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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-07
(45)【発行日】2024-02-16
(54)【発明の名称】入力装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/02 20060101AFI20240208BHJP
   B60R 16/02 20060101ALI20240208BHJP
【FI】
G06F3/02 400
B60R16/02 630L
G06F3/02 F
G06F3/02 460
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2022547445
(86)(22)【出願日】2021-08-05
(86)【国際出願番号】 JP2021029094
(87)【国際公開番号】W WO2022054472
(87)【国際公開日】2022-03-17
【審査請求日】2022-12-22
(31)【優先権主張番号】P 2020150706
(32)【優先日】2020-09-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000010098
【氏名又は名称】アルプスアルパイン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】阿部 真
(72)【発明者】
【氏名】中村 俊季
【審査官】木村 慎太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-222271(JP,A)
【文献】国際公開第2019/084082(WO,A1)
【文献】特開2018-103834(JP,A)
【文献】特開2011-204136(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/02
B60R 16/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面を有するパネルと、
前記表面に設けられ、階層式に連続する操作エリアと、
前記操作エリアに設けられる容量検出電極と、
前記操作エリアに設けられ、複数の機能をそれぞれ表す複数のアイコン表示部と、
前記操作エリアにおいて前記複数のアイコン表示部に沿って設けられた感触生成部と
前記感触生成部に設けられ、前記パネルの裏面側から前記表面側に光を透過する第1透光部と、
前記パネルの裏面側に設けられ、前記第1透光部に光を出力する複数の第1光源と、
前記複数の第1光源の点灯制御を行う点灯制御部と
を含
前記操作エリアは、上位操作エリアと、前記上位操作エリアよりも階層が低く、前記上位操作エリアに連続して配置される1又は複数の下位操作エリアとを有し、
前記点灯制御部は、前記上位操作エリアに操作が行われると、前記複数の第1光源のうち前記上位操作エリア及び前記複数の下位操作エリアに対応する1又は複数の前記第1光源を点灯し、前記複数の下位操作エリアのうちのいずれか1又は複数の前記下位操作エリアに操作が行われると、前記複数の第1光源のうち当該操作が行われた1又は複数の前記下位操作エリアに対応する1又は複数の前記第1光源を点灯する、入力装置。
【請求項2】
前記感触生成部は、前記操作エリアのうちの前記感触生成部以外の部分よりも突出する凸部、前記操作エリアのうちの前記感触生成部以外の部分よりも凹んだ凹部、又は、前記操作エリアのうちの前記感触生成部以外の部分に対して凹凸状に形成された凹凸部である、請求項1に記載の入力装置。
【請求項3】
前記点灯制御部は、前記複数の下位操作エリアのうちのいずれか1又は複数の前記下位操作エリアに操作が行われると、前記複数の第1光源のうち当該操作が行われた1又は複数の前記下位操作エリアに対応する1又は複数の前記第1光源を点灯するとともに、前記上位操作エリアに対応する1又は複数の前記第1光源を点灯する、請求項1又は2に記載の入力装置。
【請求項4】
前記複数の下位操作エリアの各々に沿って、少なくとも1組の前記第1透光部及び前記第1光源が配置され、
前記点灯制御部は、前記複数の下位操作エリアのうちのいずれか1又は複数の前記下位操作エリアの上位端に操作が行われると、当該1又は複数の下位操作エリアに設けられたすべての前記第1光源を点灯する、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の入力装置。
【請求項5】
前記複数の下位操作エリアの各々に沿って、複数の前記第1透光部及び前記第1光源が配置され、
前記点灯制御部は、前記下位操作エリアにおいて下位側に向かって操作が行われると、当該操作位置よりも上位側に設けられたすべての前記第1光源を消灯する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の入力装置。
【請求項6】
表面を有するパネルと、
前記表面に設けられ、階層式に連続する操作エリアと、
前記操作エリアに設けられる容量検出電極と、
前記操作エリアに設けられ、複数の機能をそれぞれ表す複数のアイコン表示部と、
前記操作エリアにおいて前記複数のアイコン表示部に沿って設けられた感触生成部と
前記複数のアイコン表示部にそれぞれ設けられ、複数のアイコンの機能をそれぞれ表し、前記パネルの裏面側から前記表面側に光を透過する複数の第2透光部と、
前記パネルの裏面側に設けられ、前記複数の第2透光部に光をそれぞれ出力する複数の第2光源と、
前記複数の第2光源の点灯制御を行う点灯制御部と
を含
前記操作エリアは、上位操作エリアと、前記上位操作エリアよりも階層が低く、前記上位操作エリアに連続して配置される1又は複数の下位操作エリアとを有し、
前記操作エリアは、前記上位操作エリアと、前記上位操作エリアよりも階層が低く、前記上位操作エリアに連続して配置される1又は複数の前記下位操作エリアとを有し、
前記点灯制御部は、前記上位操作エリアに操作が行われると、前記複数の第2光源のうち前記上位操作エリア及び前記複数の下位操作エリアに対応する1又は複数の前記第2光源を点灯し、前記複数の下位操作エリアのうちのいずれか1又は複数の前記下位操作エリアに操作が行われると、前記複数の第2光源のうち当該操作が行われた1又は複数の前記下位操作エリアに対応する1又は複数の前記第2光源を点灯する、入力装置。
【請求項7】
前記点灯制御部は、前記複数の下位操作エリアのうちのいずれか1又は複数の前記下位操作エリアに操作が行われると、前記複数の第2光源のうち当該操作が行われた1又は複数の前記下位操作エリアに対応する1又は複数の前記第2光源を点灯するとともに、前記上位操作エリアに対応する1又は複数の前記第2光源を点灯する、請求項に記載の入力装置。
【請求項8】
前記複数の下位操作エリアの各々には、少なくとも1つの前記アイコン表示部が配置され、
前記点灯制御部は、前記複数の下位操作エリアのうちのいずれか1又は複数の前記下位操作エリアの上位端部に操作が行われると、当該1又は複数の下位操作エリアに設けられたすべての前記アイコン表示部に対応する1又は複数の前記第2光源を点灯する、請求項又はに記載の入力装置。
【請求項9】
前記複数の下位操作エリアの各々には、複数の前記アイコン表示部及び前記第2光源が配置され、
前記点灯制御部は、前記下位操作エリアにおいて下位側に向かって操作が行われると、当該操作位置よりも上位側の前記アイコン表示部に対応する1又は複数の前記第2光源を消灯する、請求項6乃至8のいずれか1項に記載の入力装置。
【請求項10】
