(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-09
(45)【発行日】2024-02-20
(54)【発明の名称】帯域内制御シグナリングを利用するバッファ処理
(51)【国際特許分類】
H04L 1/22 20060101AFI20240213BHJP
H04L 69/14 20220101ALI20240213BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20240213BHJP
H04W 28/14 20090101ALI20240213BHJP
【FI】
H04L1/22
H04L69/14
H04W28/04
H04W28/14
(21)【出願番号】P 2019571461
(86)(22)【出願日】2018-06-25
(86)【国際出願番号】 IB2018054675
(87)【国際公開番号】W WO2019003088
(87)【国際公開日】2019-01-03
【審査請求日】2020-02-17
【審判番号】
【審判請求日】2022-03-30
(32)【優先日】2017-06-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100161470
【氏名又は名称】冨樫 義孝
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【氏名又は名称】石岡 利康
(74)【代理人】
【識別番号】100194320
【氏名又は名称】藤井 亮
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【氏名又は名称】小梶 晴美
(72)【発明者】
【氏名】ヨンソン, アンデシュ
(72)【発明者】
【氏名】エング, ステファン
(72)【発明者】
【氏名】オルテングレン, トルビヨルン
【合議体】
【審判長】猪瀬 隆広
【審判官】寺谷 大亮
【審判官】高野 洋
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/170433(WO,A1)
【文献】Intel Corporation,TP for Xn-UP on Enhancements for PDCP duplication[online],3GPP TSG RAN WG3 NR#2 Adhoc R3-172295,アップロード日2017.06.20,[検索日2023.02.07],インターネット<https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG3_Iu/TSGR3_AHGs/R3_AH_NR_1706/Docs/R3-172295.zip>
【文献】CATT,PDCP and RLC enhancements in support of duplication[online],3GPP TSG RAN WG2 #98 R2-1704249,アップロード日2017.05.06,インターネット<http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_98/Docs/R2-1704249.zip>
【文献】Samsung,SRB split and duplication for LTE-NR interworking[online],3GPP TSG RAN WG2 #98 R2-1705246,アップロード日2017.05.05,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_98/Docs/R2-1705246.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L1/08-1/24
H04L69/00-101/695
H04W4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯域内制御シグナリングを利用するバッファ処理のためのネットワークノード(1500)であって、前記ネットワークノードは、5G二重接続を動作させる分散基地局(DU)を含み、
少なくとも1つの処理回路構成と、
プロセッサ実行可能命令を格納する、少なくとも1つの記憶装置(1510)とを備え、前記プロセッサ実行可能命令が前記処理回路構成によって実行されると、ネットワークノード(1500)に、
ユーザ機器(830)に送信されるべき複数のデータを格納することであって、前記複数のデータの各データが関連付けられた番号を有し、前記複数のデータがユーザ機器(830)に送信されるべき第1のデータを含み、前記第1のデータが、前記第1のデータに関連付けられた単一の第1の番号を有する、格納することを行わせ、
前記単一の第1の番号以下の前記複数のデータの全てのデータが破棄されるべきであることを示す、前記単一の第1の番号を含む破棄メッセージを、第2のネットワークノード(1600)から取得させ、
前記破棄メッセージに基づいて、前記単一の第1の番号以下の前記複数のデータの全てのデータを破棄させる、ネットワークノード(1500)。
【請求項2】
前記第1のデータが、第3のネットワークノード(1500)に格納された第2のデータに対して冗長である、請求項1に記載のネットワークノード(1500)。
【請求項3】
前記破棄メッセージが、GPRSトンネリングプロトコルユーザプレーン(GTP-U)パケットデータユニット(PDU)を含む、請求項2に記載のネットワークノード(1500)。
【請求項4】
前記GPRSトンネリングプロトコルユーザプレーンパケットデータユニットが、GTP-U PDUのネクストエクステンションヘッダ内の指示を含む、請求項3に記載のネットワークノード(1500)。
【請求項5】
前記破棄メッセージが、第2のデータが前記ユーザ機器(830)によって受信されていることの確認応答メッセージが前記第2のネットワークノード(1600)によって受信された後に取得される、請求項1から4のいずれか一項に記載のネットワークノード(1500)。
【請求項6】
帯域内制御シグナリングを利用するバッファ処理のためのネットワークノード(1600)であって、前記ネットワークノードは、5G二重接続を動作させる分散基地局(DU)
と通信する中央基地局(CU)を含み、
少なくとも1つの処理回路構成と、
プロセッサ実行可能命令を格納する、少なくとも1つの記憶装置とを備え、前記プロセッサ実行可能命令が前記処理回路構成によって実行されると、ネットワークノード(1600)に、
送信状態フィードバックメッセージを取得させ、
第2のネットワークノード(1500)の第1のバッファメモリ(1510)が、関連付けられた第1の番号を有する第1のデータを包含すると判定させ、
前記第1の番号の後の、前記第1のデータ以外の第2のデータと関連付けられた単一の第2の番号を含み、前記第2のネットワークノード(1500)が前記第1のデータを含む前記単一の第2の番号以下の全てのデータを破棄することを指示する破棄メッセージを、前記第2のネットワークノード(1500)に伝送させる、ネットワークノード(1600)。
【請求項7】
前記第1のデータが、第3のネットワークノード(1500)の第2のバッファメモリ(1510)に格納された第2のデータに対して冗長である、請求項6に記載のネットワークノード(1600)。
【請求項8】
前記送信状態フィードバックメッセージが、前記第3のネットワークノード(1500)から取得され、前記第3のネットワークノード(1500)が前記第2のデータをユーザ機器(830)に届けたことの指示を含む、請求項7に記載のネットワークノード(1600)。
【請求項9】
前記送信状態フィードバックメッセージが、前記第2のネットワークノード(1500)から取得され、前記第2のネットワークノード(1500)とユーザ機器(830)との間の無線接続が劣化していることの指示を含む、請求項7に記載のネットワークノード(1600)。
【請求項10】
前記第2のネットワークノード(1500)および前記第3のネットワークノード(1500)が基地局である、請求項7に記載のネットワークノード(1600)。
【請求項11】
前記プロセッサ実行可能命令が、実行されると、前記ネットワークノード(1600)に、第2の破棄メッセージを前記第3のネットワークノード(1500)に伝送させ、前記第3のネットワークノード(1500)が、前記第3のネットワークノード(1500)が前記第2のデータをユーザ機器(830)に届けている場合、前記破棄メッセージを無視するように構成される、請求項7に記載のネットワークノード(1600)。
【請求項12】
前記第2のネットワークノード(1500)が第1の無線アクセス技術を使用し、前記第3のネットワークノード(1500)が第2の無線アクセス技術を使用し、前記第1の無線アクセス技術が前記第2の無線アクセス技術とは異なる、請求項7から11のいずれか一項に記載のネットワークノード(1600)。
【請求項13】
前記第1の無線アクセス技術がLong-Term Evolutionであり、前記第2の無線アクセス技術が新無線(NR)である、請求項12に記載のネットワークノード(1600)。
【請求項14】
前記第2のネットワークノード(1500)および前記第3のネットワークノード(1500)が交互にデータをユーザ機器(830)に伝送する、請求項7から13のいずれか一項に記載のネットワークノード(1600)。
【請求項15】
前記破棄メッセージが、GPRSトンネリングプロトコルユーザプレーン(GTP-U)パケットデータユニット(PDU)を含む、請求項7から14のいずれか一項に記載のネットワークノード(1600)。
【請求項16】
前記GPRSトンネリングプロトコルユーザプレーンパケットデータユニットが、GTP-U PDUのネクストエクステンションヘッダ内の指示を含む、請求項15に記載のネットワークノード(1600)。
【請求項17】
5G二重接続を動作させる分散基地局(DU)としての第1のネットワークノードのためのコンピュータプログラムであって、
ユーザ機器に送信されるべき複数のデータを、バッファメモリに格納するプログラムコードであって、前記複数のデータの各データが関連付けられた番号を有し、前記複数のデータがユーザ機器(830)に送信されるべき第1のデータを含み、前記第1のデータがそれに関連付けられた単一の第1の番号を有する、プログラムコードと、
前記単一の第1の番号以下の前記複数のデータの全てのデータが破棄されるべきであることを示す、前記単一の第1の番号を含む破棄メッセージを、第2のネットワークノードから取得するプログラムコードと、
前記破棄メッセージに基づいて、前記単一の第1の番号以下の前記複数のデータの全てのデータを破棄するプログラムコードとを含む、コンピュータプログラム。
【請求項18】
5G二重接続を動作させる分散基地局(DU)
と通信する中央基地局(CU)としての第1のネットワークノードのためのコンピュータプログラムであって、
送信状態フィードバックメッセージを取得するプログラムコードと、
第2のネットワークノードの第1のバッファメモリが、関連付けられた第1の番号を有する第1のデータを包含すると判定するプログラムコードと、
前記第1の番号の後の、前記第1のデータ以外の第2のデータと関連付けられた単一の第2の番号を含み、前記第2のネットワークノードが前記第1のデータを含む前記単一の第2の番号以下の全てのデータを破棄することの指示を含む破棄メッセージを、前記第2のネットワークノードに伝送するプログラムコードとを含む、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
特定の実施形態は、バッファ処理技術に関し、より具体的には、冗長データを破棄するのに、5G世代無線で帯域内制御シグナリングを利用する方法、装置、およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在の最新のバッファ処理技術は、通常、アクティブキュー管理(AQM)と呼ばれる場合がある、バッファリングされたデータを制御するエイジベース(age-based)または量ベースの方法を利用する。AQMは元々、単一接続(SC)シナリオで働くことが想起されたが、二重または多重接続のシナリオ(以下、集合的にMCと呼ばれる)でも有益である。しかしながら、AQMの機能性は、同じデータが両方のDCレッグ(DC legs)で伝送されているMCシナリオでは、補完する必要がある。
【0003】
AQMは、通常、バッファがデータ量に関して特定のレベルに達するまで、またはバッファ内のデータが特定のエイジに達し、その後データが破棄されるまで、データがバッファ内に保持されることを意味する、バッファリングされたデータを制御するエイジベースまたは数量ベースの方法を使用する。DCの問題は、レガシーAQM制御が、バッファを制御するのにパケットエイジまたはパケット量のみを使用し、同じデータが2つの別個の5G無線ネットワークノード(以下、分散基地局(DU)と呼ばれる)に伝送されたが、一方のDUのみがユーザ機器(UE)への送信に成功したシナリオにおいて、データを破棄する方法を提供しないことである。このことによって、他方のDUに存在しているデータが冗長になる。
【0004】
一例として、データがDCシナリオの両方のレッグを通じて伝送されており、データ送信が均衡している場合、UEは、両方のDUから多かれ少なかれ順にデータを受信することになる。しかしながら、2つのDUからUEへのデータ送信が完全に同期される可能性はなく、したがって、UEは、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レベルで並べ替えバッファを備えるので、データはわずかに外れた順序で両方のレッグから到達するが、依然として高位レイヤに順番に届けることができる。UEのこの機能性によって、両方のレッグからのデータ送信が合理的に良く同期されていて、両方のDUのバッファが均衡している限り、アクティブなバッファ制御は不要であることが確保される。
【0005】
送信機会ごとに大幅に異なることがある、利用可能な帯域幅を完全に利用するために、両方のDUは、各送信に利用可能な十分なデータが常にあることを確保するのに、特定のバッファマージンを必要とする。しかしながら、2つのレッグの無線送信条件は大幅に異なることがあり、場合によっては2つのレッグは、大きさが一桁異なることがある、例えば約3および30GHzの、異なる周波数で動作していることもある。このことは、一方のレッグにおける無線条件およびカバレッジ条件が安定したままである間、他方のレッグの無線条件が急に著しく劣化するか、または更には一時的に完全に停止する場合がある。
【0006】
結果として、各DCバッファにすでにデータが存在しており、そのデータはともに空中にあることがあり、またCUのフロー制御がスループットの変化に合わせてデータフローを調節する前に、特定の反応時間があるという事実があるので、一方のレッグのカバレッジが失われた場合、DUに存在している相当量のデータがUEに送信できなくなる。UEが有する並べ替えバッファは限定されているので、このデータはできるだけ早く他方のレッグを通じて再送信する必要がある。この再送信されたデータが次に、最良の無線条件でDUによって成功裏に送信された場合、このことによって他方のDUにあるデータが冗長になる。結果として、DCのシナリオでは、データを両方のレッグで伝送するのが必要だが、場合によっては、一方のレッグに存在しているデータが冗長になり、利用可能な帯域幅を無駄にしないために破棄する必要がある。
【発明の概要】
【0007】
上述の問題に既存の解決策で対処するため、帯域内制御シグナリングを利用するバッファ処理の方法およびネットワークノードが開示される。
【0008】
本明細書に開示する解決策は、帯域内制御シグナリングを利用する、冗長データをバッファから便宜上消去する方法を含む。この方法は、カバレッジが限定されてより高い周波数が関与する、5G二重接続シナリオにおいて特に有益である。破棄情報を伝達するいくつかの方法が可能であるが、1つの可能な方法は、GPRSトンネリングプロトコルユーザプレーン(GTP-U)パケットデータユニット(PDU)におけるネクストエクステンションヘッダ(Next Extension Header)フィールドを利用する。この破棄信号は、両方のレッグのどちらかで伝送されてもよく(その場合、データを既に送信しているDUはメッセージを無視するように構成される)、または別の実施形態では、冗長データが存在しているノードにのみ伝送されてもよい。破棄の指示を一方または両方のDUに伝送するトリガは、同じデータが両方のレッグで伝送されていること、ならびに同じデータの確認応答(ACK)が、DUの両方、DUの一方、またはUEからCUで受信されることであり、DUは確認応答をUEから受信する。確認応答はPDCP ACKであってもよい。
