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特許7433616再利用可能な双方向フィルタリングフェイスマスク
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-09
(45)【発行日】2024-02-20
(54)【発明の名称】再利用可能な双方向フィルタリングフェイスマスク
(51)【国際特許分類】
   A62B 18/02 20060101AFI20240213BHJP
   A62B 7/12 20060101ALI20240213BHJP
   A62B 9/02 20060101ALI20240213BHJP
【FI】
A62B18/02 A
A62B7/12
A62B9/02
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022566060
(86)(22)【出願日】2021-04-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-13
(86)【国際出願番号】 IB2021053576
(87)【国際公開番号】W WO2021224734
(87)【国際公開日】2021-11-11
【審査請求日】2023-05-23
(31)【優先権主張番号】102020000009631
(32)【優先日】2020-05-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522421510
【氏名又は名称】アップバイオケア エス.アール.エル.
【氏名又は名称原語表記】UPBIOCARE S.R.L.
【住所又は居所原語表記】Via XX Settembre 3, Interno 10, 16121 Genova GE, Italy
(74)【代理人】
【識別番号】100167818
【弁理士】
【氏名又は名称】蓑和田 登
(72)【発明者】
【氏名】メスチ, オスカー
【審査官】田邉 学
(56)【参考文献】
【文献】実公昭47-000720(JP,Y2)
【文献】米国特許出願公開第2015/0047642(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0034098(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0111349(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0008848(US,A1)
【文献】特表2019-529018(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A62B 18/02
A41D 13/11
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
呼吸器系飛沫の排出によって伝染し得る細菌学的汚染及びウイルス汚染を防止するために使用可能であり、再利用可能な双方向フィルタリングフェイスマスク(100)であって、
顔への密着性を高める手段(105)、(106)、及び紐により前記フィルタリングマスク(100)を締結するために使用可能な貫通要素(103)を有する解剖学的ベース(104)と、
前記解剖学的ベース(104)の外側に取外し可能な使い捨てフィルタ(111)を固定することによって得られ、呼吸器系飛沫の拡散を防止するために採用される第1フィルタリングチャンバ(102)と、
先端部分に凹部(113)を含む取外し可能なドーム(112)を有する第2フィルタリングチャンバ(101)と、
前記第2フィルタリングチャンバ(101)の構成要素を前記第1フィルタリングチャンバ(102)に組み付ける手段と、を備え、
前記凹部(113)は、取外し可能な使い捨てメインフィルタ(114)を収容するために使用され、前記フィルタは、保護グリッド(115)により前記凹部(113)に固定され
前記構成要素を組み立てるための前記手段は、
前記解剖学的ベース(104)上に形成された一組のペグと、
前記ペグ(110)に対応するシート(116)と共に設けられる締結具(107)と、を含み、
前記ペグ(110)は、前記取外し可能な使い捨てフィルタ(111)の穿孔済みの外周に沿って、前記取外し可能な使い捨てフィルタ(111)を位置決めして固定するためにさらに採用されており、
前記締結具(107)は、前記取外し可能なドーム(112)を収容するための凹部を備えていることを特徴とする、フィルタリングフェイスマスク(100)。
【請求項2】
前記ペグ(110)は、前記締結具(107)上に形成され、前記対応するシート(116)が前記解剖学的ベース(104)上に配置されている、請求項1に記載のフィルタリングフェイスマスク(100)。
【請求項3】
