(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-06
(45)【発行日】2024-02-15
(54)【発明の名称】患者関与および治療コンプライアンスのためのモバイルプラットフォームを含む医療流体送達システム
(51)【国際特許分類】
G16H 10/60 20180101AFI20240207BHJP
【FI】
G16H10/60
(21)【出願番号】P 2021512439
(86)(22)【出願日】2019-09-05
(86)【国際出願番号】 US2019049737
(87)【国際公開番号】W WO2020051325
(87)【国際公開日】2020-03-12
【審査請求日】2022-07-01
(32)【優先日】2018-09-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591013229
【氏名又は名称】バクスター・インターナショナル・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】BAXTER INTERNATIONAL INCORP0RATED
(73)【特許権者】
【識別番号】501453189
【氏名又は名称】バクスター・ヘルスケヤー・ソシエテ・アノニム
【氏名又は名称原語表記】Baxter Healthcare S.A.
【住所又は居所原語表記】Thurgauerstr.130 CH-8152 Glattpark (Opfikon) Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】ウィーベンソン, デレク
(72)【発明者】
【氏名】ガスマン, クリストファー ダニエル
【審査官】吉田 誠
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0098209(US,A1)
【文献】特開2001-034627(JP,A)
【文献】特表2016-531334(JP,A)
【文献】特開2014-026411(JP,A)
【文献】特開2014-053693(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00 - 80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
命令を記憶している機械アクセス可能デバイスであって、前記命令は、実行されると、臨床システムの患者医療記録にデータを投入することを機械に行わせるように構成され、前記患者医療記録にデータを投入することは、
カメラを動作させ、画像を記録することと、
ディスプレイインターフェースを動作させることと、
臨床医データベースに接続するように構成された接続インターフェースを動作させることであって、前記臨床医データベースは、患者医療記録を記憶するように構成されている、ことと、
プロセッサを動作させ、医療情報を取得することと
によ
って行われ、
前記医療情報を取得することは、
前記ディスプレイインターフェースを介して、医療情報を投入されるべきフィールドを伴うユーザインターフェースを表示することと、
前記ユーザインターフェースのデータフィールドの選択の後、前記ディスプレイインターフェースを介して、画像から医療情報を入力するための第1のオプションおよびテキスト入力を介して医療情報を入力するための第2のオプションをグラフィカルに提供することと、
前記第1のオプションが選択された場合、
前記カメラから記録された画像を受信することであって、前記記録された画像は、医療デバイスまたは医療デバイスの画面を含む、ことと、
前記画像からテキストを抽出することと、
前記画像上の前記抽出されたテキストのためのデータテンプレートを決定することと、
前記データテンプレートを使用して、前記抽出されたテキストを処理し、前記抽出されたテキストをフィールドに分類することと、
前記ディスプレイインターフェースを介して、
前記フィールドのうちの少なくとも1つの選択を可能にすることと、
前記画像からの前記選択されたテキストを前記医療情報として前記ユーザインターフェースの前記データフィールドに書き込むことと
を行うことと、
前記第2のオプションが選択された場合、前記ディスプレイインターフェースを介して、前記医療情報としての前記データフィールドのテキスト入力を可能にすることと、
送信命令が受信された後、構造化されたデータとして前記データフィールドに書き込まれた前記医療情報を前記臨床医データベースに記憶された患者医療記録の少なくとも1つの対応するデータフィールドに伝送することと
によ
って行われ、
前記データテンプレートは、前記画像内のテキスト位置に関連して前記抽出されたテキストに関するコンテキストを規定するように構成されている、機械アクセス可能デバイス。
【請求項2】
前記機械アクセス可能デバイスに記憶された命令をさらに備え、前記命令は、実行されると、前記機械に前記プロセッサを動作させるように構成され、前記プロセッサは、(i)前記ユーザインターフェースを介した医療デバイスタイプの選択、(ii)前記医療デバイス上に位置している識別子から走査された情報、(iii)前記抽出されたテキスト内の標識、または、(iv)前記抽出されたテキストの相対的配置のうちの少なくとも1つに基づいて、前記データテンプレートを決定する、請求項
1に記載の機械アクセス可能デバイス。
【請求項3】
前記医療デバイス上に位置している前記識別子は、前記医療デバイスの筐体または前記医療デバイスの前記画面上に位置しているクイックレスポンス(「QR」)コード、バーコード、シリアル番号、またはハードウェア番号のうちの少なくとも1つを含む、請求項
2に記載の機械アクセス可能デバイス。
【請求項4】
前記医療デバイスは、少なくとも腎不全療法機械、注入ポンプ、酸素センサ、呼吸モニタ、グルコースメータ、血圧モニタ、ECGモニタ、重量計、および心拍数モニタを含む、請求項1に記載の機械アクセス可能デバイス。
【請求項5】
前記ユーザインターフェースの前記データフィールドは、血圧測定データ、脈拍データ、体重データ、グルコースデータ、温度データ、腎不全手動交換データ、主観的データ、または消耗品アイテムに関する消耗品データのうちの少なくとも1つを受信するように構成されている、請求項1に記載の機械アクセス可能デバイス。
【請求項6】
前記消耗品アイテムは、濾過器、血液ラインセット、透析液濃縮液容器、血液抗凝固剤容器、薬品容器、使い捨てカセット、吸着剤カートリッジ、および浄水容器のうちの少なくとも1つを含む、請求項
5に記載の機械アクセス可能デバイス。
【請求項7】
前記機械は、パーソナルモバイル通信装置である、請求項1に記載の機械アクセス可能デバイス。
【請求項8】
記録された画像を使用して、臨床データベースの患者医療記録にデータを投入する方法であって、前記方法は、
パーソナルデバイスに第1のメッセージを伝送することであって、前記第1のメッセージは、前記パーソナルデバイスのカメラを使用し、医療デバイスの第1の画像を記録するように患者にプロンプトする、ことと、
前記パーソナルデバイスから、前記第1の画像を受信することと、
プロセッサを介して、前記第1の画像から前記医療デバイスのタイプまたはモデルを示す第1の医療情報を決定することと、
前記プロセッサを介して、前記医療デバイスの前記決定されたタイプまたはモデルに関連付けられたデータテンプレートおよび第2のメッセージを決定することと、
前記プロセッサを介して、前記第2のメッセージを前記パーソナルデバイスに伝送することであって、前記第2のメッセージは、前記カメラを使用し、前記医療デバイスの画面の第2の画像を記録するように前記患者にプロンプトする、ことと、
前記プロセッサを介して、前記パーソナルデバイスから前記第2の画像を受信することと、
前記プロセッサを介して、前記第2の画像からテキストを抽出することと、
前記プロセッサを介して、前記データテンプレートを使用して、前記抽出されたテキストを処理し、前記抽出されたテキストをフィールドに分類することと、
前記プロセッサを介して、前記フィールドのうちの少なくとも1つと前記患者医療記録内の記録フィールドとの間の対応を決定することと、
前記プロセッサを介して、前記フィールドのうちの
前記少なくとも1つからの前記テキストのうちの少なくとも一部を
前記患者医療記録
内の前記記録フィールドに書き込むことと
を含む、方法。
【請求項9】
前記プロセッサを介して、前記患者医療記録から治療時間を決定することと、
前記プロセッサを介して、前記治療時間の前に前記第1のメッセージを伝送することと
をさらに含む、請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
前記プロセッサにおいて、前記パーソナルデバイスから、患者が治療を始めるべきであることを示す治療メッセージを受信することと、
前記プロセッサを介して、前記治療が始められる前、前記第1のメッセージを伝送することと
をさらに含む、請求項
8に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の画像は、第1のマルチメディアメッセージングサービス(「MMS」)メッセージを介して前記プロセッサにおいて受信され、前記第2の画像は、第2のMMSメッセージを介して前記プロセッサにおいて受信される、請求項
8に記載の方法。
【請求項12】
前記プロセッサを介して、前記患者医療記録に書き込む前、前記フィールドのうちの少なくとも1つからの前記テキストのうちの前記少なくとも一部を健康レベル7(「HL7」)フォーマットに変換することをさらに含む、請求項
8に記載の方法。
【請求項13】
前記プロセッサを介して、前記フィールドのうちの少なくとも1つからの前記テキストのうちの前記少なくとも一部を所定の範囲と比較することと、
前記プロセッサを介して、前記フィールドのうちの少なくとも1つからの前記テキストのうちの前記少なくとも一部が前記所定の範囲内である場合、前記フィールドのうちの少なくとも1つからの前記テキストのうちの前記少なくとも一部を書き込むことと
をさらに含む、請求項
8に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
長期間にわたって医療環境外の患者に関与することは、現在、事実上不可能なタスクである。ジム会員になること、またはトレッドミルを購入することと同様、多くの患者は、典型的に、強気に出がちである。例えば、最初から、患者は、患者の自宅で自己施行される医療治療(例えば、医療流体送達治療)を躊躇なく取り入れがちである。治療に関して、患者は、毒素の蓄積から自身の血液を清潔にするために、自身を医療流体送達機械(または腎不全治療流体を含む容器)に接続する必要性がある。治療の一部は、自身の体重を計ること、自身の血液を計ること、および/または自身の治療に関連する情報を記録すること等、患者が実施する必要性があるタスクを含み得る。患者によって記録される情報は、多くの場合、治療が処方通り進行していることを確実にするために、臨床医によって精査される。臨床医は、治療の調節が必要とされるかどうかを決定するためにも、記録されたデータを精査する。
【0002】
時間とともに、多くの患者は、治療が、治療の目新しさを失い、ありきたりの義務になるにつれて、治療への意欲が低下した状態になる。想像し得るように、患者は、自己施行医療治療と比較して、むしろ、より興奮し、寛げ、または刺激的な活動に関与したいであろう。患者が治療を継続する間、患者は、時として、治療に伴う追加のタスクを実施することを省略し始める。追加のタスクを省略し、治療への意欲が低下した状態になることは、進行中の治療に関する臨床監督におけるギャップを生む潜在性を有する。患者が治療にさらに関与しなくなるにつれて、患者は、治療を省き始めるか、またはそれらを完全になしですませ、プロセスにおいて自身の健康を危険にさらし得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
モバイルプラットフォームを含む医療流体データ転送システムが、本明細書に開示される。医療流体データ転送システムは、患者のポータブルデバイス(例えば、セルラー電話、スマートフォン、タブレットコンピュータ等)を通して提供される相互作用を通して、患者による関与および/または治療コンプライアンスを改良するように構成される。具体的に、医療流体データ転送システムは、患者に向上したフィードバックおよび制御を(圧倒されていると感じることなく)提供し、それは、患者に、患者が、臨床医からの命令に従うのではなく、自分自身の治療を制御しているように感じさせる。例えば、医療流体データ転送システムのパーソナルモバイル通信デバイスは、治療情報および/または患者のバイタルサインデータを表示し得る。パーソナルモバイル通信デバイスは、患者が、医療流体送達機械を直接プログラムする必要性を伴わずに、異なる処方された治療またはプログラム間で切り替えることも可能にし得る。制御していると感じる患者は、自身の治療に関与し続ける可能性が高い。
【0004】
例示的医療流体データ転送システムは、プロセスを自動化することによって、患者に対するデータ集約負担も低減させる。例えば、パーソナルモバイル通信デバイスは、患者が一元化臨床医データベースへの自動的伝送のために、治療データまたはバイタルサインデータを捕捉することを可能にする。患者は、パーソナルモバイル通信デバイスにデータを直接入力する、接続された機械からデータを電子的に受信するか、または、カメラを使用してデータを記録し得る。データは、医療流体データ転送システム内で、患者医療記録内にデータを記憶するデータベースに伝送される。
【0005】
加えて、例示的医療流体データ転送システムは、患者が医療流体送達治療についての任意の懸念または質問に関してリアルタイムで臨床医と通信することを可能にするためのゲートウェイを臨床医に提供する。いくつかの実施形態において、医療流体データ転送システムは、教育または訓練資料への患者アクセスも提供する。したがって、例示的医療流体データ転送システムは、治療に関与および/または準拠し続けるために必要とされる、または要求される補助に患者を接続するように構成される。
【0006】
本開示の医療流体データ転送システムおよび方法論は、例えば、血漿交換、血液透析(「HD」)、血液濾過(「HF」)、血液透析濾過(「HDF」)、および持続的腎置換療法(「CRRT」)治療のための流体送達に適用可能である。本明細書に説明される医療流体データ転送システムは、腹膜透析(「PD」)、静脈内薬物送達、および栄養流体送達にも適用可能である。これらのモダリティは、本明細書において、集合的に、または概して個々に医療流体送達または治療と称され得る。
【0007】
上記のモダリティは、1つ以上のポンプ、弁、必要とされる場合、ヒータ、必要とされる場合、直結医療流体発生機器、圧力センサ、伝導率センサ、温度センサ、空気検出器、血液漏出検出器等のうちのいずれか1つ、2つ以上、または全て等のセンサ、ユーザインターフェース、および上で説明される機器を制御するための1つ以上のプロセッサおよびメモリを採用し得る制御ユニット等の医療流体を送達するために必要とされる構成要素を格納する医療流体送達機械によって提供され得る。医療流体送達機械は、血液を清潔にするための透析器または血液濾過器および/または水分、透析流体、または他の流体を浄化するための限外濾過器等の1つ以上の濾過器も含み得る。
【0008】
本明細書に説明される医療流体送達機械および医療流体データ転送システムおよび方法論は、在宅ベースの機械とともに使用され得る。例えば、システムは、患者の便宜に応じて動作させられる在宅HD、HF、またはHDF機械とともに使用され得る。1つのそのような在宅システムが、2011年10月4日に発行され、「High Convection Home Hemodialysis/Hemofiltration And Sorbent System」と題され、2004年11月4日に出願され、本願の譲受人に譲渡された米国特許第8,029,454号(「第’454号特許」)に説明されている。他のそのような在宅システムも、2013年3月12日に発行され、「Enclosure for a Portable Hemodialysis System」と題され、2008年8月27日に出願された米国特許第8,393,690号(「第’690号特許」)に説明されている。上記の参照文献のそれぞれの全内容は、参照することによって本明細書に組み込まれ、依拠される。
【0009】
下で詳細に説明されるように、本開示の医療流体データ転送システムおよび方法論は、多くの異なるタイプのデバイスを備えている、多くの機械、患者、臨床医、医師、保守人員、電子医療記録(「EMR」)データベース、ウェブサイト、患者および臨床医通信を介して発生させられるデータを取り扱うリソース計画システム、およびビジネスインテリジェンスを含み得る包含的プラットフォームシステム内で動作し得る。本開示の医療流体データ転送システムおよび方法論は、システム全体内で、そのルールおよびプロトコルに違反することなくシームレスに動作する。
【0010】
本明細書の開示に照らして、かついかようにも本開示を限定することなく、別様に規定されない限り、本明細書に列挙される任意の他の側面と組み合わせられ得る本開示の第1の側面において、機械アクセス可能デバイスは、実行されると、機械に、カメラを動作させ、画像を記録することと、ディスプレイインターフェースを動作させることと、臨床医データベースに接続するように構成された接続インターフェースを動作させることであって、臨床医データベースは、患者医療記録を記憶するように構成されている、ことと、プロセッサを動作させ、医療情報を取得することとによって、臨床システムの患者医療記録にデータを投入させるように構成されているその上に記憶される命令を有する。プロセッサは、ディスプレイインターフェースを介して、医療情報を投入されるべきフィールドを伴うユーザインターフェースを表示することと、ユーザインターフェースのデータフィールドの選択の後、ディスプレイインターフェースを介して、画像から医療情報を入力するための第1のオプションおよびテキスト入力を介して医療情報を入力するための第2のオプションをグラフィカルに提供することとによって、医療情報を取得するように動作させられる。第1のオプションが選択された場合、プロセッサは、カメラから記録された画像を受信することであって、記録された画像は、医療デバイスまたは医療デバイスの画面を含む、ことと、画像からテキストを抽出することと、ディスプレイインターフェースを介して、画像からのテキストの少なくとも一部の選択を可能にし、画像からの選択されたテキストを医療情報としてユーザインターフェースのデータフィールドに書き込むこととを行う。第2のオプションが選択された場合、プロセッサは、ディスプレイインターフェースを介して、医療情報としてのデータフィールドのテキスト入力を可能にする。プロセッサは、送信命令が受信された後、データフィールドに書き込まれた医療情報を臨床医データベースに記憶された患者医療記録に伝送することによって、医療情報を取得するようにも動作させられる。
【0011】
別様に記載されない限り、本明細書に列挙される任意の他の側面と組み合わせて使用され得る本開示の第2の側面によると、機械アクセス可能デバイスは、実行されると、機械に、画像上の抽出されたテキストのためのデータテンプレートを決定し、データテンプレートを使用して、抽出されたテキストを処理し、抽出されたテキストをフィールドに分類し、フィールドのうちの少なくとも1つの選択を可能にし、画像からの選択されたテキストをユーザインターフェースのデータフィールドに書き込むようにプロセッサを動作させるように構成されているその上に記憶される命令をさらに備えている。
【0012】
別様に記載されない限り、本明細書に列挙される任意の他の側面と組み合わせて使用され得る本開示の第3の側面によると、データテンプレートは、画像内のテキスト位置に関連して抽出されたテキストに関するコンテキストを規定するように構成される。
【0013】
別様に記載されない限り、本明細書に列挙される任意の他の側面と組み合わせて使用され得る本開示の第4の側面によると、機械アクセス可能デバイスは、実行されると、機械に、(i)ユーザインターフェースを介した医療デバイスタイプの選択、(ii)医療デバイス上に位置している識別子から走査された情報、および、(iii)抽出されたテキスト内の標識のうちの少なくとも1つ、または、(iv)抽出されたテキストの相対的配置に基づいて、データテンプレートを決定するようにプロセッサを動作させるように構成されているその上に記憶される命令をさらに備えている。
【0014】
別様に記載されない限り、本明細書に列挙される任意の他の側面と組み合わせて使用され得る本開示の第5の側面によると、医療デバイス上に位置している識別子は、医療デバイスの筐体または医療デバイスの画面上に位置しているクイックレスポンス(「QR」)コード、バーコード、シリアル番号、またはハードウェア番号のうちの少なくとも1つを含む。
【0015】
別様に記載されない限り、本明細書に列挙される任意の他の側面と組み合わせて使用され得る本開示の第6の側面によると、医療デバイスは、少なくとも腎不全療法機械、注入ポンプ、酸素センサ、呼吸モニタ、グルコースメータ、血圧モニタ、ECGモニタ、重量計、および心拍数モニタを含む。
【0016】
別様に記載されない限り、本明細書に列挙される任意の他の側面と組み合わせて使用され得る本開示の第7の側面によると、ユーザインターフェースのデータフィールドは、血圧測定データ、脈拍データ、体重データ、グルコースデータ、温度データ、腎不全手動交換データ、主観的データ、または消耗品アイテムに関する消耗品データのうちの少なくとも1つを受信するように構成される。
【0017】
別様に記載されない限り、本明細書に列挙される任意の他の側面と組み合わせて使用され得る本開示の第8の側面によると、消耗品アイテムは、濾過器、血液ラインセット、透析液濃縮液容器、血液抗凝固剤容器、薬品容器、使い捨てカセット、吸着剤カートリッジ、および浄水容器のうちの少なくとも1つを含む。
【0018】
別様に記載されない限り、本明細書に列挙される任意の他の側面と組み合わせて使用され得る本開示の第9の側面によると、機械は、パーソナルモバイル通信装置である。
【0019】
別様に記載されない限り、本明細書に列挙される任意の他の側面と組み合わせて使用され得る本開示の第10の側面によると、記録された画像を使用して、臨床データベースの患者医療記録にデータを投入する方法は、パーソナルデバイスに、パーソナルデバイスのカメラを使用し、医療デバイスの第1の画像を記録するように患者にプロンプトする第1のメッセージを伝送することと、パーソナルデバイスから、第1の画像を受信することとを含む。方法は、第1の画像から、プロセッサを介して、医療デバイスのタイプまたはモデルを示す第1の医療情報を決定することと、プロセッサを介して、医療デバイスの決定されたタイプまたはモデルに関連付けられたデータテンプレートおよび第2のメッセージを決定することと、プロセッサを介して、カメラを使用し、医療デバイスの画面の第2の画像を記録するように患者にプロンプトする第2のメッセージをパーソナルデバイスに伝送することとも含む。方法は、プロセッサを介して、パーソナルデバイスから第2の画像を受信することと、プロセッサを介して、第2の画像からテキストを抽出することと、プロセッサを介して、データテンプレートを使用して、抽出されたテキストを処理し、抽出されたテキストをフィールドに分類することとをさらに含む。方法は、プロセッサを介して、フィールドのうちの少なくとも1つからのテキストのうちの少なくとも一部を患者医療記録に書き込むことをさらに含む。
【0020】
別様に記載されない限り、本明細書に列挙される任意の他の側面と組み合わせて使用され得る本開示の第11の側面によると、方法は、プロセッサを介して、フィールドのうちの1つと患者医療記録内の記録フィールドとの間の対応を決定することと、プロセッサを介して、フィールドからのテキストのうちの少なくとも一部を患者医療記録内の記録フィールドに書き込むこととをさら含む。
【0021】
別様に記載されない限り、本明細書に列挙される任意の他の側面と組み合わせて使用され得る本開示の第12の側面によると、方法は、プロセッサを介して、患者医療記録から治療時間を決定することと、プロセッサを介して、治療時間の前に第1のメッセージを伝送することとをさらに含む。
【0022】
別様に記載されない限り、本明細書に列挙される任意の他の側面と組み合わせて使用され得る本開示の第13の側面によると、方法は、プロセッサにおいて、パーソナルデバイスから、患者が治療を始めるべきであることを示す治療メッセージを受信することと、プロセッサを介して、治療が始められる前、第1のメッセージを伝送することとをさらに含む。
【0023】
別様に記載されない限り、本明細書に列挙される任意の他の側面と組み合わせて使用され得る本開示の第14の側面によると、第1の画像は、第1のテキストメッセージまたは第1のショートメッセージングサービス(「SMS」)メッセージを介してプロセッサにおいて受信され、第2の画像は、第2のテキストメッセージまたは第2のSMSメッセージを介してプロセッサにおいて受信される。
【0024】
別様に記載されない限り、本明細書に列挙される任意の他の側面と組み合わせて使用され得る本開示の第15の側面によると、方法は、プロセッサを介して、患者医療記録に書き込む前、フィールドのうちの少なくとも1つからのテキストのうちの少なくとも一部を健康レベル7(「HL7」)フォーマットに変換することをさらに含む。
【0025】
別様に記載されない限り、本明細書に列挙される任意の他の側面と組み合わせて使用され得る本開示の第17の側面によると、方法は、プロセッサを介して、フィールドのうちの少なくとも1つからのテキストのうちの少なくとも一部を所定の範囲と比較することと、プロセッサを介して、フィールドのうちの少なくとも1つからのテキストのうちの少なくとも一部が所定の範囲内である場合、フィールドのうちの少なくとも1つからのテキストのうちの少なくとも一部を書き込むこととをさらに含む。
【0026】
別様に記載されない限り、本明細書に列挙される任意の他の側面と組み合わせて使用され得る本開示の第17の側面によると、情報を患者に伝送するためのシステムは、治療情報を伝送するように構成された患者の在宅療法機械と、医療記録と、在宅療法機械および患者のパーソナルデバイスを登録されたデバイスとして識別し、パーソナルデバイスが治療情報および医療情報を閲覧するためのアプリケーションをインストールしているかどうかを識別する、登録ファイルとを記憶するように構成された臨床医データベースとを含む。システムは、臨床医データベース、在宅療法機械、およびパーソナルデバイスに通信可能に結合された臨床医サーバも含む。臨床医サーバは、治療情報および医療情報を医療記録に記憶し、治療情報および医療情報のうちの少なくとも一部がパーソナルデバイスにおいて表示されるべきであるという指示を受信し、登録ファイルから、アプリケーションがパーソナルデバイス上にインストールされているかどうかを決定するように構成される。アプリケーションがインストールされている場合、臨床医サーバは、治療情報および医療情報のうちの少なくとも一部をアプリケーション内での表示のためにアプリケーションフォーマットに変換し、治療情報および医療情報のうちの変換された少なくとも一部をパーソナルデバイスに伝送するように構成される。アプリケーションがインストールされていない場合、臨床医サーバは、治療情報および医療情報のうちの少なくとも一部をテキストメッセージまたはショートメッセージングサービス(「SMS」)フォーマットに変換し、1つ以上のテキストメッセージまたはSMSメッセージを介して、治療情報および医療情報のうちの変換された少なくとも一部をパーソナルデバイスに伝送するように構成される。
【0027】
別様に記載されない限り、本明細書に列挙される任意の他の側面と組み合わせて使用され得る本開示の第18の側面によると、アプリケーションフォーマットは、拡張マークアップ言語(「XML」)フォーマットまたはハイパーテキストマークアップ言語(「HTML」)フォーマットのうちの少なくとも1つを含む。
【0028】
別様に記載されない限り、本明細書に列挙される任意の他の側面と組み合わせて使用され得る本開示の第19の側面によると、治療情報および医療情報のうちの少なくとも一部がパーソナルデバイスにおいて表示されるべきであるという指示は、アプリケーションからのメッセージまたはパーソナルデバイスからのテキスト/SMSメッセージのうちの少なくとも1つを含む。
【0029】
別様に記載されない限り、本明細書に列挙される任意の他の側面と組み合わせて使用され得る本開示の第20の側面によると、登録ファイルは、医療記録内に含まれる。
【0030】
別様に記載されない限り、本明細書に列挙される任意の他の側面と組み合わせて使用され得る本開示の第21の側面によると、在宅療法機械は、2つのプログラムを用いて処方箋を記憶するように構成され、プログラムの各々は、治療を実施するように在宅療法機械を動作させるためのパラメータを提供し、臨床医サーバは、第1のプログラムから第2のプログラムへの変更を示すプログラムメッセージをパーソナルデバイスから受信し、第1のプログラムから第2のプログラムに変更するためのプログラム命令を在宅療法機械に伝送するように構成される。
【0031】
本開示の第22の側面において、
図1-33に関連して開示される構造および機能性のうちのいずれかは、
図1-33に関連して開示される任意の他の構造および機能性と組み合わせられ得る。
【0032】
本開示および上記の側面に照らして、したがって、改良された医療流体送達システムを提供することが、本開示の利点である。
【0033】
改良された患者生活様式を提供することが、本開示の別の利点である。
【0034】
改良された臨床医または介護者効率を提供することが、本開示のさらなる利点である。
【0035】
改良された機械効率を提供することが、本開示のなおも別の利点である。
【0036】
改良された患者コンプライアンスを提供することが、本開示のなおもさらなる利点である。
【0037】
異なるタイプの医療流体送達機械に適用され得る医療流体データ転送システムおよび方法論を提供することが、本開示のまた別の利点である。
【0038】
医療流体送達機械と患者および臨床医または患者および一次介護者等の複数の人物との間の通信を可能にする医療流体データ転送システムおよび方法論を提供することが、本開示のまたさらなる利点である。
【0039】
さらに、多くの場合、機械タイマが終了するときに起こる、廃棄に起因する使い捨てセットおよび他の補助織物製品の浪費を低減させることが、本開示の利点である。
【0040】
本明細書に議論される利点は、本明細書に開示される実施形態のうちの1つまたはいくつかに見出され得、おそらく、その全てに見出されるわけではない。追加の特徴および利点が、本明細書に説明され、以下の発明を実施するための形態および図から明白となるであろう。
本発明はさらに、例えば、以下を提供する。
(項目1)
命令を記憶している機械アクセス可能デバイスであって、前記命令は、実行されると、臨床システムの患者医療記録にデータを投入することを機械に行わせるように構成され、前記患者医療記録にデータを投入することは、
カメラを動作させ、画像を記録することと、
ディスプレイインターフェースを動作させることと、
臨床医データベースに接続するように構成された接続インターフェースを動作させることであって、前記臨床医データベースは、患者医療記録を記憶するように構成されている、ことと、
プロセッサを動作させ、医療情報を取得することと
により、
前記医療情報を取得することは、
前記ディスプレイインターフェースを介して、医療情報を投入されるべきフィールドを伴うユーザインターフェースを表示することと、
前記ユーザインターフェースのデータフィールドの選択の後、前記ディスプレイインターフェースを介して、画像から医療情報を入力するための第1のオプションおよびテキスト入力を介して医療情報を入力するための第2のオプションをグラフィカルに提供することと、
前記第1のオプションが選択された場合、
前記カメラから記録された画像を受信することであって、前記記録された画像は、医療デバイスまたは医療デバイスの画面を含む、ことと、
前記画像からテキストを抽出することと、
前記ディスプレイインターフェースを介して、前記画像からの前記テキストの少なくとも一部の選択を可能にすることと、
前記画像からの前記選択されたテキストを前記医療情報として前記ユーザインターフェースの前記データフィールドに書き込むことと
を行うことと、
前記第2のオプションが選択された場合、前記ディスプレイインターフェースを介して、前記医療情報としての前記データフィールドのテキスト入力を可能にすることと、
送信命令が受信された後、前記データフィールドに書き込まれた前記医療情報を前記臨床医データベースに記憶された患者医療記録に伝送することと
による、機械アクセス可能デバイス。
(項目2)
前記機械アクセス可能デバイスに記憶された命令をさらに備え、前記命令は、実行されると、前記機械に前記プロセッサを動作させるように構成され、前記プロセッサは、
前記画像上の前記抽出されたテキストのためのデータテンプレートを決定することと、
前記データテンプレートを使用して、前記抽出されたテキストを処理し、前記抽出されたテキストをフィールドに分類することと、
前記フィールドのうちの少なくとも1つの選択を可能にし、前記画像からの前記選択されたテキストを前記ユーザインターフェースの前記データフィールドに書き込むことと
を行う、項目1に記載の機械アクセス可能デバイス。
(項目3)
前記データテンプレートは、前記画像内のテキスト位置に関連して前記抽出されたテキストに関するコンテキストを規定するように構成されている、項目2に記載の機械アクセス可能デバイス。
(項目4)
前記機械アクセス可能デバイスに記憶された命令をさらに備え、前記命令は、実行されると、前記機械に前記プロセッサを動作させるように構成され、前記プロセッサは、(i)前記ユーザインターフェースを介した医療デバイスタイプの選択、(ii)前記医療デバイス上に位置している識別子から走査された情報、および、(iii)前記抽出されたテキスト内の標識のうちの少なくとも1つ、または、(iv)前記抽出されたテキストの相対的配置に基づいて、前記データテンプレートを決定する、項目2に記載の機械アクセス可能デバイス。
(項目5)
前記医療デバイス上に位置している前記識別子は、前記医療デバイスの筐体または前記医療デバイスの前記画面上に位置しているクイックレスポンス(「QR」)コード、バーコード、シリアル番号、またはハードウェア番号のうちの少なくとも1つを含む、項目4に記載の機械アクセス可能デバイス。
(項目6)
前記医療デバイスは、少なくとも腎不全療法機械、注入ポンプ、酸素センサ、呼吸モニタ、グルコースメータ、血圧モニタ、ECGモニタ、重量計、および心拍数モニタを含む、項目1に記載の機械アクセス可能デバイス。
(項目7)
前記ユーザインターフェースの前記データフィールドは、血圧測定データ、脈拍データ、体重データ、グルコースデータ、温度データ、腎不全手動交換データ、主観的データ、または消耗品アイテムに関する消耗品データのうちの少なくとも1つを受信するように構成されている、項目1に記載の機械アクセス可能デバイス。
(項目8)
前記消耗品アイテムは、濾過器、血液ラインセット、透析液濃縮液容器、血液抗凝固剤容器、薬品容器、使い捨てカセット、吸着剤カートリッジ、および浄水容器のうちの少なくとも1つを含む、項目7に記載の機械アクセス可能デバイス。
(項目9)
前記機械は、パーソナルモバイル通信装置である、項目1に記載の機械アクセス可能デバイス。
(項目10)
記録された画像を使用して、臨床データベースの患者医療記録にデータを投入する方法であって、前記方法は、
パーソナルデバイスに第1のメッセージを伝送することであって、前記第1のメッセージは、前記パーソナルデバイスのカメラを使用し、医療デバイスの第1の画像を記録するように患者にプロンプトする、ことと、
前記パーソナルデバイスから、前記第1の画像を受信することと、
プロセッサを介して、前記第1の画像から前記医療デバイスのタイプまたはモデルを示す第1の医療情報を決定することと、
前記プロセッサを介して、前記医療デバイスの前記決定されたタイプまたはモデルに関連付けられたデータテンプレートおよび第2のメッセージを決定することと、
前記プロセッサを介して、前記第2のメッセージを前記パーソナルデバイスに伝送することであって、前記第2のメッセージは、前記カメラを使用し、前記医療デバイスの画面の第2の画像を記録するように前記患者にプロンプトする、ことと、
前記プロセッサを介して、前記パーソナルデバイスから前記第2の画像を受信することと、
前記プロセッサを介して、前記第2の画像からテキストを抽出することと、
前記プロセッサを介して、前記データテンプレートを使用して、前記抽出されたテキストを処理し、前記抽出されたテキストをフィールドに分類することと、
前記プロセッサを介して、前記フィールドのうちの少なくとも1つからの前記テキストのうちの少なくとも一部を前記患者医療記録に書き込むことと
を含む、方法。
(項目11)
前記プロセッサを介して、前記フィールドのうちの1つと前記患者医療記録内の記録フィールドとの間の対応を決定することと、
前記プロセッサを介して、前記フィールドからの前記テキストのうちの前記少なくとも一部を前記患者医療記録内の前記記録フィールドに書き込むことと
をさらに含む、項目10に記載の方法。
(項目12)
前記プロセッサを介して、前記患者医療記録から治療時間を決定することと、
前記プロセッサを介して、前記治療時間の前に前記第1のメッセージを伝送することと
をさらに含む、項目10に記載の方法。
(項目13)
前記プロセッサにおいて、前記パーソナルデバイスから、患者が治療を始めるべきであることを示す治療メッセージを受信することと、
前記プロセッサを介して、前記治療が始められる前、前記第1のメッセージを伝送することと
をさらに含む、項目10に記載の方法。
(項目14)
前記第1の画像は、第1のテキストメッセージまたは第1のショートメッセージングサービス(「SMS」)メッセージを介して前記プロセッサにおいて受信され、前記第2の画像は、第2のテキストメッセージまたは第2のSMSメッセージを介して前記プロセッサにおいて受信される、項目10に記載の方法。
(項目15)
前記プロセッサを介して、前記患者医療記録に書き込む前、前記フィールドのうちの少なくとも1つからの前記テキストのうちの前記少なくとも一部を健康レベル7(「HL7」)フォーマットに変換することをさらに含む、項目10に記載の方法。
(項目16)
前記プロセッサを介して、前記フィールドのうちの少なくとも1つからの前記テキストのうちの前記少なくとも一部を所定の範囲と比較することと、
