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特許7432009パスロス参照と複数のSRIとの間のマッピングを指示するための効率的なMAC CE設計のための方法およびノード
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-06
(45)【発行日】2024-02-15
(54)【発明の名称】パスロス参照と複数のSRIとの間のマッピングを指示するための効率的なMAC CE設計のための方法およびノード
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/231 20230101AFI20240207BHJP
   H04W 52/08 20090101ALI20240207BHJP
   H04W 52/24 20090101ALI20240207BHJP
【FI】
H04W72/231
H04W52/08
H04W52/24
【請求項の数】 32
(21)【出願番号】P 2022564215
(86)(22)【出願日】2021-04-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-01
(86)【国際出願番号】 IB2021053004
(87)【国際公開番号】W WO2021214586
(87)【国際公開日】2021-10-28
【審査請求日】2023-01-11
(31)【優先権主張番号】63/014,470
(32)【優先日】2020-04-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【弁理士】
【氏名又は名称】小梶 晴美
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(72)【発明者】
【氏名】マーッタネン, ヘルカ-リーナ
(72)【発明者】
【氏名】フォルケ, マッツ
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】特表2023-505943(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0107272(US,A1)
【文献】Samsung,Offline Discussion 101: EMIMO MAC Corrections - Phase 2[online],3GPP TSG RAN WG2 #109bis-e R2-2003900,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_109bis-e/Docs/R2-2003900.zip>,2020年05月01日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24-H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線デバイスによって実施される方法であって、
- ネットワークノードからメディアアクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)を受信することであって、前記MAC CEが複数のオクテットと複数のフィールドとを含み、前記複数のフィールドのうちの第1のフィールドが、受信された前記MAC CEの最後のオクテット中の電力制御パラメータの少なくとも1つのセットを指示するためのフィールドの数を指示するために使用され、電力制御パラメータの前記少なくとも1つのセットが、パスロス推定のために使用される参照信号に関連する、ことと、
- 少なくとも、前記参照信号に関連する電力制御パラメータのセットに基づいて、ネットワークノードに送信を送出することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記MAC CEの長さと前記第1のフィールドとに基づいて、前記参照信号に関連する電力制御パラメータの少なくとも1つのセットを指示するためのフィールドの総数を決定することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記MAC CEの前記長さが、Lフィールドによって与えられるか、または論理チャネルID(LCID)によって決定される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記MAC CEが、前記参照信号を指示するための第2のフィールドをさらに含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のフィールドが、前記MAC CEの前記最後のオクテット中の電力制御パラメータの少なくとも1つのセットを指示するために、1つのフィールドまたは2つのフィールドの数を指示する、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
受信された前記MAC CEが第3のフィールドをさらに含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第3のフィールドは、前記無線デバイスに、電力制御パラメータのセットと前記参照信号との間のマッピングが更新されるのか、追加されるのか、削除されるのかを指示する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第3のフィールドが、前記無線デバイスに、電力制御パラメータのセットと前記参照信号との間のすべての前のマッピングを削除するように指示する、請求項6または7に記載の方法。
【請求項9】
前記第3のフィールドが、前記無線デバイスに、前記参照信号に基づいてアップリンク送信についてのパスロス推定を非アクティブ化またはアクティブ化するように指示する、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記第3のフィールドが、前記無線デバイスに、受信された前記MAC CEをどのように解釈すべきかを指示する、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
前記第3のフィールドが、前記無線デバイスに、前記参照信号に基づいてアップリンク送信についてのパスロス推定を非アクティブ化するように指示する第1のコードポイントを含む、請求項6から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記第3のフィールドが、前記無線デバイスに、前記参照信号に基づいてアップリンク送信についてのパスロス推定をアクティブ化するように指示するが、電力制御パラメータのセットと前記参照信号との間のマッピングを変更しない、第2のコードポイントを含む、請求項6から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記第3のフィールドが、前記無線デバイスに、前記参照信号に基づいてアップリンク送信についてのパスロス推定をアクティブ化することと、前記参照信号にマッピングされるべき電力制御パラメータのセットを追加することとを行うように指示する第3のコードポイントを含む、請求項6から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記第3のフィールドが、前記無線デバイスに、前記参照信号に基づいてアップリンク送信についてのパスロス推定をアクティブ化することと、電力制御パラメータのセットを、前記参照信号にマッピングされるべき電力制御パラメータの別のセットと置き換えることとを行うように指示する第4のコードポイントを含む、請求項6から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
通信インターフェースと、前記通信インターフェースに接続され、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法を実施するように設定された処理回路とを備える無線デバイス。
【請求項16】
電力制御のためのネットワークノードによって実施される方法であって、前記方法は、
- 無線デバイスにメディアアクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)を送出することであって、前記MAC CEが複数のオクテットを含み、前記複数のオクテットの各々が複数のフィールドを含み、前記複数のフィールドのうちの第1のフィールドが、前記MAC CEの最後のオクテット中の電力制御パラメータの少なくとも1つのセットを指示するためのフィールドの数を指示するために使用され、電力制御パラメータの前記少なくとも1つのセットが、パスロス推定のために使用される参照信号に関連する、ことと、
- 前記参照信号に関連する電力制御パラメータの少なくともセットに基づいて、送信を受信することと
を含む、方法。
【請求項17】
