(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-09
(45)【発行日】2024-02-20
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム及び制御方法
(51)【国際特許分類】
H04N 1/00 20060101AFI20240213BHJP
B41J 29/00 20060101ALI20240213BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20240213BHJP
G06F 3/12 20060101ALI20240213BHJP
H04M 1/00 20060101ALI20240213BHJP
G06F 13/00 20060101ALI20240213BHJP
【FI】
H04N1/00 127B
B41J29/00 E
B41J29/38 401
G06F3/12 303
G06F3/12 336
G06F3/12 392
H04M1/00 U
G06F13/00
(21)【出願番号】P 2019194552
(22)【出願日】2019-10-25
【審査請求日】2022-10-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126240
【氏名又は名称】阿部 琢磨
(74)【代理人】
【識別番号】100223941
【氏名又は名称】高橋 佳子
(74)【代理人】
【識別番号】100159695
【氏名又は名称】中辻 七朗
(74)【代理人】
【識別番号】100172476
【氏名又は名称】冨田 一史
(74)【代理人】
【識別番号】100126974
【氏名又は名称】大朋 靖尚
(72)【発明者】
【氏名】小松 宏平
【審査官】松永 隆志
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-170777(JP,A)
【文献】特開2016-157428(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0355048(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/00
B41J 29/00
B41J 29/38
G06F 3/12
H04M 1/00
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像処理装置と通信を行う端末のコンピューターに、制御方法を実行させるためのプログラムであって、
前記制御方法は、
(1)前記端末で動作するOSのバージョンが所定の条件を満たし、(2)前記OSのバージョンへの更新前
にWi-Fi Directで通信したことのある画像処理装置の情報が前記プログラムによって登録されており、かつ、(3)前記OSのバージョンへの更新後にWi-Fi Directで通信するために必要な権限が前記プログラムに付与されていない場合、警告を出す
ことを特徴とするプログラム。
【請求項2】
前記警告を出すタイミングは、前記プログラムが前記端末上で起動された時である
ことを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記警告を出すタイミングは、前記Wi-Fi Directで通信したことのある画像処理装置が、データ送信先の画像処理装置として選択された時である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記プログラムを介して、前記端末が画像処理装置とWi-Fi Direct通信でデータの送信もしくは受信を行うと、当該画像処理装置の情報が前記プログラムによって登録される
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項5】
前記プログラムは、前記端末と通信を行う画像処理装置に対して、印刷ジョブを送信する
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項6】
前記プログラムは、前記端末上で動作するOSから前記端末のWi-Fi Directの接続状態を取得する
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項7】
前記Wi-Fi Directで通信するために必要な権限とは、前記プログラムがOSの情報にアクセスするための権限である
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項8】
前記Wi-Fi Directで通信するために必要な権限とは、前記プログラムが前記端末の位置情報にアクセスするための権限である
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項9】
前記警告は前記Wi-Fi Directで通信するために必要な権限を前記プログラムに対して付与するか否かユーザーに問い合わせる内容である
ことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項10】
前記所定の条件を満たすとは、前記OSのバージョンが所定のバージョン以降である
ことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項11】
