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特許7433008パラメトリック部品を製造するためのシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-08
(45)【発行日】2024-02-19
(54)【発明の名称】パラメトリック部品を製造するためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 30/10 20200101AFI20240209BHJP
   G05B 19/418 20060101ALI20240209BHJP
   G06F 30/12 20200101ALI20240209BHJP
   G06F 30/27 20200101ALI20240209BHJP
【FI】
G06F30/10
G05B19/418 Z
G06F30/12
G06F30/27
【請求項の数】 14
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019172448
(22)【出願日】2019-09-24
(65)【公開番号】P2020077382
(43)【公開日】2020-05-21
【審査請求日】2022-09-20
(31)【優先権主張番号】16/140,041
(32)【優先日】2018-09-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】サイクス, オリヴァー ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】ジョーゲンセン, ザッカリー ディー.
(72)【発明者】
【氏名】レミネ, ダニエル エス.
【審査官】合田 幸裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-331035(JP,A)
【文献】特開2011-192214(JP,A)
【文献】特開2005-044365(JP,A)
【文献】特開2000-132710(JP,A)
【文献】特開平05-225290(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0038947(US,A1)
【文献】国際公開第2017/157967(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 30/10
G05B 19/418
G06F 30/12
G06F 30/27
IEEE Xplore
JSTPlus(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品(102)の三次元モデルを生成するためのコンピュータ援用設計システムであるCADシステム(108)、前記CADシステム(108)を増強するパラメトリック部品システム(112)、及び部品製作システム(118)を備える装置(100)により前記部品(102)を製造する方法であって、
部品データに基づいて、前記CADシステム(108)を使用して前記部品(102)を設計し(202)、前記部品(102)のCAD部品モデルを生成すること、
前記パラメトリック部品システム(112)が、前記部品データのボクセル化後にディープラーニング特徴抽出のアプリケーションを用いて、前記部品(102)の特徴を特定すること(204)
前記パラメトリック部品システム(112)が、前記部品(102)の前記特徴を使用して、前記部品(102)のパラメトリック仕様を決定すること(206)
前記パラメトリック部品システム(112)が、前記部品(102)の前記パラメトリック仕様を、パラメトリック部品モデルとして記憶すること(210)、及び
前記部品製作システム(118)が、前記パラメトリック部品モデルを使用して、前記部品(102)を製作すること(212)を含む、方法。
【請求項2】
前記パラメトリック部品システム(112)が、前記部品(102)の前記CAD部品モデル内の幾何学的形状を特定するように更に構成されている、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記部品(102)の前記パラメトリック仕様を決定すること(206)が、
三次元座標内の原点として働くような前記部品(102)上の位置を特定すること、
前記部品(102)の各特定された特徴に種類を関連付けること、
前記部品(102)の各特定された特徴に測定可能な属性を関連付けること、及び
前記部品(102)の各特定された特徴の各測定可能な属性を、固定されているか又はスケーラブルとして分類することを含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記部品(102)向けの符号化された部品の記述を生成すること(208)、及び
前記部品(102)向けの前記符号化された部品の記述を記憶すること(210)を更に含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記部品(102)が設計されている際に、前記部品(102)の前記CAD部品モデルをモニタすること(302)
前記部品(102)が設計されている際に、前記部品(102)向けの符号化された部品の記述を生成すること(304)
類似する部品を特定するために、前記部品(102)向けの前記符号化された部品の記述を、既に記憶された設計を有する部品向けの符号化された部品の記述と比較すること(306)、及び
前記CADシステム(108)向けのグラフィカルユーザインターフェース(106)上で、前記類似する部品のうちの1つを特定すること(310)を更に含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記パラメトリック部品モデルを使用して、前記部品(102)を検査すること(214)を更に含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記部品(102)が、航空機(104)向けの部品である、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
部品データに基づいて、部品(102)のCAD部品モデルを生成するように構成されたCADシステム(108)、
前記部品データのボクセル化後にディープラーニング特徴抽出のアプリケーションを用いて、前記部品(102)の特徴を特定し、前記部品(102)の前記特徴を使用して前記部品(102)のパラメトリック仕様を決定し、前記部品(102)の前記パラメトリック仕様をパラメトリック部品モデルとして記憶するように構成された、パラメトリック部品システム(112)、及び
前記パラメトリック部品モデルを使用して前記部品(102)を製作するように構成された部品製作システム(118)を備える、装置(100)。
【請求項9】
前記パラメトリック部品システム(112)が、前記部品(102)の前記CAD部品モデル内の幾何学的形状を特定するように更に構成されている、請求項8に記載の装置(100)。
【請求項10】
前記パラメトリック部品システム(112)が、
三次元座標内の原点として働くような前記部品(102)上の位置を特定すること、
前記部品(102)の各特定された特徴に種類を関連付けること、
前記部品(102)の各特定された特徴に測定可能な属性を関連付けること、及び
前記部品(102)の各特定された特徴の各測定可能な属性を、固定されているか又はスケーラブルとして分類することによって、前記部品(102)の前記パラメトリック仕様を決定するように構成されている、請求項8又は9に記載の装置(100)。
【請求項11】
前記パラメトリック部品システム(112)が、
前記部品(102)向けの符号化された部品の記述を生成し、
前記部品(102)向けの前記符号化された部品の記述を記憶するように更に構成されている、請求項8から10のいずれか一項に記載の装置(100)。
【請求項12】
グラフィカルユーザインターフェース(106)と、
前記部品(102)が、前記CADシステム(108)を使用して設計されている際に、前記部品(102)の前記CAD部品モデルをモニタするように構成されている、パラメトリック部品モニタ(114)とを更に備え、
前記パラメトリック部品システム(112)が、
前記部品が設計されている際に、前記部品(102)向けの符号化された部品の記述を生成し、
類似する部品を特定するために、前記部品(102)向けの前記符号化された部品の記述を、既に記憶された設計を有する部品向けの符号化された部品の記述と比較し、
前記グラフィカルユーザインターフェース(106)上で、前記類似する部品のうちの1つを特定するように更に構成されている、請求項8から11のいずれか一項に記載の装置(100)。
【請求項13】
前記パラメトリック部品モデルを使用して、前記部品(102)を検査するように構成された、部品検査システム(122)を更に備える、請求項8から12のいずれか一項に記載の装置(100)。
