(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-06
(45)【発行日】2024-02-15
(54)【発明の名称】マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスの配置方法、端末およびネットワーク側機器
(51)【国際特許分類】
H04W 4/06 20090101AFI20240207BHJP
H04W 8/22 20090101ALI20240207BHJP
【FI】
H04W4/06 150
H04W8/22
(21)【出願番号】P 2022507872
(86)(22)【出願日】2020-08-07
(86)【国際出願番号】 CN2020107756
(87)【国際公開番号】W WO2021027715
(87)【国際公開日】2021-02-18
【審査請求日】2022-02-08
(31)【優先権主張番号】201910736593.0
(32)【優先日】2019-08-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100159329
【氏名又は名称】三縄 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100204386
【氏名又は名称】松村 啓
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲艷▼霞
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ ▲ユ▼民
【審査官】中元 淳二
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-514877(JP,A)
【文献】特表2013-534086(JP,A)
【文献】CATT,Issues on UE Autonomous Configuration of MBMS Frequency, 3GPP TSG-RAN WG2♯85bis R2-141540,<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_85bis/Docs/R2-141540.zip>,2014年03月21日
【文献】3rd Generation Partnership project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E-UTRA) and Evolved Universal Terrestrial Access Network(E-UTRAN); Overall description; Stage 2(Release15) ,3GPP TS36.300 V15.6.0,<https://portal.3GPP.org/desktopmodules/Specifications/SpecificationDtails.aspx?specificationId=2430>,2019年06月29日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に応用されるマルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスの配置方法であって、
ネットワーク側の指示に応じて配置操作を実行するステップであって、前記配置操作は対象MBMSの受信に関するものであるステップ、
または、
自主的に前記配置操作を実行するステップ、および、第1情報をネットワーク側に送信するステップであって、前記第1情報に前記端末が前記配置操作を既に実行したことを指示するための第1指示情報が含まれるステップを含
み、
前記配置操作は、
対象MBMSの受信に関する配置を増加させるステップと、
対象MBMSの受信に関する配置を解放するステップと、
対象MBMSの受信に対応するPDCPエンティティ、RLCエンティティ、及び、MACエンティティの少なくとも1つを再配置するステップと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記対象MBMSの受信に関する配置を増加させる前記ステップは、
前記対象MBMSを受信するプロトコルスタックエンティティを増加させるステップを含み、
前記対象MBMSの受信に関する配置を解放する前記ステップは、
前記対象MBMSを受信するプロトコルスタックエンティティを解放するステップを含む、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスの配置方法。
【請求項2】
ネットワーク側の指示に応じて配置操作を実行する前記ステップは、
ネットワーク側から配信される第2指示情報を受信するステップであって、前記第2指示情報は、前記端末が前記配置操作を実行するか否かを指示するためのものであるステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ネットワーク側の指示に応じて配置操作を実行する前記ステップは、
ネットワーク側から配信される第2情報を受信した場合、前記配置操作を実行するステップを含み、
前記第2情報は、
前記配置操作を実行する配置情報と、
前記配置操作を実行するように前記端末に指示するための指示情報と、のうちの1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
ネットワーク側の指示に応じて配置操作を実行する前記ステップの前に、
対象MBMSの指示情報をネットワーク側に報告するステップをさらに含み、
前記対象MBMSの指示情報は、
前記端末が前記対象MBMSに興味を持っていることと、
前記端末が前記対象MBMSの受信開始を希望していることと、
前記対象MBMSが開始直前であり、または既に開始したことと、
前記端末が前記対象MBMSに興味がないことと、
前記端末が前記対象MBMSの受信停止を希望していることと、
前記対象MBMSが終了直前であり、または既に終了したことと、のうちの1つを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項5】
自主的に前記配置操作を実行する前記ステップは、
対象MBMSに関する情報に応じて、自主的に前記配置操作を実行するステップを含み、
前記対象MBMSに関する情報が、
前記端末が前記対象MBMSに興味を持っていることと、
前記端末が前記対象MBMSの受信開始を希望していることと、
前記対象MBMSが開始直前であり、または既に開始したことと、のうちの1つを含む場合、前記配置操作は、前記対象MBMSの受信に関する配置を増加させるステップを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項6】
自主的に前記配置操作を実行する前記ステップは、
対象MBMSに関する情報に応じて、自主的に前記配置操作を実行するステップを含み、
前記対象MBMSに関する情報が、
前記端末が前記対象MBMSに興味がないことと、
前記端末が前記対象MBMSの受信停止を希望していることと、
前記対象MBMSが終了直前であり、または既に終了したことと、のうちの1つを含む場合、前記配置操作は、前記対象MBMSの受信に関する配置を解放するステップを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項7】
前記対象MBMSの受信に関する配置を増加させる前記ステップは、
指定された配置情報によって、前記プロトコルスタックエンティティを配置するステップ
をさらに含み、
前記指定された配置情報は、プロトコルによって協定されるもの、ネットワーク側によって指示されるもの、または前記端末によって定義されるものである、請求項
1に記載の方法。
【請求項8】
前記対象MBMSの受信に対応するPDCPエンティティ、RLCエンティティ、及び、MACエンティティの少なくとも1つを再配置する前記ステップは、
前記PDCPエンティティ、RLCエンティティ、及び、MACエンティティの少なくとも1つの、対象MBMSの受信の指定機能をオンまたはオフにするステップを含み、前記指定機能は、ヘッダ復元機能またはインオーダーデリバリー機能である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
ネットワーク側機器に応用されるマルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスの配置方法であって、
配置操作を実行するように端末に指示するステップであって、前記配置操作は対象MBMSの受信に関するものであるステップ、
または、
端末から送信される第1情報を受信するステップであって、前記第1情報に前記端末が前記配置操作を既に実行したことを指示するための第1指示情報が含まれるステップを含
み、
前記配置操作は、
対象MBMSの受信に関する配置を増加させるステップと、
対象MBMSの受信に関する配置を解放するステップと、
対象MBMSの受信に対応するPDCPエンティティ、RLCエンティティ、及び、MACエンティティの少なくとも1つを再配置するステップと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記対象MBMSの受信に関する配置を増加させる前記ステップは、
前記対象MBMSを受信するプロトコルスタックエンティティを増加させるステップを含み、
前記対象MBMSの受信に関する配置を解放する前記ステップは、
前記対象MBMSを受信するプロトコルスタックエンティティを解放するステップを含む、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスの配置方法。
