(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-09
(45)【発行日】2024-02-20
(54)【発明の名称】サーバ装置、方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G16H 10/00 20180101AFI20240213BHJP
【FI】
G16H10/00
(21)【出願番号】P 2022173019
(22)【出願日】2022-10-28
【審査請求日】2023-07-31
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518193777
【氏名又は名称】株式会社Linc’well
(74)【代理人】
【識別番号】100151448
【氏名又は名称】青木 孝博
(74)【代理人】
【識別番号】230121016
【氏名又は名称】小笠原 匡隆
(72)【発明者】
【氏名】金子 和真
(72)【発明者】
【氏名】戸本 裕太郎
(72)【発明者】
【氏名】一寸木 俊
【審査官】鹿谷 真紀
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-018642(JP,A)
【文献】特開2002-078681(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つのプロセッサを具備するサーバ装置であって、
前記少なくとも一つのプロセッサは、
ユーザの操作を受け付けるユーザ端末装置から、一又は複数の購入候補となるコンタクトレンズから前記ユーザが選択する少なくとも一つのコンタクトレンズの選択情報と、前記選択により入力可能となり、前記ユーザによって問診に対して入力された回答情報とを受信し、
前記ユーザ端末装置から受信した前記選択情報及び前記回答情報を医療従事者が使用可能な医療従事者端末装置に送信し、
前記少なくとも一つのコンタクトレンズの購入がなされたのちに受信した前記選択情報及び前記回答情報に基づいて前記医療従事者により発行され、前記少なくとも一つのコンタクトレンズの購入に関連する指示書に基づいて、前記ユーザに前記少なくとも一つのコンタクトレンズを発送するための発送情報を生成する、
ための処理を実行するように構成された、サーバ装置。
【請求項2】
前記回答情報は、前記ユーザの誕生日、性別についての問診に対する回答、前記医療従事者による診察又は相談に必要な問診に対する回答、及び前記医療従事者から前記ユーザへの連絡に関する問診に対する回答のうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記医療従事者による操作入力がなされた後に、選択された前記少なくとも一つのコンタクトレンズの購入に対する決済がされる、請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記医療従事者による前記ユーザの眼の診察又は相談はオンラインで行われる、請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記指示書は、前記医療従事者による前記ユーザの眼の診察又は相談の結果に基づいて前記医療従事者により発行される、請求項
1に記載のサーバ装置。
【請求項6】
少なくとも一つのプロセッサを含むコンピュータにおいて、前記少なくとも一つのプロセッサにより実行される方法であって、
ユーザの操作を受け付けるユーザ端末装置から、一又は複数の購入候補となるコンタクトレンズから前記ユーザが選択する少なくとも一つのコンタクトレンズの選択情報と、前記選択により入力可能となり、前記ユーザによって問診に対して入力された回答情報とを受信する段階と、
前記ユーザ端末装置から受信した前記選択情報及び前記回答情報を医療従事者が使用可能な医療従事者端末装置に送信する段階と、
前記少なくとも一つのコンタクトレンズの購入がなされたのちに受信した前記選択情報及び前記回答情報に基づいて前記医療従事者により発行され、前記少なくとも一つのコンタクトレンズの購入に関連する指示書に基づいて、前記ユーザに前記少なくとも一つのコンタクトレンズを発送するための発送情報を生成する段階と、
を含む方法。
【請求項7】
少なくとも一つのプロセッサを含むコンピュータにおいて、前記少なくとも一つのプロセッサを、
ユーザの操作を受け付けるユーザ端末装置から、一又は複数の購入候補となるコンタクトレンズから前記ユーザが選択する少なくとも一つのコンタクトレンズの選択情報と、前記選択により入力可能となり、前記ユーザによって問診に対して入力された回答情報とを受信し、
前記ユーザ端末装置から受信した前記選択情報及び前記回答情報を医療従事者が使用可能な医療従事者端末装置に送信し、
前記少なくとも一つのコンタクトレンズの購入がなされたのちに受信した前記選択情報及び前記回答情報に基づいて前記医療従事者により発行され、前記少なくとも一つのコンタクトレンズの購入に関連する指示書に基づいて、前記ユーザに前記少なくとも一つのコンタクトレンズを発送するための発送情報を生成する、
ための処理を実行するように機能させるプログラム。
【請求項8】
少なくとも一つのプロセッサを具備するユーザ端末装置であって、
前記少なくとも一つのプロセッサは、
ユーザの操作により、一又は複数の購入候補となるコンタクトレンズから前記ユーザが選択する少なくとも一つのコンタクトレンズの選択情報と、前記選択により入力可能となり、前記ユーザによって問診に対して入力された回答情報とを受け付け、
受け付けた前記選択情報及び前記回答情報を、前記選択情報及び前記回答情報に基づいて医療従事者により発行された前記少なくとも一つのコンタクトレンズの購入に関連する指示書に基づいて、前記ユーザに前記少なくとも一つのコンタクトレンズを発送するための発送情報を生成するサーバ装置に送信する、
ための処理を実行するように構成され、
前記選択情報及び回答情報は前記医療従事者が使用可能な医療従事者端末装置に前記サーバ装置から送信され、
前記指示書は前記少なくとも一つのコンタクトレンズの購入がなされたのちに発行される、
ユーザ端末装置。
【請求項9】
少なくとも一つのプロセッサを含むコンピュータにおいて、前記少なくとも一つのプロセッサにより実行される方法であって、
ユーザの操作により、一又は複数の購入候補となるコンタクトレンズから前記ユーザが選択する少なくとも一つのコンタクトレンズの選択情報と、前記選択により入力可能となり、前記ユーザによって問診に対して入力された回答情報とを受け付ける段階と、
受け付けた前記選択情報及び前記回答情報を、前記選択情報及び前記回答情報に基づいて医療従事者により発行された前記少なくとも一つのコンタクトレンズの購入に関連する指示書に基づいて、前記ユーザに前記少なくとも一つのコンタクトレンズを発送するための発送情報を生成するサーバ装置に送信する段階と、
を含み、
前記選択情報及び回答情報は前記医療従事者が使用可能な医療従事者端末装置に前記サーバ装置から送信され、
前記指示書は前記少なくとも一つのコンタクトレンズの購入がなされたのちに発行される、
方法。
【請求項10】
少なくとも一つのプロセッサを含むコンピュータにおいて、前記少なくとも一つのプロセッサを、
ユーザの操作により、一又は複数の購入候補となるコンタクトレンズから前記ユーザが選択する少なくとも一つのコンタクトレンズの選択情報と、前記選択により入力可能となり、前記ユーザによって問診に対して入力された回答情報とを受け付け、
受け付けた前記選択情報及び前記回答情報を、前記選択情報及び前記回答情報に基づいて医療従事者により発行された前記少なくとも一つのコンタクトレンズの購入に関連する指示書に基づいて、前記ユーザに前記少なくとも一つのコンタクトレンズを発送するための発送情報を生成するサーバ装置に送信する、
ための処理を実行するように機能させるプログラムであって、
前記選択情報及び回答情報は前記医療従事者が使用可能な医療従事者端末装置に前記サーバ装置から送信され、
前記指示書は前記少なくとも一つのコンタクトレンズの購入がなされたのちに発行される、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ユーザにコンタクトレンズをオンライン販売するサーバ装置、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンタクトレンズをユーザにオンライン販売するシステムが知られている。このようなシステムにおいては、一部のメーカーにより、一部又は全部の種類のコンタクトレンズについて、購入の際にユーザが医療機関からコンタクトレンズ指示書(コンタクトレンズ処方箋)を取得して提示することが義務付けられている。なお、コンタクトレンズ指示書は、コンタクトレンズ処方箋とも呼ばれる。例えば、特許文献1は、ユーザの識別情報、及び眼科医が作成したコンタクトレンズ指示書をサーバ装置に登録し、ユーザがコンタクトレンズ指示書において指定された範囲内において自由にコンタクトレンズを購入可能とするシステムを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の実施形態は、上述した技術を前提とし、ユーザが、医療従事者により発行されたコンタクトレンズの指示書を示す指示書情報に基づいて、容易にコンタクトレンズの発送情報を生成できるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様によれば、「少なくとも一つのプロセッサを具備するサーバ装置であって、前記少なくとも一つのプロセッサは、ユーザの操作を受け付けるユーザ端末装置から、一又は複数の購入候補となるコンタクトレンズから前記ユーザが選択する少なくとも一つのコンタクトレンズの選択情報と、前記選択により入力可能となり、前記ユーザによって問診に対して入力された回答情報とを受信し、受信した前記選択情報及び前記回答情報に基づいて医療従事者により発行された前記少なくとも一つのコンタクトレンズの購入に関連する指示書に基づいて、前記ユーザに前記少なくとも一つのコンタクトレンズを発送するための発送情報を生成するための処理を実行するように構成されるサーバ装置」が提供される。
【0006】