前記プロセッサを介して、前記フィールドのうちの少なくとも1つからの前記テキストのうちの前記少なくとも一部が前記所定の範囲内である場合、前記フィールドのうちの少なくとも1つからの前記テキストのうちの前記少なくとも一部を書き込むことと
をさらに含む、項目10に記載の方法。
(項目17)
情報を患者に伝送するためのシステムであって、前記システムは、
治療情報を伝送するように構成された前記患者の在宅療法機械と、
前記医療記録と登録ファイルとを記憶するように構成された臨床医データベースであって、前記登録ファイルは、前記在宅療法機械および前記患者のパーソナルデバイスを登録されたデバイスとして識別し、前記パーソナルデバイスが前記治療情報および前記医療情報を閲覧するためのアプリケーションをインストールしているかどうかを識別する、臨床医データベースと、
前記臨床医データベース、前記在宅療法機械、および前記パーソナルデバイスに通信可能に結合された臨床医サーバと
を備え、
前記臨床医サーバは、
前記治療情報および前記医療情報を前記医療記録に記憶することと、
前記治療情報および前記医療情報のうちの少なくとも一部が前記パーソナルデバイスにおいて表示されるべきであるという指示を受信することと、
前記登録ファイルから、前記アプリケーションが前記パーソナルデバイス上にインストールされているかどうかを決定することと、
前記アプリケーションがインストールされている場合、
前記治療情報および前記医療情報のうちの前記少なくとも一部を前記アプリケーション内での表示のためにアプリケーションフォーマットに変換することと、
前記治療情報および前記医療情報のうちの前記変換された少なくとも一部を前記パーソナルデバイスに伝送することと
を行うことと、
前記アプリケーションがインストールされていない場合、
前記治療情報および前記医療情報のうちの前記少なくとも一部をテキストメッセージまたはショートメッセージングサービス(「SMS」)フォーマットに変換することと、
1つ以上のテキストメッセージまたはSMSメッセージを介して、前記治療情報および前記医療情報のうちの前記変換された少なくとも一部を前記パーソナルデバイスに伝送することと
を行うことと
を行うように構成されている、システム。
(項目18)
前記アプリケーションフォーマットは、拡張マークアップ言語(「XML」)フォーマットまたはハイパーテキストマークアップ言語(「HTML」)フォーマットのうちの少なくとも1つを含む、項目17に記載のシステム。
(項目19)
前記治療情報および前記医療情報のうちの少なくとも一部が前記パーソナルデバイスにおいて表示されるべきであるという前記指示は、前記アプリケーションからのメッセージまたは前記パーソナルデバイスからのテキスト/SMSメッセージのうちの少なくとも1つを含む、項目17に記載のシステム。
(項目20)
前記登録ファイルは、前記医療記録内に含まれる、項目17に記載のシステム。
(項目21)
前記在宅療法機械は、2つのプログラムを用いて処方箋を記憶するように構成され、前記プログラムの各々は、治療を実施するように前記在宅療法機械を動作させるためのパラメータを提供し、前記臨床医サーバは、
第1のプログラムから第2のプログラムへの変更を示すプログラムメッセージを前記パーソナルデバイスから受信することと、
前記第1のプログラムから前記第2のプログラムに変更するためのプログラム命令を前記在宅療法機械に伝送することと
を行うように構成されている、項目17に記載のシステム。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【
図1】
図1は、本開示のある実施形態による、データが、そのような機械に、およびそれから転送され得るように、本開示の医療流体送達機械を組み込む医療流体データ転送システムに関する一実施形態を図示する概略図である。
【0042】
【
図2】
図2は、本開示の医療流体送達機械の一実施形態の概略図である。
【0043】
【
図3】
図3は、本開示のある実施形態による、
図2の医療流体送達機械の一実施形態との併用のための血液セットを図示する斜視図である。
【0044】
【
図4】
図4は、本開示の医療流体送達機械およびデータ転送システムおよび方法に関する一実施形態の概略図である。
【0045】
【
図5】
図5は、本開示の医療流体送達機械およびデータ転送システムおよび方法に関する第2の実施形態の概略図である。
【0046】
【
図6】
図6は、本開示の医療流体送達機械およびデータ転送システムおよび方法に関する第3の実施形態の概略図である。
【0047】
【
図7】
図7は、第1の状態におけるモバイル通信デバイスアプリケーションを有する本開示の医療流体送達デバイスおよびデータ転送システムおよび方法の病院または臨床バージョンの一実施形態の概略図である。
【0048】
【
図8】
図8は、第2の状態におけるモバイル通信デバイスアプリケーションを有する本開示の医療流体送達デバイスおよびデータ転送システムおよび方法の病院または臨床バージョンの一実施形態の概略図である。
【0049】
【
図9】
図9は、第3の状態におけるモバイル通信デバイスアプリケーションを有する本開示の医療流体送達デバイスおよびデータ転送システムおよび方法の病院または臨床バージョンの一実施形態の概略図である。
【0050】
【
図10】
図10は、医療流体データ転送システムの第2の実施形態を示す。
【0051】
【
図11】
図11は、本開示のある実施形態による、
図10の医療流体データ転送システムの臨床医サーバにおけるアプリケーションの動作モジュールを図示する略図を示す。
【0052】
【
図12】
図12は、本開示のある例示的実施形態による、
図10および11の在宅療法機械と、パーソナルモバイル通信デバイスと、臨床医サーバとの間の通信を図示する略図を示す。
【0053】
【
図13】
図13は、本開示のある例示的実施形態による、
図10の医療流体データ転送システムの臨床医データベース上に記憶される例示的患者データ構造を図示する。
【0054】
【
図14】
図14および15は、本開示の例示的実施形態による、
図11のアプリケーションのユーザインターフェースを図示する略図を示す。
【
図15】
図14および15は、本開示の例示的実施形態による、
図11のアプリケーションのユーザインターフェースを図示する略図を示す。
【0055】
【
図16】
図16は、本開示のある例示的実施形態による、
図10および11のパーソナルモバイル通信デバイスの概略図である。
【0056】
【
図17】
図17は、本開示のある例示的実施形態による、データテンプレートの概略図を図示する。
【0057】
【
図18】
図18は、本開示のある例示的実施形態による、
図14のユーザインターフェースのデータフィールドへの書込を図示する略図を示す。
【0058】
【
図19】
図19は、本開示のある例示的実施形態による、
図10および11のパーソナルモバイル通信デバイスのアプリケーションを使用して画像から医療情報を入力するための例示的プロシージャのフロー図である。
【0059】
【
図20】
図20は、本開示のある例示的実施形態による、患者が記録された画像を提供することを可能にする
図10および11のパーソナルモバイル通信デバイス上のアプリケーションによって表示可能なユーザインターフェースの例を示す。
【0060】
【
図21】
図21は、本開示のある例示的実施形態による、患者の医療記録のデータフィールドにデータを投入するために
図10および11の臨床医サーバによって使用される患者医療テンプレートの概略図を示す。
【0061】
【
図22】
図22は、本開示のある例示的実施形態による、
図11の臨床医サーバのデータ入手モジュールの概略図である。
【0062】
【
図23】
図23および24は、本開示のある例示的実施形態による、
図10および11のパーソナルモバイル通信デバイスによって記録される画像(および/またはそれから受信されるテキストメッセージ)を使用して
図21の医療デバイステンプレートにデータを投入するための例示的プロシージャのフロー図である。
【
図24】
図23および24は、本開示のある例示的実施形態による、
図10および11のパーソナルモバイル通信デバイスによって記録される画像(および/またはそれから受信されるテキストメッセージ)を使用して
図21の医療デバイステンプレートにデータを投入するための例示的プロシージャのフロー図である。
【0063】
【
図25】
図25は、本開示のある例示的実施形態による、
図10および11のパーソナルモバイル通信デバイスからの画像を介して医療情報を受信するためのウェブサイトまたはファイル転送サイトをホストする臨床医サーバの略図を示す。
【0064】
【
図26】
図26-29は、本開示の例示的実施形態による、
図10および11の臨床医サーバによって提供される医療情報を表示するパーソナルモバイル通信デバイスの略図を示す。
【
図27】
図26-29は、本開示の例示的実施形態による、
図10および11の臨床医サーバによって提供される医療情報を表示するパーソナルモバイル通信デバイスの略図を示す。
【
図28】
図26-29は、本開示の例示的実施形態による、
図10および11の臨床医サーバによって提供される医療情報を表示するパーソナルモバイル通信デバイスの略図を示す。
【
図29】
図26-29は、本開示の例示的実施形態による、
図10および11の臨床医サーバによって提供される医療情報を表示するパーソナルモバイル通信デバイスの略図を示す。
【0065】
【
図30】
図30は、本開示のある例示的実施形態による、医療情報に関して患者にプロンプトする
図10および11のパーソナルモバイル通信デバイスの略図を示す。
【0066】
【
図31】
図31は、本開示のある例示的実施形態による、患者に選択するべき医療治療に関するプログラムを提供する
図10および11のパーソナルモバイル通信デバイスの略図を示す。
【0067】
【
図32】
図32は、本開示のある例示的実施形態による、患者に教育コンテンツを提供する
図10および11のパーソナルモバイル通信デバイスの略図を示す。
【0068】
【
図33】
図33は、本開示のある例示的実施形態による、患者と臨床医との間のビデオチャットセッションを提供する
図10および11のパーソナルモバイル通信デバイスの略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0069】
医療流体送達システムが、本明細書に開示される。例示的医療流体送達システムは、医療流体送達治療等の医療治療との患者の関与を改良するように構成される。医療流体送達システムは、治療プロセス全体を通して患者を教育または別様に補助するためのリソースを提供しながら、自身の治療に関するさらなる透明性および自身の治療を指示するための少なくともある程度の制御を患者に提供するように構成される。例示的医療流体送達システムは、治療に関連する医療デバイスまたは患者のパーソナルモバイル通信デバイスのタイプまたは特徴の組にかかわらず、患者関与を提供するように構成される。そのような構成は、開示される医療流体送達システムが、事実上任意の患者状況と適合することを可能にする。
【0070】
いくつかの実施形態において、医療流体送達システムは、パーソナルモバイル通信デバイスと、医療流体送達機械と、臨床医サーバ/データベースとを含む。例示的パーソナルモバイル通信デバイスおよび医療流体送達機械は、患者の自宅に位置し、および/またはセルフサービス医療施設に位置する。臨床医サーバは、広域ネットワーク(すなわち、インターネット)を介して、パーソナルモバイル通信デバイスおよび/または医療流体送達機械に通信可能に結合される。臨床医サーバは、ハブとして構成され、ハブは、パーソナルモバイル通信デバイスが患者を医療流体送達治療と関与させるように設計された特徴を提供することを可能にする。
【0071】
本明細書に開示されるように、例示的臨床医サーバは、医療流体送達機械から医療流体送達データ(例えば、治療情報)を受信し、送達データは、臨床医データベース内の1つ以上の患者記録に記憶される。臨床医サーバは、パーソナルモバイル通信デバイスに医療流体送達データへのアクセスを提供し、患者が治療進行を追跡することを可能にする。加えて、患者は、治療プログラムを変更する(または治療プログラムを変更するように要求する)ために、パーソナルモバイル通信デバイスを使用し得る。要求は、医療流体送達機械に伝送される前、変更が適切であることを検証するために、臨床医サーバを通してルーティングされる。
【0072】
例示的臨床医サーバは、バイタルサインデータ、医療デバイスデータ等の医療情報を患者が労せずに提供することを可能にするために、パーソナルモバイル通信デバイスに関連して動作する。パーソナルモバイル通信デバイスは、患者がデータを手動で入力し、重量計、血圧モニタ、温度計、グルコースメータ等の接続された医療デバイスからのデータを含む写真を記録し、および/または、それからデータを無線で受信することを可能にするように構成される。収集されたデータは、患者の医療記録に記憶される。いくつかの実施形態において、臨床医サーバおよび/またはパーソナルモバイル通信デバイスは、受信されたデータが、患者の医療記録に自動的に投入されるべき方法を決定するために、テンプレートを使用し得る。
【0073】
本明細書に開示されるように、パーソナルモバイル通信デバイスは、スマートフォンまたはタブレットコンピュータ等の特徴が豊富なスマートデバイスを含み得る。スマートデバイスは、メモリ内に記憶される命令によって定義される専門アプリケーション(例えば、「アプリ」)を動作させ得る。記憶された命令の実行は、スマートデバイスのプロセスにアプリケーションを動作させ、アプリケーションは、医療治療への患者の関与を向上させるように構成される。いくつかの事例において、パーソナルモバイル通信デバイスは、スマートデバイスと比較してかなり少ない処理能力および特徴を含む特徴が少ない従来的セルラー電話を含み得る。セルラーデバイスは、テキストメッセージおよび/またはメモリ内に記憶される命令によって定義される専門アプリケーション(例えば、アプリ)を使用して動作し得る。特徴が少ないデバイスのためのアプリケーションは、スマートデバイスのためのアプリケーションと比較して、より少ない特徴を有し得る。
【0074】
下記開示は、2つの節に分離される。第1の節は、医療流体送達システムのある実施形態を開示する。第2の節は、医療流体送達システムが医療治療への患者の関与および/またはコンプライアンスを向上させることを可能にする特徴を開示する。
【0075】
(I.医療流体送達システム実施形態)
例示的医療流体送達システムは、1つ以上の医療流体送達機械を含む。医療流体送達機械の一例は、腎不全治療機械である。腎不全治療機械に関して、種々の原因に起因して、患者の腎臓系は、機能することができない。腎不全は、いくつかの生理学的撹乱を生じさせる。水分およびミネラルの平衡を保つこと、または日常の代謝負荷を排泄することは、もはや可能ではない。窒素代謝の毒性最終生産物(尿素、クレアチニン、尿酸、およびその他)は、血液および組織中に蓄積し得る。
【0076】
腎臓不全および低下した腎臓機能は、透析を用いて治療されている。透析は、身体から、正常に機能している腎臓がそうでなければ除去するであろう老廃物、毒素、および過剰な水分を除去する。腎臓機能の置換のための透析治療は、治療が救命的であるので、多くの人々に重要である。
【0077】
1つのタイプの腎臓不全治療は、患者の血液から老廃物を除去するために拡散を一般に使用する血液透析(「HD」)である。拡散勾配が、拡散を引き起こすために、血液と透析液または透析流体と呼ばれる電解質溶液との間で半浸透性透析器を横断して起こる。
【0078】
血液濾過(「HF」)は、患者の血液からの毒素の対流輸送に依拠する代替腎置換治療である。HFは、治療中、体外回路に代替液または補液(典型的に、10~90リットルのそのような流体)を添加することによって遂行される。代替液と治療の合間に患者によって蓄積される流体とは、HF治療の過程にわたって限外濾過され、中および大分子を除去することにおいて特に有益である対流輸送機構を提供する(血液透析において、透析セッション間に得られる流体とともに少量の老廃物が除去されるが、しかしながら、その限外濾過液の除去からの溶質引き出しは、対流クリアランスを提供するために十分ではない)。
【0079】
血液透析濾過(「HDF」)は、対流および拡散クリアランスを組み合わせる治療モダリティである。HDFは、拡散クリアランスを提供するために、標準的血液透析と同様、透析器を通して流動する透析流体を使用する。加えて、代替液が、体外回路に直接提供され、対流クリアランスを提供する。
【0080】
大部分のHD(HF、HDF)治療は、センターで行われる。在宅血液透析(「HHD」)に向かう傾向は、一部、HHDが毎日実施されることができ、センター内血液透析治療(典型的に、週に2または3回行われる)に優る治療利益を提供するので、今日存在する。研究によって、頻繁な治療が、より頻度が低いが、おそらく、より長い治療を受ける患者より多くの毒素および老廃物を除去することが示されている。より頻繁に治療を受ける患者は、治療に先立って2または3日分の毒素を蓄積しているセンター内患者ほど多くのダウンサイクルを被らない。ある地域において、最も近い透析センターは、患者の自宅から何マイルも離れ得、それは、1日の大部分を費やすドアツドア治療時間を引き起こす。HHDは、夜通しで、または、患者が寛ぎ、働き、または別様に生産的である間の日中に行われ得る。
【0081】
別のタイプの腎臓不全治療は、腹膜透析であり、それは、透析流体とも呼ばれる透析液をカテーテルを介して患者の腹膜腔の中に注入する。透析流体は、腹膜腔の腹膜に接触する。老廃物、毒素、および過剰な水分が、拡散および浸透に起因して、患者の血流から、腹膜を通して、透析流体の中に流れ、すなわち、浸透勾配が、膜を横断して起こる。透析における浸透剤が、浸透勾配を提供する。使用済みまたは消耗済み透析流体は、患者から排出され、患者から老廃物、毒素、および過剰な水分を除去する。このサイクルは、例えば、複数回繰り返される。
【0082】
持続的外来腹膜透析(「CAPD」)、自動化腹膜透析(「APD」)、および潮汐流透析、および持続的流動腹膜透析(「CFPD」)を含む種々のタイプの腹膜透析治療が存在する。CAPDは、手動透析治療である。ここにおいて、患者は、使用済みまたは消耗済み透析液流体が腹膜腔から排出することを可能にするために、埋め込まれたカテーテルをドレインに手動で接続する。患者は、次いで、カテーテルを通して患者の中に新鮮な透析流体を注入するために、新鮮な透析流体のバッグにカテーテルを接続する。患者は、カテーテルを新鮮な透析流体バッグから接続解除し、透析流体が腹膜腔内で滞留することを可能にし、老廃物、毒素、および過剰な水分の移送が、起こる。ある滞留期間後、患者は、例えば、1日あたり4回手動透析手技を繰り返し、各治療は、約1時間続く。手動腹膜透析は、患者からかなりの量の時間および努力を要求し、改良の余地がある。
【0083】
自動化腹膜透析(「APD」)は、透析治療が排出、充填、および滞留サイクルを含む点においてCAPDに類似する。しかしながら、APD機械は、典型的に、患者が眠っている間に自動的にサイクルを実施する。APD機械は、治療サイクルを手動で実施する必要性から、および日中に供給物を運搬する必要性から患者を解放する。APD機械は、埋め込まれたカテーテル、新鮮な透析流体の源またはバッグ、および流体ドレインに流体的に接続する。APD機械は、新鮮な透析流体を透析流体源から、カテーテルを通して、患者の腹膜腔の中に圧送する。APD機械は、透析流体が腔内で滞留することも可能にし、廃棄物、毒素、および過剰な水分の移送が起こることを可能にする。源は、複数の無菌透析流体バッグを含み得る。
【0084】
APD機械は、使用済みまたは消耗済み透析液を腹膜腔から、カテーテルを通して、ドレインに圧送する。手動プロセスのように、いくつかの排出、充填、および滞留サイクルは、透析中に起こる。「最後の充填」は、APDの終わりに起こり、次の治療まで患者の腹膜腔内に留まる。
【0085】
機械によって実施される上記モダリティのいずれも、スケジュールベースで実行され得、スタートアッププロシージャを要求し得る。例えば、透析患者は、典型的に、隔日、毎日等のスケジュールベースで治療を実施する。血液治療機械は、典型的に、例えば、消毒手技を実行するための設定のために、治療前にある量の時間を要求する。上記モダリティに関する患者は、忙しい生活を送り、治療をスケジューリングされた日に実施すべき計画または実行すべき用事を有し得る。
【0086】
患者のための在宅治療の魅力の多くは、患者が主に自身のスケジュールに従って自宅で治療を実施することを可能にすることによって提供される生活様式の柔軟性を中心に展開される。しかしながら、在宅医療流体送達機械は、ユーザまたは患者に指示し、それを制約するソフトウェアタイマを含み得る。在宅血液透析システムは、例えば、治療前、治療中、および治療後のシーケンスを始めるために、患者が在宅血液透析機械の直ぐ近にいることを要求し得る。
【0087】
一特定の例において、在宅治療機械は、治療の合間にそれらを消毒することによって、ある構成要素を再使用し得る。この機械は、1つ以上の消毒タイマを採用し得、消毒タイマは、消毒タイマが終了する前、患者または介護者がこの機械を使用して治療を開始することを要求する。そうでなければ、患者は、治療を開始する前、別の消毒手技が完了されるまで待つ必要性があるであろう。ある実施形態における在宅治療機械は、機械のグラフィカルユーザインターフェースを介して治療開始時間期限を通信し、それは、開始時間期限にアクセスし、それに応じて反応するために、患者がこの機械の近くにいることを要求する。
【0088】
本開示が温水消毒および化学消毒等の任意のタイプの消毒に適用されることを理解されたい。この点で、本開示は、在宅治療機械に限定されず、例えば、センター内機械が、典型的に化学的に消毒され、センター内機械が、そのような消毒後の治療開始期限を設定し得る。さらに加えて、本開示は、消毒に基づく開始時間期限に限定されず、他の開始時間期限、例えば、プライミングの完了に基づくものにも適用され得る。なおもさらに、本開示は、初期開始時間期限に限定されない。例えば、殆どの機械は、患者が治療を一時的に中止し、機械から接続解除され、機械から離れてあるタイプの必要なアクションを実施することを可能にするであろう。血液治療に関して、機械は、典型的に、患者に戻るように血液を浣濯し、ある期間にわたって透析流体を循環させることも、そうでないこともある。いずれの場合も、患者が機械から一時的に接続解除され得る時間は、無制限ではなく、本開示は、返還時間制限にも適用されることが想定される。
【0089】
一実施形態において、本開示のシステムは、患者および/または介護者のパーソナルモバイル通信デバイス、例えば、スマートフォン上にインストールされるソフトウェアアプリケーション(「アプリ」)を提供する。アプリは、一実施形態において、ミドルウェアソフトウェアアプリケーションを介して提供され、その例が、下で詳細に議論される。代替実施形態において、ソフトウェアは、ミドルウェアソフトウェアアプリケーションを通したテキストメッセージング特徴を直接使用して、患者および/または介護者のパーソナルモバイル通信デバイス、例えば、スマートフォンと通信するように構成される。いずれの場合も、アプリまたはテキストメッセージは、一実施形態において、患者を機械に繋ぐことなく、患者に任意の差し迫った期限をリマインドし、患者および/または介護者が、治療が開始される必要があるときを追跡することを可能にするように構築される。
【0090】
代替として、または加えて、ユーザのモバイル通信デバイス上、例えば、カレンダアプリケーション等のデバイスの固有のタスク追跡特徴上にリマインダを自動的にプログラムするように通信ソフトウェアを構築することが想定される。殆どのスマートフォンは、各日を時間等の時間セグメントに分離するカレンダを提供される。本開示のシステムおよび方法論のソフトウェアは、認可された患者および/または介護者のスマートフォンカレンダにアクセスし、適切な日の適切な時間セグメントに適切な情報、例えば、機械がその時間セグメント内に消毒を開始すること、または、完了することを投入するようにプログラムされ得る。
【0091】
一実施形態において、本開示のソフトウェアシステムおよび方法論からの通信は、一方向である。例えば、通信は、在宅機械であり得る医療流体送達機械から患者または介護者のモバイル通信デバイスへのそれであり得る。代替実施形態において、本開示のソフトウェアシステムおよび方法論は、医療流体送達機械と患者または介護者のモバイル通信デバイスとの間に双方向通信を可能にする。一例において、双方向通信は、ある機械ルーチンが、それらのモバイル通信デバイスを使用する患者または介護者によって遠隔に開始されることを可能にし得る。一例示的ルーチンは、自動化自己試験ルーチンであり、それは、シーケンスを始めること、または開始すること以外、システムとのどんなユーザ相互作用も伴わずに実施され得る。遠隔にシーケンスを開始することは、例えば、患者または介護者が他のタスクを実施するために機械から離れ得る追加の時間を提供することによって、患者または介護者に利益をもたらし得る。通信は、機械が自己試験ルーチンを実施できる状態であることを示すことによって機械が通信を始めると、双方向になる。患者または介護者は、所望の時間、本開示のソフトウェアシステムおよび方法論を介して機械に返答し、シーケンスを始める。
【0092】
機械が「患者接続」ソフトウェア状態にあるとき常に、本開示のシステムおよび方法論のソフトウェアが患者および/または介護者と機械との間の通信を無効にすることが想定される。例えば、臨床医が現在患者を治療している機械にコマンドを送信しようとする場合、コマンドは、コマンドがその機械に転送されないようにミドルウェアソフトウェアアプリケーションによって遮断され得る。ミドルウェアソフトウェアアプリケーションは、次いで、臨床医に返信し、その機械がビジーであり、通信を受け入れないことを知らせ得る。
【0093】
本明細書に説明される例は、血液、透析流体、代替液、および/または静脈内薬物(「IV」)等の医療流体を送達する任意の医療流体送達システムに適用可能である。例は、特に、本明細書において、集合的に、または概して、個々に腎不全治療と称される全ての形態の血液透析(「HD」)、血液濾過(「HF」)、血液透析濾過(「HDF」)、持続的腎置換治療(「CRRT」)、および腹膜透析(「PD」)等の腎臓不全治療のために非常に好適である。医療流体送達機械は、代替として、大容量蠕動タイプポンプまたはシリンジポンプ等の薬物送達または栄養流体送達デバイスであり得る。本明細書に説明される機械は、在宅設定において使用され得る。例えば、本開示のデータ転送形態で動作する機械は、例えば、患者が眠っている間の夜に起動され得る在宅HD機械とともに採用され得る。本開示の医療流体データ転送システムおよび方法論は、代替として、病院および/または診療所における臨床医または看護師を補助するために使用され得る。
【0094】
ここで図面、特に、
図1を参照すると、医療流体送達機械90内で動作する医療流体データ転送システム10が、図示される。システム10は、多くの医療流体送達機械90(その1つのタイプが、下で詳細に議論される)を組み込む。データ転送システム10の機械90は、同一のタイプ(例えば、全てHD機械)であるか、または異なるタイプ(例えば、HD、PD、CRRT、および医療または栄養流体送達の混合)であり得る。
【0095】
単一の医療流体送達90が、接続サーバ118と通信するものとして図示されるが、システム10は、同一のタイプまたは上で列挙される異なるタイプの複数の医療流体送達システムおよび機械の動作を監督する。例えば、サーバ118に接続され、システム10とともに動作するM個の数の血液透析機械90、N個の数の血液濾過機械90、O個の数のCRRT機械90、P個の数の腹膜透析機械90、Q個の数の在宅薬物送達機械90、およびR個の数の栄養または薬物送達機械90が存在し得る。MからRまでの数は、同一または異なる数であり得、ゼロ、1、または2以上であり得る。
図1において、医療流体送達機械90は、在宅治療機械90として図示される(自宅が破線によって示される)。
【0096】
在宅治療機械90は、そのフロントエンドにおいて、上で議論されるような水処理デバイス60から浄化水を受け取り得る。水処理デバイス60は、ある実施形態において、イーサネット(登録商標)ケーブルを介して在宅治療機械90に接続する。図示される実施形態における在宅治療機械90は、血圧モニタ104、計量器、例えば、無線計量器106、および無線タブレットユーザインターフェース122等のユーザインターフェース等の水処理デバイス60以外の他のデバイスとともに動作する。在宅治療機械90は、一実施形態において、モデム102を介して無線でサーバ118に接続する。これらの構成要素の各々は、(そうである必要性はないが)
図1の破線によって境界画定されるように、患者の自宅内に位置し得る。構成要素60、104、106、および122のうちのいずれか1つ、2つ以上、または全ては、在宅治療機械90と有線または無線で通信し得る。無線通信は、Bluetooth(登録商標)、WiFi(登録商標)、Zigbee(登録商標)、Z-Wave(登録商標)、無線ユニバーサルシリアルバス(「USB」)、赤外線、または任意の他の好適な無線通信技術を介してであり得る。代替として、構成要素60、104、106、および122のうちのいずれか1つ、2つ以上、または全ては、有線通信を介して在宅治療機械90と通信し得る。
【0097】
接続サーバ118は、医療デバイスシステムハブ120を介して医療流体送達機械90と通信する。システムハブ120は、各在宅治療機械90およびその周辺機器に関するデータおよび情報が、機械90とサーバ118に接続される他のクライアントとの間で接続サーバ118を介して行き来することを可能にする。図示される実施形態において、システムハブ120は、サービスポータル130、企業リソース計画システム140、ウェブポータル150、ビジネスインテリジェンスポータル160、HIPAA準拠データベース124、製品開発チーム128、および、例えば、診療所または病院126a-126nにおいて保守される電子医療記録データベースに接続される。
【0098】
診療所または病院126a-126nにおける電子医療記録(「EMR」)データベースは、患者に関する電子情報を記憶する。システムハブ120は、機械90のログファイルから収集されたデータを病院または診療所データベース126a-126nに送信し、その患者の医療記録を併合または補完し得る。診療所または病院126a-126nにおけるデータベースは、患者特有の治療および処方データを含み得、したがって、そのようなデータベースへのアクセスは、高度に制限され得る。企業リソース計画システム140は、苦情、請求情報、およびライフサイクル管理情報等の患者および臨床医ウェブサイトアクセスを介して生成されたデータを取得およびコンパイルする。ウェブポータル150は、患者および患者を治療する診療所152a-152nが、医療流体送達機械90のユーザのために公的に利用可能なウェブサイトにアクセスすることを可能にする。ビジネスインテリジェンスポータル160は、システムハブ120からデータを収集し、データをマーケティング162、研究および開発164、および品質/医薬品安全性監視166に提供する。
【0099】
本明細書に説明されるシステム、方法、およびプロシージャは、1つ以上のコンピュータプログラムまたは構成要素を使用して実装され得ることを理解されたい。構成要素のプログラムは、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、読み取り専用メモリ(「ROM」)、フラッシュメモリ、磁気または光学ディスク、光学メモリ、または他の記憶媒体を含む任意の従来のコンピュータ読み取り可能な媒体上の一連のコンピュータ命令として提供され得る。命令は、一連のコンピュータ命令を実行すると、開示される方法およびプロシージャの全てまたは一部を実施するか、または、その実施を促進する、プロセッサによって実行されるように構成され得る。
【0100】
一実施形態において、在宅治療機械90は、患者の自宅で患者に在宅血液透析等の在宅治療を実施し、次いで、その患者の健康および福祉を管理することに関与する臨床医、医師、および看護師にその治療の結果を報告する。
【0101】
ある実施形態における在宅治療機械90は、例えば、Linux(登録商標)オペレーティングシステムを使用してログファイルを書き込む。ログファイルは、周辺デバイスデータを含む関連する在宅治療機械90のデータを文書化する。ログファイルは、拡張マークアップ言語(「XML」)、コンマ区切り値(「CSV」)、またはテキストファイルのうちのいずれか1つ以上のものを含み得る。ログファイルは、在宅治療機械90のソフトウェアのファイルサーバボックスの中に設置される。機械90に送信されないデータを周辺デバイス、例えば、水処理デバイス60において記憶することも、想定される。そのようなデータは、別様に周辺デバイスへの有線または無線接続を介して取得され得るか、または他のデータ接続または記憶媒体を通してダウンロードされ得る。例えば、保守担当者は、例えば、イーサネット(登録商標)接続を介して、水処理デバイス60または無線計量器106に接続されるラップトップを介して追加のデータにアクセスすることができる。または、追加のデータは、周辺デバイスから遠隔に読み出され得、在宅治療機械90は、周辺デバイスと医療流体データ転送システムの認可されたクライアントとの間のデータ転送通信路としての役割を果たす。
【0102】
一実施形態において、在宅治療機械90は、例えば、インターネットを介して、接続サービスを使用し、モデム102とシステムハブ120との間でデータを転送する。ここにおいて、専用回線が、在宅治療機械90をモデム102を介して接続サーバ118に接続するために、各患者の自宅において提供され得る。一実施形態における在宅治療機械90は、別個の、例えば、3G、4G、または5Gモデム102を使用してインターネットにアクセスする。モデム102は、Vodafone(登録商標)等のインターネットサービスプロバイダ(ISP)を使用し得る。一実装において、接続サービスプロバイダ(例えば、接続サーバ118のプロバイダ)によって開発された接続エージェント114が、在宅治療機械90上にインストールされ、機械のACPU50上で起動される。1つの好適な接続サービスは、Axeda(登録商標)によって提供され、それは、医療デバイスと接続サーバ118との間にセキュアに管理される接続116を提供する。
【0103】
接続エージェント114は、在宅治療機械90が、接続サーバ118に接続し、データを接続サーバ118に、およびそれから転送することを可能にする。エージェント114およびサーバ118を介して動作する接続サービスは、機械90との接続がセキュアであることを確実にし、データが機械90のファイアウォールを正しく通過することを確実にし、データまたはシステムクラッシュが存在しているかどうかをチェックし、接続サーバ118が正しい在宅治療機械90と通信していることを確実にする。
【0104】
一実施形態において、在宅治療機械90は、接続エージェント114がオンにされているとき、またはアクティブにされているときのみ、接続サーバ118に接続し得る。治療および治療後消毒中、機械90およびその周辺機器が機能している間、一実施形態において、接続エージェント114は、オフにされ、それは、治療および消毒中、または機械90が作動または起動しているとき、在宅治療機械90が任意のエンティティと通信し、データを送信または受信することを防止する。在宅治療機械90がアイドル状態であるとき、例えば、治療および事後消毒が完了した後、ACPU50は、一実施形態において、接続エージェント114をオンにする。ある実施形態において、接続エージェント114は、治療中、および、おそらく事前治療中、オフである。治療後、接続エージェント114は、接続サービスを使用して、在宅治療機械90からログファイルを読み出し、データを接続サーバ118に転送する。接続サービスは、データパケットをそれらの適切な宛先にルーティングするが、一実施形態において、データを修正、それにアクセス、またはそれを暗号化しない。
【0105】
図1の医療流体データ転送システム10において、接続サーバ118を介した接続サービスは、システムハブ120を介して、サービスポータル130、診療所または病院126a-126n、およびウェブポータル150等の種々の場所にデータを通信し得る。接続サーバ118は、保守人員132a-132nおよび/または臨床医が、ネットワークにわたる種々のアセット(適切な在宅治療機械90および3G、4G、または5Gモデム102等)、およびそれらの関連付けられた情報(機械またはモデムシリアル番号を含む)を追跡し、読み出すことを可能にする。接続サーバ118は、保守人員の監督者134によって承認され、サービスポータル130を介して遠隔に取得されるファームウェアアップグレードを受信し、それを認可された在宅治療機械90および水処理デバイス60等の関連付けられた周辺機器に提供するためにも使用され得る。
【0106】
(A.例示的医療流体送達機械)
ここで
図2を参照すると、医療流体送達機械90に関するHDフロー概略図の例が、図示される。
図2のHDシステムは、比較的に複雑であるので、
図2およびその議論も、上で議論される腎不全治療モダリティのうちのいずれかおよびIV、薬物送達、または栄養流体送達機械のためのサポートを提供する。概して、簡略化されたバージョンの透析流体またはプロセス流体送達回路を有する医療流体送達機械90が、示される。血液回路も、簡略化されるが、透析流体回路が簡略化されるほどではない。回路は、本開示の説明をより容易にするために簡略化されており、システムは、実装される場合、上記の参照することによって組み込まれる刊行物に見出されるもの等の追加の構造および機能性を有するであろうことを理解されたい。
【0107】
図2の医療流体送達機械90は、血液回路20を含む。血液回路20は、患者12から血液を引き出し、それに血液を戻す。血液は、動脈ライン14を介して患者12から引き出され、静脈ライン16を介して患者に戻される。動脈ライン14は、動脈ラインコネクタ14aを含み、動脈ラインコネクタ14aは、動脈針14bに接続し、動脈針14bは、患者12と採血連通する。静脈ライン16は、静脈ラインコネクタ16aを含み、静脈ラインコネクタ16aは、静脈針16bに接続し、静脈針16bは、患者と返血連通する。動脈および静脈ライン14および16は、ばね負荷フェールセーフ機械的ピンチクランプであり得るラインクランプ18aおよび18vを含む。ラインクランプ18aおよび18vは、一実施形態において、緊急状況において自動的に閉鎖される。
【0108】
