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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-05
(45)【発行日】2024-02-14
(54)【発明の名称】照明装置および建材
(51)【国際特許分類】
   F21V 33/00 20060101AFI20240206BHJP
   E06B 1/12 20060101ALI20240206BHJP
   E06B 7/28 20060101ALI20240206BHJP
   F21V 17/00 20060101ALI20240206BHJP
   F21V 19/00 20060101ALI20240206BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20240206BHJP
【FI】
F21V33/00 200
E06B1/12 A
E06B1/12 B
E06B7/28 C
F21V17/00 250
F21V19/00 200
F21Y115:10
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020088166
(22)【出願日】2020-05-20
(65)【公開番号】P2021182536
(43)【公開日】2021-11-25
【審査請求日】2022-11-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000175560
【氏名又は名称】三協立山株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】弁理士法人英知国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】大橋 宗俊
(72)【発明者】
【氏名】桶皮 康弘
【審査官】下原 浩嗣
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-018665(JP,A)
【文献】特開2020-105828(JP,A)
【文献】特開2010-187712(JP,A)
【文献】特開2011-054364(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 33/00
E06B 1/12
E06B 7/28
F21V 17/00
F21V 19/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
取付材と、照明具と、反射板とを備えた照明装置であって
取付材は、被取付材と別体のものであり、一側面部と他側面部とを有し、前方に開口部が形成されて、取付材と別体に形成されてある被取付材の見付面に取付けられるものであり、
照明具は、取付材に取り付けられた一方側光源部と他方側光源部とを備え、
反射板は、一方側反射板および他方側反射板を有し、一方側光源部および他方側光源部の前方に配置され、
一方側光源部の照明光が、一方側反射板で反射して、一方側の側方に出射され、
他方側光源部の照明光が、他方側反射板で反射して、他方側の側方に出射されるようにしていることを特徴とする照明装置。
【請求項2】
請求項1に記載の照明装置と、被取付材とを備え、
被取付材は、縦材または横材あるいは斜め材のいずれかであることを特徴とする建材。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の演出照明を行う照明装置およびこの照明装置を備えた建材に関する。
【背景技術】
【0002】
建物の演出照明を行う照明装置は、間接照明や直接照明等、多様なものが開発されており、これらの照明装置による照明光によって、建物の意匠的効果を向上させている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前述の照明装置については、施工性の効率化が望まれており、この課題を解決した新規な照明装置および建材が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前述の課題を解決するために請求項1記載による照明装置は、取付材と、照明具と、反射板とを備えた照明装置であって、取付材は、被取付材と別体のものであり、一側面部と他側面部とを有し、前方に開口部が形成されて、取付材と別体に形成されてある被取付材の見付面に取付けられるものであり、照明具は、取付材に取り付けられた一方側光源部と他方側光源部とを備え、反射板は、一方側反射板および他方側反射板を有し、一方側光源部および他方側光源部の前方に配置され、一方側光源部の照明光が、一方側反射板で反射して、一方側の側方に出射され、他方側光源部の照明光が、他方側反射板で反射して、他方側の側方に出射されるようにしていることを特徴とする。