前記取外し可能ドーム(112)は、少なくとも1つの逆止弁(117)を収容するための少なくとも1つの孔(120)を有し、前記逆止弁(117)は、取外し可能なフィルタ弁(119)を備えている、上記請求項1に記載のフィルタリングフェイスマスク(100)。
【請求項4】
前記保護グリッド(115)は、メイン通気フィルタ締結具(126)と置換可能であり、前記メイン通気フィルタ締結具(126)は、前記メイン通気フィルタ締結具(126)の強制換気用ファン(129)へのカスケードにおいてさらなる交換可能フィルタ(127)の挿入を可能にする、上記請求項1に記載のフィルタリングフェイスマスク(100)。
【請求項5】
前記メイン通気フィルタ締結具(126)は、制御ボード(132)を有し、前記制御ボード(132)は、空気質を検出するためのセンサと、遠隔通信のための無線送信機を含む、上記請求項に記載のフィルタリングフェイスマスク(100)。
【請求項6】
前記保護グリッド(115)は、ダクト付きメインフィルタ締結具(136)と置換可能であり、前記ダクト付きメインフィルタ締結具(136)は、遠隔換気システム及びフィルタリングシステムとの空気圧接続として使用可能である、上記請求項1に記載のフィルタリングフェイスマスク(100)。
【請求項7】
前記逆止弁(117)は、継手(135)と置換可能であり、前記継手(135)は、遠隔換気システム及び遠隔フィルタリングシステムとの空気圧接続として使用可能である、上記請求項に記載のフィルタリングフェイスマスク(100)。
【請求項8】
前記逆止弁(117)は、前記継手(135)と置換され、前記継手(135)は、逆止弁をさらに含む、上記請求項に記載のフィルタリングフェイスマスク(100)。
【請求項9】
前記フィルタ(108)、(114)は、
抽出タブ(111)と、
正しく挿入するためのキーと、
温度及び湿度に感応する使用マーカと、を含み、
前記使用マーカは、前記フィルタ(108)、(114)の以前の使用又は偶発的な使用をユーザーに通知するために使用可能である、上記請求項1に記載のフィルタリングフェイスマスク(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、個人用保護具(PPE)、特に、そのようなマスクの装着者が呼吸する空気を濾過するために使用される呼吸用マスクの分野に関する。
【0002】
詳細には、耐久性、生産速度、安全性、及び再利用性を向上させ、有益かつ有利に着用するために便利に使用できる双方向フィルタリング器具に関する。
【背景技術】
【0003】
「呼吸用マスク」という取引用語は、通常、手術室における外科的処置中の特定の状況や、同様の要件を有する他の医療環境及び/又は異なる種類の作業環境用に意図された状況において、スタッフから患者への、又はその逆の感染性物質の伝達を制限することを意図したマスク群を意味する。したがって、この用語は、一般的な型としては長方形又は場合によってはマチのある形状を有する多層不織布からなる使い捨てのものであることが知られているが、材料及び時には型に関して異なる特性を有する物品を含む。
【0004】
このような呼吸用マスクは、一般に、耳の後ろにかけたり、うなじの後ろで結んだりするための紐やゴムバンドといった手段で顔に固定される。また、そのような器具には、鼻中隔への密着性を高めるために、柔軟なワイヤーを備えている種類もある。
【0005】
また、医療器具として認可されたマスクは、鼻や口の粘膜から血液などの生体液が侵入することを防ぐために、一定の防護性能を有することが確認される。
【0006】
マスクは、インフルエンザやその他の「飛沫」を介して伝播するウイルスの拡散に対する保護を提供するため、第1に、マスク着用者の呼吸器系分泌液の飛沫を遮断し、第2に、同様の飛沫や分泌液又はその他の外部生体液の飛沫や分泌液がマスク着用者の鼻や口の粘膜に到達するのを部分的にのみ防ぐ。これは、構成材料、少なくとも多層の場合は外層の材料が、液滴は通さないが、呼吸をするための空気は通すからである。そのため、これらのPPE(保護具)は、ウイルスのような非常に小さな感染性粒子を含む可能性のある微細なエアロゾルから保護することはできない。
【0007】
呼吸用マスクは、安全性を確保するために、使用される適用分野において有効な技術基準に準拠して製造されなければならず、その基準には、液体の飛散防止、通気性、細菌ろ過効率、微生物不検出などの要件を示す特性及び試験方法が規定されている。
【0008】
使い捨てマスクは一度使用後、直ちに廃棄されなければならず、再利用可能なマスクのフィルタ部分も同様に廃棄されなければならない。
【0009】
呼吸用マスクは、着用者が周囲の環境を汚染することを防ぐことが第一の目的であるため、正しく効果的に使用し、感染性物質の拡散を抑制しなければならない。このことは、外科手術やその他の医療・保健活動において患者と接触する医療・救命士、同様のスタッフの場合、特に診療所・病院・療養所などの特にリスクの高い環境において、パンデミック現象が広がるのを避けるために、より顕著に当てはまる。
