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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-07
(45)【発行日】2024-02-16
(54)【発明の名称】流体圧システム
(51)【国際特許分類】
   F15B 11/17 20060101AFI20240208BHJP
   F15B 11/02 20060101ALI20240208BHJP
   E02F 9/22 20060101ALI20240208BHJP
【FI】
F15B11/17
F15B11/02 M
E02F9/22
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2020016741
(22)【出願日】2020-02-04
(65)【公開番号】P2021124150
(43)【公開日】2021-08-30
【審査請求日】2023-01-05
(73)【特許権者】
【識別番号】503405689
【氏名又は名称】ナブテスコ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126572
【弁理士】
【氏名又は名称】村越 智史
(72)【発明者】
【氏名】三上 晃右
(72)【発明者】
【氏名】笹岡 まゆ
【審査官】高吉 統久
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-249849(JP,A)
【文献】実開平01-148104(JP,U)
【文献】特開2001-349304(JP,A)
【文献】特開平06-346904(JP,A)
【文献】特開2000-186348(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02F 9/22
F15B 11/02
F15B 11/17
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ポンプから吐出された作動流体が流れる第1流路と第2ポンプから吐出された作動流体が流れる第2流路とを接続する合流路と、
前記第1ポンプからの作動流体と前記第2ポンプからの作動流体とが合流した合流作動流体を前記合流路から下流に通過させる合流通路を有し、前記合流通路の開度を調節可能な合流制御弁と、
前記第1流路から分岐したフィーダ流路を経由して供給された作動流体及び前記合流制御弁から供給された前記合流作動流体の流量を制御して第1アクチュエータを駆動する第1コントロール弁と、
前記合流路から前記合流路と常時連通している分岐流路を経由して供給される作動流体の流量を制御して第2アクチュエータを駆動する第2コントロール弁と、
を備える流体圧システム。
【請求項2】
前記合流制御弁は、前記第2アクチュエータの負荷圧と前記合流路における流体圧との差圧に応じて前記合流通路の開度を調節する、
請求項1に記載の流体圧システム。
【請求項3】
前記第2コントロール弁は、前記第2アクチュエータが駆動されない中立位置において前記第2アクチュエータを前記第2ポンプから遮断する、
請求項1又は2に記載の流体圧システム。
【請求項4】
前記合流通路の開度は、前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータがいずれも駆動されていない場合に最大となる、
請求項1~3のいずれか1項に記載の流体圧システム。
【請求項5】
前記合流制御弁と前記第1コントロール弁とを接続する第3流路と、
前記第1コントロール弁とタンクとを接続するタンク通路と、
を備え、
前記第1コントロール弁は、前記第3流路と前記タンク通路とを接続するブリードオフ通路を有し、前記ブリードオフ通路の開度を調節する、
請求項1~のいずれか1項に記載の流体圧システム。
【請求項6】
前記第1ポンプから吐出された作動流体のうち前記ブリードオフ通路の開度に応じた流量の作動流体を前記フィーダ流路経由で前記第1コントロール弁に供給し、前記第1ポンプから吐出された作動流体と前記第1コントロール弁に供給された作動流体との差である余剰流体を前記合流路に供給する流量制御弁を備える、
請求項に記載の流体圧システム。
【請求項7】
前記第1流路から他のフィーダ流路を経由して供給された前記余剰流体の少なくとも一部及び前記合流制御弁から供給された前記合流作動流体の流量を制御して第3アクチュエータを駆動する第3コントロール弁を備える、
請求項に記載の流体圧システム。
【請求項8】
前記第1流路と前記合流路との間に前記合流路から前記第1流路への作動流体の流入を阻止するチェック弁を備える、
請求項1~のいずれか1項に記載の流体圧システム。
【請求項9】
前記第1流路と前記合流路との間に設けられ、前記第1流路と前記合流路とを接続する接続通路を有し、前記接続通路の開度を調節可能な他の合流制御弁を備える、
請求項1~のいずれか1項に記載の流体圧システム。
【請求項10】
前記第2流路を経由して供給される作動流体の流量を制御して第4アクチュエータを駆動する第4コントロール弁と、
前記第2アクチュエータの負荷圧及び前記第4アクチュエータの負荷圧のうち高圧な方を前記合流制御弁に供給する高圧選択部と、
を備え、
前記合流制御弁は、前記高圧選択部から供給された負荷圧と前記合流路における流体圧との差圧に応じて前記合流通路の開度を調節する、
請求項1~のいずれか1項に記載の流体圧システム。
【請求項11】
前記第4アクチュエータが駆動されない中立位置において前記第4アクチュエータを前記第2ポンプから遮断する、
請求項10に記載の流体圧システム。
【請求項12】
第1ポンプと、
第2ポンプと、
前記第1ポンプから吐出された作動流体が流れる第1流路と前記第2ポンプから吐出された作動流体が流れる第2流路とを接続する合流路と、
前記第1ポンプからの作動流体と前記第2ポンプからの作動流体とが合流した合流作動流体を前記合流路から下流に通過させる合流通路を有し、前記合流通路の開度を調節可能な合流制御弁と、
前記第1流路から分岐したフィーダ流路を経由して供給された作動流体及び前記合流制御弁から供給された前記合流作動流体の流量を制御して第1アクチュエータを駆動する第1コントロール弁と、
前記合流路から前記合流路と常時連通している分岐流路を経由して供給される作動流体の流量を制御して第2アクチュエータを駆動する第2コントロール弁と、
を備える流体圧システム。
【請求項13】
第1ポンプから吐出された作動流体が流れる第1流路と第2ポンプから吐出された作動流体が流れる第2流路とを接続する合流路において、前記第1ポンプから吐出された作動流体と前記第2ポンプから吐出された作動流体とを合流させて合流作動流体を得る合流工程と、
第1コントロール弁によって前記第1流路から分岐したフィーダ流路を経由して供給された作動流体及び前記合流作動流体の流量を制御して第1アクチュエータを駆動する第1駆動工程と、
第2コントロール弁によって前記合流路から前記合流路と常時連通している分岐流路を経由して供給される作動流体の流量を制御して第2アクチュエータを駆動する第2駆動工程と、
前記第2アクチュエータの負荷圧と前記合流路における流体圧との差圧に応じて前記合流路から前記第1コントロール弁に供給される前記合流作動流体の流量を調節する調節工程と、