【請求項10】
配置操作を実行するように端末に指示する前記ステップは、
第2指示情報を端末に配信するステップであって、前記第2指示情報は前記端末が前記配置操作を実行するか否かを指示するためのものであるステップを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
配置操作を実行するように端末に指示する前記ステップは、
前記端末に前記配置操作を実行させることを決定した場合、前記端末に第2情報を配信するステップを含み、
前記第2情報は、
前記配置操作を実行する配置情報と、
前記配置操作を実行するように前記端末に指示するための指示情報と、のうちの1つを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
配置操作を実行するように端末に指示する前記ステップの前に、
前記端末から送信される対象MBMSの指示情報を受信するステップと、
前記対象MBMSの指示情報が、
前記端末が前記対象MBMSに興味を持っていることと、
前記端末が前記対象MBMSの受信開始を希望していることと、
前記対象MBMSが開始直前であり、または既に開始したことと、のうちの1つを含む場合、対象MBMSの受信に関する配置を増加させるように前記端末に指示するステップと、をさらに含み、
配置操作を実行するように端末に指示する前記ステップの前に、
前記対象MBMSの指示情報が、
前記端末が前記対象MBMSに興味がないことと、
前記端末が前記対象MBMSの受信停止を希望していることと、
前記対象MBMSが終了直前であり、または既に終了したことと、のうちの1つを含む場合、前記対象MBMSの受信に関する配置を解放するように前記端末に指示するステップ、をさらに含む、請求項
9に記載の方法。
【請求項13】
前記対象MBMSの受信に対応するPDCPエンティティ、RLCエンティティ、及び、MACエンティティの少なくとも1つを再配置する前記ステップは、
前記PDCPエンティティ、RLCエンティティ、及び、MACエンティティの少なくとも1つの、対象MBMSの受信の指定機能をオンまたはオフにするステップを含み、前記指定機能は、ヘッダ復元機能またはインオーダーデリバリー機能である、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
ネットワーク側の指示に応じて配置操作を実行するための第1配置モジュールであって、前記配置操作は対象MBMSの受信に関するものである第1配置モジュール、
または、
自主的に前記配置操作を実行するための第2配置モジュール、および、
第1情報をネットワーク側に送信するための送信モジュールであって、前記第1情報に端末が前記配置操作を既に実行したことを指示するための第1指示情報が含まれる送信モジュールを備え、
前記配置操作は、
対象MBMSの受信に関する配置を増加させるステップと、
対象MBMSの受信に関する配置を解放するステップと、
対象MBMSの受信に対応するPDCPエンティティ、RLCエンティティ、及び、MACエンティティの少なくとも1つを再配置するステップと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記対象MBMSの受信に関する配置を増加させる前記ステップは、
前記対象MBMSを受信するプロトコルスタックエンティティを増加させるステップを含み、
前記対象MBMSの受信に関する配置を解放する前記ステップは、
前記対象MBMSを受信するプロトコルスタックエンティティを解放するステップを含む、端末。
【請求項15】
配置操作を実行するように端末に指示するための指示モジュールであって、前記配置操作は対象MBMSの受信に関するものである指示モジュール、
または、
端末から送信される第1情報を受信するための受信モジュールであって、前記第1情報に前記端末が前記配置操作を既に実行したことを指示するための第1指示情報が含まれる受信モジュールを備え
、
前記配置操作は、
対象MBMSの受信に関する配置を増加させるステップと、
対象MBMSの受信に関する配置を解放するステップと、
対象MBMSの受信に対応するPDCPエンティティ、RLCエンティティ、及び、MACエンティティの少なくとも1つを再配置するステップと、のうちの少なくとも1つを含み、
前記対象MBMSの受信に関する配置を増加させる前記ステップは、
前記対象MBMSを受信するプロトコルスタックエンティティを増加させるステップを含み、
前記対象MBMSの受信に関する配置を解放する前記ステップは、
前記対象MBMSを受信するプロトコルスタックエンティティを解放するステップを含む、ネットワーク側機器。
【請求項16】
コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1から8のいずれか1項に記載のマルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスの配置方法のステップが実現され、または、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項9から13のいずれか1項に記載のマルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスの配置方法のステップが実現される、コンピュータ読み取り可能な媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年8月9日に中国で出願した中国特許出願番号No.201910736593.0の優先権を主張し、その全ての内容は引用によって本文に取り込まれる。
【0002】
本開示実施例は、無線通信の技術分野に関し、特に、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスの配置方法、端末およびネットワーク側機器に関する。
【背景技術】
【0003】
ロングタームエボリューション(Long Term Evolution,LTE)システムにおいて、ユーザ機器(User Equipment,UE;端末とも呼ばれる)はデフォルト配置によってマルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(Multimedia Broadcast Multicast Services,MBMS)の受信を行うが、UEがMBMS受信を行っているか否か、および何時にMBMS受信を開始(または停止)するかについては、ネットワーク側は把握することができない。UEはユニキャストおよびマルチキャストの受信処理能力(例えば、2層バッファ(layer 2 buffer))が共通であるため、ネットワーク側は、UEのMBMS受信状況を把握できなければ、端末のユニキャストおよびマルチキャストのデータ伝送の調整管理が難しい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示実施例は、ネットワーク側がUEのMBMS受信状況を把握できないことによる、ユニキャストおよびマルチキャストのデータ伝送の調整管理が難しくなる問題を解決するための、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスの配置方法、端末およびネットワーク側機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術問題を解決するために、本開示は、次のように実現される。
【0006】
第1側面において、本開示実施例は、端末に応用されるマルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスの配置方法であって、
ネットワーク側の指示に応じて配置操作を実行するステップであって、前記配置操作は対象MBMSの受信に関するものであるステップ、
または、
自主的に前記配置操作を実行するステップ、および、第1情報をネットワーク側に送信するステップであって、前記第1情報に前記端末が前記配置操作を既に実行したことを指示するための第1指示情報が含まれるステップを含む、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスの配置方法を提供する。
【0007】
第2側面において、本開示実施例は、ネットワーク側機器に応用されるマルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスの配置方法であって、
配置操作を実行するように端末に指示するステップであって、前記配置操作は対象MBMSの受信に関するものであるステップ、
または、
端末から送信される第1情報を受信するステップであって、前記第1情報に前記端末が前記配置操作を既に実行したことを指示するための第1指示情報が含まれるステップを含む、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスの配置方法を提供する。
【0008】
第3側面において、本開示実施例は、
ネットワーク側の指示に応じて配置操作を実行するための第1配置モジュールであって、前記配置操作は対象MBMSの受信に関するものである第1配置モジュール、
または、
自主的に前記配置操作を実行するための第2配置モジュール、および、
第1情報をネットワーク側に送信するための送信モジュールであって、前記第1情報に前記端末が前記配置操作を既に実行したことを指示するための第1指示情報が含まれる送信モジュールを備える、端末を提供する。
【0009】
第4側面において、本開示実施例は、
配置操作を実行するように端末に指示するための指示モジュールであって、前記配置操作は対象MBMSの受信に関するものである指示モジュール、
