(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-07
(45)【発行日】2024-02-16
(54)【発明の名称】保税貨物管理システム、保税貨物管理装置、保税貨物管理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/0831 20230101AFI20240208BHJP
B65G 61/00 20060101ALN20240208BHJP
【FI】
G06Q10/0831
B65G61/00 500
(21)【出願番号】P 2023176984
(22)【出願日】2023-10-12
【審査請求日】2023-10-12
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】305062549
【氏名又は名称】ヤマト運輸株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】523388032
【氏名又は名称】株式会社リバティコム
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100211122
【氏名又は名称】白石 卓也
(72)【発明者】
【氏名】山中 博
(72)【発明者】
【氏名】立石 清久
(72)【発明者】
【氏名】津久井 敏之
(72)【発明者】
【氏名】太田 有季奈
(72)【発明者】
【氏名】河鰭 愛
【審査官】福島 和幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-334179(JP,A)
【文献】特開2002-334181(JP,A)
【文献】特開2015-106400(JP,A)
【文献】特開2023-15887(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2009-0013670(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2022-0073110(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-10/30
B65G 61/00
B65G 1/137
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
海上輸入小口貨物の貨物情報を、輸出元から取得する貨物情報取得部と、
前記貨物情報に含まれるマスターWBの貨物数に応じて、前記貨物情報に含まれる海上運送状あるいは船荷証券の第一B/L番号に所定識別情報を付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第二B/L番号を生成する第二B/L番号生成部と、
前記第二B/L番号と、前記海上輸入小口貨物のそれぞれの輸入申告に用いる第三B/L番号とを対応付ける第三B/L番号対応付け部と、
前記海上輸入小口貨物が保税蔵置場に搬入されたことに基づいて、前記第一B/L番号を用いて通関情報処理システム(NACCS)に搬入確認登録(BIA)する搬入確認登録部と、
前記貨物数に対応する第二B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第一貨物情報登録部と、
前記貨物数に対応する第二B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第一貨物確認登録部と、
搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報を取得する搬入貨物情報取得部と、
搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する前記第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第二貨物情報登録部と、
搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する前記第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第二貨物確認登録部と、
を備える、
保税貨物管理システム。
【請求項2】
海上輸入小口貨物の貨物情報を、輸出元から取得する貨物情報取得部と、
前記貨物情報に含まれるマスターWBの貨物数に応じて、前記貨物情報に含まれる海上運送状あるいは船荷証券の第一B/L番号に所定識別情報を付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第二B/L番号を生成する第二B/L番号生成部と、
前記第二B/L番号の数が前記貨物数よりも少ない場合に、前記第二B/L番号に前記所定識別情報をさらに付加することで第三B/L番号を生成する第三B/L番号生成部と、
前記第三B/L番号と、前記海上輸入小口貨物のそれぞれの輸入申告に用いる第四B/L番号とを対応付ける第四B/L番号対応付け部と、
前記海上輸入小口貨物が保税蔵置場に搬入されたことに基づいて、前記第一B/L番号を用いて通関情報処理システム(NACCS)に搬入確認登録(BIA)する搬入確認登録部と、
前記貨物数に対応する第二B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第一貨物情報登録部と、
前記貨物数に対応する第二B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第一貨物確認登録部と、
前記貨物数に対応する第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第二貨物情報登録部と、
前記貨物数に対応する第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第二貨物確認登録部と、
搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報を取得する搬入貨物情報取得部と、
搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する前記第四B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第三貨物情報登録部と、
搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する前記第四B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第三貨物確認登録部と、
を備える、
保税貨物管理システム。
【請求項3】
海上輸入小口貨物の貨物情報を、輸出元から取得する貨物情報取得部と、
前記貨物情報に含まれるマスターWBの貨物数に応じて、前記貨物情報に含まれる海上運送状あるいは船荷証券の第一B/L番号に所定識別情報を付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第二B/L番号を生成する第二B/L番号生成部と、
前記第二B/L番号と、前記海上輸入小口貨物のそれぞれの輸入申告に用いる第三B/L番号とを対応付ける第三B/L番号対応付け部と、
前記海上輸入小口貨物が保税蔵置場に搬入されたことに基づいて、前記第一B/L番号を用いて通関情報処理システム(NACCS)に搬入確認登録(BIA)する搬入確認登録部と、
前記貨物数に対応する第二B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第一貨物情報登録部と、
前記貨物数に対応する第二B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第一貨物確認登録部と、
搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報を取得する搬入貨物情報取得部と、
搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する前記第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第二貨物情報登録部と、
搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する前記第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第二貨物確認登録部と、
を備える、
保税貨物管理装置。
【請求項4】
海上輸入小口貨物の貨物情報を、輸出元から取得する貨物情報取得部と、
前記貨物情報に含まれるマスターWBの貨物数に応じて、前記貨物情報に含まれる海上運送状あるいは船荷証券の第一B/L番号に所定識別情報を付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第二B/L番号を生成する第二B/L番号生成部と、
前記第二B/L番号の数が前記貨物数よりも少ない場合に、前記第二B/L番号に前記所定識別情報をさらに付加することで第三B/L番号を生成する第三B/L番号生成部と、
前記第三B/L番号と、前記海上輸入小口貨物のそれぞれの輸入申告に用いる第四B/L番号とを対応付ける第四B/L番号対応付け部と、
前記海上輸入小口貨物が保税蔵置場に搬入されたことに基づいて、前記第一B/L番号を用いて通関情報処理システム(NACCS)に搬入確認登録(BIA)する搬入確認登録部と、
前記貨物数に対応する第二B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第一貨物情報登録部と、
前記貨物数に対応する第二B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第一貨物確認登録部と、
前記貨物数に対応する第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第二貨物情報登録部と、
前記貨物数に対応する第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第二貨物確認登録部と、
搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報を取得する搬入貨物情報取得部と、
搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する前記第四B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第三貨物情報登録部と、
搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する前記第四B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第三貨物確認登録部と、
を備える、
保税貨物管理装置。
【請求項5】
保税貨物管理装置のコンピュータが実行する保税貨物管理方法であって、
海上輸入小口貨物の貨物情報を、輸出元から取得する貨物情報取得ステップと、
前記貨物情報に含まれるマスターWBの貨物数に応じて、前記貨物情報に含まれる海上運送状あるいは船荷証券の第一B/L番号に所定識別情報を付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第二B/L番号を生成する第二B/L番号生成ステップと、
前記第二B/L番号と、前記海上輸入小口貨物のそれぞれの輸入申告に用いる第三B/L番号とを対応付ける第三B/L番号対応付けステップと、
前記海上輸入小口貨物が保税蔵置場に搬入されたことに基づいて、前記第一B/L番号を用いて通関情報処理システム(NACCS)に搬入確認登録(BIA)する搬入確認登録ステップと、
前記貨物数に対応する第二B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第一貨物情報登録ステップと、
前記貨物数に対応する第二B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第一貨物確認登録ステップと、
搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報を取得する搬入貨物情報取得ステップと、
搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する前記第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第二貨物情報登録ステップと、
搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する前記第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第二貨物確認登録ステップと、
を有する、
保税貨物管理方法。
【請求項6】
保税貨物管理装置のコンピュータが実行する保税貨物管理方法であって、