を備える流体圧の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、流体圧システムに関する。
【背景技術】
【0002】
2つのポンプから吐出される作動流体を合流させ、この合流させた作動流体の流量を制御してアクチュエータを駆動する流体圧システムが知られている。例えば、特開平6-346904号には、第1ポンプから吐出された圧油を用いて第1アクチュエータを駆動する第1回路及び第2ポンプから吐出された圧油を用いて第2アクチュエータを駆動する第2回路を備えた油圧回路において、第1ポンプからの圧油を第2ポンプからの圧油に合流させ、第2回路においてこの合流させた圧油を用いて第2アクチュエータを駆動することが開示されている。この油圧回路においては、第2アクチュエータが駆動されていない場合には第1ポンプからの圧油は第2回路に供給されることなくバイパス流路からタンクに排出される一方、第2アクチュエータが駆動されるときには当該バイパス経路を遮断することで第1ポンプからの圧油を第2ポンプからの圧油に合流させ、この合流圧油を用いて第2アクチュエータを駆動できる。特開2001-349304号公報にも、第1回路における圧油を第2回路の圧油に合流させる油圧回路が開示されている。このような流体圧システムは、例えば建設機械に用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平6-346904号公報
【文献】特開2001-349304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の流体圧システムにおいては、一方の回路の作動流体を他方の回路の作動流体に合流させることはできるが、その逆向きの合流を行うことができない。つまり、作動流体の合流が一方通行である。例えば、第1回路の圧油を第2回路の圧油と合流させた合流圧油を用いて当該第2回路のアクチュエータを駆動する場合、その合流圧油を第1回路のアクチュエータを作動するための圧油として用いることはできない。
【0005】
本開示の目的の一つは、2つの回路の各々で利用される作動流体を合流して得られる合流作動流体を当該2つの回路の両方で利用可能とすることである。本開示の上記以外の目的は、本明細書の記載全体を通じて明らかにされる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一又は複数の態様による流体圧システムは、第1ポンプから吐出された作動流体が流れる第1流路と第2ポンプから吐出された作動流体が流れる第2流路とを接続する合流路と、前記第1ポンプからの作動流体と前記第2ポンプからの作動流体とが合流した合流作動流体を前記合流路から下流に通過させる合流通路を有し、前記合流通路の開度を調節可能な合流制御弁と、前記第1流路から分岐したフィーダ流路を経由して供給された作動流体及び前記合流制御弁から供給された前記合流作動流体の流量を制御して第1アクチュエータを駆動する第1コントロール弁と、前記合流路から前記第2流路を経由して供給される作動流体の流量を制御して第2アクチュエータを駆動する第2コントロール弁と、を備える。
【0007】
本発明の一又は複数の態様において、前記合流制御弁は、前記第2アクチュエータの負荷圧と前記合流路における流体圧との差圧に応じて前記合流通路の開度を調節する。
【0008】
本発明の一又は複数の態様において、前記第2コントロール弁は、前記第2アクチュエータが駆動されない中立位置において前記第2アクチュエータを前記第2ポンプから遮断する。
【0009】
本発明の一又は複数の態様において、前記合流通路の開度は、前記第2アクチュエータが駆動されていない場合に最大となる。
【0010】
本発明の一又は複数の態様において、前記合流通路は、前記第1アクチュエータ及び前記第2アクチュエータが駆動されている場合に遮断される。
【0011】
本発明の一又は複数の態様による流体圧システムは、前記合流制御弁と前記第1コントロール弁とを接続する第3流路と、前記第1コントロール弁とタンクとを接続するタンク通路と、を備える。本発明の一又は複数の態様において、前記第1コントロール弁は、前記第3流路と前記タンク通路とを接続するブリードオフ通路を有し、前記ブリードオフ通路の開度を調節する。
【0012】
本発明の一又は複数の態様において、前記第1ポンプから吐出された作動流体のうち前記ブリードオフ通路の開度に応じた流量の作動流体を前記フィーダ流路経由で前記第1コントロール弁に供給し、前記第1ポンプから吐出された作動流体と前記第1コントロール弁に供給された作動流体との差である余剰流体を前記合流路に供給する流量制御弁を備える。
【0013】
本発明の一又は複数の態様による流体圧システムは、前記第1流路から他のフィーダ流路を経由して供給された前記余剰流体の少なくとも一部及び前記合流制御弁から供給された前記合流作動流体の流量を制御して第3アクチュエータを駆動する第3コントロール弁を備える。
【0014】
本発明の一又は複数の態様による流体圧システムは、前記第1流路と前記合流路との間に前記合流路から前記第1流路への作動流体の流入を阻止するチェック弁を備える。
【0015】
本発明の一又は複数の態様による流体圧システムは、前記第1流路と前記合流路との間に設けられ、前記第1流路と前記合流路とを接続する接続通路を有し、前記接続通路の開度を調節可能な他の合流制御弁を備える。
【0016】
本発明の一又は複数の態様による流体圧システムは、前記第2流路を経由して供給される作動流体の流量を制御して第4アクチュエータを駆動する第4コントロール弁と、前記第2アクチュエータの負荷圧及び前記第4アクチュエータの負荷圧のうち高圧な方を前記合流制御弁に供給する高圧選択部と、を備える。本発明の一又は複数の態様において、前記合流制御弁は、前記高圧選択部から供給された負荷圧と前記合流路における流体圧との差圧に応じて前記合流通路の開度を調節する。
【0017】
本発明の一又は複数の態様において、前記第4アクチュエータが駆動されない中立位置において前記第4アクチュエータを前記第2ポンプから遮断する。
【0018】
本発明の一又は複数の態様による流体圧システムは、第1ポンプと、第2ポンプと、前記第1ポンプから吐出された作動流体が流れる第1流路と前記第2ポンプから吐出された作動流体が流れる第2流路とを接続する合流路と、合流制御弁と、を備える。本発明の一又は複数の態様において、前記合流制御弁は、前記第1ポンプからの作動流体と前記第2ポンプからの作動流体とが合流した合流作動流体を前記合流路から下流に通過させる合流通路を有する。本発明の一又は複数の態様において、前記合流通路の開度は、調節可能である。本発明の一又は複数の態様による流体圧システムは、前記第1流路から分岐したフィーダ流路を経由して供給された作動流体及び前記合流制御弁から供給された前記合流作動流体の流量を制御して第1アクチュエータを駆動する第1コントロール弁と、前記合流路から前記第2流路を経由して供給される作動流体の流量を制御して第2アクチュエータを駆動する第2コントロール弁と、を備える。
【0019】
