(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-05
(45)【発行日】2024-02-14
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法、情報処理装置
(51)【国際特許分類】
H04L 51/21 20220101AFI20240206BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20240206BHJP
【FI】
H04L51/21
H04M11/00 302
(21)【出願番号】P 2022091914
(22)【出願日】2022-06-06
(62)【分割の表示】P 2020114363の分割
【原出願日】2015-12-24
【審査請求日】2022-07-04
(31)【優先権主張番号】10-2015-0000137
(32)【優先日】2015-01-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(72)【発明者】
【氏名】チャ・キ・ヨン
【審査官】前田 健人
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-170542(JP,A)
【文献】米国特許第08843835(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/00
H04M 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャットルームに表示されるメッセージを送受信する情報処理装置によって実行されるプログラムであって、
ユーザによる前記情報処理装置に対する入力に基づいて、前記ユーザが含まれる複数のチャットルームのうちの、第1チャットルームと第2チャットルームとを関連付ける処理を前記情報処理装置の制御部によって行うことと、
前記関連付ける処理が行われた、前記第1チャットルームと前記第2チャットルームとに制御条件を設定する処理を前記制御部によって行うことと、
前記制御条件に基づき、前記第1チャットルームに送信されたメッセージの受信通知を行わないことに関する第1制御と、前記第2チャットルームに送信されたメッセージの受信通知を行わないことに関する第2制御とを前記制御部によって行うこととが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項2】
請求項1に記載のプログラムであって、
前記第1チャットルームに送信されたメッセージは、第1メッセージであり、
前記第2チャットルームに送信されたメッセージは、第2メッセージであり、
前記制御条件に基づく前記第1制御が終了された後、前記第1チャットルームに送信された前記第1メッセージを受信したことを示す情報を前記
情報処理装置と通信する端末の表示部に表示する制御を前記制御部によって行い、前記制御条件に基づく前記第2制御が終了された後、前記第2チャットルームに送信された前記第2メッセージを受信したことを示す情報を前記端末の表示部に表示する制御を前記制御部によって行うことが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のプログラムであって、
前記制御条件は、時間、位置、国家、アカウント、キーワード、コンテンツのうちの少なくとも1つに関する条件を含む。
【請求項4】
請求項3に記載のプログラムであって、
前記制御条件は、特定の時間帯が設定される。
【請求項5】
請求項4に記載のプログラムであって、
前記第1制御は、前記第1チャットルームに送信されたメッセージを受信した時刻が前記時間帯に含まれる場合に実行される。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記制御条件に基づき、前記第1チャットルームに送信されたメッセージの前記第1チャットルームへの表示を実行しない第3制御と、前記第2チャットルームに送信されたメッセージの前記第2チャットルームへの表示を実行しない第4制御とが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項7】
請求項6に記載のプログラムであって、
前記制御条件に基づく前記第3制御が終了された後、前記第1チャットルームに送信されたメッセージを前記第1チャットルームに表示する制御と、前記制御条件に基づく前記第4制御が終了された後、前記第2チャットルームに送信されたメッセージを前記第2チャットルームに表示する制御と、を前記制御部によって行うことが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のプログラムであって、
前記制御条件として自動応答機能が設定され、前記ユーザが退席中の場合または、自動応答機能が実行された状態の場合、前記第1チャットルームにメッセージが送信されたことに基づいて、前記ユーザの不在を知らせるメッセージを自動送信し、前記第2チャットルームにメッセージが送信されたことに基づいて、前記ユーザの不在を知らせるメッセージを自動送信することが前記情報処理装置によって実行される。
【請求項9】
チャットルームに表示されるメッセージを送受信する情報処理装置の情報処理方法であって、
ユーザによる前記情報処理装置に対する入力に基づいて、前記ユーザが含まれる複数のチャットルームのうちの、第1チャットルームと第2チャットルームとを関連付ける処理を前記情報処理装置の制御部によって行うことと、
