。また、実行すべき作業が入庫又は出庫の場合、作業データは、入庫元又は出庫先といった取引先の情報を含んでいてもよい。
【0109】
管理システムSは、このような作業データを用いる場合、
図3に示す第1例の動作フローにおいて、S70の動作に代えて、受付部144が作業データを受け付ける。受付部144は、例えば、通信部110を介して、管理サーバ20から作業データを受信して受け付ける。
【0110】
そして、S76の動作に代えて、表示制御部143は、在庫情報取得部142が取得した在庫情報に基づき、作業データに含まれている対象物品の名称を含む対象物品情報を、ユーザと対象物品の位置関係に応じた順に並べた対象物品一覧132を表示部130に表示させる。なお、物品配置
図134を表示する場合、ユーザの位置を基準として所定の範囲内に位置する対象物品のうち、作業データに含まれている対象物品を他の物品とは異なる表示形式で表示させることが望ましい。これにより、ユーザは、作業データで指定された対象物品の位置を把握することができる。
【0111】
また、
図6及び
図7に示す第2例及び第3例の動作フローのS82、S87、及びS92の動作において、ユーザに選択された対象物品に代えて、受付部144が受け付けた作業データに含まれている対象物品を用いる。これにより、管理システムSは、作業データで指定された対象物品の入庫、出庫、及び/又は棚卸の作業を容易に行えるようにできる。
【0112】
また、
図6に示す第2例の動作フローのS90において、管理サーバ20は、作業データで指定された対象物品の全ての出庫が完了した場合、作業データに出庫済の情報を付加した作業完了データを生成してもよい。管理サーバ20は、作業完了データに出庫を完了させた日付の情報を含めてもよい。これにより、管理サーバ20は、例えば、取引先から作業データを受信したことに応じて、管理装置100に作業データを送信して、ユーザが対象物品の出庫作業を容易に行えるようにし、ユーザの対象商品の出庫作業が完了したことに応じて、作業完了データを取引先に送信して速やかに出庫の完了を報告できる。
【0113】
以上の本実施形態に係る管理システムSは、在庫情報を記憶装置10が記憶している例を説明したが、これに限定されることはない。例えば、管理装置100の記憶部120が在庫情報を記憶していてもよい。言い換えると、管理装置100が記憶装置10を備えていてもよい。この場合、管理装置100の制御部140が管理サーバ20として機能してもよい。言い換えると、管理装置100が単独で管理システムSとして機能してもよい。
【0114】
また、管理装置100は、記憶装置10と通信して、記憶装置10の在庫情報を管理してもよい。この場合、管理装置100は、管理サーバ20として機能する。言い換えると、この場合、管理システムSは、管理装置100と記憶装置10とで構成され、管理サーバ20はなくてもよい。
【0115】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0116】
10 記憶装置
20 管理サーバ
30 物品
40 対象物品
100 管理装置
110 通信部
120 記憶部
130 表示部
131 入力部
132 対象物品一覧
133 選択項目
134 物品配置図
135 個数入力画面
136 個数入力表示
140 制御部
141 位置情報取得部
142 在庫情報取得部
143 表示制御部
144 受付部
145 更新制御部
【要約】
【課題】保管場所で保管している物品を簡便に把握できるようにする。
【解決手段】ユーザの位置情報を取得する位置情報取得部と、物品の在庫数と物品の位置情報とを物品に関連付けて在庫情報として記憶している記憶装置から、ユーザの位置を基準として所定の範囲内に位置する対象物品の在庫情報を取得する在庫情報取得部と、在庫情報に基づき、対象物品の名称を含む対象物品情報を、ユーザと対象物品の位置関係に応じた順に並べた対象物品一覧を表示部に表示させる表示制御部とを備える、管理装置。
【選択図】
図2