(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-06
(45)【発行日】2024-02-15
(54)【発明の名称】ビーム切り替え時間能力のフィードバック
(51)【国際特許分類】
H04B 7/08 20060101AFI20240207BHJP
H04B 7/06 20060101ALI20240207BHJP
H04W 8/24 20090101ALI20240207BHJP
H04W 88/02 20090101ALI20240207BHJP
【FI】
H04B7/08 800
H04B7/06 950
H04W8/24
H04W88/02 140
(21)【出願番号】P 2020543602
(86)(22)【出願日】2019-02-14
(86)【国際出願番号】 US2019017936
(87)【国際公開番号】W WO2019161008
(87)【国際公開日】2019-08-22
【審査請求日】2022-01-26
(32)【優先日】2018-02-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2018-02-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-02-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジョウ、ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ルオ、タオ
(72)【発明者】
【氏名】ゲオルギウ、バレンティン・アレクサンドル
(72)【発明者】
【氏名】チャッラ、ラグー
(72)【発明者】
【氏名】ヘ、ルーファ
(72)【発明者】
【氏名】リ、ヨン
(72)【発明者】
【氏名】ビントラ、ティモ・ビッレ
【審査官】原田 聖子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/031870(WO,A1)
【文献】特表2017-531352(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0122830(US,A1)
【文献】特開2004-320776(JP,A)
【文献】国際公開第2014/049799(WO,A1)
【文献】特開2008-306599(JP,A)
【文献】特開2012-138951(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/08
H04B 7/06
H04W 8/24
H04W 88/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のデバイスによるワイヤレス通信のための方法であって、
前記第1のデバイスの
電源投入されたモジュール
に関連付けられた第1のビームから前記第1のデバイスの
電源停止されたモジュール
に関連付けられた第2のビームへの前記第1のデバイスにおけるビーム切り替えに関連付けられた少なくとも1つのレイテンシを決定することと、
第2のデバイスが前記第1のデバイスにビーム切り替えコマンドを送った後に、前記第1のデバイスが測定信号のセットを
受信すること、或いは測定することがいつ可能になるかを、前記第2のデバイスが決定するために前記少なくとも1つのレイテンシを使用するように前記第2のデバイスにシグナリングすることと
を備える、方法。
【請求項2】
前記測定信号のセットは、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ビーム切り替えは、前記第2のデバイスから信号をダウンリンク受信することにおける受信ビーム切り替えを含む、又は、前記ビーム切り替えは、前記第2のデバイスに信号をアップリンク送信することにおける送信ビーム切り替えを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
ビーム切り替えレイテンシの単位がシンボル数であり、前記第1のデバイスは、サブキャリア間隔に少なくとも部分的に依存するビーム切り替えレイテンシをシグナリングする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つのレイテンシは、
前記
電源投入されたモジュールに関連付けられたビームから前記
電源停止されたモジュールに関連付けられたビームへのパネル間ビーム切り替えに関連付けられた第1のレイテンシと、
前記
電源投入されたモジュールに関連付けられたビームから前記
電源投入されたモジュールに関連付けられた別のビームへのイントラビーム切り替えに関連付けられた、前記第1のレイテンシより小さい第2のレイテンシと
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記
電源停止されたモジュールの現在の電力モードに基づいて、前記レイテンシについての更新された値を決定することと、
前記レイテンシについての前記更新された値のインジケーションを前記第2のデバイスにシグナリングすることと
を更に備える、請求項
5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のデバイスは、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を介してシグナリングされたビーム切り替えコマンドを受信し、
前記第1のデバイスは、前記第1のデバイスが前記測定信号のセットを
受信すること、或いは測定することがいつ可能になるかを決定するために、前記第2のデバイスが示されたレイテンシを使用するべきか否かを、肯定応答(ACK)を介して示す、
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
第1のデバイスによるワイヤレス通信のための方法であって、
第2のデバイスにおけるビーム切り替えに関連付けられたレイテンシを示すシグナリングを前記第2のデバイスから受信することと、ここにおいて、前記レイテンシは、前記第2のデバイスの
電源投入されたモジュール
に関連付けられた第1のビームから前記第2のデバイスの
電源停止されたモジュール
に関連付けられた第2のビームへの前記ビーム切り替えに関連付けられており、
前記第1のデバイスが前記第2のデバイスにビーム切り替えコマンドを送った後に、前記第2のデバイスが測定信号のセットを
受信すること、或いは測定することがいつ可能になるかを、決定するために前記レイテンシを使用することと
を備える、方法。
【請求項9】
第1のデバイスによるワイヤレス通信のための装置であって、
前記第1のデバイスの
電源投入されたモジュール
に関連付けられた第1のビームから前記第1のデバイスの
電源停止されたモジュール
に関連付けられた第2のビームへの前記第1のデバイスにおけるビーム切り替えに関連付けられた少なくとも1つのレイテンシを決定するための手段と、
第2のデバイスが前記第1のデバイスにビーム切り替えコマンドを送った後に、前記第1のデバイスが測定信号のセットを
受信すること、或いは測定することがいつ可能になるかを、前記第2のデバイスが決定するために、前記少なくとも1つのレイテンシを使用するように前記第2のデバイスにシグナリングするための手段と
を備える、装置。
【請求項10】
第1のデバイスによるワイヤレス通信のための装置であって、
第2のデバイスにおけるビーム切り替えに関連付けられたレイテンシを示すシグナリングを前記第2のデバイスから受信するための手段と、ここにおいて、前記レイテンシは、前記第2のデバイスの
電源投入されたモジュール
に関連付けられた第1のビームから前記第2のデバイスの
電源停止されたモジュール
に関連付けられた第2のビームへの前記ビーム切り替えに関連付けられており、
前記第1のデバイスが前記第2のデバイスにビーム切り替えコマンドを送った後に、前記第2のデバイスが測定信号のセットを
受信すること、或いは測定することがいつ可能になるかを、決定するために前記レイテンシを使用するための手段と
を備える、装置。
【発明の詳細な説明】
【米国特許法第119条に基づく優先権の主張】
【0001】
[0001] 本願は、2019年2月13日に出願された米国特許出願第16/274,359号の優先権を主張し、それは、2018年2月16日に出願された米国仮特許出願第62/710,456号及び2018年2月20日に出願された米国仮特許出願第62/633,068号の利益及び優先権を主張し、それらは、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
[0002] 本開示は、一般に通信システム(ommunications system)に関し、より詳細には、ニューラジオ(NR:new radio)技術に従って動作する通信システムを使用してビーム切り替えレイテンシ(beam switch latency)を提供するための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] ワイヤレス通信システムは、電話通信、ビデオ、データ、メッセージング、及びブロードキャストなどの様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(例えば、帯域幅、送信電力)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能である多元接続技術を用い得る。そのような多元接続技術の例は、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))システム、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)システム、及び時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)システムを含む。
【0004】
[0004] いくつかの例では、ワイヤレス多元接続通信システムは、いくつかの基地局(base station)を含み得、各々が、別名ユーザ機器(UE:user equipment)として知られている複数の通信デバイス(communication device)のための通信を同時にサポートする。LTE又はLTE-Aネットワークでは、1つ又は複数の基地局のセットは、eノードB(eNB)を定義し得る。他の例では(例えば、次世代又は5Gネットワークでは)、ワイヤレス多元接続通信システムは、いくつかの集中型ユニット(CU)(例えば、集中型ノード(CN)、アクセスノードコントローラ(ANC)、等)と通信状態にあるいくつかの分散型ユニット(DU:distributed unit)(例えば、エッジユニット(EU)、エッジノード(EN)、無線ヘッド(RH)、スマート無線ヘッド(SRH)、送受信ポイント(TRP:transmission reception point)、等)を含み得、ここで、集中型ユニットと通信状態にある1つ又は複数の分散型ユニットのセットは、アクセスノード(例えば、ニューラジオ基地局(NR BS)、ニューラジオノードB(NR NB)、ネットワークノード、5G NB、eNB、次世代ノードB(gNB)、等)を定義し得る。基地局又はDUは、(例えば、基地局から又はUEへの送信のための)ダウンリンクチャネル上で、及び(例えば、UEから基地局又は分散型ユニットへの送信のための)アップリンクチャネル上で、UEのセットと通信し得る。
【0005】
[0005] これらの多元接続技術は、異なるワイヤレスデバイスが、都市、国家、地域、更には地球規模で通信することを可能にする共通プロトコルを提供するために、様々な電気通信規格において採用されてきた。新興の電気通信規格の例は、ニューラジオ(NR)、例えば、5G無線アクセスである。NRは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって公表されたLTEモバイル規格に対する拡張セットである。それは、スペクトル効率を改善することと、コストを下げることと、サービスを改善することと、新しいスペクトルを利用することと、ダウンリンク(DL:downlink)上及びアップリンク(UL:uplink)上でサイクリックプレフィックス(CP:cyclic prefix)を伴うOFDMAを使用して他のオープン規格とより良く統合することとによって、モバイルブロードバンドインターネットアクセスをより良くサポートし、並びにビームフォーミングと、多入力多出力(MIMO)アンテナ技術と、キャリアアグリゲーションと、をより良くサポートするように設計されている。
【0006】
[0006] しかしながら、モバイルブロードバンドアクセスに対する需要が増大し続けるにつれて、NR技術における更なる改善の要望が存在する。好ましくは、これらの改善は、他の多元接続技術及びこれらの技術を用いる電気通信規格に適用可能であるべきである。
【発明の概要】
【0007】
[0007] 本開示のシステム、方法、及びデバイスは各々、いくつかの態様を有し、それらのうちのどれ1つとして、その望ましい属性を単独で担うものではない。後続する特許請求の範囲によって表されるようなこの開示の範囲を限定することなしに、ここでいくつかの特徴が簡潔に論述されることになる。この論述を考慮した後に、及び特に「詳細な説明」と題されたセクションを読んだ後に、この開示の特徴がワイヤレスネットワーク中のアクセスポイントと局との間での改善された通信を含む利点をどのように提供するかが理解されるであろう。
【0008】
[0008] ある特定の態様は、ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信のための方法を提供する。方法は一般に、ターゲットアンテナアレイモジュール(target antenna array module)が低電力モード(low power mode)にあるときに、ソースアンテナアレイモジュール(source antenna array module)からターゲットモジュール(target module)へのビーム切り替え(beam switch)に関連付けられたレイテンシ(latency)を決定することと、ビーム切り替えのためのコマンド(command)を送った後に、決定されたレイテンシ(determined latency)を使用するように基地局にシグナリング(signaling)することとを含む。
