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  • 特許-ターボ機械用熱交換器およびその製造 図1
  • 特許-ターボ機械用熱交換器およびその製造 図2
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  • 特許-ターボ機械用熱交換器およびその製造 図4
  • 特許-ターボ機械用熱交換器およびその製造 図5A
  • 特許-ターボ機械用熱交換器およびその製造 図5B
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-02
(45)【発行日】2024-02-13
(54)【発明の名称】ターボ機械用熱交換器およびその製造
(51)【国際特許分類】
   F28D 1/047 20060101AFI20240205BHJP
   F01D 25/12 20060101ALI20240205BHJP
【FI】
F28D1/047 Z
F01D25/12 Z
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021505322
(86)(22)【出願日】2019-07-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-12-02
(86)【国際出願番号】 FR2019051871
(87)【国際公開番号】W WO2020025895
(87)【国際公開日】2020-02-06
【審査請求日】2022-07-19
(31)【優先権主張番号】1857152
(32)【優先日】2018-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】516227272
【氏名又は名称】サフラン・エアクラフト・エンジンズ
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ギユ,ランスロ
(72)【発明者】
【氏名】オベールジェ,ステファーヌ・ルイ・リュシアン
【審査官】礒部 賢
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-111930(JP,A)
【文献】国際公開第2013/076567(WO,A2)
【文献】米国特許出願公開第2016/0348548(US,A1)
【文献】特開昭59-077298(JP,A)
【文献】国際公開第2014/207784(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F28F 1/00 - 99/00
F28D 1/00 - 13/00
F01D 25/12
F01D 25/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向軸線(L)を備えターボ機械のケーシングの環状シェルによって支持されることが意図された、ターボ機械用の環状熱交換器(12a)であって、環状方向に延在する、少なくとも1つの第1の導管(38)および少なくとも1つの第2の導管(40)を備える第1の流体回路(37)を具備する一体式の環状部分(18)を備え、第1の導管(38)および第2の導管(40)は、前記環状部分(18)の第1の円周方向端部(13)に形成された第1の空洞(48)へと開口すること、ならびに、前記第1の円周方向端部(13)に取り付けられ、第2の導管(40)から第1の空洞(48)へ、かつその後第1の導管(38)に流体が流れることを可能にするように構成された、取り外し可能な密封手段を備え、
長手方向(L)に垂直な円周方向方向に、第1の回路(37)の第1の導管(38)および第2の導管(40)のいずれかの側に配置された、少なくとも1つの第1の導管(44)および少なくとも1つの第2の導管(46)を備える第2の流体回路(42)を備え、第2の回路(42)の第1の導管(44)および第2の導管(46)は、前記環状部分(18)の第1の円周方向端部(13)に形成された第2の空洞(50)であって、長手方向軸線(L)および円周方向に対して垂直な方向に第1の空洞(48)の半径方向外側に配置されている第2の空洞(50)に開口しており、第2の回路(42)の第2の導管(46)から第2の空洞(50)へ、その後第2の回路(42)の第1の導管(44)に流体が流れることを可能にするように、密封手段が同様に前記第1の円周方向端部(13)に取り付けられていることを特徴とする、交換器。
【請求項2】
第1の空洞(48)は、第1の円周方向端部(13)と同じ高さで円周方向に開口し、密封手段は、前記第1の空洞(48)の出口に取り付けられた第1の密封部材(54)を備える、請求項1記載の交換器。
