(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-05
(45)【発行日】2024-02-14
(54)【発明の名称】表示システム、表示装置、およびその表示接続モジュール
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20240206BHJP
G09F 9/40 20060101ALI20240206BHJP
【FI】
G09F9/00 351
G09F9/00 348Z
G09F9/00 350Z
G09F9/40 301
(21)【出願番号】P 2022102895
(22)【出願日】2022-06-27
【審査請求日】2022-06-27
(32)【優先日】2021-09-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-09-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-01-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】504429600
【氏名又は名称】緯創資通股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】WISTRON CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】李 安修
(72)【発明者】
【氏名】陳 志平
(72)【発明者】
【氏名】陳 元泰
(72)【発明者】
【氏名】郭 俊宏
【審査官】川俣 郁子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/123528(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0166966(US,A1)
【文献】特開2015-210429(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0201590(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第103021284(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第103544898(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第103671378(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第104902716(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F1/133-1/1334
1/1339-1/1341
1/1347
G09F9/00-9/46
H02B15/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置ハウジング、
前記装置ハウジングに回転可能に接続され、ラッチおよび複数の歯を含み、第1のノブ位置と第2のノブ位置の間で軸周りに回転されるように適合され、前記第1のノブ位置にあるとき、前記ラッチが前記装置ハウジングから突出し、前記第2のノブ位置にあるとき、前記ラッチが前記装置ハウジングに受容されるノブ、
前記装置ハウジングに配置され、前記複数の歯の1つに接続して前記ノブを制限するように適合される制限ユニット、および
前記装置ハウジングに着脱可能に接続される画面パネルを含み、
前記画面パネルは表示面を備え、
前記軸は、前記画面パネル
の前記表示面に垂直であり、
前記制限ユニットは、制限ブロックおよびばねを含み、前記ばねの一端は、前記装置ハウジングに当接し、前記ばねの他端は、前記制限ブロックに当接し、前記制限ブロックは、第1のブロック位置と第2のブロック位置の間で前記画面パネル
の前記表示面と平行な直線に沿って移動されるように適合される表示装置。
【請求項2】
前記制限ブロックが前記第1のブロック位置にあるとき、前記制限ブロックは、前記歯の少なくとも1つと係合され、前記制限ブロックが前記第2のブロック位置にあるとき、前記制限ブロックは、前記ノブを解放する請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
