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特許7434129電流検出回路、電流検出システム、および電源回路
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-09
(45)【発行日】2024-02-20
(54)【発明の名称】電流検出回路、電流検出システム、および電源回路
(51)【国際特許分類】
   G01R 19/165 20060101AFI20240213BHJP
   H03K 17/08 20060101ALI20240213BHJP
   H03K 17/082 20060101ALI20240213BHJP
   H03K 17/687 20060101ALI20240213BHJP
   H02M 7/12 20060101ALI20240213BHJP
【FI】
G01R19/165 L
G01R19/165 P
H03K17/08 C
H03K17/082
H03K17/687 A
H02M7/12 F
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020159320
(22)【出願日】2020-09-24
(65)【公開番号】P2022052838
(43)【公開日】2022-04-05
【審査請求日】2022-06-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(73)【特許権者】
【識別番号】317011920
【氏名又は名称】東芝デバイス&ストレージ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】間島 秀明
【審査官】島田 保
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-004686(JP,A)
【文献】特開2004-140423(JP,A)
【文献】特開2014-121236(JP,A)
【文献】特開2020-107966(JP,A)
【文献】特開2004-289750(JP,A)
【文献】国際公開第2012/120788(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01R 19/00-19/32
H03K 17/08
H03K 17/082
H03K 17/687
H02M 7/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソース、ドレイン、及びゲートを有するノーマリオン型の第1のスイッチング素子と、
前記第1のスイッチング素子のソースに接続されたドレインと、基準電位に接続されたソースと、ゲートを有するノーマリオフ型の第2のスイッチング素子と、
前記第2のスイッチング素子のソースに接続されたソースと、制御信号に応答して電流値が変化する電流源に接続されたドレインと、電流検出時に前記第2のスイッチング素子のゲートに印加される電圧がゲートに印加されるノーマリオフ型の第3のスイッチング素子と、
前記第2のスイッチング素子のドレイン電圧と前記第3のスイッチング素子のドレイン電圧を比較して検出信号を出力する比較回路と、を具備し、
前記電流源の電流値は、正の値から負の値まで変化することを特徴とする電流検出回路。
【請求項2】
請求項1に記載の電流検出回路と、
前記制御信号の基礎データを生成する制御回路と、
前記制御回路と前記電流検出回路の間を絶縁分離し、前記基礎データに基づく信号を前記電流検出回路に供給する第1のアイソレータと、
前記比較回路と前記制御回路との間を絶縁分離し、前記検出信号を前記制御回路に供給する第2のアイソレータと、
を具備することを特徴とする電流検出システム。
【請求項3】
交流電源が接続される第1の入力端子および第2の入力端子と、
第1の出力端子および第2の出力端子と、
前記第1の入力端子に接続されたドレインと、ソースと、ゲートを有するノーマリオン型の第1のスイッチング素子と、
前記第1のスイッチング素子のソースに接続されたドレインと、前記第2の出力端子に接続されたソースと、ゲートを有するノーマリオフ型の第2のスイッチング素子と、
前記第2のスイッチング素子のソースに接続されたソースと、第1の制御信号に応答して電流値が変化する第1の電流源に接続されたドレインと、電流検出時に前記第2のスイッチング素子のゲートに印加される電圧がゲートに印加されるノーマリオフ型の第3のスイッチング素子と、
前記第2のスイッチング素子のドレイン電圧と前記第3のスイッチング素子のドレイン電圧を比較する第1の比較回路と、
前記第1の出力端子に接続されたドレインと、ソースと、ゲートを有するノーマリオン型の第4のスイッチング素子と、
前記第4のスイッチング素子のソースに接続されたドレインと、前記第1の入力端子に接続されたソースと、ゲートを有するノーマリオフ型の第5のスイッチング素子と、
