特許7433737IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

デジタル無線伝送において搬送波・受信波を再生する搬送波再生回路

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

ところで、高多値化変調においては、搬送波・キャリア再生の位相誤差検出範囲が著しく狭くなる。すなわち、低多値の場合には、図23に示すように、隣接する基準点S1間の距離が大きいため位相誤差検出範囲W1が広いが、高多値の場合には、図24に示すように、隣接する基準点S1間の距離が小さいため位相誤差検出範囲W1が狭くなる。そして、位相誤差検出範囲が著しく狭くなるため、位相ノイズ環境下で図25に示すような位相ジッタ(位相の揺らぎ)が増加する状況になると、搬送波再生の同期外れに至る可能性がある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、入力信号の位相を回転する位相回転器と、前記位相回転器によって位相が回転された入力信号である位相回転信号に含まれる位相誤差を検出する位相誤差検出器と、前記位相誤差に基づいて位相回転制御信号を生成する回転信号生成部と、を備え、前記位相回転器は、前記位相回転制御信号に基づいて前記入力信号の位相を回転する搬送波再生回路であって、前記位相誤差検出器・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

請求項1に記載の発明によれば、信号点がコンスタレーションの外側に位置する頻度に基づいて、第1の十字エリア誤差検出部または第2の十字エリア誤差検出部のいずれかの位相誤差が回転信号生成部に出力されるため、高多値においても安定した高い復調性能を実現することが可能となる。すなわち、第1の十字エリア誤差検出部では、コンスタレーションの外側である進み領域と遅れ領域のどちらに信号点が多く位置しているかによって、全信号点群がどの方向にどのくらいずれているかを判断して、位相誤差を検出するため、位相誤差を検出できる信号点の数を多く確保することが可能となる。一方、第2の十字エリア誤差検出部では、コンスタレーションの一部内側まで拡張された進み領域と遅れ領域のどちらに信号点が多く位置しているかによって、全信号点群がどの方向にどのくらいずれているかを判断して、位相誤差を検出するため、どの方向にずれているかをより正確に判断することが可能となる。

従って、このような第1の十字エリア誤差検出部と第2の十字エリア誤差検出部とを併設して、回転信号生成部への出力を切り替えることで、高多値においても安定した高い復調性能を実現することが可能となるものである。

請求項2に記載の発明によれば、信号点が位相誤差検出領域に位置する場合にのみ、全信号点群がどの方向にずれているかを判断し、信号点が位相誤差検出領域に位置しない場合には、直前に判断した方向に全信号点群がずれていると判断する。このため、周波数誤差による回転が速く、ループ引き込み(周波数特性の補償)が始まる前に、すぐに信号点の位置領域が進み領域および遅れ領域に反転する場合でも、どの方向にずれているかをより正確に判断することが可能となる。この結果、高多値においても安定した高い復調性能を実現することが可能となるものである。

この特許の権利範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 この発明の実施の形態1に係る搬送波再生回路を示す概略構成ブロック図である。
【図2】 図1の搬送波再生回路における位相誤差検出器を示す概略構成図である。
【図3】 図2の位相誤差検出器のポーラー誤差検出部の検出方法を示す概念図である。
【図4】 図2の位相誤差検出器の全点誤差検出部の検出方法を示す概念図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に係る搬送波再生回路の位相誤差検出器を示す概略構成図である。
【図6】 図5の位相誤差検出器のエリア誤差検出部の検出方法を示す第1の概念図である。
【図7】 図5の位相誤差検出器のエリア誤差検出部の検出方法を示す第2の概念図である。
【図8】 この発明の実施の形態3に係る搬送波再生回路の位相誤差検出器を示す概略構成図である。
【図9】 この発明の実施の形態4に係る搬送波再生回路の位相誤差検出器を示す概略構成図である。
【図10】 図9の位相誤差検出器における進み領域と遅れ領域の位置関係を示す図である。
【図11】 図10の進み領域と遅れ領域における誤検出領域と正常検出領域を示す図である。
【図12】 図10の進み領域と遅れ領域を拡張した場合の誤検出領域と正常検出領域を示す図である。
【図13】 図12の進み領域と遅れ領域において、誤差検出対象にならない信号点を示す図である。
【図14】 図9の位相誤差検出器における頻度検出部による検出状態を示す図である。
【図15】 図9の位相誤差検出器において、第1の十字エリア誤差検出部が選択された場合の進み領域と遅れ領域を示す図である。
【図16】 図9の位相誤差検出器において、第2の十字エリア誤差検出部が選択された場合の進み領域と遅れ領域を示す図である。
【図17】 この発明の実施の形態2において、全信号点群が進み方向に回転した状態を示す図である。
【図18】 図17に続いて、全信号点群がさらに進み方向に回転した状態を示す図である。
【図19】 この発明の実施の形態5における位相誤差検出領域を示す図である。
【図20】 この発明の実施の形態5において、全信号点群が進み方向に回転した場合の信号点と位相誤差検出領域の位置関係を示す図である。
【図21】 図20に続いて、全信号点群がさらに進み方向に回転した場合の信号点と位相誤差検出領域の位置関係を示す図である。
【図22】 図21の状態から位相回転が抑制された状態を示す図である。
【図23】 この発明において、低多値の場合の1つの信号点に対する位相誤差検出範囲を示す概念図である。
【図24】 この発明において、高多値の場合の1つの信号点に対する位相誤差検出範囲を示す概念図である。
【図25】 この発明において、高多値化による位相ジッタが生じた状態を示す概念図である。

代表図 図1本件の代表的な図

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