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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-09
(45)【発行日】2024-02-20
(54)【発明の名称】給電ユニット
(51)【国際特許分類】
   B60R 16/02 20060101AFI20240213BHJP
   B60L 1/00 20060101ALI20240213BHJP
   B60L 3/00 20190101ALI20240213BHJP
   B60L 9/18 20060101ALI20240213BHJP
   B60R 16/03 20060101ALI20240213BHJP
   H01M 10/613 20140101ALI20240213BHJP
   H01M 10/615 20140101ALI20240213BHJP
   H01M 10/625 20140101ALI20240213BHJP
   H01M 10/655 20140101ALI20240213BHJP
   H01M 10/6563 20140101ALI20240213BHJP
   H01M 10/667 20140101ALI20240213BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20240213BHJP
   H02J 7/34 20060101ALI20240213BHJP
【FI】
B60R16/02 610D
B60L1/00 L
B60L3/00 J
B60L9/18 J
B60R16/03 Z
H01M10/613
H01M10/615
H01M10/625
H01M10/655
H01M10/6563
H01M10/667
H02J7/00 P
H02J7/00 302C
H02J7/34 B
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018104790
(22)【出願日】2018-05-31
(65)【公開番号】P2019209717
(43)【公開日】2019-12-12
【審査請求日】2021-04-16
【審判番号】
【審判請求日】2022-12-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(72)【発明者】
【氏名】佐竹 周二
【合議体】
【審判長】筑波 茂樹
【審判官】中村 則夫
【審判官】沼生 泰伸
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-81042(JP,A)
【文献】特開2004-262412(JP,A)
【文献】特開2005-304122(JP,A)
【文献】特開2012-243449(JP,A)
【文献】特開2009-289636(JP,A)
【文献】国際公開第2010/098270(WO,A1)
【文献】特開2018-78752(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R16/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載された負荷に電力を供給するための給電ユニットであって、
前記負荷としての走行用モータ及び電装品に電力を供給する駆動電源と、
前記電装品に電力を供給する少なくとも1つの電装品電源と、
前記駆動電源と前記電装品との間に設けられる少なくとも1つの降圧コンバータと、
前記駆動電源および前記電装品電源の電力を複数の前記電装品に分配する分配手段と、
前記駆動電源と前記電装品電源と前記降圧コンバータと前記分配手段とを収容する収容手段と、
前記分配手段に接続されて前記収容手段の外部に引き出されるワイヤハーネスと、を備え、
前記分配手段は、前記降圧コンバータを介して前記駆動電源と接続され、直接的に前記電装品電源と接続され、前記ワイヤハーネスによって前記電装品側と接続されており、
前記収容手段に、前記駆動電源及び前記少なくとも1つの電装品電源を冷却するための冷却手段と、前記駆動電源、前記電装品電源、前記降圧コンバータ及び前記分配手段との間で熱を伝達する伝熱手段と、が設けられていることを特徴とする給電ユニット。
【請求項2】
前記伝熱手段は、伝熱流体と、該伝熱流体が流れる流路と、を有していることを特徴とする請求項1に記載の給電ユニット。
【請求項3】
記収容手段には、車両の前後方向に沿って延びるとともに前記ワイヤハーネスが通過する通過部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の給電ユニット。
【請求項4】