海上輸入小口貨物の貨物情報を、輸出元から取得する貨物情報取得ステップと、
前記貨物情報に含まれるマスターWBの貨物数に応じて、前記貨物情報に含まれる海上運送状あるいは船荷証券の第一B/L番号に所定識別情報を付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第二B/L番号を生成する第二B/L番号生成ステップと、
前記第二B/L番号の数が前記貨物数よりも少ない場合に、前記第二B/L番号に前記所定識別情報をさらに付加することで第三B/L番号を生成する第三B/L番号生成ステップと、
前記第三B/L番号と、前記海上輸入小口貨物のそれぞれの輸入申告に用いる第四B/L番号とを対応付ける第四B/L番号対応付けステップと、
前記海上輸入小口貨物が保税蔵置場に搬入されたことに基づいて、前記第一B/L番号を用いて通関情報処理システム(NACCS)に搬入確認登録(BIA)する搬入確認登録ステップと、
前記貨物数に対応する第二B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第一貨物情報登録ステップと、
前記貨物数に対応する第二B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第一貨物確認登録ステップと、
前記貨物数に対応する第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第二貨物情報登録ステップと、
前記貨物数に対応する第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第二貨物確認登録ステップと、
搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報を取得する搬入貨物情報取得ステップと、
搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する前記第四B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第三貨物情報登録ステップと、
搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する前記第四B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第三貨物確認登録ステップと、
を有する、
保税貨物管理方法。
【請求項7】
保税貨物管理装置のコンピュータが実行させるためのプログラムであって、前記コンピュータに、
海上輸入小口貨物の貨物情報を、輸出元から取得する貨物情報取得ステップと、
前記貨物情報に含まれるマスターWBの貨物数に応じて、前記貨物情報に含まれる海上運送状あるいは船荷証券の第一B/L番号に所定識別情報を付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第二B/L番号を生成する第二B/L番号生成ステップと、
前記第二B/L番号と、前記海上輸入小口貨物のそれぞれの輸入申告に用いる第三B/L番号とを対応付ける第三B/L番号対応付けステップと、
前記海上輸入小口貨物が保税蔵置場に搬入されたことに基づいて、前記第一B/L番号を用いて通関情報処理システム(NACCS)に搬入確認登録(BIA)する搬入確認登録ステップと、
前記貨物数に対応する第二B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第一貨物情報登録ステップと、
前記貨物数に対応する第二B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第一貨物確認登録ステップと、
搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報を取得する搬入貨物情報取得ステップと、
搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する前記第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第二貨物情報登録ステップと、
搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する前記第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第二貨物確認登録ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項8】
保税貨物管理装置のコンピュータが実行させるためのプログラムであって、前記コンピュータに、
海上輸入小口貨物の貨物情報を、輸出元から取得する貨物情報取得ステップと、
前記貨物情報に含まれるマスターWBの貨物数に応じて、前記貨物情報に含まれる海上運送状あるいは船荷証券の第一B/L番号に所定識別情報を付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第二B/L番号を生成する第二B/L番号生成ステップと、
前記第二B/L番号の数が前記貨物数よりも少ない場合に、前記第二B/L番号に前記所定識別情報をさらに付加することで第三B/L番号を生成する第三B/L番号生成ステップと、
前記第三B/L番号と、前記海上輸入小口貨物のそれぞれの輸入申告に用いる第四B/L番号とを対応付ける第四B/L番号対応付けステップと、
前記海上輸入小口貨物が保税蔵置場に搬入されたことに基づいて、前記第一B/L番号を用いて通関情報処理システム(NACCS)に搬入確認登録(BIA)する搬入確認登録ステップと、
前記貨物数に対応する第二B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第一貨物情報登録ステップと、
前記貨物数に対応する第二B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第一貨物確認登録ステップと、
前記貨物数に対応する第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第二貨物情報登録ステップと、
前記貨物数に対応する第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第二貨物確認登録ステップと、
搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報を取得する搬入貨物情報取得ステップと、
搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する前記第四B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第三貨物情報登録ステップと、
搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する前記第四B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第三貨物確認登録ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、税貨物管理システム、保税貨物管理装置、保税貨物管理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
個人輸入などの増加により小口輸入貨物が増加傾向にある。船舶による海上輸入小口貨物の通関業務、保税業務を行うには、輸出入・港湾関連情報処理管理センターが運営・管理する通関情報処理システム(NACCS:Nippon Automated Cargo Clearance System)で輸入申告する必要がある。輸入申告を行うためには、まず、輸入しようとする貨物が積載されたコンテナなどが保税蔵置場に搬入される。保税蔵置場に搬入される貨物は、NACCSに登録する必要がある。1つのコンテナには、1または複数の海上運送状(Sea Waybill)あるいは、船荷証券(Bill of Lading: B/L)に基づいた貨物が含まれる。海上運送状あるいは船荷証券に基づく貨物には、複数の貨物が積載されている。海上運送状あるいは船荷証券は、マスターB/L番号(親B/L番号などとも称する。)と称される識別情報が含まれる。それぞれの貨物には、貨物を識別する識別情報が添付されているが、個人輸入通販貨物を含む小口輸入貨物については、輸入通関するには、マスターB/L番号に紐づくハウスB/L番号を、貨物ごとに発行する必要がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【文献】輸出入・港湾関連情報処理センター株式会社、NACCS業務資料 海上編[保税業務の概要]2020年1月、[online]、[検索日2023年7月1日]、インターネット<URL:https://bbs.naccscenter.com/naccs/dfw/web/_files/00135542/6s_hozei_202001.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
現在のNACCSでは、1つのマスターB/L番号から発行できるハウスB/L番号の上限は99個である。1つのマスターB/L番号に対応する貨物数が上限数を超える場合には、それぞれの貨物に対して人為的にハウスB/L番号を付与する必要があった。このため、海上輸入小口貨物における保税貨物の管理が十分でないという課題があった。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、海上混載小口輸入貨物における保税貨物を適切に管理することができる保税貨物管理システム、保税貨物管理装置、保税貨物管理方法、およびプログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、保税貨物管理システムであって、海上輸入小口貨物の貨物情報を、輸出元から取得する貨物情報取得部と、前記貨物情報に含まれる貨物数に応じて、前記貨物情報に含まれる海上運送状あるいは船荷証券の第一B/L番号に所定識別情報を付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第二B/L番号を生成する第二B/L番号生成部と、前記第二B/L番号と、前記海上輸入小口貨物のそれぞれの輸入申告に用いる第三B/L番号とを対応付ける第三B/L番号対応付け部と、前記海上輸入小口貨物が保税蔵置場に搬入されたことに基づいて、前記第一B/L番号を用いて通関情報処理システム(NACCS)に搬入確認登録(BIA)する搬入確認登録部と、前記貨物数に対応する第二B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第一貨物情報登録部と、前記貨物数に対応する第二B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第一貨物確認登録部と、搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報を取得する搬入貨物情報取得部と、搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する前記第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第二貨物情報登録部と、搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する前記第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第二貨物確認登録部と、を備える、保税貨物管理システムである。
【0007】
また、本発明の一態様は、保税貨物管理装置であって、海上輸入小口貨物の貨物情報を、輸出元から取得する貨物情報取得部と、前記貨物情報に含まれる貨物数に応じて、前記貨物情報に含まれる海上運送状あるいは船荷証券の第一B/L番号に所定識別情報を付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第二B/L番号を生成する第二B/L番号生成部と、前記第二B/L番号と、前記海上輸入小口貨物のそれぞれの輸入申告に用いる第三B/L番号とを対応付ける第三B/L番号対応付け部と、前記海上輸入小口貨物が保税蔵置場に搬入されたことに基づいて、前記第一B/L番号を用いて通関情報処理システム(NACCS)に搬入確認登録(BIA)する搬入確認登録部と、前記貨物数に対応する第二B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第一貨物情報登録部と、前記貨物数に対応する第二B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第一貨物確認登録部と、搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報を取得する搬入貨物情報取得部と、搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する前記第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第二貨物情報登録部と、搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する前記第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第二貨物確認登録部と、を備える、保税貨物管理装置である。