【0010】
正しく使用するためには、呼吸用マスクを適切に着用、取り外し、廃棄するための適切な注意が必要である。さもなければ、感染リスクを低減するために使用されるべき当該器具が、付着した細菌、バクテリア、ウイルスにより感染源となる可能性がある。マスクの使用に関しては、以下のことが必要である。
・マスクは湿ったらすぐに新しいものと交換し、使い捨てのものを再利用しない。
・前面部には触れずに交換する。
【0011】
このように、使い捨てマスクを使用している作業者は、マスクが湿気を帯びるとすぐに定期的に交換する必要がある。しかし、マスクは口腔や鼻腔に密着して装着されるため、湿気が生じやすく、このような現象が頻繁に発生する。特に、くしゃみのような急性現象だけでなく、人が普通に話したり呼吸をしたりするときに出る一般的で自然な排出物によって、潜在的ではあるが常に大きな湿潤作用を受けている。このため、呼吸用マスクの寿命が数時間程度に縮められている。
【0012】
上記のような寿命の短さや頻繁な交換の問題は、もともと使い捨ての器具であり、何よりも低コストであるため、一見無視できるように思えるかもしれないが、病院環境、特に医療システムの構造やスタッフが大きなストレスを受けるパンデミックなどの異常事態においては、大きな重要性を有している。実際、このような状況では、2つの深刻な問題が発生する可能性がある。
・マスクの供給不足。そのため、在庫のある数少ないマスクを最大限に活用し、何よりも長持ちさせることが望ましい(もちろん、性能の低下やリスクの増大はないものとする)。
・頻繁にマスクを交換する必要があるため、交換作業を忘れる可能性が合理的かつ理解可能に存在し、患者と自分自身を感染や伝播のリスクにさらす可能性がある医療従事者の心理的・物理的ストレスが大きいこと。
【0013】
上記の問題は、顕著かつ重要であるにもかかわらず、この種の物品を悩ます唯一のものではない。これらの器具の装着方法に関する重要な問題が報告されており、特に、顔への適切な位置決めと安定した密着性に関する問題が報告されている。サージカルマスクは、装着者が周囲の環境を汚染しないように設計されているが、汚染された敵対的な環境において、たとえ限定的であっても、装着者に妥当な防護効果を提供することも明らかに望ましいことである。残念ながら、市販のマスクは、規格サイズが少なく、変形しやすいため、顔に完全に密着しないことが多く、特に顔の特徴や寸法、特に鼻、口、及びそれらの間の寸法への適応性に劣るという問題がある。その結果、使用中に形成されがちな顕著で大き目の側面開口部から、ウイルスや有害物質が通過してしまうことがしばしばある。
【0014】
最後に、市販の呼吸用マスクのさらなる問題点は、特に使い捨ての器具を使用する場合、製品自体の再利用可能性である。上述したように、前述のマスクは、少なくとも3つの異なる材料で作られており、これらは衛生上の理由から離間されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明の主な課題は、上記の欠点を解決するか、又は少なくとも大幅に低減することを可能にする、便利に使用できる器具を提供することである。上記背景から、本出願人は、飛散防止又は飛沫防止フィルタを備えたプレチャンバを使用して外部環境にさらされる1つ以上のフィルタを維持することにより、細菌又はウイルスの増殖を低減し、当該プレチャンバを従来の呼吸チャンバから離間させることができる仕組みを開発した。このマスクは、交換可能なフィルタによって殺菌・再利用されることができ、交換可能なフィルタ部品の製造作業を減らすことによってコストを劇的に抑制し、より長い寿命を確保すると同時に、安全性と適応性、使用性及び使いやすさとの両方の点において得られる結果の質を高められるものである。
【0016】
このような結果は、本発明に係る二重チャンバ型保護マスクによって達成され、その本質的な特徴は、本明細書に添付された請求項に定義され、その主要な目的は、以下に要約される。
【0017】
本発明の主な目的は、口及び鼻に接触するフィルタリング機構を、離間チャンバによって外部環境に接触するフィルタリング器具から離間させ、外部環境に接触するフィルタリング材料の湿潤を抑制し、したがって使用の持続時間と信頼性を延長することができる器具を提供することである。
【0018】
本発明のさらなる目的は、顔面に最適に密着させることができる器具を提供することである。
【0019】
本発明のさらなる目的は、取り外し可能な使い捨てフィルタを有し、最適な方法で眼鏡を使用することが可能な器具を提供することである。
【0020】
本発明のさらなる目的は、フィルタを簡単かつ安全に交換することができる器具を提供することである。
【0021】
本発明のさらなる目的は、様々な変形形態で使用できる器具を提供することである。