【請求項14】
前記部品(102)が、航空機(104)向けの部品(102)である、請求項8から13のいずれか一項に記載の装置(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、広くは、航空機及び他のシステム向けの部品の設計及び製造に関する。特に、本開示は、設計自動化システム内で使用される共有された設計規則の技術的内容を保護することに関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ援用設計(CAD)は、製品若しくはシステム又は製品若しくはシステムの部品向けの設計の生成、変更、分析、又は最適化を支援するためのコンピュータシステムの使用である。CADソフトウェアは、設計者の生産性を高めるため、設計の質を改善するため、文書を通じてコミュニケーションを改善するため、製造向けのデータベースを生成するために使用されてよい。例えば、CADは、製品、システム、又は部品の三次元モデルを生成するために使用されてよい。CAD出力は、印刷、機械加工、又は他の製造動作向けの電子ファイル形態を採ってよい。
【0003】
コンピュータ援用製造(CAM)は、製品若しくはシステム又は製品若しくはシステムの部品の製造における製造機械及び工程を制御するためのソフトウェアの使用である。CAMソフトウェアは、より精密な寸法及び材料の一貫性を伴って、より速い生産工程並びに構成要素及び工作機械据え付けを生じさせるために使用されてよい。ある場合においてCAMソフトウェアを使用することは、エネルギー消費も低減させる一方で、製造における原材料の使用の無駄を低減させることができる。CAMは、CADで生成されたモデルをCAMソフトウェアに入力して、次いで製造機械を制御する際の、CADに続く後続のコンピュータ援用工程である。CAMは、物体を生成するために、コンピュータ援用設計(CAD)と併せて使用される。
【0004】
複雑なシステムは、非常に多数の構成要素部品を有することがある。例えば、民間旅客機などの航空機は、数百万の部品を有することがある。CADとCAMを使用してさえも、航空機又は他の複雑なシステム向けの部品の設計及び製造は、非常に時間がかかるだろう。したがって、現在のCAD/CAMシステム又はそれらの使用は、複雑なシステム向けの部品の設計における制限された効率及び効果を有し得る。
【0005】
したがって、少なくとも上述の問題点のうちの幾つかと、起こり得る他の問題点とを考慮した方法及び装置が必要とされ得る。
【発明の概要】
【0006】
例示的な一実施形態では、部品を製造する方法が提供される。部品がCADシステムを使用して設計されて、部品のCAD部品モデルを生成する。部品の特徴が、部品のCAD部品モデルから特定される。部品のパラメトリック仕様が、部品の特徴を使用して生成される。部品のパラメトリック仕様は、パラメトリック部品モデルとして保存される。パラメトリック部品モデルを使用して、部品を製作する。
【0007】
別の例示的な一実施形態は、CADシステム、パラメトリック部品システム、及び部品製作システムを提供する。CADシステムは、部品のCAD部品モデルを生成するように構成されている。パラメトリック部品システムは、部品のCAD部品モデルから部品の特徴を特定し、部品の特徴を使用して部品のパラメトリック仕様を決定し、部品のパラメトリック仕様をパラメトリック部品モデルとして記憶するように構成されている。部品製作システムは、パラメトリック部品モデルを使用して、部品を製作するように構成されている。
【0008】
別の例示的な一実施形態は、部品がCADシステムを使用して設計されている際に部品のCAD部品モデルがモニタされる、部品を製造する方法を提供する。部品が設計されている際に、部品向けの符号化された部品の記述が生成される。部品向けの符号化された部品の記述は、類似する部品を特定するために、既に記憶された設計を有する部品向けの符号化された部品の記述と比較される。類似する部品のうちの1つは、CADシステム向けのグラフィカルユーザインターフェース上で特定される。類似する部品のうちの1つの選択は、選択された部品として受け取られる。選択された部品向けのパラメトリック部品モデルを使用して、部品を製作する。
【0009】
これらの特徴及び機能は、本開示の様々な実施形態で単独で実現可能であるか、又は、以下の説明及び図面を参照して更なる詳細を理解し得る更に別の実施形態において、組み合わされてよい。
【0010】
例示的な実施形態の特性と考えられる新規の機能は、添付の特許請求の範囲に明記される。しかし、例示的な実施形態並びに好ましい使用モード、さらなる目的及びそれらの特性は、添付図面を参照しながら、本開示の例示的な実施形態についての以下の詳細な説明を読むことにより、最もよく理解されるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】例示的な一実施形態による、パラメトリック部品システムのブロック図の例示である。
図2】例示的な一実施形態による、部品を製造する工程のフローチャートの例示である。
図3】例示的な一実施形態による、部品を設計する工程のフローチャートの例示である。
図4】例示的な一実施形態による、部品を製造する別の工程のフローチャートの例示である。
図5】例示的な一実施形態による、特徴抽出向けの工程のフローチャートの例示である。
図6】例示的な一実施形態による、部品の自動化された分類向けの工程のフローチャートの例示である。
図7】例示的な一実施形態による、部品タクソノミー(taxonomy)生成向けの工程のフローチャートの例示である。
図8】例示的な一実施形態による、生産資源積み込み向けの工程のフローチャートの例示である。
図9】例示的な一実施形態による、材料取り扱い及びパッケージング向けの工程のフローチャートの例示である。
図10】例示的な一実施形態による、試験及び製造計画向けの工程のフローチャートの例示である。
図11】例示的な一実施形態による、アサーション及び価格調整向けの工程のフローチャートの例示である。
図12】例示的な一実施形態による、設計工作向けの工程のフローチャートの例示である。
図13】例示的な一実施形態による、推定及び予測向けの工程のフローチャートの例示である。
図14】例示的な一実施形態による、設計の複雑さ処理向けの工程のフローチャートの例示である。
図15】例示的な一実施形態による、調達される部品の価格決定向けの工程のフローチャートの例示である。
図16】例示的な一実施形態による、生産品質要求基準向けの工程のフローチャートの例示である。
図17】例示的な一実施形態による、生産安全性向けの工程のフローチャートの例示である。
図18】例示的な一実施形態による、データ処理システムのブロック図の例示である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
例示的な実施形態は、CADシステムを使用して生成された三次元部品モデルから部品の特徴を特定するためのシステム及び方法を提供する。部品の特徴は、関心対象の部品の高速検索を可能とするために符号化される。例示的な実施形態は、機能的な部品の特徴に重点を置いた部品の特徴の符号化を提供する。例示的な一実施例によれば、CADシステムを使用する部品の設計がモニタされてよく、未完成部品の設計が、パラメトリック部品データベース内に既に登録された部品に類似していると決定されたときに、既存の部品がオプションとして設計者に提供される。
【0013】
図1を参照すると、例示的な一実施形態による、パラメトリック部品製造システムのブロック図の例示が描かれている。パラメトリック部品製造システム100は、部品102を製造するように構成されてよい。例えば、非限定的に、部品102は、航空機104などの複雑なシステム向けの多くの部品のうちの1つであってよい。
【0014】
パラメトリック部品製造システム100は、グラフィカルユーザインターフェース106、CADシステム108、CAD部品データベース110、パラメトリック部品システム112、パラメトリック部品モニタ114、パラメトリック部品データベース116、及び部品製作システム118を含んでよい。グラフィカルユーザユーザインターフェース106は、ユーザ120が、パラメトリック部品製造システム100と相互作用することを可能にする、任意の適切なユーザディスプレイ及び入力デバイスを含んでよい。例えば、非限定的に、ユーザ120は部品102の人間の設計者であってよい。
【0015】
CADシステム108は、部品102の三次元モデルを生成するためのコンピュータ援用設計システムであってよい。部品102向けの要件から始まって、ユーザ120は、部品102を設計するためにCADシステム108を使用してよい。CADシステム108を使用して生成される部品102向けの設計は、CAD部品データベース110内に記憶されてよい。例示的な一実施形態によれば、部品102を設計するためのCADシステム108の使用は、パラメトリック部品システム112によって増強されてよい。
