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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-05
(45)【発行日】2024-02-14
(54)【発明の名称】微粒子捕集装置
(51)【国際特許分類】
   F01N 3/022 20060101AFI20240206BHJP
   B01D 46/00 20220101ALI20240206BHJP
【FI】
F01N3/022 Z
B01D46/00 C
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021525151
(86)(22)【出願日】2020-09-14
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-11-28
(86)【国際出願番号】 CN2020115015
(87)【国際公開番号】W WO2022041335
(87)【国際公開日】2022-03-03
【審査請求日】2021-05-07
(31)【優先権主張番号】202021849428.0
(32)【優先日】2020-08-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521196431
【氏名又は名称】済南天業工程机械有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】宗憲海
(72)【発明者】
【氏名】馬凱
(72)【発明者】
【氏名】馬毓杰
(72)【発明者】
【氏名】游建亮
(72)【発明者】
【氏名】黄超
【審査官】増岡 亘
(56)【参考文献】
【文献】特許第6743803(JP,B2)
【文献】実開昭61-160385(JP,U)
【文献】実公昭46-7438(JP,Y1)
【文献】実開昭52-118419(JP,U)
【文献】特開2001-200716(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F01N 3/022
B01D 46/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
捕集手段と、前記捕集手段に突き合わせられる排気手段とを含む微粒子捕集装置であって、前記捕集手段と前記排気手段のうちの一方に第一フランジが設けられ、他方に第二フランジが設けられ、前記第一フランジの縁部が前記第二フランジを支持するための位置決め部に固定接続され、前記位置決め部は前記第一フランジの縁部の下側に位置し、前記第二フランジが前記第一フランジに接合されるように前記位置決め部が前記第二フランジの周方向に沿って延び、
前記位置決め部に締付アセンブリが一体に接続され、
前記締付アセンブリは第一フープ、第二フープ及びロック部材を含み、前記第一フープと前記第二フープはそれぞれ前記位置決め部の両端にヒンジ接続され、前記ロック部材は前記第一フープと前記第二フープをロックする、ことを特徴とする微粒子捕集装置。
【請求項2】
前記ロック部材は、手動操作部を有するスナップアセンブリである、ことを特徴とする請求項に記載の微粒子捕集装置。
【請求項3】
前記ロック部材は調整ボルトである、ことを特徴とする請求項に記載の微粒子捕集装置。
【請求項4】
前記捕集手段に前記第二フランジが設けられ、前記排気手段に前記第一フランジが設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の微粒子捕集装置。
【請求項5】
前記捕集手段にハンドルが設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の微粒子捕集装置。
【請求項6】
前記ハンドルと前記位置決め部とは前記捕集手段の相対側に位置している、ことを特徴とする請求項に記載の微粒子捕集装置。
【請求項7】
前記位置決め部は位置決め溝である、ことを特徴とする請求項1に記載の微粒子捕集装置。
【請求項8】
前記捕集手段はDOC手段及び/またはDPF手段を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の微粒子捕集装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実用新案は、浄化及び濾過技術分野に関し、具体的には微粒子捕集装置に関する。
【背景技術】
【0002】