前記参照信号に関連する電力制御パラメータの少なくとも1つのセットを指示するためのフィールドの総数が、前記MAC CEの長さと前記第1のフィールドとによって与えられる、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記MAC CEの前記長さが、Lフィールドによって与えられるか、または論理チャネルID(LCID)によって決定される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記MAC CEが、前記参照信号を指示するための第2のフィールドをさらに含む、請求項16から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記第1のフィールドが、前記MAC CEの前記最後のオクテット中の電力制御パラメータの少なくとも1つのセットを指示するために、1つのフィールドまたは2つのフィールドの数を指示する、請求項16から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記MAC CEが第3のフィールドをさらに含む、請求項16から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記第3のフィールドは、前記無線デバイスに、電力制御パラメータのセットと前記参照信号との間のマッピングが更新されるのか、追加されるのか、削除されるのかを指示する、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記第3のフィールドが、前記無線デバイスに、電力制御パラメータのセットと前記参照信号との間のすべての前のマッピングを削除するように指示する、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記第3のフィールドが、前記無線デバイスに、前記参照信号に基づいてアップリンク送信についてのパスロス推定を非アクティブ化またはアクティブ化するように指示する、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記第3のフィールドが、前記無線デバイスに、受信された前記MAC CEをどのように解釈すべきかを指示する、請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記第3のフィールドが、前記無線デバイスに、前記参照信号に基づいてアップリンク送信についてのパスロス推定を非アクティブ化するように指示する第1のコードポイントを含む、請求項21から25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
前記第3のフィールドが、前記無線デバイスに、前記参照信号に基づいてアップリンク送信についての前記パスロス推定をアクティブ化するように指示するが、電力制御パラメータのセットと前記参照信号との間のマッピングを変更しない、第2のコードポイントを含む、請求項21から26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記第3のフィールドが、前記無線デバイスに、前記参照信号に基づいてアップリンク送信についての前記パスロス推定をアクティブ化することと、前記参照信号にマッピングされるべき電力制御パラメータのセットを追加することとを行うように指示する第3のコードポイントを含む、請求項21から27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記第3のフィールドが、前記無線デバイスに、前記参照信号に基づいてアップリンク送信についての前記パスロス推定をアクティブ化することと、電力制御パラメータのセットを、前記参照信号にマッピングされるべき電力制御パラメータの別のセットと置き換えることとを行うように指示する第4のコードポイントを含む、請求項21から28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
通信インターフェースと、前記通信インターフェースに接続され、請求項16から29のいずれか一項に記載の方法を実施するように設定された処理回路とを備えるネットワークノード。
【請求項31】
請求項15の無線デバイスのプロセッサによって実行されたとき、前記プロセッサに、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法を行わせるコンピュータ可読プログラムコードを備えるコンピュータプログラム。
【請求項32】
請求項30のネットワークノードのプロセッサによって実行されたとき、前記プロセッサに、請求項16から29のいずれか一項に記載の方法を行わせるコンピュータ可読プログラムコードを備えるコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、その内容が参照により本明細書に組み込まれる、「Efficient MAC CE design for indicating mapping between pathloss reference and multiple SRI」と題する、2020年4月23日に米国特許商標庁において出願された米国仮特許出願第63/014,470号の優先権の利益を主張する。
【0002】
本明細書は、一般に、無線通信システムに関し、詳細には、パスロス参照と複数のSRIとの間のマッピングを指示するための方法に関する。
【背景技術】
【0003】
序論
【0004】
新無線(New Radio:NR)
【0005】
新世代移動体無線通信システム(5G)または新無線(NR)は、使用事例の多様なセットおよび展開シナリオの多様なセットをサポートする。
【0006】
アップリンクデータ送信が、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を使用して動的にスケジュールされ得る。ダウンリンクと同様に、ユーザ機器(UE)は、最初にPDCCH中のアップリンクグラントを復号し、次いで、変調次数、コーディングレート、アップリンクリソース割り当てなど、アップリンクグラント中の復号された制御情報に基づいて、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上でデータを送信する。また、UEは、PUSCH送信のためのアップリンク電力を決定する必要がある。
【0007】
PUSCH電力制御
【0008】
PUSCH-PowerControl情報エレメント(IE)が、以下で示されているように、PUSCH電力制御パラメータを提供し、PUSCH電力制御パラメータは、パスロス推定のためのパスロス参照信号(RS)識別情報/識別子(ID)と、そのうちの1つがダウンリンク制御情報(DCI)中のサウンディング参照信号(SRS)リソース指示(SRI)フィールドによって選択されるSRSリソース指示(SRI)-PUSCH-PowerControlエレメントのリストとを含む。SRIは、PUSCHパスロス参照IDへのSRIの、スケジューリングごとのマッピングを提供する、DCI中のSRSリソース指示フィールドである。
【0009】
PUSCH-PowerControl
IE PUSCH-PowerControlは、PUSCHについてのUE固有電力制御パラメータを設定するために使用される。
PUSCH-PowerControl情報エレメント
【0010】
媒体アクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)
【0011】
MACプロトコルデータユニット(PDU)は、長さがバイト整合された(すなわち、8ビットの倍数の)ビット列である。MACサービスデータユニット(SDU)は、長さがバイト整合された(すなわち、8ビットの倍数の)ビット列である。MAC CEは、長さがバイト整合された(すなわち、8ビットの倍数の)ビット列である。
【0012】
MACサブヘッダは、長さがバイト整合された(すなわち、8ビットの倍数の)ビット列である。各MACサブヘッダは、対応するMAC SDU、MAC CE、またはパディングの直前に配置される。
【0013】
MAC PDUは、1つまたは複数のMACサブPDUからなる。各MACサブPDUは、以下のうちの1つからなる。
【0014】
- (パディングを含む)MACサブヘッダのみ、
【0015】
- MACサブヘッダおよびMAC SDU、
【0016】
- MACサブヘッダおよびMAC CE、
【0017】
- MACサブヘッダおよびパディング。
【0018】
各MACサブヘッダは、MAC SDU、MAC CE、またはパディングのいずれかに対応する。
【0019】
固定サイズのMAC CEと、パディングと、アップリンク(UL)共通制御チャネル(CCCH)を含んでいるMAC SDUとを除くMACサブヘッダは、ヘッダフィールドR/F/LCID/(eLCID)/Lからなる。固定サイズのMAC CEと、パディングと、UL CCCHを含んでいるMAC SDUとについてのMACサブヘッダは、2つのヘッダフィールドR/LCIDからなる。拡張された論理チャネルID(eLCID)フィールドは、LCIDフィールドが特定の値にセットされるとき、存在し、他の場合、不在である。
【0020】
MACサブヘッダのいくつかの例が図1図3において与えられる。
【0021】
図1は、8ビットLフィールドを伴うR/F/LCID/(eLCID)/L MACサブヘッダを示す。
【0022】
図2は、16ビットLフィールドを伴うR/F/LCID/(eLCID)/L MACサブヘッダを示す。
【0023】
図3は、R/LCID/(eLCID)MACサブヘッダを示す。
【0024】
可変サイズをもつMAC CEは、Lフィールドを含むサブヘッダを有する。一定のサイズをもつMAC CEは、MAC CEのサイズがLCIDによって決定されるので、Lフィールドを含まないサブヘッダを有する。
【0025】
SRIとPUSCHパスロス参照IDとの間のマッピング
【0026】
ネットワークノードは、SRI IDをPUSCHパスロス参照RS(参照信号)IDにマッピングする(または関連付ける)ためにMAC CEを使用する。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)技術仕様(TS)38.321 16.0.0は、現在、セクション6.1.3.28において、以下のようにMAC CEを取り込んでいる。
【0027】
6.1.3.28 PUSCHパスロス参照RSアクティブ化/非アクティブ化(Deactivation)MAC CE
【0028】
「PUSCHパスロス参照RSアクティブ化/非アクティブ化MAC CEは、表6.2.1-1において指定されているLCIDを伴うMACサブヘッダによって識別される。それは、24ビットの固定サイズを有する。
【0029】
- サービングセルID:このフィールドは、アクティブ化/非アクティブ化されたSRSリソースセットを含んでいる、サービングセルの識別情報を指示する。フィールドの長さは5ビットである。