前記上位操作エリアと、前記複数の下位操作エリアとは、平面視で樹形図状に配置される、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の入力装置。
【請求項11】
前記容量検出電極は、前記上位操作エリアと、前記複数の下位操作エリアとに対応して分割されている、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の入力装置。
【請求項12】
前記上位操作エリアと、前記複数の下位操作エリアとは、車両の前後方向に沿って配置されている、請求項乃至11のいずれか1項に記載の入力装置。
【請求項13】
前記上位操作エリアと、前記複数の下位操作エリアとは、車両の上下方向に沿って配置されている、請求項乃至11のいずれか1項に記載の入力装置。
【請求項14】
前記下位操作エリアに設けられる前記複数のアイコン表示部は、共通の機能に関する複数の前記アイコン表示部である、請求項乃至13のいずれか1項に記載の入力装置。
【請求項15】
前記容量検出電極の出力に基づいて前記操作エリアへの操作を検出する操作検出部をさらに含み、
前記操作検出部は、前記複数の下位操作エリアのうちの2つ以上の前記下位操作エリアに同時に操作が行われた場合には、当該操作についての検出結果を無視する、請求項乃至14のいずれか1項に記載の入力装置。
【請求項16】
前記容量検出電極の出力に基づいて前記操作エリアへの操作を検出可能な操作検出部をさらに含み、
前記操作検出部は、車両の自動運転時にのみ前記操作エリアへの操作を検出する、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の入力装置。
【請求項17】
前記パネルは、車両のドアの車室内側のドアパネルである、請求項1乃至16のいずれか1項に記載の入力装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、項目ボタンを配した画面を表示して利用者から前記項目ボタンに対する操作を受け付ける操作パネルの撮影を行うカメラ部と、前記操作パネルを利用者に視認させつつ情報の表示を行う表示部と、前記カメラ部による前記操作パネルの撮影によって得られた撮影データに基づき、前記表示部の表示エリアにおける前記操作パネルの位置および前記操作パネルが現在表示している画面である表示中画面を認識し、前記表示中画面から遷移可能な画面に配される前記項目ボタンの項目内容を示す項目情報を前記操作パネルと重ならないように前記表示部に表示させる制御部と、を備えることを特徴とする表示装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-181261号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の表示装置では、表示中画面から遷移可能な画面に配される項目ボタンは、物理的に存在するボタンではなく、仮想的に画像として表示されるボタンであるため、利用者が直接的に触れて操作を行うことはできない。このため、従来の表示装置は、遷移先の項目ボタンを直接指定して操作することができないことから、操作性が良くない。
【0005】
そこで、操作性が良好な入力装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施形態の入力装置は、表面を有するパネルと、前記表面に設けられ、階層式に連続する操作エリアと、前記操作エリアに設けられる容量検出電極と、前記操作エリアに設けられ、複数の機能をそれぞれ表す複数のアイコン表示部と、前記操作エリアにおいて前記複数のアイコン表示部に沿って設けられた感触生成部とを含む。
【発明の効果】
【0007】
操作性が良好な入力装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】入力装置100を含む車両10のドア50の分解図である。
図2】表皮110Cの凸部115Cの樹形パターン160とアイコン170とを示す図である。
図3】入力装置100の表示を示す図である。
図4】入力装置100の表示を示す図である。
図5】入力装置100の表示を示す図である。
図6】入力装置100の表示を示す図である。
図7】入力装置100の表示を示す図である。
図8】入力装置100の表示を示す図である。
図9】入力装置100の表示を示す図である。
図10】入力装置100の表示を示す図である。
図11】入力装置100の表示を示す図である。
図12】入力装置100の表示を示す図である。
図13】入力装置100の表示を示す図である。
図14】制御装置180の構成を示す図である。
図15】制御装置180が実行する処理を示すフローチャートである。
図16】実施形態の変形例による表皮110CMの樹形パターン160M、パターン165M、及びアイコン170Mの配置を示す図である。
図17】容量検出電極130Mのパターンを示す図である。
図18】容量検出電極130Mにおける位置検出の原理を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の入力装置を適用した実施形態について説明する。
【0010】
<実施形態>
図1は、入力装置100を含む車両10のドア50の分解図である。以下では、XYZ座標系を定義して説明する。また、以下では、説明の便宜上、-Y方向側を下側又は下、+Y方向側を上側又は上と称す。また、一例として、+X方向は車両10の前方であり、-X方向は車両10の後方である。また、平面視とはXY面視することをいう。
【0011】
車両10は、エンジン、及び/又は、モータ等を動力源として道路を走行可能なオートモービルである。車両10には、例えば米国のSAE (Society of Automotive Engineers) Internationalによって規定された様々なレベルの自動運転機能が搭載されていてもよい。図1には、車両10の左側のドア50を収容する開口部11の一部を示す。ドア50は、一例として運転席側のドアである。ここでは、一例として車両10が左ハンドルの車両である形態について説明するが、車両10は右ハンドルの車両、又は、センターハンドルの車両であってもよい。また、車両10は、オートモービル以外の車両(例えば、鉄道等の車両)であってもよい。
【0012】
ドア50は、ドアパネル51と、入力装置100とを含む。図1において、ドアパネル51よりも-Z方向側は車両10の外側であり、ドアパネル51よりも+Z方向側は車両10の室内側である。入力装置100は、ドアパネル51の室内側に取り付けられており、ドア50の内張(インナーパネル)を兼ねている。なお、ここではドア50に設けられるウィンドウやウィンドウの開閉機構等を省略する。
【0013】
入力装置100は、パネル110、基板120、電極シート130、ライトガイド140、及びゲルシート150を含む。パネル110は、ボード110A、クッション110B、及び表皮110Cを有する。入力装置100は、パネル110の表面(表皮110Cの+Z方向側の表面)に手を触れるか、又は、手を翳すことにより、車両10の様々な機能(例えば、ドア50のロックの施錠/解錠、エアコンディショナ、オーディオ等)の操作が可能な装置である。
【0014】
ここでは、一例として入力装置100がドア50に取り付けられる形態について説明するが、入力装置100は、車両10のドア以外の部分(例えば、センターコンソールやアームレスト等)に取り付けられてもよい。また、ここでは、一例として入力装置100が車両10に搭載される形態について説明するが、入力装置100は、車両10以外の移動体(例えば飛行機など)等に搭載されていてもよい。また、入力装置100は、移動しない物体(建造物等の壁や固定式の装置等)に設けられていてもよい。
【0015】