前記関連付ける処理が行われた、前記第1チャットルームと前記第2チャットルームとに制御条件を設定する処理を前記制御部によって行うことと、
前記制御条件に基づき、前記第1チャットルームに送信されたメッセージの受信通知を行わないことに関する第1制御と、前記第2チャットルームに送信されたメッセージの受信通知を行わないことに関する第2制御とを前記制御部によって行うこととを含む。
【請求項10】
チャットルームに表示されるメッセージを送受信する情報処理装置であって、
ユーザによる前記情報処理装置に対する入力に基づいて、前記ユーザが含まれる複数のチャットルームのうちの、第1チャットルームと第2チャットルームとを関連付ける処理を行い、前記関連付ける処理が行われた、前記第1チャットルームと前記第2チャットルームとに制御条件を設定する処理を行い、前記制御条件に基づき、前記第1チャットルームに送信されたメッセージの受信通知を行わないことに関する第1制御と、前記第2チャットルームに送信されたメッセージの受信通知を行わないことに関する第2制御とを行う制御部を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、定められた条件にしたがってメッセンジャサービスを制御する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、メッセンジャ(messenger)とは、リアルタイムでメッセージやデータを送受信することのできるソフトウェアであって、ユーザがメッセンジャ上の連絡先リストに会話の相手を登録し、これに存在する相手とメッセージをやり取りすることができる。
【0003】
最近では、PCだけではなく、移動通信端末のモバイル環境でのメッセンジャの使用も普遍化している。例えば、特許文献1には、携帯端末機にインストールされたモバイルメッセンジャ間にメッセンジャサービスを提供することができるようにした、無線通信網を利用した携帯端末機のモバイルメッセンジャサービスシステムおよび方法が開示されている。
【0004】
このようなメッセンジャサービスは、個人的な用途の他に、業務的な用途(例えば、社内メッセンジャなど)などでも多く利用されているが、多様な用途が混在する状態で使用されることから、使用の側面では整理が困難であり、混乱が生じるという問題を抱えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】韓国公開特許第10-2002-0074304号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特定の条件によって制御されるメッセンジャサービスを提供する方法とシステム、および記録媒体を提供する。
【0007】
フォルダ(folder)に指定された特定の条件により、メッセージ送受信やチャットルーム生成などのようなメッセンジャの動作を制限する方法とシステム、および記録媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
コンピュータによって実現されるメッセンジャサービス方法であって、メッセンジャの動作を制御するための少なくとも1つの制御条件がユーザから入力される段階、前記制御条件を駆動条件として含むフォルダを生成する段階、前記フォルダに少なくとも1つのチャットルームを関連させる段階、および通信部を通じて前記チャットルームと関連する相手からメッセージが送信された場合、前記フォルダの駆動条件として含まれた前記制御条件にしたがって前記メッセンジャの駆動の可否を制御する段階を含むメッセンジャサービス方法を提供する。
【0009】
コンピュータシステムがメッセンジャサービスを提供するように制御する命令(instruction)を含むコンピュータで読み取り可能な媒体であって、前記命令は、メッセンジャの動作を制御するための少なくとも1つの制御条件がユーザから入力される段階、前記制御条件を駆動条件として含むフォルダを生成する段階、前記フォルダに少なくとも1つのチャットルームを関連させる段階、および通信部を通じて前記チャットルームと関連する相手からメッセージが送信された場合、前記フォルダの駆動条件として含まれた前記制御条件にしたがって前記メッセンジャの駆動の可否を制御する段階を含む方法によって前記コンピュータシステムを制御する、コンピュータで読み取り可能な格納媒体を提供する。
【0010】
メッセンジャの動作を制御するための少なくとも1つの制御条件がユーザから入力される段階、前記制御条件を駆動条件として含むフォルダを生成する設定部、前記フォルダに少なくとも1つのチャットルームを関連させる段階、および通信部を通じて前記チャットルームと関連する相手からメッセージが送信された場合、前記フォルダの駆動条件として含まれた前記制御条件にしたがって前記メッセンジャの駆動の可否を制御する制御部を含む、メッセンジャサービスシステムを提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の実施形態によると、フォルダを通じてメッセンジャの使用条件を特定し、特定の条件に基づいてメッセンジャの動作を制御することにより、サービスの高度化はもちろん、既存のサービスとの差別化によってサービスのクオリティをさらに高めることができる。
【0012】
