IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 温州医科大学附属第二医院、温州医科大学附属育英儿童医院の特許一覧

<>
  • 特許-穿刺器 図1
  • 特許-穿刺器 図2
  • 特許-穿刺器 図3
  • 特許-穿刺器 図4
  • 特許-穿刺器 図5
  • 特許-穿刺器 図6
  • 特許-穿刺器 図7
  • 特許-穿刺器 図8
  • 特許-穿刺器 図9
  • 特許-穿刺器 図10
  • 特許-穿刺器 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-07
(45)【発行日】2024-02-16
(54)【発明の名称】穿刺器
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/34 20060101AFI20240208BHJP
【FI】
A61B17/34
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2023175849
(22)【出願日】2023-10-11
【審査請求日】2023-10-13
(31)【優先権主張番号】202211267482.8
(32)【優先日】2022-10-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522081152
【氏名又は名称】温州医科大学附属第二医院、温州医科大学附属育英儿童医院
(74)【代理人】
【識別番号】100216471
【弁理士】
【氏名又は名称】瀬戸 麻希
(72)【発明者】
【氏名】沈賢
(72)【発明者】
【氏名】林▲つぇん▼吟
(72)【発明者】
【氏名】孫維建
(72)【発明者】
【氏名】薛向陽
(72)【発明者】
【氏名】易永東
(72)【発明者】
【氏名】饒尚鋭
(72)【発明者】
【氏名】李宏政
(72)【発明者】
【氏名】王中林
(72)【発明者】
【氏名】鐘鳴
(72)【発明者】
【氏名】兪燿軍
(72)【発明者】
【氏名】黄穎鵬
(72)【発明者】
【氏名】胡経緯
(72)【発明者】
【氏名】盧建華
【審査官】槻木澤 昌司
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第210843185(CN,U)
【文献】特開2004-261343(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第112244948(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
手術に用いる器機通路を有するスリーブと、
スリーブを動かして患者の腹腔中に差し込む用途に使われる針本体と、
スリーブの頂部に設置されるスリーブシートと、を含み
さらに、
スリーブ上に嵌れ設置されるポジショニングチューブと、
針本体上に設置される穿刺針と、
穿刺針の頂部に設置される蓄力部材と、を含み、
前記ポジショニングチューブを人体上にセットすると、その内部は負圧状態となり、ポジ
ショニングチューブを人体上に固定すると、前記蓄力部材は穿刺針を押して穿刺針を患者
の腹腔内に挿し込み、
前記ポジショニングチューブの底部には接続リングが設置され、接続リングは弾性材料
で作られ、
前記ポジショニングチューブ上には排気管が設置され、前記排気管内にはチェックバル
ブが設置される、
ことを特徴とする穿刺器。
【請求項2】
また、
ポジショニングチューブ内に設置される第一可動リングと、
第一可動リングを押して移動させる第二可動リングと、
第一可動リングと第二可動リングを接続する第一接続棒と、を含み、
前記第二可動リングはポジショニングチューブの上方に設置され、
さらに、
穿刺針の頂部に設置されるエンドブロックと、
エンドブロックの下方に設置されるリミットリングと、を含み、
前記針本体上には前記穿刺針を収容する用途に使われるキャビティが設置され、前記リミ
ットリングは前記キャビティ内に設置され、
前記キャビティ内には複数の突条が設置され、前記エンドブロック上には複数の突条と対
応する通り溝が設置され、
さらに、
第二可動リング上に設置される磁気ブロックと、
エンドブロック上に設置される鉄ブロックと、
複数の滑り溝が設置された第一ガイドチューブとを含み、
前記第二可動リング上には複数の滑り溝と対応する滑りブロックが設置され、
