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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-06
(45)【発行日】2024-02-15
(54)【発明の名称】包装箱
(51)【国際特許分類】
   B65D 5/52 20060101AFI20240207BHJP
【FI】
B65D5/52 E
B65D5/52 J
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020048012
(22)【出願日】2020-03-18
(65)【公開番号】P2021147078
(43)【公開日】2021-09-27
【審査請求日】2022-10-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000166258
【氏名又は名称】古林紙工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100130513
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 直也
(74)【代理人】
【識別番号】100074206
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 文二
(74)【代理人】
【識別番号】100130177
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 弥一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100112575
【弁理士】
【氏名又は名称】田川 孝由
(74)【代理人】
【識別番号】100167380
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 隆
(72)【発明者】
【氏名】有馬 実咲
(72)【発明者】
【氏名】津野 和久
(72)【発明者】
【氏名】井上 宏
【審査官】田中 一正
(56)【参考文献】
【文献】実開昭63-023228(JP,U)
【文献】特開2011-114258(JP,A)
【文献】実開平03-097025(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 5/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
扁平四角状商品(P)をその表裏面を重ねて収納する包装箱(A)であって、
前板(12)及び後板(13)両側の側板(14、14)とからなる四角筒状胴部(10)と、前記胴部(10)の底面を覆う底板(11)と、前記胴部(10)の前記前板(12)と前記後板(13)の間に前記前板(12)側に向かって下向き傾斜する部分を有する商品載置板(15)とを有し、
前記商品載置板(15)は、前記下向き傾斜する部分前記前板(12)側に商品(P)の一つが落ち込んで起立する凹部(20)と、前記凹部(20)から上方へ立ち上がり前記下向き傾斜する部分の前縁に至る立板(16)とを有し、前記凹部(20)はその中に落ち込んだ前記商品(P)に重なるつぎの前記商品(P)が落ちない大きさに設定されてい陳列用包装箱。
【請求項2】
請求項1に記載の陳列用包装箱であって、前記後板(13)の上縁に背板(15a)が連設され、前記前板(12)及び前記両側の側板(14、14)の上縁に、前記背板(15a)と同一高さの蓋片(12’、14’、14’)切り目線(c)を介してそれぞれ設けられており、
販売陳列時には、前記切り目線(c)を介して前記蓋片(12’、14’、14’が前記胴部(10)から切り取り可能で、前記商品載置板(15)は前記背板(15a)に連設されている陳列用包装箱。
【請求項3】
請求項2に記載陳列用包装箱に用いられるブランクであって、