【請求項3】
第2の空洞(50)は、第1の円周方向端部(13)の円周方向で半径方向に開口し、密封手段は、前記第2の空洞(50)の出口に取り付けられた第2の密封部材(56)を備える、請求項1または請求項2記載の交換器。
【請求項4】
第2の回路(42)の第1の導管(44)および第2の導管(46)は、環状部分(18)の第1の円周方向端部(13)で円周方向に開口するそれらの端部を密封する第3の部材(58)によって閉鎖される、請求項1~3のいずれか一項記載の交換器。
【請求項5】
第2の部材(56)はL字型を有し、第1の部分(56a)は、第1の回路(37)および第2の回路(42)の第1の導管(38、44)および第2の導管(40、46)が開口する面にシールとして取り付けられている、請求項3、または請求項3および4に記載の交換器。
【請求項6】
第2の部材(56)は、第2の空洞(50)を閉鎖するように環状部分(18)に取り付けられた第2の部分(56b)を有する、請求項5に記載の交換器。
【請求項7】
第2の部材(56)は、環状部分(18)に取り外し可能に取り付けられている、請求項5または6に記載の交換器。
【請求項8】
第2の部材(56)は、環状部分(18)にねじ止めされることによって固定される、請求項7に記載の交換器。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の交換器の製造方法であって、
a)環状部分(18)のプリフォームを、プリフォームが第1の回路(37)の第1の導管(38)および第2の導管(40)を備えるように成形されたダイを利用して、押出成形によって得るステップと、
b)環状部分(18)の第1の円周方向端部(13)の高さに第1の空洞(48)を作製するステップと、
c)第2の導管(40)から、第1の空洞(48)へ、次いで第1の導管(38)に流体が流れることを可能にするように、前記第1の円周方向端部(13)に取り外し可能な密封手段を取り付けるステップと、を備える方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は熱交換器に関し、より詳細には航空機エンジンにおける油の冷却に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、他の可動部品または固定部品と擦れ合う可動部品を備えるダブルフローターボ機械10を示しており、これらの接続は、例えば軸受である。摩擦による加熱によって破損しないように、部品には油が噴霧され、この油は、一方では加熱を制限し(または封じ込め)、他方では部品を潤滑して互いの頂部での部品の摺動をし易くする。
【0003】
油は、熱交換器、特に、図2に示されるように、熱の交換を実行するように成形された、カーブしたパイプの形態の基盤を有する油/空気交換器12を備えた回路の中を循環し、その中で、前記部品からの油が取り込まれ、その後冷却されてから、前記部品に再び注入される。図2に示される熱交換器12は、二次空気流の流れのための環状流路を半径方向外向きまたは内側に境界を区切る環状フェルール16の、半径方向の内面または外面(ターボ機械の長手方向軸線14に対して)に取り付けられる環状熱交換器12である。
【0004】
図3は、図2に示されるように、熱交換器12内で冷却される流体、特に油の循環の原理を概略的に示している。熱交換器12は環状部分18を備え、環状部分は、冷却すべき油の循環のための、第1の導管22および第2の導管24から形成される第1の回路20と、第1の回路20の第1の導管22および第2の導管24を解凍する油の循環のための、第1の導管28および第2の導管30から形成される第2の回路26とを具備する。交換器12は、ターボ機械の軸線14の周りに延在する環状交換器である。図3には、方向Lにおける交換器12の長手方向の寸法および、方向Cにおける交換器12の円周方向の寸法が示されている。
【0005】
そこに見ることができるように、第1の回路20の第1の導管22は、流体入口32と第1の流体接続部材34aとの間に延在する第1の部分22aと、第2の流体接続部材34bと出口36との間に延在する第2の部分22bとを含む。第1の回路20の第2の導管24は、第1の流体接続部材34aと第2の流体接続部材34bとの間に延在する。このようにして、油は、流体入口32から、第1の導管22の第1の部分22aの中、第1の流体接続部材34aの中、第1の回路20の第2の導管24の中、流体接続用の第2の部材34bの中、第1の導管22の第2の部分22bの中を流れ、その後、油の出口36に向かって流れる。