パネル110は、ドア50の内張(インナーパネル)を兼ねており、ボード110A、クッション110B、及び表皮110Cで構成されている。パネル110の表面は、表皮110Cの+Z方向側の表面である。
【0016】
ボード110Aは、パネル110の基部になる部材であり、電極シート130とクッション110Bとの間に設けられる。ボード110Aは、凸部111と、複数の開口部112とを有する。
【0017】
凸部111は、平面視で樹形図状にデザインされており、+Z方向側の表面から+Z方向に突出している。凸部111は、透明(又は半透明)な樹脂製であり、ボード110Aの凸部111以外の部分は不透明な樹脂製である。凸部111は、第1透光部の一例である。このような凸部111を有するボード110Aは、例えば二色成形によって作製可能である。凸部111が+Z方向に突出しているのは、入力装置100を組み立てた状態で、表皮110Cに凸部111と同様の凸部を設けるためである。また、凸部111が透明(又は半透明)であるのは、後述する基板120に設けられるLED(Light Emitting Diode)121の光を透過させるためである。凸部111は、LED121の光を案内するライトガイドとしての役割も有する。凸部111を樹形図状にしている理由については、図2を用いて後述する。
【0018】
複数の開口部112は、樹形図状の凸部111に沿って設けられており、基板120に設けられるLED122の光を透過させるために設けられている。なお、ここではボード110Aを板状の部材として示すが、ボード110Aは、ドア50の内張のデザイン(ドアハンドルやアームレスト等の形状)に従って様々な凹凸を有していてもよい。
【0019】
クッション110Bは、ボード110Aと表皮110Cとの間に設けられ、表皮110Cに弾力性を付与するために設けられている。クッション110Bは、一例としてスポンジで形成される薄いシート状の部材である。クッション110Bは、開口部115B及び複数の開口部116Bを有する。
【0020】
開口部115Bは、平面視でボード110Aの凸部111と同一の開口形状を有し、位置も凸部111と合わせられている。クッション110BのZ方向の厚さはボード110Aの凸部111のZ方向の突出量(高さ)よりも薄いため、入力装置100を組み立てた状態では、凸部111は、クッション110Bの+Z方向側の表面よりも+Z方向側に突出する。開口部115Bは、LED121の光を透過させるとともに、凸部111を+Z方向側に突出させるために設けられている。
【0021】
複数の開口部116Bは、それぞれボード110Aの複数の開口部112と同一の開口形状を有し、位置も複数の開口部112と合わせられている。複数の開口部116Bは、複数のLED122の光をそれぞれ透過させるために設けられている。
【0022】
表皮110Cは、パネル110の表面に位置する部材であり、透光性を有するとともに、ボード110Aの凸部111に沿って変形可能な柔軟性を有するシート状の部材である。表皮110Cは、一例として透光性を有する人工皮革で構成され、LED121及び122の光を透過させることができる。また、表皮110Cは、クッション110Bの開口部115Bから+Z方向側に突出する凸部111に沿って、平面視で樹形図状の凸部115Cを形成する。表皮110Cの+Z方向側の表面は、入力装置100に対する操作が行われる操作面である。また、凸部115Cは、凸部115Cに触れる利用者の指等に付与する感触を生成する感触生成部の一例であり、後述する上位操作エリア及び下位操作エリアを含む操作エリアのうちの凸部115C以外の部分は、感触生成部以外の部分の一例である。
【0023】
基板120は、PCB(Printed Circuit Board:配線基板)であり、電極シート130の-Z方向側に設けられる。基板120の+Z方向側の表面には、複数のLED121及び122が実装されている。複数のLED121は、ボード110Aの凸部111に合わせて平面視で樹形図状に配置されている。各LED121は第1光源の一例である。複数のLED122は、樹形図状に配置される複数のLED121に沿って配置されている。各LED122は第2光源の一例である。各LED122は、発光色が異なる2つのLEDを含んでいる。なお、ここでは、LED121及び122の点灯制御部を省略する。
【0024】
電極シート130は、容量検出電極の一例である。電極シート130は、基板120とボード110Aとの間に設けられており、利用者によって表皮110Cの表面に行われる操作の位置を検出するために設けられている。電極シート130は、透明基板の一方の面に形成され、X方向に延在する複数の透明電極と、透明基板の他方の面に形成され、Y方向に延在する複数の透明電極とを有する。透明電極は、例えばITO(Indium Tin Oxide)で構成される。電極シート130は、表皮110Cに対して操作を行う利用者の指等との間の静電容量の変化を検出するための電極であり、一例として自己容量式の静電センサである。
【0025】
ライトガイド140は、ボード110Aの複数の開口部112の各々に1つずつ設けられる。ライトガイド140は、LED122の光を+Z方向に案内する部材であり、例えば、透明な樹脂製である。なお、ライトガイド140は、複数の開口部112に対応する部分が導光シートで一体的に形成されていてもよい。
【0026】
ゲルシート150は、第2透光部の一例である。ゲルシート150は、クッション110Bの複数の開口部116Bの各々の内部に1つずつ設けられる。ゲルシート150の+Z方向側の表面には、マスクシート151が設けられている。マスクシート151は、車両10の様々な機能を表すアイコンをゲルシート150の表面に印刷したものである。図1では分かり易さのために、ゲルシート150とマスクシート151とを分けて示す。マスクシート151は、例えば、アイコンの図柄、記号、数字、又は文字等の部分が印刷されずに透明で、図柄、記号、数字、又は文字等以外の部分に遮光塗料を印刷したものである。マスクシート151のうち、アイコンの図柄、記号、数字、又は文字等の部分が印刷されずに透明な部分は、非印刷部である。また、ゲルシート150は、クッション110Bと同等の柔軟性を有しており、クッション110Bの複数の開口部116Bにおいてもクッション110Bがある部分と同等の柔軟性を表皮110Cに付与する。表皮110Cの表面のうちアイコンとアイコン以外の部分とを面一にするとともに、触感を同等にするためである。
【0027】
以上のような入力装置100において、LED121及び122が消灯されている状態では、表皮110Cの表面には平面視で樹形図状の凸部115Cが存在するだけであり、ゲルシート150に印刷されたアイコンは見えない状態である。
【0028】
また、すべてのLED121を点灯させると、凸部115Cが点灯した状態になる。また、すべてのLED122を点灯させると、各ゲルシート150に印刷されたアイコンが凸部115Cに沿って点灯した状態になる。また、すべてのLED121及び122を点灯させると、凸部115C及び各ゲルシート150に印刷されたアイコンが凸部115Cに沿って点灯した状態になる。このため、すべてのLED121及び122の中から点灯させるLEDを選択することにより、凸部115Cの様々な区間や、様々なアイコンを点灯させることができる。
【0029】
図2は、表皮110Cの凸部115Cの樹形パターン160とアイコン170とを示す図である。樹形図状の樹形パターン160は、表皮110Cの+Z方向側の表面に現れる凸部115Cによって実現される平面的なパターンである。凸部115Cは、ボード110Aの凸部111によって表皮110Cが-Z方向側から押圧されることによって表皮110Cが+Z方向側に突出している部分である。このため、樹形パターン160は、ボード110Aの凸部111の平面形状と等しい。