本開示の一態様によれば、「少なくとも一つのプロセッサを含むコンピュータにおいて、前記少なくとも一つのプロセッサにより実行される方法であって、ユーザの操作を受け付けるユーザ端末装置から、一又は複数の購入候補となるコンタクトレンズから前記ユーザが選択する少なくとも一つのコンタクトレンズの選択情報と、前記選択により入力可能となり、前記ユーザによって問診に対して入力された回答情報とを受信する段階と、受信した前記選択情報及び前記回答情報に基づいて医療従事者により発行された前記少なくとも一つのコンタクトレンズの購入に関連する指示書に基づいて、前記ユーザに前記少なくとも一つのコンタクトレンズを発送するための発送情報を生成する段階とを含む方法」が提供される。
【0007】
本開示の一態様によれば、「少なくとも一つのプロセッサを含むコンピュータにおいて、前記少なくとも一つのプロセッサを、ユーザの操作を受け付けるユーザ端末装置から、一又は複数の購入候補となるコンタクトレンズから前記ユーザが選択する少なくとも一つのコンタクトレンズの選択情報と、前記選択により入力可能となり、前記ユーザによって問診に対して入力された回答情報とを受信し、受信した前記選択情報及び前記回答情報に基づいて医療従事者により発行された前記少なくとも一つのコンタクトレンズの購入に関連する指示書に基づいて、前記ユーザに前記少なくとも一つのコンタクトレンズを発送するための発送情報を生成するための処理を実行するように機能させるプログラム」が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本開示の実施形態によれば、ユーザは、医療従事者により発行されたコンタククトレンズの指示書を示す指示書情報に基づいて、容易にコンタクトレンズの発送情報を生成できる。
【0009】
なお、上述の効果は説明の便宜のための例示的なものであるにすぎず、限定的なものではない。上述の効果に加えて、又は上述の効果に代えて、本開示中に記載されたいかなる効果や当業者であれば明らかな効果を奏することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1A】
図1Aは、本開示の実施形態に係るシステムにおいて、コンタクトレンズのオンライン販売に用いられるUI画面を例示する図である。
【
図1B】
図1Bは、本開示の実施形態に係るシステムにおいて、コンタクトレンズのオンライン販売に用いられるUI画面を例示する図である。
【
図1C】
図1Cは、コンタクトレンズ指示書を例示する図である。
【
図2】
図2は、本開示の実施形態に係るシステム1の構成を概略的に示すブロック図である。
【
図3A】
図3Aは、本開示の実施形態に係る端末装置100の構成の例を示すブロック図である。
【
図3B】
図3Bは、本開示の実施形態に係るサーバ装置200の構成の例を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、
図2及び
図3Aに示したサーバ装置200のメモリ213において、コンタクトレンズをオンライン販売する処理のために用いられる販売テーブルに含まれる情報を示す図である。
【
図5A】
図5Aは、端末装置100とサーバ装置200との間の通信シーケンスを示す図である。
【
図5B】
図5Bは、端末装置100とサーバ装置200との間の通信シーケンスを示す図である。
【
図5C】
図5Cは、端末装置100とサーバ装置200との間の通信シーケンスを示す図である。
【
図5D】
図5Dは、端末装置100とサーバ装置200との間の通信シーケンスを示す図である。
【
図6A】
図6Aは、サーバ装置200の処理を示すフローチャートである。
【
図6B】
図6Bは、サーバ装置200の処理を示すフローチャートである。
【
図6C】
図6Cは、サーバ装置200の処理を示すフローチャートである。
【
図6D】
図6Dは、サーバ装置200の処理を示すフローチャートである。
【
図7A】
図7Aは、本開示の実施形態に係るシステムにおいて、コンタクトレンズのオンライン販売に用いられるUI画面を例示する図である。
【
図7B】
図7Bは、本開示の実施形態に係るシステムにおいて、コンタクトレンズのオンライン販売に用いられるUI画面を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
添付図面を参照して本開示の実施形態を説明する。なお、図面における共通する構成要素には同一の参照符号が付されている。
【0012】
1.本開示の実施形態に係るコンタクトレンズのオンライン販売の概要
図1A及び
図1Bは、本開示の実施形態に係るシステムにおいて、コンタクトレンズのオンライン販売に用いられるUI画面を例示する図である。
図1Cは、コンタクトレンズ指示書を例示する図である。コンタクトレンズのオンライン販売を利用する以前に、まず、ユーザには、眼科医による眼の診察を直接に受け、コンタクトレンズ指示書の発行を受けることが、コンタクトレンズの販売業者等から推奨される。ユーザは、眼科医による眼の診察を直接に受けることにより発行されたコンタクトレンズ指示書を販売業者に提示して、コンタクトレンズを購入する。
【0013】
その後、ユーザは、眼科医による眼の診察を直接に受けることにより発行されたコンタクトレンズ指示書を、販売業者に提示して購入したコンタクトレンズと同じ種類のコンタクトレンズを継続的に購入する。このコンタクトレンズの継続的な購入のために、ユーザは、コンタクトレンズのオンライン販売を利用する。しかしながら、同じ種類のコンタクトレンズを購入するたびに、眼科医による眼の診察を直接に受けることによりコンタクトレンズ指示書の発行を受け、販売業者に提示することは、ユーザにとって非常に手間がかかる。本開示の実施形態に係るコンタクトレンズのオンライン販売は、ユーザが眼科医による眼の診察をオンラインで受けられるようにして、同じ種類のコンタクトレンズを継続的に購入するためのユーザの手間を省けるようにしている。これにより、ユーザによるコンタクトレンズの継続的な購入が容易となる。
【0014】
上述したように、眼科医による眼の診察を直接に受け、最初にコンタクトレンズを購入したユーザは、その後、コンタクトレンズをオンラインで購入しようとして、ユーザ端末装置からサーバ装置にアクセスする。サーバ装置は、ユーザからのアクセスに応じて、例えば、
図1Aに示す選択画面を、ユーザ端末装置に送信する。選択画面は、例えば、ユーザ最初に購入したコンタクトレンズを含み、ユーザによる購入の候補(購入候補)となりうるコンタクトレンズ1~4を示す選択画面を、ユーザ端末装置に送信する。ユーザ端末装置は、選択画面を受信し、ディスプレイ装置に表示してユーザに示す。
【0015】
ユーザが、選択画面に対して、最初に購入したコンタクトレンズと同じ種類のコンタクトレンズを購入するための操作を行うと、サーバは、
図1Bに示すように、コンタクトレンズ指示書の発行のための問診を示す問診票画面(クリニック相談・指示書発行 問診票)をユーザ端末装置に送信する。ユーザ端末装置は、この問診票画面を受信し、ディスプレイ装置に表示してユーザに示す。
【0016】
なお、問診票に含まれる問診の内容は、例えば、ユーザの操作に応じて選択されたコンタクトレンズの属性に応じて変更されうる。具体的には、例えば、ユーザが、1日で使い捨てられる短期使用のコンタクトレンズを選択した場合には、サーバは、短期使用のコンタクトレンズ用の問診を含む問診票画面を、ユーザ端末装置に送信する。あるいは、例えば、ユーザが、1か月以上、使用される長期使用のためのコンタクトレンズを選択した場合には、長期使用のコンタクトレンズ用の問診を含む問診票画面を、ユーザ端末装置に送信する。つまり、サーバ装置は、問診票画面に含まれる問診の種類を、ユーザが以前に選択したコンタクトレンズを示す選択情報、及び以前に選択されたコンタクトレンズの属性、特にコンタクトレンズの種類及びその特徴を示す属性情報またはこれらの一方に応じて変更できる。同様に、サーバ装置は、選択画面に示すコンタクトレンズの種類を、選択情報及び属性情報またはこれらの一方に応じて変更できる。
【0017】
ユーザが問診票画面に示された問診に回答すると、ユーザ端末装置は、回答を示す回答情報をサーバ装置に送信する。サーバ装置は、この回答情報を受信し、眼科医が用いる医療機関端末装置に送信する。医療機関端末装置は、この回答情報を受信し、眼科医に示す。このように、ユーザが選択したコンタクトレンズに応じて変更された問診に対する回答を示す回答情報を、ユーザの眼を診察する眼科医に提供すると、眼科医は、ユーザの眼の診察を、より正確に行えるようになる。
【0018】
さらに、サーバ装置は、眼科医によるユーザの眼の診察の予約をとる。この診察は、電話等を用いたオンラインで行われる。眼科医は、ユーザの眼をオンラインで診察し、
図1Cに示すように、コンタクトレンズの購入に関連するコンタクトレンズ指示書を発行する。さらに、医療機関端末装置は、発行されたコンタクトレンズ指示書を示す指示書情報を、サーバ装置に送信する。サーバ装置は、指示書情報を受信して、コンタクトレンズの販売業者に提示する。コンタクトレンズ指示書を示す指示書情報の提示を受けて、コンタクトレンズの販売業者は、コンタクトレンズを、指示情報の提示を受けない場合よりも適切に販売して発送でき、継続的にユーザに提供できる。なお、以上説明したコンタクトレンズのオンライン販売は、サーバ装置が専用のアプリケーションプログラムを端末装置に送信し、端末装置が受信して実行する専用のアプリケーションプログラムを利用することにより実現されてよい。
【0019】
以上、コンタクトレンズのオンライン販売において、眼科医が発行したコンタクトレンズ指示書が提示される場合について説明した。しかしながら、コンタクトレンズのオンライン販売において、法律上、眼科医により発行されたコンタクトレンズ指示書の販売業者への提示は必要とされておらず、販売業者によりユーザに推奨されているだけである。コンタクトレンズのオンライン販売について、眼科医により発行されたコンタクトレンズ指示書の提示が必要とされるか否かは、コンタクトレンズのメーカー又は販売業者により、コンタクトレンズの種類ごとに決められてよい。
【0020】