【0016】
部品102の特徴がCADシステム108を使用して徐々に規定される際に、パラメトリック部品モニタ114が、CADシステム108を使用する部品102の設計をモニタするように構成されてよい。パラメトリック部品モニタ114は、特徴が部品102向けの設計の中に導入される際に、それらの特徴を特定するために、CADシステム108を使用する部品102の設計をモニタしてよい。
【0017】
例えば、非限定的に、CADシステム108は、部品102向けの三次元幾何学モデルを生成するために使用されてよい。部品102向けの三次元モデルは、球、円筒、直線的な箱などの幾何学的立体の外面によって決定された平面向けの、三次元多項式によって生成された表面によって決定された複数の境界表面によって囲まれた空間的容積を備えてよい。幾何学的表面は、パラメトリック関数によって個別に画定されてよく、又は球、円筒、直線的な箱などの複数の幾何学的立体の加減から生じてよい。
【0018】
部品102の特徴は、幾何学的立体の加減によって、CADシステム108内で徐々に画定されてよい。例えば、穿孔と同じ直径及び長さを有する円筒を、穿孔と同じ幾何学的位置にある部品102向けの三次元部品モデルから減じることによって、部品102向けの設計に穿孔が追加されてよい。
【0019】
部品102向けのCAD設計が完了したときに、部品102の特徴は、パラメトリック部品システム112の抽出サブシステムを使用して、部品102向けのCAD設計から特定されてよい。例えば、非限定的に、そのような特徴は、孔、フランジ、チャネル、ネジ、シャンク、他の適切な特徴、又は構造部品及び機械部品に一般的な特徴の様々な組み合わせを含んでよい。部品102のそのような特徴は、又は代替的に、平面、角度、縁部、角部、球及び円筒表面、他の適切な幾何学的形状、又は構造部品及び機械部品に一般的な幾何学的形状の特徴の様々な組み合わせを含んでよい。代替的に又は追加的に、部品102の特徴は、部品102の機能的な目的及び機能を実現することにおける特徴の役割に基づいて特定されてよい。
【0020】
部品102のパラメトリック仕様が、パラメトリック部品システム112のパラメトリック部品生成サブシステムを使用して決定されてよい。例示的な一実施形態によれば、部品102のパラメトリック仕様は、手動で、自動で、又は部分的に手動且つ部分的に自動で決定されてよい。
【0021】
例えば、非限定的に、三次元座標の原点として働くような部品102上の1つの特徴又は位置が特定されてよい。種類、例えば、孔、屈曲、フランジ、平面、曲面などが、部品102の各特定された特徴に関連付けられてよい。1以上の測定可能な属性及び対応する測定値が、各特徴に関連付けられてよい(例えば、非限定的に、(位置=0.0インチ、1.0インチ、2.5インチ)又は(直径=0.25インチ))。
【0022】
特徴の各測定可能な属性は、固定されているか又はスケーラブル(scalable)として分類されてよい。例えば、非限定的に、特徴の各測定可能な属性は、グラフィカルユーザインターフェース106を使用して設計技術者又は他の適切なユーザ120からの入力を取得することによって、固定されているか又はスケーラブルとして分類されてよい。
【0023】
部品102の三次元モデルは、パラメトリック部品データベース116内に記憶されてよい。各特徴の各大きさは、一定であるか又は相対的であるとして設計されてよい。所定のスケールファクタによって各特徴の相対的な大きさの寸法をスケーリングすることにより、部品102のより大きい又はより小さい実例を取得することができる。例えば、非限定的に、所定のスケールファクタは、0.5×、2×、4.25×、又は任意の他の適切なスケールファクタであってよい。
【0024】
部品製作システム118は、自動化された装備を使用して、部品102の製作向けに使用されてよい。例えば、非限定的に、部品製作システム118は、パラメトリック部品データベース116内に記憶された部品102の三次元モデルを使用して、部品102を製造するように自動化された装備を制御するための、CAMシステムを含んでよい。
【0025】
部品製作システム118は、パラメトリック部品製作プログラムを備えた、スケーラブルパラメトリック部品製作システムであってよい。パラメトリック部品製作プログラムの寸法座標及び大きさは、パラメトリック部品仕様の寸法座標及び測定によって決定されてよい。
【0026】
パラメトリック部品データベース116内に記憶された部品102の三次元モデルは、部品検査システム122によって使用されて、自動化された検査装備を使用して部品102を検査することができる。例えば、部品検査システム122は、部品検査システム122内の自動化された検査装備を制御するためにスケーラブルパラメトリック部品検査プログラムを使用するスケーラブル部品検査システムであってよく、パラメトリック部品データベース116内に記憶された部品102の三次元モデルを使用して部品102を検査する。パラメトリック部品検査プログラムの寸法座標及び大きさは、パラメトリック部品仕様の寸法座標及び大きさによって決定されてよい。
【0027】
部品102の符号化された部品の記述は、パラメトリック部品システム112の部品符号化サブシステムを使用して生成されてよい。例示的な一実施形態によれば、部品102の特定された特徴が使用されて、部品を区別し、部品の範疇を区別して、符号化された部品の記述を生成することができる。
【0028】
部品102の設計中間物は、パラメトリック部品データベース116内に記憶されてよい。例えば、非限定的に、設計中間物は、部品102の三次元CADモデル、部品符号化、パラメトリック仕様、パラメトリック部品製作プログラム、パラメトリック部品検査プログラム、及び符号化された部品の記述を含んでよい。例えば、非限定的に、部品102は、パラメトリック部品仕様によって境界付けられた部品の族の第1のメンバーとして特定されてよい。
【0029】
CADシステム108を使用して新しい部品を設計するときに、部品を設計する工程は、パラメトリック部品モニタ114を使用してモニタされてよい。パラメトリック部品モニタは、未完成部品の設計のコピーを周期的にキャプチャするように構成されてよい。次いで、パラメトリック部品システム112は、部品102向けに上述されたステップを実行してよい。
【0030】
新しい部品が、CADシステム108を使用して設計され、パラメトリック部品モニタ114を使用してモニタされている間に、パラメトリック部品データベース116内に既に記憶された部品に対する類似性が、新しい部品の符号化された部品の記述を、パラメトリック部品データベース116内に既に記憶された各部品の族のうちの第1のメンバーの符号化された部品の記述と比較することによって判定されてよい。新しい部品が、パラメトリック部品データベース内に既に記憶された1以上の族のうちの第1のメンバーに対して類似すると判定されたときに、第1のメンバーの符号化された部品の記述が、新しい部品の符号化された部品の記述に最も類似すると判定された、1つの部品の族が選択されてよい。次いで、新しい部品のパラメトリック仕様を、選択された部品の族のうちの第1のメンバーのパラメトリック仕様と比較することによって、新しい部品が選択された族のうちの第1のメンバーに十分類似しているかどうかを判定することができる。新しい部品が、選択された部品の族のうちの第1のメンバーに十分類似すると判定されたときに、グラフィカルユーザインターフェース106を通じて、設計者が選択されたパラメトリック部品の族からの部品を使用することを考慮するように示唆が提示されてよい。
【0031】
選択されたパラメトリック部品の族からの部品が選択された場合、新しい部品の設計は、その部品の族のパラトリック仕様に従って継続してよい。新しい部品のパラメトリック仕様は、位置や寸法を調整し、使用されない特徴を消去することなどによって、選択された部品の族のうちの第1のメンバーのパラメトリック仕様と一貫したものに変換されてよい。新しい部品の製作向けのパラメトリック部品製作プログラムは、位置や寸法を調整し、使用されない特徴を消去することなどによって、変換されてよい。新しい部品の検査向けのパラメトリック部品検査プログラムは、位置や寸法を調整し、使用されない特徴を消去することなどによって、変換されてよい。新しい部品の三次元モデル、パラメトリック仕様、パラメトリック部品製作プログラム、パラメトリック部品検査プログラム、及び新しい部品の符号化された部品の記述は、選択された部品の族のうちの1つのメンバーとして、パラメトリック部品データベース116内に記憶されてよい。
【0032】
第2の部品のパラメトリック仕様は、第2の部品の各主要な特徴が第1の部品内に同等なものを有し、第2の部品内の特徴の大部分が第1の部品内に同等なものを有し、且つ第2の部品内の特徴属性の寸法測定が、第1の部品内の特徴属性の寸法測定に対する制約に違反しないときに、第1の部品のパラメトリック仕様に類似すると考えられてよい。
【0033】