複数の前記電装品電源と複数の前記降圧コンバータとを備えることを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の給電ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載された負荷に電力を供給するための給電ユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、走行用モータを備えたハイブリッド車や電気自動車等の車両には、走行用モータに電力を供給するための高圧の駆動電源と、その他の負荷(電装品)に電力を供給するための低圧の電装品電源と、が設けられる。このように二種類の電源が設けられた車両として、メインバッテリ(駆動電源)と補機(電装品)との間にコンバータを設けた電気自動車が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された電気自動車では、コンバータが設けられていることで、補機バッテリ(電装品電源)に故障が生じた場合に、メインバッテリから補機に電力を供給することができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-78752号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された電気自動車のように二種類の電源が設けられる場合、電源を適切な温度に保つ(冷却又は加熱する)ための温度調節機構を、各電源に対して独立に設けなければならず、構成が複雑化しやすいという不都合があった。
【0005】
本発明の目的は、温度調節機構の構成を簡素化することができる給電ユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明の給電ユニットは、車両に搭載された負荷に電力を供給するための給電ユニットであって、前記負荷としての走行用モータ及び電装品に電力を供給する駆動電源と、前記電装品に電力を供給する少なくとも1つの電装品電源と、前記駆動電源と前記電装品との間に設けられる少なくとも1つの降圧コンバータと、前記駆動電源および前記電装品電源の電力を複数の前記電装品に分配する分配手段と、前記駆動電源と前記電装品電源と前記降圧コンバータと前記分配手段とを収容する収容手段と、前記分配手段に接続されて前記収容手段の外部に引き出されるワイヤハーネスと、を備え、前記分配手段は、前記降圧コンバータを介して前記駆動電源と接続され、直接的に前記電装品電源と接続され、前記ワイヤハーネスによって前記電装品側と接続されており、前記収容手段に、前記駆動電源及び前記少なくとも1つの電装品電源を冷却するための冷却手段と、前記駆動電源、前記電装品電源、前記降圧コンバータ及び前記分配手段との間で熱を伝達する伝熱手段と、が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
このような本願発明の給電ユニットによれば、電装品電源と降圧コンバータと分配手段とが、駆動電源と同一の収容手段に収容されていることで、駆動電源と電装品電源とが近接して配置される。これにより、駆動電源および電装品電源を冷却するための冷却手段を共通化することができる。また、駆動電源と電装品電源とのうち一方の温度が低い場合、他方の電源や降圧コンバータ、分配手段が発生した熱を、温度の低い電源に伝達しやすく、加熱手段を省略したり低容量化したりすることができる。このように、本願発明の給電ユニットによれば、温度調節機構の構成を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態に係る給電ユニットが設けられた車両を示す平面図である。
図2】前記給電ユニットを示す回路図である。
図3】本発明の第1の変形例に係る給電ユニットが設けられた車両を示す平面図である。
図4】本発明の第2の変形例に係る給電ユニットが設けられた車両を示す平面図である。
図5】本発明の第3の変形例に係る給電ユニットが設けられた車両を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の給電ユニット1は、図1、2に示すように、車両100のフロア部に設けられるものであって、駆動電源2と、2つの電装品電源3A、3Bと、降圧コンバータとしての2つのDC/DCコンバータ4A、4Bと、分配手段としてのジャンクションボックス5と、収容手段6と、ワイヤハーネス7と、スイッチ8と、を備える。本実施形態では、車両100における前後方向をX方向とし、幅方向をY方向とし、上下方向をZ方向とする。
【0010】
車両100は、例えば電気自動車であって、負荷として、前後2つの走行用モータと、自動運転負荷10Aと、一般負荷10Bと、が搭載されている。前後2つの走行用モータは、それぞれ前輪および後輪を駆動させるためのものであるが、1つの走行用モータのみが設けられる構成であってもよい。また、車両100は走行用モータとエンジンとを備えたハイブリッド車であってもよい。
【0011】
自動運転負荷10Aおよび一般負荷10Bは、車両100に設けられる電装品である。電装品は、走行用モータ以外の部品であり、且つ、電力が供給されるものであって、その用途や機能は限定されない。自動運転負荷10Aは、アクセル、ハンドル、ブレーキの少なくとも一つの駆動、制御などを行う、自動運転に必要な電装品である。本実施形態では、自動運転用のECU203が自動運転負荷10Aに該当する。
【0012】
