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特許7432789物品提供システム、プログラム及び物品提供装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-07
(45)【発行日】2024-02-16
(54)【発明の名称】物品提供システム、プログラム及び物品提供装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240208BHJP
   A63F 13/69 20140101ALI20240208BHJP
【FI】
G06Q50/10
A63F13/69 510
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2023156564
(22)【出願日】2023-09-21
【審査請求日】2023-10-24
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
(74)【代理人】
【識別番号】100201341
【弁理士】
【氏名又は名称】畠山 順一
(72)【発明者】
【氏名】大薄 純一
(72)【発明者】
【氏名】坂斉 智
(72)【発明者】
【氏名】安家 ゆかり
(72)【発明者】
【氏名】井上 僚
(72)【発明者】
【氏名】仲野 英明
(72)【発明者】
【氏名】藤原 茂樹
【審査官】庄司 琴美
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-096868(JP,A)
【文献】特開2015-104522(JP,A)
【文献】特開2023-103464(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2006-0094763(KR,A)
【文献】特開2009-205285(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第108520428(CN,A)
【文献】ご利用ガイド|WEBくじ, [online],株式会社ディ・テクノ,2022年06月16日,[2023年11月14日検索],<http://web.archive.org/web/20220616070929/https://web-kuji.jp/page/user_guide>
【文献】推しちゃれ|CHARA-ART プレミアムくじ,[online],キャラアート株式会社,2022年12月19日,[2023年11月14日検索],<http://web.archive.org/web/20221219190327/https://oshi-challe.jp/guide>
【文献】はじめての一番くじONLINE引き方解説動画,YouTube,[online] [video],株式会社BANDAI SPIRITS,2022年03月31日,[2023年11月14日検索],<https://www.youtube.com/watch?v=BqzI_JlYpCA>,1:30~4:10
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
A63F 13/69
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品提供システムであって、
物品が属するシリーズ毎に対応付けられている第1オブジェクト画像を表示する表示制御手段と、
選択された前記第1オブジェクト画像に対応付けられているシリーズに対して定められている第1抽選方法又は第2抽選方法で抽選する抽選手段と、
を有し、
前記表示制御手段は、
前記第1抽選方法が定められているシリーズの第1オブジェクト画像が選択されたことを条件に、抽選回数を指定することが可能な第1抽選画面を表示し、
前記第2抽選方法が定められているシリーズの第1オブジェクト画像が選択されたことを条件に、前記物品をグループ分けした物品群が紐づけられている複数の第2オブジェクト画像のいずれかを選択することが可能な第2抽選画面を表示
前記抽選手段は、
前記第1抽選方法では、前記シリーズ毎において最後に当選する物品を予め定めており、最後に当選する物品以外の物品をランダムに選択し、
前記第2抽選方法では、前記物品群において最後に当選する物品を予め定めており、前記第2オブジェクト画像の選択後に表示する第3オブジェクトと、前記物品群において最後に当選する物品以外の物品とをランダムに紐づける、
物品提供システム。
【請求項2】
前記表示制御手段は、
前記第1抽選方法が定められている第1オブジェクト画像が選択されると、該シリーズの各物品の在庫数に応じた当選確率を表示する
請求項1に記載の物品提供システム。
【請求項3】
前記表示制御手段は、
前記物品の在庫がある物品を含む物品群が紐づけられている第2オブジェクト画像と、前記物品の在庫が無い物品を含む物品群が紐づけられている第2オブジェクト画像と、が区別できるように表示する、
請求項1又は請求項2に記載の物品提供システム。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記物品の在庫がない物品群が紐づけられている第2オブジェクト画像は選択できないように表示する、
請求項3に記載の物品提供システム。
【請求項5】
前記表示制御手段は、
前記第2抽選方法によって当選可能な物品の物品画像を、前記第2抽選画面を表示した後に表示する、
請求項1又は請求項2に記載の物品提供システム。
【請求項6】
前記表示制御手段は、前記第1抽選画面を表示する前に、前記物品毎に定められている懸賞名に関する情報と、前記各物品に関する情報とを表示する、
請求項1又は請求項2に記載の物品提供システム。
【請求項7】
前記表示制御手段は、前記第2抽選画面を表示した後に、前記物品毎に定められている懸賞名に関する情報と、前記各物品に関する情報とを表示する、
請求項1又は請求項2に記載の物品提供システム。
【請求項8】
前記表示制御手段は、前記第2抽選画面を表示から所定時間まで、前記第2オブジェクト画像を選択可能なように表示する、
請求項1又は請求項2に記載の物品提供システム。
【請求項9】
前記表示制御手段は、前記第2抽選画面において、前記第2オブジェクト画像の近傍に該第2オブジェクトに紐づけられている物品群の在庫情報を表示する、
請求項1又は請求項2に記載の物品提供システム。
【請求項10】
前記表示制御手段は、
