(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-07
(45)【発行日】2024-02-16
(54)【発明の名称】パッケージング製造機用のシート状要素を受け取るためのステーション及び方法
(51)【国際特許分類】
B65H 31/18 20060101AFI20240208BHJP
B65H 31/32 20060101ALI20240208BHJP
【FI】
B65H31/18
B65H31/32
(21)【出願番号】P 2021549794
(86)(22)【出願日】2020-02-24
(86)【国際出願番号】 EP2020025087
(87)【国際公開番号】W WO2020173604
(87)【国際公開日】2020-09-03
【審査請求日】2021-08-25
(32)【優先日】2019-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】514053077
【氏名又は名称】ボブスト リヨン
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【氏名又は名称】鈴木 博子
(72)【発明者】
【氏名】コンバート クロード
(72)【発明者】
【氏名】ブサ ドニ
(72)【発明者】
【氏名】コレッド ティボー
【審査官】松林 芳輝
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-069034(JP,A)
【文献】登録実用新案第3211835(JP,U)
【文献】特開平07-228410(JP,A)
【文献】特開2008-093997(JP,A)
【文献】特開昭63-315458(JP,A)
【文献】特開平05-043105(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 31/00-31/40
B31B 50/00-70/99
B31C 1/00-99/00
B31D 1/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッケージング製造機のためのシート状要素を受け取り前記シート状要素の束を排出するステーションであって、
前記シート状要素を順々に連続的に供給する機構(8)と、
長手水平方向に延びる複数の連続するコンベアベルト(17)を有し前記シート状要素を束の形態で受け取る垂直方向に可動のリフトテーブル(16)と、
前記シート状要素を前記束の形態で排出する出力コンベア(14)と、
前記長手水平方向に配置された複数の受け取りアーム(22)を有し前記シート状要素を前記束の形態で一時的に受け取る可動のセパレータ(21)と、を備え、
前記セパレータ(21)は、前記リフトテーブル(16)が前記束を受け取る間、前記機構(8)の上方に位置する開始待機位置から、前記セパレータ(21)が前記束を一時的に受け取る間、前記機構(8)の下方かつリフトテーブル(16)の上方に位置する機能的到着位置へ、垂直方向に移動可能であり、
前記
受け取りアーム(22)は、前記リフトテーブル(16)の前記コンベアベルト(17)と相互作用することなく垂直方向に交差することができるように配置され、
前記セパレータ(21)は、垂直方向に摺動するように取り付けられた支持体と、前記支持体に取り付けられ、前記支持体に対して前記長手水平方向に変位することができる複数のアームであって、前記アームの前記変位は、前記長手水平方向の第1の側面上の前記支持体に対する張出し長さを変更する、複数のアームと、前記アームを長手水平方向に変位させる駆動システムであって、長手水平方向に前記アームを同時に変位駆動し、後退した前記アームのうちの別のアームをその長手方向の位置に維持するように構成された、駆動システムと、を備えている、
ことを特徴とするステーション。
【請求項2】
前記セパレータ(21)の前記
受け取りアーム(22)は、前記リフトテーブル(16)の上方に位置するように下流から上流に、及び、前記リフトテーブル(16)の移動の範囲外に後退するように上流から下流に、長手水平方向に変位することができる、
請求項1に記載のステーション。
【請求項3】
前記リフトテーブル(16)は、前記供給する機構(8)の下方の高い位置と前記出力コンベア(14)の平面と同じ平面内の低い位置との間で可動である、
