(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-06
(45)【発行日】2024-02-15
(54)【発明の名称】フレキシブルスクリーン支持装置およびインテリジェント端末
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20240207BHJP
G03B 21/58 20140101ALI20240207BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20240207BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
G03B21/58
G09F9/00 351
G09F9/30 308Z
(21)【出願番号】P 2022574830
(86)(22)【出願日】2021-05-27
(86)【国際出願番号】 CN2021096265
(87)【国際公開番号】W WO2021249195
(87)【国際公開日】2021-12-16
【審査請求日】2022-12-05
(31)【優先権主張番号】202010538106.2
(32)【優先日】2020-06-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【氏名又は名称】山田 卓二
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【氏名又は名称】岡部 博史
(72)【発明者】
【氏名】曹 麗
【審査官】村上 遼太
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-316297(JP,A)
【文献】特開2007-079271(JP,A)
【文献】特開2012-159853(JP,A)
【文献】特表2019-515763(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0124937(US,A1)
【文献】国際公開第2019/201948(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B21/132
21/56-21/64
G09F 9/00-9/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
順にヒンジ連結された複数の支持ブロック(11)を備える折曲板(1)であって、各支持ブロック(11)の上部の幅は、隣り合った支持ブロック(11)同士の間に回転隙間を形成するように徐々に小さくなる折曲板(1)と、
一部が前記複数の支持ブロック(11)の上部を貫通し、他の一部が前記複数の支持ブロック(11)の下部を貫通する連結紐(2)と、
前記連結紐(2)に連結され、前記連結紐(2)の前記一部を引っ張って隣り合った支持ブロック(11)同士の上部を互いに接触させることで前記折曲板(1)を湾曲するように構成され、更に、前記連結紐(2)の前記他の一部を引っ張って隣り合った支持ブロック(11)同士の上部を互いに離脱させることで前記折曲板(1)を展開するように構成される駆動機構(3)と、を備える、
フレキシブルスクリーン支持装置。
【請求項2】
前記支持ブロック(11)が柱状構造をなし、前記支持ブロック(11)の上部の断面形状が台形であり、下部の断面形状が矩形である、
請求項1に記載のフレキシブルスクリーン支持装置。
【請求項3】
前記複数の支持ブロック(11)の形状およびサイズがそれぞれ同じである、
請求項1に記載のフレキシブルスクリーン支持装置。
【請求項4】
前記折曲板(1)は、連結ロッド(12)を更に備え、前記支持ブロック(11)の側壁に取付孔(111)が設けられ、前記連結ロッド(12)が、隣り合った2つの支持ブロック(11)の前記取付孔(111)内を貫設して前記隣り合った2つの支持ブロック(11)をヒンジ連結させる、
請求項1に記載のフレキシブルスクリーン支持装置。
【請求項5】
前記支持ブロック(11)および前記連結ロッド(12)がそれぞれ硬質材料で作製される、
請求項4に記載のフレキシブルスクリーン支持装置。
【請求項6】
