(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-06
(45)【発行日】2024-02-15
(54)【発明の名称】プロファイル提供サーバ、及び、プロファイル提供システム
(51)【国際特許分類】
H04W 4/50 20180101AFI20240207BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20240207BHJP
【FI】
H04W4/50
H04M11/00 302
(21)【出願番号】P 2020012281
(22)【出願日】2020-01-29
【審査請求日】2022-08-04
(73)【特許権者】
【識別番号】392026693
【氏名又は名称】株式会社NTTドコモ
(74)【代理人】
【識別番号】100125689
【氏名又は名称】大林 章
(74)【代理人】
【識別番号】100128598
【氏名又は名称】高田 聖一
(74)【代理人】
【識別番号】100121108
【氏名又は名称】高橋 太朗
(72)【発明者】
【氏名】嵯峨 杏華
(72)【発明者】
【氏名】池田 雄岳
(72)【発明者】
【氏名】筒見 拓也
(72)【発明者】
【氏名】西田 慎
【審査官】永井 啓司
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-2014108(KR,B1)
【文献】特開2019-062509(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04M3/00
3/16-3/20
3/38-3/58
7/00-7/16
11/00-11/10
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信サービスに必要なプロファイルを、前記通信サービスに加入しているユーザを識別する情報を記憶するモジュールを有する端末装置に提供するプロファイル提供サーバであって、
電話番号が記録されていない仮プロファイルを生成する第1生成部と、
前記プロファイルに割り当てる電話番号を示す番号情報、及び、前記モジュールを識別するためのモジュール識別情報を取得する取得部と、
前記仮プロファイルに前記番号情報を書き込むことによって前記プロファイルを生成し、生成した前記プロファイルを前記モジュール識別情報に対応付ける第2生成部と、
前記端末装置から前記モジュール識別情報を受け付けた場合、通信装置を用いて前記プロファイルを前記端末装置に送信させる第1送信制御部と、
を有
し、
前記仮プロファイルは、電話番号が記録されていないことを示す未記録情報と、前記仮プロファイルに対応する、プロファイルを識別するプロファイル識別情報とを含み、
前記取得部は、前記仮プロファイルに対応するプロファイル識別情報を取得し、
前記第2生成部は、前記取得部が取得したプロファイル識別情報を有する仮プロファイルに、前記番号情報を書き込むことによって前記プロファイルを生成し、生成した前記プロファイルと前記モジュール識別情報とを対応付ける、
プロファイル提供サーバ。
【請求項2】
ユーザを識別す
るユーザ識別情報を受け付ける受付部を有し、
前記第1生成部は、前記受付部が前
記ユーザ識別情報を受け付けた場合、前記仮プロファイルを生成し、
前
記仮プロファイ
ルは、前記未記録情報と、前記プロファイル識別情報と、前記ユーザ識別情報とを含む、
請求項
1に記載のプロファイル提供サーバ。
【請求項3】
通信サービスに必要なプロファイルを、前記通信サービスに加入しているユーザを識別する情報を記憶するモジュールを有する端末装置に提供するプロファイル提供サーバであって、
電話番号が記録されていない仮プロファイルを生成する第1生成部と、
前記プロファイルに割り当てる電話番号を示す番号情報、及び、前記モジュールを識別するためのモジュール識別情報を取得する取得部と、
前記仮プロファイルに前記番号情報を書き込むことによって前記プロファイルを生成し、生成した前記プロファイルを前記モジュール識別情報に対応付ける第2生成部と、
前記端末装置から前記モジュール識別情報を受け付けた場合、通信装置を用いて前記プロファイルを前記端末装置に送信させる第1送信制御部と、
未使用の電話番号が記録された未使用プロファイルが記憶装置に記憶されているか否かを判定する判定部
と、
を有し、
前記第2生成部は、
前記判定部の判定結果が肯定である場合、前記未使用プロファイルに記録された番号情報を前記取得部が取得した番号情報に書き換えることによって、前記プロファイルを生成し、
前記判定部の判定結果が否定である場合、前記仮プロファイルに前記取得部が取得した番号情報を書き込むことによって、前記プロファイルを生成する
、
プロファイル提供サーバ。
【請求項4】
請求項1に記載のプロファイル提供サーバと、前記通信サービスに加入するユーザを管理するユーザ管理サーバと、前記ユーザ管理サーバが管理するユーザに前記通信サービスを提供するサービス提供サーバと、を有するプロファイル提供システムであって、
前記ユーザ管理サーバは、
前記番号情報及び前記モジュール識別情報を前記プロファイル提供サーバに送信し、
前記番号情報を前記サービス提供サーバに送信し、
前記サービス提供サーバは、
前記番号情報を前記ユーザ管理サーバから取得した場合、前記端末装置に前記通信サービスを提供する、
プロファイル提供システム。
【請求項5】
前記端末装置に含まれる前記モジュールに、前記プロファイルが書き込まれることにより、前記端末装置に前記電話番号が設定され、
前記ユーザ管理サーバは、
前記端末装置のユーザに前記端末装置が配送されたことを示す配送情報を取得した場合、前記配送情報を前記サービス提供サーバに送信し、
前記サービス提供サーバは、
前記番号情報と前記配送情報とを前記ユーザ管理サーバから取得することを契機に、前記電話番号が設定された前記端末装置の在圏の監視を開始し、前記端末装置の在圏を検出した場合、前記端末装置に前記通信サービスの提供を開始する、
請求項
4に記載のプロファイル提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロファイル提供サーバ、及び、プロファイル提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、通信サービスの利用に必要であるプロファイルを、端末装置に組み込まれたeSIM(Embedded Subscriber Identity Module)にインストールできる端末装置が普及してきている。プロファイルには、電話番号が記録されている。通信サービスは、通話サービス及びデータ通信サービスの一方又は両方を含む。例えば、特許文献1には、プロファイルを生成するプロファイル提供サーバが開示されている。このプロファイル提供サーバは、プロファイルを生成し、端末装置からプロファイルの送信要求を受け付けると、生成したプロファイルを端末装置に送信する。また、ユーザに通信サービスを迅速に提供するために、ユーザから通信サービスへの加入を受け付ける前に予めプロファイルを生成することがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の従来技術では、ユーザから通信サービスへの加入を受け付ける前に予めプロファイルを生成すると、ユーザに割り当てられることがない電話番号がプロファイル内に確保されるため、電話番号の利用効率が低下するという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するために、本発明の好適な態様に係るプロファイル提供サーバは、通信サービスに必要なプロファイルを、前記通信サービスに加入しているユーザを識別する情報を記憶するモジュールを有する端末装置に提供するプロファイル提供サーバであって、電話番号が記録されていない仮プロファイルを生成する第1生成部と、前記プロファイルに割り当てる電話番号を示す番号情報、及び、前記モジュールを識別するためのモジュール識別情報を取得する取得部と、前記仮プロファイルに前記番号情報を書き込むことによって前記プロファイルを生成し、生成した前記プロファイルを前記モジュール識別情報に対応付ける第2生成部と、前記端末装置から前記モジュール識別情報を受け付けた場合、通信装置を用いて前記プロファイルを前記端末装置に送信させる第1送信制御部と、を有する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ユーザに通信サービスを迅速に提供する場合であっても、電話番号が記録されていない仮プロファイルを生成するため、電話番号の利用効率の低下を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】第1実施形態に係るプロファイル提供システム1の構成を示す図。
【
図2】プロファイル提供サーバ10の構成を示すブロック図。
【
図3】仮プロファイルTPFの記憶内容の一例を示す図。
【
図4】プロファイルPFの記憶内容の一例を示す図。
【
図5】プロファイル管理テーブルPTの記憶内容の一例を示す図。
【
図7】ユーザ管理テーブルCTの記憶内容の一例を示す図。
【
図10】端末装置管理テーブルTDTの記憶内容の一例を示す図。
【
図12】プロファイル提供システム1の機能を示す図。
【
図17】第2実施形態に係るプロファイル提供システム1の構成を示す図。
【
図19】ユーザ管理テーブルCTaの記憶内容の一例を示す図。
【
図21】サービス提供サーバ40aの構成を示す図。
【
図23】プロファイル提供システム1aの機能を示す図。
【
図24】オンライン店舗受付処理を示すシーケンス図。
【
図25】オンライン店舗受付処理を示すシーケンス図。
【
図27】第1変形例におけるプロファイル提供サーバ10bの構成を示すブロック図。
【
図28】第1変形例におけるプロファイル提供システム1bの機能を示す図。
【
図29】第7変形例におけるプロファイル提供サーバ10cの構成を示すブロック図。
【
図30】第7変形例におけるプロファイル提供システム1cの機能を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
1:第1実施形態
1-1:全体構成
図1は、第1実施形態に係るプロファイル提供システム1の構成を示す図である。プロファイル提供システム1は、通信サービスを利用できる端末装置60にプロファイルPFを送信するサービスを提供する。プロファイルPFは、通信サービスの利用に必要な情報である。端末装置60が有するeSIM68にプロファイルPFに記憶されることにより、端末装置60は、通信サービスを利用できる。通信サービスの加入者であるユーザUは、端末装置60を購入する。eSIM68は、「通信サービスに加入しているユーザを識別する情報を記憶するモジュール」の一例である。
【0009】
プロファイル提供システム1は、プロファイル提供サーバ10と、ユーザ管理端末20と、ユーザ管理サーバ30と、サービス提供サーバ40と、ユーザUが購入する端末装置60とを有する。
【0010】
プロファイル提供サーバ10、ユーザ管理サーバ30、サービス提供サーバ40、及び、端末装置60は、ネットワークNETを介して互いにアクセス可能である。
【0011】
プロファイル提供サーバ10は、プロファイルPFを端末装置60に提供するコンピュータである。
【0012】
ユーザ管理端末20は、オペレータOPが操作するコンピュータである。ユーザ管理端末20は、例えば、PC(Personal Computer)である。ユーザ管理端末20は、オペレータOPが所属する店舗内に設置される。以下、オンライン店舗と区別するため、オペレータOPが所属する店舗を、「実店舗SH」と称する。
【0013】