【0009】
[0009] ある特定の態様は、ネットワークエンティティによるワイヤレス通信のための方法を提供する。方法は一般に、ソースアンテナアレイモジュールからターゲットアンテナへのユーザ機器におけるビーム切り替えに関連付けられたビーム切り替えレイテンシのインジケーション(indication)をUEから受信することと、UEにビーム切り替えコマンドを送ることと、ビーム切り替えコマンドを送った後に、示されたビーム切り替えレイテンシを適用することとを含む。
【0010】
[0010] 態様は一般に、添付の図面を参照して及びそれらによって例示されるように本明細書で実質的に説明されるような、方法、装置、システム、コンピュータ可読媒体、及び処理システムを含む。数多くの他の態様が提供される。
【0011】
[0011] 前述の目的及び関連する目的の達成のために、1つ又は複数の態様は、以下において十分に説明され、且つ特許請求の範囲で特に指摘される特徴を備える。以下の説明及び付属の図面は、1つ又は複数の態様のある特定の例示的な特徴を詳細に記載する。これらの特徴は、しかしながら、様々な態様の原理が用いられ得る様々な方法のうちのほんの一部を示しているに過ぎず、この説明は、全てのそのような態様及びそれらの同等物を含むことを意図される。
【0012】
[0012] 本開示の上記された特徴が詳細に理解されることができるように、上記に簡潔に要約されたより具体的な説明が、態様への参照によってなされ得、それらのうちのいくつかは、添付された図面に例示される。しかしながら、添付された図面は、この開示のある特定の典型的な態様のみを例示しており、従って、その説明が他の同等に効果的な態様を認め得ることから、その範囲を限定していると見なされるべきではないことに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】[0013] 本開示の態様が実行され得る実例的な電気通信システムを概念的に例示するブロック図である。
【
図2】[0014] 本開示のある特定の態様による、分散型RANの実例的な論理アーキテクチャを例示するブロック図である。
【
図3】[0015] 本開示のある特定の態様による、分散型RANの実例的な物理アーキテクチャを例示する図である。
【
図4】[0016] 本開示のある特定の態様による、実例的なBS及びユーザ機器(UE)の設計を概念的に例示するブロック図である。
【
図5】[0017] 本開示のある特定の態様による、通信プロトコルスタックをインプリメントするための例を示す図である。
【
図6】[0018] 本開示のある特定の態様による、ニューラジオ(NR)システムのためのフレームフォーマットの例を例示する。
【
図7】本開示の態様による、UE上のアンテナアレイモジュール配置の例を例示する。
【
図8】[0019] 本開示の態様による、経時的なアンテナアレイモジュールのためのモード調整の例を例示する。
【
図9】[0020] 本開示の態様による、ユーザ機器(UE)によるワイヤレス通信のための実例的な動作を例示する。
【
図10】[0021] 本開示の態様による、ネットワークエンティティによるワイヤレス通信のための実例的な動作を例示する。
【0014】
[0022] 理解を容易にするために、同一の参照番号が、可能な場合、図面に共通である同一の要素を指定するために使用されている。一態様に説明される要素は、具体的な記載なしに他の態様に対して有益に利用され得ることが企図される。
【詳細な説明】
【0015】
[0023] 本開示の態様は、NR(ニューラジオアクセス技術又は5G技術)のための装置、方法、処理システム、及びコンピュータ可読媒体を提供する。
【0016】
[0024] NRは、広帯域幅(例えば、80MHz超過)を対象とする拡張モバイルブロードバンド(eMBB:Enhanced mobile broadband)、高キャリア周波数(例えば、27GHz以上)を対象とするミリメートル波(mmW)、非後方互換性のMTC技法を対象とするマッシブMTC(mMTC:massive MTC)、及び/又は超信頼性低レイテンシ通信(URLLC:ultra-reliable low latency communications)を対象とするミッションクリティカルなどの様々なワイヤレス通信サービスをサポートし得る。これらのサービスは、レイテンシ及び信頼性要件を含み得る。これらのサービスはまた、それぞれのサービス品質(QoS:quality of service)要件を満たすために、異なる送信時間間隔(TTI:transmission time interval)を有し得る。加えて、これらのサービスは、同じサブフレーム中に共存し得る。
【0017】
[0025] 以下の説明は、例を提供しており、特許請求の範囲に記載されている範囲、適用可能性、又は例を限定するものではない。本開示の範囲から逸脱することなしに、論述される要素の機能及び配置において変更がなされ得る。様々な例は、適宜、様々なプロシージャ又はコンポーネントを省略、代用、又は追加し得る。例えば、説明される方法は、説明されるものとは異なる順序で実行され得、様々なステップが追加、省略、又は組み合わされ得る。また、いくつかの例に関して説明される特徴は、いくつかの他の例では組み合わされ得る。例えば、本明細書で記載される任意の数の態様を使用して、装置がインプリメントされ得るか、又は方法が実施され得る。加えて、本開示の範囲は、本明細書で記載される開示の様々な態様に加えて、又はそれ以外の、他の構造、機能、又は構造及び機能を使用して実施されるそのような装置又は方法をカバーすることを意図される。本明細書で開示される開示の任意の態様が特許請求の範囲の1つ又は複数の要素によって具現化され得ることは理解されるべきである。「例証的(exemplary)」という用語は、本明細書では「例、事例、又は例示としての役割を果たすこと」を意味するように使用される。「例証的」であるとして本明細書で説明されるいずれの態様も、他の態様より好ましい又は有利であるとして必ずしも解釈されるべきではない。
【0018】
[0026] 本明細書で説明される技法は、LTE、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMA及び他のネットワークなどの様々なワイヤレス通信ネットワークのために使用され得る。「ネットワーク」及び「システム」という用語は、交換可能に使用されることが多い。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)、cdma2000、等などの無線技術をインプリメントし得る。UTRAは、ワイドバンドCDMA(WCDMA(登録商標))及びCDMAの他の変形を含む。cdma2000は、IS-2000、IS-95及びIS-856規格をカバーする。TDMAネットワークは、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM(登録商標))などの無線技術をインプリメントし得る。OFDMAネットワークは、NR(例えば、5G NR)、発展型UTRA(E-UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、フラッシュOFDMA、等などの無線技術をインプリメントし得る。UTRA及びE-UTRAは、ユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)の一部である。NRは、5G技術フォーラム(5GTF:5G Technology Forum)と共に開発中の新興のワイヤレス通信技術である。3GPPロングタームエボリューション(LTE)及びLTE-Advanced(LTE-A)は、E-UTRAを使用するUMTSのリリースである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A及びGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)という名称の組織からの文書中に説明されている。cdma2000及びUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称の組織からの文書中に説明されている。「LTE」は一般に、LTE、LTE-Advanced(LTE-A)、アンライセンススペクトル中のLTE(LTE-whitespace)、等を指す。本明細書で説明される技法は、上述されたワイヤレスネットワーク及び無線技術並びに他のワイヤレスネットワーク及び無線技術のために使用され得る。明確性のために、態様は、3G及び/又は4Gワイヤレス技術に共通して関連付けられた専門用語を使用して本明
細書で説明され得るが、本開示の態様は、NR技術を含む、5G以降などの他の世代ベースの通信システムにおいて適用されることができる。
【0019】
実例的なワイヤレス通信システム(EXAMPLE WIRELESS COMMUNICATIONS SYSTEM)
[0027]
図1は、本開示の態様が実行され得る、ニューラジオ(NR)又は5Gネットワークなどの実例的なワイヤレスネットワーク100を例示する。
【0020】
[0028]
図1に例示されているように、ワイヤレスネットワーク100は、いくつかのBS110及び他のネットワークエンティティを含み得る。BSは、UEと通信する局であり得る。各BS110は、特定の地理的エリアに対して通信カバレッジを提供し得る。3GPPでは、「セル(cell)」という用語は、その用語が使用されるコンテキストに応じて、ノードBのカバレッジエリア及び/又はこのカバレッジエリアにサービングするノードBサブシステムを指すことができる。NRシステムでは、「セル」という用語と、eNB、ノードB、5G NR、AP、NR BS、NR BS、gNB、又はTRPとは、交換可能であり得る。いくつかの例では、セルは、必ずしも固定式ではないことがあり、セルの地理的エリアは、移動式基地局のロケーションに従って移動し得る。いくつかの例では、基地局は、直接物理接続、仮想ネットワーク、又は任意の適したトランスポートネットワークを使用する同様のものなどの様々なタイプのバックホールインターフェース(backhaul interface)を通じて、ワイヤレスネットワーク100中で互いに及び/又は1つ又は複数の他の基地局若しくはネットワークノード(図示せず)に相互接続され得る。
【0021】
[0029] 一般に、任意の数のワイヤレスネットワークが、所与の地理的エリア中に展開され得る。各ワイヤレスネットワークは、特定の無線アクセス技術(RAT:radio access technology)をサポートし得、1つ又は複数の周波数上で動作し得る。RATはまた、無線技術、エアインターフェース、等と呼ばれ得る。周波数はまた、キャリア、周波数チャネル、等と呼ばれ得る。各周波数は、異なるRATのワイヤレスネットワーク間の干渉を避けるために、所与の地理的エリア中で単一のRATをサポートし得る。いくつかのケースでは、NR又は5G RATネットワークが展開され得る。
【0022】
[0030] BSは、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、及び/又は他のタイプのセルに対して通信カバレッジを提供し得る。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(例えば、半径数キロメートル)をカバーし得、サービスに加入しているUEによる無制限のアクセスを可能にし得る。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーし得、サービスに加入しているUEによる無制限のアクセスを可能にし得る。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(例えば、家)をカバーし得、そのフェムトセルとのアソシエーションを有するUE(例えば、クローズド加入者グループ(CSG: Closed Subscriber Group)中のUE、家の中にいるユーザのためのUE、等)による制限されたアクセスを可能にし得る。マクロセルのためのBSは、マクロBSと呼ばれ得る。ピコセルのためのBSは、ピコBSと呼ばれ得る。フェムトセルのためのBSは、フェムトBS又はホームBSと呼ばれ得る。
図1に示されている例では、BS110a、110b及び110cは、それぞれ、マクロセル102a、102b及び102cのためのマクロBSであり得る。BS110xは、ピコセル102xのためのピコBSであり得る。BS110y及び110zは、それぞれ、フェムトセル102y及び102zのためのフェムトBSであり得る。BSは、1つ又は複数の(例えば、3つの)セルをサポートし得る。
【0023】
[0031] ワイヤレスネットワーク100はまた、中継局(relay station)を含み得る。中継局は、アップストリーム局(例えば、BS又はUE)からデータ及び/又は他の情報の送信を受信し、ダウンストリーム局(例えば、UE又はBS)にデータ及び/又は他の情報の送信を送る局である。中継局はまた、他のUEのための送信を中継するUEであり得る。
図1に示されている例では、中継局110rは、BS110aとUE120rとの間での通信を容易にするために、BS110a及びUE120rと通信し得る。中継局はまた、中継BS、中継器、等と呼ばれ得る。
【0024】
[0032] ワイヤレスネットワーク100は、異なるタイプのBS、例えば、マクロBS、ピコBS、フェムトBS、中継器、等を含む異種ネットワークであり得る。これらの異なるタイプのBSは、ワイヤレスネットワーク100中で、異なる送信電力レベル、異なるカバレッジエリア、及び干渉に対する異なる影響を有し得る。例えば、マクロBSが高い送信電力レベル(例えば、20ワット)を有し得るのに対して、ピコBS、フェムトBS、及び中継器は、より低い送信電力レベル(例えば、1ワット)を有し得る。
【0025】