【0022】
本発明のさらなる目的は、追加のフィルタを使用して、又は使用せずに、最適な空気の排出のために1つ又は複数の逆止弁を適用可能にする器具を提供することである。
【0023】
本発明のさらなる目的は、追加のフィルタを使用して、又は使用せずに、電池式強制再循環器具を適用可能にする器具を提供することである。
【0024】
本発明のさらなる目的は、追加の、場合によっては遠隔のフィルタを使用して、又は追加の、場合によっては遠隔のフィルタを使用せずに、マスクを固定された強制換気装置又はシステムに接続可能にする器具を提供することである。
【0025】
本発明のさらなる目的は、上記に挙げた特徴に関して、使用環境に関係なく、さらなる商業的ニーズに適合させることができる製品を提供することである。
【0026】
最後に、本発明のさらなる目的は、前述の点で説明した同様の目的に従って、滅菌可能で、使用、組み立てが容易で、製造コストが低い、抗アレルギー性のプラスチック材料からなる快適なマスクを作ることである。
【課題を解決するための手段】
【0027】
本発明に係る二重チャンバ保護マスクは、外部環境と接触するフィルタリング部品を分離するプレチャンバと、鼻及び口とより密接に接触し、同様のフィルタを通して外部環境と接触するフィルタリング部品への飛沫及び湿気の伝播を避け、飛沫防止及び防湿保護を提供することを意図するフィルタリング部品と、を用いることによって、着目した問題を解決して記載した目的を達成するものである。
【0028】
本発明の基礎となる解決原理は、汚染を防止し、外部環境と接触する1枚のフィルタ又は複数のフィルタと、着用者の鼻及び口と接触するマスクの部分と、の間をある程度離間させるために、使い捨てフィルタを備えたプレチャンバを使用することである。
【0029】
マスク自体の快適性を高めるとともに、フィルタリング要素の寿命をさらに延ばすために、より高度な保護、快適性、疲労条件下での通気性を改善するとともに、マスク内部の湿度やCO2の蓄積を減らし、フィルタ部品の寿命を延ばすために、チャンバの外部又は電池駆動の強制換気システムの使用が想定される。
【0030】
本発明に係る二重チャンバ保護マスクは、以下の6つの主要部品から構成される。
【0031】
耳の後ろにかけるか、うなじの後ろで結ぶ紐又は弾性バンドによってマスクを顔に固定するための貫通要素、粘膜に露出する予備フィルタ又は飛沫フィルタを配置するのに必要なペグ要素、固定アイレット、上記フィルタの密閉に用いる締結具要素の接続に必要な主迅速結合クリップ及び副迅速結合クリップをその設計内に含む、より硬いプラスチック材料からなるコア又はリングナットに柔軟なプラスチック又はシリコーン材料をオーバーモールドした解剖学的ベース。
【0032】
解剖学的ベース部品に配置された上記専用要素又はペグを介して独自の方法で配置され、汚染された後にフィルタを安全に取り外すための1つ又は複数のタブを有し、多層不織布又はその他の機能的に同等の材料で作られた交換可能な飛沫フィルタ。
【0033】
解剖学的ベース部品との接続に使用される2つの主迅速結合クリップ及び2つ以上の副迅速結合クリップ、ペグシート用の凹部、並びに飛沫フィルタを所定の位置に保持し密封するために必要なその他の部品をその設計内に含むプラスチック製締結具。締結具は、その設計の中に、抽出タブ用の凹部と、プレチャンバドームと呼ばれる中間要素を所定の位置に挿入して保持するために必要なその他の要素と、をさらに含む。
【0034】
上記プレチャンバドームは、柔軟なプラスチック又はシリコーン材料で作られ、その設計内に、上記締結具構成要素の内部の所定の位置に挿入して保持するために必要なタブ及び他の締結具、メインフィルタ及びそのメインフィルタ締結具を配置するために必要な中央孔、又は代替的に、同様の機能を果たすように適合された後述するその他の付属品を含む。上記メインフィルタ締結具と対応するプレチャンバドームとの接続は、例えば、凹部内の少なくとも1つの固有のキーを介して正しく位置決めされた2つの部品上に存在する溝及びビードを介して迅速結合によって行われてもよい。上記プレチャンバドームは、任意に、関連するフィルタの有無にかかわらず、1つ又は複数の逆止弁又は継手あるいはその両方を挿入するための1つ又は複数の孔、又は後述する同様の機能を果たすように適合された他の付属品を有することができる。
【0035】
1つ又は複数の固有のキーによって凹部内に正しく配置され、メインフィルタ締結具又は後述する他の付属品によって固定される、多層不織布又は同様の機能を有するその他の材料で作られた交換可能なメインフィルタ。
【0036】
プレチャンバドーム部品との接続に必要なビード又は迅速結合溝、固有の取付キーのための凹部及びメインフィルタを所定の位置に保持し密封するために必要な他の部品をその設計内に含むプラスチック製メインフィルタ締結具。上記のものと交換可能かつ入手可能な付属品の中で、本研究者らがついに見つけたものについては以下のとおりである。
