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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-09
(45)【発行日】2024-02-20
(54)【発明の名称】パイプ分岐用カップリングアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   F16L 41/12 20060101AFI20240213BHJP
【FI】
F16L41/12
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022548709
(86)(22)【出願日】2021-02-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-31
(86)【国際出願番号】 KR2021002035
(87)【国際公開番号】W WO2021167351
(87)【国際公開日】2021-08-26
【審査請求日】2022-08-09
(31)【優先権主張番号】10-2020-0019092
(32)【優先日】2020-02-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0043890
(32)【優先日】2020-04-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】522188211
【氏名又は名称】ニュー アジア カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ、サン ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ハン、ドン イル
【審査官】岩瀬 昌治
(56)【参考文献】
【文献】特開平04-083991(JP,A)
【文献】韓国公開実用新案第20-2007-0000842(KR,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 41/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
流入流体の分岐のための分岐ホールが形成された流入パイプと、前記分岐ホールを介して分岐した流体が流れるように前記流入パイプと連通した分岐パイプと、前記流入パイプと前記分岐パイプを相互連結するカプラーと、を含むカップリングアセンブリにおいて、
前記カプラーには、前記分岐ホールを貫通して前記流入パイプの内部に挿入される延長部が形成されるが、
前記延長部の内径は、前記流入パイプの内径と同じであるか、または前記流入パイプの内径よりも大きく形成され
前記流入パイプの内周面には、前記延長部の挿入方向に沿って形成されるが、前記分岐ホールと同じサイズの内径を有する挿入溝が形成されるカップリングアセンブリ。
【請求項2】
前記延長部の外周面には、前記分岐ホールの内周面に支持される支持面が形成される請求項1に記載のカップリングアセンブリ。
【請求項3】
前記延長部の外径は、前記流入パイプの内径よりも大きく形成され、
前記分岐ホールの内径は、前記延長部の外径と同じサイズに形成される請求項2に記載のカップリングアセンブリ。
【請求項4】
前記挿入溝には、前記支持面が挿入支持される請求項に記載のカップリングアセンブリ。
【請求項5】
前記カプラーには、前記流入パイプの外周面の周りを加圧する補強台が形成される請求項に記載のカップリングアセンブリ。
【請求項6】
前記補強台には、前記流入パイプの外周面の周りを加圧する加圧面が形成されるが、
前記加圧面の両側には、前記流入パイプの半径方向に突出した支持壁が形成される請求項に記載のカップリングアセンブリ。
【請求項7】
前記支持面は、前記流入パイプの半径方向に対向配置され、前記挿入溝に挿入支持される第1支持面と、前記流入パイプの軸方向に対向配置され、前記分岐ホールの内周面に密着支持される第2支持面と、を含む請求項に記載のカップリングアセンブリ。
【請求項8】
前記第1支持面と前記第2支持面は、一体に延びて形成される請求項に記載のカップリングアセンブリ。
【請求項9】
前記第1支持面と前記第2支持面は、互いに離隔して配置される請求項に記載のカップリングアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パイプ分岐用カップリングアセンブリに関するものであって、より具体的には、組立工数を低減させることができ、構成が簡略化され、施工コストを削減することができ、スプリンクラーに流体を供給する分岐パイプ内部の流量増加のために流入パイプに形成された分岐ホールの直径が増加する場合にも、分岐する流体の漏れを効果的に防止できるパイプ分岐用カップリングアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、ビルや共同住宅などの建築物の各階には、その天井の周囲に火災発生時に火災を感知して高圧の流体を自動散水することによって、火災を早期に鎮圧するためのセンサを備えたスプリンクラーが設けられる。
【0003】
このために外部から流体を供給するメインパイプが設けられ、このようなメインパイプに多数のスプリンクラーが設けられる流入パイプが連通して設置され、流入パイプには、スプリンクラーに流体を供給するための分岐パイプが設けられる。
【0004】
但し、従来の場合、流入パイプと分岐パイプを連通して設置するために流入パイプに形成された分岐ホールに分岐パイプを溶接する方式で設けるか、または分岐が形成されたT型パイプに流入パイプと分岐パイプをそれぞれ設置する方式で相互流体連通させたが、このような方式は、組立工数が多く、部品数が多く、施工コストに無駄が生じるという問題があった。
【0005】
