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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-02
(45)【発行日】2024-02-13
(54)【発明の名称】返礼品リフト券発行システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/26 20240101AFI20240205BHJP
【FI】
G06Q50/26
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2023201768
(22)【出願日】2023-11-29
【審査請求日】2023-11-29
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523067089
【氏名又は名称】わさびや株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】眞野 克彦
【審査官】野口 俊明
(56)【参考文献】
【文献】特開平04-297979(JP,A)
【文献】スキーチケットのふるさと納税,[online],2023年07月11日,[令和5年12月14日検索],インターネット<https://web.archive.org/web/20230711094842/https://www.furusato-tax.jp/search/157>
【文献】電子チケットの購入からご利用まで,[online],2023年01月01日,[令和5年12月14日検索],インターネット<https://web.archive.org/web/20230101034142/https://cloud.wp.winterplus.jp/eticket-flow>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ふるさと納税に関する情報を管理する納税情報管理装置と、リフト券に関する情報を管理するリフト券情報管理装置と、スキー場のゲート開閉を制御するゲート管理装置とを有する返礼品リフト券発行システムであって、
前記納税情報管理装置は、
ユーザにより入力される、前記ふるさと納税に関する情報を記憶部に格納する格納部と、
前記ふるさと納税に関する情報に含まれる、ふるさと納税に係る返礼品リフト券の種別に関する情報を前記リフト券情報管理装置に対して送信する送信部とを有し、
前記リフト券情報管理装置は、
リフト券を識別する情報と、前記納税情報管理装置により送信された前記返礼品リフト券の種別に関する情報とを対応付けて記憶部に格納する格納部と、
前記返礼品リフト券の種別に関する情報と前記リフト券を識別する情報とに基づいて、前記ゲート管理装置に対して前記返礼品リフト券を対象のスキー場で利用可能とするための登録処理の指示を行う登録指示部とを有し、
前記ゲート管理装置は、
前記リフト券情報管理装置の前記登録処理の指示に基づき、前記返礼品リフト券の種別に関する情報により特定される対象のスキー場におけるリフトを利用する権利と前記リフト券を識別する情報に基づき決定されるリフト券の固有識別番号とを対応付けて記憶部に登録する登録部と、
を有することを特徴とする返礼品リフト券発行システム。
【請求項2】
前記納税情報管理装置の前記格納部は、前記リフト券を識別する情報として、前記ユーザにより入力される前記リフト券の固有識別番号を記憶部に格納し、
前記納税情報管理装置の前記送信部は、前記返礼品リフト券の種別に関する情報と前記リフト券の固有識別番号とを前記リフト券情報管理装置に対して送信し、
前記納税情報管理装置は、前記リフト券情報管理装置により前記返礼品リフト券が有効化されたと判定された場合に、前記ユーザに対して前記返礼品リフト券の発行通知を行う発行部を更に有し、
前記リフト券情報管理装置の前記格納部は、前記納税情報管理装置により送信される前記返礼品リフト券の種別に関する情報と前記リフト券の固有識別番号とを対応付けて記憶部に格納し、
前記リフト券情報管理装置の前記登録指示部は、前記登録処理の指示として、前記返礼品リフト券の種別に関する情報と前記リフト券の固有識別番号とを前記ゲート管理装置に対して出力し、
前記リフト券情報管理装置は、前記返礼品リフト券が有効化されたと判定する判定部を更に有し、
前記ゲート管理装置の前記登録部は、前記対象のスキー場におけるリフトを利用する権利と、前記リフト券情報管理装置により出力される前記リフト券の固有識別番号とを対応付けて記憶部に登録する、
ことを特徴とする請求項1に記載の返礼品リフト券発行システム。
【請求項3】
前記リフト券を識別する情報として前記リフト券情報管理装置により生成される前記返礼品リフト券の引き換えコードに対応する前記リフト券の固有識別番号を取得する取得部と、
取得された前記リフト券の固有識別番号を前記リフト券情報管理装置に対して送信する送信部と、
前記リフト券情報管理装置により有効化されたと判定された前記返礼品リフト券を前記ユーザに対して発券する発券部と、
を有することを特徴とするリフト券発券装置を更に有し、
前記納税情報管理装置は、前記リフト券情報管理装置により生成された前記返礼品リフト券の引き換えコードをユーザに対して発行する発行部を更に有し、
前記リフト券情報管理装置の前記格納部は、前記納税情報管理装置により出力された前記返礼品リフト券の種別に関する情報と、生成された前記返礼品リフト券の引き換えコードとを対応付けて記憶部に格納し、
リフト券情報管理装置の前記登録指示部は、前記登録処理の指示として、前記返礼品リフト券の種別に関する情報と前記返礼品リフト券の引き換えコードに対応する前記リフト券の固有識別番号とを前記ゲート管理装置に対して出力し、
前記リフト券情報管理装置は、前記返礼品リフト券が有効化されたと判定する判定部を更に有し、
前記ゲート管理装置の前記登録部は、前記対象のスキー場におけるリフトを利用する権利と、前記リフト券情報管理装置により出力される前記返礼品リフト券の引き換えコードに対応する前記リフト券の固有識別番号とを対応付けて記憶部に登録する、
ことを特徴とする請求項1に記載の返礼品リフト券発行システム。
【請求項4】
前記納税情報管理装置は、
前記ふるさと納税に関する情報に含まれる、寄附額に関する情報と、予め記憶された返礼品リフト券の種別に対応するリフト券の金額とを用いて算出される対象のスキー場への支払い費用に関する情報を出力する出力部を更に有する、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の返礼品リフト券発行システム。
【請求項5】
前記納税情報管理装置は、
前記ふるさと納税に関する情報に含まれる、前記ユーザの氏名、前記ユーザの住所、前記ユーザによるふるさと納税に係る寄附額、前記ユーザによるふるさと納税の寄附日のうち少なくともいずれか1つと、前記ユーザによりふるさと納税の対象とされた自治体に関する署名とを含むふるさと納税に関する納税証明書を出力する出力部を更に有する、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の返礼品リフト券発行システム。
【請求項6】
前記返礼品リフト券は、
前記対象のスキー場におけるリフトを利用する権利が付与される物理リフト券、前記ユーザにより操作される端末装置上に表示される電子リフト券、前記ユーザにより身につけられるウエアラブル端末装置に付与される電子リフト券、前記ユーザの体内に設置されるマイクロチップに係るデバイスに付与される電子リフト券のうち少なくともいずれか1つである、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の返礼品リフト券発行システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、返礼品リフト券発行システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ふるさと納税は、納税者自身が選択した自治体に対して寄附を行った場合に、寄附額のうち所定の金額を超える部分について、日本国における所得税および住民税から控除される制度である。ふるさと納税の寄附(以降、単に「寄附」と記載する場合がある)を行うと、自治体から寄附に対する返礼品が納税者に対して送付される。上述した返礼品は、肉、魚、米等の食料品や、日用品、雑貨、電化製品、旅行券、チケット等多岐に渡る。
【0003】
近年では、返礼品として電子チケット等が採用される場合がある。上述したような電子チケットの場合、納税者は、ポータルサイト等からふるさと納税を所望する自治体を選択し、寄附を実施する。そして、寄附が行われると、寄附額に応じた返礼品として電子チケットが発行される。例えば、寄附による電子チケット等の返礼品の送付のため、所定地域の地方公共団体に対し地域外の住民からの寄附があった場合に、利用者条件と地域制約条件とを付与した返礼品電子チケットを発券する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2021-117595号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、寄附の実施から返礼品の受領までの時間の短縮が難しいという課題がある。例えば、従来技術を利用するふるさと納税においては、自治体、電子チケット発行業者、スキー場等の複数主体に係る複数のシステムが存在する。そして、当該複数のシステム間でのデータの受け渡しが一連の処理として行われず、人手等による処理が発生する。したがって、納税者がふるさと納税の寄附を実施してから返礼品であるリフト券の発送まで時間が掛かる。その結果、納税者は、すぐにリフト券を利用したい場合でも、速やかに返礼品のリフト券を受領して利用することができない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、上記の課題を解決し目的を達成するために、本発明の返礼品リフト券発行システムは、ふるさと納税に関する情報を管理する納税情報管理装置と、リフト券に関する情報を管理するリフト券情報管理装置と、スキー場のゲート開閉を制御するゲート管理装置とを有する返礼品リフト券発行システムであって、前記納税情報管理装置は、ユーザにより入力される、前記ふるさと納税に関する情報を記憶部に格納する格納部と、前記ふるさと納税に関する情報に含まれる、ふるさと納税に係る返礼品リフト券の種別に関する情報を前記リフト券情報管理装置に対して送信する送信部とを有し、前記リフト券情報管理装置は、リフト券を識別する情報と、前記納税情報管理装置により送信された前記返礼品リフト券の種別に関する情報とを対応付けて記憶部に格納する格納部と、前記返礼品リフト券の種別に関する情報と前記リフト券を識別する情報とに基づいて、前記ゲート管理装置に対して前記返礼品リフト券を対象のスキー場で利用可能とするための登録処理の指示を行う登録指示部とを有し、前記ゲート管理装置は、前記リフト券情報管理装置の前記登録処理の指示に基づき、前記返礼品リフト券の種別に関する情報により特定される対象のスキー場におけるリフトを利用する権利と前記リフト券を識別する情報に基づき決定されるリフト券の固有識別番号とを対応付けて記憶部に登録する登録部とを有する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、寄附の実施から返礼品の受領までの時間を短縮する、ことを可能とする、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本実施形態に係る返礼品リフト券発行システムの概要を示す図である。
図2図2は、既存のふるさと納税に係る返礼品発送手順の一例を示す図である。
図3図3は、第1の実施形態に係る返礼品リフト券発行システムの処理の一例を示す図である。
図4図4は、第1の実施形態に係る返礼品リフト券発行システムの構成の一例を示す図である。
図5図5は、第1の実施形態に係る納税情報の一例を示すテーブル図である。
図6図6は、第1の実施形態に係る返礼品情報の一例を示すテーブル図である。
図7図7は、第1の実施形態に係る納税に関する書類の出力の一例を示す図である。
図8図8は、第1の実施形態に係る返礼品リフト券に関する情報の一例を示すテーブル図である。
図9図9は、第1の実施形態に係るゲート管理装置によるゲート開閉制御の一例を示す図である。
図10図10は、第1の実施形態に係るリフト利用権に関する情報の一例を示すテーブル図である。
図11図11は、第1の実施形態に係るふるさと納税に係る寄附受付および返礼品発行処理の操作画面の一例を示す図である。
図12図12は、第1の実施形態に係る返礼品リフト券発行処理手順についてのフローチャートである。
図13図13は、第2の実施形態に係る返礼品リフト券発行システムの処理の一例を示す図である。
図14図14は、第2の実施形態に係る返礼品リフト券発行システムの構成の一例を示す図である。
