特許 7433835 ズームレンズおよび撮像装置

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】

(24)【登録日】2024-02-09

(45)【発行日】2024-02-20

(54)【発明の名称】ズームレンズおよび撮像装置

(51)【国際特許分類】

   G02B 15/20 20060101AFI20240213BHJP

   G02B 13/18 20060101ALI20240213BHJP

   H04N 23/55 20230101ALI20240213BHJP

   G02B 15/167 20060101ALI20240213BHJP

【ＦＩ】

G02B15/20

G02B13/18

H04N23/55

G02B15/167

【請求項の数】 8

(21)【出願番号】P 2019192836

(22)【出願日】2019-10-23

(65)【公開番号】P2021067804

(43)【公開日】2021-04-30

【審査請求日】2022-10-14

(73)【特許権者】

【識別番号】000001007

【氏名又は名称】キヤノン株式会社

(74)【代理人】

【識別番号】100094112

【弁理士】

【氏名又は名称】岡部 讓

(74)【代理人】

【識別番号】100101498

【弁理士】

【氏名又は名称】越智 隆夫

(74)【代理人】

【識別番号】100106183

【弁理士】

【氏名又は名称】吉澤 弘司

(74)【代理人】

【識別番号】100136799

【弁理士】

【氏名又は名称】本田 亜希

(72)【発明者】

【氏名】下村 和也

【審査官】岡田 弘

(56)【参考文献】

【文献】特開２００９－０３６８４４（ＪＰ，Ａ）

【文献】特開２０１８－１９４７３０（ＪＰ，Ａ）

【文献】国際公開第２０１７／１７００４７（ＷＯ，Ａ１）

(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)

Ｇ０２Ｂ ９／００－１７／０８

Ｇ０２Ｂ ２１／０２－２１／０４

Ｇ０２Ｂ ２５／００－２５／０４

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

物体側から像側へ順に、変倍のためには移動しない正の屈折力の第１レンズ群と、変倍のために移動する２ないし４の移動レンズ群と、最も物体側に移動しない１つのレンズ群を含む１または２の後レンズ群と、からなるズームレンズであって、
隣り合うレンズ群どうしの間隔はいずれも変倍のために変化し、
前記後レンズ群の物体側または前記後レンズ群内に開口絞りを有し、
前記２ないし４の移動レンズ群は、負の屈折力のレンズ群を含み、最も像側に正の屈折力のＰレンズ群を含み、
前記第１レンズ群は、物体側から像側へ順に、負の屈折力の第１サブレンズ群と、正の屈折力の第２サブレンズ群と、正のサブレンズ群とからなり、無限遠物体から近距離物体への合焦のために前記第２サブレンズ群は像側へ移動し、
前記第１レンズ群の焦点距離をｆ１とし、前記２ないし４の移動レンズ群のうち広角端から望遠端への変倍のために物体側へ移動する最も物体側のレンズ群の焦点距離をｆ３とし、前記２ないし４の移動レンズ群に含まれる負の屈折力を有するレンズ群のうち最も物体側のレンズ群の焦点距離をｆｎとし、望遠端での前記ズームレンズの焦点距離をｆｔとし、広角端での前記ズームレンズの焦点距離をｆｗとして、
２．５５≦ｆｔ／ｆ１＜５．０
－６．０＜ｆ１／ｆｎ＜－２．０
０．０５＜ｆｗ／ｆ１≦０．１６
０．２＜ｆ１／ｆ３＜１．５
なる条件式を満たすことを特徴とするズームレンズ。

【請求項2】

前記後レンズ群は、変倍のためには移動しないことを特徴とする請求項１に記載のズームレンズ。

【請求項3】

物体側から像側へ順に、変倍のためには移動しない正の屈折力の第１レンズ群と、変倍のために移動する２ないし４の移動レンズ群と、最も物体側に移動しない１つのレンズ群を含む１または２の後レンズ群と、からなるズームレンズであって、
隣り合うレンズ群どうしの間隔はいずれも変倍のために変化し、
前記後レンズ群の物体側または前記後レンズ群内に開口絞りを有し、
前記２ないし４の移動レンズ群は、負の屈折力のレンズ群を含み、最も像側に正の屈折力のＰレンズ群を含み、
前記第１レンズ群は、物体側から像側へ順に、負の屈折力の第１サブレンズ群と、正の屈折力の第２サブレンズ群と、正のサブレンズ群とからなり、無限遠物体から近距離物体への合焦のために前記第２サブレンズ群は像側へ移動し、
前記後レンズ群は、変倍とともに移動するサブレンズ群Ｌｒｒを有し、
前記第１レンズ群の焦点距離をｆ１とし、前記２ないし４の移動レンズ群に含まれる負の屈折力を有するレンズ群のうち最も物体側のレンズ群の焦点距離をｆｎとし、望遠端での前記ズームレンズの焦点距離をｆｔとし、前記サブレンズ群Ｌｒｒの最大移動量をｍｒｒとし、前記サブレンズ群Ｌｒｒの最も物体側の面から前記サブレンズ群Ｌｒｒの最も像側の面までの距離をｄｒｒとして、
２．４＜ｆｔ／ｆ１＜５．０
－６．０＜ｆ１／ｆｎ＜－２．０
｜ｍｒｒ／ｄｒｒ｜＜０．１
なる条件式を満たすことを特徴とするズームレンズ。

【請求項4】

無限遠に合焦している状態かつ無限遠から軸上光束が入射する状態での、広角端での前記後レンズ群の横倍率をβとして、
０．４＜β＜１．８
なる条件式を満たすことを特徴とする請求項１ないし請求項３のうちいずれか１項に記載のズームレンズ。

【請求項5】

前記２ないし４の移動レンズ群のうち最も物体側に配されたレンズ群は負の屈折力を有することを特徴とする請求項１ないし請求項４のうちいずれか１項に記載のズームレンズ。

【請求項6】

前記第１サブレンズ群の焦点距離をｆ１１とし、前記第２サブレンズ群の焦点距離をｆ１２として、
－２．０＜ｆ１１／ｆ１＜－０．７
－５．０＜ｆ１２／ｆ１１＜－１．５
なる条件式を満たすことを特徴とする請求項１ないし請求項５のうちいずれか１項に記載のズームレンズ。

【請求項7】

前記Ｐレンズ群を構成するレンズのうち最も径の小さいレンズの有効径をＥａとし、前記開口絞りの開放径をＥｐとして、
１．０＜Ｅａ／Ｅｐ＜２．５
なる条件式を満たすことを特徴とする請求項１ないし請求項６のうちいずれか１項に記載のズームレンズ。

【請求項8】

請求項１ないし請求項７のうちいずれか１項に記載のズームレンズと、
前記ズームレンズによって形成された像の光を受ける撮像素子と、
を有することを特徴とする撮像装置。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、ズームレンズおよび撮像装置に関する。

【背景技術】

【0002】

テレビカメラや映画用カメラ、写真用カメラ等の撮像装置には、広画角、高ズーム比かつ高い光学性能を有したズームレンズが要望されている。特に、プロフェッショナルユースのテレビカメラや映画用カメラに用いられているＣＣＤやＣＭＯＳデバイス等を含む撮像デバイスは、撮像範囲全体にわたって均一性の高い高解像力を有している。よって、そのためのズームレンズには、撮像範囲の中心から周辺まで均一性の高い高解像力が要求されている。

【0003】

広画角かつ高ズーム比のズームレンズとして、物体側から順に、正の屈折力の第１レンズ群、変倍用の負の屈折力の第２レンズ群を配したポジティブリード型のズームレンズが知られている。特許文献１は、広角端画角８０°程度、変倍比２６程度のズームレンズを開示し、当該ズームレンズは、物体側から順に、正の屈折力の第１レンズ群、負の屈折力の第２レンズ群、正の屈折力の第３レンズ群、正の屈折力の第４レンズ群から構成されている。また、第１レンズ群は、物体側から順に、負の屈折力の第１１レンズ群、合焦のために移動する正の屈折力の第１２レンズ群、正の屈折力の第１３レンズ群から構成されている。また、特許文献２の実施例５は、広角端画角８０°程度、変倍比３０程度のズームレンズを開示している。当該実施例は、物体側から順に、正の屈折力の第１レンズ群、負の屈折力の第２レンズ群、正の屈折力の第３レンズ群、正の屈折力の第４レンズ群、正の屈折力の第５レンズ群から構成されている。また、第１レンズ群は、物体側から順に、負の屈折力の第１１レンズ群、合焦のために移動する正の屈折力の第１２レンズ群、正の屈折力の第１３レンズ群から構成されている。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0004】

【文献】特開２００５－２４９９７４号公報

【文献】特開２０１７－１８１７２０号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0005】

前述のようなポジティブリード型のズームレンズにおいて、高い光学性能かつ広画角かつ小型を実現するためには、各レンズ群の屈折力や第１レンズ群の構成を適切に設定することが重要である。特に、更なる広画角を実現しようとした場合、各レンズ群の屈折力が適切でないと、第１レンズ群のレンズ径が大型化し、ズームレンズの小型化には不利となる。

【0006】

本発明は、例えば、広画角、高ズーム比、小型軽量、および全ズーム範囲にわたる高い光学性能の点で有利なズームレンズを提供することを目的とする。

【課題を解決するための手段】

【0007】

上記目的を達成するために、本発明のズームレンズ及びそれを有する撮像装置は、物体側から像側へ順に、変倍のためには移動しない正の屈折力の第１レンズ群と、変倍のために移動する２ないし４の移動レンズ群と、最も物体側に移動しない１つのレンズ群を含む１または２の後レンズ群と、からなるズームレンズであって、隣り合うレンズ群どうしの間隔はいずれも変倍のために変化し、前記後レンズ群の物体側または前記後レンズ群内に開口絞りを有し、前記２ないし４の移動レンズ群は、負の屈折力のレンズ群を含み、最も像側に正の屈折力のＰレンズ群を含み、前記第１レンズ群は、物体側から像側へ順に、負の屈折力の第１サブレンズ群と、正の屈折力の第２サブレンズ群と、正のサブレンズ群とからなり、無限遠物体から近距離物体への合焦のために前記第２サブレンズ群は像側へ移動し、前記第１レンズ群の焦点距離をｆ１とし、前記２ないし４の移動レンズ群のうち広角端から望遠端への変倍のために物体側へ移動する最も物体側のレンズ群の焦点距離をｆ３とし、前記２ないし４の移動レンズ群に含まれる負の屈折力を有するレンズ群のうち最も物体側のレンズ群の焦点距離をｆｎとし、望遠端での前記ズームレンズの焦点距離をｆｔとし、広角端での前記ズームレンズの焦点距離をｆｗとして、
２．５５≦ｆｔ／ｆ１＜５．０
－６．０＜ｆ１／ｆｎ＜－２．０
０．０５＜ｆｗ／ｆ１≦０．１６
０．２＜ｆ１／ｆ３＜１．５
なる条件式を満たすことを特徴とする。

【発明の効果】

【0008】

本発明によれば、例えば、広画角、高ズーム比、小型軽量、および全ズーム範囲にわたる高い光学性能の点で有利なズームレンズを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【0009】

