IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社第一興商の特許一覧

<>
  • 特許-カラオケ装置 図1
  • 特許-カラオケ装置 図2
  • 特許-カラオケ装置 図3
  • 特許-カラオケ装置 図4
  • 特許-カラオケ装置 図5
  • 特許-カラオケ装置 図6
  • 特許-カラオケ装置 図7
  • 特許-カラオケ装置 図8
  • 特許-カラオケ装置 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-09
(45)【発行日】2024-02-20
(54)【発明の名称】カラオケ装置
(51)【国際特許分類】
   G10K 15/04 20060101AFI20240213BHJP
   G10H 1/00 20060101ALI20240213BHJP
【FI】
G10K15/04 302D
G10H1/00 Z
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020110447
(22)【出願日】2020-06-26
(65)【公開番号】P2022007453
(43)【公開日】2022-01-13
【審査請求日】2023-04-20
(73)【特許権者】
【識別番号】390004710
【氏名又は名称】株式会社第一興商
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】弁理士法人一色国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中林 大樹
【審査官】山下 剛史
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-108125(JP,A)
【文献】特開2008-116625(JP,A)
【文献】特開2016-71176(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0069261(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G10K 15/04
G10H 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が所有する携帯端末と通信可能なカラオケ装置であって、
選曲された楽曲の演奏データに基づいて、当該楽曲の演奏に使用されている楽器を示す楽器情報を特定する特定部と、
前記カラオケ装置が設置されている部屋内における前記携帯端末の位置を示す第1の位置情報を取得する取得部と、
取得した前記第1の位置情報に対応する携帯端末と、特定した前記楽器情報とを対応付けたアサイン情報を生成する生成部と、
楽曲の演奏データに基づいて楽器毎の楽音信号を生成し、楽器毎に独立して出力する音源を制御する音源制御部であって、前記アサイン情報に含まれる楽器情報が示す楽器の楽音信号を当該楽器情報に対応付けられた携帯端末に送信させ、且つ特定された前記楽器情報のうち、前記アサイン情報に含まれない楽器情報が示す楽器の楽音信号を放音手段に出力させる音源制御部と、
を有するカラオケ装置。
【請求項2】
前記音源制御部は、前記アサイン情報に含まれない楽器情報が示す楽器の楽音信号を、前記アサイン情報に含まれる楽器情報が示す楽器の楽音信号の送信から所定時間遅延させて放音手段に出力させることを特徴とする請求項1記載のカラオケ装置。
【請求項3】
前記生成部は、取得した前記第1の位置情報、及び前記放音手段の位置を示す第2の位置情報に基づいて、前記アサイン情報を生成することを特徴とする請求項1または2記載のカラオケ装置。
【請求項4】
前記特定部は、前記選曲された楽曲の演奏データに基づいて、前記楽器情報が示す楽器が配置される最適な位置を示す定位指定情報を更に特定し、
前記生成部は、取得した前記第1の位置情報、及び特定した前記定位指定情報に基づいて、前記アサイン情報を生成することを特徴とする請求項1または2記載のカラオケ装置。
【請求項5】
前記音源制御部は、前記音源から出力される楽音信号を調整するための調整信号を一の携帯端末から受信した場合、当該一の携帯端末に送信される楽音信号を、当該調整信号に基づいて調整するよう前記音源を制御することを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載のカラオケ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はカラオケ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の異なる楽器の楽音信号を同時に生成し、それぞれの楽音信号を独立して出力(所謂、インディヴィジュアル・アウト)することができる音源(所謂、マルチティンバー音源)を備えた電子楽器が知られている。マルチティンバー音源が出力する複数の楽音信号に基づく楽器音は、それぞれ独立したスピーカから放音することができる。
