IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 旭精工株式会社の特許一覧

<>
  • 特許-自動動作機器管理システム 図1
  • 特許-自動動作機器管理システム 図2
  • 特許-自動動作機器管理システム 図3
  • 特許-自動動作機器管理システム 図4
  • 特許-自動動作機器管理システム 図5
  • 特許-自動動作機器管理システム 図6
  • 特許-自動動作機器管理システム 図7
  • 特許-自動動作機器管理システム 図8
  • 特許-自動動作機器管理システム 図9
  • 特許-自動動作機器管理システム 図10
  • 特許-自動動作機器管理システム 図11
  • 特許-自動動作機器管理システム 図12
  • 特許-自動動作機器管理システム 図13
  • 特許-自動動作機器管理システム 図14
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-08
(45)【発行日】2024-02-19
(54)【発明の名称】自動動作機器管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20230101AFI20240209BHJP
   G07F 17/20 20060101ALI20240209BHJP
【FI】
G06Q30/06
G07F17/20
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021092049
(22)【出願日】2021-06-01
(65)【公開番号】P2022184289
(43)【公開日】2022-12-13
【審査請求日】2022-12-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000116987
【氏名又は名称】旭精工株式会社
(72)【発明者】
【氏名】岩井 忠弘
(72)【発明者】
【氏名】湯川 賢二
(72)【発明者】
【氏名】川久保 諒
【審査官】太田 龍一
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-334150(JP,A)
【文献】特開2009-246815(JP,A)
【文献】特開2019-117667(JP,A)
【文献】特開2018-097656(JP,A)
【文献】特開2013-257605(JP,A)
【文献】特開2020-091881(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0143708(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G07F 17/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
料金の支払いに応じて動作する複数の自動動作機器が接続され、前記自動動作機器を管理する自動動作機器管理手段と、前記自動動作機器管理手段に接続され所定のサービスを行うサービス装置と、を有する自動動作機器管理システムにおいて、
前記サービス装置は記録紙に文字または図形を記録する印刷手段を備え、
前記サービスは、領収書またはサービス券の印刷であり、
前記自動動作機器管理手段は、
前記自動動作機器の使用に関する情報を記憶する第1記憶手段と、
ネットワークを介して利用者の操作するユーザー装置とデータ通信する通信手段と、
前記サービス装置による前記サービスの提供の可否を判断するための条件であるサービス提供条件が予め記憶された第2記憶手段と、
前記自動動作機器管理手段に前記ユーザー装置がアクセスした後に再度アクセスするためのアクセス先である再アクセス先情報を生成するアクセス先情報生成手段と、
前記通信手段と前記アクセス先情報生成手段と前記サービス装置を制御する制御手段と、
を有し、
前記自動動作機器管理手段は、前記ユーザー装置にアクセスされた後に前記アクセス先情報生成手段によって生成された前記再アクセス先情報を前記ユーザー装置に送信し、前記再アクセス先情報に基づいてアクセスされた前記ユーザー装置から前記サービス装置によって受ける前記サービスを特定するサービス特定情報を受信し、
前記自動動作機器管理手段は、前記ユーザー装置から受信した前記サービス特定情報または前記サービス特定情報に基づいて取得された情報が前記サービス提供条件を満たしているか否かを判断し、前記サービス提供条件を満たしている場合は前記サービス装置を制御して前記サービスを提供し、前記サービス提供条件を満たしていない場合は前記サービス装置を制御して前記サービスを提供しないことを特徴とする自動動作機器管理システム。
【請求項2】
前記自動動作機器管理手段は、店舗内に配置された前記自動動作機器と前記サービス装置とに接続された店舗管理装置と、前記店舗管理装置に接続され、ネットワークを介して前記ユーザー装置からアクセスされる管理サーバーとを含むことを特徴とする請求項1に記載の自動動作機器管理システム。
【請求項3】
前記自動動作機器はランドリー機器であり、前記ランドリー機器は、前記料金の支払を受ける入金手段と、前記ランドリー機器の動作状態を含む状態情報と前記入金手段に入金された前記料金の金額を含む入金情報とを含む前記自動動作機器の使用に関する情報を前記自動動作機器管理手段に送信する送信手段と、を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の自動動作機器管理システム。
【請求項4】
前記サービス特定情報は、前記ユーザー装置が前記サービス特定情報を送信した送信日時情報を含み、
前記自動動作機器の使用に関する情報は、前記自動動作機器が使用された使用日時情報を含み、
前記サービス提供条件は、時間情報を含み、
前記自動動作機器管理手段は、前記送信日時情報から前記時間情報に基づく時間分さかのぼった時以降に前記使用日時情報が含まれている場合に、前記サービス装置を制御して前記サービスを提供することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の自動動作機器管理システム。
【請求項5】
前記サービス提供条件は前記自動動作機器が動作中であるか否かを含み、
前記自動動作機器管理手段は、前記サービス特定情報に基づく前記自動動作機器が動作中である場合は、前記サービス装置を制御して前記サービスを提供し、動作中ではない場合は、前記サービス装置を制御して前記サービスの提供をしないことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の自動動作機器管理システム。
【請求項6】
前記自動動作機器管理手段は、
前記ユーザー装置の前記自動動作機器管理手段への最初のアクセスが、前記自動動作機器管理手段に最初にアクセスするための初期アクセス先情報を含むコードを前記ユーザー装置が入力し、前記ユーザー装置が前記コードに含まれる前記初期アクセス先情報を取得し、前記ユーザー装置が前記初期アクセス先情報に基づいて前記自動動作機器管理手段にアクセスするものであって、
前記ユーザー装置が前記初期アクセス先情報に基づいて前記自動動作機器管理手段にアクセスした後に、前記自動動作機器管理手段から前記ユーザー装置に前記再アクセス先情報を取得させ、前記自動動作機器管理手段に前記ユーザー装置を再アクセスさせることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の自動動作機器管理システム。
【請求項7】
前記自動動作機器管理手段は、前記ユーザー装置から前記サービス特定情報に加えて前記サービス装置の近傍に前記利用者が存在することを示す利用者情報を受信し、
前記自動動作機器管理手段に予め記憶された前記サービス提供条件は、前記サービス装置の近傍に前記利用者が存在するか否かの判断の基準となる基準利用者情報を含み、
前記自動動作機器管理手段は、前記ユーザー装置から受信した前記利用者情報と前記基準利用者情報とを比較し、
該比較の結果が条件を満たすものであれば前記サービスを受ける前記利用者が前記サービス装置の近傍に存在すると判断し、前記サービス装置を制御して前記サービスを提供し、
条件を満たさなければ前記サービスを受ける前記利用者が前記サービス装置の近傍に存在しないと判断し、前記サービス装置を制御して前記サービスを提供しないことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載の自動動作機器管理システム。
【請求項8】
料金の支払いに応じて動作する複数の自動動作機器が接続され、前記自動動作機器を管理する自動動作機器管理手段と、前記自動動作機器管理手段に接続され所定のサービスを行うサービス装置と、を有する自動動作機器管理システムにおいて、
前記自動動作機器管理手段は、
前記自動動作機器の使用に関する情報を記憶する第1記憶手段と、
ネットワークを介して利用者の操作するユーザー装置とデータ通信する通信手段と、
前記サービス装置による前記サービスの提供の可否を判断するための条件であるサービス提供条件が予め記憶された第2記憶手段と、
前記自動動作機器管理手段に前記ユーザー装置がアクセスした後に再度アクセスするためのアクセス先である再アクセス先情報を生成するアクセス先情報生成手段と、
前記通信手段と前記アクセス先情報生成手段と前記サービス装置を制御する制御手段と、
を有し、
前記自動動作機器管理手段は、前記ユーザー装置にアクセスされた後に前記アクセス先情報生成手段によって生成された前記再アクセス先情報を前記ユーザー装置に送信し、前記再アクセス先情報に基づいてアクセスされた前記ユーザー装置から前記サービス装置によって受ける前記サービスを特定するサービス特定情報と前記サービス装置の近傍に前記利用者が存在することを示す利用者情報を受信し、
前記自動動作機器管理手段に予め記憶された前記サービス提供条件は、前記サービス装置の近傍に前記利用者が存在するか否かの判断の基準となる基準利用者情報を含み、
前記自動動作機器管理手段は、前記ユーザー装置から受信した前記サービス特定情報または前記サービス特定情報に基づいて取得された情報が前記サービス提供条件を満たしているか否かを判断し、該判断には、前記ユーザー装置から受信した前記利用者情報と前記基準利用者情報とを比較し、該比較の結果が条件を満たすものであれば前記サービスを受ける前記利用者が前記サービス装置の近傍に存在すると判断し、条件を満たさなければ前記サービスを受ける前記利用者が前記サービス装置の近傍に存在しないと判断することが含まれ、前記サービス提供条件を満たしている場合は前記サービス装置を制御して前記サービスを提供し、前記サービス提供条件を満たしていない場合は前記サービス装置を制御して前記サービスを提供しないことを特徴とする自動動作機器管理システム。
【請求項9】
前記自動動作機器管理手段は、店舗内に配置された前記自動動作機器と前記サービス装置とに接続された店舗管理装置と、前記店舗管理装置に接続され、ネットワークを介して前記ユーザー装置からアクセスされる管理サーバーとを含むことを特徴とする請求項8に記載の自動動作機器管理システム。
【請求項10】
前記自動動作機器はランドリー機器であり、前記ランドリー機器は、前記料金の支払を受ける入金手段と、前記ランドリー機器の動作状態を含む状態情報と前記入金手段に入金された前記料金の金額を含む入金情報とを含む前記自動動作機器の使用に関する情報を前記自動動作機器管理手段に送信する送信手段と、を有することを特徴とする請求項8または請求項9に記載の自動動作機器管理システム。
【請求項11】
前記サービス特定情報は、前記ユーザー装置が前記サービス特定情報を送信した送信日時情報を含み、
前記自動動作機器の使用に関する情報は、前記自動動作機器が使用された使用日時情報を含み、
前記サービス提供条件は、時間情報を含み、
前記自動動作機器管理手段は、前記送信日時情報から前記時間情報に基づく時間分さかのぼった時以降に前記使用日時情報が含まれている場合に、前記サービス装置を制御して前記サービスを提供することを特徴とする請求項8から請求項10の何れか1項に記載の自動動作機器管理システム。
【請求項12】
前記サービス提供条件は前記自動動作機器が動作中であるか否かを含み、
前記自動動作機器管理手段は、前記サービス特定情報に基づく前記自動動作機器が動作中である場合は、前記サービス装置を制御して前記サービスを提供し、動作中ではない場合は、前記サービス装置を制御して前記サービスの提供をしないことを特徴とする請求項8から請求項11の何れか1項に記載の自動動作機器管理システム。