前記駆動機構(3)がモータであり、前記連結紐(2)の一端が末端の支持ブロック(11)の上部に固定され、前記連結紐(2)の他端が前記末端の支持ブロック(11)の下部に固定され、前記連結紐(2)の中間部が前記モータの出力軸に固定され、前記末端が前記駆動機構(3)から離れた端である、
請求項1から5のいずれか1項に記載のフレキシブルスクリーン支持装置。
【請求項7】
前記支持ブロック(11)は、前記連結紐(2)による連結方向と交差する長手方向を有し、
前記連結紐(2)および前記駆動機構(3)がそれぞれ少なくとも2グループ設けられ、前記少なくとも2グループの連結紐(2)が前記支持ブロック(11)の
前記長手方向に沿って均一に分布し、各グループの連結紐(2)が
各グループの駆動機構(3)に対応して連結される、
請求項6に記載のフレキシブルスクリーン支持装置。
【請求項8】
前記連結紐(2)が柔軟な弾性材質の紐である、
請求項1に記載のフレキシブルスクリーン支持装置。
【請求項9】
フレキシブルスクリーンと、請求項1から8のいずれか1項に記載のフレキシブルスクリーン支持装置とを備え、前記フレキシブルスクリーンが前記フレキシブルスクリーン支持装置に設けられている、
インテリジェント端末。
【請求項10】
前記フレキシブルスクリーンは、前記フレキシブルスクリーン支持装置の折曲板(1)における複数の支持ブロック(11)の下端面に密着されている、
請求項9に記載のインテリジェント端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、通信技術分野に関し、例えば、フレキシブルスクリーン支持装置およびインテリジェント端末に関する。
【背景技術】
【0002】
大画面端末は、ユーザにより良好なインターネットおよびゲームの視聴上の映像・音楽の享受をもたらすが、携帯しにくい。小画面端末は携帯しやすいが、インターネットおよびゲームの動画の場合、体験が不十分であるため、ユーザのニーズに応じて表示画面の面積のサイズを変えることができる端末が必要となり、大画面の官能享受および小画面の携帯しやすさという2重の利点を兼ね備えることができる。
【0003】
上記ニーズを満たすために、フレキシブルスクリーンの変形可能なインテリジェント端末は生まれる。フレキシブルスクリーンが自由に湾曲することができるため、表示系のインテリジェント端末製品は固有の剛性構造から脱却することができ、フレキシブルスクリーン端末は、ユーザのニーズに応じて実際の表示画面の面積のサイズを変えることができ、大画面の官能享受および小画面の携帯しやすさを兼ね備えることができ、既にインテリジェント端末製品の重要な発展方向となっている。
【0004】
フレキシブルスクリーン端末および折り畳みスクリーン端末は、いずれも手動操作でフレキシブルスクリーンを湾曲し、湾曲過程において、使用者の手動操作の力が強すぎることにより、フレキシブルスクリーンが破損する可能性があるとともに、手動操作が利便性および技術感に欠けるため、ユーザ体験は良くない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願は、フレキシブルスクリーンが湾曲過程で破損することを回避し、製品の利便性および知能性を向上させるためのフレキシブルスクリーン支持装置およびインテリジェント端末を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
フレキシブルスクリーン支持装置は、折曲板、連結紐および駆動機構を備え、前記折曲板が、順にヒンジ連結された複数の支持ブロックを備え、各支持ブロックの上部の幅が、隣り合った支持ブロック同士の間に回転隙間を形成するように徐々に小さくなり、前記連結紐の一部が前記複数の支持ブロックの上部を貫通し、前記連結紐の他の一部が前記複数の支持ブロックの下部を貫通し、前記駆動機構が前記連結紐に連結され、前記駆動機構が、前記連結紐の前記一部を引っ張って隣り合った支持ブロック同士の上部を互いに接触させることで前記折曲板を湾曲するように構成され、前記駆動機構が、更に、前記連結紐の前記他の一部を引っ張って隣り合った支持ブロック同士の上部を互いに離脱させることで前記折曲板を展開するように構成されている。
【0007】
インテリジェント端末は、フレキシブルスクリーンと、上記フレキシブルスクリーン支持装置とを備え、前記フレキシブルスクリーンが前記フレキシブルスクリーン支持装置に設けられている。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本願の実施例に係るフレキシブルスクリーン支持装置が展開状態にある構造模式図を示す。
