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  • 特許-バリカン可動刃調節構造 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-06
(45)【発行日】2024-02-15
(54)【発明の名称】バリカン可動刃調節構造
(51)【国際特許分類】
   B26B 19/20 20060101AFI20240207BHJP
【FI】
B26B19/20
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021569991
(86)(22)【出願日】2021-10-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-27
(86)【国際出願番号】 CN2021125015
(87)【国際公開番号】W WO2022089277
(87)【国際公開日】2022-05-05
【審査請求日】2021-11-30
(31)【優先権主張番号】202022471660.1
(32)【優先日】2020-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(73)【特許権者】
【識別番号】521511519
【氏名又は名称】深▲セン▼市考拉媽媽科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN KOLAMAMA TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 705,Building 1,Xinyi Lingyu R&D Center,No.30,Honglang North 2nd Road,Zone 69,Xingdong Community,Xin’an Street,Bao’an District,Shenzhen city,Guangdong 518101(CN)
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】弁理士法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】王 先兵
(72)【発明者】
【氏名】侯 勤領
(72)【発明者】
【氏名】袁 翊銘
【審査官】山村 和人
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-195869(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第01880811(EP,A1)
【文献】中国実用新案第208930320(CN,U)
【文献】中国実用新案第203527495(CN,U)
【文献】中国実用新案第202805229(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B26B 19/00 - 19/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バリカン可動刃調節構造であって、
刃アセンブリ、刃調節プッシュロッド(6)、中身アセンブリ(7)、つまみアセンブリ、刃キャップ(14)及び本体ケーシング(15)を含み、
前記刃調節プッシュロッド(6)は、前記中身アセンブリ(7)にスライド可能に接続され、前記中身アセンブリ(7)は、前記本体ケーシング(15)内に嵌め込まれ、前記つまみアセンブリは、前記中身アセンブリ(7)のスタッドに設けられ、前記刃調節プッシュロッド(6)は、前記つまみアセンブリに可動に接続され、
前記刃アセンブリは、前記刃キャップ(14)内に設けられ、前記刃アセンブリは、前記刃調節プッシュロッド(6)に可動に接続され、前記刃キャップ(14)は、前記本体ケーシング(15)に締結接続され
前記つまみアセンブリは、つまみ押圧ブロック(2)、つまみ(3)、金属弾性片(4)及びカム(5)を含み、前記カム(5)は、前記中身アセンブリ(7)上のスタッドを介して前記中身アセンブリ(7)に設けられ、前記カム(5)の端面は、前記刃調節プッシュロッド(6)と水平方向に噛み合い、
前記金属弾性片(4)は、前記つまみ(3)に係合接続され、前記つまみ(3)は、前記中身アセンブリ(7)上のスタッドを介して前記カム(5)と同心に配置され、前記つまみ押圧ブロック(2)は、中身アセンブリ(7)のスタッドを介して前記つまみ(3)と同心に配置される、
ことを特徴とするバリカン可動刃調節構造。
【請求項2】
前記つまみアセンブリは、前記つまみ(3)に設けられる目盛装飾部材(1)をさらに含む、
ことを特徴とする請求項に記載のバリカン可動刃調節構造。
【請求項3】
前記カム(5)は、偏心輪構造であり、前記つまみ(3)の回転によって前記カム(5)が同期して回転する、
ことを特徴とする請求項2に記載のバリカン可動刃調節構造。
【請求項4】