前記前板(12)、前記後板(13)、前記両側の側板(14、14)が折り目線(r)を介して直線状に連設され、前記後板(13)の上縁に折り目線(r)を介して背板(15a)が連設され、前記前板(12)及び前記両側の側板(14、14)の上縁に前記背板(15a)と同一高さの蓋片(12’、14’、14’)が切り目線(c)を介してそれぞれ連設され、前記前板(12)、前記後板(13)及び前記両側の側板(14、14)の下縁に、折り目線(r)を介して前記底板(11)をなす底片(11a、11b、11c、11d)が連設されているブランク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は包装箱に関する。
【背景技術】
【0002】
多数のチョコレート、レトルト食品等は、四角状扁平箱に収納され、これらの商品は、その表裏面を重ねて陳列される。このとき、前方から後方に向かって階段状に商品を重ねて見やすくして陳列する場合がある。例えば、特許文献1、2に示すものがある。
その特許文献1記載の包装箱は、箱本体内の底板の両端を直角に立ち上げ、その立ち上げ片をそれぞれ箱本体の前後板に重ね、その一方の立ち上げ片の上縁を持ち上げて前記底板を傾斜させるとともに、他方の立ち上げ片を前記前板に係止して、収納した商品を階段状に陳列し得る(同文献1実用新案登録請求の範囲、第4図等参照)。
特許文献2に記載の包装箱は、箱本体に前後方向に傾斜する中敷板が設けられ、その中敷板に商品をその前後を重ねて載置して階段状に陳列し得るものであり、その陳列時、箱本体の上半分を切り取って前記商品を露出させる(同文献2図7図9等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実公昭43-15563号公報
【文献】特開2000-109054号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の階段状に陳列し得る包装箱は、その商品の載置面(底面)は前後方向全長に亘って傾斜しているため、商品のすわりが悪いとともに、一番前(最前列)の商品を取り除くと、その後ろの重なった商品がスムースに底面を滑り落ちずに、一番前に起立して位置しない場合が生じている。起立しないと見栄えの悪い陳列状態となる。
【0005】
この発明は、以上の実情の下、従来にない、階段状に陳列し得る包装箱を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
その課題を達成するために、この発明は、傾斜する商品載置面の最下部に商品が落ち込んで起立する凹部を形成することとしたのである。
このようにすれば、その凹部に位置する一番前の商品を取り除くと、その後ろに重なった商品が商品を取り去った凹部に滑り落ちる。このとき、その滑り落ちた商品は傾斜面ではなく凹部に位置するため、起立し易く、その後ろの商品も商品載置面を滑り落ちて前記凹部に落ちた商品に重なる。この状態は一番前の商品が起立し、その後ろに階段状に商品が重なって見栄えの良い陳列状態となる。
【0007】
具体的には、扁平四角状商品をその表裏面を重ねて収納する包装箱であって、前後板と両側板とからなる四角筒状胴部と、その胴部の底面を覆う底板と、前記胴部内の前板と後板の間に前板側に下向き傾斜させて設けた商品載置板とを有し、この商品載置板は、前板側に商品の一つが落ち込んで起立する凹部を有し、その凹部はその中に落ち込んだ商品に重なるつぎの商品が落ちない大きさに設定されている構成を採用したのである。
【0008】
この陳列用包装箱のブランクとしては、例えば、上記前板、後板、側板が折り目線を介して直線状に連接され、後板の上縁に折り目線を介して背板、商品載置板、立板、フラップを連続して設け、前記前板、側板、後板、側板を順々に内側に折り曲げて、側板の側縁の糊片を後板の裏面に貼着して胴部を形成するとともに、その胴部に底板を設け、前記背板を後板内側に沿わせながら前記商品載置板を胴部に折り込むとともに、立板を前記商品載置板から下方に折り曲げ、さらにフラップを立板から谷折りして底板に沿わせ、フラップの上方に上記凹部を形成する構成を採用し得る。
【0009】
上記陳列用包包箱において、上記前板及び両側板の上縁に、上記背板と同一高さの蓋片を切り目線を介してそれぞれ設けられた構成とすれば、上記胴部に商品を収納して梱包し、販売陳列時には、前記切り目線を介して蓋片を切りとるとともに、背板を後板の内側に沿わせながら商品載置板を胴部に折り込み、立板を商品載置板から下方に折り曲げ、さらにフラップを立板から谷折りして底板に沿わせ、フラップの上方に凹部を形成した後、胴部に商品を入れてその表裏面を重ねて収納するとともに、最前列の商品を凹部に落として、その最前列の商品に重なる次の商品以降を前記商品載置板に階段状に位置させることができる。
