(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-07
(45)【発行日】2024-02-16
(54)【発明の名称】スクリーンバスケット装置、スクリーニング装置、スクリーニング組立体、濾過する方法、及びスクリーニング方法
(51)【国際特許分類】
B07B 1/18 20060101AFI20240208BHJP
B03B 5/00 20060101ALI20240208BHJP
【FI】
B07B1/18
B03B5/00 Z
(21)【出願番号】P 2021518065
(86)(22)【出願日】2019-10-04
(86)【国際出願番号】 US2019054743
(87)【国際公開番号】W WO2020072932
(87)【国際公開日】2020-04-09
【審査請求日】2021-06-01
(32)【優先日】2018-10-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518131953
【氏名又は名称】デリック・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100117640
【氏名又は名称】小野 達己
(72)【発明者】
【氏名】コルグローブ,ジェームズ・アール
(72)【発明者】
【氏名】スミス,クリフォード・シー
【審査官】塩谷 領大
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-288261(JP,A)
【文献】米国特許第07654395(US,B2)
【文献】米国特許第05238117(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B07B 1/00-15/00
B03B 1/00-13/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スクリーンバスケット装置において、
複数の開口部を有し、前記複数の開口部を定める複数の横部材および複数の縦部材を含むほぼ垂直な円筒状のグリッドフレームと、
前記グリッドフレームの外側に位置する第1の合成面を有する第1のスクリーニング組立体であって、前記第1の合成面は、35ミクロンから4000ミクロンまでの範囲内のサイズを有する開口部を含む、第1のスクリーニング組立体と、
前記グリッドフレームの前記外側に位置する第2の合成面を有する第2のスクリーニング組立体であって、前記第2の合成面は、35ミクロンから4000ミクロンまでの範囲内のサイズを有する開口部を含む、第2のスクリーニング組立体と
を備え、
前記第1および第2のスクリーニング組立体は、炭素または樹脂が前記第1および第2の合成面の外面に保持されるように、少なくとも部分的に前記スクリーンバスケット装置の外側の流体と前記スクリーンバスケット装置の内側の流体との間の静圧差により、前記スクリーンバスケット装置の外側から前記スクリーンバスケット装置の内側へ流体が流れるときに、カーボン・イン・リーチ(CIL)、カーボン・イン・パルプ(CIP)、またはレジン・イン・リーチ(RIL)材料のスラリーから炭素または樹脂を分離するように構成される、スクリーンバスケット装置。
【請求項2】
第1のケース、および前記第1のケース内に固着された前記第1のスクリーン組立体を含む第1のスクリーニングカートリッジ組立体と、
第2のケース、および前記第2のケース内に固着された前記第2のスクリーン組立体を含む第2のスクリーニングカートリッジ組立体と
をさらに備え、
前記第1のスクリーニングカートリッジ組立体は、前記第1のスクリーニングカートリッジ組立体が前記グリッドフレームの前記複数の開口部の第1の開口部を覆うように(a)前記複数の横部材の第1の横部材および第2の横部材、ならびに(b)前記複数の縦部材の第1の縦部材および第2の縦部材のうちの少なくとも1つに固着され、
前記第2のスクリーニングカートリッジ組立体は、前記第2のスクリーニングカートリッジ組立体が前記グリッドフレームの前記複数の開口部の第2の開口部を覆うように(a)前記複数の横部材の第3の横部材および第4の横部材、ならびに(b)前記複数の縦部材の第3の縦部材および第4の縦部材のうちの少なくとも1つに固着され、
前記スクリーンバスケット装置は、前記複数の横部材の第5の横部材および第6の横部材または前記複数の縦部材の第5の縦部材および第6の縦部材のうちの少なくとも1つに固着される第3のスクリーニングカートリッジ組立体をさらに備え、前記第3のスクリーニングカートリッジ組立体が前記グリッドフレームの前記複数の開口部の第3の開口部を覆うようになっている、請求項1に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項3】
前記第1のケースは、前記第1のスクリーン組立体を受け入れるように構成される保持器フレームセクションを含む、請求項2に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項4】
前記第1のケースは、前記保持器フレームセクションと継ぎ目なく一体化された取付けフレームセクションをさらに備え、前記取付けフレームセクションは、第1の細長いリッジ、および前記第1の細長いリッジに対向するとともにほぼ平行な第2の細長いリッジを含み、第1の凹部は、前記第1のリッジと取付けフレームの第1の部分との間に形成され、第2の凹部は、前記第2のリッジと前記取付けフレームの第2の部分との間に形成される、請求項3に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項5】
前記第1の凹部は、前記第1の横部材または前記第1の縦部材のうちの少なくとも1つに係合するように構成され、前記第2の凹部は、前記第2の横部材および前記第2の縦部材のうちの少なくとも1つに係合するように構成される、請求項4に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項6】
前記第1のスクリーニング組立体および前記第2のスクリーニング組立体は、グリッド開口部を形成する構造部材を有するフレーム枠と、前記フレーム枠に固着されるとともにスクリーニング面を形成するスクリーン要素とをそれぞれ含む、請求項1に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項7】
前記第1のスクリーン組立体のフレーム枠、および前記第2のスクリーン組立体の前記フレーム枠は、平坦な基部構造または弓状の基部構造のうちの1つを形成するように機械的に噛み合わされる、請求項6に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項8】
前記第1のスクリーン組立体の前記フレーム枠、および前記第2のスクリーン組立体の前記フレーム枠は、第1の縦側部材および第2の縦側部材をそれぞれ含み、前記第1の縦側部材および前記第2の縦側部材のうちの少なくとも1つは、別のフレーム枠に機械的に噛み合わせるように構成されるファスナを含む、請求項7に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項9】
前記ファスナは、クリップおよびクリップ孔のうちの少なくとも1つを含む、請求項8に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項10】
前記第1のスクリーン組立体の前記フレーム枠、および前記第2のスクリーン組立体の前記フレーム枠は、それぞれ細長く、第1の縦側部材、および前記第1の縦側部材に対向するとともにほぼ平行な第2の縦側部材と、第1の横側部材、および前記第1の横側部材に対向するとともにほぼ平行な第2の横側部材とを含み、前記第1の横側部材は、前記第1の縦側部材および前記第2の縦側部材の各々にほぼ直角であり、前記第2の横側部材は、前記第1の縦側部材および前記第2の縦側部材の各々にほぼ直角である、請求項6に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項11】
前記グリッドフレームは金属を含み、定められた高さ、および定められた直径を有する、請求項1に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項12】
前記金属は、ステンレス鋼である、請求項11に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項13】
前記定められた高さは、60cmから370cmの範囲内の大きさを有し、前記定められた直径は、25cmから250cmの範囲内の大きさを有する、請求項11に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項14】
前記定められた高さは、203.2cmの大きさを有し、前記定められた直径は、127.0cmの大きさを有する、請求項13に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項15】
前記スクリーン要素は、熱可塑性材料の射出成形によって一体形成される単一の射出成形された部品をそれぞれ含み、前記スクリーン要素は、複数の細長いスクリーニング開口部を有するほぼ平坦なスクリーニング面を含む、請求項6に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項16】
前記複数の細長いスクリーニング開口部の各々は、同じほぼ均一な長さと、同じほぼ均一な幅とを有し、前記ほぼ均一な長さは、300μmから4000μmの範囲内の大きさを有し、前記ほぼ均一な幅は、35μmから4000μmの範囲内の大きさを有する、請求項15に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項17】
前記ほぼ均一な幅は、43μm、74μm、90μm、125μm、150μm、180μm、500μm、または700μmのうちの1つに等しい大きさを有する、請求項16に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項18】
前記第1のケースは、第1の上ケース部分、および前記第1の上ケース部分から分離可能な第1の下ケース部分を含む取り外し可能なケースであり、前記第2のケースは、第2の上ケース部分、および前記第2の上ケース部分から分離可能な第2の下ケース部分を含む取り外し可能なケースである、請求項2に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項19】
前記第1の上ケース部分および前記第1の下ケース部分のうちの少なくとも一方は、前記第1の上ケース部分および前記第1の下ケース部分の別の方にある孔と取り外し可能に係合するように構成された取付け機構を含み、
前記第2の上ケース部分および前記第2の下ケース部分のうちの少なくとも1つは、前記第2の上ケース部分および前記第2の下ケース部分の別の方にある孔と取り外し可能に係合するように構成された取付け機構を含む、請求項18に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項20】
材料をスクリーンするように構成されたスクリーニング装置において、
カーボン・イン・リーチ(CIL)、カーボン・イン・パルプ(CIP)、またはレジン・イン・リーチ(RIL)材料のスラリーを収容するタンクと、
固定された垂直構成中で前記タンクの内部に配置されたスクリーンバスケットであって、前記スクリーンバスケットの外側から内側へ前記スラリーが通るときに小さすぎの材料から大きすぎの材料を分離するように構成された、スクリーンバスケットと、
前記スクリーンバスケットの支持フレームへ固着されるポリウレタンスクリーンであって、前記スクリーンバスケットの外側を向いているスクリーニング面を形成するポリウレタンスクリーンとを備え、
前記ポリウレタンスクリーンは、前記スラリーからの炭素または樹脂が前記ポリウレタンスクリーンの前記スクリーニング面上で保持されるように、少なくとも部分的に静的な差圧により、前記スクリーンバスケットの外側から前記スクリーンバスケットの内側へ流体が流れるときに、前記スラリーから炭素または樹脂を分離するように構成される、スクリーニング装置。
【請求項21】
前記ポリウレタンスクリーンは、スクリーン開口部を含み、前記第1の部材の内表面間の0.044mmから4mmの長さ、および前記第2の部材の内表面間の0.044mmから60mmの長さを有する、請求項20に記載のスクリーニング装置。
【請求項22】
前記ポリウレタンスクリーンは、一体に成形された補強部材を含む第1の部材および第2の部材を含む、請求項20に記載のスクリーニング装置。
【請求項23】
前記第1の部材と一体に成形された前記補強部材は、0.013cm(0.005インチ)から0.038cm(0.015インチ)の範囲内の厚さを有し、前記第2の部材と一体に成形された前記補強部材は、0.038cm(0.015インチ)から0.102cm(0.040インチ)の範囲内の厚さを有する、請求項22に記載のスクリーニング装置。
【請求項24】
スクリーンバスケット装置において、
複数の開口部を有するほぼ垂直な円筒状のグリッドフレームと、
前記グリッドフレームの前記複数の開口部のうちの開口部の上に固着される合成スクリーニング面を有するスクリーニング組立体であって、前記合成スクリーニング面は、35ミクロンから4,000ミクロンの範囲内のサイズを有する開口部を有する、スクリーニング組立体と
を備え、
前記合成スクリーニング面は、炭素または樹脂が前記合成スクリーニング面の外面上に保持されるように、少なくとも部分的に前記スクリーンバスケット装置の外側の流体と前記スクリーンバスケット装置の内側の流体との間の静圧差により、前記スクリーンバスケット装置の外側から前記スクリーンバスケット装置の内側へ流体が流れるとき、カーボン・イン・リーチ(CIL)、カーボン・イン・パルプ(CIP)、またはレジン・イン・リーチ(RIL)材料のスラリーから炭素または樹脂を分離するように構成される、スクリーンバスケット装置。
【請求項25】
前記グリッドフレームは、前記複数の開口部を定める複数の横部材および複数の縦部材を含む、請求項24に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項26】
合成スクリーニング面を有する第2のスクリーニング組立体をさらに備える、請求項24に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項27】
前記第2のスクリーニング組立体は、前記グリッドフレームの前記複数の開口部の第2の開口部を覆う、請求項26に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項28】
前記スクリーニング組立体は、熱可塑性材料の射出成形によって一体形成される単一の射出成形された部品を備えるスクリーニング面を含む、請求項24に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項29】
前記スクリーニング面の開放面積は、前記スクリーニング面の総面積の40パーセントから46パーセントであり、前記スクリーニング面のメッシュサイズは、0.375メッシュから400メッシュである、請求項28に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項30】
前記スクリーニング組立体は、フレーム枠と、前記フレーム枠に固着されるスクリーン要素とを含み、前記スクリーン要素は、前記スクリーニング面を形成する、請求項24に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項31】
前記ポリウレタンスクリーンは、
可撓性の成形されたポリウレタン本体であって、前記本体にスクリーン開口部を含む可撓性の成形されたポリウレタン本体、前記スクリーン開口部の反対側を定める第1のほぼ平行な可撓性部材、および前記第1の部材にほぼ直角であるとともに前記スクリーン開口部の他の反対側を定める第2のほぼ平行な可撓性部材と、
前記第1の部材を間に有する第3のほぼ平行な部材、および前記第2の部材を間に有する第4のほぼ平行な部材と、
前記本体の対向した両端でほぼ平行に延びる側縁部分であって、その間に前記第3の部材が延び、前記第3の部材および記第4の部材は前記スクリーン開口部を支持するように構成される、側縁部分と、
前記本体の対向した両端でほぼ平行に延びる端部であって、その間で前記第4の部材が延びる、端部と、
前記第1および前記第3の部材のうちの少なくとも1つ、および前記第2および前記第4の部材のうちの少なくとも1つと一体成形された補強部材と
をさらに備え、
前記側縁部分は、前記端部にほぼ直角である、請求項20に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項32】
複数の開口部を有するほぼ垂直なグリッドフレームであって、前記複数の開口部を定める複数の横部材および複数の縦部材を含むグリッドフレームと、
前記グリッドフレームの外側に取り付けられたスクリーンと
を備えるスクリーンバスケット装置であって、
前記スクリーンは、合成スクリーニング面を有し、
前記スクリーンは、カーボン・イン・リーチ(CIL)、カーボン・イン・パルプ(CIP)、またはレジン・イン・リーチ(RIL)システム中で使用されるように構成され、それによってパルプストリームから炭素または樹脂を濾過し、前記炭素または樹脂が前記スクリーンの外面に保持されるようになっている、スクリーンバスケット装置。
【請求項33】
前記合成スクリーニング面は、熱硬化性材料を含む、請求項32に記載のバスケット装置。
【請求項34】
スクリーニング組立体は、複数のスクリーニング開口部を含み、それぞれは、0.7mmから2mmの範囲内の大きさを有する長さL、および35ミクロンから150ミクロンの範囲内の大きさを有する幅Wを有する、請求項32に記載のスクリーニング装置。
【請求項35】
前記合成スクリーニング面は、熱可塑性材料を含む、請求項32に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項36】
前記合成スクリーニング面は、ポリウレタン材料を含む、請求項32に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項37】
前記スクリーンは、単一の射出成形された部品である、請求項32に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項38】
前記合成スクリーニング面は、波形の形状を有する、請求項32に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項39】
前記スクリーンは、前記グリッドフレームの複数の前記開口部を覆う、請求項32に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項40】
前記スクリーンは、複数の別個のスクリーン部材を含む、請求項32に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項41】
各前記別個のスクリーン部材は、スクリーン開口部および穴の開いていない側縁部分を有する成形された本体を含み、
各側縁部分は、前記グリッドフレームの横部材または縦部材と機械的に結合するように構成されるキャストイン構造部材を含み、それによって前記別個のスクリーン部材を前記グリッドフレームに取り付けるようになっている、請求項40に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項42】