本発明の実施形態によると、時間、位置、国家などのような多様な条件設定を利用してメッセンジャの動作を選択的に制限することにより、精製された使用環境を通じてメッセンジャの便宜性と使用性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の一実施形態における、サービスサーバとユーザとの関係を概括的に示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態における、メッセンジャサービスシステムの内部構成を示したブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態における、メッセンジャサービス方法を示したフローチャートである。
【
図4】本発明の一実施形態における、フォルダ機能の設定画面を例示的に示した図である。
【
図5】本発明の一実施形態における、フォルダに制御対象を登録する過程を説明するための例示図である。
【
図6】本発明の一実施形態における、フォルダに指定された制御条件と制御対象を確認する過程を説明するための例示図である。
【
図7】本発明の一実施形態における、フォルダに指定された制御条件と制御対象を確認する過程を説明するための例示図である。
【
図8】本発明の一実施形態における、VIPを設定する過程を説明するための例示図である。
【
図9】本発明の一実施形態における、チャットルームを生成する過程を説明するための例示図である。
【
図10】本発明の一実施形態における、チャットルームを生成する過程を説明するための例示図である。
【
図11】本発明の一実施形態における、コンピュータシステムの内部構成の一例を説明するためのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
本発明の実施形態は、インスタントメッセンジャ(instant messenger)に関し、より詳細には、特定の条件によってメッセンジャの動作を制御する方法とシステム、および記録媒体に関する。
【0016】
日常で使われているメッセンジャサービスは、個人用や業務用などのような多様な用途で使用されているが、管理側面や利用目的などに応じて会話の相手を複数のグループに分けて使用されることもある。
【0017】
本発明は、メッセンジャを用途などで区分せず、使用する環境において使用の便宜を改善するためのものであって、メッセンジャの使用条件を特定し、特定の条件によってメッセンジャの動作を制御する技術を提案する。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態における、サービスサーバとユーザとの関係を概括的に示した図である。
図1は、ユーザ101、ユーザ102、およびサービスサーバ100を示している。ユーザ101およびユーザ102は、実質的には、ユーザ101およびユーザ102が利用するユーザ端末を意味してよい。
図1に示す矢印は、ユーザ端末とサービスサーバ100との間に有線/無線ネットワークを利用してデータが送受信されることを意味する。
【0019】
ユーザ101およびユーザ102が利用するユーザ端末は、PC(personal computer)、ノート型パソコン(laptop computer)、スマートフォン(smart phone)、タブレット(tablet)、ウェアラブルコンピュータ(wearable computer)などであり、サービスサーバ100と関連するメッセンジャサービス専用アプリケーション(messenger application)(以下、「メッセンジャアプリ」と称する)のインストールおよび実行が可能なすべての端末装置を意味してよい。ここで、ユーザ端末は、メッセンジャアプリの制御下で、サービス画面の構成、データ入力、データ送受信、データ格納などのようなサービス全般の動作を実行してよい。
【0020】
サービスサーバ100は、クライアント(client)を対象にメッセンジャサービスを提供するサービスプラットフォームの役割を行うものである。言い換えれば、サービスサーバ100は、メッセンジャアプリがインストールされたユーザ101とユーザ102との間にリアルタイムでデータを送受信することのできるメッセンジャサービスを提供するシステムであると言える。メッセンジャアプリには、基本的に、テキストを作成して送信する機能、マルチメディアコンテンツ(音声、写真、動画など)を送信する機能、メッセージ通知機能、スケジュール機能などが含まれてよい。特に、本実施形態において、メッセンジャアプリは、フォルダを通じてメッセンジャの使用条件を特定し、特定の条件によってメッセンジャの動作を制御する機能(以下、「フォルダ機能」と称する)が含まれてよい。フォルダ機能については、以下で具体的に説明する。上述したメッセンジャアプリは、PC環境はもちろん、モバイル環境で使用が可能なように実現されるが、独立的に動作するプログラム形態で実現されてもよいし、特定のアプリケーションのイン-アプリ(in-app)形態で構成され、前記特定のアプリケーション上で動作が可能となるように実現されてもよい。
【0021】
図2は、本発明の一実施形態における、メッセンジャサービスシステムの内部構成を示したブロック図であり、
図3は、本発明の一実施形態における、メッセンジャサービス方法を示したフローチャートである。
【0022】
本実施形態に係るメッセンジャサービスシステム200は、プロセッサ210、バス220、ネットワークインタフェース230、メモリ240、およびデータベース250を含んでよい。メモリ240は、オペレーティングシステム241およびサービス提供ルーチン242を含んでよい。プロセッサ210は、設定部211および制御部212を含んでよい。他の実施形態において、メッセンジャサービスシステム200は、
図2の構成要素よりもさらに多くの構成要素を含んでもよい。
【0023】