【0005】
また、請求項2による建材は、前述の照明装置と、被取付材とを備え、被取付材は、縦材または横材あるいは斜め材のいずれかであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、以上の構成により、照明装置の施工性を効率化できる新規な照明装置および建材を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明に係る実施形態の照明装置及び建材を実施した建物の平面図である。
図2図1の(2)矢視図である。
図3図1の要部拡大図である。
図4図3の要部拡大図である。
図5】(a)~(h)は、第1実施形態の照明装置の組み立て工程の一例を示す工程図である。
図6】本発明に係る照明装置の変形例1を示す断面図である。
図7】本発明に係る照明装置の変形例2を示す断面図である。
図8】本発明に係る照明装置の変形例3を示す断面図である。
図9】本発明に係る照明装置の変形例4を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態の照明装置Aおよび建材Bを説明する。
以下の説明で、異なる図における同一符号は同一機能の部位を示しており、各図における重複説明は適宜省略する。
【0009】
[建材の構成]
本実施形態で例示する建材Bは、照明装置Aが取付けられる縦材の一つである被取付材であり、かつ建物Cにおける窓パネルPを支持するための方立であって、以下では、方立に符号Bを付けて説明する。
方立Bの前方には、図1に示すように、照明装置Aが取り付けられている。
方立Bは、図2に示すように、上枠b1および下枠b2とともに窓パネルPを支持するものであり、図1に示すように、室内側(以下、前方という)に突出するように設けられている。
方立Bは、図3に示すように、図示において左側の窓パネルPを支持する左方立B1と、右側の窓パネルPを支持する右方立B2との左右一対で構成されている。
左方立B1と右方立B2とは、互いに左右で向かい合う見込み面に設けられた係合具B10によって係合されて一体化されている。
図4に示すように、左方立B1の前方の見付面および右方立B2の前方の見付面は、後述する照明具2を取り付けるための被取付部B3、B4として確保されている。
このような方立Bは、左方立B1および右方立B2ならびに照明装置Aとで一つのユニットとすることができる。
すなわち、方立Bに照明装置Aを取付けることで、容易に照明装置Aを建物Cに配置することができる。
なお、照明装置Aが取り付けられる建材としては、方立Bのような縦材の他に、上枠b1、下枠b2、無目のような横材、さらには、斜め材が例示できる。
また、照明装置Aは、方立Bを含む建材に対して室外側の見付面(被取付部B3、B4)に取り付けてもよい(図示せず)。
【0010】
[照明装置の構成]
照明装置Aは、図4に示すように、平面から見て左方立B1の被取付部B3と、右方立B2の被取付部B4とにわたって跨るように取り付けられている。
照明装置Aは、図2に示すように、正面から見て方立Bの上下方向(長手方向)の略全域にわたるように取り付けられている。
照明装置Aは、図3および図4に示すように、取付材1と、照明具2と、反射板3とを備えている。
取付材1は、図4において、平面L型を呈して左方立B1の被取付部B3に取り付けられる左部材1aと、左部材1aと左右対称の平面L型を呈して右方立B2の被取付部B4に取り付けられる右部材1bとで構成されている。
なお、取付材1は左部材1aと右部材1bとが一体形成されたものでもよく、左部材1aと右部材1bとの形状が異なっていてもよい。
左部材1aは、左方立B1の窓パネルP側の見込面と前後方向で面一となる一側面部(以下、左側面部という)10aと、左方立B1の被取付部B3にねじ止めされる固定面部11aとを備えており、この左側面部10aと固定面部11aとが平面L型として一体形成されている。
右部材1bは、右方立B2の窓パネルP側の見込面と前後方向で面一となる他側面部(以下、右側面部という)10bと、右方立B2の被取付部B4にねじ止めされる固定面部11bとを備えており、この右側面部10bと固定面部11bとが平面L型として一体形成されている。