【図1】数値実施例１の広角端において無限遠合焦時のレンズ断面図

【図2】数値実施例１の広角端（ａ）、ｆ＝３５ｍｍ（ｂ）、望遠端（ｃ）で無限遠合焦時の収差図

【図3】数値実施例２の広角端において無限遠合焦時のレンズ断面図

【図4】数値実施例２の広角端（ａ）、ｆ＝３７ｍｍ（ｂ）、望遠端（ｃ）で無限遠合焦時の収差図

【図5】数値実施例３の広角端において無限遠合焦時のレンズ断面図

【図6】数値実施例３の広角端（ａ）、ｆ＝４０ｍｍ（ｂ）、望遠端（ｃ）で無限遠合焦時の収差図

【図7】数値実施例４の広角端において無限遠合焦時のレンズ断面図

【図8】数値実施例４の広角端（ａ）、ｆ＝３５ｍｍ（ｂ）、望遠端（ｃ）で無限遠合焦時の収差図

【図9】数値実施例５の広角端において無限遠合焦時のレンズ断面図

【図10】数値実施例５の広角端（ａ）、ｆ＝３４ｍｍ（ｂ）、望遠端（ｃ）で無限遠合焦時の収差図

【図11】数値実施例６の広角端において無限遠合焦時のレンズ断面図

【図12】数値実施例６の広角端（ａ）、ｆ＝３７ｍｍ（ｂ）、望遠端（ｃ）で無限遠合焦時の収差図

【図13】数値実施例７の広角端において無限遠合焦時のレンズ断面図

【図14】数値実施例７の広角端（ａ）、ｆ＝４０ｍｍ（ｂ）、望遠端（ｃ）で無限遠合焦時の収差図

【図15】数値実施例８の広角端において無限遠合焦時のレンズ断面図

【図16】数値実施例８の広角端（ａ）、ｆ＝３４ｍｍ（ｂ）、望遠端（ｃ）で無限遠合焦時の収差図

【図17】数値実施例１の広角端（ａ）、望遠端（ｂ）で無限遠合焦時の光路図

【図18】本発明の撮像装置の要部概略図

【発明を実施するための形態】

【0010】

以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
まず、本発明のズームレンズの特徴について、各条件式に沿って説明する。本発明のズームレンズは、広画角、高ズーム比、小型軽量で全ズーム範囲に渡り高い光学性能を達成したズームレンズを達成するために、各レンズ群の屈折力や第１レンズ群のレンズ構成を規定している。

【0011】

本発明のズームレンズは、物体側から像側へ順に、変倍のためには移動しない正の屈折力の第１レンズ群と、変倍のために移動する２ないし４の移動レンズ群と、最も物体側に移動しない１つのレンズ群を含む１つまたは２つの後レンズ群と、を有し、隣り合うレンズ群どうしの間隔はいずれも変倍のために変化する。後レンズ群の物体側または後レンズ群内に開口絞りを有し、前記２ないし４の移動レンズ群は、負の屈折力のレンズ群を含み、最も像側に正の屈折力のＰレンズ群を含む。前記第１レンズ群は、物体側から像側へ順に、負の屈折力の第１サブレンズ群と、正の屈折力の第２サブレンズ群と、正のレンズ群とを有し、無限遠物体から近距離物体への合焦のために第２サブレンズ群は像側へ移動する。第１レンズ群の焦点距離をｆ１とし、前記２ないし４の移動レンズ群に含まれる負の屈折力を有するレンズ群のうち最も物体側のレンズ群の焦点距離をｆｎとし、望遠端での前記ズームレンズの焦点距離をｆｔとして、
２．４＜ｆｔ／ｆ１＜５．０ ・・・（１）
－６．０＜ｆ１／ｆｎ＜－２．０ ・・・（２）
なる条件式を満たしている。

【0012】

次に、本発明のズームレンズを上述したレンズ構成とすることによる光学的作用について説明する。図１５は、数値実施例１の広角端（ａ）、望遠端（ｂ）で無限遠合焦時の光路図を示している。また、Ｌ１～Ｌ５及びＬ１１～Ｌ１３は、それぞれ第１レンズ群～第５レンズ群、第１サブレンズ群～第３サブレンズ群を表している。数値実施例１の第１レンズ群は、負の屈折力の第１サブレンズ群、合焦時に移動する正の屈折力の第２サブレンズ群、正の屈折力の第３サブレンズ群から構成される。図１５からわかるように、広角端の画角が８０°を超えるようなズームレンズでは、広角端の軸外光線で最も物体側のレンズ群のレンズ径が決まっている。そのため、上述した構成のように、最も物体側に負の屈折力の第１サブレンズ群を配置することにより、ズームレンズの入射瞳を物体側に押し出すことで、広画角化に伴う第１サブレンズ群のレンズ径増大の抑制を図っている。

【0013】

また、変倍時に移動するレンズ群を負の屈折力の第２レンズ群、正の屈折力の第３レンズ群、正の屈折力の第４レンズ群で構成し、広角端から望遠端への変倍に際して、第２レンズ群は像側に、第３レンズ群及び第４レンズ群は物体側に移動させている。このようなレンズ構成とすることで、第２レンズ群のみならず、第３レンズ群及び第４レンズ群に変倍を分担させることにより、高倍率化に有利な配置としている。

【0014】

さらに、前述の条件式（１）、（２）式を満たすことにより、広画角、高ズーム比、小型軽量で全ズーム範囲に渡り高い光学性能を達成したズームレンズを達成することが可能となる。（１）式は、第１レンズ群の焦点距離と望遠端の焦点距離の比を規定している。（１）式を満たすことにより、高い光学性能と広角化、小型化の両立を達成している。（１）式の上限が満たされないと、第１レンズ群の屈折力が大きくなり、特に第１レンズ群を構成する第３サブレンズ群の屈折力が大きくなるため、望遠端の球面収差や軸上色収差を良好に補正することが困難となる。また、望遠端において、第１レンズ群以降の横倍率が大きくなるため、レンズの肉厚やレンズ間隔等の製造誤差による影響を受けやすくなる。逆に（１）式の下限が満たされないと、第１レンズ群の屈折力が小さくなり、ズームレンズの広角化と小型化の両立が困難となってくる。

【0015】

更に好ましくは、（１）式は次の如く設定するのが良い。
２．５＜ｆｔ／ｆ１＜４．５ ・・・（１ａ）

【0016】

（２）式は、第１レンズ群の焦点距離に対する、変倍時に移動するレンズ群の中で最も物体側の負の屈折力を有した第Ｎレンズ群の焦点距離の比を規定している。（２）式を満たすことにより、全ズーム範囲に渡り高い光学性能を達成している。（２）式の上限が満たされないと、変倍に寄与の大きい第Ｎレンズ群の屈折力が大きくなるため、ズーム中間や望遠端の球面収差、像面湾曲の補正が困難となる。逆に（２）式の下限が満たされないと、第１レンズ群の屈折力が第Ｎレンズ群に対して相対的に大きくなるため、望遠端の球面収差や軸上色収差を良好に補正することが困難となる。更に好ましくは、（２）式は次の如く設定するのが良い。
－５．５＜ｆ１／ｆｎ＜－２．５ ・・・（２ａ）

【0017】

更なる本発明のズームレンズの態様として、無限遠に合焦している状態で無限遠より軸上光束が入射する際の、後レンズ群の広角端における横倍率をβとしたとき、
０．４＜β＜１．８ ・・・（３）
を満たしている。

【0018】

（３）式の上限が満たされないと、後レンズ群の横倍率が大きくなるため、後レンズ群を構成するレンズの肉厚やレンズ間隔等の製造誤差が光学性能へ与える影響が大きくなり、製造面での難易度が上がる。逆に（３）式の下限が満たされないと、後レンズ群より物体側のレンズ群の横倍率が十分小さくないため、特に第１レンズ群のレンズ径の抑制が困難となり、ズームレンズが大型化する。なお、後レンズ群が複数のレンズ群から構成される場合には、後レンズ群の広角端における横倍率βは後レンズ群の合成の横倍率で表されるものとする。更に好ましくは、（３）式は次の如く設定するのが良い。
０．５＜β＜１．５ ・・・（３ａ）

【0019】

更なる本発明のズームレンズの態様として、第１レンズ群の焦点距離と広角端の焦点距離の比を規定している。ズームレンズの広角端の焦点距離をｆｗとしたとき、
０．０５＜ｆｗ／ｆ１＜０．２０ ・・・（４）
を満たしている。

【0020】

（４）式を満たすことで、高い光学性能と広角化、小型化の両立を達成している。（４）式の上限が満たされないと、第１レンズ群の屈折力が大きくなり、特に第１レンズ群を構成する第３サブレンズ群の屈折力が大きくなるため、望遠端の球面収差や軸上色収差を良好に補正することが困難となる。逆に（１）式の下限が満たされないと、第１レンズ群の屈折力が小さくなり、ズームレンズの広角化と小型化の両立が困難となってくる。更に好ましくは、（４）式は次の如く設定するのが良い。
０．０６＜ｆｗ／ｆ１＜０．１８ ・・・（４ａ）

【0021】

更なる本発明のズームレンズの態様として、第２レンズ群は負の屈折力を有することを特徴としている。正の屈折力を有した第１レンズ群の像側に負の屈折力の第２レンズ群を配置することで、第２レンズ群の変倍の寄与を大きくし、変倍時の移動するレンズ群の移動量を抑制している。

【0022】

更なる本発明のズームレンズの態様として、移動レンズ群のうち、最も物体側のレンズ群は正の屈折力の第３レンズ群であることを特徴としている。第３レンズ群を正の屈折力として、広角端から望遠端への変倍に際して物体側に移動することで、変倍の一部を担うことが可能となり、第２レンズ群の変倍における移動量を抑制している。

【0023】

更なる本発明のズームレンズの態様として、第１レンズ群の焦点距離と、広角端から望遠端への変倍のために物体側へ移動する前記移動レンズ群のうち、最も物体側のレンズ群の焦点距離の比を規定している。広角端から望遠端への変倍のために物体側へ移動する前記移動レンズ群のうちの最も物体側のレンズ群の焦点距離をｆ３としたとき、
０．２＜ｆ１／ｆ３＜２．０ ・・・（５）
を満たしている。

【0024】

（５）式を満たすことで、全ズーム範囲に渡り高い光学性能とズームレンズの小型化を達成している。（５）式の上限が満たされないと、広角端から望遠端への変倍のために物体側へ移動する前記移動レンズ群のうちの最も物体側のレンズ群の屈折力が大きくなるため、ズーム中間の球面収差の補正が困難となる。逆に（５）式の下限が満たされないと、広角端から望遠端への変倍のために物体側へ移動する前記移動レンズ群のうちの最も物体側のレンズ群の屈折力が小さくなるため、変倍に際して該レンズ群の移動量が大きくなり、ズームレンズの小型化が困難となる。更に好ましくは、（５）式は次の如く設定するのが良い。
０．３＜ｆ１／ｆ３＜１．５ ・・・（５ａ）

【0025】

更なる本発明のズームレンズの態様として、第１レンズ群は合焦時に固定の負の屈折力の第１サブレンズ群、合焦時に移動する正の屈折力の第２サブレンズ群、正の屈折力の第３サブレンズ群で構成されることを特徴としている。負の屈折力の第１サブレンズ群を配置することにより、物体距離変化に対する第２サブレンズ群の物点の変化を小さくなり、合焦時の第２サブレンズ群の移動量を少なくすることが可能となる。

【0026】

更なる本発明のズームレンズの態様として、第１レンズ群を構成する各レンズ群の焦点距離の比を規定している。第１サブレンズ群、第２サブレンズ群の焦点距離をｆ１１、ｆ１２としたとき、
－２．０＜ｆ１１／ｆ１＜－０．７ ・・・（６）
－５．０＜ｆ１２／ｆ１１＜－１．５ ・・・（７）
を満たしている。

【0027】

（６）、（７）式を満たすことで、高い光学性能とズームレンズの小型化の両立を達成している。（６）式の上限が満たされないと、第１サブレンズ群の屈折力が大きくなるため、広角端における像面湾曲や歪曲といった軸外収差の補正が困難となる。逆に（６）式の下限が満たされないと、第１サブレンズ群の屈折力が小さくなるため、第１サブレンズ群のレンズ径の大きくなり、ズームレンズの広角化が困難となる。（７）式の上限が満たされないと、第２サブレンズ群の屈折力が第１サブレンズ群の屈折力に比べて相対的に大きくなるため、物体距離変化に対する収差変動が大きくなり、高い光学性能を達成することが困難となる。逆に（７）式の下限が満たされないと、第２サブレンズ群の屈折力が第１サブレンズ群の屈折力に比べて相対的に小さくなるため、合焦時の第２サブレンズ群の移動量が大きくなり、ズームレンズの小型化が困難となる。更に好ましくは、（６）、（７）式は次の如く設定するのが良い。
－１．８＜ｆ１１／ｆ１＜－０．９ ・・・（６ａ）
－４．５＜ｆ１２／ｆ１１＜－２．０ ・・・（７ａ）