前記情報は、前記画像処理装置の装置名、前記画像処理装置との通信に必要な情報、の少なくともいずれかを含む情報である
ことを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項12】
前記制御方法は、さらに、
Wi-Fi Directで通信したことのある画像処理装置の情報が前記プログラムによって登録されていなかった場合、前記警告を出さない
ことを特徴とする請求項2に記載のプログラム。
【請求項13】
前記制御方法は
(1)前記端末で動作するOSのバージョンが所定の条件を満たし、(2)前記OSのバージョンへの更新前に前記Wi-Fi Directで通信したことのある画像処理装置の情報が前記プログラムによって登録されており、かつ、(3)前記OSのバージョンへの更新後にWi-Fi Directで通信するために必要な権限が前記プログラムに付与されていない状況において、新たにWi-Fi Directで通信するデータ送信先の画像処理装置が選択された時は、前記警告を出す
ことを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
【請求項14】
アプリケーションを介して画像処理装置と通信を行う端末であって、
(1)前記端末で動作するOSのバージョンが所定の条件を満たし、(2)前記OSのバージョンへの更新前
にWi-Fi Directで通信したことのある画像処理装置の情報
がプログラムによって登録されており、かつ、(3)前記OSのバージョンへの更新後にWi-Fi Directで通信するために必要な権限が前記アプリケーションに付与されていない場合、警告を出す警告手段を有する
ことを特徴とする端末。
【請求項15】
アプリケーションを介して画像処理装置と通信を行う端末が実行する制御方法であって、
(1)前記端末で動作するOSのバージョンが所定の条件を満たし、(2)前記OSのバージョンへの更新前
にWi-Fi Directで通信したことのある画像処理装置の情報
がプログラムによって登録されており、かつ、(3)前記OSのバージョンへの更新後にWi-Fi Directで通信するために必要な権限が前記アプリケーションに付与されていない場合、警告を出す
ことを特徴とする制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラム及び制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、モバイル端末の普及と共に、企業の業務端末としてもモバイル端末が採用されるケースが増えるようになった。また、複合機やプリンタ等の画像処理装置は無線LAN(Local Area Network)通信機能を備えるものが増えている。画像処理装置は、無線LANのアクセスポイント(中継装置)を介してモバイル端末から印刷データを受信し、その受信した印刷データに基づいて印刷処理を実行することができる。さらに画像処理装置の中には、外部アクセスポイントのような中継装置を介さずにモバイル端末と直接無線通信を行う機能を持つものも存在する。前述した直接の無線通信の一例として、Wi-Fi AllianceによりWi-Fi Direct(TM)という規格が制定されている。Wi-Fi Directでは、画像処理装置やPC等の通信装置同士が、直接無線通信する際にアクセスポイントとして動作するかクライアントとして動作するかを決定するためのプロトコルが規定されている。このプロトコルを実行することにより、アクセスポイントになる通信装置、クライアントになる通信装置を自動的に決定できる。このWi-Fi Directを利用することで、外部アクセスポイントを別途用意せずに、通信装置同士が直接無線通信を実行することができる。特許文献1には、Wi-Fi Directを用いてモバイル端末との間で直接無線通信を行う画像処理装置に関する記載がある。
【0003】
Wi-Fi Directでモバイル端末と画像処理装置を接続する一例として、ユーザーはまず画像処理装置の操作パネルから所定のボタン等を選択してWi-Fi Directの機能を開始状態にする。次にユーザーは、モバイル端末の操作パネルの所定のボタン等を選択することで、モバイル端末からWi-Fi Directの接続要求を画像処理装置に送信する。この接続要求を受信した画像処理装置は、モバイル端末からの接続要求に対する接続可否をユーザーに確認する確認画面を操作パネルに表示する。そして、この確認画面を介してユーザーの了承が得られると、画像処理装置とモバイル端末との間でWi-Fi Direct接続による通信が可能になる。
【0004】
ユーザーは、画像処理装置が備えるWi-Fi Directを含む複数の無線接続方式の中から、利用する環境に合った方式を選んでモバイル端末と画像処理装置を接続し、印刷ジョブを実行することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
