(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-09
(45)【発行日】2024-02-20
(54)【発明の名称】料金機械、料金収受方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G07B 15/00 20110101AFI20240213BHJP
【FI】
G07B15/00 P
(21)【出願番号】P 2020054314
(22)【出願日】2020-03-25
【審査請求日】2023-01-27
(73)【特許権者】
【識別番号】309036221
【氏名又は名称】三菱重工機械システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(74)【代理人】
【識別番号】100161702
【氏名又は名称】橋本 宏之
(74)【代理人】
【識別番号】100189348
【氏名又は名称】古都 智
(74)【代理人】
【識別番号】100196689
【氏名又は名称】鎌田 康一郎
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 大和
(72)【発明者】
【氏名】飯田 敦志
(72)【発明者】
【氏名】山中 隆幸
(72)【発明者】
【氏名】唐木 裕子
(72)【発明者】
【氏名】鴻野 大地
(72)【発明者】
【氏名】中野 雅仁
(72)【発明者】
【氏名】山本 哲也
【審査官】永安 真
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-097675(JP,A)
【文献】特開2008-021255(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07B 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
有人ブースに設置され収受員に操作される料金機械であって、
到来した車両の利用時刻を取得する利用時刻取得部と、
時間帯別の収受料金が規定された時間帯別料金テーブルと前記利用時刻との対比に基づいて、当該車両から収受すべき料金を特定する料金特定部と、
を備
え、
前記利用時刻取得部は、
ICカードに記録された入口情報から前記利用時刻を取得し、
前記ICカードに前記入口情報が記録されていなかった場合に、収受員から受け付けた入力に基づいて前記利用時刻を取得する、
料金機械。
【請求項2】
前記利用時刻取得部は、
前記ICカードに前記入口情報が記録されていなかった場合に、通行券に記録された入口情報から前記利用時刻を取得する
請求項1に記載の料金機械。
【請求項3】
前記ICカードに前記入口情報が記録されていなかった場合に、前記車両に対し、前記時間帯別料金テーブルに規定された収受料金を適用するか否かを示す入力を収受員から受け付ける割引適用受付部をさらに備える
請求項1または請求項2に記載の料金機械。
【請求項4】
前記ICカードに前記入口情報が記録されていなかった場合に、前記車両に対し、後方処理による収受料金の調整を適用するか否かを示す入力を収受員から受け付ける後方処理適用受付部をさらに備える
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の料金機械。
【請求項5】
前記ICカードに前記入口情報が記録されていなかった場合に、前記車両の車種区分に応じて、当該車両に対し、前記時間帯別料金テーブルに規定された収受料金を適用するか否かを判定する車種別適用判定部をさらに備える
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の料金機械。
【請求項6】
現金で支払うか否かを示す入力を収受員から受け付ける現金支払受付部をさらに備える
請求項1に記載の料金機械。
【請求項7】
前記利用時刻取得部は、
現金で支払うことを示す入力を受け付けた場合に、通行券に記録された入口情報から前記利用時刻を取得する
請求項6に記載の料金機械。
【請求項8】
前記利用時刻取得部は、
現金で支払うことを示す入力を受け付けた場合に、収受員から受け付けた入力に基づいて前記利用時刻を取得する
請求項6または請求項7に記載の料金機械。
【請求項9】
現金で支払うことを示す入力を受け付けた場合に、前記車両に対し、前記時間帯別料金テーブルに規定された収受料金を適用するか否かを示す入力を収受員から受け付ける割引適用受付部をさらに備える
請求項6から請求項8のいずれか一項に記載の料金機械。
【請求項10】
現金で支払うことを示す入力を受け付けた場合に、前記車両の車種区分に応じて、当該車両に対し、前記時間帯別料金テーブルに規定された収受料金を適用するか否かを判定する車種別適用判定部をさらに備える
請求項6から請求項9のいずれか一項に記載の料金機械。
【請求項11】
有人ブースに設置され収受員に操作される料金機械を用いた料金収受方法であって、
到来した車両の利用時刻を取得するステップと、
時間帯別の収受料金が規定された時間帯別料金テーブルと前記利用時刻との対比に基づいて、当該車両から収受すべき料金を特定するステップと、
を有
し、
前記利用時刻を取得するステップでは、さらに、
ICカードに記録された入口情報から前記利用時刻を取得し、
前記ICカードに前記入口情報が記録されていなかった場合に、収受員から受け付けた入力に基づいて前記利用時刻を取得する、
料金収受方法。
【請求項12】
有人ブースに設置され収受員に操作される料金機械のコンピュータに、
到来した車両の利用時刻を取得するステップと、
時間帯別の収受料金が規定された時間帯別料金テーブルと前記利用時刻との対比に基づいて、当該車両から収受すべき料金を特定するステップと、
を実行させる
プログラムであって、
前記利用時刻を取得するステップでは、さらに、
ICカードに記録された入口情報から前記利用時刻を取得し、
前記ICカードに前記入口情報が記録されていなかった場合に、収受員から受け付けた入力に基づいて前記利用時刻を取得する、
プログラム。
【請求項13】
有人ブースに設置され収受員に操作される料金機械であって、
到来した車両の利用時刻を取得する利用時刻取得部と、
時間帯別の収受料金が規定された時間帯別料金テーブルと前記利用時刻との対比に基づいて、当該車両から収受すべき料金を特定する料金特定部と、
を備え、
前記利用時刻取得部は、ICカードに記録された入口情報から前記利用時刻を取得し、
前記ICカードに前記入口情報が記録されていなかった場合に、前記車両に対し、後方処理による収受料金の調整を適用するか否かを示す入力を収受員から受け付ける後方処理適用受付部をさらに備える、
料金機械。
【請求項14】
有人ブースに設置され収受員に操作される料金機械であって、
到来した車両の利用時刻を取得する利用時刻取得部と、
時間帯別の収受料金が規定された時間帯別料金テーブルと前記利用時刻との対比に基づいて、当該車両から収受すべき料金を特定する料金特定部と、
を備え、
前記利用時刻取得部は、ICカードに記録された入口情報から前記利用時刻を取得し、
前記ICカードに前記入口情報が記録されていなかった場合に、前記車両の車種区分に応じて、当該車両に対し、前記時間帯別料金テーブルに規定された収受料金を適用するか否かを判定する車種別適用判定部をさらに備える、
料金機械。
【請求項15】
有人ブースに設置され収受員に操作される料金機械であって、
