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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-08
(45)【発行日】2024-02-19
(54)【発明の名称】装身具用連結部品及び装身具
(51)【国際特許分類】
   A44C 25/00 20060101AFI20240209BHJP
【FI】
A44C25/00 B
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2019103412
(22)【出願日】2019-06-02
(65)【公開番号】P2020195570
(43)【公開日】2020-12-10
【審査請求日】2022-02-27
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】715001699
【氏名又は名称】鈴木 浩子
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 浩子
【審査官】粟倉 裕二
(56)【参考文献】
【文献】独国実用新案第29923483(DE,U1)
【文献】米国特許第04231137(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0069648(US,A1)
【文献】特開2007-209529(JP,A)
【文献】特開2019-069097(JP,A)
【文献】実開昭55-082912(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A44C 25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁石の磁力による接合連結状態である磁力連結状態で連結される第1の連結部品(1)と第2の連結部品(2)とからなる連結部品(3)であって、
前記第1の連結部品(1)は、
第1の連結部品本体(4)と、
前記第1の連結部品本体(4)の内側に設けられた第1の磁石設け部(5)と、
前記第1の磁石設け部(5)にN極を表側にして設けられた第1の磁石(6)と、
前記第1の磁石設け部(5)の外側に設けられた、円弧凹形態でかつ底部面が下り傾斜形態の第1の下り傾斜円弧凹部(7)と、
前記第1の磁石設け部(5)の外側で前記第1の下り傾斜円弧凹部(7)の対向側に設けられた、円弧凸形態でかつ上部面が上り傾斜形態である第1の上り傾斜円弧凸部(8)と、
前記第1の下り傾斜円弧凹部(7)及び前記第1の上り傾斜円弧凸部(8)の外側に形成された周縁面(9)と、を備え、
前記第2の連結部品(2)は、
第2の連結部品本体(19)と、
前記第2の連結部品(2)本体の内側に設けられた第2の磁石設け部(20)と、
前記第2の磁石設け部(20)にS極を表側にして設けられた第2の磁石(21)と、
前記第2の磁石設け部(20)の外側に設けられた、円弧凹形態でかつ底部面が下り傾斜形態の第2の下り傾斜円弧凹部(22)と、
前記第2の磁石設け部(20)の外側で前記第2の下り傾斜円弧凹部(22)の対向側に設けられた、円弧凸形態でかつ上部面が上り傾斜形態である第2の上り傾斜円弧凸部(23)と、
前記第2の下り傾斜円弧凹部(22)及び前記第2の上り傾斜円弧凸部(23)の外側に形成された周縁面(24)と、を備え、
前記第1の連結部品(1)と前記第2の連結部品(2)の磁力連結状態は、前記第1の磁石(6)と前記第2の磁石(21)の磁力連結によってなされ、
前記磁力連結状態では、前記第1の上り傾斜円弧凸部(8)は前記第2の下り傾斜円弧凹部(22)に嵌り形態となり、前記第2の上り傾斜円弧凸部(23)は前記第1の下り傾斜円弧凹部(7)に嵌り形態となり、
前記磁力連結状態で、前記第1の連結部品(1)と前記第2の連結部品(2)のそれぞれを反対方向に回し動かすと又はいずれか一方を回し動かすと、前記第1の上り傾斜円弧凸部(8)の上り傾斜面が前記第2の下り傾斜円弧凹部(22)の下り傾斜面を登り移動し、且つ、前記第2の上り傾斜円弧凸部(23)の上り傾斜面が前記第1の下り傾斜円弧凹部(7)の下り傾斜面を登り移動して、前記第1の磁石(6)と前記第2の磁石(21)が離れ移動して前記磁力連結が解除され、前記磁力連結の解除によって前記第1の連結部品(1)と前記第2の連結部品(2)が分離でき、
前記第1の下り傾斜円弧凹部(7)は前記周縁面(9)より凹形態であり、かつ、前記第1の上り傾斜円弧凸部(8)は前記周縁面(9)より外側に突出した凸形態であり、
前記第2の下り傾斜円弧凹部(22)は前記周縁面(24)より凹形態であり、かつ、前記第2の上り傾斜円弧凸部(23)は前記周縁面(24)より外側に突出した凸形態であり、