または、
端末から送信される第1情報を受信するための受信モジュールであって、前記第1情報に前記端末が前記配置操作を既に実行したことを指示するための第1指示情報が含まれる受信モジュールを備える、ネットワーク側機器を提供する。
【0010】
第5側面において、本開示実施例は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なコンピュータプログラムとを備え、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、上記端末に応用されるマルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスの配置方法のステップが実現される端末を提供する。
【0011】
第6側面において、本開示実施例は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なコンピュータプログラムとを備え、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、上記ネットワーク側機器に応用されるマルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスの配置方法のステップが実現されるネットワーク側機器を提供する。
【0012】
第7側面において、本開示実施例は、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、端末に応用されるマルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスの配置方法のステップが実現され、または、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記ネットワーク側機器に応用されるマルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスの配置方法のステップが実現されるコンピュータ読み取り可能な媒体を提供する。
【発明の効果】
【0013】
本開示実施例において、端末は、ネットワーク側の指示に応じて、対象MBMSの受信に関する配置操作を実行し、または、自主的に対象MBMSの受信に関する配置操作を実行するとともに、ネットワーク側機器に通知する。ネットワーク側機器は、端末のMBMS受信を制御することができ、または端末のMBMS受信状況を把握することができ、さらに、ユニキャストおよびマルチキャストの調整管理が可能となり、ディスパッチ時間内のユニキャストおよびマルチキャスト伝送が端末の総容量(例えば、端末の2層バッファの総容量)を超えないように確保することができる。
【0014】
下記の選択的な実施形態の詳しい説明を閲覧することによって、各種の他の利点および利益は当業者にとって自明になる。図面は、選択的な実施形態を示すためのものに過ぎず、本開示を限定するものと解釈されるべきではない。また、全ての図面において、同一の参照符号によって同じ部材を示す。図面の説明を次に記載する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本開示実施例によって提供される無線通信システムの構成模式図である。
【
図2】本開示実施例1のマルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスの配置方法の手順模式図である。
【
図3】本開示実施例2のマルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスの配置方法の手順模式図である。
【
図4】本開示実施例3のマルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスの配置方法の手順模式図である。
【
図5】本開示実施例4のマルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスの配置方法の手順模式図である。
【
図8】本開示実施例7のネットワーク側機器の構造模式図である。
【
図9】本開示実施例8のネットワーク側機器の構造模式図である。
【
図10】本開示実施例9の端末の構造模式図である。
【
図11】本開示実施例10の端末の構造模式図である。
【
図12】本開示実施例11のネットワーク側機器の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本出願の明細書および特許請求の範囲における用語「含む」およびそのあらゆる変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図し、例えば、一連のステップまたはユニットを含むプロセス、方法、システム、製品または機器は、明確に挙げられるステップまたはユニットに限定されず、明確に挙げられなかった、あるいはこれらのプロセス、方法、製品または機器に固有の他のステップまたはユニットを含んでもよい。また、明細書および特許請求の範囲において使用される「および/または」は、接続している対象のうちの少なくとも1つを示し、例えばAおよび/またはBは、Aのみが存在すること、Bのみが存在すること、およびAとBの両方が存在することの3つの場合を示す。
【0017】
本開示実施例において、「例示的」または「例えば」等の用語は、例、例証または説明を示すためのものである。本開示実施例において、「例示的」または「例えば」で述べられるあらゆる実施例または設計方案は、他の実施例または設計方案よりも好ましいまたは優位的であると解釈されるべきではない。正確に言えば、「例示的」または「例えば」等の用語の使用は、関連する概念を具体的に提示することを意図している。
【0018】
以下、図面を参照しながら本開示実施例を説明する。本開示実施例によって提供されるマルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスの配置方法、端末およびネットワーク側機器は、無線通信システムに応用されてもよい。該無線通信システムとして、5Gシステム、または発展型ロングタームエボリューション(Evolved Long Term Evolution,eLTE)システム、または後続の発展型通信システムを採用してもよい。
【0019】
図1を参照する。
図1は本開示実施例によって提供される無線通信システムの構成模式図である。
図1に示すように、該無線通信システムは、ネットワーク側機器11および端末12を含んでもよく、端末12は、ネットワーク側機器11と接続されてもよい。実際の応用において、上記各機器の間の接続は、無線接続であってもよいが、各機器の間の接続関係を簡単かつ直感的に示すために、
図1において、実線によって示す。
【0020】
説明すべきこととして、上記通信システムは、複数の端末12を含んでもよい。ネットワーク側機器11は、複数の端末12と通信(シグナリング伝送またはデータ伝送)してもよい。
【0021】
本開示実施例によって提供されるネットワーク側機器11は、基地局であってもよい。該基地局は、一般的に使用される基地局であってもよく、発展型基地局(evolved node base station,eNB)であってもよく、5Gシステムにおけるネットワーク側機器(例えば次世代基地局(next generation node base station,gNB)または送受信ポイント(transmission and reception point,TRP))またはセルcell等の機器であってもよい。あるいは、後続の発展型通信システムにおけるネットワーク側機器であってもよい。
【0022】
本開示実施例によって提供される端末12は、携帯電話や、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、ウルトラモバイルピーシー(Ultra-Mobile Personal Computer,UMPC)、ネットブック、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant,PDA)等であってもよい。
【0023】
図2を参照する。
図2は本開示実施例1のマルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスの配置方法であり、該方法は、端末に応用されるものであって、
ネットワーク側の指示に応じて配置操作を実行するステップ21であって、前記配置操作は対象MBMSの受信に関するものであるステップ21を含む。
【0024】
前記対象MBMSは1つのMBMSであっても、複数のMBMSであってもよい。
【0025】
本開示実施例において、端末は、ネットワーク側の指示に応じて、対象MBMSの受信に関する配置操作を実行し、ネットワーク側機器は、端末のMBMS受信を制御することができ、さらに、ユニキャストおよびマルチキャストの調整管理が可能となる。例えば、端末にMBMSの受信を行う必要がある場合、ユニキャストのサービスの伝送を減少させることによって、ディスパッチ時間内のユニキャストおよびマルチキャスト伝送が端末の総容量(例えば、端末の2層バッファ総容量)を超えないように確保する。
【0026】
本開示実施例において、選択的に、ネットワーク側は、明示的指示によって、対象MBMSの受信に関する配置操作を実行するように端末に指示してもよい。
【0027】
すなわち、前記ステップ21は、
ネットワーク側から配信される第2指示情報を受信するステップ211Aであって、前記第2指示情報は、前記端末が前記配置操作を実行するか否かを指示するためのものであるステップ211Aを含んでもよい。
【0028】