【0003】
たとえば、マルチティンバー音源で生成した楽音信号に基づくギター、ベース、ドラムの楽器音を、適切な位置に設置されたスピーカから別々に放音することにより、バンドのライブ演奏の様な臨場感を得ることができる。
【0004】
特許文献1には、第1音色の楽音信号を外部に出力するための第1の出力端子と、第2音色の楽音信号を外部に出力するための第2の出力端子とを備えた電子楽器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開平9-330083号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、一般的なカラオケ装置においては、マルチティンバー音源で生成した複数の楽音信号をディジタル・ミキサによりステレオ・ミックスし、カラオケ演奏音として放音している。従って、一のスピーカから複数の楽器音がまとまって放音されることになるため、ライブ演奏のような臨場感が得られない。
【0007】
本発明の目的は、ライブ演奏のような臨場感のあるカラオケ演奏を可能とするカラオケ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための一の発明は、利用者が所有する携帯端末と通信可能なカラオケ装置であって、選曲された楽曲の演奏データに基づいて、当該楽曲の演奏に使用されている楽器を示す楽器情報を特定する特定部と、前記カラオケ装置が設置されている部屋内における前記携帯端末の位置を示す第1の位置情報を取得する取得部と、取得した前記第1の位置情報に対応する携帯端末と、特定した前記楽器情報とを対応付けたアサイン情報を生成する生成部と、楽曲の演奏データに基づいて楽器毎の楽音信号を生成し、楽器毎に独立して出力する音源を制御する音源制御部であって、前記アサイン情報に含まれる楽器情報が示す楽器の楽音信号を当該楽器情報に対応付けられた携帯端末に送信させ、且つ特定された前記楽器情報のうち、前記アサイン情報に含まれない楽器情報が示す楽器の楽音信号を放音手段に出力させる音源制御部と、を有するカラオケ装置である。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ライブ演奏のような臨場感のあるカラオケ演奏ができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1実施形態に係るカラオケルームを示す図である。
図2】第1実施形態に係るカラオケ装置を示す図である。
図3】第1実施形態に係るカラオケ本体を示す図である。
図4】第1実施形態に係るカラオケルーム内を詳細に示す図である。
図5】第1実施形態に係るアサインテーブルを示す図である。
図6】第1実施形態に係るカラオケ装置の処理を示すフローチャートである。
図7】変形例1に係る定位指定情報と楽器情報との対応を示す図である。
図8】変形例1に係るカラオケルーム内を詳細に示す図である。
図9】第2実施形態に係るカラオケ装置の処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<第1実施形態>
図1図6を参照して、第1実施形態に係るカラオケ装置について説明する。
【0012】
==カラオケ装置==
カラオケ装置Kは、カラオケ演奏、及び利用者がカラオケ歌唱を行うための装置である。カラオケ装置Kは、カラオケルームR内に設置されている。カラオケルームRは「部屋」の一例である。
【0013】
図1に示す利用者U1~利用者U3は、カラオケ装置Kを利用する者である。利用者それぞれは携帯端末M1~携帯端末M3を所有する。携帯端末は、スマートフォン等の端末であり、カラオケ装置専用のアプリケーションソフトウェア(以下、「専用アプリ」)や、各種音声を放音するためのスピーカ等を備えている。
【0014】
利用者は、カラオケルームRに入室後、携帯端末を操作し、予めインストールしてある専用アプリを起動させる。携帯端末は、専用アプリを実行し、カラオケ装置Kとのペアリングを行う。ペアリングは公知の手法により行うことができる。ペアリングが終了した後、カラオケ装置Kと携帯端末とは通信可能となる。なお、ペアリングに伴い、カラオケ装置Kは、各携帯端末を識別するための端末識別情報(たとえば、端末ID)を取得する。
【0015】
図2に示すように、本実施形態に係るカラオケ装置Kは、カラオケ本体10、スピーカ20、表示装置30、マイク40、リモコン装置50、及び撮影手段60を備える。
【0016】