前記第1の下り傾斜円弧凹部(7)及び前記第1の上り傾斜円弧凸部(8)はそれぞれ1つであり、
前記第2の下り傾斜円弧凹部(22)および前記第2の上り傾斜円弧凸部(23)はそれぞれ1つであり、
前記第1の連結部品(1)において、前記周縁面(9)より凸形態の箇所は前記第1の上り傾斜円弧凸部(8)の1つのみであり、
前記第1の連結部品(1)において、前記周縁面(9)より凹形態の箇所は前記第1の下り傾斜円弧凹部(7)の1つのみであり、
前記第2の連結部品(2)において、前記周縁面(24)より凸形態の箇所は前記第2の上り傾斜円弧凸部(23)の1つのみであり、
前記第2の連結部品(2)において、前記周縁面(24)より凹形態の箇所は前記第2の下り傾斜円弧凹部(22)の1つのみであり、
前記第1の連結部品(1)の底部面の両端と前記第1の連結部品(1)の上部面の両端とがそれぞれ連絡した形態であり、前記第1の連結部品(1)の底部面は前記第1の連結部品(1)の上部面にはならない形態でかつ該上部面は該底部面にはならない形態であり、
前記第2の連結部品(2)の底部面の両端と前記第2の連結部品(2)の上部面の両端とがそれぞれ連絡した形態であり、前記第2の連結部品(2)の底部面は前記第2の連結部品(2)の上部面にはならない形態でかつ該上部面は該底部面にはならない形態であ
前記第1の上り傾斜円弧凸部(8)の内側壁面の一部ないし略全部が略垂直の垂直壁面部位(26)とされ、
前記第1の下り傾斜円弧凹部(7)の内側壁面の一部ないし略全部が略垂直の垂直壁面部位(35)とされ、
前記第2の上り傾斜円弧凸部(23)の内側壁面の一部ないし略全部が略垂直の垂直壁面部位(34)とされ、
前記第2の下り傾斜円弧凹部(22)の内側壁面の一部ないし略全部が略垂直の垂直壁面部位(27)とされ、
左右方向引き離し力(25)、(25)に対して、前記垂直壁面部位(26)と前記垂直壁面部位(27)が当たり引っ掛かって抗する形態であり、又は、前記垂直壁面部位(34)と前記垂直壁面部位(35)が当たり引っ掛かって抗する形態である、ことを特徴とする装身具用連結部品。
【請求項2】
前記第1の磁石(6)、前記第2の磁石(21)のいずれか一方が磁石ではない鉄製部材などの磁石につく性質の部材である強磁性部材であることを特徴とする請求項1に記載の装身具用連結部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネックレスなどの端部同士を連結する装身具用連結部品及びネックレスなどの装身具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のネックレスの一方側と他方側を連結する装身具用連結部品として、装身具の両端にそれぞれ設ける一対の連結体2,3からなり、両連結体の対向する連結面6,12が、永久磁石9、15の磁力によって連結される構成にした装身具用止め金具1であって、一方の連結体2の連結面6の中央部付近に、断面が円形の中心凸部と、この中心凸部の外側に設けた位置決め凸部7、位置決め凹部8とを備え、他方の連結体3の連結面12に、上記連結体2に設けた中心凸部または中心凹部に一致する中心凹部または凸部と、位置決め凸部7、位置決め凹部8に一致する位置決め凹部14、位置決め凸部13とを備え、上記位置決め凸部7,13および位置決め凹部8,14が、中心凸部の中心Oを中心とする円弧に沿った弓形であり、その両端部に上記連結面に連続する斜面7a,7b、8a,8b、13a,13b、14a,14bを有する装身具用連結部品が知られている。(例えば、特許文献1。符号は特許文献1のもの。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2007-143810号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
(1) 上述した特許文献1の技術は、永久磁石9、15の磁力によって接合する面である、連結体2の連結面6と連結体3の連結面12はそれぞれ平坦面であり、連結体2は平坦面である連結面5に位置決め凸部7と位置決め凹部8を設け、連結体3は平坦面である連結面12に位置決め凸部13と位置決め凹部14を設けた形態であるので、平坦面と位置決め凸部8及び位置決め凸部13とは、回し動かしを行った状態は、平坦面が位置決め凸部8及び位置決め凸部13に乗り上げる乗り上げ動作となるものであるから、乗り上げるときに、引っ掛かり抵抗と乗り上げ抵抗が生じてしまい、回し動作がスムーズにできないという欠点を有するものであった。
(2) また、接続部11、11の外横方向への引張力に抗して連結体2,3の連結を維持する仕組みは、筒部材2cから突出した突出し形態の永久磁石9の突出し部分が、筒部材3c内に埋没形態で永久磁石15を収めることで形成した筒部材3cの上凹部に嵌り込み引っ掛かり形態によって実現されているものであるから、永久磁石9の突出し部分が、筒部材3cの上凹部から完全に脱出しなければ、連結体2,3を分離できないという欠点を有するものであった。