本発明の一又は複数の態様による流体圧の制御方法は、第1ポンプから吐出された作動流体が流れる第1流路と第2ポンプから吐出された作動流体が流れる第2流路とを接続する合流路において、前記第1ポンプから吐出された作動流体と前記第2ポンプから吐出された作動流体とを合流させて合流作動流体を得る合流工程と、第1コントロール弁によって前記第1流路から分岐したフィーダ流路を経由して供給された作動流体及び前記合流作動流体の流量を制御して第1アクチュエータを駆動する第1駆動工程と、第2コントロール弁によって前記合流路から前記第2流路を経由して供給される作動流体の流量を制御して第2アクチュエータを駆動する第2駆動工程と、前記第2アクチュエータの負荷圧と前記合流路における流体圧との差圧に応じて前記合流路から前記第1コントロール弁に供給される前記合流作動流体の流量を調節する調節工程と、を備える。
【発明の効果】
【0020】
本発明の実施形態によって、2つの回路の各々で利用される作動流体を合流して得られる合流作動流体を2つの回路の両方で利用可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の一実施形態による流体圧システムを示す図である。
図2】本発明の別の実施形態による流体圧システムを示す図である。
図3】本発明の別の実施形態による流体圧システムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、適宜図面を参照し、本発明の様々な実施形態を説明する。複数の図面において共通する構成要素には当該複数の図面を通じて同一の参照符号が付されている。
【0023】
図1は、本発明の一態様による流体圧システム1を示す図である。流体圧システム1は、例えば、作動流体として圧油を用いる油圧システムである。本明細書では、流体圧システム1が作動流体として圧油を用いることを想定する。このため、流体圧システム1を油圧システム1と呼ぶことがある。本発明は、圧油以外の作動流体(例えば、圧縮空気または圧油以外の圧縮液体)を用いる流体圧システムに適用可能である。
【0024】
油圧システム1は、圧油を吐出する油圧ポンプ2a、2bと、この油圧ポンプ2a、2bから吐出された圧油により駆動されるアクチュエータ4a、4bと、アクチュエータ4a、4bから排出される圧油を貯留するタンク3と、を備える。油圧ポンプ2a、2bから吐出された圧油の流量及び方向は、油圧回路5によって制御される。
【0025】
油圧ポンプ2a、2bは、例えば、不図示のエンジンの動力によって駆動される。油圧ポンプ2a、2bは、単一のエンジンによって駆動されてもよい。油圧ポンプ2a、2bは、固定容量型のポンプであってもよいし可変容量型のポンプであってもよい。
【0026】
油圧システム1は、例えば建設機械に用いられる。アクチュエータ4a、4bは、建設機械で用いられる様々な油圧アクチュエータであってもよい。油圧システム1が建設機械に用いられる場合、アクチュエータ4a、4bは、主巻ウインチを駆動する主巻ウインチ駆動モータ、補巻ウインチを駆動する補巻ウインチ駆動モータ、ブームを伸縮させるブーム伸縮シリンダ、ブームを起立又は倒伏させる起伏シリンダ、ジブを旋回させるジブシリンダ、及びこれら以外の公知のアクチュエータであってもよい。
【0027】
油圧回路5は、第1回路10と第2回路20とを有する。第1回路10は、油圧ポンプ2aから吐出された圧油の流量を制御し、制御された流量の圧油をアクチュエータ4aに供給する。第2回路20は、油圧ポンプ2bから吐出された圧油の流量を制御し、制御された流量の圧油をアクチュエータ4bに供給する。後述するように、第1回路10には、油圧ポンプ2aから吐出された圧油に油圧ポンプ2bから吐出された圧油が合流した合流圧油が供給されることがある。この場合、第1回路10は、当該合流圧油及び油圧ポンプ2aから吐出された圧油の少なくとも一方の流量を制御する。同様に、第2回路20にも合流圧油が供給されることがある。この場合、第2回路20は、当該合流圧油及び油圧ポンプ2bから吐出された圧油の少なくとも一方の流量を制御する。
【0028】
図示の実施形態において、第1回路10は、流量制御弁11と、コントロール弁12と、アンロード弁13,14と、を有する。第2回路20は、流量制御弁21と、コントロール弁22と、を有する。第1回路10と第2回路20との間には、チェック弁31、合流制御弁32、及びアンロード弁33が配置されている。第1回路10及び第2回路20は、図示された以外に様々な回路構成を取り得る。図1に示されている油圧回路5は、本発明を適用可能な油圧回路の一例を示すものであり、本発明は図示された実施形態には限定されない。
【0029】
コントロール弁12、22、及びアンロード弁13,14、33は、不図示の電磁比例弁から供給されるパイロット圧により作動するパイロット式の弁であってもよい。この電磁比例弁は、例えば不図示のコントローラからの駆動信号に従ってパイロット圧を生成することができる。コントローラは、例えば、建設機械のキャビンに設けられた操作レバーの操作量に応じた操作信号を受信し、この操作信号に基づいて電磁比例弁を駆動するための駆動信号を生成する。電磁比例弁、操作レバー、及びコントローラについては図示を省略している。
【0030】
次に、第1回路10の構成要素についてより具体的に説明する。流量制御弁11は、その上流において油圧ポンプ2aから吐出された圧油が流れるポンプ油路41と接続され、その下流においてフィーダ油路42及びバイパス油路43に接続されている。このように、ポンプ油路41は、フィーダ油路42とバイパス油路43とに分岐している。流量制御弁11は、ポンプ油路41とフィーダ油路42とを接続するフィーダ通路及びポンプ油路41とバイパス油路43とを接続するバイパス通路とを有する。流量制御弁11は、ポンプ油路41とフィーダ油路42とを接続するフィーダ通路の開度が最大となる第1接続位置11Aとポンプ油路41とバイパス油路43とを接続するバイパス通路の開度が最大となる第2接続位置11Bとの間で当該フィーダ通路及びバイパス通路の開度を徐々に変化させることができる。フィーダ通路の開度が大きくなるとバイパス通路の開度は小さくなり、逆も然りである。
【0031】
油圧ポンプ2aから圧油が供給されていない場合には、流量制御弁11は、バネの付勢により第1接続位置11Aに維持される。流量制御弁11は、コントロール弁12の下流の通路及び負荷圧検出通路81を経由してアクチュエータ4aの負荷圧が導入される第1受圧室と、フィーダ油路42から分岐した圧油が導入される第2受圧室とを有している。コントロール弁12が中立位置にある場合には、コントロール弁12の下流の通路はタンク圧に維持されるため、流量制御弁11の第1受圧室にもタンク圧が作用する。また、コントロール弁12が中立位置にある場合にはフィーダ油路42はコントロール弁12によって遮断されているので、コントロール弁12が中立位置にあるときに油圧ポンプ2aから圧油が吐出されると、第2受圧室が昇圧して流量制御弁11は第1接続位置11Aから第2接続位置11Bに切り替えられる。これに対して、コントロール弁12が切り替えられてアクチュエータ4aに圧油が供給されると第1受圧室にアクチュエータ4aの負荷圧が作用する。このように、第1受圧室に作用する圧力は、コントロール弁12のストローク量によって変化する。後述するように、コントロール弁12におけるストローク量が大きいほどブリードオフ通路の開度が減少してアクチュエータ4aの負荷圧が高くなるため、流量制御弁11の位置は、コントロール弁12のストローク量に応じて制御することができる。アクチュエータ4aの負荷圧が十分に大きい場合には、流量制御弁11は、第1接続位置11Aに切り替えられる。
