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  • 特許-粉体吐出容器 図1
  • 特許-粉体吐出容器 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-08
(45)【発行日】2024-02-19
(54)【発明の名称】粉体吐出容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 47/20 20060101AFI20240209BHJP
【FI】
B65D47/20 111
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2018084452
(22)【出願日】2018-04-25
(65)【公開番号】P2019189296
(43)【公開日】2019-10-31
【審査請求日】2020-11-04
【審判番号】
【審判請求日】2022-06-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100154003
【弁理士】
【氏名又は名称】片岡 憲一郎
(72)【発明者】
【氏名】坂本 智
【合議体】
【審判長】藤原 直欣
【審判官】金丸 治之
【審判官】稲葉 大紀
(56)【参考文献】
【文献】特表2003-531076(JP,A)
【文献】特表2005-511440(JP,A)
【文献】特開2016-88545(JP,A)
【文献】特開2007-39039(JP,A)
【文献】特開平11-240554(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 35/44-35/54
B65D 39/00-55/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スクイズ可能な胴部及び該胴部に連なる筒状の口部を有し、粉体状の内容物を収容する収容空間を区画形成する容器本体と、
前記収容空間につながる吐出口を有し、前記容器本体の口部に装着されるキャップ本体部と、
前記キャップ本体部の内側に配置されるスリット弁と、
前記スリット弁を下端から支持し、前記キャップ本体部に嵌合保持される弁体支持部材と、を備え、
前記容器本体の倒立姿勢で前記胴部をスクイズすることにより前記吐出口から前記内容物が吐出されるように構成されており、
前記キャップ本体部は、前記内容物が前記スリット弁から前記吐出口に向かうように内容物通路を区画形成する筒状部を有し、
前記筒状部は、内部が直胴状の円筒部と、前記円筒部の先端部に配置され、前記吐出口に向けて内部が先細りとなる内向き傾斜部とを有し、
前記内容物流路は、前記弁体支持部材の下壁によって、前記スリット弁側に流れ込む前記内容物に掛かる圧力が低減されていることを特徴とする粉体吐出容器。
【請求項2】
前記筒状部は、軸線に垂直な断面が円形となる形状である、請求項1に記載の粉体吐出容器。
【請求項3】
前記内容物通路の長さが、5mm以上である、請求項1又は2に記載の粉体吐出容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉体状の内容物を吐出する粉体吐出容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、粉体状の化粧料(例えばベビーパウダー、ファンデーション等)や調味料(例えば塩、コショウ等)などの内容物を吐出する容器として、内容物を収容する容器本体と、当該容器本体の口部に装着され、吐出口を有する吐出キャップと、を備える粉体吐出容器が知られている。
【0003】
また、このような粉体吐出容器において、吐出口が下向きとなるように倒立姿勢にして胴部をスクイズ(圧搾)することにより、内容物を吐出させる形態のものがある。そのような容器の場合、容器本体を倒立姿勢にした時点で(胴部をスクイズする前に)内容物が吐出口からこぼれ出ることを防ぐため、吐出口にスリット弁等の弁体を設けることが提案されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平11-11502号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記のような容器では、胴部をスクイズした際に、スリット弁を通過した粉体状の内容物が勢いよく吐出され、例えば湯飲みやコップ等の目標物の外側にまで飛散してしまう虞がある。
【0006】
それゆえ、本発明は、目標とする方向に適度な勢いで粉体状の内容物を吐出することが可能な粉体吐出容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の粉体吐出容器は、スクイズ可能な胴部及び該胴部に連なる筒状の口部を有し、粉体状の内容物を収容する収容空間を区画形成する容器本体と、
前記収容空間につながる吐出口を有し、前記容器本体の口部に装着されるキャップ本体部と、
前記キャップ本体部の内側に配置されるスリット弁と、を備え、