(3) また前記(2)によって、永久磁石9、15の寸法が異なり共通化できないので、部品点数が多くなる、制作作業コストが高くなる、また、連結体2と連結体3を永久磁石9、15をセットし射出成型等でプラスチック部品とする場合は金型がそれぞれ必要になるか、金型の構造及び永久磁石9、15を分けてセットする必要があるので、金型が複雑な構成になるという欠点があった。
【0005】
本発明は以上のような従来技術の欠点に鑑み、連結を解除するための回し動きが引っ掛かり無く行える装身具用連結部品及び装身具を提供することを目的としている。
また、連結を解除するための回し動きが引っ掛かり無く行え、且つ、左右方向引き離し力では容易に連結を解除できない装身具用連結部品及び装身具を提供することを目的としている。
また、重ね連結される第1の連結部品と第2の連結部品が同一部品である装身具用連結部品及び装身具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成している。
[請求項1記載の発明]
磁石の磁力による接合連結状態である磁力連結状態で連結される第1の連結部品(1)と第2の連結部品(2)とからなる連結部品(3)であって、
前記第1の連結部品(1)は、
第1の連結部品本体(4)と、
前記第1の連結部品本体(4)の内側に設けられた第1の磁石設け部(5)と、
前記第1の磁石設け部(5)にN極を表側にして設けられた第1の磁石(6)と、
前記第1の磁石設け部(5)の外側に設けられた、円弧凹形態でかつ底部面が下り傾斜形態の第1の下り傾斜円弧凹部(7)と、
前記第1の磁石設け部(5)の外側で前記第1の下り傾斜円弧凹部(7)の対向側に設けられた、円弧凸形態でかつ上部面が上り傾斜形態である第1の上り傾斜円弧凸部(8)と、を備え、
前記第2の連結部品(2)は、
第2の連結部品本体(19)と、
前記第2の連結部品(2)本体の内側に設けられた第2の磁石設け部(20)と、
前記第2の磁石設け部(20)にS極を表側にして設けられた第2の磁石(21)と、
前記第2の磁石設け部(20)の外側に設けられた、円弧凹形態でかつ底部面が下り傾斜形態の第2の下り傾斜円弧凹部(22)と、
前記第2の磁石設け部(20)の外側で前記第2の下り傾斜円弧凹部(22)の対向側に設けられた、円弧凸形態でかつ上部面が上り傾斜形態である第2の上り傾斜円弧凸部(23)と、を備え、
前記第1の連結部品(1)と前記第2の連結部品(2)の磁力連結状態は、前記第1の磁石(6)と前記第2の磁石(21)の磁力連結によってなされ、
前記磁力連結状態では、前記第1の上り傾斜円弧凸部(8)は前記第2の下り傾斜円弧凹部(22)に嵌り形態となり、前記第2の上り傾斜円弧凸部(23)は前記第1の下り傾斜円弧凹部(7)に嵌り形態となり、
前記磁力連結状態で、前記第1の連結部品(1)と前記第2の連結部品(2)のそれぞれを反対方向に回し動かすと又はいずれか一方を回し動かすと、前記第1の上り傾斜円弧凸部(8)の上り傾斜面が前記第2の下り傾斜円弧凹部(22)の下り傾斜面を登り移動し、且つ、前記第2の上り傾斜円弧凸部(23)の上り傾斜面が前記第1の下り傾斜円弧凹部(7)の下り傾斜面を登り移動して、前記第1の磁石(6)と前記第2の磁石(21)が離れ移動して前記磁力連結が解除され、前記磁力連結の解除によって前記第1の連結部品(1)と前記第2の連結部品(2)が分離できる、
以上のように構成された装身具用連結部品である。
である。
【0007】
[請求項2記載の発明]
前記第1の下り傾斜円弧凹部(7)の下り傾斜面と前記第1の上り傾斜円弧凸部(8)の上り傾斜面の連絡形態は水平面、段差、凹部、凸部などの無い連絡形態であり、
前記第2の下り傾斜円弧凹部(22)の下り傾斜面と前記第2の上り傾斜円弧凸部(23)の上り傾斜面の連絡形態は水平面、段差、凹部、凸部などの無い連絡形態である請求項1記載の装身具用連結部品である。
【0008】
[請求項3記載の発明]
前記磁力連結状態の前記第1の連結部品(1)と前記第2の連結部品(2)を回し動きさせた場合に、前記第2の下り傾斜円弧凹部(22)と前記第1の上り傾斜円弧凸部(8)との間で引っ掛かりが生じないように、それぞれの角が湾曲角形態とされ、かつ、前記第1の上り傾斜円弧凸部(8)の内側壁面の一部ないし略全部が略垂直の垂直壁面部位(26)とされ、前記第2の下り傾斜円弧凹部(22)の内側壁面の一部ないし略全部が略垂直の垂直壁面部位(27)とされ、又は、前記磁力連結状態の前記第1の連結部品(1)と前記第2の連結部品(2)を回し動きさせた場合に、前記第1の下り傾斜円弧凹部(7)と前記第2の上り傾斜円弧凸部(23)との間で引っ掛かりが生じないように、それぞれの角が湾曲角形態とされ、かつ、前記第2の上り傾斜円弧凸部(23)の内側壁面の一部ないし略全部が略垂直の垂直壁面部位(34)とされ、前記第1の下り傾斜円弧凹部(7)の内側壁面の一部ないし略全部が略垂直の垂直壁面部位(35)とされ、