図1におけるパラメトリック部品製造システム100の例示は、例示的な実施形態が実施され得るやり方に対して、物理的又は構造的な限定を表すことを意図していない。示されている構成要素に加えて又は代えて、他の構成要素が使用されてよい。幾つかの構成要素は、任意選択的であってよい。更に、ブロックが、幾つかの機能的な構成要素を示すために提示されている。例示的な実施形態で実施されるときに、これらのブロックのうちの1つ以上が、結合され、分割され、又は結合且つ分割されて異なるブロックになってよい。
【0034】
図2を参照すると、例示的な一実施形態による、部品を製造する工程のフローチャートの例示が描かれている。例えば、工程200は、図1におけるパラメトリック部品製造システム100内で実施されてよい。
【0035】
工程200は、CADシステムを使用して部品を設計することによって開始してよい(動作202)。部品の特徴が、CADシステムを使用して生成された部品のCADモデルから特定されてよい(動作204)。
【0036】
例えば、非限定的に、動作204は、部品の幾何学的特徴を特定することを含んでよい。幾何学的特徴の計算方法が、パラメトリック部品設計用途に対して部品を差別化するために使用され得る、形状の特性記述を測定するために構築されたアルゴリズムを含んでよい。特徴の計算は、表面、容積、湾曲、縁部角度欠陥、ポイント角度欠陥、及びトポロジーを含む、幾何学的測定について行われた計算に基づいてよい。計算された特徴は、異なる部品の種類又は部品の機能との関連付けを統計的に有意に区別するように示されている、そのような特徴を含んでよい。
【0037】
複数の幾何学的特徴は、データベース内に記憶された各部品向けの幾何学的モデル用にキャプチャされてよい。主たる特徴の選択は、部品設計用途に関連した品質と要件に最も大きな影響を与えるところの、特徴を主題の専門知識を有する人間が誘導し選んだことに基づいてよい。
【0038】
特徴のダウンセレクション又は再組み合わせは、選択され且つ構築された入力に関する予測能力の質を改善するために、統計分析を使用して、特徴の特定の選択を改善するか、又は後続の分析で使用する特徴の再組み合わせを定式化することによって含まれてよい。この改善は、用途の目的と要件の予測に関連する幾何学的情報をキャプチャすることに対する種々の視点を記述する単一の目的又は複数の目的を満たすように設計されており、使用されるダウンセレクトされた幾何学的属性の最終選択向けの一組の支配的オプション(パレートフロント)を特定するために使用されてよい。
【0039】
部品のパラメトリック仕様が、生成されてよい(動作206)。部品向けの符号化された部品の記述が、生成されてよい(動作208)。
【0040】
動作208の部品符号生成は、データ駆動式で部品の代表的な群から有意義でコンパクトな符号化スキームを生成する、部品符号生成アルゴリズムを使用して実施されてよい。アルゴリズムに対する入力は、潜在的に大きな一組の部品であり、それらの部品のそれぞれが、様々な幾何学的、設計の、工程の、及び他の適切な特徴を記述する数値特徴ベクトルによって表されている。これらの特徴は、購入可能なツールを使用してCADモデルから、又は1以上の補助的データベース内に記憶されたメタデータなどの他のソースから、抽出されてよい。符号生成アルゴリズムは、以下のステップを含んでよい。
【0041】
先ず、特徴同士の相関関係が計算され、高度に相関した特徴が捨てられる。これは、特徴の全ての対の間の相関行列を計算し、次いで、行列の上三角を見て、何らかの閾値(例えば、0.98)を超えた相関を有する特徴を除去することによって行われる。
【0042】
次のステップでは、クラスタリングアルゴリズムが、部品の特徴ベクトルに適用されてよく、非相関ステップの後で残っている全ての特徴を利用して、部品をユーザが指定した数の部品群kの中に組分けする。K平均などの良く知られているデータクラスタリングアルゴリズムが、このステップで使用されてよい。kパラメータは、ユーザによって指定され、結果としての部品群の質を無作為抽出検査することによって、又は先験的ドメイン知識を使用することによって、経験的に選ばれてよい。
【0043】
部品群が生成されてしまうと、各群(又はクラスタ)は、任意の特有なIDが割り当てられてよい。次いで、各クラスタのIDが、クラスタ内に包含された部品のそれぞれ向けのクラスラベルになってよい。
【0044】
次に、管理された特徴選択ルーチンが適用されて、一組の特徴をデータの組を最も良く記述する特徴のユーザ指定の数mに低減させる。mパラメータは、符号化スキームの長さを直接的に制御する。
【0045】
このステップに適合し得る多くの既存の管理された特徴選択技術が存在する。例えば、ランダムフォレストベースのアプローチを使用して、重要度によって特徴をランク付けし、次いで、保存されたランキングから上位m個の特徴を選択することができる。直感的に、特徴選択ステップは、部品の類似したクラスタリングを導出するために使用され得る、特徴のより小さいサブセットを見つけようとしている。選択された特徴は、それぞれ、結果としての符号化スキームの1つの寸法すなわち位置を表すことになる。
【0046】
次に、選択された特徴のそれぞれに対して、管理された離散化アルゴリズムが適用されて、特徴のドメインを有意義な一組の範囲の中に自動的に区分けする。1つのそのようなアルゴリズムは、最小記述長原理(MDLP)アルゴリズムである。それは、各特徴のドメインを再帰的に分割して、部品のクラスエントロピーを最小化することにより、最も適切な間隔を推察する。
【0047】
最後に、特徴の範囲のそれぞれに、ドメインを区分けする順序で、組{1~9、A~Z}からの文字が割り当てられる。例えば、範囲[0、1.0]のドメインを有する特徴に対して、離散化アルゴリズムは、それを範囲[0、0.4]、「0.4、0.8」、及び「0.8,1.0」の中に区分けすることができる。次いで、これらの区分けされた範囲は、それぞれ、文字「1」、「2」、及び「3」で表されてよい。9を超える範囲が生成された場合、英字が使用されてよい。
【0048】
符号化スキームが生成されてしまうと、それは、符号の次元を表す選択された特徴の順序付けられたサブセットと、これらの特徴のそれぞれを区分けするカットポイントとによって、完全に指定される。新しい部品を符号化することは、これらの特徴のそれぞれを単純に決定することを含む。その範囲内では、その部品に関連付けられた値が存在し、対応する文字を符号内のその位置に割り当てる。
【0049】
次いで、動作206で生成されたパラメトリック部品モデルと、動作208で生成された符号化された部品の記述とが、記憶されてよい(動作210)。次いで、パラメトリック部品モデルを使用して、その部品が製作されてよく(動作212)、その後、工程は終了する。代替的に又は追加的に、部品は、パラメトリック部品モデルを使用して検査されてよく(動作214)、その後、工程は終了する。
【0050】
図3を参照すると、例示的な一実施形態による、部品を設計する工程のフローチャートの例示が描かれている。例えば、工程300は、図1におけるパラメトリック部品製造システム100内で実施されてよい。
【0051】
工程300は、CADシステムを使用して設計されている部品をモニタすることによって開始してよい(動作302)。例えば、非限定的に、動作302は、部品がCADシステムを使用して設計されている際に、部品のCAD部品モデルをモニタすることを含んでよい。部品が設計されている際に、部品向けの符号化された部品の記述が生成されてよい(動作304)。類似する部品を特定するために、部品向けの符号化された部品の記述が、既に記憶されている設計を有する部品向けの符号化された部品の記述と比較されてよい(動作306)。次いで、類似する部品が特定されたかどうかが判定されてよい(308)。類似する部品が特定されたとの動作308での判定に応答して、類似する部品が、CADシステムのユーザに示唆されてよく(動作310)、その後、工程は終了する。
【0052】
次に、代替的な実施形態のより詳細な説明が行われることになる。図4図17に関連して提示される説明は、例えば航空機の部品の製造を対象としているが、例示的な実施形態は航空機の部品に限定されるものではない。例示的な実施形態は、広くは、任意の適切な用途向けの部品を製造することに適用されてよい。
【0053】
図4を参照すると、例示的な一実施形態による、部品を製造する別の工程のフローチャートの例示が描かれている。工程400は、図2の工程200のより詳細な実施例である。
【0054】
工程400は、部品データを受け取ることによって開始してよい(動作402)。部品データは、部品データの任意の適切なソースから抽出されてよい。例えば、非限定的に、部品データは、立体モデル、部品データ表、写真、二次元図面、物理的な部品それら自体、又は任意の他の適切な部品データのソース若しくはソースの組み合わせから抽出されてよい。
【0055】