図15図15は、第2の実施形態に係る返礼品リフト券に関する情報の一例を示すテーブル図である。
図16図16は、第2の実施形態に係るふるさと納税に係る寄附受付および返礼品発行処理の操作画面の一例を示す図である。
図17図17は、第2の実施形態に係る返礼品リフト券発行処理手順についてのフローチャートである。
図18図18は、本実施形態に係る返礼品リフト券発行システムに含まれる装置の機能を実現するハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態(以降、「実施形態」)について説明する。なお、各実施形態は、以下に記載する内容に限定されない。
【0010】
<全体概要>
図1は、本実施形態に係る返礼品リフト券発行システム1の概要を示す図である。図1に示す返礼品リフト券発行システム1は、返礼品であるリフト券の利用を希望する納税者(以降、「ユーザ」と表記する場合がある)からのふるさと納税を受け付け、返礼品であるリフト券を利用可能な状態とする処理(以降、単に「有効化」と表記する場合がある)を行い、当該ユーザに返礼品リフト券を発行する一連の処理を実現する技術を提供するコンピュータの一例である。
【0011】
(背景)
リフト券購入の経済的負担を軽減したいと考えるユーザ、または、財源確保のために税収を向上させたいという自治体のニーズに合わせて、ふるさと納税の寄附に係る返礼品としてリフト券(以降、単に「返礼品リフト券」と表記する場合がある)が提供されている。返礼品リフト券は、紙やプラスチック等の物理的なチケットがユーザに送付されるだけでなく、返礼品リフト券との引き換えに用いるバウチャー等の電子チケットが発行される場合がある。
【0012】
上述した電子チケット形式による返礼品リフト券の発行に係る技術として、例えば、返礼品を提供する地方公共団体に対して当該地方公共団体に係る地域外の住民からの寄附があった場合に、返礼品電子チケットを発行する参考技術が知られている。
【0013】
しかしながら、参考技術を利用した現行のふるさと納税に係る返礼品リフト券の発行の場合、ユーザが納税を行ってから返礼品リフト券を受け取るまでには、数日から数週間かかるという課題がある。
【0014】
ここで、参考技術に係る返礼品発送の課題について説明する。図2は、既存のふるさと納税に係る返礼品発送手順の一例を示す図である。図2には、各ステップには、ステップごとの処理項目を示す「処理段階」と、処理の内容を示す「処理内容」と、処理に用いられるシステムを示す「処理システム」とが示されている。
【0015】
ステップ(1)の「寄附受付」として、ふるさと納税の寄附を希望するユーザは、ふるさと納税の対象とする自治体または返礼品の選択、および、ふるさと納税に関する情報の入力を行う。ステップ(1)に係るシステム処理として、例えば、ふるさと納税ポータルシステムは、ユーザにより入力されるふるさと納税に関する情報として、「自治体が事前に定める寄附額および返礼品の組み合わせ」、「寄附額、寄附者の氏名、住所、連絡先、返礼品送付先 メールアドレス等の自治体が求める情報」等を受け付ける。また、ふるさと納税ポータルシステムは、「寄附金の支払い」としてユーザにより行われるクレジットカード決済、電子決済、銀行振込、コンビニ決済等の決済に関する情報を受け付ける。
【0016】
ステップ(2)の「寄附確認および返礼品手配」として、自治体の関係者は、ユーザによる寄附の内容を確認し、返礼品を準備する。ステップ(2)に係るシステム処理として、例えば、ふるさと納税業務支援システムは、ふるさと納税ポータルシステムからふるさと納税に関する情報を受け付け、自治体の関係者等に対して、ふるさと納税の寄附内容に関する情報を出力(表示等)する。また、ふるさと納税業務支援システムは、返礼品手配に関する情報を管理する。
【0017】
ステップ(3)の「返礼品提供」として、電子チケット発行業者は、自治体からの返礼品の準備依頼に基づいて電子チケットをユーザに対して発行する。ステップ(3)に係るシステム処理として、例えば、電子チケット発行システムは、自治体からの返礼品の準備依頼を電子チケット発行業者等に表示する。また、例えば、電子チケット発行システムは、電子チケットの発行指示に関する情報を受け付けて、電子チケットを発行する。そして、電子チケット発行システムは、登録されたユーザのメールアドレスに対して電子チケットを送信する。
【0018】
ステップ(4)の「リフト利用権の対価決済」として、リフト券を販売するスキー場等の関係者は、対象のスキー場においてリフトを利用する権利であるリフト利用権(以降、単に「リフト利用権」と表記する場合がある)の対価決済として、ユーザにより提示された電子チケットを確認し、消込処理を実施する。なお、ステップ(4)に係るシステム処理として、例えば、決済代行システムは、消込処理のため、ユーザからのリフト利用権の対価決済として所定の入金が行われた場合の決済情報をスキー場等の関係者に対して出力する。
【0019】
ステップ(5)の「リフト利用権の登録」として、スキー場等の関係者は、消込処理を行った電子チケットに対応するリフト券を有効化する処理を行う。ステップ(5)に係るシステム処理として、例えば、リフト券情報紐付けシステムは、スキー場等の関係者による操作に基づいて、消込処理を行った電子チケットに対応するリフト利用権を登録して、リフト券を有効化する。
【0020】
ステップ(6)の「リフト券発券」として、スキー場等の関係者は、有効化されたリフト券をユーザに提供する。ステップ(6)に係るシステム処理として、例えば、リフト券発行システムは、リフト前に設置されたゲートを通過可能(有効化)としたリフト券をユーザに対して発券する。
【0021】
上述したように、参考技術を利用した従来の手順では、自治体、電子チケット発行業者、スキー場等の複数主体に係る複数のシステムが存在するが各システムは分断している。そのため、ふるさと納税の寄附受付から返礼品の送付までの工程において、管理者等による手作業の工程が発生する。その結果、寄附受付から返礼品の発行までに時間がかかってしまい、寄附を行ったユーザが返礼品のリフト券をリアルタイムで受け取ることができない。
【0022】
(返礼品リフト券発行システム1による処理)
そこで、リアルタイムでの返礼品リフト券の発行を実現するため、本実施形態に係る返礼品リフト券発行システム1は、ふるさと納税に関する情報を受け付け、返礼品リフト券について有効化の処理を行い、当該ユーザに有効化された返礼品リフト券を発行する。
【0023】
ここで、図1に戻り、返礼品リフト券発行システム1による返礼品リフト券の発行処理について説明する。
【0024】
図1の(1-1)に示すように、返礼品リフト券発行システム1に含まれる納税情報管理装置100は、ユーザにより入力される、ふるさと納税に関する情報を、記憶部120に格納する。次に、納税情報管理装置100は、図1の(1-2)に示すように、ふるさと納税に関する情報に含まれる、ふるさと納税に係る返礼品リフト券の種別に関する情報をリフト券情報管理装置200に対して送信する。なお、上述の返礼品リフト券の種別に関する情報とは、対象のスキー場におけるリフト券の種別等の返礼品に関する情報を意味し、以降、単に「返礼品リフト券の種別に関する情報」と表記する場合がある。
【0025】
図1の(2-1)に示すように、返礼品リフト券発行システム1に含まれるリフト券情報管理装置200は、リフト券の固有識別番号や返礼品リフト券の引き換えコード等のリフト券を識別する情報と、納税情報管理装置100により出力された返礼品リフト券の種別に関する情報とを対応付けて、記憶部220に格納する。次に、リフト券情報管理装置200は、図1の(2-2)に示すように、返礼品リフト券の種別に関する情報とリフト券の固有識別情報とに基づいて、ゲート管理装置300に対して返礼品リフト券が対象のスキー場で利用できる状態とするための登録処理の指示を行う。
【0026】
図1の(3)に示すように、返礼品リフト券発行システム1に含まれるゲート管理装置300は、リフト券情報管理装置200の登録処理の指示に基づき、返礼品リフト券の種別に関する情報により特定される対象のスキー場におけるリフトを利用する権利と、リフト券を識別する情報に基づき決定されるリフト券の固有識別番号とを対応付けて、記憶部320に登録する。
【0027】
このようにして、本実施形態に係る返礼品リフト券発行システム1は、上述したように有効化された返礼品リフト券をユーザに対して発行できる。そのため、返礼品リフト券発行システム1は、従来の方法と比較してふるさと納税の実施から返礼品の受領までの時間を短縮する、という効果を奏する。
【0028】
<第1の実施形態>
ここから、第1の実施形態として、固有の識別情報が付与されたリフト券にリフト利用権をチャージすることで対象のスキー場において利用可能となるリフト券をユーザが保有する場合における、返礼品リフト券発行システム1がふるさと納税の返礼品リフト券を発行する処理の一例を説明する。
【0029】
図3は、第1の実施形態に係る返礼品リフト券発行システム1の処理の一例を示す図である。図3には、返礼品リフト券発行システム1として、納税情報管理装置100と、リフト券情報管理装置200と、ゲート管理装置300とが示されている。
【0030】
納税情報管理装置100は、ふるさと納税に関する情報のユーザからの受付および格納、ユーザに対する返礼品リフト券発行に関する情報の出力、ふるさと納税に関する情報の自治体等に対する出力等を行う装置である。リフト券情報管理装置200は、リフト券を識別する当該リフト券固有の識別番号であるリフト券シリアル番号と返礼品リフト券の種別に関する情報の格納、および、ゲート管理装置300に対してリフト利用権の登録処理の指示等を行う装置である。ゲート管理装置300は、リフト券シリアル番号とリフト利用権に関する情報とを対応付けて格納し、当該対応付けた情報を用いてスキー場のゲート開閉を制御する装置である。
【0031】
また、返礼品リフト券発行システム1を利用する主体として、ふるさと納税の寄附者であり、かつ、スキー場の利用者である「ユーザ」と、ふるさと納税を所轄する「自治体」と、返礼品リフト券の利用対象スキー場である「スキー場」とが示されている。
【0032】
まず、納税情報管理装置100は、ふるさと納税の寄附に関して自治体が求める情報および寄附金の決済に関する情報を含むふるさと納税に関する情報と(図3の(1-1))、返礼品リフト券の種別に関する情報およびリフト券シリアル番号(図3の(1-2))とを受け付ける。そして、納税情報管理装置100は、受け付けた情報を対応付けて、記憶部120に格納する。
【0033】
納税情報管理装置100は、ユーザから受け付けたリフト券シリアル番号と返礼品リフト券の種別に関する情報とを、リフト券情報管理装置200に対して出力する(図3の(2))。
【0034】
リフト券情報管理装置200は、リフト券シリアル番号と返礼品リフト券の種別に関する情報とを対応付けて、記憶部220に格納する(図3の(3-1))。
【0035】
次に、リフト券情報管理装置200は、ゲート管理装置300に対してリフト券シリアル番号と返礼品リフト券の種別に関する情報とを出力して、リフト利用権の登録処理の指示を行う(図3の(3-2))。
【0036】
ゲート管理装置300は、リフト券シリアル番号と返礼品リフト券の種別に関する情報とを対応付けてリフト利用権に関する情報の登録処理を行う(図3の(4-1))。次に、ゲート管理装置300は、リフト券情報管理装置200に対して、リフト利用権の登録完了通知を出力する(図3の(4-2))。なお、図3の(4-1)に示す登録処理と、図3の(4-2)に示す登録完了通知の出力処理とについては、説明の都合上、図3の(3-2)に示す登録処理の指示を受け付けた後に、続けて実施するように説明しているが、上述したタイミングに限定されない。
【0037】
また、リフト券情報管理装置200は、リフト券シリアル番号と返礼品リフト券の種別に関する情報との対応付け処理の完了をトリガーとして、返礼品リフト券が利用可能な状態になった(返礼品リフト券が有効化された)と判定する(図3の(5-1))。そして、リフト券情報管理装置200は、納税情報管理装置100に対して、返礼品リフト券の有効化通知を出力する(図3の(5-2))。
【0038】
納税情報管理装置100は、リフト券情報管理装置200から返礼品リフト券の有効化通知を受け付けると、ユーザが保有するリフト券にリフト利用権がチャージされることで返礼品リフト券が利用可能になった旨(返礼品リフトの券発行通知)を、寄附を行ったユーザに対して出力する(図3の(6))。そして、ユーザは、有効化された返礼品リフト券をゲート管理装置300に対して読み取らせることにより、対象のスキー場においてリフト券への乗車が可能となる(図3の(7))。
【0039】