カラオケ本体10は、選曲された楽曲の演奏制御、歌詞や背景映像等の表示制御、マイク40を通じて入力された音声信号の処理といった、カラオケ演奏やカラオケ歌唱に関する各種の制御を行う。スピーカ20は、カラオケ本体10からの信号に基づいて放音するための構成である。スピーカ20は、「放音手段」の一例である。本実施形態では、カラオケルームR内に2つのスピーカ(左スピーカ20a及び右スピーカ20b)が一定の間隔を開けて配置されている(図4参照)。なお、スピーカ20の数は2つに限られない。表示装置30は、カラオケ本体10からの信号に基づいて映像や画像を画面に表示するための構成である。マイク40は、利用者のカラオケ歌唱に基づく歌唱音声をアナログの音声信号に変換してカラオケ本体10に入力するための構成である。リモコン装置50は、カラオケ本体10に対する各種操作をおこなうための装置である。撮影手段60は、カラオケ装置Kが設置されているカラオケルームR内を撮影可能なカメラである。
【0017】
図2に示すように、カラオケ本体10は、制御部11、通信部12、記憶部13、音響処理部14、表示処理部15、及び操作部16を備える。各構成はインターフェース(図示なし)を介してバスBに接続されている。
【0018】
制御部11は、CPU11aおよびメモリ11bを備える。CPU11aは、メモリ11bに記憶された動作プログラムを実行することにより各種の制御機能を実現する。メモリ11bは、CPU11aに実行されるプログラムを記憶したり、プログラムの実行時に各種情報を一時的に記憶したりする記憶装置である。
【0019】
通信部12は、各携帯端末との通信を行うためのインターフェースを提供する。
【0020】
記憶部13は、各種のデータを記憶する大容量の記憶装置であり、たとえばハードディスクドライブなどである。
【0021】
記憶部13は、楽曲のカラオケ演奏を行うための楽曲データと、楽曲識別情報とを紐付けて記憶している。楽曲識別情報は、たとえば楽曲IDのような、楽曲毎に設定された固有の情報である。楽曲データは、演奏データ、利用者によるカラオケ歌唱を採点するためのリファレンスデータ等を含む。
【0022】
演奏データは、カラオケ演奏音の元となるデータである。演奏データは、たとえば、MIDI形式のデータであり、楽曲の演奏に使用されている楽器毎に、チャンネルが異なる演奏情報と音色指定情報が含まれる。演奏情報は、楽音信号に対応するデータである。音色指定情報は、楽音信号に基づく楽器音の音色を指定するための情報である。
【0023】
また、記憶部13は、楽曲のカラオケ演奏に合わせて歌詞テロップを表示装置30等に表示させるための歌詞テロップデータ、カラオケ演奏時に表示装置30等に表示される背景画像等の背景画像データ等を楽曲毎に記憶する。
【0024】
音響処理部14は、制御部11の制御に基づき、楽曲のカラオケ演奏に関する制御、及びマイク40を通じて入力された歌唱音声に基づく音声信号の処理を行う。音響処理部14は、音源14aを備える。音源14aは、演奏データに基づいて楽音信号を生成し、ミキサ(図示なし)を介してスピーカ20に出力する。また、本実施形態に係る音源14aは、生成された楽音信号の一部を携帯端末に送信することができる。具体的に、音源14aは、マルチティンバー音源であり、演奏データに含まれる音色指定情報により、楽器毎の楽音信号を生成するための音色をチャンネル毎に設定する。そして、音源14aは、演奏情報に基づいて楽器毎の楽音信号を生成し、楽器毎に独立して出力する。
【0025】
表示処理部15は、制御部11の制御に基づき、表示装置30やリモコン装置50における各種表示に関する処理を行う。たとえば、表示処理部15は、楽曲のカラオケ演奏時における背景映像に歌詞テロップや各種アイコンが重ねられた映像を表示装置30に表示させる制御を行う。操作部16は、パネルスイッチおよびリモコン受信回路などからなり、利用者によるカラオケ装置Kのパネルスイッチやリモコン装置50の操作に応じて選曲信号、演奏中止信号などの操作信号を制御部11に対して出力する。制御部11は、操作部16からの操作信号を検出し、対応する処理を実行する。
【0026】
==カラオケ本体==
図3に示すように、本実施形態に係るカラオケ本体10は、特定部100、取得部200、生成部300、及び音源制御部400を備える。特定部100、取得部200、生成部300、及び音源制御部400は、CPU11aがメモリ11bに記憶されるプログラムを実行することにより実現される。
【0027】
[特定部]
特定部100は、選曲された楽曲の演奏データに基づいて、楽器情報を特定する。楽器情報は、楽曲の演奏に使用されている楽器を示す。楽器情報は、たとえば楽器名として特定される。特定部100は、特定した楽器情報を生成部300に出力する。
【0028】