モバイル端末上で動作するアプリケーションがモバイル端末の位置情報などのリソースにアクセスする場合、ユーザーにアクセスを許可してもらう必要があるケースが増えている。例えば、Android(TM)バージョン10以降では、アプリケーションがWi-Fi Directでの接続状態を取得する場合や、Wi-Fi Directを用いて外部機器と通信する場合には、当該アプリケーションがモバイル端末の位置情報へアクセスすることをユーザーが許可することが必要となった。特許文献1には、Wi-Fi Directを用いてモバイル端末が画像処理装置との接続を確立して印刷処理を実行する方法について記載されている。しかし、上記のようにモバイル端末のOS(オペレーティングシステム)のバージョンの更新やWi-Fi Direct通信に関するアクセス権に関しては考慮されていない。そのため、該アプリケーションに対してモバイル端末の位置情報へのアクセスを許可していない状態でAndroidOSのバージョンを10に更新した場合、そのままでは画像処理装置とWi-Fi Direct通信を行えない。そこでOSのバージョン更新後にアプリケーションを起動した直後に、該アプリケーションが位置情報へアクセスすることを許可するよう、ユーザーに問い合わせる形態が考えられる。さりとて、OSのバージョン更新後にすべてのユーザーに対して一律にアクセス権の許可を問い合わせるようにした場合、そもそもWi-Fi Direct通信を利用しないユーザーにとってはユーザビリティの低下につながる。
【0007】
そこで本発明は、ユーザビリティを低下させずに、端末のアプリケーションからWi-Fi Direct通信で画像処理装置と通信接続するためのアクセス権の許可をユーザに求めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
画像処理装置と通信を行う端末のコンピューターに、制御方法を実行させるためのプログラムであって、前記制御方法は、(1)前記端末で動作するOSのバージョンが所定の条件を満たし、(2)前記OSのバージョンへの更新前にWi-Fi Directで通信したことのある画像処理装置の情報が前記プログラムによって登録されており、かつ、(3)前記OSのバージョンへの更新後にWi-Fi Directで通信するために必要な権限が前記プログラムに付与されていない場合、警告を出すことを特徴とするプログラム。
【発明の効果】
【0009】
以上の処理により、Wi-Fi Direct通信を行う可能性のあるユーザーに対してのみ、アクセス権の許可を求めるため、ユーザビリティを損なうことなく、Wi-Fi Direct通信するために必要なアクセス権の許可を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図2】データ処理装置のハードウェア構成を示す図である。
【
図3】画像処理装置のハードウェア構成を示す図である。
【
図4】データ処理装置のソフトウェアの構成を示す図である。
【
図5】データ処理装置で表示する機能選択画面を示す図である。
【
図6】データ処理装置に表示する画像処理装置選択画面を示す図である。
【
図7】データ処理装置に表示する画像処理装置選択画面を示す図である。
【
図8】実施例1においてデータ処理装置で表示する機能選択画面を示す図である。
【
図9】実施例1におけるデータ処理装置の処理フローを示すフローチャートである。
【
図10】実施例1においてデータ処理装置に表示する位置情報アクセス許可要求画面を示す図である。
【
図11】実施例2におけるデータ処理装置の処理フローを示すフローチャートである。
【
図12】実施例2においてデータ処理装置で表示する機能選択画面を示す図である。
【
図13】実施例3におけるデータ処理装置の処理フローを示すフローチャートである。
【
図14】実施例3におけるデータ処理装置に表示する画像処理装置選択画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態の一例について詳細に説明する。本実施形態では情報処理装置の一例として画像処理装置を用いて説明をするが、特許請求の範囲に係る本発明を限定するものではない。また、本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
【0012】
(実施例1)
図1は、本実施例の一実施形態におけるデータ処理システムの構成を示す図である。
図1において、101はモバイル形態のデータ処理装置であって、画像処理装置104、106のいずれかに対して印刷ジョブ送信を指示するユーザーが使用するコンピューターである。104、106は画像処理装置であって、プリンタ機能のほか、コピー機能、スキャナ機能、ファクス送信機能等を備えていても良い。
【0013】
103はデータ処理装置101や画像処理装置104、106が接続されているLAN(Local Area Network)であって、接続された装置はLAN103を介して、相互通信で情報のやり取りを行っている。102は無線LANターミナルである。無線LANターミナル102は、一般的なネットワーク・ルーター機能を有した無線LANの親機であって、家庭内や事務所などの中で無線LANを提供している。また、データ処理装置101はモバイル端末であり、無線LANターミナル102を介してLAN103に接続しているものとする。データ処理装置101は、無線LANターミナル102が提供する無線LANエリアに入ると、予め設定していた認証情報を利用して自動的にLAN103のネットワークに参加することができる。また、データ処理装置101は画像処理装置106と、Wi-Fi Directにより直接、無線通信が可能(105)である。Wi-Fi Directは外部のアクセスポイント経由での接続ではなく、画像処理装置106の内部にあるアクセスポイントを介してデータ処理装置101と画像処理装置106が相互に通信することが可能である。その場合、データ処理装置101は、Wi-Fi Directの接続画面から画像処理装置106を示す識別子を選択し、Wi-Fi Directの接続要求を画像処理装置106に送信する。