前記第2指示情報は、例えば1ビットであってもよく、1は、前記配置操作を実行するように端末に指示することを示し、0は、前記配置操作を実行しないように端末に指示することを示し、または逆に、1は、前記配置操作を実行しないように端末に指示することを示し、0は、前記配置操作を実行するように端末に指示することを許可することを示す。
【0029】
前記第2指示情報において、前記配置操作を実行するように前記端末に指示した場合、前記端末は前記配置操作を実行する。
【0030】
前記第2指示情報において、前記配置操作を実行しないように前記端末に指示した場合、前記端末は前記配置操作を実行しない。
【0031】
本開示実施例において、選択的に、ネットワーク側機器は、端末に前記第2指示情報を配信するほか、前記配置操作を実行する配置情報、例えば、MBMSサブキャリアグループ配置情報エレメント(MBMS SCG configuration IE)を配信してもよい。
【0032】
本開示実施例において、選択的に、ネットワーク側は、暗黙的指示によって、前記配置操作を実行するように端末に指示してもよい。
【0033】
すなわち、前記ステップ21は、
ネットワーク側から配信される第2情報を受信した場合、前記配置操作を実行するステップ211Bであって、前記第2情報は、
前記配置操作を実行する配置情報と、
前記配置操作を実行するように前記端末に指示するための指示情報と、のうちの1つを含むステップ211Bを含んでもよい。
【0034】
ネットワーク側から配信される前記第2情報を受信しなかった場合、前記配置操作を実行しない。
【0035】
例を挙げると、ネットワーク側から配信される前記配置操作を実行する配置情報を受信した場合、前記配置操作を実行する。ネットワーク側から配信される前記配置操作を実行する配置情報を受信しなかった場合、前記配置操作を実行しない。
【0036】
本開示の上記実施例において、選択的に、ネットワーク側機器は、対象MBMSの受信に関する配置操作を実行するように端末に指示するときに、さらに前記対象MBMSに対応するセル情報を端末に指示してもよい。
【0037】
本開示実施例において、ネットワーク側が前記対象MBMSに対応するセル情報を端末に指示した場合、前記端末は、ネットワーク側の指示したセル情報に応じて対象MBMSを受信してもよいが、自主的にセルを選択して対象MBMSを受信してもよい。
【0038】
本開示実施例において、選択的に、前記配置操作は、
対象MBMSの受信に関する配置を増加させるステップと、
対象MBMSの受信に関する配置を解放するステップと、
対象MBMSの受信に関する配置を再配置するステップと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0039】
選択的に、対象MBMSの受信に関する配置を再配置するステップは、対象MBMSの受信の指定機能をオンまたはオフにするステップを含み、選択的に、前記指定機能は、例えばヘッダ復元機能またはインオーダーデリバリー機能である。
【0040】
本開示実施例において、選択的に、ネットワーク側の指示に応じて配置操作を実行するステップの前に、対象MBMSの指示情報をネットワーク側に報告することによって、ネットワーク側が前記対象MBMSの指示情報に応じて、前記配置操作を実行するように前記端末に指示するステップをさらに含む。
【0041】
前記対象MBMSの指示情報は、
前記端末が前記対象MBMSに興味を持っていることと、
前記端末が前記対象MBMSの受信開始を希望していることと、
前記対象MBMSが開始直前であり、または既に開始したことと、
前記端末が前記対象MBMSに興味がないことと、
前記端末が前記対象MBMSの受信停止を希望していることと、
前記対象MBMSが終了直前であり、または既に終了したことと、
前記対象MBMSの再配置情報と、のうちの1つを含んでもよい。
【0042】
前記対象MBMSの再配置情報は、対象MBMSの受信の指定機能の配置情報を含んでもよく、前記指定機能は、対象MBMSにヘッダ復元処理を行う必要があること、対象MBNSにヘッダ復元処理を行う必要がないこと、対象MBMSにインオーダーデリバリーが必要であること、対象MBMSにインオーダーデリバリーが必要ではないこと等のうちの少なくとも1つを含む。
【0043】
本開示実施例において、選択的に、前記対象MBMSの受信に関する配置を増加させる前記ステップは、前記対象MBMSを受信するプロトコルスタックエンティティを増加させるステップを含む。
【0044】
本開示実施例において、さらに選択的に、前記対象MBMSの受信に関する配置を増加させる前記ステップは、指定された配置情報によって、前記プロトコルスタックエンティティを配置するステップをさらに含む。前記指定された配置情報は、プロトコルによって協定されるもの、ネットワーク側によって指示されるもの、または前記端末によって定義されるものである。プロトコルによって協定される指定された配置情報は、例えばデフォルトRLCモード(default RLC mode)、デフォルトRLCシリアルナンバーサイズ(default RLC SN size)またはデフォルト物理層配置(default physical configuration)等であってもよい。ネットワーク側によって指示される指定された配置情報は、例えばrlc-configであってもよい。
【0045】
本開示実施例において、選択的に、前記対象MBMSの受信に関する配置を解放する前記ステップは、前記対象MBMSを受信するプロトコルスタックエンティティを解放するステップを含む。
【0046】
本開示実施例において、選択的に、前記プロトコルスタックエンティティは、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)エンティティ、無線リンク制御プロトコル(RLC)エンティティ、媒体アクセス制御(MAC)エンティティのうちの少なくとも1つを含む。
【0047】
図3を参照する。
図3は本開示実施例2のマルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスの配置方法であり、該方法は、端末に応用されるものであって、
自主的に配置操作を実行するステップ31であって、前記配置操作は対象MBMSの受信に関するものであるステップ31と、
第1情報をネットワーク側に送信するステップ32であって、前記第1情報に前記端末が前記配置操作を既に実行したことを指示するための第1指示情報が含まれるステップ32と、を含む。
【0048】
本開示実施例において、端末は、自主的に対象MBMSの受信に関する配置操作を実行するとともに、ネットワーク側機器に通知する。ネットワーク側機器は、端末のMBMS受信状況を把握することができ、さらに、ユニキャストおよびマルチキャストの調整管理が可能となり、ディスパッチ時間内のユニキャストおよびマルチキャスト伝送が端末の総容量(例えば、端末の2層バッファ総容量)を超えないように確保することができる。
【0049】
本開示実施例において、選択的に、前記配置操作は、
対象MBMSの受信に関する配置を増加させるステップと、
対象MBMSの受信に関する配置を解放するステップと、
対象MBMSの受信に関する配置を再配置するステップと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0050】
対象MBMSの受信に関する配置を再配置するステップは、対象MBMSの受信の指定機能をオンまたはオフにするステップを含み、選択的に、前記指定機能は、例えばヘッダ復元機能またはインオーダーデリバリー機能である。
【0051】
本開示実施例において、選択的に、自主的に配置操作を実行する前記ステップは、対象MBMSに関する情報に応じて、自主的に前記配置操作を実行するステップを含み、
前記対象MBMSに関する情報が、
前記端末が前記対象MBMSに興味を持っていることと、
前記端末が前記対象MBMSの受信開始を希望していることと、
前記対象MBMSが開始直前であり、または既に開始したことと、のうちの1つを含む場合、前記配置操作は、前記対象MBMSの受信に関する配置を増加させるステップを含む。
【0052】
前記対象MBMSに関する情報が、
前記端末が前記対象MBMSに興味がないことと、
前記端末が前記対象MBMSの受信停止を希望していることと、
前記対象MBMSが終了直前であり、または既に終了したことと、のうちの1つを含む場合、前記配置操作は、前記対象MBMSの受信に関する配置を解放するステップを含む。
【0053】
本開示実施例において、選択的に、前記対象MBMSの受信に関する配置を増加させる前記ステップは、前記対象MBMSを受信するプロトコルスタックエンティティを増加させるステップを含む。
【0054】
本開示実施例において、さらに選択的に、前記対象MBMSの受信に関する配置を増加させる前記ステップは、指定された配置情報によって、前記プロトコルスタックエンティティを配置するステップをさらに含む。前記指定された配置情報は、プロトコルによって協定されるもの、ネットワーク側によって指示されるもの、または前記端末によって定義されるものである。
【0055】
本開示実施例において、選択的に、前記対象MBMSの受信に関する配置を解放する前記ステップは、前記対象MBMSを受信するプロトコルスタックエンティティを解放するステップを含む。
【0056】
本開示実施例において、選択的に、前記プロトコルスタックエンティティは、PDCPエンティティ、RLCエンティティ、MACエンティティのうちの少なくとも1つを含む。
【0057】