ここで、図1の例において、利用者U1により楽曲Xが選曲されたとする。この場合、特定部100は、楽曲Xの演奏データを記憶部13から読み出す。そして、特定部100は、楽曲Xの演奏データに含まれる全チャンネルの音色指定情報を抽出することにより、楽器情報を特定する。なお、演奏データがMIDI形式の場合、音色指定情報は、所定バイトの数値(音色指定番号)として表現されている。この場合、特定部100は、予め記憶部13に記憶されている音色指定番号と楽器情報との対照テーブルを参照することにより、楽器情報を特定することができる。
【0029】
以下、楽曲Xの演奏データに基づいて、6種類(「ギター」、「ベース」、「ピアノ」、「サックス」、「トランペット」、「ドラムセット」)の楽器情報が特定されたとする。
【0030】
[取得部]
取得部200は、カラオケ装置が設置されている部屋内における携帯端末の位置を示す第1の位置情報を取得する。
【0031】
取得部200は、公知の手法を用い、撮影手段60により撮影された携帯端末の映像からその位置を求めることができる。部屋内における携帯端末の位置は、ある位置(たとえば、左スピーカ20a及び右スピーカ20b)を基準としたXYの座標値で示すことができる。
【0032】
撮影手段60は、各利用者がカラオケルームRに入室し、携帯端末とカラオケ装置Kとのペアリングが完了した後、撮影を開始し、映像を取得部200に送信する。取得部200は、受信した映像をペアリングの際に取得した端末識別情報と対応付ける。その後、第1の位置情報の取得は、様々なタイミングで行うことができる。たとえば、取得部200は、ある楽曲が選曲された時点や、選曲された楽曲のカラオケ演奏が開始される時点において受信した映像に基づいて、第1の位置情報を取得することができる。
【0033】
たとえば、図1の例において、利用者U1により選曲された楽曲Xのカラオケ演奏が開始される際、取得部200は、その時点において撮影された映像から、携帯端末M1~携帯端末M3の位置情報(X1、Y1)、(X2、Y2)、(X3、Y3)を取得する。取得部200は、各位置情報に対して端末識別情報を紐付け、生成部300に出力する。位置情報(X1、Y1)、(X2、Y2)、(X3、Y3)は、それぞれ「第1の位置情報」の一例である。
【0034】
なお、取得部200は、携帯端末に対し、第1の位置情報の取得が必要なタイミングで発光させる指示信号を送信してもよい。携帯端末は、指示信号に基づいて発光(たとえば表示画面の点灯)を行う。撮影手段60は、発光している携帯端末を撮影し、その映像をカラオケ装置Kに送信する。この場合、取得部200は、発光した位置を示す位置情報に対して端末識別情報を紐付けることができる。
【0035】
[生成部]
生成部300は、取得した第1の位置情報に対応する携帯端末と、特定した楽器情報とを対応付けたアサイン情報を生成する。
【0036】
上記例のように、特定部100から6種類の楽器情報が出力され、且つ取得部200から携帯端末M1~携帯端末M3それぞれの位置情報が出力されたとする。この場合、生成部300は、各携帯端末に対して、いずれか1の楽器情報を対応付けることで3つのアサイン情報を生成する。
【0037】
アサイン情報の生成は様々な方法で行うことができる。本実施形態において、生成部300は、取得した第1の位置情報、及び放音手段の位置を示す第2の位置情報に基づいて、アサイン情報を生成する。
【0038】
図4は、カラオケルームR内における左スピーカ20a、右スピーカ20b、テーブルTの上に置かれた携帯端末M1~携帯端末M3を示している。図4において、カラオケ本体10等の記載は省略している。
【0039】
生成部300は、各携帯端末の位置と、左スピーカ20a及び右スピーカ20bのセンターラインCLとの距離に応じてアサイン情報を生成する。具体的に、生成部300は、撮影手段60により撮影された映像を公知の手法を利用して解析することで、各携帯端末の位置情報(X1、Y1)、(X2、Y2)、(X3、Y3)に基づいて、各携帯端末とセンターラインCLとの距離を求める。なお、この例におけるセンターラインCLの位置は、左スピーカ20a及び右スピーカ20bの位置によって決まるものであり、「第2の位置情報」の一例である。
【0040】
またこの例において、記憶部13はアサインテーブルを記憶している(図5参照)。アサインテーブルは、カラオケ演奏で使用される楽器のうち、センターラインCLに近い位置で放音させることが好ましい順に楽器情報を列挙したものである。なお、アサインテーブルはどの楽曲に対しても適用可能な共通のテーブルであってもよいし、楽曲毎に異なるテーブルが設定されていてもよい。
【0041】
生成部300は、センターラインCLとの距離が近い順に、図5に示すアサインテーブルを参照し、各携帯端末(具体的には各携帯端末の端末識別情報)に対して楽器情報の紐付けを行う。
【0042】
図4の場合、生成部300は、センターラインCLに距離が近い順に、携帯端末M2に対して楽器情報「ギター」を対応付けたアサイン情報A1を生成し、携帯端末M1に対して楽器情報「ベース」を対応付けたアサイン情報A2を生成し、携帯端末M3に対して楽器情報「サックス」を対応付けたアサイン情報A3を生成する。生成部300は、生成したアサイン情報を音源制御部400に出力する。