前記グリッドフレームは、円筒状構成を有する、請求項32に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項43】
スクリーニング装置において、
複数の開口部を有するほぼ垂直なグリッドフレームと、
前記グリッドフレームの外側に取り付けられた合成スクリーニング面を有するスクリーンとを備えたスクリーンバスケット
を備え、
前記合成スクリーニング面は、炭素または樹脂が前記合成スクリーニング面の外面に保持されるように、少なくとも部分的に前記スクリーンバスケットの外側の流体と前記スクリーンバスケットの内側の流体との間の静圧差により、外側から前記スクリーンバスケットの内側へ流体が流れるときに、カーボン・イン・リーチ(CIL)、カーボン・イン・パルプ(CIP)、またはレジン・イン・リーチ(RIL)材料のスラリーから炭素または樹脂を分離するように構成される、スクリーニング装置。
【請求項44】
前記合成スクリーニング面は、熱硬化性材料を含む、請求項43に記載のスクリーニング装置。
【請求項45】
前記スクリーンは、複数のスクリーニング開口部を含み、それぞれは、0.7mmから2mmの範囲内の大きさを有する長さL、および35ミクロンから150ミクロンの範囲内の大きさを有する幅Wを有する、請求項43に記載のスクリーニング装置。
【請求項46】
前記合成スクリーニング面は、熱可塑性材料を含む、請求項43に記載のスクリーンスクリーニング装置。
【請求項47】
前記合成スクリーニング面は、ポリウレタン材料を含む、請求項43に記載のスクリーニング装置。
【請求項48】
前記スクリーンは、単一の射出成形された部品である、請求項43に記載のスクリーニング装置。
【請求項49】
前記合成スクリーニング面は、波形の形状を有する、請求項43に記載のスクリーニング装置。
【請求項50】
前記スクリーンは、前記グリッドフレームの複数の前記開口部を覆う、請求項43に記載のスクリーニング装置。
【請求項51】
前記スクリーンは、複数の別個のスクリーン部材を含む、請求項43に記載のスクリーニング装置。
【請求項52】
各前記別個のスクリーン部材は、スクリーン開口部および穴の開いていない側縁部分を有する成形された本体を含み、
各側縁部分は、前記グリッドフレームの横部材または縦部材と機械的に結合するように構成されるキャストイン構造部材を含み、それによって前記別個のスクリーン部材を前記グリッドフレームに取り付けるようになっている、請求項51に記載のスクリーニング装置。
【請求項53】
前記グリッドフレームは、円筒状構成を有する、請求項43に記載のスクリーニング装置。
【請求項54】
スクリーニング装置において、
合成スクリーニング面を有するスクリーン組立体であって、前記合成スクリーニング面は、35ミクロンから1,000ミクロンの範囲内のサイズを有する開口部を有する、スクリーン組立体
を備え、
前記スクリーン組立体は、前記合成スクリーニング面がスクリーンバスケットの外側に位置するように前記スクリーンバスケットのフレームに取り付けられるように構成され、
前記スクリーンバスケットは、固定された垂直構成に固着されるように構成され、大きすぎの材料が前記スクリーンバスケットに入るのを防ぎつつ小さすぎの材料が前記スクリーンバスケットの中に流れることを可能にすることによって、前記スクリーニング面は、小さすぎの材料から大きすぎの材料を分離するように構成され、
前記合成スクリーニング面は、炭素または樹脂が前記合成スクリーニング面上で保持されるように、少なくとも部分的に前記スクリーンバスケットの外側の流体と前記スクリーンバスケットの内側の流体との間の静圧差により、前記スクリーンバスケットの外側から前記スクリーンバスケットの内側へ流体が流れるときに、カーボン・イン・リーチ(CIL)、カーボン・イン・パルプ(CIP)、またはレジン・イン・リーチ(RIL)材料のスラリーから炭素または樹脂を分離するように構成される、スクリーニング装置。
【請求項55】
保持器セクションおよび取付けセクションを含むケース
をさらに備え、
前記スクリーン組立体は、前記保持器セクション内で取り外し可能に固着可能であり、前記取付けセクションは、前記スクリーンバスケットの前記フレームに取り外し可能に取り付けるように構成され、
前記スクリーン組立体は、
グリッド開口部を形成する構造部材を有するフレーム枠と、
前記フレーム枠に固着されるとともにスクリーニング面を形成するスクリーン要素とを含む、請求項54に記載のスクリーニング装置。
【請求項56】
前記スクリーン要素は、熱可塑性材料で形成される、請求項55に記載のスクリーニング装置。
【請求項57】
前記スクリーン要素は、熱可塑性材料の射出成形によって一体形成される単一の射出成形された部品を含む、請求項55に記載のスクリーニング装置。
【請求項58】
前記ケースは、上ケース部分、および前記上ケース部分から分離可能な下ケース部分を
含む取り外し可能なケースである、請求項55に記載のスクリーニング装置。
【請求項59】
前記上ケース部分および前記下ケース部分の各々は、1つまたは複数の取付け機構と、1つまたは複数の孔とを含み、
前記上ケース部分の各取付け機構は、前記下ケース部分の対応する孔と取り外し可能に係合するように構成され、
前記下ケース部分の各取付け機構は、前記上ケース部分の対応する孔と取り外し可能に係合するように構成される、
請求項58に記載のスクリーニング装置。
【請求項60】
スクリーンバスケットのグリッド開口部の上に固着される複数の取り外し可能なスクリーンを備えるスクリーニング組立体において、
前記スクリーンは、前記スクリーンバスケットの外側に位置する合成スクリーニング面を形成するスクリーン要素を有し、前記スクリーニング面は、炭素が前記スクリーンの面上で保持されるようにパルプストリームから炭素を濾過するように構成されたスクリーニング開口部を有
し、
前記スクリーニング組立体は、カーボン・イン・リーチ(CIL)、カーボン・イン・パルプ(CIP)、またはレジン・イン・リーチ(RIL)システムに使用されるように構成される、スクリーニング組立体。
【請求項61】
前記スクリーン要素は、射出成形によって形成される、請求項60に記載のスクリーニング組立体。
【請求項62】
前記スクリーニング開口部は、300ミクロンから4000ミクロンの範囲内の大きさを有する長さL、および35ミクロンから4000ミクロンの範囲内の大きさを有する幅Wを有する、請求項60に記載のスクリーニング組立体。
【請求項63】
前記スクリーン要素は、70ミクロンから400ミクロンの範囲内の大きさを有する厚さTを有する面要素を含み、前記スクリーン要素は、スクリーニング面の総面積の5%から45%の開放スクリーニング面積を有する、請求項60に記載のスクリーニング組立体。
【請求項64】
前記スクリーニング開口部の長さLは、0.0500cm(0.0197インチ)であり、
前記スクリーニング開口部の幅Wは、0.2189cm(0.0862インチ)であり、
前記面要素厚さTは、0.0264cm(0.0104インチ)である、
請求項
63に記載のスクリーニング組立体。
【請求項65】
前記スクリーニング開口部の長さLは、0.0800cm(0.0315インチ)であり、
前記スクリーニング開口部の幅Wは、0.3160cm(0.1244インチ)であり、
前記面要素厚さTは、0.0800cm(0.0315インチ)である、
請求項
63に記載のスクリーニング組立体。
【請求項66】
前記スクリーニング開口部の長さLは、0.100cm(0.0394インチ)であり、
前記スクリーニング開口部の幅Wは、0.3998cm(0.1574インチ)であり、
前記面要素厚さTは、0.129cm(0.0506インチ)である、
請求項
63に記載のスクリーニング組立体。
【請求項67】
前記合成スクリーニング面は、熱硬化性材料である、請求項60に記載のスクリーニング組立体。
【請求項68】
前記合成スクリーニング面は、熱可塑性材料である、請求項60に記載のスクリーニング組立体。
【請求項69】
前記合成スクリーニング面は、波形の形状を有する、請求項60に記載のスクリーニング組立体。
【請求項70】
濾過する方法において、
タンクを有するスクリーニング装置内のパルプストリームの中にスクリーニング組立体を導入するステップであって、前記スクリーニング装置は、カーボン・イン・リーチ(CIL)、カーボン・イン・パルプ(CIP)、またはレジン・イン・リーチ(RIL)プロセスを行うように構成され、前記パルプストリームは、浸出された金を含んでいる樹脂または活性炭を含む、導入するステップと、
前記スクリーニング組立体の外側から前記スクリーニング組立体の内側へ前記スクリーニング組立体を通して前記パルプストリームを濾過するステップであって、それによって前記樹脂または炭素が前記タンク内に保持されるように前記パルプストリームから樹脂または炭素を取り除くようになっている、濾過するステップと
を含み、
前記スクリーニング組立体は、前記スクリーニング組立体の前記外側に合成スクリーニング面を形成するスクリーン要素を含む、方法。
【請求項71】
前記スクリーン要素は、射出成形または高温注型によって形成される、請求項
70に記載の方法。
【請求項72】
前記合成スクリーニング面は、熱硬化性材料である、請求項
70に記載の方法。
【請求項73】
前記合成スクリーニング面は、熱可塑性材料である、請求項
70に記載の方法。
【請求項74】
濾過する方法において、
タンクを有するスクリーニング装置内のパルプストリームの中にスクリーニング組立体を導入するステップであって、前記スクリーニング装置は、カーボン・イン・リーチ(CIL)、カーボン・イン・パルプ(CIP)、レジン・イン・リーチ(RIL)プロセスを行うように構成され、前記パルプストリームは、浸出された金を含んでいる樹脂または活性炭を含む、導入するステップと、
前記スクリーニング組立体の外側から前記スクリーニング組立体の内側へ前記スクリーニング組立体を通して前記パルプストリームを濾過するステップであって、それによって前記樹脂または炭素が前記タンク内に保持されるように、前記パルプストリームから樹脂または炭素を取り除くようになっている、濾過するステップと、
を含み、
前記スクリーニング組立体は、
支持構造と、
前記支持構造に取り付けられたスクリーンとを備え、
前記スクリーンは、前記スクリーニング組立体の前記外側に合成スクリーニング面を有する、方法。
【請求項75】
前記合成スクリーニング面は、熱硬化性材料を含む、請求項
74に記載の方法。
【請求項76】
前記合成スクリーニング面は、熱可塑性材料を含む、請求項
74に記載の方法。
【請求項77】
前記合成スクリーニング面は、ポリウレタン材料を含む、請求項
74に記載の方法。
【請求項78】
前記スクリーンは、単一の射出成形された部品である、請求項
74に記載の方法。
【請求項79】
前記合成スクリーニング面は、波形の形状を有する、請求項
74に記載の方法。
【請求項80】
前記スクリーンは、前記支持構造の複数の開口部を覆う、請求項
74に記載の方法。
【請求項81】
前記スクリーンは、複数の別個のスクリーン部材を含む、請求項
74に記載の方法。
【請求項82】
スクリーニング装置において、
スクリーンを備え、前記スクリーンは、グリッドフレームに取り付けられるように構成された合成スクリーニング面を有し、前記合成スクリーニング面が前記グリッドフレームの外側に位置するようになっており、前記合成スクリーニング面は、前記グリッドフレームの外側の流体と前記グリッドフレームの内側の流体との間の静圧差により前記グリッドフレームの外側から前記グリッドフレームの内側へ流体が流れるときに、カーボン・イン・リーチ(CIL)、カーボン・イン・パルプ(CIP)、またはレジン・イン・リーチ(RIL)材料のスラリーから炭素または樹脂を分離するように構成され、それによって炭素または樹脂が前記合成スクリーニング面上に保持される、
スクリーニング装置。
【請求項83】
前記合成スクリーニング面は、熱硬化性材料を含む、請求項
82に記載のスクリーニング装置。
【請求項84】
前記スクリーンは、複数のスクリーニング開口部を含み、それぞれは、0.7mmから2mmの範囲内の大きさを有する長さLと、35ミクロンから150ミクロンの範囲内の大きさを有する幅Wとを有する、請求項
82に記載のスクリーニング装置。
【請求項85】
前記合成スクリーニング面は、熱可塑性材料を含む、請求項
82に記載のスクリーンスクリーニング装置。
【請求項86】
前記合成スクリーニング面は、35ミクロンから4,000ミクロンの範囲内のサイズを有する開口部を有するポリウレタン材料を含む、請求項
82に記載のスクリーニング装置。
【請求項87】
前記スクリーンは、単一の射出成形された部品である、請求項
82に記載のスクリーニング装置。
【請求項88】
前記合成スクリーニング面は、波形の形状を有する、請求項
82に記載のスクリーニング装置。
【請求項89】
前記スクリーンは、前記グリッドフレームの複数の開口部を覆う、請求項
82に記載のスクリーニング装置。
【請求項90】
前記スクリーンは、複数の別個のスクリーン部材を含む、請求項
82に記載のスクリー
ニング装置。
【請求項91】
各前記別個のスクリーン部材は、スクリーン開口部、および穴の開いていない側縁部分を有する成形された本体を含み、
各側縁部分は、前記グリッドフレームの横部材または縦部材と機械的に結合するように構成されているキャストイン構造部材を含み、それによって前記別個のスクリーン部材を前記グリッドフレームに取り付けるようになっている、請求項
90に記載のスクリーニング装置。
【請求項92】
前記グリッドフレームは、円筒状構成を有する、請求項
82に記載のスクリーニング装置。
【請求項93】
スクリーンバスケット装置において、
ほぼ垂直な円筒状のフレームと、
前記フレームに固着される合成スクリーニング面と
を備え、
前記合成スクリーニング面は、炭素または樹脂が前記合成スクリーニング面の外面上で保持されるように、少なくとも部分的に前記スクリーンバスケット装置の外側の流体と前記スクリーンバスケット装置の内側の流体との間の静圧差により、前記スクリーンバスケット装置の外側から前記スクリーンバスケット装置の内側へ流体が流れるときに、カーボン・イン・リーチ(CIL)、カーボン・イン・パルプ(CIP)、またはレジン・イン・リーチ(RIL)材料のスラリーから炭素または樹脂を分離するように構成される、スクリーンバスケット装置。
【請求項94】
前記円筒状フレームはグリッドフレームであり、前記合成スクリーニング面は、前記グリッドフレームに取り付けられた複数の交換可能なスクリーン組立体を含む、請求項
93に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項95】
前記グリッドフレームは複数の開口部を有し、各前記複数の開口部は、前記複数の交換可能なスクリーン組立体のうちのそれぞれ1つを受け入れるように構成される、請求項
94に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項96】
前記合成スクリーニング面は、取付け機構を用いて前記フレームに取り付けられる、請求項
93に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項97】
前記取付け機構は、それぞれの1つまたは複数のねじまたはボルトを受け入れるように構成された1つまたは複数のねじ穴またはボルト穴を含み、それによって前記合成スクリーニング面を前記フレームに固着する、請求項
96に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項98】
前記スクリーン組立体は、可撓性であり、前記グリッドフレーム中の前記開口部のそれぞれ1つに圧入するようにそれぞれ成形される、請求項
95に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項99】
グリッドフレームは、複数の横部材および縦部材を含み、
各スクリーン組立体は、隣接した横部材および/または縦部材と係合し、これを圧入するように構成される可撓性取付け部材を含み、それによって前記スクリーン組立体を前記グリッドフレームに固着するようになっている、請求項
98に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項100】
合成面は、35ミクロンから4000ミクロンまでの範囲内のサイズを有する開口部を
含む、請求項
93に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項101】
前記合成スクリーニング面は、スクリーンバスケットの外側を向いているスクリーニング面を形成するポリウレタンスクリーンを含む、請求項
93に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項102】
前記ポリウレタンスクリーンは、第1の部材の内表面間の0.044mmから4mmの長さ、および第2の部材の内表面間の0.044mmから60mmの長さを有するスクリーン開口部を含む、請求項
101に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項103】
前記ポリウレタンスクリーンは、一体に成形された補強部材を含む第1の部材および第2の部材を含む、請求項
101に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項104】
前記第1の部材と一体に成形された前記補強部材は、0.013cm(0.005インチ)から0.038cm(0.015インチ)の範囲内の厚さを有し、前記第2の部材と一体に成形された前記補強部材は、0.038cm(0.015インチ)から0.102cm(0.040インチ)の範囲内の厚さを有する、請求項
103に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項105】
前記合成スクリーニング面は、複数のスクリーン要素を含み、各スクリーン要素は、熱可塑性材料の射出成形によって一体形成される単一の射出成形された部品を含み、前記スクリーン要素は、複数の細長いスクリーニング開口部を有するほぼ平坦なスクリーニング面を含む、請求項
93に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項106】
前記複数の細長いスクリーニング開口部の各々は、ほぼ均一な長さおよびほぼ均一な幅を有し、前記ほぼ均一な長さは、300μmから4000μmの範囲内の大きさを有し、前記ほぼ均一な幅は、35μmから4000μmの範囲内の大きさを有する、請求項
105に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項107】
前記ほぼ均一な幅は、43μm、74μm、90μm、125μm、150μm、180μm、500μm、および700μmのうちの1つに等しい大きさを有する、請求項
106に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項108】
スクリーンバスケット装置において、
複数の開口部を有するほぼ垂直な円筒状のグリッドフレームを備え、前記グリッドフレームは、前記複数の開口部を定める複数の第1の部材および複数の第2の部材を含み、
各前記複数の開口部は、複数の独立した交換可能なスクリーン組立体であって、それぞれ合成面を含む、交換可能なスクリーン組立体のそれぞれ1つを受け入れるように構成され、
前記スクリーンバスケット装置は、少なくとも部分的に前記スクリーンバスケット装置の外側の流体と内側の流体との間の静圧差により、前記スクリーンバスケット装置の外側から前記スクリーンバスケット装置の内側へ流体が流れるときに、カーボン・イン・リーチ(CIL)、カーボン・イン・パルプ(CIP)、またはレジン・イン・リーチ(RIL)材料のスラリーから炭素または樹脂を分離するのに使用するために構成される、スクリーンバスケット装置。