前記第一接続棒上には接続盤が設置され、前記第二可動リングは接続盤上に回転接続され

さらに、
キャビティ内に設置される支持棒と、
支持棒上に設置される第二ガイドチューブと、
エンドブロック上に設置されるガイド棒と、を含み、
前記蓄力部材は前記支持棒と前記エンドブロックとの間に設置される、
ことを特徴とする請求項1に記載の穿刺器。
【請求項3】
スリーブ上に嵌れ設置される外部スリーブと、
外部スリーブ上に設置されるエアバッグと、
エアバッグに通る給気管と、
給気管内に設置される第二チェックバルブと、を含み、
前記外部スリーブと前記スリープとの間には前記給気管と前記エアバッグを連通する用途
に用いるエア輸送キャビティが設置される、
ことを特徴とする請求項1に記載の穿刺器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は医療器機技術分野に関し、特に穿刺器に関する。
【背景技術】
【0002】
腹腔鏡手術は腹腔鏡およびその関連機器を利用した手術であって、冷光源で証明を提供
し、腹腔鏡レンズを腹腔内に挿し込んで、デジタル撮影技術を利用して腹腔鏡レンズによ
って撮影されたイメージをアフターレーベルシグナル処理システムに伝送して、リアルタ
イムに専用のモニター上にディスプレイさせ、その後、医者はモニター上にディスプレイ
される患者臓器の異なる角度のイメージによって、患者の病状に対する分析判断を行ない
、特別な腹腔鏡機器を利用して手術を行う。
【0003】
そのうち、穿刺器は腹腔鏡手術中良く使われる医療器機であって、医者が既存の穿刺器
を利用して穴を開ける時に、一般的に先ずカッターで患者の皮膚上に小さな穴を開けた後
、穿刺器を患者の腹腔内に挿し込んでいるが、このような方法は欠点がある。穿刺中、穿
刺針は一定の角度で患者の腹腔内に挿し込まれるが、挿し込み中は穿刺器を良く安定させ
ることができないので、穿刺に偏差が発生して、今回穿刺の失敗の原因となり、全体手術
の効率を低下させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は既存技術の欠点を克服するために、穿刺器を提供する。
【課題を解決するための技術手段】
【0005】
手術に用いる器機通路を有するスリーブと、スリーブを動かして患者の腹腔中に差し込
む用途に使われる針本体と、スリーブの頂部に設置されるスリーブシートと、スリーブ上
に嵌れ設置されるポジショニングチューブと、針本体上に設置される穿刺針と、穿刺針の
頂部に設置される蓄力部材とを含み、ポジショニングチューブを人体上にセットすると、
その内部は負圧状態となり、ポジショニングチューブを人体上に固定すると、蓄力部材は
穿刺針を押して穿刺針を患者の腹腔内に挿し込む、穿刺器。
【0006】
さらに、ポジショニングチューブの底部には接続リングが設置され、接続リングは弾性
材料で作られる。
【0007】
さらに、穿刺器は、またポジショニングチューブ内に設置される第一可動リングと、第
一可動リングを押して移動させる第二可動リングと、第一可動リングと第二可動リングを
接続する第一接続棒とを含み、第二可動リングはポジショニングチューブの上方に設置さ
れる。
【0008】
さらに、穿刺器は、また穿刺針の頂部に設置されるエンドブロックと、エンドブロック
の下方に設置されるリミットリングとを含み、針本体上には穿刺針を収容する用途に使わ
れるキャビティが設置され、リミットリングはキャビティ内に設置される。
【0009】
さらに、キャビティ内には複数の突条が設置され、エンドブロック上には複数の突条と
対応する通り溝が設置される。
【0010】
さらに、穿刺器は、また第二可動リング上に設置される磁気ブロックと、エンドブロッ
ク上に設置される鉄ブロックと、複数の滑り溝が設置された第一ガイドチューブとを含み
、第二可動リング上には複数の滑り溝と対応する滑りブロックが設置される。
【0011】
さらに、第一接続棒上には接続盤が設置され、第二可動リングは接続盤上に回転接続さ
れる。
【0012】
さらに、穿刺器は、またキャビティ内に設置される支持棒と、支持棒上に設置される第
二ガイドチューブと、エンドブロック上に設置されるガイド棒とを含み、蓄力部材は支持
棒とエンドブロックとの間に設置される。
【0013】
さらに、ポジショニングチューブ上には排気管が設置され、排気管内にはチェックバル
ブが設置される。
【0014】