前記左右方向引き離し力(25)、(25)に対して、前記垂直壁面部位(26)と前記垂直壁面部位(27)が当たり引っ掛かって抗する形態であり、又は、前記垂直壁面部位(34)と前記垂直壁面部位(35)が当たり引っ掛かって抗する形態であり、
以上のように構成された請求項1又は2記載の装身具用連結部品である。
【0009】
[請求項4記載の発明]
前記第1の連結部品本体(4)にネックレス、ブレスレットなどの装身具本体(40)の一方側を取り付ける第1の取付け部(31)が設けられ、前記第2の連結部品本体(19)に前記装身具本体(40)の他方側を取り付ける第2の取付け部(32)が設けられ、前記第1の取付け部(31)と前記第2の取付け部(32)の長さが、前記第1の連結部品本体(4)及び前記第2の連結部品(2)本体の最大幅の2/3よりも長い形態である請求項1、2又は3記載の装身具用連結部品である。
である。
【0010】
[請求項5記載の発明]
前記第1の連結部品(1)と前記第2の連結部品(2)は、前記第1の磁石(6)及び前記第2の磁石(21)も含めて、同一寸法の同一形態の同一部品である請求項1~4又は5記載の装身具用連結部品である。
【0011】
[請求項6記載の発明]
前記第1の下り傾斜円弧凹部(7)の下り傾斜角度が5度~60度であり、
前記第1の上り傾斜円弧凸部(8)の上り傾斜角度が5度~60度であり、
前記第1の下り傾斜円弧凹部(7)の前記下り傾斜角度と前記第1の上り傾斜円弧凸部(8)の前記上り傾斜角度の角度差が20度以下であり、
前記第2の下り傾斜円弧凹部(22)の下り傾斜角度が5度~60度であり、
前記第2の上り傾斜円弧凸部(23)の上り傾斜角度が5度~60度であり、
前記第2の下り傾斜円弧凹部(22)の前記下り傾斜角度と前記第2の上り傾斜円弧凸部(23)の前記上り傾斜角度の角度差が20度以下である、
以上のように構成された請求項1~4又は5記載の装身具用連結部品である。
【0012】
[請求項7記載の発明]
前記第2の下り傾斜円弧凹部(22)の前記下り傾斜角度と前記第2の上り傾斜円弧凸部(23)の前記上り傾斜角度の角度差が5度以下である、
以上のように構成された請求項1~4又は5記載の装身具用連結部品である。
【0013】
[請求項8記載の発明]
前記第1の磁石(6)、前記第2の磁石(21)のいずれか一方が磁石ではない鉄製部材などの磁石につく性質の部材である強磁性部材であることを特徴とする請求項1~6又は7記載の装身具用連結部品である。
【0014】
[請求項9記載の発明]
ネックレス、ブレスレットなどの連結式装身具の装身具本体(40)に前記請求項1~6又は7記載の装身具用連結部品を設けてなる連結式装身具である。
【発明の効果】
【0015】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
[請求項1記載の発明の効果]
前記磁力連結状態で、前記第1の連結部品(1)と前記第2の連結部品(2)のそれぞれを反対方向に回し動かすと又はいずれか一方を回し動かすと、前記第1の上り傾斜円弧凸部(8)の上り傾斜面が前記第2の下り傾斜円弧凹部(22)の下り傾斜面を登り移動し、且つ、前記第2の上り傾斜円弧凸部(23)の上り傾斜面が前記第1の下り傾斜円弧凹部(7)の下り傾斜面を登り移動して、前記第1の磁石(6)と前記第2の磁石(21)が離れ移動して前記磁力連結が解除され、前記磁力連結の解除によって前記第1の連結部品(1)と前記第2の連結部品(2)が分離できるという作用効果を奏する。
【0016】
[請求項2記載の発明の効果]
上り傾斜面と下り傾斜面の連絡部位が殆ど段差の連絡形態であるので前記請求項1記載の発明と同様な効果を奏する。
【0017】
[請求項3記載の発明の効果]
前記請求項1又は2記載の発明と同様な効果を奏するとともに、第2の下り傾斜円弧凹部(22)と第1の上り傾斜円弧凸部(8)との間で引っ掛かりが生じないように、それぞれの角が湾曲角形態とされているので、磁力連結状態の第1の連結部品(1)と第2の連結部品(2)を回し動きさせた場合、面同士が接し押し合うような状態が生じても相手面を押し退ける形態となるので、より抵抗すくなく第1の連結部品(1)と第2の連結部品(2)とを離し分離できるという作用効果を奏する。
また、第2の上り傾斜円弧凸部(23)の内側壁面に垂直壁面部位(34)を設け、第1の下り傾斜円弧凹部(7)の内側壁面に垂直壁面部位(35)を設け、左右方向引き離し力(25)、(25)に対して、垂直壁面部位(26)と垂直壁面部位(27)が当たり引っ掛かって抗する形態であり、又は、垂直壁面部位(34)と垂直壁面部位(35)が当たり引っ掛かって抗する形態であるので、左右方向引き離し力(25)、(25)によっては引き離せない強固な連結を実現するという作用効果を奏する。