前記容器本体の倒立姿勢で前記胴部をスクイズすることにより前記吐出口から内容物が吐出されるように構成されており、
前記キャップ本体部は、前記スリット弁から前記吐出口に向かう内容物通路を区画形成する筒状部を有し、
前記筒状部の先端側領域には、前記吐出口に向けて先細りとなる内向き傾斜部が設けられていることを特徴とするものである。
【0008】
なお、本発明の粉体吐出容器にあっては、前記スリット弁は、前記キャップ本体部に嵌合保持される弁体支持部材によって支持されることが好ましい。
【0009】
また、本発明の粉体吐出容器にあっては、前記筒状部は、軸線に垂直な断面が円形となる形状であることが好ましい。
【0010】
また、本発明の粉体吐出容器にあっては、前記筒状部は、直線的に延在していることが好ましい。
【0011】
また、本発明の粉体吐出容器にあっては、前記内容物通路の長さが、5mm以上であることが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、目標とする方向に適度な勢いで粉体状の内容物を吐出することが可能な粉体吐出容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態である粉体吐出容器を示す図であり、側面視にて一部を断面で示している。
図2図1の粉体吐出容器を用いて、内容物を吐出する様子を示している。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に説明する。なお、本願明細書、特許請求の範囲、要約書、及び図面において「上」方向、「下」方向とはそれぞれ、図1に示すように容器本体10を起立姿勢とした場合の鉛直上向き、鉛直方向下向きを指し、容器本体10の胴部12に対して口部11が位置する側を上側、口部11に対して胴部12が位置する側を下側とする。
【0015】
図1に示すように、本発明の一実施形態である粉体吐出容器1は、容器本体10と、容器本体10の口部11に装着される吐出キャップ20と、を備える。
【0016】
容器本体10は、口部11と、胴部12と、底部(図示省略)とを備える。口部11は円筒状であり、胴部12の一端側に連なっている。また口部11の外周面には、雄ねじ部11aが設けられている。胴部12は筒状であり、スクイズ(圧搾)可能に構成されている。底部は胴部12の他端側を閉塞している。このような容器本体10は、粉体状の内容物を収容可能な収容空間Sを区画形成している。また、容器本体10は、底部の平坦な下面を接地させることにより起立姿勢で自立可能である。なお、吐出キャップ20を口部11に装着することができ、胴部12をスクイズ可能であれば、容器本体10の形状は特に限定されず、自立不可能な形状でもよい。また、収容空間Sに収容される内容物の種類は、粉体であればよく、特に限定されるものではない。
【0017】
図1、2に示すように、吐出キャップ20は、口部11に係合保持されるキャップ本体部30と、キャップ本体部30の内側に保持される弁部材40及び弁体支持部材50とを備える。また、本例の吐出キャップ20は、キャップ本体部30に対してヒンジ部61を介して連結された蓋体60を備えている。
【0018】
キャップ本体部30は、口部11の外周を取り囲み、口部11に係合保持される円筒状の周壁31と、周壁31の上部に連なる天壁32と、天壁32から上方に突出する筒状部33と、を有する。周壁31の内周面には、雄ねじ部11aに係合する雌ねじ部31aが設けられている。筒状部33の先端開口部は、収容空間Sにつながるとともに、内容物が吐出される吐出口34となっている。筒状部33は、弁部材40から吐出口34に向かう内容物通路Rを区画形成する。
【0019】
筒状部33の先端側領域(筒状部33における軸方向の中心よりも先端側の領域)には、吐出口34に向けて先細りとなる内向き傾斜部33aが設けられている。すなわち、内容物通路Rは、吐出口34に向けて先細り状に形成されている。本例において、内向き傾斜部33aの内周縁部33bは、軸方向に沿って延在する上向きの筒状に形成されている。内周縁部33bの内周面は、後述する蓋体60の内筒部64が挿入し易いように、上方に向けて拡径している。内周縁部33bの形状は図示例に限られず、適宜変更可能である。
【0020】
本例の筒状部33は、内向き傾斜部33aの下方に連なる部分が円筒状に形成されている。筒状部33は、全体として軸線O(本例では、粉体吐出容器1の中心軸線と一致している)が一直線状に延在する直線的な筒状であるが、これに限らず、部分的に湾曲または屈曲していてもよい。また、本例において筒状部33は、全体が、軸線Oに垂直な断面(横断面が)が円形となる筒形状に形成されているが、これに限らず、横断面が楕円形、または多角形となる筒形状でもよい。また、本例の筒状部33は、天壁32の中央に配置されているが、これに限られない。
【0021】