【0028】

更なる本発明のズームレンズの態様として、第Ｐレンズ群のレンズ径と開口絞りの開放径の比を規定している。第Ｐレンズ群を構成するレンズのうち、最も径の小さいレンズの有効径をＥａ、前記開口絞りの開放径をＥｐとしたとき、
１．０＜Ｅａ／Ｅｐ＜２．５ ・・・（８）
を満たしている。

【0029】

（８）式の上限が満たされないと、第Ｐレンズ群のレンズ径が大きくなり、ズーム中間の光学性能を良好に補正することが困難となる。また、第Ｐレンズ群を構成するレンズ枚数が多くなり、第Ｐレンズ群が大型化する。逆に（８）式の下限が満たされないと、第Ｐレンズ群からの射出される軸上光線が発散となり、第Ｐレンズ群の正の屈折力が小さくなるため、変倍における第Ｐレンズ群の移動量が大きくなる。更に好ましくは、（８）式は次の如く設定するのが良い。
１．０３＜Ｅａ／Ｅｐ＜２．０ ・・・（８ａ）

【0030】

更なる本発明のズームレンズの態様として、後レンズ群は変倍時に固定であることを特徴としている。

【0031】

更なる本発明のズームレンズの態様として、後レンズ群の一部のレンズ群であるサブレンズ群Ｌｒｒは変倍時に移動し、サブレンズ群Ｌｒｒのズーム全域における最大移動量および最も物体側の面から像側の面までの距離をそれぞれｍｒｒ、ｄｒｒとしたとき、
｜ｍｒｒ／ｄｒｒ｜＜０．１ ・・・（９）
を満たしている。

【0032】

（９）式を満たす範囲で、サブレンズ群Ｌｒｒを変倍時に移動させることで、軸外収差を補正しても良い。また、変倍操作に連動してサブレンズ群Ｌｒｒを移動させることで、変倍中に発生するピントズレを補正しても良い。更に好ましくは、（９）式は次の如く設定するのが良い。
｜ｍｒｒ／ｄｒｒ｜＜０．０２ ・・・（９ａ）

【0033】

さらに、本発明の撮像装置は、各実施例のズームレンズとズームレンズによって形成された像を受光する所定の有効撮像範囲を有する固体撮像素子を有することを特徴とする。

【0034】

以下に本発明のズームレンズの具体的な構成について、実施例１～８に対応する数値実施例１～８のレンズ構成の特徴により説明する。

【実施例1】

【0035】

図１は本発明の実施例１（数値実施例１）であるズームレンズにおいて、広角端で無限遠に合焦しているときのレンズ断面図である。図２において、（ａ）は数値実施例１の広角端、（ｂ）は数値実施例１の焦点距離３５ｍｍ、（ｃ）は数値実施例１の望遠端の縦収差図を示している。いずれの収差図も、無限遠に合焦しているときの縦収差図である。また、焦点距離の値は、後述する数値実施例をｍｍ単位で表したときの値である。これは以下の数値実施例においても、全て同じである。

【0036】

図１において、物体側から順に、合焦用の正の屈折力の第１レンズ群Ｌ１を有している。さらに、広角端から望遠端への変倍に際して、像側へ移動する変倍用の負の屈折力の第２レンズ群Ｌ２、物体側へ移動する正の屈折力の第３レンズ群Ｌ３を有している。さらに、第２レンズ群Ｌ２、第３レンズ群Ｌ３の移動に連動して光軸上を非直線的に移動し、変倍に伴う像面変動を補正する正の屈折力の第４レンズ群Ｌ４を有している。さらに、変倍のためには移動しない結像作用をする第５レンズ群Ｌ５を有している。本実施例では、移動レンズ群は第３レンズ群Ｌ３と第４レンズ群Ｌ４、後レンズ群は第５レンズ群Ｌ５、第Ｐレンズ群は第４レンズ群Ｌ４、第Ｎレンズ群は第２レンズ群に相当する。ズームレンズの各断面図の下に記載された矢印は、広角端から望遠端への変倍時におけるレンズ群の移動を模式的に描いたものである。

【0037】

本実施例では、第２レンズ群Ｌ２、第３レンズ群Ｌ３、第４レンズ群Ｌ４で変倍系を構成している。ＳＰは開口絞りであり、第４レンズ群Ｌ４と第５レンズ群Ｌ５の間に配置されている。また、開口絞りは変倍に際して光軸方向に不動である。Ｐは色分解プリズムや光学フィルタを示すガラスブロックである。Ｉは像面であり、放送用テレビカメラ、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラの撮像光学系として使用する際には、ズームレンズで形成された像を受光し、光電変換する固体撮像素子（光電変換素子）等の撮像面に相当している。フィルム用カメラの撮像光学系として使用する際には、ズームレンズで形成された像が感光するフィルム面に相当する。

【0038】

縦収差図において、球面収差における直線、二点鎖線は各々ｅ線、ｇ線である。非点収差における点線と実線は各々メリディオナル像面、サジタル像面であり、倍率色収差における二点鎖線はｇ線である。ωは半画角、ＦｎｏはＦナンバーである。縦収差図では、球面収差は０．４ｍｍ、非点収差は０．４ｍｍ、歪曲は１０％、倍率色収差は０．１ｍｍのスケールで描かれている。なお、以下の各実施例において広角端と望遠端は、変倍用の第２レンズ群Ｌ２が機構に対して光軸上を移動可能な範囲の両端に位置したときのズーム位置を指す。

【0039】

第１レンズ群Ｌ１は第１面から第１８面に対応する。第２レンズ群Ｌ２は、第１９面から第２５面、第３レンズ群Ｌ３は、第２６面から第２７面、第４レンズ群Ｌ４は、第２８面から第３３面に対応している。第５レンズ群Ｌ５は、第３５面から第５０面に対応する。第１レンズ群Ｌ１は、合焦時に移動しない負の屈折力の第１サブレンズ群Ｌ１１、無限遠側から至近側への合焦時に像側に移動する正の屈折力の第２サブレンズ群Ｌ１２、合焦時に移動しない正の屈折力の第３サブレンズ群Ｌ１３から構成される。第１サブレンズ群Ｌ１１は第１面から第６面、第２サブレンズ群Ｌ１２は第７面から第１１面、第３サブレンズ群Ｌ１３は第１２面から第１８面に対応する。第１面、第１９面、第２７面、第３２面は非球面であり、第１面は主に広角端の歪曲を、第１９面、第２７面、第３２面は主にズーム中間や望遠端の球面収差や像面湾曲を補正している。

【0040】

上記実施例１に対応する数値実施例１について説明する。数値実施例１に限らず全数値実施例において、ｉは物体側からの面（光学面）の順序を示し、ｒｉは物体側より第ｉ番目の面の曲率半径、ｄｉは物体側より第ｉ番目の面と第ｉ＋１番目の面の間隔（光軸上）を示している。また、ｎｄｉ、νｄｉは、第ｉ番目の面と第ｉ＋１番目の面との間の媒質（光学部材）の屈折率、アッベ数を、ＢＦは空気換算のバックフォーカスを表している。非球面形状は光軸方向にＸ軸、光軸と垂直方向にＨ軸、光の進行方向を正とし、Ｒを近軸曲率半径、ｋを円錐常数、Ａ３からＡ１６をそれぞれ非球面係数としたとき、次式で表している。また、「ｅ－Ｚ」は「×１０^－Ｚ」を意味する。

【数1】

【0041】

本実施例の各条件式対応値を表１に示す。本実施例は（１）～（８）式を満足しており、各レンズ群の屈折力や第１レンズ群のレンズ構成を適切に設定することで、広画角、高ズーム比、小型軽量で全ズーム範囲に渡り高い光学性能を有したズームレンズを達成している。しかしながら、本発明のズームレンズは、（１）、（２）式を満足することは必須であるが、（３）～（９）式については満足していなくても構わない。但し、（３）～（９）式について少なくとも１つでも満足していれば更に良い効果を奏することができる。これは他の実施例についても同様である。

【0042】

図１６は各実施例のズームレンズを撮影光学系として用いた撮像装置（テレビカメラシステム）の概略図である。

【0043】

図１６において１０１は実施例１～８のいずれかのズームレンズである。１２４はカメラである。ズームレンズ１０１はカメラ１２４に対して着脱可能となっている。１２５はカメラ１２４にズームレンズ１０１を装着することで構成される撮像装置である。ズームレンズ１０１は第１レンズ群Ｆ、変倍部ＬＺ、結像用の後レンズ群Ｒを有している。第１レンズ群Ｆは合焦用レンズ群が含まれている。変倍部ＬＺは変倍のために光軸上を移動する第２レンズ群、第３レンズ群、変倍に伴う像面変動を補正するために光軸上を移動する第４レンズ群が含まれている。ＳＰは開口絞りである。１１４、１１５は各々第１レンズ群Ｆ、変倍部ＬＺを光軸方向に駆動するヘリコイドやカム等の駆動機構である。１１６～１１８は駆動機構１１４、１１５および開口絞りＳＰを電動駆動するモータ（駆動手段）である。１１９～１２１は、第１レンズ群Ｆや変倍部ＬＺの光軸上の位置や、開口絞りＳＰの絞り径を検出するためのエンコーダやポテンショメータ、あるいはフォトセンサ等の検出器である。カメラ１２４において、１０９はカメラ１２４内の光学フィルタや色分解光学系に相当するガラスブロック、１１０はズームレンズ１０１によって形成された被写体像を受光するＣＣＤセンサやＣＭＯＳセンサ等の固体撮像素子（光電変換素子）である。また、１１１、１２２はカメラ１２４及びズームレンズ１０１の各種の駆動を制御するＣＰＵである。

【0044】

このように、本発明のズームレンズをテレビカメラに適用することにより、高い光学性能を有する撮像装置を実現している。

【実施例2】

【0045】

図３は本発明の実施例２（数値実施例２）であるズームレンズにおいて、広角端で無限遠に合焦しているときのレンズ断面図である。図４において、（ａ）は数値実施例２の広角端、（ｂ）は数値実施例２の焦点距離３７ｍｍ、（ｃ）は数値実施例２の望遠端の縦収差図を示している。いずれの収差図も、無限遠に合焦しているときの縦収差図である。

【0046】

図３において、物体側から順に、合焦用の正の屈折力の第１レンズ群Ｌ１を有している。さらに、広角端から望遠端への変倍に際して、像側へ移動する変倍用の負の屈折力の第２レンズ群Ｌ２、物体側へ移動する正の屈折力の第３レンズ群Ｌ３を有している。さらに、第２レンズ群Ｌ２、第３レンズ群Ｌ３の移動に連動して光軸上を非直線的に移動し、変倍に伴う像面変動を補正する正の屈折力の第４レンズ群Ｌ４を有している。さらに、変倍のためには移動しない結像作用をする第５レンズ群Ｌ５を有している。本実施例では、移動レンズ群は第３レンズ群Ｌ３と第４レンズ群Ｌ４、後レンズ群は第５レンズ群Ｌ５、第Ｐレンズ群は第４レンズ群Ｌ４、第Ｎレンズ群は第２レンズ群に相当する。

【0047】

本実施例では、第２レンズ群Ｌ２、第３レンズ群Ｌ３、第４レンズ群Ｌ４で変倍系を構成している。ＳＰは開口絞りであり、第４レンズ群Ｌ４と第５レンズ群Ｌ５の間に配置されている。また、開口絞りは変倍に際して光軸方向に不動である。

