(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-08
(45)【発行日】2024-02-19
(54)【発明の名称】失敗情報の伝送方法及び通信機器
(51)【国際特許分類】
H04W 76/18 20180101AFI20240209BHJP
H04W 76/15 20180101ALI20240209BHJP
H04W 36/18 20090101ALI20240209BHJP
【FI】
H04W76/18
H04W76/15
H04W36/18
(21)【出願番号】P 2022541782
(86)(22)【出願日】2021-01-04
(86)【国際出願番号】 CN2021070066
(87)【国際公開番号】W WO2021139611
(87)【国際公開日】2021-07-15
【審査請求日】2022-07-06
(31)【優先権主張番号】202010010709.5
(32)【優先日】2020-01-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】呉 ▲ユー▼民
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-507578(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0373609(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24-H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信機器に用いられる失敗情報の伝送方法であって、
デュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)のモビリティプロセスにおいて、第一の接続が失敗した場合、前記第一の接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗情報を伝送することを含み、
そのうち、前記第一の接続は、端末とソースセルとのソース接続、
前記端末とターゲットセルとのターゲット接続のうちの少なくとも一つを含
み、
第三の条件が満たされる場合、前記第一の接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗計時の時間長を伝送することをさらに含み、各接続の失敗計時の時間長は、第一の時点からこの接続の失敗時点までの時間長であり、
前記第一の時点は、
前記端末が、DAPSモビリティプロセスを実行するよう前記端末に指示する第一のコマンドを受信した時点と、
前記端末がDAPSモビリティプロセスの実行を開始する時点とのうちのいずれか一つである、失敗情報の伝送方法。
【請求項2】
前記第一の接続が前記ソース接続又は前記ターゲット接続である場合、前記失敗情報は、
前記失敗情報は前記失敗情報に対応する接続を指示するための第一の指示情報を含むことと、
前記失敗情報は、ターゲットリソースによって伝送され、前記ターゲットリソースは、第二の接続に対応するリソースであり、前記第二の接続は、前記第一の接続のうちの、前記失敗情報に対応する接続以外の接続であることと、のうちのいずれか一つを満たす、請求項1に記載の伝送方法。
【請求項3】
前記第一の接続が前記ソース接続と前記ターゲット接続とを含み、且つ前記失敗情報に対応する接続が前記ソース接続又は前記ターゲット接続である場合、前記伝送方法は、
前記端末においてソース接続とターゲット接続が失敗したことを指示するための第二の指示情報を伝送することをさらに含む、請求項1に記載の伝送方法。
【請求項4】
前記失敗情報に対応する接続は、プロトコルにより約定されるもの又はネットワーク側機器により配置されるものである、請求項3に記載の伝送方法。
【請求項5】
前記失敗情報は、第三の指示情報を含み、
前記失敗情報に対応する接続が、前記端末と前記ターゲットセルとの接続が完了する前に失敗したことを指示することと、
前記失敗情報に対応する接続が、前記端末と前記ターゲットセルとの接続が完了した後に失敗したことを指示することと、のうちのいずれか一つのために用いられる、請求項1に記載の伝送方法。
【請求項6】
第一の条件が満たされる場合、前記失敗情報は、前記失敗情報に対応する接続の失敗タイプを指示するための第四の指示情報、測定情報のうちの少なくとも一つを含み、
そのうち、前記第一の条件が満たされることは、
前記第一の接続は、前記ソース接続又は前記ターゲット接続であることと、
前記第一の接続は、前記ソース接続と前記ターゲット接続とを含み、且つ前記失敗情報に対応する接続は前記ソース接続又は前記ターゲット接続であることと、のうちのいずれか一つを含む、請求項1に記載の伝送方法。
【請求項7】
第二の条件が満たされる場合、前記失敗情報に対応する接続の失敗タイプは、無線リンク失敗、インテグリティチェック失敗、無線リソース制御(RRC)メッセージ再配置失敗、最大の上りリンク伝送タイミング差を超えたことのうちのいずれか一つを含み、
そのうち、前記第二の条件が満たされることは、
前記失敗情報に対応する接続は前記ソース接続であることと、
前記失敗情報に対応する接続は前記ターゲット接続であり、且つ前記失敗情報に対応する接続は、前記端末と前記ターゲットセルとの接続が完了した後に失敗したことと、のうちのいずれか一つを含み、
又は、
前記失敗情報に対応する接続が前記ターゲット接続であり、且つ前記失敗情報に対応する接続が、前記端末と前記ターゲットセルとの接続が完了する前に失敗した場合、前記失敗情報に対応する接続の失敗タイプは、ハンドオーバ失敗、セカンダリセルグループ(SCG)追加失敗、無線リンク失敗、インテグリティチェック失敗、RRCメッセージ再配置失敗、最大の上りリンク伝送タイミング差を超えたことのうちのいずれか一つを含む、請求項6に記載の伝送方法。
【請求項8】
前記第一の接続が前記ソース接続と前記ターゲット接続とを含み、且つ前記失敗情報に対応する接続が前記ソース接続と前記ターゲット接続とを含む場合、前記失敗情報は、
前記端末においてソース接続とターゲット接続が失敗したことを指示するための第五の指示情報と、
前記ソース接続と前記ターゲット接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗タイプを指示するための第六の指示情報と、
測定情報と、のうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の伝送方法。
【請求項9】
前記第六の指示情報は、
前記第六の指示情報が前記ソース接続又は前記ターゲット接続の失敗タイプを指示するために用いられる場合、前記第六の指示情報に対応する接続は、プロトコルにより約定されるもの又はネットワーク側機器により配置されるものであることと、
前記第六の指示情報が前記ソース接続と前記ターゲット接続の失敗タイプを指示するために用いられる場合、前記第六の指示情報は、さらに各失敗タイプに対応する接続を指示するために用いられることと、のうちのいずれか一つを満たし、
又は、
前記第六の指示情報が指示する失敗タイプは、
前記第六の指示情報に対応する接続が、前記端末と前記ターゲットセルとの接続が完了する前に失敗した場合、前記第六の指示情報が指示する失敗タイプは、ハンドオーバ失敗、SCG追加失敗、無線リンク失敗、インテグリティチェック失敗、RRCメッセージ再配置失敗、最大の上りリンク伝送タイミング差を超えたことのうちの少なくとも一つを含むことと、
前記第六の指示情報に対応する接続が、前記端末と前記ターゲットセルとの接続が完了した後に失敗した場合、前記第六の指示情報が指示する失敗タイプは、無線リンク失敗、インテグリティチェック失敗、RRCメッセージ再配置失敗、最大の上りリンク伝送タイミング差を超えたこととのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つを満たす、請求項8に記載の伝送方法。
【請求項10】
前記測定情報は、ソースセルの測定結果、ターゲットセルの測定結果、隣接セルの測定結果のうちの少なくとも一つを含み、
そのうち、前記ソースセルは、プライマリセル(PCell)又はセカンダリセル(SCell)であり、前記ターゲットセルはプライマリセル(PCell)又はセカンダリセル(SCell)である、請求項6又は8に記載の伝送方法。
【請求項11】
前記第三の条件が満たされることは、
前記端末においてN個の接続が失敗した場合、前記端末が前記N個の接続のうちのM個の接続の失敗計時の時間長を報告することを許可することと、
前記端末においてN個の接続が失敗した場合、前記端末が前記N個の接続のうちのターゲットタイプの接続の失敗計時の時間長を報告することを許可し、且つ前記第一の接続は前記ターゲットタイプの接続を含むことと、のうちのいずれか一つを含み、
Nは正整数であり、MはN以下の正整数である、請求項1に記載の伝送方法。
【請求項12】
伝送された失敗計時の時間長に対応する接続は、
前記第三の条件が満たされることが、前記端末による前記N個の接続のうちのM個の接続の失敗計時の時間長の報告を許可することを含んだ場合、前記伝送された失敗計時の時間長に対応する接続は、前記第一の接続のうちの全ての接続を含むことと、
前記第三の条件が満たされることが、前記端末による前記N個の接続のうちのターゲットタイプの接続の失敗計時の時間長の報告を許可し、且つ前記第一の接続が前記ターゲットタイプの接続を含むことを含んだ場合、前記伝送された失敗計時の時間長に対応する接続は、前記第一の接続のうちの前記ターゲットタイプの接続を含むことと、のうちのいずれか一つを満た
す、
請求項11に記載の伝送方法。
【請求項13】
前記第一の接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗情報を伝送することの前に、
前記失敗情報を報告するよう前記端末に要求するための要求情報を伝送することをさらに含み、
又は、
前記端末には前記失敗情報が記憶されていることを指示するための第七の指示情報を伝送することをさらに含む、請求項1に記載の伝送方法。
【請求項14】
通信機器であって、
デュアルアクティブプロトコルスタック(DAPS)のモビリティプロセスにおいて、第一の接続が失敗した場合、前記第一の接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗情報を伝送するための第一の伝送モジュールを含み、
そのうち、前記第一の接続は、端末とソースセルとのソース接続、
前記端末とターゲットセルとのターゲット接続のうちの少なくとも一つを含
み、
前記第一の伝送モジュールは、第三の条件が満たされる場合、前記第一の接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗計時の時間長を伝送することにさらに用いられ、各接続の失敗計時の時間長は、第一の時点からこの接続の失敗時点までの時間長であり、
前記第一の時点は、
前記端末が、DAPSモビリティプロセスを実行するよう前記端末に指示する第一のコマンドを受信した時点と、
前記端末がDAPSモビリティプロセスの実行を開始する時点とのうちのいずれか一つである、通信機器。
【請求項15】