さらに、穿刺器は、またスリーブ上に嵌れ設置される外部スリーブと、外部スリーブ上
に設置されるエアバッグと、エアバッグに通る給気管と、給気管内に設置される第二チェ
ックバルブとを含み、外部スリーブとスリープとの間には給気管とエアバッグを連通する
用途に用いるエア輸送キャビティが設置される。
【発明の有益な効果】
【0015】
精確にポジショニングし、且つ腹腔への挿し込みに便利である穿刺器を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一種の実施例中穿刺器の構造を示した略図である。
【0017】
図2図1に示す実施例中穿刺器の断面図である。
【0018】
図3図1に示す実施例中穿刺器の蓄力部材所の拡大図である。
【0019】
図4図1に示す実施例中穿刺器の第二可動リング所の拡大図である。
【0020】
図5図1に示す実施例中穿刺器の排気管所の拡大図である。
【0021】
図6図1に示す実施例中穿刺器のエアバッグ所の拡大図である。
【0022】
図7】本発明の他の一種の実施例中穿刺器の断面図である。
【0023】
図8図7に示す実施例中穿刺器の排気管所の拡大図である。
【0024】
図9】本発明のまた一種の実施例中穿刺器の断面図である。
【0025】
図10図9に示す実施例中穿刺器の第一ガイドチューブ所の拡大図である。
【0026】
図11図9に示す実施例中穿刺器の天板所の拡大図である。
【発明を実施するための具体的な形態】
【0027】
以下図面と実施例を参照しながら本開示を詳しく説明することにする。
【0028】
図1から図6に示すとおり、穿刺器は、スリーブ101、針本体102、スリーブシー
ト1011、ポジショニングチューブ104、穿刺針103および蓄力部材1025を含
む。
【0029】
スリーブ101は一つの手術に用いる器機通路からなり、針本体102はスリーブ10
1を動かして患者の腹腔内に挿し込む用途に使われ、スリーブシート1011はスリーブ
101の頂部に設置され、スリーブシート1011の構造は既存技術中穿刺器のスリーブ
シート1011の構造と同じく、ポジショニングチューブ104はスリーブ101上に嵌
れ設置され、穿刺針103は針本体102上に設置され、蓄力部材1025は穿刺針10
3の頂部に設置されるスプリングであり、ポジショニングチューブ104を人体上にセッ
トすると、その内部は負圧状態となり、ポジショニングチューブ104を人体上に固定す
ると、蓄力部材1025は穿刺針103を押して穿刺針を患者の腹腔内に挿し込む。
【0030】
患者に手術を行う時に、ポジショニングチューブ104を人体上にセットすると、スリ
ーブ101はポジショニングチューブ104内に置かれ、針本体102とポジショニング
針は浮遊状態となり、ポジショニングチューブ104の底部は人体の皮膚表面に当たって
、ポジショニングチューブ104の内部は負圧状態となって皮膚表面に吸着され、ポジシ
ョニングチューブ104内に置かれる皮膚は充血状態になると同時に、当該所の皮膚は緊
張状態となり、穿刺針103の挿し込みに便利になり、ポジショニングチューブ104を
固定すると、蓄力部材1025は穿刺針103を下に移動させ、穿刺針103を直接皮膚
内に挿し込んで、皮膚表面にウインドウを形成し、下に針本体102を押し込み、針本体
102はスリーブ101と動かして共に下に移動し、穿刺針103が開設したウインドウ
のガイディングによって速やかにスリーブ101を腹腔内に挿し込み、手術が正常に行な
われる。
【0031】
ポジショニングチューブ104を先ず固定する方式によって、スリーブ101に対する
事前ポジショニング役割を果たし、スリーブ101を指定の位置から腹腔内に挿し込み、
穿刺ずれの発生を避けられ、ポジショニングチューブ104を固定した後、蓄力部材10
25は穿刺針103を押して自動に落下し、皮膚表面にウインドウを開けて、後続のスリ
ーブ101の挿し込み動作をより一層便利にさせると同時に、スリーブ101側壁の滑ら
かな設置によって、スリーブ101を腹腔内に挿し込む時の抵抗力をさらに低減して、穿
刺操作をより一層便利にする。
【0032】
ポジショニングチューブ104の底部には接続リング1041が嵌れ設置され、接続チ
ング1041は弾性材料で作られ、接続リング1041はスナップ接続方式でポジショニ
ングチューブ104の底部に固定接続され、ポジショニングチューブ104をセットする