第1のコネクタをさらに含み、前記第1のコネクタは、前記装置ハウジングにスライド可能に接続され、前記第1のコネクタは、第1のコネクタ位置と第2のコネクタ位置の間で移動されるように適合され、前記第1のコネクタが前記第1のコネクタ位置にあるとき、前記第1のコネクタは前記装置ハウジングから突出し、前記第1のコネクタが前記第2のコネクタ位置にあるとき、前記第1のコネクタは前記装置ハウジングに受容され、前記表示装置は、ロック部材およびカバーピースをさらに含み、前記カバーピースは前記装置ハウジングに接続され、前記ロック部材は、前記第1のコネクタに枢着され、第1のロック状態では、前記ロック部材は、前記カバーピースに接続して、前記装置ハウジングに対する前記第1のコネクタの移動を制限する請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
フックおよび2つのボルトをさらに含み、前記フックは、保持部を含み、前記装置ハウジングは、第1のL字形溝および2つの第2のL字形溝を含み、前記ボルトは、前記第2のL字形溝を通過して、前記フックを前記装置ハウジングに接続し、前記保持部は、前記第1のL字形溝を通過し、固定状態では、前記ボルトは、前記装置ハウジングに対する前記フックの位置を固定し、解放状態では、前記ボルトは、前記第2のL字形溝に沿って移動されるように適合され、前記保持部は、前記第1のL字形溝に沿って移動されるように適合される請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
少なくとも1つのブラケット、および
前記少なくとも1つのブラケットに掛けられる複数の表示装置を含み、
各表示装置は、
装置ハウジング、
前記装置ハウジングに回転可能に接続され、ラッチおよび複数の歯を含み、第1のノブ位置と第2のノブ位置の間で軸周りに回転されるように適合され、前記第1のノブ位置にあるとき、前記ラッチが前記装置ハウジングから突出し、前記第2のノブ位置にあるとき、前記ラッチが前記装置ハウジングに受容されるノブ、
前記装置ハウジングに配置され、前記複数の歯の1つに接続して前記ノブを制限するように適合される制限ユニット、および
前記装置ハウジングに着脱可能に接続される画面パネルを含み、
前記画面パネルは表示面を備え、
前記ノブは、隣接する2つの表示装置を接続するように適合され、
前記軸は、前記画面パネル
の前記表示面に垂直であり、
前記制限ユニットは、制限ブロックおよびばねを含み、前記ばねの一端は、前記装置ハウジングに当接し、前記ばねの他端は、前記制限ブロックに当接し、前記制限ブロックは、第1のブロック位置と第2のブロック位置の間で前記画面パネル
の前記表示面と平行な直線に沿って移動されるように適合される表示システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年9月6日に出願された米国仮特許出願番号第63/241079号、2021年9月8日に出願された米国仮特許出願番号第63/241570号、および2022年1月5日に出願された台湾特許出願番号第111100382号についての優先権を主張するものであり、これらの全ては引用によって本願に援用される。
【0002】
本発明は、表示装置に関するものであり、特に、複数の表示装置を含む表示システムの表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0003】
従来、表示システムは、マトリクス状に配置された複数の表示装置を含むことができる。このような表示システムは、巨大な画像を表示するように用いられることができる。表示装置は、ラッチまたはボルトで互いに接続されている。しかしながら、ラッチまたはボルトを用いて表示装置を接続することは、手間がかかり、従って、それらの実装および維持コストが増加する。例えば、表示システムの中心部にある1つの表示装置が損傷したとき、同じ列または同じ行にある損傷していない表示装置は、その単一の損傷した表示装置を修復するためだけに全て取り除かなければならなくなり、修復プロセスは複雑である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数の表示装置を含む表示システムの表示装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態は、前述の難点を解決するために提供されるものである。
【0006】
一実施形態では、表示装置が提供される。表示装置は、装置ハウジング、ノブ、制限ユニット、画面パネルを含む。ノブは装置ハウジングに回転可能に接続され、ノブは、ラッチおよび複数の歯を含み、ノブは、第1のノブ位置と第2のノブ位置の間で回転されるように適合され、ノブが第1のノブ位置にあるとき、ラッチは装置ハウジングから突出し、ノブが第2のノブ位置にあるとき、ラッチは装置ハウジングに受容される。制限ユニットは、装置ハウジングに配置され、制限ユニットは、歯の1つに接続してノブを制限するように適合されている。画面パネルは、装置ハウジングに着脱可能に接続されている。