次いで、特徴抽出が、部品データに対して実行されてよい(動作404)。例えば、非限定的に、特徴抽出は、立体モデルからの規則に基づいた幾何学的抽出を含んでよい。代替的に又は追加的に、特徴抽出は、立体モデル、テキスト、画像、又は別の適切な部品データのソースからの、管理された又は管理されないディープラーニング特徴抽出を含んでよい。
【0056】
次いで、動作402で受け取られた部品データに関連付けられた記述的な部品データが、様々なソースから収集されてよい(動作406)。次いで、部品データは、単一の保存場所の中に集約されてよい(動作408)。例えば、非限定的に、部品データは、単一の表の中に集約されてよい。
【0057】
次いで、部品が、自動的に分類されてよい(動作410)。次いで、符号が、部品、及び必要又は所望に応じて生成された部品の新しい範疇に適用されてよい(動作412)。次いで、部品の間の類似性分析及びマッピングが、実行されてよい(動作414)。部品の要約可視化(abstract visualization)が、生成されてよい(動作416)。添付される部品レベルのデータが、追加されてよい(動作418)。次いで、添付されたデータを有する部品組分けの回帰分析が、実行されよく(動作420)、その後、工程は終了する。
【0058】
動作404を参照すると、特徴抽出中に生じ得る課題及びエラーが、ログに記録されてよい(動作422)。動作402で受け取られた部品データに関連付けられたデータ品質問題が、決定されてよい(動作424)。設計工程制御が改変されてよく、修正動作が設計工程若しくは設計者に向けられてよく、又はこれらの両方が課題に基づいて特定される(動作426)。適合した検査設計工程制御が、部品の設計及び製造の中に統合されてよい(動作428)。次いで、更新された製造された部品が、最終的な航空機の生産の中に統合されてよい(動作430)。
【0059】
図5を参照すると、例示的な一実施形態による、特徴抽出向けの工程のフローチャートの例示が描かれている。工程500は、図4の動作402の例示的な一実施態様であってよい。
【0060】
工程500は、部品データの所有から一般的な形状への変換によって開始してよい(動作502)。次いで、その形状が、メッシュ化又はモザイク化されてよい(動作504)。次いで、メッシュがきれいにされて、アルゴリズムの品質要件を満たすことができる(動作506)。次いで、ボクセル化又はラスタライズが実行されて、ボクセル化データが追加される可能性がある(動作508)。例えば、非限定的に、動作502、504、506、及び508は、ボクセル化モジュール509によって実行されてよい。
【0061】
方向付けが修正されてよい(動作510)。この時点で修正された部品データは、畳み込みニューラルネットワークの中に取り込まれてよい(動作512)。畳み込みニューラルネットワークアーキテクチャは、特徴を訓練又は推測するために使用することができる(動作514)。例えば、非限定的に、動作510、512、及び514は、ニューラルネットワークラーニング及び推論モジュール515内で実施されてよい。
【0062】
次いで、幾何学的特徴抽出が適用されてよく(動作516)、その後、工程は終了する。動作516は、ディープラーニング幾何学的特徴抽出のアプリケーション518を使用して実行されてよい。
【0063】
図6を参照すると、例示的な一実施例による、部品の自動化された分類向けの工程のフローチャートの例示が描かれている。工程600は、図4の動作410の例示的な一実施態様であってよい。
【0064】
工程600は、ディスク又はデータベースから部品の特徴をロードすることによって開始してよい(動作602)。部品の特徴ベクトルは、完全な特徴の一組を使用してkクラスタの中にクラスタリングされてよい(動作604)。各クラスタに任意の識別が割り当てられてよく、次いで、クラスタが含まれるクラスタの識別に基づいて、各部品にクラスラベルが割り当てられてよい(動作606)。次いで、管理された特徴抽出アルゴリズムが、クラスラベルが付けられた特徴ベクトルに適用され、特徴の組を最良のn個の特徴に低減させてよい(動作608)。
【0065】
次いで、エントロピーベース離散化アルゴリズムが適用されて、各選択された特徴の連続的なドメインを、一組の離散した範囲の中に区分けしてよい(動作610)。例えば、非限定的に、動作610は、エントロピーベースの離散化アルゴリズムを適用して、各選択された特徴の連続的なドメインを、一組の最大で36の離散した範囲又は任意の適切な数の離散した範囲の中に区分けすることを含んでよい。各離散化特徴では、離散した範囲が、下側境界によって分類されてよく、次いで、単一の文字が、各範囲に連続的に割り当てられてよい(動作612)。例えば、非限定的に、動作612は、組{0~9、A~Z}からの又は任意の他の適切な文字の組からの単一の文字を各範囲に割り当てることを含んでよい。次いで、各部品向けに、長さnを有する符号が生成されてよい。その場合、符号のi番目の次元は、i番目に選択された特徴の範囲に関連付けられた文字に対応し(動作614)、その後、工程は終了する。
【0066】
図7を参照すると、例示的な一実施形態による、部品タクソノミー生成向けの工程のフローチャートの例示が描かれている。工程700は、図4の動作410の別の例示的な一実施態様であってよい。
【0067】
工程700は、部品データをロードし前処理することによって開始してよい(動作702)。次いで、部品のクラスタリングが、実行されてよい(動作704)。次いで、クラスレベルが、部品に割り当てられてよい(動作706)。次いで、特徴選択が実行されてよく(動作708)、その後に特徴離散化が実行されてよい(動作710)。最後に、部品向けの符号が生成されてよく(動作712)、その後、工程は終了する。
【0068】
次に図8を参照すると、例示的な一実施形態による、生産資源積み込み向けの工程のフローチャートの例示が描かれている。工程800は、図4の動作412の部分として実行される工程の一実施例であってよい。
【0069】
工程800は、供給元によって、符号化された部品のリストを受け取ることにより開始してよい(動作802)。供給元向けの類似する部品のワークパッケージが生成されてよい(動作804)。提案依頼書(RFP)が、部品を製造するための既知の能力を有する供給元だけに送られてよい(動作806)。部品のバッチングが、製品組分け及び符号によって割り当てられてよい(動作808)。航空機の生産(動作812)向けに、航空機の生産向けに調整された製造アプローチが実行されてよく(動作810)、その後、工程は終了する。
【0070】
次に図9を参照すると、例示的な一実施形態による、材料取り扱い及びパッケージング向けの工程のフローチャートの例示が描かれている。工程900は、図4の動作412の部分として実行される工程の一実施例であってよい。
【0071】
工程900は、部品符号及び割り当てられた群から重量及び容積クラスを決定することによって開始してよい(動作902)。部品が、属性に基づいて、パッケージング範疇及び材料取り扱い資源に割り当てられてよい(動作904)。パッケージング材料要件マッチング容積、重量、及び資源要件が、決定されてよい(動作906)。パッケージング材料及び装備のニーズの計画及び調達向けのストック要件が、報告されてよい(動作908)。航空機の生産(動作912)向けに、航空機の生産向けに調整された製造アプローチが実行されてよく(動作910)、その後、工程は終了する。
【0072】
次に図10を参照すると、例示的な一実施形態による、試験及び製造計画向けの工程のフローチャートの例示が描かれている。工程1000は、図4の動作412の部分として実行される工程の一実施例であってよい。
【0073】
工程1000は、機械及び位置によって符号化された部品のリストを受け取ることにより開始してよい(動作1002)。部品が、適切な製造又は試験位置に輸送されてよい(動作1004)。資源の積み込みは、機械位置向けのデータ駆動需要に基づいて調整されてよい(動作1006)。工程は、必要とされる作業の種類及び資源を取り扱うために自動的に調整されてよい(動作1008)。施設及び労働力は、作業の特定されたエリアに基づいて調整されてよい(動作1010)。航空機の生産向けに調整された製造アプローチが実行されてよく(動作1012)、新しい部品の製造アプローチが、航空機生産システムの中に統合されてよく(動作1014)、その後、工程は終了する。
【0074】
次に図11を参照すると、例示的な一実施形態による、アサーション及び価格調整向けの工程のフローチャートの例示が描かれている。工程1100は、図4の動作412の部分として実行される工程の一実施例であってよい。
【0075】
工程1100は、重要な変更を含むために最終段階まで再設計された部品を特定することによって開始してよい(動作1102)。そのような部品は、再度符号化されて、変更の程度を特定することができる(動作1104)。次いで、部品が、部品製造業者への変更の影響指数と共に供給元に提出されて、価格上昇のレベルを決定してよく(動作1106)、その後、工程は終了する。
【0076】