弁部材40は、キャップ本体部30の内側に配置されており、収容空間Sから吐出口34に向かう内容物の流路に設けられている。弁部材40は、キャップ本体部30に嵌合保持される弁体支持部材50によって支持されている。弁部材40は、略円筒状のベース部41と、ベース部41の上端部から内側に延びるスリット弁42とを備える。弁部材40は、胴部12がスクイズされると収容空間S側から加圧されてスリット弁42が開くように構成されている。スリット弁42が開いている間のみ、収容空間S内の内容物が吐出口34に向けて移動可能となる。弁部材40は、例えばゴムやエラストマー等の軟質材で形成される。
【0022】
スリット弁42は、筒状部33の根元付近において、筒状部33の内側に配置されている。また、スリット弁42には、平面視において十字形状となるスリット42aが中央部に形成されている。また、本例のスリット弁42は、吐出口34側から収容空間S側に向けて膨出するドーム形状となっている。スリット弁42は、ドーム形状に限らず、平坦な形状としてもよいし、図示例とは逆に収容空間S側から吐出口34側に向けて膨出するドーム形状とすることも可能である。また、スリット42aは、十字形状を構成する2本のスリットに限らず、1本でもよいし、3本以上でもよい。
【0023】
ベース部41は、筒状部33と天壁32の連結部分(筒状部33の根元部分)の内面に形成された段差部35と、弁体支持部材50のフランジ部52との間に挟まれることにより、キャップ本体部30の内側に位置決め保持される。なお、ベース部41の形状は図示例に限定されず、適宜変更可能である。
【0024】
弁体支持部材50は、筒状部33の下端開口(天壁32への開口)を覆うように、キャップ本体部30に嵌合保持される。具体的に、弁体支持部材50は、天壁32の嵌合凹部32aに嵌合する環状の嵌合部51と、嵌合部51の径方向内側に連なる環状のフランジ部52と、フランジ部52の内周縁部から突出する内壁53と、フランジ部52の下面から突出する連結片54と、連結片54を介して連なる円板状の下壁55と、を備える。嵌合部51と内壁53との間に、弁部材40のベース部41が配置される。また、フランジ部52と下壁55との間には、複数の連結片54が周方向に間隔を空けて設けられており、周方向に隣接する2つの連結片54の間の空間56(間欠部)が内容物の流路となる。なお、弁体支持部材50は、キャップ本体部30の内側に配置された弁部材40を支持可能であれば、特に形状は限定されず、適宜変更可能である。また、弁体支持部材50を設けずに、弁部材40自体をキャップ本体部30に係合保持させる構成としてもよい。
【0025】
蓋体60は、図1に示す閉状態において吐出口34を閉塞し、ヒンジ部61を支点に揺動させて開くことにより、図2に示すように、吐出口34を開放することができる。
【0026】
蓋体60は、筒状部33にヒンジ部61を介して一体に連結された筒壁62と、筒壁62の上端部を覆う頂壁63と、頂壁63から垂下する内筒部64と、を有する。筒壁62には、ヒンジ部61の逆側において筒壁62から外側に突出する指掛け部65が設けられている。
【0027】
内筒部64は、蓋体60を閉じる際に、筒状部33における内周縁部33bの内側に進入して、吐出口34を閉塞する。指掛け部65は、蓋体60の開閉操作の際に指を掛けることで、当該開閉操作を容易にするための突起である。なお、蓋体60は必須の構成ではない。また、蓋体60は、キャップ本体部30に対して一体に連結されている構成に限らず、別部材として形成したものをねじ結合等により、着脱可能に装着する構成としてもよい。
【0028】
以下に、本実施形態の粉体吐出容器1の使用方法について説明する。粉体吐出容器1から内容物を吐出する際には、先ず、図2に示すように、ヒンジ部61を支点に蓋体60を開き、容器本体10を傾けて吐出口34が下向きとなるように倒立姿勢にする。
【0029】
なお、倒立姿勢とは、底部よりも口部11側が下方に位置していればよく、軸線Oが鉛直方向に延在していてもよいし、図2に示すように鉛直方向に対して傾いていてもよい。容器本体10を倒立姿勢にすると、収容空間S内で内容物が口部11側に移動する。このとき、下壁55によって、スリット弁42側に流れ込む内容物に掛かる圧力が低減されるため、胴部12をスクイズする前に内容物がスリット弁42を通過して吐出口34からこぼれ出ることをより確実に抑制することができ、また、スリット弁42の手前(収容空間S側)で内容物が加圧されて固まってしまうということも防止することができる。
【0030】
そして、倒立姿勢とした容器本体10の胴部12をスクイズすると、収容空間Sが加圧されてスリット弁42のスリット42aが開く。このとき、収容空間S内の内容物は、下壁55とフランジ部52との間に設けられた空間56(連結片54の間欠部)、及びスリット弁42を通過し、さらに内容物通路Rを通過して吐出口34から吐出される。
【0031】
ここで、スリット弁42を勢いよく通過した内容物は、内容物通路Rを通過する過程でその内壁面(筒状部33の内周面)に衝突し、これにより内容物同士も互いに衝突するため、吐出口34へ向かう移動の勢いが低減される。このように、本実施形態の粉体吐出容器1によれば、スリット弁42を通過した内容物の勢いを内容物通路Rにおいて低減することにより、吐出口34から吐出される内容物の勢いを低減し、目標とする方向に適度な勢いで粉体状の内容物を吐出することが可能となる。その結果、吐出された内容物の周囲への飛散を抑制することができる。