ユーザ管理端末20は、オペレータOPの操作によって、ユーザUから得られたユーザUの氏名、及びユーザUの住所等のユーザUに関する情報を受け付ける。また、ユーザ管理端末20は、オペレータOPの操作によって、未割当の電話番号の一覧から、ユーザUが購入した端末装置60に割り当てる電話番号を選択する。未割当の電話番号は、例えば、ユーザ管理サーバ30、又は、プロファイル提供システム1以外の装置によって管理される。以下では、未割当の電話番号を管理する装置は、ユーザ管理サーバ30であるとして説明する。
【0014】
ユーザ管理サーバ30は、通信サービスを利用するユーザUを管理するコンピュータである。ユーザ管理サーバ30は、ユーザUに関する情報を記憶する。
【0015】
サービス提供サーバ40は、端末装置60に通信サービスを提供する。サービス提供サーバ40は、通信サービスを提供可能な範囲内に配置された複数の無線基地局装置(不図示)の各々と通信する。例えば、端末装置60は、電源が投入された場合に、端末装置60の識別情報を含む位置登録要求を、端末装置60の付近に位置する無線基地局装置に通知する。無線基地局装置は、端末装置60から位置登録要求を受け付けて、端末装置60の識別情報と自身の識別情報とをサービス提供サーバ40に送信する。サービス提供サーバ40が位置登録要求を受け付けた場合、サービス提供サーバ40は、端末装置60の識別情報と、端末装置60が位置する位置登録エリアのIDとを対応付けて記憶する。端末装置60が位置する位置登録エリアは、端末装置60がアクセスする無線基地局装置が通信可能な範囲に基づく範囲である。無線基地局装置が通信可能な範囲は、「セル」と称される。1つの位置登録エリアは、1以上のセルから構成される。サービス提供サーバ40が端末装置60の識別情報と位置登録エリアのIDとを対応付けて記憶することにより、サービス提供サーバ40は、端末装置60に着信があった場合に、通信すべき無線基地局装置を特定できる。
【0016】
端末装置60には、eSIM68が組み込まれている。ユーザUは、実店舗SHに訪問し、端末装置60を購入する。実店舗SHには、1以上の端末装置60の在庫がある。実店舗SHの在庫が1つの端末装置60である場合、オペレータOPは、この1つの端末装置60を、ユーザUが購入する端末装置60として選択する。実店舗SHに複数の端末装置60の在庫がある場合、オペレータOPは、複数の端末装置60の中から、ユーザUが購入する端末装置60を選択する。第1実施形態では、実店舗SHに複数の端末装置60の在庫があることを想定する。
図1の例示のように、ユーザUが購入する端末装置60を、「端末装置60_U」と称する。端末装置60_Uは、ネットワークNETを介してデータ通信サービス及び通話サービスを利用する。
【0017】
図2は、プロファイル提供サーバ10の構成を示すブロック図である。プロファイル提供サーバ10は、例えば、処理装置11と、計時装置12と、通信装置13と、記憶装置15とを備える。プロファイル提供サーバ10の各要素は、情報を通信するための単体又は複数のバスで相互に接続される。なお、本明細書における「装置」という用語は、回路、デバイス又はユニット等の他の用語に読替えてもよい。また、プロファイル提供サーバ10の各要素は、単数又は複数の機器で構成され、プロファイル提供サーバ10の一部の要素は省略されてもよい。
【0018】
処理装置11は、プロファイル提供サーバ10の全体を制御するプロセッサであり、例えば、単数又は複数のチップで構成される。処理装置11は、例えば、周辺装置とのインタフェース、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成される。なお、処理装置11の機能の一部又は全部を、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアによって実現してもよい。処理装置11は、各種の処理を並列的又は逐次的に実行する。
【0019】
計時装置12は、クロック信号を基に時間を計時して、計時結果を示す時刻情報を生成する。通信装置13は、他の装置と通信を行うためのハードウェアである。通信装置13は、例えば、ネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュール等とも呼ばれる。
【0020】
記憶装置15は、処理装置11が読取可能な記録媒体である。記憶装置15は、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、及びRAM(Random Access Memory)等の少なくとも1つによって構成されてもよい。記憶装置15は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)等と呼ばれてもよい。
【0021】
記憶装置15は、n1個の仮プロファイルTPF、n2個のプロファイルPF、プロファイル管理テーブルPT、処理装置11が実行する制御プログラムPR1を含む複数のプログラム、及び、処理装置11が使用する各種の情報などを記憶する。n1及びn2は0以上の整数である。
【0022】
仮プロファイルTPFは、プロファイルPFの基となる情報である。プロファイル提供サーバ10は、仮プロファイルTPFを生成する。仮プロファイルTPFとプロファイルPFとの相違点は、仮プロファイルTPFには電話番号が記録されていなく、プロファイルPFには電話番号が記録されていることである。なお、仮プロファイルTPF及びプロファイルPFは、セキュリティを高めるために、暗号化されて記憶装置15に記憶される。しかし、以下の説明では、説明を簡略化するため、仮プロファイルTPF及びプロファイルPFの暗号化については記載を省略する。プロファイル管理テーブルPTは、仮プロファイルTPF及びプロファイルPFを管理するテーブルである。
【0023】
図3は、仮プロファイルTPFの記憶内容の一例を示す図である。仮プロファイルTPFは、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)、ICCID(Integrated Circuit Card ID)、及び、鍵値を有する。更に、仮プロファイルTPFは、電話番号が記録されていないことを示す未記録情報URIを有する。未記録情報URIは、例えば、電話番号が記録されていないことを示す「未記録」識別子である。なお、仮プロファイルTPFは、
図3に例示していない他の情報、例えば、PIN(Personal Identification Number)ロック解除コード及びPINを含む。
【0024】
IMSIは、ユーザUを識別する情報である。IMSIは、「国際移動体加入者識別番号」とも称される。ICCIDは、プロファイルPFを識別する情報である。ICCIDは、「プロファイル識別番号」とも称される。鍵値は、ネットワークNETでの認証処理において用いられる。なお、IMSIは、「ユーザ識別情報」の一例である。ICCIDは、「プロファイル識別情報」の一例である。
【0025】
図4は、プロファイルPFの記憶内容の一例を示す図である。プロファイルPFは、仮プロファイルTPFが有する情報に加えて、電話番号を示す番号情報PIを有する。端末装置60に割り当てられる電話番号はMSISDN(Mobile Subscriber Integrated Services Digital Network Number又はMobile Station International Subscriber Directory Number)とも称される。
【0026】
図5は、プロファイル管理テーブルPTの記憶内容の一例を示す図である。プロファイル管理テーブルPTは、仮プロファイルTPF及びプロファイルPFを管理する。更に、プロファイル管理テーブルPTは、プロファイルPFのファイルパスとEID(eUICC ID)とを互いに対応付ける。
図5では、n1個の仮プロファイルTPFのうちの仮プロファイルTPF_1のファイルパスと、n2個のプロファイルPFのうちのプロファイルPF_1のファイルパスとプロファイルPF_n2のファイルパスとを例示してある。以下の説明では、同種の要素を区別する場合には、プロファイルPF_1、プロファイルPF_2のように参照符号を使用する。一方、同種の要素を区別しない場合には、プロファイルPFのように、参照符号のうちの共通番号だけを使用する。
【0027】
EIDは、eSIMの製造番号であり、eSIMを識別する情報である。EIDは、「モジュール識別情報」の一例である。
【0028】
プロファイル提供サーバ10は、プロファイルPFにEIDを対応付ける。仮プロファイルTPFにはEIDが対応付けられていない。
図5の例示では、プロファイルPF_1及びプロファイルPF_n2は、EIDと対応付けられており、仮プロファイルTPF_1は、EIDと対応付けられていない。
【0029】
図6は、ユーザ管理サーバ30の構成を示す図である。ユーザ管理サーバ30は、例えば、処理装置31、計時装置32、通信装置33、及び、記憶装置35を備える。ユーザ管理サーバ30の各要素は、情報を通信するための単体又は複数のバスで相互に接続される。
【0030】
処理装置31は、ユーザ管理サーバ30の全体を制御するプロセッサであり、例えば、単数又は複数のチップで構成される。処理装置31は、例えば、周辺装置とのインタフェース、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置で構成される。なお、処理装置31の機能の一部又は全部を、DSP、ASIC、PLD、FPGA等のハードウェアによって実現してもよい。処理装置31は、各種の処理を並列的又は逐次的に実行する。
【0031】
計時装置32は、クロック信号を基に時間を計時して、計時結果を示す時刻情報を生成する。通信装置33は、他の装置と通信を行うためのハードウェアである。通信装置33は、例えば、ネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュール等とも呼ばれる。
【0032】
記憶装置35は、処理装置31が読取可能な記録媒体であり、ユーザ管理テーブルCT、処理装置31が実行する制御プログラムPR2を含む複数のプログラム、通信サービスを利用中のいずれのユーザに対しても割り当てられていない電話番号を示す未割当番号情報PIU、及び、処理装置31が使用する各種の情報などを記憶する。記憶装置35は、例えば、ROM、EPROM、EEPROM、及び、RAM等の少なくとも1つによって構成されてもよい。記憶装置35は、未割当番号情報PIUを1以上記憶する。
【0033】
図7は、ユーザ管理テーブルCTの記憶内容の一例を示す図である。ユーザ管理テーブルCTは、氏名情報NIと、住所情報AIと、契約情報CIと、状態情報SIと、EIDと、ICCIDと、IMSIとを対応付けて記憶する。ICCIDとIMSIとは、1対1に対応する。なお、ユーザ管理テーブルCTは、
図7に例示していない他の情報、例えば、ユーザUの口座を示す情報及びユーザUのメールアドレスのうち一方又は両方を含んでもよい。
図7に例示するユーザ管理テーブルCTは、レコードCTR_1~CTR_n3を有する。n3は、1以上の整数である。ただし、例えば、プロファイル提供システム1の初期状態では、ユーザ管理テーブルCTが有するレコード数が0であってもよい。
【0034】
氏名情報NIは、ユーザUの氏名を示す。住所情報AIは、ユーザUの住所を示す。契約情報CIは、ユーザUが選択した契約内容を示す識別子である。契約情報CIは、大別して、通話サービスの契約情報、及び、データ通信サービスの契約情報がある。通話サービスの契約情報は、例えば、キャッチホンサービスの有無を示す情報、及び、留守番電話サービスの有無を示す情報である。データ通信サービスの契約情報は、例えば、ユーザUの使用可能な最大通信速度、及び、ユーザUが1か月に使用可能な通信量である。
【0035】
状態情報SIは、ユーザに対する通信サービスの提供状態を示す。第1実施形態において、状態情報SIは、ユーザUが通信サービスを利用している状態を示す「利用中」識別子である。状態情報SIが記録されていないレコードは、ユーザUが通信サービスを利用していないことを示す。