前記第5のスイッチング素子のソースに接続されたソースと、第2の制御信号に応答して電流値が変化する第2の電流源に接続されたドレインと、電流検出時に前記第5のスイッチング素子のゲートに印加される電圧がゲートに印加されるノーマリオフ型の第6のスイッチング素子と、
前記第5のスイッチング素子のドレイン電圧と前記第6のスイッチング素子のドレイン電圧を比較する第2の比較回路と、
前記第1の比較回路と前記第2の比較回路の出力信号に応答して前記第1乃至第6のスイッチング素子のオン/オフを制御する駆動信号を生成する駆動回路と、
前記第2の入力端子と前記第1の出力端子の間に接続された第1の整流素子と、
前記第2の入力端子と前記第2の出力端子の間に接続された第2の整流素子と、
前記第1の出力端子と前記第2の出力端子の間に接続されるコンデンサと、
を具備することを特徴とする電源回路。
【請求項4】
前記第1の制御信号と前記第2の制御信号の基礎データを生成する制御回路を備え、
前記基礎データは正弦波に基づいて生成されることを特徴とする請求項3に記載の電源回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施形態は、電流検出回路、電流検出システム、および電源回路に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ノーマリオン型のスイッチング素子とノーマリオフ型のスイッチング素子をカスコード接続した半導体装置が開示されている。例えば、ノーマリオン型のスイッチング素子は、GaN(窒化ガリューム)やSiC(炭化ケイ素)を材料とするトランジスタで構成される。GaNやSiCで構成されるノーマリオン型のスイッチング素子は高耐圧で低損失である為、高電圧を出力する電源回路への適用に好適する。一方、ノーマリオン型のスイッチング素子を備える為、例えば、ノーマリオン型のスイッチング素子の漏れ電流に応答して、半導体装置の出力電流が正確に検出できない場合がある。例えば、交流電圧を直流電圧に変換するAC/DCコンバータにおいては入力電圧と出力電流の位相を一致させることで力率が高まる為、出力電流を正確に検出できる電流検出回路を備えた構成が望まれる。ノーマリオン型のスイッチング素子を備える半導体装置の特性を活かしつつ、且つ、出力電流を正確に検出することが出来る信頼性の高い電流検出回路、電流検出システム、及び出力電流を正確に検出することが出来る電流検出回路を備えた電源回路が望まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開第2015/166523号
【文献】特許第5800986号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一つの実施形態は、ノーマリオン型のスイッチング素子とノーマリオフ型のスイッチング素子をカスコード接続した半導体装置の出力電流を正確に検出することが出来る電流検出回路、電流検出システム、および電源回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一つの実施形態によれば、電流検出回路は、ソース、ドレイン、及びゲートを有するノーマリオン型の第1のスイッチング素子と、前記第1のスイッチング素子のソースに接続されたドレインと、基準電位に接続されたソースと、ゲートを有するノーマリオフ型の第2のスイッチング素子と、前記第2のスイッチング素子のソースに接続されたソースと、制御信号に応答して電流値が変化する電流源に接続されたドレインと、電流検出時に前記第2のスイッチング素子のゲートに印加される電圧がゲートに印加されるノーマリオフ型の第3のスイッチング素子と、前記第2のスイッチング素子のドレイン電圧と前記第3のスイッチング素子のドレイン電圧を比較して検出信号を出力する比較回路と、を具備し、前記電流源の電流値は、正の値から負の値まで変化する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、第1の実施形態の電流検出回路を示す図。
図2図2は、第1の実施形態の電流検出回路の動作を説明する為の図。
図3図3は、第2の実施形態の電流検出システムの構成を示す図。
図4図4は、電流源の一つの構成例を示す図。
図5図5は、図4の電流源の構成例を具体的に示す図。
図6図6は、電流源の他の一つの構成例を具体的に示す図。
図7図7は、第3の実施形態の電流検出システムを示す図。
図8図8は、第4の実施形態の電源回路を示す図。