請求項1又は2に記載のステーション。
【請求項4】
前記リフトテーブル(16)の前記コンベアベルト(17)は、前記束を前記出力コンベア(14)上に、上流側から下流側に送ることができる、
請求項1ないし
3のいずれか1項に記載のステーション。
【請求項5】
前記出力コンベア(14)は、前記束を前記リフトテーブル(16)から下流に送ることができる少なくとも1つの別の
コンベアベルトを含む、
請求項1ないし
4のいずれか1項に記載のステーション。
【請求項6】
パッケージング製造機であって、前記パッケージング製造機(1)の下流出力部に設置された、請求項1ないし
5のいずれ1項に記載のシート状要素を受け取ってシート状要素(3)の束を排出するステーションを備える、
パッケージング製造機。
【請求項7】
パッケージング製造機のためのシート状要素を受け取る方法であって、
前記シート状要素の第1の束(23)を形成するために、シート状要素を垂直方向に可動のテーブル(16)上に連続的に載置するステップと、
前記連続的に載置された前記シート状要素を有する前記テーブル(16)を垂直方向に降下させて、前記シート状要素の前記第1の束(23)の形成を終了させるステップと、
垂直方向に可動のセパレータ(21)を、前記テーブル(16)が前記束(23)を受け取る間、供給される前記シート状要素の上方に位置する開始待機位置から、前記セパレータ(21)が前記束(23)を一時的に受け取る間、供給される前記シート状要素の下方かつ前記テーブル(16)の上方に位置する機能的到着位置に導入するステップと、
前記シート状要素の第2の束(24)を形成するために、前記シート状要素を前記セパレータ(21)の上に連続的に載置するステップと、
前記形成された第1の束(23)を前記テーブル(16)から水平に排出するステップと、
前記連続的に載置されたシート状要素を有する前記セパレータ(21)を垂直に降下させて、前記シート状要素の前記第2の束(24)の形成を終了させるステップと、
前記テーブル(16)を垂直方向に上昇させるステップと、
前記シート状要素の前記第2の束(24)を前記セパレータ(21)から前記テーブル(16)に回収するために、垂直方向に上昇する空の前記テーブル(16)を前記垂直方向に降下するセパレータ(21)と交差させるステップと、
前記セパレータ(21)を前記テーブル(16)の変位移動の範囲から取り出して前記開始待機位置に戻すステップと
、
垂直方向に摺動するように取り付けられた前記セパレータ(21)の支持体に対して、前記支持体に取り付けられた複数のアームを、長手水平方向に変位することによって前記長手水平方向の第1の側面上の前記支持体に対する張出し長さを駆動システムによって変更するステップと、
前記長手水平方向に前記アームを同時に変位駆動し、後退した前記アームのうちの別のアームをその長手方向の位置に維持するステップと、を含む、
ことを特徴とする方法。
【請求項8】
前記セパレータ(21)を導入するステップは、前記シート状要素の循環平面の上方で下流から上流に長手水平方向に行われ、その後、前記循環平面の上方から前記循環平面の下方に垂直方向に行われる、
請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
前記セパレータ(21)を取り出すステップは、上流から下流に長手水平方向に行われる、
請求項
7又は
8に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パッケージング製造機のためのシート状要素を受け取り、シート状要素の束を排出するステーションに関する。また、本発明は、シート状要素の束を受け取り、積み重ね、排出するステーションを備える、シート状要素からパッケージングを製造する機械に関する。また、本発明は、パッケージング製造機のためのシート状要素を受け取る方法に関する。
【背景技術】
【0002】
パッケージ製造機は、一般に、例えば、段ボールのシートの形態のシート状要素から段ボールの箱又はケースを製造するために使用される。シート状要素は、製造機に連続的に導入され、長手方向の駆動方向で上流から下流に連続的に進む。シート状要素は、自動的にフレキソ印刷によって印刷され、切断され、切り目が入れられてケース積層材(layup)を形成するようになっている。製造機の出力部において、シート状要素は、受け取られ、積み重ねられ、その後、得られた束は排出される。受け取りステーションは、シート状要素を受け取り、シート状要素の束を作り出す。