微粒子捕集装置の核心素子は濾過担体であり、例えばDPF手段が挙げられる。微粒子捕集装置を一定の時間使用すると、濾過担体中の微粒子が増加し、排気不良を引き起こす可能性があり、捕集装置を取り付けた車両にとって加速に力がなく、燃費が増加するなどの問題を引き起こす可能性がある。したがって、従来の濾過担体を取り外して新しい濾過担体を交換し、車両の排気口に突き合わせる必要がある。
【0003】
従来の捕集担体を接続して取り付ける時に、人工で取付位置に予め位置決めて保持する必要があり、作業が煩雑であり、取り付け効率が低い。かつ人工位置決めの方式は狭い取付空間において取り付け誤差を引き起こしやすく、微粒子捕集装置の正常な使用に影響を与える。
【発明の概要】
【0004】
本実用新案は、従来の微粒子捕集装置が取り付け誤差を引き起こしやすい問題を解決するために、微粒子捕集装置を提供することを目的としている。
【0005】
上記目的を実現するために、本実用新案は、捕集手段と、捕集手段に突き合わせられる排気手段とを含む微粒子捕集装置であって、捕集手段と排気手段のうちの一方に第一フランジが設けられ、他方に第二フランジが設けられ、第一フランジの縁部が第二フランジを支持するための位置決め部に固定接続され、第二フランジが第一フランジに接合されるように位置決め部が第二フランジの周方向に沿って延びる、微粒子捕集装置を提供する。
【0006】
本実用新案に係る微粒子捕集装置は、捕集手段と排気手段とが第一フランジ、第二フランジにより結合され、突き合わせられた密封性を保証する。
【0007】
第一フランジに位置決め部を形成することにより、取付・突き合わせの過程において、位置決め部は第二フランジを予め固定し、さらに両者をロックしやすいので、位置合わせ過程による手間及び時間の浪費を減少させ、位置合わせ時間を省き、取り付け効率が高く、一人操作を実現する。位置決め部は第二フランジを位置制限し、位置合わせの精度を向上させ、取り付け誤差を低減する。
【0008】
一人が組立を完了することができ、微粒子捕集装置の狭い取付空間に適応し、取り付けがより容易であり、組立時間を節約する。
【0009】
位置決め部は第二フランジの周方向に延びており、第二フランジを位置制限し、第一フランジと第二フランジとの接合度及び外縁の平坦度を保証し、締付アセンブリにより固定する過程において、より省力で、固定がより確実であり、後期使用過程における捕集手段と排気手段の緩み、摩耗が効果的に避けられ、微粒子捕集装置の使用寿命が延長する。
【0010】
微粒子捕集装置の好ましい実施形態では、位置決め部に締付アセンブリが一体に接続される。
【0011】
位置決め部は締付アセンブリに一体接続され、組立過程において締付アセンブリを単独で位置配置するなどの必要がなく、取付ステップを簡略化し、取付時間を節約する。また、位置決め部と締付アセンブリは互いに位置を制限し、固定し、緩みを効果的に回避し、接続の信頼性を強化する。
【0012】
微粒子捕集装置の好ましい実施形態では、締付アセンブリは第一フープ、第二フープ及びロック部材を含み、第一フープと第二フープはそれぞれ位置決め部の両端にヒンジ接続され、ロック部材は第一フープと第二フープをロックする。
【0013】
第一フープと第二フープがそれぞれ位置決め部の両端にヒンジ接続され、第一フープと第二フープとの接続が柔軟であり、開き角度が柔軟で制御可能であり、操作がより簡単であり、さらに取り付け効率が向上する。ロック部材を利用して第一フープと第二フープをロックすることにより、捕集手段と排気手段を確実に接続させ、全体構造を補強し、接続の安定性を向上させる。
【0014】
微粒子捕集装置の好ましい実施形態では、ロック部材は、手動操作部を有するスナップアセンブリである。
【0015】
スナップアセンブリを採用し、構造が簡単であり、使用が柔軟であり、微粒子捕集器の取付空間が限られるため、手動操作部を設置することにより、手動で操作すればロックを完了することができ、取付空間が限られた状況で、操作具による操作不便及びロックにかかる時間が長いという問題を解決し、人為的な手動操作がより柔軟であり、かつ1ステップでロックすることができ、着脱効率が高く、高密集高負荷キューイング作業環境に適用し、適用範囲が広い。
【0016】
微粒子捕集装置の好ましい実施形態では、ロック部材は調整ボルトである。
【0017】
微粒子捕集器の使用時間の延長及び使用過程における浮動に伴い、第一フランジと第二フランジとの接続箇所に緩みがあり、調整ボルトによりロック・固定することで緩みの柔軟な調整を実現し、全体構造の安定性を向上させる。
【0018】
微粒子捕集装置の好ましい実施形態では、捕集手段に第二フランジが設けられ、排気手段に第一フランジが設けられる。
【0019】