[0033] ワイヤレスネットワーク100は、同期又は非同期動作をサポートし得る。同期動作の場合、BSは、同様のフレームタイミングを有し得、異なるBSからの送信は、ほぼ時間的に揃えられ得る(approximately aligned in time)。非同期動作の場合、BSは、異なるフレームタイミングを有し得、異なるBSからの送信は、時間的に揃えられないことがある。本明細書で説明される技法は、同期動作及び非同期動作の両方のために使用され得る。
【0026】
[0034] ネットワークコントローラ130は、BSのセットに結合され得、これらのBSに対して調整及び制御を提供し得る。ネットワークコントローラ130は、バックホールを介してBS110と通信し得る。BS110はまた、例えば、ワイヤレス又はワイヤラインバックホールを介して間接的に又は直接互いに通信し得る。
【0027】
[0035] UE120(例えば、120x、120y、等)は、ワイヤレスネットワーク100全体を通じて分散され得、各UEは、固定式又は移動式であり得る。UEはまた、モバイル局、端末、アクセス端末、加入者ユニット、局、顧客構内機器(CPE:Customer Premises Equipment)、セルラ電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、タブレット、カメラ、ゲーミングデバイス、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、医療デバイス若しくは医療機器、ヘルスケアデバイス、生体センサ/デバイス、スマートウォッチ、スマートクロージング、スマートグラス、仮想現実ゴーグル、スマートリストバンド、スマートジュエリ(例えば、スマートリング、スマートブレスレット、等)などのウェアラブルデバイス、エンターテインメントデバイス(例えば、音楽デバイス、ビデオデバイス、衛星ラジオ、等)、ビークルコンポーネント若しくはセンサ、スマートメータ/センサ、ロボット、ドローン、工業製造機器、測位デバイス(例えば、GPS、北斗、地上の)、又はワイヤレス若しくはワイヤード媒体を介して通信するように構成された任意の他の適したデバイスと呼ばれ得る。いくつかのUEは、マシンタイプ通信(MTC:machine-type communication)デバイス又は発展型MTC(eMTC)デバイスであると考えられ得、それらは、基地局、別のリモートデバイス、又は何らかの他のエンティティと通信し得るリモートデバイスを含み得る。マシンタイプ通信(MTC)は、通信の少なくとも一端上に少なくとも1つのリモートデバイスを伴う通信を指し得、ヒューマンインタラクション(human interaction)を必ずしも必要としない1つ又は複数のエンティティを伴うデータ通信の形態を含み得る。MTC UEは、例えば、公衆陸上モバイルネットワーク(PLMN:Public Land Mobile Networks)を通じたMTCサーバ及び/又は他のMTCデバイスとのMTC通信が可能であるUEを含み得る。MTC及びeMTC UEは、例えば、BS、別のデバイス(例えば、リモートデバイス)、又は何らかの他のエンティティと通信し得る、ロボット、ドローン、リモートデバイス、センサ、メータ、モニタ、カメラ、ロケーションタグ、等を含む。ワイヤレスノードは、例えば、ワイヤード又はワイヤレス通信リンクを介して、ネットワーク(例えば、セルラネットワーク又はインターネットなどのワイドエリアネットワーク)のための、又はそれへの接続性を提供し得る。MTC UE、並びに他のUEは、モノのインターネット(IoT)デバイス、例えば、ナローバンドIoT(NB-IoT)デバイスとしてインプリメントされ得る。
【0028】
[0036]
図1では、両矢印を有する実線は、UEとサービングBSとの間での所望される送信を示し、サービングBSは、ダウンリンク及び/又はアップリンク上でUEにサービングするように指定されたBSである。両矢印を有する破線は、UEとBSとの間での干渉する送信を示す。
【0029】
[0037] ある特定のワイヤレスネットワーク(例えば、LTE)は、ダウンリンク上で直交周波数分割多重化(OFDM)を、及びアップリンク上でシングルキャリア周波数分割多重化(SC-FDM)を利用する。OFDM及びSC-FDMは、システム帯域幅を複数(K個)の直交サブキャリアに区分化し、それは一般に、トーン、ビン、等とも呼ばれる。各サブキャリアは、データで変調され得る。一般に、変調シンボルは、OFDMでは周波数ドメイン中で、及びSC-FDMでは時間ドメイン中で送られる。隣接サブキャリア間の間隔は、固定され得、サブキャリアの総数(K個)は、システム帯域幅に依存し得る。例えば、サブキャリアの間隔は、15kHzであり得、(「リソースブロック(resource block)」と呼ばれる)最小リソース割り振り(minimum resource allocation)は、12個のサブキャリア(すなわち180kHz)であり得る。その結果として、公称FFTサイズは、1.25、2.5、5、10又は20メガヘルツ(MHz)のシステム帯域幅に対して、それぞれ、128、256、512、1024又は2048に等しくなり得る。システム帯域幅はまた、サブバンドに区分化され得る。例えば、サブバンドは、1.08MHz(例えば、6つのリソースブロック)をカバーし得、1.25、2.5、5、10又は20MHzのシステム帯域幅に対して、それぞれ、1、2、4、8又は16個のサブバンドが存在し得る。
【0030】
本明細書で説明される例の態様は、LTE技術に関連付けられ得るが、本開示の態様は、NRのなどの他のワイヤレス通信に適用可能であり得る。LTEでは、基本送信時間間隔(TTI)又はパケット持続時間は、1サブフレームである。NRでは、サブフレームは、依然として1msであるが、基本TTIは、スロットと呼ばれる。サブフレームは、トーン間隔(例えば、15、30、60、120、240...kHz)に応じて可変数のスロット(例えば、1、2、4、8、16...個のスロット)を包含する。NRは、アップリンク及びダウンリンク上でのCPを伴うOFDMを利用し得、時分割複信(TDD)を使用する半二重動作のためのサポートを含み得る。100MHzの単一のコンポーネントキャリア帯域幅がサポートされ得る。NRリソースブロックは、0.1msの持続期間にわたって75kHzのサブキャリア帯域幅を有する12個のサブキャリアに及び得る。各無線フレームは、10msの長さを有する2つの半フレームから成り得、各半フレームは、5つのサブフレームから成る。その結果として、各サブフレームは、1msの長さを有し得る。各サブフレームは、データ送信のためのリンク方向(例えば、DL又はUL)を示し得、各サブフレームのためのリンク方向は、動的に切り替えられ得る。各サブフレームは、DL/ULデータ並びにDL/UL制御データを含み得る。ビームフォーミングがサポートされ得、ビーム方向が動的に構成され得る。プリコーディングを伴うMIMO送信もまたサポートされ得る。DLにおけるMIMO構成は、最大8つのストリーム及びUE毎に最大2つのストリームのマルチレイヤDL送信を伴う最大8つの送信アンテナをサポートし得る。UE毎に最大2つのストリームを伴うマルチレイヤ送信がサポートされ得る。複数のセルのアグリゲーションが、最大8つのサービングセルを伴ってサポートされ得る。代替として、NRは、OFDMベース以外の異なるエアインターフェースをサポートし得る。NRネットワークは、エンティティ、そのようなCU及び/又はDUを含み得る。
【0031】
[0038] いくつかの例では、エアインターフェースへのアクセスがスケジューリングされ得、ここにおいて、スケジューリングエンティティ(例えば、基地局)は、そのサービスエリア又はセル内のいくつか又は全てのデバイス及び機器間での通信のためにリソースを割り振る。本開示内では、更に以下に論述されるように、スケジューリングエンティティは、1つ又は複数の下位(subordinate)エンティティのためのリソースをスケジューリング、割り当て、再構成、及び解放することを担い得る。即ち、スケジューリングされた通信のために、下位エンティティは、スケジューリングエンティティによって割り振られたリソースを利用する。基地局は、スケジューリングエンティティとして機能し得る唯一のエンティティではない。即ち、いくつかの例では、UEが、スケジューリングエンティティとして機能し得、1つ又は複数の下位エンティティ(例えば、1つ又は複数の他のUE)のためのリソースをスケジューリングする。この例では、UEは、スケジューリングエンティティとして機能しており、他のUEは、ワイヤレス通信のために該UEによってスケジューリングされたリソースを利用する。UEは、ピアツーピア(P2P)ネットワーク中で、及び/又はメッシュネットワーク中でスケジューリングエンティティとして機能し得る。メッシュネットワークの例では、UEはオプションとして、スケジューリングエンティティと通信することに加えて、互いに直接通信し得る。
【0032】
[0039] このことから、時間-周波数リソースへのスケジューリングされたアクセスを伴い、且つセルラ構成、P2P構成、及びメッシュ構成を有するワイヤレス通信ネットワークでは、スケジューリングエンティティ及び1つ又は複数の下位エンティティは、スケジューリングされたリソースを利用して通信し得る。
【0033】
[0040] 上述されたように、RANは、CU及びDUを含み得る。NR BS(例えば、eNB、5GノードB、ノードB、送受信ポイント(TRP)、アクセスポイント(AP:access point))は、1つ又は複数のBSに対応し得る。NRセルは、アクセスセル(ACell:access cell)又はデータオンリセル(DCell:data only cells)として構成されることができる。例えば、RAN(例えば、集中型ユニット又は分散型ユニット)は、セルを構成することができる。DCellは、キャリアグリゲーション又はデュアルコネクティビティのために使用されるが、初期アクセス、セル選択/再選択、又はハンドオーバのためには使用されないセルであり得る。いくつかのケースでは、DCellは、同期信号を送信しないことがある-いくつかのケースケース(case cases)では、DCellは、SSを送信し得る。NR BSは、セルタイプ(cell type)を示すダウンリンク信号をUEに送信し得る。セルタイプインジケーションに基づいて、UEは、NR BSと通信し得る。例えば、UEは、示されたセルタイプに基づいて、セル選択、アクセス、ハンドオーバ、及び/又は測定のために考慮するNR BSを決定し得る。
【0034】
[0041]
図2は、分散型無線アクセスネットワーク(RAN:radio access network)200の実例的な論理アーキテクチャを例示しており、それは、
図1に例示されているワイヤレス通信システムにおいてインプリメントされ得る。5Gアクセスノード206は、アクセスノードコントローラ(ANC:access node controller)202を含み得る。ANCは、分散型RAN200の集中型ユニット(CU:central unit)であり得る。次世代コアネットワーク(NG-CN:next generation core network)204へのバックホールインターフェースは、ANCにおいて終端し得る。近隣の次世代アクセスノード(NG-AN:next generation access node)へのバックホールインターフェースは、ANCにおいて終端し得る。ANCは、1つ又は複数のTRP208を含み得る(それはまた、BS、NR BS、ノードB、5G NB、AP、gNB、又は何らかの他の用語で呼ばれ得る)。上述されたように、TRPは、「セル」と交換可能に使用され得る。
【0035】
[0042] TRP208は、DUであり得る。TRPは、1つのANC(ANC202)又は1つよりも多くのANC(例示せず)に接続され得る。例えば、RAN共有、サービスとしての無線(RaaS:radio as a service)、及びサービス固有AND展開(service specific AND deployments)のために、TRPは、1つよりも多くのANCに接続され得る。TRPは、1つ又は複数のアンテナポートを含み得る。TRPは、UEにトラフィックを個々に(例えば、動的選択)又は共同で(例えば、共同送信)サービングするように構成され得る。
【0036】
[0043] ローカルアーキテクチャ200は、フロントホール定義(fronthaul definition)を例示するために使用され得る。異なる展開タイプにわたってフロントホーリングソリューション(fronthauling solutions)をサポートするアーキテクチャが定義され得る。例えば、アーキテクチャは、送信ネットワーク能力(例えば、帯域幅、レイテンシ、及び/又はジッタ(jitter))に基づき得る。
【0037】
[0044] アーキテクチャは、LTEと特徴及び/又はコンポーネントを共有し得る。態様によると、次世代AN(NG-AN)210は、NRとのデュアルコネクティビティをサポートし得る。NG-ANは、LTE及びNRについて共通のフロントホールを共有し得る。
【0038】
[0045] アーキテクチャは、TRP208の間及び中(between and among)での協働(cooperation)を可能にし得る。例えば、協働は、ANC202を介して複数のTRPにわたって及び/又は1つのTRP内で予め設定され得る。態様によると、TRP間インターフェースは、必要とされない/存在しないことがある。
【0039】
[0046] 態様によると、分けられた論理機能(split logical functions)の動的構成が、アーキテクチャ200内に存在し得る。
図5を参照してより詳細に説明されることになるように、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)レイヤ、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)レイヤ、無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)レイヤ、媒体アクセス制御(MAC:Medium Access Control)レイヤ、及び物理(PHY:Physical)レイヤが、DU又はCU(例えば、それぞれ、TRP又はANC)においてに適応的に配置され得る。ある特定の態様によると、BSは、1つの集中型ユニット(CU)(例えば、ANC202)及び/又は1つ又は複数の分散型ユニット(例えば、1つ又は複数のTRP208)を含み得る。