このような左部材1aおよび右部材1bとで、前方に開口部1cを備えた平面凹型の取付材1が構成され、この平面凹型の取付材1の内側に照明具2が収容されている。
取付材1の左側面部10aおよび右側面部10bの見込み寸法は、照明具2が左方向および右方向から見えないように隠せる見込み寸法としており、左側面部10aおよび右側面部10bが照明具2を隠すことによって、照明装置Aを方立Bに取り付けた際の良好な意匠性の向上が期待できる。
左側面部10aおよび右側面部10bの前端には、それぞれ見付方向に沿い、かつ方立Bの中央部に向かって突設された押え板部12aおよび押え板部12bが備えられており、この押え板部12a、12bが後述する透過板2eを支持する構成の一部にされている。
【0011】
照明具2は、図4に示すように、前方を開口部20aとする平面凹型のケーシング2aに収容された一方側(以下、左側という)光源部2bと、他方側(以下、右側という)光源部2cである。
左側光源部2bは、ケーシング2aの左側に配置され、右側光源部2cは、ケーシング2aの右側に配置されている。
ケーシング2aにおける左側光源部2bと右側光源部2cとの間には、支持体2dが配置され、ケーシング2aの前方には、開口部20aを塞ぐように透過板2eが配置されている。
左方立B1と右方立B2との間には、係合具B10にねじ止めされたベース部材2fが配置されている。
【0012】
ケーシング2aは、図4に示すように、中央をベース部材2fにねじにより固定されている。
また、ケーシング2aの中央部の左右にあって、左側光源部2bおよび右側光源部2cの取付け部21a、22aを、方立Bの中央部から見付方向外側に向かって高くなるように傾斜させており、左側光源部2bおよび右側光源部2cの照射方向が、方立Bの見込み方向に対して中央部側に傾く方向となるようにしている。
傾斜した取付け部21a、22aの方立B側の面と、被取付部B3、B4との間の隙間に、取付材1の左部材1aおよび右部材1bの固定面部11aおよび固定面部11bが挿入されている。
また、取付け部21a、22aには、固定面部11aおよび固定面部11bを被取付部B3、B4にねじ止めする際の貫通孔200が設けられている。
左側光源部2bおよび右側光源部2cは、例えば、LED照明を用いることができ、ケーシング2aに対してねじにより固定されている。
なお、光源として用いるものは、LED照明によるもの以外でも適宜選択できる。
支持体2dは、ケーシング2aの中央の前方に配置され、ベース部材2fにケーシング2aを貫通したねじにより固定されている。
支持体2dの前端には、透過板2eが当接しており、この透過板2eが反射板3と支持体2dとで挟まれて、反射板3とともに支持体2dにねじによって固定されている。
また、透過板2eは、ケーシング2aの前端と、前述の押え板部12aおよび押え板部12bとの間に位置するように支持されている。
【0013】
反射板3は、図4に示すように、連結部3aによりつながれた一方側(以下、左側という)反射板3bおよび他方側(以下、右側という)反射板3cを有している。
連結部3aは、透過板2eの前面に当接して前方から支持体2dにねじ止めすることで反射板3を透過板2eの前方に固定できるようにされている。
連結部3aの左端部には、左側反射板3bが前方に向かって突設され、連結部3aの右端部には、右側反射板3cが前方に向かって突設されている。
左側反射板3bおよび右反射板3cは、前方に向かって平面において末広がり状となるように傾斜されている。
反射板3の前方には、正面カバー3dが配置されている。
正面カバー3dは、中央に前方を開口部30とする凹状体30dと、凹状体30dの左側前端から左方向に突設された左側カバー部31dおよび凹状体30dの右側前端から右方向に突設された右側カバー部32dとを備えている。
凹状体30dは、底部31が連結部3aに当接して開口部30から支持体2dにねじ止めすることで正面カバー3dを反射板3の前方に固定できるようにされている。
左側カバー部31dは、端部が左方立B1の外側の見込み面に至る長さとして形成され、右側カバー部32dは、端部が右方立B2の外側の見込み面に至る長さとして形成されており、それぞれの方立B側(後方側)の面が左側反射板3bおよび右反射板3cの先端に当接している。
これにより、前方から左側光源部2bおよび右側光源部2cならびに透過板2eが見えないようにすることができると共に、左側光源部2bおよび右側光源部2cからの照明光が前方へ漏れないようにすることができ、照明装置Aを方立Bに取り付けた際の良好な意匠性の向上が期待できる。