常に排気手段を交換する必要がなく、捕集手段を交換すればよい。したがって、第一フランジは取り外しを必要としない排気手段に設けられ、第二フランジは取り外しを必要とする捕集手段に設けられ、捕集手段を交換する時に、フープを開き、捕集手段を直接的に持ち上げ、第二フランジを位置決め部から離脱させ、捕集手段を直接的に取り出す。したがって、排気手段を変位するか取り外す必要がなく、着脱ステップを簡略化し、組立効率をさらに向上させる。
【0020】
微粒子捕集装置の好ましい実施形態では、捕集手段にハンドルが設けられる。
【0021】
ハンドルを設置することにより、捕集手段を取り出しやすく、作業者は捕集手段を両手で抱く必要がなく、片手で捕集手段を出し入れすることができ、取付空間が狭い作業条件に適応することができ、操作しやすい。
【0022】
微粒子捕集装置の好ましい実施形態では、ハンドルと位置決め部とは捕集手段の相対側に位置している。
【0023】
常に位置決め部は第二フランジを支持するために用いられ、下部に位置し、ハンドルと捕集手段が対向して設けられる場合、ハンドルが上部に位置し、捕集手段を取り出す過程において、エンジンのいくつかのアセンブリが干渉になることを回避することができ、操作が省力で、迅速な出し入れを実現し、取付時間を節約する。
【0024】
微粒子捕集装置の好ましい実現形態では、位置決め部は位置決め溝である。
【0025】
位置決め溝の側壁は第二フランジの取付に対してガイド作用を果たし、第二フランジが位置決め溝内にスムーズに挿入しやすく、第一フランジと第二フランジの迅速な接合を容易にし、位置決め溝の側壁は第二フランジの傾斜を回避し、第一フランジと第二フランジとの正確な突き合わせを実現する。
【0026】
微粒子捕集装置の好ましい実施形態では、捕集手段はDOC手段及び/またはDPF手段を含む。
【0027】
DOC手段(ディーゼル酸化触媒)であろうかDPF手段(ディーゼルパティキュレートフィルタ)であろうか、いずれも排気ガス中の微粒子に対して濾過処理を行い、排気ガス中の汚染物質の排出を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
ここで説明する図面は本実用新案に対する更なる理解のために提供され、本実用新案の一部を構成し、本実用新案の例示的な実施例及びその説明は本実用新案を解釈することに用いられ、本実現新案に対する不適切な限定ではない。図面においては、
図1図1は一つの実施形態に係る微粒子捕集装置の爆発構造を示す模式図である。
図2図2は一つの実施形態に係る微粒子捕集装置の立体構造を示す模式図である。
図3図3は一つの実施形態に係る締付アセンブリの閉状態での構造模式図である。
図4図4は一つの実施形態に係る締付アセンブリの開状態での構造模式図である。
【符号の説明】
【0029】
10 捕集手段
11 ハンドル
20 排気手段
30 第一フランジ
31 位置決め部
40 第二フランジ
50 締付アセンブリ
51 第一フープ
52 第二フープ
53 ロック部材
【発明を実施するための形態】
【0030】
本実用新案の全体構想をより明確に説明するために、以下、図面を参照しながら例示的に詳細に説明する。
【0031】
なお、以下の説明において、本実用新案を十分に理解しやすいために、細部を多く説明する。しかしながら、本実用新案はここで記載されたものとは異なる他の形態を更に用いて実施することができるので、本実用新案の保護範囲は下記に開示された具体的な実施形態に制限されない。
【0032】
図1に示すように、一つの実施形態では、微粒子捕集装置は、捕集手段10と、捕集手段10に突き合わせられる排気手段20とを含み、捕集手段10と排気手段20のうちの一方に第一フランジ30が設けられ、他方に第二フランジ40が設けられ、第一フランジ30の縁部が第二フランジ40を支持するための位置決め部31に固定接続され、第二フランジ40が第一フランジ30に接合されるように位置決め部31が第二フランジ40の周方向に沿って延びる。
【0033】
なお、本実用新案は、第一フランジ30と第二フランジ40の設置位置を限定しない。図1に示すように、第一フランジ30は捕集手段10に設けられ、第二フランジ40は排気手段20に設けられ、捕集手段10を交換するときに排気手段20を取り外してから、捕集手段10を取り外すことができる。
【0034】
もちろん、第一フランジ30と第二フランジ40は位置を交換することができる。一つの好ましい実施形態では、第一フランジが排気手段に設けられ、第二フランジが捕集手段に設けられ、取り外して交換するときに排気手段を取り外す必要がなく、捕集手段を直接的に取り外す。
【0035】