【0032】
コントロール弁12は、ブリードオフ開口12aと、メータイン開口12bと、アクチュエータ4aに圧油を給排するための開口A1、開口B1と、を有する。ブリードオフ開口12aは、後述する合流弁32とセンター油路44により接続されている。ブリードオフ開口12aとタンク油路61とは、コントロール弁12内部に設けられたブリードオフ通路により接続されている。メータイン開口12bは、フィーダ油路42に接続されている。センター油路44は、ブリードオフ開口12aの上流において分岐する分岐油路45を有しており、この分岐油路45はフィーダ油路42と接続されている。センター油路44の分岐油路45とフィーダ油路42との間には、フィーダ油路42からセンター油路44への逆流を防止するチェック弁15が設けられている。
【0033】
コントロール弁12は、電磁比例弁からのパイロット圧によって、中立位置12A、第1供給位置12B、又は第2供給位置12Cのいずれかに切り替えられる。図示の実施形態において、コントロール弁12は、センタオープン型の弁である。センタオープン型のコントロール弁12は、中立位置12Aにおいてブリードオフ通路が全開とされ、ブリードオフ開口12aがタンク油路61に接続される。電磁比例弁からコントロール弁12にパイロット圧が供給されると、コントロール弁12のスプールのストローク量に応じてブリードオフ通路の開度が減少し、スプールがストローク端まで移動したときにコントロール弁12は、第1供給位置12B又は第2供給位置12Cに切り替えられる。
【0034】
コントロール弁12は、メータイン開口12bと開口A1及び開口B1を接続可能な圧油供給通路を有している。例えば、コントロール弁12が第1供給位置12Bに切り替えられたときには、メータイン開口12bがコントロール弁12の圧油供給通路を経由して開口A1に接続され、タンク油路61がコントロール弁12の圧油排出通路を経由して開口B1に接続される。これと同様に、コントロール弁12が第2供給位置12Cに切り替えられたときには、メータイン開口12bがコントロール弁12の圧油供給通路を経由して開口B1に接続され、タンク油路61がコントロール弁12の圧油排出通路を経由して開口A1に接続される。このように、コントロール弁12の切替位置に応じて油圧ポンプ2aから供給された圧油及びタンク3とアクチュエータ4aとの接続が切り替えられる。アクチュエータ4aが補巻ウインチを駆動する補巻ウインチ駆動モータである場合には、コントロール弁12が第1供給位置12Bに切り替えられたときに巻出方向に補巻ウインチ駆動モータが駆動され、コントロール弁12が第2供給位置12Cに切り替えられたときに巻取方向に補巻ウインチ駆動モータが駆動されてもよい。アクチュエータ4aがブームを伸縮させるブーム伸縮シリンダである場合には、コントロール弁12が第1供給位置12Bに切り替えられたときにブームを伸張させる伸張方向にブーム伸縮シリンダが駆動され、コントロール弁12が第2供給位置12Cに切り替えられたときにブールを収縮させるブーム収縮方向にブーム伸縮シリンダが駆動されてもよい。
【0035】
アンロード弁13は、ポンプ油路41とタンク油路61との間に配置されている。アンロード弁13は、ポンプ油路41における油圧が設定圧力を超えたときに作動して、ポンプ油路41の圧油をタンク油路61に戻す。つまり、アンロード弁13により、ポンプ油路41における油圧が設定圧力を超えたときに油圧ポンプ2aがアンロードされる。アンロード弁14は、バイパス油路43とタンク油路61との間に配置されており、バイパス油路43における油圧が設定圧力を超えたときに圧油をバイパス油路43からタンク油路61に戻す。
【0036】
次に、第2回路20の構成要素について説明する。流量制御弁21は、その上流が分岐油路52と接続され、その下流がフィーダ油路53と接続されている。分岐流路52は、油圧ポンプ2aから吐出された圧油が流れるポンプ油路51から分岐した油路である。分岐流路52は、後述する合流路71から分岐した油路であってもよい。分岐流路52は、合流路71と常時連通している。フィーダ油路53は、コントロール弁22のメータイン開口22aと接続されている。
【0037】
流量制御弁21の内部には、分岐流路52とフィーダ油路53とを接続する圧油供給通路が設けられている。流量制御弁21は、分岐流路52とフィーダ油路53とを接続する圧油供給通路の開度が最大となる接続位置21Aと当該供給通路が遮断された遮断位置21Bとの間で当該圧油供給通路の開度を徐々に変化させることができる。油圧ポンプ2bから圧油が供給されていない場合には、流量制御弁21は、バネの付勢により接続位置21Aにある。流量制御弁21には、コントロール弁22の下流の通路と接続されておりアクチュエータ4bの負荷圧が導入される第1受圧室と、フィーダ油路53の圧油が分岐して導入される第2受圧室と、を有している。コントロール弁22が中立位置にある場合には、フィーダ油路53は、コントロール弁22によって遮断されている。このため、コントロール弁22が中立位置にあるときに油圧ポンプ2bから圧油が吐出されると、第2受圧室が昇圧して流量制御弁21は接続位置21Aから遮断位置21Bに切り替えられる。これに対して、コントロール弁22が切り替えられてアクチュエータ4bに圧油が供給されると第1受圧室が昇圧して流量制御弁21は、第1受圧室と第2受圧室との差圧に応じた位置に切り替えられる。
【0038】
コントロール弁22は、メータイン開口22aに加えて、アクチュエータ4bに圧油を給排するための開口A2、B2を有する。電磁比例弁からコントロール弁22にパイロット圧が供給されると、コントロール弁22のスプールのストローク量に応じて、メータイン開口22aと開口A2又は開口B2とを接続する圧油供給通路の開度が徐々に変化する。メータイン開口22aから開口A2又はB2へは、この供給通路の開度に応じた圧油が流れる。スプールが一方のストローク端まで移動したときにコントロール弁22は第1供給位置22Bに切り替えられ、スプールが他方のストローク端まで移動したときにコントロール弁22は第2供給位置22Cに切り替えられる。コントロール弁22が第1供給位置22Bに切り替えられたときには、メータイン開口22bと開口A2とを接続する圧油供給通路が全開となり、タンク油路61がコントロール弁22の圧油排出通路を経由して開口B2に接続される。コントロール弁22が第2供給位置22Cに切り替えられたときには、メータイン開口22bがコントロール弁22の内部の圧油供給通路を経由して開口B2に接続され、タンク油路61がコントロール弁22の内部の圧油排出通路を経由して開口A2に接続される。このように、コントロール弁22の切替位置に応じてアクチュエータ4bが駆動される。
【0039】