この構成であれば、商品の運搬時には、梱包状態となって、その運搬が容易なものとなり、販売時には、商品を階段状に陳列できる。
【0010】
この梱包・陳列用包装箱のブランクとしては、例えば、上記陳列用包装箱のブランクにおいて、上記後板の上縁に折り目線を介して背板、商品載置板、立板、フラップを連続して設けるとともに、前板及び両側板の上縁に、背板と同一高さの蓋片を切り目線を介してそれぞれ設けた構成を採用することができる。
【発明の効果】
【0011】
この発明は以上のように構成したので、従来になかった階段状に陳列し得る包装箱とし得る。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】この発明に係る包装箱の一実施形態の作用説明用斜視図
図2】同作用説明用斜視図
図3】同実施形態の商品陳列状態の斜視図
図4図3の切断正面図
図5】同実施形態の作用図
図6】同実施形態の展開図
図7】他の実施形態の分解斜視図
図8】同実施形態の商品陳列状態の斜視図
図9】同実施形態の展開図
図10】さらに他の実施形態の作用説明用斜視図
図11】同作用説明用斜視図
図12】同実施形態の商品陳列状態の斜視図
図13図12の切断正面図
図14】同実施形態の展開図
図15】さらに他の実施形態の作用説明用斜視図
図16】同作用説明用斜視図
図17】同実施形態の商品陳列状態の斜視図
図18図17の切断一部省略正面図
図19】同実施形態の展開図
図20】さらに他の実施形態の作用説明用斜視図
図21】同作用説明用斜視図
図22】同実施形態の商品陳列状態の斜視図
図23図22の切断一部省略正面図
図24】同実施形態の展開図
図25】さらに他の実施形態の蓋を開いた状態の斜視図
図26】同梱包状態の斜視図
図27】同作用説明用斜視図
図28】同作用説明用斜視図
図29】同実施形態の商品陳列状態の斜視図
図30図29の切断正面図
図31】同実施形態の展開図
【発明を実施するための形態】
【0013】
この発明に係る包装箱の一実施形態を図1図6に示し、この包装箱A1(以下、A1~A6の総称符号を「A」とする。)は、板紙、プラスチックシート、又は紙とプラスチックの複合シート等から打ち抜かれた図6に示す展開素材(ブランク)A1’から製作される(A2~A6も同じ)。なお、この明細書では、包装箱Aを水平面上においた状態で、水平面上にて相直交する一方を前後、他方を左右と称し、水平面に対して直交する鉛直方向に沿う上方を上、下方を下と称する。また、ブランクの展開状態でいう各部の左右、上縁、下縁とは、このブランクが組立てられた図3図8図10図15図20図25で示す包装箱Aの状態で、各部の左右、上縁、下縁を構成することとなるものを左右、上縁、下縁という。また、図6図9図14図19図24図31中、太実線cは切り目線、細実線rは折り目線、破線r’はミシン目線であり、切り目線cはこの部分で切り落とされ、折り目線rは折り曲げられ、ミシン目線r’は同様に折り曲げられるが、折り目線rに比べて折り目癖が形成される。
【0014】
一実施形態の包装箱A1は、図1に示すように、底板11とその前後の前板12と後板13と左右の側板14、14とで有底の四角筒状胴部10が構成され、図6に示すブランクA1’(以下、A1’~A6’の総称符号を「A’」とする。)から組み立てられる。そのブランクA1’は、前板12の両側に折り目線rを介して側板14、14が連接され、その各側板14、14の側縁に折り目線rを介して後板13、糊片14aを連接している。
【0015】
後板13の上縁には背板15aを介して中底板(商品載置板)15が連設され、中底板15の先端部に立板16及びフラップ17がミシン目線r’を介して連続して設けられている。底板11は各底片11a、11b、11c、11dによってハンドロックボトム(地獄底)を構成するものである。
中底板15は、その背板15aとの連接部両端から立板16に向かって対の折り目線rを設け、その折り目線rの立板16との連接部に至った所から、外側に二股状に折り目線rを側縁まで形成して襠片18を形成している。図中、19は前板12を切り欠いて形成した商品窓である。