【0008】
また、本発明の一態様は、保税貨物管理装置のコンピュータが実行する保税貨物管理方法であって、海上輸入小口貨物の貨物情報を、輸出元から取得する貨物情報取得ステップと、前記貨物情報に含まれる貨物数に応じて、前記貨物情報に含まれる海上運送状あるいは船荷証券の第一B/L番号に所定識別情報を付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第二B/L番号を生成する第二B/L番号生成ステップと、前記第二B/L番号と、前記海上輸入小口貨物のそれぞれの輸入申告に用いる第三B/L番号とを対応付ける第三B/L番号対応付けステップと、前記海上輸入小口貨物が保税蔵置場に搬入されたことに基づいて、前記第一B/L番号を用いて通関情報処理システム(NACCS)に搬入確認登録(BIA)する搬入確認登録ステップと、前記貨物数に対応する第二B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第一貨物情報登録ステップと、前記貨物数に対応する第二B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第一貨物確認登録ステップと、搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報を取得する搬入貨物情報取得ステップと、搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する前記第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第二貨物情報登録ステップと、搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する前記第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第二貨物確認登録ステップと、を有する、保税貨物管理方法である。
【0009】
また、本発明の一態様は、保税貨物管理装置のコンピュータが実行させるためのプログラムであって、前記コンピュータに、海上輸入小口貨物の貨物情報を、輸出元から取得する貨物情報取得ステップと、前記貨物情報に含まれる貨物数に応じて、前記貨物情報に含まれる海上運送状あるいは船荷証券の第一B/L番号に所定識別情報を付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第二B/L番号を生成する第二B/L番号生成ステップと、前記第二B/L番号と、前記海上輸入小口貨物のそれぞれの輸入申告に用いる第三B/L番号とを対応付ける第三B/L番号対応付けステップと、前記海上輸入小口貨物が保税蔵置場に搬入されたことに基づいて、前記第一B/L番号を用いて通関情報処理システム(NACCS)に搬入確認登録(BIA)する搬入確認登録ステップと、前記貨物数に対応する第二B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第一貨物情報登録ステップと、前記貨物数に対応する第二B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第一貨物確認登録ステップと、搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報を取得する搬入貨物情報取得ステップと、搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する前記第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第二貨物情報登録ステップと、搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する前記第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第二貨物確認登録ステップと、を実行させるためのプログラムである。
【0010】
また、本発明の一態様は、保税貨物管理システムであって、海上輸入小口貨物の貨物情報を、輸出元から取得する貨物情報取得部と、前記貨物情報に含まれるマスターWBの貨物数に応じて、前記貨物情報に含まれる海上運送状あるいは船荷証券の第一B/L番号に所定識別情報を付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第二B/L番号を生成する第二B/L番号生成部と、前記第二B/L番号の数が前記貨物数よりも少ない場合に、前記第二B/L番号に前記所定識別情報をさらに付加することで第三B/L番号を生成する第三B/L番号生成部と、前記第三B/L番号と、前記海上輸入小口貨物のそれぞれの輸入申告に用いる第四B/L番号とを対応付ける第四B/L番号対応付け部と、前記海上輸入小口貨物が保税蔵置場に搬入されたことに基づいて、前記第一B/L番号を用いて通関情報処理システム(NACCS)に搬入確認登録(BIA)する搬入確認登録部と、前記貨物数に対応する第二B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第一貨物情報登録部と、前記貨物数に対応する第二B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第一貨物確認登録部と、前記貨物数に対応する第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第二貨物情報登録部と、前記貨物数に対応する第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第二貨物確認登録部と、搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報を取得する搬入貨物情報取得部と、搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する前記第四B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第三貨物情報登録部と、搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する前記第四B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第三貨物確認登録部と、を備える、保税貨物管理システムである。
【0011】
また、本発明の一態様は、保税貨物管理装置であって、海上輸入小口貨物の貨物情報を、輸出元から取得する貨物情報取得部と、前記貨物情報に含まれるマスターWBの貨物数に応じて、前記貨物情報に含まれる海上運送状あるいは船荷証券の第一B/L番号に所定識別情報を付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第二B/L番号を生成する第二B/L番号生成部と、前記第二B/L番号の数が前記貨物数よりも少ない場合に、前記第二B/L番号に前記所定識別情報をさらに付加することで第三B/L番号を生成する第三B/L番号生成部と、前記第三B/L番号と、前記海上輸入小口貨物のそれぞれの輸入申告に用いる第四B/L番号とを対応付ける第四B/L番号対応付け部と、前記海上輸入小口貨物が保税蔵置場に搬入されたことに基づいて、前記第一B/L番号を用いて通関情報処理システム(NACCS)に搬入確認登録(BIA)する搬入確認登録部と、前記貨物数に対応する第二B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第一貨物情報登録部と、前記貨物数に対応する第二B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第一貨物確認登録部と、前記貨物数に対応する第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第二貨物情報登録部と、前記貨物数に対応する第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第二貨物確認登録部と、搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報を取得する搬入貨物情報取得部と、搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する前記第四B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第三貨物情報登録部と、搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する前記第四B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第三貨物確認登録部と、を備える、保税貨物管理装置である。
【0012】
また、本発明の一態様は、保税貨物管理装置のコンピュータが実行する保税貨物管理方法であって、海上輸入小口貨物の貨物情報を、輸出元から取得する貨物情報取得ステップと、前記貨物情報に含まれるマスターWBの貨物数に応じて、前記貨物情報に含まれる海上運送状あるいは船荷証券の第一B/L番号に所定識別情報を付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第二B/L番号を生成する第二B/L番号生成ステップと、前記第二B/L番号の数が前記貨物数よりも少ない場合に、前記第二B/L番号に前記所定識別情報をさらに付加することで第三B/L番号を生成する第三B/L番号生成ステップと、前記第三B/L番号と、前記海上輸入小口貨物のそれぞれの輸入申告に用いる第四B/L番号とを対応付ける第四B/L番号対応付けステップと、前記海上輸入小口貨物が保税蔵置場に搬入されたことに基づいて、前記第一B/L番号を用いて通関情報処理システム(NACCS)に搬入確認登録(BIA)する搬入確認登録ステップと、前記貨物数に対応する第二B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第一貨物情報登録ステップと、前記貨物数に対応する第二B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第一貨物確認登録ステップと、前記貨物数に対応する第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第二貨物情報登録ステップと、前記貨物数に対応する第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第二貨物確認登録ステップと、搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報を取得する搬入貨物情報取得ステップと、搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する前記第四B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第三貨物情報登録ステップと、搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する前記第四B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第三貨物確認登録ステップと、を有する、保税貨物管理方法である。
【0013】