【0037】
交換するメインフィルタ締結具と同様の機能を果たすメイン通気フィルタ締結具であって、上記部品に電池駆動ファンによる強制換気と、オプションで空気監視センサ及びデータ伝送システムを追加したもの。交換するメインフィルタ締結具と同様の機能を果たす強制メインフィルタ締結具であって、上記部品に、外部システム又は追加の遠隔フィルタに接続されたダクトによって強制換気を行うための接続部(場合によってはプレチャンバドーム部品に配置された逆止弁を伴う)を追加したもの。
【0038】
交換されるオプションの逆止弁部品と同様の機能を果たす強制逆止弁であって、同様の部品に、外部システム又は追加のリモートフィルタに接続されたダクトによって強制換気のための接続部を追加したもの。
【0039】
上述した付属品を使用するには、適切な空気循環を確保するための膜とともに、1つ又は複数の逆止弁又は後述する他の付属品又は同等の付属品の1つを挿入するための少なくとも1つのオプションの孔を備えたプレチャンバドームを使用することが必要である。
【0040】
この逆止弁用の孔は、片側のみ、又は両側に作ることができ、用途と必要性に応じて、より大量の空気を排出することができる。
【0041】
さらに、同様のマスクでも、リスクの低い環境で使用できる場合は、プレチャンバドームやメインフィルタリング器具を挿入せず、飛沫フィルタのみを使用して使用することもできる。
【0042】
したがって、本出願人の発明によれば、この器具は、飛沫フィルタとプレチャンバドーム内の空間とからなる二重のバリアを使用することにより、市販のマスクの場合、口腔から短い距離で唾液の飛沫により加湿されるメインフィルタを保護する革新的な役割を果たす。
【0043】
フィルタ要素を乾燥させ、マスク内のCO2の蓄積を減らし、呼吸チャンバ内の空気循環を増加させることにより副次的効果としてより大きな快適さを生み出す強制換気又は電池駆動換気部品を使用することにより、フィルタ要素は耐久性の点でさらなる利点を得ることもできる。
【0044】
メイン通気フィルタ締結具を使用する場合、同様の部品のファンの入口にフィルタ要素を挿入することによって、さらに高度なろ過を行うことも可能であり、また空気とフィルタの品質を監視するためのセンサによってさらに安全な要素を追加することも可能である。
【0045】
したがって、本発明は、以下の特徴を有する。
【0046】
部品の組み立て、分解、再組み立てを大幅に簡略化することにより、使用の面で重要な役割を果たす。
【0047】
洗浄を大幅に簡素することにより殺菌面で重要な役割を果たす。2つのフィルタバリア間の交差汚染の可能性を低減することにより安全性の面で重要な役割を果たす。
【0048】
取り外し可能なフィルタバリアの取り外しと交換を簡素化し、衛生面で重要な役割を果たす。
【0049】
顔にほとんど馴染まないマスクという問題について解剖学の面から重要な役割を果たす。耐用年数の終わりに容積を減らし、材料を分別することを容易に可能にし、製品の循環経済を生成することにより、リサイクル面で重要な役割を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0050】
本発明に従って得られる二重チャンバマスクの特徴及び利点は、添付した5つの図面において例示的かつ非限定的に例示され、その実施形態の以下の説明によりさらに明確に示されるであろう。
【0051】
図1図1は、二重チャンバ保護マスクの分解斜視図である。
図2図2は、組み立て済みの二重チャンバ保護マスクを示す斜視図である。
図3図3は、組み立て済みの二重チャンバ保護マスクの断面図である。
図4図4は、プレチャンバドームを使用しない仕様での組み立て済みの二重チャンバ保護マスクを示す斜視図である。
図5図5は、分解されたオプションの逆止弁を使用した仕様での組み立て済みの二重チャンバ保護マスクの斜視図である。
図6図6は、オプションの逆止弁とメイン通気フィルタ締結具付きの仕様での組み立て済みの二重チャンバ保護マスクの斜視図である。
図7図7は、オプションの逆止弁と分解されたオプションのメイン通気フィルタ締結具付きの仕様での組み立て済みの二重チャンバ保護マスクの斜視図である。
図8図8は、オプションの強制逆止弁及び強制メインフィルタ締結具付きの仕様での二重チャンバ保護マスクの斜視図である。
図9図9は、分解されたオプションの強制逆止弁と分解されたオプションの強制メインフィルタ締結具付き仕様での組み立て済みの二重チャンバ保護マスクの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0052】
上述した図を参照して、順に説明する。
【0053】