また、スプリンクラーに供給される流体の流量増加のために流入パイプに形成された分岐ホールの直径を増加させる場合、流体が漏れるという問題もあった。
【0006】
したがって、前述の問題についての改善が必要な実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明で解決しようとする技術的課題は、組立工数を低減させることができ、構成が簡略化され、施工コストを削減することができるパイプ分岐用カップリングアセンブリを提供することを目的とする。
【0008】
また、スプリンクラーに流体を供給する分岐パイプ内部の流量増加のために流入パイプに形成される分岐ホールの直径が増加する場合にも、分岐する流体の漏れを効果的に防止できるパイプ分岐用カップリングアセンブリを提供することを目的とする。
【0009】
本発明で解決しようとする技術的課題は、ここに限定されず、言及されていない他の技術的課題は、以下の記載から通常の技術者に明確に理解されることができるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述の技術的課題を解決するための本発明によるカップリングアセンブリは、流入流体の分岐のための分岐ホールが形成された流入パイプと、前記分岐ホールを介して分岐した流体が流れるように前記流入パイプと連通した分岐パイプと、前記流入パイプと前記分岐パイプを相互連結するカプラーと、を含むカップリングアセンブリにおいて、前記カプラーには、前記分岐ホールを貫通して前記流入パイプの内部に挿入される延長部が形成されるが、前記延長部の内径は、前記流入パイプの内径と同じであるか、または前記流入パイプの内径よりも大きく形成される。
【0011】
このとき、前記延長部の外周面には、前記分岐ホールの内周面に支持される支持面が形成され得る。
【0012】
このとき、前記延長部の外径は、前記流入パイプの内径よりも大きく形成され、前記分岐ホールの内径は、前記延長部の外径と同じサイズに形成され得る。
【0013】
このとき、前記流入パイプの内周面には、前記延長部の挿入方向に沿って形成されるが、前記分岐ホールと同じサイズの内径を有する挿入溝が形成され得る。
【0014】
このとき、前記挿入溝には、前記支持面が挿入支持されることができる。
【0015】
このとき、前記カプラーには、前記流入パイプの外周面の周りを加圧する補強台が形成され得る。
【0016】
このとき、前記補強台には、前記流入パイプの外周面の周りを加圧する加圧面が形成されるが、前記加圧面の両側には、前記流入パイプの半径方向に突出した支持壁が形成され得る。
【0017】
このとき、前記流入パイプの内周面には、前記延長部の挿入方向に沿って形成されるが、前記分岐ホールと同じサイズの内径を有する挿入溝が形成され得る。
【0018】
このとき、前記挿入溝には、前記支持面が挿入支持されることができる。
【0019】
このとき、前記支持面は、前記流入パイプの半径方向に対向配置され、前記挿入溝に挿入支持される第1支持面と、前記流入パイプの軸方向に対向配置され、前記分岐ホールの内周面に密着支持される第2支持面と、を含み得る。
【0020】
このとき、前記第1支持面と前記第2支持面は、一体に延びて形成され得る。
【0021】
このとき、前記第1支持面と前記第2支持面は、互いに離隔して配置され得る。
【0022】
このとき、前記カプラーには、前記流入パイプの外周面の周りを加圧する補強台が形成され得る。
【0023】
このとき、前記補強台には、前記流入パイプの外周面の周りを加圧する加圧面が形成されるが、前記加圧面の両側には、前記流入パイプの半径方向に突出した支持壁が形成され得る。
【発明の効果】
【0024】
前述の構成を有する本発明のパイプ分岐用カップリングアセンブリは、流入パイプにカプラーを締結する方式で施工が可能であるため、組立工数の低減および施工コストが削減されるだけでなく、流入パイプの内部に挿入される延長部が形成されるため、流入パイプに形成される分岐ホールの直径が増加する場合にも、分岐する流体の漏れを効果的に防止できる。
【0025】
特に、UL(Underwriters Laboratories)基準によると、流入パイプと同じ内径を有する分岐パイプを使用するためには、流入パイプから分岐する部分における内径が流入パイプと同じに形成されなければならないが、前述したように、カプラーに形成される延長部の内径が流入パイプの内径と同じであるか、または流入パイプの内径よりも大きく形成されるため、流入パイプと同じ内径を有する分岐パイプを使用できる。
【0026】
本発明の効果は、前述の効果に限定されるものではなく、本発明の詳細な説明または特許請求の範囲に記載された発明の構成から推論可能なすべての効果を含むものと理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の一実施形態によるカップリングアセンブリの斜視図である。
【0028】
図2】本発明の一実施形態によるカップリングアセンブリが締結される流入パイプを示す斜視図である。
【0029】
図3】本発明の一実施形態によるカップリングアセンブリの正面図である。
【0030】
図4】本発明の一実施形態によるカップリングアセンブリの分解斜視図である。
【0031】
図5】本発明の一実施形態によるカップリングアセンブリの断面図であって、流入パイプの半径方向に沿って切断した状態を示す図面である。
図6】本発明の一実施形態によるカップリングアセンブリの断面図であって、流入パイプの軸方向に沿って切断した状態を示す図面である。
【0032】
図7】本発明の一実施形態によるカップリングアセンブリの補強台の断面図である。
【0033】
図8】本発明の他の実施形態によるカップリングアセンブリが締結される流入パイプを示す斜視図である。
【0034】
図9】本発明の他の実施形態によるカップリングアセンブリの正面図である。