動脈および静脈ライン14および16は、それぞれ、超音波空気検出器であり得る、空気または気泡検出器22aおよび22vも含む。空気または気泡検出器22aおよび22vは、それぞれ、動脈および静脈ライン14および16内の空気を検知する。空気が空気検出器22aおよび22vのうちの1つによって検出される場合、システム10は、ラインクランプ18aおよび18vを閉鎖し、血液および透析流体ポンプを一時停止させ、治療が再開可能であるように空気を一掃するように患者に命令を提供する。
【0109】
血液ポンプ30が、図示される実施形態において、動脈ライン14内に位置する。図示される実施形態において、血液ポンプ30は、第1の血液ポンプポッド30aと、第2の血液ポンプポッド30bとを含む。血液ポンプポッド30aは、入口弁32iおよび出口弁32oとともに動作する。血液ポンプポッド30bは、入口弁34iおよび出口弁34oとともに動作する。ある実施形態において、血液ポンプポッド30aおよび30bの各々は、血液容器であり、それらは、例えば、シェル内に位置する可撓性ダイヤフラムを伴う球形の硬質外側シェルを含み、ダイヤフラムポンプを形成する。各ダイヤフラムの片側は、血液を受け取る一方、各ダイヤフラムの他方の側は、正および負の空気圧によって動作させられる。血液ポンプ30は、代替として、動脈ライン14とともに動作する蠕動ポンプまたは動脈ライン14および静脈ライン16とともに動作する複数の蠕動ポンプである。
【0110】
ヘパリンバイアル24およびヘパリンポンプ26が、図示される実施形態において、血液ポンプ30と血液濾過器40(例えば、透析器)との間に位置する。ヘパリンポンプ26は、空気圧ポンプまたはシリンジポンプ(例えば、ステッパモータ駆動シリンジポンプ)であり得る。血液濾過器40の上流にヘパリンを供給することは、濾過器の膜の凝固を防止することに役立つ。
【0111】
一次制御プロセッサ(「ACPU」)または制御ユニット50が、1つ以上のプロセッサおよびメモリを含む。制御ユニット50は、空気検出器22aおよび22v(および温度センサ、血液漏出検出器、伝導率センサ、圧力センサ、およびアクセス切断トランスデューサ86、88等のシステム10の他のセンサ)から空気検出信号を受信し、ラインクランプ18aおよび18v、血液ポンプ30、ヘパリンポンプ26、透析流体ポンプ64および96、および弁32i、32o、34i、34o、68i、68o、98i、および98o等の構成要素を制御する。静脈ライン16を介して血液濾過器40から退出する血液は、空気トラップ28を通して流動する。空気トラップ28は、透析された血液が静脈ライン16を介して患者12に戻される前、血液から空気を除去する。
【0112】
図2の医療流体送達機械90の血液透析バージョンにおいて、透析流体は、血液濾過器40の膜の外側に沿って圧送される一方、血液は、血液濾過器膜の内側を通して圧送される。透析流体は、水浄化ユニット60を介した水の浄化で始まり調製される。1つの好適な水浄化ユニットが、「Water Purification System and Method」と題され、2011年4月25日に出願された米国特許公開第2011/0197971号(その全内容が、参照することによって本明細書に組み込まれ、依拠される)に記載されている。一実施形態において、水浄化ユニットは、水が、一実装において、0.03エンドトキシン単位/ml(「EU/ml」)を下回り、0.1コロニー形成単位/ml(「CFU/ml」)を下回るように、水道水を浄化する(例えば、病原体および塩素等のイオンを除去する)ための濾過器および他の構造を含む。水浄化ユニット60は、血液透析機械90は、血液回路20と透析流体回路70とを含む血液透析機械90の筐体またはシャーシとは別個の筐体内に提供され得る。
【0113】
透析流体回路70が、図示を容易にするために、再び、
図2において大幅に簡略化される。現実における透析流体回路70は、上記の参照することによって組み込まれる刊行物に記載される関連構造および機能性の全てを含み得る。透析流体回路70のある特徴が、
図2に図示される。図示される実施形態において、透析流体回路70は、血液濾過器行き透析流体ポンプ64を含む。ポンプ64は、一実施形態において、血液ポンプ30と同じに構成される。ポンプ64は、ポンプ30のように、各々が入口弁68iおよび出口弁68oを有するポンプポッド66の対を含み、それらは、再び、球状に構成され得る。2つのポンプポッドは、血液ポンプ30に関するように、交互に動作させられ、それによって、一方のポンプポッドが、HD透析流体で充填する一方、他方のポンプポッドが、HD透析流体を放出する。
【0114】
ポンプ64は、血液濾過器行き透析流体ポンプである。使用された透析流体を排出するために押すために、排出ライン82に位置する弁98iおよび98oとともに動作する別の二重ポッドポンプチャンバ96が存在する。重炭酸塩カートリッジ72を通してポンプ浄化水を圧送するための第3のポッドポンプ(図示せず)が存在する。酸容器74から混合ライン62の中に酸を圧送するために使用される第4のポッドポンプ(図示せず)が存在する。第3および第4のポンプ、すなわち、濃縮物ポンプは、一実施形態において、混合ライン62と血液濾過器行き透析流体ポンプ64との間の緩衝透析流体タンク(図示せず)に起因して、連続圧送が混合ライン62においてあまり重要ではないので、単一のポッドポンプであり得る。
【0115】
排出ライン82において提供される第5のポッドポンプ(図示せず)が、HD治療が提供されるとき、既知の量の限外濾過(「UF」)を除去するために使用される。システム10は、限外濾過液が患者から除去された量を制御および把握するために、UFポンプを追跡する。システム10は、必要な量の限外濾過液が治療の終わりまでに患者から除去されることを確実にする。
【0116】
上で説明されるポンプの各々は、代替として、圧送管とともに動作する蠕動ポンプであり得る。該当する場合、システム弁は、依然として、本開示の特徴に従って空気圧で作動させられ得る。
【0117】
一実施形態において、水浄化ユニット60からの浄化水は、重炭酸塩カートリッジ72を通して混合ライン62に沿って圧送される。容器74からの酸が、混合ライン62に沿って、重炭酸塩カートリッジ72から流動する重炭酸塩水の中に圧送され、電解的かつ生理学的に適合性のある透析流体溶液を形成する。浄化水を重炭酸塩および酸と適切に混合するために使用されるポンプおよび温度補償伝導率センサは、図示されないが、上記の参照することによって組み込まれる刊行物に詳細に開示されている。
【0118】
図2は、透析流体が血液濾過器40に到達する前、ヒータ78および限外濾過器80を通して新鮮な透析流体ライン76に沿って圧送され、その後、使用された透析流体が排出ライン82を介して排出されるように圧送されることも図示する。ヒータ78は、透析流体を体温または約37℃まで加熱する。限外濾過器80は、血液濾過器40に到達する前に透析流体をさらに清浄にし、浄化し、透析流体から、例えば、重炭酸塩カートリッジ72または酸容器74を介して導入される異物および/または汚染物質を濾過する。
【0119】
透析流体回路70は、図示される実施形態において、サンプルポート84も含む。透析流体回路70は、血液漏出検出器(図示されないが、血液濾過器40の繊維が引き裂かれているかどうかを検出するために使用される)と、全てが上記の参照することによって組み込まれる刊行物に詳細に例証および説明される平衡チャンバ、複数の透析流体弁、および透析流体保持タンク等の図示されない他の構成要素とをさらに含むであろう。
【0120】
図示される実施形態において、医療流体送達機械90は、継続性のある一連の作業の通過システムであり、システムは、透析流体を血液濾過器を通して一度圧送し、次いで、使用された透析流体を排出するように圧送する。血液回路20および透析流体回路70の両方は、血液回路20および透析流体回路70が再使用され得るように、各治療後、温水消毒され得る。一実装において、血液濾過器40を含む血液回路20は、約1カ月にわたって毎日温水消毒され、再使用される一方、透析流体回路70は、約6カ月にわたって温水消毒され、再使用される。
【0121】
代替実施形態において、例えば、CRRTに関して、滅菌された透析流体または注入液の複数のバッグが、一緒にまとめられ、次々と使用される。そのような場合において、空の供給バッグは、排出または消耗済み流体バッグとしての役割を果たすことができる。
【0122】
医療流体送達機械90は、
図2の破線によって示されるような封入体を含む。機械90の封入体は、治療のタイプ、治療がセンター内であるか、在宅治療であるか、および透析流体/注入液供給がバッチタイプ(例えば、袋詰め)であるか、直結であるかに応じて変動する。
【0123】
図3は、
図2の機械90が血液セット100とともに動作し得ることを図示する。血液セット100は、動脈ライン14と、静脈ライン16と、ヘパリンバイアル24と、ヘパリンポンプ26/血液ポンプ30と、血液濾過器40(例えば、透析器)とを含む。空気トラップ28が、患者12に戻される前、血液から空気を除去するために、静脈ライン16に位置し得る。空気検出器22aおよび22vが、それぞれ、動作のために動脈および静脈ライン14および16に接触する。
【0124】
図2および3において、ポンプ26、30(30aおよび30b)、64、96(および図示されない他のポンプ)のうちのいずれかおよび弁32i、32o、34i、34o、68i、68o、98i、および98o等の弁のうちのいずれかが、空気圧で作動させられ得る。ある実施形態において、ポンプおよび弁の各々は、可撓性膜によって分離された流体側および空気側を有する。負の空気圧が、流体をポンプチャンバの中に引き込むために、または弁を開放するために、膜の空気側に印加され得る(またはポンプまたは弁は、正の閉鎖圧力を大気に放出し、流体圧力が開放することを可能にすることによって開放され得る)。正の空気圧が、ポンプチャンバから流体を放出するために、または弁を閉鎖するために、膜の空気側に印加される。
【0125】
(B.例示的医療流体送達システムの接続性実施形態)
ここで
図4を参照すると、本開示のシステム110aが、図示される。図示される実施形態におけるシステム110aは、上で説明されるシステム10とともに動作し、システム10は、接続サーバ118、システムハブ120、サービスポータル130、企業リソース計画システム140、ウェブポータル150、およびビジネスインテリジェンスポータル160を含み、それらは、
図4においてクラウド環境の一部として図示されている。接続サーバ118、システムハブ120、サービスポータル130、企業リソース計画システム140、ウェブポータル150、およびビジネスインテリジェンスポータル160の各々は、クラウド環境の一部であるか、または、1つ以上の専用サーバに位置し得る。
【0126】
図4に図示されないシステム10の他の構成要素も、システム110aの一部であり得る。例えば、医療流体送達機械90aおよび90bは、患者12aおよび12b(自宅外にいるものとして図示される)の自宅内に別個に存在し得る。代替として、医療流体送達機械90aおよび90bは、同じ診療所126a-126n内、または診療所126a-126nのうちの異なるものの中に存在し得る。臨床医112aおよび112bは、診療所内または外に存在し得る。
【0127】
医療流体送達機械90aおよび90bは、上で説明されるようなセキュアに管理される接続116を介して接続サーバ118に接続される。そのように行うために、機械90aおよび90bは、例えば、上で議論されるモデム102を介してインターネット52に接続する。一実施形態におけるシステムハブ120は、モバイル通信デバイス200aおよび200b(本明細書において、集合的にデバイス200と称される、または概して、個々にデバイス200と称される)によってアクセスされ得るミドルウェアソフトウェアを記憶する。モバイル通信デバイス200aおよび200bは、例えば、Android(登録商標)、iOS(登録商標)、Windows(登録商標) Phone(登録商標)、BlackBerry(登録商標)、Sailfish OS(登録商標)、Tizen(登録商標)、またはUbuntu Touch(登録商標)オペレーティングシステム上で起動するスマートフォンであり得る。モバイル通信デバイス200aおよび200bは、それぞれ、患者12aおよび12bに属し、および/または、それぞれ、臨床医112aおよび112bに属し得る。
図4に図示されるようなモバイル通信デバイス200aおよび200bも、インターネット52に接続される。
【0128】
一実施形態において、モバイル通信デバイス200aおよび200bは、インターネット52へのそれらの接続を介して、システムハブ120上に記憶されるミドルウェアソフトウェアからアプリケーションソフトウェア(「アプリ」)をダウンロードする。アプリは、対応する機械90aまたは90bの状態の変更があるとき、常に更新される。例えば、医療流体送達機械90aは、その自動化自己試験ルーチンを完了したばかりであり得、現在、消毒手技を実行できる状態である。機械90aは、この状態を識別するコードを生成し、それをシステムハブ120上に記憶されるミドルウェアソフトウェアに送信し得る。ミドルウェアソフトウェアは、次いで、例えば、ルックアップテーブルを使用して、コードを「自己試験完了、消毒できる状態」等のメッセージに変換し、患者12aまたは臨床医112aのモバイル通信デバイス200a上にダウンロードされたアプリにメッセージを表示させる。アプリは、メッセージとともに、機械90aが属している特定の状態に関連付けられたアイコン等の視覚的識別子を提供するようにプログラムされ得る。アプリは、「鳴動」音等のオーディオアラートおよび/または振動等の触覚アラートのうちのいずれか1つ以上も提供し得、それらは、患者12aまたは臨床医112aがアプリを閲覧し、機械90の状態変更を確認するようにプロンプトする。
【0129】
別の例において、医療流体送達機械90bは、午後3:00に治療を開始するように事前プログラムされていることもある。医療流体送達機械90bは、自己試験および消毒のために3時間を必要とし得る。患者12aまたは臨床医112aは、したがって、事前治療を開始するために正午までに機械90bのそばにいる必要がある。ある実施形態において、患者12aまたは臨床医112aは、3時間の準備時間のどの程度前に患者12aまたは臨床医112aが通知またはアラートされるべきか(例えば、2時間)に関して機械90bに設定を行う。したがって、この例において、機械90bは、午前10:00にコードを生成し、コードをシステムハブ120上に記憶されるミドルウェアソフトウェアに送信し得る。ミドルウェアソフトウェアは、次いで、例えば、ルックアップテーブルを使用して、コードを「2時間後に治療準備を開始してください」等のメッセージに変換し、患者12bまたは臨床医112bのモバイル通信デバイス200b上にダウンロードされたアプリにメッセージを表示させる。アプリは、再び、メッセージとともに、120分からゼロにおけるタイムアウトまでカウントダウンするカウントダウンタイマ等の視覚的識別子を提供するようにプログラムされ得る。アプリは、患者12bまたは臨床医112bがアプリを閲覧し、治療準備通知を確認するようにプロンプトする「鳴動」音等のオーディオアラートおよび/または振動等の触覚アラートのうちのいずれか1つ以上も提供し得る。アプリは、カウントダウン期間中、事前プログラムされた間隔で(例えば、1時間、および30分)「鳴動」音および/または触覚フィードバックを繰り返すようにもプログラムされ得る。
【0130】
ユーザの通信デバイス200b上にアプリを提供することに加えて、またはその代替として、システムハブ120におけるミドルウェアソフトウェアが、そのカレンダアプリケーション等のデバイス200の固有のタスク追跡特徴上に埋め込まれるメッセージに機械90bからのコードを変換することが想定される。殆どのスマートフォンデバイス200は、例えば、各日を時間等の時間セグメントに分離するカレンダを提供される。ここにおいて、システムハブ120のミドルウェアソフトウェアによって変換されるメッセージは、認可された通信デバイス200bのカレンダにアクセスし、適切な日の適切な時間セグメントに適切な情報を投入するようにプログラムされ得る。上記の例において、適切な日に関して、固有のカレンダソフトウェアアプリケーションは、「2時間後に治療準備を開始してください」等のメッセージで埋められたその10:0:00AMタイムスロットを有するであろう。オーディオおよび/または触覚フィードバック信号が、カレンダ入力について患者12または臨床医112に通知するために提供され得る。
【0131】
機械90aおよび90b、中央サーバ120におけるミドルウェアソフトウェア、および通信デバイス200aおよび200bは、任意の所望のメッセージを患者12a、12bおよび/または臨床医112a、112bに提供するために上で説明されるようにプログラムされ、動作させられ得、本明細書に説明されるメッセージに限定されないことを理解されたい。例えば、患者12a、12bおよび/または臨床医112a、112bは、同様に、付随のカウントダウンタイマを用いて、消毒の終了時、機械90a、90bを再消毒する必要性を回避するために、治療がカウントダウン時間以内に開始される必要があることを知らされ得る。
【0132】
ここで
図5を参照すると、本開示のシステム110bが、図示される。図示される実施形態におけるシステム110bは、上で説明されるシステム10とともに動作し、システム10は、接続サーバ118、システムハブ120、サービスポータル130、企業リソース計画システム140、ウェブポータル150、およびビジネスインテリジェンスポータル160を含み、それらは、クラウド環境の一部として
図5に図示されるが、代替として、1つ以上の専用サーバに位置し得る。
図5に図示されないシステム10の他の構成要素も、システム110aの一部であり得る。単一の医療流体送達機械90が、説明を容易にするために図示されるが、しかしながら、複数の医療流体送達機械90が、同様に、システム110bに接続され得る。医療流体送達機械90は、患者12(自宅外にいるものとして図示される)の自宅内、または臨床医112のための診療所126a-126n内に存在し得る。医療流体送達機械90は、再び、図示される実施形態において、例えば、モデム102を使用して、セキュアに管理される接続116およびインターネット52接続を介して接続サーバ118に接続される。
【0133】
一実施形態におけるシステムハブ120は、モバイル通信デバイス200(容易にするために単一のデバイスとして示されるが、複数のデバイス200も同様に、システム110bに接続され得る)によってアクセスされ得るミドルウェアソフトウェアを記憶する。
図5のモバイル通信デバイス200は、
図4に図示されるデバイス200aおよび200bに関して開示される構造、機能性、および代替物の全て(インターネット52に接続されることを含む)を含む。
図5において、モバイル通信デバイス200は、そうである必要性はないが、インターネット52へのそれらの接続を介して、システムハブ120上に記憶されるミドルウェアソフトウェアからソフトウェアアプリケーション(「アプリ」)をダウンロードし得る。アプリは、まさに
図4と関連して上で説明されるように(機械90からのコード化メッセージをアプリ上で提示可能なフォーマットに変換するミドルウェアソフトウェアを含む)動作させられ得る。代替として、または加えて、システムハブ120上に記憶されるミドルウェアソフトウェアは、
図4に説明される方法のうちのいずれかにおいて、そのカレンダアプリケーション等のモバイル通信デバイス200の固有のタスク追跡特徴上に埋め込まれるメッセージに機械90からのコードを変換することが可能であり得る。
【0134】
さらに代替として、または加えて、システム110bは、例えば、システムハブ120に記憶されるミドルウェアソフトウェアとモバイル通信デバイス200との間でインターフェースをとるセルラーネットワーク210を含む。セルラーネットワーク210は、電波を使用して動作するセルラー電話塔のネットワークを含み得、および/または、衛星を採用し得る。システム110bのセルラーネットワーク210とともに使用するために好適な通信プロトコルは、(i)「ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス」(「WiMAX」)プロトコルおよび、(ii)世界中のセルラー電話の多くへのデータ通信を可能にする広範囲の長距離無線プロトコルである「汎欧州デジタル移動電話方式」(「GSM(登録商標)」)プロトコル等の長距離プロトコルであり得る。ネットワーク210は、代替として、または加えて、(i)IEEE 802.11a、(ii)IEEE 802.11b、(iii)WEE 802.11g、または、(iv)802.11n等の米国電気電子技術者協会(「IEEE」)802.11規格の一部であるプロトコルであり得る、無線ローカルエリアネットワーク(「WLAN」)等の中距離プロトコルを採用し得る。他の好適なセルラー技術は、CDMA、AMPS(アナログ)、汎用パケット無線サービス(「GPRS」)、cdmaOne、CDMA2000、エボリューションデータオプティマイズ(「EV-DO」)、GSM(登録商標)進化型高速データレート(「EDGE」)、ユニバーサル移動体通信システム(「UMTS」)、デジタルコードレス電話規格(「DECT」)、デジタルAMPS(「IS-136/TDMA」)、および統合デジタル拡張ネットワーク(「iDEN」)を含み得る。
【0135】
モバイル通信デバイス200は、当業者に公知の方法のうちのいずれかを介して、例えば、ショートメッセージングサービス(「SMS」)またはマルチメディアメッセージングサービス(「MMS」)プロトコルを介して、セルラーネットワーク210と通信する。システムハブ120におけるミドルウェアソフトウェアは、いくつかの方法でセルラーネットワーク210と通信し得る。一例において、ユーザ12、112(患者12、患者の在宅ケアパートナー、患者の臨床医112のうちのいずれかまたは全て)の電話番号およびキャリアが、例えば、ミドルウェアソフトウェアにおけるルックアップテーブルを介して、特定の機械90に関連付けられる。特定の機械90からのメッセージ/コードが、ミドルウェアによって受信されると、ミドルウェアソフトウェアは、電子メールを[user phone number]@[carrier].netに送信するようにプログラムされ得る。例えば、患者001の電話番号が(555)555-5555であり、患者001のキャリアがAT&T(登録商標)である場合、患者001の機械90がメッセージをシステムハブ120のミドルウェアソフトウェアに送信すると、受信時、ミドルウェアソフトウェア120は、電子メールを5555555555@att.netに中継するようにプログラムされ、それは、テキストメッセージとして患者001のモバイル通信デバイス200によって受信される。当業者は、テキストメッセージに電子メールを送る方法を知らせ、異なるキャリアによって要求される詳細を概説することを専門とする複数のウェブサイトが存在することを理解する。
【0136】
ミドルウェアソフトウェアは、モバイル通信デバイス200の各々の電話番号の各々を記憶し、それらの番号の各々を機械90と合致させる。イベントコードが、上で説明されているように機械90からミドルウェアソフトウェアに送信されると、ミドルウェアソフトウェアは、その機械に関連付けられたモバイル通信デバイス200の電話番号を見つけ、例えば、上で説明されるようなルックアップテーブルを使用してコードを適切なメッセージに変換し、変換されたメッセージを呼び出された電話番号に送信する。複数の通信デバイス200が、同一の医療流体送達機械90に関連付けられ得ることが想定される。例えば、診療所126a-126nのうちのいずれかにおいて、複数の医師、看護師、および/または臨床医の電話番号が、同一の機械90に関連付けられ得る。在宅環境において、患者12および患者の臨床医および/または介護者アシスタントの電話番号が、同一の機械90に関連付けられ得る。
【0137】
同様に、モバイル通信デバイス200に関する電話番号が、複数の医療流体送達機械90に関連付けられ得る。例えば、診療所126a-126nのうちのいずれかにおいて、単一の看護師が、複数の機械90を監視し得る。イベントが看護師のシフト中にそれらの機械のうちのいずれかに起こる場合、看護師は、看護師のモバイル通信デバイス200に送信されるセルラーメッセージを介して通知され得る。このシナリオは、
図7-9と関連して下で詳細に説明される。
【0138】
セルラーメッセージは、情報をモバイル通信デバイス200に投入するソフトウェアアプリおよびカレンダ更新モードに関して上で議論される同一のイベントのうちのいずれかに関する情報を伝え得る。例えば、医療流体送達機械90は、その自動化自己試験ルーチンを完了したばかりであり得、現在、消毒手技を実行できる状態である。機械90は、この状態を識別するコードを生成し、それをシステムハブ120上に記憶されるミドルウェアソフトウェアに送信し得る。ミドルウェアソフトウェアは、次いで、例えば、ルックアップテーブルを使用して、コードを「自己試験完了、消毒できる状態」等のメッセージに変換し、例えば、上で議論されるセルラー出力ルーチンにテキストメッセージを患者12または臨床医112のモバイル通信デバイス200に送信させ、メッセージを表示させる。代替実施形態において、コードは、必要とされず、機械90は、代わりに、実際のテキスト文字列を送信し、ミドルウェアソフトウェアは、例えば、上で議論されるセルラー出力ルーチンを介して、テキストメッセージとしてモバイル通信デバイス200にそれを転送する。公知であるように、通信デバイス200上でのテキストメッセージの受信は、患者12または臨床医112がメッセージを閲覧するようにプロンプトするオーディオ、例えば、「鳴動」音および/または振動等の触覚アラートを伴い得る。
【0139】
別の例において、医療流体送達機械90は、午後3:00に治療を開始するように事前プログラムされていることもある。医療流体送達機械90は、再び、自己試験および消毒のために3時間を必要とし得る。患者12または臨床医112は、したがって、事前治療を開始するために正午までに機械90のそばにいる必要がある。ある実施形態において、患者12または臨床医112は、3時間の準備時間のどの程度前に患者12または臨床医112が通知またはアラートされるべきか(例えば、2時間)に関して機械90に設定を行う。ここにおいて、機械90は、午前10:00にコードを生成し、コードをシステムハブ120上に記憶されるミドルウェアソフトウェアに送信する。ミドルウェアソフトウェアは、次いで、例えば、ルックアップテーブルを使用して、コードを「2時間後に治療準備を開始してください」等のメッセージに変換し、例えば、上で議論されるセルラー出力ルーチンにテキストメッセージを患者12または臨床医112のモバイル通信デバイス200に送信させ、例えば、患者12または臨床医112が通知を閲覧するようにプロンプトする「鳴動」音等のオーディオアラートおよび/または振動等の触覚アラートとともにメッセージを表示させる。
【0140】
機械90、中央サーバ120におけるミドルウェアソフトウェア、および通信デバイス200は、代替として、または加えて、セルラーネットワーク210を使用して、任意の所望のメッセージを患者12および/または臨床医112に提供するために上で説明されるようにプログラムおよび動作させられ得ることを理解されたい。例えば、患者12および/または臨床医112は、同様に、消毒の終了時、機械90を再消毒する必要性を回避するために、治療がカウントダウン時間以内に開始される必要があることを知らされ得る。通信デバイス200のカレンダアプリケーション等の固有のタスク追跡特徴の更新がインターネット接続を経由して、または
図5に図示されるセルラーネットワーク210を介して行われ得ることも理解されたい。
【0141】
ここで
図6を参照すると、本開示のシステム110cが、図示される。図示される実施形態におけるシステム110cは、上で説明されるシステム10とともに動作し、システム10は、接続サーバ118、システムハブ120、サービスポータル130、企業リソース計画システム140、ウェブポータル150、およびビジネスインテリジェンスポータル160を含み、それらは、クラウド環境の一部として
図6に図示されるが、代替として、1つ以上の専用サーバに位置し得る。
図6に図示されないシステム10の他の構成要素も、システム110aの一部であり得る。単一の医療流体送達機械90が、説明を容易にするために図示されるが、しかしながら、複数の医療流体送達機械90が、同様に、システム110bに接続され得る。療流体送達機械90は、患者12(自宅外にいるものとして図示される)の自宅内または臨床医112に関する診療所126a-126n内に存在し得る。医療流体送達機械90は、再び、図示される実施形態において、例えば、モデム102を使用して、セキュアに管理される接続116およびインターネット52接続を介して接続サーバ118に接続される。
図6において、接続サーバ118およびセキュアに管理される接続116は、双方向通信のために使用される。
【0142】
一実施形態におけるシステムハブ120は、モバイル通信デバイス200(容易にするために単一のデバイスとして示されるが、複数のデバイス200も同様に、システム110bに接続され得る)によってアクセスされ得るミドルウェアソフトウェアを記憶する。
図6のモバイル通信デバイス200は、
図4に図示されるデバイス200aおよび200bに関して開示される構造、機能性、および代替物の全て(インターネット52に接続されることを含む)を含む。
図6において、モバイル通信デバイス200は、そうである必要性はないが、インターネット52へのそれらの接続を介して、システムハブ120上に記憶されるミドルウェアソフトウェアからソフトウェアアプリケーション(「アプリ」)をダウンロードし得る。アプリは、まさに
図4と関連して上で説明されるように動作させられ得る(機械90からのコード化メッセージをアプリ上で提示可能なフォーマットに変換するミドルウェアソフトウェアを含む)。代替として、または加えて、システムハブ120上に記憶されるミドルウェアソフトウェアは、
図4に説明される方法のうちのいずれかにおいて、そのカレンダアプリケーション等のモバイル通信デバイス200の固有のタスク追跡特徴上に埋め込まれるメッセージに機械90からのコードを変換することが可能であり得る。カレンダアプリケーションは、代替として、
図5と関連して上で議論されるセルラーネットワーク210(
図6に破線引き出し線を介して代替物として図示される)を介して更新され得る。
【0143】
図6は、通信が医療流体送達機械90とモバイル通信デバイス210との間で双方向であり得ることを図示する。モバイル通信デバイス210とサーバコンピュータ120におけるミドルウェアソフトウェアとの間の通信は、インターネット52および/またはセルラーネットワーク210を介してであり得る。サーバコンピュータ120におけるミドルウェアソフトウェア間の通信は、上で詳細に説明されるように、セキュアに管理される接続116を介する接続サーバ118を介してであり得る。
【0144】
上で議論されるように、在宅治療機械90は、一実施形態において、治療中、例えば、機械90およびその周辺機器が機能している間にオフにされる(治療後消毒中にオフにされる場合とそうではないこともある)そのオンボード接続エージェント114を介して接続サーバ118に接続する。これは、治療および消毒中、または機械90が作動中であるとき、または起動しているとき、在宅治療機械90が、どのエンティティとも通信せず、データを送信または受信することを防止する。システム110a-110cを介する通信が、同一の方法で保護されることが想定される。例えば、特定の機械90が、患者12および臨床医112の両方と通信するようにミドルウェアソフトウェアを介して設定されると仮定する。ここにおいて、患者が機械90によって治療されている場合、その時間に臨床医112がその機械90から通知を受信しない、またはそれにコマンドを送信できないように、接続エージェント114が遮断されることが想定される。代替実施形態において、臨床医112は、治療中に機械90から通知を受信することが可能であり得る。
【0145】
接続エージェント114を接続解除する(通信がない)ときを決定することは、システム110a-110cがモバイル通信デバイス200に通信することを所望する機械状態の内容または数に依存し得る。例えば、患者12または臨床医112が治療準備を開始するために機械90に戻る必要があることを治療準備の2時間前に患者12または臨床医112に知らせることのみが所望されると仮定する。ここにおいて、接続エージェント114は、患者12または臨床医112が最初の治療準備ステップを開始すると、例えば、自己試験ルーチンを実行すると、すぐにオフにされ得る。
【0146】
別の例において、機械90が、治療が開始されるように設定される前のある事前設定された時間に自動的に自己試験ルーチンを実行することが所望され得る。機械90は、消毒を開始する時間になると、患者12または臨床医112に通知する。ここにおいて、接続エージェント114は、患者12または臨床医112が機械消毒を開始すると、接続解除され得る。さらなる例において、患者が消毒の終了からある量の時間内に治療を開始し、消毒が繰り返される必要がないように、機械90が、消毒が完了すると、患者12に通知することが所望され得る。ここにおいて、接続エージェント114は、患者12または臨床医112が治療を開始すると、例えば、患者が治療ラインに、例えば、動脈ライン14または静脈ライン16にまだ接続されていないプライミングの開始時、接続解除され得る。
【0147】
システム110cは、患者12または臨床医112が、遠隔に上記のアクション(および本明細書に明確に説明されないその他)のうちのいずれかを開始することを可能にする。患者12または臨床医112は、例えば、自己試験ルーチンまたは消毒手技を開始するために、例えば、モバイル通信デバイス200上に表示されるアプリ上のアイコンを選択し得る。アイコンの選択は、インターネット52を経由してミドルウェアソフトウェアに伝送される。ミドルウェアソフトウェアは、次いで、例えば、ルックアップテーブルを介して、例えば、接続サーバ118およびセキュアに管理される接続116を介して、その接続エージェント114がオンである機械90に送信されるアクションコードにアイコン選択を変換し、選択されたアクションに関するアクションコードが機械のACPU50に送信されることを可能にし、それは、選択されたアクションの実施を開始する。
【0148】
代替実施形態において、患者12または臨床医112は、例えば、機械90において実施される特定のアクション、例えば、自己試験ルーチンまたは消毒手技を選択する既知のコードをテキストメッセージ内に入力し得る。コードは、「自己試験」または「消毒」等の示唆的コードであり得る。テキストメッセージは、セルラーネットワーク210を介してシステムハブ120におけるミドルウェアソフトウェアに送信される。ミドルウェアソフトウェアは、例えば、ルックアップテーブルを介して、テキスト化コードを選択されたアクションに関するアクションコードに変換する。または、患者12または臨床医112によって入力されたコードは、いかなる変換も必要とされないように、アクションコードであり得る。いずれの場合も、アクションコードは、接続サーバ118およびセキュアに管理される接続116を介して、その接続エージェント114がオンである機械90に送信され、選択されたアクションに関するアクションコードが機械のACPU50に送信されることを可能にし、それは、選択されたアクションの実施を開始する。
【0149】
図6は、以下の例示的7ステップシーケンスを図示する。ステップ1において、医療流体送達機械90は、機械が、患者12が機械90の(例えば、2時間の)自動化自己試験ルーチンの開始を始めることができる状態であることを示すメッセージをシステムハブ120におけるミドルウェアソフトウェアアプリケーションに送信する。ステップ2において、システムハブ120におけるミドルウェアソフトウェアアプリケーションは、機械90が、患者12が自動化自己試験ルーチンの開始を始めることができる状態であることを示す、対応する(例えば、変換された)メッセージを患者のモバイル通信デバイス200に送信する。
【0150】
ステップ3において、患者のモバイル通信デバイス200にダウンロードされたカスタムアプリが、オーディオ、視覚および/または触覚アラート、および関連付けられるメッセージを介して、患者12の機械90が、患者が、例えば、2時間の自動化自己試験ルーチンの開始を始めることができる状態であることを患者12にアラートする。ステップ4において、患者12は、機械90がその自動化自己試験ルーチンを開始すべきであることを確認するために、モバイル通信デバイス200上のカスタムアプリを使用する。
【0151】
ステップ5において、患者のモバイル通信デバイス200は、患者の機械90がその自動化自己試験ルーチンを開始することが所望されることを確認するメッセージをシステムハブ120におけるミドルウェアソフトウェアアプリケーションに送信する。ステップ6において、システムハブ120におけるミドルウェアソフトウェアアプリケーションは、機械90がその自動化自己試験ルーチンを開始することを患者12が確認したことを示すメッセージを機械90に送信する(例えば、変換および送信する)。ステップ7において、機械90は、その自動化自己試験ルーチンを開始および実施する。
【0152】
自己試験が実施されると、アクションが、ここにおいて、自動化自己試験ルーチンの代わりに消毒手技であることを除いて、システム110cが、上で議論される同一のステップ1-7を実施することが想定される。ここにおいて、患者のモバイル通信デバイス200にダウンロードされたカスタムアプリは、患者が治療を開始するために機械90に戻るまでに有する時間の量を患者にリマインドするカウントダウンタイマを患者12に表示し得る。異なるタイプの医療流体送達機械は、患者12または臨床医112が治療が開始される前に実施し得る異なる1つ、2つ、3つ、またはそれを上回るアクションを有し得ることを理解されたい。
【0153】
システム110a-110cに関して、ユーザがそれらのデバイス200上で、例えば、アプリ自体を介して、テキストメッセージを介して、および/またはカレンダ通知を介して受信することを所望する通知のタイプを選択するために、ユーザによって構成可能であるようにモバイル通信デバイス200上のアプリをプログラムすることが想定される。システムハブ120は、一実施形態において、全ての通知タイプを送信し得、モバイル通信デバイス200は、ユーザが無効にした通信タイプを無視する。別の実施形態におけるシステムハブ120は、ユーザの選好を記憶し、選択された通知タイプにおける情報のみを送信する。
【0154】
(C.臨床医デバイス/サーバ実施形態)
ここで