本開示実施例において、選択的に、前記第1情報は、前記対象MBMSの興味状況指示情報をさらに含んでもよい。前記対象MBMSの興味状況指示情報は、明示的指示であってもよい。例を挙げると、前記対象MBMSの興味状況指示情報に、例えば0~7によって端末の対象MBMSに対する興味度を指示する興味指示パラメータが携帯されてもよい。前記対象MBMSの興味状況指示情報は、暗黙的指示であってもよい。例を挙げると、端末が第1指示情報によって対象MBMSの受信の配置を増加させたことをネットワーク側に指示する場合、対象MBMSの標識、対象MBMSに対応するセル標識または対象MBMSに対応するセルの周波数端の標識等を携帯することによって、端末が対象MBMSに興味があることをネットワーク側に確認させるようにしてもよい。
【0058】
本開示実施例において、選択的に、前記端末は自主的に対象MBMSに対応するセルを選択してもよい。
【0059】
本開示の上記各実施例において、選択的に、前記端末は接続状態の端末である。
【0060】
本開示の上記各実施例において、選択的に、前記対象MBMSは非サービングセルのMBMSである。
【0061】
本開示の上記各実施例において、選択的に、前記対象MBMSは、対象MBMSの標識によって示されても、対象MBMSに対応する周波数端の標識によって示されても、対象MBMSに対応するセルの標識によって示されてもよい。
【0062】
図4を参照する。
図4は本開示実施例3のマルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスの配置方法であり、該方法は、ネットワーク側機器に応用されるものであって、
配置操作を実行するように端末に指示するステップ41であって、前記配置操作は対象MBMSの受信に関するものであるステップ41を含む。
【0063】
本開示実施例において、ネットワーク側は、対象MBMSの受信に関する配置操作を実行するように端末に指示することによって、端末のMBMS受信を制御することができ、さらに、ユニキャストおよびマルチキャストの調整管理が可能となり、ディスパッチ時間内のユニキャストおよびマルチキャスト伝送が端末の総容量(例えば、端末の2層バッファ総容量)を超えないように確保することができる。
【0064】
本開示実施例において、選択的に、ネットワーク側は、明示的指示によって、前記配置操作を実行するように端末に指示してもよい。
【0065】
すなわち、配置操作を実行するように端末に指示する前記ステップは、第2指示情報を端末に配信するステップであって、前記第2指示情報は前記端末が前記配置操作を実行するか否かを指示するためのものであるステップを含む。
【0066】
前記第2指示情報は、例えば1ビットであってもよく、1は、前記配置操作を実行するように端末に指示することを示し、0は、前記配置操作を実行しないように端末に指示することを示し、または逆に、1は、前記配置操作を実行しないように端末に指示することを示し、0は、前記配置操作を実行するように端末に指示することを示す。
【0067】
本開示実施例において、選択的に、ネットワーク側は、暗黙的指示によって、前記配置操作を実行するように端末に指示してもよい。
【0068】
すなわち、配置操作を実行するように端末に指示する前記ステップは、前記端末に前記配置操作を実行させることを決定した場合、第2情報を配信するステップを含む。前記第2情報は、
前記配置操作を実行する配置情報と、
前記配置操作を実行するように前記端末に指示するための指示情報と、のうちの1つを含む。
【0069】
前記端末に前記配置操作を実行させないことを決定した場合、第2情報を配信しない。
【0070】
本開示実施例において、選択的に、前記配置操作は、
対象MBMSの受信に関する配置を増加させるステップと、
対象MBMSの受信に関する配置を解放するステップと、
対象MBMSの受信に関する配置を再配置するステップと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0071】
選択的に、対象MBMSの受信に関する配置を再配置するステップは、対象MBMSの受信の指定機能をオンまたはオフにするステップを含み、選択的に、前記指定機能は、例えばヘッダ復元機能またはインオーダーデリバリー機能である。
【0072】
選択的に、配置操作を実行するように端末に指示する前記ステップの前に、
前記端末から送信される対象MBMSの指示情報を受信するステップをさらに含み、
前記対象MBMSの指示情報が、
前記端末が前記対象MBMSに興味を持っていることと、
前記端末が前記対象MBMSの受信開始を希望していることと、
前記対象MBMSが開始直前であり、または既に開始したことと、のうちの1つを含む場合、前記配置操作は、対象MBMSの受信に関する配置を増加させるステップを含む。
【0073】
選択的に、配置操作を実行するように端末に指示する前記ステップの前に、
前記端末から送信される対象MBMSの指示情報を受信するステップをさらに含み、
前記対象MBMSの指示情報が、
前記端末が前記対象MBMSに興味がないことと、
前記端末が前記対象MBMSの受信停止を希望していることと、
前記対象MBMSが終了直前であり、または既に終了したことと、のうちの1つを含む場合、前記配置操作は、前記対象MBMSの受信に関する配置を解放するステップを含む。
【0074】
本開示実施例において、選択的に、ネットワーク側機器は、前記配置操作を実行するように端末に指示するときに、さらに前記対象MBMSに対応するセル情報を端末に指示してもよい。
【0075】
図5を参照する。
図5は本開示実施例4のマルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスの配置方法であり、該方法は、ネットワーク側機器に応用されるものであって、
端末から送信される第1情報を受信するステップ51であって、前記第1情報に前記端末が前記配置操作を既に実行したことを指示するための第1指示情報が含まれるステップ51を含む。
【0076】
本開示実施例において、ネットワーク側機器は、第1情報によって、端末のMBMS受信状況を把握することができ、さらに、ユニキャストおよびマルチキャストの調整管理が可能となり、ディスパッチ時間内のユニキャストおよびマルチキャスト伝送が端末の総容量(例えば、端末の2層バッファ総容量)を超えないように確保することができる。
【0077】
本開示実施例において、選択的に、前記配置操作は、
対象MBMSの受信に関する配置を増加させるステップと、
対象MBMSの受信に関する配置を解放するステップと、
対象MBMSの受信に関する配置を再配置するステップと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0078】
選択的に、対象MBMSの受信に関する配置を再配置するステップは、対象MBMSの受信の指定機能をオンまたはオフにするステップを含み、選択的に、前記指定機能は、例えばヘッダ復元機能またはインオーダーデリバリー機能である。
【0079】
図6を参照する。
図6は本開示実施例5の端末の構造模式図である。該端末60は、
ネットワーク側の指示に応じて配置操作を実行するための第1配置モジュール61であって、前記配置操作は対象MBMSの受信に関するものである第1配置モジュール61を備える。
【0080】
選択的に、前記第1配置モジュール61は、
ネットワーク側から配信される第2指示情報を受信するための第1受信ユニットであって、前記第2指示情報は、前記端末が前記配置操作を実行するか否かを指示するためのものである第1受信ユニットを備える。
【0081】
選択的に、前記第1配置モジュール61は、
ネットワーク側から配信される第2情報を受信した場合、前記配置操作を実行するための第2処理モジュールであって、前記第2情報は、
前記配置操作を実行する配置情報と、
前記配置操作を実行するように前記端末に指示するための指示情報と、のうちの1つを含む第2処理モジュールを備える。
【0082】
選択的に、前記配置操作は、
対象MBMSの受信に関する配置を増加させるステップと、
対象MBMSの受信に関する配置を解放するステップと、
対象MBMSの受信に関する配置を再配置するステップと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0083】
選択的に、前記端末は、
対象MBMSの指示情報をネットワーク側に報告するための報告モジュールであって、
前記対象MBMSの指示情報は、
前記端末が前記対象MBMSに興味を持っていることと、
前記端末が前記対象MBMSの受信開始を希望していることと、
前記対象MBMSが開始直前であり、または既に開始したことと、
前記端末が前記対象MBMSに興味がないことと、
前記端末が前記対象MBMSの受信停止を希望していることと、
前記対象MBMSが終了直前であり、または既に終了したことと、のうちの1つを含む報告モジュールをさらに備える。
【0084】
選択的に、前記対象MBMSの受信に関する配置を増加させる前記ステップは、前記対象MBMSを受信するプロトコルスタックエンティティを増加させるステップを含む。
【0085】
選択的に、前記対象MBMSの受信に関する配置を増加させる前記ステップは、指定された配置情報によって、前記プロトコルスタックエンティティを配置するステップをさらに含む。前記指定された配置情報は、プロトコルによって協定されるもの、ネットワーク側によって指示されるもの、または前記端末によって定義されるものである。
【0086】
選択的に、前記対象MBMSの受信に関する配置を解放する前記ステップは、前記対象MBMSを受信するプロトコルスタックエンティティを解放するステップを含む。
【0087】
図7を参照する。
図7は本開示実施例6の端末の構造模式図である。該端末70は、
自主的に前記配置操作を実行するための第2配置モジュール71と、