前記第オブジェクト画像前記選択された第2オブジェクト画像に紐づけられている物品の個数分表示する、
請求項1又は請求項2に記載の物品提供システム。
【請求項11】
コンピュータを、
物品が属するシリーズ毎に対応付けられている第1オブジェクト画像を表示する表示制御手段と、
選択された前記第1オブジェクト画像に対応付けられているシリーズに対して定められている第1抽選方法又は第2抽選方法で抽選する抽選手段と、
を有し、
前記表示制御手段は、
前記第1抽選方法が定められているシリーズの第1オブジェクト画像が選択されたことを条件に、抽選回数を指定することが可能な第1抽選画面を表示し、
前記第2抽選方法が定められているシリーズの第1オブジェクト画像が選択されたことを条件に、前記物品をグループ分けした物品群が紐づけられている複数の第2オブジェクト画像のいずれかを選択することが可能な第2抽選画面を表示
前記抽選手段は、
前記第1抽選方法では、前記シリーズ毎において最後に当選する物品を予め定めており、最後に当選する物品以外の物品をランダムに選択し、
前記第2抽選方法では、前記物品群において最後に当選する物品を予め定めており、前記第2オブジェクト画像の選択後に表示する第3オブジェクトと、前記物品群において最後に当選する物品以外の物品とをランダムに紐づける、
プログラム。
【請求項12】
物品提供装置であって、
物品が属するシリーズ毎に対応付けられている第1オブジェクト画像を表示する表示制御手段と、
選択された前記第1オブジェクト画像に対応付けられているシリーズに対して定められている第1抽選方法又は第2抽選方法で抽選する抽選手段と、
を有し、
前記表示制御手段は、
前記第1抽選方法が定められているシリーズの第1オブジェクト画像が選択されたことを条件に、抽選回数を指定することが可能な第1抽選画面を表示し、
前記第2抽選方法が定められているシリーズの第1オブジェクト画像が選択されたことを条件に、前記物品をグループ分けした物品群が紐づけられている複数の第2オブジェクト画像のいずれかを選択することが可能な第2抽選画面を表示
前記抽選手段は、
前記第1抽選方法では、前記シリーズ毎において最後に当選する物品を予め定めており、最後に当選する物品以外の物品をランダムに選択し、
前記第2抽選方法では、前記物品群において最後に当選する物品を予め定めており、前記第2オブジェクト画像の選択後に表示する第3オブジェクトと、前記物品群において最後に当選する物品以外の物品とをランダムに紐づける、
物品提供装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品提供システム、プログラム及び物品提供装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークを介して接続したユーザに対して抽選を行い、抽選の結果に応じた電子データを送信する技術がある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2005-070937号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1では、1つの抽選方法によっての物品提供しかできない。
【0005】
そこで本発明が解決しようとする課題は、複数の抽選方法のいずれかによって物品を提供する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、物品提供システムであって、物品が属するシリーズ毎に対応付けられている第1オブジェクト画像を表示する表示制御手段と、選択された第1オブジェクト画像に対応付けられているシリーズに対して定められている第1抽選方法又は第2抽選方法で抽選する抽選手段と、を有し、表示制御手段は、第1抽選方法が定められているシリーズの第1オブジェクト画像が選択されたことを条件に、抽選回数を指定することが可能な第1抽選画面を表示し、第2抽選方法が定められているシリーズの第1オブジェクト画像が選択されたことを条件に、物品をグループ分けした物品群が紐づけられている複数の第2オブジェクト画像のいずれかを選択することが可能な第2抽選画面を表示する。
【0007】
本発明の一態様は、コンピュータを、物品が属するシリーズ毎に対応付けられている第1オブジェクト画像を表示する表示制御手段、選択された第1オブジェクト画像に対応付けられているシリーズに対して定められている第1抽選方法又は第2抽選方法で抽選する抽選手段、として機能させ、表示制御手段は、第1抽選方法が定められているシリーズの第1オブジェクト画像が選択されたことを条件に、抽選回数を指定することが可能な第1抽選画面を表示し、第2抽選方法が定められているシリーズの第1オブジェクト画像が選択されたことを条件に、物品をグループ分けした物品群が紐づけられている複数の第2オブジェクト画像のいずれかを選択することが可能な第2抽選画面を表示する、プログラムである。
【0008】
本発明の一態様は、物品提供装置であって、物品が属するシリーズ毎に対応付けられている第1オブジェクト画像を表示する表示制御手段と、選択された第1オブジェクト画像に対応付けられているシリーズに対して定められている第1抽選方法又は第2抽選方法で抽選する抽選手段と、を有し、表示制御手段は、第1抽選方法が定められているシリーズの第1オブジェクト画像が選択されたことを条件に、抽選回数を指定することが可能な第1抽選画面を表示し、第2抽選方法が定められているシリーズの第1オブジェクト画像が選択されたことを条件に、物品をグループ分けした物品群が紐づけられている複数の第2オブジェクト画像のいずれかを選択することが可能な第2抽選画面を表示する、物品提供装置である。
【発明の効果】
【0009】
本願によると、ユーザが抽選方法を選択でき、物品提供において興趣性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本実施形態における管理システムの全体構成例を示す図である。
図2図2は、提供サーバ100の一例を示したブロック図である。
図3図3は、シリーズデータの一例である。
図4図4は、第1物品データの一例である。
図5図5は、第2物品データの一例である。
図6図6は、シリーズ一覧画面を説明するための一例である。
図7図7は、確率抽選画面を説明するための一例である。
図8図8は、くじ箱選択画面を説明するための一例である。
図9図9は、提供物品情報画面を説明するための一例である。
図10図10は、くじ券選択画面を説明するための一例である。