なお、以下においては医療従事者の例として眼科医を挙げて説明する。しかし、医療従事者の例としては当然に眼科医のみに限られない。例えば、医療機関等において視力検査等に従事する技師、眼科医とともに医療に従事する看護師、事務担当者、コンタクトレンズの販売店等において視力検査等に従事する技師や販売員なども、本開示においては医療従事者に含む。また、同様に、医療機関についても、上記医療従事者がいる機関であればいずれでもよく、病院やクリニックに限らず、コンタクトレンズの販売店や福祉施設なども含む。また、医療機関端末装置は、上記に例示する医療従事者の少なくともいずれかが操作可能な端末装置であればいずれでもよく、例えば特定の医療機関にのみ設置されていたり、眼科医など特定の医療従事者のみが操作可能な端末装置を意味するわけではない。
【0021】
さらに、本開示において「診察」は、医療従事者によって医療行為の一つとして行う行為のことを意味する。他方で、本開示において「相談」は、上記の医療行為の一つである診察に限らず、眼科医以外の医療従事者などがユーザに対してコンタクトレンズの購入又は眼に関するコミュニケーションなどの行為も含くむ。このような相談の一例としては、ユーザが選択したコンタクトレンズが適切か否か、その利用方法、他のコンタクトレンズの推奨、眼のケアなどが挙げられる。
【0022】
2.本開示の第1実施形態に係るシステム1の構成
図2は、本開示の実施形態に係るシステム1の構成を概略的に示すブロック図である。
図2に示すように、システム1は、ユーザ端末装置100-1、医療機関端末装置100-2及びサーバ装置200が、通信ネットワーク140を通じて相互に情報を送受信可能に接続された構成をとる。なお、ユーザ端末装置100-1と医療機関端末装置100-2とを区別しない場合には、これらは、端末装置100と総称される。サーバ装置200及び端末装置100は、通信ネットワーク140を介して互いに随時、通信し、コンタクトレンズのオンライン販売の処理及び進行に必要な各種情報及びアプリケーションプログラム等を送受信する。なお、コンタクトレンズのオンライン販売の処理に必要とされる情報は、
図4等を参照して後述される。
【0023】
なお、
図2は、システム1が、ユーザ端末装置100-1及び医療機関端末装置100-2をそれぞれ1ずつ含む構成を例示する。しかしながら、システム1は、複数のユーザ端末装置100-1、複数の医療機関端末装置100-2及び複数のサーバ装置200を含む。また、
図2には、サーバ装置200が、1の装置において一体に構成されている場合が例示されているが、サーバ装置200は、複数の装置に渡って分散して構成されてもよい。
【0024】
3.端末装置100の構成
図3Aは、本開示の実施形態に係る端末装置100の構成の例を示すブロック図である。端末装置100は、
図3Aに示す構成要素の全てを備える必要はなく、一部を省略した構成をとることも可能であり、他の構成要素を加えることも可能である。端末装置100は、例えば、スマートフォンに代表される無線通信可能な携帯型の端末装置、携帯情報端末、PDA、ラップトップパソコン、デスクトップパソコン等である。端末装置100としては、本開示の実施形態に係るコンタクトレンズのオンライン販売に必要とされるアプリケーションプログラムを実行可能であれば、これらの装置のいずれも好適に使用される。
【0025】
なお、眼科医によるユーザの診察は電話を介した通話により行われる。従って、望ましくは、ユーザ端末装置100-1及び医療機関端末装置100-2は、通信ネットワーク140を介した通話機能を有する。ただし、眼科医とユーザとの電話を介した会話は、端末装置100以外の通話装置、例えば、固定電話機、携帯電話機等を介しても行われる。
【0026】
システム1が複数の端末装置100を含む場合には、複数の端末装置の全てが同種の装置である必要はない。例えば、ある端末装置100はデスクトップパソコンであってよく、他の端末装置100は携帯情報端末であってよい。また、例えば、ある端末装置100はスマートフォンであってよく、他の端末装置100はPDAであってよい。
【0027】
図3Aに示すように、端末装置100は、出力インターフェイス(出力IF)111、プロセッサ112、メモリ113、通信インターフェイス114、入力インターフェイス(入力IF)116及びカメラ117を含む。
【0028】
出力インターフェイス111は、ディスプレイ装置及びスピーカ(不図示)等の出力デバイスを端末装置100に接続するために用いられる。プロセッサ112は、少なくとも一つのCPU、又は少なくとも1つのCPU、画像処理の特定の処理に特化した少なくとも1つのGPU等の演算装置の組み合わせ、及び時刻を示す情報を生成するタイマなどの周辺回路から構成される。メモリ113は、RAM、ROM、不揮発性メモリ(場合によってはHDD)等を含む。通信インターフェイス114は、通信処理回路115及びアンテナを含む。入力インターフェイス116は、タッチパネル及びハードキー等の入力デバイスを端末装置100に接続し、これらの入力デバイスに対して行われた操作を受け入れる。カメラ117は、ユーザの眼の写真撮影を行い、ユーザの両眼の画像データを生成する。オンライン診療が、例えば、オンラインミーティングの形式をとる場合には、カメラ117は、オンラインミーティングの画像データを得るためにも使用される。ただし、オンラインミーティングによりオンライン診察が行われない場合には、医療機関端末装置100-2においてカメラ117は必要とされない。
【0029】
端末装置100の構成要素同士は制御ライン及びデータラインを介して互いに電気的に接続され、相互にデータを入出力する。なお、出力デバイス及び入力デバイスは、端末装置100の外部に配置され、出力インターフェイス111及び入力インターフェイス116に接続されてよい。あるいは、出力デバイス及び入力デバイスは、端末装置100に含まれ、出力インターフェイス111及び入力インターフェイス116に接続されてもよい。
【0030】
プロセッサ112は、上述したように演算装置を含み、メモリ113に記憶された各種プログラムに基づいて、接続された他の構成要素を制御する制御部として機能する。具体的には、プロセッサ112は、本開示の実施形態に係るコンタクトレンズのオンライン販売を実現するアプリケーションを実行するためのプログラム、及びOSを実行するためのプログラムをメモリ113から読み出して実行する。
【0031】
メモリ113は、上述したようにROM等の記憶デバイスを含み、記憶部として機能する。ROMは、本開示の実施形態に係るコンタクトレンズのオンライン販売のためのアプリケーションプログラム、OSを実行するための指示命令をプログラムとして記憶するメモリである。RAMは、ROMに記憶されたプログラムがプロセッサ112により処理されている間、データの書き込み及び読み込みをするために用いられるメモリである。不揮発性メモリは、プログラムの実行によってデータの書き込み及び読み込みが実行されるメモリである。なお、不揮発性メモリに書き込まれたデータは、プログラムの実行が終了し、端末装置100に電源が供給されなくなった後でも保存される。なお、メモリ113には、着脱可能な記憶媒体やデータベース等がさらに接続されてもよい(不図示)。
【0032】
通信インターフェイス114は、通信処理回路115、アンテナ及び通信インターフェイス114を介して、遠隔に配置されたサーバ装置200、他の端末装置100との間で情報を送受信する通信部として機能する。通信インターフェイス114は、本開示の実施形態に係るコンタクトレンズのオンライン販売のためのアプリケーションプログラムを、サーバ装置200から受信するための処理をする。また、通信インターフェイス114は、このアプリケーションプログラムにおいて使用される各種情報等を、その処理の進行に応じて、サーバ装置200から受信するための処理をする。また、通信インターフェイス114は、アプリケーションプログラムの実行による処理の結果をサーバ装置200に送信するための処理をする。
【0033】
通信処理回路115は、LTE方式に代表される広帯域の無線通信方式に基づく処理を行う。また、通信処理回路115は、IEEE802.11に準拠する無線LAN又はBluetooth(登録商標)といった狭帯域の無線通信方式に基づく処理を行う。さらに、通信処理回路115は、無線通信に代えて有線通信の処理を行うことも、無線通信に加えて有線通信の処理を行うことも可能である。
【0034】
出力インターフェイス111は、ディスプレイ装置及びスピーカ等の出力デバイスと接続され、各種情報の出力を行う出力部として機能する。入力インターフェイス116は、タッチパネル、ハードキー、キーボード、マウス等の入力デバイスと接続され、各種情報の入力を受ける入力部として機能する。ただし、端末装置100は、これら全ての出力デバイス及び入力デバイスを含んでいなかったり、これら以外の出力デバイス及び入力デバイスを含んでいたりしてよい。
【0035】
出力インターフェイス111及び入力インターフェイス116として、例えば、シリアルポート、パラレルポート、USB及びHDMI(登録商標)等、様々な規格のインターフェイスが用いられる。また、出力インターフェイス111及び入力インターフェイス116は、無線通信(例えば、Bluetooth(登録商標))により出力デバイス及び入力デバイスを接続することがある。この場合には、出力インターフェイス111及び入力インターフェイス116の機能と、通信インターフェイス114の機能とは兼用される。
【0036】
4.サーバ装置200の構成
図3Bは、本開示の実施形態に係るサーバ装置200の構成の例を示すブロック図である。サーバ装置200は、
図3Bに示す構成要素の全てを備える必要はなく、一部を省略した構成をとることも可能であり、他の構成要素を加えることも可能である。サーバ装置200は、例えば、コンタクトレンズの販売業者により運営される。
【0037】
図3Bに示すように、サーバ装置200は、入出力インターフェイス211、プロセッサ212、メモリ213及び通信インターフェイス214を含む。サーバ装置200のこれらの構成要素同士は、制御ライン及びデータラインを介して互いに電気的に接続され、データを相互に入出力する。プロセッサ212は、1以上のCPU、又は1以上のCPU及び1以上のGPU等の組み合わせ、及び時刻を示す情報を生成するタイマ等のCPUの周辺回路(不図示)から構成される。メモリ213は、RAM、ROM、及び不揮発性メモリ(場合によってはHDD)等を含む。