第1情報をネットワーク側に送信するための送信モジュール72であって、前記第1情報に前記端末が前記配置操作を既に実行したことを指示するための第1指示情報が含まれる送信モジュール72とを備える。
【0088】
選択的に、前記配置操作は、
対象MBMSの受信に関する配置を増加させるステップと、
対象MBMSの受信に関する配置を解放するステップと、
対象MBMSの受信に関する配置を再配置するステップと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0089】
選択的に、前記第2配置モジュールは、対象MBMSに関する情報に応じて、自主的に対象MBMSの受信に関する配置操作を実行するためのものである。
【0090】
前記対象MBMSに関する情報が、
前記端末が前記対象MBMSに興味を持っていることと、
前記端末が前記対象MBMSの受信開始を希望していることと、
前記対象MBMSが開始直前であり、または既に開始したことと、のうちの1つを含む場合、前記配置操作は、前記対象MBMSの受信に関する配置を増加させるステップを含む。
【0091】
前記対象MBMSに関する情報が、
前記端末が前記対象MBMSに興味がないことと、
前記端末が前記対象MBMSの受信停止を希望していることと、
前記対象MBMSが終了直前であり、または既に終了したことと、のうちの1つを含む場合、前記配置操作は、前記対象MBMSの受信に関する配置を解放するステップを含む。
【0092】
選択的に、前記対象MBMSの受信に関する配置を増加させる前記ステップは、前記対象MBMSを受信するプロトコルスタックエンティティを増加させるステップを含む。
【0093】
選択的に、前記対象MBMSの受信に関する配置を増加させる前記ステップは、指定された配置情報によって、前記プロトコルスタックエンティティを配置するステップをさらに含む。前記指定された配置情報は、プロトコルによって協定されるもの、ネットワーク側によって指示されるもの、または前記端末によって定義されるものである。
【0094】
選択的に、前記対象MBMSの受信に関する配置を解放する前記ステップは、前記対象MBMSを受信するプロトコルスタックエンティティを解放するステップを含む。
【0095】
選択的に、前記第1情報は、前記対象MBMSの興味状況指示情報をさらに含む。
【0096】
本開示実施例によって提供される端末は、
図2~
図3の方法実施例において端末によって実現される各プロセスを実現することができるが、重複を避けるために、ここでは詳しく述べない。
【0097】
図8を参照する。
図8は本開示実施例7のネットワーク側機器の構造模式図である。該ネットワーク側機器80は、
配置操作を実行するように端末に指示するための指示モジュール81であって、前記配置操作は対象MBMSの受信に関するものである指示モジュール81を備える。
【0098】
選択的に、前記指示モジュールは、
第2指示情報を端末に配信するための第1配信モジュールであって、前記第2指示情報は前記端末が前記配置操作を実行するか否かを指示するためのものである第1配信モジュールを備える。
【0099】
選択的に、前記指示モジュールは、
前記端末に前記配置操作を実行させることを決定した場合、第2情報を配信するための第2配信モジュールを備える。
【0100】
前記第2情報は、
前記配置操作を実行する配置情報と、
前記配置操作を実行するように前記端末に指示するための指示情報と、のうちの1つを含む。
【0101】
選択的に、前記配置操作は、
対象MBMSの受信に関する配置を増加させるステップと、
対象MBMSの受信に関する配置を解放するステップと、
対象MBMSの受信に関する配置を再配置するステップと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0102】
選択的に、前記ネットワーク側機器は、
前記端末から送信される対象MBMSの指示情報を受信するための受信モジュールをさらに備える。
【0103】
前記指示モジュールは、前記対象MBMSの指示情報が、
前記端末が前記対象MBMSに興味を持っていることと、
前記端末が前記対象MBMSの受信開始を希望していることと、
前記対象MBMSが開始直前であり、または既に開始したことと、のうちの1つを含む場合、対象MBMSの受信に関する配置を増加させるように前記端末に指示するためのものである。
【0104】
前記指示モジュールは、前記対象MBMSの指示情報が、
前記端末が前記対象MBMSに興味がないことと、
前記端末が前記対象MBMSの受信停止を希望していることと、
前記対象MBMSが終了直前であり、または既に終了したことと、のうちの1つを含む場合、前記対象MBMSの受信に関する配置を解放するように前記端末に指示するためのものである。
【0105】
図9を参照する。
図9は本開示実施例8のネットワーク側機器の構造模式図である。該ネットワーク側機器90は、
端末から送信される第1情報を受信するための受信モジュール90であって、前記第1情報に前記端末が前記配置操作を既に実行したことを指示するための第1指示情報が含まれる受信モジュール90を備える。
【0106】
選択的に、前記配置操作は、
対象MBMSの受信に関する配置を増加させるステップと、
対象MBMSの受信に関する配置を解放するステップと、
対象MBMSの受信に関する配置を再配置するステップと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0107】
本開示実施例によって提供されるネットワーク側機器は、
図4~
図5の方法実施例においてネットワーク側機器によって実現される各プロセスを実現することができるが、重複を避けるために、ここでは詳しく述べない。
【0108】
図10を参照する。
図10は本開示実施例9の端末の構造模式図である。該端末100は、無線周波ユニット101、ネットワークモジュール102、オーディオ出力ユニット103、入力ユニット104、センサ105、表示ユニット106、ユーザ入力ユニット107、インターフェースユニット108、メモリ109、プロセッサ1010、および電源1011等の部材を備えるが、これらに限られない。当業者であれば、
図10に示す端末の構造は、端末を限定するものではなく、端末は、図示よりも多くまたは少ない部材、または一部の部材の組合せ、または異なる部材配置を備えてもよいことを理解することができる。本開示実施例において、端末は、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、携帯情報端末、車載端末、ウェアラブル機器、および万歩計(登録商標)等を含むが、これらに限られない。
【0109】
プロセッサ1010は、ネットワーク側の指示に応じて配置操作を実行するためのものであり、前記配置操作は対象MBMSの受信に関するものであり、
または、
プロセッサ1010は、自主的に前記配置操作を実行するためのものである。
【0110】
無線周波ユニット101は、第1情報をネットワーク側に送信するためのものであり、前記第1情報に前記端末が前記配置操作を既に実行したことを指示するための第1指示情報が含まれる。
【0111】
本開示実施例において、端末は、ネットワーク側の指示に応じて、対象MBMSの受信に関する配置操作を実行し、または、自主的に対象MBMSの受信に関する配置操作を実行するとともに、ネットワーク側機器に通知する。ネットワーク側機器は、端末のMBMS受信を制御することができ、または端末のMBMS受信状況を把握することができ、さらに、ユニキャストおよびマルチキャストの調整管理が可能となり、ディスパッチ時間内のユニキャストおよびマルチキャスト伝送が端末の総容量(例えば、端末の2層バッファ総容量)を超えないように確保することができる。
【0112】
理解すべきこととして、本開示実施例において、無線周波ユニット101は、情報の送受信または通話過程中の、信号の受信および送信に用いられることができ、具体的に、基地局からのダウンリンクデータを受信したら、プロセッサ1010に送信して処理を行う。また、アップリンクデータを基地局に送信する。通常、無線周波ユニット10はアンテナ、少なくとも1つのアンプ、送受信機、カップラー、ローノイズアンプ、デュプレクサ等を含むが、これらに限られない。また、無線周波ユニット101は、無線通信システムを介してネットワークおよびその他の機器と通信してもよい。
【0113】
端末は、ネットワークモジュール102によって無線ブロードバンドインターネットアクセスをユーザに提供し、例えば、ユーザの電子メールの送受信、ウェブページの閲覧、およびストリーミングメディアへのアクセス等を助ける。
【0114】
オーディオ出力ユニット103は、無線周波ユニット101またはネットワークモジュール102によって受信された、またはメモリ109に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換して音として出力することができる。また、オーディオ出力ユニット103は、端末100によって実行される特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼出信号の受信音、メッセージ受信音等)を提供することもできる。オーディオ出力ユニット103は、スピーカー、ブザーおよび受話器等を含む。
【0115】