【0016】
このブランクA1’は、前板12に対し、一方の側板14、後板13を折り目線rを介して内側に折るとともに(山折りするとともに)、他方の側板14を内側に折り曲げてその糊片14aを後板13の裏面に貼着して四角筒状の胴部10を構成する。その後、各底片11a、11b、11c、11dを適宜に噛み合わせて底板11を形成する。
【0017】
中底板15は、図1から図2に示すように、対の折り目線r及び襠片18を介して両側の立片15bを下方に折り曲げる(谷折りする)とともに、立板16を立ち上げ、フラップ17を立板16に対して山折りする。
この状態の中底板15と背板15aを後板13の内側に沿わせながら胴部10に折り込むとともに、フラップ17を底板11に沿わせる。このようにすると、後板13の途中から、中底板15が前方に傾斜して立板16で垂直に折れ、フラップ17に至った状態となって凹部20が形成される(図2図3参照)。
【0018】
このため、図3図5に示すように、扁平四角状の商品Pを表裏を重ねて中底板15上に収めると、一番前(最前列)の商品Pは凹部20に落ちて真っ直ぐに立ち上がり、それに続く、商品Pは、凹部20が商品Pが落ちない大きさ(幅w)に設定されているため、その一番前の商品Pを除いて、階段状に中底板15上に位置する。
【0019】
この状態で陳列して商品Pを販売する。図5に示すように、一番前の商品Pが買われて引き抜かれると、その後方の商品Pの荷重で中底板15を滑って一番前となった商品Pが凹部20に落ちて真っ直ぐに立ち上がる。以降、凹部20内の商品Pが抜かれれば、同様な作用によって、中底板15上にある商品Pが順々に滑って凹部20に落ちて真っ直ぐに立ち上がる。中底板15から商品Pが下方に滑った空間(スペース)には、商品Pを適宜に補充する。
【0020】
上記包装箱A1において、図7図9に示す包装箱A2のように、中底板15等は別物B2とし得る。この包装箱A2は図9に示すブランクA2’から組み立てる。このブランクA2’の胴部10を構成する前後板12,13、側板14,14、糊片14a、底板11は前記実施形態A1’と同一構成であり、中底板15を成すブランクB2’は、中底板15の側縁に台形状の立片15bを連接し、同上縁(先端縁)に立板16及びフラップ17が連続して設けられている。
【0021】
この実施形態の包装箱A2は、図7に示すように、上記実施形態の包装箱A1と同様にして胴部10を形成し、中底板15に対し、立片15b、立板16及びフラップ17を山折り又は谷折りし、それを胴部10内に嵌め、後板13の途中から、中底板15が前方に傾斜して立板16で垂直に折れ、フラップ17が前板12に至った状態となって凹部20が形成される(図8参照)。
【0022】
この包装箱A2に、図8に示すように、同様に、扁平四角状の商品Pを表裏を重ねて中底板(商品載置板)15上に収めると、一番前の商品Pは凹部20に落ちて真っ直ぐに立ち上がり、それに続く商品Pは、階段状に中底板15に位置する。
この状態で陳列して商品Pを販売し、同様に、一番前の商品Pが買われて引き抜かれると、その後方の商品Pの荷重で中底板15を滑って一番前となった商品Pが凹部20に落ちて真っ直ぐに立ち上がる。
この実施形態の包装箱A2において、中底板15を成すブランクB2’は、包装箱A1と同様に、後板13の上縁に背板15aを介して連接することができる。
【0023】
図10図14に示す実施形態の包装箱A3は、包装箱A1において、中底板15の立片15bの一方をその側縁に連接し、他方を中底板15を切り起して形成したものである。
この包装箱A3は、図10に示すように、同様に、胴部10を組み立て後、図11に示すように、両立片15b、15bを立ち上げて、その状態で胴部10内に嵌めると、後板13の途中から、中底板15が前方に傾斜して立板16で垂直に折れ、フラップ17が前板12に至った状態となって凹部20が形成される(図12参照)。このとき、立片15bはその下縁が底板11に当接して中底板15の脚の役目を果たす。
【0024】
この包装箱A3に、図12図13に示すように、同様に、扁平四角状の商品Pを表裏を重ねて中底板(商品載置板)15上に収めると、一番前の商品Pは凹部20に落ちて真っ直ぐに立ち上がり、それに続く商品Pは、階段状に中底板15に位置する。