到来した車両の利用時刻を取得する利用時刻取得部と、
時間帯別の収受料金が規定された時間帯別料金テーブルと前記利用時刻との対比に基づいて、当該車両から収受すべき料金を特定する料金特定部と、
現金で支払うか否かを示す入力を収受員から受け付ける現金支払受付部と、
を備え、
前記利用時刻取得部は、
現金で支払うことを示す入力を受け付けた場合に、収受員から受け付けた入力に基づいて前記利用時刻を取得する、
料金機械。
【請求項16】
有人ブースに設置され収受員に操作される料金機械であって、
到来した車両の利用時刻を取得する利用時刻取得部と、
時間帯別の収受料金が規定された時間帯別料金テーブルと前記利用時刻との対比に基づいて、当該車両から収受すべき料金を特定する料金特定部と、
現金で支払うか否かを示す入力を収受員から受け付ける現金支払受付部と、
現金で支払うことを示す入力を受け付けた場合に、前記車両の車種区分に応じて、当該車両に対し、前記時間帯別料金テーブルに規定された収受料金を適用するか否かを判定する車種別適用判定部と、
を備える料金機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、料金機械、料金収受方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
道路事業者は、利用の時間帯ごとに異なる料金(時間帯割引)を適用することで、道路利用者の少ない時間帯に道路の利用を促している。このようにすることで、交通容量の過剰になる時間帯の道路利用者の数を減らすことができ、結果として、渋滞を緩和することが可能となる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上述の時間帯割引は、ETC(登録商標)(Electronic Toll Collection System、「自動料金収受システム」とも称呼される。)車載機を搭載し、当該車載器と路側アンテナとの無線通信により料金収受が行われるレーン(以下、「ETCレーン」とも表記する。)にて決済を行った車両のみを対象としているのが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ETCレーンではなく、有人ブース内に待機する収受員によって料金収受が行われるレーン(以下、「有人レーン」とも表記する。)に到来した車両に対しても、時間帯ごとに異なる料金を収受したいというニーズがある。
【0006】
本開示は、有人レーンに到来した車両に対しても、時間帯ごとに異なる料金を収受可能な料金機械、料金収受方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様によれば、料金機械は、有人ブースに設置され収受員に操作される料金機械であって、到来した車両の利用時刻を取得する利用時刻取得部と、時間帯別の収受料金が規定された時間帯別料金テーブルと前記利用時刻との対比に基づいて、当該車両から収受すべき料金を特定する料金特定部と、を備える。
【0008】
また、本開示の一態様によれば、料金収受方法は、有人ブースに設置され収受員に操作される料金機械を用いた料金収受方法であって、到来した車両の利用時刻を取得するステップと、時間帯別の収受料金が規定された時間帯別料金テーブルと前記利用時刻との対比に基づいて、当該車両から収受すべき料金を特定するステップと、を有する。
【0009】
また、本開示の一態様によれば、プログラムは、有人ブースに設置され収受員に操作される料金機械のコンピュータに、到来した車両の利用時刻を取得するステップと、時間帯別の収受料金が規定された時間帯別料金テーブルと前記利用時刻との対比に基づいて、当該車両から収受すべき料金を特定するステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0010】
上述の各態様に係る料金機械、料金収受方法およびプログラムによれば、有人レーンに到来した車両に対しても、時間帯ごとに異なる料金を収受できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】第1の実施形態に係る料金機械の全体構成を示す図である。
【
図2】第1の実施形態に係る料金機械のハードウェア構成を示す図である。
【
図3】第1の実施形態に係る料金機械の機能構成を示す図である。
【
図4】第1の実施形態に係る料金機械の処理フローを示す図である。
【
図5】第1の実施形態に係る時間帯別料金テーブルの例を示す図である。
【
図6】第1の実施形態に係る車種別適用可否テーブルの例を示す図である。
【
図7】第2の実施形態に係る料金機械の処理フローを示す図である。
【
図8】第3の実施形態に係る料金機械の機能構成を示す図である。
【
図9】第3の実施形態に係る料金機械の処理フローを示す図である。
【
図10】第4の実施形態に係る料金機械の機能構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
<第1の実施形態>
以下、第1の実施形態に係る料金機械について、
図1~
図6を参照しながら詳しく説明する。
【0013】
(課金システムの全体構成)
図1は、第1の実施形態に係る料金機械の全体構成を示す図である。
図1に示す料金機械1は、有料道路の出口料金所に設置され、有料道路の利用者から利用料金を収受するために用いられる機械である。
図1に示すように、料金機械1は、出口料金所のアイランドI上に設けられた有人ブースB内に設置される。有人ブースBには収受員が待機する。この収受員は、車線Lに到来した車両(利用者)に対し、料金機械1を用いて利用料金の収受を行う。
【0014】
料金機械1は、機械本体10と、カードリーダ11と、操作卓12と、ディスプレイ13とを備えている。
【0015】
機械本体10は、料金収受を行うための主要な処理を行う。機械本体10が有する機能については後述する。
【0016】
カードリーダ11は、有料道路の利用料金を収受する際に、到来した利用者から手渡されたETCカードに対してリード/ライト処理を実行可能な装置である。収受員は、到来した利用者から手渡されたETCカードC1をこのカードリーダ11に挿入する。カードリーダ11は、機械本体10からの制御に従って、挿入されたETCカードC1に対しリード/ライト処理を行う。ここで、ETCカードC1は、有料道路の利用料金を支払うことができる専用のICカードの一例である。専用のICカードの例としては、ETCカードの他、「団体割引カード」などがある。なお、以下の説明においては、ICカードが「ETCカード」である例をもって説明する。
さらに、カードリーダ11は、利用者から通行券C2を手渡された場合に、当該通行券C2の情報を読み取ることもできる。通行券C2は、有料道路の入口料金所で利用者に手渡される。この通行券C2には、入口料金所を識別するための識別情報と、通過時間などが記録されている。
【0017】
操作卓12は、収受員による操作を受け付ける入力機器である。料金収受処理における操作卓12を用いた操作の具体的内容については後述する。
【0018】
ディスプレイ13は、通行料金の決済処理に関する情報(入口料金所、車種区分、収受料金等)を表示する表示装置である。また、ディスプレイ13は、タッチセンサ式ディスプレイである。
【0019】