【
図2】本願の実施例に係るフレキシブルスクリーン支持装置が湾曲状態にある構造模式図を示す。
【
図3】本願の実施例に係る支持ブロックおよび連結ロッドの分解構造模式図を示す。
【
図4】本願の実施例に係る支持ブロックの断面図を示す。
【
図5】本願の実施例に係るフレキシブルスクリーン支持装置の湾曲過程の模式図を示す。
【
図6】本願の実施例に係るフレキシブルスクリーン支持装置の展開過程の模式図を示す。
【符号の説明】
【0009】
1 折曲板
11 支持ブロック
111 取付孔
12 連結ロッド
2 連結紐
3 駆動機構
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面および実施例を参照しながら本願について説明する。
【0011】
本願の説明において、特に規定および限定がない限り、「接続」、「連結」、「固定」という用語は広義に解釈されるべきであり、例えば、固定接続であってもよし、着脱可能な接続であってもよいし、一体成形であってもよく、機械的接続であってもよいし、電気的接続であってもよく、直接接続であってもよいし、中間媒体を介する間接的な接続であってもよく、2つの素子の内部の連通または2つの素子の相互作用の関係であってもよい。場合によって上記用語の本願における意味を理解することができる。
【0012】
本願において、特に規定および限定がない限り、第1特徴が第2特徴の「上」または「下」にあることは、第1特徴と第2特徴とが直接接触することを含んでもよく、第1特徴と第2特徴とが直接接触するのではなく、それらの間の他の特徴を介して接触することを含んでもよい。更に、第1特徴が第2特徴の「上」、「上方」および「上面」にあることは、第1特徴が第2特徴の真上および斜め上にあることを含み、または第1特徴の水平高さが第2特徴よりも高いことを表すだけである。第1特徴が第2特徴の「下」、「下方」および「下面」にあることは、第1特徴が第2特徴の直下および斜め下にあることを含み、または第1特徴の水平高さが第2特徴よりも低いことを表すだけである。
【0013】
本願の説明において、「上」、「下」、「左」、「右」という用語等の方位または位置関係は、図面に示す方位または位置関係に基づいて説明を容易にして操作を簡略化するためのものに過ぎず、指している装置または素子が必ず特定の方位を有し、特定の方位で構造されて操作される必要があることを指示または暗示するものではないため、本願を限定するものと理解できない。また、「第1」、「第2」という用語は、記述上で区別するためのものに過ぎず、特別な意味がない。
【0014】
図1は、本願の実施例に係るフレキシブルスクリーン支持装置が展開状態にある構造模式図を示す。
図2は、本願の実施例に係るフレキシブルスクリーン支持装置が湾曲状態にある構造模式図を示す。
図1~
図2を参照し、本願の実施例は、フレキシブルスクリーン支持装置を提供し、湾曲可能なフレキシブルスクリーン製品に適用され、該湾曲可能なフレキシブルスクリーン製品は、インテリジェントフォン、インテリジェントウォッチ、インテリジェントタブレット等を含むが、これらに限定されない。該フレキシブルスクリーン支持装置は、折曲板1、連結紐2および駆動機構3を備える。折曲板1は、フレキシブルスクリーンを支持するように構成される表面を備え、湾曲可能で湾曲状態および展開状態を有することで、フレキシブルスクリーンは対応して湾曲したり展開したりする。折曲板1は、順にヒンジ連結された複数の支持ブロック11を備え、複数の支持ブロック11の少なくとも一側の表面は共同でフレキシブルスクリーンを支持する表面を構成する。各支持ブロック11の上部の幅は徐々に小さくなり、即ち、支持ブロック11の上部の幅はその下部の幅よりも小さく、折曲板1が展開状態にある場合、隣り合った2つの支持ブロック11の上部は回転隙間を形成し、折曲板1が湾曲状態にある場合、隣り合った2つの支持ブロック11の上部は互いに接触する。順にヒンジ連結された複数の支持ブロック11の相互係合により、折曲板1は湾曲して変形し、フレキシブルスクリーン支持装置の湾曲状態と展開状態との変換を実現する。本願の実施例に記載の「上部」とは、
図1における支持ブロック11の上寄り部分を指し、「下部」とは、