【請求項13】
前記自動動作機器管理手段は、
前記ユーザー装置の前記自動動作機器管理手段への最初のアクセスが、前記自動動作機器管理手段に最初にアクセスするための初期アクセス先情報を含むコードを前記ユーザー装置が入力し、前記ユーザー装置が前記コードに含まれる前記初期アクセス先情報を取得し、前記ユーザー装置が前記初期アクセス先情報に基づいて前記自動動作機器管理手段にアクセスするものであって、
前記ユーザー装置が前記初期アクセス先情報に基づいて前記自動動作機器管理手段にアクセスした後に、前記自動動作機器管理手段から前記ユーザー装置に前記再アクセス先情報を取得させ、前記自動動作機器管理手段に前記ユーザー装置を再アクセスさせることを特徴とする請求項8から請求項12の何れか1項に記載の自動動作機器管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数台の自動動作機器を管理する自動動作機器管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
硬貨の投入に応じて、物の販売やサービスの提供を行う自動動作機器が知られている。例えば、自動動作機器としては、硬貨を投入し、その硬貨の種別を識別し、入金した金額に応じて衣類などを洗濯、乾燥する硬貨始動式のランドリー機器が知られている。また、複数台のランドリー機器を店舗内に配置したコインランドリーが知られている。自動動作機器は、ランドリー機器の他に、自動券売機、自動販売機や自動マッサージ機なども知られている。
【0003】
例えば、特開2020-156581公報に記載のランドリー機器には、硬貨による支払の他に、ICカードによる支払ができる。このランドリー機器には、カードリードライターが搭載されており、ICカードを読み書きできる。ICカードには、硬貨に相当する金銭データが記憶されている。ランドリー機器に対する料金の支払いは、ICカードに記録されている金銭データから、動作に応じて設定された金額に相当する金銭データを減算することで行われる。例えば、ランドリー機器に搭載されたカードリードライターにICカードを翳すことで、ICカードに記憶されている金銭データから、料金に相当する金銭データが減算され、料金に応じたランドリー機器の動作が開始される。
【0004】
また、このランドリー機器は、無償サービス装置に接続されている。ランドリー機器がICカードによって使用されると、使用料金、使用日時などの使用履歴情報が、ICカードのIDに関連づけられて無償サービス装置に記憶される。無償サービス装置は、使用履歴情報の中から、ICカードによって使用されたランドリー機器を、入力手段によって選択することで、選択されたランドリー機器の使用に対する領収書を発行する。また、領収書の対象となるランドリー機器の使用を、使用履歴情報の中から、オペレーターの操作する管理装置によって特定することができる。管理装置は、選択されたランドリー機器の使用に対する領収書のデータに対応させたサービスコードを発行し、さらに無償サービス装置にサービスコードに関連づけて領収書のデータを記憶させる。無償サービス装置は、サービスコードが入力されると、サービスコードに対応した領収書のデータを取得し、領収書を発行することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2020-156581号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のコインランドリーでは、利用者がコインランドリーの担当者に領収書の発行を依頼し、担当者が領収書を作成し、利用者に領収書を直接直接渡していた。また、従来のランドリーシステムでは、領収書を発行する場合、無償サービス装置の入力手段から、無償サービスを特定するサービスコードを入力する必要があった。サービスコードを得るため、利用者は、サービスセンターに電話し、サービスセンターで生成したサービスコードをオペレーターから聞き取る必要があった。サービスセンターに備えられた装置では、サービスの受付処理、サービスコードの生成処理、サービス装置にサービスコードとサービス内容の情報を記憶させる処理など、様々な処理をオペレーターの操作によって行う必要があった。そのため、利用者がサービスコードを入力するまでに複数の者が介在し、また複数の通信手段や装置が介在し、装置への入力処理や装置の処理負荷の増大などによって、装置の処理が非効率的になる問題があった。また人的ミスの発生の問題もあった。また、無償サーサービス装置は、サービスコードに応じて、無償サービスを特定し、領収書を発行することになる。そのため、無償サービス装置には、表示手段と入力手段が必要となり、装置が大型するという問題があった。コインランドリーでは、店舗を有効に利用するために、装置の小型化が望まれていた。また、サービスコードは、電話や電子メールで知らされるため、忘却や入力間違いが生じる問題があった。サービスセンターにはオペレーターが常駐する必要があり、オペレーターが不在の場合にはサービスを受けられないという問題があった。サービスセンターのオペレーターを介在させずに、利用者が容易に領収書の発行などのサービスを受けられるシステムが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の自動動作機器管理システムは、料金の支払いに応じて動作する複数の自動動作機器が接続され、前記自動動作機器を管理する自動動作機器管理手段と、前記自動動作機器管理手段に接続され所定のサービスを行うサービス装置と、を有する自動動作機器管理システムにおいて、前記サービス装置は記録紙に文字または図形を記録する印刷手段を備え、前記サービスは、領収書またはサービス券の印刷であり、前記自動動作機器管理手段は、前記自動動作機器の使用に関する情報を記憶する第1記憶手段と、ネットワークを介して利用者の操作するユーザー装置とデータ通信する通信手段と、前記サービス装置による前記サービスの提供の可否を判断するための条件であるサービス提供条件が予め記憶された第2記憶手段と、前記自動動作機器管理手段に前記ユーザー装置がアクセスした後に再度アクセスするためのアクセス先である再アクセス先情報を生成するアクセス先情報生成手段と、前記通信手段と前記アクセス先情報生成手段と前記サービス装置を制御する制御手段と、を有し、前記自動動作機器管理手段は、前記ユーザー装置にアクセスされた後に前記アクセス先情報生成手段によって生成された前記再アクセス先情報を前記ユーザー装置に送信し、前記再アクセス先情報に基づいてアクセスされた前記ユーザー装置から前記サービス装置によって受ける前記サービスを特定するサービス特定情報を受信し、前記自動動作機器管理手段は、前記ユーザー装置から受信した前記サービス特定情報または前記サービス特定情報に基づいて取得された情報が前記サービス提供条件を満たしているか否かを判断し、前記サービス提供条件を満たしている場合は前記サービス装置を制御して前記サービスを提供し、前記サービス提供条件を満たしていない場合は前記サービス装置を制御して前記サービスを提供しないことを特徴とする。
また、本発明の自動動作機器管理システムは、料金の支払いに応じて動作する複数の自動動作機器が接続され、前記自動動作機器を管理する自動動作機器管理手段と、前記自動動作機器管理手段に接続され所定のサービスを行うサービス装置と、を有する自動動作機器管理システムにおいて、前記自動動作機器管理手段は、前記自動動作機器の使用に関する情報を記憶する第1記憶手段と、ネットワークを介して利用者の操作するユーザー装置とデータ通信する通信手段と、前記サービス装置による前記サービスの提供の可否を判断するための条件であるサービス提供条件が予め記憶された第2記憶手段と、前記自動動作機器管理手段に前記ユーザー装置がアクセスした後に再度アクセスするためのアクセス先である再アクセス先情報を生成するアクセス先情報生成手段と、前記通信手段と前記アクセス先情報生成手段と前記サービス装置を制御する制御手段と、を有し、前記自動動作機器管理手段は、前記ユーザー装置にアクセスされた後に前記アクセス先情報生成手段によって生成された前記再アクセス先情報を前記ユーザー装置に送信し、前記再アクセス先情報に基づいてアクセスされた前記ユーザー装置から前記サービス装置によって受ける前記サービスを特定するサービス特定情報と前記サービス装置の近傍に前記利用者が存在することを示す利用者情報を受信し、前記自動動作機器管理手段に予め記憶された前記サービス提供条件は、前記サービス装置の近傍に前記利用者が存在するか否かの判断の基準となる基準利用者情報を含み、前記自動動作機器管理手段は、前記ユーザー装置から受信した前記サービス特定情報または前記サービス特定情報に基づいて取得された情報が前記サービス提供条件を満たしているか否かを判断し、該判断には、前記ユーザー装置から受信した前記利用者情報と前記基準利用者情報とを比較し、該比較の結果が条件を満たすものであれば前記サービスを受ける前記利用者が前記サービス装置の近傍に存在すると判断し、条件を満たさなければ前記サービスを受ける前記利用者が前記サービス装置の近傍に存在しないと判断することが含まれ、前記サービス提供条件を満たしている場合は前記サービス装置を制御して前記サービスを提供し、前記サービス提供条件を満たしていない場合は前記サービス装置を制御して前記サービスを提供しないことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、利用者の容易な操作によって、領収書の発行などのサービスを受けることのできるシステムを提供できる。また、入力手段の無いサービス装置であっても、領収書の発行などのサービスを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、自動動作機器管理システムの構成を説明する図である。
図2図2は、店舗管理装置の第1の例のブロック図である。
図3図3は、サービス装置のブロック図である。
図4図4は、店舗管理装置の第2の例のブロック図である。
図5図5は、ユーザー装置のブロック図である。
図6図6は、管理サーバーのブロック図である。
図7図7は、ランドリー機器のブロック図である。
図8図8は、ユーザー装置の操作を説明する図である。図8(a)は、ユーザー装置の第1の操作を説明する図である。図8(b)は、ユーザー装置の第2の操作を説明する図である。図8(c)は、ユーザー装置の第3の操作を説明する図である。図8(d)は、ユーザー装置の第4の操作を説明する図である。
図9図9は、自動動作機器管理システムの動作を説明する第1のフローチャートである。
図10図10は、自動動作機器管理システムの動作を説明する第2のフローチャートである。
図11図11は、自動動作機器管理システムの動作を説明する第3のフローチャートである。
図12図12は、自動動作機器管理システムの動作を説明する第4のフローチャートである。
図13図13は、自動動作機器管理システムの動作を説明する第5のフローチャートである。
図14図14は、ユーザー装置の操作を別の例を説明する図である。図14(a)は、ユーザー装置の第5の操作を説明する図である。図14(b)は、ユーザー装置の第6の操作を説明する図である。図14(c)は、ユーザー装置の第7の操作を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図1図14を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。自動動作機器は、入金額に応じて物品の販売やサービスの提供をするものであり、例えば、コインランドリーに配置されているランドリー機器、自動マッサージ機、自動販売機、自動券売機などである。以下にコインランドリーに配置されているランドリー機器を自動動作機器の例として自動動作機器管理システムについて説明する。
【0011】
図1は、自動動作機器管理システムの構成を説明する図である。コインランドリーの店舗には、硬貨などの入金に応じて動作する洗濯機、乾燥機などのランドリー機器2、3、4が複数台配置されている。自動動作機器管理システムは、コインランドリーの店舗に配置されたランドリー機器2、3、4、両替機などのサービス装置10、ランドリー機器2、3、4などの接続されている機器の制御、それらの機器の使用に関する情報とそれらの機器を使用するユーザーに関する情報を管理する。
【0012】