【0043】
[音源制御部]
音源制御部400は音源14aを制御する。また本実施形態において、音源制御部400は、アサイン情報に含まれる楽器情報が示す楽器の楽音信号を当該楽器情報に対応付けられた携帯端末に送信させ、且つ特定された楽器情報のうち、アサイン情報に含まれない楽器情報が示す楽器の楽音信号を放音手段に出力させる。
【0044】
上述の通り、音源14aは、演奏データに基づいて楽器毎の楽音信号を生成し、楽器毎に独立して出力することができる。音源制御部400は、アサイン情報に基づいて、音源14aが出力する楽音信号の一部を、カラオケ装置Kを利用する利用者が所有する携帯端末に送信させる。携帯端末は、受信した楽音信号に基づいて、所定の音色で楽器音を放音することができる。一方、音源制御部400は、音源14aを制御し、アサイン情報に含まれない楽器情報が示す楽器の楽音信号についてはスピーカ20から出力させる。
【0045】
具体的に、上記例において、生成部300からアサイン情報A1~アサイン情報A3が出力されたとする。音源制御部400は、アサイン情報A1を参照し、携帯端末M2に対して楽器情報「ギター」に対応する楽音信号を送信するよう音源14aを制御する。同様に、音源制御部400は、アサイン情報A2を参照し、携帯端末M1に対して楽器情報「ベース」に対応する楽音信号を送信するよう音源14aを制御する。また、音源制御部400は、アサイン情報A3を参照し、携帯端末M3に対して楽器情報「サックス」に対応する楽音信号を送信するよう音源14aを制御する。各携帯端末への楽音信号の送信は、それぞれの携帯端末の端末識別情報に基づいて行われる。
【0046】
その結果、携帯端末M1からは「ベース」の楽器音が放音され、携帯端末M2からは「ギター」の楽器音が放音され、携帯端末M3からは「サックス」の楽器音が放音される。
【0047】
一方、アサイン情報に含まれない楽器情報が示す楽器(「ピアノ」、「トランペット」、「ドラムセット」)の楽音信号について、音源制御部400は、左スピーカ20a及び右スピーカ20bから放音するよう音源14aを制御する。音源14aは、これら3つの楽器の楽音信号をミキサに出力する。ミキサは、3つの楽器の楽音信号をステレオ・ミックスしたミキシング信号を生成し、左スピーカ20a及び右スピーカ20bに出力する。その結果、左スピーカ20a及び右スピーカ20bからはそれぞれ、「ピアノ」、「トランペット」、「ドラムセット」の楽器音が放音される。なお、ミキサによる処理は、アサイン情報に含まれない楽器情報が示す楽器が2種類以上の場合のみ実施される。
【0048】
また、カラオケ装置Kから各携帯端末に楽音信号を送信する際、デジタル通信特有の遅延が生じる可能性がある。その結果、カラオケ装置Kから放音される楽器音と携帯端末から放音される楽器音とがずれる可能性がある。
【0049】
そこで、音源制御部400は、音源14aを制御し、アサイン情報に含まれない楽器情報が示す楽器の楽音信号を、アサイン情報に含まれる楽器情報が示す楽器の楽音信号の送信から所定時間遅延させて放音手段に出力させることでもよい。
【0050】
==カラオケ装置における処理について==
次に、図6を参照して本実施形態に係るカラオケ装置Kにおける処理の具体例について述べる。図6は、カラオケ装置Kにおける処理例を示すフローチャートである。この例では、図1に示す状況において、利用者U1が楽曲Xを選曲したとする。また、各利用者が所有する携帯端末とカラオケ装置Kとはペアリングが完了しているとする。
【0051】
特定部100は、選曲された楽曲Xの演奏データに基づいて、楽曲Xの演奏に使用されている楽器を示す楽器情報を特定する(楽器情報を特定。ステップ10)。
【0052】
取得部200は、カラオケ装置Kが設置されているカラオケルームR内における携帯端末M1~携帯端末M3の位置を示す第1の位置情報を取得する(携帯端末毎に第1の位置情報を取得。ステップ11)。
【0053】
生成部300は、ステップ11で取得した第1の位置情報に対応する携帯端末と、ステップ10で特定した楽器情報とを対応付けたアサイン情報を生成する(携帯端末毎にアサイン情報を生成。ステップ12)。
【0054】
楽曲Xのカラオケ演奏開始(ステップ13)に伴い、音源制御部400は、音源14aを制御し、アサイン情報に含まれる楽器情報が示す楽器の楽音信号を当該楽器情報に対応付けられた携帯端末に送信させる(各携帯端末に楽音信号を送信。ステップ14)。また、音源制御部400は、音源14aを制御し、ステップ10で特定された楽器情報のうち、アサイン情報に含まれない楽器情報が示す楽器の楽音信号を放音手段に出力させる(アサイン情報に含まれない楽器情報が示す楽器の楽音信号を放音手段に出力。ステップ15)。ステップ14及びステップ15の処理に基づき、カラオケ装置Kのスピーカ20及び携帯端末M1~携帯端末M3からは、各楽音信号に基づく楽器音が放音される。