また、納税情報管理装置100は、自治体の担当者等の操作に基づいて、ふるさと納税に関する情報の出力する(図3の(8-1))。そして、自治体の担当者等は、ユーザにより所定の決済方法に基づいて対象の自治体の銀行口座に入金された寄附金の入金額と(図3の(8-2))、納税情報管理装置100から取得したふるさと納税に関する情報に含まれる寄附金の決済に関する情報とに基づいて、ふるさと納税の対象額、および、スキー場に支払うリフト券の代金を算出する。そして、自治体の担当者は、ふるさと納税の返礼品リフト券の対象スキー場に対して、リフト券の代金を入金する(図3の(8-3))。なお、図3の(8-1)から(8-3)の処理について、実施のタイミングは限定されない。
【0040】
(返礼品リフト券発行システム1)
次に、返礼品リフト券発行システム1の構成について説明する。図4は、第1の実施形態に係る返礼品リフト券発行システム1の構成の一例を示す図である。図4に示す通り、返礼品リフト券発行システム1は、ふるさと納税に関する情報を管理する納税情報管理装置100と、リフト券に関する情報を管理するリフト券情報管理装置200と、スキー場のゲート開閉を制御するゲート管理装置300とを備える。そして、各装置同士は、図4に示す通り、それぞれの装置が備える通信部を介して双方向に接続される。
【0041】
(納税情報管理装置100)
まず、納税情報管理装置100の構成について説明する。図4に示す通り、納税情報管理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、図4には示していないが、納税情報管理装置100は、管理者等の操作等の入力を受け付けるためのキーボードやマウス等の入力部を備えることができる。また、納税情報管理装置100は、受け付けたふるさと納税に関する情報等を自治体の担当者等に表示するためのディスプレイ等の表示部を備えることができる。
【0042】
(通信部110)
通信部110は、ユーザにより操作される端末装置等から出力されるふるさと納税に関する情報の入力や返礼品リフト券の発行通知等の端末装置等への出力等に係るデータ通信を行う。具体的には、通信部110は、後述の受付部131、送信部133、および発行部135等により所定のデータが送受信される際に、当該データ通信を仲介する。
【0043】
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)やネットワークインタフェースコントローラ等によって実現される。通信部110は、ネットワーク(例えばインターネット)と有線または無線で接続される。そして、通信部110は、ネットワークを介して外部機器との間で情報の送受信を行う。なお、通信部110は、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth、SIM(Subscriber Identity Module)、LPWA(Low Power Wide Area)等の任意の通信規格もしくは通信技術を用いて、情報の送受信を行ってもよい。
【0044】
(記憶部120)
記憶部120は、制御部130による各種処理に用いるデータおよびプログラムや、制御部130が動作することにより取得された各種データを記憶する。そして、記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、図7に示すように、記憶部120は、納税情報DB121と返礼品情報DB122とを有する。
【0045】
(納税情報DB121)
納税情報DB121は、ユーザにより操作される端末装置等を介して納税情報管理装置100に入力されるふるさと納税に関する情報を記憶するデータベースである。具体的には、納税情報DB121は、納税情報を識別する識別情報であるNoと、自治体と、返礼品コースと、寄附額と、リフト券種別と、受取方式と、リフト券シリアル番号と、ふるさと納税の寄附を行う際に自治体から入力を求められる情報である寄附者氏名、寄附者住所、寄附者連絡先および寄附年月日、決済情報とをそれぞれ対応付けて記憶する。
【0046】
上述したNoは、納税情報DB121により記憶されるふるさと納税に関する情報のレコードを識別するための識別情報である。自治体は、ふるさと納税の納税先としてユーザにより選択された自治体の名称等の情報である。返礼品コースは、ふるさと納税の返礼品の種類を識別する情報である。寄附額は、ふるさと納税の寄附額を示す情報である。リフト券種別は、ふるさと納税の返礼品としてユーザに発行される対象のスキー場およびリフト券の種類を示す情報である。受取方式は、返礼品リフト券の発行方式を示す情報であり、例えば、ユーザが有するリフト券へチャージするチャージ方式、ユーザがリフト券を有さない場合に用いられるピックアップ方式(第2の実施形態)等が含まれる。リフト券シリアル番号は、ユーザが保有するリフト券の固有識別番号である。
【0047】
寄附者氏名は、ふるさと納税の寄附を行ったユーザの氏名である。寄附者住所は、ふるさと納税の寄附を行ったユーザの居住地の住所である。寄附者連絡先は、ふるさと納税の寄附を行ったユーザのメールアドレスや電話番号等の連絡先に関する情報である。寄附年月日は、ユーザによりふるさと納税の寄附が行われた年月日を示す情報である。決済情報は、ユーザによりふるさと納税の寄附が行われた際の寄附金の決済に関する情報であり、例えば、決済方法、決済金額、決済の識別情報、決済実行者の名前等が含まれる。
【0048】
ここで、納税情報DB121により記憶されるふるさと納税に関する情報の一例を説明する。図5は、第1の実施形態に係る納税情報の一例を示すテーブル図である。例えば、納税情報DB121は、図5のテーブル図に示すように、No「1」により識別される、自治体「〇〇村」と、返礼品コース「Aコース」と、寄附額「20,000円」と、リフト券種別「〇〇スキー場 おとな1日券」と、受取方式「チャージ方式」と、リフト券シリアル番号「#1234」と、寄附者氏名「氏名A1」、寄附者住所「住所A2」と、寄附者連絡先「A@tmail.com」と、寄附年月日「2023年12月30日」、決済情報「決済情報A3」とを対応付けて記憶する。
【0049】
なお、上述した決済情報について、決済情報A3には、決済方法「クレジットカード」、決済金額「20,000円」、決済の識別情報「決済番号A4」、決済実行者の名前「氏名A1」等の情報が含まれてよい。
【0050】
(返礼品情報DB122)
返礼品情報DB122は、後述の出力部134により返礼品明細書の出力を行う際に用いられる、ふるさと納税の寄附に対する返礼品に関する情報を記憶するデータベースである。具体的には、返礼品情報DB122は、納税情報DB121により記憶されるふるさと納税に関する情報を用いて算出される返礼品に関する情報を識別する識別情報であるNoと、リフト券種別と、販売単価と、対象期間と、寄附件数と、合計金額とをそれぞれ対応付けて記憶する。
【0051】
上述したNoは、返礼品情報DB122により記憶される返礼品に関する情報のレコードを識別するための識別情報である。リフト券種別は、ふるさと納税の返礼品としてユーザに発行される対象のスキー場および返礼品リフト券の種類を示す情報であり、納税情報DB121により記憶される「リフト券種別」に対応する情報である。販売単価は、返礼品リフト券の対象スキー場におけるリフト券の単位数量あたりの販売金額である。
【0052】
対象期間は、ふるさと納税の寄附について集計を行う場合の対象期間である。寄附件数は、対象期間中においてふるさと納税の寄附が行われた件数である。合計金額は、対象期間中における返礼品リフト券の販売金額の合計であり、販売単価に件数を乗じて算出される。
【0053】
ここで、返礼品情報DB122により記憶される返礼品に関する情報の一例を説明する。図6は、第1の実施形態に係る返礼品情報の一例を示すテーブル図である。例えば、返礼品情報DB122は、図6のテーブル図に示すように、No「1」により識別される、リフト券種別「〇〇スキー場 おとな1日券」と、販売単価「6,000円」と、対象期間「2023年12月」と、寄附件数「100(件)」と、合計金額と「600,000円」とを対応付けて記憶する。
【0054】
(制御部130)
図4に戻り説明を続ける。制御部130は、プロセッサ(Processor)や、MPU(Micro Processing Unit)や、CPU(Central Processing Unit)等が、記憶部120に記憶されている各種プログラムについて、RAMを作業領域として実行することにより、実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。そして、制御部130は、図4に示すように、受付部131と、格納部132、送信部133、出力部134と、発行部135とを有する。
【0055】
(受付部131)
受付部131は、ユーザにより操作される端末装置等から送信される、ふるさと納税に関する情報、ユーザが保有するリフト券のリフト券シリアル番号等を受け付ける。
【0056】
(格納部132)
格納部132は、受付部131により受け付けられた情報を、記憶部120に格納する。具体的には、格納部132は、リフト券を識別する情報として、ユーザにより入力されるリフト券シリアル番号と、ユーザにより入力されるふるさと納税に関する情報とを、納税情報DB121に格納する。
【0057】
例えば、格納部132は、ふるさと納税に関する情報として自治体「〇〇村」、返礼品コース「Aコース」、寄附額「20,000円」、リフト券種別「〇〇スキー場 おとな1日券」、受取方式「チャージ方式」、寄附者氏名「氏名A1」、寄附者住所「住所A2」、寄附者連絡先「A@tmail.com」、寄附年月日「2023年12月30日」および決済情報「決済情報A3」と、リフト券を識別する情報としてリフト券シリアル番号「#1234」と対応付けて、格納する。
【0058】
(送信部133)
送信部133は、後述のリフト券情報管理装置200に対して、返礼品リフト券を有効化する処理を行うために用いる所定の情報を送信する。具体的には、送信部133は、返礼品リフト券の種別に関する情報や、リフト券シリアル番号をリフト券情報管理装置200に対して送信する。例えば、送信部133は、納税情報DB121に格納された、リフト券シリアル番号「#1234」とリフト券種別「〇〇スキー場 おとな1日券」とを、リフト券情報管理装置200に対して送信する。
【0059】
(出力部134)
出力部134は、所定の情報処理が行われたふるさと納税に関する情報を、納税情報管理装置100の有する表示部や自治体の担当者等により操作される情報処理装置等に対して出力する。なお、ここでいう出力とは、自治体の担当者により操作される情報処理装置等の表示部への表示や、プリンタ等による物理的な出力、記憶媒体等を介したデータの出力、データ通信によるその他の装置への出力等を含む。
【0060】
具体的には、出力部134は、ふるさと納税に関する情報に含まれる、寄附額に関する情報と、予め記憶された返礼品リフト券の種別に対応するリフト券の金額とを用いて算出される対象のスキー場への支払い費用に関する情報を出力する。
【0061】
また、出力部134は、ふるさと納税に関する情報に含まれる、ユーザの氏名、ユーザの住所、ユーザによるふるさと納税に係る寄附額、ユーザによるふるさと納税の寄附日のうち少なくともいずれか1つと、ユーザによりふるさと納税の対象とされた自治体に関する署名とを含むふるさと納税に関する納税証明書を出力する。
【0062】
ここで、出力部134により出力される情報の一例について説明する。図7は、第1の実施形態に係る納税に関する書類の出力の一例を示す図である。図7に示すように、出力部134は、「寄附証明書(図7の(1))」や「返礼品明細書(図7の(2))」を自治体の担当者により操作される情報処理装置等に対して出力することができる。
【0063】
例えば、図7の(1)に示すように、出力部134は、「以下受領したことを証します。」等のメッセージと共に、氏名「氏名 A」、住所「東京都千代田区〇〇1-1-1」、寄附年月日「令和5年12月30日」、寄附金額「20,000円」等の寄附情報、および、「△△県XX村〇〇1番地1号 XX村村長 □□□□」等の自治体に係る署名等が記載された書類を、寄附証明書として出力できる。
【0064】
また、図7の(2)に示すように、返礼品リフト券発行システム1は、「Aスキー場リフト券2023年12月分」の返礼品明細として、「おとな1日券(6,000円):100件、600,000円」、「おとな2日券(9,000円):10件、90,000円」、「こども1日券(3,000円):10件、30,000円」、「こども2日券(4,500円):100件、450,000円」、「12月合計額:1,170,000円」等が記載された書類を、返礼品明細書として出力できる。
【0065】
(発行部135)
図4に戻り説明を続ける。発行部135は、リフト券情報管理装置200により返礼品リフト券が有効化されたと判定された場合に、ユーザに対して返礼品リフト券の発行通知を行う。
【0066】