入力ユニット104は、オーディオまたはビデオ信号を受信するためのものである。入力ユニット104は、グラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit,GPU)1041およびマイクロフォン1042を含んでもよい。グラフィックスプロセッシングユニット1041は、ビデオ取り込みモードまたは画像取り込みモードにおいて画像取り込み装置(例えば、カメラ)で取得されたスチル画像またはビデオの画像データを処理する。処理後の画像フレームを表示ユニット106に表示してもよい。グラフィックスプロセッシングユニット1041によって処理された画像フレームは、メモリ109(または他の記憶媒体)に記憶され、または無線周波ユニット101もしくはネットワークモジュール102によって送信されてもよい。マイクロフォン1042は、音を受信可能であり、オーディオデータとなるようにこのような音を処理することができる。処理後のオーディオデータは、通話モードで無線周波ユニット101によって移動通信基地局に送信可能なフォーマットに変換されて出力される。
【0116】
端末100は、光センサ、運動センサおよび他のセンサのような少なくとも1つのセンサ105をさらに含む。具体的に、光センサは、環境光センサおよび近接センサを含み、環境光センサは、環境光線の明るさに応じて表示パネル1061の明るさを調節することができ、近接センサは、端末100が耳元に移動されるときに表示パネル1061および/またはバックライトをオフにすることができる。運動センサの1つとして、加速度センサは、各方向(一般的に3軸)における加速度の大きさを検出することができ、静止時、重力の大きさおよび方向を検出することができ、端末の姿勢(例えばスクリーンの横向きと縦向きの切り替え、関連ゲーム、磁力計の姿勢校正)の識別、振動識別の関連機能(例えば万歩計(登録商標)、叩き)等に用いることができる。センサ105は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサ等をさらに含んでもよいが、ここでは詳しく述べない。
【0117】
表示ユニット106は、ユーザによって入力される情報またはユーザに提供される情報を表示するためのものである。表示ユニット106は、表示パネル1061を含んでもよく、表示パネル1061は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display,LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode,OLED)等として配置されてもよい。
【0118】
ユーザ入力ユニット107は、入力される数字または文字情報の受信、および端末のユーザ設定や機能制御に関するキーイング信号入力の生成に用いられることができる。具体的に、ユーザ入力ユニット107は、タッチパネル1071および他の入力機器1072を含む。タッチパネル1071は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上または付近でのユーザのタッチ操作(例えば、ユーザの、指、タッチペン等の任意の適切な物体またはアタッチメントによる、タッチパネル1071上またはタッチパネル1071付近での操作)を検出することができる。タッチパネル1071は、タッチ検出装置およびタッチコントローラという2つの部分を含んでもよい。タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方位を検出するとともに、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに送信する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してから、プロセッサ1010に送信し、また、プロセッサ1010からのコマンドを受信して実行する。また、タッチパネル1071は、抵抗式、容量式、赤外線および表面弾性波等の様々なタイプで実現されてもよい。タッチパネル1071のほか、ユーザ入力ユニット107は、他の入力機器1072を含んでもよい。具体的に、他の入力機器1072は、物理キーボード、機能ボタン(例えば音量制御ボタン、スイッチボタン等)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、これらに限られない。ここでは詳しく述べない。
【0119】
さらに、タッチパネル1071が表示パネル1061を覆い、タッチパネル1071によってその上または付近でのタッチ操作が検出されると、プロセッサ1010に送信してタッチイベントのタイプを決定してから、プロセッサ1010がタッチイベントのタイプに応じて表示パネル1061において対応する視覚出力を提供するようにしてもよい。
図10において、タッチパネル1071と表示パネル1061は、2つの独立した部材として端末の入力および出力機能を実現するが、一部の実施例において、タッチパネル1071と表示パネル1061を一体化して端末の入力および出力機能を実現してもよいが、ここでは具体的に限定しない。
【0120】
インターフェースユニット108は、外部装置と端末100との接続インターフェースである。例えば、外部装置は、有線または無線のヘッドホンポート、外部電源(または電池充電器)ポート、有線または無線のデータポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置を接続するためのポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポート等を含んでもよい。インターフェースユニット108は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力等)を受信するとともに、受信した入力を端末100内の1つのまたは複数の素子へ伝送するか、或いは端末100と外部装置との間でデータを伝送するために用いられてもよい。
【0121】
メモリ109は、ソフトウェアプログラムおよび各種のデータを記憶するために用いることができる。メモリ109は、主に、プログラム記憶エリアおよびデータ記憶エリアを含んでもよい。プログラム記憶エリアはオペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション(例えば音声再生機能、画像再生機能等)等を記憶することができる。データ記憶エリアは、携帯電話の使用により作成されるデータ(例えばオーディオデータ、電話帳等)等を記憶することができる。また、メモリ109は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、さらに、少なくとも1つの磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリのような不揮発性メモリ、または他の揮発性ソリッドステートメモリデバイスを含んでもよい。
【0122】
プロセッサ1010は端末の制御センターであり、各種のインターフェースおよび線路によって端末全体の各部分を接続し、メモリ109に記憶されたソフトウェアプログラムおよび/またはモジュールを実行または作動し、およびメモリ109に記憶されたデータを呼び出すことで、端末の各種機能を実行し、データを処理することによって、端末を全体的に監視する。プロセッサ1010は、1つのまたは複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ1010に、アプリケーションプロセッサおよびモデムプロセッサが集積されてもよい。アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェースおよびアプリケーション等を処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものである。理解すべきこととして、上記モデムプロセッサはプロセッサ1010に集積されなくてもよい。
【0123】
端末100は、各部材に給電するための電源1011(例えば電池)を備えてもよい。選択的に、電源1011は、電源管理システムによってプロセッサ1010と論理的に接続されることによって、電源管理システムで充放電の管理、および電力消費の管理等の機能を実現してもよい。
【0124】
また、端末100は、幾つかの未図示の機能モジュールを備えるが、ここでは詳しく述べない。
【0125】
図11を参照する。
図11は本開示実施例10の端末の構造模式図である。該端末110は、プロセッサ111およびメモリ112を備える。本開示実施例において、端末110は、メモリ112に記憶され、プロセッサ111によって実行可能なコンピュータプログラムをさらに備える。コンピュータプログラムがプロセッサ111によって実行されると、
ネットワーク側の指示に応じて配置操作を実行するステップであって、前記配置操作は対象MBMSの受信に関するものであるステップ、
または、
自主的に前記配置操作を実行するステップ、および、第1情報をネットワーク側に送信するステップであって、前記第1情報に前記端末が前記配置操作を既に実行したことを指示するための第1指示情報が含まれるステップが実現される。
【0126】
選択的に、コンピュータプログラムがプロセッサ111によって実行されると、次のステップが実現されてもよい。
【0127】
ネットワーク側の指示に応じて、対象MBMSの受信に関する配置操作を実行する前記ステップは、
ネットワーク側から配信される第2指示情報を受信するステップであって、前記第2指示情報は、前記端末が前記配置操作を実行するか否かを指示するためのものであるステップを含む。
【0128】
選択的に、コンピュータプログラムがプロセッサ111によって実行されると、次のステップが実現されてもよい。
【0129】
ネットワーク側の指示に応じて配置操作を実行する前記ステップは、
ネットワーク側から配信される第2情報を受信した場合、前記配置操作を実行するステップを含み、
前記第2情報は、
前記配置操作を実行する配置情報と、
前記配置操作を実行するように前記端末に指示するための指示情報と、のうちの1つを含む。