【請求項109】
前記第1の部材は横部材であり、前記第2の部材は前記複数の開口部を定める縦部材である、請求項
108に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項110】
前記複数の開口部のうちの少なくとも1つは、前記独立した交換可能なスクリーン組立
体のうちの少なくとも1つを複数の開口部のうちの前記少なくとも1つに固着するように構成された取付け機構を含む、請求項
108に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項111】
スクリーニング方法において、
スクリーンバスケット装置をカーボン・イン・リーチ(CIL)、カーボン・イン・パルプ(CIP)、またはレジン・イン・リーチ(RIL)材料のスラリーの中に導入するステップであって、前記スクリーンバスケット装置は、ほぼ垂直な円筒状のフレームおよび前記フレームに固着される合成スクリーニング面を有する、導入するステップと、
前記スクリーンバスケット装置の内側の流体とこれに対する前記スクリーンバスケット装置の外側の流体との間に静圧差を発生させるステップであって、それによって前記スクリーンバスケット装置の外側から前記スクリーンバスケット装置の内側へ流体を流す、静圧差を発生させるステップと、
炭素または樹脂が前記合成スクリーニング面の外面で保持されるように前記材料をスクリーニングするステップと
を含む、スクリーニング方法。
【請求項112】
前記円筒状フレームはグリッドフレームであり、前記合成スクリーニング面は前記グリッドフレームに取り付けられた複数の交換可能なスクリーン組立体を含む、請求項
111に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項113】
スクリーニング装置において、
複数のグリッド開口部を形成する静止した垂直スクリーンバスケットと、
前記グリッド開口部の上に固着された複数のスクリーンであって、前記スクリーンバスケットの外側に位置するスクリーニング面を形成する、スクリーンと、
を備え、
前記スクリーニング面は、大きすぎる材料が前記スクリーンバスケットに入るのを防ぎつつ小さすぎる材料が前記スクリーンバスケットに流れ込むことを可能にすることによって、小さすぎる材料から大きすぎる材料を分離するように構成されており
各スクリーンは、35ミクロンから4,000ミクロンの範囲内のサイズを有する開口部を有する合成スクリーニング面を有し、
各合成スクリーニング面は、炭素または樹脂が前記合成スクリーニング面上で保持されるように、少なくとも部分的に前記スクリーンバスケットの外側の流体と前記スクリーンバスケットの内側の流体との間の静圧差により、前記スクリーンバスケットの外側から前記スクリーンバスケットの内側へ流体が流れるときに、カーボン・イン・リーチ(CIL)、カーボン・イン・パルプ(CIP)、またはレジン・イン・リーチ(RIL)材料のスラリーから炭素または樹脂を分離するように構成される、スクリーニング装置。
【請求項114】
前記スクリーンは、熱可塑性材料の射出成形によって形成される、請求項
113に記載のスクリーニング装置。
【請求項115】
前記スクリーンは、300μmから4000μmの範囲内の大きさを有する第1の方向に沿った長さL、および35μmから4000μmの範囲内の大きさを有する第2の方向に沿った幅Wを有する複数のスクリーニング開口部を含む、請求項
114に記載のスクリーニング装置。
【請求項116】
前記スクリーンは、70μmから400μmの範囲内の大きさを有する前記第2の方向に沿った厚さTを有する面要素を含み、前記スクリーンは、スクリーニング面の総面積の5%から35%の開放スクリーニング面積を有する、請求項
115に記載のスクリーニング装置。
【請求項117】
前記スクリーニング開口部の前記長さLは、0.3289cm(0.1295インチ)であり、
前記スクリーニング開口部の前記幅Wは、0.0462cm(0.0182インチ)であり、
前記面要素厚さTは、0.0719cm(0.0283インチ)である、
請求項
116に記載のスクリーニング装置。
【請求項118】
前記スクリーニング開口部の前記長さLは、0.3289cm(0.1295インチ)であり、
前記スクリーニング開口部の前記幅Wは、0.0544cm(0.0214インチ)であり、
前記面要素厚さTは、0.0640cm(0.0252インチ)である、
請求項
116に記載のスクリーニング装置。
【請求項119】
前記スクリーニング開口部の前記長さLは、0.3289cm(0.1295インチ)であり、
前記スクリーニング開口部の前記幅Wは、0.0665cm(0.0262インチ)であり、
前記面要素厚さTは、0.0612cm(0.0241インチ)である、
請求項
116に記載のスクリーニング装置。
【請求項120】
前記合成スクリーニング面は、熱硬化性材料である、請求項
113に記載のスクリーニング装置。
【請求項121】
前記合成スクリーニング面は、熱可塑性材料である、請求項
113に記載のスクリーニング装置。
【請求項122】
前記スクリーンは、複数のスクリーニング開口部を含み、それぞれは、0.7mmから2mmの範囲内の大きさを有する第1の方向に沿った長さL、および35μmから150μmの範囲内の大きさを有する第2の方向に沿った幅Wを有する、請求項
113に記載のスクリーニング装置。
【請求項123】
前記スクリーンは、ほぼ長方形、正方形、円形、または楕円形である形状を有する開口部を含む、請求項
113に記載のスクリーニング装置。
【請求項124】
前記合成スクリーニング面は、ポリウレタン材料を含む、請求項
113に記載のスクリーニング装置。
【請求項125】
前記スクリーンバスケットは、平らな構成を有する、請求項
124に記載のスクリーニング装置。
【請求項126】
前記スクリーンバスケットは、円筒状構成を有する、請求項
124に記載のスクリーニング装置。
【請求項127】
材料を濾過する方法において、
カーボン・イン・リーチ(CIL)、カーボン・イン・パルプ(CIP)、またはレジン・イン・リーチ(RIL)材料のスラリーを収容するタンクを有するスクリーニング装置内のパルプストリームの中にスクリーニング組立体を導入するステップであって、前記パルプストリームは樹脂または活性炭を含み、前記スクリーニング組立体は、第1の側と、第2の側と、および前記スクリーニング組立体の前記第1の側に位置する前記スクリー
ニング組立体の外面上に合成スクリーニング面をと含み、前記合成スクリーニング面は、35ミクロンから4,000ミクロンの範囲内のサイズを有する開口部を有する、導入するステップと、
前記スクリーニング組立体の前記第1の側の流体と前記スクリーニング組立体の前記第2の側の流体との間に静圧差を発生させるステップであって、それによって前記スクリーニング組立体の前記第1の側から前記第2の側へ流体を流す、静圧差を発生させるステップと、
前記スクリーニング組立体の前記第1の側から前記スクリーニング組立体の前記第2の側へ前記スクリーニング組立体を通る前記パルプストリームを濾過するステップであって、それにより前記樹脂または炭素が前記合成スクリーニング面上に保持されるように前記パルプストリームから樹脂または炭素を取り除くようにする、濾過するステップと
を含む、材料を濾過する方法。
【請求項128】
前記スクリーニング組立体は、射出成形または高温注型によって形成されるスクリーン要素を含む、請求項
127に記載の方法。
【請求項129】
前記合成スクリーニング面は、熱硬化性材料である、請求項
127に記載の方法。
【請求項130】
前記合成スクリーニング面は、熱可塑性材料を含む、請求項
127に記載の方法。
【請求項131】
前記合成スクリーニング面は、ポリウレタン材料を含む、請求項
127に記載の方法。
【請求項132】
前記合成スクリーニング面は、波形の形状を有する、請求項
127に記載の方法。
【請求項133】
前記スクリーニング組立体は、複数の別個のスクリーン部材を含む、請求項
127に記載の方法。
【請求項134】
差圧を発生させるステップは、前記スクリーニング装置の外側の流体のレベルを前記スクリーニング装置の内側の流体のレベルよりも大きい高さを有するようにさせるステップをさらに含む、請求項
127に記載の方法。
【請求項135】
スクリーンバスケット装置において、
複数のグリッド開口部を有するほぼ垂直なグリッドフレームと、
グリッド開口部の上に固着されるスクリーンであって、前記グリッドフレームの外側に位置するスクリーニング面を形成する、スクリーンと
を備え、
大きすぎの材料がスクリーンバスケットに入るのを防ぎつつ小さすぎの材料が前記スクリーンバスケットの中に流れることを可能にすることによって、前記スクリーニング面は、小さすぎる材料から大きすぎる材料を分離するように構成され、
前記スクリーンは、前記バスケットがカーボン・イン・リーチ(CIL)、カーボン・イン・パルプ(CIP)、またはレジン・イン・リーチ(RIL)材料のスラリーに沈められるときに炭素または樹脂が前記スクリーンバスケットの内部体積に入るのを防ぐように構成された前記スクリーンバスケットの外面上にスクリーニング開口部を形成する合成スクリーニング面を有し、前記開口部は、35ミクロンから4,000ミクロンの範囲内のサイズを有する、スクリーンバスケット装置。
【請求項136】
前記合成スクリーニング面は、熱硬化性材料を含む、請求項
135に記載のバスケット装置。
【請求項137】
前記合成スクリーニング面は、ポリウレタン材料を含む、請求項
135に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項138】
前記開口部は、0.044mmから4mmの範囲で最小サイズを有する、請求項
137に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項139】
前記開口部は、0.044mmから4mmの範囲内の長さと、0.044mmから60mmの範囲内の幅とを有する、請求項
138に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項140】
前記合成スクリーニング面は、熱可塑性材料を含む、請求項
135に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項141】
前記開口部は、35ミクロンから150ミクロンの範囲で最小サイズを有する、請求項
140に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項142】
前記開口部は、0.7mmから2mmの範囲内の大きさを有する長さと、35ミクロンから150ミクロンの範囲内の大きさを有する幅とをそれぞれ有する、請求項
141に記載のスクリーニング装置。
【請求項143】
前記スクリーンは、複数の別個のスクリーン部材を含む、請求項
135に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項144】
各前記別個のスクリーン部材は、スクリーン開口部および穴の開いていない側縁部分を有する成形されたポリウレタン本体を含み、
各側縁部分は、前記グリッドフレームの横部材または縦部材と機械的に結合するように構成されるキャストイン構造部材を含み、それによって前記別個のスクリーン部材を前記グリッドフレームに取り付けるようになっている、請求項
143に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項145】
各スクリーン部材は、熱可塑性の単一の射出成形された部品である、請求項
143に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項146】
前記合成スクリーニング面は、波形の形状を有する、請求項
135に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項147】
前記スクリーンは、前記グリッドフレームの複数の前記開口部を覆う、請求項
135に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項148】
前記グリッドフレームは、円筒状構成を有する、請求項
135に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項149】
前記スクリーンは、交換可能である、請求項
135に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項150】
前記スクリーンは、交換可能なスクリーン組立体の構成要素である、請求項
149に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項151】
前記交換可能なスクリーン組立体は、ケースであって、前記ケース内に前記スクリーンを保持するように構成されているケースを含む、請求項
150に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項152】
前記ケースは、前記スクリーンを受け入れるように構成される保持器フレームセクションを含む、請求項
151に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項153】
前記ケースは、前記保持器フレームセクションと継ぎ目なく一体化される取付けフレームセクションをさらに含み、前記取付けフレームセクションは、第1の細長いリッジ、および前記第1の細長いリッジに対向するとともにほぼ平行な第2の細長いリッジを含み、
第1の凹部は、前記第1のリッジと前記取付けフレームの第1の部分との間に形成され、
第2の凹部は、前記第2のリッジと前記取付けフレームの第2の部分との間に形成される、請求項
152に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項154】
前記第1の凹部は、前記グリッドフレームの第1の横部材または第1の縦部材のうちの少なくとも1つに係合するように構成され、前記第2の凹部は。前記グリッドフレームの第2の横部材および第2の縦部材のうちの少なくとも1つに係合するように構成される、請求項
153に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項155】
前記スクリーンは、外面および内面を含み、前記スクリーン開口部は、前記外面から前記内面までの距離に関して増加する広がる幅を有する、請求項
135に記載のスクリーンバスケット装置。
【請求項156】
前記スクリーン開口部は、台形形状を有する、請求項
155に記載のスクリーンバスケット装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、2017年6月6日に出願した米国特許出願第62/515,964号および2018年1月9日に出願した米国特許出願第62/615,302号の利益を主張する2018年6月6日に出願した米国特許出願第16/001,755号の一部係属である米国特許出願第16/151,909号の優先権を主張するものであり、各出願の内容は参照により本明細書に組み込まれ、各出願の優先権は本明細書により主張される。
【発明の概要】
【0002】
[0002]本開示の様々な態様および特徴を、図面を参照して本明細書中で説明する。同様の番号は、全体を通じて同様の要素を指すが、必ずしも同じまたは同一の要素ではない。
【図面の簡単な説明】
【0003】
【
図1】[0003]本開示の一例示的実施形態によるスクリーンバスケットの側面図である。
【
図2】[0004]本開示の一例示的実施形態によるスクリーンバスケットの上面図である。
【
図3】[0005]本開示の一例示的実施形態によるスクリーンバスケットの上側斜視図である。
【
図4】[0006]本開示の一例示的実施形態によるバスケットケージと共に使用するためのポリウレタンスクリーンの平面図である。
【
図5】[0007]本開示の一例示的実施形態による
図4の平面図の反対側の
図4のポリウレタンスクリーンの図である。
【
図6】[0008]本開示の一例示的実施形態によるバスケットケージと共に使用するためのポリウレタンスクリーンの側面図である。
【
図7】[0009]本開示の一例示的実施形態によるバスケットフレームへのスクリーン部材の取付けを示す部分上面図である。
【
図8】[0010]
図4に示されたポリウレタンスクリーンの一部を示す図である。
【
図8A】[0011]
図8に示されたポリウレタンスクリーンの一部の拡大図である。
【
図9】[0012]本開示の一例示的実施形態によるポリウレタンスクリーンの部分側断面図である。
【
図9A】[0013]
図9に示された部分断面図の一部の拡大図である。
【
図10】[0014]本開示の一例示的実施形態による、第1の部材と補強部材の成形形状の断面構成を示す、
図9の線10-10にほぼ沿った拡大部分断面図である。
【
図11】[0015]本開示の一例示的実施形態による、
図10の拡大部分断面図に類似するが、補強部材なしで第1の部材を示す拡大部分断面図である。
【
図12】[0016]第1および第2の部材と一体の補強部材を有する、本開示の一例示的実施形態によるポリウレタンスクリーンの一部の分解組立等角図である。
【
図13】[0017]スクリーン分離装置の一実施形態における、本開示の一例示的実施形態によるスクリーンバスケットの使用の分解組立図である。
【
図14】[0018]スクリーン分離装置の一実施形態における、本開示の一例示的実施形態によるスクリーンバスケットの使用の一例示的実施形態の側断面図である。
【
図15】[0019]本開示の一例示的実施形態によるバスケットケージの一例の斜視図である。
【
図16A】[0020]本開示の一例示的実施形態によるバスケットケージの取り付けられた複数のスクリーニングカートリッジ組立体を含む例示的スクリーンバスケットの斜視図である。
【
図16B】[0021]本開示の一例示的実施形態による複数のスクリーニングカートリッジ組立体を特徴付ける、
図16Aに示されたスクリーンバスケットの部分斜視図である。
【
図16C】[0022]本開示の一例示的実施形態による、複数のスクリーニングカートリッジ組立体を特徴付ける、
図16Aに示されたスクリーンバスケットの内側部分の部分斜視図である。
【
図17】[0023]本開示の一例示的実施形態によるグリッドフレームに装着された例示的スクリーニングカートリッジ組立体の部分断面図である。
【
図18A】[0024]本開示の一例示的実施形態によるスクリーニングカートリッジ組立体の一例の斜視図である。
【
図18B】[0025]
図18Aに示された例示的スクリーニングカートリッジ組立体の断面図および側面図である。各図にはインチ単位で例示的寸法が示される。本開示はそのような寸法に限定されず、他の寸法が考えられてもよい。
【
図19A】[0026]本開示の一例示的実施形態によるスクリーニングカートリッジ組立体のケースの一例の斜視図である。
【
図19B】[0027]
図19Aに示された例示的ケースの断面図および側面図である。各図にはインチ単位で例示的寸法が示される。本開示はそのような寸法に限定されず、他の寸法が考えられてもよい。
【
図19C】[0028]本開示の一例示的実施形態によるバスケットケージのグリッドフレームに付設された複数のケースの一例を示す図である。
【
図20A】[0029]本開示の一例示的実施形態によるスクリーン組立体要素の一例を示す図である。
【
図20B】[0030]
図20Aに示された例示的スクリーン組立体要素の断面図および側面図である。各図にはインチ単位で例示的寸法が示される。本開示はそのような寸法に限定されず、他の寸法が考えられてもよい。
【
図21A】[0031]本開示の一例示的実施形態によるスクリーン組立体のフレーム枠ユニットの一例の斜視図である。