【0003】
従来技術として、欧州公開第0666234号には、シート状要素を積み重ね、分離し、排出するステーションが説明されている。ステーションは、落下して積み重ねられるシート状要素を受け取る垂直方向に可動のリフトテーブルを備える。テーブルは、出力コンベアの高さに漸進的に降下し、シート状要素の束をその形成後に回収して排出する。セパレータは、垂直及び水平に変位する。束の形成後、セパレータは、リフトテーブルの上方に進み、その後、次の束のシート状要素を支持するために差し込まれる。その後、リフトテーブルは、まさに形成された束を、束を排出する出力コンベアに移送する。その後、セパレータは、後退し、リフトテーブルは、次の束のシート状要素を回収することができる。
【0004】
このようなステーションには欠点がある。まず、束の底部のシート状要素は、セパレータが引き戻される際に頻繁に損傷を受ける。さらに、セパレータは、ある慣性を呈する。サイクルの間のセパレータの変位は、シート状要素に必要な積み重ね速度に適合した速度で遂行するのが難いことが分かっている。また、このようなセパレータは、シート状要素の一部の横整合モードと不適合であることが立証される場合もある。
【0005】
欧州公開第0501213号には、シート状要素を積み重ね、分離し、排出するステーションが説明されている。ステーションは、シート状要素を供給する手段、束排出デバイスの上方に配置された一時的な積み重ね貯蔵部を形成する後退可能な支持体を備える。
【0006】
このようなステーションには欠点がある。特に、積み重ね貯留部に到着する第1のシート状要素は、後退可能な支持体と接触して損傷を受けることになる。さらに、後退可能な支持体の高さ方向の定位置に起因して、一時的な積み重ね貯蔵部は、高速度で到着するシート状要素でより急速に一杯になることになり、これは、印刷又は変換ラインの全体的な生産性を制限する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】欧州公開第0666234号
【文献】欧州公開第0501213号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記の欠点のうちの1又は2以上を解決することを意図する。本発明の主たる目的は、シート状要素及び束の落下を回避することを可能にするシート状要素の受け取りステーションを開発することにある。第2の目的は、製造機の下流出力部に組み込まれたシート状要素を受け取ってシート状要素の束を排出するステーションを備える、パッケージング製造機を製造することである。さらに別の目的は、パッケージング製造機のためのシート状要素を受け取る方法を上手く実行することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の1つの態様によれば、シート状要素を受け取りパッケージング製造機のためのシート状要素の束を排出するステーションは、
シート状要素を順々に連続的に供給する機構と、
長手水平方向に延びる複数の連続コンベアベルトを含み、シート状要素を束の形態で受け取る垂直方向に可動のリフトテーブルと、
シート状要素を束の形態で排出する出力コンベアと、
長手水平方向に配置された複数の受け取りアームを含み、シート状要素を束の形態で一時的に受け取る垂直方向に可動のセパレータと、
を備え、
アームは、テーブルのベルトと相互作用することなく垂直方向に交差することができる。
【0010】
換言すると、束は、セパレータで一時的に受け取られ、垂直方向の交差によってセパレータからのリフトテーブルへの落下なしに移送される。リフトテーブルのコンベアベルトは、セパレータのアームと交差することができるように交互に配置される。セパレータのアームは、現在形成されている束を受け取るグリッドを構成し、リフトテーブルのコンベアベルトの間を通過することができる。従って、束は、垂直方向の交差によって、途切れなく、さらにセパレータのアームからリフトテーブルのベルトへ落下することなく移送される。
【0011】