【0040】
[0047]
図3は、本開示の態様に従って、分散型RAN300の実例的な物理アーキテクチャを例示する。集中型コアネットワークユニット(C-CU:centralized core network unit)302は、コアネットワーク機能をホストし得る。C-CUは、集中的に(centrally)展開され得る。C-CUの機能は、ピーク容量を処理するために(例えば、アドバンストワイヤレスサービス(AWS)に)オフロードされ得る。
【0041】
[0048] 集中型RANユニット(C-RU)304は、1つ又は複数のANC機能をホストし得る。オプションとして、C-RUは、局所的にコアネットワーク機能をホストし得る。C-RUは、分散型展開を有し得る。C-RUは、ネットワークエッジにより近くあり得る。
【0042】
[0049] DU306は、1つ又は複数のTRP(エッジノード(EN)、エッジユニット(EU)、無線ヘッド(RH)、スマート無線ヘッド(SRH)、又は同様のもの)をホストし得る。DUは、無線周波数(RF)機能を有するネットワークのエッジ(edge)にロケートされ得る。
【0043】
[0050]
図4は、
図1に例示されているBS110及びUE120の実例的なコンポーネントを例示しており、それらは、本開示の態様をインプリメントするために使用され得る。上述されたように、BSは、TRPを含み得る。BS110及びUE120の1つ又は複数のコンポーネントは、本開示の態様を実施するために使用され得る。例えば、UE120のアンテナ452、プロセッサ466、458、464、及び/又はコントローラ/プロセッサ480、及び/又はBS110のアンテナ434、プロセッサ430、420、438、及び/又はコントローラ/プロセッサ440は、本明細書で説明され、且つ
図9及び10を参照して例示される動作を実行するために使用され得る。
【0044】
[0051]
図4は、BS110及びUE120の設計のブロック図を示しており、それらは、
図1におけるBSのうちの1つ及びUEのうちの1つであり得る。制限されたアソシエーションシナリオの場合、基地局110は、
図1におけるマクロBS110cであり得、UE120は、UE120yであり得る。基地局110はまた、何らかの他のタイプの基地局であり得る。基地局110は、アンテナ434a~434tを装備され得、UE120は、アンテナ452a~452rを装備され得る。
【0045】
[0052] 基地局110において、送信プロセッサ420は、データソース412からデータを、及びコントローラ/プロセッサ440から制御情報を受信し得る。制御情報は、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)、物理制御フォーマットインジケータチャネル(PCFICH)、物理ハイブリッドARQインジケータチャネル(PHICH)、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)、等のためのものであり得る。データは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)、等のためのものであり得る。プロセッサ420は、データ及び制御情報を処理(例えば、符号化及びシンボルマッピング)して、それぞれデータシンボル及び制御シンボルを取得し得る。プロセッサ420はまた、例えば、PSS、SSS、及びセル固有基準信号のための基準シンボルを生成し得る。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ430は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、及び/又は基準シンボルに対して空間処理(例えば、プリコーディング)を実行し得、変調器(MOD)432a~432tに出力シンボルストリームを提供し得る。例えば、TX MIMOプロセッサ430は、RS多重化のために、本明細書で説明されるある特定の態様を実行し得る。各変調器432は、(例えば、OFDM、等のために)それぞれの出力シンボルストリームを処理して、出力サンプルストリームを取得し得る。各変調器432は更に、出力サンプルストリームを処理(例えば、アナログに変換、増幅、フィルタリング、及びアップコンバート)して、ダウンリンク信号を取得し得る。変調器432a~432tからのダウンリンク信号は、それぞれ、アンテナ434a~434tを介して送信され得る。
【0046】
[0053] UE120において、アンテナ452a~452rは、基地局110からダウンリンク信号を受信し得、それぞれ、復調器(DEMOD)454a~454rに受信された信号を提供し得る。各復調器454は、それぞれの受信された信号を調整(例えば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバート、及びデジタル化)して、入力サンプルを取得し得る。各復調器454は更に、(例えば、OFDM、等のために)入力サンプルを処理して、受信されたシンボルを取得し得る。MIMO検出器456は、全ての復調器454a~454rから、受信されたシンボルを取得し、適用可能な場合には受信されたシンボルに対してMIMO検出を実行し、検出されたシンボルを提供し得る。例えば、MIMO検出器456は、本明細書で説明される技法を使用して送信される検出されたRSを提供し得る。受信プロセッサ458は、検出されたシンボルを処理(例えば、復調、デインタリーブ、及び復号)し、データシンク460にUE120のための復号されたデータを提供し、コントローラ/プロセッサ480に復号された制御情報を提供し得る。1つ又は複数のケースによると、CoMPの態様は、アンテナ、並びにいくつかのTx/Rx機能を提供することを含むことができ、それにより、それらは、分散型ユニット中に存在する。例えば、いくつかのTx/Rx処理は、集中型ユニット中で行われることができるが、他の処理は、分散型ユニットにおいて行われることができる。例えば、図に示されているような1つ又は複数の態様に従って、BS変調器/復調器432は、分散型ユニット中にあり得る。
【0047】
[0054] アップリンク上では、UE120において、送信プロセッサ464は、データソース462から(例えば、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)のための)データを、及びコントローラ/プロセッサ480から(例えば、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)のための)制御情報を受信及び処理し得る。送信プロセッサ464はまた、基準信号のための基準シンボルを生成し得る。送信プロセッサ464からのシンボルは、適用可能な場合にはTX MIMOプロセッサ466によってプリコーディングされ、(例えば、SC-FDM、等のために)復調器454a~454rによって更に処理され、基地局110に送信され得る。BS110において、UE120からのアップリンク信号は、アンテナ434によって受信され、変調器432によって処理され、適用可能な場合にはMIMO検出器436によって検出され、受信プロセッサ438によって更に処理されて、UE120によって送られた復号されたデータ及び制御情報が取得され得る。受信プロセッサ438は、データシンク439に復号されたデータを、及びコントローラ/プロセッサ440に復号された制御情報を提供し得る。
【0048】
[0055] コントローラ/プロセッサ440及び480は、それぞれ、基地局110及びUE120における動作を指示し得る。基地局110におけるプロセッサ440及び/又は他のプロセッサ及びモジュールは、本明細書で説明される技法のためのプロセスを実行又は指示し得る。UE120におけるプロセッサ480及び/又は他のプロセッサ及びモジュールもまた、本明細書で説明される技法のためのプロセスを実行又は指示し得る。メモリ442及び482は、それぞれ、BS110及びUE120のためのデータ及びプログラムコードを記憶し得る。スケジューラ444は、ダウンリンク及び/又はアップリンク上でのデータ送信のためにUEをスケジューリングし得る。
【0049】
[0056]
図5は、本開示のある特定の態様に従って、通信プロトコルスタック(communications protocol stack)をインプリメントするための例を示す
図500を例示する。例示されている通信プロトコルスタックは、5Gシステム(例えば、アップリンクベースのモビリティをサポートするシステム)中で動作しているデバイスによってインプリメントされ得る。
図500は、無線リソース制御(RRC)レイヤ510、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤ515、無線リンク制御(RLC)レイヤ520、媒体アクセス制御(MAC)レイヤ525、及び物理(PHY)レイヤ530を含む通信プロトコルスタックを例示する。様々な例では、プロトコルスタックのレイヤは、ソフトウェアの別個のモジュール、プロセッサ又はASICの一部分、通信リンクによって接続されたコロケートされていないデバイスの一部分、又はそれらの様々な組み合わせとしてインプリメントされ得る。コロケートされた及びコロケートされていないインプリメンテーションは、例えば、ネットワークアクセスデバイス(例えば、AN、CU、及び/又はDU)又はUEのためのプロトコルスタック中で使用され得る。
【0050】
[0057] 第1のオプション505-aは、プロトコルスタックの分けられたインプリメンテーションを示しており、それにおいて、プロトコルスタックのインプリメンテーションは、集中型ネットワークアクセスデバイス(例えば、
図2におけるANC202)と分散型ネットワークアクセスデバイス(例えば、
図2におけるDU208)との間で分けられる。第1のオプション505-aでは、RRCレイヤ510及びPDCPレイヤ515は、集中型ユニットによってインプリメントされ得、RLCレイヤ520、MACレイヤ525、及びPHYレイヤ530は、DUによってインプリメントされ得る。様々な例では、CU及びDUは、コロケートされることも、コロケートされないこともある。第1のオプション505-aは、マクロセル、ミクロセル、又はピコセル展開において有用であり得る。
【0051】
[0058] 第2のオプション505-bは、プロトコルスタックの統合されたインプリメンテーションを示しており、それにおいて、プロトコルスタックは、単一のネットワークアクセスデバイス(例えば、アクセスノード(AN)、ニューラジオ基地局(NR BS)、ニューラジオノードB(NR NB)、ネットワークノード(NN)、又は同様のもの)においてインプリメントされる。第2のオプションでは、RRCレイヤ510、PDCPレイヤ515、RLCレイヤ520、MACレイヤ525、及びPHYレイヤ530は各々、ANによってインプリメントされ得る。第2のオプション505-bは、フェムトセル展開において有用であり得る。
【0052】
[0059] ネットワークアクセスデバイスがプロトコルスタックの一部をインプリメントするか、又は全てをインプリメントするかにかかわらず、UEは、プロトコルスタック全体(例えば、RRCレイヤ510、PDCPレイヤ515、RLCレイヤ520、MACレイヤ525、及びPHYレイヤ530)をインプリメントし得る。
【0053】
[0060]
図6は、NRのためのフレームフォーマット600の例を示す図である。ダウンリンク及びアップリンクの各々のための送信タイムラインは、無線フレームの単位に区分化され得る。各無線フレームは、所定の持続時間(例えば、10ms)を有し得、0~9のインデックスを有する、各々が1msの10個のサブフレームに区分化され得る。各サブフレームは、サブキャリア間隔(subcarrier spacing)に応じて可変数のスロットを含み得る。各スロットは、サブキャリア間隔に応じて可変数のシンボル期間(例えば、7又は14個のシンボル)を含み得る。各サブフレーム中のシンボル期間は、インデックスを割り当てられ得る。サブスロット構造と呼ばれ得るミニスロットは、スロット(例えば、2、3、又は4つのシンボル)未満の持続時間を有する送信時間間隔を指す。
【0054】
[0061] スロット中の各サブフレームは、データ送信のためのリンク方向(例えば、DL、UL、又はフレキシブル)を示し得、各サブフレームのためのリンク方向は、動的に切り替えられ得る。リンク方向は、スロットフォーマットに基づき得る。各スロットは、DL/ULデータ並びにDL/UL制御情報を含み得る。
【0055】
[0062] NRでは、同期信号(SS:synchronization signal)ブロック(SSB)が送信される。SSブロックは、PSS、SSS、及び2シンボルPBCHを含む。SSブロックは、
図6に示されたシンボル0~3などの固定されたスロットロケーションにおいて送信されることができる。PSS及びSSSは、セル探索及び捕捉のためにUEによって使用され得る。PSSは、半フレームタイミングを提供し得、SSは、CP長及びフレームタイミングを提供し得る。PSS及びSSSは、セルアイデンティティを提供し得る。PBCHは、ダウンリンクシステム帯域幅、無線フレーム内のタイミング情報、SSバーストセット周期性、システムフレーム番号、等など、何らかの基本システム情報を搬送する。SSブロックは、ビームスイーピングをサポートするためにSSバーストに編成され得る。残りの最小システム情報(RMSI)、システム情報ブロック(SIB)、他のシステム情報(OSI)などの更なるシステム情報は、ある特定のサブフレーム中に物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上で送信されることができる。SSブロックは、例えば、mmWのための最大64個の異なるビーム方向を用いて、最大64回送信されることができる。SSブロックの最大64回の送信は、SSバーストセットと呼ばれる。SSバーストセット中のSSブロックは、同じ周波数領域中で送信されるが、異なるSSバーストセット中のSSブロックは、異なる周波数ロケーションにおいて送信されることができる。
【0056】