図1における支持ブロック11の下寄り部分を指し、該用語は、説明を容易にするためのものに過ぎず、支持ブロック11が必ず特定の方位を有する必要があることを指示または暗示するものではない。
【0015】
本願の実施例において、連結紐2は、柔軟な弾性材質の細かい紐であることが好ましく、連結紐2の一部は複数の支持ブロック11の上部を順に貫通し、他の一部は複数の支持ブロック11の下部を順に貫通する。折曲板1が展開状態にある場合、連結紐2により複数の支持ブロック11の上部を引き締めて複数の支持ブロック11の下部を緩めると、折曲板1における複数の支持ブロック11の上部を順に密着させることができ、複数の支持ブロック11の下部に隙間が現れ、折曲板1は上部方向へ湾曲する。折曲板1が湾曲状態にある場合、連結紐2により複数の支持ブロック11の下部を引き締めて複数の支持ブロック11の上部を緩めると、折曲板1における隣り合った2つの支持ブロック11の下部を順に密着させることができ、上部に隙間が現れ、折曲板1は下部方向へ展開する。本実施例の連結紐2は、更に駆動機構3と連結され、駆動機構3の駆動で張るまたは緩めることができる。駆動機構3は制御装置と信号接続され、インテリジェント端末のソフトウェア制御システムと係合することにより、フレキシブルスクリーンの湾曲または展開をワンタッチで制御することを実現することができる。
【0016】
本願の実施例において、フレキシブルスクリーン支持装置の湾曲角度は、予め設定することができ、フレキシブルスクリーンが湾曲時に適当な湾曲半径に維持できることを確保するために、フレキシブルスクリーンの材質性能、ユーザの使用シーン等に基づいて設定することができ、湾曲半径が小さすぎるまたはかかる力が大きすぎることにより破損することがない。更に、フレキシブルスクリーンを展開する時、フレキシブルスクリーン支持装置は、フレキシブルスクリーンに確実な硬性支持を提供することができる。上記予め設定された湾曲角度は1つに限定されず、安全使用要求を満たす複数の湾曲角度を設定してもよく、ユーザは、ソフトウェア制御システムにより、フレキシブルスクリーンの異なる湾曲状態間での変換を実現することができる。
【0017】
本願の実施例は、自動的に湾曲できるフレキシブルスクリーン支持装置を提供し、駆動機構3により連結紐2を駆動し、連結紐2が折曲板1の上部を引き締めると、折曲板1における隣り合った2つの支持ブロック11の上部は互いに接触し、折曲板1は湾曲状態をなし、連結紐2が折曲板1の下部を引き締めると、折曲板1における隣り合った2つの支持ブロック11の上部に回転隙間があり、折曲板1は展開状態をなし、これにより、フレキシブルスクリーンの自動湾曲および自動展開を実現する。本願は、フレキシブルスクリーンの自動湾曲および自動展開を実現し、フレキシブルスクリーンの使用の安全性を確保し、製品の利便性および知能性を強化し、製品はより技術感を持ち、ユーザ体験の向上に寄与する。
【0018】
本実施例の駆動機構3は、モータであることが好ましく、連結紐2は一本分の紐であり、その一端は末端(即ち、駆動機構3から離れた端)の支持ブロック11の上部に固定され、他端は末端の支持ブロック11の下部に固定され、連結紐2の中間部はモータの出力軸に固定され、これにより、モータが回転すると、連結紐2の一端は引き締められ、他端は緩められる。好ましくは、本実施例の連結紐2およびモータがそれぞれ少なくとも2グループ設けられ、少なくとも2グループの連結紐2は、支持ブロック11の長さ方向に沿って均一に分布し、少なくとも2グループの連結紐2は1対1で対応して少なくとも2グループのモータに連結され、該設定により、折曲板1の運動バランスを向上させ、フレキシブルスクリーンをより良く支持することができる。他の実施例において、1グループのモータのみを設定してもよく、1グループのモータと伝動システムとの係合により複数グループの連結紐2を動かせ、構造を簡素化し、コストを節約する。
【0019】
図3は、本願の実施例に係る支持ブロック11および連結ロッド12の分解構造模式図を示す。
図4は、本願の実施例に係る支持ブロック11の断面図を示す。
図3~