【0030】
- BWP ID:このフィールドは、アクティブ化/非アクティブ化されたSRSリソースセットを含んでいる、TS38.212、[9]において指定されているDCI帯域幅部分インジケータフィールドのコードポイントとしてUL BWPを指示する。フィールドの長さは2ビットである。
【0031】
- SRI ID:このフィールドは、TS38.331[5]において指定されているsri-PUSCH-PowerControlIdによって識別されるSRI PUSCH電力制御IDを指示する。フィールドの長さは4ビットである。
【0032】
- PUSCHパスロス参照RS ID:このフィールドは、アクティブ化/非アクティブ化されるべきである、TS38.331[5]において指定されているPUSCH-PathlossReferenceRS-Idによって識別されるPUSCHパスロス参照RS IDを指示する。フィールドの長さは6ビットである。
【0033】
- R:0にセットされた予約済みビット。
【0034】
たとえば、図4は、たった今上記で説明されたフィールドを含む、PUSCHパスロス参照RSアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを示す。
【発明の概要】
【0035】
現在のMAC CEに関する問題がある。たとえば、その問題は、DCIがSRIとPUSCHパスロス参照RS IDとの間の1対1のマッピングを選択するが、無線リソース制御(RRC)とMACとによって与えられた設定が、1つのパスロス参照RS IDにマッピングされる複数のSRIを有することができることである。さらに、UEは、同時に4つのパスロス参照RS IDのみに従うことができる。
【0036】
この問題を解決するために、前のソリューションは、複数のSRIがMAC CE中に含まれる、MAC CEを有することが示唆された。したがって、MAC CEは、図7に示されているように再設計される。
【0037】
図5は、同じパスロスRSに関連する複数のSRI IDを含むことができる1つのMAC CEを示す。
【0038】
MAC CEは、追加のSRI IDの存在を指示するために使用されるC1フィールドを含む。MAC CEは、MAC CEが補助アップリンク(SUL)キャリア設定に適用されることを指示するために使用されるSULフィールドをも含む。
【0039】
他のフィールドは、図4に関して、上記で説明されたものと同じである。
【0040】
この場合、ネットワーク(NW)/ネットワークノードは、パスロス参照信号(PL RS)、すなわち、PUSCHパスロス参照RS IDについて同じマッピングを有する複数のSRI IDを含む。
【0041】
しかしながら、この特定のMAC CE提案は、オクテットを浪費する。このソリューションに関する少なくとも3つの問題がある。
【0042】
不要なフィールド
【0043】
C1フィールドは、SRI IDフィールドの数が(図に示されていない)MAC CEヘッダ中の長さフィールドから推論され得るので有用でない。C1フィールドがオーバーヘッド計算中に含まれる場合、MAC CEオーバーヘッドは、より大きくなる。
【0044】
オーバーヘッド
【0045】
追加される各新しいSRI IDについて、3つのRビットが含まれる。たとえば、1つのSRI IDが含まれる場合、MAC CEの20%がRビットからなり、8つのSRI IDが含まれる場合、30%超がRビットである。Rビットが使用されないので、これは、純粋なオーバーヘッドをなす。したがって、オーバーヘッドは、追加されるSRI IDの数とともに増加する。
【0046】
サイズ
【0047】
各新しいSRI IDについて1つのオクテットが追加されるが、SRI IDフィールドは4ビットのみである。MAC CEのサイズは、2オクテット+SRI IDの数である。
【0048】
さらに、SRI IDとパスロス参照RS IDとの間のマッピングを削除することが可能である必要もある。前のソリューションも現在のMAC CEも、それを行うことができない。前のソリューションおよび現在のMAC CEは、マッピングを追加することができるにすぎない。
【0049】
したがって、SRI IDとパスロス参照RS IDとの間のマッピングを削除することも可能である、より効率的な設計が必要とされる。
【0050】
概して述べれば、本開示の実施形態は、MAC CEのリーン設計(lean design)と、以下に基づいてパスロス参照IDをいくつかのSRIとマッピングすることとを可能にする。
【0051】
- (サブヘッダ中の)長さフィールドは、MAC CEの長さを決定するために使用される。
【0052】
- Fフィールドは、最後のオクテットのコンテンツを決定するために使用される。
【0053】
パスロス参照RS IDとSRIとの間のマッピングの削除を可能にするために、以下が使用され得る。
【0054】
- Eフィールドは、MAC CEが特定のパスロス参照RS IDからのSRIマッピングを追加しているのか削除しているのかを制御するために使用される。
【0055】
一態様によれば、いくつかの実施形態は、無線デバイスによって実施される方法を含む。たとえば、方法は、ネットワークノードからMAC CEを受信することであって、MAC CEが複数のオクテットと複数のフィールドとを含み、複数のフィールドのうちの第1のフィールドが、受信されたMAC CEの最後のオクテット中の電力制御パラメータのセットの数を指示するために使用され、電力制御パラメータのセットが、パスロス推定のために使用される参照信号に関連する、MAC CEを受信することと、少なくとも、参照信号に関連する電力制御パラメータのセットに基づいて、ネットワークノードに送信を送出することとを含む。
【0056】
別の態様によれば、いくつかの実施形態は、本明細書で説明される1つまたは複数の機能(たとえば、アクション、動作、ステップなど)を実施するように設定された、または動作可能な無線デバイスを含む。
【0057】
いくつかの実施形態では、無線デバイスは、1つまたは複数の他の無線ノードおよび/または1つまたは複数のネットワークノードと通信するように設定された1つまたは複数の通信インターフェースと、通信インターフェースに動作可能に接続された処理回路とを備え得、処理回路は、本明細書で説明される1つまたは複数の機能を実施するように設定される。いくつかの実施形態では、処理回路は、少なくとも1つのプロセッサと、プロセッサによって実行されると、本明細書で説明される1つまたは複数の機能を実施するように少なくとも1つのプロセッサを設定する命令を記憶する少なくとも1つのメモリとを備え得る。
【0058】
いくつかの実施形態では、無線デバイスは、本明細書で説明される1つまたは複数の機能を実施するように設定された1つまたは複数の機能モジュールを備え得る。
【0059】
一態様によれば、いくつかの実施形態は、ネットワークノードによって実施される方法を含む。たとえば、方法は、無線デバイスにMAC CEを送出することであって、MAC CEが複数のオクテットを含み、複数のオクテットの各々が複数のフィールドを含み、複数のフィールドのうちの第1のフィールドが、MAC CEの最後のオクテット中の電力制御パラメータのセットの数を指示するために使用され、電力制御パラメータのセットが、パスロス推定のために使用される参照信号に関連する、MAC CEを送出することと、参照信号に関連する電力制御パラメータの少なくともセットに基づいて、送信を受信することとを含む。
【0060】
別の態様によれば、いくつかの実施形態は、本明細書で説明される1つまたは複数の機能(たとえば、アクション、動作、ステップなど)を実施するように設定された、または動作可能なネットワークノードを含む。
【0061】
いくつかの実施形態では、ネットワークノードは、1つまたは複数の他の無線ノードおよび/または1つまたは複数のネットワークノードと通信するように設定された1つまたは複数の通信インターフェースと、通信インターフェースに動作可能に接続された処理回路とを備え得、処理回路は、本明細書で説明される1つまたは複数の機能を実施するように設定される。いくつかの実施形態では、処理回路は、少なくとも1つのプロセッサと、プロセッサによって実行されると、本明細書で説明される1つまたは複数の機能を実施するように少なくとも1つのプロセッサを設定する命令を記憶する少なくとも1つのメモリとを備え得る。
【0062】
いくつかの実施形態では、ネットワークノードは、本明細書で説明される1つまたは複数の機能を実施するように設定された1つまたは複数の機能モジュールを備え得る。
【0063】
また別の態様によれば、いくつかの実施形態は、ネットワークノードまたは無線デバイスの処理回路(たとえば、少なくとも1つのプロセッサ)によって実行されると、本明細書で説明される1つまたは複数の機能を実施するように処理回路を設定する命令を備える、コンピュータプログラム製品を記憶する、非一時的コンピュータ可読媒体を含む。
【0064】
本開示の実施形態の利点/技術的利益は、以下の通りである。
【0065】
- 提案される設計は、不要なフィールドを含んでいない。MAC CEのサイズは、MAC CE中の追加のフィールドを使用する代わりに、ヘッダ中の長さフィールドによって決定される。
【0066】
- 含まれるRビットの数は、偶数個のSRI IDの場合0になり、奇数個のRビットの場合4になる。これは、SRI IDの数が追加されるとき、Rビットの部分が減少することになることを意味する。
【0067】
- 1つのオクテットが、1つおきのSRI IDについて追加される。これは、MAC CEのサイズが2+CEIL(2で除算されたSRI IDの数)であることを意味し、ここで、CEIL()は天井関数であり、ここで、入力は、最も近い整数まで丸められる。
【0068】
- さらなる機能がEフィールドによって有効にされ、Eフィールドは、MAC CEが特定のパスロス参照RS IDからのSRIマッピングを追加しているのか削除しているのかを述べるために、追加され得る。