プロセッサに請求項1~13のいずれか1項に記載の伝送方法のステップを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年1月6日に中国で提出された中国特許出願番号No.202010010709.5の優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。
本発明の実施例は、通信技術分野に関し、特に失敗情報の伝送方法及び通信機器に関する。
【背景技術】
【0002】
デュアルアクティブプロトコルスタック(Dual Active Protocol Stack、DAPS)のモビリティプロセスにおいて、端末は、ソースセルとターゲットセルで同時に接続を確立することができ、そして、端末は、ソースセルとの接続をリリースし、ターゲットセルでの接続のみを維持することができる。
【0003】
DAPSのモビリティプロセスにおいて、端末には、ソース接続失敗、ターゲット接続失敗又はソース接続及びターゲット接続失敗が発生する可能性がある。端末において接続が失敗した場合、接続失敗の関連情報をどのように報告するかについては、現在まで、関連する解決案がない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施例は、DAPSのモビリティプロセスにおいて接続が失敗した場合、接続失敗情報を報告するという問題を解決するために、失敗情報の伝送方法及び通信機器を提供する。
【0005】
上記問題を解決するために、本発明は、以下のように実現される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一の方面によれば、本発明の実施例は、通信機器に用いられる失敗情報の伝送方法を提供する。前記方法は、
デュアルアクティブプロトコルスタックDAPSのモビリティプロセスにおいて、第一の接続が失敗した場合、前記第一の接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗情報を伝送することを含み、
そのうち、前記第一の接続は、端末とソースセルとのソース接続、端末とターゲットセルとのターゲット接続のうちの少なくとも一つを含む。
【0007】
第二の方面によれば、本発明の実施例は、通信機器をさらに提供する。前記通信機器は、
デュアルアクティブプロトコルスタックDAPSのモビリティプロセスにおいて、第一の接続が失敗した場合、前記第一の接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗情報を伝送するための第一の伝送モジュールを含み、
そのうち、前記第一の接続は、端末とソースセルとのソース接続、端末とターゲットセルとのターゲット接続のうちの少なくとも一つを含む。
【0008】
第三の方面によれば、本開示の実施例は、通信機器をさらに提供する。この通信機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムと、を含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、以上に記載の失敗情報の伝送方法のステップを実現させる。
【0009】
第四の方面によれば、本発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。このコンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、以上に記載の失敗情報の伝送方法のステップを実現させる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の実施例では、デュアルアクティブプロトコルスタックDAPSのモビリティプロセスにおいて、第一の接続が失敗した場合、前記第一の接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗情報を伝送し、そのうち、前記第一の接続は、端末とソースセルとのソース接続、端末とターゲットセルとのターゲット接続のうちの少なくとも一つを含む。それによって、DAPSのモビリティプロセスにおいて接続が失敗した場合、接続の失敗情報を報告するという問題を解決し、さらに、端末は、前記失敗情報を報告することによって、ネットワーク側機器による接続配置の最適化を補助することができ、さらに接続の信頼性を向上させることができる。
【0011】
本発明の実施例の技術案をより明瞭に説明するために、以下は、本発明の実施例の記述において使用される必要がある添付図面を簡単に紹介する。自明なことに、以下の記述における添付図面は、ただ本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、それらの添付図面に基づき、他の添付図面を取得することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施例の利用可能なDAPSのモビリティプロセスの概略図である。
【
図2】本発明の実施例による失敗情報の伝送方法のフローチャートである。
【
図3】本発明の実施例による通信機器の構造図のその一である。
【
図4】本発明の実施例による通信機器の構造図のその二である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下は、本発明の実施例における添付図面を結び付けながら、本発明の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、すべての実施例ではなく、本発明の一部の実施例である。本発明における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0014】
本発明の実施例における用語である「第一の」、「第二の」などは、類似した対象を区別するためのものであり、必ずしも特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。なお、「含む」と「有する」という用語及びびそれらの任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、必ずしも明瞭にリストアップされているそれらのステップ又はユニットに限らず、明瞭にリストアップされていない又はそれらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他のステップ又はユニットを含んでもよい。
【0015】
本発明の実施例における失敗情報の伝送方法は、通信機器に用いることができ、具体的には、通信機器は、端末又はネットワーク側機器であってもよい。
【0016】
実用上、端末とネットワーク側機器との間で通信することができ、情報の伝送を実現させる。なお、本発明の実施例における「伝送」は、「送信」又は「受信」として理解されてもよく、「伝送」の実際の意味は、実際の状況に応じて決定されてもよい。
【0017】
本発明の実施例では、端末は、ユーザ機器(User Equipment、UE)と呼ばれてもよい。実用上、端末は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器などであってもよい。ネットワーク側機器は、基地局、中継又はアクセスポイントなどであってもよい。
【0018】
理解を容易にするために、以下は、本発明の実施例に係るいくつかの内容を説明する。
【0019】
一、デュアルアクティブプロトコルスタック(Dual Active Protocol Stack、DAPS)のモビリティプロセス。
【0020】
実用上、ハンドオーバ、セカンダリセルグループ(Secondary Cell Group、SCG)変更(Change)、SCG追加などのプロセスは、DAPSのモビリティプロセスと見なされてもよい。
【0021】
図1は、ハンドオーバプロセスによって、DAPSのモビリティプロセスを例示的に説明する。
【0022】
図1に示されるように、DAPSのモビリティプロセスは、以下のステップを含んでもよい。
【0023】
ステップ101:ソースセルがターゲットセルへハンドオーバ要求(Handover Request)を送信する。
【0024】
ステップ102:ターゲットセルがソースセルへハンドオーバ要求承認(Handover Request Acknowledge)を送信し、前記ハンドオーバ要求承認には無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)再配置(Reconfiguration)情報が付帯されている。
【0025】
ステップ103:ターゲットセルがUEへRRC Reconfiguration情報を送信する。
【0026】
ステップ104:UEが、DAPS 配置(Apply DAPS Configuration)を利用し、ソースセルとソース接続(Source Connection)を確立し、ターゲットセルとターゲット接続(Target Connection)を確立する。
【0027】
ステップ105:UEが、ターゲットセル配置(Apply Target Configuration)を利用し、ソース接続をリリースし、ターゲット接続を維持する。
【0028】
DAPSのモビリティプロセスにおいて、UEは、ソースセルとターゲットセルで同時に接続を確立することができ、
図1におけるステップ104に示されるとおりであり、そして、UEは、ソースセルとの接続をリリースし、ターゲットセルでの接続のみを維持することができ、
図1におけるステップ105に示されるとおりである。
【0029】
UEは、DAPSモビリティプロセスの実行が開始する時、タイマー(例えば、T304)を起動することができる。ターゲットセルとの接続の確立に成功した(例えば、ランダムアクセスの完了に成功した)場合、このタイマーを停止する。このタイマーがタイムアウトしたが、UEがターゲットセルとの接続の確立に成功していなければ、UEは、ハンドオーバが失敗したと判断することができる。
【0030】
二、デュアル接続(Dual Connectivity、DC)。
【0031】
DCアーキテクチャは、二つのセルグループを含んでもよく、それぞれマスタセルグループ(Master Cell Group、MCG)とSCGである。そのうち、MCGは、少なくとも一つのプライマリセル(Primary Cell、PCell)と少なくとも一つのセカンダリセル(Secondary Cell、SCell)とを含み、SCGは、少なくとも一つのプライマリセカンダリセル(Primary Secondary Cell、PSCell)と少なくとも一つのSCellとを含み、PCellとPSCellは、スペシャルセル(Special Cell、SpCell)と総称されてもよい。DCアーキテクチャについては、UEは、MCGとSCGで同時にランダムアクセスプロセスを開始することができる。
【0032】
以下は、本発明の実施例の失敗情報の伝送方法を説明する。
【0033】
図2を参照すると、
図2は、本発明の実施例による失敗情報の伝送方法のフローチャートである。本発明の実施例の失敗情報の伝送方法は、通信機器に用いられる。
図2に示されるように、失敗情報の伝送方法は、
