(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-05
(45)【発行日】2024-02-14
(54)【発明の名称】グロメット
(51)【国際特許分類】
H02G 3/22 20060101AFI20240206BHJP
H01B 17/58 20060101ALI20240206BHJP
B60R 16/02 20060101ALI20240206BHJP
【FI】
H02G3/22
H01B17/58 C
B60R16/02 622
(21)【出願番号】P 2020143282
(22)【出願日】2020-08-27
【審査請求日】2023-06-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】弁理士法人栄光事務所
(72)【発明者】
【氏名】西 浩幸
【審査官】神田 太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-205433(JP,A)
【文献】特開2009-136107(JP,A)
【文献】特開2005-93365(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 3/22
H01B 17/58
B60R 16/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴム又はエラストマー製の部材であり、且つ、パネルの貫通孔に嵌合する大径筒部と、成形の際に用いられる中子のためのスリットが形成される小径筒部と、該小径筒部及び前記大径筒部を連結する連結部とを有し、
前記小径筒部は、前記貫通孔の第一軸に対して前記小径筒部の第二軸が交差するように曲がった筒形状に形成され、
前記小径筒部には、前記スリットが前記第二軸に沿って形成されるとともに、前記スリットよりも幅広になる開口部が形成され、
前記連結部には、前記スリットに対する略帯板形状のスリット蓋部が一体に形成され、
該スリット蓋部は、前記開口部から挿入されて前記小径筒部の内側から前記スリットを蓋する部分に形成される
ことを特徴とするグロメット。
【請求項2】
請求項1に記載のグロメットにおいて、
前記開口部は、前記小径筒部の基端側に形成されるとともに、前記スリットの端部又は端部近傍に連続して形成される
ことを特徴とするグロメット。
【請求項3】
請求項2に記載のグロメットにおいて、
前記スリットよりも幅広の前記スリット蓋部は、該スリット蓋部の側部が前記開口部の幅方向の開口縁に接するように形成される
ことを特徴とするグロメット。
【請求項4】
請求項3に記載のグロメットにおいて、
前記スリット蓋部は、該スリット蓋部の幅の方向に湾曲する形状に形成される
ことを特徴とするグロメット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤハーネスに外装するグロメットに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車に配索されるワイヤハーネスは、この本体にグロメットが外装される。ワイヤハーネスは、例えばエンジンルームと車室とを仕切るパネルの貫通孔を貫通して配索される。この時、パネルの貫通孔に対してグロメットが嵌合する。グロメットは、ゴム又はエラストマー製の部材であり、金型を用いての成形の際に、中子が採用される。そのためグロメットには、中子を取り出すための部分(引き抜くための部分)が形成される。尚、中子を取り出すための部分が形成されることから、この形成部分を介してエンジンルームで生じた音が車室内に漏れてしまうという虞がある。そこで上記の音漏れを防止するためとして、下記特許文献1などの提案が知られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図8に示すグロメット101は、パネルの貫通孔に嵌合する大径筒部102と、パネルの一方の面側に配置される第一小径筒部103と、パネルの他方の面側に配置される第二小径筒部104と、大径筒部102及び第一小径筒部103を連結する第一連結部105と、大径筒部102及び第二小径筒部104を連結する第二連結部106とを有する。第二小径筒部104は、この軸が第一小径筒部103の軸に対して交差するように曲がった形状に形成される。このような形状のグロメット101にあっては、成形の際に用いられる中子を取り出すためとして(引き抜くためとして)、スリット107が第二小径筒部104に形成される。
【0005】
スリット107が第二小径筒部104に形成されることにより、スリット107から第一小径筒部103の内部空間まで直線的に繋がっていることが
図8(a)からも分かる。そのため音漏れが懸念されることから、
図9に示すようなスリット蓋部108を形成したグロメット101を本願発明者は新たに考えた(
図8のグロメット101と基本的に同じ部分には同じ引用符号を付してある)。
【0006】
図9及び