【0069】
本発明の概要は、すべての企図された実施形態の広範な概観ではなく、いずれかまたはすべての実施形態の主要なまたは重要な態様または特徴を識別するものではなく、あるいはいずれかまたはすべての実施形態の範囲を定めるものではない。その意味では、添付図とともに特定の実施形態の以下の説明を検討すると、他の態様および特徴が当業者に明らかになろう。
【0070】
以下の図を参照しながら、例示的な実施形態がより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0071】
図1】8ビットLフィールドを伴うR/F/LCID/(eLCID)/L MACサブヘッダを示す図である。
図2】16ビットLフィールドを伴うR/F/LCID/(eLCID)/L MACサブヘッダを示す図である。
図3】R/LCID/(eLCID)MACサブヘッダを示す図である。
図4】PUSCHパスロス参照RSアクティブ化/非アクティブ化MAC CEを示す図である。
図5】複数のSRIに適応するための前のソリューションMAC CEを示す図である。
図6】本開示の一実施形態による、Fフィールドを伴うMAC CEを示す図である。
図7】一実施形態による、A/Dフィールドを伴うMAC CEを示す図である。
図8】本開示の一実施形態による、Cフィールドを伴うMAC CEを示す図である。
図9】一実施形態による、無線デバイスにおける方法のフローチャートである。
図10】一実施形態による、ネットワークノードにおける方法のフローチャートである。
図11】本開示の実施形態が実装され得る無線通信システムの一例を示す図である。
図12】本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイスを示すブロック図である。
図13】本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイスを示すブロック図である。
図14】本開示のいくつかの実施形態による、ネットワークノードを示すブロック図である。
図15】本開示のいくつかの実施形態による、ネットワークノードを示すブロック図である。
図16】本開示のいくつかの実施形態による、ネットワークノードの仮想化された環境を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0072】
以下に記載される実施形態は、当業者が本実施形態を実践することを可能にするための情報を表す。添付の図に照らして以下の説明を読むと、当業者は、その説明の概念を理解し、本明細書では特に扱われないこれらの概念の適用例を認識されよう。これらの概念および適用例は、その説明の範囲内に入ることを理解されたい。
【0073】
以下の説明では、多数の具体的な詳細が記載されている。ただし、実施形態は、これらの具体的な詳細なしに実践され得ることを理解されたい。他の事例では、よく知られている回路、構造および技法は、その説明の理解を不明瞭にしないために詳細に示されていない。当業者は、含まれた説明を用いて、過度の実験なしに適切な機能を実装することが可能になる。
【0074】
「一実施形態(one embodiment)」、「一実施形態(an embodiment)」、「例示的な実施形態」などへの本明細書における言及は、説明される実施形態が、特定の特徴、構造、または特性を含み得ることを指示するが、あらゆる実施形態が、必ずしも、特定の特徴、構造、または特性を含むとは限らないことがある。その上、そのような句は必ずしも同じ実施形態を指しているとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、または特性が実施形態に関して説明されるとき、明示的に説明されるか否かにかかわらず、他の実施形態に関してそのような特徴、構造、または特性を実装することは当業者の知識内にあることが具申される。
【0075】
本明細書で使用される単数形「a」、「an」および「the」は、コンテキストが別段に明確に指示するのでなければ、複数形をも含むものとする。さらに、本明細書で使用される「備える、含む(comprises)」、「備える、含む(comprising)」、「含む(includes)」、および/または「含む(including)」という用語は、述べられた特徴、完全体、ステップ、動作、エレメント、および/または構成要素の存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、完全体、ステップ、動作、エレメント、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除しないことを理解されよう。
【0076】
上述の問題を解決することを可能にするPUSCHパスロス参照RSアクティブ化/非アクティブ化MACE CE100の一般的な例が、図6に示されている。たとえば、PUSCHパスロス参照RSアクティブ化/非アクティブ化MAC CEは、3GPP TS38.331において指定されている、PUSCH-PathlossReferenceRS-Idによって識別される、あるPUSCHパスロス参照RSをアクティブ化または非アクティブ化/非アクティブ化することを可能にする。これは、パスロス参照RSとして見なされるようにUEのために無線リソース制御(RRC)設定されたあるRSが、MAC CEによってUEに指示されるように、アクティブ化される(たとえば、アクティブになる)か、または非アクティブ化され得る(たとえば、非アクティブになる/非アクティブのままである)ことを意味する。パスロス参照RSがアクティブである場合、UEは、そのパスロス参照RSを利用可能と見なす。パスロス参照RSが非アクティブである(たとえば、非アクティブ化された)場合、UEは、(「プレースホルダー」がRRC設定されるにもかかわらず)そのパスロス参照RSが利用可能でないと仮定する。
【0077】
「パスロス参照RS ID」または「パスロス参照ID」または「パスロス参照」または「パスロスRS ID」という用語は、互換的に使用され得ることに留意されたい。
【0078】
MAC CE100は、以下のフィールドを有する。
【0079】
- サービングセルID102:このフィールドは、アクティブ化/非アクティブ化されたSRSリソースセットを含んでいる、サービングセルの識別情報を指示する。フィールドの長さは5ビットである。
【0080】
- BWP ID104:このフィールドは、アクティブ化/非アクティブ化されたSRSリソースセットを含んでいる、3GPP TS38.212において指定されているDCI帯域幅部分インジケータフィールドのコードポイントとしてUL BWPを指示する。フィールドの長さは2ビットである。
【0081】
- SRI ID106:このフィールドは、3GPP TS38.331において指定されているsri-PUSCH-PowerControlIdによって識別されるSRI PUSCH電力制御IDを指示する。フィールドの長さは4ビットである。
【0082】
- パスロスRS ID108:このフィールドは、アクティブ化/非アクティブ化されるべきである、3GPP TS38.331において指定されているPUSCH-PathlossReferenceRS-Idによって識別されるPUSCHパスロス参照RS IDを指示する。フィールドの長さは6ビットである。
【0083】
- E110:パスロスRS IDと(1つまたは複数の)SRI IDとの間のマッピング(または関連付け)が追加される(またはSRI IDが前に別のパスロスRS IDにマッピングされた場合、更新される)のか、削除される(その場合、(1つまたは複数の)SRI IDがパスロスRS IDにマッピングされない)のかを指示する。フィールドが、ある値にセットされた場合、マッピングは追加/更新される。フィールドが別の値にセットされた場合、マッピングは削除される。フィールドの長さは1ビットである。
【0084】
- F112:最後のオクテット中の1つのSRI IDの存在を指示する。ある値にセットされた場合、最後のオクテット中に1つのSRI IDフィールドと4つのRビットとがある。別の値にセットされた場合、最後のオクテット中に2つのSRI IDフィールドがあり、Rビットがない。フィールドの長さは1ビットである。
【0085】
- R114:0にセットされた予約済みビット。
【0086】
SRI IDフィールド106からわかるように、SRI IDは、電力制御エレメント/パラメータのセットを指示するために使用される。電力制御パラメータのこのセットは、パスロス推定のために使用される参照信号にマッピングされるように指示され得る。
【0087】
第1の例では、PUSCHパスロス参照RSアクティブ化/非アクティブ化MAC CEは、オクテット3から開始してオクテットnまで、1つまたは2つのSRIフィールドを含むことができる(たとえば、図6参照)。オクテット2はフィールドF112を含むことができ、F112は、最後のオクテットが1つのSRIフィールドを含むのか、2つのSRIフィールドを含むのかを決定する。この第1の例では、Eフィールドがないことがあることに留意されたい。
【0088】
UE側では、UEがMAC CE100などのMAC CEを受信したとき、UEは、長さフィールドから、MAC CE本体がいくつのオクテットを含んでいるかを決定する。さらに、UEは、Fフィールドから、最後のオクテットがいくつのSRIフィールドを含んでいるかを決定する。長さフィールドからの情報とFフィールドからの情報とを組み合わせて、UEは、いくつのSRIフィールドが1つのパスロス参照RSにマッピングされる(または関連付けられる)かを決定することが可能である。この情報に基づいて、UEは、たとえば、ネットワークノードにアップリンクグラント/送信を送出するための送信電力を決定することができる。
【0089】