時に、接続リング1041は人体の皮膚と接触し、接続リング1041の弾性材料を利用
して人体に対する快適性を増加すると同時に、接続リング1041の設置によって、ポジ
ショニングチューブ104内の気密性を保証し、ポジショニングチューブ104内で負圧
を形成させて、ポジショニングチューブ104の皮膚上の固定効果を向上する。
【0033】
ポジショニングチューブ104内には第一可動リング107が設置され、第一可動リン
グ107の直径はポジショニングチューブ104の内径と同じく、針本体102は第一可
動リング107内に通り抜けるように設置され、第一可動リングの内径は針本体102の
直径と対応し合い、第一可動リングはポジショニングチューブ104と針本体102との
間の空間と対応し合い、第一可動リング107上には第一接続棒109が設置され、第一
接続棒109の頂部には第二可動リング108が設置され、第一接続棒109はポジショ
ニングチューブ104内から抜き出され、第二可動リング108はポジショニングチュー
ブ104の上方位置に置かれる。
【0034】
ポジショニングチューブ104を人体の皮膚上にセットした後、第二可動リング108
を上に引っ張ると、第二可動リング108は第一可動リング107を動かして移動し、第
一可動リング107が移動する時に、ポジショニングチューブ104底部の空気を吸い取
って、ポジショニングチューブ104の底部に負圧空間を形成して、ポジショニングチュ
ーブ104を皮膚上に吸着させ、ポジショニングチューブ104を固定し、ポジショニン
グチューブ104のスリーブ101に対するポジショニングを行って、患者の指定の部位
にて穿刺を行う。
【0035】
負圧でポジショニングチューブ104を固定する方式で、手術中患者に対する損傷を減
少し、患者の手術後の快速回復に有益である。
【0036】
針本体102上にはキャビティ102aが設置され、穿刺針103は当該キャビティ1
02a内に設置され、キャビティ102aの頂部には支持棒1021が設置され、蓄力部材
1025の頂端は支持棒1021の底部に固定接続され、穿刺針103の頂部にはエンド
ブロック1032が設置され、蓄力部材1025の底部はエンドブロック1032上に固
定接続され、キャビティ102aの内壁上には複数の突条1022が設置され、エンドブ
ロック1032上には複数の突条1022と対応する通り溝が設置され、突条1022の
底部にはリミットリング1023が設置され、エンドブロック1032の直径はリミット
リング1023内径より大きく、支持棒1021の底部には第二ガイドチューブ1024
が設置され、エンドブロック1032の頂部にはガイド棒1031が設置され、ガイド棒
1031は第二ガイドチューブ1024内に通り抜けるように設置されて、穿刺針103
の移動にガイド役割を果たす。
【0037】
ポジショニングチューブ104を皮膚上に固定する前に、通り溝と突条1022をずら
せて、エンドブロック1032が突条1022の頂部に位置するようにし、蓄力部材10
25は収縮状態となる。ポジショニングチューブ104を皮膚表面に固定した後、エンド
ブロック1032の回転によって通り溝と突条1022は合致状態となり、蓄力部材10
25は穿刺針103を押してポジショニングチューブ104の頂部に移動させ、穿刺針1
03はキャビティ102aから伸びだされて直接皮膚内に挿し込まれ、皮膚表面にウイン
ドウを開け、スリーブ101の挿し込みをさらに便利にして、穿刺操作を完了させる。
【0038】
リミットリング1023は穿刺針103が下がる最大高さを限定して、穿刺針103が
患者に対する過分な障害を避ける。蓄力部材1025を設置することによって、穿刺操作
の前に自動に皮膚表面にウインドウを開けて、ウインドウ位置の正確性を保証すると同時
に、スリーブ101の挿し込み動作をより一層便利化且つ省力化させる。
【0039】
第一接続棒109上には接続盤1091が設置され、第二可動リング108は接続盤1
091上に回転接続され、ポジショニングチューブ104の頂部には第一ガイドチューブ
1045が設置され、第二可動リング108の内壁上には複数の滑りブロックが設置され
、第一ガイドチューブ1045上には複数の滑りブロックと対応する滑り溝が設置され、
第二可動リング108上には磁気ブロック1081が設置され、エンドブロック1032
上には鉄ブロック1033が設置される。
【0040】