一般負荷10Bは、エアコンやオーディオなど自動運転に必要ではない電装品である。本実施形態では、前方且つ左右に配置された2つのヘッドランプアッシー101と、前方且つY方向中央部右側に配置されたホーン102と、前方且つY方向中央部左側に配置された外部スピーカ103と、Y方向左側且つ前後に配置された2つのスライドドア駆動モータ104と、前輪の後側および後輪の前側に配置された4つのサイドターンランプ105と、後方且つ左右に配置された2つのリアランプアッシー106と、後方且つY方向中央部に配置されたライセンスランプ107と、後方且つY方向左側に配置されたウォッシャーモータ108と、が一般負荷10Bに該当する。
【0013】
車両100には、前方側の電装品が接続されるフロントエリアコントローラ201と、後方側の電装品が接続されるリアエリアコントローラ202と、が搭載されている。エリアコントローラ201、202は、電装品電源3A、3Bの電圧と略等しい電圧の電力が供給されるとともに各電装品に電力を分配するジャンクションボックスである。尚、フロントエリアコントローラ201には、ECU203も接続されている。
【0014】
駆動電源2は、例えば複数セルのリチウムイオンバッテリによって構成され、走行用モータおよび電装品に電力を供給する。駆動電源2の電圧は、電装品電源3A、3Bの電圧よりも高い。駆動電源2は、走行用モータに直接的に接続され、その電圧を走行用モータに印加する。また、駆動電源2は、DC/DCコンバータ4A、4Bによって降圧されて電装品に接続され、電装品に電圧を印加する。
【0015】
電装品電源3A、3Bは、例えばリチウムイオンバッテリによって構成され、電装品に電力を供給する。電装品電源3A、3Bの電圧は、例えば12Vや48V等であればよい。一方の電装品電源3Aが主たる電源として用いられ、他方の電装品電源3Bが補助的な電源として用いられる。
【0016】
DC/DCコンバータ4A、4Bは、駆動電源2と電装品との間に設けられるものであって、駆動電源2の電圧を、電装品電源3A、3Bの電圧と略等しい電圧まで降圧する。2つのDC/DCコンバータ4A、4Bの間には、スイッチ8が設けられており、接続と切断とが切換可能となっている。
【0017】
ジャンクションボックス5は、駆動電源2および電装品電源3A、3Bの電力を複数の電装品に分配するためのものであって、DC/DCコンバータ4A、4Bを介して駆動電源2が接続されるとともに、直接的に電装品電源3A、3Bが接続される。ジャンクションボックス5は、ワイヤハーネス7によってエリアコントローラ201、202に接続されて電力を供給する。
【0018】
収容手段6は、例えば、Z方向寸法がX方向寸法およびY方向寸法よりも小さい扁平な直方体状のケースであって、駆動電源2と電装品電源3A、3BとDC/DCコンバータ4A、4Bとジャンクションボックス5とを収容する。図1においては収容手段6がZ方向視正方形状となっているが、収容手段6の形状は、駆動電源2の外形に応じた適宜なものであればよい。収容手段6のY方向中央部には、X方向に沿って延びるとともにワイヤハーネス7が通過する通過部61が形成され、前端および後端には、ワイヤハーネス7が引き出される開口部62、63が形成されている。
【0019】
ワイヤハーネス7は、ジャンクションボックス5に接続されて前方のフロントエリアコントローラ201に向かって延びる第1ワイヤハーネス7Aと、ジャンクションボックス5に接続されて後方のリアエリアコントローラ202に向かって延びる第2ワイヤハーネス7Bと、によって構成されている。第1ワイヤハーネス7Aは、開口部62を通過して収容手段6の外部に引き出され、第2ワイヤハーネス7Bは、開口部63を通過して収容手段6の外部に引き出される。ワイヤハーネス7は、主たる電装品電源3Aに接続される主系統(実線で図示)と、補助的な電装品電源3Bに接続される冗長系統(破線で図示)と、を構成する。尚、第1ワイヤハーネス7Aおよび第2ワイヤハーネス7Bが単に開口部62、63を通過する構成であってもよいし、開口部62、63にコネクタが設けられ、収容手段6の内側のワイヤハーネスと外側のワイヤハーネスとがコネクタ接続される構成であってもよい。
【0020】
以上のような電装品電源3A、3BとDC/DCコンバータ4A、4Bとジャンクションボックス5とが分配ユニット20を構成する。本実施形態では、分配ユニット20は、収容手段6内の前方側領域に配置されている。収容手段6のうち分配ユニット20が配置される領域に駆動電源2が配置されていなくてもよいし、駆動電源2と分配ユニット20とがZ方向において重ねられていてもよい。さらに、DC/DCコンバータ4A、4BがY方向中央部に配置され、2つの電装品電源3A、3BがDC/DCコンバータ4A、4BをY方向から挟むように配置されている。尚、ジャンクションボックス5は、DC/DCコンバータ4A、4Bに対して前方に配置されてもよいし、後方に配置されてもよいし、Z方向において重なるように配置されていてもよい。
【0021】
収容手段6には、温度調節機構として、冷却手段と、伝熱手段と、が設けられる。尚、温度調節機構としてさらに加熱手段が設けられてもよい。冷却手段は、駆動電源2および電装品電源3A、3Bを冷却するためのものであって、例えばフィンや送風手段等によって構成される。
【0022】