デュアルアクティブプロトコルスタックDAPSのモビリティプロセスにおいて、第一の接続が失敗した場合、前記第一の接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗情報を伝送するステップ201を含んでもよく、そのうち、前記第一の接続は、端末とソースセルとのソース接続、端末とターゲットセルとのターゲット接続のうちの少なくとも一つを含む。
【0034】
本発明の実施例では、通信機器が端末である場合、前述した、前記第一の接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗情報を伝送することは、具体的には、前記第一の接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗情報を送信することとして表現されてもよい。通信機器がネットワーク側機器である場合、前述した、前記第一の接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗情報を伝送することは、具体的には、前記第一の接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗情報を受信することとして表現されてもよい。つまり、本発明の実施例では、前記失敗情報は、端末によりネットワーク側機器に送信される。
【0035】
具体的に実現されると、端末は、デュアルアクティブプロトコルスタックDAPSのモビリティプロセスにおいて、第一の接続が失敗したら、一つの実施形態では、前記第一の接続の失敗情報を記録することができ、別の実施形態では、前記第一の接続のうちの前記少なくとも一つの接続の失敗情報を記録することができる。その後、ネットワーク側機器に前記第一の接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗情報を報告する。このように、ネットワーク側機器は、受信した失敗情報に基づいて、接続配置情報を最適化し、さらに接続の信頼性を向上させることができる。
【0036】
本発明の実施例では、端末は、以下の二つの方式で前記失敗情報を送信することができる。
【0037】
方式一、端末は、前記失敗情報の送信を自発的にトリガすることができる。
【0038】
方式二、端末は、ネットワーク側機器の要求に基づいて、前記失敗情報の送信をトリガすることができる。
【0039】
方式一については、端末は、接続が失敗した場合、ネットワーク側機器からの要求なしに、記録された前記失敗情報をネットワーク側機器に自発的に報告することができる。
【0040】
方式二については、選択的に、前述した、前記第一の接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗情報を伝送することの前、前記方法は、要求情報を伝送することをさらに含み、前記要求情報は、前記失敗情報を報告するよう前記端末に要求するために用いられる。
【0041】
通信機器が端末である場合、前述した、要求情報を伝送することは、具体的には、要求情報を受信することとして表現されてもよい。通信機器がネットワーク側機器である場合、前述した、要求情報を伝送することは、具体的には、要求情報を送信することとして表現されてもよい。つまり、本発明の実施例では、前記要求情報は、ネットワーク側機器により端末に送信される。
【0042】
具体的に実現されると、端末は、接続が失敗した場合、ネットワーク側機器からの要求情報を受信したか否かを検出することができ、前記要求情報を受信した場合、記録された前記失敗情報をネットワーク側機器に報告してもよく、そうでなければ記録された前記失敗情報を報告しなくてもよい。
【0043】
実用上、本実施例は、
DAPSのモビリティプロセスにおいて、ソース接続が失敗した場合、前記ソース接続の失敗情報を送信する実施形態一と、
DAPSモビリティプロセスにおいて、ターゲット接続が失敗した場合、前記ターゲット接続の失敗情報を伝送する実施形態二と、
DAPSモビリティプロセスにおいて、ソース接続とターゲット接続がいずれも失敗した場合、前記ソース接続の失敗情報を伝送する実施形態三と、
DAPSモビリティプロセスにおいて、ソース接続とターゲット接続がいずれも失敗した場合、前記ターゲット接続の失敗情報を伝送する実施形態四と、
DAPSモビリティプロセスにおいて、ソース接続とターゲット接続がいずれも失敗した場合、前記ソース接続と前記ターゲット接続の失敗情報を伝送する実施形態五とを含んでもよい。
【0044】
上記内容から分かるように、DAPSモビリティプロセスにおいて、ソース接続とターゲット接続がいずれも失敗した場合、端末は、3つの実施形態を含み、具体的には、実施形態三から実施形態五である。実用上、端末は、前記3つの実施形態から一つを選択して実行することができる。上記方式一と方式二については、発明を実施するための形態は異なってもよく、具体的な説明は以下のとおりである。
【0045】
方式一については、端末は、前記3つの実施形態から一つを自律的に選択して実行することができる。
【0046】
選択的に、端末は、記録された失敗情報に基づいて、発明を実施するための形態を選択することができる。例えば、端末がソース接続の失敗情報のみを記録していれば、実施形態三を実行することができる。端末にはソース接続とターゲット接続の失敗情報が記録されていれば、実施形態五を実行することができる。
【0047】
選択的に、端末は、予め設定された時間長内での各タイプの接続失敗の回数に基づいて、発明を実施するための形態を選択することができる。例えば、端末が、予め設定された時間長内で、ターゲット接続の失敗回数がソース接続の失敗回数より多いことを検出した場合、実施形態四を実行するように選択することができる。
【0048】
方式二については、端末は、ネットワーク側機器により送信された要求情報に基づいて、前記3つの実施形態のうちの一つを選択して実行することを決定することができ、具体的な説明は以下のとおりである。
【0049】
ネットワーク側機器により送信された要求情報が、ソース接続の失敗情報を送信するよう端末に要求する場合、端末は、実施形態三を実行する。ネットワーク側機器により送信された要求情報が、ターゲット接続の失敗情報を送信するよう端末に要求する場合、端末は、実施形態四を実行する。ネットワーク側機器により送信された要求情報が、ソース接続とターゲット接続の失敗情報を送信するよう端末に要求する場合、端末は、実施形態五を実行する。
【0050】
分かるように、方式二に比べて、方式一では、端末はより高い選択柔軟性を有し、方式一に比べて、方式二では、端末が報告した失敗情報は、ネットワーク側機器の希望により合致し、それによって失敗情報の利用率を向上させることができる。
【0051】
また、本発明の実施例では、選択的に、前述した、前記第一の接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗情報を伝送することの前、前記方法は、
前記端末には前記失敗情報が記憶されていることを指示するための第七の指示情報を伝送することをさらに含む。
【0052】
通信機器が端末である場合、前述した、第七の指示情報を伝送することは、具体的には、第七の指示情報を送信することとして表現されてもよい。通信機器がネットワーク側機器である場合、前述した、第七の指示情報を伝送することは、具体的には、第七の指示情報を受信することとして表現されてもよい。つまり、本発明の実施例では、前記第七の指示情報は、端末によりネットワーク側機器に送信される。
【0053】
具体的に実現されると、端末は、前記失敗情報を記録した後、ネットワーク側機器に前記第七の指示情報を送信することにより、前記端末には前記失敗情報が記憶されていることを指示することができる。その後、上記方式一又は方式二に基づいて、前記失敗情報をネットワーク側機器に報告することができる。
【0054】
本実施例の失敗情報の伝送方法では、デュアルアクティブプロトコルスタックDAPSのモビリティプロセスにおいて、第一の接続が失敗した場合、前記第一の接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗情報を伝送し、そのうち、前記第一の接続は、端末とソースセルとのソース接続、端末とターゲットセルとのターゲット接続のうちの少なくとも一つを含む。それによって、DAPSのモビリティプロセスにおいて接続が失敗した場合、接続失敗情報を報告するという問題を解決し、さらに、端末は、前記失敗情報を報告することによって、ネットワーク側機器による接続配置の最適化を補助することができ、さらに接続の信頼性を向上させることができる。
【0055】
以下は、本発明の実施例の失敗情報を説明する。
【0056】
まず、説明すべきことは、本発明の実施例では、前記失敗情報に対応する接続は、前記第一の接続のうちの前記少なくとも一つの接続として理解されもよい。以下のように例示的に説明する。
【0057】
前記第一の接続が前記ソース接続(又はターゲット接続)である場合、前記第一の接続の数は1である。前記少なくとも一つの接続が前記第一の接続と同じであるため、前記失敗情報に対応する接続が、前記ソース接続(又はターゲット接続)であることは容易に理解できる。
【0058】
前記第一の接続が前記ソース接続とターゲット接続である場合、前記第一の接続の数は2であり、前記少なくとも一つの接続には3つの表現形式があってもよい。
【0059】
表現形式一、前記少なくとも一つの接続は、前記ソース接続のみを含む。
【0060】
表現形式二、前記少なくとも一つの接続は、前記ターゲット接続のみを含む。
【0061】
表現形式三、前記少なくとも一つの接続は、前記ソース接続と前記ターゲット接続とを含む。
【0062】
表現形式一における前記少なくとも一つの接続については、前記失敗情報に対応する接続は前記ソース接続である。表現形式二における前記少なくとも一つの接続については、前記失敗情報に対応する接続は、前記ターゲット接続である。表現形式三における前記少なくとも一つの接続については、前記失敗情報に対応する接続は、前記ソース接続と前記ターゲット接続とを含む。
【0063】
本発明の実施例では、前記失敗情報には2つの表現方式があってもよく、具体的な説明は以下のとおりである。
【0064】
第一の表現方式、前記失敗情報は、前記失敗情報に対応する接続の失敗タイプを指示するための第四の指示情報、測定情報のうちの少なくとも一つを含む。
【0065】
第二の表現方式、前記失敗情報は、前記端末においてソース接続とターゲット接続が失敗したことを指示するための第五の指示情報、前記ソース接続と前記ターゲット接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗タイプを指示するための第六の指示情報、測定情報のうちの少なくとも一つを含む。
【0066】
具体的に実現されると、第一の表現方式と第二の表現方式における測定情報については、選択的に、前記測定情報は、ソースセルの測定結果、ターゲットセルの測定結果、隣接セルの測定結果のうちの少なくとも一つを含み、そのうち、前記ソースセルは、プライマリセルPCell又はセカンダリセルSCellであり、前記ターゲットセルは、PCell又はSCellである。
【0067】
以下は、上記二つの表現形式の失敗情報のアプリケーションシナリオを説明する。