【0006】
第2の回路26の第1の導管28は、流体接続用の流体入口32と第1の部材34aとの間に延在する第1の部分28aと、流体接続の第2の部材34bと流体の出口36との間に延在する第2の部分28bとを備える。
【0007】
第2の回路26の第2の導管30は、第1の流体接続部材34aと第2の流体接続部材34bとの間に延在する。このようにして、油は、流体入口32から、第1の導管28の第1の部分28aに、第1の流体接続部材34aに、第2の導管30に、第2の流体接続部材34bに、第2の回路26の第1の導管28の第2の部分28bに流れ、その後油の出口36へと流れる。このように形成された第2の回路26の油は、必要に応じて第1の回路20の解凍を可能にすることができる。
【0008】
そこに見ることができるように、接続部材34a、34bがこのように使用されて、第1の回路20の第1の導管22と第2の導管24との間、および第2の回路26の第1の導管28と第2の導管30との間の流体接続を行う。しかしながら、これらの部品には油再循環チャネルを含まれなければならないため、実現するのが難しくなっている。さらに、これらの接続部材34a、34bの構造的独立性のために、環状部分に溶接またはろう付けによってそれらを固定する必要があり、溶接またはろう付けは、第1の回路20または第2の回路26における油の流れを、たとえ部分的にでも阻止しないことが不可欠であるため、特に注意が必要である。したがって、時間と費用のかかる品質管理作業を設定する必要がある。さらに、これらの接続部材34a、34bを固定することで、それらを取り外すことができなくなり、これは、第1の回路20および第2の回路26を簡単に検査できることが望まれる場合には実用的ではない。最後に、環状空気流路の熱交換器12の位置を考えると、シェルの直径を変更する必要がないように、その半径方向の寸法を制限することが不可欠であり、このことは、それに固定される他の部品に必然的に影響を与えることになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
提案された発明の目的は、特に、先行技術の前述の問題に対する簡素で効果的な解決策を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
したがって、例えば、ターボ機械のケーシングの環状シェルによって支持されることが意図された、ターボ機械の長手方向軸線の環状熱交換器が提案され、これは、環状方向に延在する少なくとも1つの第1の導管および少なくとも1つの第2の導管を備える第1の回路流体を具備する一体構造の環状部分を備え、第1の導管および第2の導管は、前記環状部分の第1の円周方向端部に形成された第1の空洞へと開口すること、ならびに、前記第1の端部と同じ高さに取り付けられ、第2の導管から第1の空洞へ、そしてその後第1の導管に流体が流れることを可能にするように構成された、取り外し可能な密封手段を備えることを特徴としている。
【0011】
したがって、熱交換器の一端での流体接続は、流体接続部材によってではなく、環状部分の内部で直接実行されることができる。実際、ここで重要なのは、第1の回路の第1の導管と第2の導管との間の流体連通を確実にする空洞は、流体接続が溶接またははんだ付けによって固定される流体接続部材において行われる従来技術とは異なり、一体構造である環状部分に形成されることに留意されたい。
【0012】
別の特徴によれば、環状部分は、長手方向に垂直な方向に第1の回路の第1の導管および第2の導管のいずれかの側に配置された、少なくとも1つの第1の導管および少なくとも1つの第2の導管を具備する第2の流体回路を備えることができ、第2の回路の第1の導管および第2の導管は、前記環状部分の第1の円周方向端部に形成された第2の空洞に開口しており、密封手段が同様に、前記第1の端部に取り付けられ、そのため、第2の回路の第2の導管から第2の空洞へ、そしてその後第2の回路の第1の導管に流体が流れることを可能にする。
【0013】
第2の空洞は、第1の空洞の半径方向外側に形成されることができる。
【0014】
第1の空洞は、第1の円周方向端部で円周方向に開口することができ、密封手段は、前記第1の空洞の開口部に取り付けられた第1の密封部材を備えることができる。
【0015】
同様に、第2の空洞は、第1の円周方向端部で半径方向に開口することができ、密封手段は、前記第2の空洞の開口部に取り付けられた第2の密封部材を備えることができる。
【0016】