【0018】
[請求項4記載の発明の効果]
前記請求項1、2又は3記載の発明と同様な効果を奏するとともに、第1の連結部品本体(4)に設けた第1の取付け部(31)の長さと、第2の連結部品本体(19)に設けた第2の取付け部(32)の長さとが、第1の連結部品本体(4)及び第2の連結部品本体(19)の最大幅の2/3よりも長い形態であるので、一方の手の指を連結状態にある第1の連結部品本体(4)の側面(37)と第2の連結部品本体(19)の側面(38)に当てた指側面当て状態で、他方の手で装身具本体(40)を前方に引く操作ないし押す操作を行うことで、梃の原理と指幅に邪魔されないで回り動作を生じさせ易い、または、一方の手の人差指と中指で連結状態にある第1の連結部品本体(4)の表面(16)と第2の連結部品本体(19)の表面(17)を軽く摘まんだ摘み状態で、他方の手で装身具本体(40)を前方に引く操作ないし押す操作を行うことで、梃の原理で回り動作を生じさせ易いという作用効果を奏する。
また、第1の連結部品本体(4)の表面(16)、第2の連結部品本体(19)の表面(17)のいずれかに指が当たった状態でも、装身具本体(40)を前方に引く操作ないし押す操作を行うと、当たっている指を支点に第1の取付け部(31)と第2の取付け部(32)がそれぞれ下方に引かれ動いて、第1の連結部品(1)と第2の連結部品(2)は傾き離れ状態となって分離する、分形態を容易にするという作用効果を奏する。
【0019】
[請求項5記載の発明の効果]
請求項1~3又は4記載の発明と同様な効果を奏するとともに、第1の連結部品(1)と第2の連結部品(2)は、第1の磁石(6)及び第2の磁石(21)も含めて、同一寸法の同一形態の同一部品であるので、1種類の部品のみ製造すればよいので、生産コスト、管理コスト、梱包コストなどの経費を低コストにでき、金型による製造では1つの金型でよいという作用効果を奏する。
【0020】
[請求項6記載の発明の効果]
請求項1~4又は5記載の発明と同様な効果を奏する。
【0021】
[請求項7記載の発明の効果]
請求項1~4又は5記載の発明と同様な効果を奏するとともに、第2の下り傾斜円弧凹部(22)の下り傾斜角度と第2の上り傾斜円弧凸部(23)の上り傾斜角度の角度差が5度以下と小さいので、第1の連結部品(1)、第2の連結部品(2)の回し動かしが引っ掛かり抵抗少なく行えるという効果を奏する。
【0022】
[請求項8記載の発明の効果]
請求項1~6又は7記載の発明と同様な効果を奏する。
【0023】
[請求項9記載の発明の効果]
前記請求項1~7又は8記載の発明と同様な効果を奏する連結式装身具を実現している。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明の実施例1の装身具の正面図。
図2】本発明の実施例1の第1の連結部品と第2の連結部品を示す斜視図。
図3】本発明の実施例1の第1の連結部品と第2の連結部品を示す平面図。
図4】本発明の実施例1の非連結状態の断面図(上図)及び連結状態の断面図(下図)
図5】本発明の実施例2を示す斜視図。
図6】本発明の実施例3の非連結状態の断面図。
図7】本発明の実施例4の非連結状態の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明を実施するための最良の形態である実施例について説明する。但し、本発明をこれら実施例のみに限定する趣旨のものではない。また、後述する実施例の説明に当って、前述した実施例の同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【実施例1】
【0026】
図1図4に示す本発明の実施例1において、装身具用連結部品3は磁石の磁力による接合連結状態である磁力連結状態で連結される第1の連結部品1と第2の連結部品2とからなる連結部品である。磁力連結には、磁石同士が磁力により接触接合する形態、磁石同士が磁力により該磁石同士の間に隙間が形成される非接触形態などがある。
【0027】
図2図3は第1の連結部品1と第2の連結部品2を示す斜視図と平面である。非カッコ符号は連結部品1の符号であり、カッコ符号は連結部品2の符号である。
【0028】
第1の連結部品1は、
第1の連結部品本体4と、
第1の連結部品本体4の内側に設けられた円形有底穴形態の第1の磁石設け部5と、
第1の磁石設け部5にN極を表側にして設けられた(ここでは接着剤により接着)円盤形態又は円柱形態の第1の磁石6と、
第1の磁石設け部5の外側に設けられた、円弧凹形態でかつ底部面が下り傾斜形態の第1の下り傾斜円弧凹部7と、