【0014】
図2は、
図1におけるデータ処理装置101のハードウェア構成を示すブロック図である。データ処理装置101は、例えばスマートフォンやタブレットといった端末であり、端末用のオペレーティングシステムや、通話、データ通信を制御するプログラムが動作していても構わない。あるいは後述する音声制御部206及びマイク・スピーカ214、位置検出制御部210、GPSセンサー217、携帯電話データ通信部212等を備えないパーソナルコンピュータであっても構わない。
【0015】
ハードウェアの各構成要素は、システムバス201に接続されている。 ROM203にはデータ処理装置101におけるオペレーティングシステム及び、通話、データ通信を制御するアプリケーションが格納されており、CPU202によって実行される。 データ通信を制御するアプリケーションとしては、印刷アプリケーションやMailソフト、Webブラウザなどがある。
【0016】
RAM204は、プログラムを実行するためのメモリであり、アプリケーションがプログラムを実行するワークメモリエリアである。また、RAM204はアプリケーションがプログラム実行時に一時的に保存しなければならないデータ等を一時記憶するためのメモリでもある。記憶装置209は不揮発性の記憶装置であり、データ処理装置101の再起動後も保持しておく必要のある各種動作モード設定や、稼働ログなどが記憶される。
【0017】
NetworkController205は、無線LANターミナル102を介してLAN103のネットワークに参加するための無線LAN通信部211と、携帯キャリアの提供するネットワークに参加するための携帯電話データ通信部212と、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)による無線信号が到達し合う周辺のコンピューターデバイス間においてWPAN(wireless personal area network)を形成するためのBLE通信部213による通信制御を行う。また、無線LAN通信部211は直接無線通信に対応しており、Wi-Fi Directの規格に準拠する外部機器と、無線LANターミナルを介さずに直接通信することができる。
【0018】
音声制御部206は、例えば通話アプリケーションが起動され、ユーザーが電話をしているときに使用される。マイク・スピーカ214にて音声データの入出力を行い、音声制御部206は、その音声データと音声データ制御プログラムとの仲介を行っている。
【0019】
表示制御部207は、データ処理装置101のディスプレイ215にて出力する情報の制御を行っている。入力制御部208は、データ処理装置101のボタンやタッチパネル215にてユーザーが指示した情報の制御を行っている。これらの音声制御部206、表示制御部207、入力制御部208を利用して、データ処理装置101上で起動するアプリケーションは、ネットワーク通信情報やデータ処理装置101のさまざまな情報をユーザーに提供する。
【0020】
位置検出制御部210は、GPSセンサー216からデータ処理装置101の位置情報を取得しオペレーティングシステムに提供する。これらの制御は、CPU202で動くオペレーティングシステムにて制御される。
【0021】
図3は、
図1における画像処理装置104及び106のハードウェア構成を説明するブロック図である。本例は、スキャナ機能と、プリンタ機能を有する複合機(MFP(Multi Function Perpheral))の例を示す。
【0022】
図3において、301はI/Oであり、例えばLAN通信部314とBLE通信部315を含む。有線LAN通信部314は、ネットワーク(LAN)103などを介してデータ処理装置101と通信可能である。また、無線LAN通信部315は、無線LANターミナルを介してLANのネットワークに参加し、データ処理装置と接続することや、Wi-Fi Directの規格に準拠する外部機器と、無線LANターミナルを介さずに直接接続することができる。I/O301は複数の接続形態に対応するために複数個搭載されていても良い。このI/O301を通して、画像処理装置は、デバイスIDやスキャンイメージをデータ処理装置101に渡す。またデータ処理装置101より、受けた指示に応じて各種の制御コマンドを受けて処理を行う。I/F制御部302は、画像処理装置に搭載されているスキャナやプリンタ、またはファクスなどの処理系に関してデバイスIDを発行する制御をおこなっている。RAM303は、一次記憶装置で、I/O301で取得した制御コマンドなどの外部データや、スキャナエンジン313で読み取られたイメージデータ(あるいは画像データ。以下イメージと称する)を格納するために使用される。さらに、RAM303は、プリンタコントローラ310で展開されたプリンタエンジン306に渡される前のイメージの格納などに使用される。RAM303の割り当て管理はRAM制御部304が行っている。画像データ調歩回路305は、プリンタコントローラ310やスキャナエンジン313によって取り込まれ、RAM303に展開されたイメージをプリンタエンジン306の回転にあわせて出力する装置である。