前記刃アセンブリは、固定刃(8)、可動刃(9)、固定刃固定部材(10)、可動刃固定部材(11)、可動刃押圧ばね(12)及び押圧ばね固定部材(13)を含み、前記可動刃押圧ばね(12)は、前記押圧ばね固定部材(13)に設けられ、前記固定刃(8)は、前記固定刃固定部材(10)に固定設置され、前記可動刃(9)は前記可動刃固定部材(1)に固定設置され、前記固定刃固定部材(10)と前記可動刃固定部材(11)とは前記可動刃押圧ばね(12)を介して可動に接続され、前記押圧ばね固定部材(13)は前記刃調節プッシュロッド(6)に可動に接続される、
ことを特徴とする請求項1~のいずれか一項に記載のバリカン可動刃調節構造。
【請求項5】
前記刃アセンブリは、前記刃アセンブリと前記中身アセンブリ(7)とを接続するための接続弾性片をさらに含む、
ことを特徴とする請求項に記載のバリカン可動刃調節構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、出願番号が202022471660.1で、出願日が2020年10月31日である中国特許出願の優先権及び利益を主張し、上記中国特許出願のすべての内容は参照によって本出願に援用される。
【0002】
本開示はバリカン技術分野に関し、特に、バリカン可動刃調節構造に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、市場に出回っているバリカンの可動刃は、調節ストロークが小さく、力加減の把握が難しく、消費者が望む目盛りに調節しにくく、さらに、バリカン可動刃が最上部に調節される場合、後退するという課題が存在し、可動刃の位置が安定しておらず、髪のカット長さに影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、バリカン可動刃の位置が調節し難く、可動刃の位置が安定しないという技術的課題を解決するバリカン可動刃調節構造を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を実現するために、本開示は、以下の技術案を提供する。
【0006】
刃アセンブリ、刃調節プッシュロッド6、中身アセンブリ7、つまみアセンブリ、刃キャップ14及び本体ケーシング15を含み、前記刃調節プッシュロッド6は、前記中身アセンブリ7にスライド可能に接続され、前記中身アセンブリ7は、前記本体ケーシング15内に嵌め込まれ、前記つまみアセンブリは、前記中身アセンブリ7のスタッドに設けられ、前記刃調節プッシュロッド6は、前記つまみアセンブリに可動に接続され、前記刃アセンブリは、前記刃キャップ14内に設けられ、前記刃アセンブリは、前記刃調節プッシュロッド6に可動に接続され、前記刃キャップ14は、前記本体ケーシング15に締結接続されるバリカン可動刃調節構造である。
【0007】
いくつかの実施例では、前記つまみアセンブリは、つまみ押圧ブロック2、つまみ3、金属弾性片4及びカム5を含み、前記カム5は、前記中身アセンブリ7上のスタッドを介して前記中身アセンブリ7に設けられ、前記カム5の端面は、前記刃調節プッシュロッド6と水平方向に噛み合い、前記金属弾性片4は、前記つまみ3に係合接続され、前記つまみ3は、前記中身アセンブリ7上のスタッドを介して前記カム5と同心に配置され、前記つまみ押圧ブロック2は、中身アセンブリ7のスタッドを介して前記つまみ3と同心に配置される。
【0008】
いくつかの実施例では、前記つまみアセンブリは、前記つまみ3に設けられる目盛装飾部材1をさらに含む。
【0009】
いくつかの実施例では、前記カム5は、偏心輪構造であり、前記つまみ3の回転によって前記カム5が同期して回転する。
【0010】
いくつかの実施例では、前記刃アセンブリは、固定刃8、可動刃9、固定刃固定部材10、可動刃固定部材11、可動刃押圧ばね12及び押圧ばね固定部材13を含み、前記可動刃押圧ばね12は、前記押圧ばね固定部材13に設けられ、前記固定刃8は、前記固定刃固定部材10に固定設置され、前記可動刃9は、前記可動刃固定部材10に固定設置され、前記固定刃固定部材10と前記可動刃固定部材11とは前記可動刃押圧ばね12を介して可動に接続され、前記押圧ばね固定部材13は、前記刃調節プッシュロッド6に可動に接続される。
【0011】
いくつかの実施例では、前記刃アセンブリは、前記刃アセンブリと前記中身アセンブリ7とを接続するための接続弾性片をさらに含む。
【発明の効果】
【0012】
上記の技術案を実施することによって、以下の技術的効果を奏する。本開示によって提供されるバリカン可動刃調節構造は、省力つまみ構造を用い、セルフロック機能も備え、刃の位置を容易に調節することを実現するとともに、刃が後退する問題も解決し、カムの回転によって刃調節プッシュロッドを水平回転させ、回転運動を水平運動に変換し、さらにセルフロック機能も備え、構造全体が安定していて信頼的なものである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本開示によって提供されるバリカン可動刃調節構造の分解図である。
図2】本開示によって提供されるつまみアセンブリのカムの構造概略図である。
図3】本開示によって提供されるつまみアセンブリの金属弾性片の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本開示の技術案をよりよく理解するために、以下、図面と併せて本開示によって提供される実施例を詳しく説明する。