本発明に従って実現しようとする着用可能なマスク(100)、すなわち、呼吸用フィルタリングチャンバ(101)と、飛沫の拡散を防止する離間プレチャンバ(102)と、を備える双方向二重チャンバフィルタリングマスクである。上記マスク(100)は、適切な貫通要素(103)に挿入可能な顔に固定するための部品を除き、分解された状態(図1)及び組み立てられた状態(図2)で図示されている。
【0054】
2つの図から分かるように、二重チャンバマスクは、以下の要素を備える。
【0055】
形状全体にわたって解剖学的方法で形成されたタブ(105)により顔に密着されるようになっており、鼻半ドーム(106)を組み立ての基準点としており、締結具(107)上に存在するビードとともにすべての部品をまとめて締結して飛散防止又は飛沫フィルタ(108)の密封性を高めることを保証するために使用されかつ内孔に対してオフセットされた外周溝を有する、柔軟なプラスチック又はシリコーン材料で作られた解剖学的ベース(104)。
【0056】
この解剖学的ベース(104)はまた、リングナット(109)と呼ばれるコアを有し、これは、製造中に組み込むことができ、又は上記解剖学的ベース(104)に対して抽出可能にすることができ、上記顔密着部品(105)、(106)よりも硬いプラスチック材料で作られている。
【0057】
上記リングナット(109)は、耳の後ろにかけるか、うなじの後ろで結ぶ紐又はゴムバンドによってマスクを顔に固定するのに適合したいくつかの貫通要素(103)をその設計に組み込み、飛散防止フィルタ又は飛沫フィルタ(108)を固定するために必要な固定ペグ(110)を含む。上記ペグ(110)のいくつかは、フィルタ自体(108)の位置決めと一元的なセンタリングにも使用可能である。
【0058】
また、締結具(107)上には、固定用アイレット、及び主迅速結合クリップがあり、同要素(107)を解剖学的ベース(104)に接続するために必要な副迅速結合クリップ用のビードもある。
【0059】
リングナット(109)が解剖学的ベース(104)に組み込まれる場合、2つの材料は、段差、重なり及び/又は鱗状の穴によりオーバーインジェクション中に単一部品のリベットを形成することで、互いに一体化される。
【0060】
置換可能かつ交換可能であり、解剖学的ベース部品(104)上に存在するペグ(110)によって独自の方法で位置付けられ固定されるように適切に穿孔されている、多層不織布又は同様の機能を有する他の材料からなる飛沫フィルタ(108)。上記フィルタは、プレチャンバー(101)の最内壁として機能するとともに、マスク(100)が着用されると顔と一体に形成される第2チャンバ(102)の最外壁として機能する。このようなフィルタ(108)は、汚染されるか使用不能になると安全な方法でこれを除去することを容易にするための1つ又は複数のタブ(111)と、温度及び湿度に反応する使用マーカーとを有し、上記マーカーは、上記フィルタ(108)、(114)が以前に使用され汚染の可能性を示すことをユーザーに知らせるために使用可能である。
【0061】
柔軟なプラスチック材料又は代替的にシリコーン材料からなるプレチャンバドーム(112)は、少なくとも締結具(107)内の接続及び位置決めに必要なタブと、凹部(113)内に固定するための固有のキーを含む少なくともメインフィルタ(114)を配置した後、保護グリッド又はメインフィルタ締結具(115)を挿入するために必要な中央孔(113)と、を有する。このようなプレチャンバドーム(112)は、それ自身のメインフィルタ(114)及び飛沫フィルタ(108)とともに、いわゆるプレチャンバ(101)を形成する機能を有する。
【0062】
メインフィルタ(114)は、多層不織布又は同様の機能を有する他の材料からなり、交換可能であり、プレチャンバドーム(112)の孔(113)内に独自のキーによって正しい方法で配置され、さらにメインフィルタ締結具(115)を介してロックされ、このフィルタ(114)は、汚染又は使用不能となった場合に安全な方法で取り外すことを容易にする1つ又は複数のタブを有している。メインフィルタ(114)は、プレチャンバドーム(112)から安全に取り外すことができ、上記ドーム(112)は柔軟な材料で作られているので、対応するメインフィルタ締結具(115)を容易に取り外すことができる。
【0063】
メインフィルタ(114)を所定位置に保持し密閉するために使用されるプレチャンバドーム部品(112)と接続されるのに必要な迅速結合のためのビードを含むプラスチック材料からなるメインフィルタ締結具(115)。かかるメインフィルタ締結具(115)は、メインフィルタ(114)を予め配置するために必要な固定ペグを含むことができる。
【0064】
プラスチック材料からなる締結具(107)は、汚れに対して更なる密閉度を得るために必要であって、解剖学的ベース部品(104)上に配置されたビードと相互作用する副迅速結合要素を実現するために必要な解剖学的ベース(104)に引っ掛けるための重なりが見える。相対ビードを含む2つの主迅速結合クリップのうちの1つは、その上に存在するアイレットによって解剖学的ベースコンポーネント(104)に上記部品(107)を係合するための主要接続部として機能し、上記締結具(107)は、飛散防止又は飛沫フィルタ(108)を予め配置するために必要な固定ペグ(110)を含むことができ、場合によっては、上記ペグ(116)に対応する座がベース(104)内に得られる。