プリンタエンジン306は紙などの出力メディアにイメージを現像する装置である。メインコントローラ308は、エンジンI/F307によりプリンタエンジン306の各種制御を行う。また、メインコントローラ308は、制御の要のモジュールであり、スキャナコントローラ309やプリンタコントローラ310にI/O301経由でデータ処理装置101より受け取る制御言語の適切な振り分け処理を行う。さらに、メインコントローラ308は、それぞれのコントローラやユーザーインターフェース312からの指示をうけてプリンタエンジン306やスキャナエンジン313の制御を行う。スキャナコントローラ309はデータ処理装置101より受けたスキャン制御コマンドをメインコントローラ308が解釈可能な内部実行命令に分解する。またスキャナエンジン313で読み取ったイメージをスキャン制御コマンドに変更する。プリンタコントローラ310はデータ処理装置101より印刷ジョブとして受けたPDL(Page Description Language)をメインコントローラ308が解釈可能な展開イメージなどを含む内部実行命令に分解する。展開イメージはプリンタエンジンまで運ばれ、用紙などの出力メディアに印刷される。
【0023】
図4は、
図1に示したデータ処理装置101のソフトウェアの構成を説明するブロック図である。401は本実施例をデータ処理装置101上で実行する印刷アプリケーションで、ROM203にOS上で動作するアプリケーションとしてインストールされている。402は印刷アプリケーション401のUI部であり、アプリケーション固有の機能をユーザーに設定させるためのユーザーインターフェースを提供する。403は画像処理装置探索部であり、データ処理装置101が参加するLAN103上において、ネットワーク機器を探索したり、Wi-Fi Directに対応した機器を探索する。この時、データ処理装置101が印刷指示可能な画像処理装置のみ探索できるようにしても良い。404は印刷制御部で、通信可能な画像処理装置に対する印刷ジョブの生成と、その印刷ジョブを送信する機能を提供する。405は装置通信状態制御部で、データ処理装置101の無線LANやWi-Fi Directへの接続状態を確認する機能を提供する。なお、印刷アプリケーション401は印刷に関する機能だけでなく、画像処理装置に対してスキャン指示を送信し、指示に応じたスキャンデータを受信するスキャンに関する機能等を備えていても良い。また、印刷アプリケーション401は、データ処理装置101のOSのバージョンを認識できるものとする。
【0024】
図5は、データ処理装置101において、印刷アプリケーション401を起動した直後のトップメニュー画面であり、ユーザーからの各種入力操作の受け付けを行うユーザーインターフェースである。502は、印刷指示対象とする画像処理装置を選択する、つまり通信接続を行う画像処理装置を選択するための画面に遷移するボタンであり、印刷指示対象とする画像処理装置が未選択時の場合は、504に未選択であることを示すテキストを表示する。503は、データ処理装置101内に保存されたPDF等のファイルを選択して印刷するための画面に遷移するボタンである。ボタン503は、印刷指示対象とする画像処理装置が未選択の場合、押下しても無効となる。
【0025】
図6の601は、
図5におけるボタン502を押下することで表示される。印刷指示対象とする画像処理装置を選択する選択画面であり、画像処理装置の探索結果のリストを一覧表示するユーザーインターフェースである。601に示す画面の上部には、探索対象のネットワークを示すテキスト602を表示する。ここでは、探索開始時にデータ処理装置101がWi-Fi Direct通信を行っていない、またはWi-Fi Direct接続状態が取得できないため、LAN103上に存在して尚且つ印刷アプリケーション401がサポートする画像処理装置をmDNS(Multicast DNS)等のプロトコルで探索した例を示す。そのためネットワークを示すテキスト602はLANとなる。なお、Wi-Fi Direct接続状態とはデータ処理装置101がWi-Fi Directで装置と通信接続を行っているか否かの状態であり、印刷アプリケーション401がデータ処理装置101上で動作するOSから取得する情報である。また、Wi-Fi Direct接続状態が取得できない状態とは、印刷アプリケーション401がOSから接続状態に関する情報を取得する権限が付与されていない状態などである。
【0026】
探索の結果、603で示すように画像処理装置104が探索できたとする。ユーザーは、601に示す画像処理装置の探索結果画面(ここでは、探索によって見つかった画像処理装置104の情報を表示している)から、印刷指示対象とする画像処理装置を選択し、トップメニュー画面(
図5)に戻る。
【0027】
図7は、601の探索開始時にデータ処理装置101がWi-Fi Directで通信接続している場合の画像処理装置の選択画面である。ここで探索対象のネットワークを示すテキスト701は、Wi-Fi Directであることを示している。データ処理装置101とWi-Fi Directで直接通信を行っている画像処理装置106が、印刷アプリケーション401でサポートされる画像処理装置の場合、画像処理装置106の情報を702に探索結果として表示する。
【0028】