ポジショニングチューブ104を皮膚上に固定していない時に、滑りブロックは滑り溝
の底部に置かれ、磁気ブロック1081は鉄ブロック1033の下方に置かれ、磁気ブロ
ック1081と鉄ブロック1033の位置は対応し合い、ポジショニングチューブ104
を固定する時に、ポジショニングチューブ104を握って、ポジショニングチューブ10
4の底部を皮膚表面に当てて、第二可動チング108を上に押し上げて、滑りブロックを
滑り溝の頂部から押し出した後、ポジショニングチューブ104を皮膚表面に固定し、こ
の時、磁気ブロック1081は鉄ブロック1033側に置かれ、第二可動リング108を
回すと、磁気ブロック1081と鉄ブロック1033の共同作用によって、第二可動リン
グ108が回転する時にエンドブロック1032を動かして一緒に回転し、通り溝が突条
1022と合致する所まで回転すると、蓄力部材1025は穿刺針103を押して下に移
動させ、穿刺針103を利用して皮膚上にウインドウを開けることによって、スリーブ1
01を便利に挿し込む。
【0041】
磁気ブロック1081と鉄ブロック1033を設置することを利用して、穿刺操作の際
、一つの手でポジショニングチューブ104を握り、他の手で第二可動リング108を押
して移動させた後、第二可動リング108を回し、その後スリーブシート1011を押し
て下に移動させることによって、穿刺動作を完了させて、穿刺操作がより一層便利且つ迅
速になり、医者の操作に省力化役割を果たす。
【0042】
ポジショニングチューブ104上には排気管1042が設置され、排気管1042内に
は第一チェックバルブが設置され、第一チェックバルブは第一密封スプリング1044と
第一密封板1043を含み、第一密封板1043は排気管1042がポジショニングチュ
ーブ104と近い一端に設置され、第一密封スプリング1044は第一密封板1043が
ポジショニングチューブ104を遠く離れる側に設置され、第一密封板1043の側壁上
には複数の第一換気溝が設置され、第一チェックバルブの設置によって、気流が排気管1
042を通じてポジショニングチューブ104から流れ出るしかできず、排気管1042
を通じてポジショニングチューブ104から流れ込むことはできない。スリーブ101を
押して下に移動させる時に、スリーブ101がポジショニングチューブ104内で占める
空間が増え、スリーブ101がポジショニングチューブ104内の余分の気流を押して排
気管1042から排出して、ポジショニングチューブ104内の圧力強さをいつも外の圧
力強さより小さくして、ポジショニングチューブ104が穿刺中皮膚から離脱しないよう
にする。
【0043】
スリーブ101上には外スリーブ105101が嵌れ設置され、外スリーブ10510
1上にはエアバッグ1051と給気管106が設置され、エアバッグ1051は外スリー
ブ105101の底部に設置され、給気管106は外スリーブ105101の頂部に設置
され、外スリーブ105101の内壁とスリーブ101の側壁との間には吸気管106と
エアバッグ1051を連通する用途に用いるエア輸送キャビティが形成され、給気管10
6内には第二チェックバルブ1061が設置され、第二チェックバルブ1061の構造は
第一チェックバルブと同じく、第二チェックバルブ1061の設置によって、気流は吸気
管106の外から吸気管106内に流れ込むしかできず、給気管106内から吸気管10
6の外に流れ出ることはできない。
【0044】
スリーブ101を腹腔内に挿し込んだ時に、エアバッグ1051は腹腔内に位置し、給
気管106は空気をエアバッグ1051内に注入し、エアバッグ1051は空気が入って
膨らみ、エアバッグ1051とポジショニングチューブ104の共同作用によって、スリ
ーブ101を固定し、穿刺器が使用時揺れぶりしないようにして、手術が正常に行なわれ
るようにする。
【0045】
当該穿刺器は使い捨て製品であって、スリーブ101、外チューブ、針本体102およ
び穿刺針103はいずれもプラスチックで作られて、穿刺器のコストを下げる。
【0046】
ポジショニングチューブの人体皮膚に対する損傷を減らすために、図7から図8に示す
とり、好ましい考案として、第一密封板202上には引張棒2021が設置され、引張棒
2021は排気管から突き出され、スリーブを腹腔内に挿し込んだ後、排気管の外側に引
張棒2021を引っ張ると、引張棒2021は第一密封板202を動かして排気管の外側