図11図11は、決済画面を説明するための一例である。
図12図12は、抽選結果画面を説明するための一例である。
図13図13は、ユーザ端末の一例を示したブロック図である。
図14図14は、本発明のシステムのシーケンス図である。
図15図15は、提供サーバ100の動作を説明するためのフロー図である。
図16図16は、ユーザ端末の動作を説明するためのフロー図である。
図17図17は、提供サーバ100の一例を示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[第1の実施の形態]
【0012】
[システムの概要]
本発明の第1の実施の形態について説明する。
【0013】
図1は、本発明における物品提供システム1の全体構成例を示す図である。管理システム1は、提供サーバ100(物品提供装置)と、ユーザ端末200とを有する。提供サーバ100とユーザ端末200とは、通信回線Nを介して接続することが可能である。通信回線Nは、データ通信が可能な通信路を意味する。すなわち、通信回線Nは、直接接続のための専用線(専用ケーブル)やイーサネット(登録商標)等によるLANの他、電話通信網やケーブル網、インターネット等の通信網を含み、通信方法については有線/無線を問わない。
【0014】
本発明における物品の提供は、懸賞品の中から、抽選によって当選した物品がユーザに提供される。この抽選は、物品が提供されないハズレがあっても良いが、以下の説明では、ハズレの無い抽選が行われ、いずれかの懸賞品が提供されるものとする。懸賞品として提供される物品(以下、提供物品)は、画像及び音楽等の電子データであっても、玩具、文具、模型、衣料品、及び生活品等の実物品であってもよい。また、実物品は、玩具、文具、模型、衣料品、及び生活品等のように種別の異なる物品が組み合わされてもよい。以下の説明では、配送によって実物品を提供する場合を用いて説明する。
【0015】
また、提供物品は、同一シリーズ(タイトル)であれば異なる種別の物品であってもよい。例えば、提供物品は、アニメ、映画、漫画、ゲーム等において同一の世界観を持つ作品や、物品同士の共通点によってシリーズとして予めグループ化されていれば、電子データと実物品というように、提供の形態が異なっていてもよい。以下の説明では、提供物品が、複数の種別の実物品である場合を用いて説明する。
【0016】
また、本発明の抽選は、第1抽選方法と第2抽選方法とのいずれかによって行われる。いずれの抽選方法が行われるかは、シリーズ毎に予め決められている。以下の説明では、第1抽選方法を確率抽選と記載し、第2抽選方法をくじ箱抽選と記載する。
【0017】
確率抽選は、抽選回数をユーザが指定することによって実行される抽選である。指定された抽選回数と同数の提供物品がユーザに提供される。
【0018】
くじ箱抽選は、表示されているくじ箱のいずれか1つと、該くじ箱内のくじ券をユーザが選択することによって実行される抽選である。くじ券には提供物品が紐づけられており、選択したくじ券に紐づけられている提供物品がユーザに提供される。
【0019】
即ち、確率抽選は視覚化されていない1つのくじ箱からくじ券を引く抽選方法であり、くじ箱抽選は視覚化された複数のくじ箱のいずれかからくじ券を引く抽選方法である。
【0020】
本発明は、確率抽選またはくじ箱抽選の抽選方法によって当選した提供物品がユーザに提供される物品提供システムである。以下に、本発明の詳細を説明する。
【0021】
<提供サーバ100>
提供サーバ100は、ユーザに物品を提供(販売)するサーバであり、販売会社側に設けられている。提供サーバ100は、ネットワーク上に設けられたサーバであり、クラウド型プラットフォームによって構成される仮想サーバも含まれる。提供サーバ100は、抽選結果に応じた物品をユーザに提供する。
【0022】
図2は、提供サーバ100のブロック図である。提供サーバ100は、図2に示す通り、記憶部110と処理制御部120と通信部130とを備える。
【0023】
記憶部110には、提供サーバ100をコンピュータとしての基本機能を実現するためのプログラムであるシステムプログラムが格納されている。更に記憶部110には、提供物品データベース111及び画面フォーマットデータ112が格納されている。
【0024】
提供物品データベース111には、シリーズデータ113、物品データ114、在庫データ115及び物品画像データ116が含まれている。
【0025】
シリーズデータ113は、提供物品のシリーズ情報である。図3に示す通り、シリーズデータ113は、シリーズIDと、シリーズ名と、シリーズ画像と、価格と、販売期間と、抽選方法と、が互いに対応づけられている。シリーズIDは、シリーズを一意に識別するための識別情報である。シリーズ名は、該シリーズに付されている名称である。シリーズ画像は、シリーズに属している提供物品が視覚的に理解可能な画像が記憶されている。価格は、該シリーズの1回の抽選価格である。販売期間は、該シリーズが販売される期間である。抽選方法は、該シリーズの提供物品の際に行われる抽選が確率抽選方法で行うか、くじ箱抽選方法で行うかを示す情報である。
【0026】
第1物品データ114は、確率抽選方法が割り当てられているシリーズの各供給物品の情報を保持している。図4に、第1物品データ114の一例を示す。第1物品データ114は、シリーズ毎に、個別物品IDと、物品名と、物品画像と、懸賞名と、在庫有無情報とが互いに関連づけられて、1レコードを構成している。物品IDは、提供物品を一意に識別するための識別情報である。物品名は、提供物品に付されている名称である。懸賞名は、各物品に割り当てられている懸賞の名称である。在庫有無情報は、該物品の在庫があるか否かが示されており、在庫がある場合(未提供)は〇が入っており、在庫が無い場合(提供済)は、×が入っている。尚、物品データ114は、更に提供物品に関する情報のテキスト情報である、物品の説明等の情報が関連付けられても良いものとする。
【0027】
第2物品データ115は、くじ箱抽選方法が割り当てられているシリーズの各供給物品の情報を保持している。図5に、第2物品データ115の一例を示す。第2物品データ115は、シリーズ毎に、個別物品IDと、物品名と、物品画像と、懸賞名と、在庫有無情報と、くじ箱IDとが互いに関連づけられている。個別物品IDと、物品名と、物品画像と、懸賞名と、在庫有無情報とは、上記第1物品データ114と同じであるため詳細な説明は省略する。くじ箱IDは、該提供物品が当選商品として割り当てられているくじ箱を一意に識別する識別情報である。尚、第2物品データ115は、第1物品データ同様に、物品の説明等の情報が関連付けられても良いものとする。