次に、圧力ポンプ2aから吐出された圧油と圧力ポンプ2bから吐出された圧油との合流について説明する。圧力ポンプ2aから吐出された圧油のうち流量制御弁11のフィーダ通路の開口面積に応じた流量の圧油がフィーダ油路42を経由してコントロール弁12のメータイン開口12bに流れ、その余剰油がバイパス油路43に流れる。この余剰油は、バイパス油路43からチェック弁31を通過して合流路71に導入される。流量制御弁11が第2接続位置11Bに切り替えられている場合には、圧力ポンプ2aから吐出された圧油は、他の油路に分岐することなく合流路71に導入される。また、圧力ポンプ2bから吐出された圧油も合流路71に導入される。このように、圧力ポンプ2aから吐出された圧油及び圧力ポンプ2bから吐出された圧油が合流路71において合流する。本明細書では、この合流路71において圧力ポンプ2aから吐出された圧油と圧力ポンプ2bから吐出された圧油とが合流して得られる圧油を「合流圧油」又はより一般的に「合流作動流体」という。
【0040】
合流路71の下流には合流制御弁32が設けられている。合流制御弁32は、その上流が合流路71に接続され、その下流がセンター油路44に接続されている。合流制御弁32は、合流路71からセンター油路44へ流れる合流圧油の流量を制御する。具体的には、合流制御弁32は、合流路71とセンター油路44とを接続する合流圧油通路を有しており、この合流圧油通路が遮断される遮断位置32Aと当該合流圧油通路が全開となる接続位置32Bとの間で当該合流圧油通路の開度を徐々に変化させることができる。油圧ポンプ2a及び油圧ポンプ2bから圧油が供給されていない場合には、合流制御弁32は、バネの付勢により遮断位置32Aに維持されている。合流制御弁32は、コントロール弁22の下流の通路から負荷圧検出通路82を経由してアクチュエータ4bの負荷圧が導入される第1受圧室と、合流路71の圧油が導入される第2受圧室と、を有する。合流制御弁32の動作については後述する。
【0041】
アンロード弁33は、合流路71とタンク油路61との間に配置されている。アンロード弁33は、合流路71における油圧が設定圧力を超えたときに作動して合流圧油を合流路71からタンク油路61に戻す。つまり、アンロード弁33により、合流路71における油圧が設定圧力を超えたときに油圧ポンプ2a及び油圧ポンプ2bがアンロードされる。
【0042】
油圧システム1の動作について、(1)アクチュエータ4a、4bがいずれも駆動されていない場合、(2)アクチュエータ4aは駆動されずアクチュエータ4bが駆動される場合、(3)アクチュエータ4aが駆動されアクチュエータ4bは駆動されない場合、(4)アクチュエータ4a、4bがいずれも駆動される場合の4つの態様について油圧システム1の動作を説明する。
【0043】
まず、(1)アクチュエータ4a、4bがいずれも駆動されない場合には、コントロール弁12及びコントロール弁22はいずれも中立位置に維持される。コントロール弁12が中立位置にあると、フィーダ油路42が遮断されているため、流量制御弁11の第2受圧室が昇圧し、これにより流量制御弁11は第2接続位置11Bに切り替えられる。これにより、圧力ポンプ2aから吐出された圧油は他の油路に分岐することなくバイパス油路43を経由して合流路71に導入される。第2回路20においては、コントロール弁22が中立位置にあるから流量制御弁21が遮断位置21Bに切り替えられる。これにより、圧力ポンプ2bから吐出された圧油は他の油路に分岐することなく合流路71に導入される。圧力ポンプ2aから吐出された圧油と圧力ポンプ2bから吐出された圧油とが合流した合流圧油は、合流制御弁32の第2受圧室に導入される。このとき、コントロール弁22の下流はタンク圧となっているため、合流制御弁32の第1受圧室もタンク圧となる。このため、合流制御弁32は、遮断位置32Aから接続位置32Bに切り替えられ、合流圧油は合流路71からセンター油路44へ流れる。コントロール弁12は中立位置にあるため、合流圧油は、センター油路44からコントロール弁12のブリードオフ通路を通ってタンク油路61に流れ、タンク油路61からタンク3に排出される。このように、アクチュエータ4a、4bがいずれも駆動されない場合には、圧力ポンプ2a、2bから吐出された圧油は合流路71で合流して合流圧油となり、この合流圧油がセンター油路44及びタンク油路61を通ってタンク3に排出される。このとき、アクチュエータ4a、4bには圧油は供給されない。
【0044】
次に、(2)アクチュエータ4aは駆動されずアクチュエータ4bが駆動される場合の油圧システム1の動作について説明する。アクチュエータ4aは駆動されないので、コントロール弁12は中立位置にある。このため、圧力ポンプ2aから吐出された圧油は、上記(1)の場合と同様に合流路71に導入される。合流路71では、圧力ポンプ2aから吐出された圧油が圧力ポンプ2bから吐出された圧油と合流する。第2回路20においては、アクチュエータ4bが駆動されるので、パイロット圧がコントロール弁22に供給され、このパイロット圧によりコントロール弁22が第1供給位置22B又は第2供給位置22Cに切り替えられる。これにより、流量制御弁21の供給通路が開き、合流路71の合流圧油がコントロール弁22を通ってアクチュエータ4bに供給される。このとき、アクチュエータ4bの負荷圧が負荷圧検出通路82を通って合流制御弁32の第1受圧室に導入されるので、合流制御弁32の合流通路は、第1受圧室に導入されたアクチュエータ4bの負荷圧と第2受圧室に導入された合流路71の合流圧油の圧力との差圧によって定められる開度となる。このように、アクチュエータ4aが駆動されずアクチュエータ4bが駆動される場合には、合流圧油が合流路71から流量制御弁21及びコントロール弁22を通ってアクチュエータ4bに供給され、アクチュエータ4bの駆動に利用されない余剰油が合流制御弁32からセンター油路44及びタンク油路61を通ってタンク3に排出される。
【0045】
次に、(3)アクチュエータ4aが駆動されアクチュエータ4bは駆動されない場合の油圧システム1の動作について説明する。この場合、アクチュエータ4bは駆動されないので、コントロール弁22は中立位置にある。よって、圧力ポンプ2bから吐出された圧油は合流路71に導入される。他方、アクチュエータ4aが駆動されるので、パイロット圧がコントロール弁12に供給され、このパイロット圧に応じたストローク量だけコントロール弁12のスプールがストロークする。このスプールのストローク量に応じてコントロール弁12のブリードオフ通路の開度は減少し、また、メータイン開口12bと開口A1又は開口B1との通路の開度が増加する。これにより、流量制御弁11の第1受圧室が昇圧し第2受圧室が降圧するから、流量制御弁11のポンプ油路41とフィーダ油路42とを接続するフィーダ通路の開度が増加し、これにより圧力ポンプ2aから吐出された圧油が、当該フィーダ通路の開度に応じた流量で流量制御弁11からフィーダ油路42を通ってメータイン開口12bに供給される。また、圧力ポンプ2aから吐出された圧油のうちフィーダ油路42に流れた圧油以外の余剰油は、バイパス油路43を通って合流路71に流れる。合流路71では、バイパス油路43から供給された余剰油が圧力ポンプ2bから吐出された圧油と合流する。コントロール弁22が中立位置にあるため、合流制御弁32の第1受圧室にはタンク圧が作用しており、第2受圧室には合流路71の合流圧油の圧力が作用する。第1回路10から合流路71に流れる圧油は、圧力ポンプ2aから吐出された圧油のうちの余剰油だけであるから、アクチュエータ4aが駆動されない場合と比べると合流制御弁32の合流通路の開度は減少する。このように、合流路71の合流圧油は、減少した開口面積の合流通路を通ってセンター油路44に流れる。センター油路44の合流圧油の一部は、分岐油路45を通ってフィーダ油路42を流れる圧油に合流する。センター油路44の合流圧油のうち分岐油路45に供給されなかった余剰油は、コントロール弁12のブリードオフ通路を通ってタンク3に排出される。このように、メータイン開口12bには、フィーダ油路42から供給された圧油とセンター油路44から分岐油路45を通って供給された圧油とが合流した合流圧油が供給される。この合流圧油は、メータイン開口12bからコントロール弁12の圧油供給通路を通ってアクチュエータ4aに供給される。このように、アクチュエータ4aが駆動されアクチュエータ4bが駆動されない場合には、圧力ポンプ2aから吐出された圧油のうちフィーダ油路42を通って供給される圧油と合流路71から合流制御弁32、センター油路44、及び分岐油路45を経由して供給された圧油とが合流し、この合流圧油によってアクチュエータ4aが駆動される。