【0038】
入出力インターフェイス211は、プリンタ、ディスプレイ装置、スピーカ等の様々な出力デバイス、及びタッチパネル、ハードキー、キーボード、マウス等の様々な入力デバイスとの間で情報を入出力する情報入出力部として機能する。入出力インターフェイス211においては、シリアルポート、パラレルポート、USB、HDMI(登録商標)等、その用途等に応じて公知の接続形式が採用される。
【0039】
プロセッサ212は、上述したCPU等の演算装置を含み、メモリ213に記憶された各種プログラムに基づいて、接続された他の構成要素を制御するための制御部として機能する。本開示の実施形態においては、プロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して端末装置100においてユーザにより入力された操作を示す情報を受信する処理を実行する。また、プロセッサ212は、受信した情報に応じて、端末装置100におけるアプリケーションプログラムの処理を進行させる処理を実行する。
【0040】
さらに、プロセッサ212は、ユーザの操作を受け付けるユーザ端末装置から、一又は複数の購入候補となるコンタクトレンズからユーザが選択する少なくとも一つのコンタクトレンズの選択情報と、選択により入力可能となり、ユーザによって問診に対して入力された回答情報とを受信するための処理を実行する。また、プロセッサ212は、受信した選択情報及び回答情報に基づいて医療従事者により発行された少なくとも一つのコンタクトレンズの購入に関連する指示書に基づいて、ユーザに少なくとも一つのコンタクトレンズを発送するための発送情報を生成するための処理を実行する。
【0041】
メモリ213は、上述したようにROM等の記憶デバイスを含み、記憶部として機能する。本開示の実施形態においては、メモリ213は、ユーザの操作を受け付けるユーザ端末装置から、一又は複数の購入候補となるコンタクトレンズからユーザが選択する少なくとも一つのコンタクトレンズの選択情報と、選択により入力可能となり、ユーザによって問診に対して入力された回答情報とを受信する処理のためのアプリケーションプログラムを記憶する。また、メモリ213は、受信した選択情報及び回答情報に基づいて医療従事者により発行された少なくとも一つのコンタクトレンズの購入に関連する指示書に基づいて、ユーザに少なくとも一つのコンタクトレンズを発送するための発送情報を生成する処理のためのアプリケーションプログラムを記憶する。
【0042】
通信インターフェイス214は、遠隔に配置された端末装置100との間で、通信ネットワーク140を介して情報を送受信する通信部として機能する。通信インターフェイス214は、本開示の実施形態に係るコンタクトレンズのオンライン販売のためのアプリケーションプログラムを、端末装置100に送信する処理を行う。また、通信インターフェイス214は、このアプリケーションプログラムにおいて使用される各種情報等を、アプリケーションプログラムの処理の進行に応じて、端末装置100から受信するための処理をする。また、通信インターフェイス214は、このアプリケーションプログラムの実行による処理の結果を端末装置100から受信するための処理をする。
【0043】
5.サーバ装置200のメモリ213に記憶される情報
図4は、
図2及び
図3Aに示したサーバ装置200のメモリ213において、コンタクトレンズをオンライン販売する処理のために用いられる販売テーブルに含まれる情報を示す図である。
図4に示すように、販売テーブルは複数の行を含み、メモリ213に記憶される。販売テーブルに含まれる各行において、ユーザ識別情報A、ユーザ認証情報B、コンタクトレンズ情報C、支払方法情報D、予約情報E、問診回答情報F、写真情報G、指示書情報I、ステータス情報J及び発送先情報Kが対応づけられて登録される。
【0044】
ユーザ識別情報A及びユーザ認証情報Bは、サーバ装置200を利用したコンタクトレンズのオンライン販売のユーザによる利用に先だってサーバ装置200に登録される。ユーザ識別情報Aは、本開示の実施形態に係るオンライン販売を利用するユーザを一意に識別する。ユーザ認証情報Bは、サーバ装置200にアクセスしたユーザを認証し、コンタクトレンズのオンライン販売の利用を許可するために用いられる。
【0045】
コンタクトレンズ情報Cは、オンライン販売の対象であり、購入候補となりうる1種類以上のコンタクトレンズ及びそのパッケージ等を示す画像を含む。また、コンタクトレンズ情報Cは、コンタクトレンズそれぞれの種類及び特徴、例えば、コンタクトレンズの型番、コンタクトレンズが使い捨てタイプか長期使用タイプか、ハードレンズかソフトレンズか等のコンタクトレンズの属性を示す属性情報を含む。また、コンタクトレンズ情報Cは、ユーザが選択、購入するコンタクトレンズの種類及び数量を示す選択情報を含む。支払方法情報Dは、オンライン販売されたコンタクトレンズの代金の支払方法を示す。支払方法情報Dは、例えば、代引きにより代金が支払われること、クレジットカードで代金が支払われる場合のクレジットカード情報、又は代金が口座引き落として支払われる場合におけるユーザの銀行口座の情報等を含む。
【0046】
予約情報Eは、ユーザの眼を診察する1以上の眼科医、この眼科医が所属する医療機関、この医療機関の所在、この医療機関の連絡先、及びこの眼科医が診察を行う日、及び時刻又は時間帯等(日時)を示す眼科医情報を含む。具体的には、眼科医情報は、例えば、眼科医の氏名と、この眼科医が所属する医療機関の名称と、この医療機関の住所と、この医療機関の電話番号、FAX番号及びメールアドレスと、この眼科医が診察を行う曜日、及び時刻又は時間帯(日時)とを示す。また、予約情報Eは、ユーザが診察の予約を取った後には、診察を受けるユーザ、診察を行う眼科医の眼科医情報、及び診察が行われる日時等を示す診察予約情報を含む。
【0047】
なお、システム1において、眼科医によるユーザの眼の診察は、原則としてユーザと眼科医とが通話するオンライン診察により行われる。なお、上述したように、眼科医によるユーザの眼の診察は、オンラインミーティングにより行われてよい。また、眼科医が診察においてユーザの眼の写真を使う場合には、ユーザは、ユーザ端末装置100-1のカメラ117を用いて自分の眼の写真撮影を行い、写真撮影により得られた自分の眼の画像データを、医療機関端末装置100-2に送る。この画像データは、医療機関端末装置100-2のディスプレイ装置に表示され、眼科医に示され診察に利用される。
【0048】
問診回答情報Fは、コンタクトレンズを選択したユーザのユーザ端末装置100-1に表示された問診票画面に含まれる問診を示す問診情報と、この問診に対するユーザの回答を示す回答情報とを含む。具体的には、
図1Bに示したように、問診情報は、ユーザの誕生日及び性別についての問診、眼科医による診察に必要な問診Q1~Q8、及び医療機関からユーザへの連絡に適した曜日及び時間帯についての問診の1以上を含む。また、回答情報は、これらの問診の1以上へのユーザの回答を示す。
【0049】
なお、
図1Bにおいては、問診Q1~Q8のうち、図示の都合上、問診Q4~Q6が省略されている。また、
図1Bに示した問診票画面に含まれる問診Q1は、過去において、ユーザがコンタクトレンズ指示書の発行を受けたことがあるか否かをユーザに問う。また、問診Q2は、眼科医による診察を最後に受けた時期をユーザに問う。また、問診Q3は、ユーザの眼について現在当てはまる症状の有無とその内容(眼が疲れる、眼が乾く等)とを問う。また、問診Q7は、ユーザが過去に薬の服用及び注射等により具合が悪くなった経験があるか否かと、その内容とを問う。また、問診Q8は、ユーザが現在、常用している薬があるか否かとその種類とを問う。
【0050】
写真情報Gは、ユーザの眼を診察する眼科医が、ユーザの眼の写真を用いる場合に、ユーザがユーザ端末装置100-1を用いて撮影したユーザの眼の画像データを含む。なお、本開示の実施形態において、眼科医によるユーザの眼の診察において、写真情報Gは必須な情報ではなく、選択的な情報とされる。写真情報Gが示すユーザの眼の写真は、医療機関端末装置100-2において表示され、診察を行う眼科医に示される。
【0051】
指示書情報Iは、医療機関端末装置100-2により作成されたコンタクトレンズ指示書(
図1C)の内容を示す。コンタクトレンズ指示書は、ユーザ端末装置100-1から受信した選択情報、コンタクトレンズ情報Cに含まれる属性情報、問診回答情報Fに含まれる回答情報、及び眼科医によるユーザの眼の診察の結果に基づいて生成される。
【0052】
ステータス情報Jは、例えば、ユーザへのコンタクトレンズのオンライン販売の課程における3のステータス(状況)のいずれかを示す。なお、コンタクトレンズのオンライン販売の処理の内容に応じて、ステータス情報Jは、3より多いステータスを示したり、3より少ないステータスを示したりするように変更されうる。
【0053】
コンタクトレンズのオンライン販売の課程において、ステータス情報Jにより示される3のステータスのうち、第1のステータスは、サーバ装置200が、ユーザ端末装置100-1から、
図5Aを参照して後述する情報のいずれも受信していないことを示す。
図5Aを参照して後述する情報とは、選択情報、購入情報、回答情報及び診察予約情報である。第1のステータスにおいて、ユーザは、コンタクトレンズを選択し、代金の支払い及び発送先の指定等のために必要な情報の全てのサーバ装置200への入力を完了していない。
【0054】
第2のステータスは、サーバ装置200が、ユーザ端末装置100-1から、選択情報、購入情報、回答情報及び診察予約情報を受信したことを示す。第2のステータスにおいて、ユーザは、コンタクトレンズを選択し、代金の支払い及び発送先の指定等のために必要な情報のサーバ装置200への入力を完了しているが、コンタクトレンズ指示書の発行を受けていないので、コンタクトレンズを購入できない。
【0055】
第3のステータスは、サーバ装置200が、ユーザ端末装置100-1から、選択情報、購入情報、問診回答情報F、及び予約情報Eに含まれる診察予約情報を受信した後で、医療機関端末装置100-2から指示書情報Iを受信したことを示す。第3のステータスにおいて、ユーザは、サーバ装置200へのコンタクトレンズの購入に必要な情報の全てに入力を完了し、さらにコンタクトレンズ指示書の発行を受けたので、コンタクトレンズを購入できる。