具体的には、発行部135は、リフト券情報管理装置200による返礼品リフト券の有効化通知の入力をトリガーとして、ユーザにより操作される端末装置等に対して、ユーザの保有するリフト券が返礼品リフト券として利用可能になった旨を発行する。例えば、発行部135は、「リフト券に返礼品リフト券情報の書き込みを完了しました」、「リフト券がAスキー場で利用可能になりました」等の返礼品リフト券の発行通知を発行できる。
【0067】
なお、発行部135は、リフト券情報管理装置200により返礼品リフト券が有効化されたと判定されない場合には、ユーザに対して返礼品リフト券の発行通知は行わない。
【0068】
(リフト券情報管理装置200)
次に、リフト券情報管理装置200の構成について説明する。リフト券情報管理装置200は、返礼品リフト券の種別に関する情報とリフト券シリアル番号とを含む返礼品リフト券に関する情報を管理する。具体的には、リフト券情報管理装置200は、納税情報管理装置100から受け付けた返礼品リフト券の種別に関する情報とリフト券シリアル番号とを対応付けて記憶部220に格納し、返礼品リフト券の有効化の判定を行う。また、リフト券情報管理装置200は、後述のリフト乗り場前のゲート開閉制御を行うゲート管理装置300に対してリフト利用権に関する情報の登録処理の指示を行う。
【0069】
図4に示す通り、リフト券情報管理装置200は、通信部210と、記憶部220と、制御部230とを有する。なお、図4には示していないが、リフト券情報管理装置200は、管理者等の操作等の入力を受け付けるためのキーボードやマウス等の入力部を備えることができる。また、リフト券情報管理装置200は、格納された返礼品リフト券の種別に関する情報とリフト券シリアル番号とをユーザ等に表示するためのディスプレイ等の表示部を備えることができる。
【0070】
(通信部210)
通信部210は、納税情報管理装置100から出力される返礼品リフト券に関する情報およびゲート管理装置300から出力されるリフト利用権の登録完了通知の入力や、納税情報管理装置100に対する返礼品リフト券の有効化通知およびゲート管理装置300に対するリフト利用権に関する情報の登録処理の指示の出力等に係るデータ通信を行う。具体的には、通信部210は、後述の受付部231や送信部235等により所定のデータが送受信される際に、当該データ通信を仲介する。
【0071】
通信部210は、例えば、NICやネットワークインタフェースコントローラ等によって実現される。通信部210は、ネットワーク(例えばインターネット)と有線または無線で接続される。そして、通信部210は、ネットワークを介して外部機器との間で情報の送受信を行う。なお、通信部210は、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth、SIM、LPWA等の任意の通信規格もしくは通信技術を用いて、情報の送受信を行ってもよい。
【0072】
(記憶部220)
記憶部220は、制御部230による各種処理に用いるデータおよびプログラムや、制御部230が動作することにより取得された各種データを記憶する。そして、記憶部220は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、図4に示すように、記憶部220は、リフト券情報DB221を有する。
【0073】
(リフト券情報DB221)
リフト券情報DB221は、納税情報管理装置100から出力される返礼品リフト券の種別に関する情報とリフト券シリアル番号とを対応付けて、返礼品リフト券に関する情報として記憶するデータベースである。具体的には、リフト券情報DB221は、返礼品リフト券に関する情報を識別する識別情報であるNoと、リフト券種別と、リフト券シリアル番号と、リフト券状態をそれぞれ対応付けて記憶する。
【0074】
上述したNoは、リフト券情報DB221により記憶される返礼品リフト券に関する情報のレコードを識別するための識別情報である。リフト券種別は、返礼品リフト券ついての対象のスキー場および返礼品リフト券の種類を示す情報である。リフト券シリアル番号は、ユーザが保有するリフト券の固有の識別情報である。リフト券状態は、該当するリフト券が利用できる状態か否かを「有効」または「無効」のフラグを用いて示す情報である。
【0075】
ここで、リフト券情報DB221により記憶される返礼品リフト券に関する情報の一例を説明する。図8は、第1の実施形態に係る返礼品リフト券に関する情報の一例を示すテーブル図である。例えば、リフト券情報DB221は、図8のテーブル図に示すように、No「1」により識別される、リフト券種別「〇〇スキー場 おとな1日券」と、リフト券シリアル番号「#1234」と、リフト券状態「有効」とを対応付けて記憶する。すなわち、上述した情報は、リフト券シリアル番号「#1234」のリフト券は、「〇〇スキー場 おとな1日券」のリフト券として「利用可能(有効)」である、ということを意味する。
【0076】
(制御部230)
ここで、図4に戻り説明を続ける。制御部230は、プロセッサや、MPUや、CPU等が、記憶部220に記憶されている各種プログラムについて、RAMを作業領域として実行することにより、実現される。また、制御部230は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。そして、制御部230は、図4に示すように、受付部231と、格納部232と、登録指示部233と、判定部234と、送信部235とを有する。
【0077】
(受付部231)
受付部231は、納税情報管理装置100により送信される、返礼品リフト券の種別に関する情報およびリフト券シリアル番号を受け付ける。また、受付部231は、後述のゲート管理装置300により送信される、登録完了通知を受け付ける。
【0078】
(格納部232)
格納部232は、受付部231により受け付けられた情報を格納する。具体的には、格納部232は、納税情報管理装置100により送信される返礼品リフト券の種別に関する情報とリフト券シリアル番号とを対応付けて、記憶部220に格納する。例えば、格納部232は、受付部231により受け付けられたリフト券種別「〇〇スキー場 おとな1日券」と、リフト券シリアル番号「#1234」とを対応付けて、リフト券情報DB221に格納する。
【0079】
(登録指示部233)
登録指示部233は、返礼品リフト券を対象のスキー場で利用可能とするための処理として、当該返礼品リフト券に係る返礼品リフト券の種別に関する情報とリフト券シリアル番号とを用いて、ゲート管理装置300に対して登録処理の指示を行う。例えば、登録指示部233は、返礼品リフト券を利用可能とするための登録処理の指示として、返礼品リフト券の種別に関する情報「〇〇スキー場 おとな1日券」とリフト券シリアル番号「#1234」とをゲート管理装置300に対して出力する。
【0080】
(判定部234)
判定部234は、返礼品リフト券が対象のスキー場において利用可能であるか否かを判定する。例えば、判定部234は、リフト券シリアル番号と返礼品リフト券の種別に関する情報との対応付け処理が完了した場合に、返礼品リフト券が有効化されたと判定する。
【0081】
一例として、判定部234は、上述した対応付け処理により、リフト券シリアル番号「#1234」の返礼品リフト券が「〇〇スキー場 おとな1日券」のリフト券として「利用可能(有効)」であると判定する。そして、判定部234は、有効でリフト券情報DB221により記憶されたリフト券シリアル番号「#1234」に係るリフト券状態を「有効」に変更する。
【0082】
なお、判定部234は、リフト券シリアル番号と返礼品リフト券の種別に関する情報との対応付け処理が完了しない場合には、返礼品リフト券が有効化されたという判定を行わない。
【0083】
(送信部235)
送信部235は、納税情報管理装置100に対して、返礼品リフト券の有効化通知を送信する。具体的には、送信部235は、判定部234により有効化されたと判定された返礼品リフト券について、ユーザへの発行通知のトリガーである返礼品リフト券の有効化通知を、納税情報管理装置100に対して出力する。
【0084】
(ゲート管理装置300)
次に、ゲート管理装置300について説明する。ゲート管理装置300は、スキー場のリフト乗り場において、ユーザにより提示されるリフト券の情報を読み取り、当該リフト券が利用可能な場合にはリフト乗り場前に設置されたゲートを開く等の制御を行う装置である。
【0085】
まず、ゲート管理装置300によるゲートの開閉制御について説明する。図9は、第1の実施形態に係るゲート管理装置300によるゲート開閉制御の一例を示す図である。図9には、ゲート管理装置300と、ゲート管理装置300に含まれるリフト利用権に関する情報を格納するリフト利用権情報DB321と、スキー場ゲート30とが示されている。
【0086】
具体的には、ゲート管理装置300は、Aスキー場において利用可能なリフト券からリフト券シリアル番号を読み取り、リフト利用権情報DB321に記憶された対応付けと照合を行う。そして、ゲート管理装置300は、読み取られたリフト券シリアル番号と、利用可能なリフト券を識別する情報として登録されたリフト券シリアル番号とが合致する場合に、対象のゲートを開く。
【0087】
例えば、ゲート管理装置300は、図9の(1)に示すように、Aスキー場のゲート前において読み取られたリフト券シリアル番号「#1234」が、リフト利用権情報DB321により記憶されたリフト利用権「Aスキー場 おとな1日券」に対応付くリフト券シリアル番号「#1234」と合致することから、Aスキー場において利用可能なリフト券であると判定し、ゲートを開くように制御する。
【0088】
他方、ゲート管理装置300は、図9の(2)に示すように、Aスキー場のゲート前において読み取られたリフト券シリアル番号「#1235」が、リフト利用権情報DB321により記憶されたリフト利用権「Bスキー場 おとな1日券」に対応付くリフト券シリアル番号「#1235」と合致することから、Aスキー場において利用不可なリフト券であると判定し、ゲートを開かないように制御する。
【0089】
このようにして、ゲート管理装置300は、スキー場のリフト搭乗口等においてリフト券から取得したリフト券シリアル番号を用いて、登録されたリフト券シリアル番号との比較を行う。そして、比較の結果、利用可能なリフト券であると判定される場合に、ゲート管理装置300は、当該スキー場ゲート30の開閉制御を行うことで対象のゲートの通過を可能とする。なお、ゲート管理装置300は、対象のスキー場であるか否かの判別だけでなく、日時、対象ユーザか否か、対象ユーザの年齢、性別等のユーザ属性等に基づいて、リフト券が利用可能か否かを判別してもよい。
【0090】
ここで、図4に戻り、ゲート管理装置300の構成について説明する。図4に示す通り、ゲート管理装置300は、通信部310と、記憶部320と、制御部330とを有する。なお、図11には示していないが、ゲート管理装置300は、管理者等の操作等の入力を受け付けるためのキーボードやマウス等の入力部を備えることができる。また、ゲート管理装置300は、格納されたリフト利用権とリフト券シリアル番号との対応付け状況等を管理者等に表示するためのディスプレイ等の表示部を備えることができる。
【0091】
(通信部310)
通信部310は、リフト券情報管理装置200から出力される返礼品リフト券に関する情報(返礼品リフト券の種別に関する情報およびリフト券シリアル番号)の入力や、リフト券情報管理装置200に対する登録完了通知の出力等に係るデータ通信を行う。具体的には、通信部310は、後述の受付部331、および送信部333等により所定のデータが送受信される際に、当該データ通信を仲介する。
【0092】
通信部310は、例えば、NICやネットワークインタフェースコントローラ等によって実現される。通信部310は、ネットワーク(例えばインターネット)と有線または無線で接続される。そして、通信部310は、ネットワークを介して外部機器との間で情報の送受信を行う。なお、通信部310は、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth、SIM、LPWA等の任意の通信規格もしくは通信技術を用いて、情報の送受信を行ってもよい。
【0093】
(記憶部320)
記憶部320は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、図4に示すように、記憶部320は、リフト利用権情報DB321を有する。
【0094】
(リフト利用権情報DB321)
リフト利用権情報DB321は、対象のスキー場におけるリフト利用権とリフト券シリアル番号とを対応付けて記憶するデータベースである。具体的には、リフト利用権情報DB321は、リフト利用権に関する情報を識別する識別情報であるNoと、リフト利用権と、リフト券シリアル番号とをそれぞれ対応付けて記憶する。
【0095】
上述したNoは、リフト利用権情報DB321により記憶されるリフト利用権に関する情報のレコードを識別するための識別情報である。リフト利用権は、対象のスキー場におけるリフトの利用条件を表す情報である。リフト券シリアル番号は、ユーザが保有するリフト券の固有識別番号である。