[0063] いくつかの状況では、2つ以上の下位エンティティ(例えば、UE)が、サイドリンク信号(sidelink signal)を使用して互いに通信し得る。そのようなサイドリンク通信の実世界でのアプリケーションは、公共の安全性、近接サービス、UE対ネットワーク中継、ビークルツービークル(V2V:vehicle-to-vehicle)通信、あらゆるモノのインターネット(IoE:Internet of Everything)通信、IoT通信、ミッションクリティカルメッシュ、及び/又は様々な他の適したアプリケーションを含み得る。一般に、サイドリンク信号は、スケジューリングエンティティ(例えば、UE又はBS)がスケジューリング及び/又は制御の目的で利用され得るとしても、そのスケジューリングエンティティを通じてその通信を中継することなしに、ある下位エンティティ(例えば、UE1)から別の下位エンティティ(例えば、UE2)に通信される信号を指し得る。いくつかの例では、サイドリンク信号は、(典型的にアンライセンススペクトルを使用するワイヤレスローカルエリアネットワークとは異なり)ライセンススペクトルを使用して通信され得る。
【0057】
[0064] UEは、リソースの専用セットを使用してパイロットを送信することに関連付けられた構成(例えば、無線リソース制御(RRC)専用状態、等)、又はリソースの共通セットを使用してパイロットを送信することに関連付けられた構成(例えば、RRC共通状態、等)を含む、様々な無線リソース構成で動作し得る。RRC専用状態で動作するとき、UEは、ネットワークにパイロット信号を送信するためにリソースの専用セットを選択し得る。RRC共通状態で動作するとき、UEは、ネットワークにパイロット信号を送信するためにリソースの共通セットを選択し得る。いずれのケースでも、UEによって送信されたパイロット信号は、an、若しくはDU、又はそれらの一部分などの、1つ又は複数のネットワークアクセスデバイスによって受信され得る。各受信するネットワークアクセスデバイスは、リソースの共通セット上で送信されたパイロット信号を受信及び測定することと、そのネットワークアクセスデバイスがUEのためのネットワークアクセスデバイスのモニタリングセットのメンバであるUEに割り振られたリソースの専用セット上で送信されたパイロット信号も受信及び測定することとを行うように構成され得る。受信するネットワークアクセスデバイスのうちの1つ又は複数、又は受信するネットワークアクセスデバイス(1つ以上)がパイロット信号の測定値をそれに対して送信するCUは、UEのためのサービングセルを識別するために、又はUEのうちの1つ又は複数のためのサービングセルの変更を開始するために測定値を使用し得る。
【0058】
アンテナアレイモジュールモード調整の例(EXAMPLES OF ANTENNA ARRAY MODULE MODE ADJUSTMENTS)
[0065] UEは、例えば、UEが異なるロケーション及び/又は配向(orientation)にある間に、送信及び受信を最適化するために、UE上又はUE内の異なるロケーションにおいて提供されるいくつかの異なるアンテナアレイモジュールを有し得る。各アンテナモジュール(又はパネル)の配置は、特定のUEと、モジュールの各々の数、サイズ、及び他の特性とに応じて異なり得る。
【0059】
[0066] 本開示の態様による、UE700及びアンテナアレイモジュール配置の1つの可能な構成の例が
図7に示される。この実施形態に示されるように、UE700は、2つのモジュール702及び704を含む。モジュール1(702)とラベル付けされたモジュールのうちの第1のモジュールは、デバイスの左上隅におけるUE700の前面にロケートされるように示されている。加えて、モジュール2(704)とラベル付けされた第2のモジュールは、UEデバイス700の右下隅の背面にロケートされるように示されている。
【0060】
[0067] 電力を節約するために、
図7に示されたUE700などのUEは、他のアンテナアレイモジュールを低電力(スリープ)モードに保ちながら、1つのアンテナアレイモジュール(又はアンテナアレイモジュールの何らかのサブセット)のみを電源投入ウェイク(サービング)モードに保ち得る。同じ電力投入されたモジュール内の(第1のビームから第2のビームへの)ビーム切り替えレイテンシは、典型的には短く、予測可能である。例えば、ビーム切り替えレイテンシは、ビーム切り替えコマンドを有するダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)を受信してから実際にビーム切り替えが完了するまで、約250us又はそれ未満であり得る。しかしながら、ウェイクアップ(wakeup)モジュール及びスリープ(sleep)モジュールにわたる(電源投入されたモジュールに関連付けられた第1のビームから電源停止されたモジュールに関連付けられた第2のビームへの)ビーム切り替えレイテンシは、UE能力(capability)及び低電力(スリープ)タイプ、例えば、ディープスリープ/ライトスリープ(deep sleep/light sleep)に依存する。
【0061】
[0068] アンテナアレイモジュールモード切り替え及びタイミングの例が
図8に示される。
図8は、本開示の態様による、経時的なアンテナアレイモジュール(モジュール1及びモジュール2)のためのモード調整800の例を例示する。
【0062】
[0069] 示されているように、モジュール1は、ウェイクアップモード802で始まり得、モジュール2は、スリープモード806で始まり得る。モジュール1は、電源投入(ウェイクアップ)モード802からウェイクし、低電力(スリープ)モード804に遷移し得、それは、モジュール2が依然としてスリープモード806にある間に生じ得る。モジュール2はその後、示されているように、スリープモード806からウェイクアップモード808に遷移し得る。
【0063】
[0070] 更に、ネットワークエンティティ(例えば、NB)からのビーム切り替えコマンドは、モジュール1がウェイクアップモード802にあり、モジュール2がスリープモード806にあるときに受信されるものとして示されている。
図8には、(電源投入されたモジュール1からスリープモードにあるモジュール2への)モジュールにわたるビーム切り替えレイテンシの例も示されている。示されているように、ビーム切り替えレイテンシは、ビーム切り替えコマンドが受信されてからモジュール2がアウェイク(awake)するまでの時間に対応する。
【0064】
[0071] 残念ながら、ビーム切り替えのためのターゲットモジュールがスリープモードにあるかどうかを知らないと、NBは、対応するビーム切り替え時間を知らないことがある。本開示の態様は、しかしながら、UEがビーム切り替えレイテンシを示すためのメカニズムを提供する。NBは、例えば、いつビーム切り替えが完了し、UEが送信(例えば、CSI-RS送信などの測定信号(measurement signal))を処理することが可能になるかを決定するために、この示されたレイテンシを使用し得る。
【0065】
ビーム切り替え時間能力のフィードバックの例(EXAMPLES OF FEEDBACK OF BEAM SWITCH TIME CAPABILITY)
[0072] 本明細書で開示される1つ又は複数の態様に従って、UEのビーム切り替え時間能力のフィードバックが提供される。いくつかのケースでは、UEは、ビーム切り替えレイテンシのインジケーションをシグナリングし得、それは、ターゲットモジュールがスリープモードにあるケースなどのシナリオに対処するのに役立ち得る。いくつかのケースでは、インジケーションは、UE能力交換の一部として提供され得る。本明細書で開示されるある特定の態様に従って、UEは、全てのソース/ターゲットモジュールペアにわたる最大ビーム切り替えレイテンシのみをフィードバックし得るか、切り替え毎にビーム切り替えレイテンシを動的にシグナリングし得るか、又はUEは、ターゲットモジュール毎にビーム切り替えレイテンシをフィードバックし得る。
【0066】
[0073]
図9は、本開示の態様による、ユーザ機器(UE)などの第1のデバイス(first device)によって実行され得るワイヤレス通信のための動作900を例示する。例えば、動作900は、複数のアンテナアレイモジュールを用いて
図7のUE700によって実行され得る。
【0067】
[0074] 動作900は、902において、ターゲットアンテナアレイモジュールが低電力モードにあるときに、ソースアンテナアレイモジュールからターゲットモジュールへのビーム切り替えに関連付けられたレイテンシを決定することによって始まる。904において、第1のデバイスは、第2のデバイス(second device)が第1のデバイスにビーム切り替えコマンドを送った後に、第1のデバイスが測定信号のセットを処理することがいつ可能になるかを決定するために、レイテンシを使用するように第2のデバイスにシグナリングする。測定信号のセットは、例えば、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS:channel state information reference signal)、測定目的のために使用される(例えば、
図6に示されたSSブロック中で搬送される)ある特定の同期信号、及び/又は任意の他のタイプの測定信号を含み得る。
【0068】
[0075]
図10は、本開示の態様による、第1のデバイス(例えば、ネットワークエンティティ)によって実行され得るワイヤレス通信のための動作1000を例示する。例えば、動作1000は、上述された
図9の動作900を実行するUEにサービングする
図4の基地局110によって実行され得る。
【0069】
[0076] 動作1000は、1002において、第2のデバイスにおけるビーム切り替えに関連付けられたレイテンシを示すシグナリングを第2のデバイスから受信することによって始まる。1004において、第1のデバイスは、第1のデバイスが第2のデバイスにビーム切り替えコマンドを送った後に、第2のデバイスが測定信号のセットを処理することがいつ可能になるかを決定するために、レイテンシを使用する。
【0070】
[0077] UEによって示されるレイテンシは、ビーム切り替え実行し、切り替えの後に後続の送信を処理することが可能になるようにするためにUEによって必要とされる最小処理時間を示し得る。例えば、ダウンリンク制御情報(DCI)送信が非周期的CSI-RS(A-CSI-RS)送信をトリガする場合、UEは、DCI中に示されるスケジューリングオフセットがビーム切り替えレイテンシのための最小時間より大きい場合にのみ、CSI-RS送信を処理することが可能であり得る。
【0071】
[0078] このことから、UEが1つ又は複数のレイテンシ値をシグナリングした場合、NB(gNB)は、スケジューリングDCIの少なくともこの時間量後にA-CSI-RSを構成するべきである。これは、UEが、他のスケジューリングDCIの場合、示されたビームに基づいて同時にA-CSI-RS送信を受信するために、スリープしていた全てのアンテナアレイモジュール(パネル)をオンにする/ウェイクアップするのに十分な時間を有することを保証するのに役立ち得る。
【0072】
[0079] いくつかのケースでは、UEは、1つ又は複数のパネルをオンにするために/同時受信のためにUEが使用する必要がある単一の時間値をシグナリングし得る。いくつかのケースでは、レイテンシ値がパネル間ビーム切り替えのためのものであることを明示的にシグナリングするのではなく、UEは、単にレイテンシ値をシグナリングし得る。そのようなケースでは、NBは、UEがレイテンシに対して高い数をシグナリングするときの意図された使用は、UEが(同じパネル中でビームを切り替えることとは対照的に)全てのパネルをオンにするのに十分な時間を望むことであると推論し得る。UEは、ディープスリープからでもパネルをオンにするのに十分な時間を提供するために、全てのパネルにわたるビーム切り替えをカバーするのに十分に大きい値をシグナリングし得る。
【0073】
[0080] NBの観点から、ビーム切り替えレイテンシのためにシグナリングされる各値は、NBがビームを切り替えるようにUEにシグナリングするとき、それがCSI-RSを処理することができる前に少なくともそれだけの多くの時間をUEに与える必要があることを示し得る。
【0074】
[0081] いくつかのケースでは、示されたレイテンシは、全ての可能なソース及びターゲットアンテナアレイモジュールペアにわたるビーム切り替えのための最大ビーム切り替えレイテンシを含み得る。更に、示されたレイテンシは、固定され得、ネットワークエンティティは、少なくとも全てのクロスモジュールビーム切り替え(cross-module beam switch)について、示されたレイテンシを常に仮定し得る。また、UEは、ターゲットアンテナアレイモジュールの現在の電力モード(current power mode)に基づいて、示されたレイテンシを動的に更新し得る(例えば、モジュールがライトスリープモードよりディープスリープモードにある場合、より長いレイテンシが使用される)。UEが、示されたレイテンシがどのビーム切り替えに適用されるべきかに関する追加のインジケーションを提供しない場合、基地局は、UEに関連付けられた全てのビーム切り替えに示されたレイテンシを適用し得る。
【0075】
[0082] 最適化として、示されたレイテンシは、スリープ中のターゲットモジュールとのクロスモジュールビーム切り替えにのみ適用され得る。理想的には、同じモジュール内又はアクティブモジュールにわたるビーム切り替えは、依然としてデフォルトレイテンシ(default latency)(例えば、<250us)を使用し得る。最適化を達成するために、UEは、どのビーム切り替えが示されたレイテンシを使用するべきかを基地局(NB)に通知する必要があり得る。いくつかのケースでは、例えば、示されたレイテンシを使用するべき1つ又は複数の所定のビーム切り替えを基地局に示すことを含み得る追加の動作が提供され得る。更に、1つ又は複数の所定のビーム切り替えは、チャネル状態情報基準信号(CSI)ID又はCSI基準信号(CSI-RS)リソース構成IDとしてシグナリングされ得る。
【0076】