【0035】
図10】本発明の他の実施形態によるカップリングアセンブリの分解斜視図である。
【0036】
図11】本発明の他の実施形態によるカップリングアセンブリを流入パイプの半径方向に沿って切断した状態を示す断面図である。
【0037】
図12】本発明の他の実施形態によるカップリングアセンブリを流入パイプの軸方向に沿って切断した状態を示す断面図である。
【0038】
図13】本発明のまた他の実施形態によるカップリングアセンブリの正面図である。
【0039】
図14】本発明のまた他の実施形態によるカップリングアセンブリの分解斜視図である。
【0040】
図15】本発明のまた他の実施形態によるカップリングアセンブリを流入パイプの半径方向に沿って切断した状態を示す断面図である。
図16】本発明のまた他の実施形態によるカップリングアセンブリを流入パイプの半径方向に沿って切断した状態を示す断面図である。
【0041】
図17】本発明のまた他の実施形態によるカップリングアセンブリを流入パイプの軸方向に沿って切断した状態を示す断面図である。
【0042】
図18】本発明のまた他の実施形態によるカップリングアセンブリの正面図である。
【0043】
図19】本発明のまた他の実施形態によるカップリングアセンブリの分解斜視図である。
【0044】
図20】本発明のまた他の実施形態によるカップリングアセンブリを流入パイプの半径方向に沿って切断した状態を示す断面図である。
図21】本発明のまた他の実施形態によるカップリングアセンブリを流入パイプの半径方向に沿って切断した状態を示す断面図である。
【0045】
図22】本発明のまた他の実施形態によるカップリングアセンブリを流入パイプの軸方向に沿って切断した状態を示す断面図である。
【0046】
図23】本発明のまた他の実施形態によるカップリングアセンブリの正面図である。
【0047】
図24】本発明のまた他の実施形態によるカップリングアセンブリの分解斜視図である。
【0048】
図25】本発明のまた他の実施形態によるカップリングアセンブリを流入パイプの半径方向に沿って切断した状態を示す断面図である。
図26】本発明のまた他の実施形態によるカップリングアセンブリを流入パイプの半径方向に沿って切断した状態を示す断面図である。
【0049】
図27】本発明のまた他の実施形態によるカップリングアセンブリを流入パイプの軸方向に沿って切断した状態を示す断面図である。
【0050】
図28】本発明のまた他の実施形態によるカップリングアセンブリの補強台の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0051】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施形態について、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。本発明は、様々な異なる形態で具現でき、ここで説明する実施形態に限定されない。図面で本発明を明確に説明するために説明と関係のない部分は省略し、明細書全体を通して同一または類似の構成要素については、同一の参照符号を付けた。
【0052】
本明細書において、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載した特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品、またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであり、1つまたは複数の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品、またはこれらを組み合わせたものの存在または付加の可能性を予め排除しないものと理解されるべきである。
【0053】
図1は、本発明の一実施形態によるカップリングアセンブリの斜視図であり、図2は、本発明の一実施形態によるカップリングアセンブリが締結される流入パイプを示す斜視図であり、図3は、本発明の一実施形態によるカップリングアセンブリの正面図であり、図4は、本発明の一実施形態によるカップリングアセンブリの分解斜視図であり、図5および図6は、本発明の一実施形態によるカップリングアセンブリの断面図であって、図5は、流入パイプの半径方向に沿って切断した状態を示す図面であり、図6は、流入パイプの軸方向に沿って切断した状態を示す図面であり、図7は、本発明の一実施形態によるカップリングアセンブリの補強台の断面図である。
【0054】
以下、図1図7に示す構成を参照して説明する。
【0055】
図1に示されるように、本発明によるカップリングアセンブリは、流入流体の分岐のための分岐ホール11が形成された流入パイプ10と、分岐ホール11を介して分岐した流体が流れるように流入パイプ10と連通した分岐パイプ20と、流入パイプ10と分岐パイプ20を相互連結するカプラー100と、を含むカップリングアセンブリにおいて、カプラー100には、分岐ホール11を貫通して流入パイプ10の内部に挿入される延長部110が形成されるが、このような延長部110の内径CIDは、流入パイプ10の内径PIDと同じサイズに形成される。
【0056】
すなわち、流入パイプ10に単純にカプラー100を締結する方式で施工が可能であるため、組立工数の低減および施工コストが削減される。
【0057】
また、UL(Underwriters Laboratories)基準に応じて流入パイプ10と同じ内径を有する分岐パイプ20を使用するためには、流入パイプ10から分岐する部分における内径が流入パイプ10と同じに形成されなければならず、前述したように、カプラー100に形成される延長部110の内径CIDが流入パイプ10の内径PIDと同じサイズに形成されるため、流入パイプ10と同じ内径を有する分岐パイプ20を使用できる。