【0046】
次に、(4)アクチュエータ4a、4bがいずれも駆動される場合の油圧システム1の動作について説明する。アクチュエータ4a及びアクチュエータ4bの一方が駆動される場合の油圧システム1の動作は上記(2)及び(3)で述べた通りである。アクチュエータ4aが駆動されているときにアクチュエータ4bも駆動されると、上記(3)で説明したように、圧力ポンプ2aから吐出された圧油のうちフィーダ油路42に流れた圧油以外の余剰油は、バイパス油路43を通って合流路71に流れる。また、上記(2)の場合と同様に、合流路71の合流圧油(圧力ポンプ2aからの余剰油と圧力ポンプ2bからの圧油との合流圧油)がコントロール弁22を通ってアクチュエータ4bに供給される。このとき、アクチュエータ4bの負荷圧が負荷圧検出通路82を通って合流制御弁32の第1受圧室に導入される。また、合流制御弁32の第2受圧室には、圧力ポンプ2aからバイパス油路43を経由して合流通路71に供給された余剰油と圧力ポンプ2bから吐出された圧油のうちアクチュエータ4bの駆動に利用されない余剰油とが合流した合流圧油が導入される。よって、合流制御弁32の合流通路は、第1受圧室に導入されたアクチュエータ4bの負荷圧と第2受圧室に導入された合流路71の合流圧油の圧力との差圧によって定められる開度となり、この開度に応じて合流通路71の合流圧油がセンター油路44に流れる。上記(3)の説明と同様に、センター油路44の合流圧油の一部は、分岐油路45を通ってfフィーダ油路42を流れる圧油に合流する。よって、メータイン開口12bには、フィーダ油路42から供給された圧油とセンター油路44から分岐油路45を通って供給された圧油とが合流した合流圧油が供給される。この合流圧油は、メータイン開口12bからコントロール弁12の圧油供給通路を通ってアクチュエータ4aに供給される。このように、アクチュエータ4a、4bがいずれも駆動される場合には、油圧ポンプ2aからの圧油の余剰油と油圧ポンプ2bからの圧油との合流圧油が合流路71から流量制御弁21及びコントロール弁22を通ってアクチュエータ4bに供給され、圧力ポンプ2aから吐出された圧油のうちフィーダ油路42を通って供給される圧油と合流路71から合流制御弁32、センター油路44、及び分岐油路45を経由して供給された圧油とが合流し、この合流圧油によってアクチュエータ4aが駆動される。
【0047】
次に、上記の油圧システム1における油圧の制御方法について説明する。油圧システム1においては、油圧ポンプ2aから吐出された圧油(油圧ポンプ2aのオンロード時には圧力ポンプ2aから吐出された圧油のうちフィーダ油路42を介してコントロール弁12に供給された圧油以外の余剰油)と油圧ポンプ2bから吐出された圧油とが合流路71において合流して合流圧油となる。油圧ポンプ2aのオンロード時には、電磁比例弁からのパイロット圧に応じてコントロール弁12のスプールの位置が切り替えられ、このスプールの位置においてブリードオフ通路の開度が定められる。このブリードオフ通路の開度に応じた流量の圧油がコントロール弁12からアクチュエータ4aに出力され、この圧油によりアクチュエータ4aが駆動される。アクチュエータ4aに供給される圧油は、流量制御弁11からフィーダ油路42を通ってメータイン開口12bに供給される。フィーダ油路42を流れる圧油には、合流路71の合流圧油のうち合流制御弁32の合流通路の開度に応じた流量の圧油が合流する。合流制御弁32の合流通路の開度は、第1受圧室に導入されたアクチュエータ4bの負荷圧と第2受圧室に導入された合流路71の合流圧油の圧力との差圧によって定められるので、合流路71から合流制御弁32を介してコントロール弁12のメータイン開口12bに供給される合流圧油の流量は、アクチュエータ4bの負荷圧と合流路71の合流圧油の圧力との差圧に応じて調節される。また、油圧ポンプ2bのオンロード時には、電磁比例弁からのパイロット圧に応じてコントロール弁22のスプールの位置が切り替えられる。このコントロール弁22の切替位置に応じた流量の圧油がアクチュエータ4bに出力され、この圧油によりアクチュエータ4bが駆動される。
【0048】
続いて、図2を参照して本発明の他の実施形態による油圧システム101について説明する。図2に示されている油圧システム101は、チェック弁31に代えて流量制御弁34を設けた点で油圧システム1と異なる。また、油圧システム101において合流制御弁32にはポンプ油路41が接続されているため、油圧システム101は、油圧ポンプ2aからの圧油を分岐させる流量制御弁11に代えてかかる分岐を行わない流量制御弁16を設けた点で油圧システム1と異なっている。
【0049】
流量制御弁16は、油圧ポンプ2aとコントロール弁12との間に設けられている。流量制御弁16は、その上流がポンプ油路41と接続され、その下流がフィーダ油路42と接続されている。流量制御弁16の内部には、ポンプ油路41とフィーダ油路42とを接続する供給通路が設けられている。流量制御弁16は、ポンプ油路41とフィーダ油路42とを接続する供給通路の開度が最大となる接続位置16Aと当該供給通路が遮断された遮断位置16Bとの間で当該供給通路の開度を徐々に変化させることができる。油圧ポンプ2aから圧油が供給されていない場合には、流量制御弁16は、バネの付勢により接続位置16Aに維持される。流量制御弁21には、コントロール弁12の下流の通路と接続されておりアクチュエータ4aの負荷圧が導入される第1受圧室と、フィーダ油路42の圧油が導入される第2受圧室と、を有している。コントロール弁12が中立位置にある場合には、フィーダ油路42は、コントロール弁12によって遮断されている。これに対して、コントロール弁12が切り替えられてアクチュエータ4bに圧油が供給されると第1受圧室が昇圧し、これにより流量制御弁16は、第1受圧室と第2受圧室との差圧に応じた位置に切り替えられる。
【0050】