常に排気手段を交換する必要がなく、捕集手段を交換すればよい。したがって、第一フランジは取り外しを必要としない排気手段に設けられ、第二フランジは取り外しを必要とする捕集手段に設けられ、捕集手段を交換する時に、フープを開き、捕集手段を直接的に持ち上げ、第二フランジを位置決め部から離脱させ、捕集手段を直接的に取り出す。したがって、排気手段を変位するか取り外す必要がなく、着脱ステップを簡略化し、組立効率をさらに向上させる。
【0036】
当業者が理解できるように、第一フランジと第二フランジはいずれの設置にも関わらず、予め固定の効果を果たし、位置合わせの面倒を省き、接合効果を保証し、取り付け誤差を低減し、取り付け効率を向上させることができる。
【0037】
なお、第一フランジ30と位置決め部31との固定接続方式は、接続部材による接続、溶接または両者を一体成形するものを含むが、これらに限定されない。
【0038】
図1図2に示すように、本実用新案に係る微粒子捕集装置は、捕集手段10と排気手段20は第一フランジ30、第二フランジ40により結合され、突き合わせられた密封性を保証する。
【0039】
第一フランジ30に位置決め部31を形成することにより、取付・突き合わせの過程において、位置決め部31は第二フランジ40を予め固定し、さらに両者をロックしやすいので、位置合わせによる手間及び時間の浪費を減少させ、一人操作を実現し、位置決め時間を省き、取り付け効率が高い。同時に、位置決めの正確度が向上する。
【0040】
一人が組立を完了することができ、微粒子捕集装置の狭い取付空間に適応し、取り付けがより容易であり、組立時間を節約する。
【0041】
位置決め部31は第二フランジ40の周方向に延びており、第二フランジ40を位置制限し、第一フランジ30と第二フランジ40との接合度及び外縁の平坦度を保証し、締付アセンブリにより固定する過程において、より省力で、固定がより確実であり、後期使用過程における捕集手段10と排気手段20の緩み、摩耗が効果的に避けられ、微粒子捕集装置の使用寿命が延長する。
【0042】
図3に示すように、一つの好ましい実施形態では、位置決め部31に締付アセンブリ50が一体に接続される。
【0043】
位置決め部31は締付アセンブリに一体接続され、組立過程において締付アセンブリ50を単独で位置配置するなどの必要がなく、取付ステップを簡略化し、取付時間を節約する。また、位置決め部31と締付アセンブリは互いに位置を制限し、固定し、緩みを効果的に回避し、接続の信頼性を強化する。
【0044】
図4に示すように、本実施形態における一つの好ましい実施形態では、締付アセンブリ50は第一フープ51、第二フープ52及びロック部材53を含み、第一フープ51と第二フープ52はそれぞれ位置決め部31の両端にヒンジ接続されることは、延伸方向の両端に、ロロック部材は第一フープ51と第二フープ52をロックすることを指している。
【0045】
第一フープ51と第二フープ52がそれぞれ位置決め部31の両端にヒンジ接続され、第一フープ51と第二フープ52との柔軟な接続を図り、図4は締付アセンブリ50の開状態での構造模示図であり、同図に示すように、第一フープ51及び第二フープ52の開き角度が柔軟で制御可能であり、操作がより簡単であり、さらに取り付け効率を向上させる。第二フランジ40を位置決め部31に組み付けた後、第一フランジ30と第二フランジ40はスムーズに突き合わせられると、取り付けが達成した。次に、ロック部材53を利用して第一フープ51と第二フープ52をロックし、図3に示すように、捕集手段10と排気手段20を確実に接続させ、全体構造を補強し、接続の安定性を向上させる。
【0046】
より好ましくは、図4に示す実施形態では、第一フープ51と第二フープ52は弧度及び長さが何れも同じである。
【0047】
第一フープ51と第二フープ52は弧度及び長さが同じであり、すなわち対称に配置することができ、それによりロック位置は位置決め部31と対向する位置にあり、取り付け過程において、図4を参照し、位置決め部31の溝口を上向きにして、第二フランジ40を位置決め部31に取り付けると、ロック位置は人々の視界に直接的に露出し、作業者のロックを容易にし、取り付け効率を向上させる。
【0048】
本実用新案はロック部材の具体的な構造を限定しない。例えば、
一つの好ましい実施形態では、ロック部材は、手動操作部を有するスナップアセンブリである。
【0049】
スナップアセンブリを採用し、構造が簡単であり、使用が柔軟であり、微粒子捕集器の取付空間が限られるため、手動操作部を設置することにより、手動で操作すればロックを完了することができ、取付空間が限られた状況で、操作具による操作不便及びロックにかかる時間が長いという問題を解決し、人為的な手動操作がより柔軟であり、さらに1ステップでロックすることができ、着脱効率が高く、高密集高負荷キューイング作業環境に適用し、適用範囲が広い。
【0050】
他の好ましい実施形態では、ロック部材は調整ボルトである。