第2の例では、MAC CEは、Fフィールドに加えて、Eフィールドを含む。Eフィールドは、パスロス参照RSへのSRIのマッピングをUEがどのように更新するべきであるかを決定する。より詳細には、Eフィールドは、パスロスRS IDと(1つまたは複数の)SRI IDとの間のマッピングが追加される(またはSRI IDが前に別のパスロスRS IDにマッピングされた場合、更新される)のか、削除される(その場合、(1つまたは複数の)SRI IDがパスロスRS IDにマッピングされない)のかを指示することができる。たとえば、フィールドが、ある値にセットされた場合、マッピングは追加/更新される。フィールドが別の値にセットされた場合、それは、MAC CE中で与えられるマッピングがUEによって削除されるべきであることを意味する。
【0090】
代替的に、Eフィールドは、UEが、このMAC CE中で与えられるSRIとパスロス参照RSとに関連するいずれかまたはすべての以前のマッピングを忘れるべきであるかどうか、あるいは、UEが、そのMAC CEを、指示されたSRIについての追加のマッピングを提供するものと見なすべきであるかどうかを制御することができる。この場合、たとえば、Eフィールドが0の値にセットされた場合、UEはマッピングを忘れ、Eフィールドが1にセットされた場合、UEは、SRI IDとパスロス参照RS IDとの間のマッピングを追加のマッピングと見なす。したがって、Eフィールドは、Eフィールドの値に応じて、忘れられるかまたは追加されるかのいずれかであるべきマッピングに関してUEに指示する。
【0091】
UEがこの第2の例においてMAC CEを受信したとき、UEは、長さフィールドとFフィールドとに基づいて、1つのパスロス参照RSにマッピングされるSRIフィールドの数を決定することができる。さらに、Eフィールドから、UEは、SRIフィールドが、マッピングについてUEが有した前の設定に関して、更新/追加されるのか削除されるのかを決定することができる。この情報(すなわち、長さフィールドおよびFフィールドおよびEフィールド)に基づいて、UEは、たとえば、ネットワークノードにアップリンクグラント/送信を送出するための送信電力を決定することができる。
【0092】
PUSCHパスロス参照RSアクティブ化/非アクティブ化MAC CE200の別の例が、図7に示されている。
【0093】
この例では、(図6の)フィールドE110は、A/Dフィールド210によって置き換えられる。
【0094】
より詳細には、図7のMAC CE200は、以下のフィールドを含む。
【0095】
- サービングセルID202:このフィールドは、アクティブ化/非アクティブ化されたSRSリソースセットを含んでいる、サービングセルの識別情報を指示する。フィールドの長さは5ビットである。
【0096】
- BWP ID204:このフィールドは、アクティブ化/非アクティブ化されたSRSリソースセットを含んでいる、3GPP TS38.212において指定されているDCI帯域幅部分インジケータフィールドのコードポイントとしてUL BWPを指示する。フィールドの長さは2ビットである。
【0097】
- SRI ID206:このフィールドは、3GPP TS38.331において指定されているsri-PUSCH-PowerControlIdによって識別されるSRI PUSCH電力制御IDを指示する。フィールドの長さは4ビットである。
【0098】
- パスロスRS ID208:このフィールドは、アクティブ化/非アクティブ化されるべきである、3GPP TS38.331において指定されているPUSCH-PathlossReferenceRS-Idによって識別されるPUSCHパスロス参照RS IDを指示する。フィールドの長さは6ビットである。
【0099】
- A/D210:このフィールドは、指示されたPUSCHパスロス参照RSをアクティブ化すべきなのか非アクティブ化すべきなのかを指示する。フィールドは、アクティブ化を指示するためにある値にセットされ、非アクティブ化を指示するために別の値にセットされる。フィールドの長さは1ビットである。
【0100】
- F212:最後のオクテット中の1つのSRI IDの存在を指示する。ある値にセットされた場合、最後のオクテット中に1つのSRI IDフィールドと4つのRビットとがある。別の値にセットされた場合、最後のオクテット中に2つのSRI IDフィールドがあり、Rビットがない。フィールドの長さは1ビットである。
【0101】
- R214:0にセットされた予約済みビット。
【0102】
この例では、MAC CEはA/Dフィールド210を含む。このフィールドは、指示されたPUSCHパスロス参照RSをアクティブ化すべきなのか非アクティブ化すべきなのかを指示する。たとえば、フィールドは、アクティブ化を指示するために1にセットされ、他の場合、フィールドは、非アクティブ化を指示する。
【0103】
UEがMAC CE200を受信したとき、UEは、指示されたPUSCHパスロス参照RSがアクティブ化されるのか非アクティブ化されるのかを決定することができる。A/D210フィールドがアクティブ化を指示する場合、UEは、PUSCHパスロス参照RSをアクティブ化する。この情報に基づいて、UEは、たとえば、どれが、ネットワークノードにアップリンク送信を送出するための送信電力を決定するために使用され得るアクティブ化されたPUSCHパスロス参照RSであるかを決定することができる。A/D210フィールドが非アクティブ化を指示する場合、UEは、送信電力を決定するために非アクティブ化されたPUSCHパスロス参照RSを使用しない。
【0104】
PUSCHパスロス参照RSアクティブ化/非アクティブ化MAC CE300の別の例が、図8に示されている。
【0105】
この例では、フィールドC312は、3つのフィールド、すなわち、Eフィールド110と、A/Dフィールド210と、Fフィールド112または212とのうちの2つを置き換えることができる。
【0106】
より詳細には、図8のMAC CE300は、以下のフィールドを含む。
【0107】
- サービングセルID302:このフィールドは、アクティブ化/非アクティブ化されたSRSリソースセットを含んでいる、サービングセルの識別情報を指示する。フィールドの長さは5ビットである。
【0108】
- BWP ID304:このフィールドは、アクティブ化/非アクティブ化されたSRSリソースセットを含んでいる、3GPP TS38.212において指定されているDCI帯域幅部分インジケータフィールドのコードポイントとしてUL BWPを指示する。フィールドの長さは2ビットである。
【0109】
- SRI ID306:このフィールドは、3GPP TS38.331において指定されているsri-PUSCH-PowerControlIdによって識別されるSRI PUSCH電力制御IDを指示する。フィールドの長さは4ビットである。
【0110】
- パスロスRS ID308:このフィールドは、アクティブ化/非アクティブ化されるべきである、3GPP TS38.331において指定されているPUSCH-PathlossReferenceRS-Idによって識別されるPUSCHパスロス参照RS IDを指示する。フィールドの長さは6ビットである。
【0111】
- C3012:このフィールドは、UEがMAC CE300をどのように解釈するべきであるかに関するオプションを指示する。たとえば、1つのコードポイントは、MAC CEがPUSCHパスロス参照RSを非アクティブ化することを指示する。第2のコードポイントは、MAC CEがPUSCHパスロス参照RSをアクティブ化するが、RRCによって与えられる、参照信号とのSRIマッピングを変更しないことを指示する。第3のコードポイントは、MAC CEがPUSCHパスロス参照RSをアクティブ化し、RRC設定されたマッピングによって与えられる、PUSCHパスロス参照RSへのSRI IDマッピングを追加することを指示する。第4のコードポイントは、MAC CEがPUSCHパスロス参照RSをアクティブ化し、RRC設定されたマッピングによって与えられる、PUSCHパスロス参照RSへのSRI IDマッピングを、PUSCHパスロス参照RSへの別のSRI IDマッピングと置き換えることを指示する。別の例では、1つのコードポイントは、MAC CEがPUSCHパスロス参照RSを非アクティブ化することを指示することができる。第2のコードポイントは、MAC CEがPUSCHパスロス参照RSをアクティブ化し、最後のオクテット中に1つのSRI IDを有することを指示することができる。第3のコードポイントは、MAC CEがPUSCHパスロス参照RSをアクティブ化し、最後のオクテット中に2つのSRI IDを有することを指示することができる。第4のコードポイントは、MAC CEがPUSCHパスロス参照RSをアクティブ化するが、SRIマッピングを変更せず、したがって、MAC CEが、SRI IDを伴うオクテットを有しないことを指示することができる。
【0112】
- F(随意、図示せず):最後のオクテット中の1つのSRI IDの存在を指示する。ある値にセットされた場合、最後のオクテット中に1つのSRI IDフィールドと4つのRビットとがある。別の値にセットされた場合、最後のオクテット中に2つのSRI IDフィールドがあり、Rビットがない。フィールドの長さは1ビットである。
【0113】
- R314:0にセットされた予約済みビット。
【0114】
注意として、図8に示されているFフィールドがない。この場合、SRIの数は、たとえば、Cフィールド312中に固定され、事前に埋め込まれ得る。
【0115】
この例では、MAC CE300は、Eフィールド、A/DフィールドまたはFフィールドの代わりに、Cフィールド312を含む。Cフィールド312は、2(ビット)の長さを有することができる。このフィールドは、UEがMAC CEをどのように解釈するべきであるかに関するオプションを指示する。
【0116】