【0065】
前述の図、特に図3に示すように、本発明に従って実現することを意図した着用可能なマスク、すなわち、組み立てられた形態の、分割された顔面固定部品を除いた代表的な使用形態の二重チャンバ(101)、(102)マスク(100)が図示されている。図から分かるように、二重チャンバ(101)、(102)を有するマスク(100)は、以下の要素から構成される。
【0066】
形成されたタブ(105)、鼻半ドーム(106)、内側の孔に対してオフセットしている外周の溝、及び対応ペグ(110)を有するリングナット(109)として定義された上記のコアのいくつかの詳細が見える、柔軟なプラスチック又はシリコーン材料からなる『解剖学的ベース』(104)、
【0067】
多層不織布又は同様の機能を有する他の材料で作られた飛沫フィルタ(108)、
【0068】
締結具(107)用のタブ及び固定凹部、メインフィルタ(114)を配置するための孔(113)、メインフィルタ締結具(115)を迅速結合で挿入するための対応する溝、一方の側が相対メインフィルタ(114)とプレチャンバードーム(112)とにより形成され、反対側がプレチャンバドーム(112)と液滴フィルタ(108)とにより形成されるいわゆるプレチャンバ(101)、の先に述べた詳細の一部も見える、柔軟なプラスチック又はシリコーン材料からなるプレチャンバドーム(112)。
【0069】
多層不織布又は同様の機能を有する他の材料で作られた、抽出可能かつ取り外し可能なメインフィルタ(114)。
【0070】
迅速結合用ビードの詳細の一部が見える、プラスチック材料からなるメインフィルタ締結具(115)。
【0071】
プレチャンバドーム部品(112)を固定するためのタブと凹部、ベース部品(104)上に配置されたペグ(110)に対応するシート(116)、液滴フィルタ(108)を密封するために必要な内孔にオフセットしたビード、及びアナトミカルベース部品(104)上の重なり、の先に述べた詳細の一部が見える、プラスチック材料からなる締結具(107)。
【0072】
前述の図、特に図4を参照して、これまでに図示した実施形態に代わる実施形態であり、本発明に従って実現されることを意図した着用が可能で、通常あまり厳しくない条件下で使用されるマスク(100)に適用される実施形態、すなわち、ろ過チャンバ(102)のみを備えたものが半組立形態で示される。
【0073】
前述の図、特に図5を参照して、これまでに図示した実施形態に代わる実施形態であり、本発明に従って実現されることを意図した着用が可能で、二重チャンバ(101)、(102)を備えたマスク(100)であって、分解図で表された交換可能なフィルタ(119)を備えた1つ又は複数の逆止弁(117)を挿入することにより、通常より厳しい環境で使用できるものが展開図として示される。
【0074】
図から分かるように、このような代替物は、以下の要素から構成される。
【0075】
先に述べたものとは異なり、1つ又は複数の逆止弁(117)、あるいは後述する同様の機能を持つ代替部品を収容するための1つ又は複数の孔(120)を有する、柔軟なプラスチック又はシリコーン材料からなるプレチャンバドーム(112)、
【0076】
プラスチック材料からなるフランジ(121)と関連するボルト(122)、シリコン又はその他の柔軟な材料からなるプラグ(123)、閉鎖フランジ(124)、不織布などからなる追加のフィルターバルブ(119)、及びフィルターバルブ締結具(125)からなる逆止弁(117)。同様の逆止弁を他の市販のタイプに置き換えることができるため、このような例は純粋に例示と見なされる。
【0077】
前述の図、特に図6及び図7を参照すると、これまでに図示した実施形態に代わる実施形態であり、本発明に従って実現されることを意図した着用が可能な、二重チャンバ(101)、(102)を備えたマスク(100)であって、1つ又は複数の逆止弁(117)及び(118)とメイン通気フィルタ締結具(126)とを挿入することによって、通常より厳しい環境で使用できる使用形態であり、上記要素は、さらに交換可能なフィルタ(127)を備えるものが、順に図示される。
【0078】
図6は、同マスク(100)の組立図である。
【0079】
図7は、メイン通気フィルタ締結具(126)を有する同マスク(100)の分解斜視図である。
【0080】
図から分かるように、このような代替物は、主要構成要素に加えて、以下の要素を有する。
【0081】
孔(120)を有するプレチャンバドーム(112)、
【0082】