【0028】
抽選確率情報116は、シリーズ毎の各賞の当選確率の情報であり、懸賞名と当選確率とが対応付けられている。尚、以下の説明では、全在庫数における各賞の当選確率が予め記憶されている例を用いて説明するが、抽選によって在庫数に変化が起きる度に当選確率を算出して更新し、現時点での当選確率を保持する構成であっても良い。
【0029】
画面フォーマットデータ112は、ユーザ端末200の表示画面に表示する表示形式を定義したフォーマットである。例えば、ユーザ端末200の表示画面に、確率抽選画面、くじ箱抽選画面、決済画面、及び抽選結果画面等の複数の画面フォーマットが用意されている。
【0030】
処理制御部120は、記憶部110に格納されているプログラムに基づいて、提供サーバ100の動作を統括的に制御する。処理制御部120は、第1抽選部122及び第2抽選部123を有する抽選部121と、表示制御部124と、データ更新部125と、決済部126と、を備える。
【0031】
抽選部121は、ユーザによって選択されたシリーズが確率抽選で行われるか、くじ箱抽選で行うかを判定する。抽選部121は、確率抽選で抽選を実行する第1抽選部122と、くじ箱抽選で抽選を実行する第2抽選部123とを有する。
【0032】
第1抽選部122は、在庫のある提供物品(提供物品の個別ID)を、ランダム関数を用いて抽選する。抽選部122は、シリーズの抽選で最後の物品として提供するラストワン賞については、ランダム関数を用いた抽選を行わず、シリーズの在庫がラストワン賞の物品のみになったときに、ラストワン賞として当選を決定する。
【0033】
第2抽選部123は、後述するくじ券選択画面で表示するくじ券のオブジェクト画像に紐づけるくじ券IDを、ランダム関数を用いて抽選してくじ券IDを出力する。この時、第2抽選部123は、抽選回数と在庫が有る物品の個数とを比較して、同一ではない場合はラストワン賞となっているくじ券IDを含めないで抽選する。第2抽選部123は、ユーザが抽選する回数と在庫が有る物品の個数とが同一である場合は、ラストワン賞となっている物品のくじ券IDを含めたくじ券IDを出力する。
【0034】
表示制御部124は、提供物品データベース111及び画面フォーマットデータ112を用いて、ブラウザベースの表示画面のデータを生成し、通信部120を介してユーザ端末200に送信する。表示制御部124が生成する表示画面は、シリーズ一覧画面60と、確率抽選画面70と、くじ箱抽選画面80(くじ箱選択画面81、提供物品情報画面82及びくじ券選択画面83)と、決済画面84と、抽選結果画面85とである。
【0035】
シリーズ一覧画面60は、販売中のシリーズの一覧が表示される画面である。図6は、シリーズ一覧画面の一例である。表示制御部124は、シリーズデータ113から、シリーズ画像と価格とシリーズ名とを読み込み、画面フォーマットデータに従ってシリーズ一覧画面を生成する。図6に示す通り、シリーズ一覧画面には、シリーズ画像と61、シリーズ名と62、及び価格63が、シリーズ毎に表示される。ユーザは、所望するシリーズのシリーズ画像61を選択する。また、表示制御部124は、シリーズ一覧画面を生成時にシリーズデータ113を読み込む際、シリーズデータ113の販売期間と現日時とを比較し、販売期間に現日時が入る場合にシリーズ画像と価格とシリーズ名とを読み込む。
【0036】
確率抽選画面70は、シリーズ一覧画面60において選択されたシリ-ズに設定されている抽選方法が確率抽選である場合に、表示される画面である。図7に、確率抽選画面70の一例を示す。図7に示す通り、確率抽選画面70には、確率抽選情報71が表示される。表示制御部124は、ユーザが選択したシリーズ画像61に対応付けられているシリーズIDの第1物品データ114の物品名と懸賞名と、抽選確率情報116とを用いて、確率抽選情報71を生成する。
【0037】
くじ箱抽選画面80は、シリーズ一覧画面60において選択されたシリ-ズに設定されている抽選方法がくじ箱抽選方法である場合に、表示される画面である。くじ箱抽選画面80は、くじ箱選択画面81と、提供物品情報画面82と、くじ券選択画面83とを有する。
【0038】
くじ箱選択画面81は、くじ箱のオブジェクト画像が複数表示され、表示されているくじ箱をユーザが選択するための画面である。くじ箱選択画面81は、シリーズ毎にくじ箱選択画面の画面フォーマットが予め設定されている。ユーザによってシリーズ一覧画面60で選択されたシリーズIDに基づいて、くじ箱選択画面81の画面フォーマットを呼び出して、画面フォーマットに沿ってくじ箱選択画面81が生成される。くじ箱選択画面81の画面フォーマットは、表示するくじ箱のオブジェクト画像の数が定められている。
【0039】
図8に、くじ箱選択画面81の一例を示す。図8に示す通り、くじ箱選択画面81には、くじ箱のオブジェクト画像が複数表示される。このくじ箱には、くじ券が仮想的に入っていることを示している。くじ箱のオブジェクト画像の近傍には、該くじ箱内のくじ券の残数が表示される。尚、残数が無いくじ箱は、選択できないことを視覚的に理解できるように、残数があるくじ箱をカラーで表示し、残数が無いくじ箱をモノクロで表示する形態であってもよい。表示制御部124は、くじ箱選択画面81が表示された後の所定時間内にだけくじ箱を選択できるように表示する。表示制御部124は、くじ箱選択画面81が表示されてから所定時間が経過すると、シリーズ一覧画面60に戻るための画面をくじ箱選択画面81に重畳して表示する。
【0040】
表示制御部124は、シリーズ一覧画面60にて選択されたシリーズIDの第2物品データ115から在庫有無情報をくじ箱毎に読み出して残数をカウントし、くじ箱選択画面81に表示させる。
【0041】
提供物品情報画面82は、くじ箱選択画面81にて選択されたくじ箱における提供物品情報の在庫情報が表示される。図9に、提供物品情報画面82の一例を示す。図9に示す通り、提供物品情報画面82には、シリーズ名情報91と、選択したくじ箱情報92と、在庫情報93とが表示される。表示制御部124は、シリーズ一覧画面60で選択されたシリーズIDに基づいてシリーズデータ113からシリーズ名を読み出してシリーズ名情報91として表示する。表示制御部124は、くじ箱選択画面81で選択されたくじ箱のくじ箱IDを、選択したくじ箱情報92として表示する。更に、表示制御部124は、くじ箱選択画面81で選択されたくじ箱のくじ箱IDの第2物品データ115から物品名と、物品画像と、懸賞名と、在庫有無とを読み出して在庫情報93を生成して、提供物品情報画面82を生成する。