【
図21B】[0032]
図21Aに示された例示的フレーム枠ユニットの上面図および側面図である。
【
図22A】[0033]本開示の一例示的実施形態によるスクリーン組立体のスクリーン要素の一例を示す図である。
【
図22B】[0034]
図22Aに示された例示的スクリーン要素の上面図および側面図である。
【
図22C】[0035]本開示の一例示的実施形態によるスクリーン要素の一部の拡大上面図である。
【
図23A】[0036]本開示の一例示的実施形態によるスクリーン組立体要素の別の例を示す図である。
【
図23B】[0037]
図23Aに示された例示的スクリーン組立体要素の側面図である。
【
図24】[0038]本開示の一例示的実施形態によるカートリッジスクリーン要素の一例を示す図である。
【
図25】[0039]
図25に示されたカートリッジスクリーン要素の下ケース部分の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0004】
[0040]本開示は、フィルタリング用の装置および方法に関し、詳細には、金属含有鉱物から金属を収着する方法およびシステムに使用される改善されたスクリーンバスケットの使用に関する。本開示の実施形態は、とりわけ、カーボン・イン・パルプ(CIP:炭素-In-パルプ)システム、カーボン・イン・リーチ(CIL:Carbon-In-Leach)システム、およびレジン・イン・リーチ(RIL:Resin-In-Leach)システムと共に利用することができる。例えば、CILおよびCIPシステムは、浸出された金をパルプストリームから活性炭上へ吸着するツーカウンターカレント法(two counter-current method)である。そのようなCILおよびCIPプロセスでは、複数の吸着タンクが直列に配置される。パルプが、この直列の第1のタンクから最後のタンクへ継続的に流れる。同時に、炭素が、この直列の最後のタンクから第1のタンクへ逆流で送り込まれる。CIPおよびCIPプロセスは、炭素吸着前に金が浸出されるという程度で異なる。例えば、CILの運転では、炭素が浸出用タンクに加えられ、浸出反応と吸着が同時に行われる。対照的に、CIPプロセスでは、浸出可能な金の大部分が第1の吸着段階前に浸出される。
【0005】
[0041]シアン化と吸着処理の組合せを用いる金鉱から金を回収する一般的なプロセスの説明は、米国特許第4,188,208号において見ることができる。本開示の実施形態は、金または炭素を参照して全体的に説明されるが、本開示の実施形態は、適切な鉱石から銀、鉄、ニッケル、および他の金属を回収するプロセスに等しく適用され得る。採掘された鉱石からいずれかの金属を回収することは、本開示の範囲内である。
【0006】
[0042]既存の金属スクリーンバスケットおよび上述したCIPプロセスにおけるその使用方法の説明は、米国特許第5,238,117号に見出され得る。米国特許第5,238,117号に記載されたプロセスは、「NKM」垂直スイープ中間スクリーニングプロセス(vertically swept interstage screening processes)として当業界で一般に知られたものとなっており、本明細書で使用されるスクリーンバスケットは、NKMスクリーンバスケットとして当業界で一般に知られたものとなっている。一般に、そのようなNKMスクリーンバスケットは、金属支持フレームであって、その周側壁に巻き付けられたウェッジワイドスクリーン(wedge wide screen)を備えた金属支持フレームを含む。ウェッジワイヤスクリーン(wedge ワイヤ screen)は、金属豊富なパルプから物質を濾過するために使用される。スクリーンバスケットはNKMスクリーニングデバイスに取り付けられ、取り付けられたNKMスクリーンバスケットを含むこのNKMスクリーニングデバイスの下部は、カーボン・イン・パルプ材料を収容するタンク内に浸漬される。NKMスクリーニングデバイス上の羽根車により、タンク内のパルプは、ウェッジワイヤスクリーンを通ってNKMスクリーンの内側に入る。しかしながら、ウェッジワイヤスクリーンは、超小解放スクリーニング面積(very low open screening area)を有し、これは、効率の悪いスクリーニングをもたらす。小解放スクリーニング面積は、閉塞ももたらす。次いで、閉塞により、増大した量のパルプはウェッジワイヤスクリーンの閉塞していない面積を通らされ、これによりスクリーンの摩耗率を増加させる。さらに、ウェッジワイヤスクリーンを形成する個々のワイヤは、内部推進翼および外部推進翼のスイープなどのスクリーニングプロセス中に発生する力により、時間が経つにつれて劣化するまたは破断する傾向がある。
【0007】
[0043]本開示の例示的な実施形態では、材料をスクリーニングする改善されたスクリーンバスケットデバイスが提供される。このデバイスは、ほぼ閉鎖した底部および開放された上部、ならびに支持フレームの下部と上部の間で延びるほぼ円筒状側壁支持部分を有する支持フレームを備える。支持フレームは、ステンレス鋼などの金属とすることができる。ポリウレタンスクリーン側壁は、側壁支持部分のまわりで延び、側壁支持部分によって支持される。ポリウレタンスクリーン側壁は、高開放面積ポリウレタンスクリーンを備える。いくつかの実施形態では、ポリウレタンスクリーン側壁は、閉じられた底部と開放された上部との間の側壁支持部分をほぼ取り囲んで、それによって最大化されたスクリーニング面積を与える。ポリウレタンスクリーン側壁は、側壁支持部分の外周に付設することができる。
【0008】
[0044]ポリウレタンスクリーン側壁は、複数の個々のポリウレタンスクリーン部材から形成することができる。これらの個々のポリウレタンスクリーン部材は、スクリーン側壁にわたって概して連続的なスクリーニング面積を与えるように互いに隣接して位置合わせされ得る。一例では、複数の個々のポリウレタンスクリーン部材は、8つの個々のポリウレタンスクリーン部材を含むことができる。そのような実施形態では、これらの8つの個々のポリウレタンスクリーン部材は、スクリーン部材のうちの4つが支持フレームの下半分にあり、スクリーン部材のうちの4つが、支持フレームの上半分にあるように配置されてもよい。
【0009】
[0045]いくつかの実施形態では、ほぼ閉鎖した底部は、NKM装置の駆動シャフトの受け入れを可能にする中心におかれた孔を備えることができる。
[0046]いくつかの実施形態では、高開放面積ポリウレタンスクリーン部材は、可撓性の成形されたポリウレタン本体と、本体中のスクリーン開口部と、スクリーン開口部の対向した第1の側を定める第1のほぼ平行な可撓性部材のセットと、スクリーン開口部の第2の対向した側を定める第2のほぼ平行な可撓性部材のセットであって、それによって第2の部材は、第2の部材にほぼ直角である、第2のほぼ平行な可撓性部材のセットと、それらの間に複数の第1の部材を有する第3のほぼ平行な部材のセットと、それらの間に複数の第2の部材を有する第4のほぼ平行な部材のセットと、本体の対向した側でほぼ平行な側縁部分であって、その間で第3の部材がそこで延びる、ほぼ平行な側縁部分と、本体の対向した両端でほぼ平行な第1の端部および第2の端部であって、その間で第4の部材がそこで延び、それによって端部が縁部にほぼ直角である、第1の端部および第2の端部とを備える。ポリウレタンスクリーン部材の可撓性の成形されたポリウレタン本体内のスクリーン開口部は、第1の部材の内表面間で約0.044mmから約4.000mmであってもよく、第2の部材の内表面間で約0.044mmから約60.000mmであってもよい。
【0010】
[0047]ポリウレタンスクリーン部材は、第1および第3の部材のうちの少なくとも1つならびに第2および第4の部材のうちの少なくとも1つ内に一体に成形された補強部材を含むこともできる。いくつかの実施形態では、第1の部材内に一体成形された補強部材は、約0.015cm(約0.006インチ)から約0.038cm(約0.015インチ)の範囲内の大きさを有するほぼ均一な厚さを有することができる。第2の部材と一体に成形された補強部材は、約0.038cm(約0.015インチ)から約0.102cm(約0.040インチ)の範囲内の大きさを有するほぼ均一な厚さを有することができる。補強部材は、例えば、上記部材と一体に成形され得るロッドに具体化されてもよい。補強部材は、例えば、ツイストされた多重より線および編まれた多重より線のうちの少なくとも1つであるアラミド繊維で具体化することもでき、繊維は、約55デニールから約2840デニールの線密度を有する。
【0011】
[0048]ポリウレタンスクリーン部材の側縁部分は、スクリーン部材を支持フレームに取り付けるのに使用するために構成することができる。複数の拡大されたポリウレタンリブが、ポリウレタンスクリーン本体の外面上に一体形成されてもよく、リブは、側壁支持部分に対してほぼ垂直に配置される。複数のリブの各々は、ポリウレタンスクリーン部材の上部から下部へ実質的に延びることができる。
【0012】
[0049]本開示のさらなる実施形態では、複数の開口部を備えた管状またはほぼ円筒状グリッドフレームを含むバスケットケージが提供され得る。グリッドフレーム中の複数の開口部は、正方格子状に配置することができ、複数の開口部の1つずつ(またはいくつかの実施形態では、少なくともいくつか)は、正方形形状を有し得る。一例示的実施形態では、複数の開口部は、264個の正方形開口部を含むことができる。複数の開口部のサブセットは、縦部材および横部材によって定めることができる。複数の開口部の第2のサブセットは、グリッドフレームの第1の環状セクションの縦部材および横セグメントによって定めることができ、同様に、複数の開口部の第3のサブセットは、グリッドフレームの第2の環状セクションの縦部材および横セグメントによって定めることができる。
【0013】
[0050]バスケットケージは、ケージの上部および下部でフランジを特徴付けることができる。上フランジおよび開口部は、プレートまたは別のタイプの覆いをフランジに装着することを可能にするまたはさもなければ助けることができる。加えてまたは他の実施形態では、フランジおよび開口部は、スクリーン分離機(例えば、NKM垂直スイープ中間装置)の中にバスケットケージを装着することを可能にするまたはさもなければ助けることができる。
【0014】
[0051]バスケットケージは、スラリーまたは別のタイプの流体源から特定の粒子状物質を分離するために分離プロセスにおいて利用することができる。そのために、一実施形態では、スクリーニングカートリッジ組立体は、バスケットケージに装着することができ、そこでスクリーニングカートリッジ組立体は、スラリーから特定の粒子状物質を分離することを可能にするまたはさもなければ助けることができる。スクリーニングカートリッジ組立体の1つずつは、グリッドフレームのそれぞれの開口部を少なくとも一部で定めるグリッド部材のそれぞれの群に装着されるまたは他の方法で付設されてもよい。グリッドフレームの縦軸のまわりで一列の開口部の場合、スクリーニングカートリッジ組立体のうちの第1のものを支持するグリッド部材の群は、スクリーニングカートリッジ組立体のうちの第2のものを支持するグリッド部材の別の群と共通のグリッド部材を有することができる。
【0015】
[0052]いくつかの実施形態では、グリッドフレームに装着または付設される複数のスクリーニングカートリッジ組立体の1つずつは、スクリーニング組立体、ならびにスクリーン組立体を受け入れるおよび保持するように構成されるケース(または別のタイプの容器)を含む。いくつかの実施形態では、ケースは、ポリウレタン、熱硬化性ポリマー、または他のタイプのポリマーを射出成形することによって一体形成された単一の射出成形された部品に具体化されてもよい。射出成形された部品、およびこの射出成形された部品を形成するプロセスの例示的実施形態は、米国特許出願第13/800,826号、米国特許第9,409,209号、米国特許第9,884,344号、米国特許出願第15/851,009号、米国特許出願第15/965,195号、および本明細書に含まれた相互参照の開示により詳細に説明されており、これらは、全体として本明細書に参照により本明細書によって組み込まれる。
【0016】
[0053]いくつかの実施形態では、スクリーン組立体は、3つの個々のスクリーンユニットを有する。ケースは、ケース内にスクリーン組立体を受け入れるおよび/または嵌めるように構成された第1の開口部と、スクリーン組立体のスクリーニング面をグリッドフレームの外側に曝すことを可能にする2の開口部とを含む。ケースは、第1の開口部の近くのケースの第1の縁からケースの対向した第2の縁へ延びるリッジも含む。リッジ、およびそれぞれのケースの部分は、ケースをグリッドフレームに装着する(例えば、把持またはクリップ留めする)のを可能にするまたは他の方法で助けるそれぞれの凹部を形成する。
【0017】
[0054]スクリーンバスケットのグリッドフレームの全体またはほぼ全体は、分離プロセスの動作時にスクリーニングカートリッジ組立体で覆うことができる。したがって、一例示的実施形態では、264個のスクリーニングカートリッジ組立体は、グリッドフレームにおけるそれぞれの264個の正方形開口部に装着することができる。
【0018】
[0055]さらに、ケースは、取付けフレームセクションと、保持器フレームセクションとを含むことができる。保持器フレームセクションは、スクリーンユニットによって形成されたスクリーン組立体を受け入れるおよび/または保持することができる。取付けフレームセクションは、それぞれの凹部を形成するリッジのセットを含むことができ、これは、(例えば、クリップ留めする、しっかり掴む、または他の方法で係合することによって)スクリーニングカートリッジ組立体をグリッドフレームに取り付けるのを可能にするまたは他の方法で助ける。
【0019】
[0056]本開示によるスクリーンカートリッジは、バスケットケージのグリッドフレームへの取付けに適した任意の形状とすることができる。例えば、および限定ではなく、スクリーンカートリッジは、正方形形状、もしくは長方形形状、または卵形状、あるいは任意の他の形状とすることができる。例示的実施形態は、グリッドフレームのグリッド開口部にほぼ整合するように形成されるスクリーンカートリッジ(すなわち、正方形のグリッド開口部を有するグリッドフレーム上の正方形のスクリーンカートリッジ)を与えることができるが、様々な形状のスクリーンカートリッジが、異なる形状でグリッド開口部に付設されてもよい。同様に、バスケットケージのグリッドフレームは、スクリーニングに適した任意の形状であってもよい。
【0020】
[0057]本明細書中で説明された実施形態によるスクリーン要素およびスクリーンカートリッジは、金属よりも摩耗、摩滅、曲げ、および化学物質に対して強く、したがって、CILプロセスにおけるウェッジワイヤフレームよりも長持ちする傾向がある。本明細書に説明されるようなスクリーン要素は、従来のウェッジワイヤフレームのスクリーン開口部よりもかなり小さいスクリーン開口部の形成も可能にし、これは、スクリーニング効率を改善する。本明細書に記載されたようなスクリーン部材の使用により、従来のウェッジワイヤスクリーンバスケットと比較して、かなりより大きいスクリーニング面積を与え、隙間をかなり減少させる。使用時、本明細書に記載されたようなスクリーン要素およびスクリーンカートリッジは、スクリーニング装置の外部推進翼とスクリーニングカートリッジ組立体との間のほぼ一貫した距離も可能にし、それによって閉塞を減少させ、スクリーン要素の寿命を長くする。
【0021】
[0058]次に、
図1から
図5に示された実施形態を参照すると、本開示のスクリーンバスケット1は、バスケットフレーム構造510であって、そこに取り付けられた高開放面積ポリウレタンスクリーン600を有するバスケットフレーム構造510を備える。
【0022】
[0059]
図1に示されるように、バスケットフレーム510は、概して、円筒状の構成を有するが、他の形状が使用されてもよい。バスケットフレーム510は、ステンレス鋼で形成されることが好ましいが、他の材料が使用されてもよい。フレームは、上端511および下端515を有し、フレーム510の上端511と下端515との間に延びる垂直支持部を形成する複数の垂直支持部材530を含む。
図2に示されるように、フレーム510の垂直支持部は、内側面521と外側面522とを有する。
【0023】
[0060]
図3に示されるように、バスケットフレーム510の支持体は、複数の垂直支持部材530および複数の水平支持部材550から形成され得る。
図3に示された実施形態は、フレーム510の周辺部に沿って間隔をおいて配置された4つの一次支持部材531を含むと共に、一次支持部材531間に間隔をおいて配置された複数の二次支持部材542を含む。同時に、一次および二次支持部材531、542は、間隔をおいて配置された配列でフレーム510の上端および下端511、515を接合する。水平支持部材550は、バスケットフレーム510の全体にわたって間隔をおいて配置された関係で複数の環状リングを形成するように端と端で接合されている複数の環状リングまたは曲線状セクションによって与えられ得る。
【0024】
[0061]
図3に示されるように、各垂直支持部材531は、内側支柱部分532を含むことができる。内側支柱部分532は、そこを通る孔534を含むことができる。水平支持部材550は、孔534を通過し、このようにして積み重ねられ間隔をおいて配置された配列で水平支持部材550を維持する。
【0025】
[0062]
図2の上面図に示されるように、フレーム510の上端511は、スクリーンバスケット1内に物質を受け入れて処理するのに使用することを可能にするための開口部を備える。フレーム510の下端515は、処理中にスクリーンバスケット1中に物質を保持するほぼ中実または閉鎖した底部516を備える。ほぼ閉鎖した底部516は、以下により詳細に説明されるように、処理機のシャフトとの動作可能な配置に使用するための中央に置かれた孔517を備えることができる。
【0026】
[0063]本開示の実施形態は、フレーム510の周辺部に取り付けられた高開放面積ポリウレタンスクリーン600を含むことができ、それによって開放された上部、ほぼ中実または閉鎖した底部516、およびポリウレタンスクリーン側壁601を有するスクリーンバスケット1を形成する。
【0027】
[0064]ポリウレタンスクリーン600は、ポリウレタンスクリーン600の成形プロセスにおける潜在的なサイズの制約により、別個のより小さいスクリーン部材10の形態で与えられてよい。例えば、
図1に示された実施形態におけるように、ポリウレタンスクリーン600は、複数の別個のスクリーン部材10を特徴付けることができる。各スクリーン部材10は、フレーム510の垂直支持体に取り付けられる。
【0028】
[0065]
図4から
図6は、スクリーンバスケット1のポリウレタンスクリーン側壁601を形成する際に使用するために構成されたスクリーン部材10の一例示的実施形態の特徴を示す。
図4から
図5は、それぞれスクリーン部材10の一実施形態の外側面および内側面を示し、一方、
図6は、スクリーン部材10の一実施形態の側面図を示す。スクリーン部材10は、下記特許および特許公開により詳細に説明されるポリウレタンスクリーンを含むことができ、これらの特許および特許公開、すなわち、米国特許第8,584,866号、米国特許第9,010,539号、米国特許第9,375,756号、米国特許第9,403,192号、米国特許出願公開第2015/0197827(A1)号、および米国特許出願公開第2016/0303611(A1)号は、本開示に関して共通の譲受人を共有し、参照により本明細書に組み込まれる。
【0029】
[0066]
図4から
図7に示されるように、本開示の一実施形態は、穴の開いていない側縁部分14、16を有する成形されたポリウレタンの本体12を備えたスクリーン部材10を与えることができる。