たとえば、1つのコードポイントは、MAC CEがPUSCHパスロス参照RSを非アクティブ化することを指示する。第2のコードポイントは、MAC CEがPUSCHパスロス参照RSをアクティブ化するが、RRCによって与えられるSRIマッピングを変更しないことを指示する。第3のコードポイントは、MAC CEがPUSCHパスロス参照RSをアクティブ化し、PUSCHパスロス参照RSへのSRI IDマッピングを、RRC設定されたマッピングに追加することを指示する。第4のコードポイントは、MAC CEがPUSCHパスロス参照RSをアクティブ化し、PUSCHパスロス参照RSへのSRI IDマッピングを、RRC設定されたマッピングに置き換えることを指示する。
【0117】
UEがMAC CE300を受信したとき、UEは、Cフィールド312中に含まれている指示を決定し、その指示を適用することができる。UEは、PUSCHパスロス参照RSをアクティブ化し、PUSCHパスロス参照RSを更新するか、またはより多くのSRI IDマッピングを追加することができる。この情報に基づいて、UEは、さらに、たとえば、ネットワークノードにアップリンクグラント/送信を送出するための送信電力を決定することができる。Cフィールド312からの指示が、PUSCHパスロス参照RSを非アクティブ化することである場合、UEは、PUSCHパスロス参照RSを非アクティブ化する。
【0118】
MAC CEが指示することまたはアクティブ化することなどが述べられたとき、これは、MAC CE中で提供される情報を使用して、指示、アクティブ化などを実施するのがUEまたはUEのMACエンティティであることを意味することを理解されたい。
【0119】
次に図9を参照すると、電力制御のための無線デバイスにおける方法400のフローチャートが説明される。方法400は以下を含む。
【0120】
ステップ410:ネットワークノードからMAC CEを受信することであって、MAC CEが複数のオクテットと複数のフィールドとを含み、複数のフィールドのうちの第1のフィールドが、受信されたMAC CEの最後のオクテット中の電力制御パラメータのセットの数を指示するために使用され、電力制御パラメータのセットが、パスロス推定のために使用される参照信号に関連する、MAC CEを受信すること、および
【0121】
ステップ420:少なくとも、参照信号に関連する電力制御パラメータのセットに基づいて、ネットワークノードに送信を送出すること。
【0122】
たとえば、参照信号は、パスロスRS IDについてのフィールドによって指示され得、電力制御パラメータは、SRI IDについてのフィールドによって指示され得る。たとえば、1つのSRI ID(またはSRI IDについての1つのフィールド)は、電力制御パラメータの1つのセットを指示することができ、ここで、セットは、1つまたは複数の電力制御パラメータを含むことができる。SRI IDとパスロスRS IDとの間のマッピングは、SRI IDによって指示された電力制御パラメータが、パスロスRS IDによって指示された参照信号に関連するように、MAC CE中で確立され得る。
【0123】
たとえば、無線デバイスは、さらに、MAC CEの長さと第1のフィールドとに基づいて、参照信号に関連する電力制御パラメータのセットの総数を決定し得る。たとえば、第1のフィールドはFフィールドであり得、MAC CEの長さは、MAC CE中のLフィールドによって与えられ得るか、または論理チャネルID(LCID)によって決定される。一例が図6に示され得、ここで、第3のオクテットから開始して最後のオクテットまでのオクテットは、SRI IDを含んでいる。これらのオクテットは、最後のオクテットを除いて、オクテットごとに2つのSRI IDを含んでおり、最後のオクテットは、1つのSRI IDまたは2つのSRI IDを含んでいることがある。したがって、MAC CEのサイズと、最後のオクテット中のSRI IDの数とを知ると、UEは、SRI IDの総数を決定することができる。
【0124】
いくつかの例では、MAC CEは、参照信号を指示するための第2のフィールドをさらに含み得る。たとえば、第2のフィールドは、パスロスRS IDを含む/指示するフィールドであり得る。
【0125】
いくつかの例では、参照信号はサウンディング参照信号(SRS)であり得る。
【0126】
いくつかの例では、第1のフィールドは、MAC CEの最後のオクテット中の電力制御パラメータの1つのセットまたは2つのセットの数を指示し得る。たとえば、Fフィールドは、MAC CEの最後のオクテット中に1つのSRI IDがあるのか2つのSRI IDがあるのかを指示する。
【0127】
いくつかの例では、受信されたMAC CEは、第3のフィールドをさらに含み得る。
【0128】
いくつかの例では、第3のフィールドは、無線デバイスに、電力制御パラメータのセットと参照信号との間のマッピング(または関連付け)が更新されるのか、追加されるのか、削除されるのかを指示し得る。この場合、第3のフィールドはEフィールドであり得る。たとえば、Eフィールドは、Eフィールドの値に応じて、SRI IDとパスロスRS IDとの間のマッピング/関連付けの更新、追加または削除を指示することを可能にする。
【0129】
いくつかの例では、第3のフィールド(たとえば、Eフィールド)は、無線デバイスに、電力制御パラメータのセットと参照信号との間のすべての前のマッピングを削除するように指示することができる。
【0130】
いくつかの例では、第3のフィールドは、無線デバイスに、(パスロス推定のために使用されるために識別された)参照信号に基づいてアップリンク送信についてのパスロス推定を非アクティブ化またはアクティブ化するように指示することができる。この場合、第3のフィールドはA/Dフィールドであり得る。パスロス推定は、たとえば、PUSCHチャネルについて行われる。また、A/Dフィールド(またはMAC CE)がアクティブ化を指示するとき、それは、たとえば、ネットワークノードにアップリンク送信を送出するための送信電力を決定するために、どのアクティブ化されたPUSCHパスロス参照RS(または参照信号)が使用され得るかを、UEが決定することができることを意味する。
【0131】
いくつかの例では、第3のフィールドは、UEに、受信されたMAC CEをどのように解釈すべきかを指示することができる。この場合、第3のフィールドはCフィールドであり得る。
【0132】
たとえば、第3のフィールド(たとえば、Cフィールド)は、無線デバイスに、アップリンク送信についてのパスロス推定(たとえば、PUSCHパスロス推定)を非アクティブ化するように指示する第1のコードポイントと、無線デバイスに、PUSCHパスロス推定をアクティブ化するように指示するが、電力制御パラメータのセットと参照信号との間のマッピングを変更しない、第2のコードポイントと、無線デバイスに、PUSCHパスロス推定をアクティブ化することと、参照信号にマッピングされるべき電力制御パラメータのセットを追加することとを行うように指示する第3のコードポイントと、無線デバイスに、PUSCHパスロス推定をアクティブ化することと、電力制御パラメータのセットを、参照信号にマッピングされるべき電力制御パラメータの別のセットと置き換えることとを行うように指示する第4のコードポイントとを含み得る。
【0133】
図10は、電力制御のための、gNBなどのネットワークノードにおける方法500のフローチャートを示す。方法500は以下を含む。
【0134】
ステップ510:無線デバイスにメディアアクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)を送出することであって、MAC CEが複数のオクテットを含み、複数のオクテットの各々が複数のフィールドを含み、複数のフィールドのうちの第1のフィールドが、MAC CEの最後のオクテット中の電力制御パラメータのセットの数を指示するために使用され、電力制御パラメータのセットが、パスロス推定のために使用される参照信号に関連する、メディアアクセス制御(MAC)制御エレメント(CE)を送出すること、および
【0135】
ステップ520:参照信号に関連する電力制御パラメータの少なくともセットに基づいて、送信を受信すること。
【0136】
たとえば、参照信号は、パスロスRS ID108についてのフィールドによって指示され得、電力制御パラメータは、SRI ID106についてのフィールドによって指示され得る。たとえば、1つのSRI ID(またはSRI IDについての1つのフィールド)は、電力制御パラメータの1つのセットを指示することができ、ここで、セットは、1つまたは複数の電力制御パラメータを含むことができる。SRI IDとパスロスRS IDとの間のマッピングは、SRI IDによって指示された電力制御パラメータが、パスロスRS IDによって指示された参照信号に関連するように、MAC CE中で確立され得る。
【0137】
いくつかの例では、参照信号に関連する電力制御パラメータのセットの総数は、MAC CEの長さと第1のフィールドとに基づいて決定され得る。
【0138】
いくつかの例では、MAC CEの長さは、MAC CE中のLフィールドによって与えられ得るか、または論理チャネルID(LCID)によって決定される。
【0139】
いくつかの例では、MAC CEは、参照信号を指示するための第2のフィールドをさらに含むことができる。たとえば、第2のフィールドは、パスロスRS IDを含む/指示するフィールドであり得る。
【0140】
いくつかの例では、参照信号はサウンディング参照信号(SRS)であり得る。
【0141】
いくつかの例では、第1のフィールドは、MAC CEの最後のオクテット中の電力制御パラメータの1つのセットまたは2つのセットの数を指示することができる。たとえば、Fフィールドは、MAC CEの最後のオクテット中に1つのSRI IDがあるのか2つのSRI IDがあるのかを指示する。
【0142】
いくつかの例では、MAC CEは、第3のフィールドをさらに含み得る。
【0143】