また、左側カバー部31dと取付材1の左部材1aの押え板部12aとの間に、左反射板3bで反射される照明光が左側に出射する出射口(以下、左側出射口という)32が確保され、右側カバー部32dと取付材1の右部材1bの押え板部12bとの間に、右反射板3cで反射される照明光が右側に出射する出射口(以下、右側出射口という)33が確保されている。
これにより、左側反射板3bが、左側光源部2bの方立Bの見込み方向に対して中央部側に傾く方向に照射される照明光を反射させることで、反射した照明光を左側出射口32から左側方へ出射させることができる。
また、右側反射板3cが、右側光源部2cの方立Bの見込み方向に対して中央部側に傾く方向に照射される照明光を反射させることで、反射した照明光を右側出射口33から右側方へ出射させることができる。
すなわち、照明装置Aが方立Bの室内側の前方に取り付けられているため、照明光は、窓パネルPを透過して建物Cの室外側から見える。
この照明光は、建物Cの室内において左右側方へ出射される光であり、左側光源部2bおよび右側光源部2cからの照明光が直接窓パネルPを透過する光でないため、室外側から柔らかく幻想的な光として視覚される。
したがって、光による建物Cの外観の意匠的な演出効果を奏することができる。
なお、左側反射板3bおよび右側反射板3cの角度は、反射する照明光が左方向および右方向へ出射する角度であれば任意である。
また、反射板3を正面カバー3dのような形状とすることで、正面カバー3dを不要とする構成としてもよく、この場合、反射板3の前面に、着色を施したり、装飾体を取付けたりするとよい。
本実施形態では、照明装置Aを方立Bに取り付けた形態を例示しているが、本発明の照明装置Aは、方立B以外にも、カーテンウォール、窓、シェルター、天井等のさまざまな建材に取り付けることができる。
【0014】
[照明装置の組み立て工程]
次に、方立Bに対して取り付けられる照明装置Aの組み立て工程について図5を参照して説明する。
なお、本工程では、方立Bが建物Cに立設された状態で照明装置Aを組み立てる工程を例示するが、前述したように、照明装置Aと方立Bとでなる一つのユニットを構成する場合において、方立Bに取り付けられる照明装置Aの組み立て工程も同じ工程である。
【0015】
第1工程(図5(a)):ベース部材2fを左方立B1と右方立B2との間に挿入して係合具B10に前方からのねじにより固定する。
第2工程(図5(b)):ベース部材2fにケーシング2aを前方からねじにより固定する。
ベース材2fとケーシング2aとは、一体構造としてもよい。
第3工程(図5(c)):被取付部B3、B4に取付材1の左部材1aおよび右部材1bを取付ける。
この取付けでは、ケーシング2aの取付け部21a、22aと被取付部B3、B4の間の隙間に、左部材1aおよび右部材1bの固定面部11a、11bを挿入し、挿入された固定面部11a、11bを取付け部21a、22aに設けられた貫通孔200を介して前方からねじにより固定することで、左部材1aおよび右部材1bを取付ける。
第4工程(図5(d)):ケーシング2aの取付け部21a、22aに左側光源部2bおよび右側光源部2cを前方からねじによって固定する。
第5工程(図5(e)):左側光源部2bと右側光源部2cとの間に支持体2dを配置してベース部材2fに前方からねじにより固定する。
第6工程(図5(f)):透過板2eを、ケーシング2aの前端と、取付材1の左部材1aおよび右部材1bの押え板部12aおよび押え板部12bとの間に前方から挿入する。
透過板2eの挿入は、最初に、透過板2eの左端部(右端部)を左側に斜めから挿入する。
つぎに、透過板2eを左側に押し込みながら、透過板2eの右端部(左端部)を方立B側(後方側)に移動させて、透過板2eが見込み方向と平行となったときに、透過板2eを右側にずらす。
これによって、透過板2eが、ケーシング2aの前端と、取付材1の左部材1aおよび右部材1bの押え板部12aおよび押え板部12bとで支持される。
第7工程(図5(g)): 反射板3を透過板2eの前方に配置して、連結部3aを透過板2eに当接させた状態で、前方から支持体2dにねじ止めすることで反射板3を固定する。
第8工程(図5(h)):正面カバー3dを反射板3の前方に配置し、正面カバー3dの凹状体30dの底部31を連結部3aの前面に当接させて、凹状体30dの開口部30の前方から連結部3aおよび透過板2eを貫通して支持体2dにねじ止めすることで正面カバー3dを固定する。
【0016】
本実施形態の照明装置Aは、前述の組み立て工程で説明したとおり、すべての構成部材が方立Bに対して前方からのねじ止めにより取り付けることができるので、照明装置Aの施工性の効率化を実現できる。