[0083] いくつかのケースでは、例えば、示されたレイテンシがビーム切り替え毎に使用されるべきかどうかを基地局に示すことを含み得る追加の動作が実行され得る。更に、ビーム切り替えコマンドは、媒体アクセス制御(MAC:media access control)制御要素(CE:control element)を介してシグナリングされ得、UEは、基地局が肯定応答(ACK:acknowledgment)を介して示されたレイテンシを使用するべきか否かを示し得る。いくつかのケースでは、UEは、どのビーム切り替えが低電力状態にあるターゲットアンテナアレイモジュールに対するものであるかを事前に示し得る。どのビーム切り替えが低電力状態にあるターゲットアンテナアレイモジュールに対するものであるかのインジケーションは、インデックスを介して提供され得る。例えば、UEは、UEビームインデックスがモジュールインデックス(module index)に関連付けられることを基地局に通知し得るため、基地局は、どのビーム切り替えがクロスモジュール(cross module)であるかを知る。UEビームインデックスは、UEビームと空間的に疑似コロケート関係を有する基準信号のリソースIDを介してシグナリングされることができ、ここで、基準信号リソースIDは、SRSリソースID(SRI)、SS-ブロックID(SSB_ID)、及びCSI-RSリソースIDを含む。加えて、UEはまた、明示的なモジュール電力状態フィードバック又は暗示的なシグナリングのいずれかを介して、どのターゲットモジュールが低電力状態にあるかを基地局にシグナリングし得るべきであり、例えば、UEビームインデックスとモジュールインデックスとの間の関連付けをシグナリングすることは、このモジュールが低電力状態にあることを暗示する。
【0077】
[0084] いくつかのケースでは、UEは、ビーム切り替え毎にビーム切り替えレイテンシを動的にシグナリングし得る(例えば、ソースビームとターゲットビームとの異なる組み合わせに異なるレイテンシ値を提供する)。更に、ビーム切り替えコマンドは、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を介してシグナリングされ得、UEは、ネットワークエンティティが肯定応答(ACK)を介して示されたレイテンシを使用するべきか否かを示し得る。
【0078】
[0085] いくつかのケースでは、UEは、ターゲットアンテナアレイモジュール毎にビーム切り替えレイテンシをシグナリングし得る。更に、ターゲットモジュール毎の示されたレイテンシは、固定され得る。加えて、例えば、現在のモジュール電力状態に基づいてターゲットモジュール毎に示されたレイテンシを更新すること(更新されたレイテンシをシグナリングすること)を含む追加の動作が実行され得る。例えば、UEは、所与のターゲットモジュールがディープ/ライトスリープ(deep/light sleep)中か否かに基づいて、そのモジュールのためのビーム切り替えレイテンシを動的に決定し得る。加えて、UEは、ビーム切り替え毎にターゲットモジュールを事前に基地局に通知し得る。例えば、UEは、UEビームインデックスがモジュールインデックスに関連付けられていることを基地局に通知し得るため、基地局は、ビーム切り替え毎にターゲットモジュールを知り、故に、それに応じて対応するビーム切り替えレイテンシを適用する。上記で示されたように、UEビームインデックスは、UEビームと空間的に疑似コロケートされた関係(spatially quasi co-located relation)を有する基準信号のリソースIDを介してシグナリングされることができ、ここで、基準信号リソースIDは、SRSリソースID(SRI)、SS-ブロックID(SSB_ID)、及びCSI-RSリソースIDを含む。
【0079】
[0086] いくつかのケースでは、UEは、ビーム切り替えのタイプ毎のビーム切り替えレイテンシをシグナリングし得る。更に、複数のタイプのビーム切り替えの各々は、対応するビーム切り替えレイテンシを有し得、UEは、タイプ毎のビーム切り替えレイテンシをフィードバックし得、それは、対応するデフォルト値(default value)を上書き(overwrite)し得る。各ビーム切り替えタイプは、規格において定義され得るか、又は基地局とUEとの間でネゴシエートされ得、デフォルトレイテンシ値を有し得る。いくつかのケースでは、これらのタイプのビーム切り替えレイテンシは、例えば、ダウンリンク又はアップリンクにおけるDCIトリガされたPDSCH、PUSCH、非周期的CSI-RS、又は非周期的SRSビーム切り替えに関連付けられた4つのタイプのビーム切り替えレイテンシを含み得、ここで、基地局及びUEは、トリガリングDCIの終了からTx及びRxビーム切り替えの終了まで、タイプ毎の対応するビーム切り替えレイテンシの後に、ダウンリンクにおいて4つのタイプの信号を送信及び受信するためのTx及びRxビームを切り替えることになる。
【0080】
[0087] いくつかのケースでは、異なるタイプのビーム切り替えレイテンシは、例えば、トリガされた非周期的CSI-RSリソースセット(aperiodic-CSI-RS resource set)内のリソース(resource)にわたってTxビームの反復(repetition)がONであるDCIトリガされた非周期的CSI-RSに関連付けられたタイプのビーム切り替えレイテンシを含み得る。反復がONであるとき、基地局は、セット内の全てのリソースにわたって同じTxビームを用いて非周期的CSI RSリソースセットを送信し、UEは、異なるリソースにわたって異なるRxビームを使用することによってリソース毎のTxビーム品質を測定することになる。このように、UEは、固定されたTxビームに関連付けられた最良のRxビームを見つけ出すことができ、このUE Rxビーム精製プロシージャは、一般にP-3プロシージャと呼ばれる。関連するビーム切り替えレイテンシは、トリガリングDCIの終了から非周期的CSI-RSリソースセットの送信及び受信の開始までに定義される。UEは、P3プロシージャのための所望されるビーム切り替えレイテンシを基地局にシグナリング又は更新することができ、それは、任意の既存のデフォルトビーム切り替えレイテンシ(default beam switch latency)を上書きすることになる。
【0081】
[0088] いくつかのケースでは、これらのタイプのビーム切り替えレイテンシは、例えば、トリガされた非周期的CSI-RSリソースセット内のリソースにわたってTxビームの反復がOFFであるDCIトリガされた非周期的CSI-RSに関連付けられたタイプのビーム切り替えレイテンシを含み得る。反復がOFFであるとき、基地局は、セット内の全てのリソースにわたって異なるTxビームを用いて非周期的CSI-RSリソースセットを送信し、UEは、異なるリソースにわたって同じRxビームを使用することによってリソース毎のTxビーム品質を測定することになる。このように、UEは、固定Rxビームに関連付けられた最良のTxビームを見つけ出すことができ、この基地局Txビーム精製プロシージャ(base station Tx beam refinement procedure)は、一般にP-2プロシージャと呼ばれる。関連するビーム切り替えレイテンシは、トリガリングDCIの終了から非周期的CSI-RSリソースセットの送信及び受信の開始までに定義される。UEは、P-2プロシージャのための所望のビーム切り替えレイテンシを基地局にシグナリング又は更新することができ、それは、任意の既存のデフォルトビーム切り替えレイテンシを上書きすることになる。
【0082】
[0089] いくつかのケースでは、これらのタイプのビーム切り替えレイテンシは、例えば、ダウンリンクにおけるMAC-CEトリガされたPDCCH、PUCCH、半周期的(semi-periodic)CSI-RS、又は半周期的SRSビーム切り替えに関連付けられた4つのタイプのビーム切り替えレイテンシを含み得、ここで、基地局及びUEは、トリガリングMAC-CEの終了からTx及びRxビーム切り替えの終了まで、タイプ毎の対応するビーム切り替えレイテンシの後に、ダウンリンク又はアップリンクにおいて4つのタイプの信号を送信及び受信するためのTx及びRxビームを切り替えることになる。
【0083】
[0090] 全ての前述されたビーム切り替えレイテンシは、サブキャリア間隔(SCS:sub-carrier spacing)依存である可能性があり、即ち、UEは、SCS毎にビーム切り替えレイテンシをシグナリングすることができ、例えば、SCS=60kHzの場合には14個のシンボル、SCS=120kHzの場合には28個のシンボル、SCS=240kHzの場合には56個のシンボルである。(例えば、同じくSCSに依存し得る)他の可能な値は、48、224、又は336個のシンボルを含む。上述されたように、いくつかのケースでは、UEは、ある特定のレイテンシがパネル間ビーム切り替えに関連付けられることを明示的に示さないことがある。むしろ、NBは、より大きいレイテンシ値がパネル間ビーム切り替えのためのものであり、より小さいレイテンシ値がイントラビーム切り替え(intra-beam switch)に関連付けられると推論し得る。
【0084】
[0091] 1つ又は複数のケースでは、能力の一部として、UEは、ターゲットモジュールがスリープモードにあるケースに対処するのに役立てるために、ビーム切り替えレイテンシをフィードバックし得る。1つ又は複数のケースでは、1つのオプションは、UEが全てのソース/ターゲットモジュールペアにわたって最大ビーム切り替えレイテンシのみをフィードバックすることを含み得る。いくつかのケースでは、示されたレイテンシは、NBが少なくとも全てのクロスモジュールビーム切り替えについてこのレイテンシを常に仮定し得るように固定される。いくつかのケースでは、示されたレイテンシは、モジュールの現在のスリープ状態に基づいて、UEによって動的に更新され得る。UEは、どのモジュールがスリープ及び/又はディープ/ライトスリープモード又は状態にあるかに基づいて、最大レイテンシを動的に決定し得る。NBは、少なくとも全てのクロスモジュールビーム切り替えについて、この更新されたレイテンシを仮定し得る。示されたレイテンシがどのビーム切り替えに適用されるべきかに関する追加のインジケーションがない場合、NBは、全てのビーム切り替えに示されたレイテンシを適用し得る。
【0085】
[0092] いくつかのケースでは、最適化として、示されたレイテンシは、スリープ中のターゲットモジュールとのクロスモジュールビーム切り替えにのみ適用され得る。いくつかのケースでは、同じモジュール内又はアクティブモジュールにわたるビーム切り替えは、例えば、250us未満であり得るデフォルトレイテンシを依然として使用することができる。
【0086】
[0093] 1つ又は複数のケースでは、どのビーム切り替えが示されたレイテンシを使用するべきかをNBに通知するために、異なるオプションが提供され得る。いくつかのケースでは、UEは、示されたレイテンシを使用するべき所定のビーム切り替えに通知し得る。(例えば、P2/P3ビーム管理(BM:beam management)プロシージャのために)より長いビーム切り替えが所望される場合、UEは、対応するCSI-measId又はCSI-RS-resourceConfigIdを示し得、NBはその後、対応するDCIとAP-CSI-RSとの間で示されたレイテンシを適用し得る。いくつかのケースでは、UEは、ビーム切り替え毎に、示されたレイテンシを使用するか否かをシグナリングし得る。例えば、PDCCH及びPUCCHに関してMAC-CEにおいてビーム切り替えコマンドがシグナリングされる場合、UEは、ACKにおいて、示されたレイテンシを使用するべきか否かを示し得る。いくつかのケースでは、UEは、どのビーム切り替えがスリープ中のターゲットモジュールとクロスモジュール(cross module)であるかを事前に示し得る。例えば、UEは、UEビームを示すためのSRI/SSB_ID/CSI-RS_IDがモジュールインデックスに関連付けられていることをNBに通知し得るため、NBは、どの切り替えがクロスモジュールであるかを知り得、そのような関連付けがシグナリングされる場合、ターゲットモジュールは、スリープ中であるべきである。
【0087】
[0094] いくつかのケースでは、単一のレイテンシをシグナリングする代わりに、UEは、ターゲットモジュール毎にビーム切り替えレイテンシを示し得る。いくつかのケースでは、ターゲットモジュール毎の示されたレイテンシは固定され得る。NBは従って常に、所与のターゲットモジュールについてこのレイテンシを仮定し得る。いくつかのケースでは、ターゲットモジュール毎の示されたレイテンシは、現在のモジュールスリープ状態に基づいて、UEによって動的に更新され得る。このことから、UEは、そのスリープの有無及びディープ/ライトスリープに基づいて、このターゲットモジュールのためのビーム切り替えレイテンシを動的に決定し得る。いくつかのケースでは、UEは、事前にビーム切り替え毎にターゲットモジュールをNBに通知する必要があり得る。
【0088】
[0095] 1つ又は複数のケースでは、単一のレイテンシをシグナリングする代わりに、様々なアプリケーションのための複数のタイプのビーム切り替えレイテンシが定義され得る。各ビーム切り替えタイプは従って、構成可能であり得、デフォルトレイテンシ値を有し得る。UEはその後、タイプ毎のビーム切り替えレイテンシをフィードバックし得、それは、存在する場合には、デフォルト値を上書きすることになる。いくつかのケースでは、これらのタイプのビーム切り替えレイテンシは、例えば、DCIトリガされたPDSCH、PUSCH、AP-CSI-RS、又はAP-SRSビーム切り替えを含み得る。特に、DCIトリガされたAP-CSI-RSビーム切り替えは、次の2つのケースに更に分割され得る:トリガされたAP-CSI-RSリソースセット中のリソースは、反復(P3 BMの場合には)ON又は(P1/P2 BMの場合には)OFFを有し、それは、構成された異なるビーム切り替えレイテンシを有することができる。別のタイプのビーム切り替えレイテンシは、MAC-CEトリガされたPDCCH、PUCCH、SP-CSI-RS、又はSP-SRSビーム切り替えを含み得る。
【0089】
