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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-07
(45)【発行日】2024-02-16
(54)【発明の名称】乾式変圧器
(51)【国際特許分類】
   H01F 27/08 20060101AFI20240208BHJP
   H01F 27/02 20060101ALI20240208BHJP
   H01F 27/06 20060101ALI20240208BHJP
【FI】
H01F27/08 150
H01F27/02 150
H01F27/06
H01F27/02 Z
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021210010
(22)【出願日】2021-12-23
(65)【公開番号】P2023094489
(43)【公開日】2023-07-05
【審査請求日】2023-07-31
(73)【特許権者】
【識別番号】502129933
【氏名又は名称】株式会社日立産機システム
(74)【代理人】
【識別番号】110001689
【氏名又は名称】青稜弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】工藤 直道
(72)【発明者】
【氏名】高橋 俊明
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 孝平
【審査官】秋山 直人
(56)【参考文献】
【文献】実開昭55-154517(JP,U)
【文献】特開2005-039159(JP,A)
【文献】実開昭48-079216(JP,U)
【文献】特開2008-54403(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01F 27/08
H01F 27/02
H01F 27/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉄心と当該鉄心に巻き回した巻線とから構成される変圧器本体と、前記変圧器本体を保持する下側金具とを備える乾式変圧器であって、
前記下側金具は、
前記変圧器本体を支持する本体支持部と、
前記変圧器本体の下部を取り囲む側壁部と、
前記側壁部の下部に設けた、外部の空気が流入する空気流入口と、
前記本体支持部と前記側壁部との間に設けた通気口と、
移動することにより前記通気口を開閉するフロート弁と、
を備え、
通常時には、前記空気流入口から流入した空気が前記通気口から上方へ流れることにより前記変圧器本体を冷却し、水害時には、前記フロート弁が移動して前記通気口を塞ぐことを特徴とする乾式変圧器。
【請求項2】
請求項1に記載の乾式変圧器において、
前記フロート弁は、前記空気流入口から流入した水の浮力により、上方へ移動して前記通気口を塞ぐことを特徴とする乾式変圧器。
【請求項3】
請求項1に記載の乾式変圧器において、
前記下側金具の本体支持部は、前記変圧器本体の鉄心の下側に設ける下締め金具を兼ねていることを特徴とする乾式変圧器。
【請求項4】
請求項1に記載の乾式変圧器において、
前記変圧器本体の巻線は、絶縁性樹脂で樹脂モールドされていることを特徴とする乾式変圧器。
【請求項5】
請求項1に記載の乾式変圧器において、
前記外部の空気が流入する空気流入口は、前記側壁部の下端に設けた切欠きまたは孔であることを特徴とする乾式変圧器。
【請求項6】
請求項1に記載の乾式変圧器において、
前記通気口は、前記本体支持部の前後左右に設けられていることを特徴とする乾式変圧器。
【請求項7】
請求項1に記載の乾式変圧器において、
前記フロート弁の移動を案内するフロートガイドと、
前記フロートガイドと嵌り合う、前記フロート弁に設けた凹部または凸部を備えることを特徴とする乾式変圧器。
【請求項8】
請求項1に記載の乾式変圧器において、
前記フロート弁は、その一辺が蝶番により回動可能に取り付けられており、
前記フロート弁が回動することにより、前記通気口の開閉を行うことを特徴とする乾式変圧器。
【請求項9】
請求項1に記載の乾式変圧器において、
前記空気流入口に異物の侵入を防止する構造を備えることを特徴とする乾式変圧器。
【請求項10】
請求項9に記載の乾式変圧器において、
前記異物の侵入の防止する構造は、パンチング板または金網であることを特徴とする乾式変圧器。
【請求項11】
請求項1に記載の乾式変圧器において、
前記下側金具の下側に、ベースが取り付けられていることを特徴とする乾式変圧器。
【請求項12】
請求項1に記載の乾式変圧器において、
前記下側金具の下端に、フロート弁の落下を防ぐストッパーを備えることを特徴とする乾式変圧器。
【請求項13】
請求項12に記載の乾式変圧器において、