【0048】

第１レンズ群Ｌ１は第１面から第１８面に対応する。第２レンズ群Ｌ２は、第１９面から第２５面、第３レンズ群Ｌ３は、第２６面から第２７面に、第４レンズ群Ｌ４は、第２８面から第３３面に対応している。第５レンズ群Ｌ５は、第３５面から第５３面に対応する。第１レンズ群Ｌ１は、合焦時に移動しない負の屈折力の第１サブレンズ群Ｌ１１、無限遠側から至近側への合焦時に像側に移動する正の屈折力の第２サブレンズ群Ｌ１２、合焦時に移動しない正の屈折力の第３サブレンズ群Ｌ１３から構成される。第１サブレンズ群Ｌ１１は第１面から第６面、第２サブレンズ群Ｌ１２は第７面から第１１面、第３サブレンズ群Ｌ１３は第１２面から第１８面に対応する。第１面、第１９面、第２７面、第３２面は非球面であり、第１面は主に広角端の歪曲を、第１９面、第２７面、第３２面は主にズーム中間や望遠端の球面収差や像面湾曲を補正している。

【0049】

本実施例の各条件式対応値を表１に示す。本実施例は（１）～（８）式を満足しており、各レンズ群の屈折力や第１レンズ群のレンズ構成を適切に設定することで、広画角、高ズーム比、小型軽量で全ズーム範囲に渡り高い光学性能を有したズームレンズを達成している。

【実施例3】

【0050】

図５は本発明の実施例３（数値実施例３）であるズームレンズにおいて、広角端で無限遠に合焦しているときのレンズ断面図である。図６において、（ａ）は数値実施例３の広角端、（ｂ）は数値実施例３の焦点距離４０ｍｍ、（ｃ）は数値実施例３の望遠端の縦収差図を示している。いずれの収差図も、無限遠に合焦しているときの縦収差図である。

【0051】

図５において、物体側から順に、合焦用の正の屈折力の第１レンズ群Ｌ１を有している。さらに、広角端から望遠端への変倍に際して、像側へ移動する変倍用の負の屈折力の第２レンズ群Ｌ２、物体側へ移動する正の屈折力の第３レンズ群Ｌ３を有している。さらに、第２レンズ群Ｌ２、第３レンズ群Ｌ３の移動に連動して光軸上を非直線的に移動し、変倍に伴う像面変動を補正する正の屈折力の第４レンズ群Ｌ４を有している。さらに、変倍のためには移動しない結像作用をする第５レンズ群Ｌ５を有している。本実施例では、移動レンズ群は第３レンズ群Ｌ３と第４レンズ群Ｌ４、後レンズ群は第５レンズ群Ｌ５、第Ｐレンズ群は第４レンズ群Ｌ４、第Ｎレンズ群は第２レンズ群に相当する。

【0052】

本実施例では、第２レンズ群Ｌ２、第３レンズ群Ｌ３、第４レンズ群Ｌ４で変倍系を構成している。ＳＰは開口絞りであり、第４レンズ群Ｌ４と第５レンズ群Ｌ５の間に配置されている。また、開口絞りは変倍に際して光軸方向に不動である。

【0053】

第１レンズ群Ｌ１は第１面から第１８面に対応する。第２レンズ群Ｌ２は、第１９面から第２５面、第３レンズ群Ｌ３は、第２６面から第２７面に、第４レンズ群Ｌ４は、第２８面から第３２面に対応している。第５レンズ群Ｌ５は、第３４面から第５１面に対応する。第１レンズ群Ｌ１は、合焦時に移動しない負の屈折力の第１サブレンズ群Ｌ１１、無限遠側から至近側への合焦時に像側に移動する正の屈折力の第２サブレンズ群Ｌ１２を有している。さらに、合焦時に移動しない第３サブレンズ群Ｌ１３、合焦時に物体側へ移動する正の屈折力の第４サブレンズ群Ｌ１４から構成される。第１サブレンズ群Ｌ１１は第１面から第６面、第２サブレンズ群Ｌ１２は第７面から第１１面、第３サブレンズ群Ｌ１３は第１２面から第１４面、第４サブレンズ群Ｌ１４は第１５面から第１８面に対応する。また、合焦時に、第４サブレンズ群は第２サブレンズ群の移動量に対して０．１倍の割合で移動する。第１面、第１９面、第２７面は非球面であり、第１面は主に広角端の歪曲を、第１９面、第２７面は主にズーム中間や望遠端の球面収差や像面湾曲を補正している。

【0054】

本実施例の各条件式対応値を表１に示す。本実施例は（１）～（８）式を満足しており、各レンズ群の屈折力や第１レンズ群のレンズ構成を適切に設定することで、広画角、高ズーム比、小型軽量で全ズーム範囲に渡り高い光学性能を有したズームレンズを達成している。

【実施例4】

【0055】

図７は本発明の実施例４（数値実施例４）であるズームレンズにおいて、広角端で無限遠に合焦しているときのレンズ断面図である。図８において、（ａ）は数値実施例４の広角端、（ｂ）は数値実施例４の焦点距離３５ｍｍ、（ｃ）は数値実施例４の望遠端の縦収差図を示している。いずれの収差図も、無限遠に合焦しているときの縦収差図である。

【0056】

図７において、物体側から順に、合焦用の正の屈折力の第１レンズ群Ｌ１を有している。さらに、広角端から望遠端への変倍に際して、像側へ移動する変倍用の負の屈折力の第２レンズ群Ｌ２、物体側へ移動する正の屈折力の第３レンズ群Ｌ３を有している。さらに、第２レンズ群Ｌ２、第３レンズ群Ｌ３の移動に連動して光軸上を非直線的に移動し、変倍に伴う像面変動を補正する正の屈折力の第４レンズ群Ｌ４を有している。さらに、変倍のためには移動しない第５レンズ群Ｌ５、製造誤差によるピントズレを補正するために変倍に際して微小に移動する正の屈折力の第６レンズ群Ｌ６を有している。本実施例では、移動レンズ群は第３レンズ群Ｌ３と第４レンズ群Ｌ４、後レンズ群は第５レンズ群Ｌ５と第６レンズ群Ｌ６、第Ｐレンズ群は第４レンズ群Ｌ４、第Ｎレンズ群は第２レンズ群に相当する。

【0057】

本実施例では、第２レンズ群Ｌ２、第３レンズ群Ｌ３、第４レンズ群Ｌ４で変倍系を構成している。ＳＰは開口絞りであり、第４レンズ群Ｌ４と第５レンズ群Ｌ５の間に配置されている。また、開口絞りは変倍に際して光軸方向に不動である。

【0058】

第１レンズ群Ｌ１は第１面から第１８面に対応する。第２レンズ群Ｌ２は、第１９面から第２５面、第３レンズ群Ｌ３は、第２６面から第３０面に、第４レンズ群Ｌ４は、第３１面から第３６面に対応している。第５レンズ群Ｌ５は、第３８面から第４３面、第６レンズ群は第４４面から第５３面に対応する。第１レンズ群Ｌ１は、合焦時に移動しない負の屈折力の第１サブレンズ群Ｌ１１、無限遠側から至近側への合焦時に像側に移動する正の屈折力の第２サブレンズ群Ｌ１２、合焦時に移動しない正の屈折力の第３サブレンズ群Ｌ１３から構成される。第１サブレンズ群Ｌ１１は第１面から第６面、第２サブレンズ群Ｌ１２は第７面から第１１面、第３サブレンズ群Ｌ１３は第１２面から第１８面に対応する。第１面、第１９面、第２７面、第３５面は非球面であり、第１面は主に広角端の歪曲を、第１９面、第２７面、第３５面は主にズーム中間や望遠端の球面収差や像面湾曲を補正している。

【0059】

本実施例の各条件式対応値を表１に示す。本実施例は（１）～（９）式を満足しており、各レンズ群の屈折力や第１レンズ群のレンズ構成を適切に設定することで、広画角、高ズーム比、小型軽量で全ズーム範囲に渡り高い光学性能を有したズームレンズを達成している。

【実施例5】

【0060】

図９は本発明の実施例５（数値実施例５）であるズームレンズにおいて、広角端で無限遠に合焦しているときのレンズ断面図である。図１０において、（ａ）は数値実施例５の広角端、（ｂ）は数値実施例５の焦点距離３４ｍｍ、（ｃ）は数値実施例５の望遠端の縦収差図を示している。いずれの収差図も、無限遠に合焦しているときの縦収差図である。

【0061】

図９において、物体側から順に、合焦用の正の屈折力の第１レンズ群Ｌ１を有している。さらに、広角端から望遠端への変倍に際して、像側へ移動する変倍用の負の屈折力の第２レンズ群Ｌ２、第２レンズ群Ｌ２の移動に連動して光軸上を非直線的に移動し、変倍に伴う像面変動を補正する正の屈折力の第３レンズ群Ｌ３を有している。さらに、変倍のためには移動しない結像作用をする第４レンズ群Ｌ４を有している。本実施例では、移動レンズ群は第３レンズ群Ｌ３、後レンズ群は第４レンズ群Ｌ４、第Ｐレンズ群は第３レンズ群Ｌ３、第Ｎレンズ群は第２レンズ群に相当する。

【0062】

本実施例では、第２レンズ群Ｌ２、第３レンズ群Ｌ３で変倍系を構成している。ＳＰは開口絞りであり、第３レンズ群Ｌ３と第４レンズ群Ｌ４の間に配置されている。また、開口絞りは変倍に際して光軸方向に不動である。

【0063】

第１レンズ群Ｌ１は第１面から第１８面に対応する。第２レンズ群Ｌ２は、第１９面から第２６面、第３レンズ群Ｌ３は、第２７面から第３４面に、第４レンズ群Ｌ４は、第３６面から第５１面に対応している。第１レンズ群Ｌ１は、合焦時に移動しない負の屈折力の第１サブレンズ群Ｌ１１、無限遠側から至近側への合焦時に像側に移動する正の屈折力の第２サブレンズ群Ｌ１２、合焦時に物体側に移動する正の屈折力の第３サブレンズ群Ｌ１３から構成される。第１サブレンズ群Ｌ１１は第１面から第６面、第２サブレンズ群Ｌ１２は第７面から第１１面、第３サブレンズ群Ｌ１３は第１２面から第１８面に対応する。また、合焦時に、第３サブレンズ群は第２サブレンズ群の移動量に対して０．０６倍の割合で移動する。第１面、第１９面、第２８面、第３３面は非球面であり、第１面は主に広角端の歪曲を、第１９面、第２８面、第３３面は主にズーム中間や望遠端の球面収差や像面湾曲を補正している。

【0064】

本実施例の各条件式対応値を表１に示す。本実施例は（１）～（８）式を満足しており、各レンズ群の屈折力や第１レンズ群のレンズ構成を適切に設定することで、広画角、高ズーム比、小型軽量で全ズーム範囲に渡り高い光学性能を有したズームレンズを達成している。

【実施例6】

【0065】

図１１は本発明の実施例６（数値実施例６）であるズームレンズにおいて、広角端で無限遠に合焦しているときのレンズ断面図である。図１２において、（ａ）は数値実施例６の広角端、（ｂ）は数値実施例６の焦点距離３７ｍｍ、（ｃ）は数値実施例６の望遠端の縦収差図を示している。いずれの収差図も、無限遠に合焦しているときの縦収差図である。

【0066】

図１１において、物体側から順に、合焦用の正の屈折力の第１レンズ群Ｌ１を有している。さらに、広角端から望遠端への変倍に際して、像側へ移動する正の屈折力の第２レンズ群Ｌ２、像側へ移動する変倍用の負の屈折力の第３レンズ群Ｌ３、物体側へ移動する正の屈折力の第４レンズ群Ｌ４を有している。さらに、第２レンズ群Ｌ２、第３レンズ群Ｌ３、第４レンズ群Ｌ４の移動に連動して光軸上を非直線的に移動し、変倍に伴う像面変動を補正する正の屈折力の第５レンズ群Ｌ５を有している。さらに、変倍のためには移動しない第６レンズ群Ｌ６を有している。本実施例では、移動レンズ群は第３レンズ群Ｌ３、第４レンズ群Ｌ４、第５レンズ群Ｌ５、後レンズ群は第６レンズ群Ｌ６、第Ｐレンズ群は第５レンズ群Ｌ５、第Ｎレンズ群は第３レンズ群に相当する。