【0068】
シナリオ一、選択的に、第一の条件が満たされる場合、前記失敗情報は、第一の表現方式であり、即ち前記失敗情報は、前記失敗情報に対応する接続の失敗タイプを指示するための第四の指示情報、測定情報のうちの少なくとも一つを含み、
そのうち、前述した、第一の条件が満たされることは、
前記第一の接続は、前記ソース接続又は前記ターゲット接続であることと、
前記第一の接続は、前記ソース接続と前記ターゲット接続とを含み、且つ前記失敗情報に対応する接続は前記ソース接続又は前記ターゲット接続であることと、のうちのいずれか一つを含む。
【0069】
シナリオ一では、場合によって、前記第四の指示情報が指示する失敗タイプは異なる表現形式を有し、具体的な説明は以下のとおりである。
【0070】
場合一、第二の条件が満たされる場合、前記失敗情報に対応する接続の失敗タイプは、無線リンク失敗、インテグリティチェック失敗、無線リソース制御RRCメッセージ再配置失敗、最大の上りリンク伝送タイミング差を超えたことのうちのいずれか一つを含み、
そのうち、前述した、第二の条件が満たされることは、
前記失敗情報に対応する接続は前記ソース接続であることと、
前記失敗情報に対応する接続は前記ターゲット接続であり、且つ前記失敗情報に対応する接続は、前記端末と前記ターゲットセルとの接続が完了した後に失敗したことと、のうちのいずれか一つを含む。
【0071】
具体的に実現されると、前述した、第二の条件が満たされることは、前記失敗情報に対応する接続が前記ソース接続であることを含んだ場合、前記実施形態一と実施形態三に対応することができる。つまり、前記実施形態一と実施形態三については、前記第四の指示情報が指示する失敗タイプは、無線リンク失敗、インテグリティチェック失敗、無線リソース制御RRCメッセージ再配置失敗、最大の上りリンク伝送タイミング差を超えたことのうちのいずれか一つを含んでもよい。
【0072】
前述した、第二の条件が満たされることは、前記失敗情報に対応する接続が前記ターゲット接続であり、且つ前記失敗情報に対応する接続が、前記端末と前記ターゲットセルとの接続が完了した後に失敗したことを含んだ場合、前記実施形態二と実施形態四に対応することができる。つまり、前記実施形態二と実施形態四については、前記第四の指示情報が指示する失敗タイプは、無線リンク失敗、インテグリティチェック失敗、無線リソース制御RRCメッセージ再配置失敗、最大の上りリンク伝送タイミング差を超えたことのうちのいずれか一つを含んでもよい。
【0073】
場合二、前記失敗情報に対応する接続が前記ターゲット接続であり、且つ前記失敗情報に対応する接続が、前記端末と前記ターゲットセルとの接続が完了する前に失敗した場合、前記失敗情報に対応する接続の失敗タイプは、ハンドオーバ失敗、セカンダリセルグループSCG追加失敗、無線リンク失敗、インテグリティチェック失敗、RRCメッセージ再配置失敗、最大の上りリンク伝送タイミング差を超えたことのうちのいずれか一つを含む。
【0074】
具体的に実現されると、前記場合二は、前記実施形態二と実施形態四に適用することができ、つまり、前記実施形態二と実施形態四については、前記第四の指示情報が指示する失敗タイプは、ハンドオーバ失敗、セカンダリセルグループSCG追加失敗、無線リンク失敗、インテグリティチェック失敗、RRCメッセージ再配置失敗、最大の上りリンク伝送タイミング差を超えたことのうちのいずれか一つを含んでもよい。
【0075】
シナリオ二、前記第一の接続が前記ソース接続と前記ターゲット接続とを含み、且つ前記失敗情報に対応する接続が前記ソース接続と前記ターゲット接続とを含む場合、前記失敗情報は第二の表現方式であり、即ち前記失敗情報は、
前記端末においてソース接続とターゲット接続が失敗したことを指示するための第五の指示情報と、
前記ソース接続と前記ターゲット接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗タイプを指示するための第六の指示情報と、
測定情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0076】
具体的に実現されると、前記第一の接続が前記ソース接続と前記ターゲット接続とを含み、且つ前記失敗情報に対応する接続が前記ソース接続と前記ターゲット接続とを含むことは、前記実施形態五に対応し、つまり、前記実施形態五については、前記失敗情報は、第二の表現形式であってもよい。
【0077】
シナリオ二では、さらに、前記第六の指示情報は、
前記第六の指示情報が前記ソース接続又は前記ターゲット接続の失敗タイプを指示するために用いられる場合、前記第六の指示情報に対応する接続は、プロトコルにより約定されるもの又はネットワーク側機器により配置されるものであることと、
前記第六の指示情報が前記ソース接続と前記ターゲット接続の失敗タイプを指示するために用いられる場合、前記第六の指示情報は、さらに各失敗タイプに対応する接続を指示するために用いられることと、のうちのいずれか一つを満たす。
【0078】
このように、ネットワーク側機器は、前記第六の指示情報が指示する各失敗タイプに対応する接続のタイプを知ることができ、それによって各タイプの接続の失敗タイプに基づいて、各タイプの接続配置を最適化して、さらに接続の信頼性を向上させることができる。
【0079】
さらに、前記第六の指示情報が指示する失敗タイプは、
前記第六の指示情報に対応する接続が、前記端末と前記ターゲットセルとの接続が完了する前に失敗した場合、前記第六の指示情報が指示する失敗タイプは、ハンドオーバ失敗、SCG追加失敗、無線リンク失敗、インテグリティチェック失敗、RRCメッセージ再配置失敗、最大の上りリンク伝送タイミング差を超えたことのうちの少なくとも一つを含むことと、
前記第六の指示情報に対応する接続が、前記端末と前記ターゲットセルとの接続が完了した後に失敗した場合、前記第六の指示情報が指示する失敗タイプは、無線リンク失敗、インテグリティチェック失敗、RRCメッセージ再配置失敗、最大の上りリンク伝送タイミング差を超えたこととのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つを満たす。
【0080】
本発明の実施例では、ハンドオーバ失敗は、UEがハンドオーバコマンドを受信した時に起動されるタイマーT304がタイムアウトすることを含んでもよいが、それに限られない。
【0081】
SCG追加失敗は、SCG追加プロセスにおけるSCG追加失敗であってもよく、SCG変更プロセスにおけるSCG追加失敗であってもよい。SCG追加失敗は、UEがSCG追加又は変更コマンドを受信した時に起動されるタイマーT307がタイムアウトすることを含んでもよいが、それに限られない。
【0082】
選択的に、無線リンク失敗は、
物理層同期外れ(例えば、タイマーT310がタイムアウトした)と、
MAC層のランダムアクセス失敗(例えば、ランダムアクセスの最大試行回数に達した)と、
RLC層が最大再送回数に達した(例えば、RLC層の最大再送回数に達した)ことを指示する指示情報と、
ビーム失敗(例えば、ビーム回復プロセスが失敗した)とのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0083】
最大の上りリンク伝送タイミング差は、ネットワーク側機器がDCと同期するように配置される場合、MCGとSCGとの間の上りリンク伝送のサブフレームエッジの差であってもよいが、それに限られない。
【0084】
上記内容から分かるように、端末においてソース接続が失敗したこと、ターゲット接続が失敗したこと、ソース接続とターゲット接続が失敗したことという3つの場合に関して、指示された失敗タイプは、いずれも最大の上りリンク伝送タイミング差を超えたことを含む可能性がある。実用上、端末は、以下の方式で失敗した接続のタイプを決定することができる。
【0085】
選択的に、UEのソース接続とターゲット接続との間の上りリンク伝送タイミング差が最大の上りリンク伝送タイミング差を超えたため、UEがソース接続のデータ送信を停止する場合、ソース接続が失敗したと決定することができる。
【0086】
UEのソース接続とターゲット接続との間の上りリンク伝送タイミング差が最大の上りリンク伝送タイミング差を超えたため、UEがターゲット接続のデータ送信を停止する場合、ターゲット接続が失敗したと決定することができる。
【0087】
UEのソース接続とターゲット接続との間の上りリンク伝送タイミング差が最大の上りリンク伝送タイミング差を超えたため、UEがソース接続とターゲット接続のデータ送信を停止する場合、ソース接続とターゲット接続が失敗したと決定することができる。
【0088】
前記内容から分かるように、前記実施形態一~実施形態五については、失敗情報が指示する失敗タイプが同じである可能性があるため、端末は、他の指示情報によって、前記実施形態一~実施形態五を区別することができ、具体的な説明は以下のとおりである。
【0089】
選択的に、前記第一の接続が前記ソース接続又は前記ターゲット接続である場合、前記失敗情報は、
前記失敗情報は前記失敗情報に対応する接続を指示するための第一の指示情報を含むことと、
前記失敗情報は、ターゲットリソースによって伝送され、前記ターゲットリソースは、第二の接続に対応するリソースであり、前記第二の接続は、前記第一の接続のうちの、前記失敗情報に対応する接続以外の接続であることと、のうちのいずれか一つを満たす。
【0090】
具体的な説明は以下のとおりである。
【0091】
第一の場合、前記失敗情報は、第一の指示情報を含む。
【0092】
前記第一の接続が前記ソース接続である場合、前記失敗情報に対応する接続は、前記ソース接続である。そのため、この場合に、前記第一の指示情報は、前記失敗情報に対応する接続が前記ソース接続であり、即ち前記失敗情報が前記ソース接続の失敗情報であることを指示する。このように、ネットワーク側機器は、前記失敗情報を受信した後に、端末においてソース接続が失敗したことを知ることができる。
【0093】
前記第一の接続が前記ターゲット接続である場合、前記失敗情報に対応する接続は、前記ターゲット接続である。そのため、この場合に、前記第一の指示情報は、前記失敗情報に対応する接続が前記ターゲット接続であり、即ち前記失敗情報が前記ターゲット接続の失敗情報であることを指示する。このように、ネットワーク側機器は、前記失敗情報を受信した後に、端末においてターゲット接続が失敗したことを知ることができる。
【0094】
分かるように、第一の場合に、端末は、前記失敗情報に前記第一の指示情報を付帯することによって、前記失敗情報に対応する接続を明示的に指示することができ、さらにネットワーク側機器に対して、端末においてソース接続が失敗した場合と端末においてターゲット接続が失敗した場合を正確に区別し、端末により実行されたのが前記実施形態一であるか実施形態二であるかを区別することを支援することができる。
【0095】
第二の場合、前記失敗情報は、ターゲットリソースによって伝送される。
【0096】