データ処理装置101がWi-Fi Directで通信を行うためには、例えばデータ処理装置101上で動作するOSの通信設定画面で、画像処理装置106とのWi-Fi Direct通信の設定を行う必要がある。そして印刷アプリケーション401は、OSから前記設定したWi-Fi Direct接続情報等を取得することができる。しかし、データ処理装置上で動作するOSがAndroidのバージョン10以降であると、アプリケーションが上記の接続情報等をOSから取得するためにはアクセス権が付与されている必要がある。
【0029】
なお、
図6、7でLAN内のネットワーク機器を探索する例と、Wi-Fi Direct通信している機器を探索する例を独立して示した。しかし、LAN内の探索とWi-Fi Directによる探索は同時に行われても良いし、両方の結果を同一画面に示しても良い。
【0030】
図8は、画像処理装置を探索して所望の画像処理装置を選択した後のトップメニュー画面である。前記の探索によって接続を行った画像処理装置のうち、印刷指示対象とするもの(以下、選択中プリンタ)の情報を802に、印刷指示対象として選択可能な画像処理装置(以下、選択可能プリンタ)の情報を804に表示する。なお、選択可能プリンタは印刷アプリケーション401が過去にジョブの送信や受信を行ったことが有り印刷アプリケーション401に登録されたプリンタが表示されていても良い。選択中プリンタは過去に通信を行ったことが有る選択可能プリンタ一覧からユーザーが印刷指示対象として選択したプリンタであっても良い。つまり印刷アプリケーション401を起動すると、過去にジョブのやり取りを行ったことが有る装置が選択中プリンタ、選択可能プリンタとして一覧表示される状態になる。
【0031】
画像処理装置の情報には、画像処理装置の装置名、IPアドレス、ネットワーク種別、接続状態等が含まれるとする。選択可能プリンタの情報804を押下すると、押下した選択可能プリンタが選択中プリンタに、それまでの選択中プリンタは選択可能プリンタに変更される。その後ユーザーは、ボタン503を押下し、印刷対象とする原稿ファイルを選んで印刷設定画面に遷移する(原稿の選択、および印刷を行う画面は不図示)。
【0032】
図9を用いて、印刷アプリケーション401へのデータ処理装置101の位置情報に対するアクセス許可を要求する動作について説明する。(データ処理装置101上で動作するOSがAndroidのバージョン10以降であるため、該印刷アプリケーションはデータ処理装置の位置情報に対するアクセス許可が必要となる)。
図9は、印刷アプリケーション401を起動時にデータ処理装置101が行う、位置情報権限の要求についてのフローチャートを示している。フローチャートが示す処理はCPU202が実行する。
【0033】
ステップS901においてユーザーは、データ処理装置101にインストールされているアプリケーション一覧の中から、印刷アプリケーション401を起動する。
【0034】
次に、ステップS902においてデータ処理装置101は、選択中プリンタ、または選択可能プリンタの中に、ネットワーク種別がWi-Fi Directの画像処理装置があるかを判定する。ここで選択中プリンタ、または選択可能プリンタとは、上述したように印刷アプリケーション401に登録されているプリンタとしても良い。ネットワーク種別がWi-Fi Directの画像処理装置がある場合(ステップS902:Yes)、ステップS903に処理を進める。ネットワーク種別がWi-Fi Directである画像処理装置がない場合(ステップS902:No)、本フローを終了する。
【0035】
次に、ステップS903においてデータ処理装置101は、印刷アプリケーション401に対する位置情報へのアクセスが許可されているかを判定する。位置情報へのアクセスが許可されていない場合(ステップS903:No)、ステップS904に処理を進める。位置情報へのアクセスが許可されている場合(ステップS903:Yes)、ステップS907に処理を進める。
【0036】
次に、ステップS904においてデータ処理装置101は、
図10の1001に示すようにアプリケーションへの位置情報に対するアクセス許可を求める内容の警告であるアクセス許可設定画面を表示する。
【0037】
次に、ステップS905においてユーザーは、
図10の1001で示すアクセス許可設定画面で、印刷アプリケーション401に対する位置情報へのアクセス許可を設定する。ボタン1002を押下すると印刷アプリケーション401に対する位置情報へのアクセスが許可され、ボタン1003を押下すると印刷アプリケーション401に対する位置情報へのアクセスは許可されない。
【0038】
次に、ステップS906においてデータ処理装置101は、ステップS905で印刷アプリケーション401に対する位置情報へのアクセスが許可されたかを判定する。位置情報へのアクセスが許可された場合(ステップS906:Yes)、ステップS907に処理を進める。位置情報へのアクセスが許可されなかった場合(ステップS906:No)、本フローを終了する。
【0039】
次に、ステップS907において印刷アプリケーション401は、データ処理装置101のWi-Fi Direct接続状態をOSから取得する。
【0040】
次に、ステップS908においてデータ処理装置101は、ステップS907において取得したWi-Fi Directへの接続状態から、選択中プリンタ、または選択可能プリンタとWi-Fi Directで接続しているかを判定する。Wi-Fi Directに接続中の場合(ステップS908:Yes)、ステップS909に処理を進める。Wi-Fi Directに未接続の場合(ステップS908:No)、本フローを終了する。