したがって、本発明は、第1の回路および第2の回路を備える環状部分が押出成形によって作製され、押出成形後に空洞が適切に作製され、そして、それが、第1および第2の回路の第1の導管を第1および第2の回路の第2の導管と接続するための空洞を作製するために、その後の機械加工を実施するのに十分である場合に、とりわけ興味深いものである。これらの空洞は、環状部分の押出成形されたプリフォームの外側から作製され、第1および第2の回路の第1の導管と第2の導管との間に流体接続空洞を維持するために適切に密封される。
【0017】
第2の回路の第1の導管および第2の導管は、環状部分の第1の端部で円周方向に開口するその端部で、第3の密封部材によって密封されることができる。
【0018】
また、第2の部材はL字型にされることができ、その第1の部分は、第1および第2の回路の第1および第2の導管が開口する面にシールとして適用される。
【0019】
この第2の器官は、第2の空洞を半径方向に密封するように、環状部分に取り付けられた第2の部分を有することができる。第2の器官は、好ましくは、環状部分に取り外し可能に取り付けられる。これは、例えばねじ止めによって行われることができる。
【0020】
本発明はまた、上記の熱交換器を製造するためのプロセスにも関係しており、これは以下の、
a)環状部分のプリフォームを、プリフォームが第1の回路の第1の導管および第2の導管を備えるように成形されたダイを利用して、押出成形によって得るステップと、
b)環状部分の第1の円周方向端部に第1の空洞を作製するステップと、
c)第2の導管から、第1の空洞へ、そしてその後第1の導管に流体が流れることを可能にするように、前記第1の端部に取り外し可能な密封手段を取り付けるステップと、
を備える。
【0021】
さらに、この方法は、プリフォームが第2の回路の第1の導管および第2の導管を含むようにダイが成形されるようなものとすることができる。
【0022】
本発明は、添付の図面を参照して、非限定的な例としてなされた以下の説明を読むときによりよく理解され、本発明の他の詳細、特徴および利点が見えてくるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】既知の技術によるターボ機械の概略斜視図である。
図2図1のターボ機械に取り付けられた環状熱交換器の一部の概略斜視図である。
図3図2の交換器およびその中の油の流れの概略図である。
図4】本発明による熱交換器の第1の端部の概略斜視図である。
図5A】熱交換器の前記端部に取り付けられた密封部材の概略斜視図である。
図5B】熱交換器の前記端部に取り付けられた密封部材の概略斜視図である。
図6】別の密封部材が前記端部に取り付けられた交換器の第1の端部の概略斜視図である。
図7】交換器の第1の端部の分解組立図を含む概略斜視図である。
図8】熱交換器の前記第1の端部の概略断面図であり、油の循環が示されている図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
ここで、本発明による熱交換器12aを表す図4から図6を参照する。図3を参照して説明したものと同様に、交換器12aは、互いに実質的に平行な複数の第1の導管38および第2の導管40を具備する油の第1の流体回路37を同様に備える環状部分18を備え、第1の導管38は、第1および第2の部分38bを備える。交換器12aはまた、平行である第1の導管44および第2の導管46を備える第2の流体解凍回路42を備え、第1の導管44は、第1の部分(見えない)および第2の部分44bを備える。
【0025】
第1および第2の回路37、42の第1の導管38、44および第2の導管40、42は、図3を参照して前述したものと非常に類似しており、熱交換器の円周方向端部での互いに対する流体接続のみがそれとは異なっている。また、熱交換器の第1の円周方向端部13に関して説明することは、第2の反対側の円周方向端部にも有効である。したがって、説明は、第1の回路37の第1の導管44の第2の部分44bおよび第1の回路37の第2の導管40を使用して、ならびに第2の回路42の第1の導管44の第2の部分44bおよび第2の導管46を使用して、交換器12aの第1の円周方向端部13に関してのみ行われ、示される。
【0026】
したがって、本発明は、熱交換器の環状部分18の構造的に独立した接続部材を使用する必要なしに、第1の回路37の第1の導管38と第2の導管40の流体接続、ならびに第2の回路42の第1の導管44と第2の導管46の流体接続を実現することを提案する。
【0027】