料金機械1は、広域通信ネットワークを介して、料金所事務所に設置されたデータ処理装置に接続される。データ処理装置は、他の複数の料金機械1とも接続され、各料金機械1から送信される決済処理の結果を集約する。各料金機械1から得られた決済処理の結果は、売上データとしてデータ処理装置に蓄積される。
【0020】
ここで、本実施形態に係る有料道路の利用態様について説明する。
前提として、本実施形態に係る有料道路では対距離課金かつ時間帯割引が採用され、各入口料金所および出口料金所にはETCレーンおよび有人レーンが存在する。
【0021】
第一の利用態様として、利用者が、入口料金所および出口料金所の両方でETCレーンを通過する利用態様がある。車載器およびETCカードC1を所持する利用者は、通常、この利用態様で有料道路を利用する。
この場合、ETCカードC1がセットされた車載器と、各料金所のETCレーンに設置されたETCシステムとの間で行われる無線通信によって料金収受処理が行われる。具体的には、まず、入口料金所のETCレーンにて、ETCシステムは、ETCカードC1に、当該入口料金所の識別情報(以下、「入口識別情報」とも表記する。)および入口料金所の通過時刻(以下、「入口通過時刻」とも表記する。)を書き込む。そして、出口料金所のETCレーンにて、ETCシステムは、ETCカードC1に記録された入口識別情報および入口通過時刻(以下、これらを総称して「入口情報」とも表記する。)を読み出す。ETCシステムは、ETCカードから読み出した入口情報に基づいて、対距離課金額、時間帯割引の適用可否などを判断して利用料金を特定し、さらに、当該特定した利用料金の引き去り処理までを自動的に行う。
【0022】
第二の利用態様として、利用者が、入口料金所でETCレーンを通過し、出口料金所で有人レーンを通過する利用態様がある。この利用態様は、例えば、出口料金所にて何らかの事象(例えば、ETCレーンでの事故、レーン故障など)が発生し、ETCレーンが封鎖されて利用できない場合などに想定される。
この場合、入口料金所ではETCレーンを通過しているので、ETCカードC1には入口情報が書き込まれている。利用者は、出口料金所の有人レーンにて当該ETCカードC1を収受員に手渡す。収受員は、手渡されたETCカードC1を料金機械1のカードリーダ11に挿入する。これにより、料金機械1は、ETCカードC1に書き込まれた入口情報を読み出す。そして、料金機械1は、ETCカードC1から読み出した入口情報に基づいて、対距離課金額、時間帯割引の適用可否などを判断し、利用料金を特定する。収受員は、料金機械1を操作して、利用者から手渡されたETCカードC1を通じて、当該特定された利用料金を引き去る処理を行う。
【0023】
第三の利用態様として、利用者が、入口料金所および出口料金所の両方で有人レーンを通過する利用態様がある。この利用態様は、例えば、入口料金所にて何らかの事象が発生し、ETCレーンが封鎖されて利用できない場合に想定される。
この場合、入口料金所の有人レーンにて、収受員により通行券C2が発行される。この際、利用者は、出口料金所でも有人レーンに入りETCカードC1と通行券C2とを収受員に手渡すように指示を受ける。入口料金所で発行された通行券C2には、入口情報が記録されている。また、入口料金所の収受員は、通行券C2を発行する際に、利用者が搭乗する車両の車種区分を目視判断して通行券発行機に入力する。これにより、通行券C2には、利用者の車両の車種区分も記録される。
また、この場合、入口料金所ではETCレーンを通過していないので、ETCカードC1には入口情報が書き込まれていない。したがって、出口料金所では、ETCレーンでの料金収受処理を行うことができない。そのため、利用者は、出口料金所で有人レーンに入り、ETCカードC1と、入口料金所で発行された通行券C2とを収受員に手渡す必要がある。出口料金所の収受員は、利用者から手渡されたETCカードC1および通行券C2を料金機械1のカードリーダ11に挿入する。そして、料金機械1は、通行券C2から読み出した入口情報に基づいて、対距離課金額、時間帯割引の適用可否などを判断し、利用料金を特定する。収受員は、料金機械1を操作して、利用者から手渡されたETCカードC1を通じて、当該特定された利用料金を引き去る処理を行う。
【0024】
なお、入口料金所にて、ETCカードを車載機にセットしないままETCレーンに入ってしまった場合は、収受員から、入口情報などが記録された通行券を手渡され、出口料金所で収受員に手渡すように指示される。この場合は、上記第三の利用態様と同様の利用態様となる。
【0025】
(課金システムのハードウェア構成)
図2は、第1の実施形態に係る料金機械のハードウェア構成を示す図である。
図2に示すように、料金機械1の機械本体10は、内部にCPU100と記録媒体101とを有している。
【0026】
CPU100は、料金機械1の動作全体を制御するプロセッサである。CPU100は、所定のプログラムが読み込まれることで、後述する各種機能を発揮する。
【0027】
記録媒体101は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置である。本実施形態に係る記録媒体101には、種々の情報テーブル(後述する時間帯別料金テーブルT1、車種別適用可否テーブルT2)が記録されている。
【0028】
(料金機械の機能構成)
図3は、第1の実施形態に係る料金機械の機能構成を示す図である。
図3に示すように、第1の実施形態に係る料金機械1のCPU100は、所定のプログラムに従って動作することで、ICカード読取部1000、通行券読取部1001、利用時刻取得部1002、車種別適用判定部1003、割引適用受付部1004および料金特定部1005としての機能を発揮する。
【0029】
ICカード読取部1000は、カードリーダ11に挿入されたETCカードC1に記録されている情報を読み取る。特に、本実施形態においては、ICカード読取部1000は、入口料金所のETCレーンにて書き込まれた入口情報(入口識別情報および入口通過時刻)を読み取る。
通行券読取部1001は、カードリーダ11に挿入された通行券C2に記録されている情報を読み取る。特に、本実施形態においては、通行券読取部1001は、通行券C2に記録されている入口情報(入口識別情報、入口通過時刻)および車種区分を読み取る。
利用時刻取得部1002は、到来した車両(利用者)の、有料道路の利用時刻を取得する。ここで、本実施形態に係る有料道路では、入口通過時刻および出口通過時刻の両方に基づいて時間帯割引の適用可否が決定されるものとする。そこで、本実施形態に係る利用時刻取得部1002は、到来した車両の入口通過時刻、出口通過時刻の両方を取得する。つまり、本実施形態において「利用時刻」とは、入口通過時刻、出口通過時刻の両方を意味する。
なお、他の実施形態において、入口通過時刻および出口通過時刻のいずれか一方のみに基づいて時間帯割引の適用可否が決定される運用の場合には、利用時刻取得部1002は、当該車両の入口通過時刻および出口通過時刻のいずれか一方のみを取得する態様であってもよい。
車種別適用判定部1003は、ETCカードC1に入口情報が記録されていなかった場合に、到来した車両の車種区分に応じて、当該車両に対し、時間帯別料金テーブルT1に規定された収受料金を適用するか否か(つまり、時間帯割引を適用するか否か)を判定する。
割引適用受付部1004は、ETCカードC1に入口情報が記録されていなかった場合に、到来した車両に対し、時間帯別料金テーブルT1に規定された収受料金を適用するか否か(つまり、時間帯割引を適用するか否か)を示す入力を収受員から受け付ける。