シート状要素は、非網羅的な実施例として、紙、平坦な厚紙、段ボール、積層段ボール、軟質プラスチック、又は他の材料などの材料で作られるように定められる。
【0012】
特定の特徴によれば、セパレータのアームは、リフトテーブルの上方に位置することができるように下流から上流に、及び、リフトテーブルの移動の範囲外に後退することができるように上流から下流に、長手水平方向に変位することができる。
【0013】
特定の特徴によれば、セパレータは、選択的に、
垂直方向に摺動するように取り付けられた支持体と、
1又は複数のアームが、支持体に取り付けられ、支持体に対して長手水平方向に変位することができ、1又は複数のアーム変位が、長手水平方向の第1の側面上の支持体に対する1又は複数のアームの張出し長さを変更する、少なくとも1つのアームと、
1又は複数のアームを長手水平方向に変位させる駆動システムであって、長手水平方向に複数のアームを同時に変位駆動し、後退した複数のアームのうちの別のアームをその長手方向の位置に維持するように構成される、駆動システムと、
を含むことができる。
【0014】
特定に特徴によれば、セパレータは、まず、垂直方向に可動の支持体を含む。さらに、セパレータの受け取りアームは、支持体の移動とは別に、長手水平の並進運動によって駆動される。
【0015】
特定の特徴によれば、好都合には、リフトテーブルは、シート状要素を供給する機構の下方の高い位置と束排出用の出力コンベアの平面と同じ平面内の低い位置との間で可動とすることができる。リフトテーブルがシート状要素を供給する機構の真下で最大の高さに位置することを考慮すると、シート状要素は、到着するとリフトテーブルの直接、上に降下することになる。
【0016】
特定の特徴によれば、リフトテーブルのベルトは、好都合には、束を出力コンベア上に上流から下流に送ることができる。
【0017】
特定の特徴によれば、好ましくは、出力コンベアは、少なくとも1つのベルトを備えることができ、これは、束をリフトテーブルの上流から下流に送ることができる。
【0018】
本発明の別の態様によれば、パッケージング製造機は、その下流出力部に設置され、シート状要素を受け取ってシート状要素の束を排出する、本明細書に説明されかつ権利主張された1又は2以上の技術的特徴を有するステーションを備える。
【0019】
本発明のさらに別の態様によれば、パッケージング製造機のためのシート状要素を受け取る方法は、
シート状要素の第1の束を形成するために、シート状要素を垂直方向に可動のテーブル上に連続的に載置するステップと、
連続的に載置されたシート状要素を有するテーブルを垂直方向に降下させて、シート状要素の第1の束の形成を終了させるステップと、
垂直方向に可動のセパレータを垂直方向に可動のテーブルの上方に導入するステップと、
シート状要素の第2の束を形成するために、シート状要素を垂直方向に可動のテーブルの上に連続的に載置するステップと。
形成された第1の束を垂直方向に可動のテーブルから水平に排出するステップと。
連続的に載置されたシート状要素を有する垂直方向に可動のセパレータを垂直方向に降下させて、シート状要素の第2のパケットの形成を終了させるステップと。
垂直方向に可動のテーブルを垂直方向に上昇させるステップと、
シート状要素の第2の束を垂直方向に可動のセパレータから垂直方向に可動のテーブルに回収するために、垂直方向に上昇する垂直方向を可動の空のテーブルを垂直方向に降下する垂直方向に可動のセパレータと交差させるステップと、
垂直方向に可動のセパレータを垂直方向に可動のテーブルの変位移動の範囲外に取り出すステップと、
を含む。
【0020】
従って、垂直方向に可動のテーブル及び垂直方向に可動のセパレータの動的な動作によって、束は、降下する垂直方向に可動のセパレータから上昇する垂直方向に可動のテーブルに途切れなく移送される。
【0021】
特定の特徴によれば、垂直方向に可動のセパレータを導入するステップは、好ましくは、シート状要素の循環平面の上方で下流から上流に長手水平方向に行い、その後、循環平面の上方から循環平面の下方に垂直方向に行うことができる。
【0022】
特定の特徴によれば、垂直方向に可動のセパレータを取り出すステップは、好都合には上流から下流に長手水平方向に行うことができる。
【0023】