前記第一の接続が前記ソース接続である場合、前記失敗情報に対応する接続は、前記ソース接続であり、前記ターゲットリソースは、ターゲット接続である。この場合、前記失敗情報は、ターゲット接続に対応するリソースによって伝送される。このように、ネットワーク側機器は、前記失敗情報を受信したリソースによって、端末のターゲット接続が失敗していないことを知り、さらに前記失敗情報がソース接続の失敗情報であり、端末においてソース接続が失敗したことを知ることができる。
【0097】
前記第一の接続が前記ターゲット接続である場合、前記失敗情報に対応する接続は、前記ターゲット接続であり、前記ターゲットリソースはソース接続である。この場合、前記失敗情報は、ソース接続に対応するリソースによって伝送される。このように、ネットワーク側機器は、前記失敗情報を受信したリソースによって、端末のソース接続が失敗していないことを知り、さらに前記失敗情報がターゲット接続の失敗情報であり、端末においてターゲット接続が失敗したことを知ることができる。
【0098】
分かるように、第二の場合に、端末は、失敗していない接続に対応するリソースによって前記失敗情報を伝送し、端末において失敗した接続のタイプを非明示的に指示することができ、さらにネットワーク側機器に対して、端末においてソース接続が失敗した場合と端末においてターゲット接続が失敗した場合を正確に区別し、端末により実行されたのが前記実施形態一であるか実施形態二であるかを区別することを支援することができる。
【0099】
第二の場合に比べて、第一の場合は、第一の指示情報によって前記失敗情報に対応する接続を明示的に指示することができ、このように、ネットワーク側機器は、第一の指示情報を取得したら、前記失敗情報に対応する接続を知ることができ、それによって前記失敗情報に対応する接続の決定効率を向上させることができる。
【0100】
第一の場合に比べて、第二の場合は、前記失敗情報のリソースを伝送することによって前記失敗情報に対応する接続を非明示的に指示することができ、前記第一の指示情報を付帯する必要がなく、それによってシグナリングオーバーヘッドを低減することができる。
【0101】
選択的に、前記第一の接続が前記ソース接続と前記ターゲット接続とを含み、且つ前記失敗情報に対応する接続が前記ソース接続又は前記ターゲット接続である場合、前記方法は、
前記端末においてソース接続とターゲット接続が失敗したことを指示するための第二の指示情報を伝送することをさらに含む。
【0102】
通信機器が端末である場合、前述した、第二の指示情報を伝送することは、具体的には、第二の指示情報を送信することとして表現されてもよい。通信機器がネットワーク側機器である場合、前述した、第二の指示情報を伝送することは、具体的には、第二の指示情報を受信することとして表現されてもよい。つまり、本発明の実施例では、前記第二の指示情報は、端末によりネットワーク側機器に送信される。
【0103】
具体的に実現されると、端末は、前記第二の指示情報と前記失敗情報を一つのメッセージに集積してネットワーク側機器に送信することができるが、それに限られない。
【0104】
このように、ネットワーク側機器は、前記失敗情報と前記第二の指示情報を受信した場合、前記失敗情報に対応する接続が前記ソース接続又は前記ターゲット接続であっても、端末においてソース接続とターゲット接続が失敗したことを知ることができ、さらに端末においてソース接続とターゲット接続が失敗したが、ソース接続又はターゲット接続の失敗情報のみを報告する場合と、端末においてソース接続が失敗し(ターゲット接続が失敗)たが、ソース接続(又はターゲット接続)の失敗情報を報告する場合を区別し、端末により実行されたのが前記実施形態一であるか実施形態三であるかを区別し、又は、端末により実行されたのが前記実施形態二であるか実施形態四であるかを区別する。
【0105】
さらに、前記第一の接続が前記ソース接続と前記ターゲット接続とを含み、且つ前記失敗情報に対応する接続が前記ソース接続又は前記ターゲット接続である場合、前記失敗情報に対応する接続は、プロトコルにより約定されるもの又はネットワーク側機器により配置されるものである。つまり、端末においてソース接続とターゲット接続が失敗した場合、プロトコルの約定又はネットワーク側の配置に基づいて、前記ソース接続と前記ターゲット接続のうちの一つの接続の失敗情報のみを報告することができる。
【0106】
説明すべきことは、前記内容から分かるように、ネットワーク側機器は、要求情報を送信して、接続の失敗情報を送信するよう端末に要求することができる。そのため、前記失敗情報に対応する接続がネットワーク側機器により配置されるシナリオに関して、選択的に、ネットワーク側機器は、前記要求情報によって前記失敗情報に対応する接続を指示することができる。
【0107】
例示的に、端末においてソース接続とターゲット接続が失敗し、ソース接続とターゲット接続の失敗情報を記録し、その後、ネットワーク側機器に第七の指示情報を送信して、端末にはソース接続とターゲット接続の失敗情報が記憶されていることを指示するとする。このように、ネットワーク側機器は、第七の指示情報を受信した後に、端末においてソース接続とターゲット接続が失敗したことを知る。しかし、ネットワーク側機器がターゲット接続の失敗のみに着目するとされる場合、ネットワーク側機器は、端末に要求情報を送信して、ターゲット接続の失敗情報を送信するよう端末に要求することができ、このように、端末は、要求情報を受信した後に、ターゲット接続の失敗情報のみを報告してもよい。
【0108】
実用上、前記第一の接続の失敗は、端末ハンドオーバが完了し、即ちターゲット接続とのランダムアクセスの完了に成功する前又はその後に発生する可能性があり、前記内容から分かるように、異なるタイミングで発生した失敗については、前記失敗情報が指示する失敗タイプは同じである可能性があるため、ネットワーク側機器が、前記失敗情報に対応する接続が失敗したタイミングを正確に知ることができるために、選択的に、前記失敗情報は、第三の指示情報を含み、
前記失敗情報に対応する接続が、前記端末と前記ターゲットセルとの接続が完了する前に失敗したことを指示することと、
前記失敗情報に対応する接続が、前記端末と前記ターゲットセルとの接続が完了した後に失敗したことを指示することと、のうちのいずれか一つのために用いられる。
【0109】
このように、ネットワーク側機器は、前記第三の指示情報を受信した後に、前記失敗情報に対応する接続が発生したタイミングを知ることができ、さらにこのタイミングに基づいて失敗処理ポリシーを決定し、さらに失敗処理の信頼性を向上させる。
【0110】
本発明の実施例では、選択的に、前記方法は、
第三の条件が満たされる場合、前記第一の接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗計時の時間長を伝送することをさらに含み、各接続の失敗計時の時間長は、第一の時点からこの接続の失敗時点までの時間長であり、
そのうち、前述した、第三の条件が満たされることは、
前記端末においてN個の接続が失敗した場合、前記端末が前記N個の接続のうちのM個の接続の失敗計時の時間長を報告することを許可することと、
前記端末においてN個の接続が失敗した場合、前記端末が前記N個の接続のうちのターゲットタイプの接続の失敗計時の時間長を報告することを許可し、且つ前記第一の接続は前記ターゲットタイプの接続を含むことと、のうちのいずれか一つを含み、
Nは正整数であり、MはN以下の正整数である。
【0111】
通信機器が端末である場合、前述した、前記第一の接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗計時の時間長を伝送することは、具体的には、前記第一の接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗計時の時間長を送信することとして理解されてもよい。通信機器がネットワーク側機器である場合、前述した、前記第一の接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗計時の時間長を伝送することは、具体的には、前記第一の接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗計時の時間長を受信することとして理解されてもよい。つまり、前記失敗計時の時間長は、端末によりネットワーク側機器に送信される。
【0112】
なお、前記失敗計時の時間長に対応する接続の理解は、前記失敗情報に対応する接続の理解は同じである。例示的に、伝送されたのがソース接続の失敗計時の時間長であれば、この失敗計時の時間長に対応する接続はソース接続である。
【0113】
また、本発明の実施例では、前記失敗計時の時間長に対応する接続と前記失敗情報に対応する接続は同じであってもよく、異なってもよい。
【0114】
例示的に、端末のソース接続とターゲット接続が失敗した場合、一つの実施形態では、端末は、ターゲット接続の失敗情報とターゲット接続の失敗計時の時間長をアップロードすることができる。別の実施形態では、端末は、ソース接続の失敗情報をアップロードし、ターゲット接続の失敗計時の時間長をアップロードすることができる。
【0115】
さらに、伝送された失敗計時の時間長に対応する接続は、
前述した、第三の条件が満たされることが、前記端末による前記N個の接続のうちのM個の接続の失敗計時の時間長の報告を許可することを含む場合、前記伝送された失敗計時の時間長に対応する接続は、前記第一の接続のうちの全ての接続を含むことと、
前述した、第三の条件が満たされることが、前記端末が前記N個の接続のうちのターゲットタイプの接続の失敗計時の時間長を報告することを許可し、且つ前記第一の接続が前記ターゲットタイプの接続を含むことを含んだ場合、前記伝送された失敗計時の時間長に対応する接続は、前記第一の接続のうちの前記ターゲットタイプの接続を含むことと、のうちのいずれか一つを満たす。
【0116】
なお、前述した、第三の条件が満たされることが、前記端末による前記N個の接続のうちのM個の接続の失敗計時の時間長の報告を許可することを含んだ場合、前記伝送された失敗計時の時間長に対応する接続が前記第一の接続のうちの全ての接続を含むことは、MがNに等しい場合に対応することができる。MがNより小さい場合、前記伝送された失敗計時の時間長に対応する接続は、前記第一の接続のうちの一部の接続のみを含んでもよい。
【0117】
具体的に実現されると、端末は、失敗計時の時間長の報告方式を決定することができ、報告方法は、
前記端末においてN個の接続が失敗した場合、前記端末が前記N個の接続のうちのM個の接続の失敗計時の時間長を報告することを許可する報告方法一と、
前記端末においてN個の接続が失敗した場合、前記端末が前記N個の接続のうちのターゲットタイプの接続の失敗計時の時間長を報告することを許可し、そのうち、ターゲットタイプの接続は、ソース接続又はターゲット接続であってもよい報告方法二とを含んでもよい。
【0118】
実用上、報告方式の決定は、プロトコルにより約定されるもの又はネットワーク側機器により配置されるものであってもよい。
【0119】
端末は、報告方式を決定した後に、前記失敗計時の時間長に対応する接続を決定することができる。
【0120】
理解を容易にするために、以下のように例示的に説明する。
【0121】
端末のソース接続とターゲット接続が失敗したとする。
【0122】