【0030】
また、アイコン170は、ゲルシート150の表面のマスクシート151の非印刷部を透過したLED122の光が、表皮110Cを透過して表皮110Cの表面に表示される。表皮110Cの表面のうちアイコン170が表示される部分は、アイコン表示部の一例である。アイコン表示部に表示されるアイコン170としては、図柄だけでなく、記号、数字、文字等も用いられる。アイコン170は、LED122が消灯しているときには表皮110Cの表面に表示されず、LED122が点灯することによって表皮110Cの表面に現れる。図2では説明の便宜上、LED122が点灯することによって表皮110Cの表面に現れるアイコン170を示す。
【0031】
樹形パターン160は、パターン161、162A、162B、163A、163B、164A、164B、165A、165B、166A、166Bと点A~Eとを有する。アイコン170には、アイコン171、172A、172B、173、173B、173Cがある。パターン161、162A、162B、163A、163B、164A、164B、165A、165B、166A、166Bと、アイコン171、172A、172B、173、173B、173Cとの-Z方向側には電極シート130が設けられているため、電極シート130で検出される静電容量の変化に基づいて指等の位置を検出すれば、利用者がパターン161、162A、162B、163A、163B、164A、164B、165A、165B、166A、166Bと、アイコン171、172A、172B、173、173B、173Cのどこに触れているかが分かる。
【0032】
パターン161~166Bは-X方向側を起点として階層式に分岐して配置されている。これらのうちでは、最も-X方向側に存在するパターン161の階層が最も高く、パターン162~166Bはパターン161よりも下位の階層となる。パターン161~166Bの各々の内部には階層の上下関係は存在しないが、説明の便宜上、パターン162~166Bについては、パターン161に近い側の端部を上位端部と称す。
【0033】
パターン161~166Bは、点A~点Eにおいて、パターン161に近い側のパターンが上位側であり、点A~点Eに対してパターン161から遠い側のパターンが下位側になる。点A~点Eは、樹形パターン160が分岐する分岐点である。パターン161~166Bの各々は、樹形パターン160に含まれる枝に相当する。
【0034】
パターン161は、端部161Aと点Aとの間の部分であり、階層式のパターン161~166Bのうちで最も階層が高い区間である。パターン161には、点Aでパターン162A、162Bが接続されている。換言すれば、パターン161は、点Aでパターン162A、162Bに分岐している。点Aから見ると、パターン161が存在するエリアは上位操作エリアの一例である。
【0035】
パターン161の区間にはアイコン170は配置されていないが、例えば、アイコン171~173Cよりも階層が高いアイコンがパターン161に沿って配置されていてもよい。アイコン171~173Cよりも階層が高いアイコンとしては、例えば、入力装置100自体の電源のオン/オフを切り替える機能が割り当てられたアイコンが挙げられる。
【0036】
パターン162Aは、点Aから斜め上方に延在してから屈曲して+X方向に端部162A1まで延在している。パターン162Aは、パターン161よりも階層が低い区間である。一例として、2つのアイコン171がパターン162Aに沿って配置されている。点Aから見ると、パターン162Aと2つのアイコン171とが配置されているエリアは、下位操作エリアの一例である。
【0037】
2つのアイコン171は、ドアロックの施錠(Lock)、解錠(Unlock)を切り替える機能が割り当てられたアイコンである。2つのアイコン171は、ドアロックという共通のカテゴリの機能に関するアイコンである。このように下位操作エリアにはカテゴリ等で分類された操作対象群のグループを、所望のパターンに集約して配置することができるものである。
【0038】
パターン162Bは、点Aと点Bとの間に延在する区間である。パターン162Bには、点Bにおいてパターン163A、163Bが接続されている。換言すれば、パターン162Bは、点Bにおいてパターン163A、163Bに分岐している。点Bから見ると、パターン162Bが存在するエリアは上位操作エリアの一例である。
【0039】
パターン163Aは、点Bから斜め下方に延在しており、点Bと点Dの間に延在している。点Bから見ると、パターン163Aが存在するエリアは下位操作エリアの一例である。パターン163Aには点Dにおいてパターン164A、164Bが接続されている。換言すれば、パターン163Aは、点Dにおいてパターン164A、164Bに分岐している。
【0040】
パターン163Bは、点Bから+X方向に延在しており、点Bと点Cとの間に延在している。点Bから見ると、パターン163Bが存在するエリアは下位操作エリアの一例である。パターン163Bには点Cにおいてパターン165A、165Bが接続されている。換言すれば、パターン163Bは、点Cにおいてパターン165A、165Bに分岐している。
【0041】
パターン164Aは、点Dから端部164A1まで+X方向に延在している。一例として、4つのアイコン172Aがパターン164Aに沿って配置されている。パターン164Aは、パターン163Aよりも階層が低い区間である。点Dから見ると、パターン164A及びアイコン172Aが配置されるエリアは、下位操作エリアの一例である。
【0042】
4つのアイコン172Aは、一例として、チューナ(TUNER)、テレビジョン(TV)、ブルートゥース(BT(登録商標))、SDカード(SD)を選択する機能が割り当てられたアイコンである。4つのアイコン172Aは、外部入力という共通のカテゴリの機能に関するアイコンである。
【0043】
パターン164Bは、点Dから斜め下方向に延在し、屈曲しながら端部164B1まで+X方向に延在している。一例として、5つのアイコン172Bがパターン164Bに沿って配置されている。パターン164Bは、パターン163Aよりも階層が低い区間である。点Dから見ると、パターン164B及びアイコン172Bが配置されるエリアは、下位操作エリアの一例である。
【0044】
5つのアイコン172Bは、一例として、ミュート(MUTE)、ボリュームダウン(VOL-)、ボリュームアップ(VOL+)、チャンネル操作(CH-)、チャンネル操作(CH+)の機能が割り当てられたアイコンである。5つのアイコン172Bは、音量やチャンネルの調整という共通のカテゴリの機能に関するアイコンである。
【0045】
パターン165Aは、点Cから端部165A1まで+X方向に延在している。一例として、5つのアイコン173Aがパターン165Aに沿って配置されている。パターン165Aは、パターン163Bよりも階層が低い区間である。点Cから見ると、パターン165A及びアイコン173Aが配置されるエリアは、下位操作エリアの一例である。
【0046】
一例として、5つのアイコン173Aは、エアコンディショナの吹き出し口を選択するアイコンであり、-X方向側から+X方向側にかけて、下(↓)、下と正面(↓→)、正面(→)、下と上(↓↑)、及び上(↑)を選択するアイコンを含む。5つのアイコン173Aは、エアコンディショナの吹き出し口の選択という共通のカテゴリの機能に関するアイコンである。
【0047】
パターン165Bは、点Cから斜め下方に点Eまで延在しており、点Cと点Eの間に延在している。点Cから見ると、パターン165Bが存在するエリアは下位操作エリアの一例である。パターン165Bには点Eにおいてパターン166A、166Bが接続されている。換言すれば、パターン165Bは、点Eにおいてパターン166A、166Bに分岐している。