メモリ240は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、およびディスクドライブのような永久大容量記録装置(permanent mass storage device)を含んでよい。また、メモリ240には、オペレーティングシステム241およびサービス提供ルーチン242のためのプログラムコードが格納されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、ドライブメカニズム(drive mechanism)(図示せず)を利用してメモリ240とは別のコンピュータで読み取り可能な記録媒体からロードされてよい。このような別のコンピュータで読み取り可能な記録媒体は、フロッピドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体(図示せず)を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体ではないネットワークインタフェース230を利用してメモリ240にロードされてもよい。
【0024】
バス220は、メッセンジャサービスシステム200の構成要素間の通信およびデータ送信を可能にする。バス220は、高速シリアルバス(high-speed serial bus)、パラレルバス(parallel bus)、SAN(Storage Area Network)、および/または他の適切な通信技術を利用して構成されてよい。
【0025】
ネットワークインタフェース230は、メッセンジャサービスシステム200をコンピュータネットワークに接続するためのコンピュータハードウェア構成要素であってよい。ネットワークインタフェース230は、メッセンジャサービスシステム200を無線または有線接続によってコンピュータネットワークに接続させてよい。
【0026】
データベース250は、メッセンジャサービスを提供するのに必要なすべての情報を格納および維持する役割をする。ここで、データベース250は、メッセンジャ上に登録された友達リスト、メッセンジャでやり取りしたメッセージとデータ(例えば、写真、動画、音声など)、各種ログなどを含んでよく、特に、フォルダ機能と関連する情報(例えば、フォルダ別の制御条件と制御対象など)を含んでよい。
図2では、メッセンジャサービスシステム200の内部にデータベース250を構築して含むものとして示しているが、これに限定されることはなく、システム実現方式や環境などによって省略されてもよいし、全体または一部のデータベースが他のシステム上に構築された外部データベースとして存在することも可能である。
【0027】
プロセッサ210は、基本的な算術、ロジック、およびメッセンジャサービスシステム200の入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ240またはネットワークインタフェース230によって、バス220を介してプロセッサ210に提供されてよい。プロセッサ210は、設定部211および制御部212のためのプログラムコードを実行するように構成されてよい。このようなプログラムコードは、メモリ240のような記録装置に格納されてよい。
【0028】
上述したメッセンジャサービスシステム200は、メッセンジャサービスを直接利用する主体であるユーザ端末上に実現されるものであって、クライアント-サーバ環境でサービスサーバと連動し、クライアントであるユーザ端末を対象にメッセンジャの動作を制御するためのフォルダ機能を提供してよい。
設定部211および制御部212は、
図3の段階310~320を実行するために構成されてよい。
【0029】
段階310で、設定部211は、メッセンジャのフォルダ機能のためにメッセンジャ上にフォルダを生成し、該当のフォルダにメッセンジャの制御条件を設定してよい。本明細書において、フォルダ機能とは、メッセンジャの動作条件をフォルダで区分して整理することを意味する。
【0030】
ここで、制御条件とは、メッセンジャの動作を制御するための条件としてフォルダに適用する特定の条件を意味してよい。設定部211は、フォルダに適用する特定の条件として、時間、位置、国家、アカウント、キーワード、コンテンツなどのような多様な条件のうちの少なくとも1つの制御条件を設定してよい。一例として、設定部211は、特定の時間内にメッセンジャの動作を制限するように時間条件を設定してよい。他の例として、設定部211は、特定の位置でメッセンジャの動作を制限するように位置条件を設定してよい。また他の例として、設定部211は、特定の時間内に特定の位置でメッセンジャの動作を制限するように時間条件と位置条件を共に設定してよい。また他の例として、設定部211は、特定の国家から受信されるデータを遮断するために国家条件を設定してよい。また他の例として、設定部211は、特定のアカウントから受信されるデータを遮断するためにアカウント条件を設定してよい。また他の例として、設定部211は、特定のキーワードが含まれたデータ受信を遮断するためにキーワード条件を設定してよい。さらに他の例として、設定部211は、特定の類型のコンテンツ受信を遮断するためのコンテンツ条件を設定してよい。
【0031】
また、設定部211は、フォルダに適用する制御条件として自動応答メッセージを設定してよい。言い換えれば、設定部211は、ユーザ端末の状態が退席中に転換したか自動応答機能が活性化した場合、メッセージを送信した相手に自動で応答するためのメッセージを設定してよい。
【0032】