プレチャンバドーム(112)上に直接配置された少なくとも1つの先に述べた逆止弁(117)及び別の入口弁(118)、
【0083】
メインフィルタ締結具(115)の代替として装着されるメイン通気フィルタ締結具(126)であって、前の段落で説明した利点を提供することに加えて、置き換えられた部分と同様の機能を実行するもの。上記メイン通気フィルタ締結具(126)は、相対充電式バッテリ(130)を備えたファン(129)、容量性スイッチ(131)、プロセッサを備えた制御ボード(132)、及びセンサを管理するために用いられる無線送信機を収容するプラスチック材料製の主容器(128)を有し、これらは、フィルタ及び空気の品質を監視し、装着された部品の低下を防ぎ、局所的に又は場合によっては人工知能技術を用いた分析のためにデータをクラウド上に送信及び収集することによって交換の必要性を制御/表示するためにオプションとして設計されている。プラスチック材料からなるメイン容器締結具(133)、不織布又は同等の材料からなる通気締結具フィルタ(127)、及び通気締結具フィルタホルダ(134)。
【0084】
前述の図、特に図8及び図9を参照すると、これまでに図示した実施形態に代わる実施形態であり、本発明に従って実現されることを意図した着用が可能な、二重チャンバ(101)、(102)を備えたマスク(100)であって、1つ又は複数の逆止弁(117)及び(118)と通気性のあるメインフィルタ締結具(126)を挿入することによって、通常より厳しい環境で使用できる使用形態であり、つまり外部換気又は遠隔フィルタを備え、逆止弁を備え得、外部換気チューブ又はリモートフィルタと接続するために用いられる継手(135)が挿入されており、ダクト付きメインフィルタ締結具と、取り外し可能で交換可能なフィルター(114)と、強制換気チューブ又はリモートフィルタとの接続に用いられるものを含むものと、が示されている。したがって、それらは順に記載されている。
【0085】
図8は、同マスク(100)の組立図である。
【0086】
図9は、上記継手(135)及び上記ダクト付きメインフィルタ締結具(136)を有する同マスク(100)の分解斜視図である。
【0087】
図から分かるように、このような代替物は、主要な構成要素に加えて、以下の要素からなる。
【0088】
上述の孔(120)を有するプレチャンバドーム(112)、
【0089】
プラスチック製の継手(135)は、上述したように逆止弁を備えている場合がある。上記継ぎ手(135)は、空気の排出を可能にする。上記継手及び上記搭載可能な逆止弁は、市販の部品で置き換えることができるので、この例は、純粋に例示であると見なされる。
【0090】
メインフィルタ締結具(115)の代替として装着されるダクト付きメインフィルタ締結具(136)であって、これは、交換された部品と同様の機能を果たすだけでなく、マスク(100)を外部酸素ダクト、シリンダ、又はリモートフィルタを含む同様の器具に接続できるようにすることで、上記段落で説明した利点を提供するものである。
【産業上の利用可能性】
【0091】
産業上の利用可能性及び変型例
【0092】
本開示の最後に、本発明の二重チャンバ保護マスクは、自動又は半自動の工業生産において、特に単純かつ容易に製造できることを改めて述べておく。
【0093】
材料に関して、二重チャンバ保護マスクは、例えば(したがって、非限定的な例として)、EVA及びHDPEの混合物で製造されてもよいが、本発明の目的から逸脱することなく異なる材料で製造されてもよい。これまでの説明では、合成の容易さと簡潔さのために、当業者に知られている、この種の器具の典型的な美的及び機能的を改良することに関連する、すべてのそれらの構成要素及び共通の操作は、例えば以下のものを含めて、無視されている。
・引っ掛け用クリップの形状及び大きさ
・鼻腔中心化半ドームの形状及び大きさ
・ベース部分の解剖学的な柔軟性のある外形の形状や大きさ
・器具を顔に固定するために使用される弾性バンドのタイプ
・プレチャンバのサイズと形状
・フィルタ及びメインフィルタホルダを含む孔のサイズと形状
・装飾の適用
・目の保護具をデザインに取り入れること
・製造業など、これまで述べてきた衛生的な文脈とは異なる文脈にダブルチャンバマスクを適用させるためのスケール要因
【0094】
最後に、既に何度か述べたように、しかしもう一度繰り返す価値があるように、今述べた発明は、先に述べたものに関してさらなる利点を提供し得るいくつかの変形例に適合させることができる。そのようなさらなる変形例は、それによって本明細書及び添付の特許請求の範囲から明らかなように、本発明から逸脱することなく、当業者によって合理的になされることが可能である。さらに、本発明は部分的に実現されてもよく、また、記載された様々な細部はすべて技術的に同等の要素又は解決策によって置き換えられてもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9