【0007】
一実施形態では、歯はラチェット歯である。
【0008】
一実施形態では、制限ユニットは、制限ブロックおよびばねを含み、ばねの一端は、装置ハウジングに当接し、ばねの他端は、制限ブロックに当接し、制限ブロックは、第1のブロック位置と第2のブロック位置の間で移動されるように適合され、制限ブロックが第1のブロック位置にあるとき、制限ブロックは、歯の少なくとも1つと係合され、制限ブロックが第2のブロック位置にあるとき、制限ブロックは、ノブを解放する。
【0009】
一実施形態では、表示装置は、第1のコネクタをさらに含み、第1のコネクタは、装置ハウジングにスライド可能に接続され、第1のコネクタは、第1のコネクタ位置と第2のコネクタ位置の間で移動されるように適合され、第1のコネクタが第1のコネクタ位置にあるとき、第1のコネクタは装置ハウジングから突出し、第1のコネクタが第2のコネクタ位置にあるとき、第1のコネクタは装置ハウジングに受容される。
【0010】
一実施形態では、表示装置は、ロック部材およびカバーピースをさらに含み、カバーピースは装置ハウジングに接続され、ロック部材は、第1のコネクタに枢着(pivot)され、第1のロック状態では、ロック部材は、カバーピースに接続して、装置ハウジングに対する第1のコネクタの移動を制限する。
【0011】
一実施形態では、カバーピースは、第1のスロットおよび第2のスロットを含み、第1のコネクタが第1のコネクタ位置にあるとき、ロック部材は、第1のスロットに接続されるように適合され、第1のコネクタが第2のコネクタ位置にあるとき、ロック部材は、第2のスロットに接続されるように適合される。
【0012】
一実施形態では、表示装置は、フックおよび2つのボルトをさらに含み、フックは、保持部を含み、装置ハウジングは、第1のL字形溝および2つの第2のL字形溝を含み、ボルトは、第2のL字形溝を通過して、フックを装置ハウジングに接続し、保持部は、第1のL字形溝を通過する。
【0013】
一実施形態では、固定状態においては、ボルトは、装置ハウジングに対するフックの位置を固定し、解放状態では、ボルトは、第2のL字形溝に沿って移動されるように適合され、保持部は、第1のL字形溝に沿って移動されるように適合される。
【0014】
一実施形態では、表示装置は、複数のパネル磁石および複数の接続磁石をさらに含み、パネル磁石は、画面パネルに配置され、接続磁石は、装置ハウジングに配置され、パネル磁石は、接続磁石によって吸着されるように適合されており、画面パネルは、装置ハウジングに着脱可能に接続される。
【0015】
一実施形態では、表示装置は、複数の微調整ねじをさらに含み、装置ハウジングは、複数のねじホルダをさらに含み、微調整ねじは、ねじホルダに接続され、接続磁石は、微調整ねじに配置され、装置ハウジングに対する接続磁石の位置は、微調整ねじを回転させることによって変えられることができる。
【0016】
一実施形態では、画面パネルは、少なくとも1つのパネル座屈部を含む。装置ハウジングは、少なくとも1つのハウジング座屈部を含み、予期しない状態では、ハウジング座屈部は、パネル座屈部に接続して画面パネルを支持するように適合される。
【0017】
一実施形態では、表示装置は、ライザーカードおよび第2のコネクタをさらに含み、ライザーカードは、装置ハウジングにスライド可能に接続され、第2のコネクタは、ライザーカードに配置され、第2のコネクタは、画面パネルに接続されるように適合されている。
【0018】
もう1つの実施形態では、表示システムが提供される。表示システムは、少なくとも1つのブラケットおよび複数の表示装置を含み、表示装置は、ブラケットに掛けられる。各表示装置は、装置ハウジング、ノブ、制限ユニット、および画面パネルを含む。ノブは、装置ハウジングに回転可能に接続され、ノブは、ラッチおよび複数の歯を含み、ノブは、第1のノブ位置と第2のノブ位置との間で回転されるように適合され、ノブが第1のノブ位置にあるとき、ラッチは装置ハウジングから突出し、ノブが第2のノブ位置にあるとき、ラッチは装置ハウジングに受容される。制限ユニットは、装置ハウジングに配置され、制限ユニットは、歯の1つに接続してノブを制限するように適合される。画面パネルは、装置ハウジングに着脱可能に接続される。ノブは、隣接する2つの表示装置を接続するように適合されている。
【0019】