【0067】

本実施例では、第２レンズ群Ｌ２、第３レンズ群Ｌ３、第４レンズ群Ｌ４、第５レンズ群Ｌ５で変倍系を構成している。ＳＰは開口絞りであり、第５レンズ群Ｌ５と第６レンズ群Ｌ６の間に配置されている。また、開口絞りは変倍に際して光軸方向に不動である。

【0068】

第１レンズ群Ｌ１は第１面から第１６面に対応する。第２レンズ群Ｌ２は、第１７面から第１８面、第３レンズ群Ｌ３は、第１９面から第２５面に、第４レンズ群Ｌ４は、第２６面から第２７面に対応している。第５レンズ群Ｌ５は、第２８面から第３３面、第６レンズ群は第３５面から第５３面に対応する。第１レンズ群Ｌ１は、合焦時に移動しない負の屈折力の第１サブレンズ群Ｌ１１、無限遠側から至近側への合焦時に像側に移動する正の屈折力の第２サブレンズ群Ｌ１２、合焦時に移動しない正の屈折力の第３サブレンズ群Ｌ１３から構成される。第１サブレンズ群Ｌ１１は第１面から第６面、第２サブレンズ群Ｌ１２は第７面から第１１面、第３サブレンズ群Ｌ１３は第１２面から第１６面に対応する。第１面、第１９面、第２７面、第３２面は非球面であり、第１面は主に広角端の歪曲を、第１９面、第２７面、第３２面は主にズーム中間や望遠端の球面収差や像面湾曲を補正している。

【0069】

本実施例の各条件式対応値を表１に示す。本実施例は（１）～（８）式を満足しており、各レンズ群の屈折力や第１レンズ群のレンズ構成を適切に設定することで、広画角、高ズーム比、小型軽量で全ズーム範囲に渡り高い光学性能を有したズームレンズを達成している。

【実施例7】

【0070】

図１３は本発明の実施例７（数値実施例７）であるズームレンズにおいて、広角端で無限遠に合焦しているときのレンズ断面図である。図１４において、（ａ）は数値実施例７の広角端、（ｂ）は数値実施例７の焦点距離４０ｍｍ、（ｃ）は数値実施例７の望遠端の縦収差図を示している。いずれの収差図も、無限遠に合焦しているときの縦収差図である。

【0071】

図１３において、物体側から順に、合焦用の正の屈折力の第１レンズ群Ｌ１を有している。さらに、広角端から望遠端への変倍に際して、像側へ移動する変倍用の負の屈折力の第２レンズ群Ｌ２、像側へ移動する正の屈折力の第３レンズ群Ｌ３、物体側へ移動する正の屈折力の第４レンズ群Ｌ４を有している。さらに、第２レンズ群Ｌ２、第３レンズ群Ｌ３、第４レンズ群Ｌ４の移動に連動して光軸上を非直線的に移動し、変倍に伴う像面変動を補正する正の屈折力の第５レンズ群Ｌ５を有している。さらに、変倍のためには移動しない第６レンズ群Ｌ６を有している。本実施例では、移動レンズ群は第３レンズ群Ｌ３、第４レンズ群Ｌ４、第５レンズ群Ｌ５、後レンズ群は第６レンズ群Ｌ６、第Ｐレンズ群は第５レンズ群Ｌ５、第Ｎレンズ群は第２レンズ群に相当する。

【0072】

本実施例では、第２レンズ群Ｌ２、第３レンズ群Ｌ３、第４レンズ群Ｌ４、第５レンズ群Ｌ５で変倍系を構成している。ＳＰは開口絞りであり、第５レンズ群Ｌ５と第６レンズ群Ｌ６の間に配置されている。また、開口絞りは変倍に際して光軸方向に不動である。

【0073】

第１レンズ群Ｌ１は第１面から第１７面に対応する。第２レンズ群Ｌ２は、第１８面から第２１面、第３レンズ群Ｌ３は、第２２面から第２５面に、第４レンズ群Ｌ４は、第２６面から第２７面に対応している。第５レンズ群Ｌ５は、第２８面から第３３面、第６レンズ群は第３５面から第５０面に対応する。第１レンズ群Ｌ１は、合焦時に移動しない負の屈折力の第１サブレンズ群Ｌ１１、無限遠側から至近側への合焦時に像側に移動する正の屈折力の第２サブレンズ群Ｌ１２、合焦時に移動しない正の屈折力の第３サブレンズ群Ｌ１３から構成される。第１サブレンズ群Ｌ１１は第１面から第５面、第２サブレンズ群Ｌ１２は第６面から第１０面、第３サブレンズ群Ｌ１３は第１１面から第１７面に対応する。第１面、第１８面、第２７面、第３２面は非球面であり、第１面は主に広角端の歪曲を、第１８面、第２７面、第３２面は主にズーム中間や望遠端の球面収差や像面湾曲を補正している。

【0074】

本実施例の各条件式対応値を表１に示す。本実施例は（１）～（８）式を満足しており、各レンズ群の屈折力や第１レンズ群のレンズ構成を適切に設定することで、広画角、高ズーム比、小型軽量で全ズーム範囲に渡り高い光学性能を有したズームレンズを達成している。

【実施例8】

【0075】

図１５は本発明の実施例８（数値実施例８）であるズームレンズにおいて、広角端で無限遠に合焦しているときのレンズ断面図である。図１６において、（ａ）は数値実施例８の広角端、（ｂ）は数値実施例８の焦点距離３４ｍｍ、（ｃ）は数値実施例８の望遠端の縦収差図を示している。いずれの収差図も、無限遠に合焦しているときの縦収差図である。

【0076】

図１５において、物体側から順に、合焦用の正の屈折力の第１レンズ群Ｌ１を有している。さらに、広角端から望遠端への変倍に際して、像側へ移動する変倍用の負の屈折力の第２レンズ群Ｌ２、第２レンズ群Ｌ２の移動に連動して光軸上を非直線的に移動し、変倍に伴う像面変動を補正する正の屈折力の第３レンズ群Ｌ３を有している。さらに、変倍のためには移動しない結像作用をする第４レンズ群Ｌ４を有している。本実施例では、移動レンズ群は第３レンズ群Ｌ３、後レンズ群は第４レンズ群Ｌ４、第Ｐレンズ群は第３レンズ群Ｌ３、第Ｎレンズ群は第２レンズ群に相当する。

【0077】

本実施例では、第２レンズ群Ｌ２、第３レンズ群Ｌ３で変倍系を構成している。ＳＰは開口絞りであり、第４レンズ群Ｌ４内に配置されている。また、開口絞りは変倍に際して光軸方向に不動である。

【0078】

第１レンズ群Ｌ１は第１面から第１８面に対応する。第２レンズ群Ｌ２は、第１９面から第２６面、第３レンズ群Ｌ３は、第２７面から第３４面に、第４レンズ群Ｌ４は、第３５面から第５１面に対応している。第１レンズ群Ｌ１は、合焦時に移動しない負の屈折力の第１サブレンズ群Ｌ１１、無限遠側から至近側への合焦時に像側に移動する正の屈折力の第２サブレンズ群Ｌ１２、合焦時に物体側に移動する正の屈折力の第３サブレンズ群Ｌ１３から構成される。第１サブレンズ群Ｌ１１は第１面から第６面、第２サブレンズ群Ｌ１２は第７面から第１１面、第３サブレンズ群Ｌ１３は第１２面から第１８面に対応する。また、合焦時に、第３サブレンズ群は第２サブレンズ群の移動量に対して０．０６倍の割合で移動する。第１面、第１９面、第２８面、第３３面は非球面であり、第１面は主に広角端の歪曲を、第１９面、第２８面、第３３面は主にズーム中間や望遠端の球面収差や像面湾曲を補正している。

【0079】

本実施例の各条件式対応値を表１に示す。本実施例は（１）～（８）式を満足しており、各レンズ群の屈折力や第１レンズ群のレンズ構成を適切に設定することで、広画角、高ズーム比、小型軽量で全ズーム範囲に渡り高い光学性能を有したズームレンズを達成している。

【0080】

以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。

【0081】

＜数値実施例１＞
単位 mm

面データ
面番号 r d nd vd 有効径
1* 336.758 5.35 1.77250 49.6 180.00
2 89.252 55.27 143.82
3 -157.177 4.40 1.77250 49.6 142.88
4 1535.778 0.20 146.79
5 283.930 13.51 1.89286 20.4 150.01
6 1779.350 5.68 149.66
7 -26329.88 26.09 1.43387 95.1 149.44
8 -142.321 0.20 149.25
9 -636.698 4.20 1.73800 32.3 136.96
10 316.711 20.21 1.49700 81.5 132.74
11 -224.716 18.71 131.89
12 255.005 4.30 1.85478 24.8 132.86
13 138.024 26.97 1.49700 81.5 131.67
14 -315.846 0.25 132.14
15 186.738 19.76 1.43387 95.1 132.22
16 -645.647 0.15 131.26
17 122.707 13.20 1.76385 48.5 122.89
18 359.234 (可変) 121.53
19* ∞ 2.50 1.83481 42.7 46.00
20 38.952 10.42 38.83
21 -46.663 1.50 1.75500 52.3 37.84
22 66.210 8.85 1.80810 22.8 37.77
23 -53.942 3.43 38.33
24 -48.449 1.50 1.88300 40.8 37.70
25 -210.973 (可変) 38.98
26 158.681 4.84 1.59522 67.7 41.21
27* -186.110 (可変) 41.24
28 56.843 7.91 1.43875 94.7 41.33
29 -214.923 0.56 40.81
30 96.881 1.90 1.80518 25.4 39.61
31 50.937 1.97 38.27
32* 91.919 3.41 1.60311 60.6 38.27
33 346.988 (可変) 37.94
34(絞り) ∞ 3.50 34.42
35 -60.184 1.50 1.75500 52.3 33.98
36 42.035 6.72 1.80810 22.8 34.20
37 -253.028 8.51 34.20
38 -39.949 2.00 1.89190 37.1 33.61
39 83.128 13.39 1.60342 38.0 36.48
40 -35.115 17.81 39.35
41 -714.147 5.50 1.56732 42.8 41.38
42 -67.117 0.59 41.57
43 83.245 2.00 1.88300 40.8 39.94
44 30.567 8.30 1.43875 94.7 37.70
45 252.446 0.81 37.64
46 301.219 9.02 1.48749 70.2 37.67
47 -32.853 2.00 1.80000 29.8 37.62
48 -101.751 0.20 38.97
49 81.635 9.22 1.48749 70.2 39.38
50 -47.156 13.04 39.12
51 ∞ 33.00 1.60859 46.4 60.00
52 ∞ 13.20 1.51633 64.2 60.00
53 ∞ 11.90 60.00
像面 ∞

非球面データ
第1面
K =-9.20721e-001 A 4= 4.58673e-009 A 6=-1.64274e-011 A 8=-4.64570e-017
A 3= 1.35797e-007 A 5= 1.44977e-009 A 7= 4.18199e-014

第19面
K =-8.79672e+007 A 4= 1.55682e-006 A 6= 1.03168e-008 A 8= 1.50615e-011 A10=-1.70471e-014 A12= 1.07881e-017
A 3=-1.32918e-006 A 5=-1.04091e-007 A 7=-6.26383e-010 A 9= 3.00959e-013 A11=-1.73665e-016

第27面
K =-1.12422e+001 A 4=-5.26832e-008 A 6=-5.94449e-009 A 8=-3.46673e-011 A10= 3.95835e-014 A12= 2.35099e-017
A 3=-5.03091e-007 A 5= 2.47688e-008 A 7= 6.57414e-010 A 9= 4.39187e-013 A11=-1.82480e-015

第32面
K = 4.15086e+000 A 4=-1.06669e-006 A 6= 6.21952e-009 A 8= 2.47785e-011 A10=-6.85863e-014 A12=-4.50709e-017
A 3=-3.01388e-007 A 5=-3.72814e-008 A 7=-5.95349e-010 A 9= 1.42315e-013 A11= 3.00746e-015