また、本発明の一態様は、保税貨物管理装置のコンピュータが実行させるためのプログラムであって、前記コンピュータに、海上輸入小口貨物の貨物情報を、輸出元から取得する貨物情報取得ステップと、前記貨物情報に含まれるマスターWBの貨物数に応じて、前記貨物情報に含まれる海上運送状あるいは船荷証券の第一B/L番号に所定識別情報を付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第二B/L番号を生成する第二B/L番号生成ステップと、前記第二B/L番号の数が前記貨物数よりも少ない場合に、前記第二B/L番号に前記所定識別情報をさらに付加することで第三B/L番号を生成する第三B/L番号生成ステップと、前記第三B/L番号と、前記海上輸入小口貨物のそれぞれの輸入申告に用いる第四B/L番号とを対応付ける第四B/L番号対応付けステップと、前記海上輸入小口貨物が保税蔵置場に搬入されたことに基づいて、前記第一B/L番号を用いて通関情報処理システム(NACCS)に搬入確認登録(BIA)する搬入確認登録ステップと、前記貨物数に対応する第二B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第一貨物情報登録ステップと、前記貨物数に対応する第二B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第一貨物確認登録ステップと、前記貨物数に対応する第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第二貨物情報登録ステップと、前記貨物数に対応する第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第二貨物確認登録ステップと、搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報を取得する搬入貨物情報取得ステップと、搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する前記第四B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第三貨物情報登録ステップと、搬入された前記海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する前記第四B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第三貨物確認登録ステップと、を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0014】
本発明の実施形態によれば、海上混載小口輸入貨物における1つのマスターB/L番号あたり大量の保税貨物を適切に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係る保税貨物管理システムSYSの構成の一例を示すシステム構成図である。
【
図2】本実施形態に係る保税貨物管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】本実施形態に係る保税貨物管理装置100において生成される第二B/L番号(子B/L番号)の一例を示す図である。
【
図4】本実施形態に係る保税貨物管理装置100において生成される第三B/L番号(孫B/L番号)の一例を示す図である。
【
図5】本実施形態に係る保税貨物管理装置100において生成される第三B/L番号(孫B/L番号)の他の一例を示す図である。
【
図6】本実施形態に係る保税貨物管理装置100における保税貨物管理処理の一例を示すフローチャートである。
【
図7】本発明の第2の実施形態に係る保税貨物管理システムSYSの構成の一例を示すシステム構成図である。
【
図8】本実施形態に係る保税貨物管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【
図9】本実施形態に係る保税貨物管理装置100において生成される第二B/L番号の一例を示す図である。
【
図10】本実施形態に係る保税貨物管理装置100において生成される第三B/L番号の他の一例を示す図である。
【
図11】本実施形態に係る保税貨物管理装置100において生成される第三B/L番号の他の一例を示す図である。
【
図12】本実施形態に係る保税貨物管理装置100において対応付けられる第四B/L番号の一例を示す図である。
【
図13】本実施形態に係る保税貨物管理装置100において対応付けられる第四B/L番号の他の一例を示す図である。
【
図14】本実施形態に係る保税貨物管理装置100における保税貨物管理処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<第1の実施形態>
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
[保税貨物管理システムの構成]
まず、第1の実施形態に係る保税貨物管理システムSYSについて説明する。
保税貨物管理システムSYSは、外国から海上輸送により日本へ到着する混載貨物であり、輸入通関前の外国貨物のそれぞれに対して、ハウスB/L(Bill of Landing)番号を生成し、生成したハウスB/L番号と、外国貨物と、輸入申告用のB/L番号(4桁の混載貨物用コード(船会社コード、NVOCC貨物用コード、ハウスB/L用コードとも言う)に国内輸送用の送り状番号を追加したもの)との対応付けを行い、外国貨物が外国から出港した後、あるいは日本に到着後に、外国貨物のそれぞれについて、NACCSを利用して輸入申告事項登録(IDA)、輸入申告(IDC)、搬入確認登録(BIA)、貨物情報登録(NVC01)、貨物確認登録(CTS)などを行い、輸入許可されたことに基づいて、国内貨物として輸送されるシステムである。
【0017】
より具体的には、保税貨物管理システムSYSは、海上輸入小口貨物の貨物情報を、輸出元から取得し、貨物情報に含まれる貨物数に応じて、貨物情報に含まれる海上運送状あるいは船荷証券の第一B/L番号に4桁の混載貨物用コード(船会社コード、NVOCC貨物用コード、ハウスB/L用コードとも言う。)および所定識別情報を付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第二B/L番号を生成し、第二B/L番号と、海上輸入小口貨物のそれぞれの輸入申告に用いる第三B/L番号(4桁の混載貨物用コード(船会社コード、NVOCC貨物用コード、ハウスB/L用コードとも言う。)に貨物に貼付された固有番号(送り状番号等)を加えたもの)と、を対応付けるシステムである。また、保税貨物管理システムSYSは、海上輸入小口貨物が保税蔵置場に搬入されたことに基づいて、第一B/L番号を用いて通関情報処理システム(NACCS)に搬入確認登録(BIA)し、貨物数に対応する第二B/L番号を通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)し、貨物数に対応する第二B/L番号を通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)するシステムである。また、保税貨物管理システムSYSは、搬入された海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報を取得し、搬入された海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する第三B/L番号を通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)し、搬入された海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する第三B/L番号を通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)するシステムである。
【0018】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る保税貨物管理システムSYSの構成の一例を示すシステム構成図である。
保税貨物管理システムSYSは、保税貨物管理装置100と、通関情報処理装置200と、を含んで構成される。保税貨物管理装置100と、通関情報処理装置200とは、ネットワークを介して相互に通信可能に接続される。
【0019】
通関情報処理装置200は、通関情報処理システム(NACCS)を運営・管理するサーバ装置である。通関情報処理装置200は、保税貨物管理装置100から各種電文を受信する。また、通関情報処理装置200は、当該電文に対する各種応答電文を保税貨物管理装置100に送信する。
【0020】
保税貨物管理装置100は、外国貨物ごとのB/L番号の生成、管理、輸入事項登録、輸入申告、搬入確認登録、貨物情報登録、貨物確認登録などを行うサーバ装置である。保税貨物管理装置100には、ハンディターミナル(HT)(非図示)が複数接続される。ハンディターミナル(HT)は、審査、検査区分などが表示される表示部と、識別情報をスキャンする読み取り部とを少なくとも備える。保税貨物管理装置100は、各種電文を通関情報処理装置200に送信する。また、保税貨物管理装置100は、各種電文に対応する応答電文を、通関情報処理装置200から受信する。
【0021】
保税貨物管理装置100は、海上輸入小口貨物の貨物情報を、輸出元から取得する。保税貨物管理装置100は、貨物情報に含まれる貨物数に応じて、貨物情報に含まれる海上運送状あるいは船荷証券の第一B/L番号に4桁の混載貨物用コードおよび所定識別情報を付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第二B/L番号を生成する。保税貨物管理装置100は、第二B/L番号と、海上輸入小口貨物のそれぞれの輸入申告に用いる第三B/L番号を対応付ける。保税貨物管理装置100は、海上輸入小口貨物が保税蔵置場に搬入されたことに基づいて、第一B/L番号を用いて通関情報処理システム(NACCS)に搬入確認登録(BIA)する。保税貨物管理装置100は、貨物数に対応する第二B/L番号を通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する。保税貨物管理装置100は、貨物数に対応する第二B/L番号を通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する。保税貨物管理装置100は、搬入された海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報をハンディターミナル(HT)が読み取ることで取得する。保税貨物管理装置100は、搬入された海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する。保税貨物管理装置100は、搬入された海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する第三B/L番号を通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する。
【0022】
このようにすることで、保税貨物管理装置100は、第一B/L番号に基づいて、輸入申告に用いる第三B/L番号を対応付けて、貨物情報登録(NVC01)や貨物確認登録(CTS)することができる。そのため、保税貨物管理装置100は、海上輸入小口貨物における保税貨物を適切に管理することができる。また、保税貨物管理装置100は、輸入申告に用いる第三B/L番号の対応付けなどを円滑に行うことができるため、輸入貨物を円滑に配送することができる。
【0023】
次いで、保税貨物管理装置100について説明する。
【0024】
図2は、本実施形態に係る保税貨物管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
保税貨物管理装置100は、通信部11と、記憶部12と、入力部13と、出力部14と、制御部15と、を含んで構成される。
通信部11と、通信部11と、記憶部12と、入力部13と、出力部14と、制御部15とは、バスを介して相互に接続される。
【0025】
通信部11は、ネットワークを介して通関情報処理装置200、ハンディターミナル(HT)などの他の装置と通信する機能を有する。通信部11は、制御部15によって制御され、制御部15から出力される各種情報を他の装置に送信する。通信部11は、他の装置から送信された各種情報を受信し、受信した各種情報を制御部15に出力する。
【0026】
記憶部12は、各種情報を記憶する。
例えば、記憶部12は、貨物情報121と、電文データ122と、を記憶する。
貨物情報121は、輸出元から取得した海上輸入小口貨物の貨物情報、海上運送状あるいは船荷証券の第一B/L番号に4桁の混載貨物用コードおよび所定識別情報を付加することで生成された第二B/L番号、輸入申告に用いる第三B/L番号などが対応付けられた情報である。
【0027】
電文データ122は、輸入申告事項の電文データ、輸入申告の電文データ、搬入確認登録の電文データ、第一貨物情報登録の電文データ、第一貨物確認登録の電文データ、第二貨物情報登録の電文データ、第二貨物確認登録の電文データなどの各種電文データである。
【0028】
入力部13は、マウス、キーボード、タッチパネル、マイクなどの入力装置である。
【0029】
出力部14は、表示部、スピーカなどの出力装置である。
【0030】
制御部15は、保税貨物管理装置100の各部の処理を制御し、保税貨物管理装置100の機能を発揮する。制御部15は、専用のハードウェアで構成されてもよいが、汎用のコンピュータシステムで構成されてもよい。コンピュータシステムは、少なくとも演算処理装置と記憶媒体を備える。演算処理装置として、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサが適用されうる。当該記憶媒体として記憶部(不図示)とフラッシュメモリ(不図示)が用いられる。演算処理装置は、例えば、フラッシュメモリに予め記憶されたプログラムを読み出し、読み出したプログラムを記憶部に展開する。演算処理装置は、記憶部に展開されたプログラムを実行して制御部15の機能を実現する。