図7に示されるように、側縁部分14、16は、互いに隣接したスクリーン部材10を封止し、スクリーン部材10をバスケットフレーム510に固着するのに使用するための一体の側リッジ部29をそれぞれ有することができる。各側縁部分14、16は、側リッジ部29を補強するのに使用するためのキャストイン構造部材を含むことができる。側縁部分14、16は、キャストイン構造部材なしで形成することもでき、または他の構造部材を含むことができる。側リッジ部29は、バスケットフレーム510への取付けに適した任意の形状になり得る。例示的な実施形態では、側リッジ部29は、所望の形状、例えば、U形部材、L形部材、C形部材などに曲げられる形成された部材、例えば、金属部材を含むことができる。形成された部材は、加熱、プレス、機械的、化学的、成形、および/または任意の他の適した方法または配列によってポリウレタン本体に取り付けられてよい。
【0030】
[0067]スクリーン部材10の本体12は、側縁部分14、16との組合せにおいてスクリーン部材10の外側境界を定める下縁部18および上縁部20を含むこともできる。いくつかの実施形態では、側リッジ部29は、上縁部20と下縁部18との間の全長を延びることができる。
【0031】
[0068]本体12は、外面22および内面24をさらに含む。
図4は、例えば、
図1に示されるように、スクリーン部材10がバスケットフレーム510に付設されるときの本体12の外面22を示し、
図5は、例えば、
図1に示されるように、スクリーン部材がバスケットフレーム510に付設されるときの本体12の内面24を示す。本体12は、
図8および
図8Aに詳細に示されるように、スクリーン開口部26を形成する第1の部材101および第2の部材102を含む。いくつかの実施形態では、第1の部材101および第2の部材102は、以下により詳細に説明されるように、補強部材50を含むように構成されてよい。
図6の側面図に示されるように、スクリーン要素10は、スクリーン要素10の外面22上に垂直リブ28をさらに含んでよい。しかしながら、スクリーン要素10は、本開示のある実施形態では、垂直リブ28を含まなくてもよい。
【0032】
[0069]本体12は、第3の部材203および第4の部材204をさらに含んでもよい。第3の部材203および第4の部材204、および存在する場合には垂直リブ28は、以下により詳細に説明される補強部材50を含むこともできる。しかしながら、本開示のある実施形態では、第3の部材203、第4の部材204、および垂直リブ28は、補強部材50を含まなくてもよい。第3の部材203および第4の部材204は、第1および第2の部材101、102によって形成されたスクリーン開口部26に対して支持を与えるように概して構成される。
【0033】
[0070]
図8は、スクリーン要素10の一実施形態の一部を示しており、
図8Aは、
図8の一部の拡大図を示す。
図8Aの詳細図に示されるように、第1および第2の部材101、102は、スクリーン開口部26を定める第1の一体成形されたグリッド構造100を形成する。第3および第4の部材203、204は、第2の一体成形されたグリッド構造200、ならびにそれぞれ第5および第6の部材305および306を形成し、今度は、第3の一体成形されたグリッド構造300を形成することができる。
【0034】
[0071]補強部材50は、スクリーン要素10の所望の部材に組み込まれてもよい。補強部材50は、側縁14、16が変形および/または砂時計形化するのを防ぐことによってスクリーン要素10に安定性を与える。例示的な実施形態では、補強部材50は、適切な部材と(一体に成形することなどによって)一体化されてよい。補強部材50は、必要な構造特性を伴うプラスチック、金属、ポリマー、または任意の他の適切な材料で作製することができる。例えば、補強部材50は、スクリーン部材と一体に成形されるロッドで具体化されてもよい。補強部材50は、ツイストされた多重より線および編まれた多重より線のうちの少なくとも1つであるアラミド繊維で具体化することもでき、それにより繊維がそれのまわりに成形されたポリウレタンを吸収するウィックとして働き、それによって、それらの間に強い結合を与える。ツイストされたまたは編まれた多重より線繊維は、約55デニールから約2840デニールの線密度を有してもよく、好ましくは約1500デニールであり得る。アラミド繊維が本開示の実施形態に使用されるとき、それは、デュポン社の商標KEVLAR(登録商標)という名の商業的に入手可能なアラミド繊維のセットであり得る。補強部材50は、帝人株式会社の取引名TWARON、SULFRON、TEIJINCONEX、およびTECHNORAという名で商業的に入手可能なアラミド繊維のうちの少なくとも1つとすることもできる。アラミド繊維の可撓性は、成形されたポリウレタンのための可撓性補強システムを与え、これは、取扱い中および設置中に生じる必要な曲げおよび湾曲の後に、その元の成形された形状に戻ることができる。いくつかの実施形態では、補強部材50は、ポリウレタンがそのまわりに成形される前に張られてもよい。
【0035】
[0072]
図4から
図5に示された例示的実施形態、および
図8に示された詳細図に戻って参照すると、グリッド構造200および300は、部材内に支持グリッドを形成する双方向性に一体成形された部材を含む。補強部材50の特性および双方向性のグリッド構造の構成により、部材は、比較的小さいサイズを有することができ、したがって、増大した開放スクリーニング面積を与えることができる。グリッド構造は、振動負荷中に開口部26に対してスクリーン強度および支持を与え、開放スクリーニング面積をかなり増大させる。
【0036】
[0073]
図8Aの詳細図に示されるように、第1の部材101は、互いにほぼ平行なように、側縁部分14、16間で横に延びることができる。第2の部材102は、互いにほぼ平行なようにおよび第1の部材101にほぼ直角に下縁部18と上縁部20との間で横に延びることができる。いくつかの実施形態では、第2の部材102は、スクリーン開口部26にさらなる構造的支持を与えるために、第1の部材101の厚さよりも大きい厚さを有することができる。
【0037】
[0074]上述した通り、
図12の分解組立等角図に示されるように、第1の部材101および/または第2の部材102は、補強部材50を含んでもよく、さらなる支持部材または支持グリッド構造によって支持されてもされなくてもよい。例えば、スクリーン部材10の本体12の部分断面図を示す
図9に示されるように、本体12は、第1および第2の部材101、102を有し、双方向性の補強部材50がそれと一体に成形されている。第1の部材101でそれと一体に成形された補強部材50は、約0.015cm(約0.006インチ)から約0.038cm(約0.015インチ)の範囲内の厚さを有する。第2の部材102(図示せず)でそれと一体に成形された補強部材50は、約0.038cm(約0.015インチ)から約0.102cm(約0.040インチ)の範囲内の厚さを有する。そのような構成は、より大きいスクリーン開口部を有するスクリーンを必要とするスクリーニングの用途に有益であり得る。
【0038】
[0075]本開示の実施形態は、第1、第2、第3、および第4の部材101、102、203、204、ならびにリブ28のいずれか1つに補強部材50を組み込むことができ、第1、第2、第3、および第4の部材101、102、203、204、ならびにリブ部材28の全部または一部に組み込まれてもよい。
【0039】
[0076]
図8および詳細な
図8Aに示されるように、スクリーン開口部26は、細長くてもよく、幅寸法よりも側面に沿っておよびその端間により大きい長さ寸法を有する。スクリーン開口部26は、幅が約0.044mmから約4.0mmであってよく、幅は、隣接した第1の部材101の内表面間の寸法である。スクリーン開口部26は、長さが約0.44mmから約60mmであってもよく、この長さは、隣接した第2の部材102の内表面間の寸法である。さらに、スクリーン開口部26は、様々な異なる形状を有してもよい。例えば、スクリーン開口部26は、長方形形状、もしくは正方形形状、または卵形状、あるいは第1および第2の部材101、102によって形成することができる任意の他の形状を有することができる。スクリーン要素10の全体寸法は、約1.2メートル×1.6メートルであってもよく、または任意の他の所望のサイズであってもよい。本明細書に記載された全ての寸法は、一例に過ぎず、限定ではないことが理解できよう。
【0040】
[0077]簡単に
図10および
図11を参照すると、スクリーン開口部26は、外面22と内面24との間で下向きに広がることができ、第1の部材101は、ほぼ逆台形の形状である。第1の部材101のこの概して台形形状は、スクリーン要素10およびポリウレタンスクリーン600全体内の隙間を防ぐ。第1の部材101は、
図10に示されるように、それと一体に成形された補強部材50を含むことができ、または、
図11に示されるように、適宜、それと一体に成形された補強部材50を含まなくてもよい。
【0041】
[0078]
図8Aの詳細図に示されるように、第3および第4の部材203、204は、第1および第2の部材101、102よりも大きい厚さを有することができる。第3および第4の部材203、204の厚さの増加は、第1および第2の部材101、102にさらなる構造的支持を与え得る。
図8および
図8Aの例示的実施形態に示されるように、第3の部材203は、互いにほぼ平行なように側縁部分14、16間で横に延びることができ、それらの間で特徴付けられる複数の第1の部材101を有することができる。第4の部材204は、互いにほぼ平行なように下縁部18と上縁部20との間で横に延びることができ、それらの間で特徴付けられた複数の第2の部材102を有することができる。補強部材50は、第3および第4の部材203、204と一体に成形されてもよい。第3および第4の部材203、204は、振動スクリーニングの適用中に第1および第2の部材101、102によって形成されるスクリーン開口部26に必要な構造的支持を維持しつつ、補強部材50を含めることによって最小厚さを有するように構成することができる。第3および第4の部材203、204によって与えられる双方向性の支持システム、および含まれる場合、そこに組み込まれる補強部材50の追加された支持は、支持部材の厚さを大きく減少させ、開放スクリーニング面積および総スクリーン効率の増大をもたらす。
【0042】
[0079]本体12は、複数の垂直リブ28をさらに含むことができる。
図4から
図6に示された実施形態では、一連の9つのリブ28が、設けられ得る。リブ28は、第3および第4の部材203、204の厚さよりも大きい厚さを有することができ、本体12の内面24から離れるように延びる部分を有することができる。
図2に示されるように、本体12の外面522から離れるように延びるとともに、したがって外側スクリーン側壁601に沿って垂直支持体を設けるリブ28も、設けられてもよい。リブ28のより大きい厚さおよび配置が、第1および第2の部材101、102にさらなる構造的支持を与える。
【0043】
[0080]リブ28は、互いにほぼ平行なように下縁部18と上縁部20との間で横に延びることができ、それらの間に複数の第4の部材204を有することができる。リブ28は、さらにおよび代替として、互いにほぼ平行なように側縁部分14、16間で横に延びることができ、それらの間に複数の第3の部材203を有することができる。リブ28は、その中に一体成形された補強部材50を有することができる。リブ28は、スクリーン開口部26に対するさらなる支持のために設けられてもよく、振動スクリーニングの適用中にスクリーン開口部26を維持するのに必要な構造的支持を設けつつ補強部材50を含めることによって最小厚さを有するように構成されてもよい。第3および第4の部材203、204のように、リブ28の支持システムを設けることにより、支持部材の厚さを大きく減少させ、増大した開放スクリーニング面積および総スクリーン効率を与える。
【0044】
[0081]スクリーン部材10に安定性を加えるために、補強部材50の様々な構成が支持リブ部材28に設けられてもよい。支持リブ部材28に設けられた補強部材50は、アラミド繊維(またはその個々の単繊維)、天然発生の繊維、または比較的小さい断面積を備えた比較的大きい引張強度を有する他の材料であってもよい。
【0045】
[0082]そのような補強部材50を組み込むことができるスクリーン要素10の各要素は、ゼロ個、1個、または複数個の補強部材50を含むことができ、本明細書で使用される補強部材50は、異なるサイズおよび材料であってもよい。補強部材50は、スクリーンの上面が摩耗し得るとき、スクリーン要素10の寿命中の比較的早くに曝されないように、部材の下半分に設けることができる。
【0046】
[0083]補強部材50、および双方向性の支持部材の支持フレーム枠を含めることにより、第1の部材101、および第2の部材102が比較的薄くなることを可能にし、より大きいスクリーン開口部をもたらす。本明細書に記載されたような実施形態は、比較的大きい引張強度を比較的小さい断面積と共に有する。支持部材および薄い第1の部材101を作製することにより、スクリーン部材10およびスクリーン600全体は、より大きいパーセンテージの開放面積を有する結果となり、これは、システムの容量を増大させる。本明細書に記載された実施形態による開放スクリーニング面積は、例えば、スクリーンの約40パーセントから約46パーセントまでの範囲であり得る。
【0047】
[0084]本開示の一実施形態によれば、振動スクリーン10は、本体12の対向した両端にほぼ平行な側縁部分14、16、ならびに側縁部分14、16にほぼ直角な下縁部18、および側縁部分14、16にほぼ直角であるとともに下縁部18に対向した上縁部20を有する可撓性の成形されたポリウレタン本体12を含む。ポリウレタン本体12は、外面22および内面24をさらに含む。第1および第2の部材101、102が設けられ、スクリーニング開口部26を形成する。第1の部材101は側縁部分14、16間で延び、第2の部材102は下縁部18と上縁部20との間で延びる。本体12は、第3および第4の部材203、204を含むこともでき、第3および第4の部材203、204は、第1および第2の部材101、102の厚さよりも大きい厚さを有する。第3の部材203は、互いにほぼ平行に延びるとともに、側縁部分14、16間で横に延び、それらの間で特徴付けられた複数の第1の部材101を有する。第4の部材204は、互いにほぼ平行に延びるとともに、下縁部18と上縁部20との間で横に延び、それらの間で特徴付けられた複数の第2の部材102を有する。補強部材50は、第3のおよび/または第4の部材203、204と一体に成形されてよく、さらに、補強部材またはロッドは、第4の部材204と一体に成形されてよい。本体12は、リブ28も含む。リブ28は、互いにほぼ平行であるとともに、側縁部分14、16間で横に延びることができる。リブ28は、やはり、互いにほぼ平行であるとともに、下縁部18と上縁部20との間で横に延びることができる。リブ28は、第3および第4の部材203、204よりも大きい厚さを有し、それと一体に成形された補強部材50を含むことができる。本体12は、第5および第6の部材305、306をさらに特徴付けることができる。第5の部材305は、互いにほぼ平行に延びるとともに、側縁部分14、16間で横に延び、それらの間で特徴付けられた複数の第3の部材203を有する。第6の部材306は、互いにほぼ平行に延びるとともに、下縁部18と上縁部20との間で横に延び、それらの間で特徴付けられた複数の第4の部材204を有する。補強部材50は、第5のおよび/または第6の部材305、306と一体に成形されてもよく、さらに、補強部材またはロッドは、第6の部材306と一体に成形されてもよい。
【0048】
[0085]この実施形態によるスクリーン部材は、40パーセントよりも大きい開放スクリーニング面積を有してもよく、メッシュサイズは、約0.375メッシュから約400メッシュの範囲である。一例として、前述の構成を有する試験されたスクリーンは、43メッシュサイズスクリーン、140メッシュサイズスクリーン、および210メッシュサイズスクリーンを含んだ。これらのスクリーンの各々は、約40パーセントから約46パーセントの範囲にある開放スクリーニング面積を有した。そのような比較的細かいメッシュサイズのためのそうした大きいスクリーニング面積は、第3、第4、第5、および第6の部材203、204、305、306によって、およびそれと一体に成形された補強部材によって作り出される比較的強くて薄いグリッドフレーム枠によって実現される。
【0049】
[0086]前述した実施形態および例では、第3および第4の部材203、204の交差によって形成された各グリッドユニットのサイズは、約2.54cm(1インチ)×2.54cm(1インチ)である。概して、グリッドユニットは、より大きいスクリーン開口部を有するスクリーン用により大きくてもよく、グリッドユニットは、より小さいスクリーン開口部を有するスクリーン用により小さくてもよい。この原理は、本明細書に説明された各例示的実施形態に概して適用可能であり得る。グリッドユニットは、概して長方形形状を有することもでき、またはスクリーン開口部を支持する任意の他の適切な形状を有してもよい。
【0050】
[0087]スクリーン側壁601をバスケットフレーム上に形成するための本明細書に記載されたようなポリウレタンスクリーン部材10の使用は、従来のウェッジワイヤスクリーンよりもかなりの利点を有する。本明細書に記載されたようなポリウレタンスクリーン部材10は、金属よりも摩耗、摩滅、曲げ、および化学物質に対して強く、したがって、CILプロセスにおけるウェッジワイヤフレームよりも長持ちする傾向がある。ポリウレタンは、従来のウェッジワイヤフレームのスクリーン開口部よりもかなり小さいスクリーン開口部の形成も可能にし、これは、スクリーニング効率を改善する。本明細書に記載されたようなポリウレタンスクリーン部材10の使用により、従来のウェッジワイヤスクリーンバスケットと比較して、かなりより大きいスクリーニング面積を与え、隙間をかなり減少させる。
【0051】
[0088]動作時、本明細書に記載されたスクリーンバスケット1は、米国特許第5,238,117号に記載されたものなどの既知のCIPおよびCILデバイスおよびプロセスと共に使用されてもよい。例えば、
図13から
図14に示されるように、スクリーンバスケット1は、NKM垂直スイープ中間装置の渦巻き状部分の下方に取り付けられる。NKM装置の駆動シャフトが、スクリーンバスケット1の上から下まで、スクリーンバスケット1の閉じられた底部における中央におかれた開口部を通って通過する。駆動シャフトに動力を供給するために、変速機およびモータが渦巻の情報に配置される。樋接続部が、パルプ排出の流れを受け取るためにポリウレタンスクリーンおよび渦巻き接続部の上方に位置する。
【0052】
[0089]スクリーンバスケット1がNKM装置に取り付けられる場合、スクリーンバスケット1を含むNKMデバイスの下部は、処理されるパルプのスラリーを収容する大きい吸着タンクの中に挿入されてその上で吊り下げる。タンク内のパルプのレベルは、スクリーンバスケット1内の流体のレベルよりも高い。この構成により、パルプタンクとスクリーンバスケット1内の流体のレベルを等しくするために、パルプはスクリーンバスケット1のスクリーンを通って自然に流れる。NKMユニットの外側にある翼は、スクリーンバスケット1のスクリーン側壁の外周のまわりでタンク内で回転する。外側翼は、炭素およびパルプなどによって粒子がポリウレタンスクリーンの外側面を閉塞するのを防ぐのも助ける。パルスおよびスイープ作用により、炭素および近いサイズの物質がスクリーン開口部を埋める可能性を減少させる。駆動シャフト上などスクリーンの内部に位置する羽根車の翼は、懸濁液中に粒子を保つように働き、渦巻および樋に方へ上向きにパルプを駆動する。