さらに、設定部211は、フォルダに設定された制御条件にしたがって該当のフォルダに制御対象を設定してよい。ここで、制御対象とは、フォルダに設定された特定の条件が適用される対象であって、友達やチャットルームなどが含まれてよい。一例として、設定部211は、メッセンジャ上の友達リストからユーザによって選択された少なくとも1人の友達や少なくとも1つのグループを、メッセンジャの動作を制限するための対象として登録してよい。他の例として、設定部211は、メッセンジャ上の会話リストからユーザによって選択された一対一チャットルームやグループチャットルームを、メッセンジャの動作を制限するための対象として登録してよい。このとき、設定部211は、フォルダに設定された制御対象のうち、特定の対象を指定してメッセンジャの動作を許容するように設定してよい。例えば、制御対象として特定のグループが設定された場合、該当のグループに属する特定の友達をVIP(very important person)に指定することにより、メッセンジャの動作を制限するための制御対象から除外させてよい。
【0033】
上述した制御条件と制御対象の他にも、メッセンジャの動作を選択的に制限することができるものであればいくらでも適用可能であるし、これとは逆に、メッセンジャの動作を許容する形態で制御条件と制御対象を設定することも可能である。
【0034】
段階320で、制御部212は、フォルダに設定された制御条件にしたがってメッセンジャの動作を制御してよい。ここで、制御部212は、メッセンジャでフォルダを通じて指定された制御条件に基づき、メッセージ受信、メッセージ受信通知、受信メッセージ表示、チャットルーム生成、友達リスト追加などの動作のうちの少なくとも1つの動作を制限してよい。
【0035】
一例として、制御部212は、フォルダに特定の時間と特定の友達が指定された場合、特定の時間内には、特定の友達とのチャットルーム生成と特定の友達から受信したメッセージに対する通知(例えば、バッジカウントなど)などの動作を遮断してよい(以下、「タイマー機能」と称する)。メッセンジャの動作が遮断されている時間には、受信メッセージをメッセンジャのデータベースに格納し、該当の時間が経過すれば、格納された情報でチャットルームを生成したり、該当のチャットルームにメッセージ受信の通知を表示したりしてよい。他の例として、制御部212は、フォルダに特定の時間と特定の友達が指定された場合、特定の時間内は特定の友達を友達リストで見えないように遮断し、特定の友達とのチャットルーム生成も遮断してよい(以下、「遮断機能」と称する)。これも同様に、友達リストで遮断されている間に受信したメッセージをデータベースに格納しておき、該当の時間が経過すれば、特定の友達を再び友達リストに復帰させ、遮断中に受信したメッセージでチャットルームを生成したり、該当のチャットルームにメッセージ受信の通知を表示したりしてよい。また他の例として、制御部212は、フォルダに制御条件として特定の位置(地域)が指定された場合、ユーザ端末が該当の位置に存在する間はチャットルーム生成と受信メッセージ通知などの動作を遮断してよく、メッセンジャの動作が遮断されている間に受信したメッセージはメッセンジャのデータベースに格納しておき、該当の時間が経過すれば、格納された情報でチャットルームを生成したり、該当のチャットルームにメッセージ受信の通知を表示したりしてよい(以下、「位置制限機能」と称する)。さらに他の例として、制御部212は、フォルダに制御条件として特定の国家が指定された場合、該当の国家から受信したメッセージを迷惑(spam)メッセージ処理して遮断してよく、この他にも、上述したように、特定のアカウント、特定のキーワード、特定の類型のコンテンツがフォルダの制御条件として指定された場合、該当する条件にしたがってメッセージやデータを遮断することにより、フォルダによって多様な条件でメッセンジャの動作を制限してよい。
【0036】
ここで、制御部212は、フォルダに設定された制御対象のうち、VIPに該当する特定の対象に対してはメッセンジャの動作を許容してよい(以下、「VIP機能」と称する)。例えば、フォルダに制御条件として特定の友達グループが指定された場合、該当のグループに対してはフォルダによってメッセンジャの動作が制限されることが原則となるが、グループ内でもVIPに指定された特定のユーザからメッセージが受信されれば、強制的にチャットルームをオープンしてよい。言い換えれば、VIP機能は、メッセンジャの動作が制限される状況であっても必ず確認が必要であるメッセージの場合には、ユーザが正常に伝達を受けられるようにすることができる。
【0037】
また、制御部212は、フォルダに制御条件として自動応答メッセージが指定された場合、ユーザ端末が退席中の状態に転換したか自動応答機能が活性化した状態でメッセージを受信すれば、該当のメッセージを送信した相手に自動応答メッセージを自動で送信してよい(以下、「自動応答機能」と称する)。言い換えれば、ユーザの不在時にメッセージが受信されれば、フォルダによって設定された自動応答メッセージ(例えば、「不在中です」)を自動で相手に送信し、ユーザが現在はメッセージを確認することができないことを知らせることができる。
【0038】
さらに、制御部212は、チャットルーム生成時に、フォルダを利用してチャットルームを生成してよい。一例として、制御部212は、メッセンジャ上の友達リストからユーザによって選択された少なくとも1人の友達や少なくとも1つのグループがフォルダに登録された場合、ユーザが該当のフォルダを通じてチャットルーム生成を要請すれば、フォルダに登録された対象に対する個別チャットルームまたはグループチャットルームを生成してよい(以下、「チャットルーム生成機能」と称する)。言い換えれば、ユーザが友達リストから友達やグループをフォルダに移動させた後、フォルダ上でチャットルーム生成を要請すれば、一度の要請だけで該当のフォルダ内の友達やグループとのチャットルームを一括生成することができる。ここで、ユーザによって選択された友達やグループなどが特定の条件が設定されたフォルダに移動される場合には、該当のフォルダに設定された特定の条件で制御されるチャットルームが生成されてよい。