図7-9を参照すると、医師、臨床医、または看護師のモバイル通信デバイスまたはサーバ200のための臨床医ベースのダウンロード可能ソフトウェアアプリケーション(「アプリ」)230を有するシステム110dの一実施形態が、画面232-236上に図示される。上で議論されるように、モバイル通信デバイス200は、患者12のそれまたは医師/看護師/臨床医112のそれであり得る。
図7-9の画面232-236は、アプリ230が診療所または病院126a-126nにおいて使用され得ることを図示し、例えば、看護師が、複数の機械90a-90nに関与する。機械90a-90nは、再び、血液透析機械、腹膜透析機械、CRRT機械、薬物および/または栄養流体送達機械、およびそれらの組み合わせであり得る。
【0155】
画面232は、アプリ230が、複数の機械90を監視し、所望される場合、制御し得ることを図示する。図示される実施形態において、機械90a-90nは、それぞれ、アプリ230の画面232上に表示される専用アイコン190a-190nによって表される。図示される実施形態におけるアイコン190a-190nは、医師/看護師/臨床医112を適応させることに役立つように、機械90a-90nが診療所126a-126c内で順序付けられるそれと同一に画面232-236上で順序付けられる。
【0156】
アプリ230は、本明細書に議論されているようにシステムハブ120とともに動作し、システムハブ120は、診療所または病院126a-126nから遠隔であり、例えば、機械90a―90nのうちの1つ以上の製造業者によって保守されることが想定される。アプリ230は、例えば、最初に、
図1に図示される製品開発128において開発され得る。アプリ230は、次いで、
図1および7に図示されるようなサービスポータル130を介して製品開発128からシステムハブ120に送信され得る。アプリ230をダウンロードすることが認可された任意の看護師、臨床医、または医師112が、システムハブ120からそのように行い得る。その後、システムハブ120は、システム110a-110cにおいて上で説明される様式でアプリ230とともに動作するようにミドルウェアソフトウェアを保守する。
【0157】
代替実施形態において、診療所126a-126nは、各々がローカルシステムハブ220とともに動作するそれら自身のローカルエリアネットワークを保守し得る。アプリ230は、再び、製品開発128(
図1)によって開発され、サービスポータル130を介して、システム10全体とともに動作する診療所126a-126nのローカルシステムハブ220に送達され得る。アプリ230をダウンロードすることが認可された各看護師、臨床医、または医師112は、ローカルシステムハブ220からそのように行う。その後、ローカルシステムハブ220は、システム110a-110cにおけるシステムハブ120に関して上で説明される様式でアプリ230とともに動作するようにミドルウェアソフトウェアを保守する。さらなる代替実施形態において、アプリ230は、診療所126a-126nによって開発され、そのローカルシステムハブ220上に記憶され得る。
【0158】
システムハブ120またはローカルシステムハブ220のミドルウェアソフトウェアは、各機械90a-90nのステータスを更新する。看護師、臨床医、または医師112は、各機械90a-90nの現在のステータス、例えば、
図8の画面234内に図示されるような「休止中」、「自己試験」、「消毒」、または「患者治療中」を確認するために、任意の時点でアイコン190a-190nを選択し得る。他のステータスマーカも、想定され、異なるタイプの機械に関して異なり得る。看護師、臨床医、または医師112は、次いで、
図9に図示されるようなホームアイコン190a-190nに戻るために「休止中」、「自己試験」、「消毒」、または「患者治療中」のうちのいずれかを選択し得る。
【0159】
上で議論されるように、機械が起動しているとき、特に、患者12が機械に接続されているとき、各機械90の接続エージェント114をオフにすることが想定される。しかしながら、システムハブ120またはローカルシステムハブ220におけるミドルウェアソフトウェアが、各機械90a-90nから「患者治療中」へのステータス変更を受信し得るように、診療所126a-126nの各機械90a-90nの接続エージェント114が、消毒の終了までオンのままであることを可能にすることも想定される。加えて、各機械90a-90nがそのスケジューリングされた治療期間を把握しているので、機械は、ミドルウェアソフトウェアにスケジューリングされた持続時間を送信し得、そして、それは、「患者治療中」に関するステータス変更とともにカウントダウンタイマの形態における持続時間を送信する。ここにおいて、次いで、看護師、臨床医、または医師112が、
図8の「患者治療中」を選択すると、かれらは、
図9に図示されるような残りの治療の時間を示すカウントダウンタイマを確認することが可能である。
【0160】
カウントダウンタイマに関して、接続エージェント114が、機械90a-90nが残り時間データをシステムハブ120に送信することを可能にし、それによって、アプリ230が、計時されるプロセスを受ける各機械90に関する実際の残り時間を表示し得ることが想定される。アプリ230は、アラームまたは機械90が被り得る他の遅延を想定する。アラーム状況中、対応するアイコン190a-190fは、「アラーム」または「セーフモード」等のメッセージを表示し得る。看護師、臨床医、または医師112は、次いで、
図7に図示されるホームアイコン190c、190d、および190hに戻るために、
図9のカウントダウン時間を選択し得る。
【0161】
看護師、臨床医、または医師112は、機械90a-90nに関するステータス変更が、視覚的に、可聴的に、および/または、触覚的にアラートされることを可能にするか、または可能にしないために、アラートオン/オフアイコン238をトグルし得る。アラートオン/オフアイコン238が、「オン」に切り替えられる場合、モバイル通信デバイス200のアプリ230は、機械のステータスが変化する度に、視覚、可聴、および/または触覚アラート、例えば、(i)「自己試験開始」、(ii)「自己試験完了」、(iii)「消毒開始」、(iv)「消毒完了」、(v)「治療開始」、(vi)「治療完了」を提供するであろう。ある実施形態において、(i)-(v)に関するコードが、機械90a-90nを介して、セキュアに管理される接続116、接続サーバ118、およびシステムハブ120またはローカルシステムハブ220を通して送信され、ミドルウェアソフトウェアによって変換され、アプリ230に転送され、それは、適切なアイコン190を更新する。種々の実施形態において、「(vi)治療完了」は、(a)アクティブにされた接続エージェント114を用いて機械90a-90nを介して送信されるか、または、(b)適切なアイコン190a-190nのカウントダウンタイマが終了するとき、および、接続エージェント114が依然としてオフであり得る場合、推測され得る。
【0162】
アラートオン/オフアイコン238がオフに切り替えられる場合、例えば、看護師、臨床医、または医師112が、所与の瞬間に中断されることを所望しない場合、アイコン190a-190nは、上で説明されるように依然として更新されるが、可聴および/または触覚アラートは、提供されない。しかしながら、看護師、臨床医、または医師112は、依然として、関連付けられるアイコン190a-190nを選択することによって、各機械90a-90nのステータスを能動的に閲覧し得る。
【0163】
画面232-236は、アクションボタン240a-240b(本明細書において、集合的にアクションボタン240と称されるか、または、概して、個々にアクションボタン240と称される)を図示する。任意の数のアクションボタン240が、任意のモダリティ、例えば、血液透析、腹膜透析、CRRT、薬物および/または栄養流体送達のために必要とされる任意のタイプの事前治療アクションのために提供され得る。図示される実施形態において、アクションボタン240aは、機械90に関する自己試験を開始するためである一方、アクションボタン240bは、機械90に関する消毒シーケンスを開始するためである。
【0164】
一実施形態において、自己試験ボタン240aが選択されると、その時間に自己試験を実施することが可能な任意の機械90a-90nは、その対応するアイコン190a-190nを強調される。看護師、臨床医、または医師112は、看護師、臨床医、または医師112が自己試験を実施することを所望する機械90に関するいずれかのアイコン190を選択する。その選択されたアイコン190は、次いで、看護師、臨床医、または医師112が選択された機械90にその自己試験を実施させるために再び押す必要がある「確認」ボタンに変わり得る。モバイル通信デバイス200のアプリ230は、次いで、対応する自己試験コードをシステムハブ120またはローカルシステムハブ220におけるミドルウェアソフトウェアに送信し、ミドルウェアソフトウェアは、必要に応じて、自己試験コードを自己試験開始コマンドに変換し、コマンドは、接続サーバ118を介してセキュアに管理される接続116を経由して選択された機械90の接続エージェント114に送信され、接続エージェント114は、コマンドを機械のACPU50に転送し、ACPU50は、順に、自己試験を始める。
【0165】
図示される実施形態において、消毒ボタン240bが選択されると、その時間に消毒を実施することが可能な任意の機械90a-90nが、その対応するアイコン190a-190nを強調される。看護師、臨床医、または医師112は、看護師、臨床医、または医師112が消毒を実施することを所望する機械90に関するいずれかのアイコン190を選択する。その選択されたアイコン190は、再び、看護師、臨床医、または医師112が選択された機械90にその消毒を実施させるために再び押す必要がある「確認」ボタンに変わり得る。モバイル通信デバイス200のアプリ230は、次いで、対応する消毒コードをシステムハブ120またはローカルシステムハブ220におけるミドルウェアソフトウェアに送信し、ミドルウェアソフトウェアは、必要に応じて、消毒コードを消毒開始コマンドに変換し、コマンドは、接続サーバ118を介してセキュアに管理される接続116を経由して選択された機械90の接続エージェント114に送信され、エージェント114は、コマンドを機械のACPU50に転送し、ACPU50は、順に、消毒を始める。
【0166】
アクションボタン240に関するこのように説明されたプロシージャは、システム110cにおいても実装され、機械90のタイプに応じて変動し得る他の機械コマンドのために実装され得る。診療所126aが、診療所に存在する1人以上の看護師、臨床医、または医師112によって、治療または治療の一部の間に接続エージェント114をオンのままにすることが十分に安全であることを決定し得ることも想定される。そのような場合において、看護師、臨床医、医師112は、機械90に関する治療中活動を制御し得る。例えば、看護師、臨床医、医師112は、モバイル接続デバイス200におけるアプリ230を介してアラーム/アラートを受信し、それに応答すること、ポンプおよび治療の他の側面を開始および停止すること、消毒を開始および停止すること、プライミングを開始および停止すること等を行い得る。
【0167】
システム110a-110dの各々は、ある形態のアドレス方式を用いて動作する。上で議論されるように、接続サーバ118は、一実施形態において、データが適切な形態で適切な機械90に送達され、機械90からのデータがその適切な形態で適切な宛先に送達されることを確実にするために提供される。一実施形態において、機械90が、モバイル通信デバイス200への送達のためにシステムハブ120またはローカルシステムハブ220にデータを送信するとき、データは、データを送信した機械90を識別する機械識別子を提供される。接続サーバ118は、特定の機械のデータが所属する各モバイル通信デバイス200を把握しており、どの通信デバイス200がデータを受信すべきかをシステムハブ120またはローカルシステムハブ220に指示する。システムハブ120またはローカルシステムハブ220は、次いで、本明細書に議論されているようにデータを変換し得る。例えば、変換されたデータを送信するとき、システムハブ120またはローカルシステムハブ220は、機械識別子がもはや必要とされないので、データから機械識別子を取り除き得る。しかしながら、システム110dにおいて、機械識別子は、アプリ230がどのアイコン190a-190nに新しいデータを投入するべきかを把握するように、例えば、変換されたデータとともに送達され得る。ここにおいて、アプリ230は、それがもはや必要とされなくなると、機械識別子を取り除き得る。
【0168】
一実施形態において、モバイル通信デバイス200が、機械90への送達のためにシステムハブ120またはローカルシステムハブ220にデータを送信するとき、データは、データを送信したモバイル通信デバイス200を識別するモバイル通信デバイス200識別子を提供される。システムハブ120またはローカルシステムハブ220は、上で議論されるように、モバイル通信デバイス200からのデータを変換することも、しないこともあるが、いずれの場合も、モバイル通信デバイス200識別子は、接続サーバ118のために維持される。接続サーバ118は、各モバイル通信デバイス200に関して、どの機械90が、例えば、変換されたデータを受信すべきかを把握しており、例えば、変換されたデータを各関連付けられた通信デバイス200に送信する。接続サーバ118は、機械90に送達されると、それがもはや必要とされないので、データからモバイル通信デバイス200識別子を取り除き得る。
【0169】
上で説明されるようなアプリ230は、看護師、臨床医、または医師112が、医療流体送達機械90における治療を設定し、監視し、おそらく制御することを可能にする。患者の自宅(
図1の破線枠)における患者12または患者12のための介護者にアプリを介して類似する機能性を提供することが想定される。接続性は、
図7-9に示されるものと同一であり得る。しかしながら、設定は、診療所126a-126nではなく、代わりに、自宅またはビジネスまたは休暇場所等の他の非臨床的場所である。加えて、典型的に、複数の機械90a-90nではなく、単一の機械90のみが存在する。しかしながら、単一の患者12が、複数の機械90を介して治療され得ることが可能であり、複数の機械90の各々は、本明細書に説明されるようなアプリによってサポートされ得る。患者12が自宅にいるが、機械90から離れている場合、アプリは、スタートアッププロシージャタスク、消毒手技、または自己試験ルーチンを開始または完了するために残されている時間の量等の有益な情報を提供し得る。患者が機械90によって治療されているとき、患者は、それ自体が
図1に図示されるようなタブレットであり得るそのユーザインターフェース122上で情報を確認することができる。しかし、配偶者、友人、または在宅看護師等、治療中に自宅で患者12を補助する介護者も存在し得る。介護者は、ステータス更新、スタートアッププロシージャ残り時間、消毒残り時間、プライミング残り時間、治療残り時間、患者12が機械90に接続されているかどうかに関する情報、アラート、アラーム等を受信することによって、在宅アプリから利益を享受する。一実施形態におけるアプリは、それが介護者のモバイル通信デバイス200にダウンロードされ得る前、患者に関連付けられたログインおよびパスワードが入力されることを要求し、それによって、認可された人物のみが、患者治療データまたは情報を閲覧できる。
【0170】
(II.患者関与実施形態)
図1-9に関連して上で開示される例示的医療流体送達データ転送システム10は、透析治療、腎不全治療、および/または腹膜治療等の医療流体送達治療への患者の関与を改良するように構成される。
図10は、本開示のある例示的実施形態による、
図1-9に関連して議論される医療流体データ転送システム10に類似する例示的医療流体データ転送システム1000を示す。例示的医療流体データ転送システム1000(例えば、モバイルプラットフォーム)は、治療透明性を向上させる患者に治療に関連する情報を制御および報告するための特徴を提供し、および/または、教育資料および/または臨床医からのリアルタイム補助へのアクセスを提供することによって、治療への患者の関与および/またはコンプライアンスを改良するように構成される。
【0171】
例示的医療流体データ転送システム1000は、例えば、患者によって動作させられるパーソナルモバイル通信デバイス200aを含む。医療流体データ転送システム1000は、
図1-9に関連して上で議論されるそれぞれのデバイスに類似する血圧モニタ104と、計量器106と、在宅療法機械90とも含む。パーソナルモバイル通信デバイス200a、在宅療法機械90、血圧モニタ104、および計量器106は、例えば、患者の自宅、セルフサービス診療所、および/またはサービス付き医療診療所に位置し得る。
【0172】
在宅療法機械90は、任意のタイプの血液透析機械、腹膜透析機械、CRRT機械、薬物および/または栄養流体送達機械、およびそれらの組み合わせを含み得る。在宅療法機械90は、例えば、持続的循環腹膜透析(「CCPD」)、潮汐流自動化腹膜透析(「APD」)、および持続的流動腹膜透析(「CFPD」)を提供し得る。在宅療法機械90は、典型的に、患者が、眠っている間、自動的に排出、充填、および滞留サイクルを実施し得る。
【0173】
腹膜透析透析液は、0.5%~10%、好ましくは、1.5%~4.25%のブドウ糖(またはより一般的に、グルコース)を含む溶液または混合物を含み得る。腹膜透析透析液は、例えば、本開示の譲受人によって市販されるDianeal(登録商標)、Physioneal(登録商標)、Nutrineal(登録商標)、およびExtraneal(登録商標)透析液を含み得る。透析液は、加えて、または代替として、あるパーセンテージのイコデキストリンを含み得る。
【0174】
血液透析および腹膜透析の両方において、「吸着剤」技術が、廃棄透析液から尿毒素を除去し、治療剤(イオンおよび/またはグルコース等)を処理された流体の中に再注入し、患者の透析を継続するためにその流体を再使用するために使用されることができる。1つの一般的に使用される吸着剤は、リン酸ジルコニウムから作製され、それは、尿素の加水分解から発生させられるアンモニアを除去するために使用される。典型的に、大量の吸着材が、透析治療中に発生させられるアンモニアを除去するために必要である。
【0175】
例示的重量計106は、患者または治療構成要素の質量を測定するように構成される任意のデバイスを含む。例えば、重量計106は、腎不全療法治療の前、その間、および/または、その後に患者の体重を測定し得る。加えて、または代替として、重量計106は、腎不全療法を追跡するために、供給または排出バッグを測定し得る。具体的に、重量計106は、除去されたUFの量または患者に提供された流体の量を測定するために使用され得る。重量計106は、重量を示すデジタル値を表示し得る。代替として、重量計106は、測定された重量を示すために、マーカと整列する物理的スケールまたはダイヤルを表示し得る。いくつかの実施形態において、重量計106は、医療情報が記録されるとき、患者入力が全ての値を閲覧するために要求されるように、別個のウィンドウに治療前、その間、および/または、その後の重量値を記憶し得る。
【0176】
例示的血圧モニタ104は、患者の血圧および/または脈拍を測定するように構成される任意のデバイスを含む。例えば、血圧モニタ104は、腎不全療法治療の前、その間、および/または、その後に患者の血圧を測定し得る。血圧モニタ104は、患者の血圧を示すデジタル値を表示し得る。代替として、血圧モニタ104は、測定された血圧を示すために、数値と整列するダイヤルを伴う物理的スケールを表示し得る。いくつかの実施形態において、血圧モニタ104は、医療情報が記録されるとき、患者入力が全ての値を閲覧するために要求されるように、別個のウィンドウにおいて治療前、その間、および/またはその後の血圧値を記憶し得る。血圧モニタ104は、在宅療法機械90と統合され得る。別の実施形態において、血圧モニタ104は、スマートウォッチまたはフィットネス追跡デバイス等のウェアラブルセンサを含み得る。
【0177】
医療デバイス90、104、および106から医療情報(例えば、医療デバイスデータ)を取得することに加えて、例示的パーソナルモバイル通信デバイス200aは、患者および/または療法消耗品アイテム1006からも医療情報を取得し得る。
図10は、例えば、腎不全療法医療デバイス濾過器、使い捨てカセット、血液ラインセット、薬物送達ラインセット、および容器(例えば、透析液濃縮液容器、血液抗凝固剤容器、薬品容器、および/または浄水容器)を含む消耗品アイテム1006の例を示す。消耗品アイテム1006は、吸着剤カートリッジまたは医療治療のための任意の他の使い捨てまたは物質供給源も含み得る。消耗品アイテムは、消耗品情報または消耗品データの形態における医療情報を提供するように構成される識別子1008を含み得る。例えば、識別子1008は、消耗品アイテムのタイプ、シリアル番号、および/または消耗品アイテムの特性を識別する情報を含み得る。いくつかの事例において、消耗品アイテム1006は、化学組成特性等の医療情報を含む標識も含み得る。患者または臨床医は、パーソナルモバイル通信デバイス200aを使用し、識別子1008の画像、消耗品アイテム1006上の標識の画像、および/または消耗品アイテム1006自体の画像を記録し、治療中に使用される物質を文書化する。
【0178】
パーソナルモバイル通信デバイス200aは、有線接続(例えば、USB接続)または無線接続(例えば、Bluetooth(登録商標)、WiFi(登録商標)、Zigbee(登録商標)、Z-Wave(登録商標)、無線USB、または無線ローカルエリアネットワーク(「WLAN」))を介して、在宅療法機械90、血圧モニタ104、および/または計量器106に通信可能に結合され得る。他の例において、パーソナルモバイル通信デバイス200aは、在宅療法機械90、血圧モニタ104、および/または計量器106のうちのいずれか1つに通信可能に結合されない。これらの他の例において、患者は、在宅療法機械90、血圧モニタ104、および/または計量器106によって表示されるデータをパーソナルモバイル通信デバイス200aに手動で入力し得る。加えて、または代替として、これらの他の例において、患者は、パーソナルモバイル通信デバイス200aのカメラ1004を使用して、在宅療法機械90、血圧モニタ104、および/または計量器106によって表示されるデータ(またはその上に設置される識別子)の1つ以上の画像を記録し得る。
【0179】
集合的に、血圧モニタ104および計量器106は、医療デバイスと称される。医療流体データ転送システム1000は、注入ポンプ(例えば、シリンジポンプ、線形蠕動ポンプ、大容量ポンプ(「LVP」)、携帯型ポンプ、マルチチャネルポンプ)、酸素センサ、呼吸モニタ、グルコースメータ、血圧モニタ、心電図(「ECG」)モニタ、重量計、および/または心拍数モニタ等の追加の医療デバイスを含み得ることを理解されたい。他の例において、医療流体データ転送システム1000は、より少ない医療デバイスおよび/またはともに統合される医療デバイス(例えば、在宅療法機械90と統合される血圧モニタ104)を含み得る。
【0180】
いくつかの実施形態において、パーソナルモバイル通信デバイス200aは、患者医療記録を記録し、表示し、および/または、患者医療記録に医療情報またはデータを投入するように構成される。本明細書に開示されるように、医療情報またはデータは、医療デバイスデータおよび患者データを含み、それは、医療デバイス、患者、および/または医療デバイスによって使用される消耗品アイテムによって作成される、それによって発生させられる、または、別様にそれに関連するデータまたは情報を指し得る。例えば、医療情報は、治療を施すために医療デバイスによって使用される処方箋またはプログラミング情報を含む。医療情報は、流体圧力、流量、伝導率、濃度、温度、および患者データ等の感知されたデータを含む。本明細書に提供されるように、患者データ(例えば、バイタルサインデータ)は、患者の血圧、体重、心拍数等の感知された患者の生理学的情報を含む。医療情報は、患者の気分(例えば、飽きている、疲労している、満足している、興奮している等)に関する情報等の主観的情報も含み得る。医療情報は、医療デバイスの画面上に表示可能であり、医療デバイスの物理的ダイヤルまたはディスプレイによって提供され、または、取り付けられた標識または医療デバイス上に印刷され得る。故に、医療デバイスデータまたは医療情報は、医療デバイス設定、医療デバイス読み取り値、および/または患者読み取り値を含む。
【0181】
医療情報は、患者または治療消耗品アイテムに取り付けられる識別子上に含まれる情報も指す。具体的に、医療情報は、患者を識別するために患者のリストバンド上に提供される患者の識別子によって伝えられる情報を含み得る。医療情報は、消耗品アイテムに関する情報も含み、それは、消耗品アイテムタイプ、消耗品アイテムモデル、および/または腎不全療法溶液の供給バッグ内のブドウ糖のレベル等の消耗品アイテムの特性を識別し得る。
【0182】
治療データまたは治療情報は、
図1-10の在宅療法機械90によって発生させられ、および/または、伝送されるデータを指す。治療情報は、注入された流体の体積、患者から除去された限外濾過UFの量、および/または治療時間を含み得る。治療情報は、在宅療法機械90によって発生させられるアラーム、アラート、および/または診断情報も含み得る。概して、治療情報は、在宅療法機械90から臨床医サーバ200bに伝送される。いくつかの実施形態において、治療情報は、パーソナルモバイル通信デバイス200a内に記録され得る。これらの実施形態において、治療情報は、医療情報と称され、および/または、医療情報として含まれ/処理され得る。
【0183】
図10に示されるように、医療デバイス90、104、および106の全てのうちのいくつかは、一意の識別番号を記憶するように構成された識別子1012を含み得る。識別子1012は、例えば、それぞれの医療デバイス90、104、および106の割り当てられたデバイス番号、シリアル番号、ハードウェア番号、モデル番号、および/またはデバイスタイプをコード化し得る。例えば、在宅療法機械90の識別子1012bは、割り当てられたデバイス番号を記憶し得る。パーソナルモバイル通信デバイス200aは、例えば、後続の分析のための医療デバイスタイプ、および記録された画像内の医療情報の識別を決定するために、機械90の画面から識別子1012bを読み取る。いくつかの実施形態において、識別子1012は、より一般的に、医療デバイスのモデルまたはタイプを示し得る。例えば、識別子1012cは、デバイス106が、重量計であることを示し、および/または、重量計のモデル番号を示し得る。
【0184】
識別子1012は、例えば、バーコードまたはクイックレスポンス(「QR」)コード等の機械読み取り可能なマーキングを含み得る。識別子1012は、シリアル番号、アセット番号、またはハードウェア番号等の人間読み取り可能なテキストも含み得る。いくつかの実施形態において、在宅療法機械90に関して示される識別子1012b等、識別子1012は、それぞれの医療デバイス90、104、および106の筐体に物理的に取り付けられた物品に印刷され得る。加えて、または代替として、識別子1012は、医療デバイス90、104、および106の全てのうちのいくつかの画面上に表示され得る。例えば、臨床医は、制御インターフェースを選択し、在宅療法機械90に画面上で識別子1012bを伴うウィンドウを表示させ得る。なおも他の実施形態において、識別子1012は、RFIDチップまたはNFCチップ等の無線周波数(「RF」)マイクロチップ内に含まれ得る。
【0185】
例示的医療デバイス90、104、および106は、制御命令を提供するための1つ以上の制御インターフェースも含み得る。例えば、在宅療法機械90は、制御インターフェース1014を含む。制御インターフェースは、ボタン、制御パネル、またはタッチスクリーンを含み得る。制御インターフェースは、ユーザが、それぞれの医療デバイス90、104、および106の画面上のあるウィンドウまたはユーザインターフェースにナビゲートすることを可能にするように構成され得る。制御インターフェースは、それぞれの医療デバイス90、104、および106を動作させ、または制御するための命令も提供し得る。
【0186】
図10に図示されるように、例示的流体データ転送システム1000は、パーソナルモバイル通信デバイス200aと通信するために、(
図1-9に関連して議論されるそれぞれのデバイスに類似する)ウェブポータル150と、システムハブ120と、臨床医サーバ200bとを含む。ウェブポータル150、システムハブ120、および/または臨床医サーバ200bは、医療情報を患者の医療記録(臨床医データベース1010内に記憶される)からパーソナルモバイル通信デバイス200aに伝送する。加えて、ウェブポータル150、システムハブ120、および/または臨床医サーバ200bは、教育資料または臨床医とのリアルタイムヘルプセッションへのアクセスをパーソナルモバイル通信デバイス200aに提供し得る。例示的ウェブポータル150、システムハブ120、および/または臨床医サーバ200bは、パーソナルモバイル通信デバイス200aが、患者の医療記録に投入するための医療情報を提供することを可能にするようにも構成される。
【0187】
図10の例示的流体データ転送システム1000は、在宅療法機械90に通信可能に結合される接続サーバ118も含む。
図1-9に関連して上で議論されるように、接続サーバ118は、在宅療法機械90と臨床医サーバ200bおよび/または臨床医データベース1010との間の双方向通信を提供する。在宅療法機械90は、インターネットを介して接続サーバ118に接続し得る。
【0188】
図10の図示される例において、例示的パーソナルモバイル通信デバイス200aは、命令を記憶するメモリ1018と通信するプロセッサ1016を含む。命令のうちの少なくともいくつかは、アプリケーション1002を定義または規定し、アプリケーション1002は、プロセッサ1016によって実行されると、治療への患者の関与および/またはコンプライアンスを改良する特徴をプロセッサ1016に提供させる。プロセッサ1016は、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(「ASIC」)、コントローラ等として構造化されるデジタルおよびアナログ回路を備え得る。メモリ1018は、揮発性または不揮発性記憶媒体を含む。さらに、メモリ1018は、任意の固体またはディスク記憶媒体を含み得る。
【0189】
下でより詳細に議論されるように、アプリケーション1002の特徴は、治療進行情報の表示、在宅療法機械90によって起動される治療プログラムの制御、医療情報の記録、教育資料の表示、および/または、臨床医とのヘルプセッションを開始することを含む。アプリケーション1002は、特徴が豊富であることも、特徴が少ないこともある。特徴が豊富なアプリケーションは、スマートフォンのために構成され、パーソナルモバイル通信デバイス200aの固有のグラフィックス、タッチスクリーン、および処理能力を利用する。特徴が少ないアプリケーションは、比較的にあまり洗練されていないグラフィックスおよび低減させられた処理能力を有するセルラー電話上で動作するように構成される。セルラー電話は、タッチスクリーンを含まないことも、代わりに、限定された能力を伴うタッチスクリーンを有することもある。
【0190】
いくつかの実施形態において、パーソナルモバイル通信デバイス200aは、アプリケーション1002を含まないこともある。代わりに、パーソナルモバイル通信デバイス200aは、臨床医サーバ200bと通信するために、固有のアプリケーション、または他のインストールされたアプリケーションを使用し得る。例えば、パーソナルモバイル通信デバイス200aは、臨床医サーバ1020と通信するために、テキスト、SMS、または電子メールプログラムを使用し得る。
【0191】
例示的臨床医サーバ200bは、
図1-9に関連して説明されるアプリケーション230等のアプリケーション1020を含む。アプリケーション1020は、パーソナルモバイル通信デバイス200aと通信し、改良された患者関与および/またはコンプライアンスを提供するように構成される。いくつかの実施形態において、例示的アプリケーション1020は、データベース1010内の1つ以上の患者記録への医療情報(パーソナルモバイル通信デバイス200aによって記録される)の記憶を促進するように構成される。アプリケーション1020は、パーソナルモバイル通信デバイス200a上のディスプレイインターフェース1022(例えば、タッチスクリーン)上での表示のために、アプリケーション1002に治療進行データおよび/または医療情報を提供するために、1つ以上のインターフェースまたはアプリケーションプログラミングインターフェース(「API」)も含み得る。臨床医サーバ200bにおけるアプリケーション1020は、アプリケーション1002からの要求に応じて、教育資料を提供し、および/または、パーソナルモバイル通信デバイス200aと臨床医のデバイス152との間の通信セッションを促進し得る。
【0192】
いくつかの事例において、パーソナルモバイル通信デバイス200a上のアプリケーション1002および/または臨床医サーバ200b上のアプリケーション1020は、健康レベル7(「HL7」)規格(例えば、医療規格)に準拠する医療流体データ転送システム1000内の他のデバイスの臨床医データベース1010に医療情報を変換または別様に提供するように構成される。この変換は、パーソナルモバイル通信デバイス200aに入力されるときのフォーマットにかかわらず、医療情報がHL7フォーマットにおいて記憶されることを可能にする。アプリケーション1002および/またはアプリケーション1020は、ネットワークまたはデバイス接続性におけるギャップが、存在するとき、関連する医療情報を医療デバイスから患者医療記録にシームレスに伝搬するためのネットワークコンジットとして動作し得る。
【0193】
図11は、本開示のある実施形態による、
図10の臨床医サーバ200bにおけるアプリケーション1020の動作モジュールを図示する略図を示す。アプリケーション1020は、臨床医データベース1010内に記憶される特定の患者および/または患者医療記録に在宅療法機械90および/またはパーソナルモバイル通信デバイス200aを登録するように構成される登録モジュール1102を含み得る。
図12に関連してより詳細に説明されるように、登録は、後続通信をフォーマットするために、パーソナルモバイル通信デバイス200aのタイプを決定することを含み得る。
【0194】
アプリケーション1020は、登録された在宅療法機械90および/またはパーソナルモバイル通信デバイス200aから治療および/または医療情報を受信するように構成されるデータ入手モジュール1104も含み得る。加えて、アプリケーション1020は、患者に関連付けられた1つ以上の患者記録内に記憶される医療情報を伝送するために、または、別様にそれへのアクセスを提供するために、データアクセスモジュール1106を含み得る。アプリケーション1020は、自身の治療および/または在宅療法機械90の動作に関する患者のための教育資料またはヘルプ文書へのアクセスを提供するように構成される教育モジュール1108をさらに含み得る。さらに、アプリケーション1020は、患者(または臨床医)が、在宅療法機械90によって実施される治療プログラムを変更(または修正)することを可能にする治療制御モジュール1110を含み得る。アプリケーション1020は、加えて、パーソナルモバイル通信デバイス200aと臨床医デバイス152との間のリアルタイム通信セッションを作成する補助モジュール1112を含み得る。
【0195】
例示的モジュール1102-1112の各々は、医療流体送達治療への患者の関与を改良するように構成され、それによって、処方された治療への患者のコンプライアンスを向上させる。モジュール1102-1112が、示されるが、例示的アプリケーション1020は、より少ないまたは追加のモジュールを含み得ることを理解されたい。例えば、いくつかの実施形態において、教育モジュール1108および補助モジュール1112は、省略され得る。下記の節は、モジュール1102-1112の各々に関するさらなる説明を提供する。
【0196】
下で議論されるように、モジュール1102-1112の各々は、パーソナルモバイル通信デバイス200aおよび/または臨床医デバイス152と通信するように構成される。いくつかの実施形態において、パーソナルモバイル通信デバイス200aからの通信は、概して、臨床医サーバ200b、ウェブポータル150、接続サーバ118、および/またはシステムハブ120にアドレスされ得る。メッセージは、コンテンツおよび/または識別子に基づいて、異なるモジュール1102-1112に内部でルーティングされ得る。例えば、アプリケーション1002は、メッセージを受信すべきモジュール1102-1112を規定するために、ヘッダ内に識別子を提供し得る。テキストベースのメッセージに関して、臨床医サーバ200bにおけるルータは、メッセージコンテンツまたは以前のメッセージに基づいて、宛先モジュール1102-1112を決定し得る。例えば、ルータは、受信されたメッセージが、データ入手モジュール1104によって以前に伝送されたメッセージに対応すると決定し得る。この対応に基づいて、ルータは、データ入手モジュール1104を介した処理のために受信されたメッセージを送信する。
【0197】
(A.登録モジュール実施形態)
例示的登録モジュール1102は、臨床医サーバ200bに、および/または、データベース1010内に記憶される患者の医療記録にパーソナルモバイル通信デバイス200aおよび/または在宅療法機械90を登録するように構成される。例示的登録モジュール1102は、異なるタイプの登録を提供するように構成され、それは、登録されるデバイスのタイプに基づいて、情報が患者に表示されるべき方法を決定するために、データアクセスモジュール1106によって使用される。加えて、データ入手モジュール1104は、登録情報に基づいて、治療および/または医療情報が入手されるべき方法を決定する。
【0198】
登録モジュール1102は、臨床医データベース1010内に記憶される登録ファイルに登録情報を記憶するように構成される。登録ファイルは、各患者または患者アクティブ化コード(「PAC」)に関して、登録されたパーソナルモバイル通信デバイス200aを示す情報、登録された在宅療法機械90を示す情報、および/または。アプリケーション1002がパーソナルモバイル通信デバイス200a上にインストールされているかどうかに関する指示を規定し得る。いくつかの実施形態において、登録ファイル(または登録ファイルからの情報)は、患者の医療記録内に含まれ得る。