【0036】
図8は、ユーザ管理端末20の構成を示す図である。ユーザ管理端末20は、例えば、処理装置21、計時装置22、表示装置23、記憶装置25、入力装置26、及び、通信装置27を備える。ユーザ管理端末20の各要素は、情報を通信するための単体又は複数のバスで相互に接続される。
【0037】
処理装置21は、ユーザ管理端末20の全体を制御するプロセッサであり、例えば、単数又は複数のチップで構成される。処理装置21は、例えば、周辺装置とのインタフェース、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置で構成される。なお、処理装置21の機能の一部又は全部を、DSP、ASIC、PLD、FPGA等のハードウェアによって実現してもよい。処理装置21は、各種の処理を並列的又は逐次的に実行する。
【0038】
計時装置22は、クロック信号を基に時間を計時して、計時結果を示す時刻情報を生成する。表示装置23は、画像を表示するデバイスである。
【0039】
記憶装置25は、処理装置21が読取可能な記録媒体であり、処理装置21が実行する制御プログラムPR3を含む複数のプログラム、及び処理装置21が使用する各種の情報などを記憶する。記憶装置25は、例えば、ROM、EPROM、EEPROM、及びRAM等の少なくとも1つによって構成されてもよい。
【0040】
入力装置26は、外部からの入力を受け付けるデバイスである。入力装置26としては、キーボード及びポインティングデバイスが該当する。通信装置27は、他の装置と通信を行うためのハードウェアである。
【0041】
図9は、サービス提供サーバ40の構成を示す図である。サービス提供サーバ40は、例えば、処理装置41、計時装置42、通信装置43、及び、記憶装置45を備える。サービス提供サーバ40の各要素は、情報を通信するための単体又は複数のバスで相互に接続される。
【0042】
処理装置41は、サービス提供サーバ40の全体を制御するプロセッサであり、例えば、単数又は複数のチップで構成される。処理装置41は、例えば、周辺装置とのインタフェース、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置で構成される。なお、処理装置41の機能の一部又は全部を、DSP、ASIC、PLD、FPGA等のハードウェアによって実現してもよい。処理装置41は、各種の処理を並列的又は逐次的に実行する。
【0043】
計時装置42は、クロック信号を基に時間を計時して、計時結果を示す時刻情報を生成する。通信装置43は、他の装置と通信を行うためのハードウェアである。通信装置43は、例えば、ネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュール等とも呼ばれる。
【0044】
記憶装置45は、処理装置41が読取可能な記録媒体であり、端末装置管理テーブルTDT、処理装置41が実行する制御プログラムPR4を含む複数のプログラム、及び処理装置41が使用する各種の情報などを記憶する。記憶装置45は、例えば、ROM、EPROM、EEPROM、及びRAM等の少なくとも1つによって構成されてもよい。
【0045】
図10は、端末装置管理テーブルTDTの記憶内容の一例を示す図である。端末装置管理テーブルTDTは、端末装置60のIMSIと、位置登録エリアのIDとを対応付けて記憶する。
【0046】
図11は、端末装置60の構成を示す図である。端末装置60は、例えば、処理装置61、計時装置62、表示装置63、記憶装置65、入力装置66、通信装置67、及び、eSIM68を備える。端末装置60の各要素は、情報を通信するための単体又は複数のバスで相互に接続される。
【0047】
処理装置61は、端末装置60の全体を制御するプロセッサであり、例えば、単数又は複数のチップで構成される。処理装置61は、例えば、周辺装置とのインタフェース、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置で構成される。なお、処理装置61の機能の一部又は全部を、DSP、ASIC、PLD、FPGA等のハードウェアによって実現してもよい。処理装置61は、各種の処理を並列的又は逐次的に実行する。
【0048】
計時装置62は、クロック信号を基に時間を計時して、計時結果を示す時刻情報を生成する。表示装置63は、画像を表示するデバイスである。
【0049】
記憶装置65は、処理装置61が読取可能な記録媒体であり、処理装置61が実行する制御プログラムPR5を含む複数のプログラム、及び処理装置61が使用する各種の情報などを記憶する。記憶装置65は、例えば、ROM、EPROM、EEPROM、及びRAM等の少なくとも1つによって構成されてもよい。
【0050】
入力装置66は、外部からの入力を受け付けるデバイスである。入力装置66としては、キーボード及びポインティングデバイスが該当する。通信装置67は、他の装置と無線通信を行うためのハードウェアである。
【0051】
eSIM68は、プロファイルPFを記憶するモジュールである。eSIMは、eUICC(embedded Universal Integrated Circuit Card)と称される場合がある。
【0052】
1-2:プロファイル提供システム1の機能
図12は、プロファイル提供システム1の機能を示す図である。処理装置11は、記憶装置15から制御プログラムPR1を読み出し、読み出した制御プログラムPR1を実行することによって、受付部110、第1生成部111、第2送信制御部113、取得部115、第2生成部117、及び、第1送信制御部119として機能する。処理装置31は、記憶装置35から制御プログラムPR2を読み出し、読み出した制御プログラムPR2を実行することによって、第3送信制御部311として機能する。処理装置41は、記憶装置45から制御プログラムPR4を読み出し、読み出した制御プログラムPR4を実行することによって、提供部413として機能する。
【0053】
プロファイル提供システム1は、事前準備処理と、実店舗受付処理と、開通操作処理とを実行する。事前準備処理は、仮プロファイルTPFを生成する処理である。実店舗受付処理は、実店舗SH内のオペレータOPがユーザUの訪問を受け付けた場合にプロファイル提供システム1が実行する処理である。開通操作処理は、端末装置60_Uが通信サービスを利用可能に設定する処理である。以下、事前準備処理と、実店舗受付処理と、開通操作処理とのそれぞれについて、プロファイル提供システム1の機能を説明する。
【0054】
1-2-1:事前準備処理に関する機能
事前準備処理では、処理装置11が、受付部110、第1生成部111、及び、第2送信制御部113として機能する。
【0055】
受付部110は、1以上のIMSIを受け付ける。より詳細には、受付部110は、ユーザ管理サーバ30から、1以上のIMSIを含むIMSIリストL_IMSIを受け付ける。
【0056】
第1生成部111は、電話番号が記録されていない仮プロファイルTPFを生成する。より詳細には、第1生成部111は、受付部110が受け付けたIMSIリストL_IMSIに1つのIMSIが記述されている場合、第1生成部111は、1つの仮プロファイルTPFを生成する。一方、受付部110が受け付けたIMSIリストL_IMSIに含まれるIMSIが複数である場合、第1生成部111は、複数の仮プロファイルTPFを生成する。2つの端末装置60の各々のユーザUは、同一でもよいし異なってもよい。以下の説明では、第1生成部111は、複数の仮プロファイルTPFを生成することとして説明する。
【0057】
第2送信制御部113は、複数の仮プロファイルTPFの各々に含まれるICCIDを、通信装置13を用いて、ユーザ管理サーバ30に送信する。より詳細には、第2送信制御部113は、複数のICCIDを含むICCIDリストL_ICCIDを、通信装置13を用いて、ユーザ管理サーバ30に送信する。
【0058】
1-2-2:実店舗受付処理に関する機能
実店舗受付処理では、処理装置31が、第3送信制御部311として機能し、処理装置11が、取得部115、及び、第2生成部117として機能し、処理装置41が提供部413として機能する。プロファイル提供システム1は、ユーザUが実店舗SHに訪問して、端末装置60の購入を申し出ることを契機に実店舗受付処理を実行する。オペレータOPは、電話番号をユーザUに提示して、ユーザUの許諾を得る。ユーザ管理端末20は、オペレータOPの操作によって、ユーザUに提示する電話番号Aを、ユーザ管理サーバ30から取得する。ユーザUに提示する電話番号Aは、1以上の未割当番号情報PIUのうちいずれか1つの未割当番号情報PIUが示す電話番号である。更に、ユーザ管理端末20は、ユーザに払い出すICCIDを決定するため、オペレータOPの操作によって、ICCIDリストL_ICCIDの送信要求をユーザ管理サーバ30に送信する。ユーザ管理サーバ30は、送信要求を受信した場合、ICCIDリストL_ICCIDをユーザ管理端末20に送信する。ICCIDリストL_ICCIDには複数のICCIDが記述されている。ICCIDリストL_ICCIDに記述される複数のICCIDは、複数の仮プロファイルTPFに1対1に対応する。ユーザ管理端末20は、オペレータOPの操作によって、ICCIDリストL_ICCIDの中から、端末装置60_Uに払い出すICCIDを選択する。以下、端末装置60_Uに払い出すICCIDを、「ICCID_U」と称する。ICCID_Uは、複数の仮プロファイルTPFのうち、一の仮プロファイルTPFに対応する。更に、ICCIDとIMSIとは1対1に対応する。ICCID_Uに対応するIMSIを、「IMSI_U」と称する。
【0059】
ユーザ管理端末20は、ICCID_Uと、電話番号Aを示す番号情報PI_Aと、端末装置60_Uが有するeSIM68のEIDとを、ユーザ管理サーバ30に送信する。以下、端末装置60_Uが有するeSIM68のEIDを、「EID_U」と称する。番号情報PI_Aは、例えば、電話番号Aを示す文字列である。電話番号Aは、端末装置60_Uに割り当てられる。
【0060】
第3送信制御部311は、通信装置33を用いて、番号情報PI_Aと、EID_Uと、ICCID_Uとをプロファイル提供サーバ10に送信する。より詳細には、第3送信制御部311は、番号情報PI_AとEID_UとICCID_Uとをユーザ管理端末20から受け付けた場合、番号情報PI_AとEID_UとICCID_Uとをプロファイル提供サーバ10に送信する。
【0061】
更に、第3送信制御部311は、通信装置33を用いて、番号情報PI_Aと、IMSI_Uと、ユーザUの契約情報CIとを、サービス提供サーバ40に送信する。
【0062】
取得部115は、ユーザ管理サーバ30から、番号情報PI_A、EID_U、及び、ICCID_Uを取得する。
【0063】
第2生成部117は、取得部115が仮プロファイルTPFに含まれるICCID_Uを取得した場合、この仮プロファイルTPFに番号情報PI_Aを書き込むことによってプロファイルPF_Uを生成する。プロファイルPF_Uは、端末装置60_Uに格納されることが予定されているプロファイルPFである。更に、第2生成部117は、プロファイルPF_Uを、EID_Uに対応付ける。
【0064】
提供部413は、番号情報PI_Aを受け付けた場合、端末装置60_Uに通信サービスを提供する。例えば、通話サービスを提供する場合、提供部413は、端末装置60_Uから受信した音声データを、通信先である端末装置60に送信する。同様に、データ通信サービスを提供する場合、提供部413は、端末装置60_Uから受信した要求データを通信先であるサーバに送信し、このサーバからの応答データを端末装置60_Uに送信する。通信先であるサーバは、例えば、Webサーバ、及び、動画配信サーバ等である。
【0065】
1-2-3:開通操作処理に関する機能