【0009】
破棄の指示はまた、バッファ制御の手段として伝送されてもよい。データが重複しない場合であっても、変化する無線条件のため、現在の送信速度が数秒であることを所与として、キューに存在しているデータの量は送信にかかる時間に関して測定される。
【0010】
いくつかの実施形態は、ネットワークノードが物理的に互いから分離されているクラウドの実現例から利益を得る。例えば、仮想化環境では、UEにサービングしているDUは、物理的および周波数領域の両方で分離されてもよく、つまり、別個のDUそれぞれの送信特性は時間に伴って大幅に変動することがあり、したがって、冗長データをできるだけ便宜的に破棄できることが特に重要である。
【0011】
本明細書では、本明細書に開示する課題の1つまたは複数に対処する様々な実施形態が提案される。かかる1つの実施形態は、ネットワークノードで使用される、帯域内制御シグナリングを利用するバッファ処理の方法を含む。方法は、第1のデータをバッファメモリに格納することを含む。第1のデータはUEに送信される。方法は、それに加えて、破棄メッセージを第2のネットワークノードから取得することと、破棄メッセージに基づいて第1のデータを破棄することとを含む。別の実施形態は、基地局によって実施される、帯域内制御シグナリングを利用するバッファ処理の方法を含む。方法は、第1のデータをバッファに格納することを含む。データは第1のUEに送信される。方法は、それに加えて、第1のUEが第1のデータを受信したことを示す確認応答メッセージを第1のUEから受信する前に、破棄メッセージを取得することを含む。方法は更に、破棄メッセージに基づいて第1のデータをバッファから破棄することを含む。
【0012】
いくつかの実施形態では、破棄メッセージはGTP-U PDUを含む。特定の実施形態では、GTP-U PDUは、GTP-U PDUのネクストエクステンションヘッダにある指示を含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、バッファは、関連付けられた番号をそれぞれ有する複数のデータを含む。それに加えて、破棄メッセージは、特定の番号以下のバッファ内の全てのデータが破棄されるべきであるとの指示を含む。いくつかの実施形態では、破棄メッセージは、特定の番号のデータが破棄されるべきであるとの指示を含む。
【0014】
別の実施形態は、ネットワークノードによって実施される、帯域内制御シグナリングを利用するバッファ処理の方法を含む。方法は、送信状態フィードバックメッセージを取得することを含む。方法は、それに加えて、第2のネットワークノードの第1のバッファメモリが第1のデータを包含すると判定することを含む。方法はまた、第2のネットワークノードが第1のデータを破棄することの指示を含む破棄メッセージを、第2のネットワークノードに伝送することを含む。更に別の実施形態は、ネットワークノードによって実施される、帯域内制御シグナリングを利用するバッファ処理の方法を含む。方法は、第1の送信状態フィードバックメッセージを取得することを含む。方法は、それに加えて、第1の送信状態フィードバックメッセージに基づいて、第1の基地局のバッファが冗長データを包含すると判定することを含む。方法はまた、第1の基地局が冗長データを破棄することの指示を含む破棄メッセージを、第1の基地局に伝送することを含む。
【0015】
いくつかの実施形態では、第1の送信状態フィードバックメッセージは第2の基地局から取得される。第1の送信状態フィードバックメッセージは、第2の基地局が冗長データをUEに届けたことの指示を含む。いくつかの実施形態では、第1の基地局は第1の無線アクセス技術(例えば、LTE)を使用し、第2の基地局は、第1のアクセス技術とは異なる第2のアクセス技術(例えば、NR)を使用する。いくつかの実施形態では、第1の基地局および第2の基地局は交互にデータをUEに伝送する。
【0016】
特定の実施形態では、第1の送信状態フィードバックメッセージは第1の基地局から取得される。第1の送信状態フィードバックメッセージは、第1の基地局とUEとの間の無線接続が劣化していることの指示を含む。
【0017】
特定の実施形態は、以下の技術的利点の1つまたは複数を提供してもよい。冗長データは、エアインターフェースを通じて送信される前に破棄することができるので、貴重な帯域幅を節約できる。別の利点は、カバレッジを一時的に失ったDUがその冗長データのバッファを消去することができ、カバレッジが回復するとすぐに新しいデータを送信できる状態にあることである。
【0018】
以下の詳細な説明および図面に照らして、他の様々な特徴および利点が当業者には明白となるであろう。特定の実施形態は、上記に列挙した利点を1つも有さないか、そのいくつか、または全てを有してもよい。
【0019】
本明細書に組み込まれその一部を形成する添付図面は、本開示の複数の態様を例示し、明細書と合わせて本開示の原理を説明する役割を果たす。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】特定の実施形態による、多重接続のシナリオにおける中央基地局および分散基地局の一例を示す図である。
【
図2】特定の実施形態による、データフィールドの一例を示す図である。
【
図3】特定の実施形態による、データフィールドの別の例を示す図である。
【
図4】特定の実施形態による、無線ネットワークの一例を示す図である。
【
図5】特定の実施形態による、ユーザ機器の一例を示す図である。
【
図6】特定の実施形態による、仮想化環境の一例を示す図である。
【
図7】特定の実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続される電気通信ネットワークの一例を示す図である。
【
図8】特定の実施形態による、部分無線接続を通じて基地局を介してユーザ機器と通信しているホストコンピュータの一例を示す図である。
【
図9】特定の実施形態による、ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ機器を含む通信システムにおいて実現される方法の一例を示す図である。
【
図10】特定の実施形態による、ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ機器を含む通信システムにおいて実現される方法の別の例を示す図である。
【
図11】特定の実施形態による、ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ機器を含む通信システムにおいて実現される方法の別の更なる例を示す図である。
【
図12】特定の実施形態による、ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ機器を含む通信システムにおいて実現される方法の別の例を示す図である。
【
図13】特定の実施形態による、ネットワークノードにおける方法を示すフロー図である。
【
図14】特定の実施形態による、ネットワークノードにおける別の方法を示すフロー図である。
【
図15】特定の実施形態による、例示の基地局を示す概略ブロック図である。
【
図16】特定の実施形態による、例示のネットワークノードを示す概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本明細書において想到される実施形態のいくつかについて、添付図面を参照してさらに十分に記載する。しかしながら、他の実施形態が本明細書に開示する主題の範囲内に含まれ、開示する主題は、本明細書で説明する実施形態のみに限定されるものと解釈されるべきではなく、それよりもむしろ、これらの実施形態は、主題の範囲を当業者に伝えるために例として提供されるものである。
【0022】
一般に、本明細書で使用する全ての用語は、異なる意味が明確に与えられない限り、ならびに/あるいは異なる意味がその用語を使用している文脈から示唆されない限り、関連技術分野におけるそれらの本来の意味にしたがって解釈されるべきものである。要素、装置、構成要素、手段、ステップなどに対する全ての参照は、別の形で明示的に定義されない限り、要素、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも一例を指すものと広く解釈されるべきである。本明細書に開示するいずれかの方法のステップは、あるステップが別のステップの後または前に行われると明示的に記載されない限り、ならびに/あるいはあるステップが別のステップの後または前に行われなければならないと示唆されない限り、開示する順序で正確に実施されなければならないものではない。本明細書に開示する実施形態のいずれかにおけるあらゆる特徴は、適切であれば、他のいずれかの実施形態に適用されてもよい。同様に、実施形態のいずれかにおけるあらゆる利点は、他のいずれかの実施形態に当てはまることがあり、その逆もまた真である。含まれる実施形態の他の目的、特徴、および利点は、以下の説明から明白になるであろう。
【0023】
本明細書には、新しい5G世代の無線におけるバッファ処理に関する実施形態が開示される。本明細書では、冗長データを破棄するのに帯域内制御シグナリングを利用することによって、バッファ処理を改善する手法が提案される。
【0024】
データフローの制御、およびデータの各ユニットがどのDUに伝送されるかの制御は、以下、中央基地局(CU)と呼ばれる、5Gパケット処理機能に存在していてもよく、それは、DUと新世代コアネットワーク(NGC)との間に別個のノードとして論理的に配置されるか、またはDUの一方に常駐してもよいが、両方のDUの間でのデータトラフィックの分割を制御し、結果として制御用の補助DUが作成される。CUは、統合されたノード、コンポーネント、またはユニットとして、DUの一方に存在してもよい。いくつかの実施形態では、CUはDUとは別個のノードであってもよい。CU機能は、DCシナリオにおいて高位レイヤから伝送されたデータが、各レッグのデータ処理容量に基づいて2つのレッグの間で適切に分割されることを確保する、フロー制御の機能性を含む。CUは1つのユニットであってもよく、またはユーザプレーンおよび制御データを別個に処理する2つの別個の機能に、論理的および物理的に分割されてもよいことが注目される。
【0025】
DUおよびCUという用語は、本明細書では、3GPP標準化におけるこれらのネットワークノードを所与とした名称と一致するように使用されてもよい。いくつかの実施形態では、CUはvPPおよびvRCに分割され、BPFという用語はDUに使用されてもよい。
【0026】
図1は、特定の実施形態による、多重接続のシナリオにおける中央基地局120および分散基地局110の一例である。本明細書に開示するDU 110のバッファ制御に関する一般的な使用例は、MCの場合、またはMCのシナリオ100においてレッグ間でデータ送信を切り替える場合である。少なくとも2つのレッグ110、例えばLTEのレッグ1およびNRのレッグ2が関与するMCのシナリオ100では、フロー制御は、無線リンク制御(RLC)/媒体アクセス制御(MAC)112がデータを引き出すことができる各レッグ110に対してPDCP 111データバッファを維持する。このMCのシナリオ100では、レッグ110は分散基地局である。各レッグ110の利用可能な帯域幅を十分に利用する、可能な限り最も高い集約速度を達成するために、フロー制御は、バッファサイズに関してわずかなマージンを維持する必要があり、即ち、任意の所与の時間において、瞬間的なL1の帯域幅容量を十分に利用するのに利用可能なデータが十分にない可能性を回避するのに、両方のレッグ110でわずかな余剰のPDCP 111データが必要である。分散基地局110の機能性を含んでもよいノードの更なる詳細な説明は、
図4に示される。
【0027】
これは、一方のレッグ110の無線条件が劣化すると、部分的には送信を待つバッファ内にすでに存在しているパケットのためだけでなく、フロー制御が変化した無線条件を意識し、フローレートを制御できるようになる前に、フロー制御によって送信されるPDCP 111パケットのために、パケットエイジが急激に増加することを意味する。それに加えて、一方のレッグ110がカバレッジを完全に失った場合、データは、他方のレッグ110で送信されることが必要なことがあり、それによってカバレッジの問題があるレッグ110のデータは、データが他方のレッグ110で成功裏に送信されるとすぐに冗長になる。
【0028】
それに加えて、データ送信が2つのレッグ110の間で交互に切り替えられるMCのシナリオ100では、送信が中断されているレッグ1に残されたデータは他方のレッグ110(レッグ2)を通じて送信されるので、そのデータは破棄されるのが有益である。このことによって、レッグ1に存在している冗長データ(レッグ2を通じて送信されているので冗長である)が破棄され、レッグ1は送信できる状態になる。
【0029】
結果として、冗長データを、カバレッジの問題があるレッグ110のPDCP 111のキューから除去する必要がある。それに加えて、PDCP 111のキューにはもうないが、RLC 112に既に伝達されており、送信されるプロセス中にある、PDCP 111のデータを除去するのが有益である。データの廃棄と関連付けられる機能性の更なる詳細な説明は、
図13に示される。
【0030】
いくつかの実施形態では、破棄データの決定は、DU 110からの送信状態フィードバックに基づく。フロー制御の目的のため、両方のDU 11は、各レッグ111においてどのPDCP 111のPDUが届けられているかに関するフィードバック情報を提供する。この情報は、どのレッグ110で帯域内破棄メッセージを伝送するかを決定するのに、CU 120のバッファ破棄制御機能によって使用される。一例として、レッグ2に伝送されるデータは遅延されてもよく、同じデータをレッグ1で送信する決定がCU 120で行われる。結果として、同じデータは現在両方のレッグ110に存在しており、送信条件に応じて、一方のレッグ110が、データが成功裏に送信されているというフィードバック情報を提供する。これは、帯域内GTP-U破棄指示の送信を始動する。いくつかの実施形態では、帯域内GTP-U破棄指示は破棄メッセージである。特定の実施形態では、CU 120の機能性はDU 110に存在してもよい。いくつかの実施形態では、DU 110は、CU 120の機能を実施するプロセッサを備えてもよい。破棄の指示を伝送するCU 120の更なる説明は、
図14に示される。
【0031】
図2は、特定のPDCP SN以下の全てのPDCP PDUが破棄されるべきであることを指定する破棄の指示を示し、
図3は、破棄するPDCP SNの1つまたは多数のブロックを指定している。
【0032】
以下の
図2および3は、例示の実施形態であり、
図2および3の例で概略を説明しているのと同じ破棄の指示を伝達する、予約ビットまたは他の「ネクストエクステンションヘッダタイプ」または「PDUタイプ」の値など、データフィールドの他の組み合わせを使用することができる。それに加えて、PDCPか、または既存のヘッダ値範囲またはパラメータフィールドまたは予約ビットの定義されていない値を利用するのと同じ原理を利用するGTP-U PDUの、どちらかを介して破棄の指示を伝達する、代替実施形態がある。
【0033】
図4は、特定の実施形態による、無線ネットワークの一例である。本明細書に記載する主題は、任意の適切な構成要素を使用する任意の適切なタイプのシステムで実現されてもよいが、本明細書に開示する実施形態は、
図4に示される例示の無線ネットワークなどの無線ネットワークに関連して記載する。単純にするため、
図4の無線ネットワークは、ネットワーク406、ネットワークノード460および460b、ならびにWD 410、410b、および410cのみを示している。実際上、無線ネットワークは、無線デバイス間の通信、あるいは無線デバイスと地上電話、サービスプロバイダ、または他の任意のネットワークノードもしくはエンドデバイスなど、別の通信デバイスとの間の通信に対応するのに適した、任意の追加の要素を更に含んでもよい。図示される構成要素のうち、ネットワークノード460およびWD 410が更に詳細に図示されている。特定の実施形態では、ネットワークノード 460は