【0082】

各種データ
ズーム比 40.00
広角 中間 望遠
焦点距離 5.50 35.00 219.97
Fナンバー 1.55 2.39 3.20
半画角 45.00 8.93 1.43
像高 5.50 5.50 5.50
レンズ全長 622.20 622.20 622.20
BF 11.90 11.90 11.90

d18 2.93 53.86 82.39
d25 185.39 71.66 1.50
d27 1.47 10.76 1.47
d33 3.00 56.50 107.42

入射瞳位置 96.02 173.53 1083.44
射出瞳位置 277.09 277.09 277.09
前側主点位置 101.63 213.15 1485.88
後側主点位置 6.40 -23.10 -208.08

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 71.25 218.43 112.04 52.21
2 19 -25.24 28.20 5.94 -14.04
3 26 144.15 4.84 1.40 -1.64
4 28 136.67 15.75 -1.33 -12.41
5 34 47.57 150.30 57.20 -5.57

【0083】

＜数値実施例２＞
単位 mm

面データ
面番号 r d nd vd 有効径
1* 1010.444 3.21 1.77250 49.6 119.88
2 87.708 25.37 103.61
3 -195.841 2.64 1.77250 49.6 102.80
4 306.709 0.12 102.34
5 158.084 7.19 1.92286 18.9 103.27
6 387.504 4.28 102.83
7 429.744 16.03 1.43387 95.1 102.09
8 -128.989 0.12 101.57
9 674.554 2.52 1.85478 24.8 92.31
10 179.460 12.20 1.43875 94.7 89.29
11 -245.313 10.96 88.15
12 150.826 2.58 1.85478 24.8 86.82
13 84.191 16.36 1.49700 81.5 85.67
14 -439.907 0.15 85.94
15 122.687 11.85 1.59522 67.7 86.57
16 -818.748 0.15 85.89
17 79.856 9.20 1.76385 48.5 80.36
18 224.080 (可変) 78.97
19* 869.423 1.50 1.88300 40.8 31.05
20 24.388 7.92 25.91
21 -27.881 0.90 1.69680 55.5 24.77
22 45.990 6.95 1.80810 22.8 24.84
23 -31.809 1.96 25.45
24 -28.061 0.90 1.88300 40.8 24.95
25 -165.592 (可変) 25.99
26 85.335 5.12 1.49700 81.5 30.50
27* -80.679 (可変) 30.57
28 34.465 8.07 1.43875 94.7 29.74
29 -153.572 0.17 28.22
30 61.500 1.14 1.85478 24.8 26.85
31 32.606 1.44 25.90
32* 58.152 3.28 1.60311 60.6 25.90
33 1616.946 (可変) 25.57
34(絞り) ∞ 1.60 23.11
35 -47.988 0.90 1.75500 52.3 23.00
36 31.411 5.75 1.80810 22.8 22.65
37 -459.849 5.48 22.29
38 -40.996 0.90 1.77250 49.6 21.33
39 90.794 1.85 1.60342 38.0 21.66
40 192.331 2.00 21.88
41 -68.672 0.96 1.81600 46.6 22.12
42 46.850 5.88 1.60342 38.0 23.17
43 -26.525 5.16 23.87
44 -242.279 3.97 1.56732 42.8 24.71
45 -38.246 0.35 24.95
46 103.930 1.20 1.88300 40.8 24.22
47 22.803 4.60 1.43875 94.7 23.36
48 105.090 0.49 23.48
49 94.063 7.14 1.48749 70.2 23.58
50 -19.967 1.20 1.80000 29.8 23.69
51 -52.735 0.12 24.70
52 105.028 6.26 1.48749 70.2 24.99
53 -27.415 5.00 24.99
54 ∞ 33.00 1.60859 46.4 60.00
55 ∞ 13.20 1.51633 64.2 60.00
56 ∞ 8.50 60.00
像面 ∞

非球面データ
第1面
K =-2.02579e+003 A 4= 3.23746e-007 A 6= 3.31327e-011 A 8=-3.02111e-015
A 3=-2.75915e-007 A 5=-5.92943e-009 A 7= 1.85497e-013

第19面
K =-4.59715e+003 A 4= 6.16976e-006 A 6= 1.06696e-007 A 8= 1.01454e-009 A10= 3.45757e-012 A12= 3.50593e-015
A 3=-1.05667e-007 A 5=-5.02466e-007 A 7=-1.37961e-008 A 9=-5.65462e-011 A11=-1.68141e-013

第27面
K = 1.68367e+001 A 4= 2.51924e-006 A 6=-1.45782e-007 A 8=-1.08895e-009 A10= 4.04568e-012 A12= 6.80875e-015
A 3= 4.65132e-006 A 5= 8.53097e-007 A 7= 1.67012e-008 A 9= 1.48288e-011 A11=-3.00983e-013

第32面
K = 3.80545e-001 A 4=-2.97336e-006 A 6= 9.94059e-008 A 8= 1.33447e-009 A10=-8.38358e-012 A12=-9.73891e-015
A 3= 3.06109e-006 A 5=-1.84526e-007 A 7=-1.86965e-008 A 9= 1.55004e-011 A11= 4.91217e-013

【0084】

各種データ
ズーム比 33.90
広角 中間 望遠
焦点距離 6.40 37.00 216.98
Fナンバー 1.87 2.90 3.90
半画角 40.67 8.45 1.45
像高 5.50 5.50 5.50
レンズ全長 390.02 390.02 390.02
BF 8.50 8.50 8.50

d18 2.23 33.67 51.61
d25 103.55 39.90 1.49
d27 1.50 7.07 1.47
d33 2.98 29.61 55.68

入射瞳位置 69.54 143.28 885.32
射出瞳位置 -6597.75 -6597.75 -6597.75
前側主点位置 75.94 180.07 1095.16
後側主点位置 2.10 -28.50 -208.48

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 56.04 124.92 71.10 21.68
2 19 -15.12 20.13 4.21 -9.72
3 26 84.06 5.12 1.78 -1.68
4 28 74.42 14.10 0.59 -9.37
5 34 43.88 107.00 43.59 8.75

【0085】

＜数値実施例３＞
単位 mm

面データ
面番号 r d nd vd 有効径
1 499.599 3.21 1.77250 49.6 120.00
2 83.816 22.40 103.26
3 -427.016 2.64 1.77250 49.6 102.39
4 237.944 0.12 100.20
5 121.946 6.48 1.92286 18.9 100.10
6 203.607 9.43 99.28
7 1760.009 11.02 1.43387 95.1 97.81
8 -156.166 0.12 97.10
9 -3851.292 2.52 1.85478 24.8 91.36
10 281.175 11.46 1.43875 94.7 88.99
11 -185.013 11.78 87.97
12 143.610 2.58 1.85478 24.8 81.78
13 82.410 16.19 1.49700 81.5 80.85
14 -425.002 1.82 81.26
15 128.000 11.85 1.53775 74.7 82.02
16 -381.443 0.15 81.47
17 85.230 8.48 1.76385 48.5 76.71
18 286.845 (可変) 75.49
19* -31829.530 1.50 1.88300 40.8 30.22
20 26.256 7.62 25.64
21 -26.883 0.90 1.77250 49.6 24.52
22 227.401 5.70 1.89286 20.4 24.74
23 -28.429 0.73 24.84
24 -30.085 0.90 1.88300 40.8 23.68
25 -345.377 (可変) 24.42
26 106.690 4.67 1.49700 81.5 29.55
27* -83.555 (可変) 29.65
28 585.559 3.77 1.43875 94.7 28.26
29 -85.095 0.17 28.04
30 64.653 1.14 1.85478 24.8 27.27
31 35.451 4.81 1.60311 60.6 26.48
32 1910.750 (可変) 25.84
33(絞り) ∞ 2.36 24.53
34 -41.381 0.90 1.75500 52.3 24.29
35 45.830 5.49 1.80810 22.8 24.41
36 -225.393 9.99 24.43
37 -97.353 0.90 1.77250 49.6 23.71
38 -133.302 2.00 23.78
39 -57.151 0.96 1.81600 46.6 23.75
40 67.514 4.94 1.60342 38.0 24.34
41 -34.402 5.00 24.73
42 -494.335 3.60 1.56732 42.8 24.33
43 -48.534 0.35 24.29
44 67.561 1.20 1.88300 40.8 23.31
45 26.411 2.44 1.43875 94.7 22.40
46 31.647 1.50 22.08
47 74.827 7.27 1.48749 70.2 22.10
48 -17.440 1.20 1.80000 29.8 22.00
49 -52.244 0.12 22.93
50 151.540 5.58 1.48749 70.2 23.08
51 -26.535 5.00 23.08
52 ∞ 33.00 1.60859 46.4 60.00
53 ∞ 13.20 1.51633 64.2 60.00
54 ∞ 8.50 60.00
像面 ∞

非球面データ
第19面
K =-4.70809e+007 A 4= 2.91704e-006 A 6= 6.37592e-008 A 8= 1.78042e-009 A10= 8.74984e-012 A12= 4.55878e-015
A 3= 9.48651e-007 A 5=-1.08338e-007 A 7=-1.40875e-008 A 9=-1.52212e-010 A11=-3.01118e-013

第27面
K = 1.94359e+001 A 4= 3.26831e-006 A 6=-8.07262e-008 A 8=-4.00242e-010 A10= 5.02319e-013 A12= 2.47114e-015
A 3= 2.07314e-006 A 5= 5.55908e-007 A 7= 7.62470e-009 A 9= 1.24282e-011 A11=-7.54769e-014

【0086】

各種データ
ズーム比 36.92
広角 中間 望遠
焦点距離 6.50 40.00 239.99
Fナンバー 2.00 3.17 4.50
半画角 40.24 7.83 1.31
像高 5.50 5.50 5.50
レンズ全長 400.01 400.01 400.01
BF 8.50 8.50 8.50

d18 1.84 36.16 52.76
d25 113.69 44.66 1.49
d27 11.83 12.39 1.46
d32 2.99 37.14 74.65

入射瞳位置 70.99 156.73 1019.57
射出瞳位置 -369.85 -369.85 -369.85
前側主点位置 77.38 192.50 1107.33
後側主点位置 2.00 -31.51 -231.49

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 57.20 122.25 72.78 21.74
2 19 -15.98 17.34 3.56 -8.77
3 26 94.78 4.67 1.76 -1.38
4 28 85.02 9.90 2.07 -4.33
5 33 55.89 107.00 48.58 1.38

【0087】

＜数値実施例４＞
単位 mm

面データ
面番号 r d nd vd 有効径
1* 368.815 5.35 1.77250 49.6 177.00
2 97.952 47.49 145.81
3 -204.053 4.40 1.69680 55.5 144.78
4 427.486 0.20 144.53
5 217.280 10.90 1.80810 22.8 146.04
6 716.989 6.57 145.65
7 2364.476 19.53 1.43387 95.1 144.89
8 -172.649 0.20 144.50
9 -4964.876 4.20 1.73800 32.3 133.46
10 251.058 17.43 1.49700 81.5 128.55
11 -317.758 23.61 127.64
12 274.851 4.30 1.85478 24.8 121.61
13 138.023 22.64 1.49700 81.5 120.96
14 -305.934 0.25 121.40
15 187.767 19.76 1.43387 95.1 122.30
16 -419.141 0.15 121.44
17 123.726 12.21 1.76385 48.5 114.38
18 432.669 (可変) 113.13
19* -29184.52 2.50 1.83481 42.7 43.57
20 39.492 10.44 36.94
21 -39.303 1.50 1.75500 52.3 35.53
22 104.354 8.53 1.80810 22.8 36.16
23 -41.029 0.65 36.91
24 -45.265 1.50 1.88300 40.8 36.56
25 -409.092 (可変) 37.85
26 274.517 4.51 1.69680 55.5 47.64
27* -255.677 0.15 47.93
28 321.311 4.09 1.48749 70.2 48.09
29 -348.355 1.80 1.80610 40.9 48.09
30 -1304.434 (可変) 48.16
31 58.437 9.16 1.49700 81.5 48.68
32 -196.712 0.13 47.99
33 143.800 1.50 1.80518 25.4 46.00
34 57.616 2.22 44.14
35* 97.854 4.51 1.60311 60.6 44.11
36 -1017.435 (可変) 43.61
37(絞り) ∞ 2.67 32.44
38 -104.297 1.50 1.75500 52.3 31.80
39 30.376 6.34 1.80810 22.8 31.04
40 283.301 8.50 30.69
41 -28.238 2.00 1.89190 37.1 30.05
42 265.218 12.00 1.60342 38.0 33.39
43 -29.305 (可変) 36.49
44 -206.799 7.10 1.56732 42.8 38.15
45 -63.781 0.59 38.74
46 156.656 2.00 1.88300 40.8 37.88
47 31.600 8.80 1.43875 94.7 36.48
48 -486.949 0.81 36.90
49 245.461 8.85 1.48749 70.2 37.27
50 -33.970 2.00 1.80000 29.8 37.48
51 -76.224 0.20 38.96
52 69.875 11.95 1.48749 70.2 39.52
53 -49.707 (可変) 38.88
54 ∞ 33.00 1.60859 46.4 60.00
55 ∞ 13.20 1.51633 64.2 60.00
56 ∞ 11.86 60.00
像面 ∞