第一の実施形態において、端末が決定した報告方式が報告方式一であり、且つMが1であるとすれば、端末は、ソース接続の失敗計時の時間長を報告するか、又は、ターゲット接続の失敗計時の時間長を報告するかを選択することができる。
【0123】
第二の実施形態において、端末が決定した報告方式が報告方式二であり、且つターゲットタイプの接続がソース接続であるとすれば、端末は、ソース接続の失敗計時の時間長のみを報告してもよい。
【0124】
分かるように、方法二に比べて、方法一のほうは、失敗計時の時間長を報告する柔軟性がより高い。
【0125】
選択的に、前記第一の時点は、
前記端末が、DAPSモビリティプロセスを実行するよう前記端末に指示する第一のコマンドを受信した時点と、
前記端末がDAPSモビリティプロセスの実行を開始する時点とのうちのいずれか一つである。
【0126】
ネットワーク側機器は、前記失敗計時の時間長を受信した後に、前記失敗計時の時間長に基づいて、接続配置を最適化することができる。例示的に、ネットワーク側機器がソース接続の失敗計時の時間長を受信したとし、ソース接続の失敗計時の時間長が比較的に短いなら、第一のコマンドの発信が遅れすぎたことを示すため、第一のコマンドの発信時間を早めてもよい。ネットワーク側機器がターゲット接続の失敗計時の時間長を受信したとし、ターゲット接続の失敗計時の時間長が比較的に短いなら、第一のコマンドの発信が早すぎたことを示すため、第一のコマンドの発信時間を遅らせてもよい。このように、接続の信頼性を向上させることができる。
【0127】
説明すべきことは、本開示の実施例で紹介された様々な選択的な実施形態は、相互に組み合わせて実現されてもよく、別々に実現されてもよく、本開示の実施例に限定されない。
【0128】
理解を容易にするために、以下のように例示的に説明する。
【0129】
ステップ一、UEは、ネットワーク側により送信されたDAPSモビリティプロセス配置情報(例えば、DAPSハンドオーバコマンド)を受信する。
【0130】
ステップ二、UEは、DAPSモビリティプロセスを実行する。
【0131】
UEが、DAPSモビリティプロセスの実行中に接続が失敗した場合、UEは、この接続の失敗情報を記録する。
【0132】
ステップ三、UEがネットワーク側と接続を確立した後に(例えば、ハンドオーバが完了した後又は接続再構築後)、UEは、自発的に又はネットワーク側要求情報に基づいて、DAPSモビリティプロセス中に発生した接続失敗情報をネットワーク側に報告する。
【0133】
そのうち、この接続失敗情報の報告内容は、
イベント1、ターゲット接続とのランダムアクセスプロセスの完了に成功する前(又は、ハンドオーバが完了する前)に、ソース接続が失敗した場合、ソース接続失敗情報を報告することと、
イベント2、ターゲット接続とのランダムアクセスプロセスの完了に成功する前(又は、ハンドオーバが完了する前)に、ターゲット接続が失敗した場合、ターゲット接続失敗情報を報告することと、
イベント3、ターゲット接続とのランダムアクセスプロセスの完了に成功する前(又は、ハンドオーバが完了する前)に、ソース接続とターゲット接続が同時に失敗した場合、ソース接続及び/又はターゲット接続失敗情報を報告することと、
イベント4、ターゲット接続とのランダムアクセスプロセスの完了に成功した後(又は、ハンドオーバが完了した後)且つソース接続をリリースする前に、ソース接続が失敗した場合、ソース接続失敗情報を報告することと、
イベント5、ターゲット接続とのランダムアクセスプロセスの完了に成功した後(又は、ハンドオーバが完了した後)且つソース接続をリリースする前に、ターゲット接続が失敗した場合、ターゲット接続失敗情報を報告することと、
イベント6、ターゲット接続とのランダムアクセスプロセスの完了に成功した後(又は、ハンドオーバが完了した後)且つソース接続をリリースする前に、ソース接続とターゲット接続が同時に失敗した場合、ソース接続及び/又はターゲット接続失敗情報を報告することと、のうちの少なくとも一つを含む。
【0134】
イベント1については、このソース接続失敗情報は、
イベント1の失敗タイプ指示情報と、
測定情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0135】
そのうち、この「イベント1の失敗タイプ指示情報」は、
無線リンク失敗と、
インテグリティチェック失敗と、
RRCメッセージ再配置失敗と、
最大の上りリンク伝送タイミング差を超えたこと(例えば、UEのソース接続とターゲット接続との間の最大上りリンク伝送タイミング差は、最大タイミング差を超えた場合、UEは、ソース接続のデータ送信を停止する)とのうちの少なくとも一つを含む。
【0136】
そのうち、この「無線リンク失敗」指示情報は、
物理層同期外れと、
MAC層のランダムアクセス失敗と、
RLC層の再送回数が最大再送回数指示に達したことと、
ビーム失敗とのうちのいずれか一つをさらに含んでもよい。
【0137】
そのうち、この「測定情報」は、
ソース接続PCell測定結果と、
ターゲット接続PCell測定結果と、
ソース接続SCell測定結果と、
ターゲット接続SCell測定結果と、
隣接セル測定結果とのうちの少なくとも一つを含む。
【0138】
イベント2については、このターゲット接続失敗情報は、
イベント2の失敗タイプ指示情報と、
測定情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0139】
そのうち、この「イベント2の失敗タイプ指示情報」は、
ハンドオーバプロセスに対するハンドオーバ失敗と、
SCG変更又は追加プロセスに対するSCG追加失敗と、
無線リンク失敗と、
インテグリティチェック失敗と、
RRCメッセージ再配置失敗と、
最大の上りリンク伝送タイミング差を超えたこと(例えば、UEのソース接続とターゲット接続との間の最大上りリンク伝送タイミング差は、最大タイミング差を超えた場合、UEは、ターゲット接続のデータ送信を停止する)とのうちのいずれか一つを含む。
【0140】
そのうち、この「無線リンク失敗」指示情報は、
物理層同期外れと、
MAC層のランダムアクセス失敗と、
RLC層の再送回数が最大再送回数指示に達したことと、
ビーム失敗とのうちのいずれか一つをさらに含んでもよい。
【0141】
そのうち、この「測定情報」はイベント1と同じである。
【0142】
イベント3については、この失敗情報は、
ソース接続失敗情報(イベント1と同じ)と、
ターゲット接続失敗情報(イベント2と同じ)と、
ソース接続とターゲット接続がいずれも失敗した失敗情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0143】
そのうち、この「ソース接続とターゲット接続がいずれも失敗した失敗情報」は、
ソース接続とターゲット接続がいずれも失敗した失敗指示と、
ソース接続とターゲット接続がいずれも失敗した失敗タイプ指示と、
測定情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0144】
そのうち、この「ソース接続とターゲット接続がいずれも失敗した失敗タイプ指示」は、
ハンドオーバプロセスに対するハンドオーバ失敗と、
SCG変更又は追加プロセスに対するSCG追加失敗と、
無線リンク失敗と、
インテグリティチェック失敗と、
RRCメッセージ再配置失敗と、
最大の上りリンク伝送タイミング差を超えたこと(例えば、UEのソース接続とターゲット接続との間の最大上りリンク伝送タイミング差は、最大タイミング差を超えた場合、UEは、ソース接続とターゲット接続のデータ送信を停止する)とのうちの少なくとも一つを含む。
【0145】
そのうち、この「ソース接続とターゲット接続がいずれも失敗した失敗タイプ指示」は、プロトコルにより約定されるもの又はネットワーク側の指示に基づいて、ソース接続失敗タイプ又はターゲット接続失敗タイプにより決定されるものであってもよい。例えば、ソース接続において無線リンクが失敗し、ターゲット接続においてハンドオーバが失敗した場合、UEは、プロトコルの約定に基づいて、ターゲット接続の失敗タイプ(即ち、ハンドオーバ失敗)を報告することができる。
【0146】
そのうち、この「測定情報」はイベント1と同じである。
【0147】
イベント4については、このソース接続失敗情報は、
イベント4の失敗タイプ指示情報と、
測定情報とのうちの少なくとも一つを含み、
そのうち、この「イベント4の失敗タイプ指示情報」は、イベント1と同じであり、
そのうち、この「測定情報」はイベント1と同じである。
【0148】
イベント5については、このターゲット接続失敗情報は、
イベント5の失敗タイプ指示情報と、
測定情報とのうちの少なくとも一つを含み、
そのうち、この「イベント5の失敗タイプ指示情報」は、
無線リンク失敗と、
インテグリティチェック失敗と、
RRCメッセージ再配置失敗と、
最大の上りリンク伝送タイミング差を超えたこと(例えば、UEのソース接続とターゲット接続との間の最大上りリンク伝送タイミング差は、最大タイミング差を超えた場合、UEは、ターゲット接続のデータ送信を停止する)とのうちのいずれか一つを含む。
【0149】
そのうち、この「測定情報」はイベント1と同じである。
【0150】
イベント6については、この失敗情報は、
ソース接続失敗情報(イベント1と同じ)と、
ターゲット接続失敗情報(イベント5と同じ)と、
ソース接続とターゲット接続がいずれも失敗した失敗情報とのうちの少なくとも一つを含み、
そのうち、この「ソース接続とターゲット接続がいずれも失敗した失敗情報」は、
ソース接続とターゲット接続がいずれも失敗した失敗指示と、
ソース接続とターゲット接続がいずれも失敗した失敗タイプ指示と、
測定情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0151】
そのうち、この「ソース接続とターゲット接続がいずれも失敗した失敗タイプ指示」は、
無線リンク失敗と、
インテグリティチェック失敗と、
RRCメッセージ再配置失敗と、
最大の上りリンク伝送タイミング差を超えたこと(例えば、UEのソース接続とターゲット接続との間の最大上りリンク伝送タイミング差は、最大タイミング差を超えた場合、UEは、ソース接続とターゲット接続のデータ送信を停止する)とのうちの少なくとも一つを含む。
【0152】
そのうち、この「ソース接続とターゲット接続が同時に失敗した失敗タイプ指示」は、プロトコルにより約定されるもの又はネットワーク側の指示に基づいて、ソース接続失敗タイプ又はターゲット接続失敗タイプにより決定されるものであってもよい。例えば、ソース接続においてインテグリティチェックが失敗し、ターゲット接続において無線リンクが失敗した場合であれば、UEは、プロトコルの約定に基づいて、ターゲット接続の失敗タイプ(即ち、ハンドオーバ失敗)を報告することができる。
【0153】
そのうち、この「測定情報」はイベント1と同じである。
【0154】
これに加えて、UEは接続失敗計時情報を報告する。
【0155】
方法1、異なる接続に対して異なる接続失敗計時情報を報告する。
【0156】
方法2、複数の接続が同時に失敗した時、一つの接続失敗計時情報を報告する。
【0157】