次に図12を参照すると、例示的な一実施形態による、設計工作向けの工程のフローチャートの例示が描かれている。工程1200は、図4の動作412の部分として実行される工程の一実施例であってよい。
【0077】
工程1200は、部品向けの要件を介して部品向けの概念的な形状を決定することによって開始してよい(動作1202)。概念的な形状は、立体モデル化ソフトウェアを使用して生成されてよく(動作1204)、又は、部品が、既存の符号化された部品のデータの組を介して特定されてよい(動作1206)。部品の特徴及び属性のトレード研究(trade study)が、データの組内の既存の特徴及び取得原価に対して実行されてよい(動作1208)。部品向けの適切な製造工程、材料、及び仕上げが、トレード研究比較に基づいて自動的に選択されてよい(動作1210)。次いで、部品が、供給元の能力に従って、符号化された設計に基づいて供給されてよい(動作1212)。更新された部品の選択が、航空機の生産の中に統合されてよく(動作1214)、その後、工程は終了する。
【0078】
次いで図13を参照すると、例示的な一実施形態による、推定及び予測向けの工程のフローチャートの例示が描かれている。工程1300は、図4の動作414の部分として実行される工程の一実施例であってよい。
【0079】
工程1300は、歴史的な製品構成から部品の概念的リストを生成することによって開始してよい(1302)。符号化された部品は、符号化された部品の既存のデータベース内で特定される(動作1304)。トレード研究が符号化スキームを使用して実行されて、指定された部品向けの代替物を特定することができる(動作1306)。歴史的な価格決定が、類似性符号化部品に適用されてよい(動作1308)。組み立て及び設置向けの符号化された部品推定プラス要因を使用して完成した製品コストのパラメトリック推定が、生産データから決定されてよい(動作1310)。ボトムアッププログラム予算及び目標が、データ駆動予測に基づいて割り当てられてよい(動作1312)。生産向けの供給元によって製造される部品の選択は交渉されてよい(動作1314)。製造された部品は、航空機の生産の中に統合されてよく(動作1316)、その後、工程は終了する。動作1308に戻って参照すると、動作1308と工程1300の後続の動作は、既存の符号化された部品が性能基準を満たさない場合の設計調整の実行(動作1318)に応答して実行されてもよい。
【0080】
次に図14を参照すると、例示的な一実施形態による、設計の複雑さ処理向けの工程のフローチャートの例示が描かれている。工程1400は、図4の動作414の部分として実行される工程の一実施例であってよい。
【0081】
工程1400は、符号化された部品を既存の範疇と比較することによって開始してよい(動作1402)。部品が、重要な幾何学的複雑さ又は予め特定された製造精度を用いて、符号組分けに基づいて複雑であると特定される(動作1404)。複雑さ符号は、検証向けに通知されてよい(動作1406)。特徴のトレード研究が、特徴及び属性を使用して、既存の部品又は特定のエリアの符号化決定に基づく検証に対して実行されてよい(動作1408)。複雑であると通知された部品は、再設計又は代替されて、製造を簡略化することができる(動作1410)。次いで、部品が、製造又は調達向けにリリース又は譲渡されてよい(動作1412)。部品が、供給元の能力に従って、符号化された設計に基づいて供給されてよい(動作1414)。更新された部品設計が、航空機の生産の中に統合されてよく(動作1416)、その後、工程設計は終了する。
【0082】
図15を参照すると、例示的な一実施例による、調達される部品の価格決定向けの工程のフローチャートの例示が描かれている。工程1500は、図4の動作420の部分として実行される工程の一実施例であってよい。
【0083】
工程1500は、回帰分析を実行することによって開始してよい(動作1502)。コスト削減の機会が特定されてよい(動作1504)。供給元から部品を取得するための契約が、特定されたコスト削減の機会に基づいて、交渉又は再交渉されてよい(動作1506)。交渉の結果として選択された部品は、生産向けに供給元によって製造されてよい(動作1508)。次いで、製造された部品が、航空機の生産の中に統合されてよく(動作1510)、その後、工程は終了する。
【0084】
図16を参照すると、例示的な一実施形態による、生産品質要求基準向けの工程のフローチャートの例示が描かれている。工程1600は、図4の動作420の部分として実行される工程の一実施例であってよい。
【0085】
工程1600は、回帰分析を実行することによって開始してよい(動作1602)。資源要件が、回帰分析の結果に基づいて調整されてよい(動作1604)。計画調整が行われてよい(動作1606)。焦点エリアが、検査向けに特定されてよい(動作1608)。適合した検査手順が特定の部品向けに適用されてよく、製造検査工程の制御が自動的に更新されてよい(動作1610)。次いで、部品が、更新された検査制御を用いて製造されてよい(動作1612)。次いで、製造された部品が、航空機の生産の中に統合されてよく(動作1614)、その後、工程は終了する。
【0086】
図17を参照すると、例示的な一実施形態による、生産安全性向けの工程のフローチャートの例示が描かれている。工程1700は、図4の動作420の部分として実行される工程の一実施例であってよい。
【0087】
工程1700は、回帰分析を実行することによって開始してよい(動作1702)。安全性を改善するための予防機会(preventative opportunity)が、類似する部品に基づいて特定されてよい(動作1704)。特定された予防機会に基づいて、特定の部品製造又は設置向けの安全手順が変更されてよく、工程制御が変更されてよい(動作1706)。航空機の部品製造工程は、対応する安全性調整を自動的に組み込んでよい(動作1708)。次いで、部品が、製造され、航空機生産システムの中に統合されてよく(動作1710)、その後、工程は終了する。
【0088】
図18を参照すると、例示的な一実施形態による、データ処理システムのブロック図の例示が描かれている。データ処理システム1800は、図1のパラメトリック部品製造システム100向けのデータ処理システムの可能な例示的一実施態様である。
【0089】
この例示的な実施例では、データ処理システム1800は通信ファブリック1802を含む。通信ファブリック1802は、プロセッサユニット1804、メモリ1806、固定記憶域1808、通信ユニット1810、入出力(I/O)ユニット1812、及びディスプレイ1814の間での通信を提供する。メモリ1806、固定記憶域1808、通信ユニット1810、入出力(I/O)ユニット1812、及びディスプレイ1814は、通信ファブリック1802を介してプロセッサユニット1804によってアクセス可能なリソースの実施例である。
【0090】
プロセッサユニット1804は、メモリ1806に読み込まれるソフトウェアの指示命令を実行する役割を果たす。プロセッサユニット1804は、特定の実施態様に応じて、任意の数のプロセッサであるか、マルチプロセッサコアであるか、又は他の何らかの種類のプロセッサであってよい。更に、プロセッサユニット1804は、単一チップ上でメインプロセッサが二次プロセッサと共存する幾つかの異種プロセッサシステムを使用して実装され得る。別の実施例として、プロセッサユニット1804は、同じタイプのプロセッサを複数個含む対称型マルチプロセッサシステムであってもよい。
【0091】
メモリ1806及び固定記憶域1808は、記憶デバイス1816の実施例である。記憶デバイスは、一時的に若しくは恒久的に情報を記憶することが可能な任意のハードウェアであり、この情報は、例えば非限定的な例として、データ、機能的形態のプログラムコード、及び他の好適な情報などである。記憶デバイス1816は、これらの実施例では、コンピュータ可読記憶デバイスとも称され得る。これらの実施例で、メモリ1806は、例えばランダムアクセスメモリ、又は任意の他の適切な揮発性或いは不揮発性の記憶デバイスであってもよい。固定記憶域1808は、特定の実施態様に応じて様々な形態を採り得る。
【0092】
例えば、固定記憶域1808は、1以上の構成要素又はデバイスを包含し得る。例えば、固定記憶域1808は、ハードドライブ、フラッシュメモリ、書換え可能光ディスク、書換え可能磁気テープ、又はこれらの何らかの組み合わせであり得る。固定記憶域1808によって使用される媒体は、着脱可能でもあり得る。例えば、着脱可能ハードドライブが、固定記憶域1808のために使用され得る。
【0093】
通信ユニット1810は、これらの実施例では、他のデータ処理システム又はデバイスとの通信を提供する。これらの例では、通信ユニット1810は、ネットワークインターフェースカードである。通信ユニット1810は、物理的通信リンク及び無線通信リンクの何れか又はそれら両方を使用することによって、通信を提供し得る。
【0094】