【0199】
いくつかの実施形態において、異なる登録シナリオが、存在する。例えば、患者は、アプリケーション1002をダウンロードすることによって、パーソナルモバイル通信デバイス200aを登録しながら、在宅療法機械90も登録し得る。このシナリオにおいて、登録モジュール1102は、患者がパーソナルモバイル通信デバイス200a上にアプリケーション1002をインストールし、(別個に、またはアプリケーション1002を通して)在宅療法機械90を登録したことを記録する。この登録に基づいて、データ入手モジュール1104は、登録されたパーソナルモバイル通信デバイス200a上にインストールされたアプリケーション1002が、医療情報を入手するために患者を誘導すべきこと、または、別様にプロンプトすべきことを決定する。加えて、データ入手モジュール1104は、治療情報が、パーソナルモバイル通信デバイス200aを介してではなく、在宅療法機械90から受信されるべきであることを決定する。それに応じて、データ入手モジュール1104は、メッセージをアプリケーション1002に送信し、在宅療法機械90から治療情報を入手するためにユーザインターフェースを無効にし得る(但し、依然として、手動交換が、患者のために処方されている場合、手動交換に関してユーザインターフェースを有効にする)。在宅療法機械90が、登録されていない場合、データ入手モジュール1104は、アプリケーション1002において在宅療法機械90から治療情報を入手するために、アプリケーション1002にユーザインターフェースを表示させる。登録を通して、データアクセスモジュール1106は、情報が、アプリケーション1002を通して表示されるべきであることを決定し、それに応じて、アプリケーション1002に関して適合性がある、または、そのために構成されたAPIおよび/または他のデータ読み取り構成要素を使用する。
【0200】
患者が、アプリケーション1002をダウンロードすることおよび/またはインストールすることなく登録している場合、データ入手モジュール1104は、データ入手がプロンプトされるべきこと、または誘導されるべきことを決定する。例えば、データ入手モジュール1104は、(在宅療法機械90が、登録されていない場合)テキストメッセージおよび/または電子メールを登録されたパーソナルモバイル通信デバイス200aに伝送し、ある医療情報および/または治療情報に関して患者にプロンプトし得る。メッセージ内の情報は、患者から必要とされるデータを規定する。この遠隔誘導は、特徴が少ないパーソナルモバイル通信デバイス200aのために使用され得るが、それは、患者が特徴が豊富なデバイス上にアプリケーション1002をダウンロードまたはインストールすることを所望しないスマートフォンのためにも使用され得る。
【0201】
データアクセスモジュール1106は、アプリケーション1002が、インストールされていない場合、患者の医療記録から情報を異なって表示するようにも構成され得る。例えば、明確に定義された特徴が豊富なユーザインターフェースにプラグインするデータを送信する代わりに、データアクセスモジュール1106は、閲覧のために、テキストを介してパーソナルモバイル通信デバイス200aに伝送される写真におけるデータをレンダリングし得る。加えて、または代替として、データアクセスモジュール1106は、記憶される医療記録情報をテキストとしてパーソナルモバイル通信デバイス200aに伝送し得る。したがって、アプリケーション1002がインストールされていなくても、臨床医サーバ200bにおけるアプリケーション1020は、パーソナルモバイル通信デバイス200a上の固有のアプリケーションを使用して、患者にデータへのアクセスを提供するように構成される。
【0202】
図12は、本開示のある例示的実施形態による、
図10および11の在宅療法機械90と、パーソナルモバイル通信デバイス200aと、臨床医サーバ200bとの間の通信を図示する略図を示す。最初に、在宅療法機械90は、
図11の登録モジュール1102を介して臨床医サーバ200bに登録される。そうでなければ、臨床医サーバ200bは、記憶されるべき在宅療法機械90からの患者記録データに関する情報を有しないであろう。いくつかの実施形態において、在宅療法機械90は、接続サーバ118、システムハブ120、および/または臨床医サーバ200bに関する宛先アドレス情報を事前プログラムされる。宛先アドレスは、インターネットプロトコル(「IP」)アドレスおよび/またはハイパーテキスト転送(またはトランスポート)プロトコル(「HTTP」)アドレスを含み得る。
【0203】
設定中、患者(または臨床医)は、患者アクティブ化コード(「PAC」)を在宅療法機械90に入力する。PACは、元々、臨床医サーバ200bにおいて発生させられ、記憶され、患者が在宅療法機械90を受け取るとき、患者に提供される。PACは、患者識別子または患者に固有である他のコードを含み得る。臨床医サーバ200bにおける登録モジュール1102は、発生させられたPACを患者に関連付けられた1つ以上の患者記録および/または登録ファイルに記憶する。PACを入力した後、在宅療法機械90は、PACを含むメッセージ1202を発生させ、伝送する。メッセージは、在宅療法機械90のハードウェア識別子および/または在宅療法機械90に割り当てられたIPアドレスも含み得る。在宅療法機械90は、メッセージ1202を事前プログラムされたアドレス、この場合において、接続サーバ118に伝送する。例示的接続サーバ118は、メッセージ1202をシステムハブ120に中継し、システムハブ120は、メッセージを臨床医サーバ200bにルーティングする。臨床医サーバ200bにおける登録モジュール1102は、PACを使用して、患者に在宅療法機械90を登録する。登録は、例えば、在宅療法機械90の識別子を患者の患者医療記録に関連付けることを含む。登録は、臨床医サーバ200bが、在宅療法機械90のIPアドレスを記憶し、メッセージが在宅療法機械90に伝送されることを可能にすることも含み得る。登録後、臨床医サーバ200bのデータ入手モジュール1104は、在宅療法機械90から受信された治療情報を患者に関連付けられた1つ以上の医療記録に記憶する。
【0204】
例示的パーソナルモバイル通信デバイス200aも、登録モジュール1102を介して臨床医サーバ200bに登録されるように構成される。登録するために、パーソナルモバイル通信デバイス200aは、臨床医サーバ200b(またはサードパーティアプリケーションストア)からの1つ以上のメッセージ1204を介して、アプリケーション1002をダウンロードするか、または、別様に受信し得る。ある実施形態において、在宅療法機械90の登録中、患者(または臨床医)は、パーソナルモバイル通信デバイス200aの電話番号を提供し得る。登録モジュール1102は、電話番号を使用し、テキストメッセージとしてメッセージ1204を伝送する。メッセージは、パーソナルモバイル通信デバイス200aへのダウンロードのためのアプリケーション1002を提供する場所(例えば、データベース1010またはサードパーティウェブサイト)へのハイパーリンクを含み得る。他の事例において、メッセージ1204は、実行されると、パーソナルモバイル通信デバイス200a上にアプリケーション1002をインストールする添付ファイルを含み得る。電話番号を提供する代わりに、患者は、代わりに、在宅療法機械90の登録中に電子メールアドレスを提供し得る。故に、メッセージ1204は、パーソナルモバイル通信デバイス200a上にアプリケーション1002をインストールするためのファイルまたはハイパーリンクを伴う電子メールメッセージを含む。
【0205】
別の実施形態において、メッセージ1204は、患者が、自身のパーソナルモバイル通信デバイス200aの能力および/または個人的選好に応じて、2つの異なる方法を登録することを可能にし得る。メッセージ1204は、特徴が少ないデバイスとして患者が自身のパーソナルモバイル通信デバイス200aを登録することを所望する場合、そのテキストに応答するように患者にプロンプトするテキストを含む。メッセージ1204への返信は、テキストメッセージ1206を介して提供され、それは、登録モジュール1102にルーティングされる。順に、登録モジュール1102は、アプリケーション1002がインストールされていない指示とともにパーソナルモバイル通信デバイス200aを登録する。いくつかの事例において、メッセージ1204は、所望される場合、ハイパーリンクを選択するか、または、そうでなければアプリケーション1002を取得するように患者にプロンプトするテキストまたはハイパーリンクをも含み得る。メッセージ1204は、Apple(登録商標)デバイスまたはAndroid(登録商標)デバイス等のデバイスタイプを選択するプロンプトまたはオプションも提供し得る。登録プロセス中、登録モジュール1102は、患者によって提供される情報、および/または、パーソナルモバイル通信デバイス200aから読み取られる情報に基づいて、パーソナルモバイル通信デバイス200aを登録する。
【0206】
患者は、アプリケーション1002がインストールされた後、パーソナルモバイル通信デバイス200aを登録し得る。ある実施形態において、登録するために、患者は、アプリケーション1002によって提供される登録フォームまたはフィールドを完成させる。フォームまたはフィールドは、患者のPACを受け入れるように構成される。フォームまたはフィールドは、患者の氏名、電子メールアドレス、自宅住所、電話番号等のためのプロンプトも含み得る。フォームまたはフィールドからの情報は、1つ以上のメッセージ1206においてウェブポータル150に送信され、それは、メッセージ1206を臨床医サーバ200bへのルーティングのためにシステムハブ120に伝送する。メッセージ1206は、(アプリケーション1002によって決定されるような)パーソナルモバイル通信デバイス200aのデバイスタイプ情報も含み得る。
【0207】
いくつかの事例において、アプリケーション1002は、ウェブポータル150の宛先アドレスで構成され得、宛先アドレスは、メッセージを伝送するために使用される。他の事例において、メッセージ1206は、臨床医サーバ200bにおいてアプリケーション1002を登録するために、ウェブポータル150におけるAPIに提供され得る。なおも他の事例において、アプリケーション1002は、メッセージ1206を1つ以上のテキストメッセージまたは電子メールメッセージとしてウェブポータル150に伝送する(ウェブポータル150は、電話番号、IPアドレス、電子メールアドレス、または他のアドレスを割り当てられている)。例示的登録モジュール1102は、メッセージ1206内のPACを使用し、データベース1010内に記憶される医療記録および/または登録ファイルにパーソナルモバイル通信デバイス200aを登録する。この時点で、在宅療法機械90およびパーソナルモバイル通信デバイス200aの両方が、臨床医サーバ200bにおいて同じ患者に登録される。
【0208】
上で言及されるように、いくつかの実施形態において、パーソナルモバイル通信デバイス200aは、アプリケーションを含まないこともある。これらの実施形態において、パーソナルモバイル通信デバイス200aは、テキストメッセージを介して、またはウェブブラウザを通して、臨床医サーバ200bと通信し得る。故に、臨床医サーバ200bの登録モジュール1102は、登録を完了するためのデータベースまたはウェブページへのハイパーリンクを伴うテキストメッセージをパーソナルモバイル通信デバイス200aに伝送し得る。代替として、テキストメッセージは、患者が自身のPACで応答するためのプロンプトを含み得る。これらの登録プロセスのいずれかを介してPACを提供することは、登録モジュール1102が、パーソナルモバイル通信デバイス200a(例えば、電話番号、ハードウェアアドレス、またはIPアドレス)を適切な患者医療記録および/または登録ファイルに関連付けることを可能にする。
【0209】
(B.データ入手モジュール実施形態)
図12は、在宅療法機械90と、パーソナルモバイル通信デバイス200aと、臨床医サーバ200bとの間のデータ通信も図示する。動作中、在宅療法機械90は、治療情報およびステータス情報(例えば、医療情報)を発生させる。
図1-9に関連して上で議論されるように、治療情報は、注入された流体の体積、患者から除去された限外濾過(「UF」)の量、および/または治療時間を含む。ステータス情報は、アラーム、アラート、または診断情報を含む。治療の前または後、在宅療法機械90は、医療情報を伴う1つ以上のメッセージ1208を発生させ、それは、接続サーバ118に伝送される。順に、接続サーバ118は、メッセージ1208をシステムハブ120にルーティングし、それは、メッセージ1208を臨床医サーバ200bのデータ入手モジュール1104にルーティングする。受信後、データ入手モジュール1104は、医療情報を患者の医療記録(例えば、
図13の患者医療記録1302)の指定された区分に記憶する。メッセージ1208は、在宅療法機械90の識別子またはアドレスを含み得、それは、データベース1010内の適切な医療記録を見つけるためにデータ入手モジュール1104によって使用される。
【0210】
例示的在宅療法機械90は、メタデータまたは他のデータ識別技法を使用して、伝送されている医療情報をコード化、標識化、または別様に識別するように構成され得る。コード化または標識化は、データ入手モジュール1104(またはサーバ200bにおけるインターフェース)が、医療情報を患者記録の適切なフィールドに書き込むための医療情報のコンテキストを決定することを可能にする。加えて、または代替として、コード化または標識化は、記録に記憶され得、それは、医療情報を検索および表示するために後に使用される。
【0211】
図12は、パーソナルモバイル通信デバイス200aが、医療情報または医療情報を臨床医サーバ200bに伝送することを図示する。下でより詳細に説明されるように、パーソナルモバイル通信デバイス200aは、デバイス90、104、および106を含む医療デバイスから医療情報を入手するように構成される。医療情報を入手することは、有線または無線接続を介して、患者によって手動で入力された情報を受信すること、および/または、パーソナルモバイル通信デバイス200aのカメラ1004によって記録された画像を処理することを含み得る。入手された医療情報は、1つ以上のメッセージ1210にパッケージ化され、パーソナルモバイル通信デバイス200aによってウェブポータル150に伝送される。メッセージ1210は、テキストメッセージ、電子メールメッセージ、またはウェブベースのメッセージ(例えば、HTTPメッセージ、拡張マークアップ言語(「XML」)メッセージ、Java(登録商標)Scriptオブジェクト記法(「JSON」)ペイロード等)であり得る。いくつかの実施形態において、パーソナルモバイル通信デバイス200aは、入手された医療情報を伝送に先立って1つ以上のデータフィールドにフォーマットし得る。概して、パーソナルモバイル通信デバイス200aにおいて入手された医療情報は、在宅療法機械90によって発生させられた医療情報より構造化されていない。故に、パーソナルモバイル通信デバイス200a、および/または臨床医サーバ200bのデータ入手モジュールは、患者医療記録内への包含のために適切なコンテキストまたは構造を提供するために、医療情報の少なくとも一部の処理を実施する。実施される処理の例が、下でさらに詳細に説明される。
【0212】
図13は、本開示のある例示的実施形態による、
図10の臨床医データベース1010上に記憶される例示的患者データ構造1300を図示する。患者データ構造1300は、異なる患者に関する別個の患者記録を含む。図示される例において、データ構造1300は、識別子「DCM31913」に関連付けられた患者に関する患者医療記録1302と、識別子「GAM41215」に関連付けられた患者に関する患者医療記録1304とを含む。データ構造1300は、追加の患者医療記録を含み得る。
【0213】
図13に示されるように、医療記録1302および1304の各々は、患者、パーソナルモバイル通信デバイス200a、および在宅療法機械90を識別するデータフィールドを含む。例えば、記録1302および1304は、患者識別子、パーソナルモバイル通信デバイス200aのタイプ、在宅療法機械90のタイプ、および在宅療法機械識別子(登録を介して受信される)に関するデータフィールドを含む。患者識別子は、患者に割り当てられたPACに対応し得る。記録1302および1304は、患者の氏名、住所、性別、生年月日等に関する追加のフィールドを含み得る。記録1302および1304は、パーソナルモバイル通信デバイス200aおよび/または在宅療法機械90のネットワークアドレスに関するフィールドをさらに含み得る。いくつかの実施形態において、アプリケーション1020のデータアクセスモジュール1106は、デバイスタイプフィールドにおける情報を使用し、治療情報および医療情報が、パーソナルモバイル通信デバイス200aに提示および/または伝送されるべき方法を決定する。
【0214】
また、
図13にも示されるように、医療記録1302および1304は、治療および医療情報に関するフィールドを含む。データ入手モジュール1104は、それぞれの在宅療法機械90から受信された治療情報を記録1302および1304に記憶する。加えて、データ入手モジュール1104は、それぞれのパーソナルモバイル通信デバイス200aから受信された医療情報を記録1302および1304に記憶する。いくつかの実施形態において、データフィールドは、データタイプに関する個々のフィールドにさらに分割される。例えば、記録1302および1304は、注入された流体の体積、患者から除去された限外濾過(「UF」)の量、および/または治療時間に関する治療情報フィールドを含み得る。記録1302および1304は、治療中に発生させられるアラートまたはアラーム、および/または、治療情報および/または医療情報に基づいて臨床医サーバ200bにおいて決定されるアラームまたはアラートに関するデータフィールドも含み得る。記録1302および1304は、治療の前、その間、および/またはその後に記録される患者の体重および/または血圧に関する医療情報をさらに含み得る。
【0215】
治療および/または医療デバイスは、治療、発生させられた日付/時間、および/または受信された日付/時間によって編成され得る。いくつかの実施形態において、医療記録1302および1304は、患者からの通信を記憶し得る。通信は、治療に関連するパーソナルモバイル通信デバイス200aによって記録された写真またはビデオ、または治療についての質問を含み得る。通信は、パーソナルモバイル通信デバイス200aから送信された治療補助に関するテキストメッセージ、電子メール等も含み得る。さらに、通信は、パーソナルモバイル通信デバイス200aおよび/または臨床医デバイス152からの治療を変更または修正する要求に関連する情報を含み得る。概して、医療記録1302および1304は、治療の結果、および治療に関する臨床医サーバ200bとの患者の関与に関連する情報を文書化することに加え、治療への患者の関与を改良するための情報を記憶するように構成される。
【0216】
例示的データ入手モジュール1104によって受信されるデータは、ソースに基づいて変動する。例えば、在宅療法機械90から受信された治療情報は、概して、構造化されている。言い換えると、在宅療法機械90は、患者の医療記録の1つ以上のデータフィールドへの直接入力のためにフォーマットされている治療情報を伝送するように構成される。いくつかの実施形態において、在宅療法機械90は、適切なデータフィールドへの治療情報の投入のために、データ入手モジュール1104のAPIを通した伝送のためにメッセージをフォーマットする(または別様に1つ以上のAPIにアクセスする)。対照的に、患者のパーソナルモバイル通信デバイス200aによって記録された医療情報は、最初に、患者の医療記録への包含のために構造化されていないこともある。下でより詳細に説明されるように、医療記録への投入のために医療情報を処理および/またはフォーマットするために、異なる技法が、パーソナルモバイル通信デバイス200aのアプリケーション1002および/または臨床医サーバ200bのデータ入手モジュール1104によって使用され得る。
【0217】
(1.アプリケーションへの医療情報の手動入力実施形態)
構造化された情報を受信するために、パーソナルモバイル通信デバイス200aの例示的アプリケーション1002は、いくつかの実施形態において、患者による患者医療記録への投入のために必要とされる医療情報を示すプロンプトを表示するように構成される。例示的アプリケーション1002は、患者からの医療情報をプロンプトするために表示されるべきフィールドを規定するルーチンまたはアルゴリズムを含み得る。いくつかの実施形態において、フィールドまたはフィールドが表示される画面は、医療流体送達治療に関連して配置され、および/または順序付けられる。フィールドの表示は、患者記録のために必要とされる医療情報に関して患者に知らせる。
【0218】
図14および15は、データ入手モジュール1104への伝送のために患者が医療情報を入力することを可能にするアプリケーション1002のユーザインターフェースを図示する略図を示す。具体的に、
図14のユーザインターフェース1400は、血圧情報に関して患者にプロンプトする一方、
図15のユーザインターフェース1500は、医療流体送達情報(例えば、治療情報)に関して患者にプロンプトする。パーソナルモバイル通信デバイス200aのアプリケーション1002は、患者が医療情報を手動で入力することを可能にする他のユーザインターフェース画面を表示し得ることを理解されたい。例えば、アプリケーション1002は、血液グルコースレベル、患者体温、患者体重等に関するユーザインターフェース画面を表示し得る。
【0219】
いくつかの実施形態において、患者は、無線で他の医療情報を取得するか、または、画像を介してある医療情報を記録するが、ユーザインターフェース1400または1500において手動で医療情報のうちの一部を入力し得る。これらの構成において、アプリケーション1002は、患者が情報入力ソースを選択することを可能にするように構成され得る。患者は、利用可能なデータ入力方法のメニューから手動ソースを選択した後、またはデフォルトで、医療情報を手動で入力し得る。
【0220】
患者によって手動で入力された医療情報を受信した後、例示的アプリケーション1002は、患者の医療記録への投入のために、医療情報をデータ入手モジュール1104に伝送する。アプリケーション1002およびユーザインターフェース1400および1500は、医療情報を受信するためのデータフィールドが、1つ以上の医療記録内のデータフィールドと整列させられるように構成される。いくつかの例において、データフィールドは、医療情報を患者の医療記録の設計されたデータフィールドに直接書き込むためのデータ入手モジュール1104における1つ以上のAPIに対応し得る。アプリケーションのユーザインターフェース1400および1500は、故に、医療情報の識別またはフォーマットが、必要とされないか、または必要ではないように、構造化された様式で医療情報に関して患者にプロンプトする。
【0221】
いくつかの実施形態において、アプリケーション1002は、設計された時間にユーザインターフェース1400および1500を表示するように構成され得る。例えば、アプリケーション1002は、治療がスケジューリングされる時間/日を含むカレンダを含み得る。治療前の設計された時間(例えば、5分、15分、30分等)において、例示的アプリケーション1002は、ユーザインターフェース1400をパーソナルモバイル通信デバイス200aに表示させ、血圧医療情報に関して患者にプロンプトするように構成される。プロンプトは、血圧測定が、治療が始められる前に必要とされることを患者に知らせる。患者は、それに応じて、血圧測定を行うために血圧モニタ104を使用する。患者は、次いで、治療が始められる前、測定の値をユーザインターフェース1400に入力する。
【0222】
図示される実施形態において、ユーザインターフェース1400は、収縮期血圧データフィールド1402と、拡張期血圧データフィールド1404と、脈拍データフィールド1406とを含む。患者は、それぞれのデータフィールド1402、1404、または1406を選択し、値を入力するためのテキスト入力特徴をアプリケーション1002に表示させ得る。ユーザインターフェース1400は、血圧測定が立位状態で実施されたか、座位状態で実施されたかを患者が規定することを可能にするフィールド1408を含む。さらに、ユーザインターフェース1400は、ユーザが、血圧測定が実施された日付/時間を規定することを可能にするデータフィールド1410を含む。
【0223】
いくつかの例において、患者は、対応する測定を実施することについてのさらなる情報を受信するために、フィールド1402-1410のうちのいずれか1つを選択し得る。例えば、患者は、収縮期血圧データフィールド1402を選択し得、それは、血圧測定を実施し、収縮期血圧測定値を識別する方法を患者に指示するチュートリアルをアプリケーション1002に表示させる。チュートリアルは、テキスト、テキスト/写真、オーディオ記録、アニメーション、および/またはビデオを含み得る。チュートリアルは、アプリケーション1002の一部としてローカルで記憶されるか、または、遠隔アクセスまたはストリーミングのために臨床医サーバ200bに記憶され得る。
【0224】
図15のユーザインターフェース1500は、患者が手動交換治療を実施するようにスケジューリングされているとき、および/または、在宅療法機械90が臨床医サーバ200bに登録されていない場合、アプリケーション1002によって表示されるように構成される。手動腎不全交換治療は、患者が、機械の補助なしに、使用済み透析流体が排出されることを可能にする前に滞留持続時間のために自身の腹腔に透析流体の容器を接続することの全てを要求する。手動治療に関して、患者は、自身の記録が正確な治療情報を反映することを可能にするために、自身の手動交換医療情報を入力する必要がある。
【0225】
例示的アプリケーション1002は、患者が在宅療法機械90を登録していないとき、ユーザインターフェース1500を表示するようにも構成され得る。登録中、登録モジュール1102は、在宅療法機械90が登録されているかどうかを示すメッセージをアプリケーション1002に伝送し得る。在宅療法機械が登録されていない場合、アプリケーション1002は、在宅療法機械90によって通常伝送され得る治療情報を入手するために、ユーザインターフェース1500および/または他のユーザインターフェースを表示するように構成され得る。
【0226】
図示される例において、ユーザインターフェース1500は、溶液段階、排出段階、充填段階、UFまたは滞留段階、および説明段階を含む治療を通した進行を含む。アプリケーション1002は、対応する治療情報または要求される治療情報を入力するように患者にプロンプトする各段階のための別個のユーザインターフェースを表示し得る。例示的ユーザインターフェース1500は、強調された枠1502によって示されるように、UF段階に対応する。ユーザインターフェース1500は、排出体積フィールド1504と、UFフィールド1506と、充填体積フィールド1508とを含む。図示される例において、ユーザインターフェース1500は、排出段階中に排出体積をデータフィールド1504に入力し、充填段階中に充填体積をデータフィールド1508に入力するように患者にプロンプトする。ユーザインターフェース1500は、UFデータフィールド1506に関するUF値を計算するか、または、ある値に関して患者にプロンプトし得る。
【0227】
設計された時間にユーザインターフェース1400および1500を表示する代わりに、アプリケーション1002は、代わりに、パーソナルモバイル通信デバイス200a上にアラームが表示されるようにし得る。アラームは、必要とされる医療情報を識別するか、または、ユーザインターフェース1400または1500のいずれかへのリンクを含み得る。アラームは、パーソナルモバイル通信デバイス200aによって表示されるポップアップウィンドウを含み得る。アラームは、パーソナルモバイル通信デバイス200aのホーム画面上のアプリケーション1002に関するアイコンに隣接して表示されるアイコンも含み得る。なおも他の実施形態において、アプリケーション1002は、必要とされる医療情報について患者に通知しないこともある。代わりに、アプリケーション1002は、医療デバイスデータおよび/または治療情報を入力するための所望のユーザインターフェースに患者がナビゲートすることを可能にし得る。
【0228】
いくつかの実施形態において、アプリケーション1002は、入力のために要求されているとして1つ以上のユーザインターフェースのデータフィールドのうちの少なくともいくつかを識別し得、他のデータフィールドは、入力に関して随意である。アプリケーション1002は、要求されるデータフィールドの輪郭を描くか、または、別様にグラフィカルに示し得る(例えば、収縮期血圧データフィールド1402の周囲に赤色枠を表示する)。アプリケーション1002は、要求されるデータフィールドが、完成されていない、またはある時間までに完成されない場合、パーソナルモバイル通信デバイス200aによってアラートメッセージが表示されるようにし得る。いくつかの実施形態において、アプリケーション1002は、全ての要求されるフィールドが、現在閲覧されているユーザインターフェースに関してデータを投入されるまで、患者が別のユーザインターフェースにナビゲートすることを防止し得る。
【0229】
医療情報が、患者によってインターフェース1400および1500のうちの1つ以上に入力された後、アプリケーション1002は、患者の医療記録への入力のために、医療情報を臨床医サーバ200bのデータ入手モジュール1104に伝送する。アプリケーション1002は、患者がユーザインターフェース内のデータフィールドに記入した後、または別様にインターフェース上の送信ボタンを押した後、医療情報を伝送するように構成される。他の事例において、アプリケーション1002は、治療前または後等の所定の時間に医療情報を伝送し得る。
【0230】
(2.アプリケーションへの医療情報の無線入力実施形態)
いくつかの実施形態において、患者は、自身のパーソナルモバイル通信デバイス200aにおいて無線で医療情報を入力することを選択し得る。医療情報は、例えば、Bluetooth(登録商標)接続、Zigbee(登録商標)接続、Z-Wave(登録商標)接続、無線USB接続、無線RF接続、NFC接続、赤外線接続、または任意の他の好適な無線通信技術を介して、パーソナルモバイル通信デバイス200aにおいて受信され得る。いくつかの事例において、患者は、パーソナルモバイル通信デバイス200aを血圧モニタ104および/または計量器106等の医療デバイスと無線でペアリングする必要性があり得る。他の実施形態において、患者は、医療デバイスから医療情報を無線で読み取る接続アプリケーション(例えば、NFCアプリケーション)をアクティブにする。
【0231】
ある例において、患者は、自身のパーソナルモバイル通信デバイス200aを血圧モニタ104とペアリングし得る。血圧医療情報を
図14のユーザインターフェース1400に入力するために、ユーザは、例えば、収縮期血圧データフィールド1402を選択する。フィールド1402の選択は、患者がデータ入力方法(例えば、手動、無線、写真等)を選択することを求めるプロンプトをアプリケーション1002に表示させる。無線オプションを選択した後、アプリケーション1002は、利用可能な無線接続オプションのメニューおよび/またはペアリングされたBluetooth(登録商標)デバイスのリストを表示する。患者は、リストから血圧モニタ104を選択し、それは、利用可能な医療情報のメニューが表示されるようにする。患者は、収縮期血圧を選択し、それは、収縮期血圧値が収縮期血圧データフィールド1402に投入されるようにする。いくつかの実施形態において、アプリケーション1002は、デバイスが患者によって選択された後、血圧モニタ104から医療情報を読み取るように構成される。アプリケーション1002は、血圧モニタ104からの医療情報を投入されるべきフィールド1402-1410を決定するために、データ標識またはメタデータを使用し得る。
【0232】
いくつかの実施形態において、アプリケーション1002は、患者が医療デバイスとの恒久的または半恒久的接続を確立することを可能にするように構成される。設定動作中、アプリケーション1002は、ユーザインターフェース1400からデータフィールドを選択するように患者にプロンプトする。選択後、アプリケーション1002は、ペアリングされた無線医療デバイスを選択する(および/または医療デバイスに関連するメニューからデータタイプを選択する)ように患者にプロンプトする。患者による選択は、例えば、新しい医療情報が利用可能になると、血圧モニタ104から医療情報を自動的に読み取るようにアプリケーション1002を構成する。言い換えると、アプリケーション1002は、無線で自動的に遠隔医療デバイスにアクセスし、ある医療情報を読み取り、1つ以上のデータフィールドに投入するように構成される。例えば、患者が血圧測定を行うために血圧モニタ104を使用した後、モニタ104は、新しいデータが利用可能であることを示すピンまたはステータスメッセージをアプリケーション1002に伝送する。代替として、アプリケーション1002は、新しいデータが利用可能であるかどうかを決定するために、血圧モニタ104にポーリングまたは別様にピンし得る。アプリケーション1002は、次いで、新しいデータをデータフィールド1402-1410のうちの1つ以上に読み込み、ユーザインターフェース1400に自動的に投入する。アプリケーション1002は、次いで、医療情報を臨床医サーバ200bのデータ入手モジュール1104に送信し、患者の医療記録を自動的に更新する。
【0233】
(3.アプリケーションへの医療情報の画像入力実施形態)
パーソナルモバイル通信デバイス200a上の例示的アプリケーション1002は、患者が、医療デバイスまたは医療デバイスの画面の画像を記録することによって、医療情報および/または治療情報を入力することを可能にするように構成される。パーソナルモバイル通信デバイス200aは、カメラ1004を使用し、1つ以上の画像を記録する。アプリケーション1002は、光学文字認識(「OCR」)を使用し、記録された画像からテキストを抽出する。抽出されたテキストは、アプリケーション1002のユーザインターフェースの1つ以上のデータフィールド内に投入される。画像の使用は、患者または臨床医からのデータ入力エラーを低減させ得る。
【0234】
いくつかの実施形態において、アプリケーション1002は、データフィールドのための関連する医療情報として選択可能であり得る画像からのテキストを識別するために、ルールまたはデータテンプレートを使用する。そうでなければ、単純にOCR特徴を使用することは、表示されるテキストの全てを選択可能にする。したがって、患者は、依然として、テキストを画像からデータフィールドにコピーして貼り付ける必要性がある。比較すると、ルールまたはデータテンプレートは、画像からのテキストをフィールドとして分類または識別し得、それは、ユーザインターフェースのデータフィールドへの投入のための患者による容易な選択または自動的選択を可能にする。
【0235】
アプリケーション1002のデータテンプレートまたはルールは、画像から抽出されたテキストを編成または別様に解読するように構成される。アプリケーション1002は、例えば、画像内の医療情報の位置および/または医療情報内に含まれる標識/キーワードに基づいて、医療情報に関するコンテキストを確立するための1つ以上のデータテンプレートを決定または別様に選択する。データテンプレートを決定するために、例示的アプリケーション1002は、画像が記録された医療デバイスタイプを規定するように患者にプロンプトし得る。加えて、または代替として、アプリケーション1002は、患者が医療デバイステンプレートを選択することを可能にする。なおも他の実施形態において、患者は、最初に、識別子1012の画像(例えば、識別子画像)を記録し得、それは、対応する医療デバイスのタイプ、モデル等を決定するためにアプリケーション1002によって使用される。アプリケーション1002は、次いで、医療デバイスのタイプ、モデル、画面等に対応するデータテンプレートまたはルールを選択する。
【0236】
データテンプレートは、画像内に含まれるある医療情報のデータフィールドを定義または規定する。概して、画像は、医療情報を備えている抽出されたテキストを含む。いくつかの事例において、抽出された医療情報の全てが、必要とされる、または必要であるわけではない。代わりに、記録された画像内のある医療情報のみが、ユーザインターフェースまたは患者医療記録のデータフィールドへの入力のために必要とされる。関連する医療情報または関連する医療情報は、アプリケーション1002のユーザインターフェースのデータフィールドへの投入のために、またはより一般的に、患者の医療記録への投入のために識別または選択される医療デバイスデータまたは医療情報を指す。
【0237】
図16は、本開示のある例示的実施形態による、医療情報抽出のために画像を記録および処理するためのパーソナルモバイル通信デバイス200aの概略図を図示する。パーソナルモバイル通信デバイス200aの図示は、例示的であり、ブロックのうちのいくつかは、組み合わせられるか、さらに分割されるか、または除去され得る。加えて、いくつかの実施形態において、パーソナルモバイル通信デバイス200aは、データプロセッサ1602(またはより一般的に、プロセッサ1016)によって実行されると、アプリケーション1002に医療情報を抽出するために画像を処理させる命令を記憶するメモリ1018等の追加のブロックを含み得る。
【0238】
例示的データプロセッサ1602は、1つ以上の画像からの医療情報の入手を管理するように構成され得る。そのような管理は、画面1002を介して、1つ以上のカメラメッセージを表示することを含み、カメラメッセージは、ある画像を記録するように臨床医または患者(例えば、オペレータ)にプロンプトする情報を提供する。代替として、データプロセッサ1602は、画像入力方法を使用してアプリケーション1002の1つ以上のデータフィールドに医療情報を入力することを患者が選択した後、画像処理モードを開始し得る。画像入力方法の選択後、データプロセッサ1602は、1つ以上の画像を入手するように構成される。
【0239】
いくつかの実施形態において、データプロセッサ1602は、パーソナルモバイル通信デバイス200aにカメラアプリケーションを開かせ、患者が1つ以上の画像を記録することを可能にする。患者は、さらに処理または破棄されるべき記録された画像を選択し得る。選択された画像は、アプリケーション1002の1つ以上のユーザインターフェースのデータフィールドへの潜在的投入のためにテキストを(医療情報として)識別するために分析される。