【0048】
パターン166Aは、点Eから端部166A1まで+X方向に延在している。一例として、9つのアイコン173Bがパターン166Aに沿って配置されている。パターン166Aは、パターン165Bよりも階層が低い区間である。点Eから見ると、パターン166A及びアイコン173Bが配置されるエリアは、下位操作エリアの一例である。
【0049】
一例として、9つのアイコン173Bは、エアコンディショナの風量を調節するアイコンであり、-X方向側から+X方向側にかけて、風量オフ(OFF)にするアイコンと、風量を8段階で設定する8つのアイコンとを含む。9つのアイコン173Bは、外部入力という共通のカテゴリの機能に関するアイコンである。
【0050】
パターン166Bは、点Eから端部166B1まで+X方向に延在している。一例として、12個のアイコン173Cがパターン166Bに沿って配置されている。パターン166Bは、パターン165Bよりも階層が低い区間である。点Eから見ると、パターン166B及びアイコン173Cが配置されるエリアは、下位操作エリアの一例である。
【0051】
12個のアイコン173Cは、エアコンディショナの設定温度を選択する機能が割り当てられたアイコンである。12個のアイコン173Cは、設定温度を18度(18)~29度(29)に設定するためのアイコンである。12個のアイコン173Cは、エアコンディショナの設定温度の選択という共通のカテゴリの機能に関するアイコンである。
【0052】
操作エリアのうちのどの部分が上位操作エリア又は下位操作エリアになるかは、一例として、上述したように点A~Eのいずれに対して上位側又は下位側になるかによって異なる。点A~Eのいずれに対して上位操作エリアに含まれるアイコンは、当該上位操作エリアよりも下位側に位置する下位操作エリアに含まれるアイコンよりも階層が上位のアイコンであり、下位操作エリアに含まれるアイコンは階層が下位のアイコンである。ここで階層が高い(上位の)アイコンとは、より階層が低いアイコンに割り当てられる機能等の上位の概念の機能等が割り当てられたアイコンである。
【0053】
次に、図3乃至図13を用いて、入力装置100の表示の遷移について説明する。図3乃至図13は、入力装置100の表示を示す図である。図3乃至図13には、表皮100Cに生じる表示を示す。また、以下では、表皮110Cに触れる指の位置を円Fで示す。
【0054】
図3は初期状態を示す。初期状態では、すべてのLED121及び122は消灯しているため、凸部115Cが見えるだけである。初期状態ではすべてのLED121及び122は消灯しているので、表皮110Cの表面に凸部115Cが設けられていること以外は、入力装置100が設けられていることを示すものはない。すなわち、凸部115Cを除けば、入力装置100を含まないドアの内張と同様である。このため、入力装置100に操作を行っていない状態では、入力装置100が設けられていないドアと同様の外観を提供することができる。換言すれば、初期状態では、入力装置100が設けられている特別な様子を極力排除した、凸部115Cをデザインの一部とした外観を提供することができる。
【0055】
図4に示すように指Fがパターン161に触れると、初期状態から、パターン161と、パターン161よりも下層のパターン162A~166Bとアイコン171~173Cとのすべてが点灯する状態に遷移する。このため、利用者は、入力装置100で操作可能な車両10の機能を目視で認識することができる。また、車両10を何度も利用して初期状態を何度も見るうちに、利用者は、どの機能のアイコン170がどこに配置されているかを覚えることができ、直感的に操作を行うことができるようになる。
【0056】
また、図4では、現時点で選択されている設定内容を表すアイコン171(LOCK)、172A(BT)、173A(→)、173B(下から4段階目)、173C(24)に対応するLED122は、発光色が他のLED122とは異なり、選択色になっている。LED122は、2色の発光が可能であり、アイコンを選択したときの発光色(選択色)と、アイコンを選択していないときの発光色(非選択色)とを発光可能である。ここでは、選択色になっているアイコン171(LOCK)、172A(BT)、173A(→)、173B(下から4段階目)、173C(24)を強調表示する。ここでは太く示すことで強調表示を表している。なお、一例として、選択色は赤であり、非選択色は青である。
【0057】
また、図5に示すように、図4に示す状態から指Fを点Aを通ってパターン162Aに沿って移動させると、指Fが位置するパターン162Aと、2つのアイコン171と、指Fと端部161Aとの間のパターン161とを点灯させた状態に遷移し、その他のパターン162B~166Bと、アイコン172A~173Cは消灯される。指Fが位置するパターンと、指Fよりも下位側のパターンと、指Fの位置よりも下位側のアイコン171とを視認しやすくするためである。また、パターン161を点灯状態に保持するのは、指Fを上位側に戻す際の案内を行うためである。なお、図5の状態で、パターン161を点灯させなくてもよい。
【0058】
また、図5の状態から指Fがさらに+X方向側に移動し、図6に示すようにUNLOCKのアイコン171に触れると、アイコン171(UNLOCK)の発光色が選択色に変更されるとともに、アイコン171(LOCK)の発光色は非選択色に戻る。この状態で、アイコン171(UNLOCK)に触れた状態で一定時間経過後に指Fを表皮110Cの表面から離すと、アイコン171(UNLOCK)の選択が確定する。なお、アイコン171の選択の確定は、アイコン171に触れた状態で一定時間経過後に指Fを表皮110Cの表面から離す動作によって行われるものには限られない。例えば、電極シート130による静電容量の変化の検出に基づき、または別途圧力センサ等を備えることで指Fでアイコン171を押し込むことを検知したり、指Fの位置を移動させずにアイコン171をタップ又はダブルタップする、指Fの位置を移動させずにアイコン171の所定の方向(例えば上方向)にフリックする、指Fの位置を移動させずにしばらく停止させる、又は、指Fの位置を移動させずに指Fを表皮110Cから離してすぐに決定ボタンを押す等の操作によって確定するようにしてもよい。決定ボタンは、表皮110Cのどこかに配置しておけばよい。
【0059】
また、図5の状態から指Fをパターン163Bの上に移動させると、図7に示すように、指Fが位置するパターン163Bと、パターン163Bよりも下位側のパターン165A、165B、166A、166Bと、アイコン173A~173Cと、パターン163Bと端部161Aとの間にあるパターン161、162Bとが点灯される。指Fが位置するパターンと、指Fよりも下位側のパターンと、指Fの位置よりも下位側のアイコン173A~173Cとを視認しやすくするためである。また、指Fと端部161Aとの間のパターン161、162Bを点灯状態に保持するのは、指Fを上位側に戻す際の案内を行うためである。なお、図7の状態で、パターン161、162Bを点灯させなくてもよい。
【0060】
また、図7の状態から指Fをパターン165Bの上に移動させると、図8に示すように、指Fが位置するパターン165Bと、パターン165Bよりも下位側のパターン166A、166Bと、アイコン173B、173Cと、パターン165Bよりも上位側のパターン161、162B、163Bとを点灯した状態に遷移し、パターン165Aとアイコン173Aは消灯される。指Fが位置するパターンと、指Fよりも下位側のパターンと、指Fの位置よりも下位側のアイコン173B、173Cとを視認しやすくするためである。また、指Fよりも上位側のパターン161、162B、163Bを点灯状態に保持するのは、指Fを上位側に戻す際の案内を行うためである。なお、図8の状態で、パターン161、162B、163Bを点灯させなくてもよい。