さらにもう1つの実施形態では、表示接続モジュールが提供される。表示接続モジュールは、装置ハウジング、ノブ、および制限ユニットを含む。ノブは、装置ハウジングに回転可能に接続され、ノブは、ラッチおよび複数の歯を含み、ノブは、第1のノブ位置と第2のノブ位置との間で回転されるように適合され、ノブが第1のノブ位置にあるとき、ラッチは装置ハウジングから突出し、ノブが第2のノブ位置にあるとき、ラッチは装置ハウジングに受容される。制限ユニットは、装置ハウジングに配置され、制限ユニットは、歯の1つに接続してノブを制限するように適合される。
【0020】
本発明の実施形態の表示装置を用いることで、表示システムの表示装置の1つが損傷した場合、メンテナは、以下のステップにより、損傷した表示装置を取り外すことができる。まず、画面パネルを装置ハウジングから取り外す。次いで、フックのボルトを解放する。フックを押してブラケットから分離させる。次に、第1のコネクタを第2のコネクタ位置に押し、ノブを第2のノブ位置に回転させる。最後に、装置ハウジングを直接取り外すことができる。従来技術と比較して、本発明の実施形態の表示装置は、容易に組み立ておよび分解することができる。特に、損傷した表示装置が表示システムの中心部に配置されているとき、同じ列または同じ行にある損傷していない表示装置を取り除くことなく、損傷した表示装置を取り外すことができる。メンテナンスの手順は簡素化される。さらに、ノブは、2つの隣接する表示装置を強固にかつシームレスに接続することができる。
【0021】
以下、添付の図面と併せて本開示の実施形態を詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本発明は、添付の図面を参照しながら以下の詳細な説明から、より完全に理解することができる。
【
図1】本発明の一実施形態の表示システムを示している図である。
【
図2】本発明の実施形態の表示装置の分解図である。
【
図3A】本発明の実施形態のノブを示している図である。
【
図3B】本発明の実施形態のノブの詳細を示している図である。
【
図4A】本発明の実施形態の表示装置の第1のコネクタを示している図である。
【
図4B】本発明の実施形態の表示装置の第1のコネクタを示している図である。
【
図5A】本発明の実施形態のフックを示している図である。
【
図5B】本発明の実施形態のフックを示している図である。
【
図5C】ブラケットに接続された本発明の実施形態のフックを示している図である。
【
図6A】本発明の実施形態の微調整ねじを示している図である。
【
図6B】本発明の実施形態の微調整ねじを示している図である。
【
図6C】本発明の実施形態のパネル磁石を示している図である。
【
図7A】本発明の実施形態のパネル座屈部(panel buckling portion)およびハウジング座屈部を示している図である。
【
図7B】本発明の実施形態のパネル座屈部およびハウジング座屈部を示している図である。
【
図8A】本発明の実施形態のライザーカードを示している図である。
【
図8B】本発明の実施形態のライザーカードを示している図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下の説明では、本発明を実施するベストモードを開示している。この説明は、本発明の一般原理を例示する目的のものであり、本発明を限定するものではない。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲を参考にして決定される。
【0024】
図1は、本発明の一実施形態の表示システムを示している。
図1に示すように、本発明の実施形態の表示システムTは、複数の表示装置(D、D’)を含む。表示装置(D、D’)は、互いに電気的に接続されて、大きなサイズの画像を提供することができる。表示装置(D、D’)は、ブラケットBに掛けられている。
図1では、表示装置Dは完全な装置が示されており、表示装置D’の要素の一部(例えば、画面パネル)が省略されている。
【0025】
図2は、本発明の実施形態の表示装置の分解図である。
図2に示すように、本発明の実施形態の表示装置Dは、装置ハウジング1、カバーピース2、および画面パネル3を含む。カバーピース2は、装置ハウジング1に接続される。画面パネル3はカバーピース2の上に配置される。
【0026】
図3Aは、本発明の実施形態のノブを示している。
図3Bは、本発明の実施形態のノブの詳細を示している。
図3Aおよび
図3Bに示すように、本発明の実施形態の表示装置Dは、ノブ41および制限ユニット42をさらに含む。ノブ41は、装置ハウジング1に回転可能に接続されている。ノブ41は、ラッチ411および複数の歯412を含む。ノブ41は、第1のノブ位置と第2のノブ位置との間で回転されるように適合されている。ノブ41が第1のノブ位置にあるとき(