非球面データ
第1面
K =-4.83393e+000 A 4=-7.02750e-009 A 6=-3.33471e-011 A 8=-8.01899e-016
A 3= 2.90921e-007 A 5= 1.95229e-009 A 7= 2.50567e-013

第19面
K =-4.43480e+008 A 4= 1.73567e-006 A 6= 9.46258e-009 A 8= 1.11949e-011 A10=-1.04977e-014 A12= 1.31125e-017
A 3=-4.76652e-006 A 5=-1.13180e-007 A 7=-5.23085e-010 A 9= 2.64752e-013 A11=-3.66535e-016

第27面
K = 2.23056e+001 A 4= 4.72724e-008 A 6=-6.40428e-009 A 8=-3.31773e-011 A10= 3.76200e-014 A12= 2.20831e-017
A 3= 6.37970e-008 A 5= 4.25746e-008 A 7= 6.37118e-010 A 9= 4.24307e-013 A11=-1.72592e-015

第35面
K = 5.96399e+000 A 4=-1.36818e-006 A 6= 7.18198e-009 A 8= 3.68460e-011 A10=-1.07653e-013 A12=-5.47734e-017
A 3=-8.16995e-007 A 5=-3.92676e-008 A 7=-8.05300e-010 A 9= 3.07282e-013 A11= 4.21411e-015

【0088】

各種データ
ズーム比 35.00
広角 中間 望遠
焦点距離 6.00 35.00 209.98
Fナンバー 1.55 1.92 3.00
半画角 42.51 8.93 1.50
像高 5.50 5.50 5.50
レンズ全長 592.05 592.05 592.05
BF 11.86 11.86 11.86

d18 3.01 50.81 79.19
d25 170.13 63.19 1.50
d30 1.48 14.77 1.47
d36 2.98 48.83 95.45
d43 15.64 15.69 15.64
d53 13.04 13.00 13.04

入射瞳位置 99.82 182.09 1043.02
射出瞳位置 178.35 177.93 178.35
前側主点位置 106.04 224.48 1517.84
後側主点位置 5.86 -23.15 -198.13

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 75.87 199.20 111.51 44.18
2 19 -24.59 25.12 5.32 -12.61
3 26 154.30 10.55 1.62 -4.94
4 31 106.53 17.52 1.78 -10.53
5 37 -72.10 33.01 -3.37 -34.05
6 44 54.03 42.30 25.07 -3.25
7 54 ∞ 46.20 14.58 -14.58

【0089】

＜数値実施例５＞
単位 mm

面データ
面番号 r d nd vd 有効径
1* 209.268 5.35 1.77250 49.6 180.01
2 79.909 64.32 141.24
3 -152.727 4.40 1.69680 55.5 138.08
4 -1990.730 0.20 140.15
5 240.228 13.72 1.80810 22.8 141.72
6 1269.312 10.02 140.69
7 -800.470 15.46 1.43387 95.1 139.27
8 -186.737 0.20 138.54
9 2489.929 4.20 1.73800 32.3 129.80
10 370.773 18.76 1.49700 81.5 126.61
11 -245.463 22.52 124.69
12 207.498 4.30 1.85478 24.8 127.85
13 109.750 26.00 1.49700 81.5 124.71
14 -484.184 0.25 124.81
15 183.668 19.76 1.43387 95.1 123.79
16 -383.134 0.15 122.73
17 107.494 9.86 1.76385 48.5 111.58
18 205.219 (可変) 110.14
19* -12752.66 2.50 1.88300 40.8 38.42
20 30.797 10.13 32.29
21 -35.296 1.50 1.77250 49.6 32.33
22 81.430 3.31 1.89286 20.4 35.77
23 131.686 0.80 36.81
24 122.103 6.00 1.80810 22.8 38.00
25 -64.449 1.50 1.88300 40.8 38.64
26 -94.157 (可変) 39.63
27 96.849 4.34 1.69680 55.5 42.08
28* 976.587 0.15 42.20
29 81.248 7.12 1.49700 81.5 42.60
30 -120.882 0.18 42.42
31 135.644 1.50 1.80518 25.4 41.32
32 52.631 1.67 40.14
33* 82.926 4.84 1.60311 60.6 40.15
34 -526.172 (可変) 39.91
35(絞り) ∞ 2.67 33.72
36 -69.827 1.50 1.75500 52.3 33.45
37 39.523 6.28 1.80810 22.8 33.31
38 -1402.904 8.50 33.18
39 -39.763 2.00 1.89190 37.1 32.64
40 140.075 11.55 1.60342 38.0 35.02
41 -35.901 20.00 37.50
42 -556.426 7.22 1.56732 42.8 39.04
43 -76.691 0.59 39.36
44 261.071 2.00 1.88300 40.8 38.57
45 36.924 8.46 1.43875 94.7 37.43
46 -238.859 0.81 37.77
47 136.685 8.52 1.48749 70.2 38.11
48 -41.104 2.00 1.80000 29.8 38.08
49 -105.237 0.20 38.90
50 70.506 8.67 1.48749 70.2 38.92
51 -58.736 13.04 38.42
52 ∞ 33.00 1.60859 46.4 60.00
53 ∞ 13.20 1.51633 64.2 60.00
54 ∞ 11.89 60.00
像面 ∞

非球面データ
第1面
K =-1.18447e+000 A 4= 1.46741e-009 A 6=-5.62012e-011 A 8=-2.00383e-015
A 3= 3.20989e-007 A 5= 2.74884e-009 A 7= 5.47111e-013

第19面
K =-8.20210e+007 A 4= 2.80019e-006 A 6= 8.97736e-009 A 8= 1.75787e-011 A10=-2.65817e-014 A12= 4.22246e-017
A 3=-8.29860e-006 A 5=-1.27238e-007 A 7=-5.89489e-010 A 9= 4.30237e-013 A11=-8.84039e-016

第28面
K = 7.28780e+002 A 4= 2.64984e-007 A 6=-7.09379e-009 A 8=-3.76905e-011 A10= 4.50541e-014 A12= 3.04183e-017
A 3= 8.06969e-007 A 5= 4.52209e-008 A 7= 7.37424e-010 A 9= 4.58237e-013 A11=-2.17481e-015

第33面
K = 4.21532e+000 A 4=-8.94411e-007 A 6= 1.03309e-008 A 8= 3.86242e-011 A10=-1.08957e-013 A12=-5.71339e-017
A 3= 4.49159e-008 A 5=-6.33644e-008 A 7=-9.12937e-010 A 9= 2.84181e-013 A11= 4.34444e-015

【0090】

各種データ
ズーム比 31.67
広角 中間 望遠
焦点距離 6.00 34.00 189.99
Fナンバー 1.55 1.89 2.70
半画角 42.51 9.19 1.66
像高 5.50 5.50 5.50
レンズ全長 591.83 591.83 591.83
BF 11.89 11.89 11.89

d18 1.95 59.25 79.24
d26 159.79 74.53 1.50
d34 3.00 30.96 84.00

入射瞳位置 104.69 210.79 847.04
射出瞳位置 218.70 218.70 218.70
前側主点位置 110.86 250.39 1211.58
後側主点位置 5.89 -22.11 -178.10

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 74.53 219.46 117.90 42.10
2 19 -24.50 25.75 2.29 -17.57
3 27 65.00 19.79 3.28 -10.18
4 35 45.11 150.20 56.59 -3.76

【0091】

＜数値実施例６＞
単位 mm

面データ
面番号 r d nd vd 有効径
1* 792.308 3.21 1.77250 49.6 120.00
2 83.213 26.60 102.94
3 -184.002 2.64 1.77250 49.6 102.18
4 338.780 0.12 102.08
5 162.760 7.18 1.92286 18.9 103.13
6 422.885 6.38 102.73
7 1879.242 14.14 1.43387 95.1 102.06
8 -123.932 0.12 101.72
9 580.185 2.52 1.85478 24.8 93.19
10 196.180 13.20 1.43875 94.7 90.68
11 -191.001 10.12 89.65
12 130.281 2.58 1.85478 24.8 89.73
13 81.424 19.69 1.49700 81.5 88.10
14 -228.023 0.15 88.20
15 91.621 11.85 1.59522 67.7 86.06
16 1212.136 (可変) 85.19
17 87.037 5.42 1.76385 48.5 74.89
18 145.639 (可変) 73.51
19* -2644.195 1.50 1.88300 40.8 29.51
20 26.372 7.25 25.00
21 -26.762 0.90 1.69680 55.5 23.81
22 61.561 7.06 1.80810 22.8 25.21
23 -27.833 0.38 25.88
24 -28.795 0.90 1.88300 40.8 25.65
25 -926.162 (可変) 26.66
26 79.062 5.15 1.49700 81.5 30.65
27* -84.748 (可変) 30.69
28 35.265 6.52 1.43875 94.7 29.79
29 -130.908 0.12 28.88
30 67.815 1.14 1.85478 24.8 27.89
31 34.667 1.28 26.93
32* 57.300 3.37 1.60311 60.6 26.93
33 2526.999 (可変) 26.60
34(絞り) ∞ 2.00 23.61
35 -45.497 0.90 1.75500 52.3 23.34
36 30.187 5.81 1.80810 22.8 22.97
37 -1550.196 7.00 22.62
38 -99.651 0.90 1.77250 49.6 21.35
39 41.601 1.86 1.60342 38.0 21.30
40 55.863 2.00 21.36
41 -73.671 0.96 1.81600 46.6 21.42
42 70.291 4.74 1.60342 38.0 22.21
43 -29.332 5.00 22.81
44 -96.984 3.52 1.56732 42.8 23.63
45 -35.900 0.35 24.00
46 111.151 1.20 1.88300 40.8 23.57
47 23.805 4.74 1.43875 94.7 22.96
48 246.049 0.49 23.19
49 232.967 6.74 1.48749 70.2 23.29
50 -19.563 1.20 1.80000 29.8 23.55
51 -42.563 0.12 24.66
52 103.759 6.27 1.48749 70.2 24.99
53 -27.417 5.00 24.99
54 ∞ 33.00 1.60859 46.4 60.00
55 ∞ 13.20 1.51633 64.2 60.00
56 ∞ 8.50 60.00
像面 ∞

非球面データ
第1面
K =-1.22705e+003 A 4= 3.89196e-007 A 6= 1.38729e-011 A 8=-5.68752e-015
A 3=-2.47266e-007 A 5=-6.52017e-009 A 7= 6.33036e-013

第19面
K = 1.91509e+004 A 4= 4.71189e-006 A 6= 1.01920e-007 A 8= 1.17857e-009 A10= 3.97239e-012 A12= 3.69163e-015
A 3=-4.67491e-007 A 5=-4.56765e-007 A 7=-1.41975e-008 A 9=-7.08607e-011 A11=-1.78268e-013

第27面
K = 1.74864e+001 A 4= 2.20052e-006 A 6=-1.32957e-007 A 8=-8.66659e-010 A10= 5.24343e-012 A12= 7.01646e-015
A 3= 6.07485e-006 A 5= 7.72809e-007 A 7= 1.49025e-008 A 9=-6.45702e-012 A11=-3.33189e-013