流量制御弁34は、その上流がポンプ油路41に接続され、その下流が合流路71に接続されている。流量制御弁34は、ポンプ油路41から合流路71へ流れる圧油の流量を制御する。具体的には、流量制御弁34は、ポンプ油路41と合流路71とを接続する接続通路を有しており、この接続通路の開度が遮断される遮断位置34Aと当該接続通路が全開となる接続位置34Bとの間で当該接続通路の開度を徐々に変化させることができる。油圧ポンプ2aから圧油が供給されていない場合には、流量制御弁34は、バネの付勢により遮断位置34Aに維持されている。流量制御弁34は、コントロール弁12の下流の通路から負荷圧検出通路81を経由してアクチュエータ4aの負荷圧が導入される第1受圧室と、ポンプ油路41の圧油が導入される第2受圧室と、を有している。コントロール弁12が中立位置にあるときに圧力ポンプ2aから吐出された圧油がポンプ油路41の油圧が流量制御弁34の第2受圧室に作用すると、第2受圧室が昇圧する一方で第1受圧室にはタンク圧が作用しているので、流量制御弁34は接続位置34Bに切り替えられる。流量制御弁34が接続位置34Bに切り替えられると、圧力ポンプ2aから吐出された圧油は、ポンプ油路41及び流量制御弁34を経由して合流路71に流れる。
【0051】
次に、油圧システム101の動作について説明する。アクチュエータ4aが駆動されない場合には、流量制御弁34は油圧システム1のチェック弁15と同様に圧力ポンプ2aから吐出された圧油を合流路71に流すため、油圧システム101は油圧システム1と同様に動作する。
【0052】
アクチュエータ4aが駆動される一方でアクチュエータ4bが駆動されない場合の動作も油圧システム1の動作と同様である。すなわち、圧力ポンプ2bから吐出された圧油は、合流路71において圧力ポンプ2aから吐出された圧油と合流し、この合流圧油が合流制御弁32を通ってセンター油路44に流れる。アクチュエータ4aが駆動される場合には、アクチュエータ4aの負荷圧が負荷圧検出通路81を経由して流量制御弁34の第1受圧室に導かれる。
【0053】
流量制御弁34は、アクチュエータ4aの負荷圧が第1受圧室に作用したときに遮断位置34Aに切り替えられてもよい。アクチュエータ4aの負荷圧が第1受圧室に作用したときに流量制御弁34を遮断位置34Aに切り替えることにより、アクチュエータ4aを駆動するときに圧力ポンプ2aから吐出された圧油の合流路71への流入を禁止することができる。これにより、アクチュエータ4aが駆動される一方でアクチュエータ4bが駆動されない場合、及び、アクチュエータ4a、4bがいずれも駆動される場合には、圧力ポンプ2aから吐出された圧油が合流路71へ流れないようにすることができる。これにより、アクチュエータ4a、4bがいずれも駆動される場合には、アクチュエータ4aを圧力ポンプ2aから吐出された圧油の単流で駆動し、アクチュエータ4bを圧力ポンプ2bから吐出された圧油の単流で駆動することができる。
【0054】
続いて、図3を参照して本発明の他の実施形態による油圧システム201について説明する。油圧システム201において、第1回路10は、アクチュエータ4aに加えてアクチュエータ4cも駆動するように圧力ポンプ2aから吐出された圧油の流量を制御し、第2回路20は、アクチュエータ4bに加えてアクチュエータ4d、4eも駆動するように圧力ポンプ2bから吐出された圧油の流量を制御する。図3の実施形態において、アクチュエータ4aは補巻ウインチを駆動する補巻ウインチ駆動モータであり、アクチュエータ4cは主巻ウインチを駆動する主巻ウインチ駆動モータであり、アクチュエータ4bはブームを伸縮させるブーム伸縮シリンダ、アクチュエータ4dはブームを起立又は倒伏させる起伏シリンダ、アクチュエータ4eはジブを旋回させるジブシリンダであってもよい。アクチュエータ4cは第3アクチュエータの例であり、アクチュエータ4d、4eは第4アクチュエータの例である。油圧システム201において油圧システム1と共通する又は類似の構成要素については詳細な説明を省略する。
【0055】
油圧システム201における第1回路10は、流量制御弁211と、アクチュエータ4cに供給する圧油の流量を制御するコントロール弁212と、を備えている。コントロール弁212は、コントロール弁12とセンター油路44に沿ってタンデム配列されている。コントロール弁212は、コントロール弁12と同様に構成される。コントロール弁212は、センタオープン型の弁であってもよい。コントロール弁212は、ブリードオフ開口212aと、メータイン開口212bと、アクチュエータ4cに圧油を給排するための開口(符号省略)と、を有する。コントロール弁212は、中立位置12Aにおいてブリードオフ通路が全開とされ、ブリードオフ開口212aがコントロール弁12のブリードオフ通路を介してタンク油路61に接続される。コントロール弁212におけるストローク量が大きいほど、ブリードオフ通路の開度が減少してアクチュエータ4cの負荷圧が高くなるため、流量制御弁211の位置は、コントロール弁212のストローク量に応じて制御される。
【0056】
油圧システム201の第2回路20は、流量制御弁21、221、231と、コントロール弁22、222、232と、を備える。流量制御弁21及びコントロール弁22については、油圧システム1に関して説明したため説明を省略する。流量制御弁221、231はそれぞれ、その上流において分岐油路52に接続されており流量制御弁21と同様に構成される。流量制御弁221は、圧力ポンプ2bから吐出された圧油の流量を制御してコントロール弁222に出力し、流量制御弁231は、圧力ポンプ2bから吐出された圧油の流量を制御してコントロール弁232に出力する。コントロール弁222、232は、コントロール弁22と同様に構成される。コントロール弁222は、流量制御弁221からメータイン開口に供給された圧油の流量及び方向を制御してアクチュエータ4dを駆動する。コントロール弁232は、流量制御弁231からメータイン開口に供給された圧油の流量及び方向を制御してアクチュエータ4eを駆動する。
【0057】
第2回路20は、シャトル弁24a、24bを備える。シャトル弁24aは、その2つの供給口がコントロール弁222、232の下流の通路とそれぞれ接続されている。シャトル弁24aは、これらの通路の圧力のうち高い方の圧力を吐出口からシャトル弁24bに出力する。シャトル弁24bは、シャトル弁24aの吐出口から作用する圧力とコントロール弁22の下流の通路から作用する圧力のうち高い方の圧力を合流制御弁32の第1受圧室に供給する。このように、シャトル弁24a、24bにより最高圧選択部が構成される。この最高圧選択部は、コントロール弁22、222、232の下流側の通路の圧力のうち最高圧を選択し、選択された圧力を合流制御弁32の第1受圧室に供給する。
【0058】
油圧システム201の動作について説明する。アクチュエータ4a~4eがいずれも駆動されない場合には、コントロール弁12、212、22、222、232はいずれも中立位置に維持される。この場合、圧力ポンプ2aから吐出された圧油はバイパス油路43、243を経由して合流路71に導入され、圧力ポンプ2bから吐出された圧油は合流路71に導入される。合流路71で合流した合流圧油は、センター油路44からコントロール弁212、12のブリードオフ通路を通ってタンク油路61に流れ、タンク油路61からタンク3に排出される。このように、アクチュエータ4a、4bがいずれも駆動されない場合には、圧力ポンプ2a、2bから吐出された圧油は合流路71で合流して合流圧油となり、この合流圧油がセンター油路44及びタンク油路61を通ってタンク3に排出される。このとき、アクチュエータ4a~4eには圧油は供給されない。すなわち、圧力ポンプ2a、2bはアンロードである。
【0059】