図1に開示されるDUであってもよい。いくつかの実施形態では、ネットワークノード460は
図7~13および15に更に図示される基地局である。無線ネットワークは、通信および他のタイプのサービスを1つまたは複数の無線デバイスに提供して、無線ネットワークによってもしくは無線ネットワークを介して提供されるサービスに関する、無線デバイスのアクセスおよび/または使用を容易にしてもよい。
【0034】
無線ネットワークは、任意のタイプの通信、電気通信、データ、移動体、および/または無線ネットワーク、あるいは他の同様のタイプのシステムを備えてもよく、ならびに/あるいはそれらとインターフェース接続してもよい。いくつかの実施形態では、無線ネットワークは、特定の規格、または他のタイプの規定の規則もしくは手順にしたがって動作するように構成されてもよい。したがって、無線ネットワークの特定の実施形態は、グローバル移動体通信システム(GSM)、Universal Moble Telecommunication System(UMTS)、Long-Term Evolution(LTE)、および/または他の適切な2G、3G、4G、もしくは5G規格、IEEE 802.11規格などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)規格、ならびに/あるいは、ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス(WiMax)、ブルートゥース、Z波、および/またはジグビー規格などの他の任意の適切な無線通信規格などの、通信規格を実現してもよい。
【0035】
ネットワーク406は、1つもしくは複数のバックホールネットワーク、コアネットワーク、IPネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、広域ネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、有線ネットワーク、無線ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、およびデバイス間で通信できるようにする他のネットワークを含んでもよい。
【0036】
ネットワークノード460およびWD 410は、更に詳細に後述する様々な構成要素を備える。これらの構成要素は、無線ネットワークにおける無線接続を提供するなど、ネットワークノードおよび/または無線デバイスの機能性を提供するために共に働く。異なる実施形態では、無線ネットワークは、任意の数の有線もしくは無線ネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、無線デバイス、中継局、ならびに/あるいは、有線または無線接続のどちらかを介するデータおよび/または信号の通信を容易にするかまたはそれに関与することができる、他の任意の構成要素またはシステムを含んでもよい。
【0037】
本明細書で使用するとき、ネットワークノードは、無線デバイスへの無線アクセスを可能にする、および/または無線アクセスを提供する、ならびに/あるいは無線ネットワークにおける他の機能(例えば、管理)を実施するために、無線通信ネットワーク内のネットワークノードまたもしくは他の機器と、直接または間接的に通信することができる、通信するように構成された、通信するように配置された、ならびに/または通信するように動作可能である、機器を指す。ネットワークノードの例としては、アクセスポイント(AP)(例えば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(例えば、無線基地局、ノードB、進化型ノードB(eNB)、およびNRノードB(gNB))が挙げられるが、それらに限定されない。基地局は、それらが提供するカバレッジの量(または換言すれば、それらの送信電力レベル)に基づいて分類されてもよく、そのため、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、またはマクロ基地局とも呼ばれることがある。基地局は、中継を制御する中継ノードまたは中継ドナーノードであってもよい。ネットワークノードはまた、中央デジタルユニット、および/またはリモート無線ヘッド(RRH)と呼ばれることがあるリモート無線ユニット(RRU)など、分散無線基地局の1つもしくは複数(または全て)の部分を含んでもよい。かかるリモート無線ユニットは、アンテナ統合無線として、アンテナと統合されてもされなくてもよい。分散無線基地局の部分はまた、分散アンテナシステム(DAS)のノードと呼ばれることもある。ネットワークノードの更なる他の例としては、MSR BSなどのマルチスタンダード無線(MSR)機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、ベーストランシーバ基地局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト調整エンティティ(MCE)、コアネットワークノード(例えば、MSC、MME)、O&Mノード、OSSノード、SONノード、ポジショニングノード(例えば、E-SMLC)、ならびに/あるいはMDTが挙げられる。別の例として、ネットワークノードは、更に詳細に後述するような仮想ネットワークノードであってもよい。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線デバイスが無線ネットワークにアクセスできるようにすること、もしくは無線デバイスに無線ネットワークへのアクセスを提供すること、および/または無線ネットワークにアクセスしている無線デバイスに何らかのサービスを提供することが、可能である、そのように構成されている、そのように配置されている、ならびに/またはそれを可能にするように動作可能である、任意の適切なデバイス(またはデバイス群)を表してもよい。
【0038】
図4では、ネットワークノード460は、処理回路構成470と、デバイス可読媒体480と、インターフェース490と、補助機器484と、電源486と、電力回路構成487と、アンテナ462とを含む。
図4の例示の無線ネットワークに示されるネットワークノード460は、ハードウェア構成要素の図示される組み合わせを含むデバイスを表すことがあるが、他の実施形態は、構成要素の異なる組み合わせを含むネットワークノードを備えてもよい。ネットワークノードは、本明細書に開示するタスク、特徴、機能、および方法を実施するのに必要な、ハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の適切な組み合わせを含むことが理解されるべきである。更に、ネットワークノード460の構成要素は、より大きいボックス内に位置するかまたは複数のボックス内に入れ子状になった、単独のボックスとして示されているが、実際上、ネットワークノードは、単一の図示される構成要素を構成する複数の異なる物理的構成要素を含んでもよい(例えば、デバイス可読媒体480は、複数の別個のハードドライブならびに複数のRAMモジュールを備えてもよい)。
【0039】
同様に、ネットワークノード460は、各々がそれぞれ自身の構成要素を有してもよい、複数の物理的に別個の構成要素(例えば、ノードBコンポーネントおよびRNCコンポーネント、またはBTSコンポーネントおよびBSCコンポーネントなど)から成ってもよい。ネットワークノード460が複数の別個の構成要素(例えば、BTSおよびBSCコンポーネント)を備える特定のシナリオでは、別個の構成要素の1つまたは複数が、いくつかのネットワークノードの間で共有されてもよい。例えば、単一のRNCが複数のノードBを制御してもよい。かかるシナリオでは、ノードBおよびRNCの固有の各対が、場合によっては、単一の別個のネットワークノードと見なされてもよい。いくつかの実施形態では、ネットワークノード460は、複数の無線アクセス技術(RAT)に対応するように構成されてもよい。かかる実施形態では、いくつかの構成要素が重複してもよく(例えば、異なるRATに対して別個のデバイス可読媒体480)、いくつかの構成要素は再使用されてもよい〈例えば、同じアンテナ462がRATによって共有されてもよい)。いくつかの実施形態では、ネットワークノード460は、
図1および
図14に関して記載されるCUの機能を実施してもよい。ネットワークノード460はまた、例えば、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、またはブルートゥース無線技術など、ネットワークノード460に統合された異なる無線技術に関する複数組の様々な図示される構成要素を含んでもよい。これらの無線技術は、同じまたは異なるチップもしくはチップセット、およびネットワークノード460内の他の構成要素に統合されてもよい。
【0040】
処理回路構成470は、ネットワークノードによって提供されるものとして本明細書に記載される、任意の決定、計算、または類似の動作(例えば、特定の取得動作)を実施するように構成される。処理回路構成470によって実施されるこれらの動作は、例えば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報または変換された情報をネットワークノードに格納された情報と比較すること、ならびに/あるいは取得された情報または変換された情報に基づいて1つもしくは複数の動作を実施することによって、処理回路構成470によって取得される情報を処理すること、ならびに前記処理の結果として決定を行うことを含んでもよい。
【0041】
処理回路構成470は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または他の任意の適切なコンピューティングデバイス、リソース、あるいは単独で、または他のネットワークノード460の構成要素(デバイス可読媒体480、ネットワークノード460の機能性など)と併せて提供するように動作可能な、ハードウェア、ソフトウェア、および/または符号化論理の組み合わせのうち、1つもしくは複数のものの組み合わせを備えてもよい。例えば、処理回路構成470は、デバイス可読媒体480に、または処理回路構成470内のメモリに格納された命令を実行してもよい。かかる機能性は、本明細書で考察する様々な無線の特徴、機能、または利益のいずれかを提供することを含んでもよい。いくつかの実施形態では、処理回路構成470はシステムオンチップ(SOC)を含んでもよい。
【0042】
いくつかの実施形態では、処理回路構成470は、無線周波数(RF)送受信機回路構成472およびベースバンド処理回路構成474の1つまたは複数を含んでもよい。いくつかの実施形態では、無線周波数(RF)送受信機回路構成472およびベースバンド処理回路構成474は、別個のチップ(もしくはチップセット)、ボード、または無線ユニットおよびデジタルユニットなどのユニット上にあってもよい。代替実施形態では、RF送受信機回路構成472およびベースバンド処理回路構成474の一部または全ては、同じチップもしくはチップセット、ボード、またはユニットの上にあってもよい。
【0043】
特定の実施形態では、ネットワークノード、基地局、eNB、または他のかかるネットワークデバイスによって提供されるものとして本明細書に記載する機能性の一部または全ては、デバイス可読媒体480または処理回路構成470内のメモリに格納された命令を実行する、処理回路構成470によって実施されてもよい。代替実施形態では、機能性の一部または全ては、ハードワイヤード方式などで、別個のまたは離散的なデバイス可読媒体に格納された命令を実行することなく、処理回路構成470によって提供されてもよい。それらの実施形態のいずれかにおいて、デバイス可読記憶媒体に格納された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路構成470は、記載される機能性を実施するように構成することができる。かかる機能性によって提供される利益は、処理回路構成470のみに、またはネットワークノード460の他の構成要素に限定されず、ネットワークノード460全体ならびに/あるいはエンドユーザおよび無線ネットワーク全般によって享受される。
【0044】
デバイス可読媒体480は、非限定的に、永続記憶装置、固体メモリ、リモート実装メモリ、磁気媒体、光学媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(例えば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(例えば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)、もしくはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/または他の任意の揮発性もしくは不揮発性非一時的デバイス可読および/もしくはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含む、処理回路構成470によって使用されてもよい情報、データ、および/もしくは命令を格納する、任意の形態の揮発性または不揮発性コンピュータ可読メモリを含んでもよい。デバイス可読媒体480は、論理、規則、コード、テーブルなどの1つもしくは複数を含むコンピュータプログラム、ソフトウェア、アプリケーションを含む、任意の適切な命令、データ、または情報、あるいは処理回路構成470によって実行され、ネットワークノード460によって利用され得る他の命令を格納してもよい。デバイス可読媒体480は、処理回路構成470によって行われる任意の計算、および/またはインターフェース490を介して受信される任意のデータを格納するのに使用されてもよい。いくつかの実施形態では、処理回路構成470およびデバイス可読記憶媒体480は、統合されたものと見なされてもよい。
【0045】
インターフェース490は、ネットワークノード460、ネットワーク406、および/またはWD 410の間における、シグナリングおよび/またはデータの有線または無線通信で使用される。図示されるように、インターフェース490は、例えば、有線接続を通じてネットワーク406との間でデータを送受信する、ポート/端子494を備える。インターフェース490はまた、アンテナ462に、または特定の実施形態ではその一部に連結されてもよい、無線フロントエンド回路構成492を含む。無線フロントエンド回路構成492はフィルタ498および増幅器496を備える。無線フロントエンド回路構成492はアンテナ462および処理回路構成470に接続されてもよい。無線フロントエンド回路構成は、アンテナ462と処理回路構成470との間で通信される信号を調整するように構成されてもよい。無線フロントエンド回路構成492は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに対して送出されるべきである、デジタルデータを受信してもよい。無線フロントエンド回路構成492は、フィルタ498および/または増幅器496の組み合わせを使用して、デジタルデータを、適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号へと変換してもよい。無線信号は次に、アンテナ462を介して送信されてもよい。同様に、データを受信するとき、アンテナ462は無線信号を収集してもよく、それらは次に、無線フロントエンド回路構成492によってデジタルデータへと変換される。デジタルデータは処理回路構成470に渡されてもよい。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組み合わせを備えてもよい。
【0046】