図10において、スリット蓋部108は、第二連結部106からのびる略T字状の帯板部分に形成される。スリット蓋部108は、蓋部本体109がスリット107を外側から覆い、巻き付け部110が第二小径筒部104の先端側に対し周方向に巻き付けられるように形成される。尚、巻き付け部110が第二小径筒部104の先端側に巻き付けられた後は、この部分にテープ巻きが施される。スリット107がスリット蓋部108により覆われると、音漏れが防止される。しかしながら、蓋部本体109がスリット107に対し浮き上がった場合には、十分な音漏れ防止の効果が得られないという問題点を有する。
【0007】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、より確実に音漏れを防止することが可能なグロメットを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明のグロメットは、ゴム又はエラストマー製の部材であり、且つ、パネルの貫通孔に嵌合する大径筒部と、成形の際に用いられる中子のためのスリットが形成される小径筒部と、該小径筒部及び前記大径筒部を連結する連結部とを有し、前記小径筒部は、前記貫通孔の第一軸に対して前記小径筒部の第二軸が交差するように曲がった筒形状に形成され、前記小径筒部には、前記スリットが前記第二軸に沿って形成されるとともに、前記スリットよりも幅広になる開口部が形成され、前記連結部には、前記スリットに対する略帯板形状のスリット蓋部が一体に形成され、該スリット蓋部は、前記開口部から挿入されて前記小径筒部の内側から前記スリットを蓋する部分に形成されることを特徴とする。
【0009】
このような請求項1の特徴を有する本発明によれば、略帯板形状のスリット蓋部が一体に形成されるとともに、このスリット蓋部が小径筒部の内側からスリットを蓋することから、スリット蓋部がスリットの外側に浮き上がってしまうことがなく、結果、
図9及び
図10と比べて音漏れをより確実に防止することができる。
【0010】
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載のグロメットにおいて、前記開口部は、前記小径筒部の基端側に形成されるとともに、前記スリットの端部又は端部近傍に連続して形成されることを特徴とする。
【0011】
このような請求項2の特徴を有する本発明によれば、スリットの端部又は端部近傍に連続して開口部が形成されることから、スリットの開口端に向けてスリット蓋部がのびるように覆うことになり、結果、音漏れ防止を向上させることができる。
【0012】
請求項3に記載の本発明は、請求項2に記載のグロメットにおいて、前記スリットよりも幅広の前記スリット蓋部は、該スリット蓋部の側部が前記開口部の幅方向の開口縁に接するように形成されることを特徴とする。
【0013】
このような請求項3の特徴を有する本発明によれば、スリット蓋部がスリットよりも幅広で且つ開口部の幅方向の縁部に接するように形成されることから、開口部を含めてスリット蓋部が覆うようになり、結果、音漏れ防止を向上させることができる。
【0014】
請求項4に記載の本発明は、請求項3に記載のグロメットにおいて、前記スリット蓋部は、該スリット蓋部の幅の方向に湾曲する形状に形成されることを特徴とする。
【0015】
このような請求項4の特徴を有する本発明によれば、スリット蓋部が湾曲する形状に形成されることから、小径筒部の内面形状に合わせることができ、結果、音漏れ防止を向上させることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明のグロメットによれば、
図9及び
図10と比べ音漏れをより確実に防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本発明のグロメットの一実施形態を示す斜視図である。
【
図6】第二小径筒部の内側からスリットを蓋した状態を示す図である。
【
図7】ハーネス本体を二点鎖線で示した状態の図である。
【
図8】発明が解決しようとする課題に係る説明図である。
【
図9】発明が解決しようとする課題に係る他の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
グロメットは、ゴム又はエラストマー製の部材であり、且つ、パネルの貫通孔に嵌合する大径筒部と、パネルの第一面側に配置される第一小径筒部と、パネルの第二面側に配置される第二小径筒部(小径筒部)と、大径筒部及び第一小径筒部を連結する第一連結部と、大径筒部及び第二小径筒部を連結する第二連結部(連結部)とを有する。第二小径筒部は、第一小径筒部の第一軸(貫通孔の第一軸)に対して第二小径筒部4の第二軸が交差するように曲がった形状に形成される。第二小径筒部には、成形の際に用いられる中子のためのスリットが第二軸に沿って形成される。また、第二小径筒部には、スリットよりも幅広になる開口部が形成される。第二連結部には、スリットに対する略帯板形状のスリット蓋部が一体に形成される。このスリット蓋部は、開口部から挿入されて第二小径筒部の内側からスリットを蓋する部分に形成される。
【実施例】
【0019】
以下、図面を参照しながら実施例を説明する。
図1は本発明のグロメットの一実施形態を示す斜視図である。また、