開通操作処理では、処理装置11が、第1送信制御部119として機能する。第1送信制御部119は、端末装置60_UからEID_Uを受け付けた場合、通信装置13を用いて、プロファイルPF_Uを端末装置60_Uに送信する。
【0066】
1-3:プロファイル提供システム1の動作
プロファイル提供システム1の動作を、
図13~
図16を用いて説明する。
【0067】
図13は、事前準備処理を示すシーケンス図である。ユーザ管理端末20の処理装置21は、オペレータOPの操作によって、仮プロファイルTPFの作成に用いるIMSIを取得する(ステップSa11)。例えば、処理装置21は、IMSIを管理するサーバから、利用可能な1以上のIMSIを受け付ける。処理装置21が受け付けるIMSIは、通信サービスに利用されていない。IMSIを管理するサーバは、ユーザ管理サーバ30でもよいし、プロファイル提供システム1外にあるサーバでもよい。以下では、IMSIを管理するサーバが、ユーザ管理サーバ30であるとして説明する。ステップSa11において、処理装置21は、オペレータOPの操作によって、オペレータOPが要求するIMSIの個数を、ユーザ管理サーバ30に通知する。処理装置31は、ユーザ管理端末20から受け付けた個数のIMSIを、ユーザ管理端末20に送信する。処理装置21は、ユーザ管理サーバ30から、IMSIを受け付ける。
【0068】
次に、処理装置21は、通信装置27を用いて、取得したIMSIを含むIMSIリストL_IMSIを、ユーザ管理サーバ30に送信する(ステップSa12)。処理装置31は、通信装置33を用いて、IMSIリストL_IMSIをプロファイル提供サーバ10に送信する(ステップSb11)。処理装置11は、ユーザ管理サーバ30からIMSIリストL_IMSIを受け付ける(ステップSc10)。ステップSc10の処理が、受付部110に相当する。プロファイル提供サーバ10がIMSIリストL_IMSIを受け付けた場合、処理装置11は、IMSIリストL_IMSIに含まれる1つのIMSIと、ICCIDと、未記録情報URIとを含む仮プロファイルTPFを生成する(ステップSc11)。プロファイル提供サーバ10は、IMSIリストL_IMSIに含まれるIMSIの個数分、仮プロファイルTPFを生成する。ステップSc11の処理が、第1生成部111に相当する。
【0069】
処理装置11は、生成した仮プロファイルTPFのファイルパスを、プロファイル管理テーブルPTに登録する。仮プロファイルTPFには、EIDが対応付けられていない。処理装置11は、IMSIリストL_IMSIに、生成した仮プロファイルTPFのICCIDを追加する(ステップSc12)。より詳細には、処理装置11は、IMSIリストL_IMSIに含まれる複数のIMSIの各々に、ICCIDを対応付ける。IMSIとIMSIに対応付けられたICCIDとは、同一の仮プロファイルTPFに含まれる。処理装置11は、通信装置13を用いて、ICCIDを追加して得られた更新IMSIリストLU_IMSIをユーザ管理サーバ30に送信する(ステップSc13)。ステップSc13の処理が、第2送信制御部113に相当する。
【0070】
処理装置31は、更新IMSIリストLU_IMSIを取り込む(ステップSb12)。より詳細には、処理装置31は、更新IMSIリストLU_IMSIに含まれるICCID及びIMSIを、1つのレコードCTRとしてユーザ管理テーブルCTに登録する。このレコードCTRの氏名情報NI、住所情報AI、契約情報CI、状態情報SI、及び、EIDは、空欄である。
図7の例示を用いて説明すると、レコードCTR_1及びレコードCTR_2が、ステップSb12の処理を実行した直後の状態を示す。ステップSb12の処理終了後、プロファイル提供システム1は、
図13に示す一連の処理を終了する。
【0071】
図14及び
図15は、実店舗受付処理を示すシーケンス図である。処理装置21は、オペレータOPの操作によって、ユーザUが購入した端末装置60が有するeSIM68のEIDであるEID_Uを受け付ける(ステップSa21)。オペレータOPは、実店舗SH内に存在する端末装置60の在庫から、ユーザUが購入する端末装置60_Uを選択した場合、選択された端末装置60が有するeSIM68のEIDをEID_Uとしてユーザ管理端末20に入力する。
【0072】
ユーザ管理端末20がEID_Uを受け付けた場合、処理装置21は、通信装置27を用いて、ICCIDリストL_ICCIDの送信要求を、ユーザ管理サーバ30に送信する(ステップSa22)。ユーザ管理サーバ30がICCIDリストL_ICCIDの送信要求を受け付けた場合、処理装置31は、通信装置33を用いて、ICCIDリストL_ICCIDをユーザ管理端末20に送信する(ステップSb21)。処理装置31は、ユーザ管理テーブルCTに登録されたレコードCTRのうち、氏名情報NI、住所情報AI、契約情報CI、状態情報SI、及びEIDが空欄であるレコードCTRを抽出する。処理装置31は、通信装置33を用いて、抽出したレコードCTRのうち所定数のレコードCTRに含まれるICCIDが記述されたICCIDリストL_ICCIDを生成する。処理装置31は、通信装置33を用いて、ICCIDリストL_ICCIDをユーザ管理端末20に送信する。
【0073】
ユーザ管理端末20がICCIDリストL_ICCIDを受け付けた場合、処理装置21は、オペレータOPの操作によって、ICCIDリストL_ICCIDの中から、端末装置60_Uに払い出すICCID_Uを選択する(ステップSa23)。また、処理装置21は、端末装置60_Uに割り当てる電話番号Aを示す番号情報PI_Aを受け付ける(ステップSa24)。例えば、処理装置21は、電話番号を管理するユーザ管理サーバ30から、端末装置60_Uに割り当て可能な電話番号Aを示す番号情報PI_Aを受け付ける。
【0074】
処理装置21は、通信装置27を用いて、ICCID_U、EID_U、及び、番号情報PI_Aをユーザ管理サーバ30に送信する(ステップSa25)。更に、処理装置21は、通信装置27を用いて、ユーザUの氏名を示す氏名情報NI、ユーザUの住所を示す住所情報AI、及び、ユーザが選択した契約内容を示す契約情報CIを、ユーザ管理サーバ30に送信する。例えば、ユーザUは、氏名、住所、及び、契約内容を、申込用紙に記入する。オペレータOPが申込用紙を見て氏名、住所、及び、契約内容を入力することによって、氏名情報NI、住所情報AI、及び、契約情報CIが生成される。ステップSa25の処理は、ユーザ管理サーバ30に新規ユーザの登録を要求する処理とも言える。
【0075】
ICCID_U、EID_U、番号情報PI_A、氏名情報NI、住所情報AI、及び、契約情報CIをユーザ管理サーバ30が受け付けた場合、処理装置31は、ユーザUを新規ユーザとして登録する(ステップSb22)。次に、処理装置31は、ユーザUに対する通信サービスの提供状態を利用中に設定する(ステップSb23)。ステップSb22及びステップSb23の詳細として、処理装置31は、ユーザ管理テーブルCTに登録されたレコードCTRのうち、ユーザ管理端末20から受け付けたICCID_Uと同一のICCIDを有するレコードCTRを探索する。ユーザ管理サーバ30は、探索して見つかったレコードCTRに、氏名情報NIと、住所情報AIと、契約情報CIと、状態情報SIと、EID_Uとを追加する。
【0076】
ステップSb23の処理終了後、処理装置31は、通信装置33を用いて、ユーザUの登録が完了したことを示す登録完了情報をユーザ管理端末20に送信する(ステップSb24)。登録完了情報は、ユーザUの登録が完了したことを示す文字列である。ユーザ管理サーバ30が登録完了情報を受け付けた場合、処理装置21は、表示装置23に登録完了情報を表示させる(ステップSa26)。ステップSa26の処理終了後、オペレータOPは、ユーザUに端末装置60を手渡す。
【0077】
ステップSb24の処理終了後、処理装置31は、通信装置33を用いて、ICCID_UとEID_Uと番号情報PI_Aとを含むプロファイル準備要求を、プロファイル提供サーバ10に送信する(ステップSb25)。更に、処理装置31は、通信装置33を用いて、番号情報PI_Aと、IMSI_Uと、ユーザUの契約情報CIとをサービス提供サーバ40に送信する(ステップSb26)。
【0078】
図15において、処理装置31は、ステップSb25の処理終了後にステップSb26の処理を実行するが、ステップSb26の処理終了後にステップSb25の処理を実行してもよいし、ステップSb25の処理とステップSb26の処理とを同時に実行してもよい。
【0079】
処理装置11は、ユーザ管理サーバ30からプロファイル準備要求を取得する(ステップSc20)。ステップSc20が、取得部115に相当する。プロファイル提供サーバ10がプロファイル準備要求を取得した場合、処理装置11は、プロファイル管理テーブルPTによって管理された仮プロファイルTPFから、プロファイル準備要求に含まれるICCID_Uを有する仮プロファイルTPFを探索する。プロファイル提供サーバ10は、探索して見つかった仮プロファイルTPFに、番号情報PI_Aを書き込むことにより、プロファイルPF_Uを生成する(ステップSc21)。次に、処理装置11は、プロファイルPF_Uを、プロファイル準備要求に含まれるEID_Uに対応付ける(ステップSc22)。ステップSc21の処理及びステップSc22の処理が第2生成部117に相当する。
【0080】
ユーザ管理サーバ30から送信される番号情報PI_A、IMSI_U、及び、ユーザUの契約情報CIをサービス提供サーバ40が受け付けた場合、処理装置41は、通信サービスを提供するために用いる情報として、番号情報PI_A、IMSI_U、及び、ユーザUの契約情報CIを記憶装置45に記憶する(ステップSd21)。更に、処理装置41は、ユーザUの契約情報CIに応じた設定処理を実行する。例えば、ユーザUの契約情報CIが、キャッチホンサービスを用いることを示す場合、契約情報CIに応じた設定処理は、電話番号Aに対して、キャッチホンサービスを有効に設定する処理である。
【0081】
ステップSd21の処理終了後、処理装置41は、端末装置60_Uに通信サービスを提供する(ステップSd22)。ステップSd22の処理終了後、プロファイル提供システム1は、
図14及び
図15に示す一連の処理を終了する。
【0082】
図16は、開通操作処理を示すシーケンス図である。ユーザUの操作によって、端末装置60_Uの電源が投入される(ステップSe31)。電源が投入されると、処理装置61は、通信装置67を用いて、EID_Uを含むプロファイル送信要求をプロファイル提供サーバ10に送信する(ステップSe32)。eSIM68内には、プロビジョニングプロファイル(PP:Provisioning Profile)が含まれる。PPには、プロファイル提供サーバ10のURL(Uniform Resource Locator)が含まれる。
【0083】
プロファイル提供サーバ10がプロファイル送信要求を受け付けた場合、処理装置11は、通信装置13を用いて、EID_Uに対応付けられたプロファイルPF_Uを送信する(ステップSc31)。ステップSc31の処理が、第1送信制御部119に相当する。端末装置60_UがプロファイルPF_Uを受け付けた場合、処理装置61は、プロファイルPF_Uを活性化する(ステップSe33)。プロファイルPF_Uが活性化することにより、端末装置60_Uに電話番号Aが設定される。ステップSe33の処理終了後、プロファイル提供システム1は、
図16に示す一連の処理を終了する。
【0084】
1-4:第1実施形態の効果