いくつかの例では、第3のフィールドは、無線デバイスに、電力制御パラメータのセットと参照信号との間のマッピングが更新されるのか、追加されるのか、削除されるのかを指示することができる。この場合、第3のフィールドはEフィールドであり得る。たとえば、Eフィールドは、Eフィールドの値に応じて、SRI IDとパスロスRS IDとの間のマッピング/関連付けの更新、追加または削除を指示することを可能にする。
【0144】
いくつかの例では、第3のフィールド(たとえば、Eフィールド)は、無線デバイスに、電力制御パラメータのセットと参照信号との間のすべての前のマッピングを削除するように指示することができる。
【0145】
いくつかの例では、第3のフィールドは、無線デバイスに、(パスロス推定のために使用されるべき)参照信号に基づいてアップリンク送信についてのパスロス推定を非アクティブ化またはアクティブ化するように指示することができる。この場合、第3のフィールドはA/Dフィールドであり得る。パスロス推定は、たとえば、PUSCHチャネルについて行われる。
【0146】
いくつかの例では、第3のフィールドは、UEに、受信されたMAC CEをどのように解釈すべきかを指示することができる。この場合、第3のフィールドはCフィールドであり得る。
【0147】
たとえば、第3のフィールド(たとえば、Cフィールド)は、無線デバイスに、参照信号に基づいてアップリンク送信についてのパスロス推定を非アクティブ化するように指示する第1のコードポイントと、無線デバイスに、参照信号に基づいてアップリンク送信についてのパスロス推定をアクティブ化するように指示するが、電力制御パラメータのセットと参照信号との間のマッピングを変更しない、第2のコードポイントと、無線デバイスに、参照信号に基づいてアップリンク送信についてのパスロス推定をアクティブ化することと、参照信号にマッピングされるべき電力制御パラメータのセットを追加することとを行うように指示する第3のコードポイントと、無線デバイスに、参照信号に基づいてアップリンク送信についてのパスロス推定をアクティブ化することと、電力制御パラメータのセットを、参照信号にマッピングされるべき電力制御パラメータの別のセットと置き換えることとを行うように指示する第4のコードポイントとを含むことができる。
【0148】
注意として、電力制御パラメータのセットと参照信号との間の関連付けは、SRI IDとPUSCHパスロスIDとの間のマッピングによって与えられ得る。
【0149】
図11は、無線通信のために使用され得る無線ネットワーク600の一例を示す。無線ネットワーク600は、UE610と、様々なコアネットワークノードを備え得るコアネットワーク630に直接または間接的に接続された複数の無線ネットワークノード620(たとえば、ノードB(NB)無線ネットワークコントローラ(RNC)、エボルブドNB(eNB)、次世代NB(gNB)など)とを含む。ネットワーク600は、Universal Mobile Telecommunication System(UMTS)地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)と拡張UMTS地上無線アクセスネットワーク(EUTRAN)とを含む、任意の好適な無線アクセスネットワーク(RAN)展開シナリオを使用し得る。UE610は、無線インターフェース上で無線ネットワークノード620と直接通信することが可能であり得る。いくつかの実施形態では、UEは、D2D(device-to-device)通信を介して互いと通信することも可能であり得る。いくつかの実施形態では、ネットワークノード620はまた、たとえば、インターフェース(たとえば、LTEにおけるX2、または他の好適なインターフェース)を介して互いと通信することが可能であり得る。
【0150】
一例として、UE610は、無線インターフェース上で無線ネットワークノード620と通信し得る。すなわち、UE610は、無線ネットワークノード620に無線信号を送信し、および/または無線ネットワークノード620から無線信号を受信し得る。無線信号は、ボイストラフィック、データトラフィック、制御信号、および/または任意の他の好適な情報を含んでいることがある。いくつかの実施形態では、無線ネットワークノード620に関連する無線信号カバレッジのエリアは、セルと呼ばれることがある。
【0151】
UEは、無線デバイス、無線通信デバイス、ターゲットデバイス、D2D(device to device)UE、マシン型UEまたはマシンツーマシン通信(M2M)が可能なUE、UEを装備したセンサー、iPAD、タブレット、モバイル端末、スマートフォン、ラップトップ組込み装備(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、ユニバーサルシリアルバス(USB)ドングル、顧客構内機器(CPE)などであり得ることに留意されたい。
【0152】
いくつかの実施形態では、「ネットワークノード」は、(基地局、無線基地局、基地トランシーバ局、基地局コントローラ、ネットワークコントローラ、gNB、NR BS、エボルブドノードB(eNB)、ノードB、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、リレーノード、アクセスポイント、無線アクセスポイント、リモートラジオユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)、(MSR BSとしても知られる)マルチスタンダードBSなどを含むことができる)無線アクセスノードなどの無線ネットワークノード、コアネットワークノード(たとえば、MME、SONノード、協調ノード、測位ノード、MDTノードなど)、さらには、外部ノード(たとえば、第三者ノード、現在のネットワークの外部のノード)などを含み得る、任意の種類のネットワークノードであり得る。ネットワークノードは、テスト機器をも備え得る。
【0153】
いくつかの実施形態では、ネットワークノード620は、無線ネットワークコントローラ(図示せず)とインターフェースし得る。無線ネットワークコントローラは、ネットワークノード620を制御し得、いくつかの無線リソース管理機能、モビリティ管理機能、および/または他の好適な機能を提供し得る。いくつかの実施形態では、無線ネットワークコントローラの機能は、ネットワークノード620中に含まれ得る。無線ネットワークコントローラは、コアネットワークノード640とインターフェースし得る。いくつかの実施形態では、無線ネットワークコントローラは、相互接続ネットワーク630を介してコアネットワークノード640とインターフェースし得る。
【0154】
相互接続ネットワーク630は、オーディオ、ビデオ、信号、データ、メッセージ、または前述の任意の組合せを送信することが可能な相互接続システムを指し得る。相互接続ネットワーク630は、公衆交換電話網(PSTN)、パブリックまたはプライベートデータネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネット、有線または無線ネットワークなどのローカル、地域、またはグローバル通信またはコンピュータネットワーク、企業イントラネット、あるいはそれらの組合せを含む任意の他の好適な通信リンクの全部または一部分を含み得る。
【0155】
いくつかの実施形態では、コアネットワークノード640は、無線デバイス310のための通信セッションの確立および様々な他の機能を管理し得る。コアネットワークノード640の例は、MSC、MME、SGW、PGW、O&M、OSS、SON、測位ノード(たとえば、E-SMLC)、MDTノードなどを含み得る。無線デバイス110は、非アクセス階層レイヤを使用していくつかの信号をコアネットワークノード640と交換し得る。非アクセス階層シグナリングでは、無線デバイス610とコアネットワークノード640との間の信号は、無線アクセスネットワークを通して透過的に受け渡され得る。いくつかの実施形態では、ネットワークノード620は、ノード間インターフェース上で1つまたは複数の他のネットワークノードとインターフェースし得る。たとえば、ネットワークノード620は、X2インターフェース上で互いにインターフェースし得る。
【0156】
図11はネットワーク600の特定の構成を示しているが、本開示は、本明細書で説明される様々な実施形態が、任意の好適な設定を有する様々なネットワークに適用され得ることを企図する。たとえば、ネットワーク600は、任意の好適な数の無線デバイス610およびネットワークノード620、ならびに無線デバイス間の通信、または無線デバイスと(固定電話などの)別の通信デバイスとの間の通信をサポートするのに好適な任意の追加のエレメントを含み得る。実施形態は、任意の好適な通信規格をサポートし、任意の好適な構成要素を使用する任意の適切なタイプの通信システムにおいて実装され得、無線デバイスが信号(たとえば、データ)を受信および/または送信する任意の無線アクセス技術(RAT)またはマルチRATシステムに適用可能である。いくつかの実施形態がNRおよび/またはLTEについて説明されるが、実施形態は、UTRA、E-UTRA、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)、WiFi、Bluetooth、次世代RAT(NR、NX)、4G、5G、LTE FDD/TDDなど、任意のRATに適用可能であり得る。さらに、通信システム600は、それ自体がホストコンピュータに接続され得る(たとえば、図20参照)。(無線デバイス610およびネットワークノード620を伴う)ネットワーク600は、LAAまたは未ライセンススペクトルにおいて動作することが可能であり得る。
【0157】