【0042】
くじ券選択画面83は、ユーザが提供物品情報画面82を用いてくじ箱抽選の実行を決定したこと、及び抽選回数が指定されて決済が完了したことを条件に表示される画面である。ユーザは、くじ券選択画面83を用いて、くじ券を選択することが可能である。
【0043】
図10に、くじ券選択画面83の一例を示す。くじ券選択画面83には、くじ券の枚数毎に定められたくじ券選択画面のフォーマットに沿って、仮想的に表現されたくじ券のオブジェクト画像が並んで表示される。以下の説明では、くじ券のオブジェクト画像として、三角くじの画像を用いて説明する。図10に示す例では、3枚の開封済みくじ券91が四角形(三角形に折られた三角くじを開いた状態)で表示され、2枚の未開封くじ券92が三角形で表示されている。複数の未開封のくじ券を選択する場合は、選択済みのくじ券の色を変更して表示するようにしもよく、未開封のくじ券、選択済みの未開封のくじ券、及び開封済みのくじ券が区別して分かるように表示されればよい。
【0044】
表示制御部124は、第2抽選部123から出力される抽選結果である個別物品IDをくじ券のオブジェクト画像に紐づける。ただし、抽選結果にラストワン賞の個別物品IDが含まれている場合には、ユーザが最後に選択したくじ券のオブジェクト画像にラストワン賞の個別物品IDを紐づける制御を行って、くじ券選択画面83を生成する。
【0045】
尚、くじ券選択画面83では、開封済くじ券91を選択することができないように表示されるが、選択できないことが視覚的にわかるように、例えばモノクロで表示する等のように、開封済みくじ券91は選択できない形態で表示されてもよい。また、くじ選択画面83は、くじ箱選択画面81で選択したくじ箱IDにおいて、未開封のくじ、即ち、在庫がある提供物品の個数分のくじ券のオブジェクトを表示してもよい。
【0046】
また、表示制御部124は、くじ券選択画面83が表示された後の所定時間内にだけくじ券を選択できるように表示する。表示制御部124は、くじ券選択画面83が表示されてから所定時間が経過すると、くじ箱選択画面81に戻るための画面をくじ券選択画面83に重畳して表示する。
【0047】
決済画面84は、ユーザが代価を支払うための画面である。図11に、決済画面84の一例を示す。決済画面84では、抽選回数を入力した後に決済を確定すると代価が支払われる。決済画面84は、確率抽選の場合、確率抽選画面70が表示された後に表示される。決済画面84は、くじ箱抽選の場合、くじ券選択画面83が表示される前に表示される。
【0048】
抽選結果画面85は、ユーザに対して抽選結果を通知する画面である。図12に、抽選結果画面85の一例を示す。抽選結果画面85では、抽選結果情報1000を表示する。抽選結果情報は、当選した懸賞名とその物品画像とから構成される。図12の例では、抽選1回毎に抽選結果を表示する例を示している。抽選が、複数回抽選した結果を一覧にして表示してもよい。尚、抽選1回毎に抽選結果情報120を表示する構成にすると、次に表示される抽選結果に関心が高まり、興趣性が上がるため好ましい。
【0049】
データ更新部125は、抽選結果に応じて第1物品データ114または第2物品データ115の在庫有無情報を更新する。
【0050】
決済部126は、外部にある電子決済サーバとのやり取りで電子決済を実行する。
【0051】
<ユーザ端末200>
ユーザ端末200は、ユーザが操作するユーザ端末である。図13は、ユーザ端末200の構成を示すブロック図である。ユーザとは、提供サーバ100から物品の提供を希望する購買者である。ユーザ端末200は、例えば、スマートフォンや携帯電話機、パソコンやタブレット端末等である。図1に示す通り、ユーザ端末200は、基本的には複数存在する(ユーザ端末200_1、200_2等)。以下の説明では、ユーザ端末200がスマートフォンである場合の構成を用いて説明する。
【0052】
ユーザ端末200は、処理制御部210と、入力部220と、画像表示部230と、通信部240と、記憶部250とを備える。
【0053】
処理制御部210は、記憶部250に格納されるプログラムやデータ、操作入力部220からの操作入力信号等に基づいて管理者端末200の動作を統括的に制御する。処理制御部210の機能は、例えば、CPUやGPU等のマイクロプロセッサ、ASIC、ICメモリ等の電子部品によって実現する。
【0054】
処理制御部210は、提供サーバ100から取得したHTML等を、ウェブブラウザのレイアウトエンジンにより、インタラクティブな文書に変換して画像表示部230に表示する。FlashアプリケーションやJavaアプレットに対応するプラグインが用意されている場合は、それらを表示・実行することができる。また、処理制御部210は、通信部240を介し、提供サーバ100等とのデータ通信のための通信接続及びデータ処理を行う。
【0055】
入力部220は、ユーザの各種操作を入力するためのものであり、操作入力に応じた操作入力信号を処理制御部210に出力する。入力部220は、例えば、パーソナルコンピュータでは、キーボード、マウス、タッチパネル等によって実現できる。タブレット端末、スマートフォン、携帯電話機では、タッチ操作パッド、ホームボタン、ボタンスイッチや、ジョイスティック、トラックボールといった直接ユーザが指で操作する素子はもちろん、加速度センサや角速度センサ、傾斜センサ、地磁気センサといった、運動や姿勢を検知する素子等によっても実現できる。
【0056】
画像表示部230は、処理制御部210から入力される画像信号に基づいて画面を表示する。画像表示部230は、例えば、フラットパネルディスプレイ、ブラウン管(CRT)、プロジェクター、ヘッドマウントディスプレイといった表示装置である。
【0057】
通信部240は、通信回線Nと接続して通信を実現する。通信部240の機能は、例えば、無線通信機、モデム、TA(ターミナルアダプタ)、有線用の通信ケーブルのジャックや制御回路等によって実現できる。
【0058】
記憶部250には、ユーザ端末200を動作させ、ユーザ端末200が備える種々の機能を実現するためのプログラムや、このプログラムの実行中に使用されるデータ等が予め記憶され、又は処理の都度一時的に記憶される。記憶部250は、例えばRAMやROM、フラッシュメモリ等のICメモリ、ハードディスク等の磁気ディスク、CD-ROMやDVD等の光学ディスク等によって実現できる。具体的には、記憶部250には、システムプログラムと、ブラウザ等の処理を制御する制御プログラムとが格納される。システムプログラムは、ユーザ端末200のコンピュータとしての基本機能を実現するためのプログラムである。制御プログラムは、処理制御部210をブラウザ制御部として機能させるためのプログラムである。