以上説明したように、プロファイル提供サーバ10は、通信サービスに必要なプロファイルPFを、eSIM68(通信サービスに加入しているユーザを識別する情報を記憶するモジュール)を有する端末装置60_Uに提供する。プロファイル提供サーバ10は、電話番号が記録されていない仮プロファイルTPFを生成する第1生成部111と、プロファイルPFに割り当てる電話番号Aを示す番号情報PI_A、及び、eSIM68を識別するためのEID_U(モジュール識別情報の例)を取得する取得部115と、仮プロファイルTPFに番号情報PI_Aを書き込むことによってプロファイルPF_Uを生成し、生成したプロファイルPFとEID_Uする第2生成部117と、端末装置60_Uから、EID_Uを受け付けた場合、通信装置13を用いてプロファイルPF_Uを端末装置60_Uに送信する第1送信制御部119と、を有する。
【0085】
プロファイル提供サーバ10によれば、ユーザUが実店舗SHを訪問する前の事前準備処理によって仮プロファイルTPFを生成する。このため、ユーザUが実店舗SHを訪問した場合に、仮プロファイルTPFを用いずにプロファイルPFを生成する場合と比較して、ユーザUに通信サービスを迅速に提供できる。更に、仮プロファイルTPFには、電話番号が記録されていない。従って、ユーザUに割り当てられない電話番号が事前に確保されないので、電話番号の利用効率の低下を抑制できる。
【0086】
また、ユーザ管理サーバ30を管理する事業者aと、プロファイル提供サーバ10を管理する事業者bとが互いに異なる場合がある。事業者aは、電話番号とユーザとの対応付けを管理する。例えば、ユーザに割り当てられることがない電話番号Bが事業者bに知られると、電話番号Bがユーザに割り当てられることがない電話番号であるという情報が流出することになるため、セキュリティが低下する。仮に、事前準備処理において、プロファイル提供サーバ10が、電話番号Bを含むプロファイルPFを生成すると、電話番号Bを事業者bが知ることができるため、セキュリティが低下する。一方、第1実施形態によれば、事前準備処理によって生成される仮プロファイルTPFには、電話番号Bが記録されていないため、第1実施形態によれば、セキュリティを向上できる。
【0087】
更に、第1実施形態では、電話番号が記録されていない仮プロファイルTPFに番号情報PI_Aを書き込むため、何らかの電話番号が記録されているプロファイルPFに番号情報PI_Aを書き込む場合と比較して、実店舗受付処理の処理量が減少する。例えば、電話番号Bが記録されているプロファイルPFに電話番号Aを上書きする場合、プロファイル提供サーバ10は、電話番号Bの割り当てを解放する必要がある。一方、第1実施形態では、プロファイル提供サーバ10は、電話番号が記録されていない仮プロファイルTPFに番号情報PI_Aを書き込むため、電話番号Bの割り当てを解放する必要がない。
【0088】
また、第1実施形態によれば、第1生成部111は、電話番号が記録されていない複数の仮プロファイルTPFを生成する。複数の仮プロファイルTPFの各々は、電話番号が記録されていないことを示す未記録情報URIと、仮プロファイルTPFに対応するプロファイルPFを識別するICCID(プロファイル識別情報の例)とを含む。取得部115は、ICCID_U(複数の仮プロファイルのうち一の仮プロファイルに対応するプロファイル識別情報の例)を取得し、第2生成部117は、複数の仮プロファイルTPFのうち、取得部115が取得したICCID_Uを有する仮プロファイルTPFに、番号情報PI_Aを書き込むことによってプロファイルPFを生成する。更に、第2生成部117は、プロファイルPFにEID_Uを対応付ける。第2生成部117が生成するプロファイルPFは、端末装置60_Uに格納されることが予定されている。EID_Uは、端末装置60_Uが備えるeSIM68を識別する情報であるから、プロファイル提供サーバ10に端末装置60_UからEID_Uを取得した場合、端末装置60_Uに送信すべきプロファイルPFを特定できる。
【0089】
また、第1実施形態によれば、複数のIMSI(ユーザを識別する複数のユーザ識別情報の例)を受け付ける受付部110を有し、第1生成部111は、受付部110が複数のIMSIを受け付けた場合、複数の仮プロファイルTPFを生成する。複数のIMSIと複数の仮プロファイルTPFとは1対1に対応する。複数の仮プロファイルTPFの各々は、未記録情報URIと、ICCIDと、複数のIMSIのうち一のIMSIとを含む。プロファイル提供サーバ10によれば、複数のIMSIを取得したことを契機に、電話番号が記録されていない複数の仮プロファイルTPFを生成できる。
【0090】
また、第1実施形態によれば、プロファイル提供システム1は、プロファイル提供サーバ10と、ユーザ管理サーバ30と、ユーザ管理サーバ30が管理するユーザに通信サービスを提供するサービス提供サーバ40と、を有する。ユーザ管理サーバ30は、番号情報PI_A及びEID_Uをプロファイル提供サーバ10に送信し、番号情報PI_Aをサービス提供サーバ40に送信する。サービス提供サーバ40は、番号情報PI_Aをユーザ管理サーバ30から取得した場合、端末装置60_Uに通信サービスを提供する。プロファイル提供システム1によれば、ユーザUが実店舗SHを訪問する前の事前準備処理によって仮プロファイルTPFを生成する。このため、ユーザUが実店舗SHを訪問した場合に、仮プロファイルTPFを用いずにプロファイルPFを生成する場合と比較して、ユーザUに通信サービスを迅速に提供できる。更に、仮プロファイルTPFには、電話番号が記録されていない。従って、ユーザUに割り当てられない電話番号が事前に確保されないので、電話番号の利用効率の低下を抑制できる。
【0091】
2:第2実施形態
第2実施形態は、ユーザUが、オンライン店舗サービスを提供するサーバにアクセスすることによって端末装置60を購入する点が、第1実施形態と相違する。以下、第2実施形態に係るプロファイル提供システム1aを説明する。なお、以下に例示する第2実施形態において作用又は機能が第1実施形態と同等である要素については、以上の説明で参照の符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
【0092】
2-1:全体構成
図17は、第2実施形態に係るプロファイル提供システム1の構成を示す図である。プロファイル提供システム1aは、プロファイル提供サーバ10と、ユーザ管理端末20aと、ユーザ管理サーバ30aと、サービス提供サーバ40aと、ユーザUが有するユーザ装置50と、端末装置60とを有する。プロファイル提供サーバ10、ユーザ管理サーバ30a、サービス提供サーバ40a、ユーザ装置50、及び、端末装置60は、ネットワークNETを介して互いにアクセス可能である。
【0093】
ユーザ管理サーバ30aは、ユーザUを管理するサーバであり、かつ、オンライン店舗サービスを提供するサーバである。例えば、ユーザ管理サーバ30aは、Webサーバである。なお、プロファイル提供システム1aは、ユーザUを管理するサーバと、オンライン店舗サービスを提供するサーバとを有してもよい。ユーザUを管理するサーバは、ユーザUに関する情報を記憶するため、Webサーバのように不特定多数のコンピュータからアクセス可能であることはセキュリティの観点から好ましくない。従って、プロファイル提供システム1aは、ユーザUを管理するサーバと、オンライン店舗サービスを提供するサーバとを有することが好ましい。しかしながら、第2実施形態では、説明を簡略化するため、ユーザ管理サーバ30aは、ユーザUを管理するサーバであり、かつ、オンライン店舗サービスを提供するサーバであるとして説明する。
【0094】
ユーザ管理端末20aは、オペレータOPaが操作するコンピュータである。ユーザ管理端末20aは、端末装置60の在庫を管理する倉庫WH内に設置される。倉庫WHには、1以上の端末装置60の在庫がある。
【0095】
ユーザ装置50は、オンライン店舗サービスを提供するユーザ管理サーバ30aにアクセスする。ユーザUは、オンライン店舗サービスによって、端末装置60を購入する。倉庫WHにある1以上の端末装置60のうち、ユーザUが購入する端末装置60を、「端末装置60_U」と称する。
【0096】
図18は、ユーザ管理サーバ30aの構成を示す図である。ユーザ管理サーバ30aは、例えば、処理装置31a、計時装置32、通信装置33、及び、記憶装置35aを備える。
【0097】
処理装置31aは、ユーザ管理サーバ30aの全体を制御するプロセッサであり、例えば、単数又は複数のチップで構成される。記憶装置35aは、処理装置31aが読取可能な記録媒体であり、ユーザ管理テーブルCTa、処理装置31aが実行する制御プログラムPR2aを含む複数のプログラム、1以上の未割当番号情報PIU、及び処理装置31aが使用する各種の情報などを記憶する。
【0098】
図19は、ユーザ管理テーブルCTaの記憶内容の一例を示す図である。
図19に例示するユーザ管理テーブルCTaは、レコードCTaR_1~CTaR_n5を有する。n5は、1以上の整数である。ただし、例えば、プロファイル提供システム1aの開始時には、ユーザ管理テーブルCTaが有するレコード数が0であってもよい。
【0099】
ユーザ管理テーブルCTaに記憶される状態情報SIは、「配送仕掛り中」識別子と、「配送中」識別子と、「利用中」識別子とのうちいずれか1つを取り得る。「配送仕掛り中」識別子は、ユーザUに対する通信サービスの提供状態が、端末装置60_Uの配送前に実行する手続きの途中である状態を示す。「配送中」識別子は、ユーザUに対する通信サービスの提供状態が、端末装置60_Uの配送前に実行する手続きが終了し、配送業者によって端末装置60_Uが配送中である状態を示す。「利用中」識別子は、ユーザUに対する通信サービスの提供状態が、端末装置60_UがユーザUに配送され、ユーザUが通信サービスを利用している状態を示す。
【0100】
図20は、ユーザ管理端末20aの構成を示す図である。ユーザ管理端末20aは、例えば、処理装置21a、計時装置22、表示装置23、記憶装置25a、入力装置26、及び、通信装置27を備える。
【0101】
処理装置21aは、ユーザ管理端末20aの全体を制御するプロセッサであり、例えば、単数又は複数のチップで構成される。記憶装置25aは、処理装置21aが読取可能な記録媒体であり、処理装置21aが実行する制御プログラムPR3aを含む複数のプログラム、及び、処理装置21aが使用する各種の情報などを記憶する。
【0102】
図21は、サービス提供サーバ40aの構成を示す図である。サービス提供サーバ40aは、例えば、処理装置41a、計時装置42、通信装置43、及び、記憶装置45aを備える。
【0103】
処理装置41aは、サービス提供サーバ40aの全体を制御するプロセッサであり、例えば、単数又は複数のチップで構成される。記憶装置45aは、処理装置41aが読取可能な記録媒体であり、端末装置管理テーブルTDT、処理装置41aが実行する制御プログラムPR4aを含む複数のプログラム、及び、処理装置41が使用する各種の情報などを記憶する。
【0104】
図22は、ユーザ装置50の構成を示す図である。ユーザ装置50は、例えば、処理装置51、計時装置52、表示装置53、記憶装置55、入力装置56、及び、通信装置57を備える。
【0105】
処理装置51は、ユーザ装置50の全体を制御するプロセッサであり、例えば、単数又は複数のチップで構成される。処理装置51は、例えば、周辺装置とのインタフェース、演算装置及びレジスタ等を含む中央処理装置で構成される。なお、処理装置51の機能の一部又は全部を、DSP、ASIC、PLD、FPGA等のハードウェアによって実現してもよい。処理装置51は、各種の処理を並列的又は逐次的に実行する。
【0106】
計時装置52は、クロック信号を基に時間を計時して、計時結果を示す時刻情報を生成する。表示装置53は、画像を表示するデバイスである。
【0107】
記憶装置55は、処理装置51が読取可能な記録媒体であり、処理装置21が実行する制御プログラムPR6を含む複数のプログラム、及び処理装置51が使用する各種の情報などを記憶する。記憶装置55は、例えば、ROM、EPROM、EEPROM、及びRAM等の少なくとも1つによって構成されてもよい。