特定の代替実施形態では、ネットワークノード460は別個の無線フロントエンド回路構成492を含まなくてもよく、代わりに、処理回路構成470は、無線フロントエンド回路構成を備えてもよく、別個の無線フロントエンド回路構成492なしでアンテナ462に接続されてもよい。同様に、いくつかの実施形態では、RF送受信機回路構成472の全てまたは一部はインターフェース490の一部と見なされてもよい。更に他の実施形態では、インターフェース490は、無線ユニット(図示なし)の一部として、1つもしくは複数のポートまたは端子494、無線フロントエンド回路構成492、およびRF送受信機回路構成472を含んでもよく、インターフェース490は、デジタルユニット(図示なし)の一部である、ベースバンド処理回路構成474と通信してもよい。
【0047】
アンテナ462は、無線信号を送信および/または受信するように構成された、1つもしくは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含んでもよい。アンテナ462は、無線フロントエンド回路構成490に連結されてもよく、データおよび/または信号を無線で送受信することができる、任意のタイプのアンテナであってもよい。いくつかの実施形態では、アンテナ462は、例えば、2GHz~66GHzの無線信号を送受信するように動作可能な、1つもしくは複数の全方向性、セクター、またはパネルアンテナを含んでもよい。全方向性アンテナは、任意の方向で無線信号を送受信するのに使用されてもよく、セクターアンテナは、特定のエリア内でデバイスから無線信号を送受信するのに使用されてもよく、パネルアンテナは、比較的直線で無線信号を送受信するのに使用される見通し線アンテナであってもよい。いくつかの例では、1つを超えるアンテナの使用はMIMOと呼ばれることがある。特定の実施形態では、アンテナ462は、ネットワークノード460とは別個であってもよく、インターフェースまたはポートを通してネットワークノード460に接続可能であってもよい。
【0048】
アンテナ462、インターフェース490、および/または処理回路構成470は、ネットワークノードによって実施されるものとして、本明細書に記載するあらゆる受信動作および/または特定の取得動作を実施するように構成されてもよい。あらゆる情報、データ、および/または信号は、無線デバイス、別のネットワークノード、および/または他の任意のネットワーク機器から受信されてもよい。同様に、アンテナ462、インターフェース490、および/または処理回路構成470は、ネットワークノードによって実施されるものとして、本明細書に記載するあらゆる送信動作を実施するように構成されてもよい。あらゆる情報、データ、および/または信号は、無線デバイス、別のネットワークノード、および/または他の任意のネットワーク機器に送信されてもよい。
【0049】
電力回路構成487は、電力管理回路構成を含むかまたはそれに連結されてもよく、ネットワークノード460の構成要素に、本明細書に記載する機能性を実施する電力を供給するように構成される。電力回路構成487は電源486から電力を受信してもよい。電源486および/または電力回路構成487は、それぞれの構成要素に適した形態で(例えば、それぞれの構成要素に必要な電圧および電流レベルで)、ネットワークノード460の様々な構成要素に電力を提供するように構成されてもよい。電源486は、回路構成487および/またはネットワークノード460に含まれるか、あるいはその外部にあってもよい。例えば、ネットワークノード460は、入力回路構成、または電気ケーブルなどのインターフェースを介して、外部電源(例えば、電気コンセント)に接続可能であってもよく、外部電源は電力を電力回路構成487に供給する。更なる例として、電源486は、電力回路構成487に接続されるかまたは統合される、電池もしくは電池パックの形態の電源を含んでもよい。電池は、外部電源が故障した場合のバックアップ電力を提供してもよい。光起電デバイスなど、他のタイプの電源も使用されてもよい。
【0050】
ネットワークノード460の代替実施形態は、本明細書に記載する機能性のいずれか、および/または本明細書に記載する主題に対応するのに必要な任意の機能性を含む、ネットワークノードの機能性の特定の態様を提供することに関与してもよい、
図4に示されるものを超える追加の構成要素を含んでもよい。例えば、ネットワークノード460は、情報をネットワークノード460に入力するのを可能にし、情報をネットワークノード460から出力するのを可能にする、ユーザインターフェース機器を含んでもよい。これは、ネットワークノード460に対する診断、保守、修理、および他の管理機能をユーザが実施するのを可能にしてもよい。
【0051】
本明細書で使用するとき、無線デバイス(WD)は、ネットワークノードおよび/または他の無線デバイスと無線で通信することができる、そのように構成されている、そのように配置されている、および/またはそのように動作可能であるデバイスを指す。別段の記述がない限り、WDという用語は、本明細書ではユーザ機器(UE)と交換可能に使用されてもよい。無線通信には、電磁波、電波、赤外線波、および/または無線で情報を伝達するのに適した他のタイプの信号を使用して、無線信号を送信および/または受信することが関与してもよい。いくつかの実施形態では、WDは、直接的な人間の相互作用なしに情報を送信および/または受信するように構成されてもよい。例えば、WDは、内部もしくは外部イベントによって起動されると、またはネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールでネットワークに情報を送信するように設計されてもよい。WDの例としては、スマートフォン、移動電話、携帯電話、ボイスオーバーIP(VoIP)電話、無線ローカルループ電話、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、無線カメラ、ゲームコンソールもしくはデバイス、音楽記憶デバイス、再生器具、ウェアラブル端末デバイス、無線エンドポイント、移動局、タブレット、ラップトップ、ラップトップ内蔵機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、無線カスタマー構内設備(CPE)、車載型無線端末デバイスなどが挙げられるが、それらに限定されない。WDは、例えば、サイドリンク通信の3GPP規格を実現することによるデバイス間(D2D)通信、車車間(V2V)、路車間(V2I)、車車間・路車間(V2X)に対応してもよく、この場合、D2D通信デバイスと呼ばれることがある。更に別の特定の例として、物のインターネット(IoT)のシナリオでは、WDは、監視および/または測定を実施し、かかる監視および/または測定の結果を別のWDおよび/またはネットワークノードに送信する、機械または他のデバイスを表してもよい。WDは、この場合、3GPPの文脈ではMTCデバイスと呼ばれることがある、マシンツーマシン(M2M)デバイスであってもよい。1つの特定の例として、WDは、3GPP狭帯域物のインターネット(NB-IoT)規格を実現するUEであってもよい。かかるマシンまたはデバイスの特定の例は、センサ、電力計などの計量デバイス、工業用機械類、家庭用または個人用電気器具(例えば、冷蔵庫、テレビなど)、個人用ウェアラブル(例えば、時計、フィットネストラッカーなど)である。他のシナリオでは、WDは、その動作状態またはその動作と関連付けられた他の機能に関して監視および/または報告することができる、車両用または他の機器を表してもよい。上述したようなWDは、無線接続のエンドポイントを表してもよく、その場合、デバイスは無線端末と呼ばれることがある。更に、上述したようなWDは移動体であってもよく、その場合、移動デバイスまたは移動端末と呼ばれることもある。
【0052】
図示されるように、無線デバイス410は、アンテナ411、インターフェース414、処理回路構成420、デバイス可読媒体430、ユーザインターフェース機器432、補助機器434、電源436、および電力回路構成437を含む。WD 410は、例えば、例を挙げると、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、WiMAX、またはブルートゥース無線技術など、WD 410が対応する異なる無線技術に対して、図示される構成要素のうち1つまたは複数のものの複数組を含んでもよい。これらの無線技術は、WD 410内の他の構成要素と同じもしくは異なるチップまたはチップセットに統合されてもよい。
【0053】
アンテナ411は、無線信号を送信および/または受信するように構成された、1つもしくは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含んでもよく、インターフェース414に接続される。特定の代替実施形態では、アンテナ411は、WD 410とは別個であってもよく、インターフェースまたはポートを通してWD 410に接続可能であってもよい。アンテナ411、インターフェース414、および/または処理回路構成420は、WDによって実施されるものとして本明細書に記載される、あらゆる受信または送信動作を実施するように構成されてもよい。あらゆる情報、データ、および/または信号は、ネットワークノードおよび/または別のWDから受信されてもよい。いくつかの実施形態では、無線フロントエンド回路構成および/またはアンテナ411は、インターフェースと見なされてもよい。
【0054】
図示されるように、インターフェース414は無線フロントエンド回路構成412およびアンテナ411を備える。無線フロントエンド回路構成412は、1つまたは複数のフィルタ418および増幅器416を備える。無線フロントエンド回路構成414は、アンテナ411および処理回路構成420に接続され、アンテナ411と処理回路構成420との間で通信される信号を調整するように構成される。無線フロントエンド回路構成412は、アンテナ411に連結されるか、またはその一部であってもよい。いくつかの実施形態では、WD 410は、別個の無線フロントエンド回路構成412を含まなくてもよく、それよりもむしろ、処理回路構成420は、無線フロントエンド回路構成を備えてもよく、アンテナ411に接続されてもよい。同様に、いくつかの実施形態では、RF送受信機回路構成422の全てまたは一部はインターフェース414の一部と見なされてもよい。無線フロントエンド回路構成412は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに対して送出されるべきである、デジタルデータを受信してもよい。無線フロントエンド回路構成412は、フィルタ418および/または増幅器416の組み合わせを使用して、デジタルデータを、適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号へと変換してもよい。無線信号は次に、アンテナ411を介して送信されてもよい。同様に、データを受信するとき、アンテナ411は無線信号を収集してもよく、それらは次に、無線フロントエンド回路構成412によってデジタルデータへと変換される。デジタルデータは処理回路構成420に渡されてもよい。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組み合わせを備えてもよい。
【0055】
処理回路構成420は、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または他の任意の適切なコンピューティングデバイス、リソース、あるいは単独で、または他のWD 410の構成要素(デバイス可読媒体430、ネットワークノード410の機能性など)と併せて提供するように動作可能な、ハードウェア、ソフトウェア、および/または符号化論理の組み合わせのうち、1つもしくは複数のものの組み合わせを備えてもよい。かかる機能性は、本明細書で考察する様々な無線の特徴または利益のいずれかを提供することを含んでもよい。例えば、処理回路構成420は、デバイス可読媒体430に、または処理回路構成420内のメモリに格納された命令を実行して、本明細書に開示する機能性を提供してもよい。
【0056】
図示されるように、処理回路構成420は、RF送受信機回路構成422、ベースバンド処理回路構成424、およびアプリケーション処理回路構成426の1つまたは複数を含む。他の実施形態では、処理回路構成は、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組み合わせを備えてもよい。特定の実施形態では、WD 410の処理回路構成420はSOCを備えてもよい。いくつかの実施形態では、RF送受信機回路構成422、ベースバンド処理回路構成424、およびアプリケーション処理回路構成426は、別個のチップまたはチップセット上にあってもよい。代替実施形態では、ベースバンド処理回路構成424およびアプリケーション処理回路構成426の一部または全ては、1つのチップまたはチップセットに組み入れられてもよく、RF送受信機回路構成422は別個のチップまたはチップセット上にあってもよい。更なる代替実施形態では、RF送受信機回路構成422およびベースバンド処理回路構成424の一部または全てが、同じチップまたはチップセット上にあってもよく、アプリケーション処理回路構成426が別個のチップまたはチップセット上にあってもよい。更なる他の代替実施形態では、RF送受信機回路構成422、ベースバンド処理回路構成424、およびアプリケーション処理回路構成426の一部または全てが、同じチップまたはチップセットに組み入れられてもよい。いくつかの実施形態では、RF送受信機回路構成422はインターフェース414の一部であってもよい。RF送受信機回路構成422は、処理回路構成420に対するRF信号を調整してもよい。
【0057】
特定の実施形態では、WDによって実施されるものとして本明細書に記載される機能性の一部または全ては、特定の実施形態ではコンピュータ可読記憶媒体であってもよい、デバイス可読媒体430に格納された命令を処理回路構成420が実行することによって提供されてもよい。代替実施形態では、機能性の一部または全ては、ハードワイヤード方式などで、別個のまたは離散的なデバイス可読記憶媒体に格納された命令を実行することなく、処理回路構成420によって提供されてもよい。これら特定の実施形態のいずれかにおいて、デバイス可読記憶媒体に格納された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路構成420は、記載される機能性を実施するように構成することができる。かかる機能性によって提供される利益は、処理回路構成420のみに、またはWD 410の他の構成要素に限定されず、WD 410全体ならびに/あるいはエンドユーザおよび無線ネットワーク全般によって享受される。
【0058】
処理回路構成420は、WDによって実施されるものとして本明細書に記載される、任意の決定、計算、または類似の動作(例えば、特定の取得動作)を実施するように構成されてもよい。処理回路構成420によって実施されるようなこれらの動作は、例えば、取得された情報を他の情報に変換すること、取得された情報または変換された情報をWD 410によって格納された情報と比較すること、ならびに/あるいは取得された情報または変換された情報に基づいて1つもしくは複数の動作を実施することによって、処理回路構成420によって取得される情報を処理すること、ならびに前記処理の結果として決定を行うことを含んでもよい。
【0059】
デバイス可読記憶媒体430は、1つもしくは複数の論理、規則、符号、テーブルなどを含む、コンピュータプログラム、ソフトウェア、アプリケーション、ならびに/あるいは処理回路構成420によって実行することができる他の命令を格納するように動作可能であってもよい。デバイス可読記憶媒体430の例としては、コンピュータメモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)または読出し専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(例えば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(例えば、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/あるいは、処理回路構成420によって使用されてもよい情報、データ、および/または命令を格納する、他の任意の揮発性もしくは不揮発性非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを挙げることができる。いくつかの実施形態では、処理回路構成420およびデバイス可読記憶媒体430は、統合されたものと見なされてもよい。