また、本発明は、以下の変形例に関する。当業者は、以下の変形例の特徴の各々が、中間一般化を構成することなく上記の特徴とは無関係に組み合せることができることを理解できるはずである。
【0024】
本発明の他の特徴及び利点は、添付図面を参照して説明的かつ非限定的に以下に示す説明から明瞭に分かるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】シート状要素を受け取り、下流に搭載された束を排出するステーションの側面図を示す。
【
図3】ステーションのテーブル及びセパレータの長手方向軸線に沿った図を示す。
【
図4】シート状要素を受け取る方法を例示する連続的な図を示す。
【
図5】シート状要素を受け取る方法を例示する連続的な図を示す。
【
図6】シート状要素を受け取る方法を例示する連続的な図を示す。
【
図7】シート状要素を受け取る方法を例示する連続的な図を示す。
【
図8】シート状要素を受け取る方法を例示する連続的な図を示す。
【
図9】シート状要素を受け取る方法を例示する連続的な図を示す。
【
図10】シート状要素を受け取る方法を例示する連続的な図を示す。
【
図11】シート状要素を受け取る方法を例示する連続的な図を示す。
【
図12】シート状要素を受け取る方法を例示する連続的な図を示す。
【
図13】シート状要素を受け取る方法を例示する連続的な図を示す。
【
図14】シート状要素を受け取る方法を例示する連続的な図を示す。
【
図15】シート状要素を受け取る方法を例示する連続的な図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0026】
長手方向は、中心長手軸線に沿った、シート状要素を受け取るステーションにおける、パッケージング製造機内のシート状要素の進行又は送り方向を指すと定義される。横方向は、シート状要素の進行方向に水平な平面に直角を成す方向と定義される。上流及び下流方向は、製造機の入力部から製造機の出力部及びシート状要素を受け取るステーションへの、パッケージング製造機全体にわたる長手方向に一致した、シート状要素の変位の方向を参照して定義される。
【0027】
図1に示すように、段ボール2のシート用のフレキソ印刷機1などのパッケージング製造機は、シート状要素を受け取るための及びシート状要素の束を排出するためのステーション3を備える。特に、異なるグループの印刷機4を有するフレキソ印刷部の全ては、破線によって部分的に表される。受け取りステーション3は、印刷機1の最終印刷機グループの下流に取り付けられる。
【0028】
ステーション3は、垂直方向の側面直立部7を有するフレーム6を備える。ステーション3は、フレーム6の上部に載置されたシートを供給する機構8を備える。機構8は、特に真空を生成する吸着部9を含む。また、機構8は、コンベアベルト11及び長手方向バーを装備するグリッドを備え、シート2の頂面は、コンベアベルト11と接触する。印刷されたシート2は、ローラー及び天井搭載式と呼ばれる真空吸着部(見えない)によってステーション3の上流に送られることによって、上流から下流に順々に循環平面内に到着し、その後、機構8において放出される。
【0029】
機構8は、シート2をコンベアベルト11から切り離して落下させる、グリッド上に取り付けられたシート降下デバイス12(
図2参照)を備える。シート降下デバイス12は、例えば、シート2の到着に一致してクランクロッド13を連続的に作動させる形式の機構を備える。
【0030】
ステーション3は、最終的な束をステーション3の上流から下流出力部に移送する、ベルトすなわち1又は2以上のコンベアベルト15の形態の出力コンベア14を備える。
【0031】
ステーション3は、垂直方向に可動のリフトテーブル16を備える。リフトテーブル16は、長手水平方向に延びる複数の無端コンベアベルト17を備える。ベルト17は、適切なモーターによって駆動され、最終的な束18を上流から出力コンベア14に移送する。リフトテーブル16は、モーター及びチェーン19を使用して駆動することで上昇及び降下する。
【0032】