さらに、前述したように照明装置Aにおける左側光源部2bおよび右側光源部2cが、前方および左右方向から見えないように隠されていると共に、左側光源部2bおよび右側光源部2cからの照明光が前方に漏れないようにしているので、良好な意匠を有する照明装置Aおよびこの照明装置を備えた方立Bとすることができる。
また、分解が容易であり、すべての部材を前方から取り外すことができるため、メンテナンスの作業性の効率化も実現できる。
【0017】
[照明装置の変形例1]
照明装置Aの変形例1として、図6に示すものが例示できる。
変形例1の照明装置Aは、正面カバー3dの凹状体30dの前後長さを短くし、凹状体30dの底部31と連結部3aとの間にスペーサ4を介在したものである。
また、正面カバー3dの左側カバー部31dおよび右側カバー部32dの突出長さを、左方立B1の被取付部B3および右方立B2の被取付部B4よりも長くしたものである。
この変形例1の照明装置Aも、前述した実施形態の照明装置Aと同じ作用効果を有する。
また、変形例1の照明装置Aの組み立て工程においては、正面カバー3dを取付ける工程の前にスペーサ4を配置する工程が加わり、スペーサ4の配置後に正面カバー3dを取付ける工程が行われる(図示せず)。
【0018】
[照明装置の変形例2]
照明装置Aの変形例2として、図7に示すものが例示できる。
変形例2の照明装置Aは、変形例1の照明装置Aと同様にスペーサ4を介在させて正面カバー3dを取付けたものである。
また、変形例2の照明装置Aの左側光源部2bおよび右側光源部2cの前方に透光性を有する保護カバー2gを取付けたものである。
この変形例2の照明装置Aも、前述した実施形態の照明装置Aと同じ作用効果を有する。
また、変形例2の照明装置Aの組み立て工程においては、透過板2eを取付ける工程の前に保護カバー2gを取付ける工程と、正面カバー3dを取付ける工程の前にスペーサ4を配置する工程が加わり、スペーサ4の配置後に正面カバー3dを取付ける工程が行われる(図示せず)。
【0019】
[照明装置の変形例3]
照明装置Aの変形例3として、図8に示すものが例示できる。
変形例3の照明装置Aは、取付材1の左部材1aが方立Bの左方立B1の見込面にねじにより固定され、取付材1の右部材1bが方立Bの右方立B2の見込面にねじにより固定されたものである。
この変形例3の照明装置Aも、前述した実施形態の照明装置Aと同じ作用効果を有する。
【0020】
[照明装置の変形例4]
照明装置Aの変形例4して、図9に示すものが例示できる。
変形例3の照明装置Aは、方立Bが一つの部材で構成されたものであり、この方立Bの前方の見付面が被取付部B3として確保されている。
また、被取付部B3には、板状のベース部材2fが配置され、このベース部材2fが被取付部B3にねじにより固定されている。
このように、方立Bは、一つの部材で構成されていてもよく、この変形例3の照明装置Aも、前述した実施形態の照明装置Aと同じ作用効果を有する。
【0021】
以上、本発明に係る実施形態の照明装置および建材を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成は、これらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0022】
また、前述の各実施形態は、その目的および構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用して組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0023】
A:照明装置
B:方立
C:建物
P:窓パネル
b1:上枠
b2:下枠
B1:左方立
B2:右方立
B10:係合具
B3:被取付部
B4:被取付部
1:取付材
2:照明具
3:反射板
4:スペーサ
1a:左部材
1b:右部材
1c:開口部
10a:左側面部
10b:右側面部
11a:固定面部
11b:固定面部
12a:押え板部
12b:押え板部
20a:開口部
2a:ケーシング
2b:左側光源部
2c:右側光源部
2d:支持体
2e:透過板
2f:ベース部材
2g:保護カバー
21a:取付け部
22a:取付け部
200:貫通孔
3a:連結部
3b:左側反射板
3c:右側反射板
3d:正面カバー
30d:凹状体
31d:左側カバー部
32d:右側カバー部
30:開口部
31:底部
32:左側出射口
33:右側出射口
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9