熱交換器12aを達成するために、まず最初に、例えばアルミニウム合金などの良好な熱伝導体である材料で作られている交換器12aの環状部分18のプリフォームを入手する。このために、第1の回路37の第1の導管38および第2の導管40と、第2の回路42の第1の導管44および第2の導管46を同時に得ることを可能にするダイが使用される。このステップの終わりに、第1の回路37および第2の回路42の第1の導管38、44および第2の導管40、46は、環状部分18の第1の端部13から第2の端部まで延在し、前記両端部で円周方向に開口している。第2の後続のステップでは、第1の空洞48および第2の空洞50が、第1の円周方向端部13に形成される。第1の空洞48は円周方向に開口しており、第1の回路37の第1の導管38の第2の部分38bおよび第2の導管40は第1の空洞48へと開口している。第2の空洞50は、半径方向に、より具体的には半径方向外向きに開口している。この第2の空洞50は、長手方向軸線Lに沿って細長形状を有する。この第2の空洞50は、その2つの軸線方向端部で、1つは、第2の回路42の第1の導管44の第2の部分44bにあり、もう1つは第2の導管46にある2つの穴52の開口部に接続されている(図7および図8)。
【0028】
第1の回路37および第2の回路42のそれぞれにおいて油の循環を可能にすることを達成するために、密封手段が追加される。これらの密封手段は、第1の密封部材54、第2の密封部材56および第3の密封部材58を備える。
【0029】
図5Bに見られる第1の密封部材54は、長手方向Lに細長形状を有し、シール(図示せず)が取り付けられる環状溝60を備える。この第1の密封部材54は、第1の空洞48に取り付けられ、その一方の面が第1の回路37の第1の導管38の第2の部分38bの出口および第2の導管40の出口の反対側に来るように、ただしそれらを閉鎖しないように寸法が決められて、第2の導管40から第2の導管38の第2の部分38bへの油の流れを可能にする。シールは油の漏出を防ぐ。
【0030】
第3の密封部材58は、環状部分18の第1の端部13で、第2の回路42の第1の導管44の第2の部分44bの出口および第2の回路42の第2の導管46の出口に挿入される。第3の部材58のそれぞれは、第1の部材54に関して記載されたものと同様の方法でシール(図示せず)が取り付けられる環状溝62を備え、その機能は全く同じである。
【0031】
第2の部材56は、第2の空洞50の出口を閉鎖することを可能にし、より具体的にはそれを半径方向に覆うことを可能にする。環状溝64が、第2の空洞50の出口の周囲を囲むように形成される。環状溝64は、シール(図示せず)を受容することが意図されている。第2の部材56は、第1の部材54および第3の部材58上に円周方向に適用されるようになることが意図された、実質的に平坦な第1の部分56aを備えるL字型を有する。それはまた、その半径方向の内面(軸線14の方向)に、第2の部材56が環状部分18に取り付けられている場合、円周方向に第2の空洞50のいずれかの側に配置された第1のボス66aおよび第2のボス66bを有する第2の部分56bを備える。第1のボス66aおよび第2のボス66bは、それぞれ、環状部分18の半径方向の外面上に形成された第1の凹部68aおよび第2の凹部68bと協働する。第1の凹部68aおよび第2の凹部68bは、第2の空洞50のいずれかの側に円周方向に形成される。したがって、第2の部材56の第2の部分56bが環状部分18の第1の端部13に取り付けられるとき、ボス66a、66bは、環状部分18上の第2の部材56の円周方向の固定を確実にする。固定ねじが第2の部分を通過し、環状部分18にねじ込まれ、第1のねじ70aは第1のボス66aを通り、第2のねじ70bは第2のボス66bを通り、第3のねじ70cは、第1のボス66aおよび第2のボス66bから離れた第2の部材56の第2の部分56bの領域を通過する。
【0032】
上記の実施形態によれば、密封手段は取り外すことが可能であり、必要に応じて交換器を検査することができる。さらに、本発明が固定ねじの単独使用に限定されないように、他の取り外し可能な固定手段を使用することができる。取り外し可能な剛性の取り付け/接続手段は、迅速な組み立ておよび分解を可能にしなければならないことが理解される。
【0033】
交換器12aの第2の端部において、第1の端部で上に露出したものと同じ流体接続技術を使用したい場合、このように、押出成形ステップの後に、第2の端部に第1の空洞48および第2の空洞50を形成し、上記のような密封手段を追加することが可能である。
【0034】
また、交換器12aがターボ機械の半径方向内側の環状シェルに取り付けられている場合、第2の空洞(複数可)50は半径方向内向きに開放する場合もある。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8