【0059】
[動作]
図14は、本実施の形態の物品提供システム1における提供サーバ100とユーザ端末200との間の動作のシーケンス図である。物品提供システム1の動作を、図14を用いて説明する。
【0060】
<物品提供システム1の動作>
ユーザが、ユーザ端末200を用いて提供サーバ100にアクセスすると、処理制御部210はシリーズ一覧画面60の送信要求を販売サーバ100に送信する(ステップS1)。
【0061】
提供サーバ100がシリーズ一覧の送信要求を受信すると、表示制御部124がシリーズ一覧画面60を生成して、ユーザ端末200に送信する(ステップS2)。
【0062】
ユーザ端末200がシリーズ一覧画面60を受信すると、処理制御部210が画像表示部230にシリーズ一覧画面60を表示する(ステップS3)。
【0063】
抽選を所望するシリーズのオブジェクト画像がユーザによって選択されると、選択されたオブジェクト画像に対応付けられているシリーズIDを含むシリーズ選択情報を処理制御部210が生成し、提供サーバ100に送信する(ステップS4)。
【0064】
提供サーバ100がシリーズ選択情報を受信すると、抽選部121は、受信したシリーズIDに基づいてシリーズデータ113の抽選方法を確認する(ステップS5)。抽選方法が確率抽選である場合(ステップS5:Yes)、表示制御部124が確率抽選画面70を生成してユーザ端末200に送信する(ステップS6)。抽選方法がくじ箱抽選である場合(ステップS5:No)、表示制御部124がくじ箱抽選画面80を生成してユーザ端末200に送信する(ステップS7)。
【0065】
確率抽選画面70またはくじ箱抽選画面80を用いてユーザによって抽選決定が確定されると、処理制御部210は、抽選決定情報を提供サーバ100に送信する(ステップS8)。
【0066】
提供サーバ100が抽選決定情報を受信すると、表示制御部124が決済画面84を生成してユーザ端末200に送信する(ステップS9)。
【0067】
ユーザ端末200が決済画面84を受信すると、処理制御部210が画像表示部230に決済画面84を表示する(ステップS10)。
【0068】
決済画面84を用いてユーザによって抽選回数が指定されると、処理制御部210が決済情報を生成して提供サーバ100に送信する(ステップS11)。
【0069】
提供サーバ100が決済情報を受信すると、決済部126は決済を実行する(ステップS12)。決済が成功すると、抽選部121が抽選を実行する(ステップS13)。表示制御部124は、抽選結果に基づいて抽選結果画面85を生成してユーザ端末200に送信する(ステップS14)。
【0070】
ユーザ端末200が抽選結果画面85を受信すると、処理制御部210が画像表示部230に抽選結果画面85を表示する(ステップS15)。
【0071】
<提供サーバ100の動作>
図15は、本実施の形態の提供サーバ100における動作のフロー図である。提供サーバ100の動作を、図15を用いて説明する。
【0072】
通信部120を介して、ユーザ端末200から送信されたシリーズ一覧画面60の送信要求を受信する(ステップS1301)。
【0073】
表示制御部124は、シリーズIDとシリーズ名とシリーズ画像と価格とをシリーズデータ113から読み込む(ステップS1302)。
【0074】
表示制御部124は、シリーズIDとシリーズ画像とを対応付け、シリーズ画像と価格とシリーズ名とを用いてシリーズ一覧画面を生成し、ユーザ端末200に送信する(ステップS1303)。
【0075】
ユーザがシリーズ一覧画面を60用いて選択したシリーズのシリーズIDを含むシリーズ選択情報を、通信部120を介してユーザ端末200から受信すると(ステップS1304)、抽選部121は受信したシリーズ選択情報のシリーズIDに基づいて、シリーズデータ113の抽選方法が、確率抽選であるかを確認する(ステップS1305)。
【0076】
確率抽選である場合(ステップS1305:Yes)、表示制御部124は、受信したシリーズIDの第1物品データ114を読み出して確率抽選画面70を生成して、ユーザ端末200に送信する(ステップS1306)。
【0077】
ユーザが確率抽選画面70を用いて確率抽選の実行を決定したことを示す抽選決定情報を、通信部120を介してユーザ端末200から受信すると(ステップS1307)、表示制御部124は決済画面84を生成してユーザ端末200に送信する(ステップS1308)。
【0078】
ユーザが決済画面84を用いて指定した抽選回数を含む決済情報を、通信部120を介してユーザ端末200から受信すると(ステップS1309)、決済部126は決済を実行する(ステップS1310)。決済終了後、第1抽選部122は在庫がある物品の個別物品IDを用いて確率抽選の実行を行い、抽選結果を表示制御部124に出力する(ステップS1311)。表示制御部124は、抽選結果の個別物品IDに基づいて第1物品データ114から物品画像と懸賞名とを読み出して抽選結果画面85を生成してユーザ端末200に送信する(ステップS1312)。
【0079】
抽選結果画面85を送信後、データ更新部125は、抽選結果の個別物品IDに基づいて、第1物品データ114の在庫有無を更新する(ステップS1313)。
【0080】
確率抽選でない場合(ステップS1305:No)、表示制御部124は、受信したシリーズIDのくじ箱選択フォーマット及び第2物品データ115を読み出して、くじ箱選択画面81を生成して、ユーザ端末200に送信する(ステップS1314)。
【0081】
ユーザがくじ箱選択画面81を用いて選択したくじ箱のオブジェクトに対応付けられているくじ箱IDをユーザ端末200から受信すると、該くじ箱IDに対応付けられている物品名と、物品画像と、懸賞名と、在庫有無とを第2物品データ115から読み出して在庫情報93を生成して、提供物品情報画面82としてユーザ端末に送信する(ステップ1315)。
【0082】
ユーザが提供物品情報画面82を用いてくじ箱抽選の実行を決定したことを示す抽選決定情報を、通信部120を介してユーザ端末200から受信すると(ステップS1316)、表示制御部124は決済画面84をユーザ端末200に送信する(ステップS1317)。