【0039】
したがって、本発明では、フォルダを利用して特定の条件にしたがってメッセンジャの動作を制限することができ、メッセンジャの動作が制限されている間は受信メッセージをクライアント上にデータベースに格納しておき、制限条件を脱した時点には、データベースに格納された情報でメッセンジャの動作を修復することができる。このようなフォルダ機能は、クライアントによって制御されるものであり、サービスサーバに負担を与えない形態で実現されるが、モバイルアプリに対するPCとモバイルの同期化のためには、クライアントとサービスサーバとの同期化作業が必要となる。
図4は、本発明の一実施形態における、フォルダ機能の設定画面を例示的に示した図である。
【0040】
図4を参照すると、メッセンジャ画面400(例えば、友達リスト、会話リストなど)には、フォルダ機能の設定環境にアクセスすることのできるフォルダメニュー401が含まれてよい。ユーザがフォルダメニュー401を選択するとフォルダ機能の設定画面が提供されるようになるが、設定画面にはメッセンジャ上に設定しておいたフォルダリスト420が整列して表示されてよい。
【0041】
フォルダリスト420には、制御条件が設定されたフォルダ、例えば「タイマー機能」フォルダ421、「遮断機能」フォルダ422、「位置制限機能」フォルダ423、「自動応答機能」フォルダ424などが含まれてよい。この他にも、フォルダリスト420には、ユーザによって国家、アカウント、キーワード、コンテンツなどのような制御条件を適用するための追加フォルダがさらに生成されて含まれてもよい。
【0042】
フォルダ機能の設定画面には、新たなフォルダを生成するための「新規フォルダ」メニュー402がフォルダリスト420と共に表示されてよく、「新規フォルダ」メニュー402を利用してユーザが望むメッセンジャ制御条件でフォルダを生成してよい。
【0043】
ここで、フォルダは、フォルダ生成過程でフォルダ種類が選択されて該当の種類に該当する制御条件を設定してもよいし、ユーザによって設定された制御条件にしたがってフォルダの種類が決定されてもよい。
【0044】
したがって、ユーザは、メッセンジャの動作を制御するためのフォルダを生成し、該当のフォルダに適用する特定の条件を指定することもできるし、フォルダに応じてフォルダに指定された条件を適用する制御対象を指定することもできる。
図5は、本発明の一実施形態における、フォルダに制御対象を登録する過程を説明するための例示図である。
【0045】
図5を参照すると、メッセンジャ画面500でフォルダメニュー501を選択したとき、画面分割でフォルダリスト520が表示されるようになるが、このとき、友達リスト510から友達やグループを選択した後、ドラッグ・アンド・ドロップ(drag & drop)をして特定のフォルダ、例えば「タイマー機能」フォルダ521に移動させることにより、該当のフォルダに制御対象を登録してよい。ここで、友達リスト510の他にも、会話リストから特定のチャットルームをフォルダに移動させて制御対象として登録してもよいし、別のUIやロングタップなどの入力方式によって特定のフォルダに制御対象を登録することも可能である。
図6~
図7は、本発明の一実施形態における、フォルダに指定された制御条件と制御対象を確認する過程を説明するための例示図である。
【0046】
図6を参照すると、フォルダリストから特定のフォルダ、例えば「タイマー機能」フォルダ621を選択したとき、「タイマー機能」フォルダに該当するフォルダ詳細画面630が表示されてよく、フォルダ詳細画面630には、「タイマー機能」フォルダに登録された制御対象リスト640、一例として、ユーザによって指定された友達、友達グループ、個別チャットルーム、グループチャットルームなどが整列して表示されてよい。これにより、ユーザは、フォルダ詳細画面630の制御対象リスト640を通じて「タイマー機能」フォルダに指定された友達やチャットルームなどを確認することができる。
【0047】
また、フォルダ詳細画面630には、「タイマー機能」フォルダに設定された制御条件の確認および修正などが可能な「編集」メニュー603が共に表示されてよく、これにより、「編集」メニュー603を利用して「タイマー機能」フォルダに設定された詳細な時間条件を確認したり修正したりできるようになる。
【0048】
また、
図7を参照すると、制御対象リスト740には、各制御対象別に該当のフォルダで制御対象を編集することのできる「編集」メニュー705が提供されるが、ここで、「編集」メニュー705を選択すると、該当の制御対象に対する編集画面750が表示されてよい。
【0049】
一例として、編集画面750には、制御対象をVIPに設定するためのメニュー、制御対象を他のフォルダに移動したりコピーしたりするためのメニュー、制御対象を該当のフォルダから削除するためのメニューなどが含まれてよい。これにより、ユーザは、制御対象リスト740を通じて該当のフォルダに指定された友達やチャットルームなどを確認した後、必要に応じて「編集」メニュー705を利用することで、該当のフォルダに指定された友達やチャットルームなどをVIPに設定したり、フォルダを移動(コピー)したり、フォルダから削除したりするなどの編集が可能となる。
【0050】
VIPを設定する他の例としては、