【0058】
このようなカプラー100には、流入パイプ10を中心に流入パイプ10の上部に配置され、分岐パイプ20が連結される第1部分と、流入パイプ10の下部に配置され、第1部分と締結される第2部分が備えられる。
【0059】
これらの第1部分と第2部分が流入パイプ10の上部と下部に配置された状態で相互固定されるように、固定部材が貫通するフランジ130が形成される。固定部材は、ボルト、ナットなどの固定部材を使用できるが、第1部分と第2部分を相互固定できる構成であれば、どのような構成でも使用が可能である。
【0060】
また、第2部分は、流入パイプ10の外周面を加圧する支持突起140が形成され得、これらの支持突起140は、カプラー100の装着後に外力が印加される場合にも、カプラー100が流入パイプ10の周りの方向に沿って回転しないように支持することになる。支持突起140は、流入パイプ10の周りの方向に沿って、または流入パイプ10の軸方向に沿って互いに分離された複数の支持突起140で構成され得る。
【0061】
流入パイプ10とカプラー100との間には、弾性材質のガスケットが備えられ得、これらのガスケットは、カプラー100の装着時に固定部材を通じた締結力によって加圧されながら、流体の漏れを効果的に防止する。
【0062】
このとき、延長部110の外周面には、流入パイプ10の内周面によって支持される支持面111が形成され得る。すなわち、カプラー100の装着時に、延長部110は、分岐ホール11を貫通して流入パイプ10の内部に配置されるが、延長部110の外周面に支持面111が形成されると、流入パイプ10の内周面と延長部110の外周面が相互密着支持される。
【0063】
すなわち、カプラー100が取り付けられた部分では、流入パイプ10の軸方向に沿って流れる流体の流れと分岐パイプ20に分岐するように流入パイプ10の半径方向に沿って流れる流体の流れが形成され、前述したように、延長部110の外周面に支持面111が形成されると、流入パイプ10の内周面と延長部110の外周面が相互密着支持されながら、このような流体の流れを妨げないようになり、流体が円滑に流れるようになる。
【0064】
このとき、延長部110の外径CODは、流入パイプ10の内径PIDよりも大きく形成される。前述したように、延長部110の内径CIDは、流入パイプ10の内径PIDと同じに形成され、このような延長部110は、カプラー100に外力が印加される場合でも、これを効果的に支持できるように所定の厚さを有するため、延長部110の外径CODは、流入パイプ10の内径PIDよりも大きく形成される。
【0065】
また、分岐ホール11の内径HIDは、延長部110の外径CODと同じサイズに形成され得る。このように構成すると、延長部110を分岐ホール11に挿入する際に、延長部110の外周面と分岐ホール11の内周面が相互密着支持されながら、これらの間に流体が漏れるのを効果的に防止でき、作業者は、このような延長部110を分岐ホール11に挿入する方式で簡単にこれらを定位置に設置できるため、容易かつ迅速な設置が可能になる。
【0066】
このように分岐ホール11の内径HIDが延長部110の外径CODと同じサイズに形成されるように、作業者は、延長部110の外径CODと同じサイズを有する工具を用いて流入パイプ10の外周面に穴あけする方式で分岐ホール11を形成する。
【0067】
このとき、流入パイプ10の内周面には、延長部110の挿入方向に沿って形成されるが、分岐ホール11と同じサイズの内径を有する挿入溝12が形成され得る。作業者は、分岐ホール11を形成するために延長部110の外径CODと同じサイズを有する工具を用いて流入パイプ10の外周面に穴あけすることになり、流入パイプ10の上面に分岐ホール11が形成されても引き続き穴あけを進行することになり、最終的に流入パイプ10の側面に配置された内周面部分に延長部110が挿入される挿入溝12が形成されるまで穴あけを進行することになる。
【0068】
すなわち、図5に示されるように、流入パイプ10の内径PIDと延長部110の内径CIDは、同じサイズに形成されるため、流入パイプ10の内部を流れる流体が分岐パイプ20に分岐する部分である延長部110における瞬間流量が流入パイプ10を流れる流体の瞬間流量と同じに形成されるため、流入パイプ10と同じサイズの内径を有する分岐パイプ20を使用するためにUL基準で要求する条件を満足させることができる。
【0069】
また、流入パイプ10の内径PIDよりも大きい内径を有する延長部110が挿入されるため、流体の漏れを効果的に防止し、安定的な支持構造を確保するために延長部110が流入パイプ10の上面を貫通した状態で流入パイプ10の側面に形成される挿入溝12に安着するように構成するものである。すなわち、これらの挿入溝12には、延長部110に形成された支持面111が挿入支持されるものである。
【0070】
このとき、延長部110の断面の形状は、流入パイプ10と同じ円周を有する形状から一部が除去された形状に形成される。すなわち、延長部110が流入パイプ10に挿入された状態で流入パイプ10の軸方向に沿って流れる流体に対して抵抗として作用しない形状に形成されることが好ましく、図5に示されるように、流入パイプ10の挿入溝12に挿入される部分を除いた残りの部分を除去するものである。
【0071】
このように構成すると、流入パイプ10内部の流体の流れが円滑になるだけでなく、延長部110が流入パイプ10に形成された挿入溝12によって支持されるため、カプラー100の安定的な支持が可能になる。
【0072】
このとき、カプラー100には、流入パイプ10の外周面の周りを加圧する補強台120が形成され得る。前述のガスケットには、流入パイプ10の外周面に密着する面積が増加するように、流入パイプ10の軸方向に沿って延長される延長リブが形成され、カプラー100に形成された補強台120は、このような延長リブを加圧して流体の漏れを効果的に防止している。