第1ランドリー機器2、第2ランドリー機器3、第3ランドリー機器4は、コインランドリー店舗に設置される洗濯機、乾燥機、乾燥機能付き洗濯機などの機器である。図1は、3台のランドリー機器2、3、4が配置されている例を示しているが、設置されるランドリー機器は1台以上あればよく、3台に限られない。
【0013】
店舗管理部1には、第1ランドリー機器2、第2ランドリー機器3、第3ランドリー機器4が有線又は無線によって接続され、データの送受信が行われる。そのデータは、制御のためのデータやコマンド、動作状態を示すデータ等であり、例えば店舗管理部1が各ランドリー機器2、3、4を個別に制御するためのデータである。また、店舗管理部1は、接続されているランドリー機器2、3、4を管理することができる。
【0014】
例えば、店舗管理部1は、ランドリー機器2から使用料金の入金金額、動作に関する情報などのランドリー機器2の使用に関する情報の取得ができる。また店舗管理部1は、ランドリー機器2、3、4の始動、停止などの操作ができる。
【0015】
店舗管理部1は、店舗管理装置9とサービス装置10を含む。店舗管理装置9には、ランドリー機器2、3、4が無線又は有線で接続されている。店舗管理装置9は、接続されているランドリー機器2、3、4から、入金情報、動作状態情報を取得し、それらに関する情報を日時と共に記憶する。また、店舗管理装置9は、インターネットなどのネットワーク5に接続され、外部の装置に接続される。管理サーバー6は、複数の店舗のそれぞれに配置された店舗管理部1に接続され、各店舗の店舗管理部1が取得した各種情報を取得する。管理サーバー6は店舗管理装置9にネットワーク5を介して接続され、データ通信が行われる。管理サーバー6と店舗管理装置9とを、自動動作機器管理手段として一体として機能させ、店舗管理装置9に接続されているランドリー機器2、3、4、サービス装置10を管理、制御することができる。また、管理サーバー6は、各店舗に配置された店舗管理装置9が接続され、管理サーバー6によって複数の店舗に配置されたランドリー機器2、3、4やサービス装置10を管理、制御することができる。
【0016】
サービス装置10は、両替装置11、領収書を記録紙に印刷するプリンター12、ICカードの発行やチャージを行うカード扱装置13を備える。サービス装置10は、店舗管理装置9に接続されている。店舗管理装置9とサービス装置10はお互いにデータの送受信が可能である。店舗管理装置9は、サービス装置10から各種情報を取得でき、制御に使用できる。店舗管理装置9は、制御のためのデータやコマンドを、サービス装置10に送信し、制御することができる。例えば、店舗管理装置9は、サービス装置10のプリンター12を制御して、記録紙に領収書やクーポン券を印刷することができる。また、店舗管理装置9は、両替装置11を制御して貨幣を出金できる。また、店舗管理装置9は、カード扱装置13を制御してICカードにデータの読み書きができる。
【0017】
ネットワーク5は、複数の装置が接続されるインターネットなどのネットワークである。ネットワーク5には、店舗管理部1、管理サーバー6、ユーザー装置7が接続されている。ユーザー装置7は、複数接続できる。ユーザー装置7は、ネットワーク5を介して管理サーバー6と通信を行い、各種データの送受信ができる。
【0018】
コード記録媒体8には、データが所定の規則に従って画像化された一次元や二次元などのコードが記録されている。ユーザー装置7には、撮像手段が備えられ、コード記録媒体8に記録されている一次元コードや二次元コードなどのコードを撮像できる。ユーザー装置7は、撮像した一次元コードや二次元コードなどのコードを解析し、元のデータに復元する解析手段が備えられている。ユーザー装置7は、復元したデータを取得し、制御に用いることができる。例えば、ユーザー装置7は、復元したデータからURLなどのアクセス先情報を抽出し、抽出したアクセス先情報によって指定されたWebページにアクセスする制御ができる。抽出したアクセス先情報は、最初にアクセスするWebページに対応するURLであり、初期アクセス先情報である。最初にアクセスするWebページに移行後、再アクセスするWebページを指定する再アクセス先情報を取得して、再アクセス先であるWebページを移行することができる。また、コード記録媒体8に記録されているコードには、店舗に固有に付された店舗番号や、ランドリー機器に固有に付された機器番号などの情報も含めることができる。
【0019】
管理サーバー6は、複数の店舗のそれぞれに配置された店舗管理部1の店舗管理装置9に接続され、店舗管理装置9が取得した各種情報を取得でき、また、店舗管理装置9に制御コマンドやデータなどを送信し、制御することができる。店舗管理部1には、管理サーバー6からのデータやコマンドを解析し、取得したデータやコマンドに基づいて装置を制御する制御手段が備えられている。例えば、この制御手段は、店舗管理装置9の店舗管理装置制御手段20である。
【0020】
例えば、ユーザー装置7がコード記録媒体8に記録されている二次元コードを取得する。その後、ユーザー装置7が、二次元コードに含まれるURLを抽出し、URLで示される管理ページにアクセスする。管理ページは管理サーバー6によって制御されるWebページである。また、ユーザー装置7から、二次元コードに含まれる店舗番号をアクセスと同時に送信することで、管理サーバー6が店舗番号を取得できる。ユーザー装置7は、管理ページの表示や入力ができる。管理サーバー6は、ユーザー装置7の入力に応じて、店舗管理部1に対して所定の制御をすることができる。例えば、利用者は、ユーザー装置7に表示されている管理ページから、店舗番号で特定された店舗内に配置された第1ランドリー機器2の使用に対する領収書の印刷を指示する入力を行う。管理ページからの入力に応じて、管理サーバー6が店舗管理部1を制御する。管理サーバー6は、サービス装置10のプリンター12を制御して、利用者による入力に基づいて第1ランドリー機器2の使用に対する領収書を印刷する。
【0021】
次に自動動作機器管理システムを構成する各装置について説明する。図2は、店舗管理装置の第1の例のブロック図である。
【0022】
店舗管理装置9は、装置全体を制御する店舗管理装置制御手段20、ネットワーク5を介して外部装置と通信を行う第1通信手段21、店舗内の装置と通信を行う第2通信手段22、LCDなどの文字や画像を表示する店舗管理装置表示手段23、利用者の操作によって入力を行う店舗管理装置入力手段24、各種データを記憶する店舗管理装置記憶手段25を備えている。例えば、店舗管理装置9はパーソナルコンピューターなどのコンピューターである。店舗管理装置表示手段23と店舗管理装置入力手段24は必ずしも必要ない。店舗管理装置9は、ワンボードのコンピューターでも良い。
【0023】
店舗管理装置制御手段20は、CPUを備え、店舗管理装置記憶手段25に記憶されているプログラムに従って、装置全体の制御、各種演算を行う。
【0024】
第1通信手段21は、店舗管理装置制御手段20によって制御され、ネットワーク5を介して外部装置とデータ通信を行う。第1通信手段21を介して外部装置とデータ通信を行うことで、外部装置に店舗管理装置記憶手段25に記憶されている情報やランドリー機器の動作状態などの情報を送信できる。また、逆に、外部装置から各種情報を入力することができる。例えば、外部装置は管理サーバー6である。通信は、無線を介して行っても、有線を介して行っても良い。
【0025】
第2通信手段22は、店舗管理装置制御手段20によって制御され、店舗内の装置とデータ通信を行う。店舗内の装置は、例えば、ランドリー機器2、3、4、サービス装置10である。
【0026】
店舗管理装置表示手段23は、店舗管理装置制御手段20によって制御され、文字や画像の表示を行うLCDなどの表示手段である。店舗管理装置入力手段24は、店舗管理装置制御手段20によって制御され、文字や数字を入力するキーボードなどの入力手段である。例えば、タッチパネルを用いることで、店舗管理装置表示手段23と店舗管理装置入力手段24とを一体とすることができる。
【0027】
店舗管理装置記憶手段25は、店舗管理装置制御手段20によって制御される。店舗管理装置記憶手段25には、店舗管理装置制御手段20によって実行されるプログラムや設定値が記憶されている。また、店舗管理装置記憶手段25には、店舗管理装置制御手段20の演算に用いるメモリーも含まれる。また、店舗管理装置記憶手段25は、店舗管理装置9に接続されているランドリー機器2、3、4やサービス装置10などの使用履歴、動作状態などランドリー機器の使用に関する情報を装置毎にデータベースを記憶する。すなわち、店舗管理装置9に接続されているランドリー機器2、3、4の使用に関する情報を記憶する記憶手段とも言える。店舗管理装置記憶手段25は、ROM、RAM、ハードディスク、フラッシュメモリーなどの記憶手段を用いることができる。
【0028】
図3は、サービス装置のブロック図である。
【0029】
サービス装置10は、装置全体を制御するサービス装置制御手段30、店舗管理装置9と通信を行うサービス装置通信手段31、貨幣の入金を受け付け、金種を識別し、不図示の金庫に格納する入金手段32、入金額に対して同額となるように別の金種の貨幣を出金する両替手段33、文字や画像を記録紙に印刷するプリンター12を含む印刷手段34、ICカードを搬送するカード搬送手段35、ICカードに対してデータの読み書きを行うカードリードライター36、プログラムや設定値、一時的なデータ記憶などを行うサービス装置記憶手段37を備えている。例えば、サービス装置10は、通信機能、印刷機能を備えた両替機である。
【0030】
サービス装置制御手段30は、CPUを備え、サービス装置記憶手段37に記憶されているプログラムに従って、装置全体の制御、各種演算を行う。
【0031】
サービス装置通信手段31は、サービス装置制御手段30によって制御され、店舗管理装置9とデータ通信を行う。サービス装置通信手段31を介して店舗管理装置9とデータ通信を行うことで、店舗管理装置9にサービス装置記憶手段37に記憶されている情報やランドリー機器に関する動作状態など使用に関する情報を送信できる。また、逆に、店舗管理装置9からサービス装置10に各種情報や制御コマンドを送信することができる。例えば、店舗管理装置9によって、サービス装置10の動作を制御することができる。通信は、無線を介して行っても、有線を介して行っても良い。
【0032】
入金手段32は、サービス装置制御手段30によって制御される。入金手段32は、貨幣の入金を受け付け、貨幣の金種と枚数を取得し、その情報をサービス装置制御手段30に入力する。サービス装置制御手段30は、入金された貨幣の金種と枚数から、入金額を演算し、取得することができる。
【0033】
両替手段33は、サービス装置制御手段30によって制御される。両替手段33は、入金された貨幣の金額に相当する別金種の貨幣を出金する。サービス装置制御手段30は、入金された金額と同額の別金種の貨幣を、予め決められた条件に従って演算し、両替手段33を制御して出金する。予め決められた条件は、サービス装置記憶手段37に記憶されている。例えば、予め決められた条件とは、「1000円紙幣の入金に対して100円硬貨を5枚と500円硬貨を1枚出金する」などと入金と出金に関して予め決められた、交換の条件である。
【0034】
印刷手段34は、サービス装置制御手段30によって制御される。印刷手段34は、文字や図形を印刷するプリンター12を含む。例えば、印刷手段34は、サービス装置制御手段30の制御によって、領収書や、両替明細や、クーポン券を記録紙に印刷するプリンター12を含む。サービス装置制御手段30によって、印刷データを生成し、サービス装置制御手段30が印刷手段34を制御し、印刷データを印刷する。
【0035】
サービス装置10は、ICカードの発行、チャージを行うことができる。カード搬送手段35はサービス装置制御手段30によって制御される。また、カードリードライター36はサービス装置制御手段30によって制御される。
【0036】