[0096] 1つ又は複数のケースでは、全ての前述されたビーム切り替えレイテンシは、サブキャリア間隔(SCS)依存である可能性がある。UEは、SCS毎にビーム切り替えレイテンシをシグナリングすることができ、例えば、SCS=60kHzの場合には14個のシンボル、SCS=120kHzの場合には28個のシンボル、SCS=240kHzの場合には56個のシンボルである。
【0090】
[0097] 本明細書で開示された方法は、説明された方法を達成するための1つ又は複数のステップ又はアクションを備える。方法のステップ及び/又はアクションは、特許請求の範囲から逸脱することなしに互いに置き換えられ得る。言い換えれば、ステップ又はアクションの特定の順序が指定されない限り、特定のステップ及び/又はアクションの順序及び/又は使用は、特許請求の範囲から逸脱することなしに修正され得る。
【0091】
[0098] 本明細書で使用される場合、項目のリスト「のうちの少なくとも1つ(at least one of)」を指すフレーズは、単一のメンバを含む、それらの項目の任意の組み合わせを指す。例として、「a、b、又はcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、及びa-b-c、並びに複数の同じ要素を有する任意の組み合わせ(例えば、a-a、a-a-a、a-a-b、a-a-c、a-b-b、a-c-c、b-b、b-b-b、b-b-c、c-c、及びc-c-c、又はa、b、及びcの任意の他の順序)をカバーすることを意図される。特許請求の範囲を含め、本明細書で使用される場合、「及び/又は(and/or)」という用語は、2つ以上の項目のリスト中で使用されるとき、リストされた項目のうちのいずれか1つが単独で用いられることができるか、又はリストされた項目のうちの2つ以上の任意の組み合わせが用いられることができることを意味する。例えば、ある構成が、コンポーネントA、B、及び/又はCを包含すると説明される場合、その構成は、Aだけ、Bだけ、Cだけ、AとBの組み合わせ、AとCの組み合わせ、BとCの組み合わせ、又はAとBとCの組み合わせを包含することができる。
【0092】
[0099] 本明細書で使用される場合、「決定すること(determining)」という用語は、幅広い多様なアクションを包含する。例えば、「決定すること」は、算出すること、計算すること、処理すること、導出すること、調査すること、ルックアップすること(例えば、表、データベース又は別のデータ構造中をルックアップすること)、確定すること、及び同様のものを含み得る。また、「決定すること」は、受信すること(例えば、情報を受信すること)、アクセスすること(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)、及び同様のものを含み得る。また、「決定すること」は、解決すること、選択すること、選ぶこと、確立すること、及び同様のものを含み得る。
【0093】
[0100] 先の説明は、いかなる当業者であっても、本明細書で説明された様々な態様を実施することを可能にするために提供される。これらの態様への様々な修正は、当業者にとって容易に明らかとなり、本明細書で定義された包括的な原理は、他の態様に適用され得る。このことから、特許請求の範囲は、本明細書で示された態様に限定されることを意図されないが、特許請求の範囲の文言と一致する全範囲を付与されるべきであり、ここにおいて、単数形での要素への言及は、そうであると具体的に記載されない限り、「1つ及び1つのみ」を意味することを意図されず、むしろ「1つ又は複数」を意味する。例えば、本願及び添付された特許請求の範囲中で使用される「a」及び「an」といった冠詞は一般に、別途規定されていない、又は単数形を対象とすることがコンテキストから明らかでない限り、「1つ又は複数」を意味するように解釈されるべきである。別途具体的に記載されない限り、「いくつかの/いくらかの/何らかの(some)」という用語は、1つ又は複数を指す。その上、「又は/若しくは(or)」という用語は、排他的な「又は/若しくは」というよりはむしろ、包括的な「又は/若しくは」を意味することを意図される。即ち、別途規定されていない、又はコンテキストから明らかでない限り、例えば、「XはA又はBを用いる」というフレーズは、自然な包括的置換のうちの任意のものを意味することを意図される。即ち、例えば、「XはA又はBを用いる」というフレーズは次の事例にうちのどれによっても満たされる:XはAを用いる、XはBを用いる、又はXはA及びBの両方を使用する。当業者に知られているか、又は後に知られることになる、この開示全体を通じて説明された様々な態様の要素に対する全ての構造的及び機能的な同等物は、参照によって本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲によって包含されることを意図される。その上、本明細書で開示されたものはいずれも、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に記載されているかどうかにかかわらず、公に献呈されることを意図されない。いずれの請求項の要素も、その要素が「~のための手段(means for)」というフレーズを使用して明確に記載されていない限り、又は、方法の請求項のケースでは、その要素が「~のためのステップ(step for)」というフレーズを使用して記載されていない限り、米国特許法第112条第6段落の規定の下に解釈されるべきではない。
【0094】
[0101] 上述された方法の様々な動作は、対応する機能を実行することが可能な任意の適した手段によって実行され得る。手段は、回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、又はプロセッサを含むがそれらに限定されない、様々なハードウェア及び/又はソフトウェアコンポーネント(1つ以上)及び/又はモジュール(1つ以上)を含み得る。一般に、図に例示される動作が存在する場合、それらの動作は、対応する対照物のミーンズプラスファンクションコンポーネントを有し得る。例えば、
図9及び10に示された様々な動作は、
図4に示された様々なプロセッサによって実行され得る。例えば、
図9の動作900は、
図4に示されたUE120のプロセッサのうちの1つ又は複数によって実行され得、動作1000は、
図4の基地局110の1つ又は複数のプロセッサによって実行され得る。
【0095】
[0102] 例えば、送信するための手段及び/又は受信するための手段は、基地局110の送信プロセッサ420、TX MIMOプロセッサ430、受信プロセッサ438、若しくはアンテナ(1つ以上)434、及び/又はユーザ機器120の送信プロセッサ464、TX MIMOプロセッサ466、受信プロセッサ458、若しくはアンテナ(1つ以上)452のうちの1つ又は複数を備え得る。加えて、決定するための手段、実行するための手段、レポートするための手段、置き換えるための手段、利用するための手段、及び/又は更新するための手段は、基地局110のコントローラ/プロセッサ440及び/又はユーザ機器120のコントローラ/プロセッサ480などの1つ又は複数のプロセッサを備え得る。
【0096】
[0103] 本開示に関連して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール及び回路は、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)若しくは他のプログラマブルロジックデバイス(PLD)、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、又は本明細書で説明された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組み合わせを用いてインプリメント又は実行され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替では、プロセッサは、任意の市販のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシンであり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つ又は複数のマイクロプロセッサ、又は任意の他のそのような構成としてインプリメントされ得る。
【0097】
[0104] ハードウェアにおいてインプリメントされる場合、実例的なハードウェア構成は、ワイヤレスノード中の処理システムを備え得る。処理システムは、バスアーキテクチャを用いてインプリメントされ得る。バスは、処理システムの特定のアプリケーション及び全体的な設計制約に応じて、任意の数の相互接続バス及びブリッジを含み得る。バスは、プロセッサ、機械可読媒体、及びバスインターフェースを含む様々な回路を共にリンクさせ得る。バスインターフェースは、中でもとりわけ、バスを介して処理システムにネットワークアダプタを接続するために使用され得る。ネットワークアダプタは、PHYレイヤの信号処理機能をインプリメントするために使用され得る。ユーザ端末120のケースでは(
図1を参照)、ユーザインターフェース(例えば、キーパッド、ディスプレイ、マウス、ジョイスティック、等)もまた、バスに接続され得る。バスもまた、タイミングソース、周辺機器、電圧レギュレータ、電力管理回路、及び同様のものなどの様々な他の回路をリンクし得るが、それらは当技術分野においてよく知られており、従って、これ以上説明されない。プロセッサは、1つ又は複数の汎用及び/又は専用プロセッサを用いてインプリメントされ得る。例は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、DSPプロセッサ、及びソフトウェアを実行することができる他の回路を含む。当業者は、特定のアプリケーション及びシステム全体に課せられた全体的な設計制約に応じて、処理システムについての説明された機能をどのようにインプリメントするのが最良であるかを認識するであろう。
【0098】
[0105] ソフトウェアにおいてインプリメントされる場合、それら機能は、1つ又は複数の命令又はコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶され得るか、又はコンピュータ可読媒体を通して送信され得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、又はその他の名称で呼ばれるかにかかわらず、命令、データ、又はそれらの任意の組み合わせを意味するように広く解釈されるべきである。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体とコンピュータ記憶媒体との両方を含む。プロセッサは、バスの管理と、機械可読記憶媒体上に記憶されたソフトウェアモジュールの実行を含む汎用処理とを担い得る。コンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合され得る。代替では、記憶媒体は、プロセッサと一体化され得る。例として、機械可読媒体は、伝送線路、データによって変調された搬送波、及び/又はワイヤレスノードとは別個の、その上に命令を記憶したコンピュータ可読記憶媒体を含み得、それらの全ては、バスインターフェースを通じてプロセッサによってアクセスされ得る。代替として、又は加えて、機械可読媒体、又はその任意の一部分は、キャッシュ及び/又は汎用レジスタファイルでのケースでそうであり得るように、プロセッサに統合され得る。機械可読記憶媒体の例は、例として、RAM(ランダムアクセスメモリ)、フラッシュメモリ、相変化メモリ、ROM(読取専用メモリ)、PROM(プログラマブル読取専用メモリ)、EPROM(消去可能プログラマブル読取専用メモリ)、EEPROM(登録商標)(電気的消去可能プログラマブル読取専用メモリ)、レジスタ、磁気ディスク、光ディスク、ハードドライブ、若しくは任意の他の適した記憶媒体、又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。機械可読媒体は、コンピュータプログラム製品中で具現化され得る。
【0099】
[0106] ソフトウェアモジュールは、単一の命令、又は多くの命令を備え得、いくつかの異なるコードセグメントにわたって、異なるプログラム間において、及び複数の記憶媒体にわたって、分散され得る。コンピュータ可読媒体は、いくつかのソフトウェアモジュールを備え得る。ソフトウェアモジュールは、プロセッサなどの装置によって実行されると、処理システムに様々な機能を実行させる命令を含む。ソフトウェアモジュールは、送信モジュール及び受信モジュールを含み得る。各ソフトウェアモジュールは、単一の記憶デバイス中に存在し得るか、又は複数の記憶デバイスにわたって分散され得る。例として、ソフトウェアモジュールは、トリガリングイベントが生じたときに、ハードドライブからRAMにロードされ得る。ソフトウェアモジュールの実行中、プロセッサは、アクセス速度を増大させるために、命令のうちのいくつかをキャッシュにロードし得る。1つ又は複数のキャッシュラインがその後、プロセッサによる実行のために汎用レジスタファイルにロードされ得る。以下でソフトウェアモジュールの機能に言及するとき、そのような機能は、そのソフトウェアモジュールからの命令を実行するときに、プロセッサによってインプリメントされることが理解されるであろう。
【0100】
[0107] また、いずれの接続も、厳密にはコンピュータ可読媒体と称される。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、又は赤外線(IR)、無線、及びマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、又は赤外線、無線、及びマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義中に含まれる。ディスク(disk)及びディスク(disc)は、本明細書で使用される場合、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、及びBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は通常、磁気的にデータを再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いて光学的にデータを再生する。このことから、いくつかの態様では、コンピュータ可読媒体は、非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、有形媒体)を備え得る。加えて、他の態様では、コンピュータ可読媒体は、一時的コンピュータ可読媒体(例えば、信号)を備え得る。上記の組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0101】