【0031】
なお、ここで言うCPUは、プロセッサ一般のことを示すものであって、狭義のいわゆるCPUと呼ばれるデバイスのことだけではなく、例えばGPUやDSP等も含む。また、ここで言うCPUは、一つのプロセッサで実現されることに限られず、同じ、または異なる種類の複数のプロセッサを組み合わせることで実現されてもよい。
【0032】
制御部15は、貨物情報取得部151と、採番部152と、通関処理部153と、保税処理部154と、を含んで構成される。
貨物情報取得部151は、輸出元から海上輸入小口貨物の貨物情報を取得する。貨物情報取得部151は、貨物情報を採番部152に出力する。また、貨物情報取得部151は、貨物情報を記憶部12に記憶させる。
【0033】
採番部152は、第二B/L番号生成部1521と、第三B/L番号対応付け部1522と、を含んで構成される。
第二B/L番号生成部1521は、貨物情報が入力されると、第一B/L番号に4桁の混載貨物用コードおよび所定識別情報を付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第二B/L番号を生成する。貨物情報には、海上運送状あるいは船荷証券の第一B/L番号、貨物数、貨物ごとの識別番号などが含まれる。第一B/L番号は、マスターB/L番号、親B/L番号などとも称される。所定識別情報は、例えばAA、AB、AC、…、BA、BB、BC、…、DA、DB、DC、…、DS、DT、DUなどのアルファベット2文字から成る99種類の識別情報である。なお、所定識別情報は、数字であってもよいし、任意の文字列であってもよい。
【0034】
第二B/L番号生成部1521は、貨物数に応じた第二B/L番号を、第一B/L番号に基づいて生成する。ここで、第二B/L番号は、子B/L番号とも称される。子B/L番号は、親B/L番号に基づいて、NACCSにおける上限数である99個まで生成可能である。第二B/L番号生成部1521は、貨物数が99個以下であれば、子B/L番号を第二B/L番号として、第三B/L番号対応付け部1522に出力する。
【0035】
ここで、本実施形態では、例えば1つのコンテナに複数のマスターWBが積載されている場合について説明する。また、第一B/L番号は、それぞれのマスターWBごとに付与されていることを想定する。また、第二B/L番号生成部1521は、貨物数に応じた数量の第二B/L番号を生成する場合について説明する。具体的には、例えば貨物数が3000個であれば、第二B/L番号生成部1521は、第一B/L番号に31種類の所定識別情報を付加して31個の第二B/L番号を生成する。ここで、第二B/L番号生成部1521が生成する第二B/L番号は、ダミーB/L番号である。
【0036】
第三B/L番号対応付け部1522は、第二B/L番号が入力されると、第二B/L番号と、輸入申告に用いる第三B/L番号と、貨物の識別情報とを、貨物ごとに対応付けて貨物情報として記憶部12に記憶させる。第三B/L番号は、ハウスB/L番号やトラッキング番号とも称される。
【0037】
通関処理部153は、記憶部12に記憶された貨物情報を参照して、貨物ごとに輸入申告用の第三B/L番号を用いて予備申告などの通関処理を行う。また、通関処理部153は、記憶部12に記憶された貨物情報を参照して、貨物ごとに輸入申告用の第三B/L番号を用いて輸入申告事項登録、輸入申告などの通関処理を行う。
【0038】
保税処理部154は、保税処理を行う。
保税処理部154は、搬入確認登録部1541と、第一貨物情報登録部1542と、第一貨物確認登録部1543と、搬入貨物情報取得部1544と、第二貨物情報登録部1545と、第二貨物確認登録部1546と、許可取得部1547と、を含んで構成される。
【0039】
搬入確認登録部1541は、保税蔵置場に外国貨物、例えばコンテナが搬入(保税輸送(OLT))されると、マスターWB単位で、NACCSに搬入確認登録(BIA)する。ここで、コンテナには、複数のマスターWBが積載される場合がある。搬入確認登録部1541は、NACCSに搬入確認登録(BIA)するための電文データを生成し、NACCSに送信する。搬入確認登録部1541は、生成した電文データを記憶部12に記憶させる。
【0040】
第一貨物情報登録部1542は、搬入確認登録(BIA)されたことに基づいて、第二B/L番号(子B/L番号)を用いてNACCSに貨物情報登録(NVC01)する。また、第二貨物情報登録部1545は、第三B/L番号(孫B/L番号)を用いてNACCSに貨物情報登録(NVC01)する。第二B/L番号(子B/L番号)を用いてNACCSに貨物情報登録(NVC01)、第三B/L番号(孫B/L番号)を用いてNACCSに貨物情報登録(NVC01)とは、第二B/L番号(子B/L番号)、第三B/L番号(孫B/L番号)を用いてNACCSに貨物情報登録するための電文データを生成し、生成した電文データをNACCSに送信することである。第一貨物情報登録部1542は、生成した電文データを記憶部12に記憶させる。
【0041】
第一貨物確認登録部1543は、第二B/L番号(子B/L番号)を用いてNACCSに貨物情報登録(NVC01)されたことに基づいて、NACCSに貨物確認登録(CTS)する。また、第一貨物確認登録部1543は、第三B/L番号(孫B/L番号)を用いてNACCSに貨物情報登録(NVC01)されたことに基づいて、NACCSに貨物確認登録(CTS)する。NACCSに貨物確認登録(CTS)とは、NACCSに貨物確認登録(CTS)するための電文データを生成し、生成した電文データをNACCSに送信することである。第一貨物確認登録部1543は、生成した電文データを記憶部12に記憶させる。
【0042】
搬入貨物情報取得部1544は、貨物ごとにハンディターミナル(HT)によって読み取られた(スキャンされた)貨物ごとに添付された輸入申告用の第三B/L番号を生成するための固有番号(送り状番号等)を取得する。なお、貨物情報に登録されていない貨物に対しては、以降の処理は実行されない。
【0043】
第二貨物情報登録部1545は、貨物に添付された輸入申告用の第三B/L番号を生成するための固有番号(送り状番号等)が取得されると、当該99件ごとに、輸入申告用の第三B/L番号を用いてNACCSに貨物情報登録(NVC01)する。また、第二貨物情報登録部1545は、保税蔵置場への搬入終了時に99件に満たない分の貨物に添付された輸入申告用の第三B/L番号、及び予め対応付けされていない輸入申告用の第三B/L番号がある場合には当該対応付けされていない輸入申告用の第三B/L番号を用いて、NACCSに貨物情報登録(NVC01)する。輸入申告用の第三B/L番号を用いてNACCSに貨物情報登録(NVC01)とは、輸入申告用の第三B/L番号を用いてNACCSに貨物情報登録するための電文データを生成し、生成した電文データをNACCSに送信することである。第二貨物情報登録部1545は、生成した電文データを記憶部12に記憶させる。
【0044】
第二貨物確認登録部1546は、輸入申告用の第三B/L番号を用いてNACCSに貨物情報登録(NVC01)されたことに基づいて、99件ごとに、輸入申告用の第三B/L番号を用いてNACCSに貨物確認登録(CTS)する。また、第二貨物確認登録部1546は、保税蔵置場への搬入終了時に99件に満たない分の貨物に添付された輸入申告用の第三B/L番号、及び予め対応付けされていない輸入申告用の第三B/L番号がある場合には当該対応付けされていない輸入申告用の第三B/L番号を用いてNACCSに貨物情報登録(NVC01)されたことに基づいて、輸入申告用の第三B/L番号を用いてNACCSに貨物確認登録(CTS)する。第三B/L番号を用いてNACCSに貨物確認登録(CTS)とは、輸入申告用の第三B/L番号を用いてNACCSに貨物確認登録するための電文データを生成し、生成した電文データをNACCSに送信することである。第二貨物確認登録部1546は、生成した電文データを記憶部12に記憶させる。
【0045】
許可取得部1547は、輸入申告用の第三B/L番号ごとの輸入許可をNACCSから取得する。
【0046】
次いで、第二B/L番号の生成および第三B/L番号の対応付けの一例について説明する。
【0047】
図3は、本実施形態に係る保税貨物管理装置100において生成される第二B/L番号(子B/L番号)の一例を示す図である。
図示する例において、親B/L番号は、第一B/L番号である。親B/L番号が、例えば「YAMATO111111」、4桁の混載貨物用コードが「YGF5」である場合、第二B/L番号生成部1521は、貨物情報が入力されると、第一B/L番号「YAMATO111111」に4桁の混載貨物用コード(YGF5)および所定識別情報AAを付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第二B/L番号「YGF5YAMATO111111AA」を生成する。また、第二B/L番号生成部1521は、第一B/L番号「YAMATO111111」に4桁の混載貨物用コード(YGF5)および所定識別情報ABを付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第二B/L番号「YGF5YAMATO111111AB」を生成する。また、第二B/L番号生成部1521は、第一B/L番号「YAMATO111111」に4桁の混載貨物用コード(YGF5)および所定識別情報ACを付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第二B/L番号「YGF5YAMATO111111AC」を生成する。
このように、第二B/L番号生成部1521は、「A」に対して「A」から「Z」、「B」に対して「A」から「Z」、「C」に対して「A」から「Z」、「D」に対して「A」から「U」、のように、2文字のアルファベットからなる所定識別情報および4桁の混載貨物用コード(YGF5)を、第一B/L番号に付加することで、第二B/L番号(子B/L番号)を生成する。
ここで、NVC01回数とは、NVC01の送信回数である。1回のNVC01送信で送信可能な子B/L番号は、最大20個である。
【0048】
図4、
図5は、本実施形態に係る保税貨物管理装置100において生成される第三B/L番号(孫B/L番号)の一例を示す図である。
図示する例において、子B/L番号は、
図3に示した第二B/L番号(子B/L番号)と対応する。ハンディターミナルHTが読み取った固有番号(送り状番号等)が「10000000001」である場合、第三B/L番号対応付け部1522は、貨物情報が入力されると、「10000000001」に4桁の混載貨物用コードを付加することで貨物ごとの識別情報と対応するひ孫B/L番号(ハウスB/L番号)「YGF510000000001」を対応付ける。また、第三B/L番号対応付け部1522は、ハンディターミナルHTが読み取った固有番号(送り状番号等)が「1000000002」である場合、4桁の混載貨物用コードを付加することで貨物ごとの識別情報と対応する孫B/L番号「YGF51000000002」を対応付ける。また、第三B/L番号対応付け部1522は、ハンディターミナルHTが読み取った固有番号(送り状番号等)が「10000000003」である場合、4桁の混載貨物用コードを付加することで貨物ごとの識別情報と対応する孫B/L番号「YGF51000000003」を対応付ける。
ここで、孫B/L番号は、既に発行済みのハウスB/L番号であってもよいし、新たに発番されるハウスB/L番号であってもよい。
【0049】
次いで、保税貨物管理装置100における保税貨物管理処理について説明する。
図6は、本実施形態に係る保税貨物管理装置100における保税貨物管理処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS101において、保税貨物管理装置100は、輸出元から海上輸入小口貨物の貨物情報を取得する。その後、保税貨物管理装置100は、ステップS102の処理を実行する。
【0050】
ステップS102において、保税貨物管理装置100は、マスターWB単位で、第一B/L番号を用いてNACCSに搬入確認登録(BIA)する。その後、保税貨物管理装置100は、ステップS103の処理を実行する。
【0051】
ステップS103において、保税貨物管理装置100は、貨物数に応じて第二B/L番号を生成する。その後、保税貨物管理装置100は、ステップS104の処理を実行する。
【0052】
ステップS104において、保税貨物管理装置100は、第二B/L番号と第三B/L番号とを対応付けて記憶部12に記憶させる。その後、保税貨物管理装置100は、ステップS105の処理を実行する。
【0053】
ステップS105において、保税貨物管理装置100は、第二B/L番号を用いて第一貨物情報登録(NVC01)する。その後、保税貨物管理装置100は、ステップS106の処理を実行する。
【0054】