この状態で陳列して商品Pを販売し、同様に、一番前の商品Pが買われて引き抜かれると、その後方の商品Pの荷重で中底板15を滑って一番前となった商品Pが凹部20に落ちて真っ直ぐに立ち上がる。
【0025】
図15図19に示す実施形態の包装箱A4は、上記実施形態の包装箱A1において、商品Pを横向きに収納するものであり、同一符号は同一物を示し、その作用は同じである。
図20図24に示す実施形態の包装箱A5は、上記実施形態の包装箱A3において、商品Pを横向き収納するものであり、中底板15に両側の立片15bを切り起しで形成し、同一符号は同一物を示し、その作用は同じである。
【0026】
図25図31に示す実施形態は、運搬用に梱包を考慮した包装箱A6であり、この包装箱A6は、図31に示すブランクA6’から構成する。この包装箱A6は、前後板12、13及び側板14,14の一縁(上縁)にジッパーやミシン刃による切り目線cを介して蓋片12’、14’、14’及びフラップ片14b、14bを設けたものである。図中、21は側板14に切り起しにより形成した受板である。
【0027】
このブランクA6’から、図25に示すように、同様にして有底の胴部10を構成すると、その胴部10の内は、商品Pが所要数(実施形態では5個)入る大きさとなり、図26に示すように、胴部10に商品Pを収納して中底板15でもって蓋をして梱包する。この状態で運搬する。
【0028】
陳列する場合は、図27に示すように、まず、中底板15を上方に持ちあげて蓋を開け、切り目線cでもって蓋片12’、14’、14’、フラップ片14b、14bを切り離すとともに、商品Pを胴部10から取り出す。
つぎに、図28に示すように、受板21を内側に折り立てて、背板15aから立ち上った中底板15を、図28の矢印で示すように胴部10内に押し込みむ。そのとき、図29に示すように、背板15aを後板13の内側に沿わせながら胴部10に折り込むとともに、フラップ17を底板11に沿わせる。このようにすると、後板13の途中から、中底板15が前方に傾斜して立板16で垂直に折れ、フラップ17が前板12に至った状態となって凹部20が形成される(図29図30参照)。このとき、中底板15の側縁が受板21の切り起し孔の下縁と同一レベル(添わせる)とすることが好ましく、さらに、前記側縁に突起を形成し、その突起を切り起し孔の下縁に係止するようにしても良い。
【0029】
このため、図29図30に示すように、扁平四角状の商品Pを表裏を重ねて中底板(載置板)15上に収める(入れ直す)と、一番前の商品Pは凹部20に落ちて真っ直ぐに立ち上がり、それに続く、商品Pは、凹部20が商品Pが落ちない大きさに設定されているため、その一番前の商品Pを除いて、階段状に中底板15上に位置する。
この陳列状態において、商品Pを取り出せば、同様にして後ろの商品Pが中底板15上を滑り落ちて凹部20に嵌るとともに、その後ろの商品Pも滑り落ちる。
【0030】
上記各包装箱A1~A5においても、前板12及び側板14、14に切り目線cを介して蓋となる蓋片12’、14’、14’やフラップ片14b、14bを設けて、包装箱A6と同様な梱包箱とし得る。このとき、図7図8で示す包装箱A2は、後板13に折り目線rを介してフラップ片を設けることができ、ブランクB2’は胴部10内に適宜に収納するか、別にして運搬しても良い。
また、商品Pが接して移動する面、特に中底板15の表面(商品Pが滑る面)には、樹脂コーティング等によって滑面とすることが好ましい。
【0031】
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0032】
A、A1、A2、A3、A4,A5、A6 包装箱
A’、A1’、A2’、A3’、A4’,A5’、A6’ 包装箱用ブランク
P 商品
最前列の商品
最前列の商品につづく商品
10 包装箱の胴部
11 底板
12 前板
13 後板
14 側板
14’ 蓋片
15 商品載置板(中底板)
15a 背板
16 立板
17 フラップ
20 凹部
c 切り目線
r 折り目線
r’ミシン目折り目線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31