図3Aおよび
図3B)、ラッチ411は装置ハウジング1から突出する。ノブ41が第2のノブ位置にあるとき、ラッチ411は装置ハウジング1に受容される。制限ユニット42は、歯412の1つに接続してノブ41を制限するように適合されている。
【0027】
図3Aおよび
図3Bに示すように、一実施形態では、歯412はラチェット歯であり、逆止(non-return)機能を提供する。本開示は、本発明を限定するものではない。歯412の形状は変えることができる。
【0028】
図3Aおよび
図3Bに示すように、一実施形態では、制限ユニット42は、制限ブロック421およびばね422を含む。ばね422の一端は、装置ハウジング1に当接している。ばね422の他端は、制限ブロック421に当接している。制限ブロック421は、第1のブロック位置と第2のブロック位置の間で移動されるように適合されている。制限ブロック421が第1のブロック位置にあるとき(
図3Aおよび
図3B)、制限ブロック421は、歯412の少なくとも1つと係合され、逆止機能を提供する。制限ブロック421が第2のブロック位置にあるとき、制限ブロック421は、ノブ41を解放する。
【0029】
図3Bに示すように、一実施形態では、ラッチ411は、もう1つの表示装置D’の装置ハウジング1’に接続されるように適合されている。表示装置D’は、ゴムガスケット19を含む。ラッチ411は、ゴムガスケット19に当接している。
【0030】
図4Aおよび
図4Bは、本発明の実施形態の表示装置の第1のコネクタを示している。
図4Aおよび
図4Bに示すように、一実施形態では、表示装置Dは、第1のコネクタ5をさらに含む。第1のコネクタ5は、装置ハウジング1にスライド可能に接続されている。第1のコネクタ5は、第1のコネクタ位置と第2のコネクタ位置の間で移動されるように適合されている。第1のコネクタ5が第1のコネクタ位置にあるとき(
図4Aおよび
図4B)、第1のコネクタ5は装置ハウジング1から突出する。第1のコネクタ5が第2のコネクタ位置にあるとき、第1のコネクタ5は装置ハウジング1に受容される。
【0031】
図4Aおよび
図4Bに示すように、一実施形態では、第1のコネクタ5は、電源コネクタまたはUSBコネクタであることができる。
【0032】
図4Aおよび
図4Bに示すように、一実施形態では、表示装置は、ロック部材51をさらに含む。ロック部材51は、第1のコネクタ5に枢着される。第1のロック状態では、ロック部材51は、カバーピース2に接続して、装置ハウジング1に対する第1のコネクタ5の移動を制限する。
【0033】
図4Aおよび
図4Bに示すように、一実施形態では、カバーピース2は、第1のスロット211および第2のスロット212を含む。第1のコネクタ5が第1のコネクタ位置にあるとき、ロック部材51は、第1のスロット211に接続されるように適合される。第1のコネクタ5が第2のコネクタ位置にあるとき、ロック部材51は、第2のスロット212に接続されるように適合される。
【0034】
図5Aおよび5Bは、本発明の実施形態のフックを示している。
図5Aおよび5Bに示されるように、一実施形態では、表示装置は、フック6および2つのボルト69をさらに含む。フック6は、保持部61を含む。装置ハウジング1は、第1のL字形溝111および2つの第2のL字形溝112を含む。ボルト69は、第2のL字形溝112を通過して、フック6を装置ハウジング1に接続する。保持部61は、第1のL字形溝111を通過する。
【0035】
図5Aおよび
図5Bに示すように、一実施形態では、固定状態においては、ボルト69は、装置ハウジング1に対するフック6の位置を留めるように固定されている。解放状態では、ボルト69は解放され、第2のL字形溝112に沿って移動されるように適合され、保持部61は、第1のL字形溝111に沿って移動されるように適合される。
【0036】
図5Cは、ブラケットに接続された本発明の実施形態のフックを示している。
図5Cに示すように、フック6は、フック接続部62を含む。フック6は、フック接続部62を介してブラケットBに掛けられている。特に、ブラケットBは、ブラケット接続部B1を含む。フック接続部62は、ブラケット接続部B1に接続されている。解放状態では、フック6は移動することができ、フック接続部62は、ブラケット接続部B1から分離される。
【0037】
図6Aおよび
図6Bは、本発明の実施形態の微調整ねじを示している。
図6Cは、本発明の実施形態のパネル磁石を示している。
図6A、
図6B、および