【0108】
入力装置56は、外部からの入力を受け付けるデバイスである。入力装置56としては、キーボード及びポインティングデバイスが該当する。通信装置57は、他の装置と通信を行うためのハードウェアである。
【0109】
2-2:プロファイル提供システム1aの機能
図23は、プロファイル提供システム1aの機能を示す図である。処理装置11は、記憶装置15から制御プログラムPR1を読み出し、読み出した制御プログラムPR1を実行することによって、受付部110、第1生成部111、第2送信制御部113、取得部115、第2生成部117、及び、第1送信制御部119として機能する。処理装置31aは、記憶装置35aから制御プログラムPR2aを読み出し、読み出した制御プログラムPR2aを実行することによって、第3送信制御部311aとして機能する。処理装置41aは、記憶装置45aから制御プログラムPR4aを読み出し、読み出した制御プログラムPR4aを実行することによって、監視部411及び提供部413aとして機能する。
【0110】
プロファイル提供システム1aは、事前準備処理と、オンライン店舗受付処理と、開通操作処理とを実行する。オンライン店舗受付処理は、ユーザUがオンライン店舗サービスによって端末装置60を購入する場合にプロファイル提供システム1aが実行する処理である。事前準備処理では、処理装置11が、受付部110、第1生成部111、及び、第2送信制御部113として機能する。
【0111】
2-2-1:オンライン店舗受付処理に関する機能
オンライン店舗受付処理では、処理装置31aが、第3送信制御部311aとして機能し、処理装置11が、取得部115、及び、第2生成部117として機能し、処理装置41が監視部411として機能する。プロファイル提供システム1aは、ユーザ装置50がユーザ管理サーバ30aにアクセスし、端末装置60の購入の申し込みをユーザ管理サーバ30aが受け付けたことを契機にオンライン店舗受付処理を実行する。
【0112】
ユーザ管理サーバ30aは、ユーザUに配送する端末装置60_Uの確保指示を、ユーザ管理端末20aに送信する。確保指示を受け付けた場合、ユーザ管理端末20aは、オペレータOPaの操作によって、倉庫WH内の端末装置60の在庫のうち、ユーザUに配送する端末装置60_Uを選択する。選択された端末装置60_UのeSIM68のEIDが、EID_Uである。次に、ユーザ管理端末20aは、オペレータOPaの操作によって、端末装置60_Uに割り当てる電話番号Aを、ユーザ管理サーバ30aから取得する。ユーザ管理端末20aは、第1実施形態と同一の方法によりICCID_Uを選択する。ユーザ管理端末20aは、ICCID_U、EID_U、電話番号Aを示す番号情報PI_Aをユーザ管理サーバ30aに送信する。ユーザ管理サーバ30aは、ユーザ管理端末20aに、配送処理の実行指示を送信する。配送処理として、ユーザ管理端末20aは、ユーザUの氏名及び住所を印刷し、オペレータOPaからの配送完了の操作を受け付けるまで待ち受ける。ユーザ管理端末20aは、配送処理を実行し、配送処理の完了後、配送情報DIをユーザ管理サーバ30aに送信する。配送情報DIは、端末装置60_UがユーザUに配送されたことを示す。
【0113】
第3送信制御部311aは、番号情報PI_AとEID_UとICCID_Uとをユーザ管理端末20aを取得した場合、番号情報PI_AとEID_UとICCID_Uとをプロファイル提供サーバ10に送信する。更に、第3送信制御部311aは、ユーザ管理端末20aから配送情報DIを取得した場合、通信装置33を用いて、番号情報PI_Aと、ユーザUのIMSIであるIMSI_Uと、ユーザUの契約情報CIと、配送情報DIとをサービス提供サーバ40aに送信する。
【0114】
監視部411は、番号情報PI_Aと配送情報DIとをユーザ管理サーバ30から取得することを契機に、電話番号Aが設定された端末装置60_Uの在圏の監視を開始する。より詳細には、監視部411は、端末装置60_Uが、サービス提供サーバ40が通信する複数の無線基地局装置のいずれかのセル内に在圏したか否かの監視を開始する。サービス提供サーバ40が通信する複数の無線基地局装置の各々のセルは、通信サービスが提供可能な範囲である。
【0115】
2-2-2:開通操作処理に関する機能
開通操作処理では、処理装置41が、提供部413aとして機能する。提供部413aは、電話番号Aが設定された端末装置60_Uの在圏を検出した場合、端末装置60に通信サービスを提供する。
【0116】
2-3:プロファイル提供システム1aの動作
プロファイル提供システム1aの動作を、
図24~
図26を用いて説明する。第2実施形態における事前準備処理は、第1実施形態の事前準備処理と同一である。従って、事前準備処理の説明を省略する。
【0117】
図24及び
図25は、オンライン店舗受付処理を示すシーケンス図である。処理装置51は、ユーザUの操作によって、通信装置57を用いて、端末装置60の購入申込をユーザ管理サーバ30aに送信する(ステップSa51)。購入申込には、ユーザUの氏名を示す氏名情報NI、ユーザUの住所を示す住所情報AI、及び、ユーザUが選択した契約内容を示す契約情報CIが含まれる。
【0118】
ユーザ管理サーバ30aが購入申込を受け付けた場合、処理装置31aは、購入申込に基づいて、ユーザUを新規ユーザとして仮登録する(ステップSb51)。ステップSb51の段階では、事前準備処理によって生成した、ユーザ管理テーブルCTaに格納されたICCID及びIMSIと、ユーザUの氏名情報NI、住所情報AI、及び、契約情報CIとを対応付ける情報がない。そこで、処理装置31aは、例えば、ユーザUの氏名情報NI、住所情報AI、及び、契約情報CIを、ユーザ管理テーブルCTaとは異なる記憶領域に一時的に記憶する。
【0119】
ステップSb51の処理終了後、処理装置31aは、通信装置33を用いて、ユーザUに配送する端末装置60_Uの確保指示を、ユーザ管理端末20aに送信する(ステップSb52)。
【0120】
ユーザ管理端末20aが確保指示を受け付けた場合、処理装置21aは、オペレータOPaの操作によって、ユーザUに配送する端末装置60_Uが有するeSIM68のEIDであるEID_Uを受け付ける(ステップSa51)。例えば、オペレータOPは、倉庫WH内に存在する1以上の端末装置60から、ユーザUに配送する端末装置60_Uを選択し、選択した端末装置60_Uが有するeSIM68のEIDをEID_Uとしてユーザ管理端末20aに入力する。端末装置60_Uを選択することによって、ユーザUに配送する端末装置60_Uが確保される。
【0121】
ユーザ管理端末20aがEID_Uを受け付けた場合、処理装置21aは、通信装置27を用いて、ICCIDリストL_ICCIDの送信要求を、ユーザ管理サーバ30aに送信する(ステップSa52)。ユーザ管理サーバ30aがICCIDリストL_ICCIDの送信要求を受け付けた場合、処理装置31aは、通信装置33を用いて、ICCIDリストL_ICCIDをユーザ管理端末20aに送信する(ステップSb53)。処理装置31aは、ユーザ管理テーブルCTaに登録されたレコードCTaRのうち、氏名情報NI、住所情報AI、契約情報CI、状態情報SI、及びEIDが空欄であるレコードCTaRを抽出する。次に、処理装置31aは、通信装置33を抽出したレコードCTaRのうちの所定数のICCIDをICCIDリストL_ICCIDとしてユーザ管理端末20aに送信する。
【0122】
ユーザ管理端末20aがICCIDリストL_ICCIDを受け付けた場合、処理装置21aは、オペレータOPaの操作によって、ICCIDリストL_ICCIDの中からICCID_Uを選択する(ステップSa53)。また、処理装置21aは、ユーザ管理サーバ30aから、端末装置60_Uに割り当てる電話番号Aを示す番号情報PI_Aを受け付ける(ステップSa54)。次に、処理装置21aは、通信装置27を用いて、選択したICCID_U、EID_U、及び、番号情報PI_Aを対応付けてユーザ管理サーバ30aに送信する(ステップSa55)。
【0123】
ユーザ管理端末20aから送信されるICCID_U、EID_U、及び、番号情報PI_Aをユーザ管理サーバ30aが受け付けた場合、処理装置31aは、ユーザUを新規ユーザとして登録し、かつ、ユーザUに対する通信サービスの提供状態を配送仕掛り中に設定する(ステップSb54)。ステップSb54の処理の詳細として、処理装置31aは、ユーザ管理テーブルCTaから、ユーザ管理端末20aから受け付けたICCID_Uと同一のICCIDを有するレコードCTRを探索する。次に、処理装置31aは、探索して見つかったレコードCTaRに、ステップSb51の処理において一時的に記憶した、ユーザUの氏名情報NIと、住所情報AIと、契約情報CIとを格納する。更に、処理装置31aは、この見つかったレコードCTaRに、「配送仕掛り中」識別子と、EID_Uとを格納する。
【0124】
ステップSb54の処理終了後、処理装置31aは、通信装置33を用いて、配送処理の実行指示をユーザ管理端末20aに送信する(ステップSb55)。実行指示には、ユーザUの氏名情報NI及び住所情報AIが含まれる。ユーザ管理端末20aが配送処理の実行指示を受け付けた場合、処理装置21aは、端末装置60_Uの配送処理を実行する(ステップSa56)。配送処理として、ユーザ管理端末20aは、氏名情報NI及び住所情報AIに基づいてユーザUの氏名及び住所を印刷し、オペレータOPaからの配送完了の操作を受け付けるまで待ち受ける。オペレータOPaは、ユーザUの氏名及び住所を印刷した紙を、端末装置60_Uを梱包する箱に張り付け、この箱を配送業者に配送させ、ユーザ管理端末20aに対して配送処理完了の操作を行う。
【0125】
ユーザ管理端末20aが配送処理完了の操作を受け付けた場合、処理装置21aは、通信装置27を用いて、配送情報DIをユーザ管理サーバ30aに送信する(ステップSa57)。ユーザ管理サーバ30aが配送情報DIを受け付けた場合、処理装置31aは、ユーザUに対する通信サービスの提供状態を配送中に設定する(ステップSb56)。次に、処理装置31aは、番号情報PI_Aと、ICCID_Uと、EID_Uとを含むプロファイル準備要求を、プロファイル提供サーバ10に送信する(ステップSb57)。更に、処理装置31aは、通信装置33を用いて、番号情報PI_A、IMSI_U、ユーザUの契約情報CI、及び、配送情報DIを、サービス提供サーバ40aに送信する(ステップSb58)。ステップSb57及びステップSb58の処理が、第3送信制御部311aに相当する。
【0126】
処理装置11は、ユーザ管理サーバ30aからプロファイル準備要求を取得する(ステップSc50)。プロファイル提供サーバ10がプロファイル準備要求を取得した場合、処理装置11は、プロファイル準備要求に含まれるICCID_Uを有する仮プロファイルTPFに番号情報PI_Aを書き込むことにより、プロファイルPF_Uを生成する(ステップSc51)。次に、処理装置11は、プロファイルPF_Uを、プロファイル準備要求に含まれるEID_Uに対応付ける(ステップSc52)。
【0127】
番号情報PI_A、IMSI_U、ユーザUの契約情報CI、及び、配送情報DIをサービス提供サーバ40aが受け付けた場合、処理装置41aは、電話番号Aの暫定開通として、番号情報PI_A、IMSI_U、及び、ユーザUの契約情報CIを記憶装置45に記憶する(ステップSd51)。更に、処理装置41aは、ユーザUの契約情報CIに応じた設定処理を実行する。次に、処理装置41aは、電話番号Aが設定された端末装置60_Uの在圏の監視を開始する(ステップSd52)。ステップSd52の処理終了後、プロファイル提供システム1aは、
図24及び
図25に示す一連の処理を終了する。
【0128】