【0061】
また、初期状態(図3参照)から、いきなりパターン164Bを触れると、図9に示すように、指Fが位置するパターン164Bと、アイコン172Bと、パターン164Bと端部161Aとの間のパターン161、162B、163Aとを点灯する。所望のアイコンの位置を覚えているような場合には、最初から所望のパターンに触れる場合も有り得るため、そのような操作にも対応可能にしたものである。
【0062】
また、図9に示す状態から指Fをパターン164Bに沿って+X方向側に移動させて、ボリュームダウン(VOL-)のアイコン172Bの上で停止させると、アイコン172B(VOL-)が選択色に切り替わるとともに、アイコン172B(VOL-)に触れている間にオーディオのボリュームがカウントダウンされる。指Fがアイコン172B(VOL-)に触れている時間に応じてカウントダウンが行われ、カウントされた分だけボリュームが低減される。指Fを表皮110Cから離すと、その時点でのボリュームに設定される。
【0063】
また、図11に示すように、指Fがパターン166Aと、風量設定の6段目のアイコン173Bとに触れていて、パターン166Aと、アイコン173Bと、パターン161、162B、163B、165Bとが点灯しているとともに、風量設定の6段目のアイコン173Bが選択色になっている状態から、指Fを上位側に移動させると、図12のように表示が遷移する。
【0064】
図12では、指Fがパターン165Bに移動しているため、図11に示す状態に比べて、さらに、パターン165B、166Bと、アイコン173Cとが点灯されている。また、風量設定の6段目のアイコン173Bは、選択色から非選択色に戻っている。
【0065】
また、図12の状態から、指Fがエアコンディショナの設定温度を24度に設定するためのアイコン173C(24)に移動し、表皮110Cから指Fが離れて設定温度が確定したときに、直ちにアイコン173を消灯せずに数秒間にわたって図13に示すように選択色による点灯を保持してもよい。指Fを表皮110Cから離した後に入力装置100を見たときに、利用者が確定内容を視認できるようにするためである。これにより、使い勝手が向上する。この時、指を離さずに一連の操作として連続して確定された風量設定に関するアイコン173Bについても同様に点灯されると共に選択色に保持してもよい。また、例えばエアコンディショナに関する操作が確定された場合には、同一の上位カテゴリであるエアコンディショナの設定に属するすべてのアイコンが点灯されてもよい。この時、同様に現在選択されているアイコンが選択色に保持されるようにしてもよい。
【0066】
図14は、制御装置180の構成を示す図である。入力装置100(図1参照)は、制御装置180を含む。制御装置180は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、入出力インターフェース、及び内部バス等を含むコンピュータによって実現される。制御装置180には、ECU(Electronic Control Unit)20が接続されている。ECU20は、車両10のエアコンディショナ、オーディオ、及びその他の機器の制御を行う電子制御装置である。また、ECU20は、自動運転機能の制御を行う電子制御装置であってもよい。ECU20は、各機器に対応して独立した複数のECUであってもよく、各機能をすべて実現する1つのECUであってもよい。
【0067】
制御装置180は、操作検出部181、点灯制御部182、及びメモリ183を有する。操作検出部181及び点灯制御部182は、制御装置180が実行するプログラムの機能(ファンクション)を機能ブロックとして示したものである。また、メモリ183は、制御装置180のメモリを機能的に表したものである。
【0068】
操作検出部181は、電極シート130の検出結果に基づいて、表皮110Cに操作が行われた位置を検出する。操作検出部181は、検出した位置データを点灯制御部182に伝送する。また、操作検出部181は、操作が確定したと判定したときは、確定した操作内容を表すデータをECU20に伝送する。操作検出部181は、一例として図3乃至図13を用いて説明したように、指Fの位置を検出する。
【0069】
点灯制御部182は、操作検出部181から伝送される位置データに基づいて、複数のLED121と、複数のLED122の点灯制御を行う。点灯制御部182は、一例として図3乃至図13を用いて説明したように、複数のLED121と、複数のLED122の点灯制御を行う。
【0070】
メモリ183は、操作検出部181及び点灯制御部182が処理を実行するために必要なプログラムやデータを格納する。また、メモリ183は、樹形パターン160のパターン161~166Bの表皮110Cにおける座標データと、アイコン171~173Cに表皮110Cにおける座標データと、パターン161~166Bと複数のLED121との対応関係を表すデータと、アイコン171~173Cと複数のLED122との対応関係を表すデータとを格納する。
【0071】
図15は、制御装置180が実行する処理を示すフローチャートである。制御装置180は、図15に示す処理を繰り返し実行する。図15に示すフローチャートは、制御装置180が実行する処理の一例を示すものであり、制御装置180は、このフローチャートに示されていない処理も実行可能である。
【0072】
処理がスタートすると、操作検出部181は、いずれかのパターンに操作が行われているかどうかを判定する(ステップS1)。
【0073】
操作検出部181によっていずれかのパターンに操作が行われている(ステップS1:YES)と判定されると、点灯制御部182は、指Fの位置にあるパターンと、指Fの位置にあるパターンよりも下位側のパターンと、これらのパターンに沿って配置されているアイコンと、指Fの位置にあるパターンから端部131Aまでの間のパターンとを点灯させる(ステップS2)。なお、アイコンは非選択色で点灯されるが現在の選択状況を示すために選択されているアイコンを選択色で点灯するようにしてもよい。
【0074】
操作検出部181は、いずれかのアイコンの位置で操作が行われているかどうかを判定する(ステップS3)。利用者がいずれかのアイコンに触れているかどうかを判定するためである。
【0075】
操作検出部181は、いずれかのアイコンの位置で操作が所定時間以上継続して行われている(S3:YES)と判定すると、そのアイコンの位置で操作が継続しているかどうかを判定する(ステップS4)。利用者がいずれかのアイコンを選択しているかどうかを判定するためである。なお、所定時間は、例えば0.1秒から0.5秒程度に設定すればよい。
【0076】
操作検出部181は、アイコンの位置で操作が所定時間以上継続していない(ステップS4:NO)と判定すると、未選択のアイコンであるかどうかを判定する(ステップS5)。未選択のアイコンとは、そのアイコンに対応するLED122の発光色が選択色に変更されておらず、非選択色で発光しているアイコンである。
【0077】
操作検出部181によって、未選択のアイコンである(S5:YES)と判定されると、点灯制御部182は、そのアイコンに対応するLED122を非選択色から選択色に切り替えて点灯させる(ステップS6)。ステップS6の処理が終了すると、フローはリターンする。いずれかのパターンに操作が行われるかどうかを判定するためである。
【0078】