方法1では、ソース接続の接続失敗計時情報については、この情報に記録されているのは、DAPSモビリティ管理コマンドを受信した又は実行する時からソース接続が失敗した時までの時間長である。ターゲット接続の接続失敗計時情報については、この情報に記録されているのは、DAPSモビリティ管理コマンドを受信した時からターゲット接続が失敗した時までの時間長である。
【0158】
方法2では、この情報に記録されているのは、DAPSモビリティ管理コマンドを受信した時からソース(又はターゲット)接続が失敗した時までの時間長である。そのうち、ソース(又はターゲット)接続を採用して計時するか否かは、プロトコルにより約定され又はネットワークにより配置される。
【0159】
本発明の実施例では、DAPSモビリティプロセスに対して異なる失敗イベントを区別し、異なる接続を区別し、異なる接続失敗タイプを区別して、ネットワーク側に報告する。そのため、本発明の実施例によって、UEに、DAPSモビリティプロセスにおいて接続が失敗した場合、対応する接続の失敗情報及び失敗タイプをネットワーク側へ報告させることによって、ネットワーク側によるDAPSモビリティプロセスの接続配置情報に対する最適化を補助することができる。
【0160】
図3を参照すると、
図3は、本発明の実施例による通信機器の構造図のその一である。
図3に示されるように、通信機器300は、
デュアルアクティブプロトコルスタックDAPSモビリティプロセスにおいて、第一の接続が失敗した場合、前記第一の接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗情報を伝送するための第一の伝送モジュールを含み、
そのうち、前記第一の接続は、端末とソースセルとのソース接続、端末とターゲットセルとのターゲット接続のうちの少なくとも一つを含む。
【0161】
選択的に、前記第一の接続が前記ソース接続又は前記ターゲット接続である場合、前記失敗情報は、
前記失敗情報は前記失敗情報に対応する接続を指示するための第一の指示情報を含むことと、
前記失敗情報は、ターゲットリソースによって伝送され、前記ターゲットリソースは、第二の接続に対応するリソースであり、前記第二の接続は、前記第一の接続のうちの、前記失敗情報に対応する接続以外の接続であることと、のうちのいずれか一つを満たす。
【0162】
選択的に、前記第一の接続が前記ソース接続と前記ターゲット接続とを含み、且つ前記失敗情報に対応する接続が前記ソース接続又は前記ターゲット接続である場合、前記通信機器300は、
前記端末においてソース接続とターゲット接続が失敗したことを指示するための第二の指示情報を伝送するための第二の伝送モジュールをさらに含む。
【0163】
選択的に、前記失敗情報に対応する接続は、プロトコルにより約定されるもの又はネットワーク側機器により配置されるものである。
【0164】
選択的に、前記失敗情報は、第三の指示情報を含み、
前記失敗情報に対応する接続が、前記端末と前記ターゲットセルとの接続が完了する前に失敗したことを指示することと、
前記失敗情報に対応する接続が、前記端末と前記ターゲットセルとの接続が完了した後に失敗したことを指示することと、のうちのいずれか一つのために用いられる。
【0165】
選択的に、第一の条件が満たされる場合、前記失敗情報は、前記失敗情報に対応する接続の失敗タイプを指示するための第四の指示情報、測定情報のうちの少なくとも一つを含み、
そのうち、前述した、第一の条件が満たされることは、
前記第一の接続は、前記ソース接続又は前記ターゲット接続であることと、
前記第一の接続は、前記ソース接続と前記ターゲット接続とを含み、且つ前記失敗情報に対応する接続は前記ソース接続又は前記ターゲット接続であることと、のうちのいずれか一つを含む。
【0166】
選択的に、第二の条件が満たされる場合、前記失敗情報に対応する接続の失敗タイプは、無線リンク失敗、インテグリティチェック失敗、無線リソース制御RRCメッセージ再配置失敗、最大の上りリンク伝送タイミング差を超えたことのうちのいずれか一つを含み、
そのうち、前述した、第二の条件が満たされることは、
前記失敗情報に対応する接続は前記ソース接続であることと、
前記失敗情報に対応する接続は前記ターゲット接続であり、且つ前記失敗情報に対応する接続は、前記端末と前記ターゲットセルとの接続が完了した後に失敗したことと、のうちのいずれか一つを含む。
【0167】
選択的に、前記失敗情報に対応する接続が前記ターゲット接続であり、且つ前記失敗情報に対応する接続が、前記端末と前記ターゲットセルとの接続が完了する前に失敗した場合、前記失敗情報に対応する接続の失敗タイプは、ハンドオーバ失敗、セカンダリセルグループSCG追加失敗、無線リンク失敗、インテグリティチェック失敗、RRCメッセージ再配置失敗、最大の上りリンク伝送タイミング差を超えたことのうちのいずれか一つを含む。
【0168】
選択的に、前記第一の接続が前記ソース接続と前記ターゲット接続とを含み、且つ前記失敗情報に対応する接続が前記ソース接続と前記ターゲット接続とを含む場合、前記失敗情報は、
前記端末においてソース接続とターゲット接続が失敗したことを指示するための第五の指示情報と、
前記ソース接続と前記ターゲット接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗タイプを指示するための第六の指示情報と、
測定情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0169】
選択的に、前記第六の指示情報は、
前記第六の指示情報が前記ソース接続又は前記ターゲット接続の失敗タイプを指示するために用いられる場合、前記第六の指示情報に対応する接続は、プロトコルにより約定されるもの又はネットワーク側機器により配置されるものであることと、
前記第六の指示情報が前記ソース接続と前記ターゲット接続の失敗タイプを指示するために用いられる場合、前記第六の指示情報は、さらに各失敗タイプに対応する接続を指示するために用いられることと、のうちのいずれか一つを満たす。
【0170】
選択的に、前記第六の指示情報が指示する失敗タイプは、
前記第六の指示情報に対応する接続が、前記端末と前記ターゲットセルとの接続が完了する前に失敗した場合、前記第六の指示情報が指示する失敗タイプは、ハンドオーバ失敗、SCG追加失敗、無線リンク失敗、インテグリティチェック失敗、RRCメッセージ再配置失敗、最大の上りリンク伝送タイミング差を超えたことのうちの少なくとも一つを含むことと、
前記第六の指示情報に対応する接続が、前記端末と前記ターゲットセルとの接続が完了した後に失敗した場合、前記第六の指示情報が指示する失敗タイプは、無線リンク失敗、インテグリティチェック失敗、RRCメッセージ再配置失敗、最大の上りリンク伝送タイミング差を超えたこととのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つを満たす。
【0171】
選択的に、前記測定情報は、ソースセルの測定結果、ターゲットセルの測定結果、隣接セルの測定結果のうちの少なくとも一つを含み、
そのうち、前記ソースセルは、プライマリセルPCell又はセカンダリセルSCellであり、前記ターゲットセルはPCell又はSCellである。
【0172】
選択的に、前記通信機器300は、
第三の条件が満たされる場合、前記第一の接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗計時の時間長を伝送するための第三の伝送モジュールをさらに含み、各接続の失敗計時の時間長は、第一の時点からこの接続の失敗時点までの時間長であり、
そのうち、前述した、第三の条件が満たされることは、
前記端末においてN個の接続が失敗した場合、前記端末がM個の接続の失敗計時の時間長を報告することを許可することと、
前記端末においてN個の接続が失敗した場合、前記端末がN個の接続のうちのターゲットタイプの接続の失敗計時の時間長を報告することを許可し、且つ前記第一の接続は前記ターゲットタイプの接続を含むことと、のうちのいずれか一つを含み、
Nは正整数であり、MはN以下の正整数である。
【0173】
選択的に、伝送された失敗計時の時間長に対応する接続は、
前述した、第三の条件が満たされることが、前記端末による前記M個の接続の失敗計時の時間長の報告を許可することを含む場合、前記伝送された失敗計時の時間長に対応する接続は、前記第一の接続のうちの全ての接続を含むことと、
前述した、第三の条件が満たされることが、前記端末によるM個の接続のうちのターゲットタイプの接続の失敗計時の時間長の報告を許可し、且つ前記第一の接続が前記ターゲットタイプの接続を含むことを含んだ場合、前記伝送された失敗計時の時間長に対応する接続は、前記第一の接続のうちの前記ターゲットタイプの接続を含むことと、のうちのいずれか一つを満たす。
【0174】
選択的に、前記第一の時点は、
DAPSモビリティプロセスを実行するよう前記端末に指示する第一のコマンドを受信した時点と、
前記端末がDAPSモビリティプロセスの実行を開始する時点とのうちのいずれか一つである。
【0175】
選択的に、前記通信機器300は、前述した、前記第一の接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗情報を伝送することの前、
前記失敗情報を報告するよう前記端末に要求するための要求情報を伝送するための第四の伝送モジュールをさらに含む。
【0176】
選択的に、前記通信機器300は、前述した、前記第一の接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗情報を伝送することの前、
前記端末には前記失敗情報が記憶されていることを指示するための第七の指示情報を伝送するための第五の伝送モジュールをさらに含む。
【0177】
通信機器300は、本発明の方法の実施例において通信機器によって実現できる各プロセスを実現することができ、且つ同じ有益な効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0178】
図4を参照すると、
図4は、本発明の実施例によるネットワーク側機器の構造図のその二である。
図4に示されるように、通信機器400は、プロセッサ401と、メモリ402と、ユーザインターフェース403と、送受信機404と、バスインターフェースとを含む。
【0179】
そのうち、本発明の実施例では、通信機器400は、メモリ402に記憶され、且つプロセッサ401上で運行できるコンピュータプログラムをさらに含み、コンピュータプログラムがプロセッサ401によって実行される時、
デュアルアクティブプロトコルスタックDAPSのモビリティプロセスにおいて、第一の接続が失敗した場合、送受信機404によって前記第一の接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗情報を伝送するというステップを実現させ、
そのうち、前記第一の接続は、端末とソースセルとのソース接続、端末とターゲットセルとのターゲット接続のうちの少なくとも一つを含む。
【0180】