【0130】
選択的に、前記配置操作は、
対象MBMSの受信に関する配置を増加させるステップと、
対象MBMSの受信に関する配置を解放するステップと、
対象MBMSの受信に関する配置を再配置するステップと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0131】
選択的に、コンピュータプログラムがプロセッサ111によって実行されると、次のステップが実現されてもよい。
【0132】
ネットワーク側の指示に応じて配置操作を実行する前記ステップの前に、
対象MBMSの指示情報をネットワーク側に報告するステップをさらに含み、
前記対象MBMSの指示情報は、
前記端末が前記対象MBMSに興味を持っていることと、
前記端末が前記対象MBMSの受信開始を希望していることと、
前記対象MBMSが開始直前であり、または既に開始したことと、
前記端末が前記対象MBMSに興味がないことと、
前記端末が前記対象MBMSの受信停止を希望していることと、
前記対象MBMSが終了直前であり、または既に終了したことと、のうちの1つを含む。
【0133】
選択的に、コンピュータプログラムがプロセッサ111によって実行されると、次のステップが実現されてもよい。
【0134】
自主的に前記配置操作を実行する前記ステップは、
対象MBMSに関する情報に応じて、自主的に前記配置操作を実行するステップを含み、
前記対象MBMSに関する情報が、
前記端末が前記対象MBMSに興味を持っていることと、
前記端末が前記対象MBMSの受信開始を希望していることと、
前記対象MBMSが開始直前であり、または既に開始したことと、のうちの1つを含む場合、前記配置操作は、前記対象MBMSの受信に関する配置を増加させるステップを含む。
【0135】
選択的に、コンピュータプログラムがプロセッサ111によって実行されると、次のステップが実現されてもよい。
【0136】
自主的に前記配置操作を実行する前記ステップは、
対象MBMSに関する情報に応じて、自主的に前記配置操作を実行するステップを含み、
前記対象MBMSに関する情報が、
前記端末が前記対象MBMSに興味がないことと、
前記端末が前記対象MBMSの受信停止を希望していることと、
前記対象MBMSが終了直前であり、または既に終了したことと、のうちの1つを含む場合、前記配置操作は、前記対象MBMSの受信に関する配置を解放するステップを含む。
【0137】
選択的に、前記対象MBMSの受信に関する配置を増加させる前記ステップは、前記対象MBMSを受信するプロトコルスタックエンティティを増加させるステップを含む。
【0138】
選択的に、前記対象MBMSの受信に関する配置を増加させる前記ステップは、指定された配置情報によって、前記プロトコルスタックエンティティを配置するステップをさらに含む。前記指定された配置情報は、プロトコルによって協定されるもの、ネットワーク側によって指示されるもの、または前記端末によって定義されるものである。
【0139】
選択的に、前記対象MBMSの受信に関する配置を解放する前記ステップは、前記対象MBMSを受信するプロトコルスタックエンティティを解放するステップを含む。
【0140】
選択的に、前記第1情報は、前記対象MBMSの興味状況指示情報をさらに含む。
【0141】
図12を参照する。
図12は本開示実施例11のネットワーク側機器の構造模式図である。該ネットワーク側機器120は、プロセッサ121およびメモリ122を備える。本開示実施例において、ネットワーク側機器120は、メモリ122に記憶され、プロセッサ121によって実行可能なコンピュータプログラムをさらに備える。コンピュータプログラムがプロセッサ121によって実行されると、
配置操作を実行するように端末に指示するステップであって、前記配置操作は対象MBMSの受信に関するものであるステップ、
または、
端末から送信される第1情報を受信するステップであって、前記第1情報に前記端末が前記配置操作を既に実行したことを指示するための第1指示情報が含まれるステップが実現される。
【0142】
選択的に、コンピュータプログラムがプロセッサ121によって実行されると、次のステップが実現されてもよい。
【0143】
配置操作を実行するように端末に指示する前記ステップは、
第2指示情報を端末に配信するステップであって、前記第2指示情報は前記端末が前記配置操作を実行するか否かを指示するためのものであるステップを含む。
【0144】
選択的に、コンピュータプログラムがプロセッサ121によって実行されると、次のステップが実現されてもよい。
【0145】
配置操作を実行するように端末に指示する前記ステップは、
前記端末に前記配置操作を実行させることを決定した場合、前記端末に第2情報を配信するステップを含み、
前記第2情報は、
前記配置操作を実行する配置情報と、
前記配置操作を実行するように前記端末に指示するための指示情報と、のうちの1つを含む。
【0146】
選択的に、前記配置操作は、
対象MBMSの受信に関する配置を増加させるステップと、
対象MBMSの受信に関する配置を解放するステップと、
対象MBMSの受信に関する配置を再配置するステップと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0147】
選択的に、コンピュータプログラムがプロセッサ121によって実行されると、次のステップが実現されてもよい。
【0148】
配置操作を実行するように端末に指示する前記ステップの前に、
前記端末から送信される対象MBMSの指示情報を受信するステップと、
前記対象MBMSの指示情報が、
前記端末が前記対象MBMSに興味を持っていることと、
前記端末が前記対象MBMSの受信開始を希望していることと、
前記対象MBMSが開始直前であり、または既に開始したことと、のうちの1つを含む場合、対象MBMSの受信に関する配置を増加させるように前記端末に指示するステップと、をさらに含む。
【0149】
選択的に、コンピュータプログラムがプロセッサ121によって実行されると、次のステップが実現されてもよい。
【0150】
配置操作を実行するように端末に指示する前記ステップの前に、
前記端末から送信される対象MBMSの指示情報を受信するステップと、
前記対象MBMSの指示情報が、
前記端末が前記対象MBMSに興味がないことと、
前記端末が前記対象MBMSの受信停止を希望していることと、
前記対象MBMSが終了直前であり、または既に終了したことと、のうちの1つを含む場合、前記対象MBMSの受信に関する配置を解放するように前記端末に指示するステップと、をさらに含む。
【0151】
本開示実施例は、コンピュータ読み取り可能な媒体をさらに提供する。前記コンピュータ読み取り可能な媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスの配置方法実施例の各プロセスが実現され、同様な技術効果を達成することができる。重複を避けるために、ここでは詳しく述べない。前記コンピュータ読み取り可能な媒体は、例えばリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスクまたは光ディスク等である。
【0152】
説明すべきこととして、本文において、用語「含む」、「包含」またはそのあらゆる他の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図し、これによって、一連の要素を含むプロセス、方法、物品または装置は、これらの要素を含むのみならず、明確に挙げられなかった他の要素、または、このようなプロセス、方法、物品または装置に固有の要素をさらに含む。特に制限しない限り、「…の1つを含む」という表現によって限定される要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品または装置において、他の同一要素がさらに存在することを排除しない。
【0153】
以上の実施形態の説明によって、当業者であれば、上記実施例方法は、ソフトウェアと必要な汎用のハードウェアプラットフォームとの組合せによって実現することができ、もちろんハードウェアによって実現することもできるが、通常、前者がより好ましい実施形態であることを理解できる。このような理解に基づき、本開示の技術手段は、本質的部分、換言すれば、関連する技術に寄与する部分がソフトウェア製品として実現することができる。該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えば、ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、本開示の各実施例に記載の方法を端末(携帯電話、コンピュータ、サーバー、エアーコンディショナー、またはネットワーク機器等であってもよい)に実行させるための幾つかの指令を含む。
【0154】
以上、図面を参照しながら本開示実施例を説明したが、本開示は、上記具体的な実施形態に限定されず、上記具体的な実施形態は、例示的なものに過ぎず、制限的なものではない。当業者は、本開示の教示によって、本開示の主旨および特許請求の範囲で保護される範囲を逸脱することなく、多種の形式を実現することができ、これらはいずれも本開示の保護範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0155】
100 端末
101 無線周波ユニット
102 ネットワークモジュール
103 オーディオ出力ユニット
104 入力ユニット
105 センサ
106 表示ユニット
107 ユーザ入力ユニット
108 インターフェースユニット
109 メモリ
1010 プロセッサ
1011 電源