新規にICカードを発行する場合は、まず、サービス装置10をICカード発行モードに遷移させる。入金手段32に所定の金額の入金があった場合、カード搬送手段35がカード格納庫から1枚のICカードを搬送し、挿入排出口から排出する。ICカードは、搬送経路の途中に配置されているカードリードライター36によって、入金額に応じた電子マネーの金額データが書き込まれる。また、ICカードに電子マネーをチャージ、言い換えれば、ICカードに電子マネーを加算する場合は、まず、サービス装置10をICカードチャージモードに遷移させる。挿入排出口からICカードを挿入し、カード搬送手段35によってICカードカードをカードリードライター36に搬送する。入金手段32に所定の金額の入金があった場合に、カードリードライター36によって、入金額に相当する電子マネーを、元々記憶されている電子マネーに加算する。その後、ICカードを挿入排出口から排出する。所定の金額の入金がなければ、加算せずにICカードを挿入排出口から排出する。
【0037】
サービス装置記憶手段37は、サービス装置制御手段30によって制御される。サービス装置記憶手段37には、サービス装置制御手段30によって実行されるプログラムや設定値が記憶されている。また、サービス装置記憶手段37には、サービス装置制御手段30の演算に用いるメモリーも含まれる。また、サービス装置記憶手段37は、サービス装置10の使用履歴、動作状態などの情報を記憶する。サービス装置記憶手段37は、ROM、RAM、ハードディスク、フラッシュメモリーなどの記憶手段である。
【0038】
店舗管理部1は、店舗管理装置9とサービス装置10を含む。店舗管理装置9とサービス装置10を別々の装置としてデータ通信によって相互の動作や情報の管理を行うことで一体として運用する例を説明してきた。しかし、店舗管理部1は、店舗管理装置9とサービス装置10を1つの装置としても良く、この様な場合の装置の例を説明する。
【0039】
図4は、店舗管理装置の第2の例のブロック図である。店舗管理装置制御手段20は、図2で説明した店舗管理装置制御手段20に加えて、図3で説明したサービス装置制御手段30の制御機能を含む。また、店舗管理装置制御手段20は、入金手段32、両替手段33、印刷手段34、カード搬送手段35、カードリードライター36、第1通信手段21、第2通信手段22、店舗管理装置表示手段23、店舗管理装置入力手段24、店舗管理装置記憶手段25の制御を行う。店舗管理装置記憶手段25は、図3で説明したサービス装置記憶手段37に記憶されているサービス装置10を制御する各種プログラム、各種設定値なども記憶されている。
【0040】
図5は、ユーザー装置のブロック図である。ユーザー装置7は例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット型PC、パソコン等のネットワーク5に接続可能な装置であり、利用者が操作する端末装置である。ユーザー装置7はネットワーク5を介して、管理サーバー6に接続して、データ通信を行うことができる。ユーザー装置7は、管理サーバー6にアクセスし、管理ページを表示し、管理ページから所定の入力を行うことで、サービス装置10に所定の動作を実行させることができる。
【0041】
ユーザー装置7は、装置全体を制御するユーザー端末制御手段40、ネットワーク5を介して外部装置と通信を行う端末通信手段41、LCDなどの文字や画像を表示する端末表示手段42、利用者の操作によって入力を行う端末入力手段43、各種データを記憶する端末記憶手段44、画像を撮像する端末撮像手段45を備えている。例えば、端末撮像手段45は電子カメラなどの撮像手段である。
【0042】
ユーザー端末制御手段40は、CPUを備え、端末記憶手段44に記憶されているプログラムに従って、装置全体の制御、各種演算を行う。
【0043】
端末通信手段41は、ユーザー端末制御手段40によって制御され、ネットワーク5を介して外部装置とデータ通信を行う。ユーザー装置7は、端末通信手段41を制御して外部装置とデータ通信を行うことができる。ユーザー装置7に記憶されている情報や動作状態などの情報を外部装置に送信できる。また、逆に、外部装置からユーザー装置7に各種情報を入力することができる。例えば、外部装置は管理サーバー6である。通信は、無線を介して行っても、有線を介して行っても良い。
【0044】
端末表示手段42は、ユーザー端末制御手段40によって制御され、文字や画像の表示を行うLCDなどの表示手段である。端末入力手段43は、ユーザー端末制御手段40によって制御され、文字や数字をユーザー端末制御手段40に入力するキーボードなどの入力手段である。例えば、端末表示手段42と端末入力手段43が一体となったタッチパネルを用いることができる。
【0045】
端末記憶手段44は、ユーザー端末制御手段40によって制御される。端末記憶手段44には、ユーザー端末制御手段40によって実行されるプログラムや設定値が記憶されている。また、端末記憶手段44には、ユーザー端末制御手段40の演算に用いるメモリーも含まれる。端末記憶手段44は、ROM、RAM、ハードディスク、フラッシュメモリーなどの記憶手段である。
【0046】
次に、管理サーバーについて説明する。図6は、管理サーバーのブロック図である。
【0047】
接続されているランドリー機器を管理、制御する自動動作機器管理手段として、管理サーバー6と店舗管理装置9を一体として扱い、機能させることで実現することができる。管理サーバー6と店舗管理装置9はネットワーク5を介して接続されている別体の装置として説明しているが、管理サーバー6と店舗管理装置9とが一体となった装置としても良い。管理サーバー6は、ユーザー装置7からの指令、要求を受け付け、店舗管理部1の動作を制御できる。例えば、管理サーバー6は、ユーザー装置7からの指令、要求を受け付け、店舗管理部1の動作を制御し、印刷手段34によって領収書を印刷することができる。管理サーバー6は、各店舗の店舗管理部1から各種データを取得し、例えばランドリー機器の使用に関するデータを取得し、また、店舗管理部1に対する動作を制御する条件が成立すれば、その制御を実行する。例えば、管理サーバー6は、ユーザー装置7からの要求と、店舗管理部1から取得したランドリー機器の使用に関するデータと、予め設定された条件とに基づいて、領収書の発行の可否を判断し、条件を満たしていれば、領収書を印刷する制御を行う。
【0048】
管理サーバー6は、サーバー制御手段50によって、各種動作が制御される。サーバー制御手段50は、CPUを備え、サーバー記憶手段55に記憶されているプログラムに従って動作が制御される。
【0049】
サーバー制御手段50は、管理ページ制御部51、データベースを制御するDB制御部52、アクセス先情報を生成する手段であるワンタイムURL生成部53を含む。
【0050】
管理ページ制御部51は、提供するサービスに関する情報の表示やサービスを提供する当たり利用者が操作する管理ページのWebページデータを生成し、入力を受け付け、入力に対する処理を行う。ユーザー装置7は、管理ページにアクセスし、管理ページをユーザー装置7に表示し、管理ページから所定の項目を入力する。管理ページ制御部51は、ユーザー装置7からの入力情報を取得し、入力情報に応じた処理を行う。
【0051】
DB制御部52は、後述するランドリー情報DB56の情報の書き込み、検索などの制御を行う。
【0052】
ワンタイムURL生成部53は、ユーザー装置7がコード記録媒体8を読取って取得したURLによってアクセスした場合に、1回限り使用するワンタイムURLを生成する。生成しワンタイムURLは、ユーザー装置7に送信され、ユーザー装置7は、受信したワンタイムURLにアクセスし直し、管理ページを表示する。管理ページ制御部51は、ワンタイムURLに対応したURLの管理ページデータを生成し、アクセスを管理する。ワンタイムURLを用いて、別の機会に再度アクセスしても管理ページにはアクセスできず、表示することができない。
【0053】
サーバー通信手段54は、サーバー制御手段50に接続され、サーバー制御手段50によって制御される。サーバー通信手段54は、ネットワーク5に接続され、外部装置とデータの送受信を行う。例えば、管理サーバー6はサーバー通信手段54によってユーザー装置7や店舗管理部1とデータの送受信を行う。
【0054】
サーバー記憶手段55は、サーバー制御手段50に接続され、サーバー制御手段50によって制御される。サーバー記憶手段55は、サーバー制御手段50の制御プログラムや制御に必要な各種情報や設定値などを記憶する。サーバー記憶手段55には、サービス装置10によってサービスを提供するか否かの判断の条件であるサービス提供条件の情報を記憶するエリアを設け、そこに記憶されている。例えば、サービス提供条件を、サービスの提供の要求タイミングに関して設定することができる。ランドリー機器の使用開始から所定時間以内にサービスの提供の要求があった場合を条件とした場合は、ランドリー機器の使用日時とサービスの提供要求があった時刻とに基づいて、サービスの提供の可否を判断する。ランドリー機器の使用時刻から所定時間以内というような時間情報をサービス提供条件とすることができる。また、サービス提供条件は、サービスの提供をサービス装置10から利用者が所定距離以内に存在することを条件とする場合は、サービス装置10の位置情報とその許容範囲の位置情報である。サービス提供条件は、サービスの提供を所定のパスワードの入力であることを条件とする場合は、所定のパスワードである。サービス提供条件は、サービスの提供をランドリー機器が動作中であることを条件とする場合は、動作中を示す情報である。このように、サービス提供条件は予め決められた条件の情報である。
【0055】
また、サーバー記憶手段55には、サーバー制御手段50の演算に用いるメモリーも含まれる。サーバー記憶手段55は、ROM、RAM、ハードディスク、フラッシュメモリーなどの記憶手段である。
【0056】
ランドリー情報DB56は、サーバー制御手段50に接続され、サーバー制御手段50によって制御される。ランドリー情報DB56の制御を行うDB制御部52がサーバー制御手段50に含まれる。ランドリー情報DB56は、会員情報DB57、機器情報DB58、現在状況DB59を含む。ランドリー情報DB56に記憶されている情報は、サーバー制御手段50によって検索され、情報の記憶、削除、取得がされる。
【0057】
ランドリー情報DB56は、ランドリー機器及びユーザーに関するデータベースである。サーバー制御手段50は、ネットワーク5に接続されている店舗管理部1、ユーザー装置7から各種情報を取得し、所定の条件に従いランドリー情報DB56に記憶する。例えば、取得した各種情報は、ユーザーやランドリー機器に固有に付けられたIDに関連付けられて記憶される。例えば、IDは、会員番号、ランドリー機器の機器番号などである。サーバー制御手段50は、ランドリー情報DB56から各種情報を検索することができる。検索され、取得された情報は、サーバー制御手段50によって制御に用いられる。また、検索された情報は、サーバー制御手段50の制御や演算に使用される他にネットワーク5に接続された他の装置に送信される。
【0058】
例えば、あるランドリー機器の使用状況を取得したい場合、サーバー制御手段50は、ランドリー機器の固有番号である機器番号と取得したい項目、とに基づいてランドリー情報DB56から目的のランドリー機器の使用状況を検索し取得することができる。例えば取得したい項目は、日時や期間などである。サーバー制御手段50は、取得した情報を制御に用いることができる。例えば、店舗番号で指定された店舗において、ランドリー機器が使用された使用日時情報、使用時間情報、機器番号とから、その期間に使用された機器番号で特定されたランドリー機器に関する情報がランドリー情報DB56から検索できる。すなわち、機器番号で特定されたランドリー機器が使用されたか否か、料金、領収書の発行の有無などの機器番号に関係づけられた情報をサーバー制御手段50が取得できる。
【0059】
会員情報DB57に格納されているデータは、会員番号、メールアドレス、パスワード、表示名、属性情報、ポイント、残金、履歴情報などである。
【0060】
メールアドレスは、電子メールのアドレスである。電子メールは、ユーザーに通知などの連絡をする場合に用いる。また、メールアドレスは固有の文字列でもあるので、会員番号に準じて用いることができる。例えば、会員番号の代わりに、ユーザーのIDとしてメールアドレスを用いることができる。
【0061】
パスワードは、ユーザーがユーザーの会員ページにログインする場合に用いるパスワードである。パスワードは、ユーザー本人が秘匿し、会員ページにログイン時にユーザー本人であることを確認する場合に用いる。パスワードの代わりに、指紋や静脈や虹彩などの個人の生体情報を用い体も良い。
【0062】