ステーション3は、セパレータ21を備え、セパレータ21は、長手水平方向に配置される複数の受け取りアーム22を備える。アーム22は、上流から下流に及び下流から上流に長手方向に可動である。一部のアーム22は、下流位置では後退した位置のままとすることができ、これは、例えば、束18を形成するシート2の寸法に依存する。セパレータ21は、モーター及び歯付きベルトを使用して駆動されることによって垂直方向に上昇及び降下する。
【0033】
本発明によれば、テーブル16がセパレータ21を横切る際、受け取りアーム22は、各ベルト17の間に挿入され、アーム22とベルト17との相互作用はない(
図3参照)。
【0034】
図4から
図15は、シート状要素2を受け取ってパッケージング製造機のためのシート状要素18の束を排出する方法を示す。
【0035】
本方法の第1のステップ(
図4及び
図5)において、シート2の形態で、フレキソ印刷機1のフレキソ印刷部4から連続的に到着する(
図5の矢印F)シート状要素を、シート23の第1の束を形成するように、垂直方向に可動のテーブル16上に連続的に載置する。
【0036】
本方法の第2のステップ(
図5及び
図6)において、連続的に載置されたシートを有するテーブル16を、シート23の第1の束の形成を終わらせるために垂直方向に降下させる(
図5の矢印DT)。
【0037】
本方法の第3のステップ(
図5及び
図6)において、垂直方向に可動のセパレータ21を導入し(
図5の矢印ES)、複数のアーム22をテーブル16の上方に挿入する。開始待機位置(
図5参照)において、アーム22を有するセパレータ21を、シートを供給する機構8及びシート降下デバイス12の上方に位置決めする。機能的到着位置(
図6参照)において、アーム22を有するセパレータ21を、シート8を供給する機構及びシート降下デバイス12の下方でシート23の第1の束の上方に位置決めする。
【0038】
本方法の第4のステップ(
図6から
図14)において、フレキソ印刷機1のフレキソ印刷部4から連続的に到着する(
図6及び
図7の矢印F)シート2を、シート24の第2の束を形成するように、セパレータ21上に、より具体的には、アーム22上に連続的に載置する。
【0039】
本方法の第5のステップ(
図6から
図12)において、形成された第1の束23をテーブル16から水平に(
図6から
図12の矢印O)排出する。テーブル16の連続コンベアベルト17を上流から下流に駆動する。同時に、出力コンベア14のベルト又はコンベアベルト15を上流から下流に駆動する。
【0040】
本方法の第6のステップ(
図7から
図9)において、連続的に載置されたシートを有するセパレータ21を、シート24の第2の束の形成を終わらせるために垂直方向に降下させる(
図7~
図9の矢印DS)。
【0041】
本方法の第7のステップ(
図9)において、テーブル16を垂直方向に上昇させる(
図9の矢印UT)。テーブル16は空であり、束を保持していない。
【0042】
本方法の第8のステップ(
図10)において、垂直方向に上昇する空のテーブル16(UT)を、垂直方向に降下するセパレータ21(DS)と交差させる。テーブル16の連続コンベアベルト17のセパレータ21のアーム22との交差するこの移動によって、第2の束のシート24をセパレータ21からテーブル16に回収することができる。
【0043】
本方法の第9のステップ(
図11及び
図12)において、セパレータ21をテーブル16の変位移動の範囲外に取り出す(
図11の矢印OS)。セパレータ21のアーム22を、テーブル16で交差した上流位置(
図10)から出力コンベア14の実質的に上方の下流側位置(
図12)に水平方向に変位させる。
【0044】
本方法の別のステップ(
図13)において、セパレータ21を、シート8を供給する機構及びシート降下デバイス12の水平レベルまで垂直方向に上昇させる(
図13の矢印US)。
【0045】
本方法の最終段階(
図14及び
図15)において、アーム22を有するセパレータ21を、シート8を供給する機構及びシート降下デバイス12の上方に再度位置決めする。セパレータ21のアーム22を、出力コンベア14の実質的に上方の上流位置(
図12から
図14)から、シート8を供給する機構及びシート降下デバイス12の実質的に上方の上流待機位置(
図15)まで水平方向に変位させる(
図14の矢印IS)。上流待機位置(
図15)は、開始位置(
図4及び
図5)と実質的に同じである。
従って、このサイクルは、再開することができる。