アクチュエータ4a、4cはいずれも駆動されずアクチュエータ4b、4d、4eのいずれが駆動される場合には、合流路71からの合流圧油により駆動対象のアクチュエータが駆動される。例えば、アクチュエータ4dのみが駆動される場合には、合流圧油が合流路71から流量制御弁221及びコントロール弁222を通ってアクチュエータ4dに供給される。このとき、余剰油が合流制御弁32からセンター油路44及びタンク油路61を通ってタンク3に排出される。アクチュエータ4b又はアクチュエータ4eが駆動されるとき及びアクチュエータ4b、4d、4eのうち2つ以上が同時に駆動される場合も、同様に駆動対象のアクチュエータに合流路71から合流圧油が供給され、余剰油は合流制御弁32を通って排出される。
【0060】
次に、アクチュエータ4a又は4cが駆動されアクチュエータ4b、3d、4eはいずれも駆動されない場合には、コントロール弁22、222,232は中立位置にあるから、圧力ポンプ2bから吐出された圧油は合流路71に導入される。他方、駆動対象のアクチュエータに対応するコントロール弁12又は212にパイロット圧が供給され、このパイロット圧によりスプールがストロークして、当該コントロール弁のブリードオフ通路の開度は減少し、また、メータイン開口とアクチュエータに接続される開口との通路の開度が増加する。例えば、アクチュエータ4cが駆動される場合には、圧力ポンプ2aから吐出された圧油のうちフィーダ油路242を通って供給される圧油と合流路71から合流制御弁32、センター油路44、及び分岐油路245を経由して供給された圧油とが合流し、この合流圧油によってアクチュエータ4cが駆動される。アクチュエータ4a及び4cを同時に駆動することも可能である。
【0061】
次に、アクチュエータ4a、4cのいずれか一方が駆動され、且つ、アクチュエータ4b、4d、4eのうち少なくとも一つとがいずれも駆動される場合には、駆動対象のアクチュエータは、合流圧油によって駆動される。例えば、アクチュエータ4c及びアクチュエータ4dが駆動される場合には、油圧ポンプ2aからの圧油の余剰油と油圧ポンプ2bからの圧油との合流圧油が合流路71から流量制御弁221及びコントロール弁222を通ってアクチュエータ4dに供給され、圧力ポンプ2aから吐出された圧油のうちフィーダ油路242を通って供給される圧油と合流路71から合流制御弁32、センター油路44、及び分岐油路245を経由して供給された圧油とが合流し、この合流圧油がアクチュエータ4cに供給される。より具体的には、圧力ポンプ2aから吐出された圧油のうちフィーダ油路242に流れた圧油以外の余剰油は、バイパス油路43、243を通って合流路71に流れ、合流路71の合流圧油(圧力ポンプ2aからの余剰油と圧力ポンプ2bからの圧油との合流圧油)がコントロール弁222を通ってアクチュエータ4dに供給される。このとき、アクチュエータ4dの負荷圧が負荷圧検出通路82を通って合流制御弁32の第1受圧室に導入される。また、合流制御弁32の第2受圧室には、圧力ポンプ2aからバイパス油路43、243を経由して合流通路71に供給された余剰油と圧力ポンプ2bから吐出された圧油のうちアクチュエータ4dの駆動に利用されない余剰油とが合流した合流圧油が導入される。よって、合流制御弁32の合流通路は、第1受圧室に導入されたアクチュエータ4dの負荷圧と第2受圧室に導入された合流路71の合流圧油の圧力との差圧によって定められる開度となり、この開度に応じて合流通路71の合流圧油がセンター油路44に流れる。また、センター油路44の合流圧油の一部は、分岐油路245を通ってフィーダ油路242を流れる圧油に合流する。よって、メータイン開口212bには、フィーダ油路242から供給された圧油とセンター油路44から分岐油路245を通って供給された圧油とが合流した合流圧油が供給される。この合流圧油は、メータイン開口212bからコントロール弁212の圧油供給通路を通ってアクチュエータ4cに供給される。アクチュエータ4c及びアクチュエータ4dは、このようにして供給された合流圧油によって駆動される。他のアクチュエータの組み合わせが駆動される場合にも、上記と同様に、合流圧油によって、その駆動対象となるアクチュエータが駆動される。同時に駆動可能なアクチュエータの組み合わせには、アクチュエータ4a~4eの任意の組み合わせが含まれ得る。
【0062】
続いて、上記実施形態が奏する作用効果について説明する。上記の実施形態における油圧システム1によれば、圧力ポンプ2aから吐出された圧油と圧力ポンプ2bから吐出された圧油とが合流路71において合流して合流圧油が得られる。第1回路10においては、合流路71から合流制御弁32を経由して供給された合流圧油の流量をコントロール弁12により制御して第1アクチュエータ4aを制御することができ、第2回路20においては、合流路71と接続されている分岐油路52から供給された合流圧油の流量をコントロール弁22により制御して第2アクチュエータ4bを制御することができる。このように、圧力ポンプ2aから吐出された圧油と圧力ポンプ2bから吐出された圧油とが合流して得られた合流圧油を第1回路10及び第2回路20の両方で用いることができる。流体圧システム101、201も同様の効果を奏する。
【0063】
上記の一実施形態において、合流制御弁32の開度調節は、操作者の操作に応じて変化するパイロット圧を利用することなく実行される。これにより、操作者が操作を行わなくとも2つの回路で合流圧油を利用してアクチュエータを駆動することができる。
【0064】
上記の一実施形態において、アクチュエータ4bの負荷圧に応じて余剰となる余剰油を合流制御弁32経由でタンク3に排出することができる。これにより、アクチュエータ4bを適切な負荷圧で駆動することができる。
【0065】
上記の一実施形態において、第2回路20でアクチュエータ4bを駆動しない場合に合流制御弁32の合流通路の開度が大きくなるため、圧力ポンプ2bから吐出された圧油を第1回路にて利用することができる。
【0066】
上記の一実施形態において、第1回路10において複数のアクチュエータ4a、4cを駆動するために合流圧油を用いることができる。
【0067】
上記の一実施形態において、合流路71から第1回路10への合流圧油の逆流を防止することができる。
【0068】
本明細書で説明された各構成要素の寸法、材料、及び配置は、実施形態中で明示的に説明されたものに限定されず、この各構成要素は、本発明の範囲に含まれうる任意の寸法、材料、及び配置を有するように変形することができる。また、本明細書において明示的に説明していない構成要素を、説明した実施形態に付加することもできるし、各実施形態において説明した構成要素の一部を省略することもできる。また、上記の各実施形態は、適宜組み合わせられる。この各実施形態を組み合わせた態様も本発明の範囲に含まれ得る。例えば、流体圧システム201において、チェック弁31に代えて流量制御弁34を設けた態様も本発明の実施形態の一つと考えられる。
【符号の説明】
【0069】
1、101、201 油圧システム
2a、2b 油圧ポンプ
3 タンク
4a~4e アクチュエータ
5 油圧回路
10 第1回路
11、21、34、111、121、211、221、231 流量制御弁
12、22、212、222、232 コントロール弁
20 第2回路
24a、24b シャトル弁
31 チェック弁
32、34 合流制御弁
41、42 ポンプ油路
61 タンク油路
71 合流路
図1
図2
図3