会員番号あるいはメールアドレスは、ユーザーを特定するためのユーザーに固有に付されたユーザー固有情報である。また、会員情報DB57に記憶されているユーザー固有情報とパスワードの組み合わせは、会員ページにログインするための比較の対象とされる認証情報とも言える。
【0063】
表示名は、ユーザーの会員ページに表示される名称である。会員ページには、本名でなくニックネームなどを表示させることができる。表示名は、電子メールの通知などに記される名称である。
【0064】
属性情報は、ユーザーの各種属性の情報である。例えば、会員のランキング、性別、年齢、利用頻度など、ユーザーの持つ属性を値化した情報である。
【0065】
ポイントは、ランドリー機器の使用に応じて付され、蓄積することができる。ポイントは、付されれば加算され、利用すれば減算される。ユーザーは、蓄えたポイントを各種特典に変えることができる。特典それぞれには、利用に必要なポイント数が設定されている。ユーザーは、蓄えたポイント数から、受けたい特典に応じたポイント数を使用して、特典を受けることができる。例えば、特典は、1ポイントと1円に換算し、現金と同様に使用できるサービス、仕上げ剤のランクアップなどの追加サービス、使用料金の割引サービスなどユーザーにとってメリットのあるサービスである。
【0066】
残金は、電子マネーの残金である。入金した金額に応じて、電子マネーをチャージすることで、現金と同様に使用することができる。
【0067】
ポイントと残金の項目のデータは、ランドリー機器を使用するときの対価とすることができるので、有価データである。
【0068】
履歴情報は、ユーザーが使用したランドリー機器や電子マネーのチャージなどの情報である。履歴情報は、利用日時が関連付けされ、ランドリー機器の使用や、店舗管理装置9の使用、会員ページの使用などに関する情報が蓄積される。また、履歴情報の中から、所望の情報を検索することも可能である。
【0069】
機器情報DB58は、店舗管理部1に接続された複数台のランドリー機器に関する情報を格納するデータベースである。機器情報DB58には、ランドリー機器の種類、利用状況などの情報が記憶されている。ランドリー機器には、それぞれの固有番号である機器番号が付されている。機器情報DB58には、機器番号に関連づけられて各種情報が記憶されている。機器情報DB58に格納されている情報は、機器番号、店舗番号、装置種類、料金、属性情報、履歴情報などである。
【0070】
店舗番号は、コインランドリーの各店舗に配置された店舗管理部1に付された固有番号である。店舗番号によってランドリー機器が設置されている店舗を特定する事ができる。1店舗に店舗管理部1が2台以上配置されている場合がある。各店舗管理部1には、異なるランドリー機器が接続されているので、店舗管理部1毎に店舗番号を付与する。管理サーバー6は、店舗番号によって検索することで、店舗番号で特定される店舗管理部1及び接続されている全てのランドリー機器の機器番号等の情報を取得できる。
【0071】
装置種類は、ランドリー機器の種類に関する情報である。装置種類の情報は、衣類用洗濯機、乾燥機、乾燥機能付き洗濯機などの種類に対応した値が付され、ランドリー機器の種類が分かる。店舗毎に、使用機種を把握できるので、店毎に必要な消耗品などを特定することができる。
【0072】
料金は、ランドリー機器を使用する場合の料金情報である。ランドリー機器毎に使用料金を設定することができる。また、ランドリー機器に仕上げ剤の有無、乾燥時間の延長、洗剤種類の違いなどのモードがあれば、モード毎の料金が記憶される。
【0073】
属性情報は、ランドリー機器の持つ各種属性の情報である。例えば、メーカー、機種、製造番号、導入日、導入費用、消耗品、モードの有無、設置されている店舗名、モード種、機器名など、ランドリー機器の持つ属性を値化した情報である。
【0074】
履歴情報は、ランドリー機器の使用履歴であり、ランドリー機器の機器番号に、ランドリー機器が使用されたときの利用日時、使用開始時刻、使用時間、利用者の固有番号、利用モード、料金、支払方法、領収書発行の有無、店舗番号などを関連づけて記憶された情報であり、ランドリー機器の使用に関する情報が蓄積されたものである。
【0075】
現在状況DB59は、ランドリー機器の現在の状態に関する情報を格納するデータベースである。現在状況DB59に格納されているデータは、機器番号に関連づけられて各種情報を記憶する。現在状況DB59に格納されている情報は、機器番号、店舗番号、動作状況、利用者の固有番号などの使用者情報などである。例えば、現在状況DB59に記憶されている情報に変化がある毎に、機器情報DB58の履歴情報に変化した情報を追加することができる。
【0076】
機器番号は、ランドリー機器に付されている固有番号である。機器番号に関連づけられて各種情報が記憶されている。
【0077】
店舗番号は、コインランドリーの各店舗に配置された店舗管理部1毎に付けられた固有番号である。
【0078】
動作状況は、ランドリー機器の動作に関しての情報を値化した情報である。ランドリー機器が現在どのような状況であるかを示している。例えば、ランドリー機器が、動作中、停止中、消耗品不足、不具合で使用不能などであることを示す情報でる。
【0079】
使用者情報は、ランドリー機器を使用しているユーザーを特定する情報である。例えば、使用者情報は、現在ランドリー機器を使用しているユーザーの会員番号である。現金などを使用して会員番号は不明の場合は、予め決められた特定の番号である。ICカードを使い、電子マネーで支払う場合は、ICカードの固有番号に関連づけられたユーザーに関する情報を取得できるので、これら情報を制御に用いることができる。
【0080】
次にランドリー機器について説明する。図7は、ランドリー機器のブロック図である。
【0081】
自動動作機器は、入金手段を備え、入金額に応じて自動で動作する機器であり、外部と通信を行う通信手段、これらを制御する制御手段を備えている。自動動作機器としてランドリー機器2を例に説明する。ランドリー機器2は、洗濯機、乾燥機、乾燥機付き洗濯機などのランドリー機器であり、入金手段62を備え、所定の金額の入金に応じてランドリー機器制御手段60がランドリー手段61を制御して動作を開始する。また、ランドリー機器2は、ランドリー機器通信手段63を備え、店舗管理装置9に接続されている。
【0082】
ランドリー機器2は、ランドリー機器制御手段60によって各種動作が制御される。ランドリー機器制御手段60は、CPU、メモリーを備え、メモリーに記憶されているプログラムに従って動作が制御される。
【0083】
ランドリー手段61は、ランドリー機器制御手段60に接続され、ランドリー機器制御手段60によって制御される。例えば、ランドリー手段61は、衣類の洗濯をする洗濯機、衣類の乾燥をする乾燥機、衣類の洗濯後に乾燥をする乾燥機能付き洗濯機などの装置である。ランドリー機器制御手段60の制御によって、ランドリー手段61の動作の開始や所定の動作後に停止させることができる。また、ランドリー機器制御手段60は、ランドリー手段61の使用モードの変更を制御できる。使用モードは洗濯動作時間、乾燥動作時間、洗剤の種類などの違いにより、異なる料金で動作するランドリー機器2のモードである。また、ランドリー機器制御手段60は、ランドリー手段61の状態を取得できる。例えば、ランドリー機器制御手段60は、ランドリー手段61の異常、動作中、停止中などの状態を検出、または演算ができる。例えば、ランドリー機器制御手段60は、始動からの時間をカウントし、所定時間経過するまでは動作中、経過後は停止状態と判断する処理ができる。
【0084】
入金手段62は、入金された貨幣の金種を識別し、枚数をカウントする。入金手段62は、入金額が所定の金額に達すると入金手段62からランドリー機器制御手段60に入金が完了した旨を通知する信号を出力する。所定金額の入金後、ランドリー機器制御手段60はランドリー手段61の動作を開始させる制御を行う。
【0085】
ランドリー機器通信手段63は、ランドリー機器制御手段60に接続され、ランドリー機器制御手段60によって制御される。ランドリー機器2は、ランドリー機器通信手段63を介して店舗管理部1と接続され、データの送受信が可能となっている。例えば、店舗管理装置9は、接続されているランドリー機器2の始動や停止を制御でき、ランドリー機器2の動作状況に関する情報を取得できる。
【0086】
入金手段62からランドリー機器通信手段63に、入金された金額に関する情報が出力される。ランドリー機器通信手段63は、入金額を取得し、店舗管理装置9に送信する。またランドリー機器通信手段63は、ランドリー手段61の動作の開始、停止、異常などの状態情報を取得し、時刻情報と共に店舗管理装置9に送信する。ランドリー機器通信手段63から店舗管理装置9に送信される情報は、ランドリー機器2の機器番号と時刻情報とに関連づけられ送信される。時刻情報には日付も含まれる。店舗管理装置9は、機器番号と時刻情報とランドリー機器2の状態、入金金額などの各種情報を取得することができる。すなわちランドリー機器通信手段63は、店舗管理装置9に各種情報を送信する送信手段とも言える。
【0087】
また、入金手段62は、ランドリー機器制御手段60にランドリー機器通信手段63を介して接続しても良い。また、入金手段62は、ICカードのリードライターを備え、それを制御する事で、電子マネーによる入金や、クレジットカード決済に対応することができる。また、入金手段62は、表示装置や撮像装置を備える事で二次元コードを用いた決済に対応することができる。現金の他にこの様な入金方法による決済を可能にするためには、入金手段62は、外部の決済サーバー等の決済を行う装置とデータ通信をする必要がある。そのため、入金手段62は、外部装置と通信可能なランドリー機器通信手段63と接続される。入金手段62とランドリー機器通信手段63を一体として機能させることで、各種決済ができる。
【0088】
入金手段62によって、現金、ICカード、クレジットカード、二次元コード等による決済が完了した後、ランドリー機器制御手段60に、直接あるいはランドリー機器通信手段63を介して、所定金額の入金を受けた旨の情報を送信する。送信先では、制御処理に使用される。例えば、現金を入金した場合に出力される信号と同等の信号をランドリー機器通信手段63で生成し、ランドリー機器制御手段60に出力する。
【0089】
次に、自動動作機器管理システムの動作について説明する。図8は、ユーザー装置の操作を説明する図である。図8(a)は、ユーザー装置の第1の操作を説明する図である。図8(b)は、ユーザー装置の第2の操作を説明する図である。図8(c)は、ユーザー装置の第3の操作を説明する図である。図8(d)は、ユーザー装置の第4の操作を説明する図である。図9は、自動動作機器管理システムの動作を説明する第1のフローチャートである。
【0090】
店舗管理部1には、複数のランドリー機器が接続されているが、第1ランドリー機器2が接続されている場合を例として説明する。
【0091】
ステップS11では、利用者によって第1ランドリー機器2の入金手段62に貨幣が入金され、入金された貨幣の金種を識別し、入金された貨幣の枚数を取得し、次に処理に移行する。ここで、貨幣以外のICカード、クレジットカード、二次元コード等によって入金される場合は、ステップS12に移行する。
【0092】
ステップS12では、第1ランドリー機器2が使用されるために必要な所定金額を受け取る処理がされる。すなわち、第1ランドリー機器2に入金された貨幣が所定金額に達したことを確認する現金決済、ICカードに記憶されている電子マネーから所定金額が差引かれたことを確認する電子マネー決済、クレジットカードの決済、二次元コード決済など、各種決済方法に対応した決済処理を行う。決済の完了後、処理はステップS13に移行する。
【0093】
ステップS13では、決済されたデータを第1ランドリー機器2から店舗管理部1に送信する。決済方法、決済金額、ランドリー機器を特定する情報、使用するユーザーを特定する情報、使用者が選択したランドリー機器の機能に関する情報、使用開始時刻、使用時間、使用者、使用機器、使用機能、料金、決済方法、時刻などの使用に関する情報を決済データとして第1ランドリー機器2が取得し、取得した決済データを店舗管理部1に送信する。また、現金を使用する場合は、使用するユーザーを特定できない場合があるが、その場合は、現金使用者である旨の情報とする。
【0094】
ステップS14では、決済の完了後、第1ランドリー機器2は、入金額に応じた動作が開始される。ランドリー機器制御手段60によってランドリー手段61の動作が開始される。