伝熱手段は、収容手段6に収容された各部品(駆動電源2、電装品電源3A、3B、DC/DCコンバータ4A、4B、ジャンクションボックス5)の間で熱を伝達するものであって、伝熱流体が流れる流路(例えば液体が流れるチューブ)を有する。例えば電装品電源3A、3Bの温度が低いために望ましい特性が得られない場合には、DC/DCコンバータ4A、4Bが発生した熱を電装品電源3A、3Bに伝達すればよい。尚、伝熱流体は、部品間の温度差によって自然循環してもよいし、送流体手段によって強制循環させられてもよい。
【0023】
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。即ち、電装品電源3A、3BとDC/DCコンバータ4A、4Bとジャンクションボックス5とが、駆動電源2と同一の収容手段6に収容されていることで、駆動電源2と電装品電源3A、3Bとが近接して配置される。これにより、駆動電源2および電装品電源3A、3Bを冷却するための冷却手段を共通化することができる。また、収容手段6に収容された各部品(駆動電源2、電装品電源3A、3B、DC/DCコンバータ4A、4B、ジャンクションボックス5)の間で熱を伝達することができ、加熱手段を省略したり低容量化したりすることができる。
【0024】
また、収容手段6に、車両の前後方向であるX方向に沿って延びるとともにワイヤハーネス7が通過する通過部61が形成されていることで、ワイヤハーネスが収容手段に対してZ方向に重ねられる構成と比較して、収容手段6およびワイヤハーネス7によって段差や凹凸が形成されにくい。これにより、車両100を低床化し、車室内空間を広くすることができる。
【0025】
また、給電ユニット1が2つの電装品電源3A、3Bおよび2つのDC/DCコンバータ4A、4Bを備えることで、一方の系統において故障等が発生した場合に他方の系統によって車両100を走行させることができる。
【0026】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
【0027】
例えば、前記実施形態では、分配ユニット20が収容手段6内の前方側領域に配置されるとともに、DC/DCコンバータ4A、4BがY方向中央部に配置され、2つの電装品電源3A、3BがDC/DCコンバータ4A、4BをY方向から挟むように配置されているものとしたが、このような配置に限定されない。
【0028】
図3に示すように、分配ユニット20が収容手段6内の前方側領域に配置されるとともに、DC/DCコンバータ4A、4BがY方向中央部に配置され、2つの電装品電源3A、3BがDC/DCコンバータ4A、4Bに対してY方向の一方側(図示の例では右側)に配置されるものとしてもよい。尚、ジャンクションボックス5はDC/DCコンバータ4A、4Bを挟んで電装品電源3A、3Bの反対側に配置されている。
【0029】
また、図4に示すように、分配ユニット20が収容手段6内の前方側領域に配置されるとともに、DC/DCコンバータ4A、4BがY方向の一方側(図示の例では左側)に配置され、2つの電装品電源3A、3BがDC/DCコンバータ4A、4Bに対してY方向の他方側(図示の例では右側)に配置されるものとしてもよい。尚、ジャンクションボックス5は電装品電源3A、3Bの前方側に配置されている。
【0030】
また、図5に示すように、分配ユニット20が収容手段6内の後方側領域に配置されるとともに、DC/DCコンバータ4A、4BがY方向中央部に配置され、2つの電装品電源3A、3BがDC/DCコンバータ4A、4BをY方向から挟むように配置されているものとしてもよい。
【0031】
このように、収容手段6内における分配ユニット20の配置や、電装品電源3A、3BとDC/DCコンバータ4A、4Bとの位置関係は、適宜に設定されればよい。
【0032】
また、前記実施形態では、収容手段6に、車両の前後方向であるX方向に沿って延びるとともにワイヤハーネス7が通過する通過部61が形成されているものとしたが、Y方向等の他の方向に延びる通過部が形成されていてもよい。また、例えば分配ユニット20が収容手段6内におけるY方向の端部に配置され、ワイヤハーネスを収容手段6から引き出しやすい場合には、収容手段6に対してY方向に隣り合う位置においてワイヤハーネスをX方向に沿って延びるように配索してもよい。
【0033】
また、前記実施形態では、給電ユニット1が2つの電装品電源3A、3Bおよび2つのDC/DCコンバータ4A、4Bを備えるものとしたが、給電ユニットは、適宜な数の電装品電源およびDC/DCコンバータを備えていればよく、これらの数は1であってもよいし、3以上であってもよい。また、電装品電源とDC/DCコンバータとが同数でなくてもよい。
【0034】
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0035】
1 給電ユニット
2 駆動電源
3A、3B 電装品電源
4A、4B DC/DCコンバータ(降圧コンバータ)
5 ジャンクションボックス(分配手段)
6 収容手段
61 通過部
7 ワイヤハーネス
10A 自動運転負荷(電装品)
10B 一般負荷(電装品)
図1
図2
図3
図4
図5