図12は、本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイス610の概略ブロック図である。示されているように、無線デバイス610は、1つまたは複数のプロセッサ710(たとえば、中央処理ユニット(CPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)など)とメモリ720とを備える回路700を含む。無線デバイス610は、1つまたは複数のアンテナ760に結合された1つまたは複数の送信機740と1つまたは複数の受信機750とを各々含む、1つまたは複数のトランシーバ730をも含む。さらに、処理回路700は、入力インターフェース780と出力インターフェース785とに接続され得る。入力インターフェース780と出力インターフェース785とは、通信インターフェースと呼ばれることがある。無線デバイス610は電源790をさらに備え得る。
【0158】
いくつかの実施形態では、上記で説明された無線デバイス610の機能は、たとえば、メモリ720に記憶され、(1つまたは複数の)プロセッサ710によって実行される、ソフトウェアで完全にまたは部分的に実装され得る。たとえば、プロセッサ710は、無線デバイス610によって実施されるすべての機能を実施するように設定される。たとえば、プロセッサ710は、方法400図9の任意のステップを実施するように設定され得る。
【0159】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのプロセッサ710によって実行されたとき、本明細書で説明される実施形態のいずれかに従って、少なくとも1つのプロセッサ710に無線デバイス610の機能を行わせる命令を含むコンピュータプログラムが提供される。いくつかの実施形態では、上述のコンピュータプログラム製品を含んでいるキャリアが提供される。キャリアは、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体(たとえば、メモリなど、非一時的コンピュータ可読媒体)のうちの1つである。
【0160】
図13は、本開示のいくつかの他の実施形態による、無線デバイス610の概略ブロック図である。無線デバイス610は、1つまたは複数のモジュール795を含み、その各々はソフトウェアで実装される。(1つまたは複数の)モジュール795は、本明細書で説明される無線デバイス610の機能を提供する。たとえば、モジュール795は、図9のステップ410を実施するように動作可能な受信モジュールと、図9のステップ420を実施するように動作可能な送出モジュールとを備える。
【0161】
図14は、本開示のいくつかの実施形態による、ネットワークノード620の概略ブロック図である。示されているように、ネットワークノード620は、1つまたは複数のプロセッサ810(たとえば、CPU、ASIC、FPGAなど)とメモリ820とを備える処理回路800を含む。ネットワークノードは、ネットワークインターフェース830をも含む。ネットワークノード320は、1つまたは複数のアンテナ870に結合された1つまたは複数の送信機850と1つまたは複数の受信機860とを各々含む、1つまたは複数のトランシーバ840をも含む。いくつかの実施形態では、上記で説明されたネットワークノード620の機能は、たとえば、メモリ820に記憶され、(1つまたは複数の)プロセッサ810によって実行される、ソフトウェアで完全にまたは部分的に実装され得る。たとえば、プロセッサ810は、図10の方法500の任意のステップを実施するように設定され得る。
【0162】
図15は、本開示のいくつかの他の実施形態による、ネットワークノード620の概略ブロック図である。ネットワークノード620は、1つまたは複数のモジュール880を含み、その各々はソフトウェアで実装される。(1つまたは複数の)モジュール880は、本明細書で説明されるネットワークノード620の機能を提供する。(1つまたは複数の)モジュール880は、図10のステップ510を実施するように動作可能な送出モジュールと、図10の520を実施するように動作可能な受信モジュールとを備え得る。
【0163】
図16は、本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイス610またはネットワークノード620の仮想化された実施形態を示す概略ブロック図である。本明細書で使用される「仮想化された」ノード1600は、ネットワークノード620または無線デバイス610の機能の少なくとも一部分が、(たとえば、(1つまたは複数の)ネットワークにおける(1つまたは複数の)物理処理ノード上で実行する(1つまたは複数の)仮想マシンを介して)仮想構成要素として実装される、ネットワークノード620または無線デバイス610である。たとえば、図16では、いくつかの実施形態の方法または方法の一部を実装するインスタンスまたは仮想アプライアンス1620が提供される。1つまたは複数のインスタンスは、クラウドコンピューティング環境1600において稼働する。クラウドコンピューティング環境は、1つまたは複数のインスタンスまたは仮想アプリケーション1620のための処理回路1630とメモリ1690-1とを提供する。メモリ1690-1は、処理回路1660によって実行可能な命令1695を含んでおり、それにより、インスタンス1620は、いくつかの実施形態に関して本明細書で説明される方法または方法の一部を実行するように動作可能である。
【0164】
クラウドコンピューティング環境1600は、ハードウェア1630を含む1つまたは複数の汎用ネットワークデバイスを備え、ハードウェア1630は、商用オフザシェルフ(COTS)プロセッサ、専用特定用途向け集積回路(ASIC)、あるいはデジタルまたはアナログハードウェア構成要素または専用プロセッサを含む任意の他のタイプの処理回路であり得る、1つまたは複数のプロセッサまたは処理回路1660のセットと、物理ネットワークインターフェース1680を含むネットワークインターフェースカードとしても知られる(1つまたは複数の)ネットワークインターフェースコントローラ(NIC)1670とを備える。汎用ネットワークデバイスは、プロセッサ1660によって実行可能なソフトウェアおよび/または命令1695を記憶した非一時的機械可読記憶媒体1690-2をも含む。動作中に、(1つまたは複数の)プロセッサ/処理回路1660は、仮想マシンモニタ(VMM)と呼ばれることがあるハイパーバイザ1650と、ハイパーバイザ1650によって稼働される1つまたは複数の仮想マシン1640とをインスタンス化するためにソフトウェア/命令1695を実行する。
【0165】
仮想マシン1640は、プログラムが物理的な仮想化されていないマシン上で実行しているかのようにプログラムを稼働させる、物理マシンのソフトウェア実装形態であり、アプリケーションは、概して、アプリケーションが「ベアメタル(bare metal)」ホスト電子デバイス上で稼働することとは対照的に、仮想マシン上で稼働していることを知らないが、いくつかのシステムは、オペレーティングシステムまたはアプリケーションが、最適化目的のために仮想化の存在に気づくことを可能にする準仮想化(para-virtualization)を提供する。仮想マシン1640の各々と、その仮想マシン1640に専用のハードウェアであろうと、および/またはその仮想マシン1640によって(1つまたは複数の)仮想マシン1640のうちの他の仮想マシン1640と時間的に共有されるハードウェア1630のタイムスライスであろうと、その仮想マシン1640を実行するハードウェア1630のその一部とは、(1つまたは複数の)別個の仮想ネットワークエレメント(VNE)を形成する。
【0166】
ハイパーバイザ1650は、仮想マシン1640に、ネットワーキングハードウェアのように見える仮想動作プラットフォームを提示し得、仮想マシン1640は、(1つまたは複数の)制御通信および設定モジュールならびに(1つまたは複数の)転送テーブルなどの機能を実装するために使用され得、ハードウェアのこの仮想化は、ネットワーク機能仮想化(NFV)と呼ばれることがある。したがって、NFVは、多くのネットワーク機器タイプを、データセンタおよび顧客構内機器(CPE)中に位置し得る、業界標準高ボリュームサーバハードウェア、物理スイッチ、および物理ストレージ上にコンソリデートするために使用され得る。インスタンスまたは仮想アプリケーション1620の異なる実施形態が、(1つまたは複数の)仮想マシン1640のうちの1つまたは複数上で実装され得、実装は別様に行われ得る。
【0167】
いくつかの実施形態では、上述のコンピュータプログラム製品を備えるキャリアが提供される。キャリアは、電子信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体(たとえば、メモリなど、非一時的コンピュータ可読媒体)のうちの1つである。
【0168】
いくつかの実施形態は、機械可読媒体(媒体において具現化されたコンピュータ可読プログラムコードを有する、コンピュータ可読媒体、プロセッサ可読媒体、またはコンピュータ使用可能媒体とも呼ばれる)に記憶された非一時的ソフトウェア製品として表され得る。機械可読媒体は、ディスケット、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク読取り専用メモリ(DVD-ROM)メモリデバイス(揮発性または不揮発性)、または同様の記憶機構を含む、磁気、光、または電気的記憶媒体を含む任意の好適な有形媒体であり得る。機械可読媒体は、実行されたとき、プロセッサに、説明された実施形態のうちの1つまたは複数による方法におけるステップを実施させる、命令、コードシーケンス、設定情報、または他のデータの様々なセットを含んでいることがある。当業者は、説明された実施形態を実装するのに必要な他の命令および動作も、機械可読媒体に記憶され得ることを諒解されよう。機械可読媒体から稼働するソフトウェアは、説明されたタスクを実施するために回路とインターフェースし得る。
【0169】
上記で説明された実施形態は、例にすぎないものとする。添付の特許請求の範囲によってのみ規定される、その説明の範囲から逸脱することなく、当業者によって特定の実施形態の改変、修正および変形が実現され得る。
図1
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