[0108] このことから、ある特定の態様は、本明細書で提示された動作を実行するためのコンピュータプログラム製品を備え得る。例えば、そのようなコンピュータプログラム製品は、その上に命令を記憶(及び/又は符号化)したコンピュータ可読媒体を備え得、それら命令は、本明細書で説明された動作を実行するために、1つ又は複数のプロセッサによって実行可能である。例えば、本明細書で説明され、且つ添付された図面に例示された動作を実行するための命令。
【0102】
[0109] 更に、本明細書で説明された方法及び技法を実行するためのモジュール及び/又は他の適切な手段は、適宜、ユーザ端末及び/又は基地局によってダウンロード及び/又はそうでない場合は取得されることができることが認識されるべきである。例えば、そのようなデバイスは、本明細書で説明された方法を実行するための手段の転送を容易にするためにサーバに結合されることができる。代替として、本明細書で説明された様々な方法は、記憶手段(例えば、RAM、ROM、コンパクトディスク(CD)又はフロッピーディスクなどの物理記憶媒体、等)を介して提供されることができ、それにより、ユーザ端末及び/又は基地局は、デバイスに記憶手段を結合又は提供する際に様々な方法を取得することができる。その上、本明細書で説明された方法及び技法をデバイスに提供するための任意の他の適した技法が利用されることができる。
【0103】
[0110] 特許請求の範囲は、上記に例示されたまさにその構成及びコンポーネントに限定されないことが理解されるべきである。様々な修正、変更、及び変形が、特許請求の範囲から逸脱することなしに、上述された方法及び装置の配置、動作、及び詳細においてなされ得る。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1] 第1のデバイスによるワイヤレス通信のための方法であって、
前記第1のデバイスにおけるビーム切り替えに関連付けられた少なくとも1つのレイテンシを決定することと、
第2のデバイスが前記第1のデバイスにビーム切り替えコマンドを送った後に、前記第1のデバイスが測定信号のセットを処理することがいつ可能になるかを決定するために、前記少なくとも1つのレイテンシを使用するように前記第2のデバイスにシグナリングすることと
を備える、方法。
[C2] 前記測定信号のセットは、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)を備える、C1に記載の方法。
[C3] 前記第1のデバイスは、ユーザ機器(UE)を含む、C1に記載の方法。
[C4] 前記第2のデバイスは、基地局(BS)を含む、C1に記載の方法。
[C5] 前記ビーム切り替えは、前記第2のデバイスから信号をダウンリンク受信することにおける受信ビーム切り替えを含む、C1に記載の方法。
[C6] 前記ビーム切り替えは、前記第2のデバイスに信号をアップリンク送信することにおける送信ビーム切り替えを含む、C1に記載の方法。
[C7] 前記第1のデバイスは、ビーム切り替えのタイプ毎のビーム切り替えレイテンシをシグナリングする、C1に記載の方法。
[C8] 複数のタイプのビーム切り替えの各々は、対応するビーム切り替えレイテンシを有し、 前記第1のデバイスは、タイプ毎のビーム切り替えレイテンシを使用するように前記第2のデバイスにシグナリングする、
C7に記載の方法。
[C9] 複数のタイプのビーム切り替えの各々は、対応するデフォルトビーム切り替えレイテンシを有し、それは、前記第1のデバイスがシグナリングしたタイプ毎のビーム切り替えレイテンシによって上書きされることができる、
C7に記載の方法。
[C10] レイテンシのタイプは、
ダウンリンクにおけるダウリンク制御情報(DCI)トリガされたビーム切り替え
を備える、C7に記載の方法。
[C11] ダウンリンクにおける前記DCIトリガされたビーム切り替えは、前記第2のデバイスにおける切り替えられた送信ビームのシーケンス(sequence)を含み、各切り替えられたビームは、非周期的チャネル状態情報基準信号のリソースセット(aperiodic channel state information reference signal resource set)の各リソースを、前記リソースセット内のリソースにわたって有効にされた前記送信ビームの反復で送信するために使用される、C10に記載の方法。
[C12] ダウンリンクにおける前記DCIトリガされたビーム切り替えは、前記第1のデバイスにおける切り替えられた受信ビームのシーケンスを含み、各切り替えられたビームは、非周期的チャネル状態情報基準信号のリソースセットの各リソースを、前記リソースセット内のリソースにわたって有効にされた送信ビームの反復で受信するために使用される、C10に記載の方法。
[C13] ダウンリンクにおける前記DCIトリガされたビーム切り替えは、前記第2のデバイスにおける切り替えられた送信ビームのシーケンスを含み、各切り替えられたビームは、非周期的チャネル状態情報基準信号のリソースセットの各リソースを、前記リソースセット内のリソースにわたって無効にされた前記送信ビームの反復で送信するために使用される、C10に記載の方法。
[C14] ダウンリンクにおける前記DCIトリガされたビーム切り替えは、前記第1のデバイスにおける切り替えられた受信ビームのシーケンスを含み、各切り替えられたビームは、非周期的チャネル状態情報基準信号のリソースセットの各リソースを、前記リソースセット内のリソースにわたって無効にされた送信ビームの反復で受信するために使用される、C10に記載の方法。
[C15] 前記第1のデバイスは、サブキャリア間隔に少なくとも部分的に依存するビーム切り替えレイテンシをシグナリングする、C1に記載の方法。
[C16] 前記レイテンシは、ターゲットアンテナアレイモジュールが低電力モードにあるときに、ソースアンテナアレイモジュールから前記ターゲットモジュールへのビーム切り替えに関連付けられる、C1に記載の方法。
[C17] 前記少なくとも1つのレイテンシは、
ソースアンテナアレイモジュールに関連付けられたビームからターゲットアンテナアレイモジュールに関連付けられたビームへのビーム切り替えに関連付けられた第1のレイテンシと、
前記ソースアンテナアレイモジュールに関連付けられたビームから前記ソースアンテナアレイモジュールに関連付けられた別のビームへのビーム切り替えに関連付けられた、前記第1のレイテンシより小さい第2のレイテンシと
を備える、C16に記載の方法。
[C18] 前記ターゲットアンテナアレイモジュールの現在の電力モードに基づいて、前記レイテンシについての更新された値を決定することと、
前記レイテンシについての前記更新された値のインジケーションを前記第2のデバイスにシグナリングすることと
を更に備える、C16に記載の方法。
[C19] 前記第1のデバイスは、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を介してシグナリングされたビーム切り替えコマンドを受信し、
前記第1のデバイスは、前記第1のデバイスが前記測定信号のセットを処理することがいつ可能になるかを決定するために、前記第2のデバイスが示されたレイテンシを使用するべきか否かを、肯定応答(ACK)を介して示す、
C1に記載の方法。
[C20] 第1のデバイスによるワイヤレス通信のための方法であって、
第2のデバイスにおけるビーム切り替えに関連付けられたレイテンシを示すシグナリングを前記第2のデバイスから受信することと、
前記第1のデバイスが前記第2のデバイスにビーム切り替えコマンドを送った後に、前記第2のデバイスが測定信号のセットを処理することがいつ可能になるかを決定するために、前記レイテンシを使用することと
を備える、方法。
[C21] 前記測定信号のセットは、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)を備える、C20に記載の方法。
[C22] 前記第1のデバイスは、基地局(BS)を含む、C20に記載の方法。
[C23] 前記第2のデバイスは、ユーザ機器(UE)を含む、C20に記載の方法。
[C24] 前記ビーム切り替えは、ダウンリンクにおける受信ビーム切り替えを含む、C20に記載の方法。
[C25] 前記ビーム切り替えは、アップリンクにおける送信ビーム切り替えを含む、C20に記載の方法。
[C26] 前記第2のデバイスは、ビーム切り替えのタイプ毎のビーム切り替えレイテンシをシグナリングする、C20に記載の方法。
[C27] 複数のタイプのビーム切り替えの各々は、対応するビーム切り替えレイテンシを有し、 前記第2のデバイスは、タイプ毎のビーム切り替えレイテンシをフィードバックする、 C26に記載の方法。
[C28] 複数のタイプのビーム切り替えの各々は、対応するデフォルトビーム切り替えレイテンシを有し、それは、前記第2のデバイスがシグナリングしたタイプ毎のビーム切り替えレイテンシによって上書きされることができる、
C26に記載の方法。
[C29] レイテンシのタイプは、
ダウンリンクにおけるダウリンク制御情報(DCI)トリガされたビーム切り替え
を備える、C26に記載の方法。
[C30] ダウンリンクにおける前記DCIトリガされたビーム切り替えは、前記第1のデバイスにおける切り替えられた送信ビームのシーケンスを含み、各切り替えられたビームは、非周期的チャネル状態情報基準信号のリソースセットの各リソースを、前記リソースセット内のリソースにわたって有効にされた前記送信ビームの反復で送信するために使用される、C29に記載の方法。
[C31] ダウンリンクにおける前記DCIトリガされたビーム切り替えは、前記第2のデバイスにおける切り替えられた受信ビームのシーケンスを含み、各切り替えられたビームは、非周期的チャネル状態情報基準信号のリソースセットの各リソースを、前記リソースセット内のリソースにわたって有効にされた送信ビームの反復で受信するために使用される、C29に記載の方法。
[C32] ダウンリンクにおける前記DCIトリガされたビーム切り替えは、前記第1のデバイスにおける切り替えられた送信ビームのシーケンスを含み、各切り替えられたビームは、非周期的チャネル状態情報基準信号のリソースセットの各リソースを、前記リソースセット内のリソースにわたって無効にされた前記送信ビームの反復で送信するために使用される、C29に記載の方法。
[C33] ダウンリンクにおける前記DCIトリガされたビーム切り替えは、前記第2のデバイスにおける切り替えられた受信ビームのシーケンスを含み、各切り替えられたビームは、非周期的チャネル状態情報基準信号のリソースセットの各リソースを、前記リソースセット内のリソースにわたって無効にされた送信ビームの反復で受信するために使用される、C29に記載の方法。
[C34] 前記第2のデバイスは、サブキャリア間隔に少なくとも部分的に依存するビーム切り替えレイテンシをシグナリングする、C20に記載の方法。
[C35] 前記レイテンシは、ターゲットアンテナアレイモジュールが低電力モードにあるときに、ソースアンテナアレイモジュールから前記ターゲットモジュールへのビーム切り替えに関連付けられる、C20に記載の方法。
[C36] 前記少なくとも1つのレイテンシは、少なくとも第1のレイテンシと、前記第1のレイテンシより短い第2のレイテンシとを備え、
前記第1のデバイスは、前記ビーム切り替えコマンドがソースアンテナアレイモジュールに関連付けられたビームからターゲットモジュールに関連付けられたビームに切り替えるためのものである場合に、前記第2のデバイスが前記測定信号のセットを処理することがいつ可能になるかを決定するために、前記第1のレイテンシを選択するように構成され、
前記第1のデバイスは、前記ビーム切り替えコマンドが前記ソースアンテナアレイモジュールに関連付けられたビームから前記ソースアンテナアレイモジュールに関連付けられた別のビームに切り替えるためのものである場合に、前記第2のデバイスが前記測定信号のセットを処理することがいつ可能になるかを決定するために、前記第2のレイテンシを選択するように構成される、
C35に記載の方法。
[C37] 前記第2のデバイスの前記ターゲットアンテナアレイモジュールの現在の電力モードに基づいて、更新されたレイテンシを示すシグナリングを前記第2のデバイスから受信することを更に備える、C35に記載の方法。
[C38] ビーム切り替えコマンドは、媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)を介してシグナリングされ、
前記第2のデバイスは、前記第2のデバイスが肯定応答(ACK)を介して前記示されたレイテンシを使用するべきか否かを示す、
C20に記載の方法。
[C39] 第1のデバイスによるワイヤレス通信のための装置であって、
前記第1のデバイスにおけるビーム切り替えに関連付けられた少なくとも1つのレイテンシを決定するための手段と、
第2のデバイスが前記第1のデバイスにビーム切り替えコマンドを送った後に、前記第1のデバイスが測定信号のセットを処理することがいつ可能になるかを決定するために、前記少なくとも1つのレイテンシを使用するように前記第2のデバイスにシグナリングするための手段と
を備える、装置。
[C40] 第1のデバイスによるワイヤレス通信のための装置であって、
第2のデバイスにおけるビーム切り替えに関連付けられたレイテンシを示すシグナリングを前記第2のデバイスから受信するための手段と、
前記第1のデバイスが前記第2のデバイスにビーム切り替えコマンドを送った後に、前記第2のデバイスが測定信号のセットを処理することがいつ可能になるかを決定するために、前記レイテンシを使用するための手段と
を備える、装置。