【0060】
ユーザインターフェース機器432は、人間のユーザがWD 410と相互作用することを可能にする構成要素を提供してもよい。かかる相互作用は、視覚、聴覚、触覚など、多くの形態のものであってもよい。ユーザインターフェース機器432は、ユーザに対する出力を生成し、ユーザがWD 410への入力を提供するように動作可能であってもよい。相互作用のタイプは、WD 410にインストールされるユーザインターフェース機器432のタイプに応じて変わってもよい。例えば、WD 410がスマートフォンの場合、相互作用はタッチスクリーンを介してもよく、WD 410がスマートメータの場合、相互作用は、使用(例えば、使用したガロン数)を提供する画面、または(例えば、煙が検出された場合に)可聴警告音を提供するスピーカーを通すものであってもよい。ユーザインターフェース機器432は、入力インターフェース、デバイス、および回路、ならびに出力インターフェース、デバイス、および回路を含んでもよい。入力インターフェース432は、WD 410への情報の入力を可能にするように構成され、処理回路構成420に接続されて、処理回路構成420が入力情報を処理するのを可能にする。ユーザインターフェース機器432は、例えば、マイクロフォン、近接センサもしくは他のセンサ、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つもしくは複数のカメラ、USBポート、または他の入力回路構成を含んでもよい。ユーザインターフェース機器432はまた、WD 410からの情報の出力を可能にし、処理回路構成420が情報をWD 410から出力するのを可能にするように構成される。ユーザインターフェース機器432は、例えば、スピーカー、ディスプレイ、振動回路構成、USBポート、ヘッドフォンインターフェース、または他の出力回路構成を含んでもよい。ユーザインターフェース機器432の1つまたは複数の入力および出力インターフェース、デバイス、および回路を使用して、WD 410は、エンドユーザおよび/または無線ネットワークと通信し、それらが本明細書に記載する機能性から利益を得ることを可能にしてもよい。
【0061】
補助機器434は、一般にはWDによって実施されないことがある、より具体的な機能性を提供するように動作可能である。これは、様々な目的の測定を行う専用センサ、有線通信などの追加のタイプの通信のためのインターフェースなどを含んでもよい。補助機器434を含むこと、またその構成要素のタイプは、実施形態および/またはシナリオに応じて異なってもよい。
【0062】
電源436は、いくつかの実施形態では、電池または電池パックの形態のものであってもよい。外部電源(例えば、電気コンセント)、光起電デバイス、またはパワーセルなど、他のタイプの電源も使用されてもよい。WD 410は、本明細書に記載または指示される任意の機能性を実施するのに電源436からの電力を必要とするWD 410の様々な部分に、電源436から電力を届ける、電力回路構成437を更に備えてもよい。電力回路構成437は、特定の実施形態では、電力管理回路構成を含んでもよい。電力回路構成437は、それに加えてまたはその代わりに、外部電源から電力を受信するように動作可能であってもよく、その場合、WD 410は、入力回路構成、または電力ケーブルなどのインターフェースを介して、外部電源(電気コンセントなど)に接続可能であってもよい。電力回路構成437はまた、特定の実施形態では、外部電源から電源436に電力を届けるように動作可能であってもよい。これは、例えば、電源436を充電するものであってもよい。電力回路構成437は、電源436からの電力に対して任意のフォーマット化、変換、または他の修正を実施して、電力が供給されるWD 410のそれぞれの構成要素に適した電力にしてもよい。
【0063】
図5は、本明細書に記載する様々な態様による、UEの一実施形態を示している。本明細書で使用するとき、ユーザ機器、即ちUEは、関連デバイスを所有および/または操作する人間のユーザという意味では、必ずしもユーザを有さなくてもよい。代わりに、UEは、人間のユーザに販売するか人間のユーザによって操作されることが意図されるが、特定の人間のユーザと関連付けられないことがある、または最初は関連付けられないことがあるデバイスを表してもよい(例えば、スマートスプリンクラーコントローラ)。あるいは、UEは、エンドユーザに販売するかエンドユーザによって操作されることは意図されないが、ユーザと関連付けられるかまたはユーザの利益のために操作されてもよいデバイスを表してもよい(例えば、スマート電力計)。UE 5200は、NB-IoT UE、マシンタイプ通信(MTC)UE、および/または拡張型MTC(eMTC)UEを含む、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって特定される任意のUEであってもよい。
図5に示されるようなUE 500は、3GPPのGSM、UMTS、LTE、および/または5G規格など、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって普及される1つまたは複数の通信規格にしたがった通信向けに構成されたWDの一例である。上述したように、WDおよびUEという用語は交換可能に使用されてもよい。したがって、
図5はUEであるが、本明細書で考察する構成要素はWDに等しく適用可能であり、その逆もまた真である。
【0064】
図5では、UE 500は、入出力インターフェース505、無線周波数(RF)インターフェース509、ネットワーク接続インターフェース511、メモリ515(ランダムアクセスメモリ(RAM)517、読出し専用メモリ(ROM)519、および記憶媒体521などを含む)、通信サブシステム531、電源533、および/または他の任意の構成要素、あるいはそれらの任意の組み合わせに動作可能に連結された、処理回路構成501を含む。記憶媒体521は、オペレーティングシステム523、アプリケーションプログラム525、およびデータ527を含む。他の実施形態では、記憶媒体521は他の類似のタイプの情報を含んでもよい。特定のUEは、
図5に示される構成要素の全て、または構成要素のサブセットのみを利用してもよい。構成要素間の統合レベルはUEごとに異なってもよい。更に、特定のUEは、複数のプロセッサ、メモリ、送受信機、送信機、受信機など、構成要素の複数の例を含んでもよい。
【0065】
図5では、処理回路構成501は、コンピュータ命令およびデータを処理するように構成されてもよい。処理回路構成501は、1つもしくは複数のハードウェア実装状態機械(例えば、離散的な論理、FPGA、ASICなど)、適切なファームウェアを伴うプログラマブル論理、1つもしくは複数の格納されたプログラム、適切なソフトウェアを伴うマイクロプロセッサもしくはデジタル信号プロセッサ(DSP)などの汎用プロセッサ、または上記のものの任意の組み合わせなど、機械可読コンピュータプログラムとしてメモリに格納された機械命令を実行するように動作可能な、任意の連続状態機械を実現するように構成されてもよい。例えば、処理回路構成501は2つの中央処理装置(CPU)を含んでもよい。データは、コンピュータが使用するのに適した形態の情報であってもよい。
【0066】
図示される実施形態では、入出力インターフェース505は、入力デバイス、出力デバイス、または入出力デバイスに対する通信インターフェースを提供するように構成されてもよい。UE 500は、入出力インターフェース505を介して出力デバイスを使用するように構成されてもよい。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインターフェースポートを使用してもよい。例えば、UE 500に対する入出力を提供するのに、USBポートが使用されてもよい。出力デバイスは、スピーカー、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、またはそれらの任意の組み合わせであってもよい。UE 500は、入出力インターフェース505を介して入力デバイスを使用して、ユーザがUE 500への情報を捕捉することを可能にするように構成されてもよい。入力デバイスは、タッチセンサ式または存在センサ式ディスプレイ、カメラ(例えば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサ、マウス、トラックボール、指向性パッド、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含んでもよい。存在センサ式ディスプレイは、ユーザからの入力を感知する、容量性または抵抗性タッチセンサを含んでもよい。センサは、例えば、加速度計、ジャイロスコープ、傾きセンサ、力センサ、磁力計、光学センサ、近接センサ、別の同様のセンサ、またはそれらの任意の組み合わせであってもよい。例えば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタルカメラ、マイクロフォン、および光学センサであってもよい。
【0067】
図5では、RFインターフェース509は、通信インターフェースを、送信機、受信機、およびアンテナなどのRF構成要素に提供するように構成されてもよい。ネットワーク接続インターフェース511は、通信インターフェースをネットワーク643aに提供するように構成されてもよい。ネットワーク643aは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、電気通信ネットワーク、他の類似のネットワーク、またはそれらの任意の組み合わせなど、有線および/または無線ネットワークを包含してもよい。例えば、ネットワーク643aはWiFiネットワークを含んでもよい。ネットワーク接続インターフェース511は、イーサネット、TCP/IP、SONET、ATMなど、1つまたは複数の通信プロトコルにしたがって、通信ネットワークを通じて1つもしくは複数の他のデバイスと通信するのに使用される、受信機および送信機インターフェースを含むように構成されてもよい。ネットワーク接続インターフェース511は、通信ネットワークリンク(例えば、光学、電気など)に適切な受信機および送信機の機能性を実現してもよい。送信機および受信機機能は、回路構成要素、ソフトウェア、もしくはファームウェアを共有してもよく、あるいは別個に実現されてもよい。
【0068】
RAM 517は、バス502を介して処理回路構成501にインターフェース接続して、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、およびデバイスドライバなどのソフトウェアプログラムを実行する間、データまたはコンピュータ命令を格納またはキャッシングするように構成されてもよい。ROM 519は、コンピュータ命令またはデータを処理回路構成501に提供するように構成されてもよい。例えば、ROM 519は、基本的入出力(I/O)、起動、または不揮発性メモリに格納されたキーボードからのキーストロークの受信など、基本的なシステム機能に対する不変の低レベルシステムコードまたはデータを格納するように構成されてもよい。記憶媒体521は、RAM、ROM、プログラマブル読出し専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読出し専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光学ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、取外し可能カートリッジ、またはフラッシュドライブなどのメモリを含むように構成されてもよい。一例では、記憶媒体521は、オペレーティングシステム523、ウェブブラウザアプリケーションなどのアプリケーションプログラム525、ウィジェットもしくはガジェットエンジンまたは別のアプリケーション、およびデータファイル527を含むように構成されてもよい。記憶媒体521は、UE 500が使用するため、多種多様の様々なオペレーティングシステムまたはオペレーティングシステムの組み合わせのいずれかを格納してもよい。
【0069】
記憶媒体521は、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)、フロッピーディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD)光学ディスクドライブ、内部ハードディスクドライブ、ブルーレイ光学ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータストーレージ(HDDS)光学ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM),同期式動的ランダムアクセスメモリ(SDRAM)、外部マイクロDIMM SDRAM、スマートカードメモリ(加入者識別モジュールもしくはリムーバブルユーザ識別(SIM/RUIM)モジュール)、他のメモリ、またはそれらの任意の組み合わせなど、多数の物理的ドライブユニットを含むように構成されてもよい。記憶媒体521によって、UE 500が、一時的もしくは非一時的メモリ媒体に格納された、コンピュータ実行可能命令、アプリケーションプログラムなどにアクセスするか、データをオフロードするか、またはデータをアップロードすることが可能になってもよい。通信システムを利用するものなどの製品は、デバイス可読媒体を含んでもよい、記憶媒体521の形で有形的に具体化されてもよい。
【0070】
図5では、処理回路構成501は、通信サブシステム531を使用してネットワーク543bと通信するように構成されてもよい。ネットワーク643aおよびネットワーク543bは、同じネットワークまたは異なるネットワークであってもよい。通信サブシステム531は、ネットワーク543bと通信するのに使用される1つまたは複数の送受信機を含むように構成されてもよい。例えば、通信サブシステム531は、IEEE 802.5、CDMA、WCDMA、GSM、LTE、UTRAN、WiMaxなどの1つまたは複数の通信プロトコルにしたがって、別のWD、UE、または無線アクセスネットワーク(RAN)の基地局など、無線通信することができる別のデバイスの1つまたは複数のリモート送受信機と通信するのに使用される、1つまたは複数の送受信機を含むように構成されてもよい。各送受信機は、RANリンクに適した送信機または受信機の機能性(例えば、周波数割当てなど)をそれぞれ実現する、送信機533および/または受信機535を含んでもよい。更に、各送受信機の送信機533および受信機535は、回路構成要素、ソフトウェア、もしくはファームウェアを共有してもよく、あるいは別個に実現されてもよい。
【0071】
図示される実施形態では、通信サブシステム531の通信機能は、データ通信、音声通信、マルチメディア通信、ブルートゥースなどの近距離通信、近接場通信、位置を決定するのに全地球測位システム(GPS)を使用するものなどの位置依存型通信、別の類似の通信機能、またはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。例えば、通信サブシステム531は、セルラー通信、WiFi通信、ブルートゥース通信、およびGPS通信を含んでもよい。ネットワーク543bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、電気通信ネットワーク、別の類似のネットワーク、またはそれらの任意の組み合わせなど、有線および/または無線ネットワークを包含してもよい。例えば、ネットワーク543bは、セルラーネットワーク、WiFiネットワーク、および/または近接場ネットワークであってもよい。電源513は、交流(AC)または直流(DC)電力をUE 500の構成要素に提供するように構成されてもよい。
【0072】