【0073】
このために、補強台120には、流入パイプ10の外周面の周りを加圧する加圧面121が形成され、前述の延長リブを加圧するように構成される。さらに、補強台120に形成された加圧面121の両側には、流入パイプ10の半径方向に突出した支持壁121aが形成され得る。すなわち、図7に示されるように、加圧面121の上部には、これらの支持壁121aが形成されていないため、カプラー100の装着時に加圧面121の上部が流入パイプ10の外周面に接触するまでガスケットを加圧することができるため、分岐ホール11のサイズが流入パイプ10の内径PIDよりも大きく形成されても、流体の漏れを効果的に防止できる。
【0074】
このような加圧面121の両側には、流入パイプ10の半径方向に突出した支持壁121aが形成され得る。すなわち、カプラー100の装着時に支持壁121aが形成された部分は、これらの支持壁121aが流入パイプ10の外周面に接触するまでのみガスケットを加圧することになる。このとき、支持壁121aは、流体の流れによる圧力の印加時にも、ガスケットの延長リブを支持してガスケットが外部に離脱することを防止するだけでなく、延長リブの外部露出を防止し、ガスケットの耐久性の低下を効果的に防止する。
【0075】
すなわち、加圧面121の上部には、支持壁121aが形成されていないため、ガスケットを十分に加圧して分岐ホール11周辺の流体の漏れを効果的に防止し、加圧面121の両側には、支持壁121aが形成されてガスケットの加圧の程度は一部減少できるが、分岐ホール11から一定距離離隔した部分であるため、このように加圧の程度が減少した状態でも、流体の漏れを効果的に防止できるだけでなく、ガスケットの離脱防止およびガスケットの外部露出を効果的に防止できる。
【0076】
図8は、本発明の他の実施形態によるカップリングアセンブリが締結される流入パイプを示す斜視図であり、図9は、本発明の他の実施形態によるカップリングアセンブリの正面図であり、図10は、本発明の他の実施形態によるカップリングアセンブリの分解斜視図であり、図11は、本発明の他の実施形態によるカップリングアセンブリを流入パイプの半径方向に沿って切断した状態を示す断面図であり、図12は、本発明の他の実施形態によるカップリングアセンブリを流入パイプの軸方向に沿って切断した状態を示す断面図である。
【0077】
図1に示されるように、本発明によるカップリングアセンブリは、流体が流入する流入パイプ10と、分岐した流体が流れるように流入パイプ10と連通した分岐パイプ20と、流入パイプ10と分岐パイプ20を相互連結するカプラー100と、を含む。このような流入パイプ10には、図8に示されるように、流入流体の分岐のための分岐ホール11が形成される。
【0078】
すなわち、流入パイプ10に流入した流体は、分岐ホール11を介してカプラー100を経由して分岐パイプ20に流れるようになる。
【0079】
図9および図10に示されるように、カプラー100には、分岐ホール11を貫通して流入パイプ10の内部に挿入される延長部110が形成される。
【0080】
このとき、このような延長部110の内径CIDは、流入パイプ10の内径PIDと同じであるか、または図11に示されるように、流入パイプ10の内径PIDよりも大きく形成され得る。
【0081】
すなわち、流入パイプ10に単純にカプラー100を締結する方式で施工が可能であるため、組立工数の低減および施工コストが削減される。
【0082】
また、UL(Underwriters Laboratories)基準に応じて流入パイプ10と同じ内径を有する分岐パイプ20を使用するためには、流入パイプ10から分岐する部分における内径が流入パイプ10と同じに形成されなければならず、前述したように、カプラー100に形成される延長部110の内径CIDが流入パイプ10の内径PIDと同じサイズに形成されるため、流入パイプ10と同じ内径を有する分岐パイプ20を使用できる。
【0083】
さらに、図11に示されるように、延長部110の内径CIDを流入パイプ10の内径PIDよりも大きく形成することも可能であり、このように構成すると、UL基準を満足させるだけでなく、分岐する流体がより円滑に流れるようになり、分岐パイプ20の内部に十分な流量を確保できる。
【0084】
これらの第1部分と第2部分が流入パイプ10の上部と下部に配置された状態で相互固定されるように固定部材が貫通するフランジ130が形成される。固定部材は、ボルト、ナットなどの固定部材を使用できるが、第1部分と第2部分を相互固定できる構成であれば、どのような構成でも使用が可能である。あるいは、流入パイプ10の上部には、図9のように第1部分を配置し、流入パイプ10の下部には、Uボルトなどの固定部材を用いて第1部分を固定することも可能である。
【0085】
また、第2部分には、流入パイプ10の外周面を加圧する支持突起が形成され得、これらの支持突起は、カプラー100の装着後に外力が印加される場合にも、カプラー100が流入パイプ10の周りの方向に沿って回転しないように支持することになる。支持突起は、流入パイプ10の周りの方向に沿って、または流入パイプ10の軸方向に沿って互いに分離された複数の支持突起で構成され得る。
【0086】
流入パイプ10とカプラー100との間には、弾性材質のガスケットが備えられ得、これらのガスケットは、カプラー100の装着時に固定部材を通じた締結力によって加圧されながら流体の漏れを効果的に防止する。
【0087】
このとき、図10に示されるように、延長部110の外周面には、分岐ホール11の内周面によって支持される支持面111が形成され得る。すなわち、カプラー100が取り付けられた部分では、流入パイプ10の軸方向に沿って流れる流体の流れと分岐パイプ20に分岐するように流入パイプ10の半径方向に沿って流れる流体の流れが形成され、前述したように、延長部110の外周面に支持面111が形成されると、これらの支持面111と分岐ホール11の内周面が相互密着支持されながら、分岐する流体の漏れを効果的に防止できる。