入出力(I/O)ユニット1812により、データ処理システム1800に接続可能な他のデバイスによるデータの入力及び出力が可能になる。例えば、入出力(I/O)ユニット1812は、キーボード、マウス、及び/又は他の何らかの好適な入力デバイスを通じて、ユーザ入力のための接続を提供し得る。更に、入出力(I/O)ユニット1812は、プリンタに出力を送信し得る。ディスプレイ1814は、ユーザに情報を表示するための仕組みを提供する。
【0095】
オペレーティングシステム、アプリケーション、及び/又はプログラムに対する指示命令は記憶デバイス1816の上に配置可能で、この記憶デバイス1816は通信ファブリック1802を介してプロセッサユニット1804と通信を行う。これらの実施例では、指示命令が、固定記憶域1808上で機能的形態を採る。これらの指示命令は、プロセッサユニット1804による実行のためにメモリ1806に読み込まれてもよい。種々の実施形態の工程は、メモリ1806などのメモリに配置され得る指示命令を実装したコンピュータを使用して、プロセッサユニット1804によって実施することができる。
【0096】
これらの指示命令は、プログラム指示命令、プログラムコード、コンピュータ可用プログラムコード、又はコンピュータ可読プログラムコードと呼ばれ、プロセッサユニット1804内のプロセッサによって読み込まれて実行される。種々の実施形態におけるプログラムコードは、メモリ1806又は固定記憶域1808などの、種々の物理的又はコンピュータ可読記憶媒体で具現化され得る。
【0097】
プログラムコード1818は、選択的に着脱可能なコンピュータ可読媒体1820に機能的な形態で配置され、且つ、プロセッサユニット1804による実行のためにデータ処理システム1800に読み込まれ得るか又は送信され得る。これらの実施例では、プログラムコード1818及びコンピュータ可読媒体1820は、コンピュータプログラム製品1822を形成する。一実施例では、コンピュータ可読媒体1820は、コンピュータ可読記憶媒体1824又はコンピュータ可読信号媒体1826とすることができる。
【0098】
コンピュータ可読記憶媒体1824は、例えば、固定記憶域1808の部品であるハードディスクなどのように、記憶デバイス上に転送するための固定記憶域1808の部品であるドライブ又は他のデバイスに挿入又は配置される光ディスク又は磁気ディスクなどを含み得る。コンピュータ可読記憶媒体1824はまた、データ処理システム1800に接続された固定記憶域(例えば、ハードドライブ、サムドライブ、又はフラッシュメモリ)の形態をとり得る。幾つかの例では、コンピュータ可読記憶媒体1824は、データ処理システム1800から着脱可能でなくてもよい。
【0099】
これらの実施例では、コンピュータ可読記憶媒体1824は、プログラムコード1818を伝搬又は転送する媒体ではなく、プログラムコード1818を記憶するために使用される物理的な又は有形の記憶デバイスである。コンピュータ可読記憶媒体1824は、コンピュータ可読有形記憶デバイス又はコンピュータ可読物理記憶デバイスと呼ばれることもある。換言すると、コンピュータ可読記憶媒体1824は、人が触れることのできる媒体である。
【0100】
代替的に、プログラムコード1818は、コンピュータ可読信号媒体1826を使用して、データ処理システム1800に伝送され得る。コンピュータ可読信号媒体1826は、例えば、プログラムコード1818を包含する被伝播データ信号であり得る。例えば、コンピュータ可読信号媒体1826は、電磁信号、光信号、及び/又は他の任意の適切な種類の信号であってもよい。これらの信号は、無線通信リンク、光ファイバケーブル、同軸ケーブル、有線などの通信リンク、及び/又は他の任意の適切な種類の通信リンクによって伝送され得る。すなわち、実施例では、通信リンク及び/又は接続は、物理的なもの又は無線によるものになり得る。
【0101】
幾つかの例示的な実施形態では、プログラムコード1818は、データ処理システム1800内で使用するため、コンピュータ可読信号媒体1826を通して、別のデバイス又はデータ処理システムからネットワークを介して固定記憶域1808へダウンロードされ得る。例えば、サーバデータ処理システム内のコンピュータ可読記憶媒体に保存されているプログラムコードは、ネットワークを介してサーバからデータ処理システム1800にダウンロードし得る。プログラムコード1818提供するデータ処理システムは、サーバコンピュータ、クライアントコンピュータ、又はプログラムコード1818を記憶及び伝送できるその他なんらかのデバイスとすることができる。
【0102】
データ処理システム1800に関して例示されている種々の構成要素は、種々の実施形態が実施され得るやり方に構造的な限定をもたらすことを意図するものではない。種々の例示的な実施形態は、データ処理システム1800に関して例示されている構成要素の、追加的な、及び/又は代替的な構成要素を含むデータ処理システムにおいて実施され得る。図18に示した他の構成要素は、図示した実施例とは異なる可能性がある。種々の実施形態は、プログラムコードを実行できる任意のハードウェアデバイス又はシステムを用いて実行されうる。一実施例として、データ処理システム1800は、無機構成要素と統合された有機構成要素を含むことができる、及び/又は人間を除く有機構成要素全体からなるとしてもよい。例えば、記憶デバイスは有機半導体で構成され得る。
【0103】
別の実施例では、プロセッサユニット1804は、特定用途のために製造又は構成された回路を有するハードウェア装置の形態をとってもよい。この種のハードウェアは、プログラムコードを記憶デバイスからメモリに読み込んで工程を実行するように構成する必要なく、工程を実行し得る。
【0104】
例えば、プロセッサユニット1804がハードウェアユニットの形態を採るときに、プロセッサユニット1804は、回路システム、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理デバイス、又は幾つかの工程を実行するように構成された他の何らかの適切な種類のハードウェアであり得る。プログラマブル論理デバイスにより、デバイスは任意の数の工程を実行するように構成されている。デバイスは、後で再構成してもよく、又は、数々の動作を実行するように恒久的に構成してもよい。プログラム可能論理デバイスの例には、例えば、プログラム可能論理アレイ、プログラム可能アレイ論理、フィールドプログラマブル論理アレイ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、及び他の適切なハードウェアデバイスが含まれる。この種の実施態様の場合、種々の実施形態のための工程がハードウェアユニット内で実行されることから、プログラムコード1818は省略され得る。
【0105】
更に別の例示的な実施例では、プロセッサユニット1804は、コンピュータ及びハードウェアユニットの中に見られるプロセッサの組み合わせを使用して実装可能である。プロセッサユニット1804は、プログラムコード1818を実行するように構成された幾つかのハードウェアユニット及び幾つかのプロセッサを有していてもよい。図示した実施例の場合、幾つかのハードウェアユニットにおいて幾つかの工程を実施することができ、幾つかのプロセッサにおいてその他の工程を実施することができる。
【0106】
別の実施例では、バスシステムは、通信ファブリック1802を実装するために使用することができ、システムバス又は入出力バスなどの1以上のバスを含むことができる。当然ながらバスシステムは、バスシステムに取り付けられた種々の構成要素又はデバイスの間でのデータ伝送を行う任意の適切な種類のアーキテクチャを使用して実装することができる。
【0107】
加えて、通信ユニット1810は、データの送信、データの受信、又はデータの送受信を行う任意の数のデバイスを含み得る。通信ユニット1810は、例えば、モデム又はネットワークアダプタ、2つのネットワークアダプタ、又はこれらの何らかの組み合わせであり得る。更に、メモリは、例えば、メモリ1806、又はインターフェースに見られるようなキャッシュ、及び通信ファブリック1802中に存在するメモリコントローラハブであってもよい。
【0108】
本明細書で説明するフローチャート及びブロック図は、様々な例示的実施形態によるシステム、方法、及びコンピュータプログラム製品の可能な実行態様のアーキテクチャ、機能性、及び工程を示す。これに関して、フローチャート又はブロック図の各ブロックは、1以上の特定の論理的機能を実行するための1以上の実行可能な指示命令を含む、コードのモジュール、セグメント、又は部分を表わし得る。幾つかの代替的な実施態様では、ブロックに示された機能は図面に記載の順序で行われなくともよい。例えば、関連する機能性に応じて、連続して示す2つのブロックの機能が実質的に同時に実行され得るか、又はそれらのブロックの機能は時に逆の順序で実行され得る。
【0109】
更に本発明は、以下の条項による実施形態を含む。
条項1.