【0095】
店舗管理部1では、第1ランドリー機器2からの受信に対応する処理と、管理サーバー6からの受信に対応する処理とがされる。
【0096】
ステップS15では、店舗管理部1は、第1ランドリー機器2からの決済データを受信した場合、店舗管理装置記憶手段25に、受信した決済データを記憶する。店舗管理装置制御手段20は、店舗管理装置記憶手段25に、接続されている各ランドリー機器から送信される決済データを受信順に付番し、記憶する。すなわち、受信した決済データは店舗管理装置記憶手段25にデータベースとして記憶される。処理後、待機状態に移行する。また、店舗管理装置制御手段20は、検索機能を備え、店舗管理装置記憶手段25に記憶された決済データを各項目に応じて検索することができる。
【0097】
次に、ユーザー装置7によって、二次元コードをコード記録媒体8から読み取る。コード記録媒体は、ランドリー店舗の所定の位置に配置されていることが好ましい。特にサービス装置10に固定されていることが好ましい。利用者は、サービス装置10によって、領収書発行などの所定のサービスを受けるので、サービス装置10の近傍にコードが記録されたコード記録媒体8が存在することが好ましい。
【0098】
ステップS30では、ユーザー装置7によってコード記録媒体8に記録された二次元コードを読取り、解析する。コードには、管理ページのURLの情報が含まれる。また、コードには店舗に固有の店舗番号が含まれる。この管理ページのURLは、ユーザー装置7が最初にアクセスする管理ページの初期アクセス先情報である。
【0099】
次に、ステップS31では、ユーザー装置7は、取得した管理ページのURLに基づいて、管理ページにアクセスする要求を、管理サーバー6にする。このとき、取得した店舗番号を含めて要求することで、店舗番号を管理サーバー6に取得させることができる。管理サーバー6が、どの店舗におけるサービスの要求がされているのかを管理できる。
【0100】
次に、ステップS21では、管理サーバー6は、ユーザー装置7からの管理ページのアクセスの要求に応じる処理を行う。管理サーバー6は、管理ページのデータをユーザー装置7に送信する。
【0101】
このとき管理サーバー6はワンタイムURL生成部53においてワンタイムURLを生成し、ユーザー装置7に対して送信し、その後、ユーザー装置7においてそのワンタイムURLにて指定される管理ページに再アクセスするようにすることが好ましい。このワンタイムURLは、再アクセス先情報である。ワンタイムURLを用いることで、後からワンタイムURLによって指定された管理ページには再アクセスができないので、管理サーバーが、記憶されたワンタイムURLによって繰り返しアクセスされる問題を回避できる。
【0102】
次に、ステップS32では、管理サーバー6から管理ページのデータの受信を待ち、管理ページのデータの受信後、管理ページを表示する。管理ページは、例えば図8(a)に示されるように、端末表示手段42に表示される。この例では、店舗名と、領収書の発行する場合の手順と、領収書発行ボタン70が表示される。領収書の発行のサービスを受けたい場合、領収書発行ボタン70にタッチする。サービスとして領収書発行の例を示したが、サービス券の発行などの別のサービスを表示させ、所望のサービスを選択できるようにしても良い。例えば、領収書のほかにサービス券を印刷するサービスができる。管理サーバー6は、店舗名、機器名等は、ランドリー情報DB56から取得することができる。
【0103】
次に、ステップS33では、利用者が、領収書発行ボタン70にタッチすると、ユーザー端末制御手段40は、ボタンが押されたことを認識し、領収書をサービス装置10によって発行させるための処理に移行する。すなわち、図8(b)に示されるように、領収書を発行するための具体的な要求を、端末表示手段42に表示された管理ページから入力させる。例えば、利用者に、利用者の使用したランドリー機器の機器番号を入力させる。利用者が利用した機器を特定することで、その機器の利用に応じた領収書がサービス装置10から印刷される。入力項目の案内71と、入力エリア72と、テンキー73と、領収書発行の処理を実行させる実行ボタン74と、領収書発行をあきらめるキャンセルボタン75が表示される。テンキー73によって、機器番号を入力する。機器番号は、ランドリー機器のそれぞれを区別するための番号である。例えば、店舗内のランドリー機器のそれぞれに機器番号を表示する。機器番号が記載されたシールをランドリー機器に貼り付けることや、ランドリー機器の機器番号を示した店舗の見取り図を表示するなどによって、利用者が容易にランドリー機器の機器番号を確認できるのが好ましい。ユーザー装置7は、機器番号が入力され、実行ボタン74が押下されると、領収書を要求したときの時刻である領収書要求時刻を取得し、次の処理に移行する。また、実行ボタン74の押下と領収書の発行の要求の送信日時はほぼ同一なので、領収書要求時刻は、ユーザー装置7から領収書の発行の要求を送信した送信日時情報とし扱うことができる。
【0104】
次に、ステップS34では、ユーザー端末制御手段40は、管理サーバー6に領収書発行要求を送信する。領収書発行要求は、要求データとして機器番号と領収書要求時刻が含まれる。領収書発行要求は、サービスを特定するサービス特定情報を含む。サービス特定情報は、発行する領収書の対象を特定するための情報であるので、要求データがサービス特定情報であっても良い。また、サービス特定情報は、発行する領収書の対象を直接特定できる情報でない場合は、サーバー制御手段50がサービス特定情報に基づいて、サービスを特定する情報を検索、演算、あるいは生成する。
【0105】
次に、ステップS22では、管理サーバー6は、領収書発行要求の受信を待ち、領収書発行要求が受信されると、受信した領収書発行要求から領収書発行の要求データを解析する。要求データに含まれる機器番号、領収書要求時刻を抽出する。要求データは、管理サーバー6に記憶される。例えば、ランドリー情報DB56の機器情報に、領収書発行の要求があった履歴として記憶される。仮に、領収書発行の履歴を確認することで、領収書の発行の有無がわかり、重複して発行することを防止できる。要求データは、発行する領収書を特定するための情報であり、受けるサービスを直接的または間接的に特定するサービス特定情報とも言える。
【0106】
次に、ステップS23では、管理サーバー6は、店舗管理部1に対して、要求データに含まれる機器番号に対応する決済データを要求する。
【0107】
次に、ステップS16では、店舗管理部1は、管理サーバー6からの要求に対して、店舗管理装置記憶手段25に記憶されている決済データの中から、要求データに含まれる機器番号に対応する決済データを検索し、取得する。このとき、領収書要求時刻から所定時間遡った時刻以降の決済データを取得する。所定時間は、例えば10分間であり、また、ランドリー機器が現在使われている場合に、そのランドリー機器の決済データを取得する。この様に、所定時間分遡った時刻以降、すなわち所定期間内に使用された場合に限って領収書を発行することができる。サービスを提供するためのサービス提供条件として、この様な所定時間を設定すれば、利用者が使用していることが明らかであるランドリー機器に対しての領収書を発行できる。決済データが検索できなかった場合は、検索できなかった旨のデータを生成して仮の決済データとする。取得又は生成した決済データは、領収書の対象となる取引を特定する情報となる。
【0108】
次に、ステップS17では、店舗管理部1は、検索または生成して取得した決済データを管理サーバー6に送信する。
【0109】
次に、ステップS24では、管理サーバー6は店舗管理部1からの決済データの受信を待ち、決済データが受信されると、受信した決済データと領収書の発行の要求とに基づいて、領収書の発行の要求が正しい要求か否かについて解析する。
【0110】
受信した決済データとサービス提供条件とから、領収書要求時刻から所定時間遡った時刻以降に決済され、ランドリー機器が使用されていれば、条件を満たしているので要求は正しいと判断し、条件を満たしていなければ要求は正しくないと判断する。受信した決済データは、サービスの対象を特定するサービス特定情報である。また、サービス特定情報に基づいて間接的にサービスの対象を特定する情報を取得して、それをサービス特定情報として扱うことができる。サービス特定情報は、ユーザー装置7から、管理サーバー6が取得するサービスを特定するための情報である。使用機器の機器番号と領収書の発行の要求時刻とを管理サーバー6に取得させ、管理サーバー6がその取得した情報に基づいてデータベースからサービスの対象となる取引の決済データを検索する。管理サーバー6は、ユーザー装置7から取得したサービス特定情報から、間接的にサービスの対象となる取引を特定することができる。
【0111】
次に、ステップS25では、領収書の発行要求が正しければステップS26に移行し、正しくなければステップS28に移行する。
【0112】
ステップS28では、領収書の発行の要求が正しくないと判断されたので、領収書の発行をしない処理を行う。すなわち、ユーザー装置7に対して、違反した条件と、発行できない旨の通知データを生成しステップS29に移行する。
【0113】
ステップS26では、領収書の発行の要求が正しいと判断されたので、領収書を発行する処理を行う。すなわち、領収書記載情報として、例えば、決済データから店舗名、使用機器名、料金額、支払方法、使用開始時刻のデータを抽出する。
【0114】
次に、ステップS27では、管理サーバー6は、抽出した領収書記載情報と、領収書の発行の指示を、店舗管理部1に送信する。
【0115】
次に、ステップS18では、店舗管理部1は、受信した領収書記載情報と、領収書の発行の指示に基づいて、領収書の印刷データを生成する。
【0116】
次に、ステップS19では、店舗管理部1は、印刷データに基づいて印刷手段34を制御して、領収書を印刷する。
【0117】
次に、ステップS20では、店舗管理部1から管理サーバー6に、領収書の発行が完了した旨と領収書の印刷データを結果データとして送信する。印刷データを画像データに変換して送信しても良い。
【0118】
次に、ステップS29では、管理サーバー6は、領収書の発行をしない場合の処理または、領収書を発行する場合の処理からの移行を待ち、処理の移行があった場合に、それぞれに対応する処理を行う。管理サーバー6は、領収書が発行された場合は、店舗管理部1からの結果データに基づいてユーザー装置7に表示させる管理ページのデータを生成する。領収書を発行しない場合は、発行できない旨の通知データに基づいてユーザー装置7に表示させる管理ページのデータを生成する。
【0119】
次に、ステップS35では、ユーザー装置7は、管理サーバー6からの結果の通知を待ち、領収書の発行がされた場合は、例えば、図8(c)のように、端末表示手段42に、日時、店舗名、機器番号、料金等を含む領収書記載情報表示部76と、領収書が発行された旨のメッセージを表示するメッセージ表示部77とが表示される。領収書が発行されなかった場合は、例えば、図8(d)のように、管理サーバー6がユーザー装置7から受信した日時、店舗名、機器番号を含む領収書発行の要求データを表示する要求データ表示部78と、領収書が発行されなかった旨と理由のメッセージを表示するメッセージ表示部79が端末表示手段42に表示される。
【0120】
この様に、利用者は、ユーザー装置7から管理ページにアクセスし、受けるサービスを特定するサービス特定情報を管理サーバー6に送信する。そして、サービス特定情報またはサービス特定情報に基づいて取得されるサービスを特定する情報が、例えば所定期間内に使用されることなどの所定の条件であるサービス提供条件に適合、すなわち条件を満たす場合に、サービス装置10によって、例えば領収書発行などのサービスを受けることができる。ワンタイムURLによって管理ページへの度重なるアクセスを禁止したり、サービスの利用にあたりサービス提供条件を用いたりすることで、実際に利用していないにも関わらず領収書を発行するなどの成り済ましや、いたずらを防止している。
【0121】
上記では、ランドリー機器2、3、4の使用状況に関する情報のデータベースを店舗管理部1に記憶させ、ユーザー装置7から管理サーバー6にサービスの要求を送信し、店舗管理部1によって領収書の発行を制御する態様を説明した。次に説明する態様は、ランドリー機器2、3、4の使用状況に関する情報のデータベースを管理サーバー6に配置し、ユーザー装置7から管理サーバー6にサービスの要求を送信し、店舗管理部1によって領収書の発行を制御するものである。この態様について図10図11を用いて説明する。