図4では、バスアーキテクチャは、任意の数の互に接続されるバスとブリッジを含んでもよく、具体的には、プロセッサ401によって代表される一つまたは複数のプロセッサとメモリ402によって代表されるメモリの様々な回路がリンクされてもよい。バスアーキテクチャは、周辺機器と、電圧レギュレータと、パワー管理回路などのような様々な他の回路をリンクしてもよい。それらは、すべて当分野でよく知っているものであるため、本明細書では、これをさらに説明しない。バスインターフェースは、インターフェースを提供する。送受信機404は、複数の素子であってもよく、即ち、送信機と受信機とを含み、伝送媒体で様々な他の装置と通信するためのユニットを提供してもよい。異なるユーザ機器について、ユーザインターフェース403は、必要な機器と外部で接続し、又は内部で接続することができるインターフェースであってもよい。接続された機器は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロホン、ジョイスティックなどを含むが、それらに限らない。
【0181】
プロセッサ401は、バスアーキテクチャと一般的な処理の管理を担当し、メモリ402は、プロセッサ2601の操作実行時に使用されるデータを記憶してもよい。
【0182】
選択的に、前記第一の接続が前記ソース接続又は前記ターゲット接続である場合、前記失敗情報は、
前記失敗情報は前記失敗情報に対応する接続を指示するための第一の指示情報を含むことと、
前記失敗情報は、ターゲットリソースによって伝送され、前記ターゲットリソースは、第二の接続に対応するリソースであり、前記第二の接続は、前記第一の接続のうちの、前記失敗情報に対応する接続以外の接続であることと、のうちのいずれか一つを満たす。
【0183】
選択的に、前記第一の接続が前記ソース接続と前記ターゲット接続とを含み、且つ前記失敗情報に対応する接続が前記ソース接続又は前記ターゲット接続である場合、前記方法は、
前記端末においてソース接続とターゲット接続が失敗したことを指示するための第二の指示情報を送受信機404によって伝送することをさらに含む。
【0184】
選択的に、前記失敗情報に対応する接続は、プロトコルにより約定されるもの又はネットワーク側機器により配置されるものである。
【0185】
選択的に、前記失敗情報は、第三の指示情報を含み、
前記失敗情報に対応する接続が、前記端末と前記ターゲットセルとの接続が完了する前に失敗したことを指示することと、
前記失敗情報に対応する接続が、前記端末と前記ターゲットセルとの接続が完了した後に失敗したことを指示することと、のうちのいずれか一つのために用いられる。
【0186】
選択的に、第一の条件が満たされる場合、前記失敗情報は、前記失敗情報に対応する接続の失敗タイプを指示するための第四の指示情報、測定情報のうちの少なくとも一つを含み、
そのうち、前述した、第一の条件が満たされることは、
前記第一の接続は、前記ソース接続又は前記ターゲット接続であることと、
前記第一の接続は、前記ソース接続と前記ターゲット接続とを含み、且つ前記失敗情報に対応する接続は前記ソース接続又は前記ターゲット接続であることと、のうちのいずれか一つを含む。
【0187】
選択的に、第二の条件が満たされる場合、前記失敗情報に対応する接続の失敗タイプは、無線リンク失敗、インテグリティチェック失敗、無線リソース制御RRCメッセージ再配置失敗、最大の上りリンク伝送タイミング差を超えたことのうちのいずれか一つを含み、
そのうち、前述した、第二の条件が満たされることは、
前記失敗情報に対応する接続は前記ソース接続であることと、
前記失敗情報に対応する接続は前記ターゲット接続であり、且つ前記失敗情報に対応する接続は、前記端末と前記ターゲットセルとの接続が完了した後に失敗したことと、のうちのいずれか一つを含む。
【0188】
選択的に、前記失敗情報に対応する接続が前記ターゲット接続であり、且つ前記失敗情報に対応する接続が、前記端末と前記ターゲットセルとの接続が完了する前に失敗した場合、前記失敗情報に対応する接続の失敗タイプは、ハンドオーバ失敗、セカンダリセルグループSCG追加失敗、無線リンク失敗、インテグリティチェック失敗、RRCメッセージ再配置失敗、最大の上りリンク伝送タイミング差を超えたことのうちのいずれか一つを含む。
【0189】
選択的に、前記第一の接続が前記ソース接続と前記ターゲット接続とを含み、且つ前記失敗情報に対応する接続が前記ソース接続と前記ターゲット接続とを含む場合、前記失敗情報は、
前記端末においてソース接続とターゲット接続が失敗したことを指示するための第五の指示情報と、
前記ソース接続と前記ターゲット接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗タイプを指示するための第六の指示情報と、
測定情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0190】
選択的に、前記第六の指示情報は、
前記第六の指示情報が前記ソース接続又は前記ターゲット接続の失敗タイプを指示するために用いられる場合、前記第六の指示情報に対応する接続は、プロトコルにより約定されるもの又はネットワーク側機器により配置されるものであることと、
前記第六の指示情報が前記ソース接続と前記ターゲット接続の失敗タイプを指示するために用いられる場合、前記第六の指示情報は、さらに各失敗タイプに対応する接続を指示するために用いられることと、のうちのいずれか一つを満たす。
【0191】
選択的に、前記第六の指示情報が指示する失敗タイプは、
前記第六の指示情報に対応する接続が、前記端末と前記ターゲットセルとの接続が完了する前に失敗した場合、前記第六の指示情報が指示する失敗タイプは、ハンドオーバ失敗、SCG追加失敗、無線リンク失敗、インテグリティチェック失敗、RRCメッセージ再配置失敗、最大の上りリンク伝送タイミング差を超えたことのうちの少なくとも一つを含むことと、
前記第六の指示情報に対応する接続が、前記端末と前記ターゲットセルとの接続が完了した後に失敗した場合、前記第六の指示情報が指示する失敗タイプは、無線リンク失敗、インテグリティチェック失敗、RRCメッセージ再配置失敗、最大の上りリンク伝送タイミング差を超えたこととのうちの少なくとも一つを含むことと、のうちの少なくとも一つを満たす。
【0192】
選択的に、前記測定情報は、ソースセルの測定結果、ターゲットセルの測定結果、隣接セルの測定結果のうちの少なくとも一つを含み、
そのうち、前記ソースセルは、プライマリセルPCell又はセカンダリセルSCellであり、前記ターゲットセルはPCell又はSCellである。
【0193】
選択的に、コンピュータプログラムがプロセッサ401によって実行される時、さらに、
第三の条件が満たされる場合、送受信機404によって前記第一の接続のうちの少なくとも一つの接続の失敗計時の時間長を伝送するというステップを実現させることができ、各接続の失敗計時の時間長は、第一の時点からこの接続の失敗時点までの時間長であり、
そのうち、前述した、第三の条件が満たされることは、
前記端末においてN個の接続が失敗した場合、前記端末が前記N個の接続のうちのM個の接続の失敗計時の時間長を報告することを許可することと、
前記端末においてN個の接続が失敗した場合、前記端末が前記N個の接続のうちのターゲットタイプの接続の失敗計時の時間長を報告することを許可し、且つ前記第一の接続は前記ターゲットタイプの接続を含むことと、のうちのいずれか一つを含み、
Nは正整数であり、MはN以下の正整数である。
【0194】
選択的に、伝送された失敗計時の時間長に対応する接続は、
前述した、第三の条件が満たされることが、前記端末が前記N個の接続のうちのM個の接続の失敗計時の時間長を報告することを許可することを含んだ場合、前記伝送された失敗計時の時間長に対応する接続は、前記第一の接続のうちの全ての接続を含むことと、
前述した、第三の条件が満たされることが、前記端末による前記N個の接続のうちのターゲットタイプの接続の失敗計時の時間長の報告を許可し、且つ前記第一の接続が前記ターゲットタイプの接続を含むことを含んだ場合、前記伝送された失敗計時の時間長に対応する接続は、前記第一の接続のうちの前記ターゲットタイプの接続を含むことと、のうちのいずれか一つを満たす。
【0195】
選択的に、前記第一の時点は、
前記端末が、DAPSモビリティプロセスを実行するよう前記端末に指示する第一のコマンドを受信した時点と、
前記端末がDAPSモビリティプロセスの実行を開始する時点とのうちのいずれか一つである。
【0196】
選択的に、コンピュータプログラムがプロセッサ401によって実行される時、さらに、
送受信機404によって、前記失敗情報を報告するよう前記端末に要求するための要求情報を伝送するというステップを実現させることができる。
【0197】
選択的に、コンピュータプログラムがプロセッサ401によって実行される時、さらに
送受信機404によって第七の指示情報を伝送し、前記端末には前記失敗情報が記憶されていることを指示するステップを実現させることができる。
【0198】
通信機器400は、上記方法の実施例において通信機器によって実現された各プロセスを実現することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0199】
本発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記失敗情報の伝送方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。そのうち、前記コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0200】
なお、本明細書において、「含む」、「包含」という用語又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を一つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。
【0201】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されてもよい。無論、ハードウェアによっても実現されるが、多くの場合に、前者は、好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本発明の技術案は、実質にはまたは従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって表われてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の通信機器(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、またはネットワーク機器などであってもよい)に本発明の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の指令を含む。
【0202】
以上は、添付図面を結び付けながら、本発明の実施例を記述したが、本発明は、上記具体的な実施の形態に限らず、上記具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本発明による示唆を基にして、本発明の趣旨や請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式の変更を行うことができ、それらはいずれも本発明の保護範囲に入っている。