図8に示すように、フォルダリスト820で「VIP機能」フォルダ825を生成した後、友達リスト810から友達やグループをドラッグ(または、会話リストからチャットルームをドラッグ)して「VIP機能」フォルダ825に移動させることにより、該当のフォルダにVIP対象を登録してよい。「VIP機能」フォルダ825に登録された制御対象が他のフォルダに指定されていたとしても、VIP対象を最優先の順位とし、メッセンジャの動作を制限する対象から除外させてよい。
【0051】
また、
図9に示すように、フォルダ詳細画面930には、該当のフォルダに登録された制御対象を相手とするチャットルームを生成するための「チャットルーム生成」メニュー907が共に表示されてよく、これにより、「チャットルーム生成」メニュー907を利用することで、該当のフォルダに登録された制御対象の全部または一部を会話の相手とするチャットルーム(個別チャットルームまたはグループチャットルーム)を一括生成することができる。ここで、生成されたチャットルームは、該当のフォルダに設定された制御条件、例えば、タイマー機能によって制御されるチャットルームとして生成されてよい。
【0052】
チャットルームを生成する他の例として、
図10に示すように、フォルダリスト1020で「チャットルーム生成機能」フォルダ1026を生成した後、友達リスト1010から友達やグループをドラッグ(または、会話リストからチャットルームをドラッグ)して「チャットルーム生成機能」フォルダ1026に移動させてもよい。すなわち、ユーザが友達リスト1010から友達やグループを「チャットルーム生成機能」フォルダ1026に移動させた後、「チャットルーム生成機能」フォルダ1026上でチャットルーム生成を要請すれば、一度の要請だけで「チャットルーム生成機能」フォルダ1026に移動させた友達やグループとのチャットルームを一括生成することができる。
【0053】
図4~
図10に示した画面は、発明の理解を助けるためにサービス画面の一部を例示的に示したものに過ぎず、本発明がこのような実施形態に限定されることはなく、画面の構成や順序などはいくらでも変更が可能である。
図11は、本発明の一実施形態における、コンピュータシステムの内部構成の一例を説明するためのブロック図である。
【0054】
図11に示すように、コンピュータシステム1100は、少なくとも1つのプロセッサ(processor)1110、メモリ(memory)1120、周辺装置インタフェース(peripheral interface)1130、入力/出力サブシステム(I/O subsystem)1140、電力回路1150、および通信回路1160を少なくとも含んでよい。ここで、コンピュータシステム1100は、ユーザ端末に該当してよい。
【0055】
メモリ1120は、一例として、高速RAM、磁気ディスク、SRAM、DRAM、ROM、フラッシュメモリ、または不揮発性メモリを含んでよい。メモリ1120は、コンピュータシステム1100の動作に必要なソフトウェアモジュール、命令語集合、またはその他にも多様なデータを含んでよい。ここで、プロセッサ1110や周辺装置インタフェース1130などの他のコンポーネントからメモリ1120へのアクセスは、プロセッサ1110によって制御されてよい。
【0056】
周辺装置インタフェース1130は、コンピュータシステム1100の入力周辺装置および/または出力周辺装置をプロセッサ1110およびメモリ1120に結合させてよい。プロセッサ1110は、メモリ1120に格納されたソフトウェアモジュールまたは命令語集合を実行し、コンピュータシステム1100のための多様な機能を実行してデータを処理してよい。
【0057】
入力/出力サブシステム1140は、多様な入力/出力周辺装置を周辺装置インタフェース1130に結合させてよい。例えば、入力/出力サブシステム1140は、モニタやキーボード、マウス、プリンタ、または必要に応じてタッチスクリーンやセンサなどの周辺装置を周辺装置インタフェース1130に結合させるためのコントローラを含んでよい。他の側面によると、入力/出力周辺装置は、入力/出力サブシステム1140を介さずに周辺装置インタフェース1130に結合されてもよい。
【0058】
電力回路1150は、端末機のコンポーネントの全部または一部に電力を供給してよい。例えば、電力回路1150は、電力管理システム、バッテリや交流(AC)などのような1つ以上の電源、充電システム、停電検出回路(power failure detection circuit)、電力変換器やインバータ、電力状態表示子、または電力生成、管理、分配のための任意の他のコンポーネントを含んでよい。
【0059】
通信回路1160は、少なくとも1つの外部ポートを利用して他のコンピュータシステムとの通信を可能にしてよい。または、上述したように、必要に応じて、通信回路1160はRF回路を含み、電磁信号(electromagnetic signal)とも知られているRF信号を送受信することにより、他のコンピュータシステムとの通信を可能にしてもよい。
【0060】
このような
図11の実施形態は、コンピュータシステム1100の一例に過ぎず、コンピュータシステム1100は、
図11に示されるコンポーネントの一部が除去されてもよいし、
図11には示されていない追加のコンポーネントをさらに備えてもよく、2つ以上のコンポーネントを結合させる構成または配置を有してもよい。例えば、モバイル環境の通信端末のためのコンピュータシステムは、