【0041】
次に、ステップS909においてデータ処理装置101は、Wi-Fi Directで接続中の画像処理装置106から、ステータス情報の取得を行う。
【0042】
次に、ステップS910においてデータ処理装置101は、S909で取得したWi-Fi Directで接続中の画像処理装置106のステータス情報等をトップメニュー画面に表示し、本フローを終了する。なおステップS910のようにWi-Fi Directで接続中の装置のステータス情報を表示しない場合は、表示しないままトップメニュー画面を表示して本フローを終了する。本フロー終了後は例えば
図8に示すようなトップメニュー画面を表示する。
【0043】
トップメニュー画面を表示した後、ユーザーはボタン503を押下して印刷対象とする原稿ファイルを選んで、印刷ジョブの生成及び画像処理装置に対して印刷ジョブの送信を行い、処理を終了する(原稿の選択、および印刷を行う画面は不図示)。なお本フローでは、データ処理装置101上で動作するOSのバージョンが所定の条件を満たす(例えばAndroid10である)か否かを判定する工程を設け、所定の条件を満たす場合のみアクセス許可を求める内容の警告を出すようにしても良い。
【0044】
以上の処理により、Wi-Fi Directを利用したことがあり(アプリケーションで装置とWi-Fi Direct通信を介したジョブのやり取りをした装置が登録してある)、今後もWi-Fi Directを使う可能性があるユーザーに限定してアプリケーションに対する位置情報のアクセス許可を求めることができる。これにより、Wi-Fi Directを利用しないユーザーの操作性を損なうことなく、必要なユーザーに対してのみデータ処理装置の位置情報に対するアクセス許可を求めることができる。
【0045】
(実施例2)
実施例1による位置情報へのアクセス許可要求の場合、一度でもWi-Fi Direct通信で装置とジョブのやり取りをしたユーザーは、必ず位置情報へのアクセス許可を求められる。また、ユーザーによっては普段はLAN接続で画像処理装置を使用し、稀にWi-Fi Direct接続で画像処理装置を使用する場合がある。そのようなユーザーの場合、実施例1による位置情報へのアクセス許可要求がアプリケーション起動時に毎回表示されると、アプリケーションの操作性が低下してしまう。そこで実施例2では、ユーザーが過去にWi-Fi Directで接続した画像処理装置と、データのやり取りを所望したタイミングでのみユーザーに位置情報へのアクセス許可を求める方法について説明する。
【0046】
図11は、実施例2のデータ処理装置101における画像処理装置の探索処理についてのフローチャートを示している。本実施例2のフローチャートにおけるステップS1102以外の処理と、実施例1のフローチャートにおけるステップS902以外の処理は同等であり、説明を割愛する。
【0047】
実施例1と異なる点は、ユーザーが過去にWi-Fi Directで接続した画像処理装置を選択中プリンタ(データ送信先プリンタ)に指定したタイミング(ステップS1102)で位置情報へのアクセス許可を求める点である。一例を
図8を用いて説明する。
図8に示すように印刷アプリケーション401のトップメニュー画面501において、LAN接続の画像処理装置104が選択中プリンタ802であり、Wi-Fi Direct接続の画像処理装置106は選択可能プリンタ804となっている。
【0048】
ここでユーザーが選択可能プリンタ804を押下し(ステップS1102)、Wi-Fi Directで接続された画像処理装置106を選択中プリンタに変更すると、ステップS903以降の処理が実行され、位置情報へのアクセス許可要求の処理が行われる。処理の結果、ステップS909までフローが進み、印刷アプリケーション401に位置情報へのアクセスが許可され、Wi-Fi Directで接続された画像処理装置106のステータス取得が完了すると、ステップS910で
図12に示す画面が表示される。ここで、ステップS1102にて選択可能プリンタから選択中プリンタに変更された画像処理装置106は、ステップS909で取得したステータス情報と共に選択中プリンタとして1201のように表示される。また、それまで選択中プリンタとなっていた画像処理装置104は選択可能プリンタとして1202のように表示される。
【0049】
以上の処理により、Wi-Fi Directで接続された画像処理装置が選択中プリンタ(データ送信先プリンタ)となったタイミングでのみユーザーに位置情報へのアクセス許可を求める。これにより、ユーザーがWi-Fi Direct接続された画像処理装置の利用を所望したタイミングで位置情報へのアクセス許可を求めることが出来るため、不必要なアクセス許可を求めることがなくユーザーの操作性を損なわない。また、実施例1でアプリケーショ起動時の警告では、アクセス権の許可を行わなかったユーザーに対しても、Wi-Fi Directで装置と通信を所望するタイミングでアクセス権の許可を問い合わせることができる。
【0050】
(実施例3)