【0055】
カラオケ装置Kは、楽曲Xのカラオケ演奏が終了するまで(ステップ16でYの場合まで)、ステップ14及びステップ15の処理を繰り返し行う。
【0056】
以上から明らかなように、本実施形態に係るカラオケ装置Kは、利用者が所有する携帯端末と通信可能である。カラオケ装置Kは、選曲された楽曲の演奏データに基づいて、当該楽曲の演奏に使用されている楽器を示す楽器情報を特定する特定部100と、カラオケ装置Kが設置されている部屋内における携帯端末の位置を示す第1の位置情報を取得する取得部200と、取得した第1の位置情報に対応する携帯端末と、特定した楽器情報とを対応付けたアサイン情報を生成する生成部300と、楽曲の演奏データに基づいて楽器毎の楽音信号を生成し、楽器毎に独立して出力する音源14aを制御する音源制御部400であって、アサイン情報に含まれる楽器情報が示す楽器の楽音信号を当該楽器情報に対応付けられた携帯端末に送信させ、且つ特定された楽器情報のうち、アサイン情報に含まれない楽器情報が示す楽器の楽音信号を放音手段に出力させる音源制御部400と、を有する。
【0057】
このようなカラオケ装置Kによれば、カラオケ演奏を構成する複数の楽器音のうち、一部の楽器音を部屋内に置かれた携帯端末から放音させることができる。よって、利用者は、カラオケ装置のスピーカから複数の楽器音がまとまって放音される場合に比べ、実際に楽器演奏がされているような感覚でカラオケ演奏を聴くことができる。すなわち、本実施形態に係るカラオケ装置Kによれば、ライブ演奏のような臨場感のあるカラオケ演奏が可能となる。
【0058】
また、本実施形態に係る生成部300は、取得した第1の位置情報、及び放音手段の位置を示す第2の位置情報に基づいて、アサイン情報を生成することができる。このようにカラオケ装置Kが備える放音手段との位置関係を考慮して生成されたアサイン情報を用いることにより、より臨場感のあるカラオケ演奏が可能となる。
【0059】
また、本実施形態に係る音源制御部400は、アサイン情報に含まれない楽器情報が示す楽器の楽音信号を、アサイン情報に含まれる楽器情報が示す楽器の楽音信号の送信から所定時間遅延させて放音手段に出力させることができる。このようなカラオケ装置Kによれば、デジタル通信特有の遅延の影響を受けることなく、臨場感のあるカラオケ演奏が可能となる。
【0060】
<変形例1>
アサイン情報の生成は、上記実施形態の例に限られない。
【0061】
本変形例において、特定部100は、選曲された楽曲の演奏データに基づいて、定位指定情報を更に特定する。定位指定情報は、楽器情報が示す楽器が配置される最適な位置を示す。定位指定情報は、チャンネル毎に設定されているものであり、音色指定情報と共に、楽曲の演奏データに含まれる。すなわち、定位指定情報は楽器毎に設定されている。また、定位指定情報は、左端を0、中央を64、右端を127とする0-127のいずれかの値が設定され、楽曲毎に最適な値が設定されている。図7は、楽曲Xにおける定位指定情報と楽器情報との対応を示す図である。
【0062】
また、定位指定情報は、ある空間(たとえば、カラオケルーム)におけるX座標の値として示すことができる。カラオケルームR内において、定位指定情報を0-127の数値で示す場合、左スピーカ20aの位置を「X=0」とし、中央(図4におけるセンターラインCLに相当する位置)を「X=64」とし、右スピーカ20bの位置を「X=127」とすることができる(図8参照)。この場合、各楽器は、定位指定情報として0-127のいずれかの値を設定することができる。
【0063】
特定部100は、特定した定位指定情報を、特定した楽器情報と併せて生成部300に出力する。たとえば、図7の例において、特定部100は、楽器情報「ギター」について定位指定情報「X=80」を紐付けて生成部300に出力する。
【0064】
一方、本変形例において、生成部300は、取得した第1の位置情報、及び特定した定位指定情報に基づいて、アサイン情報を生成する。
【0065】
たとえば、特定部100から6種類の楽器情報及び定位指定情報が出力され、且つ取得部200から携帯端末M1~携帯端末M3それぞれの位置情報が出力されたとする。なお、ここでの位置情報は、カラオケルームRにおけるX座標の値として示されているとする。具体的に、携帯端末M1の位置情報が「X=32」であり、携帯端末M2の位置情報が「X=74」であり、携帯端末M3の位置情報が「X=106」であったとする(図8参照)。
【0066】