に移動し、第一密封板202はポジショニングチューブ201の側壁を離れて、排気管を
開き、空気が排気管を通じてポジショニングチューブ201内に入り込み、ポジショニン
グチューブ201は自動に皮膚表面から離脱され、手術時間が長過ぎでポジショニングチ
ューブ201が持続的に皮膚上に吸着していて皮膚表面が充血過ぎにならないようにし、
手術後患者の速やかな健康回復に有利である。
【0047】
コスト節減を目指して、図9図11に示すとおり、本出願の他の一種の好ましい考案
として、ポジショニングチューブ304の底部には接続チューブ301が挿し込まれてお
り、接続リング3011は接続チューブ301の底部に設置され、接続チューブ301も
弾性材料で作られ、接続チューブ301の頂部には天板3013が設置され、天板301
3上にはテーパ形穴301aが設置され、テーパ形穴301aの底部直径は頂部直径より
大きく、接続リング3011の内壁には複数のフィルム3012が設置され、複数のフィ
ルム3012の共同作用によって接続チューブ301の底部が密閉される。外スリーブ上
には第二接続棒3021が設置され、第二設接続棒3021上には第一接続棒3022が
設置され、第一ガイドチューブ303の内壁上には凹溝が設置され、凹溝内には第二接続
ブロック3031が設置され、第一接続ブロック3022と第二接続ブロック3031は
いずれも三角形構造を成し、ポジショニングチューブ304をスリーブ上に接続する時に
、第一接続ブロック3022は第二接続ブロック3031の下方に置かれるようになり、
第二接続ブロック3031の制限によって、第一接続ブロック3022は凹溝から移出で
きなくなる。
【0048】
スリーブを腹腔内から取り出す時に、スリーブの底部は接続チューブ301内に置かれ
、スリーブから出て来る滲出液や組織などはいずれもフィルム3012上に附着され、ス
リーブから出て来る組織を収集する。ポジショニングチューブ304を収集する時に、ポ
ジショニングチューブ304の外側に接続チューブ301を引張り、接続チューブ301
に変形が発生する時にはテーパ穴301aの頂部を先ず閉じて、テーパ穴301aを密閉
して、すべての組織と滲出液を接続チューブ301内に収集することによって、スリーブ
が持ち出す物質を処理し易くなる。ポジショニングチューブ304を取り外す時に、ポジ
ショニングチューブ304に対してスリーブを上に引張ると、第一接続ブロック3022
は第二接続ブロック3031の斜面上に当たって、第一ガイドチューブ303に変形を発
生させて、ポジショニングチューブ304をスリーブから取り外す。第二可動リングが第
一ガイドチューブ303の頂部まで移動すると、接続盤はポジショニングチューブ304
の側壁上に当たって、第一ガイドチューブ303の側壁は変形できなくなって、ポジショ
ニングチューブ304とスリーブの接続効果を保証し、滑りブロックだけが滑り溝の底部
に位置する時のみ、ポジショニングチューブ304からスリーブを取り出すことができる
【0049】
上記説明は本開示の一部の好ましい実施例と運用された技術原理に対する説明である。
本分野の技術者なら、本開示の実施例中に関わる発明範囲は、上記技術特徴を特定の組み
合わせによって構成される技術手段に限らず、それと同時に、上記発明の構想を離れずに
、上記技術特徴またはそれと同様な特徴を組み合わせてなるその他の技術手段も含むこと
を理解できるはずである。例えば、上記特徴と本開示の実施例中に開示された(但しこれ
に限らず)類似した機能を有する技術特徴は互いに取り替えて形成される技術手段も特許
請求の範囲に収まる。
【要約】      (修正有)
【課題】穿刺器を精確にポジショニングし、且つ腹腔への挿し込みに便利である改良された穿刺器を提供する。
【解決手段】手術に用いる器機通路を有するスリーブ101と、スリーブ101を動かして患者の腹腔中に差し込む用途に使われる針本体と、スリーブ101の頂部に設置されるスリーブシートと、スリーブ101上に嵌れ設置されるポジショニングチューブ104と、針本体上に設置される穿刺針と、穿刺針の頂部に設置される蓄力部材とを含み、ポジショニングチューブ104を人体上にセットすると、その内部は負圧状態となり、ポジショニングチューブ104を人体上に固定すると、蓄力部材は穿刺針を押して穿刺針を患者の腹腔内に挿し込む、穿刺器を開示する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11