【0056】
発送先情報Kは、ユーザが選択したコンタクトレンズをこのユーザに販売することが確定した時点におけるコンタクトレンズの発送先を示す。コンタクトレンズの発送先は、例えば、ユーザの自宅、ユーザにより選択されたコンビニエンスストア又は宅配ボックスの所在地等である。発送先情報Kは、コンタクトレンズのオンライン販売を利用するユーザのメールアドレス、固定電話の番号、及び携帯電話の番号等、このユーザの連絡先を示す連絡先情報をさらに含みる。
【0057】
6.端末装置100とサーバ装置200との間の通信シーケンス
図5A~
図5Dは、端末装置100とサーバ装置200との間の通信シーケンスを示す図である。なお、ユーザによるコンタクトレンズの購入に先立ち、このユーザが用いるユーザ端末装置100-1には、オンライン販売を利用してコンタクトレンズを購入するための専用アプリケーションプログラムが、サーバ装置200から送信される。ユーザ端末装置100-1は、サーバ装置200からこの専用アプリケーションプログラムを受信する。ユーザは、ユーザ端末装置100-1が受信したこの専用アプリケーションプログラムを、ユーザ端末装置100-1にインストールする。
【0058】
また、同様に、ユーザによるコンタクトレンズの購入に先立ち、医療機関端末装置100-2には、眼科医がユーザの眼のオンライン診察及びコンタクトレンズ指示書の発行のための専用アプリケーションプログラムが、サーバ装置200から送信される。医療機関端末装置100-2は、サーバ装置200からこの専用アプリケーションプログラムを受信し、眼科医は、医療機関端末装置100-2が受信したこの専用アプリケーションプログラムを、医療機関端末装置100-2にインストールする。
【0059】
ユーザによるコンタクトレンズの購入に先立って、
図4に示した販売テーブルには、ユーザ識別情報A、ユーザ認証情報Bが登録される。また、販売テーブルには、上述したようにコンタクトレンズ情報Cに含まれ、コンタクトレンズの属性を示す属性情報、予約情報Eに含まれる眼科医情報、及び問診回答情報Fに含まれる問診情報が登録される。
【0060】
図5Aは、ユーザがコンタクトレンズを選択してから購入するまでのユーザ端末装置100-1とサーバ装置200との間の通信シーケンスを示す図である。ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、上述したようにユーザ端末装置100-1にインストールされた専用アプリケーションプログラム(APP)を起動する(S100)。
【0061】
ユーザは、入力デバイスを用いて、ユーザ端末装置100-1に対してサーバ装置200にアクセスするための操作を行う。ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、入力インターフェイス116を介してこの操作を検出し、通信インターフェイス214を介してサーバ装置200にアクセスする。さらに、ユーザが、ユーザ識別情報(ID)及びパスワード(PW)をユーザ端末装置100-1の入力デバイスに対して入力する操作を行う。
【0062】
ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、入力インターフェイス116を介してユーザの操作を検出し、ユーザにより入力されたID及びPWを、通信インターフェイス114を介してサーバ装置200に送信する。サーバ装置200は、
図4に示した販売テーブルに登録されたユーザ識別情報A及びユーザ認証情報Bを用いて、サーバ装置200にアクセスしたユーザを認証する。サーバ装置200がユーザを認証すると、このユーザは、サーバ装置200によるコンタクトレンズのオンライン販売を利用できるようになる(S102)。
【0063】
ユーザが、入力デバイスを用いて、ユーザ端末装置100-1に対して、選択画面を表示させるための操作を行うと、ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、入力インターフェイス116が受け入れたユーザの操作を検出する。プロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して、サーバ装置200に、
図1Aに示した選択画面を要求する選択画面要求情報を送信する。サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して、選択画面要求情報を受信する(S104)。
【0064】
サーバ装置200のプロセッサ212は、メモリ213から、
図4に示したコンタクトレンズ情報Cを読み出す。プロセッサ212は、読み出したコンタクトレンズ情報Cに含まれる属性情報から、
図1Aに示した選択画面を生成する。なお、上述したように、選択画面に含まれるコンタクトレンズの種類は、ユーザが以前に行った選択操作を示す選択情報、及びユーザが以前に購入したコンタクトレンズの属性情報に応じて変更されうる。また、プロセッサ212は、メモリ213から、
図4に示した予約情報Eを読み出す。プロセッサ212は、読み出した予約情報Eに含まれる眼科医情報から、眼科医によるユーザの眼のオンライン診察の予約を取るために用いられる予約画面(不図示)を生成する。
【0065】
また、プロセッサ212は、
図4に示した問診回答情報Fを読み出す。プロセッサ212は、読み出した問診回答情報Fに含まれる問診情報から、
図1Bに示した問診票画面を生成する。なお、上述したように、問診票画面に含まれる問診の種類は、ユーザが以前に行った選択操作を示す選択情報、及びユーザが以前に選択したコンタクトレンズの属性情報の少なくともいずれかに応じて変更されうる。プロセッサ212は、生成した選択画面、予約画面及び問診票画面を、通信インターフェイス214を介してユーザ端末装置100-1に送信する(S106)。
【0066】
まず、プロセッサ112は、選択画面を、出力インターフェイス111を介してディスプレイ装置に表示する。ユーザが、入力デバイスを用いて、選択画面に対して、選択画面に含まれるいずれかの種類のコンタクトレンズを選択する操作を行うと、プロセッサ112は、入力インターフェイス116が入力デバイスから受け入れたこの操作を検出する。プロセッサ112は、検出した操作に基づいて、選択されたコンタクトレンズの種類及び数量を示す選択情報を生成する。プロセッサ112は、生成した選択情報を、通信インターフェイス114を介してサーバ装置200に送信する。サーバ装置200のプロセッサ212は、選択情報を、通信インターフェイス214を介して受信する。プロセッサ212は、受信した選択情報を、
図4に示したコンタクトレンズ情報Cに登録する(S108)。
【0067】
なお、眼科医によるユーザの眼のオンライン診察において、眼科医がユーザの眼の画像を用いる場合には、点線で示すように、ユーザは、ユーザ端末装置100-1のカメラ117を用いて自分の両眼の写真撮影を行う。プロセッサ112は、カメラ117からユーザの両眼の画像データを得る(S110)。プロセッサ112は、得られたユーザの両目の画像データを、点線で示すように、通信インターフェイス114を介してサーバ装置200に送信する(S112)。
【0068】
ユーザは、入力デバイスを用いて、S108の処理において選択した種類のコンタクトレンズの数量、代金の支払方法、及び配達先を指定する操作を行う。ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、入力インターフェイス116が受け入れたこれらの操作を検出する。さらに、ユーザが、入力デバイスを用いて、コンタクトレンズの購入を確定させる操作を行うと、プロセッサ112は、入力インターフェイス116が受け入れたこの操作を検出する(S114)。
【0069】
なお、ここでは詳細に説明はしないが、例えばS114においてユーザがコンタクトレンズの購入に際してクレジットカードや電子通貨を利用した決済を選択した場合、ユーザによる確定させる操作によって決済サーバ装置(図示しない)に決済に必要な情報が送信され、決済処理がなされる。すなわち、S114においてコンタクトレンズの購入がなされたときに、コンタクトレンズの代金の支払いがすべて完了した状態となる。
【0070】
ユーザがコンタクトレンズの購入を確定させると、プロセッサ112は、検出したコンタクトの種類、数量、代金の支払方法、及び配達先を示す購入情報を、通信インターフェイス114を介してサーバ装置200に送信する。サーバ装置200のプロセッサ212は、購入情報が示すコンタクトレンズの種類及び数量を示す選択情報を、コンタクトレンズ情報Cに登録する。また、プロセッサ212は、購入情報が示す代金の支払方法を、支払方法情報Dとして販売テーブルに登録する。また、プロセッサ212は、コンタクトレンズの発送先を、発送先情報Kとして販売テーブルに登録する(S116)。
【0071】
次に、プロセッサ112は、問診票画面を、出力インターフェイス111を介してディスプレイ装置に表示する。ユーザが、入力デバイスを用いて、問診票画面に含まれる問診に回答する操作を行うと、プロセッサ112は、入力インターフェイス116が受け入れたこの操作を検出する。プロセッサ112は、検出した操作に基づいて、回答情報を生成する。プロセッサ112は、生成した回答情報を、通信インターフェイス114を介してサーバ装置200に送信する。サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して、ユーザ端末装置100-1から回答情報を受信し、問診回答情報Fに登録する(S118)。なお、S118の処理以前に、ユーザによるコンタクトレンズの選択及び購入の処理(S100~S116)が済んでいる。つまり、ユーザがコンタクトレンズを選択し、選択したコンタクトレンズの購入のための操作を終えた後に、プロセッサ212は、回答情報をユーザ端末装置100-1から受信している。
【0072】