【0053】
[0090]プロセス中、パルプは、スクリーンバスケット1の内部を通って上向きに流れる。炭素は、スクリーン内に保持される。パルプは、ポリウレタンスクリーンおよび渦巻き接続部の上方に位置する樋接続部を介して存在する。
【0054】
[0091]これらのプロセスでは、ポリウレタンスクリーンのすぐ近くにおける内側翼および外側翼の継続的な回転と共に、ポリウレタンスクリーンの開口部を通しての大量のパルプの流れによって、スクリーンがかなりの摩耗および引裂きにさらされることが理解され得る。本明細書に記載されたスクリーンバスケットのポリウレタンスクリーンおよび配列はかなり大きい摩耗および引裂きに耐えるとともに、CIPおよびCILプロセスにおいて既存のワイヤスクリーンバスケットよりも実質的に性能が優れているように設計される。
【0055】
[0092]CIPまたはCILプロセスに使用するためのスクリーンバスケット1が説明されてきたが、本明細書に記載されたポリウレタンスクリーン部材10の比較的小さい開口部および比較的大きいスクリーニング面積は、スクリーンバスケット1が水の濾過および脱塩などの他の目的のために使用されることを可能にする。
【0056】
[0093]
図15は、本開示のさらなる実施形態によるバスケットケージ1500の一例の斜視図を示す。バスケットケージ1500は、縦軸に対して管状である(またはほぼ円筒状の対称性を有する)グリッドフレーム1510を含み、複数の開口部1513を有する。したがって、グリッドフレーム1510は、高さおよび直径を有する。例示の通り、高さは、約23インチ(約58cm)から約122インチ(約310cm)の範囲内の大きさを有することができる。別の例示の通り、直径は、約10インチ(約25.4cm)から約73インチ(約185.4cm)の範囲内の大きさを有すことができる。一例示的実施形態では、高さは、約80インチ(約203.2cm)の大きさを有し、直径は、約50インチ(約127cm)の大きさを有する。本開示はそのような例示の高さおよび/または直径の大きさに限定されず、グリッドフレーム1510の他のサイズが考えられてもよいことに留意されたい。さらに、グリッドフレーム1510は、管状または円筒状の対称性に限定されないが、本明細書に説明されるようなスクリーニング、および特に炭素保持スクリーニングに適した任意の構成に成形されてもよい。グリッドフレーム1510は、スクリーニングプロセスに十分な構造、およびグリッドフレーム1510に取り付けられるスクリーニングカートリッジに十分な支持を与える任意の形状から形成することもできる。例えば、グリッドフレーム1510は、ステンレス鋼などの金属または金属合金で形成することができ、あるいはスクリーニングカートリッジを支持するために十分な熱可塑性材料とすることができる。熱可塑性グリッドフレーム1510を特徴付ける実施形態では、グリッドフレーム1510は、単一の射出成形された部品を含むことができる。他の実施形態では、グリッドフレーム1510は、グリッドフレーム1510を形成するように一緒に接続された分離可能な部品で形成することができる。
【0057】
[0094]いくつかの実施形態では、グリッドフレーム1510は、縦軸まわりに穴開きシートをそれ自体の上へ結合し、穴開きシートの対向縁を接合することによって所望の形状に形成することができる。接合された対向縁は、縦の継ぎ目1515を形成することができる。いくつかの実施形態では、穴開きシートは、金属または金属合金(例えば、ステンレス鋼)から形成することができ、対向縁は、溶接によって接合することができる。他の実施形態では、穴開きシートは、硬質プラスチックから形成することができ、対向縁は、レーザ溶接および/または適切な接着剤を用いた接着によって接合することができる。グリッドフレーム1510中の複数の開口部1513は、正方格子状に配置することができ、複数の開口部1513の1つずつ(または、いくつかの実施形態では、少なくともいくつか)は、正方形形状を有し得る。複数の開口部1513は、長方形形状、卵形状、円形形状等などの正方形形状以外の形状を有してもよい。また、複数の開口部1513は、グリッドフレーム1510の全体にわたって一貫した形状を有することは要求されない。例えば、いくつかの実施形態は、グリッドフレーム1510全体を形成するように変化するサイズの交互の長方形開口部を特徴付けることができる。一例示的実施形態では、複数の開口部1513は、264個の正方形開口部を含むことができる。複数の開口部のサブセットは縦部材1511および横部材1512によって定めることができる。そのようなサブセットにおける開口部は、内側開口部と呼ばれ得る。複数の開口部の第2のサブセットは、グリッドフレーム1510の縦部材1511および第1の環状セクション1512aの横セグメントによって定めることができる。同様に、複数の開口部の第3のサブセットは、グリッドフレーム1510の縦部材1511および第2の環状セクション1512bの横セグメントによって定めることができる。開口部の第2のサブセットおよび第3のサブセットは、外側開口部と呼ばれ得る。
【0058】
[0095]第1の環状セクション1512aおよび第2の環状セクション1512bは、縦軸に沿ってグリッドフレーム1510のそれぞれの対向端部を具体化するまたは他の方法で構成することができる。フランジ1520は、第1の環状セクション1512aの端に付設するまたはその他の方法で取り付けることができる。フランジ1520は、複数の第1の開口部1525を含むことができる。フランジ1520および第1の開口部1525は、フランジ1520上にプレートまたは別のタイプの覆いを装着することを可能にするまたはさもなければ助けることができる。加えてまたは他の実施形態では、フランジ1520および第1の開口部1525は、バスケットケージ1500をスクリーン分離機(例えば、
図13および
図14に示されるように、NKM垂直スイープ中間装置)の中に装着するのを可能にまたはさもなければ助けることができる。さらに、第2のフランジ1530は、第2の環状セクション1512bに付設するまたは他の方法で取り付けることができる。第2のフランジ1530は、複数の第2の開口部1535を含むことができる。フランジ1530および第2の開口部1535は、バスケットケージ1500をスクリーン分離機(例えば、
図13および
図14に示されるように、NKM垂直スイープ中間装置)の中に装着するおよび/またはスクリーン分離機(図示せず)の外側ワイパー組立体を付設することを可能にするまたはさもなければ助けることができる。
【0059】
[0096]
図15に示されるように、バスケットケージ1500は、第2のフランジ1530の近く、グリッドフレーム1510の第2の端のすぐ近くに開口部を含むことができる。パイプ部材1540は、開口部のすぐ近くで組み立てられ得る。スラリーが除去されると排水される必要があるときに、開口部およびパイプ部材1540は、バスケットケージ1500の内部からスラリーが出て行くことを可能にするまたは他の方法で助けることができる出口を形成することができる。
【0060】
[0097]本開示の他のスクリーンバスケットと同様に、スクリーニング要素と組み合わされたバスケットケージ1500が、スラリーまたは別のタイプの流体源から特定の粒子状物質を分離するために分離プロセスにおいて利用され得る。そのために、一実施形態では、スクリーニングカートリッジ組立体は、バスケットケージ1500に装着することができ、そこでスクリーニングカートリッジ組立体は、スラリーから特定の粒子状物質を分離することを可能にするまたはさもなければ助けることができる。具体的には、例示の通り、
図16Aは、1つまたは複数の本開示の実施形態による複数のスクリーニングカートリッジ組立体1610を含むスクリーンバスケット1600の一例の斜視図を表す。複数のスクリーニングカートリッジ組立体は、第1のスクリーニングカートリッジ組立体1610a、第2のスクリーニングカートリッジ組立体1610b、および第3のスクリーニングカートリッジ組立体1610cを含む。スクリーニングカートリッジ組立体1610a、1610b、1610cの1つずつは、グリッドフレーム1510のそれぞれの開口部を少なくとも一部定めるグリッド部材のそれぞれの群に装着されてもよくまたは他の方法で付設されてもよい。スクリーニングカートリッジ組立体1610は、取り外し可能であってもよく、それによってスクリーニングカートリッジ組立体は、バスケットケージ1500に装着し、続いて保全または修理のためにバスケットケージ1500から簡単に取り外すことができ、あるいはバスケットケージ1500に永久に付設することができる。グリッドフレーム1510の縦軸のまわりで一列の開口部については、スクリーニングカートリッジ組立体1610aおよび1610bのうちの第1のものを支持するグリッド部材の群は、スクリーニングカートリッジ組立体1610aおよび1610bのうちの第2のものを支持するグリッド部材の別の群と共通のグリッド部材を有することができる。より具体的には、一例では、第1のスクリーニングカートリッジ組立体1610aは、グリッドフレーム1510の第1の縦部材および第2の縦部材を把持するまたは他の方法で取り付けることができる。さらに、第2のスクリーニングユニット1610bは、第2の縦部材および第3の縦部材を把持するまたは他の方法で取り付けることができる。
【0061】
[0098]いくつかの実施形態では、グリッドフレーム1510に装着または付設された複数のスクリーニングカートリッジ組立体の1つずつは、スクリーニング組立体と、スクリーン組立体を受け入れるまたは保持するように構成されたケース(または別のタイプの容器)とを含む。いくつかの実施形態では、ケースは、ポリウレタン、熱硬化性ポリマー、または他のタイプのポリマーを射出成形することによって一体形成された単一の射出成形された部品に具体化されてもよい。射出成形された部品、および射出成形された部品を形成するプロセスの例示的実施形態は、米国特許出願第13/800,826号、米国特許第9,409,209号、米国特許第9,884,344号、米国特許出願第15/851,009号、米国特許出願第15/965,195号、および本明細書に含まれる参考文献の開示により詳細に説明されており、これらは、全体として本明細書に参照により本明細書により組み込まれる。そこで保持されるケースおよびスクリーニング組立体は、グリッドフレームに装着するのに適した任意の形状および構造であり得る。いくつかの実施形態では、ケースおよびスクリーニング組立体は、ほぼ長方形であってよい。他の実施形態では、ケースおよびスクリーニング組立体は、正方形形状を有してもよく、または卵形状であってもよく、あるいは三角形形状などを有してもよい。
【0062】
[0099]
図16Bに示されるように、スクリーニングカートリッジ組立体1610aは、ケース1630aと、3つのスクリーンユニット1640aを有するスクリーン組立体とを含む。本開示は、3つのスクリーンユニットに限定されず、いくつかの実施形態では、より少ないまたはさらなるスクリーンユニットを実装することができることに留意されたい。定められたサイズのスクリーンユニットについては、より多数のスクリーンユニットは、より大きい寸法を有するケース1630aという結果になり、したがってより大きいスクリーニングカートリッジ組立体という結果になる。より大きいスクリーニングカートリッジ組立体は、より大きいグリッド開口部を有するグリッドフレーム内で利用され得る。
【0063】
[00100]ケース1630aは、ケース1630a内にスクリーン組立体を受け入れるおよび/または嵌めるように構成された第1の開口部を含む。ケース1630aは、スクリーン組立体のスクリーニング面をグリッドフレーム1510の外側に曝すことを可能にする第2の開口部も含む。スクリーニング面は、例えば、ほぼ均一なサイズおよび/またはほぼ均一な形状を有する複数のスクリーニング開口部を含む、例えば、ほぼ継ぎ目のない平坦な面に具体化されてもよく、またはこれを含んでもよい。複数のスクリーニング開口部は、長方形形状、正方形形状、円形形状、それらの組合せなどを有することができる。さらに、
図16Cに示されるように、ケース1630は、第1の開口部の近くのケース1630aの第1の縁からケース1630aの対向した第2の縁まで延びるリッジ1650aも含む。リッジ1650aおよびケース1630aのそれぞれの部分は、ケース1630aをグリッドフレーム1510に装着する(例えば、把持またはクリップ留めする)のを可能にするまたは他の方法で助けるそれぞれの凹部を形成する。ケース1630aは、リッジ1650aおよびケース1630aのそれぞれの部分を使用することによってグリッドフレーム1510に永久に装着されてもよく、またはケース1630aが保全または修理のために必要に応じて取り外しできるようにグリッドフレーム1510に取り外し可能に装着されてもよい。
【0064】
[00101]同様に、スクリーニングカートリッジ組立体1610bは、ケース1630bと、3つのスクリーンユニット1640bを有するスクリーン組立体とを含む。述べたように、本開示は、3つのスクリーンユニットに限定されず、いくつかの実施形態では、より少ないまたはさらなるスクリーンユニットを実装することができる。ケース1630bは、ケース1630b内にスクリーン組立体を受け入れるおよび/または嵌めるように構成された第1の開口部も含む。ケース1630bは、スクリーン組立体のスクリーニング面をグリッドフレーム1510の外側に曝すことを可能にする第2の開口部も含む。スクリーニング面は、例えば、ほぼ均一なサイズおよび/またはほぼ均一な形状を有する複数のスクリーニング開口部を含む、例えば、ほぼ継ぎ目のない平坦な面に具体化されてもよく、またはこれを含んでもよい。さらに、
図16Cに示されるように、ケース1630bは、第1の開口部の近くのケース1630bの第1の縁からケース1630bの対向した第2の縁まで延びるリッジ1650bをさらに含む。リッジ1650bおよびケース1630bのそれぞれの部分は、は、ケース1630bをグリッドフレーム1510に装着する(例えば、把持またはクリップ留めする)のを可能にするまたは他の方法で助けるそれぞれの凹部を形成することができる。ケース1630b内に収容されるスクリーン組立体に関しては、
図16Cおよび
図17にさらに示されるように、スクリーンユニット1640bの1つずつは、フレーム枠ユニットの表面に付設された1つまたは複数のスクリーン要素を有するフレーム枠ユニットを含み、スクリーンユニット1640bは、スクリーン組立体を形成するように機械的に接合されるまたは他の方法で一緒に固着されてもよい。そのために、1640bを参照して示されているようなスクリーンユニット1640の1つずつは、スクリーンユニット(例えば、スクリーンユニット1640a)のうちの第1のものをスクリーンユニット(例えば、1640b)のうちの第2のものに固定することを可能にするまたはさもなければ助けることができる1つまたは複数のファスナを含むことができる。スクリーンユニット1640bをつなげる機構にも関わらず、スクリーンユニット1640のそれぞれのスクリーン要素は、グリッドフレーム1510の外側においてスラリーに曝され得るスクリーニング面を形成することができる。
【0065】
[00102]いくつかの実施形態では、スクリーン要素の1つずつ(または、他の実施形態では、少なくとも1つ)は、熱可塑性材料の射出成形によって一体形成された単一の射出成形された部品に具体化されてもよい。本開示においてスクリーン要素として使用される例示的熱可塑性材料および例示的熱可塑性材料を生成するプロセスは、米国特許出願第13/800,826号、米国特許第9,409,209号、米国特許第9,884,344号、米国特許出願、第15/851,009号、米国特許出願第15/965,195号、および本明細書に含まれる参考文献の開示に詳細に説明されており、これらは、全体として本明細書に参照により組み込まれる。
【0066】
[00103]スクリーニングカートリッジ組立体1610a、1610bのようなスクリーニングカートリッジ組立体1610cは、ケース1630cと、3つのスクリーンユニット(
図16Bに図示せず)を有するスクリーン組立体とをさらに含む。述べたように、本開示は、3つのスクリーンユニットに限定されず、いくつかの実施形態では、より少ないまたはさらなるスクリーンユニットを実装することができる。ケース1630cは、ケース1630c内にスクリーン組立体を受け入れるおよび/または嵌めるように構成された第1の開口部も含む。ケース1630cは、スクリーン組立体のスクリーニング面をグリッドフレーム1510の外側に曝すことを可能にするまた他の方法で助ける第2の開口部も含む。スクリーニング面は、例えば、ほぼ均一なサイズおよび/またはほぼ均一な形状を有する複数のスクリーニング開口部を含む、例えば、ほぼ継ぎ目のない平坦な面具体化されてもよく、またはこれを含んでもよい。さらに、
図16Cに示されるように、ケース1630cは、第1の開口部の近くのケース1630cの第1の縁からケース1630cの対向した第2の縁まで延びるリッジ1650cをさらに含む。リッジ1650cおよびケース1630cのそれぞれの部分は、ケース1630cをグリッドフレーム1510に装着する(例えば、把持またはクリップ留めする)のを可能にするまたは他の方法で助けるそれぞれの凹部を形成する。
図17は、スクリーニングカートリッジ組立体1610aおよびスクリーニングカートリッジ組立体1610bをグリッドフレーム1510の横グリッド部材に機械的に結合することを示す。述べたように、リッジ1650aは、スクリーニングカートリッジ組立体1610aをグリッドフレーム1510に装着するのを可能にするまたは他の方法で助ける。同様に、リッジ1650bは、スクリーニングカートリッジ組立体1610bをグリッドフレーム1510に装着するのを可能にするまたは他の方法で助ける。
【0067】
[00104]スクリーニングカートリッジ組立体1610aおよびスクリーニングカートリッジ組立体1610bは、それぞれのスクリーン組立体を含む。カートリッジ組立体1610a内に収容されるスクリーン組立体は、本明細書に記載された実施形態による3つのスクリーンユニット1640aを含む。カートリッジ組立体1610b内に収容される他のスクリーン組立体は、本明細書に記載された実施形態による3つのスクリーンユニットも含む。述べたように、本開示は、3つのスクリーンユニットを有するスクリーン組立体に限定されず、いくつかの実施形態では、より少ないまたはさらなるスクリーンユニットを実装することができる。異なる個数のスクリーンユニットを有するスクリーン組立体を実装することもできる。
【0068】
[00105]ケース1630c内に収容されるスクリーン組立体に関連して、
図16Cにさらに示されるように、スクリーン組立体を構成するスクリーンユニットの1つずつは、フレーム枠ユニットの面に付設されたスクリーン要素を有するフレーム枠ユニットを含む。スクリーンユニットは、スクリーン組立体を形成するように機械的に接合されるまたは他の方法で一緒に固着されてもよい。そのために、一実施形態では、スクリーンユニットの1つずつは、スクリーンユニットのうちの第1のものをスクリーンユニットのうちの第2のものに固定することを可能にするまたはさもなければ助けることができる1つまたは複数のファスナを含むことができる。スクリーンユニットをつなげる機構にも関わらず、スクリーンユニット1640のそれぞれのスクリーン要素は、グリッドフレーム1510の外側に曝され得るスクリーニング面を形成することができる。
【0069】
[00106]3つのスクリーニングカートリッジ組立体が
図16Aから
図16Cおよび