図26は、開通操作処理を示すシーケンス図である。配送業者によってユーザUに端末装置60_Uが配送され、ユーザUに端末装置60_Uが届いた場合、ユーザUの操作によって、端末装置60_Uの電源が投入される(ステップSe61)。電源が投入されると、処理装置61は、通信装置67を用いて、EID_Uを含むプロファイル送信要求をプロファイル提供サーバ10に送信する(ステップSe62)。
【0129】
プロファイル提供サーバ10がプロファイル送信要求を受け付けた場合、処理装置11は、通信装置13を用いて、EID_Uに対応付けられたプロファイルPF_Uを送信する(ステップSc61)。端末装置60_Uは、プロファイルPF_Uを受け付けた場合、プロファイルPF_Uを活性化する(ステップSe63)。プロファイルPF_Uが活性化することにより、端末装置60_Uに電話番号Aが設定される。次に、処理装置61は、電話番号Aを用いて在圏する(ステップSe64)。電話番号Aが設定された端末装置60_Uの在圏をサービス提供サーバ40aが検出した場合、処理装置41aは、通信装置43を用いて、電話番号Aの在圏結果通知をユーザ管理サーバ30aに送信する(ステップSd61)。
【0130】
ユーザ管理サーバ30aが電話番号Aの在圏結果通知を受け付けた場合、処理装置31aは、ユーザUに対する通信サービスの提供状態を利用中に設定する(ステップSb61)。そして、処理装置31aは、通信装置33を用いて、在圏結果通知を受信したことを示す受信情報をサービス提供サーバ40aに送信する(ステップSb62)。サービス提供サーバ40aが受信情報を受け付けた場合、処理装置41aは、端末装置60_Uに通信サービスを提供する(ステップSd62)。ステップSd62の処理終了後、プロファイル提供システム1aは、
図26に示す一連の処理を終了する。
【0131】
2.4:第2実施形態の効果
以上説明したように、第2実施形態では、端末装置60_Uに含まれるeSIM68に、プロファイルPF_Uが提供されることにより、端末装置60_Uに電話番号Aが設定され、ユーザ管理サーバ30aは、端末装置60_UのユーザUに端末装置60_Uが配送されたことを示す配送情報DIを取得した場合、配送情報DIをサービス提供サーバ40aに送信し、サービス提供サーバ40aは、番号情報PI_Aと配送情報DIとをユーザ管理サーバ30aから取得することを契機に、電話番号Aが設定された端末装置60_Uの在圏を開始し、端末装置60_Uの在圏を検出した場合、端末装置60_Uに通信サービスの提供を開始する。プロファイル提供システム1aによれば、事前準備処理によって仮プロファイルTPFを予め生成してあるため、仮プロファイルTPFを用いずにプロファイルPFを生成する場合と比較して、オンライン店舗受付処理の処理量を低減できる。更に、仮プロファイルTPFには、電話番号が記録されていない。従って、実際にはユーザUに使用されない電話番号が確保されるということがなく、電話番号の利用効率の低下を抑制できる。
【0132】
3:変形例
以上の各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲内で適宜に併合され得る。なお、以下に例示する変形例において作用や機能が実施形態と同等である要素については、以上の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
【0133】
3.1:第1変形例
第1実施形態において、プロファイル提供サーバ10は、仮プロファイルTPFとプロファイルPFとを記憶したが、更に、ユーザに未使用の電話番号が記録された1以上のプロファイルPFを記憶してもよい。ユーザに未使用の電話番号が記録されたプロファイルPFを、以下、「未使用プロファイルPFNU」と称する。
【0134】
図27は、第1変形例におけるプロファイル提供サーバ10bの構成を示すブロック図である。プロファイル提供サーバ10bは、例えば、処理装置11bと、計時装置12と、通信装置13と、記憶装置15bとを備える。
【0135】
処理装置11bは、プロファイル提供サーバ10bの全体を制御するプロセッサであり、例えば、単数又は複数のチップで構成される。
【0136】
記憶装置15bは、n1個の仮プロファイルTPF、n2個のプロファイルPF、n6個の未使用プロファイルPFNU、プロファイル管理テーブルPT、処理装置11bが実行する制御プログラムPR1bを含む複数のプログラム、及び、処理装置11bが使用する各種の情報などを記憶する。n6は、1以上の整数である。
【0137】
図28は、第1変形例におけるプロファイル提供システム1bの機能を示す図である。処理装置11bは、記憶装置15bから制御プログラムPR1bを読み出し、読み出した制御プログラムPR1bを実行することによって、受付部110、第1生成部111、第2送信制御部113b、取得部115、判定部116、第2生成部117b、及び、第1送信制御部119として機能する。
【0138】
判定部116は、未使用プロファイルPFNUが記憶装置15bに記憶されているか否かを判定する。
【0139】
第2生成部117bは、判定部116の判定結果が肯定である場合、未使用プロファイルPFNUに記録された番号情報を取得部115が取得した番号情報PI_Aに書き換えることによってプロファイルPF_Uを生成する。一方、判定部116の判定結果が否定である場合、第2生成部117bは、仮プロファイルTPFに番号情報PI_Aに書き換えることによってプロファイルPF_Uを生成する。
【0140】
未使用プロファイルPFNUを用いてプロファイルPFを生成するために、第2送信制御部113bは、複数のICCIDと、複数のICCIDの各々が、仮プロファイルTPFに対応するICCIDであることを示す、又は未使用プロファイルPFNUに対応するICCIDであることを示す対応情報とをユーザ管理サーバ30に送信する。対応情報が示す文字列は、仮プロファイルTPFに対応するICCIDである場合、例えば、「電話番号が未記録である仮プロファイルに対応するICCIDです。」であり、未使用プロファイルPFNUに対応するICCIDである場合、例えば、「未使用の電話番号が記録されたプロファイルに含まれるICCIDです。好ましくはこちらを選択して下さい。」である。
【0141】
ユーザ管理サーバ30が複数のICCIDと複数のICCIDの各々に対応する対応情報とを受け付けた場合、処理装置31は、通信装置33を用いて、複数のICCIDと複数のICCIDの各々に対応する対応情報とを、ユーザ管理端末20に送信する。ユーザ管理端末20は、複数のICCIDの各々が示す文字列と、複数のICCIDの各々に対応する対応情報が示す文字列とを、表示装置23に表示する。ユーザ管理端末20は、オペレータOPの操作によって、ユーザUに払い出すICCID_Uを選択する。未使用プロファイルPFNUに対応するICCIDがICCID_Uである場合、第2生成部117bは、未使用プロファイルPFNUに記録された電話番号を電話番号Aに書き換えることができる。
【0142】
以上、第1変形例によれば、未使用の電話番号が記録された未使用プロファイルPFNUが記憶装置15に記憶されているか否かを判定する判定部116を有し、第2生成部117bは、判定部116の判定結果が肯定である場合、未使用プロファイルPFNUに記録された番号情報を番号情報PI_Aに書き換えることによって、プロファイルを生成し、判定部116の判定結果が否定である場合、仮プロファイルTPFに番号情報PI_Aを書き込むことによって、前記プロファイルを生成する。未使用プロファイルPFNUに記録された番号情報が番号情報PI_Aに書き換わることによって、未使用プロファイルPFNUに記録された電話番号が解放されるので、未使用プロファイルPFNUに記録された電話番号をユーザに割り当てる電話番号として使用でき、電話番号の利用効率を向上できる。
【0143】
3.2:第2変形例
上述のプロファイル提供システムは、第1実施形態及び第2実施形態を組み合わせた形態でもよい。例えば、プロファイル提供システムは、第1実施形態の動作を実行するユーザ管理端末20と、第2実施形態の動作を実行するユーザ管理端末20とを有する。ユーザ管理サーバ30は、ユーザ装置50から端末装置60の購入申し込みを受け付けた場合、第2実施形態の動作を実行し、第1実施形態の動作を実行するユーザ管理端末20からICCIDリストL_ICCIDの送信要求を受け付けた場合、第1実施形態の動作を実行する。サービス提供サーバ40は、番号情報PI_AとIMSI_Uと契約情報CIとをユーザ管理サーバ30から受け付けた場合に、配送情報DIも受け付けていれば第2実施形態の動作を実行し、配送情報DIを受け付けていなければ第1実施形態の動作を実行する。
【0144】
3.3:第3変形例
第2変形例において、ユーザ管理サーバ30は、ステップSb25の処理では、プロファイル準備要求のみをプロファイル提供サーバ10に送信し、ステップSb57の処理では、プロファイル準備要求と配送情報DIとをプロファイル提供サーバ10に送信してもよい。プロファイル準備要求のみを受け付けた場合、プロファイル提供サーバ10は、ステップSc21の処理とステップSc22の処理を、プロファイル準備要求を取得した直後に実行する。一方、プロファイル準備要求と配送情報DIとを受け付けた場合、プロファイル提供サーバ10は、ステップSc51の処理とステップSc52の処理を夜間にバッチ処理として実行してもよい。実店舗受付処理では、ステップSa26の処理が終了し、ユーザUに端末装置60_Uが渡された直後にユーザUが端末装置60_Uの電源を投入する可能性がある。従って、プロファイル提供サーバ10は、ステップSc21とステップSc22の処理を、プロファイル準備要求を取得した直後に実行することが好ましい。一方、オンライン店舗受付処理の終了直後にはユーザUに端末装置60_Uが届いていない可能性が高い。従って、プロファイル提供サーバ10は、ステップSc51の処理とステップSc52の処理とを早急に実行しなくてもよい。第3変形例によれば、ステップSc51の処理とステップSc52の処理を夜間に実行するため、プロファイル提供サーバ10の日中の負荷集中を抑制できる。
【0145】
3.4:第4変形例
第2実施形態は、オンライン店舗サービスによって端末装置60を購入する形態であるが、これに限らない。例えば、第2実施形態は、テレビショッピングにも適用できる。例えば、ユーザUは、テレビショッピングを見て端末装置60を購入する場合、テレビに表示された電話番号に電話をかける。ユーザUからの電話を受けたオペレータOPaは、ユーザ管理端末20aを操作して、ユーザUの氏名情報NI、住所情報AI、及び、契約情報CIを入力する。ユーザ管理端末20aは、ユーザ管理サーバ30aに、ユーザUの氏名情報NI、住所情報AI、及び、契約情報CIを送信する。以降の処理として、ユーザ管理サーバ30aは、
図24のステップSb51を実行する。第2実施形態は、テレビショッピングに限らず、ラジオショッピングにも適用できる。
同様に、第2実施形態は、カタログショッピングにも適用できる。例えば、ユーザUは、カタログを見て端末装置60を購入する場合、カタログに記載された宛先に、ユーザUの氏名、住所、及び、契約内容を記載した郵便物を送付する。ユーザUからの郵便物を受け取ったオペレータOPaは、ユーザ管理端末20aを操作して、ユーザUの氏名情報NI、住所情報AI、及び、契約情報CIを入力する。以降の処理は、テレビショッピングと同一である。
【0146】
3.5:第5変形例
上述の各形態では、プロファイル提供システムは、ユーザ管理端末20とユーザ管理サーバ30とを有するが、プロファイル提供システムは、ユーザ管理端末20とユーザ管理サーバ30との替わりに、ユーザ管理端末20の機能とユーザ管理サーバ30の機能とを有する装置を有してもよい。
【0147】
3.6:第6変形例