ステップS106において、保税貨物管理装置100は、第二B/L番号を用いて第一貨物確認登録(CTS)する。その後、保税貨物管理装置100は、ステップS107の処理を実行する。
【0055】
ステップS107において、保税貨物管理装置100は、搬入貨物情報をスキャンされたことに基づいて、第三B/L番号を取得する。その後、保税貨物管理装置100は、ステップS108の処理を実行する。
【0056】
ステップS108において、保税貨物管理装置100は、第三B/L番号を用いて第二貨物情報登録(NVC01)する。その後、保税貨物管理装置100は、ステップS109の処理を実行する。
【0057】
ステップS109において、保税貨物管理装置100は、第三B/L番号を用いて第二貨物確認登録(CTS)する。その後、保税貨物管理装置100は、ステップS110の処理を実行する。
【0058】
ステップS110において、保税貨物管理装置100は、貨物ごとに輸入許可を取得する。その後、保税貨物管理装置100は、
図8に係る保税貨物管理処理を実行する。
【0059】
このように、本実施形態に係る保税貨物管理システムSYSは、海上輸入小口貨物の貨物情報を、輸出元から取得する貨物情報取得部151と、貨物情報に含まれるマスターWBの貨物数に応じて、貨物情報に含まれる海上運送状あるいは船荷証券の第一B/L番号に所定識別情報を付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第二B/L番号を生成する第二B/L番号生成部1521と、第二B/L番号と、海上輸入小口貨物のそれぞれの輸入申告に用いる第三B/L番号と、を対応付ける第三B/L番号対応付け部1522と、海上輸入小口貨物が保税蔵置場に搬入されたことに基づいて、第一B/L番号を用いて通関情報処理システム(NACCS)に搬入確認登録(BIA)する搬入確認登録部1541と、貨物数に対応する第二B/L番号を通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第一貨物情報登録部1542と、貨物数に対応する第二B/L番号を通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第一貨物確認登録部1543と、搬入された海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報を取得する搬入貨物情報取得部1544と、搬入された海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する第三B/L番号を通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第二貨物情報登録部1545と、搬入された海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第二貨物確認登録部1546と、を備える。
【0060】
このようにすることで、保税貨物管理装置100は、海上混載小口輸入貨物における1マスターB/L番号あたり9,801個までの大量の保税貨物を適切に管理することができる。
また、保税貨物管理装置100は、第一B/L番号に基づいて、輸入申告に用いる第三B/L番号を対応付けて、貨物情報登録(NVC01)や貨物確認登録(CTS)することができる。そのため、保税貨物管理装置100は、海上輸入小口貨物における保税貨物を適切に管理することができる。また、保税貨物管理装置100は、輸入申告に用いる第三B/L番号の対応付けなどを円滑に行うことができるため、輸入貨物を円滑に配送することができる。
【0061】
また、上記保税貨物管理システムSYSにおいて、第二B/L番号生成部1521は、貨物数に応じて、第一B/L番号に所定識別情報を付加することで子B/L番号を生成し、子B/L番号の数が貨物数よりも少ない場合に、子B/L番号に前記所定識別情報をさらに付加することで孫B/L番号を、第二B/L番号として生成する。
【0062】
このようにすることで、混載貨物数が増加した場合であっても保税貨物を適切に管理することができる。
【0063】
また、本実施形態に係る保税貨物管理装置100は、海上輸入小口貨物の貨物情報を、輸出元から取得する貨物情報取得部151と、貨物情報に含まれるマスターWBの貨物数に応じて、貨物情報に含まれる海上運送状あるいは船荷証券の第一B/L番号に所定識別情報を付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第二B/L番号を生成する第二B/L番号生成部1521と、第二B/L番号と、海上輸入小口貨物のそれぞれの輸入申告に用いる第三B/L番号とを対応付ける第三B/L番号対応付け部1522と、海上輸入小口貨物が保税蔵置場に搬入されたことに基づいて、第一B/L番号を用いて通関情報処理システム(NACCS)に搬入確認登録(BIA)する搬入確認登録部1541と、貨物数に対応する第二B/L番号を通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第一貨物情報登録部1542と、貨物数に対応する第二B/L番号を通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第一貨物確認登録部1543と、搬入された海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報を取得する搬入貨物情報取得部1544と、搬入された海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する第三B/L番号を通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第二貨物情報登録部1545と、搬入された海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第二貨物確認登録部1546と、を備える。
【0064】
このようにすることで、保税貨物管理装置100は、第一B/L番号に基づいて、輸入申告に用いる第三B/L番号を対応付けて、貨物情報登録(NVC01)や貨物確認登録(CTS)することができる。そのため、保税貨物管理装置100は、海上輸入小口貨物における保税貨物を適切に管理することができる。また、保税貨物管理装置100は、輸入申告に用いる第三B/L番号の対応付けなどを円滑に行うことができるため、輸入貨物を円滑に配送することができる。
【0065】
<第2の実施形態>
次いで、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態では、第二B/L番号、第三B/L番号をダミーB/L番号として生成し、輸入申告用の第四B/L番号を対応ける場合の一例について説明する。
【0066】
[保税貨物管理システムの構成]
まず、第2の実施形態に係る保税貨物管理システムSYSについて説明する。
保税貨物管理システムSYSは、外国から海上輸送により日本へ到着する混載貨物であり、輸入通関前の外国貨物のそれぞれに対して、ハウスB/L(Bill of Landing)番号を生成し、生成したハウスB/L番号と、外国貨物と輸入貨物のB/L番号(4桁の混載貨物用コード(船会社コード、NVOCC貨物用コード、ハウスB/L用コードとも言う)に国内輸送用の送り状番号を追加したもの)との対応付けを行い、外国貨物が外国から出港した後、あるいは日本に到着後に、外国貨物のそれぞれについて、NACCSを利用して輸入申告事項登録(IDA)、輸入申告(IDC)、搬入確認登録(BIA)、貨物情報登録(NVC01)、貨物確認登録(CTS)などを行い、輸入許可されたことに基づいて、国内貨物として輸送されるシステムである。
【0067】
より具体的には、保税貨物管理システムSYSは、海上輸入小口貨物の貨物情報を、輸出元から取得し、貨物情報に含まれる貨物数に応じて、貨物情報に含まれる海上運送状あるいは船荷証券の第一B/L番号に4桁の混載貨物用コード(船会社コード、NVOCC貨物用コード、ハウスB/L用コードとも言う。)および所定識別情報を付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第二B/L番号、第二B/L番号に所定識別情報をさらに付加することで第三B/L番号を生成し、第三B/L番号と、海上輸入小口貨物のそれぞれの輸入申告に用いる第四B/L番号(4桁の混載貨物用コード(船会社コード、NVOCC貨物用コード、ハウスB/L用コードとも言う。)に貨物に貼付された固有番号(送り状番号等)を加えたもの)と、を対応付けるシステムである。また、保税貨物管理システムSYSは、海上輸入小口貨物が保税蔵置場に搬入されたことに基づいて、第一B/L番号を用いて通関情報処理システム(NACCS)に搬入確認登録(BIA)し、貨物数に対応する第二B/L番号を通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)し、貨物数に対応する第二B/L番号を通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)するシステムである。また、保税貨物管理システムSYSは、貨物数に対応する第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)し、貨物数に対応する第三B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)するシステムである。また、保税貨物管理システムSYSは、搬入された海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報を取得し、搬入された海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する第四B/L番号を通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)し、搬入された海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する第四B/L番号を通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)するシステムである。
【0068】
図7は、本発明の第2の実施形態に係る保税貨物管理システムSYSの構成の一例を示すシステム構成図である。
保税貨物管理システムSYSは、保税貨物管理装置100と、通関情報処理装置200と、を含んで構成される。保税貨物管理装置100と、通関情報処理装置200とは、ネットワークを介して相互に通信可能に接続される。
【0069】
通関情報処理装置200は、通関情報処理システム(NACCS)を運営・管理するサーバ装置である。通関情報処理装置200は、保税貨物管理装置100から各種電文を受信する。また、通関情報処理装置200は、当該電文に対する各種応答電文を保税貨物管理装置100に送信する。
【0070】
保税貨物管理装置100は、外国貨物ごとのB/L番号の生成、管理、輸入事項登録、輸入申告、搬入確認登録、貨物情報登録、貨物確認登録などを行うサーバ装置である。保税貨物管理装置100には、ハンディターミナルHT(非図示)が複数接続される。ハンディターミナルHTは、審査、検査区分などが表示される表示部と、識別情報をスキャンする読み取り部とを少なくとも備える。保税貨物管理装置100は、各種電文を通関情報処理装置200に送信する。また、保税貨物管理装置100は、各種電文に対応する応答電文を、通関情報処理装置200から受信する。
【0071】
保税貨物管理装置100は、海上輸入小口貨物の貨物情報を、輸出元から取得する。保税貨物管理装置100は、貨物情報に含まれる貨物数に応じて、貨物情報に含まれる海上運送状あるいは船荷証券の第一B/L番号に4桁の混載貨物用コードおよび所定識別情報を付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第二B/L番号を生成する。また、保税貨物管理装置100は、第二B/L番号に所定識別情報をさらに付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第三B/L番号を生成する。保税貨物管理装置100は、第三B/L番号と、海上輸入小口貨物のそれぞれの輸入申告に用いる第四B/L番号(4桁の混載貨物用コードに貨物に貼付された固有番号(送り状番号等)を加えたもの)を生成し対応付ける。保税貨物管理装置100は、海上輸入小口貨物が保税蔵置場に搬入されたことに基づいて、第一B/L番号を用いて通関情報処理システム(NACCS)に搬入確認登録(BIA)する。保税貨物管理装置100は、貨物数に対応する第二B/L番号を通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する。保税貨物管理装置100は、貨物数に対応する第二B/L番号を通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する。保税貨物管理装置100は、貨物数に対応する第三B/L番号を通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する。保税貨物管理装置100は、貨物数に対応する第三B/L番号を通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する。保税貨物管理装置100は、搬入された海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報をハンディターミナルHTが読み取ることで取得する。保税貨物管理装置100は、搬入された海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する第四B/L番号を前記通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する。保税貨物管理装置100は、搬入された海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する第四B/L番号を通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する。