この場合、生成部300は、取得した各携帯端末の位置情報と、定位指定情報とを比較し、各位置情報に対して最も近い定位指定情報を決定する。そして、生成部300は、決定した定位指定情報に紐付けられている楽器情報に基づいて、アサイン情報を生成する。たとえば、生成部300は、携帯端末M1の位置情報「X=32」と一致する定位指定情報「X=32」を決定し、当該定位指定情報に紐付けられている楽器情報「ベース」を特定する。生成部300は、携帯端末M1に対して楽器情報「ベース」を対応付けたアサイン情報A4を生成する。同様に、生成部300は、携帯端末M2の位置情報「X=74」に最も近い定位指定情報「X=80」を決定し、当該定位指定情報に紐付けられている楽器情報「ギター」を特定する。生成部300は、携帯端末M2に対して楽器情報「ギター」を対応付けたアサイン情報A5を生成する。また、生成部300は、携帯端末M3の位置情報「106」に最も近い定位指定情報「112」を決定し、当該定位指定情報に紐付けられている楽器情報「サックス」を特定する。生成部300は、携帯端末M3に対して楽器情報「サックス」を対応付けたアサイン情報A6を生成する。生成部300は、生成したアサイン情報を音源制御部400に出力する。
【0067】
このように本変形例に係るカラオケ装置Kにおいて、特定部100は、選曲された楽曲の演奏データに基づいて、楽器情報が示す楽器が配置される最適な位置を示す定位指定情報を更に特定する。生成部300は、取得した第1の位置情報、及び特定した定位指定情報に基づいて、アサイン情報を生成する。このようなカラオケ装置Kによれば、楽器が配置される最適な位置に基づいて当該楽器の楽器音を放音させることにより、更に臨場感のあるカラオケ演奏が可能となる。
【0068】
<変形例2>
また、第1の位置情報及び第2の位置情報に基づいてアサイン情報を生成する代わりに、第1の位置情報及びカラオケ歌唱を行う利用者(すなわち歌唱者)の位置情報に基づいてアサイン情報を生成してもよい。
【0069】
具体的に、生成部300は、撮影手段60により撮影された映像を公知の手法を利用して解析することで、歌唱者の位置を特定し、歌唱者の位置と各携帯端末の位置との距離を求める。
【0070】
またこの例の場合、記憶部13は、歌唱者に近い順に最適な楽器情報を設定したアサインテーブルを記憶している。
【0071】
生成部300は、歌唱者との距離が近い位置情報から順に、アサインテーブルを参照し、各携帯端末(具体的には各携帯端末の端末識別情報)に対して楽器情報の紐付けを行う。
【0072】
このようなカラオケ装置Kによれば、歌唱者の近くで放音することが好ましい楽器音を携帯端末から放音させることが可能となる。
【0073】
<第2実施形態>
次に図9を参照して、第2実施形態に係るカラオケ装置について説明する。本実施形態では、利用者による携帯端末の操作に応じて、放音される楽器音を調整する例について述べる。第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
【0074】
[音源制御部]
本実施形態に係る音源制御部400は、音源14aから出力される楽音信号を調整するための調整信号を一の携帯端末から受信した場合、当該一の携帯端末に送信される楽音信号を、当該調整信号に基づいて調整するよう音源14aを制御する。
【0075】
本実施形態において、各携帯端末において専用アプリを実行することにより、利用者は放音される楽器音を調整することができる。
【0076】
たとえば、専用アプリを実行した状態の携帯端末を利用者が持ち上げたとする。この場合、携帯端末は、持ち上げられた高さを求め、求めた高さに応じた音量制御信号を、端末識別情報と紐付けてカラオケ装置Kに送信する。たとえば、利用者が携帯端末を10cm持ち上げたとする。この場合、携帯端末は、音量を10%大きくする音量制御信号を送信する。
【0077】
また、専用アプリを実行した状態の携帯端末の表示画面を利用者がタッチしたとする。この場合、携帯端末は、表示画面に触れた指の位置や指の数を検出し、指の位置及び数に応じたエフェクト制御信号を、端末識別情報と紐付けてカラオケ装置Kに送信する。たとえば、利用者がエフェクトとしてディストーションをかけたいと考えたとする。この場合、利用者は、携帯端末の表示画面においてディストーションに対応するアイコン部分を選択する。この際、アイコン部分に置かれる指の数に応じてディストーションの強度(深さ)を調整することができる。たとえば、アイコン部分を2本の指で触れた場合、携帯端末は、5段階のうち、下から2番目の強度のディストーションを付与するエフェクト制御信号を送信する。
【0078】
或いは、専用アプリを実行した状態の携帯端末を利用者が左右に振る動作をおこなったとする。この場合、携帯端末は、振る動作に基づいて周期を検出し、周期に応じたビブラート制御信号を、端末識別情報と紐付けてカラオケ装置Kに送信する。たとえば、利用者が携帯端末を周期fで振っているとする。この場合、携帯端末は、周期fのビブラートを付与するビブラート制御信号を送信する。