図6Cに示すように、一実施形態では、表示装置は、複数のパネル磁石31および複数の接続磁石121をさらに含む。パネル磁石31は、画面パネル3に配置されている。接続磁石121は、装置ハウジング1に配置されている。パネル磁石31は、接続磁石121によって吸着されるように適合されており、従って、画面パネル3は、装置ハウジング1に着脱可能に接続される。
【0038】
図6A、
図6B、および
図6Cに示されるように、一実施形態では、表示装置は、複数の微調整ねじ122をさらに含む。装置ハウジングは、複数のねじホルダ123をさらに含む。微調整ねじ122は、ねじホルダ123に接続されている。接続磁石121は、微調整ねじ122に配置されている。装置ハウジング1に対する接続磁石121の位置は、微調整ねじ122を回転させることによって変えられることができる。
【0039】
図7Aおよび
図7Bは、本発明の実施形態のパネル座屈部およびハウジング座屈部を示している。
図7Aおよび
図7Bに示すように、一実施形態では、画面パネル3は、少なくとも1つのパネル座屈部33を含む。装置ハウジング1は、少なくとも1つのハウジング座屈部13を含む。予期しない状態では、ハウジング座屈部13は、パネル座屈部33に接続して画面パネル3を支持するように適合される。
【0040】
図8Aおよび
図8Bは、本発明の実施形態のライザーカードを示している。
図8Aおよび
図8Bに示すように、一実施形態では、表示装置は、ライザーカード7および第2のコネクタ79をさらに含む。ライザーカード7は、装置ハウジング1にスライド可能に接続されている。第2のコネクタ79は、ライザーカード7に配置されている。第2のコネクタ79は、画面パネル3に接続されるように適合されている。ライザーカード7は、複数の開口部71を含む。開口部71の内壁とねじ17との間には隙間が形成されている。従って、ライザーカード7は、装置ハウジング1に対してスライドし、画面パネル3を取り外すときに第2のコネクタ79が損傷するのを防ぐことができる。
【0041】
本発明の実施形態の表示装置を用いることで、表示システムTの表示装置の1つが損傷した場合、メンテナは、以下のステップにより、損傷した表示装置を取り外すことができる。
図1、
図3A、
図4A、および
図5Aに示すように、まず、画面パネル3を装置ハウジング1から取り外す。次いで、フック6のボルト69を解放する。フック6を押してブラケットBから分離させる。次に、第1のコネクタ5を第2のコネクタ位置に押し、ノブ41を第2のノブ位置に回転させる。最後に、装置ハウジング1を直接取り外すことができる。従来技術と比較して、本発明の実施形態の表示装置は、容易に組み立ておよび分解することができる。特に、損傷した表示装置が表示システムTの中心部に配置されているとき、同じ列または同じ行にある損傷していない表示装置を取り除くことなく、損傷した表示装置を取り外すことができる。メンテナンスの手順は簡素化される。さらに、ノブ41は、2つの隣接する表示装置を強固にかつシームレスに接続することができる。
【0042】
クレーム要素を変えるための、請求項における「第1の」、「第2の」、「第3の」等の序数詞の使用は、それ自体が、1つのクレーム要素を他のクレーム要素と比較して優先度、序列、又は順序を示唆するものではなく、むしろ、単にクレーム要素を区別するために、特定の名前を有する1つのクレーム要素を同じ名前を有する他の要素から区別するためのラベルとして(だけ、序数詞を)使用している。
【0043】
本開示は、実施例の方法を用いて、且つ実施形態の観点から記述されてきたが、本開示は開示された実施形態に限定するものではないということを理解されたい。逆に、(当業者には明らかであるように)種々の変更及び同様の配置を含むように意図される。よって、添付の特許請求の範囲は、全てのそのような変更および類似の配置を包含するように、最も広義な解釈が与えられるべきである。
【符号の説明】
【0044】
T 表示システム
D、D’ 表示装置
1、1’ 装置ハウジング
111 第1のL字形溝
112 第2のL字形溝
121 接続磁石
122 微調整ねじ
123 ねじホルダ
13 ハウジング座屈部
17 ねじ
19 ゴムガスケット
2 カバーピース
211 第1のスロット
212 第2のスロット
3 画面パネル
31 パネル磁石
33 パネル座屈部
41 ノブ
411 ラッチ
412 歯
42 制限ユニット
421 制限ブロック
422 ばね
5 第1のコネクタ
51 ロック部材
6 フック
61 保持部
62 フック接続部
69 ボルト
7 ライザーカード
71 開口部
79 第2のコネクタ
B ブラケット
B1 ブラケット接続部