部品(102)を製造する方法であって、
CADシステム(108)を使用して前記部品(102)を設計し、前記部品(102)のCAD部品モデル(202)を生成すること、
前記部品(102)の前記CAD部品モデルから、前記部品(102)の特徴(204)を特定すること、
前記部品(102)の前記特徴を使用して、前記部品(102)のパラメトリック仕様(206)を決定すること、
前記部品(102)の前記パラメトリック仕様を、パラメトリック部品モデル(210)として記憶すること、及び
前記パラメトリック部品モデルを使用して、前記部品(102)を製作すること(212)を含む、方法。
条項2.
前記部品(102)の特徴(204)を特定することが、前記部品の前記CAD部品モデル内の幾何学的形状を特定することを含む、条項1に記載の方法。
条項3.
前記部品(102)の前記パラメトリック仕様(206)を決定することが、
三次元座標内の原点として働くような前記部品(102)上の位置を特定すること、
前記部品(102)の各特定された特徴に種類を関連付けること、
前記部品(102)の各特定された特徴に測定可能な属性を関連付けること、及び
前記部品(102)の各特定された特徴の各測定可能な属性を、固定されているか又はスケーラブルとして分類することを含む、条項1又は2に記載の方法。
条項4.
前記部品(102)向けの符号化された部品の記述(208)を生成すること、及び
前記部品(102)向けの前記符号化された部品の記述(210)を記憶することを更に含む、条項1から3のいずれか一項に記載の方法。
条項5.
前記部品(102)が設計されている際に、前記部品(102)の前記CAD部品モデル(302)をモニタすること、
前記部品(102)が設計されている際に、前記部品(102)向けの符号化された部品の記述(304)を生成すること、
類似する部品(306)を特定するために、前記部品(102)向けの前記符号化された部品の記述を、既に記憶された設計を有する部品向けの符号化された部品の記述と比較すること、及び
前記CADシステム(108)向けのグラフィカルユーザインターフェース(106)上で、前記類似する部品(310)のうちの1つを特定することを更に含む、条項1から4のいずれか一項に記載の方法。
条項6.
前記パラメトリック部品モデルを使用して、前記部品(102)を検査すること(214)を更に含む、条項1から5のいずれか一項に記載の方法。
条項7.
前記部品(102)が、航空機(104)向けの部品である、条項1から6のいずれか一項に記載の方法。
条項8.
部品(102)のCAD部品モデルを生成するように構成されたCADシステム(108)、
前記部品(102)の前記CAD部品モデルから前記部品(102)の特徴を特定し、前記部品(102)の前記特徴を使用して前記部品(102)のパラメトリック仕様を決定し、前記部品(102)の前記パラメトリック仕様をパラメトリック部品モデルとして記憶するように構成された、パラメトリック部品システム(112)、及び
前記パラメトリック部品モデルを使用して前記部品(102)を製作するように構成された部品製作システム(118)を備える、装置(100)。
条項9.
前記パラメトリック部品システム(112)が、前記部品(112)の前記CAD部品モデル内の幾何学的形状を特定することによって、前記部品(112)の前記特徴を特定するように構成されている、条項8に記載の装置(100)。
条項10.
前記パラメトリック部品システム(112)が、
三次元座標内の原点として働くような前記部品(102)上の位置を特定すること、
前記部品(102)の各特定された特徴に種類を関連付けること、
前記部品(102)の各特定された特徴に測定可能な属性を関連付けること、及び
前記部品(102)の各特定された特徴の各測定可能な属性を、固定されているか又はスケーラブルとして分類することによって、前記部品(102)の前記パラメトリック仕様を決定するように構成されている、条項8又は9に記載の装置(100)。
条項11.
前記パラメトリック部品システム(112)が、
前記部品(102)向けの符号化された部品の記述を生成し、
前記部品(102)向けの前記符号化された部品の記述を記憶するように更に構成されている、条項8から10のいずれか一項に記載の装置(100)。
条項12.
グラフィカルユーザインターフェース(106)と、
前記部品(102)が、前記CADシステム(108)を使用して設計されている際に、前記部品(102)の前記CAD部品モデルをモニタするように構成されている、パラメトリック部品モニタ(114)とを更に備え、
前記パラメトリック部品システム(112)が、
前記部品が設計されている際に、前記部品(102)向けの符号化された部品の記述を生成し、
類似する部品を特定するために、前記部品(102)向けの前記符号化された部品の記述を、既に記憶された設計を有する部品向けの符号化された部品の記述と比較し、
前記グラフィカルユーザインターフェース(106)上で、前記類似する部品のうちの1つを特定するように更に構成されている、条項8から11のいずれか一項に記載の装置(100)。
条項13.
前記パラメトリック部品モデルを使用して、前記部品(102)を検査するように構成された、部品検査システム(122)を更に備える、条項8から12に記載の装置(100)。
条項14.
前記部品(102)が、航空機(104)向けの部品(102)である、条項8から13のいずれか一項に記載の装置(100)。
条項15.
部品(102)を製造する方法であって、
CADシステム(108)を使用して前記部品(102)が設計されている際に、前記部品(102)のCAD部品モデル(302)をモニタすること、
前記部品(102)が設計されている際に、前記部品(102)向けの符号化された部品の記述(304)を生成すること、
類似する部品を特定するために、前記部品(102)向けの前記符号化された部品の記述(304)を、既に記憶された設計を有する部品向けの符号化された部品の記述と比較すること、
前記CADシステム(108)向けのグラフィカルユーザインターフェース(106)上で、前記類似する部品(310)のうちの1つを特定すること、
前記類似する部品のうちの1つの選択を、選択された部品として受け取ること、及び
前記選択された部品向けのパラメトリック部品モデルを使用して、前記部品(212)を製作することを含む、方法。
条項16.
前記選択された部品向けの前記パラメトリック部品モデルを使用して、前記部品(214)を検査することを更に含む、条項15に記載の方法。
条項17.
前記部品(102)が、航空機(104)向けの部品(102)である、条項15又は16に記載の方法。
条項18.
CADシステム(108)を使用して前記選択された部品(202)を設計し、前記選択された部品のCAD部品モデルを生成すること、
前記部品(204)の前記CAD部品モデルから、前記選択された部品の特徴を特定すること、
前記選択された部品(206)の前記特徴を使用して、前記選択された部品のパラメトリック仕様を決定すること、及び
前記選択された部品の前記パラメトリック仕様を、前記パラメトリック部品モデル(210)として記憶することを更に含む、条項15から17のいずれか一項に記載の方法。
条項19.
前記選択された部品(102)の特徴を特定することが、前記選択された部品(102)の前記CAD部品モデル内の幾何学的形状を特定することを含む、条項18に記載の方法。
条項20.
前記選択された部品(102)の前記パラメトリック仕様を決定することが、
三次元座標内の原点として働くような前記選択された部品(102)上の位置を特定すること、
前記選択された部品(102)の各特定された特徴に種類を関連付けること、
前記選択された部品(102)の各特定された特徴に測定可能な属性を関連付けること、及び
前記選択された部品(102)の各特定された特徴の各測定可能な属性を、固定されているか又はスケーラブルとして分類することを含む、条項18に記載の方法。
【0110】
種々の例示的な実施形態の説明は、例示及び説明を目的として提示されており、網羅的であること、又は開示された形態の実施形態に限定することは意図されていない。当業者には、多くの修正例及び変形例が自明となろう。更に、種々の例示的な実施形態によって、他の好ましい実施形態と比較して異なる特徴が提供され得る。選択された1以上の実施形態は、実施形態の原理、実際の用途を最もよく説明するため、及び他の当業者に対して、様々な実施形態の開示内容と考慮される特定の用途に適した様々な修正の理解を促すために選択及び記述されている。
図1
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