また、ステップS5において、操作検出部181によって、未選択のアイコンではない(S5:YES)と判定された場合にも、フローはリターンする。この場合は、アイコンが選択色で点灯しているが、ステップS4の判定において所定時間が経過していないと判定された場合である。
【0079】
ステップS4において、操作検出部181によってアイコンの位置で操作が所定時間以上継続している(ステップS4:YES)と判定されると、点灯制御部182が指Fの位置にあるアイコンに対応するLED122を選択色で点滅させるとともに、その時点で点灯させているパターンに対応するLED121を消灯し、操作検出部181がそのアイコンの選択が確定したと判定する(ステップS7)。この結果、操作検出部181は選択が確定したアイコンの種類を表すデータをECU20に伝送し、ECU20によってアイコンに対応する車両10の機器を動作させるための制御が行われる。例えば、アイコン172B(VOL-)の操作が行われた場合には、オーディオのボリュームが下げられる。なお、ステップS7の処理が終了すると、フローはリターンする。いずれかのパターンに操作が行われるかどうかを判定するためである。また、本実施例では操作の確定が所定時間以上の操作の継続をフラグとしているが、操作時に操作パネルに加えられる圧力の変化や面積の変化に基づいてもよい。
【0080】
また、ステップS3において、操作検出部181がいずれかのアイコンの位置で操作が行われていない(S3:NO)と判定した場合には、フローはリターンする。いずれかのパターンに操作が行われるかどうかを判定するためである。
【0081】
また、ステップS1において、操作検出部181がいずれかのパターンでも操作が行われていない(S1:NO)と判定すると、操作検出部181は、ステップS7でアイコンの選択が確定してから3秒が経過したかどうかを判定する(ステップS8)。一例として、アイコンの選択が確定してから3秒間は、そのアイコンに対応するLED122を選択色で点灯させるためである。アイコンの選択が確定して表皮110Cから指Fを離した後にもそのアイコンを選択色で点灯させることによって、利用者に操作が確定した機能を視覚で認識可能にするためである。
【0082】
操作検出部181は、3秒が経過していない(S8:NO)と判定すると、フローをリターンする。一方、操作検出部181は、3秒が経過した(S8:YES)と判定すると、そのアイコンに対応するLED122を消灯する(ステップS9)。以上で一連の処理が終了する。なお、ステップS9の処理が終了すると、フローはリターンする。いずれかのパターンに操作が行われるかどうかを判定するためである。
【0083】
なお、フローチャートには示していないが、操作検出部181は、2つ以上の下位操作エリアで同時に操作が行われた場合には、意図しない操作であると判定し、当該操作についての検出結果を無視してもよい。検出結果を無視するとは、操作検出部181が検出した2つの位置を点灯制御部182とECU20に出力しないことである。また、例えば、指Fで表皮110Cに触れた直後に腕が表皮110Cに触れた場合には、操作検出部181は、意図しない操作であると判定して当該操作についての検出結果を無視することになる。また、表皮110Cへの接触面積が所定面積以上の場合も意図しない操作である可能性があるため、操作検出部181は、当該操作についての検出結果を無視してもよい。例えば、意図せずに腕等の体の一部が表皮110Cに触れる場合が有り得るからである。接触面積については電極シート130による静電容量の変化の検出に基づき検出することができる。
【0084】
また、操作検出部181は、車両10の自動運転時にのみ操作エリアへの操作を検出する構成であってもよい。この場合には、以上のようにフローチャートで説明した制御処理は、自動運転中にのみ実行可能になる。自動運転は、例えば米国のSAE Internationalによって規定された様々なレベルの自動運転機能によって実現されるものであってよい。このようにすることで通常運転時に意図せず身体の一部が操作エリアに接触してしまった際の誤操作を防止することが可能となる。
【0085】
以上のように、入力装置100は、凸部115Cによって実現され指先等の触感で認識可能で階層式に連続する樹形パターン160と、樹形パターン160に沿って設けられるアイコン170とへの操作を検出するので、樹形パターン160に沿ってアイコン170への操作を容易に行うことができる。また、樹形パターン160が階層式に設けられるため、アイコン170同士の関係を直感的に認識しやすいことで、操作が容易になる。
【0086】
したがって、操作性が良好な入力装置100を提供することができる。また、樹形パターン160は、表皮110Cの凸部115Cによって実現されるので、樹形パターン160を視覚で認識可能であるとともに、指先等の感覚で樹形パターン160を容易に認識可能であるため、操作性を向上させることができる。また、上記実施例においては表皮110Cの凸部115Cはボード110Aの凸部111によって形成されるが、表皮110Cの表面に直接形成されていても良い。なお、凸部115Cの代わりに凹部を設けてもよく、また、凸部115Cの代わりに、細かな凹凸が連続的に設けられている構成であってもよい。凹部や凹凸部であっても指先等の触感で認識可能で階層式に連続する樹形パターン160を実現可能であるからである。
【0087】
また、凸部115Cによって実現される樹形パターン160の点灯表示を実現するために、凸部115Cを透明又は半透明な樹脂で構成するとともに、凸部115Cに沿って配置した複数のLED121とを含むので、樹形パターン160の各部の視認性が向上し、操作性がより良好な入力装置100を提供することができる。
【0088】
また、各アイコン170の点灯表示を実現するために、各アイコン170に対応した複数のLED122と、アイコンを表すマスクシート151が印刷されたゲルシート150とを含むため、各アイコン170の視認性が向上するとともに、目視でアイコンの機能を判別することができ、操作性がより良好な入力装置100を提供することができる。
【0089】
また、上述のように樹形パターン160の点A~Eの上位側と下位側に上位操作エリアと下位操作エリアを設けたので、階層にしたがって直感的に各アイコン170の関係を認識しやすくなり、操作性がより良好な入力装置100を提供することができる。
【0090】
また、いずれかの上位操作エリアに操作が行われると、当該上位操作エリアと、当該上位操作エリアの下位に存在する1又は複数の下位操作エリアとに含まれるパターンとアイコンの点灯表示を行う。また、いずれかの下位操作エリアに操作が行われると、当該下位操作エリアとに含まれるパターンとアイコンの点灯表示を行う。このため、選択する機能を階層にしたがって順番に認識しやすくなり、操作性がより良好な入力装置100を提供することができる。
【0091】
また、いずれかの下位操作エリアで操作が行われると、その下位操作エリアと、その下位操作の上位に位置する上位操作エリアとに含まれるパターンとアイコンの点灯表示を行うので、その下位操作エリアに含まれる機能に加えて、その下位操作に対する上位操作エリアに含まれる機能を階層にしたがって順番に認識しやすくなる。このため、例えば、操作中の下位操作エリアに対する上位操作エリアにおけるパターン(枝)を確認したい場合、又は、操作中の下位操作エリアから上位操作エリアに戻りたい場合等に、樹形パターン160の体系を把握しやすく、操作性がより良好な入力装置100を提供することができる。
【0092】
また、いずれかの下位操作エリアの上位端で操作が行われると、その下位操作エリアに含まれるすべてのパターンとアイコンを点灯するので、その下位操作エリアに含まれるすべての選択可能な機能を階層にしたがって順番に認識しやすくなり、下位操作エリアにおける樹形パターン160の体系を把握しやすく、操作性がより良好な入力装置100を提供することができる。