【0072】
このようにすることで、保税貨物管理装置100は、第一B/L番号に基づいて、輸入申告に用いる第四B/L番号を対応付けて、貨物情報登録(NVC01)や貨物確認登録(CTS)することができる。そのため、保税貨物管理装置100は、海上輸入小口貨物における保税貨物を適切に管理することができる。また、保税貨物管理装置100は、輸入申告に用いる第四B/L番号の対応付けなどを円滑に行うことができるため、輸入貨物を円滑に配送することができる。
【0073】
次いで、保税貨物管理装置100について説明する。
【0074】
図8は、本実施形態に係る保税貨物管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
保税貨物管理装置100は、通信部11と、記憶部12と、入力部13と、出力部14と、制御部15と、を含んで構成される。
通信部11と、通信部11と、記憶部12と、入力部13と、出力部14と、制御部15とは、バスを介して相互に接続される。
【0075】
通信部11は、ネットワークを介して通関情報処理装置200、ハンディターミナルHTなどの他の装置と通信する機能を有する。通信部11は、制御部15によって制御され、制御部15から出力される各種情報を他の装置に送信する。通信部11は、他の装置から送信された各種情報を受信し、受信した各種情報を制御部15に出力する。
【0076】
記憶部12は、各種情報を記憶する。
例えば、記憶部12は、貨物情報121と、電文データ122と、を記憶する。
貨物情報121は、輸出元から取得した海上輸入小口貨物の貨物情報、海上運送状あるいは船荷証券の第一B/L番号に4桁の混載貨物用コードおよび所定識別情報を付加することで生成された第二B/L番号、第二B/L番号に所定識別情報をさらに付加することで生成された第三B/L番号、第三B/L番号に対応する輸入申告に用いる第四B/L番号などが対応付けられた情報である。
【0077】
電文データ122は、輸入申告事項の電文データ、輸入申告の電文データ、搬入確認登録の電文データ、第一貨物情報登録の電文データ、第一貨物確認登録の電文データ、第二貨物情報登録の電文データ、第二貨物確認登録の電文データなどの各種電文データである。
【0078】
入力部13は、マウス、キーボード、タッチパネル、マイクなどの入力装置である。
【0079】
出力部14は、表示部、スピーカなどの出力装置である。
【0080】
制御部15は、保税貨物管理装置100の各部の処理を制御し、保税貨物管理装置100の機能を発揮する。制御部15は、専用のハードウェアで構成されてもよいが、汎用のコンピュータシステムで構成されてもよい。コンピュータシステムは、少なくとも演算処理装置と記憶媒体を備える。演算処理装置として、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサが適用されうる。当該記憶媒体として記憶部(不図示)とフラッシュメモリ(不図示)が用いられる。演算処理装置は、例えば、フラッシュメモリに予め記憶されたプログラムを読み出し、読み出したプログラムを記憶部に展開する。演算処理装置は、記憶部に展開されたプログラムを実行して制御部15の機能を実現する。
【0081】
なお、ここで言うCPUは、プロセッサ一般のことを示すものであって、狭義のいわゆるCPUと呼ばれるデバイスのことだけではなく、例えばGPUやDSP等も含む。また、ここで言うCPUは、一つのプロセッサで実現されることに限られず、同じ、または異なる種類の複数のプロセッサを組み合わせることで実現されてもよい。
【0082】
制御部15は、貨物情報取得部151と、採番部152と、通関処理部153と、保税処理部154と、を含んで構成される。
貨物情報取得部151は、輸出元から海上輸入小口貨物の貨物情報を取得する。貨物情報取得部151は、貨物情報を採番部152に出力する。また、貨物情報取得部151は、貨物情報を記憶部12に記憶させる。
【0083】
採番部152は、第二B/L番号生成部1521と、第三B/L番号生成部1523と、第四B/L番号対応付け部1524と、を含んで構成される。
第二B/L番号生成部1521は、貨物情報が入力されると、第一B/L番号に4桁の混載貨物用コードおよび所定識別情報を付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第二B/L番号を生成する。貨物情報には、海上運送状あるいは船荷証券の第一B/L番号、貨物数、貨物ごとの識別番号などが含まれる。第一B/L番号は、マスターB/L番号、親B/L番号などとも称される。所定識別情報は、例えばAA、AB、AC、…、BA、BB、BC、…、DA、DB、DC、…、DS、DT、DUなどのアルファベット2文字から成る99種類の識別情報である。なお、所定識別情報は、数字であってもよいし、任意の文字列であってもよい。
【0084】
第二B/L番号生成部1521は、貨物数に応じた第二B/L番号を、第一B/L番号に基づいて生成する。ここで、第二B/L番号は、子B/L番号とも称される。子B/L番号は、親B/L番号に基づいて、NACCSにおける上限数である99個まで生成可能である。第二B/L番号生成部1521は、子B/L番号を第二B/L番号として、第三B/L番号生成部1523に出力する。
【0085】
第三B/L番号生成部1523は、貨物数が100個以上であれば、子B/L番号に所定識別情報をさらに付加して孫B/L番号(第三B/L番号)を生成する。第三B/L番号生成部1523は、第二B/L番号に所定識別情報AAを付加した子B/L番号に、AA、AB、AC、…、BA、BB、BC、…、DA、DB、DC、…、DS、DT、DUをそれぞれ付加して孫B/L番号を生成する。孫B/L番号は、子B/L番号ごとに最大99個まで生成可能である。第三B/L番号生成部1523は、貨物数に応じて、不足なく孫B/L番号を生成する。第三B/L番号生成部1523は、孫B/L番号を第三B/L番号として、第四B/L番号対応付け部1524に出力する。
【0086】
ここで、本実施形態では、例えば1つのコンテナに複数のマスターWBが積載されている場合について説明する。また、第一B/L番号は、それぞれのマスターWBごとに付与されていることを想定する。また、第二B/L番号生成部1521は、子B/L番号を必要最小数、例えば1個生成し、第三B/L番号生成部1523は、貨物数に応じた数量の孫B/L番号を生成する場合について説明する。具体的には、例えば貨物数が3000個であれば、第二B/L番号生成部1521は、子B/L番号を1個を第二B/L番号として生成し、第三B/L番号生成部1523は、子B/L番号に31種類の所定識別情報を付加して3096個の孫B/L番号を第三B/L番号として生成する。ここで、第二B/L番号生成部1521、第三B/L番号生成部1523が生成する第二B/L番号、第三B/L番号は、ダミーB/L番号である。
【0087】
第四B/L番号対応付け部1524は、第三B/L番号が入力されると、第三B/L番号と、輸入申告に用いる第四B/L番号と、貨物の識別情報とを、貨物ごとに対応付けて貨物情報として記憶部12に記憶させる。
【0088】
通関処理部153は、記憶部12に記憶された貨物情報を参照して、貨物ごとに輸入申告用の第四B/L番号を用いて予備申告などの通関処理を行う。また、通関処理部153は、記憶部12に記憶された貨物情報を参照して、貨物ごとに輸入申告用の第四B/L番号を用いて輸入申告事項登録、輸入申告などの通関処理を行う。
【0089】
保税処理部154は、保税処理を行う。
保税処理部154は、搬入確認登録部1541と、第一貨物情報登録部1542と、第一貨物確認登録部1543と、第二貨物情報登録部1544Aと、第二貨物確認登録部1545Aと、搬入貨物情報取得部1546Aと、第三貨物情報登録部1547Aと、第三貨物確認登録部1548Aと、許可取得部1549Aと、を含んで構成される。
【0090】
搬入確認登録部1541は、保税蔵置場に外国貨物、例えばコンテナが搬入(保税輸送(OLT))されると、マスターWB単位で、NACCSに搬入確認登録(BIA)する。ここで、コンテナには、複数のマスターWBが積載される場合がある。搬入確認登録部1541は、NACCSに搬入確認登録(BIA)するための電文データを生成し、NACCSに送信する。搬入確認登録部1541は、生成した電文データを記憶部12に記憶させる。
【0091】
第一貨物情報登録部1542は、搬入確認登録(BIA)されたことに基づいて、第二B/L番号(子B/L番号)を用いてNACCSに貨物情報登録(NVC01)する。また、第二貨物情報登録部1544Aは、第二B/L番号(孫B/L番号)を用いてNACCSに貨物情報登録(NVC01)する。第三貨物情報登録部1547Aは、第四B/L番号(ひ孫B/L番号)を用いてNACCSに貨物情報登録(NVC01)する。第二B/L番号(子B/L番号)を用いてNACCSに貨物情報登録(NVC01)、第三B/L番号(孫B/L番号)を用いてNACCSに貨物情報登録(NVC01)、第四B/L番号(ひ孫B/L番号)を用いてNACCSに貨物情報登録(NVC01)とは、第二B/L番号(子B/L番号)、第三B/L番号(孫B/L番号)、第四B/L番号(ひ孫B/L番号)を用いてNACCSに貨物情報登録するための電文データを生成し、生成した電文データをNACCSに送信することである。第一貨物情報登録部1542、第二貨物情報登録部1544A、第三貨物情報登録部1547Aは、生成した電文データを記憶部12に記憶させる。
【0092】
第一貨物確認登録部1543は、第二B/L番号(子B/L番号)を用いてNACCSに貨物情報登録(NVC01)されたことに基づいて、NACCSに貨物確認登録(CTS)する。また、第二貨物確認登録部1545Aは、第三B/L番号(孫B/L番号)を用いてNACCSに貨物情報登録(NVC01)されたことに基づいて、NACCSに貨物確認登録(CTS)する。第三貨物確認登録部1548Aは、第三B/L番号(ひ孫B/L番号)を用いてNACCSに貨物情報登録(NVC01)されたことに基づいて、NACCSに貨物確認登録(CTS)する。NACCSに貨物確認登録(CTS)とは、NACCSに貨物確認登録(CTS)するための電文データを生成し、生成した電文データをNACCSに送信することである。第一貨物確認登録部1543、第二貨物確認登録部1545A、第三貨物確認登録部1548Aは、生成した電文データを記憶部12に記憶させる。
【0093】
搬入貨物情報取得部1546Aは、貨物ごとにハンディターミナル(HT)によって読み取られた(スキャン)された貨物ごとに添付された輸入申告用の第四B/L番号を生成するための固有番号(送り状番号等)を取得する。なお、貨物情報に登録されていない貨物に対しては、以降の処理は実行されない。
【0094】
許可取得部1549Aは、輸入申告用の第四B/L番号ごとの輸入許可をNACCSから取得する。
【0095】
次いで、第二B/L番号、第三B/L番号の生成および第四B/L番号の対応付けの一例について説明する。
【0096】
図9は、本実施形態に係る保税貨物管理装置100において生成される第二B/L番号(子B/L番号)の一例を示す図である。
図示する例において、親B/L番号は、第一B/L番号である。親B/L番号が、例えば「YAMATO111111」、4桁の混載貨物用コードが「YGF5」である場合、第二B/L番号生成部1521は、貨物情報が入力されると、第一B/L番号「YAMATO111111」に4桁の混載貨物用コード(YGF5)および所定識別情報AAを付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第二B/L番号「YGF5YAMATO111111AA」を生成する。また、第二B/L番号生成部1521は、第二B/L番号「YAMATO111111」に4桁の混載貨物用コード(YGF5)および所定識別情報ABを付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第二B/L番号「YGF5YAMATO111111AB」を生成する。また、第二B/L番号生成部1521は、第一B/L番号「YAMATO111111」に4桁の混載貨物用コード(YGF5)および所定識別情報ACを付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第二B/L番号「YGF5YAMATO111111AC」を生成する。