前記下側金具の側壁部の下端或いは前記本体支持部の下端を折り曲げて前記ストッパーとしたことを特徴とする乾式変圧器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モールド変圧器等の乾式変圧器に関わり、特に、耐水害構造を備える乾式変圧器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
乾式変圧器は、絶縁油を使用しないで、大気中にコイルが露出した変圧器であり、その内のモールド変圧器は、巻線をエポキシ樹脂等の絶縁性樹脂で含侵モールドさせた変圧器である。油入変圧器と違い絶縁油を使用せず耐火性能を有するため、ビルや地下といった不燃化が求められる場所に設置される。また、乾式変圧器は、油入変圧器と比べて寸法が小さく重量が軽いので、据え付けが容易である。
【0003】
特許文献1には、路上に設置される変圧器等の電気機器が、高潮、洪水等によって水中に浸漬したり水没した場合であっても、ケーシング内部の電気機器が完全に浸水して使用不能に陥ることを防止するために、電気機器のケーシングを包囲する防水カバーを設けることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2008-54403号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
短時間強雨の発生件数が過去30年で約1.4倍に増加している現在において、津波、水害による地絡、短絡事故のリスクが増加傾向にある。変圧器としても、水害が発生した場合に重大事故から回避できるような、耐水害仕様が求められていた。
【0006】
従来の乾式変圧器の構造は、水害時に鉄心、コイルを守る構造を取っていないため、水位が上昇した時に製品が水没する構造となっていた。
【0007】
特許文献1に開示された発明は、電気機器のケーシングを防水カバーで包囲するものであって、変圧器自体の構造を改良するものではない。
【0008】
本発明は、通常時には空気流により冷却を行うと共に、水害時には水の侵入を防ぎ、水位が上がった時にも変圧器として問題なく稼働する乾式変圧器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための、本発明の「乾式変圧器」の一例を挙げるならば、
鉄心と当該鉄心に巻き回した巻線とから構成される変圧器本体と、前記変圧器本体を保持する下側金具とを備える乾式変圧器であって、
前記下側金具は、前記変圧器本体を支持する本体支持部と、前記変圧器本体の下部を取り囲む側壁部と、前記側壁部の下部に設けた、外部の空気が流入する空気流入口と、前記本体支持部と前記側壁部との間に設けた通気口と、移動することにより前記通気口を開閉するフロート弁と、を備え、
通常時には、前記空気流入口から流入した空気が前記通気口から上方へ流れることにより前記変圧器本体を冷却し、水害時には、前記フロート弁が移動して前記通気口を塞ぐことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、通常時には空気流により冷却を行うと共に、水害時には水の侵入を防ぎ、水位が上がった時にも変圧器として問題なく稼働する乾式変圧器を提供することができる。
【0011】
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施例1の水流入防止構造を備えるモールド変圧器の斜視図である。
図2A】実施例1のモールド変圧器の正面図である。
図2B】実施例1のモールド変圧器の側面図である。
図2C】実施例1のモールド変圧器の底面図である。
図3A】実施例1のモールド変圧器の正面断面図である。
図3B】実施例1のモールド変圧器の側面断面図である。
図4】実施例1のモールド変圧器の下面を見た、通常時と水害時の斜視図である。
図5A】実施例1のモールド変圧器の通常時の斜視断面図である。
図5B】実施例1のモールド変圧器の水害時の斜視断面図である。
図6】実施例2の水流入防止構造を備えるモールド変圧器の一部拡大図である。
図7】実施例3の蝶番付きフロート弁構造を備えるモールド変圧器の一部拡大図である。
図8】実施例4の異物流入防止構造を備える水流入防止構造のモールド変圧器の斜視図である。
図9】実施例4のモールド変圧器の下面を見た、通常時と水害時の斜視図である。
図10】実施例5のベース付き水流入防止構造を備えるモールド変圧器の斜視図である。
図11】実施例5のモールド変圧器の正面図および底面図である。
図12】実施例5のモールド変圧器の、通常時と水害時の一部拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施例について、図面を用いて説明する。ただし、本発明は以下に示す実施例の記載内容に限定して解釈されるものではない。本発明の思想ないし主旨から逸脱しない範囲で、その具体的構成を変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。