【0088】
このとき、延長部110の外径CODは、流入パイプ10の内径PIDよりも大きく形成される。前述したように、延長部110の内径CIDは、流入パイプ10の内径PIDと同じであるか、または流入パイプ10の内径PIDよりも大きく形成され、このような延長部110は、カプラー100に外力が印加される場合でも、これを効果的に支持できるように所定の厚さを有するため、延長部110の外径CODは、流入パイプ10の内径PIDよりも大きく形成される。
【0089】
また、分岐ホール11の内径HIDは、延長部110の外径CODと同じサイズに形成され得る。このように構成すると、延長部110を分岐ホール11に挿入する際に、延長部110の外周面と分岐ホール11の内周面が相互密着支持されながら、これらの間に流体が漏れることを効果的に防止でき、作業者は、このような延長部110を分岐ホール11に挿入する方式で簡単にこれらを定位置に設置できるため、容易かつ迅速な設置が可能になる。
【0090】
このように分岐ホール11の内径HIDが延長部110の外径CODと同じサイズに形成されるように、作業者は、延長部110の外径CODと同じサイズを有する工具を用いて流入パイプ10の外周面に穴あけする方式で分岐ホール11を形成する。
【0091】
このとき、流入パイプ10の内周面には、延長部110の挿入方向に沿って形成されるが、分岐ホール11と同じサイズの内径を有する挿入溝12が形成され得る。作業者は、分岐ホール11を形成するために延長部110の外径CODと同じサイズを有する工具を用いて流入パイプ10の外周面に穴あけすることになり、流入パイプ10の上面に分岐ホール11が形成されても、引き続き穴あけを進行することになり、最終的に流入パイプ10の半径方向の側面に配置された内周面の部分に延長部110が挿入される挿入溝12が形成されるまで穴あけを進行することになる。このとき、穴あけのための工具の中心軸が流入パイプ10の中心軸と交差するように配置された状態で穴あけを進行することになり、穴あけ過程でこのような配置状態が安定的に維持されるように、流入パイプ10の両端をしっかりと締結した状態で流入パイプ10に穴あけすることになる。
【0092】
すなわち、延長部110の内径CIDが流入パイプ10の内径PIDと同じであるか、または図11に示されるように、流入パイプ10の内径PIDよりも大きく形成されるため、流入パイプ10の内部を流れる流体が分岐パイプ20に分岐する部分である延長部110における瞬時流量が流入パイプ10を流れる流体の瞬間流量と同じであるか、または場合によってより大きく形成されるため、流入パイプ10と同じサイズの内径を有する分岐パイプ20を使用するためにUL基準で要求する条件を満足させることができる。
【0093】
また、延長部110が流入パイプ10に形成された分岐ホール11を貫通した状態で挿入溝12に挿入支持されるため、流体の漏れを効果的に防止し、安定的な支持構造を確保できる。
【0094】
このとき、延長部110の断面の形状は、流入パイプ10と同じ円周を有する形状から一部が除去された形状に形成される。すなわち、延長部110が流入パイプ10に挿入された状態で流入パイプ10の軸方向に沿って流れる流体に対して抵抗として作用しない形状に形成されることが好ましく、図11に示されるように、流入パイプ10の挿入溝12に挿入される部分を除いた残りの部分を除去するものである。
【0095】
このように構成すると、流入パイプ10内部の流体の流れが円滑になるだけでなく、延長部110が流入パイプ10に形成された挿入溝12によって支持されるため、カプラー100の安定的な支持が可能になる。
【0096】
このとき、支持面111は、流入パイプ10の半径方向に対向配置され、挿入溝12に挿入支持される第1支持面と、流入パイプ10の軸方向に対向配置され、分岐ホール11の内周面に密着支持される第2支持面と、を含み得る。
【0097】
すなわち、流入パイプ10と分岐パイプ20がカプラー100を介して相互固定された後に、分岐パイプ20には、様々な方向に外力が印加される。特に、UL認証過程においては、分岐パイプ20に外力を印加するが、流入パイプ10の軸方向と同じ方向に分岐パイプ20に外力を印加したり、流入パイプ10の外周面と接する接線方向に分岐パイプ20に外力を印加することになるが、前述したように、流入パイプ10の半径方向に対向配置され、挿入溝12に挿入支持される第1支持面が形成されると、流入パイプ10の外周面と接する接線方向に分岐パイプ20に外力が印加される場合でも、安定的な支持が可能になり、流入パイプ10の軸方向に対向配置され、分岐ホール11の内周面に密着支持される第2支持面が形成されると、流入パイプ10の軸方向と同じ方向に分岐パイプ20に外力が印加される場合にも、安定的な支持が可能になる。
【0098】
これらの第1支持面と第2支持面は、一体に延びて形成され得、このように構成すると、これらの第1支持面と第2支持面が分岐ホール11の内周面と挿入溝12に連続的に密着するため、分岐する際に流体の漏れを効果的に防止できる。
【0099】
このとき、図12に示されるように、カプラー100には、流入パイプ10の外周面の周りを加圧する補強台120が形成され得る。前述のガスケットには、流入パイプ10の外周面に密着する面積が増加するように、流入パイプ10の軸方向に沿って延長される延長リブが形成され、カプラー100に形成された補強台120は、このような延長リブを加圧して流体の漏れを効果的に防止している。このような補強台120の詳細な構造については後述する。
【0100】