料金特定部1005は、到来した車両に対し時間帯別料金テーブルT1に規定された収受料金を適用する(つまり、時間帯割引を適用する)場合に、当該時間帯別料金テーブルT1と、利用時刻取得部1002が取得した利用時刻との対比に基づいて、当該車両から収受すべき料金を特定する。
【0030】
(料金機械の処理フロー)
図4は、第1の実施形態に係る料金機械の処理フローを示す図である。
また、
図5は、第1の実施形態に係る車種別適用可否テーブルの例を示す図である。
また、
図6は、第1の実施形態に係る時間帯別料金テーブルの例を示す図である。
以下、
図4~
図6を参照しながら、第1の実施形態に係る料金機械1の処理の流れについて詳しく説明する。
【0031】
図4に示す処理フローは、有人ブースB(
図1)において利用者から手渡されたETCカードC1を収受員がカードリーダ11に挿入した時点から開始される。
【0032】
カードリーダ11は、ETCカードC1の挿入検知信号を機械本体10に出力する。機械本体10のICカード読取部1000は、この挿入検知信号をきっかけに、ETCカードC1に記録されている入口情報を読み出す(ステップS10)。
【0033】
ICカード読取部1000は、ETCカードC1に入口情報が記録されているか否かを判定する(ステップS11)。
ETCカードC1に入口情報が記録されていた場合(ステップS11;YES)、この利用者には、時間帯別料金テーブルT1に規定される料金(すなわち、時間帯割引)が適用される。そこで、機械本体10の利用時刻取得部1002は、ETCカードC1から読み出された入口情報(入口通過時刻)を参照して入口通過時刻を取得し、さらに、現在時刻を出口通過時刻として取得する(ステップS12a)。そして、収受員の目視判断に基づく車種区分の入力を受け付けた後、機械本体10の料金特定部1005は、時間帯別料金テーブルT1と、利用時刻(入口通過時刻および出口通過時刻)との対比に基づいて収受料金を特定する(ステップS12b)。
【0034】
ここで、時間帯別料金テーブルT1について、
図5を参照しながら詳しく説明する。
図5に示すように、時間帯別料金テーブルT1は、車種区分および時間帯別に収受料金が規定されている情報テーブルである。
時間帯別料金テーブルT1の「車種区分」の欄には“普通”、“大型”などの車種区分が規定されている。1つの収受料金に対応して規定される車種区分の種類は複数あってもよい。
また、時間帯別料金テーブルT1の「時間帯」の欄には“深夜~早朝”、“昼~夕方”などの時間帯が規定されている。1つの収受料金に対応して規定される時間帯は複数あってもよい。
また、時間帯別料金テーブルT1の「収受料金」の欄には収受料金が規定される。
時間帯別料金テーブルT1は入口料金所別に用意され、ETCカードC1等から読み出した入口識別情報に基づいて、どの時間帯別料金テーブルT1を適用するかが特定される。
【0035】
図4に戻り、ステップS12bで収受料金が特定された後、料金機械1は、収受料金を表示して、収受員の操作に基づき、ETCカードC1を通じて収受料金の引き去り処理および利用証明書の発行処理を行う(ステップS19)。
【0036】
次に、ETCカードC1に入口情報が記録されていなかった場合(ステップS11;NO)について説明する。
この場合、収受員は、利用者から通行券C2を受け取り、これをカードリーダ11に挿入する。
【0037】
カードリーダ11は、通行券C2の挿入検知信号を機械本体10に出力する。機械本体10の通行券読取部1001は、この挿入検知信号をきっかけに、通行券C2に記録されている車種区分および入口情報を読み出す(ステップS13)。
次に、機械本体10の車種別適用判定部1003は、車種別適用可否テーブルT2を参照し、ETCカードC1に入口情報が記録されていなかった場合において、時間帯割引を適用すべき車種区分か否かを判定する(ステップS14)。
【0038】
ここで、車種別適用可否テーブルT2について、
図6を参照しながら詳しく説明する。
図6に示すように、車種別適用可否テーブルT2は、車種区分ごとに時間帯割引の適用可否が規定されている情報テーブルである。
車種別適用可否テーブルT2の「車種区分」の欄には“普通”、“大型”などの車種区分が規定されている。
また、車種別適用可否テーブルT2の「割引の適用可否」の欄には、各車種区分に属する車両に時間帯割引を適用するか否かを示す情報(〇、×)が規定されている。
この車種別適用可否テーブルT2は、ETCカードC1に入口情報が記録されていなかった場合の措置として、特定の車種区分に属する車両のみを時間帯割引の適用対象としたい(したくない)場合に用いられる。
【0039】
図4に戻り、到来した車両が、ETCカードC1に入口情報が記録されていなかった場合には時間帯割引を適用すべきではないと規定された車種区分に属する場合(ステップS14;NO)、料金特定部1005は、時間帯別料金テーブルT1に規定される料金(時間帯割引)を適用せず、通常料金を適用することで収受料金を特定する(ステップS18)。その後、料金機械1は、収受料金を表示して、収受員の操作に基づき、ETCカードC1を通じて収受料金の引き去り処理および利用証明書の発行処理を行う(ステップS19)。
【0040】
到来した車両が、ETCカードC1に入口情報が記録されていなかったとしても時間帯割引を適用すべきであると規定された車種区分に属する場合(ステップS14;YES)、機械本体10の割引適用受付部1004は、ディスプレイ13に「割引適用ボタン」および「割引非適用ボタン」を表示する(ステップS15)。そして、割引適用受付部1004は、収受員から、「割引適用ボタン」および「割引非適用ボタン」のいずれかへの押下操作を受け付ける(ステップS16)。
【0041】
収受員から「割引適用ボタン」の押下操作を受け付けた場合(ステップS16;YES)、この利用者には、時間帯別料金テーブルT1に規定される料金(すなわち、時間帯割引)が適用される。そこで、機械本体10の利用時刻取得部1002は、通行券C2から読み出された入口情報(入口通過時刻)を参照して入口通過時刻を取得し、さらに、現在時刻を出口通過時刻として取得する(ステップS17a)。そして、料金特定部1005は、通行券C2に記録される車種区分、および、時間帯別料金テーブルT1と利用時刻(入口通過時刻および出口通過時刻)との対比に基づいて収受料金を特定する(ステップS17b)。
【0042】
他方、収受員から「割引非適用ボタン」の押下操作を受け付けた場合(ステップS16;NO)、この利用者には、時間帯別料金テーブルT1に規定される料金(すなわち、時間帯割引)が適用されない。したがって、料金特定部1005は、時間帯別料金テーブルT1に規定される料金(時間帯割引)を適用せず、通常料金を適用することで収受料金を特定する(ステップS18)。その後、料金機械1は、収受料金を表示して、収受員の操作に基づき、ETCカードC1を通じて収受料金の引き去り処理および利用証明書の発行処理を行う(ステップS19)。
【0043】
なお、ステップS16において、収受員が「割引適用ボタン」を押下するか、「割引非適用ボタン」を押下するかは、以下のような観点から判断される。