本明細書に記載する特徴、利益、および/または機能は、UE 500の構成要素の1つで実現されてもよく、またはUE 500の複数の構成要素にわたって分割されてもよい。更に、本明細書に記載する特徴、利益、および/または機能は、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェアの任意の組み合わせで実現されてもよい。一例では、通信サブシステム531は、本明細書に記載する構成要素のいずれかを含むように構成されてもよい。更に、処理回路構成501は、バス502を通じてかかる構成要素のいずれかと通信するように構成されてもよい。別の例では、かかる構成要素のいずれかは、処理回路構成501によって実行されると、本明細書に記載される対応する機能を実施する、メモリに格納されたプログラム命令によって表されてもよい。別の例では、かかる構成要素のいずれかの機能性は、処理回路構成501と通信サブシステム531との間で分割されてもよい。別の例では、かかる構成要素のいずれかの非コンピュータ集約的機能は、ソフトウェアまたはファームウェアの形で実現されてもよく、コンピュータ集約的機能はハードウェアの形で実現されてもよい。
【0073】
図6は、特定の実施形態による、仮想化環境の一例を示している。
図6は、いくつかの実施形態によって実現される機能が仮想化されてもよい、仮想化環境600を示す概略ブロック図である。この文脈では、仮想化とは、ハードウェアプラットフォーム、記憶デバイス、およびネットワーキングリソースを仮想化することを含んでもよい、装置またはデバイスを仮想化したものを作成することを意味する。本明細書で使用するとき、仮想化は、ノード(例えば、仮想化基地局もしくは仮想化無線アクセスノード)、あるいはデバイス(例えば、UE、無線デバイス、もしくは他の任意のタイプの通信デバイス)またはその構成要素に適用することができ、機能性の少なくとも一部分が(例えば、1つまたは複数のネットワークにおいて1つまたは複数の物理的処理ノードで実行する、1つもしくは複数のアプリケーション、コンポーネント、機能、仮想機械、またはコンテナを介して)1つまたは複数の仮想構成要素として実現される実現例に関する。
【0074】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載する機能の一部または全ては、1つまたは複数のハードウェアノード630がホストする1つまたは複数の仮想環境600において実現される、1つまたは複数の仮想機械によって実行される仮想構成要素として実現されてもよい。更に、仮想ノードが無線アクセスノードではなく、無線接続性(例えば、コアネットワークノード)を要しない実施形態では、ネットワークノードは全体的に仮想化されてもよい。
【0075】
機能は、本明細書に開示する実施形態のうちいくつかの特徴、機能、および/または利益の一部を実現するように動作する、1つまたは複数のアプリケーション620(あるいは、ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと呼ばれることがある)によって実現されてもよい。アプリケーション620は、処理回路構成660およびメモリ690を備えるハードウェア630を提供する仮想化環境600で稼動する。メモリ690は、処理回路構成660によって実行可能な命令695を含み、それによってアプリケーション620は、本明細書に開示する特徴、利益、および/または機能の1つもしくは複数を提供するように動作する。
【0076】
仮想化環境600は、商用オフザシェルフ(COTS)プロセッサ、専用特定用途向け集積回路(ASIC)、あるいはデジタルもしくはアナログハードウェア構成要素または専用プロセッサを含む他の任意のタイプの処理回路構成であってもよい、1つもしくは複数のプロセッサまたは処理回路構成660のセットを備える、汎用または専用ネットワークハードウェアデバイス630を備える。各ハードウェアデバイスは、処理回路構成660によって実行される命令695またはソフトウェアを一時的に格納する非永続的メモリであってもよい、メモリ690-1を備えてもよい。各ハードウェアデバイスは、物理的ネットワークインターフェース680を含む、ネットワークインターフェースカードとしても知られる、1つまたは複数のネットワークインターフェースコントローラ(NIC)670を備えてもよい。各ハードウェアデバイスはまた、処理回路構成660によって実行可能なソフトウェア695および/または命令が格納された、非一時的な永続的機械可読記憶媒体690-2を含んでもよい。ソフトウェア695は、1つまたは複数の仮想化レイヤ650(ハイパーバイザーとも呼ばれる)をインスタンス化するソフトウェア、仮想機械640を実行するソフトウェア、ならびに本明細書に記載するいくつかの実施形態に関連して記載される機能、特徴、および/または利益を実行することを可能にするソフトウェアを含む、任意のタイプのソフトウェアを含んでもよい。
【0077】
仮想機械640は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワーキングまたはインターフェース、および仮想記憶装置を含み、対応する仮想化レイヤ650またはハイパーバイザーによって稼動してもよい。仮想アプライアンス620のインスタンスの異なる実施形態は、仮想機械640の1つまたは複数で実現されてもよく、実現は異なる形で行われてもよい。
【0078】
動作中、処理回路構成660は、場合によっては仮想機械モニタ(VMM)と呼ばれることがある、ハイパーバイザーまたは仮想化レイヤ650をインスタンス化するソフトウェア695を実行する。仮想化レイヤ650は、仮想機械640に対するネットワーキングハードウェアのように見える、仮想オペレーティングプラットフォームを提供してもよい。
【0079】
図6に示されるように、ハードウェア630は、一般または特定構成要素を備えた独立型ネットワークノードであってもよい。ハードウェア630は、アンテナ6225を備えてもよく、仮想化によって一部の機能を実現してもよい。あるいは、ハードウェア630は、多くのハードウェアノードが共に働き、中でも特にアプリケーション620のライフサイクル管理を監督する、管理およびオーケストレーション(MANO)6100を介して管理される、ハードウェアの(例えば、データセンタもしくはカスタマー構内設備(CPE)における)より大きいクラスタの一部であってもよい。
【0080】
ハードウェアの仮想化は、文脈によっては、ネットワーク機能仮想化(NFV)と呼ばれる。NFVは、多くのネットワーク機器タイプを、業界標準の大容量サーバハードウェア、物理的スイッチ、ならびにデータセンタおよびカスタマー構内設備に位置することができる物理的記憶装置上へと統合するのに使用されてもよい。
【0081】
NFVの文脈では、仮想機械640は、物理的な非仮想化機械で実行しているかのようにプログラムを走らせる、物理的機械のソフトウェア実現例であってもよい。各仮想機械640、およびその仮想機械を実行するハードウェア630の部分は、その仮想機械専用のハードウェアであり、ならびに/あるいはその仮想機械と他の仮想機械640とで共有されるハードウェアは、別個の仮想ネットワーク要素(VNE)を形成する。
【0082】
やはりNFVの文脈では、仮想ネットワーク機能(VNF)は、ハードウェアネットワーキングインフラストラクチャ630の最上位にある1つまたは複数の仮想機械640で稼動する特定のネットワーク機能の取り扱いに関与し、
図6のアプリケーション620に相当する。
【0083】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の送信機6220および1つまたは複数の受信機6210をそれぞれ含む、1つまたは複数の無線ユニット6200は、1つまたは複数のアンテナ6225に結合されてもよい。無線ユニット6200は、1つまたは複数の適切なネットワークインターフェースを介してハードウェアノード630と直接通信してもよく、仮想ノードに無線アクセスノードまたは基地局などの無線能力を提供する、仮想構成要素との組み合わせで使用されてもよい。
【0084】
いくつかの実施形態では、一部のシグナリングは、ハードウェアノード630と無線ユニット6200との間の通信に代わりに使用されてもよい、制御システム6230を使用することによって実施することができる。
【0085】
図7は、いくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続される電気通信ネットワークの一例を示している。
図7を参照すると、一実施形態によれば、通信システムは、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク711とコアネットワーク714とを含む、3GPPタイプのセルラーネットワークなどの電気通信ネットワーク710を含む。アクセスネットワーク711は、対応するカバレッジエリア713a、713b、713cをそれぞれ規定する、NB、eNB、gNB、または他のタイプの無線アクセスポイントなど、複数の基地局712a、712b、712cを備える。特定の実施形態では、複数の基地局712a、712b、712cは、
図1および15に関して記載するようなDUの機能性を実施してもよい。いくつかの実施形態では、複数の基地局712a、712b、712cは、更にまたは代わりに、本明細書に記載するようなCUの機能性を実施してもよい。各基地局812a、712b、712cは、有線または無線接続715を通じてコアネットワーク714に接続可能である。カバレッジエリア713cに位置する第1のUE 791は、対応する基地局712cに無線接続するように、またはそれによってページングされるように構成される。カバレッジエリア713aのUE 792は、対応する基地局712aに無線接続可能である。この例では複数のUE 791、792が示されているが、開示される実施形態は、単一のUEがカバレッジエリアにあるか、または単一のUEが対応する基地局712に接続している状況に等しく適用可能である。
【0086】
電気通信ネットワーク710自体は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアの形で、あるいはサーバファームの処理リソースとして具体化されてもよい、ホストコンピュータ730に接続される。ホストコンピュータ730は、サービスプロバイダの所有もしくは制御下にあってもよく、またはサービスプロバイダによって、もしくはサービスプロバイダに代わって操作されてもよい。電気通信ネットワーク710とホストコンピュータ730との間の接続721および722は、コアネットワーク714からホストコンピュータ730まで直接延在してもよく、または任意の中間ネットワーク720を介して通ってもよい。中間ネットワーク720は、公衆、私設、もしくはホストされたネットワークの1つ、または1つを超えるものの組み合わせであってもよく、中間ネットワーク720がある場合、バックボーンネットワークまたはインターネットであってもよく、中間ネットワーク720は、2つ以上のサブネットワーク(図示なし)を含んでもよい。
【0087】
図7の通信システム全体は、接続されたUE 791、792とホストコンピュータ730との間の接続性を可能にする。接続性は、オーバーザトップ(OTT)接続750として説明されてもよい。ホストコンピュータ730および接続されたUE 791、792は、アクセスネットワーク711、コアネットワーク714、任意の中間ネットワーク720、および場合によっては仲介物としての更なるインフラストラクチャ(図示なし)を使用して、OTT接続750を介してデータおよび/またはシグナリングを通信するように構成される。OTT接続750は、OTT接続750が通っている関与する通信デバイスが、アップリンクおよびダウンリンク通信の経路指定を意識していないという意味で透過である。例えば、基地局712は、ホストコンピュータ730からのデータが接続されたUE 791に転送される(例えば、ハンドオーバーされる)、入ってくる通信の過去の経路指定に関して通知されなくてもよいか、または通知される必要がない。同様に、基地局712は、UE 791からホストコンピュータ730に向かう、出て行くアップリンク通信の今後の経路指定を意識する必要はない。
【0088】
図8は、いくつかの実施形態による、部分無線接続を通じて基地局を介してユーザ機器と通信しているホストコンピュータの一例を示している。次に、一実施形態による、上述のパラグラフで考察したUE、基地局およびホストコンピュータの例示の実現例について、
図8を参照して記載する。通信システム800では、ホストコンピュータ810は、通信システム800の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線または無線接続を設定し維持するように構成された、通信インターフェース816を含むハードウェア815を備える。ホストコンピュータ810は、記憶および/または処理能力を有してもよい、処理回路構成818を更に備える。特に、処理回路構成818は、1つもしくは複数のプラグラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または命令を実行するように適合されたこれらの組み合わせ(図示なし)を含んでもよい。ホストコンピュータ810は、ホストコンピュータ810に格納されるかそれによってアクセス可能であり、処理回路構成818によって実行可能である、ソフトウェア811を更に備える。ソフトウェア811はホストアプリケーション812を含む。ホストアプリケーション812は、UE 830およびホストコンピュータ810で終端するOTT接続850を介して接続するUE 830などのリモートユーザに、サービスを提供するように動作可能であってもよい。サービスをリモートユーザに提供する際、ホストアプリケーション812は、OTT接続850を使用して送信されるユーザデータを提供してもよい。
【0089】
通信システム800は、電気通信システムに提供され、ホストコンピュータ810およびUE 830と通信できるようにするハードウェア825を備える、基地局820を更に含む。特定の実施形態では、基地局820は、
図1および15に示されるDUであってもよい。ハードウェア825は、通信システム800の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線または無線接続を設定し維持する通信インターフェース826、ならびに基地局820がサーブするカバレッジエリア(
図8には図示なし)に位置するUE 830との少なくとも無線接続870を設定し維持する無線インターフェース827を含んでもよい。通信インターフェース826は、ホストコンピュータ810への接続860を容易にするように構成されてもよい。接続860は、直接であってもよく、または電気通信システムのコアネットワーク(
図8には図示なし)、および/または電気通信システム外の1つもしくは複数の中間ネットワークを通過してもよい。図示される実施形態では、基地局820のハードウェア825は、1つもしくは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または命令を実行するように適合されたこれらの組み合わせ(図示なし)を含んでもよい、処理回路構成828を更に含む。別の実施形態では、基地局820のハードウェア825は、CUの機能を実施する別の処理回路構成を更に含む。いくつかの実施形態では、基地局820はCUの構成要素を備えてもよい。基地局820は、内部に格納されるか、または外部接続を介してアクセス可能な、ソフトウェア821を更に有する。いくつかの実施形態による、基地局820の更なる説明が
図15に示される。
【0090】
通信システム800は、既に言及したUE 830を更に含む。UE 830のハードウェア835は、UE 830が現在位置しているカバレッジエリアにサーブする基地局との無線接続870を設定し維持するように構成された、無線インターフェース837を含んでもよい。UE 830のハードウェア835は、1つもしくは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または命令を実行するように適合されたこれらの組み合わせ(図示なし)を含んでもよい、処理回路構成838を更に含む。UE 830は、UE 830に格納されるかそれによってアクセス可能であり、処理回路構成838によって実行可能である、ソフトウェア831を更に備える。ソフトウェア831はクライアントアプリケーション832を含む。クライアントアプリケーション832は、ホストコンピュータ810が対応しているUE 830を介して人間または人間以外のユーザにサービスを提供するように動作可能であってもよい。ホストコンピュータ810では、実行中のホストアプリケーション812は、UE 830およびホストコンピュータ810で終端するOTT接続850を介して、実行中のクライアントアプリケーション832と通信してもよい。サービスをユーザに提供する際、クライアントアプリケーション832は、要求データをホストアプリケーション812から受信し、要求データに応答してユーザデータを提供してもよい。OTT接続850は、要求データおよびユーザデータの両方を転送してもよい。クライアントアプリケーション832は、ユーザと相互作用して、提供するユーザデータを生成してもよい。