図13は、本発明のまた他の実施形態によるカップリングアセンブリの正面図であり、図14は、本発明のまた他の実施形態によるカップリングアセンブリの分解斜視図であり、図15および図16は、本発明のまた他の実施形態によるカップリングアセンブリを流入パイプの半径方向に沿って切断した状態を示す断面図であり、図17は、本発明のまた他の実施形態によるカップリングアセンブリを流入パイプの軸方向に沿って切断した状態を示す断面図である。
【0101】
図13および図14に示されるように、カプラー100には、分岐ホール11を貫通して流入パイプ10の内部に挿入される延長部110が形成される。
【0102】
このとき、図15に示されるように、このような延長部110の内径CIDは、流入パイプ10の内径PIDと同じであるか、または図16に示されるように、流入パイプ10の内径PIDよりも大きく形成され得る。
【0103】
すなわち、前述したように、流入パイプ10に単純にカプラー100を締結する方式で施工が可能であるため、組立工数の低減および施工コストが削減され、また、UL(Underwriters Laboratories)基準に応じて流入パイプ10と同じ内径を有する分岐パイプ20を使用するためには、流入パイプ10から分岐する部分における内径が流入パイプ10と同じに形成されなければならず、カプラー100に形成される延長部110の内径CIDが流入パイプ10の内径PIDと同じであるか、または流入パイプ10の内径PIDよりも大きく形成されるため、流入パイプ10と同じ内径を有する分岐パイプ20を使用してもUL基準を満足させるだけでなく、分岐する流体がより円滑に流れるようになり、分岐パイプ20の内部に十分な流量を確保できる。
【0104】
このとき、延長部110の外径CODは、流入パイプ10の内径PIDよりも大きく形成され、分岐ホール11の内径HIDは、延長部110の外径CODと同じサイズに形成され、このような構成は、前述した実施形態と同様の構成を有する。
【0105】
また、前述したように、流入パイプ10の内周面には、延長部110の挿入方向に沿って形成されるが、分岐ホール11と同じサイズの内径を有する挿入溝12が形成され、延長部110が流入パイプ10に形成された分岐ホール11を貫通した状態で挿入溝12に挿入支持されるため、流体の漏れを効果的に防止し、安定的な支持構造を確保できる。
【0106】
このとき、支持面111は、流入パイプ10の半径方向に対向配置され、挿入溝12に挿入支持される第1支持面と、流入パイプ10の軸方向に対向配置され、分岐ホール11の内周面に密着支持される第2支持面と、を含むが、これらの第1支持面と第2支持面は、互いに離隔して配置され得、このように構成すると、分岐パイプ20に様々な方向に外力が印加されても安定的な支持が可能であるだけでなく、延長部110の重量が減少して軽量化が可能になる。
【0107】
さらに、図17に示されるように、カプラー100には、流入パイプ10の外周面の周りを加圧する補強台120が形成され、このような構成は、前述した実施形態と同様の構成を有する。
【0108】
図18は、本発明のまた他の実施形態によるカップリングアセンブリの正面図であり、図19は、本発明のまた他の実施形態によるカップリングアセンブリの分解斜視図であり、図20および図21は、本発明のまた他の実施形態によるカップリングアセンブリを流入パイプの半径方向に沿って切断した状態を示す断面図であり、図22は、本発明のまた他の実施形態によるカップリングアセンブリを流入パイプの軸方向に沿って切断した状態を示す断面図である。
【0109】
図18および図19に示されるように、カプラー100には、分岐ホール11を貫通して流入パイプ10の内部に挿入される延長部110が形成される。
【0110】
このとき、図20に示されるように、このような延長部110の内径CIDは、流入パイプ10の内径PIDと同じであるか、または図21に示されるように、流入パイプ10の内径PIDよりも大きく形成され得る。
【0111】
すなわち、前述したように、流入パイプ10に単純にカプラー100を締結する方式で施工が可能であるため、組立工数の低減および施工コストが削減され、また、UL(Underwriters Laboratories)基準に応じて流入パイプ10と同じ内径を有する分岐パイプ20を使用するためには、流入パイプ10から分岐する部分における内径が流入パイプ10と同じに形成されなければならず、カプラー100に形成される延長部110の内径CIDが流入パイプ10の内径PIDと同じであるか、または流入パイプ10の内径PIDよりも大きく形成されるため、流入パイプ10と同じ内径を有する分岐パイプ20を使用してもUL基準を満足させるだけでなく、分岐する流体がより円滑に流れるようになり、分岐パイプ20の内部に十分な流量を確保できる。
【0112】
このとき、延長部110の外径CODは、流入パイプ10の内径PIDよりも大きく形成され、分岐ホール11の内径HIDは、延長部110の外径CODと同じサイズに形成され、このような構成は、前述した実施形態と同様の構成を有する。
【0113】
また、前述したように、流入パイプ10の内周面には、延長部110の挿入方向に沿って形成されるが、分岐ホール11と同じサイズの内径を有する挿入溝12が形成され、延長部110が流入パイプ10に形成された分岐ホール11を貫通した状態で挿入溝12に挿入支持されるため、流体の漏れを効果的に防止し、安定的な支持構造を確保できる。
【0114】
このとき、支持面111は、流入パイプ10の半径方向に対向配置され、挿入溝12に挿入支持される第1支持面と、流入パイプ10の軸方向に対向配置され、分岐ホール11の内周面に密着支持される第2支持面と、を含むが、これらの第1支持面と第2支持面は、一体に延びて形成され得、このように構成すると、これらの第1支持面と第2支持面が分岐ホール11の内周面と挿入溝12に連続的に密着するため、分岐する際に流体の漏れを効果的に防止できる。