例えば、入口料金所におけるETCレーンの故障等により、ETCカードを所持する利用者を、やむを得ず、有人レーンに案内する特別対応を行う場合がある。出口料金所の収受員は、上記のような特別対応が行われた入口料金所とその時間帯を事前に知らされている。そして、出口料金所の収受員は、通行券から読み取られた入口識別情報および入口通過時刻に照らし、到来した利用者のETCカードに入口情報が書き込まれていないことが、上記特別対応に基づくものか否かを判断する。道路事業者側の都合(特別対応)によって、本来適用されるべきであった時間帯割引が適用されないこととするのは、利用者にとって不合理である。そこで、収受員は、通行券から読み取られた入口識別情報および入口通過時刻が、特別対応が行われた入口料金所及びその時間帯と整合する場合には「割引適用ボタン」を押下する。
なお、上記のような判断は一例にすぎず、実際には、道路事業者の運用形態に応じた様々な観点に基づいて、収受員による時間帯割引適用可否の判断がなされ得る。
【0044】
(作用、効果)
以上、第1の実施形態に係る料金機械1は、有人ブースBに設置され収受員に操作される料金機械であって、到来した車両の利用時刻を取得する利用時刻取得部1002と、時間帯別の収受料金が規定された時間帯別料金テーブルT1と、利用時刻取得部1002が取得した利用時刻との対比に基づいて、当該車両から収受すべき料金を特定する料金特定部1005と、を備える。
このようにすることで、料金機械1は、利用者の利用時刻と、時間帯別料金テーブルT1との対比に基づいて収受料金を特定する。したがって、有人レーンに到来した車両に対しても、時間帯ごとに異なる料金を収受することができる。
【0045】
また、第1の実施形態に係る料金機械1によれば、利用時刻取得部1002は、ETCカードC1(ICカード)に記録された入口情報から利用時刻を取得する。
このようにすることで、ETCカードを用いて決済を行う際に、入口料金所で当該ETCカードに書き込まれた入口情報に基づいて、利用者の利用時刻(入口通過時刻)を取得することができる。
【0046】
また、第1の実施形態に係る料金機械1によれば、利用時刻取得部1002は、ETCカードC1に入口情報が記録されていなかった場合に、通行券C2に記録された入口情報から利用時刻を取得する。
このようにすることで、入口料金所でETCカードC1に入口情報が書き込まれなかった場合であっても、入口料金所で手渡された通行券C2から利用時刻を取得することができる。
【0047】
また、第1の実施形態に係る料金機械1によれば、割引適用受付部1004は、ETCカードC1に入口情報が記録されていなかった場合に、到来した車両に対し、時間帯別料金テーブルT1に規定された収受料金を適用するか否かを示す入力を収受員から受け付ける。
このようにすることで、ETCカードC1に入口情報が記録されていなかった場合の措置として、収受員の判断により時間帯割引の適用可否を決定することができるので、道路事業者の運用形態に基づく様々な観点に基づいて、利用者に対する時間帯割引適用の可否を柔軟に判断することができる。
【0048】
また、第1の実施形態に係る料金機械1によれば、車種別適用判定部1003は、ETCカードC1に入口情報が記録されていなかった場合に、到来した車両の車種区分に応じて、当該車両に対し、時間帯別料金テーブルT1に規定された収受料金を適用するか否かを判定する。
このようにすることで、ETCカードC1に入口情報が記録されていなかった場合の措置として、特定の車種区分に属する車両のみを時間帯割引の適用対象にする、あるいは、時間帯割引の対象から除外することができる。
【0049】
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態に係る料金機械について、
図7を参照しながら詳しく説明する。
【0050】
上述の第三の利用態様では、入口料金所の収受員は、有人レーンに到来した利用者に対し、通行券を発行することを説明した。しかし、道路事業者の運用形態によっては、入口料金所で通行券を発行しないことも想定される。第2の実施形態に係る料金機械は、このようなケースにおいても、出口料金所の有人レーンにて時間帯割引を適用可能とするものである。
【0051】
第2の実施形態に係る料金機械の構成については、第1の実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
ただし、第2の実施形態に係る利用時刻取得部1002は、ETCカードC1に入口情報が記録されていなかった場合に、収受員から受け付けた入力に基づいて前記利用時刻を取得することを特徴とする。
【0052】
(料金機械の処理フロー)
図7は、第2の実施形態に係る料金機械の処理フローを示す図である。
図7に示す処理フローは、有人ブースBにおいて利用者から手渡されたETCカードC1を収受員がカードリーダ11に挿入した時点から開始される。なお、本実施形態に係る有料道路の運用形態では、入口料金所の有人レーンにて通行券が発行されない。
【0053】
カードリーダ11は、ETCカードC1の挿入検知信号を機械本体10に出力する。機械本体10のICカード読取部1000は、この挿入検知信号をきっかけに、ETCカードC1に記録されている入口情報を読み出す(ステップS20)。
【0054】
ICカード読取部1000は、ETCカードC1に入口情報が記録されているか否かを判定する(ステップS21)。
ETCカードC1に入口情報が記録されていた場合(ステップS21;YES)、この利用者には、時間帯別料金テーブルT1に規定される料金(すなわち、時間帯割引)が適用される。そこで、機械本体10の利用時刻取得部1002は、ETCカードC1から読み出された入口情報(入口通過時刻)を参照して入口通過時刻を取得し、さらに、現在時刻を出口通過時刻として取得する(ステップS22a)。そして、収受員の目視判断に基づく車種区分の入力を受け付けた後、機械本体10料金特定部1005は、時間帯別料金テーブルT1と、利用時刻(入口通過時刻および出口通過時刻)との対比に基づいて収受料金を特定する(ステップS22b)。
ステップS22bで収受料金が特定された後、料金機械1は、収受料金を表示して、収受員の操作に基づき、ETCカードC1を通じて収受料金の引き去り処理および利用証明書の発行処理を行う(ステップS29)。
【0055】
次に、ETCカードC1に入口情報が記録されていなかった場合(ステップS21;NO)、収受員は、目視判断により、到来した車両の車種区分を特定し、操作卓12を用いて入力する。機械本体10の車種別適用判定部1003は、収受員からの車種区分の入力操作を受け付ける(ステップS23)。そして、車種別適用判定部1003は、車種別適用可否テーブルT2を参照し、ETCカードC1に入口情報が記録されていなかった場合において、時間帯割引を適用すべき車種区分か否かを判定する(ステップS24)。
【0056】
到来した車両が、ETCカードC1に入口情報が記録されていなかった場合には時間帯割引を適用すべきではないと規定された車種区分に属する場合(ステップS24;NO)、料金特定部1005は、時間帯別料金テーブルT1に規定される料金(時間帯割引)を適用せず、通常料金を適用することで収受料金を特定する(ステップS28)。その後、料金機械1は、収受料金を表示して、収受員の操作に基づき、ETCカードC1を通じて収受料金の引き去り処理および利用証明書の発行処理を行う(ステップS29)。
【0057】