【0096】
ここで、リフト利用権情報DB321により記憶されるリフト利用権に関する情報の一例を説明する。図10は、第1の実施形態に係るリフト利用権に関する情報の一例を示すテーブル図である。例えば、リフト利用権情報DB321は、図10のテーブル図に示すように、No「1」により識別される、リフト利用権「〇〇スキー場 おとな1日券」と、リフト券シリアル番号「#1234」とを対応付けて記憶する。すなわち、上述した情報は、リフト券シリアル番号「#1234」のリフト券が「〇〇スキー場 おとな1日券」のリフト券として「利用可能(有効)」である、ということを意味する。
【0097】
(制御部330)
ここで、図4に戻り説明を続ける。制御部330は、プロセッサや、MPUや、CPU等が、記憶部320に記憶されている各種プログラムについて、RAMを作業領域として実行することにより、実現される。また、制御部330は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。そして、制御部330は、図4に示すように、受付部331と、登録部332と、送信部333とを有する。
【0098】
(受付部331)
受付部331は、リフト券情報管理装置200により送信される、返礼品リフト券の種別に関する情報およびリフト券シリアル番号を受け付ける。
【0099】
(登録部332)
登録部332は、リフト券情報管理装置200により実施される返礼品リフト券の登録処理の指示に基づいて、対象のスキー場におけるリフトを利用する権利(リフト利用権)と、リフト券情報管理装置200により出力されるリフト券シリアル番号とを対応付けて、記憶部320に登録する。
【0100】
例えば、登録部332は、リフト券情報管理装置200により登録処理の指示として出力されるリフト券種別「〇〇スキー場 おとな1日券」を用いて、リフト利用権「〇〇スキー場 おとな1日券」を特定する。次に、登録部332は、特定されたリフト利用権「〇〇スキー場 おとな1日券」と、リフト券情報管理装置200により出力されたリフト券シリアル番号「#1234」とを対応付けて、リフト利用権情報DB321に格納する。その結果、ゲート管理装置300がリフト券シリアル番号「#1234」の返礼品リフト券が、対象のスキー場で利用可能(ゲートが開く)となる。
【0101】
(送信部333)
送信部333は、登録部332により返礼品リフト券の登録処理が完了した場合に、リフト券情報管理装置200に対して、登録完了通知を送信する。他方、送信部333は、当該登録処理が完了しない場合には、上述した登録完了通知の送信を行わない。
【0102】
(ゲート制御部340)
ゲート制御部340は、ゲート管理装置300に接続されるゲートの開閉を制御する。
【0103】
(実際の画面の一例)
ここから、第1の実施形態に係る返礼品リフト券発行システム1により実現されるふるさと納税の受付から返礼品リフト券の発行までの一連の流れを、表示画面の一例を用いて説明する。図11は、第1の実施形態に係るふるさと納税に係る寄附受付および返礼品発行処理の操作画面の一例を示す図である。
【0104】
まず、返礼品リフト券発行システム1は、ユーザにより操作される端末装置等を介して、対象の自治体に係るふるさと納税の寄附コースが表示された画面を表示する。例えば、図11の(1)に示すように、返礼品リフト券発行システム1は、「Aコース:寄附額=20,000円、返礼品=Aスキー場 おとな1日券」、「Bコース:寄附額=10,000円、返礼品=Aスキー場 こども1日券」、「Cコース:寄附額=30,000円、返礼品=Aスキー場 おとな2日券」、「Dコース:寄附額=15,000円、返礼品=Aスキー場 こども2日券」等の選択肢を表示する。さらに、返礼品リフト券発行システム1は、図11の(1-1)に示すように、ユーザにより選択肢が選択された場合には、色の塗りつぶし等の強調表示を行うことができる。
【0105】
返礼品リフト券発行システム1は、端末装置等を介して、返礼品リフト券の受け取り方式を選択するための画面を表示する。例えば、図11の(2)に示すように、返礼品リフト券発行システム1は、「チャージ方式:お手元にあるリフト券のシリアル番号を入力することで、リフト券として利用可能にします」、「ピックアップ方式:お客様に発行する二次元コードをスキー場に提示し、リフト券と交換します」等の選択肢を表示する。さらに、返礼品リフト券発行システム1は、図11の(2-1)に示すように、ユーザにより選択肢が選択された場合には、色の塗りつぶし等の強調表示を行うことができる。なお、第1の実施形態においては、図11の(2-1)に示すように、ユーザがリフト券を既に保有している場合を想定しているため、本項目においては「チャージ方式」が選択された場合の一例を説明する。
【0106】
返礼品リフト券発行システム1は、端末装置等を介して、リフト券シリアル番号を入力するための画面を表示する。例えば、図11の(3)に示すように、返礼品リフト券発行システム1は、「お持ちのリフト券のシリアル番号を入力してください」等のメッセージ、および、ユーザが保有するリフト券シリアル番号を入力する入力スペース(図11の(3-1))を表示する。そして、返礼品リフト券発行システム1は、図11の(3-1)に示すように、リフト券シリアル番号「#1234」を受け付ける。
【0107】
返礼品リフト券発行システム1は、端末装置等を介して、自治体から入力を求められる情報である寄附者氏名、寄附者住所、寄附者連絡先等を入力する画面を表示する。具体的には、返礼品リフト券発行システム1は、「氏名(寄附者氏名)」、「フリガナ(寄附者氏名)」、「住所(寄附者住所)」、「電話番号(寄附者連絡先)」、「メールアドレス(寄附者連絡先)」を入力するための画面を表示する。そして、図11の(4)に示すように、返礼品リフト券発行システム1は、入力された、氏名「氏名 A」、フリガナ「シメイ エー」、住所「東京都千代田区〇〇1-1-1」、電話番号「090-1234-xxxx」、メールアドレス「A@tmail.com」等の情報を受け付ける。
【0108】
返礼品リフト券発行システム1は、端末装置等を介して、ふるさと納税に係る寄附を行うための決済方法の選択、および、決済に必要な情報を入力するための画面を表示する。例えば、返礼品リフト券発行システム1は、決済方法として「クレジットカード決済」が選択された場合には、決済に必要な情報として、「クレジットカード番号」、「セキュリティコード」、「有効期限」、「名前」等を入力する入力スペースを表示する。一例として、図11の(5)に示すように、返礼品リフト券発行システム1は、入力された、クレジットカード番号「1234 5678 9123 xxx」、セキュリティコード「yyy」、有効期限「12/2025」、名前「A SHIMEI」等の情報を受け付ける。
【0109】
そして、返礼品リフト券発行システム1は、端末装置等を介して、寄附完了およびリフト券の発行完了をユーザに知らせるための画面を表示する。例えば、図11の(6)に示すように、返礼品リフト券発行システム1は、「氏名 A様寄附をいただきありがとうございます」等のメッセージと共に、「リフト券カードにリフト券情報の書き込みを完了しました」、「リフト券シリアル番号:#1234」、「リフト券:Aスキー場 おとな1日券」等の情報をユーザに対して表示する。
【0110】
(チャージ方式の返礼品リフト券発行処理の手順)
ここから、第1の実施形態に係る返礼品リフト券発行システム1により実現される返礼品リフト券発行処理の手順について説明する。図12は、第1の実施形態に係る返礼品リフト券発行処理手順についてのフローチャートである。
【0111】
納税情報管理装置100は、ふるさと納税に関する情報およびリフト券シリアル番号を受け付ける(S101)。次に、納税情報管理装置100は、ふるさと納税に関する情報およびリフト券シリアル番号を記憶部120に格納する(S102)。そして、納税情報管理装置100は、リフト券シリアル番号および返礼品リフト券の種別に関する情報をリフト券情報管理装置200へ出力する(S103)。
【0112】
リフト券情報管理装置200は、リフト券シリアル番号と返礼品リフト券の種別に関する情報とを対応付けて、記憶部220に格納する(S104)。
【0113】
次に、リフト券情報管理装置200は、ゲート管理装置300に対してリフト利用権の登録処理の指示を行う(S105)。ゲート管理装置300は、リフト券シリアル番号とリフト利用権とを対応付けて、記憶部320に登録する(S106)。次に、ゲート管理装置300は、リフト券情報管理装置200に対して登録完了通知を出力する(S107)。なお、S106およびS107の処理は、説明の都合上、S105の登録処理の指示を受け付けた後、続けて実施するように説明しているが、上述したタイミングに限定されない。
【0114】
リフト券情報管理装置200は、上述したリフト券シリアル番号と返礼品リフト券の種別に関する情報とを対応付け処理が完了した場合に、リフト券の有効化判定を行う(S108)。次に、リフト券情報管理装置200は、納税情報管理装置100に対してリフト券の有効化通知を出力する(S109)。
【0115】
納税情報管理装置100は、ユーザに対して返礼品リフト券の発行通知の出力する(S110)。また、納税情報管理装置100、ふるさと納税に関する情報を自治体へ出力する(S111)。そして、返礼品リフト券発行システム1は、工程を終了する。
【0116】
(効果)
ここから、第1の実施形態に係る返礼品リフト券発行システム1が奏する効果について説明する。納税情報管理装置100の格納部132は、ユーザにより入力される、ふるさと納税に関する情報、および、リフト券を識別する情報として、ユーザにより入力されるリフト券シリアル番号を納税情報DB121に格納する。納税情報管理装置100の送信部133は、返礼品リフト券の種別に関する情報とリフト券シリアル番号とをリフト券情報管理装置200に対して送信する。納税情報管理装置100の発行部135は、リフト券情報管理装置200により返礼品リフト券が有効化されたと判定された場合に、ユーザに対して返礼品リフト券の発行通知を行う。
【0117】
リフト券情報管理装置200の格納部232は、納税情報管理装置100により送信された返礼品リフト券の種別に関する情報とリフト券シリアル番号とを対応付けてリフト券情報DB221に格納する。リフト券情報管理装置200の登録指示部233は、返礼品リフト券の種別に関する情報とリフト券シリアル番号とに基づいて、ゲート管理装置300に対して返礼品リフト券を対象のスキー場で利用可能とするための登録処理の指示として、返礼品リフト券の種別に関する情報とリフト券シリアル番号とをゲート管理装置300に対して出力する。また、リフト券情報管理装置200の判定部234は、返礼品リフト券の種別に関する情報とリフト券シリアル番号とが対応付けられて格納された場合に、返礼品リフト券が有効化されたと判定する。
【0118】
ゲート管理装置300の登録部332は、リフト券情報管理装置200の登録処理の指示に基づき、返礼品リフト券の種別に関する情報により特定される対象のスキー場におけるリフト利用権とリフト券を識別する情報に基づき決定され、リフト券情報管理装置200により出力されるリフト券シリアル番号とを対応付けてリフト利用権情報DB321に登録する。ゲート管理装置300の送信部333は、リフト券情報管理装置200に対して、登録完了通知を送信する。
【0119】
したがって、本実施形態の返礼品リフト券発行システム1によれば、寄附の実施から返礼品の受領までの時間を短縮することを可能とする、という効果を奏する。
【0120】
具体的には、従来、複数主体に係る複数のシステム間におけるふるさと納税に係るデータのやり取りが分断していたところ、返礼品リフト券発行システム1は、「ふるさと納税を受け付ける装置(納税情報管理装置100)」と、「返礼品リフト券の情報を管理する装置(リフト券情報管理装置200)」と、「返礼品リフト券の対象スキー場におけるゲート開閉を制御して、当該返礼品リフト券の利用可否を制御する装置(ゲート管理装置300)」とにおけるデータ処理を連携させることにより、ふるさと納税に係る寄附の実施から返礼品リフト券の発行までの時間や工数を短縮できる。その結果、返礼品リフト券発行システム1は、ユーザがリフトに搭乗する直前まで、ふるさと納税によりリフト券をユーザが入手することを可能とする、という効果を奏する。
【0121】
また、返礼品リフト券発行システム1は、ユーザがスキー場のリフト券を購入する工数や、スキー場がリフト券を販売する工数や、自治体がふるさと納税に係る寄附に応じた返礼品を準備する工数等を削減することができる。その結果、返礼品リフト券発行システム1は、ふるさと納税制度の利便性を更に向上させることで、当該ふるさと納税の利用促進を可能とする。
【0122】