図2~
図5は
図1の矢印A~D方向から見た図である。また、
図6は第二小径筒部の内側からスリットを蓋した状態を示す図、
図7はハーネス本体を二点鎖線で示した状態の図である。
【0020】
<グロメット1について>
図1において、グロメット1は、従来同様にゴム又はエラストマー製の部材(成形品)であって、ワイヤハーネスにおけるハーネス本体W(
図7参照)の所定位置に外装される。グロメット1は、例えばエンジンルームと車室とを仕切る図示しないパネルの貫通孔に対して嵌合し、この嵌合により固定状態になる。グロメット1は、大径筒部2と、第一小径筒部3と、第二小径筒部4(小径筒部)と、第一連結部5と、第二連結部6(連結部)とを有して図示形状に形成される。グロメット1は、大径筒部2が上記パネルの貫通孔に嵌合する。グロメット1は、第一小径筒部3及び第一連結部5がパネルの第一面側(一方となる側(エンジンルーム側))に配置されるとともに、第二小径筒部4及び第二連結部6がパネルの第二面側(他方となる側(車室側))に配置される。尚、上記エンジンルーム及び車室は一例であるものとする。パネルの一方となる側に音の発生源があり、この音をパネルの他方となる側に漏れないようにする必要がある箇所であれば特に限定されないものとする。グロメット1は、以下の説明で分かるようになるが、
図9及び
図10のグロメット101と比べ音漏れをより確実に防止することができるという構造のものである。尚、グロメット1を「防音グロメット1」と呼んでもよいものとする。
【0021】
<大径筒部2について>
図1ないし
図5において、大径筒部2は、パネルの貫通孔に合わせた長円形の環状部分に形成される(長円形は一例であるものとする)。このような大径筒部2の外側には、上記貫通孔に嵌合する部分として凹状の嵌合凹部7が全周にわたって形成される。嵌合凹部7は、パネルの第一面及び第二面側の各開口縁に対し水密に密着する部分に形成される。大径筒部2は、
図9及び
図10のグロメット101における大径筒部102や、特許文献1の大径筒部と、基本的に同じ機能の部分に形成される(以下、基本的に同じ機能の部分に関しては、説明を簡素化するものとする)。
【0022】
<第一小径筒部3及び第一連結部5について>
図1ないし
図5において、第一小径筒部3には、ハーネス本体W(
図7参照)が挿通される。第一小径筒部3は、ハーネス本体Wに対して密着する筒状の部分に形成される。第一小径筒部3は、第一軸CL1を中心とした円筒部8及び蛇腹部9を有する。第一小径筒部3は、図の下方にのびるように形成される。円筒部8は、この部分からハーネス本体Wにかけてテープ巻きが施される部分に形成される。蛇腹部9は、ハーネス本体Wの曲げに追従可能な部分に形成される。第一連結部5は、大径筒部2と第一小径筒部3とを連結する部分に形成される。第一連結部5は、本実施例において、長円形状の平板部分に形成される(形状は一例であり、例えば特許文献1のような略漏斗形状に形成されてもよいものとする)。尚、第一軸CL1は、本実施例において、図示しないパネルの貫通孔の軸(特許請求の範囲に記載された「第一軸」)と一致するものとする。
【0023】
<第二小径筒部4について>
図1ないし
図5において、第二小径筒部4は、特許請求の範囲に記載された「小径筒部」に相当する部分に形成される。この第二小径筒部4には、第一小径筒部3と同様に、ハーネス本体W(
図7参照)が挿通される。第二小径筒部4は、ハーネス本体Wに対し密着可能な筒状の部分に形成される。第二小径筒部4は、この第二小径筒部4の第二軸CL2が第一小径筒部3の第一軸CL1に対して交差するように曲がった形状(斜め上にのびる形状)に形成される。第二小径筒部4は、この第二小径筒部4の先端が大径筒部2の外側に位置する長さの円筒形状に形成される。第二小径筒部4の先端側は、この先端側の部分からハーネス本体Wにかけてテープ巻きが施される部分に形成される。このような第二小径筒部4の上面位置には、スリット10と、開口部11とが形成される。また、第二小径筒部4の左右の側面位置には、第二軸CL2に沿った真っ直ぐな補強リブ12が形成される。
【0024】
<スリット10及び開口部11について>
図1ないし
図5において、スリット10は、グロメット1の成形の際に用いられる図示しない中子を取り出すための部分(引き抜くための部分)に形成される。スリット10は、第二軸CL2に沿って真っ直ぐに形成される。スリット10は、第二小径筒部4の先端を所定幅で切り欠いて第二小径筒部4の基端近傍までのびるように形成される。具体的には、第一軸CL1と第二軸CL2とが交差する位置やこの近傍位置までのびるように形成される。このようなスリット10には、開口部11が連成される。開口部11は、第二小径筒部4の基端側(スリット10の端部又は端部近傍に合わせた位置)に配置される。開口部11は、スリット10よりも幅広になる矩形に開口した部分に形成される(矩形の開口縁を有するように形成される)。開口部11は、後述するスリット蓋部16の挿入が可能な程度の開口サイズに形成される。また、開口部11は、挿入されたスリット蓋部16により塞がれるようなサイズに形成される。