【0240】
他の実施形態において、データプロセッサ1602は、画像を入手するための1つ以上のステップを通して患者を誘導し得る。データプロセッサ1602は、患者によって選択されたデータフィールドに基づいて、ワークフローまたはルーチンを実行し得る。例えば、データプロセッサ1602は、患者が収縮期血圧データフィールド1402を選択することに基づいて、血圧モニタから画像を取得するための血圧ワークフローを実行する。
【0241】
ある例において、
図16のデータプロセッサ1602は、記録されるべき医療デバイス、医療デバイスのユーザインターフェースウィンドウ、および/または医療デバイス上の識別子を識別するカメラメッセージを表示するように構成される。データプロセッサ1602は、撮像のための医療デバイスのユーザインターフェースウィンドウを規定するナビゲーションメッセージも表示し得る。さらに、データプロセッサ1602は、画像が所定の期間(例えば、5分)内に記録されない場合、リマインダメッセージを表示し得る。メッセージは、命令を提供するテキスト、および/または撮像のための意図される標的を識別するテキストを含み得る。メッセージは、医療デバイスの制御インターフェースを使用して医療デバイスのあるユーザインターフェースウィンドウにナビゲートする方法に関する命令も含み得る。メッセージは、画像が記録されるべきである医療デバイス、消耗品アイテム、識別子1012、および/またはユーザインターフェースウィンドウの例示的図示等のグラフィカル要素をさらに含み得る。
【0242】
いくつかの実施形態において、データプロセッサ1602がメッセージを表示しないことを理解されたい。代わりに、データプロセッサ1602は、関連する医療情報を決定するために、患者によって記録された画像に応答する。例えば、画像が記録されたという指示を受信すると、データプロセッサ1602は、画像が記録された医療デバイスを識別するようにアプリケーション1002が臨床医にプロンプトするワークフローを動作させる。プロンプトは、利用可能または一般的な医療デバイスのプルダウンメニューを含み得る。他の例において、データプロセッサ1602は、ユーザインターフェースまたは医療記録のデータフィールドに投入される、または書き込まれるべき抽出された医療情報を決定するために、1つ以上のデータテンプレートまたはデータ標識を使用して、医療情報を自動的に識別する。
【0243】
画像を記録するために、例示的データプロセッサ1602および画像プロセッサ1604(より一般的に、プロセッサ1016)は、カメラ1004に関連するアプリケーション1002のための動作を提供する。患者は、画像を記録するために、カメラユーザインターフェース1606(例えば、パーソナルモバイル通信デバイス200a上のタッチスクリーンまたはボタン)を介して指示を提供する。患者は、例えば、カメラが医療デバイスユーザインターフェースウィンドウまたは識別子1012に焦点を合わせているとき、カメラユーザインターフェース1606を作動させる。データプロセッサ1602は、指示を受信し、画像を記録するようにカメラ1004に命令する。記録された画像は、カメラ1004から画像プロセッサ1604に伝送される。加えて、画像のコピーが、パーソナルモバイル通信デバイス200aのディスプレイインターフェース1022上でデータプロセッサ1602によって表示される。
【0244】
いくつかの実施形態において、データプロセッサ1602は、記録されるべき画像を図示する残影画像をディスプレイインターフェース1022上に出現させ得る。残影画像は、プレビューモードにおいてカメラ1004によって提供される画像のストリームの上に提供される。残影画像の目的は、記録されるべき画像が、所望の医療情報を含み、適切な距離において記録されていることを確認するための補助を臨床医または患者に提供することである。例えば、データプロセッサ1602は、所与の医療デバイス上の所与の識別子の残影画像を表示し得る。患者は、識別子1012aの画像のストリームが、位置的に残影画像と整列させられるように、パーソナルモバイル通信デバイス200aを整列させる。患者は、次いで、識別子1012aの画像を記録し得る。いくつかの事例において、データプロセッサ1602は、残影画像と画像のストリームとの間の差分を決定するために、画像分析を使用する。データプロセッサ1602は、決定された差分を低減させるために、パーソナルモバイル通信デバイス200aをある方向に移動させるように患者にプロンプトする命令が表示されるようにし得る。データプロセッサ1602は、差分が、ある閾値を下回るときを決定し、画像が整列させられていることを示し得る。画像が、実質的に整列させられると、データプロセッサ1602は、画像が記録され得ることを示すグラフィカル指示をディスプレイインターフェース1022上に提供するか、または、患者からの入力を伴わずに自動的に画像が記録されるようにし得る。
【0245】
データプロセッサ1602は、画像を受け入れることを患者に求めるプロンプトを提供し得る。カメラユーザインターフェース1606を介して受け入れの指示を受信した後、画像プロセッサ1604は、テキストを識別または別様に抽出するために、画像を分析し得る。いくつかの事例において、データプロセッサ1602は、画像を受け入れるように臨床医にプロンプトしないこともある。代わりに、患者は、カメラユーザインターフェース1606を介して画像を削除するための指示を提供し得る。画像が、削除されるまで、画像プロセッサ1604は、テキストを識別するための分析を実施する。
【0246】
テキストを識別するために、画像プロセッサ1604は、例えば、OCRを使用する。加えて、画像プロセッサ1604は、画像の中心または原点に対するテキストの場所または位置を決定し得る。いくつかの事例において、画像プロセッサ1604は、2次元座標を各文字または文字の群に割り当て得る。位置テキスト情報は、メタデータとして画像の画像フィルに記憶され得る。画像プロセッサ1604は、日付/時間(画像が記録されたときの時間に対応する)を画像に関連付けられたメタデータに添付するために、パーソナルモバイル通信デバイス200aのクロックも使用し得る。
【0247】
テキストを識別するためにOCRを実施することに加えて、画像プロセッサ1604は、画像分析を使用して、患者、医療デバイス、および/または消耗品アイテムを識別するようにも構成され得る。例えば、画像プロセッサ1604は、画像内の医療デバイスを識別するために、医療デバイス画像のライブラリにアクセスし得る。この例において、画像プロセッサ104は、合致を決定するために、画像合致ルーチンを使用し得る。そのような比較は、識別子1012を有する医療デバイスの代わりに行われ得る。画像プロセッサ1604は、消耗品アイテム1006を識別するための類似するルーチンおよび/またはアルゴリズムを使用し得る。
【0248】
例示的データプロセッサ1602は、識別子1012をデコードし、消耗品アイテムの医療デバイスのタイプを決定するように構成される。デコーディングは、線および/または長方形の位置および厚さを関連する医療情報に互いに関係付けることを含み得る。コード化された線および長方形は、一続きの文字および/または数字に対応し得る。例えば、データプロセッサ1602は、デバイスモデル番号、医療デバイスタイプ、アセットコード等を決定するために、識別子1012の線または長方形を使用し得る。デコードされた識別子1012は、アプリケーション1002のユーザインターフェースの1つ以上のデータフィールドへの投入のための関連する医療情報を提供し得る。加えて、または代替として、デコードされた識別子は、医療デバイスまたは消耗品から画像を入手するためのワークフローを選択するために、および/または、データテンプレートを決定するために、データプロセッサ1602によって使用され得る。
【0249】
図16の例示的画像プロセッサ1604は、抽出または別様に識別されたテキストおよび/または医療情報を伴う画像をデータプロセッサ1602に伝送する。例示的データプロセッサ1602は、例えば、抽出されたテキストから関連する医療情報を識別するために、データテンプレートデータベース1608からの1つ以上のデータテンプレートを使用する。いくつかの例において、データプロセッサ1602は、臨床医サーバ200bからデータテンプレートを受信し、それらは、次いで、データベース1608に記憶され得る。他の例において、データプロセッサ1602は、データテンプレートを伴うデータベース1608を維持する。
【0250】
図17は、本開示のある例示的実施形態による、データテンプレート1700の概略図を図示する。例示的データテンプレート1700は、抽出されたテキストを関連する医療情報として識別するために、画像プロセッサ1604(例えば、アプリケーション1002)によって使用される。概して、医療デバイスの画面は、医療情報を表示する。情報のうちの一部は、アプリケーション1002のユーザインターフェースのデータフィールド内への包含のために関連する。データのうちのその他は、あまり関連しないか、または関連しないこともある。さらに、医療デバイスのモデルに応じて、医療情報は、異なる場所にあるか、または異なる標識を有し得る。データテンプレート1700は、特定の在宅療法機械90に関する関連する医療情報の場所および名称を規定するように構成される。
【0251】
データテンプレート1700は、異なるタイプおよび/またはモデルの医療デバイスおよび/または消耗品アイテムに関する複数の他のデータテンプレートとともにデータベース1608内に記憶される。医療デバイスの識別子1012(または患者による医療デバイスまたはデータフィールドの規定)を受信した後、画像プロセッサ1604は、対応するデータテンプレート1700を選択する。加えて、または代替として、画像プロセッサ1604は、例えば、情報標識またはテキスト位置を使用して、記録された画像に最も合致するデータテンプレートを選択するために、画像処理を使用し得る。
【0252】
図17の例示的データテンプレート1700は、デバイスデータ(またはテキスト)フィールド1702、1704、1706、および1708を含み、それらは、ある医療情報が医療デバイスの特定のユーザインターフェースウィンドウ上で位置する場所を規定する。いくつかの例において、データテンプレート1700は、グラフィカルであり、それによって、画像分析が、フィールド1702-1708を画像内の抽出されたテキストと整列させるために、実施される。他の例において、データテンプレート1700は、原点に対するデバイスデータフィールド1702-1708の各々に関する座標または位置を有するファイル(または他のデータ構造)を含む。画像プロセッサ1604は、抽出されたテキストを伴う画像における原点を識別し、データテンプレート1700内の場所への実質的合致に基づいて、データフィールド1702-1708の各々に関するテキストを識別する。いくつかの例において、画像プロセッサ1604は、データテンプレート1700のサイズまたは座標空間を合致させるために、画像をスケーリングし得る。
【0253】
図示されるデータフィールド1702-1708のうちのいくつかは、座標および/または場所に加えて、標識テキストを含み得る。例えば、デバイスデータフィールド1702は、標識テキスト「限外濾過ウィンドウ」を含む一方、デバイスデータフィールド1704aは、標識テキスト「UF体積」を含む。画像プロセッサ1604は、標識テキストを画像から抽出された類似するテキストに合致させる。いくつかの事例において、標識テキスト間の合致は、位置または画像分析を使用するのではなく、デバイスデータフィールドを識別するために排他的に使用される。
【0254】
関連しないデバイスデータフィールドに関する標識テキストを含む標識テキスト間の合致は、画像が、医療デバイスの正しいウィンドウまたは画面からであることを確認するために使用され得る。例えば、画像プロセッサ1604は、標識テキスト「限外濾過ウィンドウ」を記録された画像の比較的に同じ場所における対応する抽出されたテキストに合致させ得る。合致は、画像が、腎不全療法医療デバイスの限外濾過ウィンドウから記録されたことを確認する。しかしながら、抽出されたテキストは、患者の医療記録に関する関連する医療情報ではない。標識テキストが抽出されたテキストに合致しない場合、画像プロセッサ1604は、腎不全療法医療デバイスの限外濾過ウィンドウの画像を記録するように患者にプロンプトするメッセージを表示し得る。
【0255】
デバイスデータフィールド1706および1708に関連付けられた標識テキストは、記録された画像が現在のものであること、または所定の期間内に記録されていることを確認するために使用され得る。例えば、医療デバイスのいくつかのウィンドウは、現在の日付および時間を表示する。この情報は、画像プロセッサ1604によって抽出され、デバイスデータフィールド1706および1708を使用して識別され得る。画像プロセッサ1604は、記録された画像が、現在のものであるかどうかを決定するために、抽出された日付/時間をデバイスデータフィールド1706-1708に関連付けられた日付/時間ルールまたは限界と比較する。例えば、画像プロセッサ1604は、日付が、合致しない場合、または、時間がパーソナルモバイル通信デバイス200a上の現在の時間の所定の閾値(例えば、5分、15分、60分、3時間等)内ではない場合、別の画像が記録されることを要求されると決定し得る。
【0256】
図17の例示的デバイスデータフィールド1704aおよび1704bは、関連する医療情報を識別するために、アプリケーション1002によって使用される。いくつかの事例において、アプリケーション1002は、デバイスデータフィールド1704aおよび1704bが、ユーザインターフェース(例えば、ユーザインターフェース1400または1500)の選択されたデータフィールドに関連することを示すフラグまたはメタデータを表示し得る。比較すると、デバイスデータフィールド1702、1706、および1708は、対応する抽出されたデータが関連していないことを示すフラグまたはメタデータを含み得る。
図17に図示される例において、画像プロセッサ1604は、画像内の対応する抽出されたテキストを見つけるために、データフィールド1704aの標識テキストを使用する。画像プロセッサ1604は、次いで、限界濾過体積の数値に対応する画像からの抽出された医療情報を識別するために、デバイスデータフィールド1704aおよび1704b間、またはテキスト値マーカ間の位置関係を使用する。画像プロセッサ1604は、例えば、
図14の収縮期血圧データフィールド1402に投入するために、画像からフィールド1704bに関連する抽出された医療情報をコピーする。
【0257】
図17に関連して上で議論されるように、
図16のデータプロセッサ1602は、関連する医療情報に対応する抽出されたテキストを決定するために、画像内のテキストおよびテキスト標識の既知の位置関係を使用し得る。いくつかの実施形態において、データプロセッサ1602は、医療デバイスおよび/または消耗品アイテムのモデルまたはタイプの指示に基づいて、データテンプレートを選択する。指示は、識別子1012の以前の画像から決定され、カメラユーザインターフェース1606を介して患者から受信され、および/または、医療情報が投入されるべきであるアプリケーション1002に関するユーザインターフェースのデータフィールドの選択を通して規定され得る。他の例において、データプロセッサ1602は、合致を見出すために、データベース1608内のデータテンプレートを抽出されたテキストを伴う画像と比較する。これらの他の例において、データプロセッサ1602は、合致を決定するために、テキスト標識および画像とデータテンプレートとの間のテキストの位置を使用する。
【0258】
例示的データプロセッサ1602は、関連する医療情報を識別した後、関連する医療情報をアプリケーション1002のユーザインターフェースの1つ以上のデータフィールドに書き込み、または別様に投入するように構成される。いくつかの実施形態において、データプロセッサ1602は、データテンプレートを使用して、アプリケーション1002のユーザインターフェースのデータフィールドに自動的に投入するように構成される。医療情報を自動的に投入するために、データプロセッサ1602は、データテンプレートのフィールドに関連付けられたテキスト、標識、および/またはメタデータをアプリケーション1002の1つ以上のユーザインターフェースのテキスト、標識、メタデータ、および/または他のデータフィールド情報と比較する。テキスト、標識、および/またはメタデータのうちの少なくともいくつかが、合致する場合、データプロセッサ1602は、データテンプレートの合致するフィールドに対応するあるテキスト(例えば、数値)を識別する。識別されたテキストは、アプリケーション1002のユーザインターフェースの対応する合致するデータフィールドに書き込まれる。
【0259】
他の実施形態において、データプロセッサ1602は、データテンプレートの1つ以上のフィールドを選択し、アプリケーション1002のユーザインターフェースの1つ以上のデータフィールドにデータを投入するように患者にプロンプトするように構成される。
図18は、本開示のある例示的実施形態による、患者がユーザインターフェース1400のデータフィールド1402-1406にデータを投入することを図示する略図を示す。図示される例において、ユーザインターフェース1400は、パーソナルモバイル通信デバイス200a上で開かれる。医療情報をデータフィールド1402-1406に入力するために、患者は、データフィールドの各々を連続的にまたは一緒に選択する。各選択に関して、アプリケーション1002は、データが入力されるべき方法を患者に尋ねるプロンプトを表示する。患者が写真入力方法を選択した後、アプリケーション1002は、カメラアプリケーションを開き、患者がパーソナルモバイル通信デバイス200aを使用して、血圧モニタ104の画面の画像1800を記録することを可能にする。いくつかの実施形態において、アプリケーション1002は、上で説明されるように、画像を入手することにおいて患者を補助するためのテキストまたはグラフィックを表示し得る。
【0260】
画像1800が記録された後、アプリケーション1002は、テキストを抽出するために、OCR動作を実施する。アプリケーション1002は、次いで、抽出されたテキストに対応するデータテンプレート1801を決定する。いくつかの実施形態において、アプリケーション1002は、合致するデータテンプレートを見出すために、画像内のテキストおよび/または標識の場所をデータテンプレート内のテキストおよび/または標識場所に合致させる。他の例において、患者は、血圧モニタ104の指示を規定し得、それは、アプリケーション1002が対応するデータテンプレート1801を見つけることを可能にする。また他の例において、アプリケーション1002は、血圧モニタ104の識別子1012aの画像を記録するように患者に最初にプロンプトし得る。識別子からのデータは、データテンプレートを選択するためにアプリケーション1002によって使用される。データテンプレート1801が識別される方法にかかわらず、アプリケーション1002は、データテンプレート1801を画像1800内の抽出されたテキストに適用する。このプロセスは、アプリケーション1002が、類似するテキストのグループまたはフィールドを識別することを含む。いくつかの事例において、アプリケーション1002は、文字および/または単語間の間隔に基づいて、類似するテキストのグループまたはフィールドを識別し得る。
【0261】
図18の図示される例において、アプリケーション1002は、テキストの異なる組に関するフィールド1802、1804a、1804b、1806、1808、および1810を提供する。患者は、データがユーザインターフェース1400の選択されたデータフィールドに投入されるべきフィールドを選択する。例えば、収縮期血圧データフィールド1402にデータを投入するために、患者は、フィールド1804aを選択する。患者による選択は、アプリケーション1002にフィールド1804aからのデータのうちの少なくとも一部をデータフィールド1402にコピーさせる。データフィールド1402は、数値の整数のみが受け取られ得ることを規定するルールを含み得る。アプリケーション1002は、選択されたフィールド1804aから数値の整数(すなわち、「145」)に関するテキストを読み取る。アプリケーション1002は、次いで、識別された数値の整数を収縮期血圧データフィールド1402に投入する。患者は、画像1800を使用して、ユーザインターフェース1400の他のフィールド1404-1410に関して継続し得る。各事例において、患者は、手動で入力すること、無線で入力すること、または画像を介してデータを入力することを選択し得る。第2の画像が必要とされる(例えば、アプリケーション1002によってプロンプトされる、または患者によって決定される)場合、アプリケーション1002は、患者が、複数の画像を記録および閲覧することを可能にする。アプリケーション1002は、適切なデータテンプレートを記録された画像の各々に適用する。アプリケーション1002は、故に、患者が値を手動で入力するかのように、患者が、1つ以上の記録された画像を使用して、ユーザインターフェース1400に情報を入力することを可能にする。
【0262】
いくつかの実施形態において、アプリケーション1002、より具体的に、データプロセッサ1602は、値が所定の範囲内であること、および/または、規定されたタイプであることを確実にするために、ユーザによって選択された抽出されたデータに対するチェックを実施する。アプリケーション1002は、患者によって手動で入力されたデータまたは医療デバイスから無線で受信されたデータに関して類似するチェックを実施し得る。ユーザインターフェースの各データテンプレートおよび/またはデータフィールドは、値の閾値または許容可能な範囲を提供する、あるフィールドに関するメタデータまたはルールを含み得る。例えば、体重データフィールドに関するメタデータまたはルールは、値の所定の許容可能な範囲が20kg~200kgであることを規定し得る。所定の範囲外の値に関して、アプリケーション1002は、ディスプレイインターフェース1022上にエラーを表示するか、または、別の画像を記録するように、または値を訂正するように患者にプロンプトし得る。
【0263】
図19は、本開示のある例示的実施形態による、パーソナルモバイル通信デバイス200aのアプリケーション1002を使用して、画像から医療情報を入力するための例示的プロシージャ1900のフロー図を図示する。プロシージャ1900は、
図19に図示されるフロー図を参照して説明されるが、プロシージャ1900に関連付けられたステップを実施する多くの他の方法も、使用され得ることを理解されたい。例えば、ブロックの多くの順序は、変更され得、あるブロックは、他のブロックと組み合わせられ得、説明されるブロックの多くは、随意であり得る。加えて、例示的プロシージャ1900は、医療デバイスの画面および/または識別子1012の画像を記録するように患者にプロンプトするための随意のブロックを含み得る。
【0264】
例示的プロシージャ1900は、一実施形態において、アプリケーション1002が、パーソナルモバイル通信デバイス200a上に呼び出され、臨床医サーバ200bとの有線および/または無線接続を確立する(ブロック1902)ようにプロセッサ1016を用いて動作するときに開始される。接続を確立することは、1つ以上のメッセージを伝送すること、および/または受信すること1903を含み得、1つ以上のメッセージは、例えば、患者の医療記録にアクセスおよび/または書き込むためのデバイスアドレス、患者識別子、デバイス識別子、ネットワークアドレス、および/またはプロトコル情報を提供する。アプリケーション1002を開いた後、患者は、医療情報を入力するためにユーザインターフェース(例えば、
図14および15のユーザインターフェース1400または1500)をナビゲートするか、または、別様にそれにアクセスする(ブロック1904)。
【0265】
ブロック1906の前、患者は、アプリケーション1002を使用し、データフィールドを選択し、医療情報が、写真入力を介して提供されるべきであることを選択する。ブロック1906において、パーソナルモバイル通信デバイス200aは、医療デバイス、消耗品、患者等の画像1907を記録する。画像は、医療デバイスの識別子および/または画面を含み得る。パーソナルモバイル通信デバイス200aは、次いで、記録された画像内のテキストを決定または識別する(ブロック1908)。例えば、パーソナルモバイル通信デバイス200aは、画像に対してOCRルーチンを実施し得る。画像がバーコードおよび/またはQRコード(登録商標)を含む事例において、パーソナルモバイル通信デバイス200aは、バーコードおよび/またはQRコード(登録商標)をデコードする。撮像またはコード化されたデータは、テキストまたは情報交換用米国標準コード(「ASCII」)文字に変換される。いくつかの実施形態において、パーソナルモバイル通信デバイス200aは、識別されたテキストに関するデータフィールドも決定し得る(ブロック1910)。データフィールドは、例えば、データテンプレートを使用して決定され得る。
図17および18に関連して上で説明されるように、データテンプレートは、あるテキストの場所を規定し、および/または、記録された画像内の識別されたテキストの上に動作的にデータフィールドを設置するために使用されるあるテキストの標識を規定し得る。いくつかの事例において、データフィールドおよび/またはデータテンプレートは、患者によって選択され、および/または、医療デバイスの識別子1012から決定され得る。代替として、テンプレートを使用する代わりに、プロシージャ1900は、代わりに、最近記録された画像が、抽出、選択、および/または転送のための関連する医療情報を有するという指示を提供し得る。
【0266】
例示的プロシージャ1900は、一実施形態において、記録すべき追加の画像があるかどうかを決定する(決定ブロック1912)ことによって継続する。ある例において、プロシージャ1900は、規定された療法または治療のために記録されることが必要とされる画像のリストにアクセスし得る。プロシージャ1900は、パーソナルモバイル通信デバイス200aを介して、全ての必要とされる画像を取得するためのシーケンスを通して患者を誘導するか、または、必要とされ、または欠落していると決定される医療情報を含む画像を取得するためのプロンプトを提供し得る。他の事例において、患者は、必要とされる画像を決定し得る。追加の画像が、記録されるべきである場合、プロシージャ1900は、ブロック1906に戻る。
【0267】
決定ブロック1912において決定されるように、いかなる追加の画像も、必要とされない場合、患者は、ユーザインターフェースのデータフィールドに関連する医療情報を投入するためのプロセスを始める。図示される実施形態におけるプロセスは、患者が、関連する医療情報が転送されるべきである画像を選択することを可能にすることを含む。画像の選択は、パーソナルモバイル通信デバイス200aにディスプレイインターフェース1022上で画像を表示させる(ブロック1914)。選択された画像は、識別されたテキストと、随意に、データフィールドとを含むことを理解されたい。患者は、データが投入されるべきユーザインターフェースのデータフィールド(またはデータフィールド内の場所)も規定し得る。
【0268】
パーソナルモバイル通信デバイス200aは、アプリケーション1002のユーザインターフェースの設計されたデータフィールドへの投入のために、関連する医療情報および/または関連する医療情報を伴うデータフィールドの選択を受信する。選択は、患者が、投入されるべき医療情報に対応するパーソナルモバイル通信デバイス200aのタッチスクリーン1002のエリアを押すことによって実施され得る。関連する医療情報および/またはフィールドの選択は、ある実施形態において、選択されたテキストの少なくとも一部をパーソナルモバイル通信デバイス200aに自動的に投入させる(ブロック1916)。
【0269】
選択されたテキストが、投入された後、パーソナルモバイル通信デバイス200aは、ユーザインターフェースの追加のデータフィールドの選択に基づいて、追加の関連する医療情報が、投入されるべきであるかどうかを決定する(決定ブロック1918)。いくつかの例において、パーソナルモバイル通信デバイス200aは、患者が、データフィールドに投入するために適切なテキストおよび/または画像を選択するためのプロンプトを提供するシーケンスまたはルーチンを動作させる。決定ブロック1918において決定されるように、追加の関連する医療情報が存在する場合、プロシージャ1900は、ブロック1914-1916に戻り、患者は、データフィールド投入のための画像および/または関連する医療情報を規定する。決定ブロック1918において決定されるように、投入のためのいかなる追加の関連する医療情報も存在しない場合、例示的プロシージャ1900は、終了する。
【0270】
(4.画像/テキスト添付アプリケーション実施形態)
いくつかの実施形態における例示的アプリケーション1002および臨床医サーバ200bは、患者が、画像またはテキストを自身の医療記録への添付または補遺として提供することを可能にするように構成される。上記の節において、アプリケーション1002は、所望の情報のためのプロンプトとしてユーザインターフェースのデータフィールドを提供する。しかしながら、いくつかの事例において、患者または臨床医は、追加の情報を提供することを所望し得る。加えて、または代替として、アプリケーション1002の1つ以上のユーザインターフェースは、自由テキスト入力のためのデータフィールド、患者がテキストを入力するためのプロンプト(例えば、「今日の気分はいかがですか」)、または写真または画像が記録の一部として組み込まれることを可能にするための特徴を含み得る。例えば、ユーザインターフェース1400は、患者の腹部への流体接続の画像に関するプロンプトに隣接する写真アイコンを含み得、それは、選択されると、カメラアプリケーションを開き、患者が、医療情報とともに伝送のために画像を添付することを可能にする。画像は、適切な患者医療記録内の設計されたフィールドに記憶され得る。
【0271】
パーソナルモバイル通信デバイス200a上の例示的アプリケーション1002は、患者によって提供された画像および/またはテキストを受け入れるように構成される。ある実施形態において、アプリケーション1002は、患者が、テキストまたは写真入力を選択することを可能にするように構成される。患者がテキスト入力を選択する場合、アプリケーション1002は、テキストボックスを表示する。患者は、情報をテキストボックスに入力し、それは、アプリケーション1002によって記憶される。アプリケーション1002は、次いで、1つ以上のメッセージ内の情報を臨床医サーバ200bに伝送し得る。臨床医サーバ200bにおけるアプリケーション1020は、データベース1010内の適切な患者医療記録を決定し、「メモ」または自由テキストフィールドを見つける。アプリケーション1020は、患者が提供したテキストをフィールドに記憶する。いくつかの事例において、アプリケーション1020は、入力されたテキストとともに時間/日付スタンプも含み得る。この情報は、臨床医に、治療に関するフィードバックを含む患者からの追加の情報を提供する。
【0272】
図20は、本開示のある例示的実施形態による、患者が記録された画像を提供することを可能にするパーソナルモバイル通信デバイス200a上のアプリケーション1002によって表示可能なユーザインターフェース2000の例を示す。例示的ユーザインターフェース2000は、患者によって編集可能であり得る画像タイトルフィールド2002を含む。ユーザインターフェース2000は、1つ以上の記録された画像2004または記録された画像のプレビューも含む。アプリケーション1002は、患者が、記録された画像のギャラリフォルダをブラウズし、伝送されるべき画像を選択することを可能にするように構成される。日付フィールド2006および時間フィールド2008は、表示される画像が記録された日付/時間を示す情報をユーザインターフェース2000において提供する。患者は、画像2004を破棄するための「ゴミ箱」ボタンまたは画像2004をアプリケーション1002から臨床医サーバ200bに伝送するための「アップロード」ボタンを選択し得る。アプリケーション1002の例示的写真捕捉特徴は、在宅療法機械90との流体ライン接続性または治療に関連する生理学的条件を患者が文書化することを可能にする。臨床医サーバ200bにおけるアプリケーション1020は、受信された画像2004を患者の医療記録に添付するか、または、別様にリンクさせるように構成される。
【0273】
(5.テキストを介した医療情報の手動/無線/画像入力実施形態)
いくつかの実施形態において、
図10-12のパーソナルモバイル通信デバイス200aは、アプリケーション1002をインストールすることまたは動作させることが可能でないこともあり、または、患者が、アプリケーション1002をインストールしないことを決定し得る。しかしながら、臨床医サーバ200bは、依然として、登録プロセス中、パーソナルモバイル通信デバイス200aを登録する。アプリケーション1002を介して医療情報を受信する代わりに、臨床医サーバ200bのデータ入手モジュール1104は、ルーチンまたはアルゴリズムが、パーソナルモバイル通信デバイス200aを介して患者から医療情報についてプロンプトするか、または、別様にそれを取得するために実行されるべきであることを決定する。例示的データ入手モジュール1104は、患者の登録ファイルおよび/または医療記録を読み取ることによって、パーソナルモバイル通信デバイス200aが登録されているが、アプリケーション1002がインストールされていないことを決定し得る。
【0274】
いくつかの実施形態において、データ入手モジュール1104は、1つ以上のテキストメッセージを通して患者から医療情報を取得するように構成される。例えば、処方された治療の時間に対応する設計された時間に、データ入手モジュール1104は、登録されたパーソナルモバイル通信デバイス200aを使用して医療情報で応答するように患者にプロンプトする1つ以上のテキストメッセージを伝送し得る。他の事例において、データ入手モジュール1104は、医療情報を入手するためのシーケンスまたはルーチンを始めるために、患者からのテキストに応答するように構成される。また他の事例において、患者は、プロンプトメッセージなしで、医療情報および/または画像を伴うテキストメッセージをデータ入手モジュールに送信し得る。
【0275】
図11の例示的データ入手モジュール1104は、患者の医療記録の1つ以上のデータフィールドへの投入のために、受信された情報をフォーマットまたは別様に構造化するように構成される。概して、テキストメッセージから受信された医療情報は、構造化されていない。言い換えると、テキストメッセージは、患者の医療記録の設計されたフィールドへの明確な相関または参照を提供しない。代わりに、データ入手モジュール1104は、テキストメッセージ内で受信された医療情報のための適切なフィールドを決定するように構成される。
【0276】
いくつかの実施形態において、データ入手モジュール1104は、データフィールドを決定するために、パーソナルモバイル通信デバイス200aから受信されたテキストメッセージのコンテキストを使用する。例えば、患者は、テキスト「収縮期血圧145」を含むメッセージを送信し得る。データ入手モジュール1104は、テキストのうちの少なくとも一部(例えば、文字列における1つ以上の単語)をフィールドデータ標識、キーワード、および/またはメタデータと比較する。単語のうちの少なくともいくつかが、合致する場合、データ入手モジュール1104は、テキストメッセージのコンテンツ内の数値を識別し、識別された数値を、合致するテキストに対応する患者の医療記録のデータフィールド内に書き込むように構成される。いくつかの実施形態において、データ入手モジュール1104は、値を書き込む前、値を値の許容可能な範囲と比較し得る。値が、許容可能な範囲外である場合、データ入手モジュール1104は、エラーを示すメッセージ、または値を再入力するように患者にプロンプトするメッセージをパーソナルモバイル通信デバイス200aに伝送し得る。
【0277】
これらの実施形態において、データ入手モジュール1104は、受信されたテキストメッセージからのテキストが、データフィールドに適切に設置されることができない場合、フォローアップテキストを患者に送信するように構成され得る。例えば、データ入手モジュール1104は、「血圧145」を備えているテキストを伴うメッセージを受信し得る。データ入手モジュール1104は、合致するテキストに基づいて、メッセージが、「収縮期」または「拡張期」血圧データフィールドに対応し得ると決定する。それに応じて、データ入手モジュール1104は、値が、「収縮期」であるか、「拡張期」であるかを患者に尋ねるテキストを伴うメッセージをパーソナルモバイル通信デバイス200aに伝送する。
【0278】
他の実施形態において、データ入手モジュール1104は、ある医療情報を提供するようにメッセージのシーケンス(ルーチンまたはアルゴリズムによって定義され得る)を通して患者にプロンプトする。シーケンスの順序は、既知であるか、または定義され、医療記録内のデータフィールドに対応する。したがって、データ入手モジュール1104は、あるプロンプトへの応答が、プロンプトに関連する医療記録のデータフィールドに対応すると自動的に決定する。例えば、データ入手モジュール1104は、「収縮期血圧測定」に関して患者にプロンプトするテキストメッセージを伝送する。データ入手モジュール1104は、テキストへの応答が、「収縮期血圧測定」に関する値を含むと決定する。データ入手モジュール1104は、他のテキストの中から数値を識別するために、および/または、値を許容可能な範囲と比較するために、受信されたメッセージを分析し得る。患者が、医療情報を伴う許容可能な応答を提供したことを確認した後、データ入手モジュール1104は、メッセージのシーケンスに基づいて、パーソナルモバイル通信デバイス200aに送信すべき後続メッセージを決定する。
【0279】
テキストを伴うメッセージを受信する代わりに、データ入手モジュール1104は、写真添付を伴うメッセージも受信し得る。
図16-19に関連して上で説明されるプロセスと同様、データ入手モジュール1104は、画像を処理し、テキストを抽出し、医療記録の1つ以上のデータフィールドに関する関連する医療デバイスデータを識別するように構成される。さらに、上記開示は、テキストメッセージの使用を説明するが、データ入手モジュール1104は、加えて、または代替として、電子メール、インスタントまたはウェブベースのメッセージ、ソーシャルメディア投稿等の他の通信媒体を介して医療情報および/または写真を受信し得る。