そのため、返礼品リフト券発行システム1は、ユーザに対してはスキー場の利用をより容易かつふるさと納税を利用することにより経済的するという効果を奏する。また、返礼品リフト券発行システム1は、スキー場に対してはふるさと納税制度の利用促進により、スキー場の来場者数を増加させるという効果を奏する。また、返礼品リフト券発行システム1は、自治体に対してはふるさと納税制度の利用促進により、当該自治体の税収向上という効果を奏する。
【0123】
また、返礼品リフト券発行システム1は、ユーザが保有するリフト券に対して対象スキー場のリフト利用権を、ふるさと納税の寄附を介してチャージすることができる。そのため、返礼品リフト券発行システム1は、ユーザがふるさと納税を利用する場合においても、ユーザ自身が保有するリフト券を、返礼品リフト券としてそのまま流用することを可能とする。その結果、返礼品リフト券発行システム1は、ユーザによるふるさと納税制度の利用促進を図ることができる、という効果を奏する。
【0124】
また、返礼品リフト券発行システム1に含まれる納税情報管理装置100の出力部134は、ふるさと納税に関する情報に含まれる、寄附額に関する情報と、予め記憶された返礼品リフト券の種別に対応するリフト券の金額とを用いて算出される対象のスキー場への支払い費用に関する情報を出力する。このように、返礼品リフト券発行システム1は、受け付けたふるさと納税に関する情報を用いて、ふるさと納税の寄附金額、スキー場に対する支払い費用等の算出を行い、係る返礼品明細書を発行することができる。そのため、返礼品リフト券発行システム1は、自治体のふるさと納税制度に係る担当者の業務負荷を軽減することを可能とする、という効果を奏する。
【0125】
また、返礼品リフト券発行システム1に含まれる納税情報管理装置100の出力部134は、ふるさと納税に関する情報に含まれる、ユーザの氏名、ユーザの住所、ユーザによるふるさと納税に係る寄附額、ユーザによるふるさと納税の寄附日のうち少なくともいずれか1つと、ユーザによりふるさと納税の対象とされた自治体に関する署名とを含むふるさと納税に関する納税証明書を出力する。このように、返礼品リフト券発行システム1は、受け付けたふるさと納税に関する情報に基づいて、当該ふるさと納税に係る寄附証明書を発行することができる。そのため、返礼品リフト券発行システム1は、自治体のふるさと納税制度に係る担当者の業務負荷を軽減することを可能とする、という効果を奏する。
【0126】
返礼品リフト券発行システム1が発行可能である返礼品リフト券は、対象のスキー場におけるリフトを利用する権利が付与される物理リフト券、ユーザにより操作される端末装置上に表示される電子リフト券、ユーザにより身につけられるウエアラブル端末装置に付与される電子リフト券、ユーザの体内に設置されるマイクロチップに係るデバイスに付与される電子リフト券のうち少なくともいずれか1つである。このように、返礼品リフト券発行システム1は、紙やプラスチック等の物理的なリフト券に限らず、様々なデバイスを介した返礼品リフト券の利用を可能とする。そのため、返礼品リフト券発行システム1は、ユーザによるリフト券の利用形態を限定せずに、ふるさと納税の寄附による返礼品リフト券の発行から対象スキー場における返礼品リフト券の利用に至るまでの利便性を向上させる、という効果を奏する。
【0127】
<第2の実施形態>
ここから、第1の実施形態の別形態である第2の実施形態として、チャージ方式のリフト券をユーザが保有しない場合において、有効化された返礼品リフト券との引き換えコード(以降、「ピックアップコード」と表記する場合がある)を用いたピックアップ方式に基づき返礼品リフト券発行システム1がふるさと納税の返礼品リフト券を発行する一例を説明する。図13は、第2の実施形態に係る返礼品リフト券発行システム1の処理の一例を示す図である。
【0128】
図13には、返礼品リフト券発行システム1として、納税情報管理装置100と、リフト券情報管理装置200と、ゲート管理装置300と、リフト券発券装置400とが示されている。また、返礼品リフト券発行システム1を利用する主体として、ふるさと納税の寄附者でありかつスキー場の利用者である「ユーザ」と、ふるさと納税を所轄する「自治体」と、返礼品リフト券の利用対象スキー場である「スキー場」とが示されている。
【0129】
上述したリフト券発券装置400は、ユーザにより提示される、ピックアップコードを読み取り、当該有効化されたリフト券をユーザに対して発券(発行)する装置である。なお、第2の実施形態において「発券」とは、リフト券を保有していないユーザに対して、リフト券を新たに発行することを意味する。
【0130】
まず、納税情報管理装置100は、自治体が求める情報、選択した返礼品に関する情報、および寄附金の決済に関する情報を含むふるさと納税に関する情報(図13の(1))を受け付ける。次に、納税情報管理装置100は、受け付けたふるさと納税に関する情報を、記憶部120に格納する。
【0131】
次に、納税情報管理装置100は、ふるさと納税に関する情報に含まれる対象のスキー場における返礼品リフト券の種別に関する情報をリフト券情報管理装置200に対して出力する(図13の(2))。
【0132】
リフト券情報管理装置200は、納税情報管理装置100から受け付けた返礼品リフト券の種別に関する情報を対応付けて、記憶部220に格納する(図13の(3))。具体的には、リフト券情報管理装置200は、リフト券発券装置400に対して読み込ませることで対象のスキー場において利用可能な返礼品リフト券を発行するためのコードであるピックアップコードを生成する(図13の(3-1))。次に、リフト券情報管理装置200は、受け付けた返礼品リフト券の種別に関する情報とピックアップコードとを対応付けて格納する。
【0133】
リフト券情報管理装置200は、納税情報管理装置100に対して生成したピックアップコードを送信する(図13の(4))。
【0134】
納税情報管理装置100は、リフト券情報管理装置200から受け付けたピックアップコードをユーザに対して発行する(図13の(5))。
【0135】
その後、リフト券発券装置400は、ピックアップコードを受領したユーザにより入力される当該ピックアップコードを受け付ける(図13の(6-1))。また、リフト券発券装置400は、発券予定のリフト券からリフト券シリアル番号を取得する(図13の(6-2))。そして、リフト券発券装置400は、ユーザから受け付けたピックアップコードと、発券予定のリフト券から取得したリフト券シリアル番号とを対応付けて、リフト券情報管理装置200に対して出力する(図13の(7))。
【0136】
リフト券情報管理装置200は、納税情報管理装置100から受け付けたピックアップコードの認証処理を実施する(図13の(8))。具体的には、リフト券情報管理装置200は、リフト券発券装置400により取得されたリフト券シリアル番号と受け付けられたピックアップコードとを対応付けて格納する。この結果、ユーザに対して発券予定の返礼品リフト券と、ピックアップコードに紐づく返礼品リフト券の種別に関する情報とが対応付けられる。
【0137】
リフト券情報管理装置200は、ゲート管理装置300に対して返礼品リフト券の種別に関する情報とリフト券シリアル番号とを出力し、リフト利用権に関する情報の登録処理の指示を行う(図13の(9))。
【0138】
ゲート管理装置300は、リフト券情報管理装置200から出力された返礼品リフト券の種別に関する情報とリフト券シリアル番号と、リフト利用権に関する情報とを対応付けて登録する(図13の(10-1))。次に、ゲート管理装置300は、リフト券情報管理装置200に対して、登録完了通知を出力する(図13の(10-2))。なお、図13の(10-1)に示す登録処理と、図13の(10-2)に示す登録完了通知の出力処理とについては、説明の都合上、図13の(9)に示す登録処理の指示を受け付けた後、続けて実施するように説明しているが、上述したタイミングに限定されない。
【0139】
リフト券情報管理装置200は、上述したピックアップコードの認証処理(図13の(8))により、リフト券シリアル番号と返礼品リフト券の種別に関する情報とが対応付けられた場合に、返礼品リフト券が利用可能な状態になった(返礼品リフト券が有効化された)と判定する(図13の(11-1))。そして、リフト券情報管理装置200は、リフト券発券装置400に対して、返礼品リフト券の有効化通知を出力する(図13の(11-2))。
【0140】
リフト券発券装置400は、リフト券情報管理装置200からリフト券の有効化通知を受け付けると、ユーザに対して利用可能な返礼品リフト券を発券する(図13の(12))。そして、ユーザは、有効化された返礼品リフト券をゲート管理装置300に対して読み取らせることにより、対象のスキー場においてリフト券への乗車が可能となる(図13の(13))。
【0141】
なお、図13の「自治体」に係る処理については、図3の(8-1)から(8―3)において説明した処理と同様の内容であるため、本項目では説明を省略する。
【0142】
(返礼品リフト券発行システム1)
次に、第2の実施形態に係る返礼品リフト券発行システム1の構成について説明する。図14は、第2の実施形態に係る返礼品リフト券発行システムの構成の一例を示す図である。図14に示す通り、返礼品リフト券発行システム1は、納税情報管理装置100と、リフト券情報管理装置200と、ゲート管理装置300と、リフト券発券装置400を備える。そして、各装置同士は、図14に示す通り、それぞれの装置が備える通信部を介して双方向に接続される。
【0143】
(納税情報管理装置100)
まず、納税情報管理装置100の構成について説明する。図14に示す通り、納税情報管理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、第2の実施形態に係る納税情報管理装置100について、第1の実施形態に係る納税情報管理装置100と機能が重複する部分の説明は、適宜省略する。
【0144】
(納税情報DB121)
納税情報DB121は、第1の実施形態と同様にユーザにより操作される端末装置等を介して納税情報管理装置100に入力されるふるさと納税に関する情報を記憶するデータベースである。ここで、第2の実施形態に係る納税情報DB121により記憶されるふるさと納税に関する情報の一例を、再び図5を用いて説明する。
【0145】
例えば、第2の実施形態に係る納税情報DB121は、図5のテーブル図に示すように、No「3」により識別される、自治体「〇〇村」と、返礼品コース「Cコース」と、寄附額「30,000円」と、リフト券種別「〇〇スキー場 おとな2日券」と、受取方式「ピックアップ方式」と、リフト券シリアル番号「#1264」と、寄附者氏名「氏名C1」、寄附者住所「住所C2」と、寄附者連絡先「C@tmail.com」と、寄附年月日「2023年12月30日」、決済情報「決済情報D3」とを対応付けて記憶する。
【0146】
(受付部131)
ここで、図14に戻り説明を続ける。受付部131は、ふるさと納税に関する情報を受け付ける。なお、第2の実施形態では、ユーザがリフト券を保有していないケースであるため、受付部131は、ユーザのリフト券シリアル番号を除き、ふるさと納税に関する情報を受け付ける。
【0147】
また、受付部131は、リフト券情報管理装置200の生成部236により送信されたピックアップコードを受け付ける。
【0148】
(格納部132)
格納部132は、ユーザにより入力されるふるさと納税に関する情報を、納税情報DB121に格納する。また、リフト券情報管理装置200により送信されるピックアップコードを、上述したふるさと納税に関する情報に対応付けて、記憶部120に格納する。
【0149】
例えば、格納部132は、ふるさと納税に関する情報として自治体「〇〇村」、返礼品コース「Cコース」、寄附額「30,000円」、リフト券種別「〇〇スキー場 おとな2日券」、受取方式「ピックアップ方式」、寄附者氏名「氏名C1」、寄附者住所「住所C2」、寄附者連絡先「C@tmail.com」、寄附年月日「2023年12月30日」および決済情報「決済情報D3」とを対応付けて、格納する。
【0150】
(発行部135)
発行部135は、リフト券情報管理装置200の生成部236により生成されたピックアップコードをユーザに対して発行する。例えば、発行部135は、上述の格納部132により格納されるふるさと納税に関する情報に対応づけて、ピックアップコード「aaaa」等を発行することができる。
【0151】
(リフト券情報管理装置200)
次に、リフト券情報管理装置200の構成について説明する。図14に示す通り、リフト券情報管理装置200は、通信部210と、記憶部220と、制御部230とを有する。なお、第2の実施形態に係るリフト券情報管理装置200について、第1の実施形態に係るリフト券情報管理装置200と機能が重複する部分の説明は、適宜省略する。
【0152】
(リフト券情報DB221)
リフト券情報DB221は、納税情報管理装置100から出力される返礼品リフト券の種別に関する情報に、ピックアップコードを対応付けて記憶するデータベースである。具体的には、リフト券情報DB221は、返礼品リフト券に関する情報を識別する識別情報であるNoと、リフト券種別と、リフト券シリアル番号と、リフト券状態と、ピックアップコードとをそれぞれ対応付けて記憶する。