上述の各形態において、第3送信制御部311は、通信装置33を用いて、番号情報PI_Aと、ユーザUの契約情報CIとIMSI_Uとをサービス提供サーバ40に送信したが、これに限らない。例えば、第3送信制御部311は、番号情報PI_Aと、ユーザUの契約情報CI及びIMSI_のうちサービス提供サーバ40が必要とする情報と、を送信する。この場合、処理装置41は、番号情報PI_Aと、ユーザUの契約情報CI及びIMSI_のうちサービス提供サーバ40が必要とする情報とを記憶装置45に記憶する。
【0148】
3.7:第7変形例
上述の各形態において、第1生成部111は、複数の仮プロファイルTPFを生成することとして説明したが、1つの仮プロファイルTPFを生成してもよい。1つの仮プロファイルTPFのみ生成する場合、端末装置60_Uに払い出すICCID_Uは必然的に1つに決まるため、第2送信制御部113が、ICCIDを送信しなくてもよい。EID_Uを含むプロファイル送信要求を受け付けた場合、第1送信制御部119は、通信装置13を用いて、第2生成部117が生成した1つのプロファイルPF_Uを端末装置60_Uに送信すればよい。
【0149】
図29は、第7変形例におけるプロファイル提供サーバ10cの構成を示すブロック図である。プロファイル提供サーバ10cは、例えば、処理装置11cと、計時装置12と、通信装置13と、記憶装置15cとを備える。
【0150】
処理装置11cは、プロファイル提供サーバ10cの全体を制御するプロセッサであり、例えば、単数又は複数のチップで構成される。
【0151】
記憶装置15cは、n1個の仮プロファイルTPF、n2個のプロファイルPF、プロファイル管理テーブルPT、処理装置11cが実行する制御プログラムPR1cを含む複数のプログラム、及び、処理装置11cが使用する各種の情報などを記憶する。
【0152】
図30は、第7変形例におけるプロファイル提供システム1cの機能を示す図である。処理装置11cは、記憶装置15cから制御プログラムPR1cを読み出し、読み出した制御プログラムPR1cを実行することによって、第1生成部111c、取得部115c、第2生成部117c、及び、第1送信制御部119cとして機能する。
【0153】
第1生成部111cは、1つの仮プロファイルTPFを生成する。例えば、記憶装置15cが、1つのIMSIを予め記憶しておく。第1生成部111cは、このIMSIを含む仮プロファイルTPFを生成する。
【0154】
取得部115cは、ユーザ管理サーバ30から、番号情報PI_A、及び、EID_Uを取得する。
【0155】
第2生成部117は、仮プロファイルTPFに番号情報PI_Aを書き込むことによってプロファイルPF_Uを生成し、プロファイルPFにEID_Uを対応付ける。
【0156】
第1送信制御部119cは、端末装置60_UからEID_Uを受け付けた場合、通信装置13を用いて、プロファイルPF_Uを端末装置60_Uに送信させる。
【0157】
3.8:第8変形例
上述の各形態において、第2送信制御部113は、ICCIDリストL_ICCIDをユーザ管理サーバ30に送信したが、ICCIDリストL_ICCIDを送信しなくてもよい。ICCIDを送信しない場合、取得部115は、ユーザ管理サーバ30から、番号情報PI_A及びEID_Uを取得し、ICCID_Uを取得しなくてもよい。第2生成部117は、複数の仮プロファイルTPFのうち、任意の仮プロファイルTPFに番号情報PI_Aを書き込むことにより、プロファイルPF_Uを生成すればよい。生成されたプロファイルPF_Uに含まれるICCIDが、ICCID_Uである。
【0158】
3.9:第9変形例
第1実施形態において、ユーザ管理サーバ30は、ICCIDリストL_ICCIDをユーザ管理端末20に送信したが、払い出すことが可能なICCIDの個数のみをユーザ管理端末20に送信してもよい。ユーザ管理端末20は、ユーザUの登録人数が、ユーザ管理サーバ30から受け付けた個数に到達するまで、ユーザ管理サーバ30に新規ユーザの登録を要求できる。ユーザ管理端末20は、ステップSa25の処理の替わりに、EID_U、番号情報PI_A、氏名情報NI、住所情報AI、及び、契約情報CIをユーザ管理サーバ30に送信する。ユーザ管理サーバ30は、ステップSb22の処理において、ユーザ管理テーブルCT内のレコードCTRのうち、氏名情報NI、住所情報AI、契約情報CI、状態情報SI、及び、EIDが空欄であるいずれか1つのレコードCTRに、氏名情報NIと、住所情報AIと、契約情報CIと、状態情報SIと、EID_Uとを追加する。このレコードCTRのICCIDが、ICCID_Uである。
【0159】
3.10:第10変形例
上述の各形態において、端末装置60は、eSIM68を有したが、eSIM68の替わりに、書き換え可能なSIMを有してもよい。この書き換え可能なSIMは、挿抜可能であってもよい。
【0160】
3.11:第11変形例
上述の各形態におけるプロファイル提供システムは、プロファイル提供サーバ10を1つ有するが、複数有してもよい。同様に、上述の各形態におけるプロファイル提供システムは、ユーザ管理サーバ30を1つ有するが、複数有してもよい。同様に、上述の各形態におけるプロファイル提供システムは、ユーザ管理端末20を1つ有するが、ユーザ管理端末20を複数有してもよい。例えば、プロファイル提供システム1が複数のユーザ管理端末20を複数有する場合、事前準備処理を実行するユーザ管理端末20と、実店舗受付処理を実行するユーザ管理端末20とは、互いに同一でもよいし異なってもよい。同様に、プロファイル提供システム1aが複数のユーザ管理端末20aを複数有する場合、事前準備処理を実行するユーザ管理端末20aと、オンライン店舗受付処理を実行するユーザ管理端末20aとは、互いに同一でもよいし異なってもよい。
【0161】
3.12:第12変形例
上述の各形態において、受付部110は、ユーザ管理サーバ30から複数のIMSIを受け付けるが、ユーザ管理端末20から複数のIMSIを受け付けてもよい。
【0162】
3.13:その他
(1)上述した各形態では、記憶装置15は、処理装置11が読取可能な記録媒体であり、ROM及びRAMなどを例示したが、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ)、CD-ROM(Compact Disc-ROM)、レジスタ、リムーバブルディスク、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ、データベース、サーバその他の適切な記憶媒体である。また、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。また、プログラムは、電気通信回線を介して通信網から送信されてもよい。記憶装置35、記憶装置25、記憶装置45、記憶装置35a、記憶装置25a、記憶装置45a、記憶装置55、及び、記憶装置65についても、記憶装置15と同様である。
【0163】
(2)上述した実施形態において、説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0164】
(3)上述した実施形態において、入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
【0165】
(4)上述した実施形態において、判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
【0166】
(5)上述した実施形態において例示した処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
【0167】
(6)
図12、
図23、
図28、及び、
図30に例示された各機能は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
【0168】
また、通信装置13、通信装置27、通信装置33、通信装置43、及び、通信装置57は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置13、通信装置27、通信装置33、通信装置43、及び、通信装置57は、例えば、周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。
【0169】
また、通信装置67は、無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置67は、例えば、周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。
【0170】
(7)上述した各形態で例示したプログラムは、ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
【0171】
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
【0172】
(8)前述の各形態において、「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
【0173】
(9)本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。
【0174】
(10)上述した各形態において、プロファイル提供サーバ10、ユーザ管理サーバ30、及び、サービス提供サーバ40は、移動局(MS:Mobile Station)である場合が含まれる。移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。また、本開示においては、「移動局」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」等の用語は、互換的に使用され得る。
【0175】
(11)上述した各形態において、「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
【0176】
(12)上述した各形態において、「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
【0177】
(13)本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
【0178】
(14)上述した各形態において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。更に、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
【0179】
(15)本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
【0180】
(16)本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」等の用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
【0181】
(17)本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
【0182】
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【符号の説明】
【0183】
1,1a,1b,1c…プロファイル提供システム、10,10b、10c…プロファイル提供サーバ,11,11b,11c…処理装置、15,15b,15c…記憶装置、30,30a…ユーザ管理サーバ、31,31a…処理装置、35,35a…記憶装置、40,40a…サービス提供サーバ、41,41a…処理装置、45,45a…記憶装置、50…ユーザ装置、60、60_U…端末装置、110…受付部、111…第1生成部、113,113b…第2送信制御部、115…取得部、116…判定部、117,117b…第2生成部、119…第1送信制御部、311,311a…第3送信制御部、411…監視部、413,413a…提供部、DI…配送情報、PFNU…未使用プロファイル、PF…プロファイル、PI…番号情報、TPF…仮プロファイル。