到来した車両が、ETCカードC1に入口情報が記録されていなかったとしても時間帯割引を適用すべきであると規定された車種区分に属する場合(ステップS24;YES)、機械本体10の割引適用受付部1004は、ディスプレイ13に「割引適用ボタン」および「割引非適用ボタン」を表示する(ステップS25)。そして、割引適用受付部1004は、収受員から、「割引適用ボタン」および「割引非適用ボタン」のいずれかへの押下操作を受け付ける(ステップS26)。
【0058】
収受員から「割引適用ボタン」の押下操作を受け付けた場合(ステップS26;YES)、この利用者には、時間帯別料金テーブルT1に規定される料金(すなわち、時間帯割引)が適用される。そこで、収受員は、利用者から口頭で、利用した入口料金所と通過した時間を聞き取り、操作卓12等を用いて聞き取った情報を入力する。
利用時刻取得部1002は、収受員から受け付けた入力に基づいて利用時刻(入口通過時刻)を取得し、さらに、現在時刻を出口通過時刻として取得する(ステップS27a)。そして、料金特定部1005は、ステップS23で受け付けた車種区分、および、時間帯別料金テーブルT1と利用時刻(入口通過時刻および出口通過時刻)との対比に基づいて収受料金を特定する(ステップS27b)。
【0059】
他方、収受員から「割引非適用ボタン」の押下操作を受け付けた場合(ステップS26;NO)、この利用者には、時間帯別料金テーブルT1に規定される料金(すなわち、時間帯割引)が適用されない。したがって、料金特定部1005は、時間帯別料金テーブルT1に規定される料金(時間帯割引)を適用せず、通常料金を適用することで収受料金を特定する(ステップS28)。その後、料金機械1は、収受料金を表示して、収受員の操作に基づき、ETCカードC1を通じて収受料金の引き去り処理および利用証明書の発行処理を行う(ステップS29)。
【0060】
(作用、効果)
以上の通り、第2の実施形態に係る料金機械1によれば、利用時刻取得部1002は、ETCカードC1に入口情報が記録されていなかった場合に、収受員から受け付けた入力に基づいて前記利用時刻を取得する。
このようにすることで、入口料金所で通行券が発行されない運用形態であっても、出口料金所の有人レーンにて、時間帯別料金テーブルT1に規定された収受料金(時間帯割引)を適用することができる。
【0061】
なお、他の実施形態に係る料金機械1は、第1の実施形態の機能(ETCカードC1に入口情報が記録されていなかった場合に、通行券に記録された入口情報から利用時刻を取得する。)と、第2の実施形態の機能(ETCカードC1に入口情報が記録されていなかった場合に、収受員から受け付けた入力に基づいて前記利用時刻を取得する。)との両方を備えている態様であってもよい。
このようにすることで、例えば、第1の実施形態において収受員に手渡すべき通行券を紛失した、或いは、破損して読み取ることができなかった場合であっても、収受員による入力に基づいて利用時刻を取得することができる。
【0062】
<第3の実施形態>
次に、第3の実施形態に係る料金機械について、
図8~
図9を参照しながら詳しく説明する。
【0063】
上述の第1、第2の実施形態に係る料金機械は、前提として、ETCカードを収受員に手渡し、当該ETCカードで支払いを希望する利用者に対して時間帯割引を適用するものである。これに対し、本実施形態に係る料金機械は、ETCカードを所持しない利用者、または、ETCカードを所持していたとしても当該ETCカードでの支払いを希望しない利用者に対しても時間帯割引を適用可能とするものである。
【0064】
(料金機械の機能構成)
図8は、第3の実施形態に係る料金機械の機能構成を示す図である。
第3の実施形態に係る料金機械1(CPU100)は、
図8に示すように、現金支払受付部1006としての機能を更に有する点で第1、第2の実施形態とは相違する。
【0065】
現金支払受付部1006は、収受員によるディスプレイ13に対するタッチ操作等を介して、利用料金を現金で支払うか否かを示す入力を受け付ける。具体的には、現金支払受付部1006は、ディスプレイ13に表示された「現金支払ボタン」のタッチ操作の入力を受け付ける。
【0066】
(料金機械の処理フロー)
図9は、第3の実施形態に係る料金機械の処理フローを示す図である。
本実施形態に係る料金機械1は、第1の実施形態で説明した処理フロー(
図4)に加え、更に、
図9に示す処理フローを実行可能とする。
図9に示す処理フローは、利用者がETCカードを所持していない等の理由により現金で支払いたいことを収受員に伝え、当該収受員がディスプレイ13に表示される「現金支払ボタン」をタッチ操作した時点から開始される。
【0067】
機械本体10の現金支払受付部1006は、収受員から「現金支払ボタン」に対するタッチ操作の入力を受け付ける(ステップS30)。
【0068】
この場合、料金機械1は、通行券の挿入を待ち受ける状態となる。収受員は、利用者から通行券C2を受け取り、これをカードリーダ11に挿入する。
カードリーダ11は、通行券C2の挿入検知信号を機械本体10に出力する。機械本体10の通行券読取部1001は、この挿入検知信号をきっかけに、通行券C2に記録されている車種区分および入口情報を読み出す(ステップS31)。
【0069】
次に、機械本体10の車種別適用判定部1003は、車種別適用可否テーブルT2を参照し、現金で支払おうとする場合において、時間帯割引を適用すべき車種区分か否かを判定する(ステップS32)。
ここで、本実施形態に係る車種別適用可否テーブルT2は、ETCカードC1に入口情報が記録されていなかった場合に加え、利用者が現金で支払おうとする場合の措置として、特定の車種区分に属する車両のみを時間帯割引の適用対象としたい(したくない)場合に用いられるものとする。
なお、ETCカードC1に入口情報が記録されていなかった場合に時間帯割引の適用対象とするか否かを車種区分別に規定した情報テーブル(車種別適用可否テーブルT2)と、利用者が現金で支払おうとする場合に時間帯割引の適用対象とするか否かを車種区分別に規定した情報テーブルとが異なっていてもよい。
【0070】
到来した車両が、現金で支払おうとする場合には時間帯割引を適用すべきではないと規定された車種区分に属する場合(ステップS32;NO)、料金特定部1005は、時間帯別料金テーブルT1に規定される料金(時間帯割引)を適用せず、通常料金を適用することで収受料金を特定する(ステップS36)。その後、料金機械1は収受料金を表示し、現金の受け渡し処理および利用証明書の発行処理を行う(ステップS37)。
【0071】
到来した車両が、現金で支払おうとする場合であっても時間帯割引を適用すべきであると規定された車種区分に属する場合(ステップS32;YES)、機械本体10の割引適用受付部1004は、ディスプレイ13に「割引適用ボタン」および「割引非適用ボタン」を表示する(ステップS33)。そして、割引適用受付部1004は、収受員から、「割引適用ボタン」および「割引非適用ボタン」のいずれかへの押下操作を受け付ける(ステップS34)。
【0072】
収受員から「割引適用ボタン」の押下操作を受け付けた場合(ステップS34;YES)、この利用者には、時間帯別料金テーブルT1に規定される料金(すなわち、時間帯割引)が適用される。そこで、機械本体10の利用時刻取得部1002は、通行券C2から読み出された入口情報(入口通過時刻)を参照して入口通過時刻を取得し、さらに、現在時刻を出口通過時刻として取得する(ステップS35a)。そして、料金特定部1005は、通行券C2に記録される車種区分、および、時間帯別料金テーブルT1と利用時刻(入口通過時刻および出口通過時刻)との対比に基づいて収受料金を特定する(ステップS35b)。