第1の磁石設け部5の外側で第1の下り傾斜円弧凹部7の対向側に設けられた、円弧凸形態でかつ上部面が上り傾斜形態で、その凸幅が第1の下り傾斜円弧凹部7の凹幅より狭い幅である第1の上り傾斜円弧凸部8と、を備えた構成となってる。
【0029】
第1の下り傾斜円弧凹部7の下り傾斜角度と第1の上り傾斜円弧凸部8の上り傾斜角度が略同傾斜角度(ここでは≒30度)であるとともに、第1の下り傾斜円弧凹部7の底部面と第1の上り傾斜円弧凸部8の上部面の連絡部位は殆ど略段差の無い滑らかな連絡形態である。
【0030】
第2の連結部品2は、
第2の連結部品本体19と、
第2の連結部品2本体の内側に設けられた円形有底有底穴形態の第2の磁石設け部20と、
第2の磁石設け部20にS極を表側にして設けられた(ここでは接着剤により接着)円盤形態又は円柱形態の第2の磁石21と、
第2の磁石設け部20の外側に設けられた、円弧凹形態でかつ底部面が下り傾斜形態の第2の下り傾斜円弧凹部22と、
第2の磁石設け部20の外側で第2の下り傾斜円弧凹部22の対向側に設けられた、円弧凸形態でかつ上部面が上り傾斜形態で、その凸幅が第2の下り傾斜円弧凹部22の凹幅より狭い幅である第2の上り傾斜円弧凸部23と、を備えてた構成となっている。
【0031】
第2の下り傾斜円弧凹部22の下り傾斜角度と第2の上り傾斜円弧凸部23の上り傾斜角度が略同傾斜角度(ここでは≒30度)であるとともに、第2の下り傾斜円弧凹部22の底部面と第2の上り傾斜円弧凸部23上部面の連絡部位は殆ど水平面、段差、凹、凸の無い滑らかな連絡形態である。
第2の下り傾斜円弧凹部22の底部面と第2の上り傾斜円弧凸部23上部面の連絡部位に水平面、段差、凹、凸などが設けられる形態もよい。
【0032】
第1の下り傾斜円弧凹部7の下り傾斜角度は5度~60度の範囲とするのがよく、好ましくは5度~50度の範囲、より好ましくは10度~50度の範囲、さらに好ましくは20度~40度の範囲、最も好ましくは25度~35度の範囲とするのがよい。
第1の上り傾斜円弧凸部8の上り傾斜角度は5度~60度の範囲とするのがよく、好ましくは5度~50度の範囲、より好ましくは10度~50度の範囲、さらに好ましくは20度~40度の範囲、最も好ましくは25度~35度の範囲とするのがよい。
第1の下り傾斜円弧凹部7の下り傾斜角度と第1の上り傾斜円弧凸部8の上り傾斜角度の角度差は20度以下とするのがよく、好ましくは15度以下、より好ましくは10度以下、さらに好ましくは5度以下、最も好ましくは3度以下とするのがよい。
第2の下り傾斜円弧凹部22の下り傾斜角度は5度~60度とするのがよく、好ましくは5度~50度の範囲、より好ましくは10度~50度の範囲、さらに好ましくは20度~40度の範囲、最も好ましくは25度~35度の範囲とするのがよい。
第2の上り傾斜円弧凸部23の上り傾斜角度は5度~60度とするのがよく、好ましくは5度~50度の範囲、より好ましくは10度~50度の範囲、さらに好ましくは20度~40度の範囲、最も好ましくは25度~35度の範囲とするのがよい。
第2の下り傾斜円弧凹部22の下り傾斜角度と第2の上り傾斜円弧凸部23の上り傾斜角度の角度差は20度以下とするのがよく、好ましくは15度以下、より好ましくは10度以下、さらに好ましくは5度以下、最も好ましくは3度以下とするのがよい。
【0033】
第1の磁石6、第2の磁石21のいずれか一方が磁石ではない鉄製部材などの磁石につく性質の部材である強磁性部材とするのもよい。
【0034】
第1の下り傾斜円弧凹部7の略中央と第1の上り傾斜円弧凸部8の略中央とは、円周10上に位置している。
第2の下り傾斜円弧凹部22の略中央と第2の上り傾斜円弧凸部23の略中央とは、円周(10)と同径で中心14を円周10の中心13と同じ位置とする円周11上に位置している。(図3参照)
【0035】
第1の連結部品1と第2の連結部品2の磁力連結状態(図4の下図参照。)は、第1の磁石6と第2の磁石21の磁力連結によってなされる。
磁力連結状態では、第1の上り傾斜円弧凸部8は第2の下り傾斜円弧凹部22に嵌り形態となり、第2の上り傾斜円弧凸部23は第1の下り傾斜円弧凹部7に嵌り形態となる。
第2の下り傾斜円弧凹部22の凹幅が第1の上り傾斜円弧凸部8の凸幅より幅広形態であり、かつ、該幅広形態が磁力連結状態の第1の連結部品1と第2の連結部品2を回し動きさせた場合に、第2の下り傾斜円弧凹部22の側面と第1の上り傾斜円弧凸部8の側面が強く当ることが生じない隙間が形成される幅広形態である。
磁力連結状態では、第2の上り傾斜円弧凸部23は第1の下り傾斜円弧凹部7に嵌り形態となり、第1の上り傾斜円弧凸部8は第2の下り傾斜円弧凹部22に嵌り形態となる。