【0280】
図21は、本開示のある例示的実施形態による、患者医療テンプレート2100の概略図を示し、患者医療テンプレート2100は、患者の医療記録のデータフィールドにデータを投入するために臨床医サーバ200bのデータ入手モジュール1104によって使用され得る。テンプレート2100のフィールドは、患者の医療記録のデータフィールドに対応するか、または、別様にそれにリンクまたは参照され得る。他の実施形態において、完成されたテンプレート2100のコピーは、医療記録に記憶され得るか、または医療記録自体として記憶され得る。いくつかの実施形態において、患者医療テンプレート2100は、患者の医療記録の一部であるか、または別様にそれと統合され得る。
【0281】
例示的テンプレート2100は、腎不全療法治療(「RFT」)に対応する所定のフィールド2102、2104、2106、2108、2110、2112、2114、2116、2118、および2120を含む。例示的データ入手プロセッサ1104は、患者のために処方された治療に基づいて、テンプレート2100を選択し得る。RFTテンプレート2100が図示されているが、例示的データ入手モジュール1104は、治療前データ入手、治療後データ入手等のために特に構成された他のテンプレートを選択し得る。例えば、治療前入手テンプレートは、血圧、脈拍、および体重に関するデータフィールドを含み得る。
【0282】
他の実施形態において、患者医療テンプレート2100は、追加のまたはより少ないフィールドを含み得ることを理解されたい。例えば、テンプレート2100は、加えて、治療前患者体重および治療後患者体重、患者グルコースレベル、および/または患者生年月日に関するデータフィールドを含み得る。別の例において、テンプレート2100は、充填率、滞留時間、排出または流体除去率、血液流量、流出量、限外濾過除去率、透析液除去率、注入された透析液の合計、透析液流量、交換前流量、交換後流量、患者体重バランス、戻り圧力、過剰な患者流体の兆候、濾過割合、残り時間、透析液濃度、透析液名称、患者識別子、部屋識別子、治療面積識別子、データが発生させられたときを示すタイムスタンプ、アラーム条件、アラート条件、および/または事象に関するフィールドを含み得る。
【0283】
いくつかの実施形態において、データ入手モジュール1104は、患者からのプロンプトに基づいて、テンプレート2100を選択するように構成される。例えば、患者は、「手動交換」のテキストを含むメッセージをデータ入手モジュール1104に送信し得る。応答して、データ入手モジュール1104は、手動交換に関するテンプレート2100を識別し、選択する。別の例において、患者は、パーソナルモバイル通信デバイス200aを介して、「治療前」または「治療を始める」のテキストを含むメッセージをデータ入手モジュール1104に送信し得る。応答して、データ入手モジュール1104は、治療が、始められる前に必要とされる医療情報を入手するためのテンプレートを識別し、選択する。
【0284】
図21の図示される例において、例示的データフィールドは、患者の氏名に関するフィールド2102、患者識別子に関するフィールド2104、患者の体重に関するフィールド2106、患者の血圧に関するフィールド2108、治療の日付に関するフィールド2110、除去されたUFの量に関するフィールド2112、患者に提供された合計流体量に関するフィールド2114、ブドウ糖レベルに関するフィールド2116、治療処方箋識別子に関するフィールド2118、および使い捨てカセット識別子に関するフィールド2120を含む。腎臓療法機械90が、臨床医サーバ200bに登録されている事例において、データ入手モジュール1104は、そのような情報が、機械90によってすでに提供されているので、少なくともフィールド2112-2120を除去し得る(またはフィールド2112-2120が省略された別個のテンプレートを選択する)。しかしながら、フィールド2112-2180は、患者が、手動交換を報告している場合、テンプレートにおいて使用され得る。さらに、テンプレート2100は、すでに登録されている患者情報のうちの少なくとも一部に基づいて、フィールド2102および2104を省略し得る。
【0285】
患者医療テンプレート2100の例示的データフィールドは、デバイス情報、患者情報、および/または消耗品アイテム情報を含む医療情報の1つ以上の異なるソースからデータを投入され得る。例えば、患者氏名フィールド2102および患者識別子フィールド2104は、患者の識別子1012(または患者によって装着される識別子1012)のパーソナルモバイル通信デバイス200aによって記録された画像からデータを投入され得る。血圧フィールド2108は、血圧モニタ104の画面のパーソナルモバイル通信デバイス200aによって記録された画像からデータを投入され得る一方、体重フィールド2106は、計量器106の画面のパーソナルモバイル通信デバイス200aによって記録された画像からデータを投入され得る。日付フィールド2110、除去されたUFフィールド2112、および流体充填フィールド2114は、在宅療法機械90の(治療ステータスウィンドウを示す)画面のパーソナルモバイル通信デバイス200aによって記録された画像からデータを投入され得る。同様に、ブドウ糖レベルフィールド2116は、在宅療法機械90の(設定ウィンドウを示す)画面のパーソナルモバイル通信デバイス200aによって記録された画像からデータを投入され得、処方箋識別子フィールド2118は、在宅療法機械90の(処方箋ウィンドウを示す)画面のパーソナルモバイル通信デバイス200aによって記録された画像からデータを投入され得る。最後に、カセット識別子フィールド2120は、使い捨てカセット消耗品アイテム1006の識別子1008のパーソナルモバイル通信デバイス200aによって記録された画像からデータを投入され得る。上で議論されるように、データ入手モジュール1104は、医療情報を含む画像を受信する代わりに、フィールド2102-2120に関するテキストを伴う1つ以上のメッセージを受信し得る。
【0286】
図21に図示される患者医療テンプレート2100は、臨床医データベース1010上に記憶され、
図10および11に図示される臨床医サーバ200bによってアクセスされるように構成される。患者に関するテンプレートにデータを投入するための要求を受信すると、臨床医サーバ200bは、テンプレート2100をコピーするか、または、そのインスタンスを作成するように構成される。パーソナルモバイル通信デバイス200aから受信された医療情報は、データ入手モジュール1104によって、テンプレート2100のコピーまたはインスタンスの適切なデータフィールド2102-2120に入力される。完了すると、コピーまたはインスタンスは、患者の医療記録として臨床医データベース1010のリポジトリに記憶される。
【0287】
いくつかの実施形態において、データ入手モジュール1104は、例示的患者医療テンプレート2100と併せて、またはその代替として、ルーチン2150を動作させる。いくつかの実施形態において、ルーチン2150は、それぞれのデータフィールド2102-2120に関するメタデータまたはコンピュータ実行可能コードとしてプログラムされ得る。他の例において、ルーチン2150は、患者医療テンプレート2100に関連して臨床医データベース1010に記憶され得る。さらに、これらの他の例において、テンプレート2100の選択は、ルーチン2150が実行されるようにする。例示的ルーチン2150は、ルーチンモジュール2152-2164を含み、それらは、データフィールド2102-2120と、対応する医療デバイス、識別子1012、および/または消耗品アイテム1006との間の関連付けを提供する。
【0288】
ルーチンモジュール2152-2164のうちの少なくともいくつかは、データテンプレート(例えば、
図17のデータテンプレート1700)に関連付けられているか、または別様にそれに関連し得る。データ入手モジュール1104は、患者がメッセージにおいて画像および/またはテキストを提供するとき、対応するルーチンモジュール2152-2164に関するデータテンプレートにアクセスするように構成される。例えば、血圧に関するルーチンモジュール2156を実行する間、データ入手モジュール1104は、「収縮期血圧測定」に関してパーソナルモバイル通信デバイス200aにプロンプトするメッセージを伝送する。患者は、血圧モニタ104の画面またはダイヤルの画像を含むテキストメッセージで応答する。データ入手モジュール1104は、血圧測定に関するルーチンモジュール1156に対応するか、または、それに参照されるデータテンプレートにアクセスするように構成される。データ入手モジュール1104は、次いで、データテンプレートを適用し、
図16-19に関連して上で説明されるプロシージャを使用して、画像からテキストを抽出し、テンプレート2100の血圧データフィールド2108への投入のために関連する収縮期血圧医療情報を識別する。
【0289】
例示的ルーチン2150は、患者からの要求時、データ入手モジュール1104によって受信された1つ以上のメッセージに基づいて、始められるように構成され得る。例えば、データ入手モジュール1104は、「始める」、「開始する」、および/または「治療前」を含むテキストを伴うメッセージを受信し得る。メッセージの受信は、テンプレート2100のデータフィールド2102-2120にデータを投入するためのルーチン2150をデータ入手モジュール1104に決定させ、開始させる。他の例において、データ入手モジュール1104は、ルーチン2150によって規定された第1のメッセージを治療に対する所定の時間に患者に伝送する。データ入手モジュール1104は、パーソナルモバイル通信デバイス200aから適切な医療情報を伴う応答メッセージを受信した後、ルーチン2150によって規定されたメッセージを連続的に送信する。このように、データ入手モジュール1104は、所定のシーケンスに従って、患者からの医療情報の入手を制御する。データ入手モジュール1104は、適切な応答メッセージが、パーソナルモバイル通信デバイス200aから受信される(および医療情報が、テンプレート2100の指定されたデータフィールド2102-2120に投入される)まで、ルーチン2150によって定義されたシーケンスにおいて次のメッセージを伝送しないこともある。
【0290】
図示される例において、患者バンドモジュール2152は、患者のリストバンドの画像を記録するように患者に命令するメタデータまたは事前フォーマットされたメッセージを含み得る。患者バンドモジュール2152は、受信された医療情報が患者の氏名および/または患者識別子に関するテキスト要件に適合することを確実にするために、文字検証チェックも含み得る。例えば、患者バンドモジュール2152は、数字を含む患者の氏名に関する医療情報を除外または破棄し得る。
【0291】
重量計モジュール2154は、
図10の計量器106の識別子1012cおよび画面の画像を記録するように患者に命令するメタデータまたは事前フォーマットされたメッセージを含み得る。重量計モジュール2154は、受信された医療情報が、値の許容可能な範囲内であること、および/または正しい単位タイプであることを確実にするために、文字検証チェックも含み得る。いくつかの事例において、重量計モジュール2154は、計量器106の画面からの医療情報が患者体重医療情報であることを確認するために、識別子1012cからの医療情報を使用し得る。他の事例において、識別子1012cからの医療情報は、例えば、重量計106のモデルまたはタイプに基づいて、データテンプレートを選択するために使用される。データテンプレートは、計量器106の画面の画像から抽出された関連する重量計医療情報を識別するために、データ入手モジュール1104によって使用される。
【0292】
血圧モジュール2156は、血圧モニタ104に関して重量計モジュール2154に類似する。腎不全療法(「RFT」)モジュール2158-2162も、重量計モジュール2154に類似する。しかしながら、複数のモジュール2158-2162は、医療情報が必要とされる異なるウィンドウの各々に関して在宅療法機械90(または手動交換)のために使用される。例えば、モジュール2158は、在宅療法機械90の識別子1012および治療ステータスウィンドウを示す第1のウィンドウの画像を入手するためのメッセージを提供する一方、モジュール2160は、在宅療法機械90の設定ウィンドウの画像を入手するための1つ以上のメッセージを提供し、モジュール2162は、在宅療法機械90の処方箋ウィンドウの画像を入手するための1つ以上のメッセージを提供する。
【0293】
カセットモジュール2164は、識別子1008、使い捨てカセット消耗品アイテム1006、および/または包装またはカセット消耗品自体の上の標識の画像を記録するように臨床医または患者に命令するメタデータまたは事前フォーマットされたメッセージを含み得る。ルーチン2150は、患者医療テンプレート2100が追加のデータフィールドを含む場合、追加のモジュールを含むか、または、テンプレート2100がより少ないフィールドを含む場合、より少ないモジュールを含み得ることを理解されたい。
【0294】
医療情報が、ルーチン2150を使用して受信されると、アプリケーション1020のデータ入手モジュール1104は、データが、許容可能な範囲内であること、正しくフォーマットされていること、および/または適切な単位であることを確実にするために、データ検証チェックを使用する。いくつかの事例において、ルーチン2150のモジュールは、変換またはフォーマット命令を含み得、それらは、テンプレート2100および/または患者の医療記録のそれぞれのフィールド内への包含のために医療情報を準備するために、データ入手モジュール1104によって使用される。データが、適切なフォーマットおよび単位であると、データ入手モジュール1104は、医療情報をテンプレート2100および/または患者の医療記録のそれぞれのフィールドに書き込む。
【0295】
代替実施形態において、患者医療テンプレート2100は、関連付けられたルーチンを有していないこともある。代わりに、
図11のデータ入手モジュール1104は、例えば、不完全なデータフィールドを決定するために、患者医療テンプレート2100のデータフィールド2102-2120を読み取るように構成される。これらの代替実施形態において、データ入手モジュール1104は、欠落しているデータを識別し、1つ以上のメッセージをパーソナルモバイル通信デバイス200aに伝送し、欠落しているデータに関して患者にプロンプトする。
【0296】
データフィールドにデータを投入するために、データ入手モジュール1104は、いくつかの実施形態において、データフィールド2102-2120の名称(および任意の対応するメタデータ)を読み取り、ある画像の記録をプロンプトするメッセージを作成し、患者に送信し得る。ある例において、体重データフィールド2106は、関連する医療デバイスとして重量計を識別するメタデータを含む。データ入手モジュール1104は、データフィールド2106が、未記入であることを決定し、対応するメタデータを読み取り、重量計の画面の画像を記録するようにパーソナルモバイル通信デバイス200aの患者に命令するメッセージを構築する。図示される実施形態において、データ入手モジュール1104は、テンプレート2100(または患者の医療記録)を通して連続的に進行し、未記入のデータフィールドを検索し、適宜、パーソナルモバイル通信デバイス200aによって表示されるメッセージを介して、患者から医療情報を要求し得る。代替として、データ入手モジュール1104は、所定の順序またはシーケンスに従って、テンプレート2100を通して進行し得る。例えば、データ入手モジュール1104は、患者のリストバンドに関連付けられたデータフィールドを最初に検索し、続けて、重量計医療デバイスに関するデータフィールド、血圧医療デバイスに関するデータフィールド、および腎不全療法医療デバイスに関するデータフィールドを検索し得る。
【0297】
図22は、本開示のある例示的実施形態による、
図11の臨床医サーバ200bのデータ入手モジュール1104の概略図である。データ入手モジュール1104の図示は、例示的であり、ブロックのうちのいくつかは、組み合わせられ、さらに分割され、または除去され得ることを理解されたい。加えて、いくつかの実施形態において、データ入手モジュール1104は、ユーザインターフェースに関するブロック等の追加のブロックを含み得る。
【0298】
例示的データ入手モジュール1104(より一般的に、臨床医サーバ200b)は、パーソナルモバイル通信デバイス200aとの接続性を提供するインターフェース2202を含む。インターフェース2202は、例えば、インターネットポートまたは接続を含み得る。インターフェース2202は、一実施形態において、パーソナルモバイル通信デバイス200aからのメッセージを受信し、内部処理のために適合性のあるフォーマットに変換するように構成される。例えば、インターフェース2202は、SMSまたはテキストメッセージをHL7またはASCIIフォーマットに変換し得る。例示的インターフェース2202は、パーソナルモバイル通信デバイス200aへの伝送のためにメッセージをフォーマットまたは変換するようにも構成される。いくつかの事例において、インターフェース2202は、伝送のためにメッセージを暗号化し、および/または受信されたメッセージを復号化し得る。
【0299】
例示的データ入手モジュール1104は、パーソナルモバイル通信デバイス200aから患者医療テンプレート2100または記録への医療情報の書込または投入を管理するように構成されるテンプレートプロセッサ2204を含む。例えば、患者または臨床医からの要求時、または自動的に、テンプレートプロセッサ2204は、患者医療テンプレートデータベース2206からテンプレートを選択する。選択されたテンプレート(例えば、
図21のテンプレート2100)は、利用可能である場合、または構成される場合、ルーチン(例えば、ルーチン2150)を動作させ、パーソナルモバイル通信デバイス200aから医療情報を入手するために、テンプレートプロセッサ2204によって使用される。
【0300】
例示的テンプレートプロセッサ2204は、パーソナルモバイル通信デバイス200aへの伝送のためのルーチン(例えば、ルーチン2150)のモジュールからのメッセージを識別するように構成される。いくつかの事例において、メッセージは、患者医療テンプレートにデータを投入するためのプロセスを通して臨床医または患者を指示または誘導するために、所定のシーケンスにおいて伝送され得る。例えば、テンプレートプロセッサ2204は、
図21のルーチン2150のモジュール2156を読み取り、計量器106の識別子1012cの画像を記録するように患者にプロンプトするメッセージが、伝送されるべきであることを決定し得る。テンプレートプロセッサ2204は、伝送されるべきルーチンモジュール2156からのメッセージを識別する前、識別子1012cに関連する医療情報が(
図21のデータフィールド2106に投入するために)受信されるまで、待つように構成され得る。他の事例において、テンプレートプロセッサ2204は、パーソナルモバイル通信デバイス200aから受信されたメッセージに基づいて、伝送のためのメッセージを選択する。例えば、プロセッサ2204は、重量計106の識別子1012cに関連付けられた医療情報を受信し得る。受信された医療情報に応答して、テンプレートプロセッサ2204は、モジュール2154が、受信されたデータに対応することを決定し得、それに応じて、重量計104の画面の画像を記録するように患者にプロンプトするメッセージを選択する。
図22に図示されるように、パーソナルモバイル通信デバイス200aは、計量器106の画面2220の画像を記録するように患者に命令するテンプレートプロセッサ2204からのテキストメッセージを表示する。
【0301】
メッセージを送信することに加えて、テンプレートプロセッサ2204は、データテンプレートを選択するように構成され得る。データテンプレートは、図示される実施形態において、データテンプレートデータベース2208に記憶されている。テンプレートプロセッサ2204は、識別子1012に対応する医療情報において示される医療デバイスのタイプまたはモデルに基づいて、データテンプレートを選択する。いくつかの事例において、患者は、メッセージを介して医療デバイスタイプのモデルおよび/またはタイプをテンプレートプロセッサ2204に規定し得る。さらに、上で議論されるように、テンプレートプロセッサ2204は、上で説明されるように、パーソナルモバイル通信デバイス200aから画像を受信し、画像からテキストを抽出し、画像から関連する医療情報を識別するために、データベース2208から適切なデータテンプレートを選択し得る。
【0302】
いくつかの実施形態において、テンプレートプロセッサ2204は、患者医療テンプレート2100または患者の医療記録のための実質的に全ての医療情報を含むメッセージのストリームをパーソナルモバイル通信デバイス200aから受信し得る。これらの実施形態において、テンプレートプロセッサ2204は、データが投入されるべき、または書き込まれるべきテンプレート2100のデータフィールドを決定するために、データとともに提供される標識、メタデータ、および/またはデバイスデータフィールド情報を読み取る。テンプレートプロセッサ2204は、例えば、テンプレート2100の適切なデータフィールドを決定するために、モジュールのメタデータまたは情報(またはデータフィールド2102-2120自体)を医療情報とともに提供される標識、メタデータ、および/またはデバイスデータフィールド情報に合致させる。
【0303】
患者医療テンプレートにデータを投入した後、または別様にそれを完成させた後、
図22のテンプレートプロセッサ2204は、完成されたテンプレートを臨床医データベース1010に記憶するように構成される。これは、テンプレート2100を使用して患者の医療記録にデータを投入することを含み得、テンプレート内のフィールドは、患者の医療記録内のフィールドに対応し、それにリンクされ、またはそれに参照される。他の例において、医療記録に書き込むことは、データを投入されたテンプレートを患者の医療記録に記憶すること、またはテンプレート2100を医療記録自体として記憶することを含み得る。
【0304】
図23および24は、本開示のある例示的実施形態による、
図10-12および22のパーソナルモバイル通信デバイス200aによって記録される画像(および/またはそれから受信されるテキストメッセージ)を使用して、
図21の医療デバイステンプレート2100にデータを投入するための例示的プロシージャ2300および2350のフロー図である。プロシージャ2300および2350は、
図23および24に図示されるフロー図を参照して説明されるが、プロシージャ2300および2350に関連付けられたステップを実施する多くの他の方法も、使用され得ることを理解されたい。例えば、ブロックの多くの順序は、変更され得、あるブロックは、他のブロックと組み合わせられ得、説明されるブロックの多くは、随意であり得る。ある実施形態において、ブロックの順序は、持続的接続が、臨床医サーバ200bとパーソナルモバイル通信デバイス200aとの間に存在しない場合、修正され得る。代わりに、実施形態において、パーソナルモバイル通信デバイス200aは、最初に、臨床医サーバ200bとの接続が利用可能になるまで(または意図的に)、患者医療テンプレートに関する実質的に全ての関連する医療情報を入手し、待ち行列に入れ得る。プロシージャ2300および2350に説明されるアクションは、例えば、パーソナルモバイル通信デバイス200aおよび臨床医サーバ200bを含む複数のデバイス間で実施され得る。
【0305】
例示的プロシージャ2300は、
図23において、
図10-12および22の臨床医サーバ200bが、パーソナルモバイル通信デバイス200aからメッセージ2301を受信する(ブロック2302)と、始められる。メッセージ2301は、患者に対して実施されるべき治療、または医療情報を送信することを始めるための要求を示す。臨床医サーバ200bは、次いで、メッセージ2301において規定される治療タイプまたは患者の医療記録において規定される処方された治療に基づいて、患者医療テンプレート(例えば、
図21の患者医療テンプレート2100)を決定する(ブロック2304)。臨床医サーバ200bが、1つのタイプのテンプレート(例えば、腎不全療法に関するテンプレート)の完成のみを提供する事例において、メッセージ2301は、空白のテンプレートの投入を開始するための要求を示し得る。メッセージ2301に応答して、臨床医サーバ200bは、データ投入のための患者医療テンプレートのコピーを作成する。
【0306】
データ投入のための患者医療テンプレートを提供した後、臨床医サーバ200bは、(テンプレートに関連付けられたルーチンを使用して、またはテンプレート自体を読み取って)医療情報が必要とされる少なくとも1つの医療デバイスを決定し、それに応じて、第1のカメラメッセージ2305をパーソナルモバイル通信デバイス200aに伝送する(ブロック2306)。第1のカメラメッセージ2305は、例えば、医療デバイスの識別子1012の画像が記録されるべきであることを示す命令を含む。しばらくして、臨床医サーバ200bは、医療デバイスのタイプを示す医療情報(例えば、識別子1012aからの医療情報)を含むメッセージ2307を受信する(ブロック2308)。臨床医サーバ200bは、次いで、メッセージ2307内に含まれる情報、または患者の医療記録において規定された情報に基づいて、デバイスデータテンプレート(例えば、
図17のデバイスデータテンプレート1700)を決定する(ブロック2310)。例えば、メッセージ2307が、血圧モニタ104(タイプおよび/またはモデル)を識別すると決定した後、臨床医サーバ200bは、血圧モニタに関するデバイスデータテンプレートを決定または見つける。臨床医サーバ200bは、血圧モニタ104の画面の受信された画像から関連する医療デバイスデータを識別するために、デバイスデータテンプレートをロードする(ブロック2312)。
【0307】
例示的プロシージャ2300は、
図24において継続し、臨床医サーバ200bは、第2のカメラメッセージ2313をパーソナルモバイル通信デバイス200aに伝送する(ブロック2314)。第2のカメラメッセージ2313は、メッセージ2307によって規定された医療デバイスのタイプに基づいて決定され得る。さらに、第2のカメラメッセージ2313は、画像を記録するために医療デバイス上のあるウィンドウ(または関連する医療情報)を表示するための情報を含み得る。しばらくして、臨床医サーバ200bは、医療デバイスのウィンドウからのテキストまたはその画像を含むメッセージ2315を受信する(ブロック2316)。例示的臨床医サーバ200bは、画像から関連する医療情報を抽出するために、識別されたデータテンプレートを使用し、関連する医療情報に対応する患者医療テンプレートのデータフィールドを決定または別様に識別する(ブロック2318)。メッセージ2315が、テキストを含む場合、臨床医サーバ200bは、関連する医療情報に対応する患者医療テンプレートのデータフィールドを決定または別様に識別する。臨床医サーバ200bは、次に、関連する受信された医療情報をテンプレートの決定および/または識別されたデータフィールドに投入する(ブロック2320)。
【0308】
関連するデータフィールドにデータを投入した後、例示的臨床医サーバ200bは、追加の関連する医療情報が、受信された関連する医療情報に関連付けられた医療デバイスから必要とされるかどうかを決定する(決定ブロック2322)。例えば、臨床医サーバ200bは、現在の医療デバイスが、関連する医療情報が依然として必要とされる追加のウィンドウまたは動作ディスプレイを含み得ると決定し得る。追加の医療情報が、必要とされる場合、例示的臨床医サーバ200bは、ブロック2314に戻り、関連する医療情報が必要とされる別のウィンドウに関するカメラメッセージ2313を伝送する。しかしながら、いかなる追加の医療情報も、現在の医療デバイスに関して必要とされない場合、臨床医サーバ200bは、医療情報が、他の医療デバイス(または消耗品アイテム1006)から必要とされるかどうかを決定する(決定ブロック2324)。追加の医療情報が、必要とされる場合、臨床医サーバ200bは、ブロック2306に戻り、撮像するための、または関連する医療情報を受信するための別の医療デバイスを識別するカメラメッセージ2305を伝送する。いかなる追加の医療情報も、患者医療テンプレート2100の完成のために必要とされない場合、例示的臨床医サーバ200bは、完成された患者医療テンプレート2100を患者の医療記録として臨床医データベース1010に記憶し、プロシージャ2300は、終了する。
【0309】
例示的プロシージャ2350は、パーソナルモバイル通信デバイス200aが、患者に対して実施されるべき治療を示すメッセージ2301または医療情報を入力し始めるための要求を伝送する(2352)ことによって、
図23において始められる。パーソナルモバイル通信デバイス200aは、次に、臨床医サーバ200bからカメラメッセージ2305を受信する。メッセージ2305からの情報は、患者にプロンプトを表示するためにパーソナルモバイル通信デバイス200aによって使用される(ブロック2354)。プロンプトは、例えば、医療デバイスの識別子1012が、撮像されるべきであることを規定し得る。パーソナルモバイル通信デバイス200aは、次いで、患者からの入力に基づいて、医療デバイスの識別子1012の画像を記録する(ブロック2356)。いくつかの実施形態において、患者は、識別子が利用可能ではない場合、または患者が画像を記録することを所望しない(またはそうすることができない)場合、医療デバイスタイプ/モデルを規定するテキストを入力するか、またはドロップダウンメニューから選択し得る。
【0310】
識別子1012の画像を記録した後、パーソナルモバイル通信デバイス200aは、識別子においてエンコードされた医療情報を抽出または別様に決定する(ブロック2358)。パーソナルモバイル通信デバイス200aは、抽出された医療情報をメッセージ2307において臨床医サーバ200bに送信する。いくつかの実施形態において、パーソナルモバイル通信デバイス200aは、代わりに、メッセージ2307内の記録された画像を伝送する。
【0311】
その後、パーソナルモバイル通信デバイス200aは、医療デバイスの画面(または他の規定されたエリア)の画像を記録するためのプロンプトを患者に表示するための情報を伴うカメラメッセージ2313をサーバ200bから受信する(ブロック2360)。パーソナルモバイル通信デバイス200aは、それに応じて、医療デバイスを撮像するために必要とされる情報を伴うプロンプトを患者に表示する。プロンプトに応答して、患者は、医療デバイスの画面(または他の規定されたエリア)の画像を記録するために、パーソナルモバイル通信デバイス200aを使用する(ブロック2362)。
【0312】
図24において、例示的プロシージャ2350は、パーソナルモバイル通信デバイス200aが、記録された画像または患者によって入力されたテキストを伴うテキストメッセージを作成する(ブロック2364)ことによって継続する。いくつかの例において、患者は、医療情報を修正または規定し得る。パーソナルモバイル通信デバイス200aは、次いで、医療情報またはその画像を含むメッセージ2315を伝送する(ブロック2366)。
【0313】
例示的パーソナルモバイル通信デバイス200aは、次に、追加の関連する医療情報が、抽出された関連する医療情報に関連付けられた医療デバイスから必要とされるかどうかを決定する(決定ブロック2368)。決定は、例えば、現在の医療デバイスに関連する追加のカメラメッセージが、臨床医サーバから受信されているかどうかをチェックすることを含み得る(ブロック2360)。追加の医療情報が、必要とされる場合、例示的パーソナルモバイル通信デバイス200aは、ブロック2360に戻り、関連する医療情報が必要とされる別のウィンドウ(または医療デバイス/消耗品アイテムの一部)に関してカメラメッセージ2313を処理する。しかしながら、いかなる追加の医療情報も、現在の医療デバイスに関して必要とされない場合、パーソナルモバイル通信デバイス200aは、医療情報が、他の医療デバイス(または消耗品アイテム1006)から必要とされるかどうかを決定する(決定ブロック2370)。追加の医療情報が、必要とされる場合、パーソナルモバイル通信デバイス200aは、ブロック2354に戻り、撮像するための別の医療デバイスを識別するカメラメッセージ2305を処理する。いかなる追加の医療情報も、患者医療テンプレートの完成のために必要とされない場合、例示的パーソナルモバイル通信デバイス200aは、セッションを終了し、それによって、プロシージャ2350を終了する。
【0314】
(6.ウェブブラウザまたはファイル転送を介した手動/無線/画像医療情報入力)
いくつかの実施形態において、
図11のデータ入手モジュール1104は、患者が、自身のパーソナルモバイル通信デバイス200aを使用し、ウェブブラウザまたはファイル転送プログラムを介して医療情報を入力すること、または画像を提供することを可能にするように構成される。ウェブブラウザまたはファイル転送プログラムは、パーソナルモバイル通信デバイス200aが、アプリケーション1002を使用することなく医療情報および/または画像を提供することを可能にする。本実施形態において、臨床医サーバ200bは、アドレスまたはユニフォームリソースロケータ(「URL」)を割り当てられるウェブサイト、API、および/またはファイル転送サイトをホストする。パーソナルモバイル通信デバイス200a上のウェブブラウザまたはファイル転送プログラムは、ホストされるウェブサイト、API、および/またはファイル転送サイトにアクセスし、医療情報を伝送するように構成される。
【0315】
いくつかの実施形態において、データ入手モジュール1104は、ウェブサイトまたはファイル転送サイトにアクセスするために、ユーザ名およびパスワードを入力するように患者にプロンプトするように構成される。他の実施形態において、データ入手モジュール1104は、パーソナルモバイル通信デバイス200aが、以前に登録されており、アクセスを提供することを決定する。なおも他の実施形態において、データ入手モジュール1104は、パーソナルモバイル通信デバイス200aによりセキュアな場所へのアクセスを提供することなく、医療情報または画像を受信するためのメールボックスまたは他のインターフェース(例えば、API)を提供する。
【0316】
患者が、パーソナルモバイル通信デバイス200aを介してアクセスを得ると、データ入手モジュール1104は、いくつかの実施形態において、医療情報および/または画像に関して患者にプロンプトするグラフィカルユーザインターフェースを提供する。ユーザインターフェースは、
図14および15に関連して説明されるユーザインターフェース1400および1500に類似し得る。アプリケーション1002を含むパーソナルモバイル通信デバイス200aと同様、臨床医サーバ200bは、医療情報を受信するためのユーザインターフェースおよびデータフィールドを提供する。データ入手モジュール1104は、患者が、テキストまたは画像等のデータ入力方法を選択することも可能にし得る。
【0317】
いくつかの実施形態において、臨床医サーバ200bは、患者が適切なユーザインターフェースを選択することを可能にするためのメニューを提供し得る。他の実施形態において、臨床医サーバ200bは、処方された治療または患者によって提供された治療情報に基づいて、医療情報が必要とされるユーザインターフェースを選択し得る。なおも他の実施形態において、臨床医サーバ200bのアプリケーション1020は、医療情報に関するグラフィカルプロンプトを提供するルーチン2150を動作させ得る。
【0318】
図25は、本開示のある例示的実施形態による、パーソナルモバイル通信デバイス200aからの画像を介して医療情報を受信するためのウェブサイトまたはファイル転送サイトをホストする臨床医サーバ200bの略図を示す。図示される例において、パーソナルモバイル通信デバイス200aは、臨床医サーバ200bによってホストされるウェブサイト2502に向けられるウェブブラウザアプリケーション2500を動作させている。ウェブサイト2502は、医療情報を入力するためのグラフィカルユーザインターフェースを含む。この例において、パーソナルモバイル通信デバイス200aは、
図10の血圧モニタ104の画面の画像1800を記録する。臨床医サーバ200bは、データテンプレート1801を画像に適用し、フィールド1802、804、1806、1808、および1810に示されるように、テキストの組を抽出する。患者は、テキストがウェブサイト2502の1つ以上の選択されたデータフィールドに投入されるべきであるフィールド1802、804、1806、1808、および1810を選択する。このように、臨床医サーバ200bは、患者が、ウェブサイト、ファイル転送プログラム、またはAPIを介して医療情報を提供することを可能にする。
【0319】
(C.データアクセスモジュール実施形態)
図11に再び目を向けると、例示的データアクセスモジュール1106は、臨床医データベース1010における医療記録内に記憶される医療情報へのアクセスを患者および臨床医に提供するように構成される。データ入手モジュール1104に関連して上で説明されるように、アプリケーション1002がインストールされていることも、そうでないこともあるパーソナルモバイル通信デバイス200aの異なる可能な構成が、存在する。データアクセスモジュール1106は、構成に基づいて、アクセスを提供するか、または、別様にデータを表示するように構成される。特定の患者によって使用されている構成を決定するために、例示的データアクセスモジュール1106は、登録テーブルまたは患者の医療記録にアクセスし、登録されたパーソナルモバイル通信デバイス200aおよび/またはアプリケーション1002がインストールされているかどうかを識別するように構成される。
【0320】
いくつかの実施形態において、データアクセスモジュール1106は、パーソナルモバイル通信デバイス200aのオペレーティングシステムおよび/またはパーソナルモバイル通信デバイス200aの能力に基づいて、医療情報を異なって提供するように構成される。例えば、医療情報の第1のサブセットが、特徴が豊富なパーソナルモバイル通信デバイス200aのために規定され得る一方、医療情報の第2のサブセットが、特徴が少ないパーソナルモバイル通信デバイス200aのために提供される。登録情報に基づいて、データアクセスモジュール1104は、アプリケーション1002が、特徴が豊富なデバイス上で動作しているか、特徴が少ないデバイス上で動作しているかを決定し、医療情報の対応する第1または第2のサブセットを選択する。