【0079】
なお、音量制御信号、エフェクト制御信号、ビブラート制御信号は、「調整信号」の一例である。
【0080】
ここで、携帯端末M1から音量を10%大きくする音量制御信号が送信され、携帯端末M2から、5段階のうち、下から2番目の強度のディストーションを付与するエフェクト制御信号が送信され、携帯端末M3から周期fのビブラートを付与するビブラート制御信号が送信されたとする。
【0081】
この場合、音源制御部400は、第1実施形態で説明したアサイン情報A1を参照し、携帯端末M2に対して楽器情報「ギター」に対応する楽音信号を送信する際、エフェクト制御信号に基づくディストーションを付与するよう音源14aを制御する。
【0082】
同様に、音源制御部400は、アサイン情報A2を参照し、携帯端末M1に対して楽器情報「ベース」に対応する楽音信号を送信する際、音量制御信号に基づいて10%音量を大きくするよう音源14aを制御する。また、音源制御部400は、アサイン情報A3を参照し、携帯端末M3に対して楽器情報「サックス」に対応する楽音信号を送信する際、ビブラート制御信号に基づいて周期fでビブラートを付与するよう音源14aを制御する。
【0083】
その結果、携帯端末M1からは音量が通常より大きい「ベース」の楽器音が放音され、携帯端末M2からはディストーションのエフェクトがかかった「ギター」の楽器音が放音され、携帯端末M3からはビブラートが付与された「サックス」の楽器音が放音される。
【0084】
==カラオケ装置における処理について==
次に、図9を参照して本実施形態に係るカラオケ装置Kにおける処理の具体例について述べる。図9は、カラオケ装置Kにおける処理例を示すフローチャートである。この例では、図1に示す状況において、利用者U1が楽曲Xを選曲したとする。また、各利用者が所有する携帯端末とカラオケ装置Kとはペアリングが完了しているとする。
【0085】
ステップ20からステップ23は、第1実施形態のステップ10からステップ13と同様である。
【0086】
ステップ23の後、音源14aから出力される楽音信号を調整するための調整信号を一の携帯端末から受信した場合(ステップ24でYの場合)、音源制御部400は、当該一の携帯端末に送信される楽音信号を、当該調整信号に基づいて調整するよう音源14aを制御する。音源制御部400は、音源14aを制御し、調整信号に基づいて調整された楽音信号を当該楽器情報に対応付けられた携帯端末に送信させる(携帯端末に調整された楽音信号を送信。ステップ25)。
【0087】
一方、音源14aから出力される楽音信号を調整するための調整信号をいずれの携帯端末からも受信しなかった場合(ステップ24でNの場合)、音源制御部400は、音源14aを制御し、アサイン情報に含まれる楽器情報が示す楽器の楽音信号を当該楽器情報に対応付けられた携帯端末に送信させる(各携帯端末に楽音信号を送信。ステップ26)。なお、ステップ25において、調整信号を送信した携帯端末以外の携帯端末に対しては、ステップ26と同様の処理を実行する。
【0088】
また、音源制御部400は、音源14aを制御し、ステップ20で特定された楽器情報のうち、アサイン情報に含まれない楽器情報が示す楽器の楽音信号を放音手段に出力させる(アサイン情報に含まれない楽器情報が示す楽器の楽音信号を放音手段に出力。ステップ27)。ステップ25またはステップ26の処理、及びステップ27の処理に基づき、カラオケ装置Kのスピーカ20及び携帯端末M1~携帯端末M3からは、各楽音信号に基づく楽器音が放音される。
【0089】
カラオケ装置Kは、楽曲Xのカラオケ演奏が終了するまで(ステップ28でYの場合まで)、ステップ24からステップ27の処理を繰り返し行う。
【0090】
以上から明らかなように、本実施形態に係るカラオケ装置Kにおいて、音源制御部400は、音源14aから出力される楽音信号を調整するための調整信号を一の携帯端末から受信した場合、当該一の携帯端末に送信される楽音信号を、当該調整信号に基づいて調整するよう音源14aを制御する。
【0091】
このようなカラオケ装置Kによれば、利用者が携帯端末を操作することにより、放音される楽器音に変化を与えることができる。よって、利用者は、自らがライブ演奏に参加しているような感覚を楽しむことができる。
【0092】
<その他>
上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定するものではない。上記の構成は、適宜組み合わせて実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0093】
100 特定部
200 取得部
300 生成部
400 音源制御部
K カラオケ装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9