【0122】
図10は、自動動作機器管理システムの動作を説明する第2のフローチャートである。ランドリー機器は店舗管理部1に複数台接続されいるが、第1ランドリー機器2が使用された場合を用いて説明する。
【0123】
ステップS11、ステップS12は上記に説明されているので省略する。入金がされ、決済が済むと次のステップS40に移行する。
【0124】
ステップS40では、第1ランドリー機器2に決済データが一時的に記憶され、次のステップに移行する。例えば、ランドリー機器通信手段63に記憶手段を備え、その記憶手段に決済データを記憶しする。ステップS14は上記に説明されているので省略する。第1ランドリー機器2では、入金がされると機器が動し、決済データが一時的に記憶される。そして、店舗管理部1からの定期的な決済データの要求に応じて、決済データを店舗管理部1に送信する。
【0125】
次にステップS41では、店舗管理部1が、接続されているランドリー機器が新たに使用されているか否かを、定期的に確認する。すなわち、10秒毎や、30秒毎など所定時間間隔で、接続されている第1ランドリー機器2の状態を確認する。第1ランドリー機器2に新たな決済データがあれば、その決済データを店舗管理部1が取得するための要求を行う。店舗管理部1は、定期的に接続されている全てのランドリー機器に対して新たな決済データの有無を確認し、新たな決済データがあれば取得する処理を行う。
【0126】
次にステップS42では、新たな決済データを第1ランドリー機器2が店舗管理部1に送信する。
【0127】
次にステップS43では、店舗管理部1は、決済データの送信を要求したランドリー機器から決済データの受信を待つ。店舗管理部1は、ランドリー機器から決済データを受信した場合に、新たに取得した決済データを記憶する。すなわち、店舗管理部1は、接続されているランドリー機器の全てについて、所定時間間隔で新たな決済データを確認し、新たな決済データを収集する。接続されているランドリー機器の全てについて、その回の決済データの収集が終了すると次のステップに移行する。
【0128】
次にステップS44では、収集した決済データを管理サーバー6に送信する。
【0129】
次にステップS45では、管理サーバー6は、受信した決済データを、ランドリー情報DB56に記憶する。ランドリー機器毎に決済データを記憶する。例えば、機器情報DB58に記憶する。
【0130】
この様に、定期的に各ランドリー機器を確認し、決済データを収集し、管理サーバー6のデータベースに記憶する。
【0131】
次に、図11は、自動動作機器管理システムの動作を説明する第3のフローチャートである。
【0132】
ステップS30、ステップS31、ステップS21、ステップS32、ステップS33、ステップS34、ステップS22については、既に上記で説明してあるので省略する。管理サーバー6は、領収書発行要求を受信し、受信した領収書発行の要求データを解析し、機器番号、領収書要求時刻を抽出した後、ステップS50に移行する。
【0133】
次に、ステップS50では、管理サーバー6は、要求データに含まれる機器番号に対応する決済データをランドリー情報DB56から検索し、取得する。このとき、領収書要求時刻から所定時間内の決済データを取得する。所定時間は、例えば10分間であり、また、現在使われている機器である場合の決済データを取得する。この様な条件を用いれば、利用者が使用していることが明らかであるランドリー機器に対しての領収書を発行できる。決済データが検索できなかった場合は、検索できなかった旨のデータを生成して仮の決済データとする。
【0134】
次に、ステップS24、ステップS25、ステップS26、ステップS28は、上記で既に説明しているので説明を省略する。
【0135】
次に、ステップS51では、管理サーバー6は、抽出した領収書記載情報に基づき、店舗管理部1で印刷する領収書の印刷データを生成する。
【0136】
次に、ステップS52では、管理サーバー6は店舗管理部1に、印刷データと領収書の発行の指示を送信する。
【0137】
次に、ステップS53では、店舗管理部1は、管理サーバー6から、領収書の印刷データと印刷の指示を受け取る。
【0138】
次に、ステップS19では、上記で説明したように、店舗管理部1が印刷手段34を制御して、プリンター12で印刷データに基づく領収書を印刷する。以下、ステップS20、ステップS29、ステップS35は上記で説明してあるので省略する。
【0139】
この様に、管理サーバー6内に、ランドリー機器2、3、4の使用に関する情報のデータベースを備えている場合にも、好適に領収書の発行が可能である。自動動作機器管理手段は、店舗管理装置9と管理サーバー6の機能を含み、接続されているランドリー機器に関する管理を実施する。
【0140】
次に、利用者がコインランドリーの店舗内に存在する場合に、領収書の発行などのサービスをする自動動作機器管理システムについて説明する。遠隔地にいる者が利用者になりすまし、実際に使用していないにもかかわらず、領収書を発行することを防止する。利用者が実際に店舗内にいることを条件に、領収書を発行できるようにする。領収書を発行しようとする利用者は、店舗管理部1から発行されるパスワードを、管理ページに入力することで、領収書が発行される。
【0141】
図12は、自動動作機器管理システムの動作を説明する第4のフローチャートである。ランドリー機器は店舗管理部1に複数台接続されいるが、第1ランドリー機器2が使用された場合を用いて説明する。
【0142】
ステップS11、ステップS12、ステップS13、ステップS14、ステップS15は上記に説明されているので省略する。入金がされ決済が済むと、決済データがデータベースに登録される。
【0143】
また、ステップS30、ステップS31、ステップS21、ステップS32、ステップS33、ステップS34については、既に上記で説明してあるので省略する。
【0144】
次にステップS60では、領収書の発行の要求がされると、その要求をした利用者が店舗内に存在するか否かについて判断するためのパスワードを印刷手段34によって印刷するため、領収書の発行の要求のあった店舗の店舗管理部1にパスワードを印刷させるパスワード出力要求を送信する。管理サーバー6は、例えばパスワードとしてランダムに4桁の数字を生成する。パスワード出力要求には、このパスワードが含まれる。また、生成されたパスワードは、サービス提供条件として領収書発行要求に関連づけて管理サーバー6に記憶される。
【0145】
次にステップS61では、店舗管理部1は、パスワード出力要求を受信すると、印刷手段34を制御して、パスワード出力要求含まれるパスワードを印刷する。
【0146】
次にステップS62では、ユーザー装置7は、領収書の発行の要求を送信後、パスワードの入力待となる。図示はしていないが、ユーザー装置7の端末表示手段42には、パスワードの入力領域が表示され、テンキー73によって数字を入力する。パスワードは、サービス装置10によって印刷されるので、その印刷されたパスワードを入力する。サービス装置10にLCDなどの表示装置が無くとも、この様な方法で、無人機を用いてパスワードの交換が可能である。
【0147】
次に、ステップS63では、図示はしていないがパスワード送信ボタンが端末表示手段42に表示され、それにタッチすることでパスワードが、管理サーバー6に送信される。
【0148】
次に、ステップS64では、管理サーバー6は、パスワードが受信されるのを待ち、パスワードが受信されると、店舗管理部1に対して、要求データに含まれる機器番号に対応する決済データを要求する。
【0149】
次に、ステップS16では、店舗管理部1は、管理サーバー6からの要求に対して、店舗管理装置記憶手段25に記憶されている決済データの中から、要求データに含まれる機器番号に対応する決済データを検索し、取得する。このとき、領収書要求時刻から所定時間内の決済データを取得する。所定時間は、例えば10分間であり、また、対象のランドリー機器が使用中である場合の決済データを取得する。この様なサービス提供条件を用いれば、利用者が使用していることが明らかであるランドリー機器に対しての領収書を発行できる。決済データが検索できなかった場合は、検索できなかった旨のデータを生成して仮の決済データとする。
【0150】
次に、ステップS17では、店舗管理部1は、検索して取得した決済データを管理サーバー6に送信する。
【0151】
次に、ステップS65では、管理サーバー6は店舗管理部1からの決済データの受信を待ち、決済データが受信されると、受信した決済データと、領収書の発行の要求と、パスワードに基づいて、領収書の発行の要求が正しい要求か否かについて解析する。パスワードがサービス特定情報としても機能する。また、管理サーバー6にパスワードの生成後に記憶されたパスワードがサービス提供条件でもある。
【0152】
受信した決済データが、所定時間内に決済され、ランドリー機器が使用されていれば、領収書の発行の要求は正しいと仮に判断し、さらに、ユーザー装置7から受信したパスワードと、管理サーバー6によって生成されたパスワードを比較して一致すれば領収書の発行の要求は正しいと判断する。これらの条件に不一致ならば正しくないと判断する。このように、ユーザー装置7の領収書発行要求に基づいて、管理サーバー6はパスワードを発行し、領収書発行要求に関連づけてパスワードを記憶すると共に印刷手段34によってパスワードを印刷する。管理サーバー6が、管理サーバー6に記憶されているパスワードとユーザー装置7に入力されたパスワードとを比較することで、領収書発行要求に対して領収書を発行するか否かを判断する。領収書の発行の要求タイミングとパスワードとの複合的な条件を用いて領収書の発行の可否を判断することができる。またどちらか一方の条件だけを用いることも可能である。
【0153】
次に、ステップS66では、領収書の発行要求が正しければステップS67に移行し、正しくなければステップS69に移行する。
【0154】
ステップS69では、領収書の発行の要求が正しくないと判断されたので、領収書の発行をしない処理を行う。すなわち、ユーザー装置7に対して、違反した条件と、発行できない旨の通知データを生成しステップS29に移行する。
【0155】
ステップS67では、領収書の発行の要求が正しいと判断されたので、領収書を発行する処理を行う。すなわち、領収書記載情報として、決済データから例えば店舗名、使用機器名、料金額、支払方法、使用開始時刻のデータを抽出する。
【0156】
次に、ステップS68では、管理サーバー6は、抽出した領収書記載情報と、領収書の発行の指示を、店舗管理部1に送信する。
【0157】
次に、店舗管理部1では、管理サーバー6から領収書の出力の指示を受信すると、領収書を発行する処理が実行され、その後、結果の通知が、店舗管理部1、管理サーバー6、ユーザー装置7に通知される。ステップS18、ステップS19、ステップS20、ステップS29、ステップS35は、上述の説明と同様なので、省略する。
【0158】
この様な態様では、サービス装置10の近傍に利用者が存在することを、領収書の発行の要求毎に変わるパスワードを印刷し、そのパスワードをユーザー装置7から入力させることで確認した。仮に、サービス装置10の近傍に利用者が存在しなければ、利用者は、正しいパスワードを取得することができないし、印刷された領収書を受領できない。サービス装置10にパスワードを印刷させることに変え、LDCなどの表示部を設けてパスワードを表示させることも考えられる。しかし、表示部を付加せずとも、領収書を発行する印刷手段34をパスワード印刷に兼用させることで、装置を複雑化させずにコンパクトにできる。
【0159】
また、近頃の携帯電話やスマートフォンは、GPS機能が標準的に備えられており、携帯電話やスマートフォンをユーザー装置7として利用する場合に、ユーザー装置7の現在位置を特定することができる。店舗の位置情報の範囲をサービス提供条件として予め、管理サーバー6に記憶させておく。そして、ユーザー装置7の位置情報をパスワードの変わりとして利用し、店舗の存在する位置と比較しても良い。この場合、ステップS62において、ユーザー装置7の位置情報を取得すると共に、その位置情報を取得時刻と共に入力する。ステップS60、ステップS61の処理は不要となり、ステップS65において、店舗の位置情報とユーザー装置7の位置情報の比較を、パスワードの比較に変えて行うことで、実現できる。この場合、位置情報の取得時刻が領収書の発行の要求時刻からかけ離れていれば、店舗に利用者が存在しない可能性が大きいので、位置情報の取得時刻が領収書の発行の要求時刻の予め決められた許容範囲以内であることを条件とする。例えば許容範囲は0秒から20秒程度であり、店舗から外に出ないであろうと推測される時間である。