さらに、プロセッサ112は、予約画面を、出力インターフェイス111を介してディスプレイ装置に表示する。ユーザが、入力デバイスを用いて、予約画面に対して、眼科医による眼のオンライン診察の予約を取るための操作を行うと、プロセッサ112は、入力インターフェイス116が受け入れたこの操作を検出する。プロセッサ112は、検出した操作に基づいて、眼科医による眼のオンライン診察の予約を取り、この眼科医の眼科医情報及びオンライン診察の日時を示す情報を含む診察予約情報を生成する。プロセッサ112は、生成した診察予約情報を、通信インターフェイス114を介してサーバ装置200に送信する。サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して、診察予約情報を受信し、予約情報Eに登録する(S120)。プロセッサ212は、ステータス情報Jが示すステータスを、第1のステータスから第2のステータスに変更する(S122)。
【0073】
図5Bは、ユーザがコンタクトレンズを選択してから購入するまでの医療機関端末装置100-2とサーバ装置200との間の通信シーケンスを主に示す図である。
図5Bに示すように、医療機関端末装置100-2のプロセッサ112は、上述したように医療機関端末装置100-2にインストールされた専用アプリケーションプログラムを起動する(S140)。
【0074】
サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介してユーザ端末装置100-1から受信した選択情報を含むコンタクトレンズ情報Cを、通信インターフェイス214を介して医療機関端末装置100-2に送信する。医療機関端末装置100-2のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して、サーバ装置200からコンタクトレンズ情報Cを受信する(S142)。
【0075】
サーバ装置200のプロセッサ212は、ユーザ端末装置100-1から受信した回答情報を含む問診回答情報Fを、通信インターフェイス214を介して医療機関端末装置100-2に送信する。医療機関端末装置100-2のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して問診回答情報Fを受信する(S144)。
【0076】
なお、
図5Aに示したS110及びS112の処理において、ユーザ端末装置100-1によりユーザの眼の写真撮影が行われ、両眼の画像データがサーバ装置200に送信されることがある。この場合には、点線で示すように、サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して、ユーザの両眼の画像データを医療機関端末装置100-2に送信する(S144)。医療機関端末装置100-2のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介してユーザの両眼の画像データを受信し、出力インターフェイス111を介してディスプレイ装置に表示し、眼科医に示す(S146)。
【0077】
サーバ装置200のプロセッサ212は、S120の処理において、ユーザ端末装置100-1から受信した診察予約情報を含む予約情報Eを、通信インターフェイス214を介して医療機関端末装置100-2に送信する。医療機関端末装置100-2のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して、サーバ装置200から予約情報Eを受信する。医療機関端末装置100-2のプロセッサ112は、受信した予約情報を、出力インターフェイス111を介してディスプレイに表示し、眼科医に示す(S148)。
【0078】
予約情報Eに含まれる診察予約情報が示す日時になると、予約情報Eに含まれる発送先情報Kに含まれるユーザの連絡先情報を用いて、眼科医がユーザに連絡をとり、眼科医によるユーザの眼のオンライン診察が行われる。ただし、逆に、ユーザが眼科医情報を用いて眼科医に連絡をとり、オンラインによる診察が行われてもよい(S160)。眼科医が、入力デバイスを用いて医療機関端末装置100-2に対して診察の結果を入力する。診察の結果が入力されると、医療機関端末装置100-2のプロセッサ112は、入力インターフェイス116を介してこの操作を検出し、診察の結果を示す情報として、メモリ113に記憶する(S162)。
【0079】
なお、S114においては、ユーザがコンタクトレンズの購入に係る操作を行った後に、購入に係る代金の支払いが確定し、決済される場合について説明した。しかし、この場合、すでに決済処理がなされているため、この診察によってユーザが購入したコンタクトレンズ以外のコンタクトレンズが眼科医によって推奨される場合や診察が行われなかった場合には、例えば
図6Dに示すような購入の取消に係る処理が必要となる。そこで、これらの処理に代えて、以下のように処理することも可能である。S114では、ユーザにより選択されたコンタクトレンズの代金の支払いの指示に係る処理のみを行い、決済処理は行わない。そして、S160においてオンラインによる診察が行われる過程又は行われたのちに、眼科医等による操作入力を医療機関端末装置100-2によって受け付け、ユーザにより選択されたコンタクトレンズの購入に対する確認操作がなされたことによって、決済処理サーバにおいて決済処理を実行するようにしてもよい。
【0080】
医療機関端末装置100-2のプロセッサ112は、S162の処理により得られた情報、及びコンタクトレンズ情報Cに含まれる属性情報に基づいて、
図1Cに示したコンタクトレンズ指示書を示す指示書情報Iを生成する。さらに、プロセッサ112は、通信インターフェイス114を介してサーバ装置200に送信する。なお、指示書情報Iがサーバ装置200に送信(アップロード)されたことは、医療機関端末装置100-2からユーザ端末装置100-1に、電子メール等で通知されてもよい(S164)。サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して指示書情報Iを受信する。さらに、プロセッサ212は、受信した指示書情報Iを、
図4に示した販売テーブルに登録する。プロセッサ212は、ステータス情報Jが示すステータスを、第2のステータスから第3のステータスに変更する(S166)。
【0081】
サーバ装置200のプロセッサ212は、
図4に示した販売テーブルから、コンタクトレンズ情報Cに含まれる選択情報、支払方法情報D、発送先情報Kを読み出す。さらに、プロセッサ212は、選択情報により示される種類及び数量のコンタクトレンズを、発送先情報Kが示す発送先に発送するための処理を行う。さらに、プロセッサ212は、支払方法情報Dに従って、ユーザからコンタクトレンズの代金の支払いを受けるための処理を行う(S168)。
【0082】
プロセッサ212は、コンタクトレンズの代金の支払いをユーザから受け、コンタクトレンズを発送先に発送する。コンタクトレンズを発送すると、プロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して、ユーザ端末装置100-1に、ユーザが購入したコンタクトレンズを発送したことを示す発送済情報を送信する。ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して発送済情報を受信し、出力インターフェイス111を介してディスプレイ装置に表示する(S170)。
【0083】
図5Cは、眼科医によるユーザの眼の診察ができなかった場合のユーザ端末装置100-1と医療機関端末装置100-2との間の通信シーケンスを示す図である。
図5Bに示すように、例えば、ユーザが眼科医からの連絡に応答しないと、眼科医はユーザの眼の診察を行うことができない。このような場合には、眼科医は、入力デバイスを用いて、診察ができなかったこと示す操作を医療機関端末装置100-2の入力デバイスに対して行う。医療機関端末装置100-2のプロセッサ112は、入力インターフェイス116が受け入れたこの操作を検出する(S180)。医療機関端末装置100-2のプロセッサ112は、眼科医がユーザの眼を診察できなかったことを示す情報を、メモリ113に記憶する(S182)。
【0084】
医療機関端末装置100-2のプロセッサ112は、S182の処理において診察ができなかった場合には、診察ができなかったことをユーザに通知する。この通知は、医療機関端末装置100-2のプロセッサ112が、電子メール等を、通信インターフェイス114を介してユーザ端末装置100-1に送信することにより行われる。ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して電子メール等を受信し、出力インターフェイス111を介してディスプレイ装置に表示し、ユーザに示す(S184)。医療機関端末装置100-2からの電子メール等を見たユーザは、入力デバイスを用いて、ユーザ端末装置100-1に対して眼科医によるユーザの眼の診察を再予約するための操作を行う。ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、入力インターフェイス116を介してこの操作を検出し、眼科医によるユーザの眼の診察の予約のための処理を再度、行う(S186)。
【0085】
図5Dは、ユーザによるコンタクトレンズの注文が取り消される場合の端末装置100とサーバ装置200との間の通信シーケンスを示す図である。
図5Dに示すように、医療機関端末装置100-2のプロセッサ112は、未診察の診療予約があることを検出する。なお、未診察とは、診察の予約が取られたにもかかわらず、予め決められた期間以上、実際に診察が行われていないことを示す(S200)。医療機関端末装置100-2のプロセッサ112は、S200の処理において検出された診察予約を示す診察予約情報を、通信インターフェイス114を介してサーバ装置200に送信する。サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介してこの診察予約情報を受信する(S202)。
【0086】
サーバ装置200のプロセッサ212は、