【0015】
刃アセンブリ、刃調節プッシュロッド6、中身アセンブリ7、つまみアセンブリ、刃キャップ14及び本体ケーシング15を含み、前記刃調節プッシュロッド6は前記中身アセンブリ7にスライド可能に接続され、前記中身アセンブリ7は前記本体ケーシング15内に嵌め込まれ、前記つまみアセンブリは前記中身アセンブリ7のスタッドに設けられ、前記刃調節プッシュロッド6は前記つまみアセンブリに可動に接続され、前記刃アセンブリは前記刃キャップ14内に設けられ、前記刃アセンブリは前記刃調節プッシュロッド6に可動に接続され、前記刃キャップ14は前記本体ケーシング15に締結接続される。つまみアセンブリは回転して刃調節プッシュロッド6を上下スライドさせ、前記刃調節プッシュロッド6は前記刃アセンブリをプッシュする。つまみアセンブリ及び刃調節プッシュロッド6は1つの省力構造を構成することにより、つまみアセンブリが回転運動を水平運動に変換するのを実現し、可動刃を調節するという目的を達成し、省力つまみ構造を用いるとともに、セルフロック機能を備え、刃の位置を容易に調節することを実現する。
【0016】
上記実施例のもとに、他の実施例では、さらに、前記つまみアセンブリは、つまみ押圧ブロック2、つまみ3、金属弾性片4及びカム5を含み、前記カム5は、前記中身アセンブリ7上のスタッドを介して前記中身アセンブリ7に設けられ、前記カム5の端面は前記刃調節プッシュロッド6と水平方向に噛み合い、前記金属弾性片4は前記つまみ3に係合接続され、前記つまみ3は前記中身アセンブリ7上のスタッドを介して前記カム5と同心に配置され、前記つまみ押圧ブロック2は、中身アセンブリ7のスタッドを介して前記つまみ3と同心に配置される。本実施例では、図1に示すように、刃調節プッシュロッド6は、中身アセンブリ7に係合接続され、中身アセンブリ7上の係合部と刃調節プッシュロッド6のスライド溝との間に遊びがあるため、上下スライドが実現される。カム5が中身アセンブリ7のスタッドと同心に配置され、中身アセンブリ7はねじによって前記本体ケーシング15に固定される。前記金属弾性片4はつまみ3に係合接続され、つまみ3は中身アセンブリ7のスタッドを介して同心に配置され、つまみ押圧ブロック2は、中身アセンブリ7のスタッドを介して前記つまみ3と同心に配置される。本実施例では、前記つまみアセンブリは目盛装飾部材1をさらに含み、前記目盛装飾部材1は前記つまみ3に設けられる。本実施例では、目盛装飾部材1は裏接着剤を介してつまみ3に接着され、つまみ2を回転させることによってカム5を同期して回転させる。図2~3に示すように、前記カム5は、偏心輪構造であり、前記つまみ3の回転によって前記カム5が同期して回転し、刃調節プッシュロッド6は前記カム5端面と水平方向に噛み合い、カム5は回転中に半径を変化させることによって、刃調節プッシュロッド6を前方へスライドさせ、刃調節プッシュロッド6は前方へスライドして押圧ばね固定部材を移動させ、それによって可動刃を調節するという目的を達成する。前記つまみ3はカム5の回転運動と連動しており、偏心輪により刃調節プッシュロッド6を上下スライドさせる。つまみ3の回転のトルクが大きく、回転運動を水平運動に変換するため、省力構造である。金属弾性片4がつまみ3に締結接続され、金属弾性片4には突起部があって本体ケーシング15における凹溝に係止されてつまみのセルフロック機能を達成し、各凹溝がそれぞれ1つのランクに対応しており、さらに、金属弾性片が本体ケーシング上をスライドする際に、高い位置から急に凹溝に落ちる際に金属とプラスチックとが衝突する音を出すため、各ランクの音声フィードバック機能を提供することができる。
【0017】
上記各実施例のもとに、他の実施例では、さらに、前記刃アセンブリは、固定刃8、可動刃9、固定刃固定部材10、可動刃固定部材11、可動刃押圧ばね12及び押圧ばね固定部材13を含み、前記可動刃押圧ばね12は前記押圧ばね固定部材13に設けられ、前記固定刃8は前記固定刃固定部材10に固設され、前記可動刃9は前記可動刃固定部材10に固設され、前記固定刃固定部材10及び前記可動刃固定部材11は前記可動刃押圧ばね12を介して可動に接続され、前記押圧ばね固定部材13は前記刃調節プッシュロッド6に可動に接続される。本実施例では、前記押圧ばね固定部材13は円柱軸及び円柱軸を軸心とする支持ロッドを含み、前記刃調節プッシュロッド6は上下スライドして支持ロッドを回転させ、前記支持ロッドは前記押圧ばね固定部材13を移動させることで、固定刃及び可動刃を運動させ、刃を調節するという技術的効果を実現する。本実施例では、前記刃アセンブリは、前記刃アセンブリと前記中身アセンブリ7とを接続するための接続弾性片をさらに含み、前記接続弾性片は1つの金属弾性片であってもよく、その一端が固定刃固定ホルダに接続され、他端が前記中身アセンブリに接続され、それにより、刃アセンブリと中身アセンブリとの接続がさらに安定になり、離脱しにくくなる。
【0018】
以上、本開示の実施例によって提供されるバリカン可動刃調節構造を詳しく説明したが、当業者に対して、本開示の実施例の趣旨に基づいて、具体的な実施形態及び適用範囲を変更できる。以上により、本明細書の内容は本開示への制限として理解すべきではない。
図1
図2
図3