【0025】
<第二連結部6について>
図1ないし
図5において、第二連結部6は、特許請求の範囲に記載された「連結部」に相当する部分であって、大径筒部2と第二小径筒部4とを連結するように形成される。第二連結部6は、大径筒部2の側が長円形状になる略ドーム状の部分に形成される(形状は一例であるものとする)。このような第二連結部6には、補強リブ13、14と、作業用引っ張り部15と、スリット蓋部16とが形成される。補強リブ13は、第二小径筒部4の基端部分に連続するように配置される。これに対し補強リブ14は、第二小径筒部4の補強リブ12に対し連続するように左右に二つずつ配置される。補強リブ14は、第二小径筒部4を支えるような部分に形成される。作業用引っ張り部15は、パネルの貫通孔へグロメット1を組み付け嵌合させる際に、作業者が用いる部分として形成される。作業用引っ張り部15は、以下で説明をするスリット蓋部16よりも外側に配置される。
【0026】
<スリット蓋部16について>
図1ないし
図7において、スリット蓋部16は、スリット10を介しての音漏れを防止する部分として形成される。スリット蓋部16は、蓋支持部17と、蓋本体部18とを有して、図示のような二段階に傾斜する部分に形成される。スリット蓋部16は、略帯板状で且つ幅方向に湾曲する形状に形成される。尚、この湾曲に関しては、第二小径筒部4の内面形状に合わせるような曲率に設定されるものとする。スリット蓋部16は、スリットよ10りも幅広で、このスリット蓋部16の側部が開口部11の幅方向の開口縁に接するように形成される。スリット蓋部16における蓋支持部17は、補強リブ13及び作業用引っ張り部15の間に配置される。本実施例における蓋支持部17は、上方に真っ直ぐのびるのではなく、第二小径筒部4の側に傾くように形成される。蓋本体部18は、蓋支持部17の先端に連続して、蓋支持部17よりも更に傾くように形成される。蓋本体部18は、第二小径筒部4(第二軸CL2)に対し平行にのびるように形成される。本実施例の蓋本体部18は、第二小径筒部4の先端位置よりも若干短くなるような長さに形成される(長さは一例であり、スリット10を後述のように蓋することができれば特に限定されないものとする)。蓋本体部18は、開口部11から挿入されて第二小径筒部4の内側からスリット10を蓋する部分に形成される。尚、蓋本体部18の挿入後に、蓋本体部18が開口部11から抜けようとするような外力が加わったとしても、蓋支持部17が傾いて形成されることから、この傾き形状によって突っ張りが生じ(蓋支持部17の突っ張りによって)、抜けが阻止されるのは勿論である。そして、この抜け防止により、スリット蓋部16の開口部11の位置での浮き上がりも防止される。
【0027】
<スリット蓋部16による音漏れ防止について>
図6において、蓋本体部18(スリット蓋部16)は、挿入部分である開口部11を覆うことができる。また、蓋本体部18(スリット蓋部16)は、スリット10よりも幅広であることから、第二小径筒部4の内側からスリット10を蓋することもできる。その結果、第一小径筒部3の側(パネルの貫通孔の側)から伝わってくる音の漏れを防止することができる。
【0028】
<グロメット1の効果について>
以上、
図1ないし
図7を参照しながら説明してきたように、本発明の一実施形態であるグロメット1によれば、略帯板形状のスリット蓋部16が一体に形成されるとともに、このスリット蓋部16が第二小径筒部4(小径筒部)の内側からスリット10を蓋することから、スリット蓋部16がスリット10の外側に浮き上がってしまうことがなく、結果、
図9及び
図10と比べて音漏れをより確実に防止することができるという効果を奏する。
【0029】
この他、グロメット1によれば、スリット10の端部又は端部近傍に連続して開口部11が形成されることから、スリット10の開口端(先端)に向けてスリット蓋部16がのびて覆うようになり(図から分かるようにスリット10の端部もスリット蓋部16が覆う)、結果、音漏れ防止を向上させることができるという効果も奏する。また、グロメット1によれば、スリット蓋部16がスリット10よりも幅広で且つ開口部11の幅方向の縁部に接するように形成されることから、開口部11を含めてスリット蓋部16が覆うようになり、結果、音漏れ防止を向上させることができるという効果も奏する。また、グロメット1によれば、スリット蓋部16が湾曲する形状に形成されることから、第二小径筒部4の内面形状に合わせることができ、結果、音漏れ防止を向上させることができるという効果も奏する。
【0030】
本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
【符号の説明】
【0031】
1…グロメット、 2…大径筒部、 3…第一小径筒部、 4…第二小径筒部(小径筒部)、 5…第一連結部、 6…第二連結部(連結部)、 7…嵌合凹部、 8…円筒部、 9…蛇腹部、 10…スリット、 11…開口部、 12~14…補強リブ、 15…作業用引っ張り部、 16…スリット蓋部、 17…蓋支持部、 18…蓋本体部、 CL1…第一軸、 CL2…第二軸、 W…ハーネス本体