図4に示した販売テーブルを参照し、S202の処理において受信した診察予約情報を含む予約情報Eを検出する。さらに、プロセッサ212は、検出した予約情報Eに対応する発送先情報Kに含まれるユーザの連絡先情報を、販売テーブルから読み出す(S204)。サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して、ユーザによるコンタクトレンズの購入を取り消すことを示す情報を、通信インターフェイス214を介してユーザ端末装置100-1に送信する。ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介してこの情報を受信し、出力インターフェイス111を介してこの情報を表示してユーザに示す(S206)。
【0087】
サーバ装置200のプロセッサ212は、S202の処理において受信した診察予約情報に対応するコンタクトレンズ情報Cに含まれる選択情報、支払方法情報D、問診回答情報Fに含まれる回答情報及び発送先情報Kを消去する。なお、必要に応じて、これらの情報の消去に先立って、ユーザへのコンタクトレンズの代金の返却が行われる(S208)。
【0088】
7.サーバ装置200の処理
図6A~
図6Dは、サーバ装置200の処理を示すフローチャートである。なお、
図5Cは、サーバ装置200の処理を実質的に含まないので、
図5Cにおけるサーバ装置200の処理を示すフローチャートはない。
図6Aは、
図5Aに示したサーバ装置200の処理を示すフローチャートである。
図6Aに示すように、サーバ装置200のプロセッサ212は、サーバ装置200にアクセスしたユーザのユーザ端末装置100-1から、通信インターフェイス214を介して、このユーザのID及びPWを受信したか否かを判断する。サーバ装置200は、このユーザのID及びPWを受信した場合(Y)にはS302の処理に進み、受信しなかった場合(N)にはS300の処理に留まる(S300)。
【0089】
プロセッサ212は、S300の処理において受信したID及びPWを処理し、サーバ装置200にアクセスしたユーザを認証する処理を行う(S302)。プロセッサ212は、S302の処理の結果、このユーザを認証した場合(Y)にはS306の処理に進み、認証しなかった場合(N)にはS300の処理に戻る(S304)。プロセッサ212は、ユーザ端末装置100-1から、通信インターフェイス214を介して選択画面要求情報を受信したか否かを判断する。プロセッサ212は、選択画面要求情報を受信した場合(Y)にはS308の処理に進み、受信しなかった場合(N)にはS306の処理に留まる(S306)。
【0090】
プロセッサ212は、S306の処理における選択画面要求情報の受信に応じて、
図4に示した販売テーブルからコンタクトレンズ情報Cに含まれる属性情報を読み出し、
図1Aに示した選択画面を属性情報から生成する。プロセッサ212は、さらに、販売テーブルから読み出した予約情報Eに含まれる眼科医情報から予約画面を生成する。また、プロセッサ212は、読み出した問診回答情報Fに含まれる問診情報から
図1Bに示した問診票画面を生成する。プロセッサ212は、生成した選択画面、予約画面及び問診票画面を、通信インターフェイス214を介してユーザ端末装置100-1に送信する(S308)。
【0091】
プロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して、ユーザ端末装置100-1から選択画面要求情報を受信したか否かを判断する(S310)。プロセッサ212は、
図4に示した販売テーブルから、コンタクトレンズ情報C、予約情報E及び問診回答情報Fを読み出す。プロセッサ212は、読み出したコンタクトレンズ情報Cに含まれる属性情報から、
図1Aに示した選択画面を生成する。また、プロセッサ212は、読み出した予約情報Eに含まれる眼科医情報から予約画面(不図示)を生成する。また、プロセッサ212は、読み出した問診回答情報Fに含まれる問診情報から、
図1Bに示した問診票画面を生成する。プロセッサ212は、生成した選択画面、予約画面及び問診票画面を、通信インターフェイス214を介してユーザ端末装置100-1に送信する(S308)。
【0092】
プロセッサ212は、ユーザ端末装置100-1から、通信インターフェイス214を介して購入情報を受信したか否かを判断する。プロセッサ212は、購入情報を受信した場合(Y)であって、眼科医がユーザの眼の診察のためにユーザの両眼の画像データを用いる場合にはS312の処理に進み、画像データを用いない場合にはS314の処理に進む。一方、プロセッサ212は、購入情報を受信しなかった場合(N)にはS310の処理に留まる(S310)。
【0093】
プロセッサ212は、ユーザ端末装置100-1から、ユーザの両眼の画像データを受信したか否かを判断する。プロセッサ212は、ユーザの両眼の画像データを受信した場合(Y)にはS314の処理に進み、受信しなかった場合(N)にはS312の処理に留まる(S312)。プロセッサ212は、購入情報が示す選択情報をコンタクトレンズ情報Cに登録する。プロセッサ212は、購入情報が示す代金の支払方法を、支払方法情報Dとして販売テーブルに登録する。また、プロセッサ212は、コンタクトレンズの発送先を示す情報を、発送先情報Kとして販売テーブルに登録する(S314)。さらに、プロセッサ212は、ステータス情報Jが示すステータスを、第1のステータスから第2のステータスに変更する(S316)。
【0094】
図6B及び
図6Cは、
図5Bに示したサーバ装置200の処理を示すフローチャートである。
図6Aに示すように、プロセッサ212は、医療機関端末装置100-2に、通信インターフェイス214を介して、コンタクトレンズ情報C、予約情報Eに含まれる診察予約情報、及び問診回答情報Fを送信する。なお、眼科医がユーザの眼の診察のためにユーザの両眼の画像データを用いる場合には、プロセッサ212は、ユーザの両眼の画像データをさらに通信インターフェイス214を介して医療機関端末装置100-2に送信する(S340)。なお、
図6Aに示したS340の処理は、
図5Bに示したS142~S148の処理に対応する。
【0095】
図6Cに示すS360及びS362の処理は、点線で示すように、サーバ装置200によってではなく、ユーザ端末装置100-1及び医療機関端末装置100-2により行われる。医療機関端末装置100-2のプロセッサ112は、タイマにより生成され、時刻を示す情報を監視する。プロセッサ112は、この処理が行われている時刻が、予約情報Eに含まれる診察予約情報が示す時刻に達したか、診察が予約された時間帯に含まれることになったか否を判断する。つまり、プロセッサ112は、診察予約時刻が来たか否かを判断する。プロセッサ112は、診察予約時刻が来た場合(Y)にはS362の処理に進み、来ていない場合(N)にはS360の処理に留まる。
【0096】
例えば、医療機関端末装置100-2のプロセッサ112が、音声等により眼科医に診察予約時間が来たことを通知すると、眼科医は、発送先情報Kに含まれるユーザの連絡先情報が示すユーザの連絡先、例えばユーザ端末装置100-1に電話をかける。この電話を介した通話により、眼科医は、ユーザの眼を診察する。眼科医が入力デバイスを用いて医療機関端末装置100-2に対して診察の結果を入力する操作を行うと、プロセッサ112は入力インターフェイス116が受け入れたこの操作を検出する。さらに、プロセッサ112は、診察の結果に基づいて、指示書情報Hを生成し、通信インターフェイス114を介してサーバ装置200に送信する。サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して医療機関端末装置100-2から指示書情報Hを受信して、
図4に示した販売テーブルに登録する(S362)。
【0097】
サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して医療機関端末装置100-2から指示書情報Iを受信したか否かを判断する。プロセッサ212は、指示書情報Iを受信した場合にはS366の処理に進み、受信しなかった場合にはS364の処理に留まる(S364)。プロセッサ212は、ステータス情報Jが示すステータスを、第2のステータスから第3のステータスに変更する。
【0098】
プロセッサ212は、支払方法情報Dに従ってユーザからコンタクトレンズの代金を受け取る等、コンタクトレンズを販売するための処理を行う。さらに、プロセッサ212は、ユーザに発送するために、発送先情報Kに基づいてコンタクトレンズを発送する箱に付される荷札等を示す発送情報を生成する等、コンタクトレンズを発送するための処理を行う(S368)。
【0099】
プロセッサ212は、実際にコンタクトレンズがユーザに発送されると、通信インターフェイス214を介して発送済情報をユーザ端末装置100-1に送信する。ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して発送済情報を受信し、出力インターフェイス111を介してディスプレイ装置に表示し、ユーザに示す。なお、
図6Cに示した処理は、
図5Bに示したS160~S170の処理に対応する。
【0100】
図6Dは、
図5Dに示したサーバ装置200の処理を示すフローチャートである。
図6Dに示すように、サーバ装置200のプロセッサ212は、サーバ装置200から、通信インターフェイス214を介して、未診察の診察予約情報を受信したか否かを判断する。プロセッサ212は、未診察の診察予約情報を、通信インターフェイス214を介して受信した場合(Y)にはS382の処理に進み、受信しなかった場合(N)にはS380の処理に留まる(S380)。
【0101】
プロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して未診察の診察予約情報を含む予約情報Eに対応する発送先情報Kに含まれるユーザの連絡先情報を、
図4に示した販売テーブルから読み出す(S382)。プロセッサ212は、S382において読み出された連絡先に、ユーザに対してコンタクトレンズの購入を取り消す旨を通知する(S384)。プロセッサ212は、必要に応じて、ユーザにコンタクトレンズの代金を返却するための処理を行う(S386)。さらに、プロセッサ212は、未診察の診察予約情報を含む予約情報Eに対応するコンタクトレンズ情報Cに含まれる選択情報、予約情報Eに含まれる診察予約情報、問診回答情報Fに含まれる回答情報、及び発送先情報Kに含まれる発送先情報を消去する(S388)。
【0102】