このように、第二B/L番号生成部1521は、「A」に対して「A」から「Z」、「B」に対して「A」から「Z」、「C」に対して「A」から「Z」、「D」に対して「A」から「U」、のように、2文字のアルファベットからなる所定識別情報および4桁の混載貨物用コード(YGF5)を、第一B/L番号に付加することで、第二B/L番号(子B/L番号)を生成する。
ここで、NVC01回数とは、NVC01の送信回数である。1回のNVC01送信で送信可能な子B/L番号は、最大20個である。
【0097】
図10、
図11は、本実施形態に係る保税貨物管理装置100において生成される第三B/L番号(孫B/L番号)の一例を示す図である。
図示する例において孫B/L番号は、
図9に示した第二B/L番号(子B/L番号)と対応する。子B/L番号が、例えば「YGF5YAMATO111111AA」である場合、第三B/L番号生成部1523は、貨物情報が入力されると、子B/L番号「YGF5YAMATO111111AA」に所定識別情報AAを付加することで貨物ごとの識別情報と対応する孫B/L番号「YGF5YAMATO111111AAAA」を生成する。また、第三B/L番号生成部1523は、子B/L番号「YGF5YAMATO111111AA」に所定識別情報ABを付加することで貨物ごとの識別情報と対応する孫B/L番号「YGF5YAMATO111111AAAB」を生成する。また、第三B/L番号生成部1523は、子B/L番号「YGF5YAMATO111111AA」に所定識別情報ACを付加することで貨物ごとの識別情報と対応する孫B/L番号「YGF5YAMATO111111AAAC」を生成する。
生成される孫B/L番号は、子B/L番号ごとに最大99個まで生成可能である。
【0098】
図12、
図13は、本実施形態に係る保税貨物管理装置100において対応付けされる第四B/L番号(ひ孫B/L番号)の一例を示す図である。
図示する例において、孫B/L番号は、
図10、
図11に示した第三B/L番号(孫B/L番号)と対応する。ハンディターミナル(HT)が読み取った固有番号(送り状番号等)が「10000000001」である場合、第四B/L番号対応付け部1524は、貨物情報が入力されると、「10000000001」に4桁の混載貨物用コードを付加することで貨物ごとの識別情報と対応するひ孫B/L番号(ハウスB/L番号)「YGF510000000001」を対応付ける。また、第四B/L番号対応付け部1524は、ハンディターミナル(HT)が読み取った固有番号(送り状番号等)が「1000000002」である場合、4桁の混載貨物用コードを付加することで貨物ごとの識別情報と対応するひ孫B/L番号「YGF51000000002」を対応付ける。また、第四B/L番号対応付け部1524は、ハンディターミナル(HT)が読み取った固有番号(送り状番号等)が「10000000003」である場合、4桁の混載貨物用コードを付加することで貨物ごとの識別情報と対応するひ孫B/L番号「YGF51000000003」を対応付ける。
ここで、ひ孫B/L番号は、既に発行済みのハウスB/L番号であってもよいし、新たに発番されるハウスB/L番号であってもよい。
【0099】
次いで、保税貨物管理装置100における保税貨物管理処理について説明する。
図14は、本実施形態に係る保税貨物管理装置100における保税貨物管理処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS201において、保税貨物管理装置100は、輸出元から海上輸入小口貨物の貨物情報を取得する。その後、保税貨物管理装置100は、ステップS202の処理を実行する。
【0100】
ステップS202において、保税貨物管理装置100は、マスターWB単位で、第一B/L番号を用いてNACCSに搬入確認登録(BIA)する。その後、保税貨物管理装置100は、ステップS203の処理を実行する。
【0101】
ステップS203において、保税貨物管理装置100は、貨物数に応じて第二B/L番号を生成する。その後、保税貨物管理装置100は、ステップS204の処理を実行する。
【0102】
ステップS204において、保税貨物管理装置100は、貨物数に応じて第三B/L番号を生成する。その後、保税貨物管理装置100は、ステップS205の処理を実行する。
【0103】
ステップS205において、保税貨物管理装置100は、第三B/L番号と第四B/L番号とを対応付けて記憶部12に記憶させる。その後、保税貨物管理装置100は、ステップS206の処理を実行する。
【0104】
ステップS206において、保税貨物管理装置100は、第二B/L番号を用いて第二貨物情報登録(NVC01)する。その後、保税貨物管理装置100は、ステップS207の処理を実行する。
【0105】
ステップS207において、保税貨物管理装置100は、第二B/L番号を用いて第二貨物確認登録(CTS)する。その後、保税貨物管理装置100は、ステップS208の処理を実行する。
【0106】
ステップS208において、保税貨物管理装置100は、第三B/L番号を用いて第三貨物情報登録(NVC01)する。その後、保税貨物管理装置100は、ステップS209の処理を実行する。
【0107】
ステップS209において、保税貨物管理装置100は、第三B/L番号を用いて第三貨物確認登録(CTS)する。その後、保税貨物管理装置100は、ステップS210の処理を実行する。
【0108】
ステップS210において、保税貨物管理装置100は、搬入貨物情報をスキャンされたことに基づいて、第四B/L番号を取得する。その後、保税貨物管理装置100は、ステップS211の処理を実行する。
【0109】
ステップS211において、保税貨物管理装置100は、第四B/L番号を用いて第三貨物情報登録(NVC01)する。その後、保税貨物管理装置100は、ステップS212の処理を実行する。
【0110】
ステップS212において、保税貨物管理装置100は、第四B/L番号を用いて第三貨物確認登録(CTS)する。その後、保税貨物管理装置100は、ステップS213の処理を実行する。
【0111】
ステップS213において、保税貨物管理装置100は、貨物ごとに輸入許可を取得する。その後、保税貨物管理装置100は、
図14に係る保税貨物管理処理を実行する。
【0112】
このように、本実施形態に係る保税貨物管理システムSYSは、海上輸入小口貨物の貨物情報を、輸出元から取得する貨物情報取得部151と、貨物情報に含まれるマスターWBの貨物数に応じて、貨物情報に含まれる海上運送状あるいは船荷証券の第一B/L番号に所定識別情報を付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第二B/L番号を生成する第二B/L番号生成部1521と、第二B/L番号の数が貨物数よりも少ない場合に、第二B/L番号に所定識別情報をさらに付加することで第三B/L番号を生成する第三B/L番号生成部1523と、第三B/L番号と、海上輸入小口貨物のそれぞれの輸入申告に用いる第四B/L番号とを対応付ける第四B/L番号対応付け部1524と、海上輸入小口貨物が保税蔵置場に搬入されたことに基づいて、第一B/L番号を用いて通関情報処理システム(NACCS)に搬入確認登録(BIA)する搬入確認登録部1541と、貨物数に対応する第二B/L番号を通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第一貨物情報登録部1542と、貨物数に対応する第二B/L番号を通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第一貨物確認登録部1543と、貨物数に対応する第三B/L番号を通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第二貨物情報登録部1544Aと、貨物数に対応する第三B/L番号を通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第二貨物確認登録部1545Aと、搬入された海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報を取得する搬入貨物情報取得部1546Aと、搬入された海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する第四B/L番号を通関情報処理システム(NACCS)に貨物情報登録(NVC01)する第三貨物情報登録部1547Aと、搬入された海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する第四B/L番号を通関情報処理システム(NACCS)に貨物確認登録(CTS)する第三貨物確認登録部1548Aと、を備える。
【0113】
このようにすることで、保税貨物管理装置100は、海上混載小口輸入貨物における1マスターB/L番号あたり970,299個までの大量の保税貨物を適切に管理することができる。
また、保税貨物管理装置100は、第一B/L番号に基づいて、輸入申告に用いる第四B/L番号を対応付けて、貨物情報登録(NVC01)や貨物確認登録(CTS)することができる。そのため、保税貨物管理装置100は、海上輸入小口貨物における保税貨物を適切に管理することができる。また、保税貨物管理装置100は、輸入申告に用いる第三B/L番号の対応付けなどを円滑に行うことができるため、輸入貨物を円滑に配送することができる。
【0114】
また、上記保税貨物管理システムSYSは、混載貨物数が増加した場合であっても保税貨物を適切に管理することができる。
【0115】
なお、上述した実施形態における保税貨物管理装置100の一部をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、保税貨物管理装置100に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0116】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
【0117】
また、上述した実施形態における保税貨物管理装置100の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。保税貨物管理装置100、管理装置の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
【0118】
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【符号の説明】
【0119】
SYS 保税貨物管理システム
100 保税貨物管理装置
11 通信部
12 記憶部
13 入力部
14 出力部
15 制御部
121 貨物情報
122 電文データ
151 貨物情報取得部
152 採番部
153 通関処理部
154 保税処理部
1521 第二B/L番号生成部
1522 第三B/L番号対応付け部
1523 第三B/L番号生成部
1524 第四B/L番号対応付け部
1541 搬入確認登録部
1542 第一貨物情報登録部
1543 第一貨物確認登録部
1544 搬入貨物情報取得部
1545 第二貨物情報登録部
1546 第二貨物確認登録部
1547 許可取得部
1544A 第二貨物情報登録部
1545A 第二貨物確認登録部
1546A 搬入貨物情報取得部
1547A 第三貨物情報登録部
1548A 第三貨物確認登録部
1549A 許可取得部
200 通関情報処理装置
HT ハンディターミナル
【要約】
【課題】海上輸入小口貨物における保税貨物を適切に管理すること。
【解決手段】保税貨物管理システムは、海上輸入小口貨物の貨物情報を、輸出元から取得し、貨物情報に含まれるマスターWBの貨物数に応じて、貨物情報に含まれる海上運送状あるいは船荷証券の第一番号に所定識別情報を付加することで貨物ごとの識別情報と対応する第二番号を生成し、第二番号と、海上輸入小口貨物のそれぞれの輸入申告に用いる第三番号とを対応付け、海上輸入小口貨物が保税蔵置場に搬入されたことに基づいて、第一番号を用いて搬入確認登録し、貨物数に対応する第二の番号を貨物情報登録し、貨物数に対応する第番号を貨物確認登録しと、搬入された海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報を取得し、搬入された海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する第三番号を貨物情報登録し、搬入された海上輸入小口貨物のそれぞれの識別情報に対応する第三番号を貨物確認登録する。
【選択図】
図2