【0073】
他方、収受員から「割引非適用ボタン」の押下操作を受け付けた場合(ステップS34;NO)、この利用者には、時間帯別料金テーブルT1に規定される料金(すなわち、時間帯割引)が適用されない。したがって、料金特定部1005は、時間帯別料金テーブルT1に規定される料金(時間帯割引)を適用せず、通常料金を適用することで収受料金を特定する(ステップS36)。その後、料金機械1は収受料金を表示し、現金の受け渡し処理および利用証明書の発行処理を行う(ステップS37)。
【0074】
(作用、効果)
以上の通り、第3の実施形態に係る料金機械1によれば、現金支払受付部1006は、収受員から、利用者が利用料金を現金で支払うか否かを示す入力を受け付ける。
このようにすることで、ICカードを所持しない等の理由により現金で支払うことを希望する利用者に対して、現金による料金収受処理を適用することができる。
【0075】
また、第3の実施形態に係る料金機械1によれば、利用時刻取得部1002は、現金で支払うことを示す入力を受け付けた場合に、通行券に記録された入口情報から利用時刻を取得する。
このようにすることで、ETCカードを所持しない等の理由により現金で支払うことを希望する利用者に対しても、入口料金所で手渡された通行券C2から利用時刻を取得することができる。
【0076】
また、第3の実施形態に係る料金機械1によれば、割引適用受付部1004は、現金で支払うことを示す入力を受け付けた場合に、到来した車両に対し時間帯別料金テーブルT1に規定された収受料金を適用するか否かを示す入力を収受員から受け付ける。
このようにすることで、利用者が現金で支払おうとする場合の措置として、収受員の判断により時間帯割引の適用可否を決定することができるので、道路事業者の運用形態に基づく様々な観点に基づいて、利用者に対する時間帯割引適用の可否を柔軟に判断することができる。
【0077】
また、第3の実施形態に係る料金機械1によれば、車種別適用判定部1003は、現金で支払うことを示す入力を受け付けた場合に、到来した車両の車種区分に応じて、当該車両に対し、時間帯別料金テーブルT1に規定された収受料金を適用するか否かを判定する。
このようにすることで、利用者が現金で支払おうとする場合の措置として、特定の車種区分に属する車両のみを時間帯割引の適用対象にする、あるいは、時間帯割引の対象から除外することができる。
【0078】
(第3の実施形態の変形例)
第3の実施形態に係る料金機械1は、第1の実施形態と同様に、入口料金所で発行された通行券を出口料金所の収受員に手渡す態様で説明したが、他の実施形態に係る料金機械1は、入口料金所で通行券が発行されない運用形態にも適用できるようにしてもよい。すなわち、第3の実施形態の変形例に係る料金機械1の利用時刻取得部1002は、収受員から現金で支払うことを示す入力を受け付けた場合に、第2の実施形態に係る料金機械1と同様に、収受員から受け付けた入力に基づいて利用時刻を取得するようにしてもよい(
図7のステップS27a参照)。
【0079】
また、第3の実施形態に係る料金機械1は、ETCカードで支払う利用者、および、現金で支払うことを希望する利用者の両方に対して、同一の時間帯別料金テーブルT1に規定される料金を適用するものとして説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。
例えば、ETCカードで支払う利用者に対して適用する時間帯別料金テーブルと、現金で支払うことを希望する利用者に対して適用する時間帯別料金テーブルとが異なっていてもよい。
さらに、時間帯別料金テーブルT1に規定される料金は、割引料金(すなわち、通常料金よりも安い料金)であるものとして説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。例えば、時間帯別料金テーブルT1に規定される料金の一部または全部が、通常料金よりも高い料金とされていてもよい。
【0080】
<第4の実施形態>
次に、第4の実施形態に係る料金機械について、
図10を参照しながら詳しく説明する。
【0081】
(料金機械の機能構成)
図10は、第4の実施形態に係る料金機械の機能構成を示す図である。
第4の実施形態に係る料金機械1(CPU100)は、
図10に示すように、後方処理適用受付部1007としての機能を更に有する点で第1、第2の実施形態とは相違する。
【0082】
後方処理適用受付部1007は、ETCカードに入口情報が記録されていなかった場合に、車両に対し、後方処理による収受料金の調整を適用するか否かを示す入力を収受員から受け付ける。
【0083】
より具体的には、後方処理適用受付部1007は、
図4のステップS15(第1の実施形態)または
図7のステップS25(第2の実施形態)で表示される「割引適用ボタン」、「割引非適用ボタン」に加えて、更に、「後処理ボタン」を表示させる。そして、後方処理適用受付部1007は、収受員による「後処理ボタン」のタッチ操作の入力を受けつける。
【0084】
ここで、収受員による「後処理ボタン」のタッチ操作を受け付けた場合、料金特定部1005は、料金特定部1005は、時間帯別料金テーブルT1に規定される料金(時間帯割引)を適用せず、通常料金を適用することで収受料金を特定する。その後、料金機械1は収受料金を表示し、現金の受け渡し処理および利用証明書の発行処理を行う。
ただし、この場合、後方処理適用受付部1007は、今回の料金収受処理を示す識別情報に紐づけて、後方処理において時間帯割引を適用するために必要な情報(入口識別情報、入口通過時刻、出口通過時刻、および「後処理ボタン」が押下されたことを示すフラグ情報)を上位装置に送出する。
このようにすることで、上位装置において、時間帯割引適用分の料金のみが引き去られるように、収受額を調整することができる。
【0085】
なお、第1~第4の実施形態に係る料金機械1は、有人ブース内に設置された有人端末であるものとして説明したが、他の実施形態においてはこの態様に限定されない。すなわち、第1~第4の実施形態で説明した料金機械1は、例えば、路側に設置された料金自動収受機と、当該料金自動収受機を遠隔操作可能な監視盤とを有する装置であってもよい。この場合において、例えば、路側に設置された料金自動収受機がETCカードや通行券の挿入を受け付けて
図4のステップS10~13の処理を実行し、料金所事務所のオペレータが、監視盤を通じて、遠隔で、割引適用ボタンの押下(
図4のステップS16)等を行う態様としてもよい。
【0086】
なお、第1~第4の実施形態においては、上述した料金機械1の各種処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって上記各種処理が行われる。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
【0087】
上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。更に、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0088】
また、他の実施形態においては、第1~第4の実施形態で説明した料金機械1が有する各機能部の一部を、ネットワークで接続された他のコンピュータが具備する態様であってもよい。
【0089】