なお、当該処理フローでは未診察の診察予約情報を受信したことによる処理が開始される場合について説明した。しかし、これに代えて、オンラインによる診察を行った眼科医によってユーザが選択したコンタクトレンズ以外のコンタクトレンズが推奨される場合や、ユーザが選択したコンタクトレンズの利用が推奨されない場合なども、同様に購入取消に係る処理をすることが可能である。この場合は、医療機関端末装置100-2より購入取消要求を受信することにより実行される。
【0103】
8.コンタクトレンズの販売に用いられるUI画面
図7A及び
図7Bは、本開示の実施形態に係るシステムにおいて、コンタクトレンズのオンライン販売に用いられるUI画面を例示する図である。ユーザがサーバ装置200にアクセスし、コンタクトレンズの選択画面の表示をサーバ装置200に要求すると、サーバ装置200のプロセッサ212は、
図4に示したコンタクトレンズ情報Cに含まれる属性情報から選択画面を生成する。
図1Aに示したように、選択画面は、購入候補のコンタクトレンズを示す。サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介して、生成した選択画面を、ユーザ端末装置100-1に送信する。ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して選択画面を受信し、出力インターフェイス111を介してディスプレイ装置に表示する。
【0104】
ユーザは、入力デバイスを用いて、ディスプレイ装置に表示された選択画面に対して、コンタクトレンズを選択する操作を行うと、ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、入力インターフェイス116が受け入れたこの操作を検出する。プロセッサ112は、選択されたコンタクトレンズを示す選択情報を、通信インターフェイス114を介して、サーバ装置200に送信する。サーバ装置200のプロセッサ212は、選択情報が示すコンタクトレンズ情報Cを、
図4に示した販売テーブルから読み出す。
【0105】
プロセッサ212は、読み出したコンタクトレンズ情報Cから、
図7Aに示すようなUI画面を生成し、通信インターフェイス214を介してユーザ端末装置100-1に送信する。ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、通信インターフェイス214を介して、
図7Aに示したUI画面を受信し、出力インターフェイス111を介してディスプレイ装置に表示する。
図7Aに示すように、このUI画面は、選択されたコンタクトレンズの名称、近視又は遠視等の度数を示すPWR、レンズのカーブを示すBC、及びコンタクトレンズの直径を示すDIA等の情報を含む。また、このUI画面は、1回限りの普通の購入の際のコンタクトレンズの数量及び価格等の情報を含む。また、このUI画面は、定期的な購入の際のコンタクトレンズの数量及び価格と、発送の頻度などの情報を含む。さらに、このUI画面は、一般的なショッピングサイトのUI画面と同様に、「カートに入れる」及び「今すぐ購入の手続へ」等、コンタクトレンズの購入の操作に用いられる1以上のボタンを含む。
【0106】
ユーザが、
図7Aに示されたUI画面の「今すぐ購入の手続へ」のボタンに対する操作を行うと、サーバ装置200のプロセッサ212は、例えば、
図7Bに示すようなUI画面を生成し、通信インターフェイス214を介してユーザ端末装置100-1に送信する。ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介してこのUI画面を受信し、出力インターフェイス111を介してディスプレイ装置に表示し、ユーザに示す。
図7Bに示すUI画面は、コンタクトレンズの価格及び送料を表示するボックス及び配達先を示す情報の入力に用いられるボックスを含む。さらに、このUI画面は、ポイント及びクーポンの利用のための情報の入力に用いられるボックス、代金の支払い、例えばクレジットカードによる代金の支払いのためのクレジットカードの情報を入力に用いられるボックスなどを含む。
【0107】
ユーザが、このUI画面に含まれる「注文を確定して問診情報を入力」と記載されたボタンを操作すると、
図1Bに示したUI画面が、サーバ装置200のプロセッサ212から、通信インターフェイス214を介してユーザ端末装置100-1に送信される。以上の操作により、ユーザのコンタクトレンズの選択及び購入が完了する。ユーザ端末装置100-1のプロセッサ112は、通信インターフェイス114を介して
図1Bに示したUI画面を受信し、出力インターフェイス111を介してディスプレイ装置に表示し、ユーザに示す。
【0108】
ユーザは、入力デバイスを用いて、ユーザ端末装置100-1のディスプレイに表示されたUI画面を操作し、誕生日、性別、問診Qへの回答、及び医療機関からの連絡に都合がよい曜日及び時間帯などの情報を入力する操作を行う。プロセッサ112は、入力インターフェイス116が受け入れたこの操作を検出する。プロセッサ112は、このUI画面に対して入力された回答情報等を、通信インターフェイス114を介してサーバ装置200に送信する。サーバ装置200のプロセッサ212は、通信インターフェイス214を介してユーザ端末装置100-1からの回答情報等を受信する。このように、問診への回答は、ユーザのコンタクトレンズの選択及び購入が完了した後に行われ、回答情報がユーザ端末装置100-1からサーバ装置200に送信される。
【0109】
さらに、サーバ装置200が眼科医による診察の予約をとると、予約した時間に眼科医によるユーザの眼の診察が、オンラインで行われる。医療機関端末装置100-2のプロセッサ112は、眼科医から入力された診察の結果、及び属性情報に基づいて、
図1Cに示したコンタクトレンズ指示書を示す指示書情報Iを生成し、
図4に示した販売テーブルに登録する。この処理の結果、ユーザに対するコンタクトレンズの販売及び発送が可能な状態となる。
【0110】
以上説明した本開示の実施形態に係るコンタクトレンズのオンライン販売によれば、ユーザは、オンラインでコンタクトレンズを購入する一連の課程において、問診票を受け、その問診に回答することができる。また、この一連の課程において、問診への回答もまた、オンラインで医療機関に通知される。医療機関による診察の予約は、サーバ装置200により自動的に行われるので、ユーザとって、医療機関への診察の予約を行う手間が省かれる。ユーザは、問診への回答に基づいて、医療機関による診察をオンラインで受けることができるので、ユーザにとって、医療機関に出向いて診察を受ける手間も省かれる。
【0111】
また、本開示の実施形態に係るコンタクトレンズのオンライン販売によれば、診察等に基づいて発行されたコンタクトレンズ指示書は、オンラインでサーバ装置200に送信される。従って、医療機関にとって、コンタクトレンズ指示書をプリントアウトしたり、プリントアウトしたコンタクトレンズ指示書をユーザに手渡したり、郵送したりする手間が省かれる。また、ユーザにとって、医療機関が発行したコンタクトレンズ指示書を受け取ったり、コンタクトレンズ指示書をコンタクトレンズの販売業者に提出したりする手間が省かれる。ユーザは、医療機関がコンタクトレンズを発行し、コンタクトレンズの販売業者に送ったことの通知を、電子メール等により、オンラインで確実に受けることができる。以上説明したように、本開示の実施形態に係るコンタクトレンズのオンライン販売によれば、コンタクトレンズの購入のためのユーザによる作業の全てがオンラインで完結する。
【0112】
本開示の実施形態において説明された処理及び手順は、明示的に説明されたものによってのみならず、ソフトウェア、ハードウェア又はこれらの組み合わせによっても実現可能である。具体的には、本明細書で説明された処理及び手順は、集積回路、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、磁気ディスク、光ストレージ等の媒体に、この処理に相当するロジックを実装することによって実現される。また、本明細書で説明される処理及び手順は、それらの処理・手順をコンピュータプログラムとして実装し、端末装置やサーバ装置を含む各種のコンピュータに実行させることが可能である。
【0113】
本開示の実施形態において説明された処理及び手順は、単一の装置、ソフトウェア、コンポーネント、モジュールによって実行される旨が説明されたとしても、そのような処理又は手順は、複数の装置、複数のソフトウェア、複数のコンポーネント、及び/又は、複数のモジュールによって実行されうる。また、本明細書中で説明される各種情報が単一のメモリや記憶部に格納される旨が説明されたとしても、そのような情報は、単一の装置に備えられた複数のメモリ又は複数の装置に分散して配置された複数のメモリに分散して格納されうる。さらに、本明細書において説明されるソフトウェア及びハードウェアの要素は、それらをより少ない構成要素に統合して、又は、より多い構成要素に分解することによって実現されうる。
【符号の説明】
【0114】
1 システム
100 端末装置
100-1 ユーザ端末装置
100-2 医療機関端末装置
111 出力インターフェイス
112,212 プロセッサ
113,213 メモリ
114,214 通信インターフェイス
115 通信処理回路
116 入力インターフェイス
117 カメラ
140 通信ネットワーク
200 サーバ装置
211 入出力インターフェイス
【要約】
【課題】ユーザが、医療機関により発行されたコンタクトレンズの指示書を示す指示書情報に基づいて、容易にコンタクトレンズの発送情報を生成できるようにする。
【解決手段】本開示の実施形態に係るサーバ装置の少なくとも一つのプロセッサは、ユーザの操作を受け付けるユーザ端末装置から、一又は複数の購入候補となるコンタクトレンズから前記ユーザが選択する少なくとも一つのコンタクトレンズの選択情報と、前記選択により入力可能となり、前記ユーザによって問診に対して入力された回答情報とを受信し、受信した前記選択情報及び前記回答情報に基づいて医療機関により発行された前記少なくとも一つのコンタクトレンズの購入に関連する指示書に基づいて、前記ユーザに前記少なくとも一つのコンタクトレンズを発送するための発送情報を生成するための処理を実行するように構成される。
【選択図】
図2