【0321】
例示的データアクセスモジュール1106は、患者の医療記録内の医療および/または治療情報が、伝送に先立って異なるフォーマットに変換されるべきかどうかを決定し得る。例えば、医療情報および/または治療情報は、HL7フォーマットにおいて医療記録内に記憶され得る。しかしながら、このフォーマットは、テキストメッセージおよび/またはアプリケーションのために適していない。例示的データアクセスモジュール1106は、データが伝送されるべきであるパーソナルモバイル通信デバイス200aの能力を決定する。データアクセスモジュール1106は、アプリケーション1002が、インストールされているかどうか、および/または、パーソナルモバイル通信デバイス200aが、特徴が豊富なデバイスであるかどうかを示す登録情報に基づいて、能力を決定する。アプリケーション1002上で医療情報を閲覧するために、データアクセスモジュール1106は、1つ以上のAPIを使用し、医療情報および/または治療情報をHL7フォーマットから、例えば、ハイパーテキストマークアップ言語(「HTML」)フォーマット、Java(登録商標)Scriptオブジェクト記法(「JSON」)フォーマット、またはXMLフォーマット(例えば、アプリケーションフォーマット)に変換する。データアクセスモジュール1106が、アプリケーション1002がインストールされていないことを決定する場合、データアクセスモジュール1106は、情報をHL7フォーマットから、例えば、1つ以上のAPIを介して、テキストメッセージまたはSMSメッセージフォーマットに変換する。例示的データアクセスモジュール1106は、故に、患者医療記録情報が、自身のパーソナルモバイル通信デバイス200aの能力にかかわらず、患者によって閲覧されることを可能にする。
【0322】
(1.アプリケーションを介した情報表示実施形態)
いくつかの実施形態において、データアクセスモジュール1106は、パーソナルモバイル通信デバイス200a上にインストールされているアプリケーション1002を介して、医療および/または治療情報を表示するように構成される。これらの例において、データアクセスモジュール1106は、アプリケーション1002によって提供される1つ以上のユーザインターフェースの規定されたフィールド、グラフ等における表示のために、1つ以上の患者の記録から医療情報を提供する。いくつかの事例において、医療記録からのフィールドは、アプリケーション1002のユーザインターフェースのフィールドに参照される。
【0323】
図26-29は、本開示の例示的実施形態による、アクセスモジュール1006によって提供される医療情報を表示するパーソナルモバイル通信デバイス200a上のアプリケーション1002の略図を示す。アプリケーション1002は、患者による選択に応じて、異なるユーザインターフェース2600、2700、2800、および2900を表示するように構成され得る。いくつかの事例において、アプリケーション1002は、利用可能な異なるユーザインターフェースを列挙するメニューまたは他の選択可能なグラフィカル特徴を提供する。アプリケーション1002は、患者の医療記録のデータフィールドにリンクされる1つ以上のAPIを介して、医療情報を受信するように構成され得る。言い換えると、患者の記録からの医療情報は、医療情報を表示するためのグラフィカルユーザインターフェースを定義する空白のテンプレートにプラグインされる。
【0324】
図26のユーザインターフェース2600は、1日あたりの除去された合計UFを図示する第1のグラフ2602と、別個の昼/夜の交換あたりの除去された平均UFを図示する第2のグラフ2604とを提供する。グラフ2602および2604内に表示される医療情報は、在宅療法機械90および/または1つ以上の医療デバイスに由来していることもあることを理解されたい。臨床医サーバ200bのデータアクセスモジュール1106は、情報が患者の医療記録にすでに記憶されている限り、異なるソースからの医療情報へのアクセスを提供し、それによって、患者に情報透明性を提供する。
【0325】
ユーザインターフェース2600は、患者が追加の治療情報を提供するためにグラフ2602および2604上のデータ点を選択することを可能にするように構成される。ユーザインターフェース2600は、患者が、グラフ2602および2604に関する時間範囲を選択することを可能にする。選択を受信した後、アプリケーション1002は、選択を示すメッセージをデータアクセスモジュール1106に伝送する。引き換えに、データアクセスモジュール1106は、要求された医療情報を提供する。
【0326】
図27の例示的ユーザインターフェース2700は、各UF交換に関する平均排出時間を図示する。排出時間は、グラフ2702において提供される。ユーザインターフェース2600と2700との間で、患者は、どのように治療が経時的に進行しているかを計測することができる。治療における任意の逸脱が、容易に明白であり、患者が処方された療法を順守するように説得することに役立つはずである。
【0327】
例示的ユーザインターフェース2800は、患者が療法を順守しなかった日と比較して、患者が治療または療法を順守した日を示すカレンダを含む。患者は、追加の医療情報を閲覧するために、それらの日のうちの1つを選択し得る。例えば、ユーザインターフェース2900は、4月26日に関する治療または医療情報を示す。情報は、在宅療法機械90を介して除去されたUFと比較した手動交換中に除去されたUFの内訳に加えて、その日の間に除去されたUFの合計量を含む。図示される実施形態において、機械治療情報は、プログラム名称、処方された療法時間、実際の療法時間、および除去されたUFの量を含む。データアクセスモジュール1106は、実際の治療時間が、処方された治療時間の閾値内であることに基づいて、治療が、順守されたかどうかを決定し得る。いくつかの実施形態において、データアクセスモジュール1106および/またはデータ入手モジュール1104は、医療または治療情報が受信された時点で順守を決定し、患者の医療記録において対応するフラグまたは他の指示を設定し、順守またはその不足を反映し得る。
【0328】
いくつかの例において、手動交換に関する治療情報は、パーソナルモバイル通信デバイス200a上のアプリケーション1002を介して、患者によって入力される一方、機械治療情報は、在宅療法機械90から別個に受信される。他の例において、ユーザインターフェース2900は、患者の自宅において行われた治療および診療所において行われた治療を表示し得る。情報は、情報が受信された機械、プログラム名称、治療タイプ、処方箋等に基づいて編成され得る。図示される例におけるユーザインターフェース2900は、それに応じて、異なる交換に関して除去されたUFの単一の表示を提供し、それによって、機械動作させられた交換と比較した手動交換の有効性に関する患者情報を提供する。
図10の例示的システム100は、両方の交換からの情報が、後続表示および/または分析のために(治療の日に基づいて)一緒に記憶されることを可能にする。
【0329】
(2.ウェブブラウザを介した情報表示実施形態)
いくつかの実施形態において、パーソナルモバイル通信デバイス200aは、アプリケーション1002をインストールされていないこともある。代わりに、患者は、臨床医サーバ200bによってホストされるウェブサイトまたはインターフェースにアクセスするために、ウェブブラウジングアプリケーションを使用し得る。これらの実施形態において、データアクセスモジュール1006は、
図26-29のユーザインターフェース2600-2900と同様、1つ以上のウェブページにおいて医療情報および/または治療情報を表示するように構成される。本実施形態において、パーソナルモバイル通信デバイス200aは、ウェブサイトを介してデータアクセスモジュール1106にアクセスする。パーソナルモバイル通信デバイス200aを介したユーザインターフェースまたは特徴の選択は、データアクセスモジュール1106にウェブページ内で医療情報を表示させる。データアクセスモジュール1106は、パーソナルモバイル通信デバイス200aのウェブブラウザタイプおよび/またはオペレーティングシステムに基づいて、医療情報および/または治療情報をフォーマットまたはレンダリングするように構成され得る。いくつかの事例において、データアクセスモジュール1106は、ウェブサイトへのアクセスを提供することに先立って、患者からユーザ名およびパスワードを要求し得る。
【0330】
(3.テキストを介した情報表示実施形態)
いくつかの実施形態において、データアクセスモジュール1106は、テキストメッセージを介して、医療情報および/または治療情報をパーソナルモバイル通信デバイス200aに提供するように構成される。これらの例において、データアクセスモジュール1106は、パーソナルモバイル通信デバイス200aから受信されたテキストに応答して、情報を提供し得る。他の例において、データアクセスモジュール1106は、医療および/または治療情報を周期的に(例えば、日単位、週単位等)患者のパーソナルモバイル通信デバイス200aに伝送し得る。
【0331】
ある例において、データアクセスモジュール1106は、「7日間のUFデータを送信する」のテキストを含むテキストメッセージを受信し得る。応答して、データアクセスモジュール1106は、テキストメッセージが受信されたパーソナルモバイル通信デバイス200aの電話番号に対応する患者記録を識別する。データアクセスモジュール1106は、次いで、ルックアップテーブルまたはキーワード検索を使用し、UFデータ(例えば、「7日間のUF」)に関連する文字またはテキストの合致する組を含む患者の医療記録内のフィールドを識別し得る。データアクセスモジュール1106は、合致するテキストをコピーし、以前の7日間に関するUFの値を伴う返信メッセージを作成し、それは、パーソナルモバイル通信デバイス200aに伝送される。加えて、または代替として、データアクセスモジュール1106は、
図26のグラフ2602と同様、7日間のグラフを作成およびレンダリングする。データアクセスモジュール1106は、グラフの画像を作成し、それは、テキストメッセージ内の画像としてパーソナルモバイル通信デバイス200aに伝送される。画像は、.jpeg、.gif、.png等のファイルとして記憶され得る。パーソナルモバイル通信デバイス200aの患者は、テキストメッセージを介してグラフを閲覧し得る。このように、例示的データアクセスモジュール1106は、自身のパーソナルモバイル通信デバイス200aの能力および/またはオペレーティングシステムにかかわらず、医療および治療情報への患者アクセスを提供するように構成される。加えて、データアクセスモジュール1106は、患者によって提供された登録情報および/またはアプリケーション1002が、患者のパーソナルモバイル通信デバイス200a上にインストールされているかどうかの指示に基づいて、データが伝送されるべき方法を決定する。
【0332】
(4.アラーム/アラート実施形態)
医療および/または治療情報の表示を提供することに加えて、
図11の例示的データアクセスモジュール1106は、患者および/または臨床医のためのアラームおよび/またはアラートを決定するように、および/または発生させるように構成される。データアクセスモジュール1106は、アラームおよび/またはアラートを患者のパーソナルモバイル通信デバイス200aまたは臨床医デバイス152に送信し得る。いくつかの実施形態において、データアクセスモジュール1106は、あるアラーム/アラートが伝送されるべきであるデバイスを規定するルールテーブルを含み得る。臨床医は、あるアラーム/アラートおよび/または患者をサブスクライブするために、臨床医デバイス152を使用し得る。
【0333】
データアクセスモジュール1106は、パーソナルモバイル通信デバイス200aが、医療および/または治療情報を表示するように構成される方法に基づいて、アラーム/アラートを提供するように構成される。例えば、アプリケーション1002がインストールされている場合、データアクセスモジュール1106は、アプリケーション1002の適切なユーザインターフェースを通してアラーム/アラートを提供する。いくつかの事例において、アプリケーション1002は、アラーム/アラートを示す通知を表示するように構成される。アプリケーション1002がインストールされていない場合、データアクセスモジュール1106は、アラームおよび/またはアラートが、SMSまたは他のテキストメッセージを介してパーソナルモバイル通信デバイス200aに伝送されるべきであることを決定する。
【0334】
いくつかの実施形態において、データアクセスモジュール1106は、アラームまたはアラートが発生させられるべきである、ある条件を規定するデータ構造またはリストを含むか、または、それへのアクセスを有する。ある例において、条件は、単一のデータ値または傾向(例えば、30日間の移動平均)を許容可能な値の範囲および/または閾値(ハードおよび/またはソフト限界を含み得る)と比較し得る。他の例において、アラームまたはアラートは、異なるタイプの情報をそれぞれの限界と比較することに基づく複数の条件に基づいて発生させられ得る。いくつかの事例において、データアクセスモジュール1106は、治療および/または医療情報から計算される導出された情報を決定し、それは、次いで、許容可能な範囲と比較される。以下は、テキストメッセージを介してデータアクセスモジュール1106によって伝送され、および/または、アプリケーション1002内に表示され得るアラーム/アラートの例を提供する。
【0335】
ある例において、データアクセスモジュール1106は、患者が処方された治療から逸脱し始めていることが検出される場合、アラームまたはアラートを発生させ得る。例えば、治療情報が受信されて以降、2日間が経過したことを検出した後、データアクセスモジュール1106(アラートルールに従って動作する)は、アラートメッセージをパーソナルモバイル通信デバイス200aに伝送する。アラートメッセージは、例えば、患者が、治療を実施するべきであることを規定する。アラートメッセージは、治療が重要である理由を説明するか、または、治療がタイムリーな様式で実施されない場合に自身の身体に起こることを患者に説明する情報(または情報へのリンク)も含み得る。データアクセスモジュール1106が、例えば、4日間治療情報が受信されていないことを検出する場合、データアクセスモジュール1106は、アラートをアラーム(アラームルールに従って動作する)に昇格させる。データアクセスモジュール1106は、アラームをパーソナルモバイル通信デバイス200aおよび/または臨床医デバイス152に伝送し、治療を順守しないことの深刻さの指示を提供する。上で言及されるように、アラームおよび/またはアラートは、アプリケーション1002がインストールされているかどうかに基づいて、データアクセスモジュール1106によって伝送され得る。アプリケーション1002がインストールされている場合であっても、データアクセスモジュール1106は、テキストメッセージをパーソナルモバイル通信デバイス200aに伝送し、患者の注意を喚起するように構成される。
【0336】
いくつかの例において、患者は、手動交換を処方される。故に、患者は、手動交換を示す治療情報を提供する必要性がある。データ入手モジュール1106は、手動交換情報が所定の期間内に(例えば、スケジューリングされた治療後2日以内に)受信されない場合、アラームまたはアラートを伝送するように構成される。さらに、手動交換が適切に完了されなかった場合(例えば、短い充填または滞留時間)、データアクセスモジュール1106は、不十分な交換に関するアラートおよび/またはアラームを送信する。不十分な交換を決定するために、データアクセスモジュール1106は、充填、滞留、および/または排出時間を事前確立された許容可能な範囲および/または閾値と比較し得る。いくつかの事例において、データアクセスモジュール1106は、患者が完全な交換を実施することを要求し得る。
【0337】
ある例において、アラームおよび/またはアラートは、患者が、複数の処方された治療プログラムから異なる治療プログラムを選択するか、または、治療プログラムの調節を行うべきであることを示すために発生させられ得る。この例において、アラームまたはアラートルールが、データアクセスモジュール1106が蓄積流体値を計算し、ある閾値と比較しながら、患者の血圧または体重をそれぞれの変化閾値と比較するべきであることを規定し得る。蓄積流体値は、個々の流体充填および排出体積から決定され得、それは、患者の腹腔内に残っている流体を示す。血圧または体重および蓄積流体値(または傾向)が許容可能な範囲外である場合、データアクセスモジュール1106は、アラームを発生させる。アラームは、患者が流体を蓄積しており、より長い排出持続時間(またはより短い充填持続時間)を伴う治療プログラムが選択されるべきである(または治療プログラムが、より長い排出持続時間またはより短い充填持続時間を提供するように調節されるべきである)ことを示し得る。データアクセスモジュール1106は、パーソナルモバイル通信デバイス200a上での表示のためにアラームを伝送する。患者は、アプリケーション1002またはテキストメッセージを介して応答し、臨床医サーバ200bに、患者の処方箋または療法プログラムに対する適切な変更を行わせ得る。
【0338】
いくつかの実施形態において、アラームおよび/またはアラートは、追加の情報が患者からプロンプトされるべきである条件を規定し得る。これらの実施形態において、データアクセスモジュール1106は、患者が、パーソナルモバイル通信デバイス200aを介して医療情報を提供すべきかどうかを決定するための根拠として、在宅療法機械90からの治療情報を使用する。ある例において、データ入手モジュール1106は、追加の体重または血圧測定に関してプロンプトするプロンプトまたはテキストメッセージが、患者のパーソナルモバイル通信デバイス200aに送信される条件を規定するアラームおよび/またはアラートルールにアクセスし得る。例えば、アラームまたはアラートは、血圧値(または傾向)が、所定の閾値を超える場合、新しい血圧測定に関するプロンプトが必要とされることを規定し得る。他の例において、アラームまたはアラートは、蓄積流体値または除去されたUF値(または傾向)が許容可能な範囲外である場合、新しい血圧測定に関するプロンプトが必要とされることを規定し得る。応答して、データアクセスモジュール1106は、患者が血圧測定を実施および記録するためのテキストメッセージまたは通知をアプリケーション1002を介して伝送する。いくつかの事例において、アプリケーション1002は、血圧情報を入力するように患者にプロンプトするユーザインターフェース(例えば、
図30のユーザインターフェース3000)を開き得る。パーソナルモバイル通信デバイス200aから受信された追加のデータが、許容可能な範囲内ではない場合、データアクセスモジュール1106は、アラートを臨床医デバイス152および/またはパーソナルモバイル通信デバイス200aに伝送されるアラームに昇格させ得る。したがって、データアクセスモジュール1106は、さらなる注意またはアクションが、臨床医または患者から要求されるかどうかを決定する前に患者から追加の情報を求める境界線上の患者条件を決定するルールを動作させるように構成される。
【0339】
さらなる実施形態において、データアクセスモジュール1106のルールは、在宅療法機械90を検査するように、および/またはその変更を行うように患者に命令し得る。ある例において、ルールは、治療情報が、定義された期間(例えば、2日間)内に在宅療法機械90から受信されていない場合、データアクセスモジュール1106がアラートを患者に伝送すべきであると規定し得る。この状況下で、患者は、治療が行われたことを示す医療情報を提供していることもあり、データアクセスモジュール1106は、それを使用して、治療を順守することに関するアラートが必要ではないことを決定する。代わりに、データアクセスモジュール1106は、機械90上に記憶される治療情報が読み出され得るように、在宅療法機械90のネットワーク接続をチェックするために、アラートが患者に伝送されるべきであることを決定する。患者は、接続がチェックされたことを示すために、パーソナルモバイル通信デバイス200aを使用して、アラートに応答し得る。患者からの応答が、受信された後、データ入手モジュール1104は、欠落している治療情報に関してピンメッセージを在宅療法機械90に送信し得る。接続が、依然として行われることができない場合、データアクセスモジュール1106は、在宅療法機械90をアクティブにするために、および/または、ネットワーク接続性問題を克服するために、より具体的な命令を伴うアラートを患者、臨床医、および/またはネットワーク管理者に送信し得る。
【0340】
別の例において、データアクセスモジュール1106は、治療情報が範囲外であることに応答してアラートが発生させられるべきであることを規定する1つ以上のルールを含み得る。例えば、流体充填体積と排出体積との間の大きい差異は、透析管類または患者への接続における漏出を示し得る。応答して、データアクセスモジュール1106は、流体接続を検証するように患者にプロンプトするアラートを患者に伝送する。患者は、漏出が検出されたかどうかを示す応答を提供し得る。応答して、データアクセスモジュール1106は、漏出が後続治療サイクル(または主要シーケンス)において補正されたかどうか、または、管類が交換されるべきであるかどうかを決定する。データアクセスモジュール1106は、治療および/または医療情報に基づいて、カセット、カートリッジ等に関する類似する消耗品問題を決定し得る。例えば、除去されたUFの少ない体積は、患者が在宅療法機械90に接続されている透析流体および/または濃縮液の濃度を検証するためのアラートを伝送するようにデータアクセスモジュール1106にプロンプトし得る。
【0341】
(D.治療制御モジュール実施形態)
図11の例示的治療制御モジュール1110は、患者および/または臨床医が在宅療法機械90上の処方箋および/またはプログラムを変更することを可能にするように構成される。動作するために、在宅療法機械90は、患者に関する1つ以上の処方箋を割り当てられる。処方箋は、治療タイプ(例えば、自動化腹膜透析治療、手動交換治療、血液透析治療等)、患者が治療を受けるべき期間、治療流体のブドウ糖レベルまたは他の濃縮液レベル、除去するべきUFの日単位の量、および/または1日あたりの回数または各治療のための持続時間範囲を規定し得る。各処方箋は、1つ以上のプログラムを含み得る。プログラムは、治療持続時間、患者に提供されるべき流体の合計体積、繰り返されるべき充填、滞留、排出サイクルの数、および/または治療が潮汐療法を含むかどうかの指示を規定し得る。処方箋内のプログラムにおける差異は、患者または臨床医が、患者の条件または活動に基づいて、ある治療パラメータを変更することを可能にする。
【0342】
処方箋および関連付けられるプログラムは、臨床医データベース1010内の電子処方箋に記憶される。いくつかの実施形態において、処方箋は、患者の医療記録に記憶され得る。在宅療法機械90は、1つ以上の処方箋をプログラムされる。プログラミングは、臨床医または患者を介してローカルで、または臨床医サーバ200bから遠隔で実施され得る。例えば、臨床医サーバ200b(例えば、治療制御モジュール1110)は、登録後、処方箋のコピーを臨床医データベース1010から在宅療法機械90に送信し得る。
【0343】
いくつかの実施形態において、例示的治療制御モジュール1110は、パーソナルモバイル通信デバイス200a上のアプリケーション1002および/または臨床医デバイス152上のアプリケーションに関連して動作し、患者および/または臨床医が、異なる処方箋プログラムおよび/または処方箋を選択することを可能にするように構成される。
図31は、患者が、3つの異なるプログラム、すなわち、短期プログラム、長期プログラム、および週末プログラムの間で選択することを可能にするアプリケーション1002のユーザインターフェース3100の略図を示す。患者は、自身の活動および/または状況に基づいて、プログラムを選択し得る。いくつかの実施形態において、アプリケーション1002は、流体の検出された蓄積、体重増加、またはより高い血圧に基づいて、プログラムを変更する推奨を提供する、データアクセスモジュール1106からのアラートを表示し得る。
【0344】
患者が、ユーザインターフェース3100を介して、異なるプログラムを選択した後、アプリケーション1002は、選択を示すメッセージを治療制御モジュール1110に送信する。応答して、治療制御モジュール1110は、変更の時間/日付を含む変更されたプログラムを反映するために、患者の医療記録を更新する。さらに、治療制御モジュール1110は、選択されたプログラムに変更する命令を提供するメッセージを在宅療法機械90に伝送する。いくつかの事例において、メッセージは、新しく選択されたプログラムに関する治療パラメータを含み得る。在宅療法機械90は、それに応じて、新しく選択されたプログラムに基づいて、次の治療を実施する。いくつかの事例において、在宅療法機械90は、プログラムに従って動作する前、患者が新しいプログラムを確認するためのプロンプトを表示し得る。
【0345】
いくつかの実施形態において、治療制御モジュール1110は、患者がプログラムを変更することを認可されているかどうか、および/または、変更が許可されているかどうかを検証するためのチェックを実施し得る。例えば、治療制御モジュール1110は、患者が短期プログラムから長期プログラムに変更することを所望している指示を受信する。治療制御モジュール1110は、変更が患者に悪影響を及ぼさないであろうことを確実にするために、患者の医療情報を1つ以上の閾値と比較する。例えば、治療制御モジュール1110は、患者が比較的に大きい体積の流体をすでに蓄積している場合、短期プログラムから長期プログラムへの変更を承認しないこともある。変更が行われることができない場合、治療制御モジュール1110は、変更が行われることができない理由に関して示すメッセージをパーソナルモバイル通信デバイス200aに送信する。
【0346】
ある実施形態において、治療制御モジュール1110は、患者がプログラムを変更することを所望していることを示す通知を臨床医デバイス152に送信し得る。治療制御モジュール1110は、確認が臨床医デバイス152から受信されるまで、変更を在宅療法機械90に通信しないこともある。いくつかの実施形態において、臨床医は、自身の臨床医デバイス152を使用して、治療制御モジュール1110を介して、プログラムおよび/または処方箋を変更し得る。これらの実施形態において、治療制御モジュール1110は、プログラムにおける変更、および/または、臨床医が変更を行ったことを示すパーソナルモバイル通信デバイス200aのアプリケーション1002における表示のためのメッセージを送信し得る。
【0347】
パーソナルモバイル通信デバイス200aがアプリケーション1002を含まない事例において、治療制御モジュール1110は、処方箋の変更を許可するように構成される。例えば、治療制御モジュール1110は、パーソナルモバイル通信デバイス200a上のウェブブラウザによってアクセス可能なウェブサイトをホストし得る。ウェブサイトは、患者が異なるプログラムおよび/または処方箋を遠隔で選択することを可能にするために、
図31のユーザインターフェース3100に類似する特徴を含み得る。
【0348】
加えて、または代替として、治療制御モジュール1110は、テキストメッセージを介して治療変更を可能にするように構成される。ある例において、患者は、「治療を変更する」のテキストを含むメッセージをパーソナルモバイル通信デバイス200aから送信し得る。応答して、治療制御モジュール1110は、異なる治療プログラムオプションおよび各オプションの隣の対応するコードまたは指示子を伴う返信メッセージを送信するように構成される。患者は、所望のプログラムを選択するために、応答メッセージ内に指示子またはコードを入力し得る。別の例において、患者は、治療制御モジュール1110にプログラムを長期プログラムに変更させるために、例えば、「長期プログラム」から成るテキストを伴うメッセージを送信し得る。
【0349】
(E.教育モジュール実施形態)
図11の例示的教育モジュール1108は、パーソナルモバイル通信デバイス200aを介して、患者に教育資料および/または奨励を提供するように構成される。
図11の他のモジュール1102-1106および1110と同様、教育モジュール1108は、パーソナルモバイル通信デバイス200aの構成に基づいて、コンテンツ/情報を提供するように構成される。例えば、アプリケーション1002がインストールされている場合、教育モジュール1108は、アプリケーション1002を通して教育資料を選択および提供するように構成される。アプリケーションがインストールされていない場合、教育モジュール1108は、ウェブサイトおよび/またはテキストメッセージを介して教育資料を提供するように構成される。テキストメッセージの事例において、教育モジュール1108は、テキストメッセージ内に適合するように教育資料を構造化するか、または、臨床医データベース1010における教育資料、またはサードパーティサーバによってホストされる教育資料へのリンクを提供するように構成され得る。
【0350】
本明細書に説明されるように、教育資料は、テキストベースの記事、オーディオ、ビデオ、マルチメディア提示等を含み得る。教育資料は、患者の条件についての一般的情報、アプリケーション1002についての情報、および/または在宅療法機械90に関する情報を提供し得る。教育資料は、検出された患者条件(自身の医療記録から決定される)および/またはアプリケーション1002および/または在宅療法機械90の患者の使用に関するフィードバックにも基づいて標的化され得る。
【0351】
本明細書にも説明されるように、奨励は、患者の気分を向上させること、または患者がプログラムを順守することに役立つように設計されるテキスト、オーディオ、ビデオ、またはマルチメディア提示を含む。奨励は、報酬またはバッジも含み得る。いくつかの実施形態において、教育モジュール1108は、検出された条件に基づいて、奨励を提供するように構成され得る。いくつかの事例において、奨励は、データアクセスモジュール1106によって発生させられたアラートと組み合わせて提供され得る。奨励のある例において、異なるステータスレベルが、順守の率に基づいて、患者に提供され得る(例えば、ほぼ完全な順守に関する「透析スーパスター」)。
【0352】
教育資料および/または奨励は、臨床医データベース1010内に記憶され得る。加えて、教育モジュール1108は、国立衛生研究所またはCleveland Clinic(登録商標)から等のサードパーティ資料へのアクセスを有し得る。教育モジュール1108は、ある教育資料および/または奨励がパーソナルモバイル通信デバイス200aに提供されるべきである条件を規定するルールデータ構造を含み得る。
【0353】
ある例において、データアクセスモジュール1106は、患者が治療を順守していないことを決定する。データアクセスモジュール1106がアラートを送信することに加えて、教育モジュール1108は、順守の重要性に関するビデオへのリンクを推奨または提供し得る。
図32は、教育モジュール1108によって提供される順守に関連する教育ビデオを表示するアプリケーション1002の例示的ユーザインターフェース3200を示す。例示的ユーザインターフェース3200は、患者の検出された条件に基づいて、推奨される教育資料のリストも提供する。例えば、患者が、高血圧を有することを医療記録から検出した後、または医療情報として受信した後、教育モジュール1108は、血圧を下げることについての教育コンテンツを推奨するように構成される。さらに、患者が処方箋のプログラムを変更していないことを検出した後、教育モジュール1108は、プログラムオプションを解説する教育コンテンツが推奨されるべきであることを決定する。
【0354】
例示的教育モジュール1108は、患者がアプリケーション1002と相互作用する方法を検出し、教育コンテンツを推奨し得る。例えば、教育モジュール1108は、患者が、記録された画像を使用してユーザインターフェース(例えば、
図14のユーザインターフェース14)のデータフィールドにデータを投入することにおいて複数の試行を行ったことを示すフィードバックをアプリケーション1002から受信する。応答して、教育モジュール1108は、患者が記録された画像を使用する情報入力に関するチュートリアルを閲覧することを推奨する通知をアプリケーション1002を介して提供し得る。
【0355】
例示的教育モジュール1108は、パーソナルモバイル通信デバイス200aによって表示された任意の教育コンテンツまたは奨励の指示を患者の医療記録に記憶し得る。そのような情報は、患者がどのように治療に関与しているかを決定するために臨床医に有用であり得る。記憶された情報は、治療に対する患者の意識の指示も提供し得る。
【0356】
(F.補助モジュール実施形態)
図12の例示的補助モジュール1112は、患者の臨床医との間の通信セッションを作成するように構成される。具体的に、補助モジュール1112は、臨床医デバイス152とパーソナルモバイル通信デバイス200aとの間の通信セッションを作成するように構成される。補助モジュール1112は、適切な通信セッションを決定するために、パーソナルモバイル通信デバイス200aの能力を使用し得る。
【0357】
通信セッションは、ビデオセッション、オーディオ通話、会議通話、SMSセッション、またはウェブメッセージングセッションを含み得る。アプリケーション1002がインストールされている場合、補助モジュール1112は、アプリケーション1002を通して患者を臨床医に接続するために、ビデオセッション、会議セッション、またはウェブメッセージングセッションを選択するためのオプションにアクセスし得る。アプリケーション1002がインストールされていない場合、補助モジュール1112は、テキストメッセージングおよびオーディオ通話等のパーソナルモバイル通信デバイス200aの固有の通信能力に関連するオプションに限定され得る。
【0358】
いくつかの実施形態において、患者は、セッションを開始し得る。アプリケーション1002は、患者が、臨床医に連絡することを要求すること(好ましい通信方法を規定することを含む)を可能にするように構成される。アプリケーション1002のテキスト特徴を使用して、患者は、セッションを始めるために、「ヘルプ」のテキストを含むテキストメッセージを補助モジュール1112に送信し得る。患者が、セッションを始めることを要求した後、補助モジュール1112は、利用可能な臨床医を識別するように構成される。いくつかの実施形態において、補助モジュール1112は、患者に関連付けられた臨床医の記録を見つけ、ピン/要求メッセージをそのデバイスに送信し得る。デバイス152のうちの1つからの受信された応答は、臨床医が利用可能であり、患者と通信する意思があるという指示を提供する。いくつかの事例において、応答は、臨床医の通信方法を示し得る。受信されたメッセージに応答して、補助モジュール1112は、通信セッションを始める。これは、パーソナルモバイル通信デバイス200aと臨床医デバイス152との間でウェブ通話、メッセージングセッション、またはオーディオ通話を確立することを含み得る。いくつかの実施形態において、ピンメッセージを臨床医のグループにブロードキャストする代わりに、補助モジュール1112は、所定の順序(例えば、1番目に、最重要臨床医、2番目に、同一のオフィスの待機中の臨床医、3番目に、異なるオフィスの待機中の臨床医等)に従って、臨床医にピン/要求メッセージを順次送信し得る。
図33は、臨床医とのビデオセッションを提供するアプリケーション1002のユーザインターフェース3300の略図を示す。ビデオセッションは、患者が自身の治療に関する自身の懸念に対処することを可能にする。ビデオセッションは、臨床医が治療のリアルタイム設定を閲覧すること、または、患者が治療を設定することを補助することも可能にする。
【0359】
いくつかの実施形態において、補助モジュール1112は、通信セッションが開かれるべきであることを決定するか、または、通信セッションを開くことを推奨し得る。補助モジュール1112は、データアクセスモジュール1106がアラームおよび/またはアラートを発生させることと併せて、推奨を提供し得る。補助モジュールは、アラートおよび/またはアラームに関する条件を検出した後、セッションに参加するために利用可能である臨床医デバイス152を識別し、次いで、アラートおよび/またはアラームに対処するために、パーソナルモバイル通信デバイス200aへの通話を開始し得る。ある例において、補助モジュール1112は、患者の血圧、体重、蓄積された流体等が所定の閾値を上回ること、または所定の期間内に著しく変化したことを検出した後、通信セッションを作成することを試み得る。
【0360】
例示的補助モジュール1112は、接続に関して正しい個人を識別するために、求められている補助のタイプを決定し得る。臨床医に加えて、補助モジュール1112は、情報技術専門家および在宅療法機械専門家に接続することが可能であり得る。セッションを開始する前、アプリケーション1002は、補助タイプ(例えば、アプリケーションヘルプ、機械ヘルプ、臨床ヘルプ等)を識別するように患者にプロンプトし得る。他の事例において、補助モジュール1112は、セッションに関する要件が受信されたコンテキストに基づいて、補助タイプを決定し得る。例えば、在宅療法機械90についての教育訓練プログラムを精査した後、補助モジュール1112は、補助に関する後続要求が、在宅療法機械90を動作させることに関することを決定する。別の例において、アプリケーション1002が、UF傾向に関するユーザインターフェースを表示している間、補助モジュール1112は、補助に関する後続要求が、臨床問題に関すると決定する。
【0361】
例示的補助モジュール1112は、通信セッションのログを患者の医療記録に記録するように構成され得る。補助モジュール1112は、通信セッションの日付/時間およびセッションが開始された様子の指示を記録し得る。記録は、通信セッションの参加者および通信の議事録も含み得る。テキストメッセージに関して、これは、メッセージのコピーを含み得る。オーディオまたはビデオに関して、これは、通話の録音または通話の転記を含み得る。
【0362】
(III.結論)
本明細書に説明される本好ましい実施形態の種々の変更および修正が、当業者に明白であろうことを理解されたい。そのような変更および修正は、本主題の精神および範囲から逸脱することなく、かつその意図される利点を減少させることなく行われることができる。したがって、そのような変更および修正は、添付される請求項によって対象とされることを意図している。