【0153】
上述したピックアップコードは、ユーザに対して発行するリフト券発行用の一時コード(二次元コード等)である。なお、Noと、リフト券種別と、リフト券シリアル番号と、リフト券状態とは、第1の実施形態と同様の内容のため、説明を省略する。
【0154】
ここで、リフト券情報DB221により記憶される返礼品リフト券に関する情報の一例を説明する。図15は、第2の実施形態に係る返礼品リフト券に関する情報の一例を示すテーブル図である。例えば、リフト券情報DB221は、図15のテーブル図に示すように、No「1」により識別される、リフト券種別「〇〇スキー場 おとな1日券」と、リフト券シリアル番号「#1234」と、リフト券状態「有効」と、ピックアップコード「aaaa」とを対応付けて記憶する。すなわち、上述した情報は、ピックアップコード「aaaa」の入力による発券されるリフト券シリアル番号「#1234」のリフト券は、「〇〇スキー場 おとな1日券」のリフト券として「利用可能(有効)」である、ということを意味する。
【0155】
また、上述した「リフト券シリアル番号」は、ユーザに対して発行されたピックアップコードがユーザにより後述のリフト券発券装置400に対して入力された後に、当該リフト券発券装置400により取得される。そのため、リフト券シリアル番号が存在しない場合、リフト券シリアル番号の項目は、シリアル番号が入力されていないことを意味する「未定」等の情報が入力される。
【0156】
(制御部230)
図14に戻り説明を続ける。第2の実施形態に係る制御部230は、図14に示すように、受付部231と、格納部232と、登録指示部233と、判定部234と、送信部235とを有する。
【0157】
(受付部231)
受付部231は、納税情報管理装置100により送信される、ふるさと納税に関する情報を受け付ける。また、受付部231は、後述のリフト券発券装置400により送信される、発券予定のリフト券に係るリフト券シリアル番号を受け付ける。
【0158】
(格納部232)
格納部232は、納税情報管理装置100により出力された返礼品リフト券の種別に関する情報と、生成されたピックアップコードとを対応付けて、記憶部220に格納する。例えば、格納部232は、受付部231により受け付けられたリフト券種別「〇〇スキー場 おとな1日券」と、後述のリフト券発券装置400により送信されるピックアップコード「aaaa」とを対応付けて、リフト券情報DB221に格納する。
【0159】
(登録指示部233)
登録指示部233は、リフト券を対象のスキー場において利用可能とするための登録処理の指示として、返礼品リフト券の種別に関する情報とピックアップコードに対応するリフト券シリアル番号とをゲート管理装置300に対して出力する。なお、第2の実施形態における登録指示部233による格納処理は、第1の実施形態に係る登録指示部233による登録処理の指示と同様であるため、本項目では一例を挙げた説明を省略する。
【0160】
(送信部235)
具体的には、送信部235は、判定部234により有効化されたと判定された返礼品リフト券について、ユーザへの返礼品リフト券の発券のトリガーである返礼品リフト券の有効化通知を、リフト券発券装置400に対して出力する。
【0161】
(生成部236)
生成部236は、ユーザがリフト券発券装置400に対して所定のコードを読み込ませるために用いる、ピックアップコードを生成する。
【0162】
(ゲート管理装置300)
次に、ゲート管理装置300の構成について説明する。図14に示す通り、ゲート管理装置300は、通信部310と、記憶部320と、制御部330とを有する。なお、第2の実施形態に係るゲート管理装置300について、第1の実施形態に係るゲート管理装置300と機能が重複する部分の説明は、適宜省略する。
【0163】
(登録部332)
登録部332は、対象のスキー場におけるリフト利用権と、リフト券情報管理装置200により出力されるピックアップコードに対応するリフト券シリアル番号とを対応付けて記憶部320に登録する。
【0164】
(リフト券発券装置400)
次に、リフト券発券装置400の構成について説明する。リフト券発券装置400は、ユーザに対して、ユーザのふるさと納税の寄附に対する返礼品リフト券を発券する。
【0165】
図14に示す通り、リフト券発券装置400は、通信部410と、記憶部420と、制御部430とを有する。なお、図14には示していないが、リフト券発券装置400は、管理者等の操作等の入力を受け付けるためのキーボードやマウス等の入力部を備えることができる。また、リフト券発券装置400は、返礼品リフト券を発券するため操作画面や発券対象の返礼品リフト券に関する情報等をユーザ等に表示するためのディスプレイ等の表示部を備えることができる。
【0166】
(通信部410)
通信部410は、リフト券情報管理装置200により出力されるリフト券有効化通知の入力や他の装置に対す所定の情報の出力等に係るデータ通信を行う。具体的には、通信部410は、後述の受付部431および送信部433等により所定のデータが送受信される際に、当該データ通信を仲介する。
【0167】
通信部410は、例えば、NICやネットワークインタフェースコントローラ等によって実現される。通信部410は、ネットワーク(例えばインターネット)と有線または無線で接続される。そして、通信部410は、ネットワークを介して外部機器との間で情報の送受信を行う。なお、通信部410は、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth、SIM、LPWA等の任意の通信規格もしくは通信技術を用いて、情報の送受信を行ってもよい。
【0168】
(記憶部420)
記憶部420は、制御部430による各種処理に用いるデータおよびプログラムや、制御部430が動作することにより取得された各種データを記憶する。記憶部420は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
【0169】
(制御部430)
制御部430は、プロセッサや、MPUや、CPU等が、記憶部420に記憶されている各種プログラムについて、RAMを作業領域として実行することにより、実現される。また、制御部430は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。そして、制御部430は、図14に示すように、受付部431と、取得部432と、送信部433と、発券部434とを有する。
【0170】
(受付部431)
受付部431は、ユーザにより読み込みが行われたピックアップコードを受け付ける。なお、受付部431は、ユーザにより上述した入力部を介して入力されるピックアップコードや、二次元バーコード等を読み取るカメラ等のデバイス、ICチップ等に記憶されたピックアップコードを読み取るデバイス等であってよい。
【0171】
(取得部432)
取得部432は、リフト券を識別する情報としてリフト券情報管理装置200により生成されるピックアップコードに対応するリフト券シリアル番号を取得する。
【0172】
例えば、取得部432は、ユーザによりピックアップコード「aaaa」の読み取りが行われた場合に、発券予定の返礼品リフト券(未使用)に含まれるリフト券シリアル番号「#1234」を、当該ピックアップコード「aaaa」と対応付けて取得する。なお、取得部432は、発券予定の返礼品リフト券に表示されたリフト券シリアル番号について、画像解析での読み取り、カードに搭載されたICチップ等からの読み取り等、特に限定されずに、所定の方法を用いて取得できる。
【0173】
(送信部433)
送信部433は、ユーザによる読み込みが行われたピックアップコードと、取得部432により取得されたリフト券シリアル番号をリフト券情報管理装置200に対して送信する。例えば、送信部433は、それぞれ対応付けられたピックアップコード「aaaa」とリフト券シリアル番号「#1234」とを、リフト券情報管理装置200に対して送信する。
【0174】
(発券部434)
発券部434は、リフト券情報管理装置200により有効化されたと判定された返礼品リフト券をユーザに対して発券する。具体的には、発券部434は、リフト券情報管理装置200による返礼品リフト券の有効化通知の入力をトリガーとして、ピックアップコードの読み取りを行ったユーザに対して、有効化した返礼品リフト券を発券する。
【0175】
(実際の画面の一例)
ここから、第2の実施形態に係る返礼品リフト券発行システム1により実現されるふるさと納税の受付から返礼品リフト券の発行までの一連の流れを、表示画面の一例を用いて説明する。図16は、第2の実施形態に係るふるさと納税に係る寄附受付および返礼品発行処理の処操作画面の一例を示す図である。
【0176】
まず、返礼品リフト券発行システム1は、図16の(1)および(1-1)に示すように、ユーザにより操作される端末装置等を介して、対象の自治体に係るふるさと納税の寄附コースが表示された画面を表示する。なお、図16の(1)および(1-1)は、図11の(1)および(1-1)と同様の内容の為詳細な説明は省略する。
【0177】
返礼品リフト券発行システム1は、端末装置等を介して、返礼品リフト券の受け取り方式を選択するための画面を表示する。例えば、図16の(2)に示すように、返礼品リフト券発行システム1は、「チャージ方式:お手元にあるリフト券のシリアル番号を入力することで、リフト券として利用可能にします」、「ピックアップ方式:お客様に発行するピックアップコードをスキー場に提示し、リフト券と交換します」等の選択肢を表示する。さらに、返礼品リフト券発行システム1は、図16の(2-1)に示すように、ユーザにより選択肢が選択された場合には、色の塗りつぶし等の強調表示を行うことができる。なお、第2の実施形態においては、ユーザがリフト券を保有していない場合を想定しているため、本項目においては「ピックアップ方式」が選択された場合の一例を説明する。
【0178】
返礼品リフト券発行システム1は、図16の(3)に示すように、端末装置等を介して、自治体から入力を求められる情報である寄附者氏名、寄附者住所、寄附者連絡先等を入力する画面を表示する。なお、図16の(3)は、図11の(4)と同様の内容の為詳細な説明は省略する。
【0179】
返礼品リフト券発行システム1は、図16の(4)に示すように、端末装置等を介して、ふるさと納税に係る寄附を行うための決済方法の選択、および、決済に必要な情報を入力するための画面を表示する。なお、図16の(4)は、図11の(5)と同様の内容の為詳細な説明は省略する。
【0180】
そして、返礼品リフト券発行システム1は、端末装置等を介して、寄附完了および返礼品リフト券を発行するためのピックアップコード(二次元コード)をユーザに知らせるための画面を表示する。例えば、図16の(5)に示すように、返礼品リフト券発行システム1は、「氏名 A様寄附をいただきありがとうございます」等のメッセージと共に、「ピックアップコード(二次元コード)」、「リフト券:Aスキー場 おとな1日券」等の情報をユーザに対して表示させる。
【0181】
(ピックアップ方式の返礼品リフト券発行処理の手順)
ここから、第2の実施形態に係る返礼品リフト券発行システム1により実現される返礼品リフト券発行処理の手順について説明する。図17は、第2の実施形態に係る返礼品リフト券発行処理手順についてのフローチャートである。
【0182】
納税情報管理装置100は、ふるさと納税に関する情報を受け付ける(S201)。次に、納税情報管理装置100は、ふるさと納税に関する情報を記憶部120に格納する(S202)。そして、納税情報管理装置100は、返礼品リフト券の種別に関する情報をリフト券情報管理装置200へ出力する(S203)。
【0183】
リフト券情報管理装置200は、ピックアップコードを生成する(S204)。次に、リフト券情報管理装置200は、ピックアップコードと返礼品リフト券の種別に関する情報とを対応付けて記憶部220に格納する(S205)。そして、リフト券情報管理装置200は、納税情報管理装置100に対してピックアップコードを送信する(S206)。
【0184】
納税情報管理装置100は、リフト券情報管理装置200により生成されたピックアップコードをユーザに対して発行する(S207)。
【0185】
リフト券発券装置400は、ユーザからピックアップコードの入力を受け付ける(S208)。次に、リフト券情報管理装置200は、リフト券シリアル番号を取得する(S209)。そして、リフト券発券装置400は、リフト券情報管理装置200に対して受け付けられたピックアップコードとリフト券シリアル番号とを出力する(S210)。
【0186】
リフト券情報管理装置200は、ピックアップコードの認証を行う(S211)。
【0187】