また、以下に説明する発明の構成において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、重複する説明は省略することがある。
【実施例1】
【0014】
図1に、本発明の実施例1の、水流入防止構造を備えるモールド変圧器の斜視図を示す。また、図2Aに実施例1のモールド変圧器の正面図を、図2Bに実施例1のモールド変圧器の側面図を、図2Cに実施例1のモールド変圧器の、フロート弁を除いた下面図を、示す。さらに、図3Aに、図1のA-A断面を見た、モールド変圧器の正面断面図を、図3Bに、図1のB-B断面を見た、モールド変圧器の側面断面図を示す。
【0015】
本実施例のモールド変圧器は、変圧器本体10と、変圧器本体の上部に取り付けられる上締め金具15と、変圧器下部に取り付けられる下部金具20とを備えている。変圧器本体10は、鉄心12と、鉄心12に巻き回された巻線13から構成されている(図3A,3B参照)。なお、図は、三相3脚型変圧器の例を示しているが、本発明は、単相型変圧器や三相5脚型変圧器など他の変圧器にも用いられるものである。また、モールド変圧器では、巻線を絶縁性樹脂で含侵モールドしているが、本発明は、巻線の樹脂モールドを行わない変圧器にも用いられるものである。
【0016】
本実施例の特徴構成である下側金具20について説明する。下側金具20は、変圧器本体10を保持するとともに、通常時は冷却のための空気流を流し、水害時には水の流入を防ぎ変圧器本体への浸水を防止するものである。下側金具20は、変圧器本体10の鉄心12を支持する本体支持部22と、変圧器本体10の下部を取り囲む側壁部28と、本体支持部22と側壁部28との間に設けられた通気口24とを備えている。側壁部28は、変圧器本体10の四周を取り囲むように設けられており、変圧器本体の下部への浸水を防止する。側壁部28の下端には、図に示すように、下端から上方に向かって切欠きなどの空気流入口29が設けられており、通常時に、下側金具20の内側に空気が流入するように構成されている。空気流入口29は、切欠きに限らず、空気が流れる孔でもよい。図2Cに示すように、通気口24は、本体支持部22と側壁部28との間に、本体支持部22の前後左右を囲むように設けられており、通常時に下側金具20の内側に流入した空気が上方へ流れることができる。なお、図のものは本体支持部22が下締め金具を兼ねているが、変圧器本体の下部に下締め金具を取り付け、下部金具20の本体支持部22で保持するようにしてもよい。
【0017】
下部金具20には、水害時に、通気口24を塞ぎ、水の侵入を防止するために、フロート弁26が設けられている。フロート弁は水に浮くように構成されており、例えば、水よりも比重が小さい材料で構成するとか、内部が空洞の箱体で構成すればよい。図4に、通常時と水害時における、本実施例のモールド変圧器の下面をみた斜視図を、図5Aに、通常時の、本実施例のモールド変圧器の斜視断面図を、図5Bに、水害時の、本実施例のモールド変圧器の斜視断面図を示す。
【0018】
図4(a)および図5Aに示すように、通常時においては、フロート弁26が下方に下がっており、図5A(b)の矢印に示すように、空気流入口29を通して側壁部28の外側から下側金具20の内側に空気が流入し、通気口24を通って上方へ流れ、変圧器本体10を冷却する。
【0019】
図4(b)および図5Bに示すように、水害時においては、空気流入口29を通って、水が下側金具20の内側に流入し、水位が上がっていく。そして、白抜き矢印に示すように、水より比重が小さいフロート弁26が同時に上昇し、通気口26の高さまで上がったら、通気口26の蓋をしてそれ以上の水の流入を阻止する。水位が下がったら、フロート弁26も同時に下降し、通気口24を通して空気が流れ、再び変圧器本体10を冷却することができる。
【0020】
本実施例によれば、通常時には空気流により変圧器の冷却を行うと共に、水害時には水の侵入を防ぎ、水位が上がった時にも変圧器として問題なく稼働する乾式変圧器を提供することができる。また、簡易対策としての鉄心端面のコーティングや鉄心カバーも不要となり、据付後のメンテナンスも不要となる。そして、水位が下がった通常時には通気口が開くので、再び変圧器の冷却を行うことができる。対応水位としては床下浸水まで対応可能であり、側壁部の高さを上げれば更に高い水位まで対応可能である。
【実施例2】
【0021】
図6に、本発明の実施例2の、水流入防止構造を備えるモールド変圧器の一部拡大図を示す。実施例1のモールド変圧器においては、水の流入や流出により、フロート弁が上下に移動するが、実施例2は、フロート弁の上下の移動をスムーズにするものである。