図17に示されるが、スクリーンバスケット1600のグリッドフレーム1510の全体またはほぼ全体は、分離プロセスにおける動作のために覆われてもよいことに留意されたい。したがって、一例示的実施形態では、264個のスクリーニングカートリッジ組立体は、グリッドフレーム1510の一実施形態における264個のそれぞれの正方形開口部1513に装着することができる。
【0070】
[00107]
図18Aは、1つまたは複数の本開示の実施形態によるスクリーニングカートリッジ組立体1800の一例の斜視図を示す。例示されたスクリーニングカートリッジ組立体1800は、ケース1810と、3つのスクリーンユニット1830を有するスクリーン組立体とを含む。述べたように、本開示は、3つのスクリーンユニットに限定されないが、いくつかの実施形態では、より少ないまたはさらなるスクリーンユニットを実装することができる。ケース1810は、概して弓形形状を有し、ケース1810内にスクリーン組立を受け入れるおよび/または嵌めるように構成された第1の開口部を含む。ケースは、第1のリッジ1820aおよび第2のリッジ1820bも含む。リッジ1820aおよびリッジ1820bの1つずつは、ケース1810の第1の上縁のすぐ近くからケース1810対向した第2の下縁のすぐ近くへ延びる。使用時、ケース1810の弓形形状は、スクリーニング装置の外部推進翼とスクリーニングカートリッジ組立体との間のほぼ一貫した距離を可能にし、それによって閉塞を減少させ、スクリーン要素の寿命を長くする。
【0071】
[00108]本開示の他のスクリーニングカートリッジ組立体と同様に、
図18Bに示されたスクリーニングカートリッジ組立体1800の上断面
図1850に示されるように、スクリーンユニット1830の1つずつは、2つの端フレーム枠ユニット1855と、単一の中間フレーム枠ユニット1857とを含むことができ、2つの端フレーム枠ユニット1855および単一の中間フレーム枠ユニット1857の各々は、フレーム枠ユニットのそれぞれの面に付設されたスクリーン要素1860を有する。
【0072】
[00109]スクリーンユニット1830は、スクリーン組立体を形成するように機械的に接合されるまたは他の方法で一緒に固着されてもよい。そのために、一実施形態では、スクリーンユニット1830の1つずつは、スクリーンユニット1830のうちの第1のものをスクリーンユニット1830のうちの第2のものに固定することを可能にするまたはさもなければ助けることができる1つまたは複数のファスナを含むことができる。スクリーンユニットをつなげる機構にも関わらず、スクリーンユニット1830のそれぞれのスクリーン要素は、スクリーニングカートリッジ組立体1800のスクリーニング面を形成することができる。
図18Bのスクリーニングカートリッジ組立体1800の側面
図1890に示されるように、ケース1810は、スクリーニング面の少なくとも一部を曝すことを可能にする開口部も含む。
【0073】
[00110]
図18Bに示された断面
図1850および1870に示されるように、ケース1810は、取付けフレームセクション1852と、保持器フレームセクション1854とを含むことができる。取付けフレームセクション1852および保持器フレームセクション1854は、
図19Aに示されたケース1810の斜視図にも示される。保持器フレームセクション1854は、スクリーンユニット1830によって形成されたスクリーン組立体を受け入れるおよび/または保持することができる。そのために、いくつかの実施形態では、保持器フレームセクション1854は、開口部1910と、側壁1920、側壁1930、および側壁1940を含む内側側壁とを含む。他の内側側壁は、
図19Aの斜視図では見ることができない。例えば、
図19Bに示されたケース1810の断面
図1950に示されるように、側壁1920に対向した側壁1960、および側壁1930に対向した側壁1980は、保持器フレームセクション1854の内側側壁にやはり含まれる。側壁1920は、側壁1930および1980に関連して、第1の開口部を定めることができ、対向した側壁1960は、側壁1930および1980に関連して、第2の開口部を定めることができる。第2の開口部は、スクリーニング面積の望ましくない減少を緩和させるために、第1の開口部の断面積よりも大きい断面積を有することができる。より小さい断面は、ケース1810内に配置されたスクリーン組立体のためのより大きい機械的安定性を与えることができる。第1の開口部および第2の開口部は、ケース1810を含むスクリーニングカートリッジ組立体の外側から内側へ粒子状物質を流すことを可能にすることができる。粒子状物質は、そのようなスクリーン組立体によってスクリーンされてもよく、または他の方法で分離されてもよい。具体的には、スクリーニングの用途(例えば、CILプロセス、CIPプロセス、鉱石処理、水脱塩など)のために意図されるまたは必要とされるときに、粒子状物質は、スクリーン組立体を含むスクリーニングカートリッジ組立体を有するスクリーンバスケット装置の外部のスラリーから分離することができ、スクリーンバスケット装置の内部領域へ流れることができる。
【0074】
[00111]
図18Bおよび
図19Bのそれぞれ断面
図1870および1970にさらに示されるように、保持器フレームセクション1854は、スクリーン組立体を受け入れるように構成された開口部の近くのリッジ1872と、ケース1810の基部の近くのリッジ1874とを含むことができる。
【0075】
[00112]さらに、
図19Aをさらに参照すると、取付けフレームセクション1852は、側壁1946および側壁1948ならびにそれぞれそれらに対向した他の側壁を含んだ内側側壁を含む。そのような対向した側壁の1つは、
図19Bの側面
図1990に見つけることができる。具体的には、側壁1992は、対向した側壁1946である。取付けフレームセクション1852は、リッジ1820aおよびリッジ1820bも含む。一実施形態では、リッジ1820aおよびリッジ1820bならびに取付けフレームセクション1852のそれぞれの部分は、それぞれの凹部1856を形成する。そのような凹部は、述べたように、スクリーニングカートリッジ組立体1800を前に本明細書中に開示されたグリッドフレーム1510などの本開示のグリッドフレームに装着する(例えば、クリップ留めする、しっかり掴む、または他の方法で係合する)ことを可能にするまたはさもなければ助けることができる。例示の通り、
図19Cは、グリッドフレーム1510上で互いに隣接して装着された4つのケース1810を示す。CILプロセス、CIPプロセス、水の濾過、および脱塩等などの多数の分離プロセス用に4つのスクリーニングカートリッジを形成し、スクリーンバスケットを組み立てるために、それぞれの4つのスクリーン組立体が、4つのケース1810に挿入されまたは他の方法で嵌合されてもよい。
【0076】
[00113]
図20Aは、1つまたは複数の本開示の実施形態によるスクリーン組立体2000の一例を示す。例示されたスクリーン組立体2000は、本開示によるスクリーニングカートリッジ組立体を形成するために、ケース1810または本明細書に記載された任意の他のケース内に配置するまたは他の方法で嵌めることができる。本明細書中に開示された他のスクリーン組立体と同じように、スクリーン組立体2000は、3つのフレーム枠ユニットを含み、これは、2つの端フレーム枠ユニット1855と、単一の中間フレーム枠ユニット1857とを含むことができ、端フレーム枠ユニット1855および中間フレーム枠ユニット1857の各々は、そこに付設されたスクリーン要素1860を含む。本開示は、3つのフレーム枠ユニット1855、1857、および/またはフレーム枠ユニット1855、1857あたり特定の個数のスクリーン要素1860に限定されない。いくつかの実施形態では、2つのスクリーン要素1860は、3つのフレーム枠ユニット1855、1857の各々にそこに付設されてもよい。いくつかの実施形態では、より少ないまたはさらなるフレーム枠ユニット1855、1857および/またはスクリーン要素1860を実装することができる。フレーム枠ユニット1855、1857の1つずつ(または、いくつかの実施形態では、少なくとも1つ)は、ポリマーの射出成形によって一体形成された単一の射出成形された部品に具体化されてもよい。フレーム枠ユニット1855、1857は、スクリーン組立体2000を形成するように機械的に接合されるまたは他の方法で一緒に固着されてもよい。そのために、一実施形態では、フレーム枠ユニット1855、1857の1つずつは、フレーム枠ユニット1855、1857の第1のものをフレーム枠ユニット1855、1857の第2のものに固定することを可能にするまたはさもなければ助けることができる1つまたは複数のファスナを含むことができる。フレーム枠ユニットを接合するために利用されるまたは他の方法で頼られる機構にも関わらず、接合されたフレーム枠ユニット1855、1857は、第1のセグメント化された縁部材、および対向した第2のセグメント化された縁部材(
図20Aでは見えない)を形成する。接合されたフレーム枠ユニット1855、1857は、外側フレーム枠ユニット1855、1857の縁部材にそれぞれ対応する(
図20Aには見えない)第1の一体構造の縁部材、および第2の一体構造の縁部材も含む。
【0077】
[00114]フレーム枠ユニット1855、1857の1つずつに付設されたスクリーン要素1860は、スクリーン組立体2000のスクリーニング面、およびスクリーン組立体2000を含むスクリーニングカートリッジ組立体を形成することができる。
図20Bのスクリーン組立体2000の断面
図2050および2070に示されるように、スクリーニング面は、本質的に継ぎ目がないものであり得る。いくつかの実施形態では、
図20Bのスクリーン組立体2000の側面
図2090に示されるように、スクリーン要素1860のいずれか1つ(または、他の実施形態では、少なくとも1つ)は、スクリーニング開口部のそれぞれの群を有する4つの隣接したセクションを含むことができる。そのようなセクションは、(平面
図2090に破線で表された)支持部材によって分離されてもよい。本開示は、4つのセクションを有するスクリーン要素に限定されず、いくつかの実施形態では、スクリーニング開口部を有するより少ないまたはさらなるセクションを実装することができる。
【0078】
[00115]
図21Aは、1つまたは複数の本開示の実施形態による中間フレーム枠ユニット1857の斜視図を示す。中間フレーム枠ユニット1857は細長く、互いに対向しかつほぼ平行な縦側部材2138を含む。中間フレーム枠ユニット1857は、互いに対向しかつほぼ平行な横側部材2136も含む。横側部材2136の1つずつは、縦側部材2138にほぼ直角である。述べたように、中間フレーム枠ユニット1857は、中間フレーム枠ユニット1857および別のフレーム枠ユニット(端フレーム枠ユニット1855または中間フレーム枠ユニット1857のどちらか)を機械的に接合するまたは他の方法で一緒に固着することを可能にするまたは他の方法で助ける固定機構を含むことができる。具体的には、いくつかの実施形態では、固定機構は、縦側部材2138のそれぞれの部分上に組み立てまたは他の方法で形成することができ、横側部材2136は、固定機構から自由である。
図21Aに示されるように、そのような実施形態のうちの少なくとも1つでは、固定機構は、クリップ2142およびクリップ孔2140に具体化されてもよく、またはこれらを含むことができる。クリップ2142およびクリップ孔2140をやはり有する中間フレーム枠ユニット1857および別のフレーム枠ユニット(例えば、端フレーム枠ユニット1855)は、それらのそれぞれの縦側部材2138に沿って機械的に接合するまたは他の方法で一緒に固着することができる。そのために、一実施形態では、中間フレーム枠ユニット1857のクリップ2142は、クリップ2142の延びた部材が他のフレーム枠ユニットのクリップ孔2140および縦側部材を越えて延びるまで、他のフレーム枠ユニットのクリップ孔2140の中に通されてもよい。クリップ2142がクリップ孔2140に押し込まれるとき、クリップ2142の延びた部材は、各延びた部材のクリップ部分が他のフレーム枠ユニットの縦側部材を越えるまで一緒に推し進めることができ、クリップ部分が他のフレーム枠ユニットの縦側部材の内側部分に係合することを可能にする。クリップ部分がクリップ孔2140の中に係合されるとき、2つの独立したフレーム枠ユニットの縦側部材は、並んでいて、一緒に固着され(例えば、機械的に接合され)てもよい。フレーム枠ユニットは、クリップの延びた部材に力を加えることによって分離することができ、延びた部材が互いに向かって移動させられ、クリップ部分がクリップ孔2140から外へ通ることを可能にするようになっている。本明細書に記載されるとともに図面に示されたファスナは、クリップおよびクリップ孔であるが、本開示は、その点に限定されず、他の機械的構成、接着剤などを含む代替のファスナ、およびクリップおよび/または孔の代替形態が使用されてもよい。
【0079】
[00116]中間フレーム枠ユニット1857は、縦支持部材2146と横支持部材2148とをやはり含む。縦支持部材2146の1つずつは、縦側部材2138にほぼ平行であり、横側部材2136にほぼ直角である。横支持部材2148の1つずつは、横側部材2136にほぼ平行であり、縦支持部材2146にほぼ直角である。縦支持部材2146および横支持部材2148は、中間フレーム枠ユニット1857内の複数のグリッド開口部を少なくとも一部定める。さらに、縦支持部材2146および横支持部材2148は、中間フレーム枠ユニット1857に付設されるスクリーン要素に機械的安定性を与えることができる。
【0080】
[00117]中間フレーム枠ユニット1857は、縦側部材2138にほぼ直角な第2の横支持部材2145を含むこともできる。
図21Aおよび
図21Bの側面
図2170に示されるように、第2の横支持部材2145は、中間フレーム枠ユニット1857におけるグリッド開口部にわたって分散することができる。第2の横支持部材2145は、中間フレーム枠ユニット1857に付設されるスクリーン要素にさらなる機械的安定性を与えることができる。
【0081】
[00118]1つまたは複数のスクリーン要素を中間フレーム枠ユニット1857に付設することを可能にし、または他の方法で助けるために、取付け部材2144およびいくつかの接着構成は、中間フレーム枠ユニット1857に含まれる。
図21Bに示された中間フレーム枠ユニット1857の側面
図2190に示されるように、第1の接着構成は、縦側部材2138の面上に組み立てられた(例えば、形成された)複数の溶融バー2172を含む。
図21Bの中間フレーム枠ユニット1857の上面
図2150に示されるように、第2の接着構成は、横側部材2136および横支持部材2148の面上に組み立てられる(例えば、形成される)複数の溶融バー2152を含む。
図21Bの中間フレーム枠ユニット1857の側面
図2170に示されるように、第3の接着構成は、複数の溶融バー2176を含む。いくつかの実施形態では、溶融バー2176は、溶融バー2172の高さよりも小さいとともに溶融バー2152の高よりもやはり小さい高さを有することができる。
【0082】
[00119]いくつかの実施形態では、取付け部材2144は、レーザ溶接のためのスクリーン要素を中間フレーム枠ユニット1857または本明細書中に開示された別のタイプのフレーム枠ユニットに位置合わせすることを可能にするまたはさもなければ助けることができる。取付け部材2144および/または様々な溶融バーは、レーザ溶接中に溶解することができる。
【0083】
[00120]端フレーム枠ユニット1855は、中間フレーム枠ユニット1857の構造と同様の構造を有することができる。端フレーム枠ユニット1855における固定機構は、フレーム枠ユニット1855の単一の縦側部材に含まれ得る。
【0084】
[00121]いくつかの実施形態では、
図22Aに示されるように、スクリーン要素は、スクリーン要素1860に具体化されてもよく、またはスクリーン要素1860を含んでもよい。スクリーン要素1860は、継ぎ目のない周辺部を形成する第1の側部2220および第2の側部2222を含む。第1の側部2220は互いにほぼ平行であり、第1の側部2220の1つずつは第2の側部2222にほぼ直角である。同様に、第2の側部2222は互いにほぼ平行であり、第2の側部2222の1つずつは第1の側部2220にほぼ直角である。側部2220の1つずつは、本開示の実施形態によるフレーム枠ユニット1855、1857(例えば、中間フレーム枠ユニット1857)の横側部材(例えば、部材2136)に載っているまたは付設されるように構成される。したがって、側部2220の1つずつは、横側部材の表面上の溶融バーを受け入れまたは他の方法で係合するように構成された空洞を含むことができる。同様に、側部2222は、本開示によるフレーム枠ユニット1855、1857(例えば、フレーム枠ユニット1857)の縦側部材に載っているように構成される。したがって、側部2222の1つずつは、縦側部材のそれぞれの面上の溶融バーを受け入れるまたは他の方法で係合するように構成された空洞を含む。
【0085】
[00122]また、スクリーン要素1860は、いくつかの支持部材を含む。より具体的には、スクリーン要素1860は、支持部材2230および支持部材2238を含む。支持部材2230は、ほぼ同一直線上にあり、支持部材2238にほぼ直角である。支持部材2238も、ほぼ同一直線上にある。スクリーン要素1860は、側部2222のうちの第1のものから第2の側部2222のうちの第2のものまで延びる支持部材2240も含む。支持部材2230、2238、および2240の1つずつは、中間フレーム枠ユニット1857などのフレーム枠ユニット1855、1857のそれぞれの支持部材上に載っているまたはそこに付設されるように構成される。したがって、支持部材2230、2238、および2240の1つずつは、フレーム枠ユニットの支持部材のそれぞれの面上の溶融バーを受け入れるまたは他の方法で係合するように構成された空洞を含む。
【0086】
[00123]スクリーン要素1860は、取付け孔2224をさらに含む。取付け孔2224の1つは、スクリーン要素1860の中心に本質的に配置される。他の取付け孔2224は、スクリーン要素1860の継ぎ目のない周辺部のそれぞれの角に配置される。スクリーン要素1860の配置に関わらず、取付け孔2224の1つずつ(または、いくつかの実施形態では、少なくとも1つ)は、細長い取付け部材2144(例えば、
図21A参照)の通過を可能にするまたは他の方法で助けるように構成され、取付け孔2224を通過することができる。そのような実施形態の1つまたは複数では、スクリーン要素1860のスクリーニング面の上方の細長い取付け部材2144の一部が溶解され、スクリーン要素1860を本明細書中に開示された中間フレーム枠ユニット1857または別のタイプのフレーム枠ユニットに固定するときに、取付け孔2224は、満たされ得る先細った内腔を含むことができる。他の実施形態では、取付け孔2224は、先細った内腔なしで構成されてもよく、そのようなスクリーニング面の上方の細長い取付け部材2144の一部が溶解させられるときにスクリーン要素1860のスクリーニング面2013上にビーズの形成を可能にし、スクリーン要素1860を本明細書中に開示された中間フレーム枠ユニット1857または別のタイプのフレーム枠ユニットに固定する。スクリーン要素1860は、中間フレーム枠ユニット1857(または本明細書中に開示された別のタイプのフレーム枠ユニット)の半分部分を覆うことができ、スクリーン要素1860に含まれる4つのセクションの1つずつは、中間フレーム枠ユニット1857の4つのグリッド開口部をそれぞれ覆うことができる。
【0087】
[00124]スクリーニング面2213は、複数のスクリーニング開口部を有する。複数のスクリーニング開口部の1つずつ(または、いくつかの実施形態では、少なくともいくつか)は、細長くてもよく、スクリーン要素1860を利用するスクリーニングの用途(例えば、CILプロセス、CIPプロセス、鉱石処理、水脱塩など)に基づいてそれぞれの大きさを有する定められた長さLおよび定められた幅W(例えば、