【0091】
図8に示されるホストコンピュータ810、基地局820、およびUE 830はそれぞれ、
図7のホストコンピュータ730、基地局712a、712b、712cの1つ、およびUE 791、792の1つと同様または同一であってもよいことが注目される。つまり、これらのエンティティの内部仕事は
図8に示されるようなものであってもよく、また独立して、周囲のネットワークトポロジーは
図7のものであってもよい。
【0092】
図8では、OTT接続850は、仲介デバイスおよびそれらのデバイスを介したメッセージの正確な経路指定に明示的に言及することなく、基地局820を介したホストコンピュータ810とUE 830との間の通信を示すため、抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャは、UE 830から、またはホストコンピュータ810を動作させるサービスプロバイダから、または両方から隠れるように構成されてもよい、経路指定を決定してもよい。OTT接続850がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは更に、(例えば、ネットワークのロードバランシングの考慮または再構成に基づいて)経路指定を動的に変更する決定を行ってもよい。
【0093】
UE 830と基地局820との間の無線接続870は、本開示を通して記載される実施形態の教示にしたがっている。様々な実施形態の1つまたは複数は、無線接続870が最後のセグメントを形成するOTT接続850を使用してUE 830に提供される、OTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、送信バッファにおける冗長データの処理を改善し、それによって、無線リソース使用の効率改善(例えば、冗長データを送信しない)、ならびに新しいデータの受信における遅延の低減(例えば、バッファの冗長データを除去することによって、新しいデータをより早く送信することができる)などの利益を提供してもよい。
【0094】
測定手順は、データ転送率、レイテンシ、および1つまたは複数の実施形態を改善する際の他の因子を監視する目的のために提供されてもよい。更に、測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ810とUE 830との間でOTT接続850を再構成する任意のネットワーク機能性があってもよい。測定手順、および/またはOTT接続850を再構成するネットワーク機能性は、ホストコンピュータ810のソフトウェア811およびハードウェア815の形、またはUE 830のソフトウェア831およびハードウェア835の形で、または両方で実現されてもよい。実施形態では、センサ(図示なし)は、OTT接続850が通過する通信デバイスにおいて、またはそれと関連して展開されてもよく、センサは、上記に例示した監視量の値を供給することによって、または監視量を計算もしくは推定するのにソフトウェア811、831が用いる他の物理的量の値を供給することによって、測定手順に関与してもよい。OTT接続850の再構成は、メッセージ形式、再送信設定、好ましい経路指定などを含んでもよく、再構成は、基地局820に必ずしも影響を及ぼさなくてもよく、基地局820にとって未知または認識不能であってもよい。かかる手順および機能性は、当該分野において知られており実践されていることがある。特定の実施形態では、測定には、ホストコンピュータ810がスループット、伝播時間、レイテンシなどを測定するのを容易にする、所有UEシグナリングが関与してもよい。測定は、伝播時間、エラーなどを監視している状態のOTT接続850を使用して、ソフトウェア811および831によってメッセージが、特に空または「ダミー」メッセージが送信されるという点で実現されてもよい。
【0095】
図9は、特定の実施形態による、ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ機器を含む通信システムにおいて実現される方法の一例を示している。より具体的には、
図9は、一実施形態による、通信システムにおいて実現される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図7および8を参照して記載したものであってもよい、ホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示を簡潔にするため、
図9に対する参照のみを本セクションに含める。ステップ910で、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ910のサブステップ911(任意であってもよい)で、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ920で、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに伝達する送信を開始する。ステップ930(任意であってもよい)で、基地局は、本開示全体を通して記載する実施形態の教示にしたがって、ホストコンピュータが開始した送信によって伝達されたユーザデータをUEに送信する。ステップ940(やはり任意であってもよい)で、UEは、ホストコンピュータが実行したホストアプリケーションと関連付けられたクライアントアプリケーションを実行する。
【0096】
図10は、いくつかの実施形態による、ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ機器を含む通信システムにおいて実現される方法の一例を示している。より具体的には、
図10は、一実施形態による、通信システムにおいて実現される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図7および8を参照して記載したものであってもよい、ホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示を簡潔にするため、
図10に対する参照のみを本セクションに含める。方法のステップ1010で、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。任意のサブステップ(図示なし)で、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ1020で、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに伝達する送信を開始する。本開示を通して記載される実施形態の教示にしたがって、送信は基地局を介してもよい。ステップ1030(任意であってもよい)で、UEは送信で伝達されるユーザデータを受信する。
【0097】
図11は、いくつかの実施形態による、ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ機器を含む通信システムにおいて実現される方法の別の更なる一例を示している。より具体的には、
図11は、一実施形態による、通信システムにおいて実現される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図7および8を参照して記載したものであってもよい、ホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示を簡潔にするため、
図11に対する参照のみを本セクションに含める。ステップ1110(任意であってもよい)で、UEはホストコンピュータによって提供される入力データを受信する。それに加えて、またはその代わりに、ステップ1120で、UEはユーザデータを提供する。ステップ1120のサブステップ1121(任意であってもよい)で、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。ステップ1110のサブステップ1111(任意であってもよい)で、UEは、ホストコンピュータが提供した受信入力データに反応してユーザデータを提供する、クライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受信するユーザ入力を更に考慮してもよい。ユーザデータが提供された特定の方式にかかわらず、UEは、サブステップ1130(任意であってもよい)で、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を開始する。方法のステップ1140で、ホストコンピュータは、本開示を通して記載される実施形態の教示にしたがって、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0098】
図12は、いくつかの実施形態による、ホストコンピュータ、基地局、およびユーザ機器を含む通信システムにおいて実現される方法の別の一例を示している。より具体的には、
図12は、一実施形態による、通信システムにおいて実現される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図7および8を参照して記載したものであってもよい、ホストコンピュータ、基地局、およびUEを含む。本開示を簡潔にするため、
図12に対する参照のみを本セクションに含める。ステップ1210(任意であってもよい)で、本開示を通して記載される実施形態の教示にしたがって、基地局はユーザデータをUEから受信する。ステップ1220(任意であってもよい)で、基地局は、ホストコンピュータに対する受信したユーザデータの送信を開始する。ステップ1230(任意であってもよい)で、ホストコンピュータは、基地局が開始した送信で伝達されるユーザデータを受信する。
【0099】
本明細書に開示する任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、または利益は、1つまたは複数の仮想装置の1つまたは複数の機能的ユニットまたはモジュールによって実施されてもよい。各仮想装置は多数のこれらの機能的ユニットを備えてもよい。これらの機能的ユニットは、1つもしくは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含んでもよい処理回路構成、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含んでもよい、他のデジタルハードウェアによって実現されてもよい。処理回路構成は、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリドライブ、光学記憶デバイスなど、1つまたは複数のタイプのメモリを含んでもよい、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように構成されてもよい。メモリに格納されたプログラムコードとしては、1つもしくは複数の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するプログラム命令、ならびに本明細書に記載される技術の1つもしくは複数を実施する命令が挙げられる。いくつかの実現例では、処理回路構成は、本開示の1つまたは複数の実施形態による対応する機能をそれぞれの機能的ユニットに実施させるのに使用されてもよい。
【0100】
図13は、特定の実施形態による、ネットワークノードにおける方法のフロー図である。方法1300は、いくつかの実施形態では、基地局であってもよいネットワークノードがデータをバッファメモリに格納する、ステップ1310で始まる。いくつかの実施形態では、ネットワークノードは、
図4に示されるネットワークノードであってもよい。いくつかの実施形態では、ネットワークノードは、
図8および15に示される基地局であってもよい。いくつかの実施形態では、ネットワークノードは、
図1に示されるDUであってもよい。バッファメモリに格納されるデータは、ユーザ機器に送信されるべきものであり、第2のネットワークノードに格納された第2のデータに対して冗長である。いくつかの実施形態では、第2のネットワークノードは、
図4に示されるネットワークノードであってもよい。いくつかの実施形態では、第2のネットワークノードは基地局であってもよい。いくつかの実施形態では、第2のネットワークノードは、
図8および
図15に示される基地局であってもよい。いくつかの実施形態では、第2のネットワークノードは、
図1に示されるDUであってもよい。特定の実施形態では、バッファメモリに格納されるデータは、第2のネットワークノードに格納された第2のデータに対して冗長ではない。いくつかの実施形態では、バッファメモリは複数のデータを格納するのに使用されてもよい。バッファメモリに格納されている複数のデータの各データピースは、各データピースに関連付けられた番号を有してもよい。これは、バッファメモリ内の特定のデータピースを特定するのに使用されてもよい。データピースのサイズは、実施形態および使用されるプロトコルに応じて異なってもよい。
【0101】
ステップ1320で、ネットワークノードは破棄メッセージを取得する。いくつかの実施形態では、破棄メッセージは、ネットワークノードが確認応答メッセージをUEから受信する前に取得される。確認応答メッセージは、一般的に、UEがデータを受信したことを示すのに、UEによって使用される。いくつかの例では、データに対してUEが確認応答メッセージを伝送しないことがあるか、または確認応答メッセージをネットワークノードに伝送しないことがあるので、ネットワークノードが確認応答メッセージを決して受信しないことがある。破棄メッセージは、第3のネットワークノードから取得されてもよい。いくつかの実施形態では、第3のネットワークノードは、
図1および16に示されるCUであってもよい。いくつかの実施形態では、破棄メッセージは、第2のデータがUEによって受信されていることの確認応答メッセージが第3のネットワークノードから受信された後に取得される。第3のネットワークノード(例えば、いくつかの実施形態ではCU)から受信されるこの確認応答メッセージは、UEがデータを受信したことを示すメッセージをUEから受信しているDUから受信されてもよい。確認応答メッセージはPDCP ACKであってもよい。破棄メッセージは、第3のネットワークノードによって伝送されるGPRSトンネリングプロトコルユーザプレーン(GTP-U)パケットデータユニット(PDU)を含んでもよい。GTP-U PDUは、GTP-U PDUの次の拡張ヘッダ内の指示を含んでもよい。
【0102】
ステップ1330で、ネットワークノードは、破棄メッセージに基づいてデータをバッファメモリから破棄する。データは、バッファメモリ内の他のデータと共に破棄されてもよい。破棄されるデータは、それぞれのデータピースと関連付けられた番号に基づいて特定されてもよい。いくつかの例では、ネットワークノードは、破棄メッセージの指定の番号以下のバッファメモリ内の全てのデータを破棄してもよい。つまり、バッファメモリ内のデータが1~10と番号付けされ(実際の番号付けは実施形態ごとに異なってもよいが、便宜上1~10を使用する)、破棄メッセージが、番号4以下の全てのデータが破棄されるべきであると示している場合、ネットワークノードは1、2、3、および4と番号付けされたデータを破棄してもよい。いくつかの例では、ネットワークノードは、破棄メッセージにおける破棄されるべきデータの列挙された番号に基づいて、特定のデータピースを破棄してもよい。上記例に戻ると、破棄メッセージが、2、5、および7と番号付けられたデータが破棄されるべきであると示している場合、ネットワークノードは2、5、および7と番号付けられたデータを破棄してもよい。
【0103】