【0160】
また、ステップS31において、ユーザー装置7は、管理サーバー6にWebページの要求を送信するが、例えば、店舗内に特定の近距離無線通信手段を配置し、この特定の近距離無線通信手段を経由させて、ユーザー装置7から管理サーバー6にWebページの要求をさせた場合に限り、領収書の発行を可能にしても良い。サービス提供条件は、特定の通信経路を経由することを条件とする。ユーザー装置7から管理サーバー6にWebページの要求を特定の通信経路を経由させることで、店舗に利用者が存在する場合に領収書の発行が可能となる。パスワード、GPSの位置情報、特定の通信経路を利用者の存在を示す利用者情報としてサービス提供条件として利用することは、利用者が店舗内に存在することを検出する検出手段を利用することとも言える。検出手段の検出結果がサービス特定情報とも言える。管理サーバー6は、サービス提供条件として、比較の基準となる生成されたパスワード、店舗の位置情報、特定の通信経路などの基準利用者情報を記憶させておく。ユーザー装置7は、検出手段の検出結果を利用者情報として取得し、管理サーバー6に送信する。管理サーバー6では、受信した利用者情報と記憶されている基準利用者情報とを比較して、店舗内に利用者が存在するか否かを判断する。
【0161】
上記では、コード記録媒体8に記録されているコードは、各店舗に固有の店舗番号がコードに記録された例について説明してきたが、コードを各ランドリー機器に固有のものにすることもできる。コードを各ランドリー機器に固有のものにすると、機器番号の入力を省くことができる。コードを各ランドリー機器に固有のものにした場合の例を説明する。図13は、自動動作機器管理システムの動作を説明する第5のフローチャートである。図14は、ユーザー装置の操作を別の例を説明する図である。図14(a)は、ユーザー装置の第5の操作を説明する図である。図14(b)は、ユーザー装置の第6の操作を説明する図である。図14(c)は、ユーザー装置の第7の操作を説明する図である。
【0162】
ランドリー機器は店舗管理部1に複数台接続されいるが、第1ランドリー機器2が使用された場合を用いて説明する。
【0163】
ステップS11、ステップS12、ステップS13、ステップS14、ステップS15は上記に説明されているので省略する。入金がされ決済が済むと、決済データがデータベースに登録される。
【0164】
ステップS70では、ユーザー装置7によってコード記録媒体8に記録された二次元コードを読取り、解析する。コードには、管理ページのURLの情報とランドリー機器の機器番号が含まれる。ランドリー機器毎に、そのランドリー機器の機器番号、店舗番号、管理ページのURLの情報を含む二次元コードが記録されたコード記録媒体8が配置されている。例えばラベルシールに二次元コードを記録し、ランドリー機器に貼り付けられている。二次元コードはLCDなどの表示装置に表示させても良い。
【0165】
次に、ステップS71では、ユーザー装置7は、取得した管理ページのURLに基づいて、機器番号及び店舗番号を付して管理ページにアクセスする要求を、管理サーバー6に要求する。
【0166】
次に、ステップS72では、管理サーバー6は、ユーザー装置7からの管理ページのアクセスの要求に応じる処理を行う。管理サーバー6は、管理ページのデータをユーザー装置7に送信する。管理サーバー6は、領収書の発行を要求される機器番号を取得し、管理ページに関連づけて処理が実行される。
【0167】
このとき、管理サーバー6は、アクセス先情報を生成するアクセス先情報生成手段としてワンタイムURL生成部53を備え、このワンタイムURL生成部53においてワンタイムURLを生成し、ユーザー装置7に対して送信し、その後、ユーザー装置7においてそのワンタイムURLにて指定される管理ページに再アクセスするようにする事が好ましい。このワンタイムURLは、再アクセス先情報である。ワンタイムURLを用いることで、後からワンタイムURLに再アクセスはできないので、管理サーバーが、記憶されたワンタイムURLによって繰り返しアクセスされる問題を回避できる。
【0168】
次に、ステップS73では、管理サーバー6から管理ページのデータの受信を待ち、管理ページのデータの受信後、管理ページを表示する。管理ページは、例えば図14(a)に示されるように、端末表示手段42に表示される。この例では、店舗名と、機器番号と、機器番号に対応する機種名と、領収書の発行する場合の手順のメッセージと、領収書発行ボタン70が表示される。機器番号は既に管理サーバー6に取得されている。領収書の発行のサービスを受けたい場合、領収書発行ボタン70にタッチする。サービスとして領収書発行の例を示したが、サービス券の発行などの別のサービスを選択的に選ぶようにしても良い。
【0169】
次に、ステップS74では、利用者が、領収書発行ボタン70にタッチすると、ユーザー端末制御手段40は、ボタンが押されたことを認識し、領収書をサービス装置10によって発行させるための処理に移行する。また、領収書発行ボタン70が押下されると、領収書を要求したときの時刻である領収書要求時刻を取得する。
【0170】
次に、ステップS75では、ユーザー端末制御手段40は、管理サーバー6に領収書発行要求を送信する。領収書発行要求は、機器番号と領収書要求時刻の要求データが含まれる。機器番号は既に管理サーバー6が取得済みなので、要求データには、領収書要求時刻が含まれていればよい。要求データが、サービスを受ける対象を特定するためのサービス特定情報とも言える。
【0171】
次に、ステップS76では、管理サーバー6は、領収書発行要求の受信を待ち、領収書発行要求が受信されると、受信した領収書発行要求に付加された領収書要求時刻を抽出する。管理サーバー6は領収書の発行の要求データとして、機器番号と領収書要求時刻とを記憶する。例えば、ランドリー情報DB56の機器情報に、領収書発行の要求があった履歴として記憶される。仮に、領収書発行の履歴を確認することで、領収書の発行の有無がわかり、重複して発行することを防止できる。そして、管理サーバー6は、店舗管理部1に対して、要求データに含まれる機器番号に対応する決済データを要求する。
【0172】
次に、ステップS16、ステップS17は上記に説明がされているの説明は省略する。店舗管理部1は、要求に対応する機器番号の決済データを抽出しその結果を管理サーバー6に送信する。
【0173】
次に、ステップS77では、管理サーバー6は店舗管理部1からの決済データの受信を待ち、決済データが受信されると、受信した決済データと領収書の発行の要求とに基づいて、領収書の発行の要求が正しい要求か否かについて解析する。
【0174】
受信した決済データに、領収書要求時刻から所定時間遡った時刻以降に決済され、ランドリー機器が使用されているものがあれば、要求は正しいと判断し、すなわち条件を満たす場合は要求が正しいと判断し、条件を満たさない場合は要求が正しくないと判断する。
【0175】
次に、ステップS78では、領収書の発行要求が正しければステップS79に移行し、正しくなければステップS81に移行する。
【0176】
ステップS81では、領収書の発行の要求が正しくないと判断されたので、領収書の発行をしない処理を行う。すなわち、ユーザー装置7に対して、違反した条件と、発行できない旨の通知データとを生成し、ステップS80に移行する。
【0177】
ステップS79では、領収書の発行の要求が正しいと判断されたので、領収書を発行する処理を行う。管理サーバー6は、領収書記載情報として、決済データから例えば店舗名、使用機器名、料金額、支払方法、使用開始時刻のデータを抽出し、店舗管理部1の印刷手段34で印刷する領収書の印刷データを生成する。
【0178】
次に、ステップS80では、管理サーバー6は、ユーザー装置7に対して領収書記載情報を通知し、その内容で領収書を発行するか否かを確認する。ステップS81から受け取った通知データ又はステップS79によって生成された領収書の印刷データが付加された発行確認要求を、管理サーバー6からユーザー装置7に送信する。
【0179】
ステップS82では、管理サーバー6から発行確認要求の受信を待ち、発行確認要求が受信されると、領収書の内容及び確認用のボタンがユーザー装置7に表示される。例えば、領収書の発行が可能な場合は、図14(b)のように、端末表示手段42に、領収書の内容として、領収書の印刷データに基づく表示を行い、使用日時、店舗名、使用機器番号、料金が表示され、さらに領収書の発行を実行する実行ボタン74、領収書の発行をキャンセルするキャンセルボタン75が表示される。利用者は、実行ボタン74またはキャンセルボタン75のどちらかを選択し実行する。また、領収書の発行ができない場合は、図14(c)のように、日付、時刻、店舗名、機器番号と、発行できない旨のコメントが端末表示手段42のメッセージ表示部79に表示され処理が終了する。領収書の印刷データは、例えば、領収書の画像データである。
【0180】
次にステップS83では、領収書を発行する場合は端末表示手段42に表示される実行ボタン74がタッチされたことを確認し、次のステップに移行する。
【0181】
次に、ステップS84では、ユーザー装置7から管理サーバー6に、指定された機器番号に対応する領収書の発行の要求を送信する。
【0182】
次に、ステップS85では、管理サーバー6は、領収書の発行の指示を、管理サーバー6で生成した領収書の印刷データと共に、店舗管理部1に送信する。
【0183】
次に、ステップS86では、店舗管理部1は、管理サーバー6からの領収書発行指示の受信を待ち、領収書発行指示が受信されると、印刷手段34を制御して領収書発行指示と共に送信された印刷データに基づきプリンター12で領収書を印刷する。
【0184】
次に、ステップS87では、店舗管理部1から管理サーバー6に、領収書の発行が完了した旨の通知と領収書の印刷データを結果データとして送信する。印刷データは画像データに変換されたデータでも良い。
【0185】
次に、ステップS88では、管理サーバー6は、領収書の発行をしない場合の処理または、領収書を発行する場合の処理からの移行を待ち、処理の移行があった場合に、それぞれに対応する処理を行う。管理サーバー6は、領収書が発行された場合は、店舗管理部1からの結果データに基づいてユーザー装置7に表示させる管理ページのデータを生成する。領収書を発行しない場合は、発行できない旨の通知データに基づいてユーザー装置7に表示させる管理ページのデータを生成する。
【0186】
次に、ステップS89では、ユーザー装置7は、管理サーバー6からの結果の通知を待つ。そして通知が、領収書が発行された場合のものであれば、例えば、印刷データを表示し、この内容で領収書が発行された旨のメッセージを表示する。通知が、領収書が発行されなかった場合のものであれば、例えば、図14(c)のように、ユーザー装置7の端末表示手段42には、日時、店舗名、機器番号等及び領収書が発行されなかった理由のメッセージ表示部79が表示される。
【0187】
ユーザー装置7から管理ページにアクセスし、ユーザー装置7から領収書を発行する対象の取引を特定する情報を送信し、例えば所定期間内に使用されることなどの所定の条件であるサービス提供条件に、特定された取引が適合した場合に、領収書発行などのサービスをサービス装置10によって受けることができる。また、コード記録媒体8に記録されているコードには、領収書の発行の対象となるランドリー機器の機器番号を含ませることができるので、利用者が機器番号を入力する手間が省けまた間違いも防止でき、また、各機器の処理の重複が避けられ、処理を単純化できる。また、ユーザー装置7に領収書の印刷データを表示し、内容確認をする処理を含ませることで、領収書の発行内容の正確性を増すこともできる。
【符号の説明】
【0188】
1 店舗管理部
2 第1ランドリー機器
3 第2ランドリー機器
4 第3ランドリー機器
5 ネットワーク
6 管理サーバー
7 ユーザー装置
8 コード記録媒体
9 店舗管理装置
10 サービス装置

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14