第1の下り傾斜円弧凹部7の凹幅が第2の上り傾斜円弧凸部23の凸幅より幅広形態であり、かつ、該幅広形態が磁力連結状態の第1の連結部品1と第2の連結部品2を回し動きさせた場合に、第1の下り傾斜円弧凹部7の側面と第2の上り傾斜円弧凸部23の側面が強くることが生じない隙間が形成される幅広形態である。
【0036】
本実施例において、第1の連結部品本体4と第2の連結部品本体19は連結面は円形であり、その直径は5.8mm、第1の下り傾斜円弧凹部7と第2の下り傾斜円弧凹部22の溝幅は1.2mm、第1の上り傾斜円弧凸部8と第2の上り傾斜円弧凸部23の溝幅は1.0mmである。(図3参照)
【0037】
磁力連結状態の第1の連結部品1と第2の連結部品2を回し動きさせた場合に、第2の下り傾斜円弧凹部22と前記第1の上り傾斜円弧凸部8との間で引っ掛かりが生じないように、それぞれの角が湾曲角形態とされ、かつ、前記第1の上り傾斜円弧凸部8の内側壁面の一部ないし略全部が略垂直の垂直壁面部位26とされ、第2の下り傾斜円弧凹部22の内側壁面の一部ないし略全部が略垂直の垂直壁面部位27とされている。
左右方向引き離し力25、25に対して、垂直壁面部位26と前記垂直壁面部位27が当たり引っ掛かって抗する形態を形成している。
【0038】
磁力連結状態の第1の連結部品1と第2の連結部品2を回し動きさせた場合に、第1の下り傾斜円弧凹部7と第2の上り傾斜円弧凸部23との間で引っ掛かりが生じないように、それぞれの角が湾曲角形態とされ、かつ、第2の上り傾斜円弧凸部23の内側壁面の一部ないし略全部が略垂直の垂直壁面部位34とされ、第1の下り傾斜円弧凹部7の内側壁面の一部ないし略全部が略垂直の垂直壁面部位35とされている。
前記垂直壁面部位34と前記垂直壁面部位35が当たり引っ掛かって抗する形態である。
【0039】
第1の連結部品1と第2の連結部品2は、第1の磁石6及び第2の磁石21も含めて、同一寸法の同一形態である。
よって、例えば、金型でプラスチック製部材で成型する場合の金型は1つでよい。
【0040】
連結状態にある第1の連結部品1と第2の連結部品2の分離操作は以下のように行う。
一方の手の指を第1の連結部品本体4の側面37と第2の連結部品本体19の側面38に当てた指側面当て状態で、他方の手で装身具本体40を前方に引く操作ないし押す操作を行うことで、第1の連結部品1と第2の連結部品2を同方向に回し動かすことで、第1の連結部品1と第2の連結部品2は引っ掛かり抵抗を生じることなく回り動き、回りが進むにつれてその傾斜面によって第1の連結部品1と第2の連結部品2は引っ掛かりなく滑らかに離れて行き、分離する。
【0041】
この引っ掛かり無く滑らかに離れて行く回り動作は、(1)第1の下り傾斜円弧凹部7の下り傾斜角度と第1の上り傾斜円弧凸部8の上り傾斜角度が略同傾斜角度であり、(2)第2の下り傾斜円弧凹部22の下り傾斜角度と第2の上り傾斜円弧凸部23の上り傾斜角度が略同傾斜角度であり、(3)第1の下り傾斜円弧凹部7の略中央と第1の上り傾斜円弧凸部8の略中央とは、円周10上に位置しており、(4)第2の下り傾斜円弧凹部22の略中央と前記第2の上り傾斜円弧凸部23の略中央とは、円周10と同径で中心14を円周10の中心13と同じ位置とする円周11上に位置している、という前記(1)~(4)の構成によって実現しているものである。
【0042】
一方の手の人差指と中指で第1の連結部品本体4の表面16と第2の連結部品本体19の表面17を軽く摘まんだ摘み状態で、他方の手で装身具本体40を前方に引く操作ないし押す操作を行うことで、第1の連結部品1と第2の連結部品2は引っ掛かり抵抗を生じることなく回り動き、回りが進むにつれてその傾斜面によって第1の連結部品1と第2の連結部品2は引っ掛かりなく滑らかに離れて行き、分離する。
【0043】
磁力連結状態で、第1の連結部品1と第2の連結部品2のそれぞれを反対方向に回し動かすと又はいずれか一方を回し動かすと、第1の上り傾斜円弧凸部8の上り傾斜面が前記第2の下り傾斜円弧凹部22の下り傾斜面を登り移動し、且つ、第2の上り傾斜円弧凸部23の上り傾斜面が第1の下り傾斜円弧凹部7の下り傾斜面を登り移動して、第1の磁石(6)と第2の磁石(21)が離れ移動して磁力連結が解除され、磁力連結の解除によって第1の連結部品1と第2の連結部品2が分離される。
【0044】
装身具39は、ネックレスなどの装身具本体40と、装身具本体40の一方側に設けられた第1の連結部品1と、装身具本体40の他方側に設けられた第2の連結部品2とを備えた構成となっている。(図1参照)
【実施例2】
【0045】
図5に示す本発明の実施例2において、前記実施例1と主に異なる点は、前記第1の連結部品本体4にネックレスなどの装身具本体40の一方側を取り付ける第1の取付け部31を設けた第1の連結部品42を形成し、第2の連結部品本体19に装身具本体40の他方側を取り付ける第2の取付け部32を設けた第2の連結部品43を形成し、第1の連結部品42と第2の連結部品43からなる装身具用連結部品44を形成し、第1の取付け部31と第2の取付け部32の長さが、第1の連結部品本体4及び第2の連結部品2本体よりも長い形態とした点にある。