【0093】
また、いずれかの下位操作エリアの中で下位端に向かって操作が行われると、その下位操作エリアの中で、その操作位置よりも上位側に位置するパターンとアイコンを消灯するので、その操作位置よりも下位側のアイコンをより認識しやすくなり、操作性がより良好な入力装置100を提供することができる。
【0094】
また、パネル110は、車両10のドア50の車室内側のドアパネルであり、上位操作エリアと下位操作エリアとは、車両10の前後方向に沿って配置されているため、前後方向に階層が異なることで階層が設けられている方向を認識しやすくなり、操作性がより良好な入力装置100を提供することができる。なお、以上では、車両10の後側が上位で前側が下位である形態について説明したが、逆であってもよい。
【0095】
また、以上では、上位操作エリアと下位操作エリアとは、車両10の前後方向に沿って配置されている形態について説明したが、上下方向に沿って配置されていてもよい。この場合には、上下方向に階層が異なることで、階層が設けられている方向を認識しやすくなり、操作性がより良好な入力装置100を提供することができる。なお、上側が上位で下側が下位であっても、その逆であってもよい。
【0096】
また、下位操作エリアに設けられるアイコンは、共通の機能に関するものであるため、機能毎に操作しやすく、所望の機能が割り当てられている位置を階層にしたがって認識しやすい。このため、操作性がより良好な入力装置100を提供することができる。
【0097】
また、操作検出部181が2つ以上の下位操作エリアで同時に操作が行われた場合に当該操作についての検出結果を無視する構成である場合には、例えば、誤って体の2箇所が表皮110Cの表面に触れたような場合に、利用者の意図とは異なる形でパターンやアイコンの点灯が行われることがなく、また、ECU20によって車両10の機器が制御されることを抑制できる。なお、操作検出部181が2つ以上の下位操作エリアで略同時に操作が行われた場合に、先に行われた操作を受け付け、後に行われた操作を無視するような構成にしてもよい。
【0098】
また、操作検出部181が車両10の自動運転時にのみ操作エリアへの操作を検出する構成であるため通常運転中に発生する意図しない操作エリアへの接触の検出による誤操作を防止することが可能となる。また、自動運転中にのみ実行可能にする場合には、利用者が運転中に操作可能にする場合のアイコンの種類に比べて、様々な機能を実現可能にするアイコンを含ませることができ、より多彩な機能についての操作が可能な入力装置100を提供することができる。
【0099】
また、上述した樹形パターン160及びアイコン170の代わりに、図16のような配置を用いてもよい。図16は、実施形態の変形例による表皮110CMの樹形パターン160M、パターン165M、及びアイコン170Mの配置を示す図である。
【0100】
樹形パターン160Mは、図2に示す樹形パターン160を小形化したものである。樹形パターン160Mとは別に、樹形パターン160Mから分離した直線状のパターン165Mが設けられている。また、アイコン170Mは、図2と同様の2つのアイコン171(LOCK/UNLOCK)の他に、6つのアイコン172Mと、2つのアイコン173Mとを有する。
【0101】
一例として、樹形パターン160Mの各パターン(枝)に沿って、エアコンディショナ用のアイコン172Mとして、モード、風量、温度を選択するためのアイコンが設けられている。また、樹形パターン160Mの各パターン(枝)に沿って、オーディオ用のアイコン172Mとして、ソース(音源)、音量、CH(チャンネル)を選択するためのアイコンが設けられている。また、パターン165Mに沿って設けられた2つのアイコン173Mは、+/-を選択するためのアイコンである。
【0102】
エアコンディショナ用のアイコン172M(モード、風量、温度)のいずれかを選択して、2つのアイコン173Mを操作すれば、モードの切替、風量の増減、温度の上昇/低下の調整を行うことができる。また、オーディオ用のアイコン172M(ソース、音量、CH)のいずれかを選択して、2つのアイコン173Mを操作すれば、ソースの選択、音量の調節、CHの選択を行うことができる。このように、+/-を選択するためのアイコン173Mを樹形パターン160Mとは別に設ければ、樹形パターン160Mの小型化を図ることができる。
【0103】
また、以上では、樹形パターン160とアイコン170がLED121及び122によって点灯される形態について説明したが、樹形パターン160とアイコン170が点灯しない構成であってもよく、樹形パターン160又はアイコン170のどちらか一方が点灯しない構成であってもよい。アイコン170が点灯しない場合には、表皮110Cの表面に、エンボス加工や印刷等でアイコン170を設けてもよい。
【0104】
また、樹形パターン160とアイコン170が点灯しない構成の場合には、基板120の表面にLED121及び122を設けずに、電極シート130の代わりに、平面視で樹形パターン160と重なる位置に容量検出電極130Mを設けてもよい。容量検出電極130Mは、基板120の表面に設ければよい。図17には、容量検出電極130Mのパターンを示す。
【0105】
図17は、容量検出電極130Mのパターンを示す図である。容量検出電極130Mは、パターン電極131M、132M、133MA、133MB、134MA、134MB、135MA、135MB、135MCを有する。図17には、図2に示す点A~Eに対応する点A~Eを示す。
【0106】
容量検出電極130Mは、図2に示す樹形パターン160を点A~Eで分断したようなパターンを有する。このようなパターン電極131M~135MCは、樹形パターン160の直下に配置されずに樹形パターン160に沿って近傍に配置されても良いことから透明である必要はなく、一例として銅線で作製可能である。
【0107】
図18は、容量検出電極130Mにおける位置検出の原理を説明する図である。図18では、一例としてパターン電極135MAを抵抗器として示し、指Fに相当するコンデンサが触れている状態を示す。パターン電極135Mに指Fが触れると、パターン電極135Mの両端から指Fに向かって電流I1、I2が流れる。電流I1、I2の値の比率は、パターン電極135Mの両端からの位置によって変化する。パターン電極135Mの両端から指が触れる位置までの抵抗値の比率が変化するからである。
【0108】
このような容量検出電極130Mは、ITOを用いた電極シート130よりも安価であるため、入力装置100のコストダウンを図ることができる。また、電極シート130よりも平面視におけるサイズが小さいため、入力装置100の小形化を図ることができる。
【0109】
以上、本発明の例示的な実施形態の入力装置について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
【0110】
なお、本国際出願は、2020年9月8日に出願した日本国特許出願2020-150706に基づく優先権を主張するものであり、その全内容は本国際出願にここでの参照により援用されるものとする。
【符号の説明】
【0111】
50 ドア
51 ドアパネル
100 入力装置
110 パネル
120 基板
130 電極シート
110A ボード
140 ライトガイド
110B クッション
150 ゲルシート
160 樹形パターン
161~166B パターン
170 アイコン
171~173C アイコン
180 制御装置
181 操作検出部
182 点灯制御部
図1
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