【0022】
図6に示すように、側壁部28などにフロート弁26を案内するフロートガイド31を設け、フロート弁26に設けた切欠き27等の凹部とフロートガイド31とを嵌め合わせる。図においては、1つのフロートガイド31を示しているが、前後左右など、複数のフロートガイド31を設けるとよい。また、フロート弁に凸部を設け、側壁部などに凸部と嵌り合う凹部を設けてフロートガイドとしてもよい。
【0023】
本実施例によれば、実施例1の効果に加えて、フロート弁を案内するフロートガイドを設けることで、フロート弁がスムーズに上下に移動し、水害時に確実に通気口の蓋をすることができる。
【実施例3】
【0024】
図7に、本発明の実施例3の蝶番付きフロート弁構造を備えるモールド変圧器の一部拡大図を示す。図7(a)は通常時の状態を、図7(b)は水害時の状態を示す。実施例3のモールド変圧器は、フロート弁が蝶番を中心に回転することにより、通気口を開閉するものである。
【0025】
本実施例では、フロート弁261は一辺が蝶番262で回動可能に取り付けられている。図7(a)に示す通常時においては、フロート弁261が下がっており、矢印で示すように、空気流入口29から流入した空気は、通気口24を通って上方へ流れ、変圧器本体を冷却する。図7(b)に示す水害時においては、蝶番262によりフロート弁261が回動し、通気口24を塞ぐことにより、変圧器本体の水没を防止する。
【0026】
本実施例によれば、実施例1の効果に加えて、フロート弁を蝶番で取付け、蝶番を中心に回転するようにしたので、フロート弁がスムーズに回転移動し、水害時に確実に通気口の蓋をすることができる。
【実施例4】
【0027】
図8に、本発明の実施例4の異物流入防止構造を備える水流入防止構造のモールド変圧器の斜視図を示す。また、図9に、実施例4のモールド変圧器の下面を見た、通常時と水害時の斜視図を示す。実施例4のモールド変圧器は、空気流入口が異物流入防止構造を備えるものである。
【0028】
図に示すように、水害時に水が流入する空気流入口30に、パンチング板もしくは金網等の異物流入防止構造を設ける。これにより、水以外のサイズが大きい異物の侵入を防止することが可能となる。図では、両側の側壁部(短辺の側壁部)に異物流入防止構造を備える空気流入口30を設けたが、更に、前後の側壁部(長辺の側壁部)にも異物流入防止構造を備える空気流入口を設けてもよい。
【0029】
本実施例によれば、空気流入口に、パンチング板もしくは金網等の異物流入防止構造を設けることにより、水害時に異物の侵入を防ぎ、異物によるフロート弁で蓋をした部分の隙間を減らし、水流入防止の信頼性を更に上げることができる。
【実施例5】
【0030】
図10に、本発明の実施例5のベース付き水流入防止構造を備えるモールド変圧器の斜視図を示す。また、図11に、実施例5のモールド変圧器の正面図および下面図を示す。さらに、図12に、通常時と水没時の一部拡大図を示す。実施例5のモールド変圧器は、変圧器の下部に据え付けのためのベースを備えるものである。
【0031】
図に示すように、下部金具20の下部に据え付けのためのベース33を設ける。図の例では、モールド変圧器の前後方向に、断面がコ字状で棒状のベースを2つ設けている。ベースの数は3つ以上でもよいし、ベースの断面はエ字状でもよい。図12(a)に、通常時におけるフロート弁の状態を示し、図12(b)に、水害時におけるフロート弁の状態を示す。通常時においてはフロート弁が下がっており、水害時においてはフロート弁が上昇し、通気口24を塞ぐ。下部金具20の下側にベース33を設けるとフロート弁が落下する恐れが生じるので、下部金具20からフロート弁の落下を防ぐストッパー34を設ける。図の例では、下部金具20の側壁部28や本体支持部22などの下端を内側に折り曲げてストッパー34を設けている。
【0032】
本実施例によれば、モールド変圧器の下部に据え付けのためのベースを設けたので、モールド変圧器を床面から離して取り付けることができる。
【0033】
なお、上記各実施例では、モールド変圧器を例に説明したが、本発明は、巻線の樹脂モールドを行わない変圧器を含む乾式変圧器一般に用いることができる。
【0034】
本発明は上記した各実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【符号の説明】
【0035】
10…変圧器本体
12…鉄心
13…巻線
15…上締め金具
20…下部金具
22…本体支持部
24…通気口
26…フロート弁
261…蝶番付きフロート弁
262…蝶番
27…フロート弁の切欠き
28…側壁部
29…空気流入口
30…異物流入防止構造を備える空気流入口
31…フロートガイド
33…ベース
34…ストッパー
図1
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12