【0032】
胴部12のスクイズを解除すると、胴部12は復元力により元の形状に戻り、その際に生じる負圧によって吐出口34から収容空間S内に外気が導入される。
【0033】
なお、本実施形態の粉体吐出容器1にあっては、胴部12をスクイズする際の強さを一定にすることで、毎回のスクイズ操作の度に略一定量の内容物を吐出することができる。さらに、胴部12をスクイズする強さを調節することで、内容物の吐出量を調整することも可能である。すなわち、胴部12を強くスクイズした場合には、容器本体10が大きく減容変形し、内容物が比較的大量に吐出され、逆に、胴部12を弱くスクイズした場合には、容器本体10の減容変形量を小さくなり、内容物が比較的少量のみ吐出されることとなる。
【0034】
本実施形態の粉体吐出容器1にあっては、筒状部33の先端側領域に内向き傾斜部33aが設けられている。当該構成により、内容物通路Rを移動する内容物が内向き傾斜部33aの内面に衝突し、これにより内容物同士もさらに互いに衝突するようになるため、より効果的に内容物の勢いを低減することができるとともに、内容物の吐出方向の精度も高めることができる。さらに、内向き傾斜部33aを設けない場合(筒状部33の直径が先端まで一定である場合)と比較して、筒状部33の長さLを小さくしても、十分に内容物の勢い低減効果を得ることができるので、吐出キャップ2の高さ、及び粉体吐出容器1全体としての高さを抑えることができる。なお、内向き傾斜部33aの位置は、筒状部33の根元側(天壁32側)の領域ではなく先端側の領域であればよいが、本例のように、筒状部33の先端部に設けられていることがより好ましい。
【0035】
本実施形態の粉体吐出容器1にあっては、弁部材40が、弁体支持部材50によってキャップ本体部30の内側で保持される構成としている。このような構成により、弁部材40及び弁体支持部材50がキャップ本体部30と一体化するため、容器本体10に対する着脱操作が容易となる。すなわち、内容物を収容した容器本体10にキャップ本体部30を装着するだけで、容易に弁部材40及び弁体支持部材50も同時に装着することができ、容器本体10からの取り外しもまとめて行うことができる。
【0036】
本実施形態の粉体吐出容器1にあっては、図1に示す内容物通路Rの長さLが5mm以上であることが好ましく、これによれば、内容物通路Rにおいて内容物の勢いをより適度に低減することができる。また、内容物通路Rの長さLが70mm以下であることが好ましく、これによれば、筒状部33の大きさを適度な範囲に抑えることで、吐出キャップ2もしくは粉体吐出容器1全体としてサイズが大きくなり過ぎないようにして、輸送効率や保管効率を良好に維持することができる。なお、内容物通路Rの長さLは、スリット弁42の中心から吐出口34までの筒状部33の軸方向の長さである。
【0037】
なお、収容空間Sに収容される内容物の種類は、粉体であれば特に限定されるものではないが、例えば、内容物の粒子径が100μm以下である場合には、スリット弁を通過した粉体状の内容物が勢いよく吐出されて目標物の外側にまで飛散し易かったところ、本実施形態の粉体吐出容器1によれば、そのような問題が生じることなく、目標とする方向に適度な勢いで粉体状の内容物を吐出することができる。また、内容物のかさ密度が1.0g/ml以下である場合にも、スリット弁を通過した粉体状の内容物が勢いよく吐出されて目標物の外側にまで飛散し易かったところ、本実施形態の粉体吐出容器1によれば、そのような問題が生じることなく、目標とする方向に適度な勢いで粉体状の内容物を吐出することができる。したがって、内容物の粒子径が100μm以下である場合、または、内容物のかさ密度が1.0g/ml以下である場合には、本発明が特に有効である。
【0038】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々
変更可能であることはいうまでもない。例えば、先の実施形態では周壁31が容器本体10の口部11にねじ結合する構成としたが、周壁31が口部11に対して嵌合保持される構成としてもよい。
【符号の説明】
【0039】
1:粉体吐出容器
10:容器本体
11:口部
11a:雄ねじ部
12:胴部
20:吐出キャップ
30:キャップ本体部
31:周壁
31a:雌ねじ部
32:天壁
32a:嵌合凹部
33:筒状部
33a:傾斜部
33b:内周縁部
34:吐出口
35:段差部
40:弁部材
41:ベース部
42:スリット弁
42a:スリット
50:弁体支持部材
51:嵌合部
52:フランジ部
53:内壁
54:連結片
55:下壁
56:空間(間欠部)
60:蓋体
61:ヒンジ部
62:筒壁
63:頂壁
64:内筒部
65:指掛け部
O:軸線
R:内容物通路
S:収容空間
図1
図2