第1の取付け部31の長さと第2の取付け部32の長さとが、第1の連結部品本体4及び第2の連結部品本体19よりも長い形態であるので、一方の手の指を連結状態にある第1の連結部品本体4の側面37と第2の連結部品本体19の側面38に当てた指側面当て状態で、他方の手で装身具本体40を前方に引く操作ないし押す操作を行うことで、梃の原理と指幅に邪魔されないで回り動作を生じさせ易い、または、一方の手の人差指と中指で連結状態にある第1の連結部品本体4の表面16と第2の連結部品本体19の表面17を軽く摘まんだ摘み状態で、他方の手で装身具本体40を前方に引く操作ないし押す操作を行うことで、梃の原理で回り動作を生じさせ易い形態を実現する。
また、第1の連結部品本体4の表面16、第2の連結部品本体19の表面17のいずれかに指が当たった状態でも、装身具本体40を前方に引く操作ないし押す操作を行うと、当たっている指を支点に第1の取付け部31と第2の取付け部32がそれぞれ下方に引かれ動いて、第1の連結部品1と第2の連結部品2は傾き離れ状態となって分離する、分形態を容易にする。
【実施例3】
【0046】
図6に示す本発明の実施例3において、前記実施例1と主に異なる点は、第1の磁石設け部を貫通穴形態の第1の磁石設け部45とし、第1の磁石6の第1の連結部品本体4の外側に位置する部位に装飾部材46を設け、第2の磁石設け部を貫通穴形態の第2の磁石設け部47とし、第2の磁石21に替えて磁石ではない鉄製部材などの磁石につく性質の部材である強磁性部材48とし、強磁性部材48の第2の連結部品本体19の外側に位置する部位に装飾部材49を設けた装身具用連結部品50を形成した点にある。
【実施例4】
【0047】
図7に示す本発明の実施例4において、前記実施例3と主に異なる点は、ア)第1の連結部品1の第1の磁石設け部を、その穴壁と垂直壁面部位26が連続する同一壁面を形成する形態とし、且つ、垂直壁面部位35が無い形態とした第1の磁石設け部55とし、第1の磁石設け部55に嵌め設けられた磁石を第1の磁石56とし、第1の磁石56の第1の下り傾斜円弧凹部7に露出した面を垂直壁面部位34に当たる垂直壁面部位57とし、
イ)第2の連結部品2の第2の磁石設け部を、その穴壁と垂直壁面部位34が連続する同一壁面を形成する形態とし、且つ、垂直壁面部位27が無い形態とした第2の磁石設け部58とし、第2の磁石設け部58に嵌め設けられた磁石を第2の磁石59とし、第2磁石59の第2の下り傾斜円弧凹部22に露出した面を垂直壁面部位26に当たる垂直壁面部位60とし、
以上のように形成された装身具用連結部品61を形成した点にある。
【0048】
第1の磁石設け部55及び第2の磁石設け部58を幅広穴(止まり穴形態も同様)形態となるのでそれだけ磁石の幅を大きいものにでき、磁石面積を広げることができる。また、磁石が同じ大きさであるなら、第1の磁石設け部55及び第2の磁石設け部58を小さくでき、その分だけ小さくした第1の連結部品1及び第2の連結部品2とすることが可能であり、小型化を実現する。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明は、装身具を製造販売する産業で利用される。
【符号の説明】
【0050】
1:第1の連結部品、
2:第2の連結部品、
3:装身具用連結部品、
4:第1の連結部品本体、
5:第1の磁石設け部、
6:第1の磁石、
7:第1の下り傾斜円弧凹部、
8:第1の上り傾斜円弧凸部、
9:第1の周縁面、
10:円周、
11:円周、
13:中心、
14:中心、
16:表面、
17:表面、
19:第2の連結部品本体、
20:第2の磁石設け部、
21:第2の磁石、
22:第2の下り傾斜円弧凹部、
23:第2の上り傾斜円弧凸部、
24:第2の周縁面、
25、25:左右方向引き離し力、
26:垂直壁面部位、
27:垂直壁面部位、
31:第1の取付け部、
32:第2の取付け部、
34:垂直壁面部位、
35:垂直壁面部位、
37:側面、
38:側面、
39:装身具、
40:装身具本体、
41:装身具用連結部品、
42:第1の連結部品、
43:第2の連結部品、
45:第1の磁石設け部、
46:装飾部材、
47:第2の磁石設け部、
48:強磁性部材、
49:装飾部材、
50:装身具用連結部品、
55:第1の磁石設け部、
56:第1の磁石、
57:垂直壁面部位、
58:第2の磁石設け部、
59:第2の磁石、
60:垂直壁面部位、
61:装身具用連結部品。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7