【0083】
ユーザが決済画面84を用いて指定した抽選回数を含む決済情報を、通信部120を介してユーザ端末200から受信すると(ステップS1318)、決済部126は決済を実行する(ステップS1319)。決済終了後、第2抽選部123は、選択されたくじ箱に対応付けられている提供物品のうち在庫がある物品の個別物品IDを用いて抽選し、表示制御部124は、第2抽選部123が出力した個別物品IDを未開封くじ券のオブジェクトに対応付けてくじ券選択画面83を生成してユーザ端末200に送信する(ステップS1320)。
【0084】
ユーザがくじ券選択画面83を用いて選択したくじ券に対応付けられている個別物品IDが含まれるくじ券情報をユーザ端末200から受信すると、表示制御部124は、抽選結果の個別物品IDに基づいて第2物品データ115から物品画像と懸賞名とを読み出して抽選結果画面85を生成してユーザ端末200に送信する(ステップS1321)。そして、ステップS1313へ進む。
【0085】
<ユーザ端末200の動作>
図16は、本実施の形態のユーザ端末200における動作のフロー図である。ユーザ端末200の動作を、図16を用いて説明する。
【0086】
ユーザがユーザ端末200を用いて提供サーバ100にアクセスすると、処理制御部210シリーズ一覧画面の送信要求を販売サーバ100に送信する(ステップS1401)。
【0087】
提供サーバ100からシリーズ一覧画面を受信すると(ステップS1402)、処理制御部210が画像表示部230にシリーズ一覧画面60を表示する(ステップS1403)。
【0088】
抽選を所望するシリーズがユーザによって選択されると、選択されたシリーズのシリーズIDを含むシリーズ選択情報を処理制御部210が生成し、提供サーバ100に送信する(ステップS1404)。
【0089】
ユーザが選択したシリーズの抽選方法が確率抽選だった場合(ステップS1405:Yes)、提供サーバ100から抽確率抽選画面を受信し、処理制御部210が画像表示部230に表示する(ステップS1406)。
【0090】
ユーザが確率抽選画面70を用いて確率抽選の実行を決定すると、処理制御部210は抽選決定情報を生成して提供サーバ100に送信する(ステップS1407)。
【0091】
提供サーバ100から決済画面84を受信すると(ステップS1408)、処理制御部210が画像表示部230に決済画面84を表示する(ステップS1409)。
【0092】
ユーザが決済画面84を用いて抽選回数を決定すると、処理制御部210抽選回数を含む決済情報を、提供サーバ100に送信する(ステップS1410)。提供サーバから抽選結果画面85を受信すると、処理制御部210が画像表示部230に抽選結果画面85を表示する(ステップS1411)。
【0093】
ユーザが選択したシリーズの抽選方法がくじ箱抽選だった場合(ステップS1405:No)、提供サーバ100からくじ箱選択画面81を受信し、処理制御部210が画像表示部230に表示する(ステップS1412)。
【0094】
ユーザがくじ箱選択画面を用いてくじ箱を選択すると、該くじ箱のIDを提供サーバ100に送信する(ステップ1413)。
【0095】
提供サーバ100から送信される提供物品情報画面82を受信すると、処理制御部210が画像表示部230に表示する(ステップS1414)。
【0096】
ユーザが提供物品情報画面82を用いて抽選決定を実行すると、抽選決定情報を提供サーバ100に送信する(ステップS1415)。提供サーバ100から送信される決済画面82を受信すると、処理制御部210が画像表示部230に表示する(ステップS1416)。
【0097】
ユーザが決済画面84を用いて抽選回数を決定すると、処理制御部210抽選回数を含む決済情報を、提供サーバ100に送信する(ステップS1417)。くじ券選択画面83を受信すると、処理制御部210が画像表示部230に表示する(ステップS1418)。ユーザがくじ券選択画面83を用いてくじ券を選択すると、該選択したくじ券に対応付けられている個別物品IDを提供サーバ100に送信する(ステップS1419)。そして、ステップS1411に進み、処理制御部210が画像表示部230に抽選結果画面85を表示する。
【0098】
本発明によると、シリーズによって抽選方法が異なるため、提供物品の取得において、ユーザの興趣性が向上する。
【0099】
[第2の実施の形態]
本実施の形態では、提供する物品の提供方法について説明する。尚、上記実施の形態と同様の構成については同一付番を行い、詳細な説明を省略する。
【0100】
上記実施の形態において当選した物品を、当選した順(抽選実行の終了時)にユーザに配送しても良いが、前もって抽選を実行し、所定の時期を過ぎてからユーザに配送する構成であってもよい。
【0101】
図17は、本実施の形態における提供サーバ100のブロック図である。本実施の形態では、提供サーバ1は、配送決定部127を有する。
【0102】
配送決定部127は、シリーズデータ113の販売期間を確認し、抽選日が販売期間中である場合には、抽選実行の終了を条件に、ユーザへの提供物品の配送を決定する。抽選日が販売期間より前の場合には、予約商品として受け付け、販売日を過ぎたことを条件に予約商品の配送を決定する。
【0103】
このように構成すると、シリーズによって抽選方法及び配送時期が異なるため、提供物品の取得においてユーザの興趣性が向上する。
【0104】
[第3の実施の形態]
上記実施の形態では、抽選回数と同数の提供物品を提供していた。本実施の形態では、抽選後に更に別の物品が当選する構成について説明する。尚、上記実施の形態と同様の構成については同一付番を行い、詳細な説明を省略する。
【0105】
第1抽選部122又は第2抽選部123は、抽選を実行後、更に提供物品を提供するか否かの抽選を実行する。この時に提供する物品は、ダブルチャンス賞として特別に用意してもよいし、在庫のある物品からユーザが選択してもよいものとする。
【0106】
このように構成すると、抽選回数以上の個数の物品の提供を得られる可能性があるため、供物品の取得においてユーザの興趣性が向上する。
【0107】
上記第1及び第2の実施の形態では、シリーズ毎に抽選方法が定められていたが、販売期期間によって抽選方法が定められていても良いものとする。一例としては、販売期間前のシリーズと、販売期間中のシリーズと、で異なる抽選方法を定めてもよい。また、1つのシリーズにおいて、販売期間前は確率抽選方法を定め、販売期間に入ったらくじ箱抽選方法を定めるようにしてもよい。