図14は、特定の実施形態による、ネットワークノードにおける別の方法のフロー図である。方法1400は、ネットワークノードが送信状態フィードバックメッセージを取得する、ステップ1410で始まる。いくつかの実施形態では、ネットワークノードは、
図1に示されるCUであってもよい。送信状態フィードバックメッセージは、第2のネットワークノードから取得されてもよい。いくつかの実施形態では、第2のネットワークノードは、
図4に示されるネットワークノードであってもよい。いくつかの実施形態では、第2のネットワークノードは基地局であってもよい。いくつかの実施形態では、第2のネットワークノードは、
図8および15に示される基地局であってもよい。いくつかの実施形態では、第2のネットワークノードは、
図1に示されるDUであってもよい。送信状態フィードバックメッセージは、第2のネットワークノードが冗長データをUEに届けた(例えば、第2のネットワークノードによってUEに最初に届けられたデータが冗長ではなく、第3のネットワークノードによって保持されている同じデータが冗長である)ことの指示を含む。いくつかの実施形態では、送信状態フィードバックメッセージは第3のネットワークノードから取得される。いくつかの実施形態では、第3のネットワークノードは、
図4に示されるネットワークノードであってもよい。いくつかの実施形態では、第3のネットワークノードは基地局であってもよい。いくつかの実施形態では、第3のネットワークノードは、
図8および
図15に示される基地局であってもよい。いくつかの実施形態では、第2のネットワークノードは、
図1に示されるDUであってもよい。例えば、送信状態フィードバックメッセージは、第3のネットワークノードとUEとの間の無線接続が劣化していることの指示を含む。接続が劣化しているので、第2のネットワークノードはデータをUEに伝送してもよい。接続が回復すると、第3のネットワークノードは、そのバッファメモリから、第2のネットワークノードがUEに伝送しているデータを破棄してもよい。
【0104】
ステップ1420で、ネットワークノードは、送信状態フィードバックメッセージに基づいて、第2のネットワークノードの第1のバッファメモリが、第3のネットワークノードの第2のバッファメモリに格納された第2のデータに対して冗長である第1のデータを含むと判定する。特定の実施形態では、ネットワークノードは、第2のネットワークノードに格納された第1のデータの状態を判定する。いくつかの実施形態では、ネットワークノードは、第2のネットワークノードおよび/または第3のネットワークノードの状態を判定する。いくつかの実施形態では、第2のネットワークノードは第1の無線アクセス技術(例えば、LTE)を使用し、第3のネットワークノードは、第1のアクセス技術とは異なる第2のアクセス技術(例えば、NR)を使用する。いくつかの実施形態では、第2のネットワークノードおよび第3のネットワークノードは、交互にデータをユーザ機器に伝送する。ステップ1306からの例示のシナリオを使用して、第2のネットワークノードおよび第3のネットワークノードは両方ともデータ1~10を有してもよく、第2のネットワークノードは奇数の番号が付けられたデータを送信してもよく、第3のネットワークノードは偶数の番号が付けられたデータを送信してもよい。したがって、第2のネットワークノードがデータ番号1を送信すると、第3のネットワークノードに格納されたデータ番号1は冗長になる。
【0105】
ステップ1430で、ネットワークノードは、破棄メッセージを第2のネットワークノードに伝送する。破棄メッセージは、第2のネットワークノードが冗長データを破棄することの指示を含む。特定の実施形態では、破棄メッセージは、第2のネットワークノードに格納されたデータを破棄することの指示である。いくつかの実施形態では、ネットワークノードは、第2の破棄メッセージを第3のネットワークノードに伝送し、第3のネットワークノードは、第3のネットワークノードが第2のデータをユーザ機器に届けている場合、破棄メッセージを無視するように構成される。破棄メッセージは、第3のネットワークノードによって伝送されるGPRSトンネリングプロトコルユーザプレーン(GTP-U)パケットデータユニット(PDU)を含んでもよい。GTP-U PDUは、GTP-U PDUのネクストエクステンションヘッダ内の指示を含んでもよい。
【0106】
図15は、特定の実施形態による、例示の基地局の概略ブロック図である。基地局1500は、無線ネットワーク(例えば、
図4に示される無線ネットワーク)で使用されてもよい。基地局1500は、無線デバイスまたはネットワークノード(例えば、
図4に示される無線デバイス410またはネットワークノード460)で実現されてもよい。基地局1500は、
図13、
図14を参照して記載される例示の方法、および場合によっては本明細書に開示される他の任意のプロセスまたは方法を実施するように動作可能である。また、
図13および
図14の方法は必ずしも基地局1500のみによって実施されなくてもよいことが理解されるべきである。方法の少なくともいくつかの動作は、1つまたは複数の他のエンティティによって実施することができる。
【0107】
基地局1500は、1つもしくは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含んでもよい、処理回路構成、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含んでもよい、他のデジタルハードウェアを備えてもよい。いくつかの実施形態では、基地局1500の処理回路構成は、
図4に示される処理回路構成であってもよい。処理回路構成は、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光学記憶デバイスなど、1つまたは複数のタイプのメモリを含んでもよい、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように構成されてもよい。メモリに格納されたプログラムコードとしては、1つまたは複数の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するプログラム命令、ならびにいくつかの実施形態において本明細書に記載される技術の1つまたは複数を実施する命令が挙げられる。いくつかの実現例では、処理回路構成は、記憶ユニット1510、取得ユニット1520、破棄ユニット1530、および基地局1500の他の任意の適切なユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による対応する機能を実施させるのに使用されてもよい。
【0108】
図15に示されるように、基地局1500は、記憶ユニット1510、取得ユニット1520、および破棄ユニット1530を含む。記憶ユニット1510は、第1のデータをバッファメモリに格納するように構成されてもよい。バッファメモリに格納される第1のデータは、UEに送信されるべきデータである。いくつかの実施形態では、バッファメモリは複数のデータを格納するのに使用されてもよい。バッファに格納される複数のデータの各データピースは、各データピースに関連付けられた番号を有してもよい。これは、バッファ内の特定のデータピースを特定するのに使用されてもよい。データピースのサイズは、実施形態および使用されるプロトコルに応じて異なってもよい。
【0109】
取得ユニット1520は、破棄メッセージを取得するように構成されてもよい。破棄メッセージは、基地局が確認応答メッセージをUEから受信する前に取得される。確認応答メッセージは、一般的に、UEが第1のデータを受信したことを示すのにUEによって使用される。いくつかの例では、基地局は、第1のデータに対してUEが確認応答メッセージを伝送しないことがあるか、または確認応答メッセージをこの基地局に伝送しないことがあるので、確認応答メッセージを決して受信しないことがある。破棄メッセージはネットワークノードから取得されてもよい。いくつかの実施形態では、破棄メッセージは、別の基地局に格納された第2のデータがUEによって受信されているという確認応答メッセージが、ネットワークノード(例えば、DUおよび/またはCU)によって受信された後に取得される。確認応答メッセージはPDCP ACKであってもよい。破棄メッセージは、ネットワークノードによって伝送されるGPRSトンネリングプロトコルユーザプレーン(GTP-U)パケットデータユニット(PDU)を含んでもよい。GTP-U PDUは、GTP-U PDUのネクストエクステンションヘッダ内の指示を含んでもよい。
【0110】
破棄ユニット1530は、破棄メッセージに基づいて、第1のデータをバッファから破棄するように構成されてもよい。第1のデータは、バッファの他のデータと共に破棄されてもよい。破棄されるデータは、それぞれのデータピースと関連付けられた番号に基づいて特定されてもよい。いくつかの例では、基地局は、破棄メッセージの指定の番号以下のバッファ内の全てのデータを破棄してもよい。つまり、バッファ内のデータが1~10と番号付けされ(実際の番号付けは実施形態ごとに異なってもよいが、便宜上1~10を使用する)、破棄メッセージが、番号4以下の全てのデータが破棄されるべきであると示している場合、基地局は番号1、2、3、および4のデータを破棄してもよい。いくつかの例では、基地局は、破棄メッセージにおける破棄されるべきデータの列挙された番号に基づいて、特定のデータピースを破棄してもよい。上記例に戻ると、破棄メッセージが、2、5、および7と番号付けられたデータが破棄されるべきであると示している場合、基地局は2、5、および7と番号付けられたデータを破棄してもよい。
【0111】
図16は、特定の実施形態による、例示のネットワークノードの概略ブロック図である。ネットワークノード1600は、無線ネットワーク(例えば、
図4に示される無線ネットワーク)で使用されてもよい。ネットワークノード1600は、無線デバイス(例えば、
図4に示される無線デバイス410)で実現されてもよい。ネットワークノード1600は、
図13、
図14を参照して記載される例示の方法、および場合によっては本明細書に開示される他の任意のプロセスまたは方法を実施するように動作可能である。また、
図13および
図14の方法は必ずしも基地局1500のみによって実施されなくてもよいことが理解されるべきである。方法の少なくともいくつかの動作は、1つまたは複数の他のエンティティによって実施することができる。
【0112】
ネットワークノード1600は、1つもしくは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含んでもよい、処理回路構成、ならびにデジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理など含んでもよい、他のデジタルハードウェアを備えてもよい。いくつかの実施形態では、基地局1500の処理回路構成は、
図4に示される処理回路構成であってもよい。処理回路構成は、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光学記憶デバイスなど、1つまたは複数のタイプのメモリを含んでもよい、メモリに格納されたプログラムコードを実行するように構成されてもよい。メモリに格納されたプログラムコードとしては、1つまたは複数の電気通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するプログラム命令、ならびにいくつかの実施形態において本明細書に記載される技術の1つまたは複数を実施する命令が挙げられる。いくつかの実現例では、処理回路構成は、取得ユニット1610、判定ユニット1620、送信ユニット1630、およびネットワークノード1600の他の任意の適切なユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による対応する機能を実施させるのに使用されてもよい。
【0113】
図16に示されるように、ネットワークノード1600は、取得ユニット1610と、判定ユニット1620と、送信ユニット1630とを含む。取得ユニット1610は、送信状態フィードバックメッセージを取得するように構成されてもよい。送信状態フィードバックメッセージは、第2の基地局から取得されてもよい。送信状態フィードバックメッセージは、第2の基地局が冗長データをUEに届けた(例えば、第2の基地局によってUEに最初に届けられたデータが冗長ではなく、第1の基地局によって保持されている同じデータが冗長である)ことの指示を含む。いくつかの実施形態では、送信状態フィードバックメッセージは第1の基地局から取得される。例えば、送信状態フィードバックメッセージは、第1の基地局とUEとの間の無線接続が劣化していることの指示を含む。接続が劣化しているので、第2の基地局はデータをUEに伝送してもよい。接続が回復すると、第1の基地局は、そのバッファメモリから、第2の基地局がUEに伝送しているデータを破棄してもよい。
【0114】
判定ユニット1620は、送信状態フィードバックメッセージに基づいて、第1の基地局のバッファメモリが、第2の基地局の第2のバッファメモリに格納された第2のデータに対して冗長である、第1のデータを包含していると判定するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ネットワークノードは第2の破棄メッセージを第1の基地局に伝送し、第1の基地局は、第1の基地局が第2のデータをユーザ機器に届けている場合、破棄メッセージを無視するように構成される。いくつかの実施形態では、第1の基地局は第1の無線アクセス技術(例えば、LTE)を使用し、第2の基地局は、第1のアクセス技術とは異なる第2のアクセス技術(例えば、NR)を使用する。いくつかの実施形態では、第1の基地局および第2の基地局は交互にデータをUEに伝送する。ステップ1306からの例示のシナリオを使用して、第1および第2の基地局は両方ともデータ1~10を有してもよく、第1の基地局は奇数の番号が付けられたデータを送信してもよく、第2の基地局は偶数の番号が付けられたデータを送信してもよい。したがって、第1の基地局がデータ番号1を送信すると、第2の基地局に格納されたデータ番号1は冗長になる。
【0115】
送信ユニット1630は、破棄メッセージを第1の基地局に伝送するように構成されてもよい。破棄メッセージは、第1の基地局が冗長データを破棄することの指示を含んでもよい。破棄メッセージは、第3のネットワークノードによって伝送されるGPRSトンネリングプロトコルユーザプレーン(GTP-U)パケットデータユニット(PDU)を含んでもよい。GTP-U PDUは、GTP-U PDUのネクストエクステンションヘッダ内の指示を含んでもよい。
【0116】
ユニットという用語は、エレクトロニクス、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野における従来の意味を有してもよく、例えば、本明細書に記載されるような、それぞれのタスク、手順、計算、出力、および/または表示機能などを実施する、電気および/または電子回路構成、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理固体および/または離散的デバイス、コンピュータプログラムまたは命令を含んでもよい。
【0117】
様々な実施形態によれば、本明細書の特徴の利点手は、冗長データがエアインターフェースを通じて送信される前に破棄することができ、したがって貴重な帯域幅を節約できることである。別の利点は、カバレッジを一時的に失ったDUがその冗長データのバッファを消去することができ、カバレッジが回復するとすぐに新しいデータを送信できる状態にあることである。
【0118】
図面中のプロセスは、本発明の特定の実施形態によって実施される動作の特定の順序を示すことがあるが、かかる順序は例示である(例えば、代替実施形態は、異なる順序で動作を実施したり、特定の動作を組み合わせたり、特定の動作が重なったりなどしてもよい)ことが理解されるべきである。
【0119】
本発明についていくつかの実施形態に関して記載してきたが、当業者であれば、本発明は記載される実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲内で、修正および変更を伴って実施できることを認識するであろう。したがって、本明細書は、限定ではなく例示と見なされるべきである。