図22Cおよび関連した以下の説明を参照)を有することができる。
【0088】
[00125](スクリーン要素1860の上面図および側面
図2250、2270、および2290を示す)
図22Aおよび
図22Bに示されるように、複数の開口部は、複数のセクションに配置することができ、スクリーニング開口部が、格子状に配置されたセクション内にある。セクションの1つずつは、スクリーン要素1860の支持部材2230、2238、および2240によって少なくとも一部に定められる。一実施形態では、スクリーン要素1860の周辺部に隣接しているスクリーニング開口部は、スクリーン要素1860の第1の側部に平行な縦バー、縦バーに直角な横バー、およびスクリーン要素1860の側部の縁のセグメントの縁によって定めることができる。さらに、セクションの内側部分にあるスクリーン開口部は、縦バーおよび横バーによって定めることができる。縦バーは細長い開口部の主側を定め、横バーは細長い開口部の副側を定める。
【0089】
[00126]
図22Cは、本開示の一例示的実施形態によるスクリーン要素の一部の拡大上面図である。
図22Cは、
図22Aおよび
図22Bに示されたスクリーン1860などの本開示の様々なスクリーンに共通する特徴を示す。
図22Cに示されるように、スクリーン要素は、スクリーン要素端部2220に平行に延びるとともにスクリーニング開口部86を形成する面要素84を含む。面要素84は、スクリーニングの用途およびスクリーニング開口部86の構成に応じて変化し得る厚さTを有する。この例では、スクリーニング開口部86は、選ばれた構成について変化し得る長さLおよび幅Wを有する細長い溝穴である。面要素84の厚さTは、望まれる開放スクリーニング面積およびスクリーニング開口部86の幅Wに応じて約43μmから約1000μm(すなわち、0.0017インチから0.0394インチ)であり得る。
【0090】
[00127]いくつかの実施形態では、複数のスクリーニング開口部は、約300μmから4000μm(すなわち、0.0118インチから0.1575インチ)の範囲内の大きさを有するほぼ均一な長さLを有し得る。さらに、複数のスクリーニング開口部は、約35μmから約4000μm(すなわち、0.0014インチから0.1575インチ)の範囲内の大きさを有するほぼ均一な幅Wを有し得る。例示の通り、いくつかの実施形態では、幅Wの大きさは、43μm(すなわち、0.0017インチ)、74μm(すなわち、0.0029インチ)、90μm(すなわち、0.0035インチ)、104μm(すなわち、0.0041インチ)、125μm(すなわち、0.0049インチ)、150μm(すなわち、0.0059インチ)、180μm(すなわち、0.0071インチ)、500μm(すなわち、0.0197インチ)、700μm(すなわち、0.0276インチ)、または1000μm(すなわち、0.0394インチ=1mm)のうちの1つに約等しいものであり得る。一例示的実施形態では、複数のスクリーニング開口部は、約500μm(すなわち、0.0197インチ)の大きさを有するほぼ均一な長さLを有し得る。
表1(下記)は、面要素84およびスクリーニング開口部86のいくつかの例示的構成を示す。
【0091】
【0092】
[00128]表2(下記)は、面要素84およびスクリーニング開口部86のさらなる例示的構成を示す。この例では、面要素84は、一定の厚さT=約0.036cm(0.014インチ)を有する。スクリーニング開口部86は、一定の長さL=約0.19cm(0.076インチ)、および可変の幅Wを有する。予期され得るように、一定数のスクリーン開口部86の場合、開放面積のパーセントは、各スクリーン開口部86の幅Wと共に減少する。この例では、開放面積のパーセントは、最小幅W=約0.0043cm(0.0017インチ)の場合、6.2%の開放面積の最小値から、最大幅W=約0.018cm(0.0071)インチの場合、23.3%の開放面積の最大値まで変化する。
【0093】
【0094】
[00129]表3(下記)は、面要素84およびスクリーニング開口部86のさらなる例示的構成を示す。表3は、スクリーン要素1860がより多くのスクリーン要素を含むことができるようにスクリーニング開口部86の長さLを減少させるとともに、面要素84の幅Tを減少させることの影響を示す。この例では、面要素84は、一定の厚さT=約0.018cm(0.007インチ)を有する。スクリーニング開口部86は、一定の長さL=約0.117cm(0.046インチ)、および可変の幅Wを有する。結果として得られる開放面積のパーセントは、最小幅W=約0.0043cm(0.0017インチ)の場合、10.1%の開放面積の最小値から、最大幅W=約0.018cm(0.0071インチ)の場合、27.3%の開放面積の最大値まで変化する。したがって、表3の結果と表2の結果を比較することによって見られるように、開放面積の最大パーセントは、Tを約0.036cm(0.014インチ)から約0.018cm(0.007インチ)まで減少させることによって、およびLを約0.19cm(0.076インチ)から約0.117cm(0.046インチ)まで減少させることによって23.3%から27.3%まで増加する。上述したように、スクリーニング開口部86および表面特徴についてサイズが減少させられるときにより多くのスクリーニング開口部がスクリーン要素1860上に含まれてもよいので、開放面積の最大パーセントの増加が生じる。
【0095】
【0096】
[00130]表4(下記)は、面要素84およびスクリーニング開口部86のさらなる例示的構成を示す。表4は、傾向が継続され得ることを示す。この例では、面要素84は、一定の厚さT=約0.013cm(0.005インチ)を有する。スクリーニング開口部86は、一定の長さL=約0.081cm(0.032インチ)および可変の幅Wを有する。結果として得られる開放面積のパーセントは、最小幅W=約0.0043cm(0.0017インチ)の場合、12.1%の開放面積という最小値から、最大幅W=約0.018cm(0.0071インチ)の場合、31.4%の開放面積という最大値まで変化する。したがって、表4の結果と表3の結果を比較することによって分かるように、Tを約0.018cm(0.007インチ)から約0.013cm(0.005インチ)まで減少させることによって、およびLを約0.117cm(0.046インチ)から約0.081cm(0.032インチ)まで減少させることによって、開放面積の最大パーセントは、27.3%から31.4%まで増加する。
【0097】
【0098】
[00131]
図23Aおよび
図23Bに示されるように、いくつかの実施形態は、ある曲率を有するスクリーン組立体2300を組み立てることを可能にするまたはさもなければ助けることができるフレーム枠ユニット(中間フレーム枠ユニット2357または端フレーム枠ユニット2355のどちらか)内の固定機構を含むことができる。そのような実施形態のうちの1つでは、
図23Bに示された湾曲したスクリーン組立体2300の側面
図2350、2570、および2390に示されるように、組み立てられるスクリーン組立体2300がほぼ平坦ではなく湾曲されるように、固定機構は、クリップおよびクリップ孔を含むことができる。
【0099】
[00132]
図24および
図25は、本開示のスクリーニングバスケットに使用するためのカートリッジ組立体2400の一代替実施形態を示す。カートリッジ組立体2400は、上ケース部分2410および別個の下ケース部分2411を備えた取り外し可能なケースを含む。上ケース部分2410および下ケース部分2411は、上ケース部分2410および下ケース部分2411上に特徴付けられた孔2445と取り外し可能に係合できる取付け機構2440をそれぞれ含む。使用時、スクリーンユニット2430を有するスクリーン組立体は、上または下ケース部分2410、2411に嵌合されてもよく、次いで、対向したケース部分は、スクリーニングユニット2430を備えたスクリーン組立体のまわりに嵌められてもよい。取付け機構2440は、孔2445に係合し、スクリーニングユニット2430を備えたスクリーン組立体をケース内にしっかりと固着する。
【0100】
[00133]上ケース部分2410および下ケース部分2411を備えた取り外し可能なケースは、取付けフレームセクション、保持器フレームセクション、およびリッジを含む本明細書に説明されたケース1810とほぼ同じ特徴を含む。
図25に示された下ケース部分2411の斜視図に示されるように、取付けフレームセクション2452は、内側側壁を含み、取付けリッジ2420aおよび2420bは、スクリーニングカートリッジ組立体2410をグリッドフレーム1510などの本開示のグリッドフレームに装着する(例えば、クリップ留めする、クラッチする、または他の係合をする)のを可能にするまたは他の方法で助ける。保持器フレームセクション2454は、本明細書により詳細に説明されるケース1800の保持器フレームセクション1854のものとほぼ同様のやり方で、スクリーンユニットによって形成されるスクリーン組立体を受け入れるおよび/または保持することができる。
【0101】
[00134]上ケース部分2410および下ケース部分2411は、ポリウレタン、熱硬化性ポリマー、または他のタイプのポリマーを射出成形することによって一体形成された単一の射出成形された部品でそれぞれ形成されてもよい。単一のケース(ケース1810など)に関して別個の上ケース部分2410および下ケース部分2411が比較的単純であることにより、上ケース部分2410および下ケース部分2411は、射出成形プロセスによってより容易に作り出すことができる。射出成形されたプロセスの例示的実施形態は、米国特許出願第13/800,826号、米国特許第9,409,209号、米国特許第9,884,344号、米国特許出願第15/851,009号、米国特許出願第15/965,195号、および本明細書に含まれた相互参照の開示により詳細に説明されており、これらは、全体として本明細書に参照により組み込まれる。
【0102】
[00135]本開示の実施形態を様々な実施および利用を参照して説明したが、これらの実施形態は例示であり、本開示の実施形態の範囲は、それらに限定されないことを理解されよう。多くの変形、修正、付加、および改良が可能である。したがって、上述したものは、限定として解釈されるべきでなく、特定の実施形態の例示として単に解釈される。
(項目1)
スクリーンバスケット装置において、
格子状に配置された複数の開口部を有するグリッドフレームであって、前記グリッドフレームは、第1の端部および対向した第2の端部を有し、前記グリッドフレームは、前記複数の開口部を定める複数の横部材および複数の縦部材を含む、グリッドフレームと、
それぞれの開口部を覆うように前記グリッドフレームに付設された複数のスクリーニングカートリッジ組立体であって、前記複数のスクリーニングカートリッジ組立体の第1のスクリーニングカートリッジ組立体は、第1のケース、および前記第1のケースに嵌合された第1のスクリーン組立体を備え、前記複数のスクリーニングカートリッジ組立体の第2のスクリーニングカートリッジ組立体は、第2のケース、および前記第2のケース内に嵌合された第2のスクリーン組立体を備える、複数のスクリーニングカートリッジ組立体と、
を備え、
前記第1および第2のスクリーン組立体は、スクリーン要素をそれぞれ含み、前記スクリーン要素は、複数のスクリーニング開口部を有し、
前記第1のスクリーニングカートリッジ組立体は、前記複数の横部材の第1の横部材および第2の横部材に付設され、
前記第2のスクリーニングカートリッジ組立体は、前記複数の横部材の前記第2の横部材および第3の横部材に付設される、スクリーンバスケット装置。
(項目2)
前記スクリーニング開口部は、長方形形状、正方形形状、円形形状、またはその組合せのうちの少なくとも1つである、項目1に記載のスクリーンバスケット装置。
(項目3)
前記スクリーニング開口部は、約300μmから約4000μmの範囲内の大きさを有する長さLと、約35μmから約4000μmの範囲内の大きさを有する幅Wとを有する、項目1に記載のスクリーンバスケット装置。
(項目4)
前記第1のケースは、ポリウレタンまたは熱硬化性ポリマーの射出成形の1つによって一体形成された単一の射出成形された部品を備える、項目1に記載のスクリーンバスケット装置。
(項目5)
前記第1のスクリーン組立体は、機械的に噛み合わされた複数のフレーム枠ユニットであって、前記複数のフレーム枠ユニットの1つずつは、グリッド開口部を形成する構造部材を含む、複数のフレーム枠ユニットと、複数のスクリーン要素であって、前記複数のスクリーン要素の群は、前記複数のフレーム枠ユニットにそれぞれ付設される、複数のスクリーン要素とを含む、項目3に記載のスクリーンバスケット装置。
(項目6)
前記複数のフレーム枠ユニットのフレーム枠ユニットは、細長く、第1の縦側部材、および前記第1の縦側部材に対向するとともにほぼ平行な第2の縦側部材と、第1の横側部材、および前記第1の縦側部材に対向するとともにほぼ平行な第2の横側部材とを備え、前記第1の横側部材は、前記第1の縦側部材および前記第2の縦側部材の1つずつに直角であり、前記第2の横側部材は、前記第1の縦側部材および前記第2の縦側部材の1つずつにほぼ直角である、項目5に記載のスクリーンバスケット装置。
(項目7)
前記複数のスクリーン要素のスクリーン要素は、熱可塑性材料の射出成形によって一体形成された単一の射出成形された部品を含む、項目5に記載のスクリーンバスケット装置。
(項目8)
前記スクリーン要素は、細長い溝穴である複数のスクリーニング開口部を有するほぼ平坦なスクリーニング面を備える、項目7に記載のスクリーンバスケット装置。
(項目9)
前記スクリーン要素は、約43μmから約100μmの範囲内の大きさを有する厚さTを有する面要素を含む、項目7に記載のスクリーンバスケット装置。
(項目10)
前記幅Wはほぼ均一であり、約43μm、74μm、90μm、125μm、150μm、180μm、500μm、または700μmの大きさを有する、項目9に記載のスクリーンバスケット装置。
(項目11)
前記スクリーニング開口部の前記長さLは、約0.3289cm(約0.1295インチ)であり、
前記スクリーニング開口部の前記幅Wは、約0.0462cm(約0.0182インチ)であり、
前記面要素厚さTは、約0.0719cm(約0.0283インチ)である、
項目9に記載のスクリーンバスケット。
(項目12)
前記スクリーニング開口部の前記長さLは、約0.3289cm(約0.1295インチ)であり、
前記スクリーニング開口部の前記幅Wは、約0.0544cm(約0.0214インチ)であり、
前記面要素厚さTは、約0.0640cm(約0.0252インチ)である、
項目9に記載のスクリーンバスケット。
(項目13)
前記スクリーニング開口部の前記長さLは、約0.3289cm(約0.1295インチ)であり、
前記スクリーニング開口部の前記幅Wは、約0.0665cm(約0.0262インチ)であり、
前記面要素厚さTは、約0.0866cm(約0.0341インチ)である、
項目9に記載のスクリーンバスケット。
(項目14)
スクリーニングカートリッジ組立体において、
保持器フレームセクションおよび取付けフレームセクションを備えるケースであって、前記保持器フレームセクションおよび取付けフレームセクションは、単一のユニットに継ぎ目なく一体化される、ケースと、
前記ケースに嵌合されるように構成されたスクリーン組立体と、
を備え、
前記保持器フレームセクションは、前記スクリーン組立体を受け入れるように構成され、
前記取付けフレームセクションは、前記取付けフレームセクションの縁に沿って延びる第1の細長いリッジと、前記取付けフレームセクションの対向した縁に沿って延びる第2の細長いリッジと、を備え、
前記取付けフレームセクションは、スクリーニング装置のフレームに取り付けるように構成され、
前記スクリーン組立体は、約300μmから約4000μmの範囲内の大きさを有する長さLと、約35μmから約4000μmの範囲内の大きさを有する幅Wとを有する複数の開口部を有するスクリーン要素を含む、スクリーニングカートリッジ組立体。
(項目15)
前記スクリーン組立体は、機械的に噛み合わされた複数のフレーム枠ユニットを備え、前記複数のフレーム枠ユニットの1つずつは、グリッド開口部を形成する構造部材、および複数のスクリーン要素を含み、前記複数のスクリーン要素の群は、前記複数のフレーム枠ユニットにそれぞれ付設される、項目14に記載のスクリーニングカートリッジ組立体。
(項目16)
スクリーン要素において、
ほぼ均一な幅Wおよびほぼ均一な長さLを有するスクリーニング開口部であって、前記スクリーニング開口部の前記幅Wは、約35μm≦W≦4000μmであり、前記スクリーニング開口部の前記長さLは、約300μm≦L≦4000μmである、スクリーニング開口部と、
前記スクリーニング開口部を分離する面要素であって、約70μm≦T≦400μmである厚さTを有する、面要素と、
を備え、
前記スクリーン要素は、スクリーニング面の総面積の約5%から約35%の開放スクリーニング面積を有する、スクリーン要素。
(項目17)
スクリーニング開口部は、細長い溝穴である、項目16に記載のスクリーン要素。
(項目18)
スクリーニング開口部は、長方形形状、正方形形状、円形形状、またはそれらの組合せを有する、項目16に記載のスクリーン要素。
(項目19)
前記スクリーニング開口部の前記長さLは、約0.3289cm(約0.1295インチ)であり、
前記スクリーニング開口部の前記幅Wは、約0.0462cm(約0.0182インチ)であり、
前記面要素厚さTは、約0.0719cm(0.0283インチ)である、
項目16に記載のスクリーン要素。
(項目20)
前記スクリーニング開口部の前記長さLは、約0.3289cm(約0.1295インチ)であり、
前記スクリーニング開口部の前記幅Wは、約0.0544cm(約0.0214インチ)であり、
前記面要素厚さTは、約0.0640cm(約0.0252インチ)である、
項目16に記載のスクリーン要素。
(項目21)
前記スクリーニング開口部の前記長さLは、約0.3289cm(約0.1295インチ)であり、
前記スクリーニング開口部の前記幅Wは、約0.0665cm(約0.0262インチ)であり、
前記面要素厚さTは、約0.0866cm(約0.0341インチ)である、
項目16に記載のスクリーン要素。
(項目22)
前記面要素厚さTは、約356μmであり、
前記スクリーニング開口部の前記長さLは、約1.9mmであり、
前記スクリーニング開口部の前記幅Wが約45μmから180μmまで変化するときに、前記開放スクリーニング面積は、約6%から24%まで変化する、
項目16に記載のスクリーン組立体。
(項目23)
前記面要素厚さTは、約178μmであり、
前記スクリーニング開口部の前記長さLは、約1.2mmであり、
前記スクリーニング開口部の前記幅Wが約45μmから180μmまで変化するときに、前記開放スクリーニング面積は、約10%から28%まで変化する、
項目16に記載のスクリーン組立体。
(項目24)
前記面要素厚さTは、約127μmであり、
前記スクリーニング開口部の前記長さLは、約0.8mmであり、
前記スクリーニング開口部の前記幅が約45μmから180μmまで変化するときに、前記開放スクリーニング面積は、約12%から32%まで変化する、
項目16に記載のスクリーン組立体。
(項目25)
前記面要素厚さTは、約76μmであり、
前記スクリーニング開口部の前記長さLは、約0.7mmであり、
前記スクリーニング開口部の前記幅が約45μmから180μmまで変化するときに、前記開放スクリーニング面積は、約13%から33%まで変化する、
項目16に記載のスクリーン組立体。