図11に示されたコンポーネントの他にも、タッチスクリーンやセンサなどをさらに備えてよく、通信回路1160には、多様な通信方式(WiFi(登録商標)、3G、LTE、Bluetooth(登録商標)、NFC、Zigbee(登録商標)など)のRF通信のための回路が備えられてよい。コンピュータシステム1100に含めることができるコンポーネントは、1つ以上の信号処理またはアプリケーションに特化した集積回路を含むハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせによって実現されてよい。
【0061】
本発明の実施形態に係る方法は、多様なコンピュータシステムを通じて実行されることのできるプログラム命令(instruction)形態で実現されてコンピュータで読み取り可能な媒体に記録されてよい。特に、本実施形態に係るプログラムは、PC基盤のプログラムまたはモバイル端末専用のアプリケーションで構成されてよい。本発明が適用されるメッセンジャアプリケーションは、ファイル配布システムが提供するファイルを通じて利用者端末機にインストールされてよい。一例として、ファイル配布システムは、利用者端末機の要請に応じて前記ファイルを送信するファイル送信部(図示せず)を含んでよい。
【0062】
上述したメッセンジャサービス方法は、
図1~
図10を参照しながら説明したメッセンジャサービスシステムの詳細内容に基づいてより短縮された動作またはさらに追加される動作を含んでよい。また、2つ以上の動作が組み合わされてよく、動作の順序や位置が変更されてよい。
【0063】
このように、本発明の実施形態によると、フォルダを通じてメッセンジャの使用条件を特定し、特定の条件によってメッセンジャの動作を制御することにより、サービスの高度化はもちろん、既存のサービスとの差別化によってサービスのクオリティをさらに高めることができる。さらに、本発明の実施形態によると、時間、位置、国家などのような多様な条件設定を通じてメッセンジャの動作を選択的に制限することにより、精製された使用環境を通じてメッセンジャ使用の便宜性と使用性を向上させることができる。
【0064】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor)、マイクロコンピュータ、FPA(field programmable array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)および前記OS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを格納、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数の処理要素(processing element)および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサ(parallel processor)のような、他の処理構成(processing configuration)も可能である。
【0065】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、所望するとおりに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に(collectively)処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、ある種類の機械、コンポーネント、物理装置、仮想装置(virtual equipment)、コンピュータ格納媒体または装置、または送信される信号波(signal wave)に永久的または一時的に具現化(embody)されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された態様で格納されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されてよい。
【0066】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータで読み取り可能な媒体に記録されてよい。前記コンピュータで読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含んでよい。前記媒体に記録されるプログラム命令は、実施形態のために特別に設計されて構成されたものであってもよいし、コンピュータソフトウェア当業者に公知な使用可能なものであってもよい。コンピュータで読み取り可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピディスク、磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を格納して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例は、コンパイラによって生成されるもののような機械語コードだけではなく、インタプリタなどを使用してコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。上述したハードウェア装置は、実施形態の動作を実行するために1つ以上のソフトウェアモジュールとして動作するように構成されてもよく、その逆も同じである。
【0067】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態と図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能である。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。