【0115】
さらに、図22に示されるように、カプラー100には、流入パイプ10の外周面の周りを加圧する補強台120が形成され、このような構成は、前述した実施形態と同様の構成を有する。
【0116】
図23は、本発明のまた他の実施形態によるカップリングアセンブリの正面図であり、図24は、本発明のまた他の実施形態によるカップリングアセンブリの分解斜視図であり、図25および図26は、本発明のまた他の実施形態によるカップリングアセンブリを流入パイプの半径方向に沿って切断した状態を示す断面図であり、図27は、本発明のまた他の実施形態によるカップリングアセンブリを流入パイプの軸方向に沿って切断した状態を示す断面図である。
【0117】
図23および図24に示されるように、カプラー100には、分岐ホール11を貫通して流入パイプ10の内部に挿入される延長部110が形成される。
【0118】
このとき、図25に示されるように、このような延長部110の内径CIDは、流入パイプ10の内径PIDと同じであるか、または図26に示されるように、流入パイプ10の内径PIDよりも大きく形成され得る。
【0119】
すなわち、前述したように、流入パイプ10に単純にカプラー100を締結する方式で施工が可能であるため、組立工数の低減および施工コストが削減され、また、UL(Underwriters Laboratories)基準に応じて流入パイプ10と同じ内径を有する分岐パイプ20を使用するためには、流入パイプ10から分岐する部分における内径が流入パイプ10と同じに形成されなければならず、カプラー100に形成される延長部110の内径CIDが流入パイプ10の内径PIDと同じであるか、または流入パイプ10の内径PIDよりも大きく形成されるため、流入パイプ10と同じ内径を有する分岐パイプ20を使用してもUL基準を満足させるだけでなく、分岐する流体がより円滑に流れるようになり、分岐パイプ20内部に十分な流量を確保できる。
【0120】
このとき、延長部110の外径CODは、流入パイプ10の内径PIDよりも大きく形成され、分岐ホール11の内径HIDは、延長部110の外径CODと同じサイズに形成され、このような構成は、前述した実施形態と同様の構成を有する。
【0121】
また、前述したように、流入パイプ10の内周面には、延長部110の挿入方向に沿って形成されるが、分岐ホール11と同じサイズの内径を有する挿入溝12が形成され、延長部110が流入パイプ10に形成された分岐ホール11を貫通した状態で挿入溝12に挿入支持されるため、流体の漏れを効果的に防止し、安定的な支持構造を確保できる。
【0122】
このとき、支持面111は、流入パイプ10の半径方向に対向配置され、挿入溝12に挿入支持される第1支持面と、流入パイプ10の軸方向に対向配置され、分岐ホール11の内周面に密着支持される第2支持面と、を含むが、第1支持面は、分岐する流体の漏れを防止し、外力を支持できる程度に最小限のサイズに形成し、第2支持面は、十分なサイズに形成するものである。これらの第1支持面と第2支持面は、一体に延びて形成され得、このように構成すると、これらの第1支持面と第2支持面が分岐ホール11の内周面と挿入溝12に連続的に密着するため、分岐する際に流体の漏れを効果的に防止できるだけでなく、延長部110の重量が減少して軽量化が可能になる。
【0123】
さらに、図27に示されるように、カプラー100には、流入パイプ10の外周面の周りを加圧する補強台120が形成され、このような構成は、前述した実施形態と同様の構成を有する。
【0124】
図28は、本発明のまた他の実施形態によるカップリングアセンブリの補強台の断面図である。
【0125】
前述した補強台120は、流入パイプ10の外周面の周りを加圧する加圧面121が形成され、前述の延長リブを加圧するように構成される。また、補強台120に形成された加圧面121の両側には、流入パイプ10の半径方向に突出した支持壁121aが形成され得る。すなわち、図28に示されるように、加圧面121の上部には、これらの支持壁121aが形成されていないため、カプラー100の装着時に加圧面121の上部が流入パイプ10の外周面に接触するまでガスケットを加圧することができるため、分岐ホール11のサイズが流入パイプ10の内径PIDよりも大きく形成されても、流体の漏れを効果的に防止できる。
【0126】
一方、加圧面121の両側には、流入パイプ10の半径方向に突出した支持壁121aが形成され得る。すなわち、カプラー100の装着時に支持壁121aが形成された部分は、これらの支持壁121aが流入パイプ10の外周面に接触するまでのみガスケットを加圧することになる。このとき、支持壁121aは、流体の流れによる圧力の印加時にもガスケットの延長リブを支持してガスケットが外部に離脱することを防止するだけでなく、延長リブの外部露出を防止してガスケットの耐久性の低下を効果的に防止する。
【0127】
すなわち、加圧面121の上部には支持壁121aが形成されていないため、ガスケットを十分に加圧して分岐ホール11周辺の流体の漏れを効果的に防止し、加圧面121の両側には支持壁121aが形成されて、ガスケットの加圧の程度は一部減少できるが、分岐ホール11から一定距離離間した部分であるため、このように加圧の程度が減少した状態でも流体の漏れを効果的に防止できるだけでなく、ガスケットの離脱防止およびガスケットの外部露出を効果的に防止できる。
【0128】
本発明の一実施形態について説明したが、本発明の思想は、本明細書に提示される実施形態に限定されず、本発明の思想を理解する当業者は、同じ思想の範囲内で、構成要素の付加、変更、削除、追加などによって他の実施形態を容易に提案できるが、これも本発明の思想の範囲内に入るであろう。
図1
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