第32面
K = 5.41397e+000 A 4=-6.42265e-006 A 6= 1.07309e-007 A 8= 1.45839e-009 A10=-7.17664e-012 A12=-8.99641e-015
A 3= 4.08909e-006 A 5=-2.70413e-007 A 7=-1.97551e-008 A 9=-6.74113e-013 A11= 4.44441e-013

【0092】

各種データ
ズーム比 33.90
広角 中間 望遠
焦点距離 6.40 36.99 216.96
Fナンバー 1.87 2.85 3.90
半画角 40.67 8.46 1.45
像高 5.50 5.50 5.50
レンズ全長 390.03 390.03 390.03
BF 8.50 8.50 8.50

d16 1.31 4.47 6.30
d18 1.77 30.96 47.96
d25 105.25 39.40 1.49
d27 1.73 9.89 1.40
d33 2.96 28.32 55.88

入射瞳位置 69.05 139.66 830.79
射出瞳位置 1105.02 1105.02 1105.02
前側主点位置 75.49 177.90 1090.68
後側主点位置 2.10 -28.50 -208.46

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 80.02 120.50 79.70 38.70
2 17 270.92 5.42 -4.38 -7.32
3 19 -15.33 17.99 3.70 -8.75
4 26 82.93 5.15 1.68 -1.80
5 28 70.90 12.44 0.84 -7.89
6 34 42.69 107.00 44.43 10.89

【0093】

＜数値実施例７＞
単位 mm

面データ
面番号 r d nd vd 有効径
1* 228.747 5.35 1.77250 49.6 171.89
2 87.133 50.50 140.06
3 -245.675 4.40 1.69680 55.5 136.06
4 117.178 21.69 1.84666 23.8 131.30
5 628.527 13.89 130.13
6 -472.386 13.95 1.43387 95.1 128.53
7 -161.662 0.20 128.04
8 -1248.687 4.20 1.73800 32.3 121.31
9 211.287 22.09 1.49700 81.5 117.51
10 -202.058 23.96 116.36
11 -1524.180 4.30 1.85478 24.8 99.85
12 173.157 18.09 1.49700 81.5 102.19
13 -272.113 0.25 104.28
14 213.121 19.77 1.59522 67.7 109.13
15 -195.256 0.15 109.31
16 108.814 14.55 1.76385 48.5 103.04
17 390.345 (可変) 100.06
18* -825.702 2.50 1.76385 48.5 51.01
19 56.478 9.82 44.35
20 -59.575 1.50 1.75500 52.3 44.05
21 72.000 (可変) 45.77
22 103.532 10.50 1.85478 24.8 47.73
23 -59.484 0.91 48.35
24 -55.450 1.50 1.88300 40.8 48.17
25 -545.153 (可変) 49.97
26 192.193 5.91 1.59522 67.7 51.71
27* -189.308 (可変) 52.13
28 73.486 10.83 1.43875 94.7 53.32
29 -105.524 0.20 52.95
30 -808.897 1.90 1.80518 25.4 51.47
31 163.393 2.89 50.52
32* 1730.643 3.24 1.60311 60.6 50.39
33 -236.379 (可変) 50.25
34(絞り) ∞ 2.67 27.46
35 -232.356 1.50 1.75500 52.3 26.81
36 43.734 5.27 1.80810 22.8 26.39
37 163.219 15.00 25.92
38 -24.929 2.00 1.89190 37.1 24.83
39 -65.321 7.57 1.60342 38.0 26.70
40 -27.161 20.00 29.00
41 168.119 6.02 1.56732 42.8 30.19
42 -68.631 0.59 30.06
43 40.134 2.00 1.88300 40.8 28.50
44 27.308 3.64 1.43875 94.7 26.96
45 38.748 5.82 26.15
46 -91.430 7.59 1.43875 94.7 26.38
47 -27.036 2.00 2.00100 29.1 27.12
48 -51.303 0.20 28.64
49 148.210 5.69 1.48749 70.2 29.44
50 -46.500 9.50 29.72
51 ∞ 63.04 1.60859 46.4 60.00
52 ∞ 8.70 1.51633 64.2 60.00
53 ∞ 10.98 60.00
像面 ∞

非球面データ
第1面
K =-8.51212e-001 A 4=-5.34574e-008 A 6=-8.12309e-011 A 8=-2.07148e-015
A 3= 9.58558e-007 A 5= 4.23387e-009 A 7= 6.69598e-013

第18面
K = 0.00000e+000 A 4= 1.59426e-006 A 6= 5.10081e-009 A 8= 5.99686e-012 A10=-3.65653e-015 A12= 1.29257e-018
A 3=-2.50577e-006 A 5=-6.33943e-008 A 7=-2.55421e-010 A 9= 3.80515e-014 A11=-3.69229e-018

第27面
K =-7.70857e+000 A 4=-5.96902e-007 A 6=-1.09640e-008 A 8=-3.39340e-011 A10= 3.21795e-014 A12= 1.45317e-017
A 3= 2.80424e-006 A 5= 9.40215e-008 A 7= 8.25977e-010 A 9= 3.07950e-013 A11=-1.26668e-015

第32面
K =-9.56207e+001 A 4=-9.94007e-007 A 6= 2.93950e-009 A 8= 1.13731e-011 A10=-3.27707e-014 A12=-8.48613e-018
A 3= 2.94416e-006 A 5= 5.56204e-009 A 7=-3.37879e-010 A 9= 2.92546e-013 A11= 8.96306e-016

【0094】

各種データ
ズーム比 16.00
広角 中間 望遠
焦点距離 10.00 40.00 159.99
Fナンバー 2.60 2.60 3.00
半画角 42.77 13.02 3.31
像高 9.25 9.25 9.25
レンズ全長 622.12 622.12 622.12
BF 10.98 10.98 10.98

d17 2.64 36.16 58.92
d21 3.00 2.23 2.90
d25 163.19 67.54 1.50
d27 1.49 17.73 2.80
d33 3.00 49.66 107.20

入射瞳位置 100.84 144.50 430.38
射出瞳位置 -1743.68 -1743.68 -1743.68
前側主点位置 110.78 183.59 575.79
後側主点位置 0.98 -29.02 -149.01

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 61.81 217.34 113.46 52.22
2 18 -24.14 13.82 7.13 -4.08
3 22 114.56 12.91 -1.15 -8.35
4 26 160.59 5.91 1.88 -1.85
5 28 142.80 19.04 2.77 -11.17
6 34 73.73 168.79 70.73 -9.16

【0095】

＜数値実施例８＞
単位 mm

面データ
面番号 r d nd vd 有効径
1* 209.268 5.35 1.77250 49.6 180.44
2 79.909 64.32 141.48
3 -152.727 4.40 1.69680 55.5 138.54
4 -1990.730 0.20 140.70
5 240.228 13.72 1.80810 22.8 142.36
6 1269.312 10.02 141.36
7 -800.470 15.46 1.43387 95.1 139.98
8 -186.737 0.20 139.28
9 2489.929 4.20 1.73800 32.3 130.48
10 370.773 18.76 1.49700 81.5 127.29
11 -245.463 22.52 125.43
12 207.498 4.30 1.85478 24.8 127.85
13 109.750 26.00 1.49700 81.5 124.71
14 -484.184 0.25 124.81
15 183.668 19.76 1.43387 95.1 123.79
16 -383.134 0.15 122.73
17 107.494 9.86 1.76385 48.5 111.58
18 205.219 (可変) 110.14
19* -12752.655 2.50 1.88300 40.8 38.89
20 30.797 10.13 32.63
21 -35.296 1.50 1.77250 49.6 32.33
22 81.430 3.31 1.89286 20.4 35.77
23 131.686 0.80 36.81
24 122.103 6.00 1.80810 22.8 38.00
25 -64.449 1.50 1.88300 40.8 38.64
26 -94.157 (可変) 39.63
27 96.849 4.34 1.69680 55.5 42.08
28* 976.587 0.15 42.20
29 81.248 7.12 1.49700 81.5 42.60
30 -120.882 0.18 42.42
31 135.644 1.50 1.80518 25.4 41.32
32 52.631 1.67 40.14
33* 82.926 4.84 1.60311 60.6 40.15
34 -526.172 (可変) 39.91
35 -69.827 1.50 1.75500 52.3 33.45
36 39.523 6.28 1.80810 22.8 33.31
37 -1402.904 3.50 33.18
38(絞り) ∞ 5.00 32.80
39 -39.763 2.00 1.89190 37.1 32.64
40 140.075 11.55 1.60342 38.0 35.02
41 -35.901 20.00 37.50
42 -556.426 7.22 1.56732 42.8 39.04
43 -76.691 0.59 39.36
44 261.071 2.00 1.88300 40.8 38.57
45 36.924 8.46 1.43875 94.7 37.43
46 -238.859 0.81 37.77
47 136.685 8.52 1.48749 70.2 38.11
48 -41.104 2.00 1.80000 29.8 38.08
49 -105.237 0.20 38.90
50 70.506 8.67 1.48749 70.2 38.92
51 -58.735 13.04 38.42
52 ∞ 33.00 1.60859 46.4 60.00
53 ∞ 13.20 1.51633 64.2 60.00
54 ∞ (可変) 60.00
像面 ∞

非球面データ
第1面
K =-1.18447e+000 A 4= 1.46741e-009 A 6=-5.62012e-011 A 8=-2.00383e-015
A 3= 3.20989e-007 A 5= 2.74884e-009 A 7= 5.47111e-013

第19面
K =-8.20210e+007 A 4= 2.80019e-006 A 6= 8.97736e-009 A 8= 1.75787e-011 A10=-2.65817e-014 A12= 4.22246e-017
A 3=-8.29860e-006 A 5=-1.27238e-007 A 7=-5.89489e-010 A 9= 4.30237e-013 A11=-8.84039e-016

第28面
K = 7.28780e+002 A 4= 2.64984e-007 A 6=-7.09379e-009 A 8=-3.76905e-011 A10= 4.50541e-014 A12= 3.04183e-017
A 3= 8.06969e-007 A 5= 4.52209e-008 A 7= 7.37424e-010 A 9= 4.58237e-013 A11=-2.17481e-015

第33面
K = 4.21532e+000 A 4=-8.94411e-007 A 6= 1.03309e-008 A 8= 3.86242e-011 A10=-1.08957e-013 A12=-5.71339e-017
A 3= 4.49159e-008 A 5=-6.33644e-008 A 7=-9.12937e-010 A 9= 2.84181e-013 A11= 4.34444e-015

【0096】

各種データ
ズーム比 31.67
広角 中間 望遠
焦点距離 6.00 34.00 189.99
Fナンバー 1.55 1.89 2.70
半画角 42.51 9.19 1.66
像高 5.50 5.50 5.50
レンズ全長 591.83 591.83 591.83
BF 11.89 11.89 11.89

d18 1.95 59.25 79.24
d26 159.79 74.54 1.50
d34 5.67 33.63 86.67
d54 11.89 11.89 11.89

入射瞳位置 104.83 215.52 994.87
射出瞳位置 1362.93 1362.93 1362.93
前側主点位置 110.86 250.37 1211.58
後側主点位置 5.89 -22.11 -178.10

ズームレンズ群データ
群 始面 焦点距離 レンズ構成長 前側主点位置 後側主点位置
1 1 74.53 219.46 117.90 42.10
2 19 -24.50 25.75 2.29 -17.57
3 27 65.00 19.79 3.28 -10.18
4 35 45.11 147.53 53.92 -3.76

【0097】

【表1】

【符号の説明】

【0098】

Ｌ１ 第１レンズ群
Ｌ２ 第２レンズ群
Ｌ３ 第３レンズ群
Ｌ４ 第４レンズ群
Ｌ５ 第５レンズ群
Ｌ１１ 第１サブレンズ群
Ｌ１２ 第２サブレンズ群
Ｌ１３ 第３サブレンズ群
ＳＰ 開口絞り

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】

【図14】

【図15】

【図16】

【図17】

【図18】