次に、リフト券情報管理装置200は、ゲート管理装置300に対してリフト利用権の登録処理の指示を行う(S212)。ゲート管理装置300は、リフト券シリアル番号およびリフト利用権の登録を行う(S213)。そして、ゲート管理装置300は、リフト券情報管理装置200に対して登録完了通知を出力する(S214)。なお、S213およびS214の処理は、説明の都合上、S212の登録処理の指示を受け付けた後、続けて実施するように説明しているが、上述したタイミングに限定されない。
【0188】
リフト券情報管理装置200は、ピックアップコードの認証処理の結果に基づき、リフト券の有効化判定を行う(S215)。そして、リフト券情報管理装置200は、リフト券発券装置400に対してリフト券の有効化通知およびリフト券シリアル番号を出力する(S216)。
【0189】
リフト券発券装置400は、ユーザに対して返礼品リフト券を発行する(S217)。また、納税情報管理装置100、ふるさと納税に関する情報を自治体へ出力する(S218)。そして、返礼品リフト券発行システム1は、工程を終了する。
【0190】
(効果)
ここから、第2の実施形態に係る返礼品リフト券発行システム1が奏する効果について説明する。納税情報管理装置100の格納部132は、ユーザにより入力される、ふるさと納税に関する情報を納税情報DB121に格納する。納税情報管理装置100の送信部133は、ふるさと納税に関する情報に含まれる、ふるさと納税に係る返礼品リフト券の種別に関する情報をリフト券情報管理装置200に対して送信する。納税情報管理装置100の発行部135は、リフト券情報管理装置200により生成されたピックアップコードをユーザに対して発行する。
【0191】
リフト券情報管理装置200の格納部232は、納税情報管理装置100により出力された返礼品リフト券の種別に関する情報と、生成されたピックアップコードとを対応付けてリフト券情報DB221に格納する。リフト券情報管理装置200の登録指示部233は、返礼品リフト券の種別に関する情報とリフト券を識別する情報とに基づいて、ゲート管理装置300に対して返礼品リフト券を対象のスキー場で利用可能とするための登録処理の指示として、返礼品リフト券の種別に関する情報とピックアップコードに対応するリフト券シリアル番号とをゲート管理装置300に対して出力する。リフト券情報管理装置200の判定部234は、ピックアップコードの認証処理に基づき、返礼品リフト券が有効化されたと判定する。
【0192】
ゲート管理装置300の登録部332は、リフト券情報管理装置200の登録処理の指示に基づき、返礼品リフト券の種別に関する情報により特定される対象のスキー場におけるリフトを利用する権利とリフト券を識別する情報に基づき決定され、リフト券情報管理装置200により出力されるリフト券シリアル番号とを対応付けてリフト利用権情報DB321に登録する。ゲート管理装置300の送信部333は、リフト券情報管理装置200に対して、登録完了通知を送信する。
【0193】
リフト券発券装置400の取得部432は、リフト券を識別する情報としてリフト券情報管理装置200により生成されるピックアップコードに対応するリフト券シリアル番号を取得する。リフト券発券装置400の送信部433は、取得されたリフト券シリアル番号をリフト券情報管理装置200に対して送信する。リフト券発券装置400の発券部434は、リフト券情報管理装置200により有効化されたと判定された返礼品リフト券をユーザに対して発券する。
【0194】
上述した処理により、返礼品リフト券発行システム1は、ユーザがチャージ方式のリフト券を保有しない場合であっても、ふるさと納税の寄附を介して返礼品リフト券を入手することを可能とする。そのため、返礼品リフト券発行システム1は、チャージ方式のリフト券を保有しないユーザがふるさと納税を利用する場合においても、ピックアップコード方式に基づいて返礼品リフト券を発行することにより、従来よりも容易かつ短時間で返礼品リフト券をユーザに対して発行できる。その結果、返礼品リフト券発行システム1は、ユーザによるふるさと納税制度の利用促進を図ることができる、という効果を奏する。
【0195】
<変形例>
以下に、本実施形態に係る返礼品リフト券発行システム1により実現される変形例を記載する。
【0196】
(データ等)
上記実施形態の説明で用いた、ふるさと納税に関する情報、返礼品リフト券の種別に関する情報、返礼品リフト券に関する情報、リフト券の固有識別番号(リフト券シリアル番号)、返礼品リフト券の引き換えコード(ピックアップコード)、リフト利用権、チャージ方式、ピックアップ方式、返礼品リフト券発行システム1に含まれる納税情報管理装置100、リフト券情報管理装置200、ゲート管理装置300およびリフト券発券装置400等の各装置に係る機能部の名称、ステップ、工程、ステップまたは工程の名称等は、あくまで一例であり、任意に変更することができる。
【0197】
例えば、納税情報DB121は、Noと、自治体と、返礼品コースと、寄附額と、リフト券種別と、受取方式と、リフト券シリアル番号と、寄附者氏名、寄附者住所、寄附者連絡先および寄附年月日、決済情報とをそれぞれ対応付けて記憶すると説明したが、限定されない。
【0198】
例えば、返礼品情報DB122は、Noと、リフト券種別と、販売単価と、対象期間と、寄附件数と、合計金額とをそれぞれ対応付けて記憶すると説明したが、限定されない。
【0199】
例えば、リフト券情報DB221は、Noと、リフト券種別と、リフト券シリアル番号と、リフト券状態をそれぞれ対応付けて記憶すると説明したが、限定されない。
【0200】
例えば、リフト利用権情報DB321は、Noと、リフト利用権と、リフト券シリアル番号とをそれぞれ対応付けて記憶すると説明したが、限定されない。
【0201】
(利用可能な決済方法等)
本実施形態において、返礼品リフト券発行システム1により受け付けられる決済に関する情報として、「クレジットカード決済」を一例に挙げて説明したが、限定されない。例えば、返礼品リフト券発行システム1は、クレジットカード決済のほかに、銀行振込、コンビニ決済、キャリア決済、バーコード決済等の方法により決済が行われた場合の決済に関する情報を受け付けることができる。
【0202】
(利用可能なリフト券の種類等)
本実施形態において、返礼品リフト券発行システム1により発行されるリフト券は、対象のスキー場におけるリフトを利用する権利が付与される物理リフト券、ユーザにより操作される端末装置上に表示される電子リフト券、ユーザにより身につけられるウエアラブル端末装置に付与される電子リフト券、ユーザの体内に設置されるマイクロチップに係るデバイスに付与される電子リフト券のうち少なくともいずれか1つであってよい。
【0203】
(返礼品リフト券発行システム1により表示される画面)
本実施形態において、図11および図16に示したように返礼品リフト券発行システム1は、ふるさと納税の実施および返礼品リフト券発行に係る操作画面を表示する。ただし、図11および図16に示した操作画面は、あくまで一例であり、返礼品リフト券発行システム1は、画面内に表示される文字、図形、記号および数字等の情報、画面内の構成等については限定されず、任意に変更して操作画面を表示することができる。
【0204】
(フローチャート等)
フローチャート等における各ステップは、矛盾の無い範囲で入れ替えて実施されてもよいし、実施されないステップが存在してもよい。また、フローチャートの説明における、「次に」、「続けて」、「さらに」、「この時」、「この際」等の接続詞は、フローチャートにおける処理の実施の順番やタイミングを限定するものではない。
【0205】
(システム等)
前述の実施形態および変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0206】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の通り構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0207】
前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述してきた実施形態および変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0208】
また、前述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」等に読み替えることができる。例えば、制御部は、制御手段や制御回路に読み替えることができる。
【0209】
以上、実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で、本実施形態について実施をすることが可能である。
【0210】
<ハードウェア構成>
本実施形態に係る返礼品リフト券発行システム1に含まれる装置は、例えば、図18に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図18は、本実施形態に係る返礼品リフト券発行システム1に含まれる装置の機能を実現するハードウェア構成の一例を示す図である。
【0211】
コンピュータ1000は、CPU1100、メモリ1200、補助記憶装置1300、入力インタフェース1400、出力インタフェース1500、通信インタフェース1600が、バス1700により接続された形態を有する。
【0212】
CPU1100は、メモリ1200または補助記憶装置1300に格納されたプログラムに基づいて動作し、各機能部の制御を行う。メモリ1200は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等で構成され、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0213】
例えば、コンピュータ1000が本実施形態に係る返礼品リフト券発行システム1に含まれる装置として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、メモリ1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現することができる。
【0214】
補助記憶装置1300は、CPU1100によって実行されるプログラム、および係るプログラムによって使用されるデータ等を格納する。CPU1100は、入力インタフェース1400を介して、キーボードやマウス等の入力装置1410を制御する。またCPU1100は、入力インタフェース1400を介して、入力装置1410からデータを取得する。
【0215】
CPU1100は、出力インタフェース1500を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置1510を制御する。また、CPU1100は、生成したデータ等について出力インタフェース1500を介して出力装置1510へ出力する。
【0216】
通信インタフェース1600は、所定のネットワークNWを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定のネットワークNWを介して他の機器へ送信する。
【符号の説明】
【0217】
1 返礼品リフト券発行システム
100 納税情報管理装置
110,210,310,410 通信部
120,220,320,420 記憶部
121 納税情報DB
122 返礼品情報DB
130,230,330,430 制御部
131,231,331,431 受付部
132,232 格納部
133,235,333,433 送信部
134 出力部
135 発行部
200 リフト券情報管理装置
221 リフト券情報DB
233 登録指示部
234 判定部
236 生成部
300 ゲート管理装置
321 リフト利用権情報DB
332 登録部
340 ゲート制御部
400 リフト券発券装置
432 取得部
434 発券部
【要約】
【課題】寄附の実施から返礼品の受領までの時間を短縮する。
【解決手段】返礼品リフト券発行システムは、納税情報管理装置と、リフト券情報管理装置と、ゲート管理装置とを有する。納税情報管理装置は、ユーザにより入力されるふるさと納税に関する情報を記憶部に格納し、ふるさと納税に関する情報に含まれる返礼品リフト券の種別に関する情報をリフト券情報管理装置に対して送信する。リフト券情報管理装置は、リフト券を識別する情報と返礼品リフト券の種別に関する情報とを対応付けて記憶部に格納し、返礼品リフト券の種別に関する情報とリフト券を識別する情報とに基づいて、ゲート管理装置に対して返礼品リフト券を利用可能とするための登録処理の指示を行う。ゲート管理装置は、返礼品リフト券の種別に関する情報により特定されるリフト利用権とリフト券を識別する情報に基づき決定されるリフト券の固有識別番号とを対応付けて記憶部に登録する。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図15
図16
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図18