以上のとおり、本発明に係るいくつかの実施形態を説明したが、これら全ての実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態及びその変形例は、発明の要旨および技術的範囲に含まれる。
【0090】
<付記>
各実施形態に記載の料金機械1、料金収受方法およびプログラムは、例えば以下のように把握される。
【0091】
(1)第1の態様に係る料金機械1は、有人ブースBに設置され収受員に操作される料金機械であって、到来した車両の利用時刻を取得する利用時刻取得部1002と、時間帯別の収受料金が規定された時間帯別料金テーブルT1と利用時刻との対比に基づいて、当該車両から収受すべき料金を特定する料金特定部1005と、を備える。
このようにすることで、料金機械1は、利用者の利用時刻と、時間帯別料金テーブルT1との対比に基づいて収受料金を特定する。したがって、有人レーンに到来した車両に対しても、時間帯ごとに異なる料金を収受することができる。
【0092】
(2)第2の態様に係る料金機械1は、(1)の料金機械であって、利用時刻取得部1002は、ICカード(ETCカードC1)に記録された入口情報から利用時刻を取得する。
このようにすることで、ICカードを用いて決済を行う際に、入口料金所で当該ICカードに書き込まれた入口情報に基づいて、利用者の利用時刻(入口通過時刻)を取得することができる。
【0093】
(3)第3の態様に係る料金機械1は、(2)の料金機械であって、利用時刻取得部1002は、ICカードに入口情報が記録されていなかった場合に、通行券C2に記録された入口情報から利用時刻を取得する。
このようにすることで、入口料金所でETCカードC1に入口情報が書き込まれなかった場合であっても、入口料金所で手渡された通行券C2から利用時刻を取得することができる。
【0094】
(4)第4の態様に係る料金機械1は、(2)または(3)の料金機械であって、利用時刻取得部1002は、ICカードに入口情報が記録されていなかった場合に、収受員から受け付けた入力に基づいて利用時刻を取得する。
このようにすることで、入口料金所で通行券が発行されない運用形態であっても、出口料金所の有人レーンにて、時間帯別料金テーブルT1に規定された収受料金を適用することができる。
【0095】
(5)第5の態様に係る料金機械1は、(2)から(4)のいずれか一つの料金機械であって、ICカードに入口情報が記録されていなかった場合に、車両に対し、時間帯別料金テーブルT1に規定された収受料金を適用するか否かを示す入力を収受員から受け付ける割引適用受付部1004をさらに備える。
このようにすることで、ICカードに入口情報が記録されていなかった場合の措置として、収受員の判断により時間帯割引の適用可否を決定することができるので、道路事業者の運用形態に基づく様々な観点に基づいて、利用者に対する時間帯割引適用の可否を柔軟に判断することができる。
【0096】
(6)第6の態様に係る料金機械1は、(2)から(5)のいずれか一つの料金機械であって、ICカードに入口情報が記録されていなかった場合に、車両に対し、後方処理による収受料金の調整を適用するか否かを示す入力を収受員から受け付ける後方処理適用受付部1007をさらに備える。
このようにすることで、上位装置において、時間帯別料金テーブルT1に規定された収受料金(時間帯割引適用分の料金)のみが引き去られるように、収受額を調整することができる。
【0097】
(7)第7の態様に係る料金機械1は、(2)から(6)のいずれか一つの料金機械であって、ICカードに入口情報が記録されていなかった場合に、車両の車種区分に応じて、当該車両に対し、時間帯別料金テーブルT1に規定された収受料金を適用するか否かを判定する車種別適用判定部1003をさらに備える。
このようにすることで、ICカードに入口情報が記録されていなかった場合の措置として、特定の車種区分に属する車両のみを時間帯割引の適用対象にする、あるいは、時間帯割引の対象から除外することができる。
【0098】
(8)第8の態様に係る料金機械1は、(1)の料金機械であって、現金で支払うか否かを示す入力を収受員から受け付ける現金支払受付部1006をさらに備える。
このようにすることで、ICカードを所持しない等の理由により現金で支払うことを希望する利用者に対して、現金による料金収受処理を適用することができる。
【0099】
(9)第9の態様に係る料金機械1は、(8)の料金機械であって、利用時刻取得部1002は、現金で支払うことを示す入力を受け付けた場合に、通行券C2に記録された入口情報から利用時刻を取得する。
このようにすることで、ICカードを所持しない等の理由により現金で支払うことを希望する利用者に対しても、入口料金所で手渡された通行券C2から利用時刻を取得することができる。
【0100】
(10)第10の態様に係る料金機械1は、(8)または(9)の料金機械であって、現金で支払うことを示す入力を受け付けた場合に、収受員から受け付けた入力に基づいて利用時刻を取得する。
【0101】
(11)第11の態様に係る料金機械1は、(8)から(10)のいずれか一つの料金機械であって、現金で支払うことを示す入力を受け付けた場合に、車両に対し、時間帯別料金テーブルT1に規定された収受料金を適用するか否かを示す入力を収受員から受け付ける割引適用受付部1004をさらに備える。
このようにすることで、利用者が現金で支払おうとする場合の措置として、収受員の判断により時間帯割引の適用可否を決定することができるので、道路事業者の運用形態に基づく様々な観点に基づいて、利用者に対する時間帯割引適用の可否を柔軟に判断することができる。
【0102】
(12)第12の態様に係る料金機械1は、(8)から(11)のいずれか一つの料金機械であって、現金で支払うことを示す入力を受け付けた場合に、車両の車種区分に応じて、当該車両に対し、時間帯別料金テーブルT2に規定された収受料金を適用するか否かを判定する車種別適用判定部1003をさらに備える。
このようにすることで、利用者が現金で支払おうとする場合の措置として、特定の車種区分に属する車両のみを時間帯割引の適用対象にする、あるいは、時間帯割引の対象から除外することができる。
【0103】
(13)第13の態様に係る料金収受方法は、有人ブースに設置され収受員に操作される料金機械を用いた料金収受方法であって、到来した車両の利用時刻を取得するステップと、時間帯別の収受料金が規定された時間帯別料金テーブルと前記利用時刻との対比に基づいて、当該車両から収受すべき料金を特定するステップと、を有する。
【0104】
(14)第14の態様に係るプログラムは、有人ブースに設置され収受員に操作される料金機械のコンピュータに、到来した車両の利用時刻を取得するステップと、時間帯別の収受料金が規定された時間帯別料金テーブルと前記利用時刻との対比に基づいて、当該車両から収受すべき料金を特定するステップと、を実行させる。
【符号の説明】
【0105】
1 料金機械
10 機械本体
100 CPU
1000 ICカード読取部
1001 通行券読取部
1002 利用時刻取得部
1003 車種別適用判定部
1004 割引適用受付部
1005 料金特定部
1006 現金支払受付部
1007 後方処理適用受付部
101 記録媒体
11 カードリーダ
12 操作卓
13 ディスプレイ
C1 ETCカード(ICカード)
C2 通行券
L 車線
I アイランド
T1 時間帯別料金テーブル
T2 車種別適用可否テーブル