【0051】
微粒子捕集器の使用時間の延長及び使用過程における浮動に伴い、第一フランジ30と第二フランジ40との接続箇所に緩みがあり、調整ボルトによりロック・固定することで緩みの柔軟な調整を実現し、全体構造の安定性を向上させる。
【0052】
図2図4に示すように、一つの実施形態では、捕集手段10にハンドル11が設けられる。
【0053】
ハンドル11を設置することにより、捕集手段10を取り出しやすく、作業者は捕集手段10を両手で抱く必要がなく、片手で捕集手段10を出し入れすることができ、取付空間が狭い作業条件に適応することができ、操作しやすい。
【0054】
好ましくは、図4に示すように、ハンドルと位置決め部31は捕集手段10の相対側に位置している。
【0055】
常に位置決め部31は第二フランジ40を支持するために用いられ、下部に位置し、ハンドル11と捕集手段10が対向して設けられる場合、ハンドル11が上部に位置し、捕集手段10を取り出す過程において、エンジンのいくつかのアセンブリが干渉になることを回避することができ、操作が省力で、迅速な出し入れを実現し、取付時間を節約する。
【0056】
一つの実施形態では、位置決め部31は位置決め溝であり、位置決め溝の縦断面はV字形またはU字形である。
【0057】
位置決め部31の縦断面は溝深さ方向に沿った断面であり、V字形を呈する場合、位置決め部31の側壁は第二フランジ40の取付に対してガイド作用を果たし、第二フランジ40が位置決め部31にスムーズに挿入しやすく、第一フランジ30と第二フランジ40との迅速な接合を容易にする。
【0058】
位置決め部31の縦断面はU字形を呈し、位置決め部31の側壁は第二フランジ40に押圧力を提供し、第二フランジ40の傾斜を回避し,第一フランジ30と第二フランジ40との正確な突き合わせを実現する。
【0059】
もちろん、位置決め部31は位置決め溝の構造を採用する以外に、位置決め支持板であってもよい。又は、位置決め部は複数の第二フランジの周方向に沿って間隔をあけて設けられた複数の位置決め突起で構成される。
【0060】
本実用新案は捕集手段10の具体的な構造を限定しない。例えば、
一つの実施形態では、捕集手段10はDOC手段である。
【0061】
他の実施形態では、捕集手段10はDPF手段である。
【0062】
もちろん、一つの好ましい実施形態では、捕集手段10は、DOC手段と、DOC手段と突き合わせられるDPF手段とを含む。
【0063】
DOC手段(ディーゼル酸化触媒)であろうかDPF手段(ディーゼルパティキュレートフィルタ)であろうか、いずれも排気ガス中の微粒子に対して濾過処理を行い、排気ガス中の汚染物質の排出を低減することができる。
【0064】
一つの実施形態では、DOC手段はコーディエライトセラミック担体であり、主にHC、CO及び少量のPMを除去し、同時に、能動再生を行う時、噴射された燃料を酸化し、排気温度を向上させる。DPF手段はコーディエライトセラミック又は炭化ケイ素(SiC)セラミック担体であり、微粒子排出物質を捕捉し、煙煤を処理する。
【0065】
両者を組み合わせる実施形態を採用すると、装置の耐久性を向上させ、排気ガスに対する処理力を増加することができる。
【0066】
本実用新案の記載では、理解したいのは、表現用語「上」、「下」などが示す方位又は位置関係は図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本実用新案を説明しやすいことや説明を簡略化するためだけであり、示す位置又は素子が特定の方位、特定の方位構造及び操作を有さなければならないことを示したり暗示したりすることではないので、本実用新案に対する制限としては理解できない。
【0067】
本実用新案において、例えば「第一」、「第二」などに関わる記載は記載目的だけに用いられ、その相対重要性を示したり暗示したりし、あるいは、示す技術特徴の数を暗示的に示すと理解してはできない。これにより、「第一」、「第二」を限定した特徴は、この特徴を少なくとも1つ含むことを明示したり暗示したりすることができる。
【0068】
本実用新案が保護する技術案は上記実施例に制限されなく、注意されたいのは、如何なる実施例の技術案とその他の一つ又は複数の実施例における技術案との組み合わせは、本実用新案の保護範囲内にある。前文において本実用新案を一般的な説明及び具体的な実施例によりすでに詳しく説明したが、本実用新案のうえ、それを補正したり改善したりすることができ、これは当業者にとって容易になし得ることである。したがって、本実用新案の精神を逸脱せずに行われたこれらの補正又は改善はいずれも本実用新案の保護要求している範囲に属する。
図1
図2
図3
図4