【0108】
また、上記実施の形態では、ブラウザベースの画面生成を用いて説明したが、アプリベースであってもよい。
【0109】
以上好ましい実施の形態をあげて本発明を説明したが、全ての実施の形態の構成を備える必要はなく、適時組合せて実施することができるばかりでなく、本発明は必ずしも上記実施の形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形し実施することが出来る。
【0110】
また上記の実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されるがこれに限らない。
【0111】
[付記1]
物品提供システムであって、
物品が属するシリーズ毎に対応付けられている第1オブジェクト画像を表示する表示制御手段と、
選択された前記第1オブジェクト画像に対応付けられているシリーズに対して定められている第1抽選方法又は第2抽選方法で抽選する抽選手段と、
を有し、
前記表示制御手段は、
前記第1抽選方法が定められているシリーズの第1オブジェクト画像が選択されたことを条件に、抽選回数を指定することが可能な第1抽選画面を表示し、
前記第2抽選方法が定められているシリーズの第1オブジェクト画像が選択されたことを条件に、前記物品をグループ分けした物品群が紐づけられている複数の第2オブジェクト画像のいずれかを選択することが可能な第2抽選画面を表示する、
物品提供システム。
【0112】
[付記2]
前記表示制御手段は、
同一シリーズの各物品の当選確率を表示した後に、前記第1抽選画面を表示する、
付記1に記載の物品提供システム。
【0113】
[付記3]
前記表示制御手段は、
前記物品の在庫がある物品を含む物品群が紐づけられている第2オブジェクト画像と、前記物品の在庫が無い物品を含む物品群が紐づけられている第2オブジェクト画像と、が区別できるように表示する、
付記1又は付記2に記載の物品提供システム。
【0114】
[付記4]
前記表示制御手段は、前記物品の在庫がない物品群が紐づけられている第2オブジェクト画像は選択できないように表示する、
付記1から付記3のいずれかに記載の物品提供システム。
【0115】
[付記5]
前記表示制御手段は、
前記第2抽選方法によって当選可能な物品の物品画像を、前記第2抽選画面を表示した後に表示する、
付記1から付記4のいずれかに記載の物品提供システム。
【0116】
[付記6]
前記表示制御手段は、前記第1抽選画面又は前記第2抽選画面を表示する前に、前記物品毎に定められている懸賞名に関する情報と、前記各物品に関する情報とを表示する、
付記1から付記5のいずれかに記載の物品提供システム。
【0117】
[付記7]
前記抽選手段は、前記シリーズ毎、または前記物品群毎において、最後に当選する物品を予め定めてある、
付記1から付記6のいずれかに記載の物品提供システム。
【0118】
[付記8]
前記表示制御手段は、前記第2抽選画面を表示から所定時間まで、前記第2オブジェクト画像を選択可能なように表示する、
付記1から付記7のいずれかに記載の物品提供システム。
【0119】
[付記9]
前記表示制御手段は、前記第2抽選画面において、前記第2オブジェクト画像の近傍に該第2オブジェクトに紐づけられている物品群の在庫情報を表示する、
付記1から付記8のいずれかに記載の物品提供システム。
【0120】
[付記10]
前記表示制御手段は、
前記第2オブジェクト画像が選択されたことを条件に、該第2オブジェクト画像に紐づけられている物品を識別することができないように、該第2オブジェクト画像に紐づけられている物品の個数分の第3のオブジェクト画像を表示する、
付記1から付記9のいずれかに記載の物品提供システム。
【0121】
[付記11]
コンピュータを、
物品が属するシリーズ毎に対応付けられている第1オブジェクト画像を表示する表示制御手段、
選択された前記第1オブジェクト画像に対応付けられているシリーズに対して定められている第1抽選方法又は第2抽選方法で抽選する抽選手段、
として機能させ、
前記表示制御手段は、
前記第1抽選方法が定められているシリーズの第1オブジェクト画像が選択されたことを条件に、抽選回数を指定することが可能な第1抽選画面を表示し、
前記第2抽選方法が定められているシリーズの第1オブジェクト画像が選択されたことを条件に、前記物品をグループ分けした物品群が紐づけられている複数の第2オブジェクト画像のいずれかを選択することが可能な第2抽選画面を表示する、
プログラム。
【0122】
[付記12]
物品提供装置であって、
物品が属するシリーズ毎に対応付けられている第1オブジェクト画像を表示する表示制御手段と、
選択された前記第1オブジェクト画像に対応付けられているシリーズに対して定められている第1抽選方法又は第2抽選方法で抽選する抽選手段と、
を有し、
前記表示制御手段は、
前記第1抽選方法が定められているシリーズの第1オブジェクト画像が選択されたことを条件に、抽選回数を指定することが可能な第1抽選画面を表示し、
前記第2抽選方法が定められているシリーズの第1オブジェクト画像が選択されたことを条件に、前記物品をグループ分けした物品群が紐づけられている複数の第2オブジェクト画像のいずれかを選択することが可能な第2抽選画面を表示する、
物品提供装置。
【符号の説明】
【0123】
100 提供サーバ
110 記憶部
120 処理制御部
121 抽選部
122 第1抽選部122
123 第2抽選部
124 表示制御部
125 データ更新部
126 決済部
130 通信部
200 ユーザ端末
【要約】
【課題】複数の抽選方法のいずれかによって物品を提供する。
【解決手段】物品提供システムは、物品が属するシリーズ毎に対応付けられている第1オブジェクト画像を表示する表示制御手段と、選択された第1オブジェクト画像に対応付けられているシリーズに対して定められている第1抽選方法又は第2抽選方法で抽選する抽選手段と、を有する。表示制御手段は、第1抽選方法が定められているシリーズの第1オブジェクト画像が選択されたことを条件に、抽選回数を指定することが可能な第1抽選画面を表示し、第2抽選方法が定められているシリーズの第1オブジェクト画像が選択されたことを条件に、物品をグループ分けした物品群が紐づけられている複数の第2オブジェクト画像のいずれかを選択することが可能な第2抽選画面を表示する。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17