実施例1、および実施例2による位置情報へのアクセス許可要求の場合、一度でもWi-Fi Directを使用したことがあるユーザーに対しては位置情報へのアクセス許可要求が行われる。一方、モバイル端末上OSがAndroid 10の状態で、初めて画像処理装置とWi-Fi Directによる接続を行うユーザーも存在する。そのような状況のユーザーには実施例1、および実施例2のようなアクセス許可要求が行われない。そのため、Wi-Fi Directによる画像処理装置との接続が出来ない可能性が有る。実施例3では、Wi-Fi Directで画像処理装置とデータ処理装置を接続したことがないユーザーに対して、初めてWi-Fi Direct接続する場合に位置情報へのアクセス許可を求める方法について説明する。
【0051】
図13は、実施例3のデータ処理装置101における位置情報へのアクセス要求処理についてのフローチャートを示している。本実施例のフローチャートにおけるステップS1301の処理と、実施例1のフローチャートにおけるステップS801の処理は同等であり、説明を割愛する。実施例1と異なる点は、ステップS1302においてユーザーが開始した画像処理装置の探索結果を表示する画面で、位置情報へのアクセス許可設定を行うためのボタンを表示する点である。本フローチャートでは、印刷アプリケーション401はプリンタ探索をしたときに、位置情報へのアクセスが許可されていれば、まずWi-Fi Directで接続した装置の探索を試みる。そしてデータ処理装置101がWi-Fi Direct接続していない場合はLAN内の装置の探索を行うとする。さらに位置情報へのアクセスが許可されていないときは印刷アプリケーション401はLAN内の装置の探索を行うものとする。
【0052】
ステップS1302においてユーザーは
図5に示す印刷アプリケーション401のトップメニュー画面501で、ボタン502を押下して画像処理装置の探索を開始する。
【0053】
次に、ステップS1303においてデータ処理装置101は、印刷アプリケーション401に対する位置情報へのアクセスが許可されているかを判定する。位置情報へのアクセスが許可されていない場合(ステップS1303:No)、ステップS1304に処理を進める。位置情報へのアクセスが許可されている場合(ステップS1303:Yes)、ステップS1307に処理を進める。
【0054】
ステップS1307においてデータ処理装置101は、自身のWi-Fi Direct接続状態を取得する。
【0055】
次に、ステップS1308においてデータ処理装置101は、ステップS1307において取得したWi-Fi Directへの接続状態を判定する。データ処理装置101がWi-Fi Directで接続中の場合(ステップS1308:Yes)、ステップS1309に処理を進める。Wi-Fi Direct未接続の場合(ステップS1308:No)、ステップS1306に処理を進める。
【0056】
次に、ステップS1309においてデータ処理装置101は、Wi-Fi Directで接続している画像処理装置の探索を開始し、見つかった画像処理装置の情報を探索結果として表示する。
【0057】
ステップS1303でステップS1304に処理を進めた(ステップS1303:No)場合、データ処理装置101は、
図10の1001に示すアプリケーションに位置情報へのアクセス許可を求めるアクセス許可設定画面を表示したことがあるかを判定する。アクセス許可設定画面を表示したことがない場合(ステップS1304:No)、ステップS1305に処理を進める。アクセス許可設定画面を表示したことがある場合(ステップS1304:Yes)、ステップS1306に処理を進める。これにより、過去にユーザーが印刷アプリケーション401に対する位置情報へのアクセス許可を意図的に許可していない場合には、再度位置情報へのアクセス許可を求めることを防ぐ。なおアクセス許可設定画面を表示したことがある場合(ステップS1304:Yes)にもステップS1305に進むようにしても良い。
【0058】
次に、ステップS1305においてデータ処理装置101は、
図14の601に示す画像処理装置選択画面の下部に、位置情報へのアクセス許可設定を行うためのボタン1401を表示する。ボタン1401を押下すると
図10の1001に示すアクセス許可設定画面を表示し、ユーザーに印刷アプリケーション401に対する位置情報へのアクセス許可を求める。前述の位置情報のアクセス許可要求の結果、印刷アプリケーション401に対する位置情報へのアクセスが許可された場合には、ステップS1302から再度探索処理を開始できる。
【0059】
次に、ステップS1306においてデータ処理装置101は、接続中のLAN上103にある画像処理装置の探索を開始し、見つかった画像処理装置の情報を探索結果として表示する。LAN内の装置を探索した結果、ユーザーが所望する装置がなかった場合、ユーザーは
図14のボタン1401を押下することで、位置情報へのアクセスを許可しWi-Fi Direct探索を行うことができるようになる。
【0060】
以上の処理により、画像処理装置の探索画面に、位置情報へのアクセス許可を求めるボタンを表示する。これにより、画像処理装置とWi-Fi Directによる接続を行ったことがないユーザーに対しても位置情報へのアクセス許可要求が行われ、Wi-Fi Directによる接続の機会損失を防ぐことができる。
【0061】
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施例の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。