図4を参照し、本実施例において、好ましくは、支持ブロック11は柱状構造をなし、複数の支持ブロック11の形状、サイズはいずれも同じである。支持ブロック11の上部の断面形状は台形であり、下部の断面形状は矩形であり、且つ、台形の下辺長さと矩形の上辺長さとは同じであり、即ち、支持ブロック11の断面全体は六角形をなす。本実施例において、好ましくは、支持ブロック11の下部端面は、フレキシブルスクリーンに密着するように構成される。上記台形の構造は、支持ブロック11の上部の幅をその下部の幅よりも小さくすることができるとともに、支持ブロック11の下部端面とフレキシブルスクリーンとの間の接触面積を増加し、支持ブロック11のフレキシブルスクリーンに対する支持効果を向上させることもできる。好ましくは、支持ブロック11の上部断面の形状は等脚台形であり、支持ブロック11の2つの側面のかかる力を均一にさせ、折曲板1の折り畳み性能をより良く向上させ、更にインテリジェント端末の折り畳み性能を向上させる。本実施例において、折曲板1の湾曲程度は、支持ブロック11の形状、サイズ、数、および回転隙間のサイズと関係がある。例えば、上記等脚台形の底角を調節することにより、支持ブロック11の折り返し可能度を調節することができ、等脚台形の底角の角度が大きければ大きいほど、単一の支持ブロック11の折り返し可能度は小さくなり、折曲板1全体において、同じ湾曲程度に達するために必要な支持ブロック11の数は多くなる。適用において、実際の必要に応じて支持ブロック11の形状および数を設定することができ、本実施例に限定されるものではない。
【0020】
図3を参照し続け、本実施例の折曲板1は連結ロッド12を更に備え、支持ブロック11の側壁に取付孔111が設けられ、連結ロッド12は、隣り合った2つの支持ブロック11の取付孔111内を貫設し、本実施例は、連結ロッド12を回転軸とすることにより、隣り合った2つの支持ブロック11をヒンジ連結し、その構造は簡単であり、取り付けやすい。他の実施例において、他の方式で支持ブロック11間のヒンジ連結を実現してもよく、本実施例に限定されるものではない。本実施例の支持ブロック11および連結ロッド12がそれぞれ硬質材料で作製され、例えば、金属または硬質プラスチック等を選択することができ、折曲板1の全体的な支持性能および湾曲信頼性を増加する。
【0021】
図5は、本願の実施例に係るフレキシブルスクリーン支持装置の湾曲過程の模式図を示す。
図6は、本願の実施例に係るフレキシブルスクリーン支持装置の展開過程の模式図を示す。
図5~
図6を参照し、本実施例の動作原理は以下のとおりである。
【0022】
図5に示すように、機械全体が展開状態にあって湾曲する必要がある場合、ソフトウェアシステムは、モータの出力軸を制御して
図5における矢印で示される方向に沿って反時計回りに回転させ、連結紐2を連れてモータの出力軸と共に反時計回りに回転させる。連結紐2は折曲板1の上半分を引き締め、下半分を緩め、支持ブロック11の上半分が台形構造であり、複数の支持ブロック11の上半分が2つずつ順に密着するため、折曲板1全体は自動的に湾曲し、最終的な状態は
図2に示すとおりである。
【0023】
図6に示すように、機械全体が湾曲状態にあって展開する必要がある場合、ソフトウェアシステムは、モータの出力軸を制御して
図6の矢印で示される方向に沿って時計回りに回転させ、連結紐2を連れてモータの出力軸と共に時計回りに回転させる。連結紐2は折曲板1の下半分を徐々に引き締め、上半分を徐々に緩め、支持ブロック11の下半分が矩形構造であり、支持ブロック11の下半分が2つずつ順に密着するため、折曲板1全体は自動的に展開し、最終的な状態は
図1に示すとおりである。
【0024】
本願の実施例は、インテリジェント端末を更に提供し、フレキシブルスクリーンと上記のフレキシブルスクリーン支持装置とを備え、フレキシブルスクリーンは、フレキシブルスクリーン支持装置に設けられる。好ましくは、フレキシブルスクリーンは、粘着の方式で複数の支持ブロック11の下端面に密着している。本実施例のインテリジェント端末は、インテリジェントフォン、インテリジェントウォッチまたはインテリジェントタブレット等であってもよい。例えば、インテリジェント端末がインテリジェントウォッチである場合、ユーザがウォッチを腕に装着しやすいように、ソフトウェアインタフェースの制御によりインテリジェントウォッチを腕輪の形状に湾曲して折り畳むことができる。本実施例は、インテリジェント端末の自動湾曲および展開を実現し、手動操作によるインテリジェント端末のフレキシブルスクリーンへの破損を回避し、製品の利便性および知能性を向上させ、ユーザ体験の向上に寄与する。