図9図9は、第4の実施形態の電源回路の動作を説明する為の図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかる電流検出回路、電流検出システム、および電源回路を詳細に説明する。なお、これらの実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0008】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の電流検出回路を示す図である。本実施形態は駆動回路10、電流検出回路20を有する。電流検出回路20は、ノーマリオン型のスイッチング素子21を有する。スイッチング素子21は、例えば、GaNを材料とするNチャネル型のMOSトランジスタで構成される。例えば、GaNを材料とするMOSトランジスタは、ドレイン・ソース間の主電流路がGaNで構成される。
【0009】
電流検出回路20は、ノーマリオフ型のスイッチング素子22、23を有する。ノーマリオフ型のスイッチング素子22、23は、例えば、Siを材料とするNチャネル型のMOSトランジスタで構成される。例えば、Siを材料とするMOSトランジスタは、ドレイン・ソース間の主電流路がSiで構成される。
【0010】
スイッチング素子21のドレインは、端子26に接続される。端子26は、例えば、600Vの電圧が印加される電源ライン(図示せず)に負荷(図示せず)を介して接続される。スイッチング素子21のソースは、スイッチング素子22のドレインに接続される。
【0011】
スイッチング素子22のソースは、端子27に接続される。すなわち、スイッチング素子22の主電流路であるドレイン・ソース路は、スイッチング素子21の主電流路であるドレイン・ソース路に直列に接続される。端子27には、例えば、接地電位が供給される。
【0012】
スイッチング素子23のソースは、スイッチング素子22のソースに接続され、ドレインは参照電流IREFを供給する電流源24に接続される。電流源24の参照電流IREFの電流値は、電流制御信号Contによって制御される。電流源24の他端は、電源電圧VDDが印加される。
【0013】
スイッチング素子22と23は、共通の半導体基板(図示せず)に形成される。共通の半導体基板に形成することで、両者の素子特性を合せることが出来る。仮に、製造バラツキが生じたとしても、スイッチング素子22と23の素子特性は同じように変動する。例えば、スイッチング素子22のオン抵抗が増加する様に変動した場合には、スイッチング素子23のオン抵抗も、同様に増加する様に変動する。
【0014】
スイッチング素子22と23の寸法は、ゲート長が同じで、ゲート幅がn:mの寸法比に設定される。寸法比に従い、スイッチング素子22のオン抵抗Ron2とスイッチング素子23のオン抵抗Ron3の比は、式(1)で示される。
Ron2:Ron3=1/n:1/m ・・・ (1)
【0015】
スイッチング素子22と23のドレイン電圧V1、V2は、式(2)、(3)で示される。端子27に印加された接地電位、ゼロ(0)Vを基準にした場合のドレイン電圧V1、V2を示す。以降、同様である。
【0016】
V1=Ron2×Id ・・・ (2)
V2=Ron3×IREF ・・・ (3)
ここで、Idは、スイッチング素子21を流れるドレイン電流Idを示す。スイッチング素子22を流れる電流は、スイッチング素子21に流れる電流に略等しい為、スイッチング素子22を流れる電流は、出力電流Idに略等しい電流となる。以降、スイッチング素子21のドレイン電流Idを、便宜的に出力電流Idとして用いる場合がある。
【0017】
比較回路25の非反転入力端(+)には、スイッチング素子22のドレイン電圧V1が供給され、反転入力端(-)には、スイッチング素子23のドレイン電圧V2が供給される。比較回路25は、スイッチング素子22のドレイン電圧V1がスイッチング素子23のドレイン電圧V2よりも高くなるとHレベルの検出信号を出力端28から出力する。すなわち、式(2)と(3)の関係から、Ron2×Id>Ron3×IREFになった時にHレベルの検出信号を出力する。比較回路25のHレベルの検出信号により、出力電流Idが参照電流IREFに達したことが検出される。
【0018】
例えば、許容される出力電流Idの最大電流IMAXの値と参照電流IREFの値、及び、スイッチング素子22、23の寸法比m:nの設定に従い、出力電流Idが最大電流IMAXを超える過大電流の状態であることを比較回路25の検出信号によって検出することが出来る。また、出力電流Idが最大電流IMAXを超える過大電流の状態になったことを示す比較回路25の検出信号を駆動回路10に供給してスイッチング素子21、22をオフにする構成とすることにより、スイッチング素子21、22を過電流状態から回避させることが出来る。
【0019】
駆動回路10は、スイッチング素子21、22、23のオン/オフを制御する駆動信号を生成して、夫々のゲートに供給する。例えば、駆動回路10は、電流検出時にスイッチング素子23のゲートに印加される電圧に等しい電圧をスイッチング素子22のゲートに印加して、スイッチング素子22をオンさせる。スイッチング素子22と23をオンさせる時の両者のゲート・ソース間電圧を同じにすることで、スイッチング素子22と23のオン抵抗の比をゲート幅の寸法比で設定し、オン抵抗Ron2とRon3の比と電流源24の参照電流IREFの値によって出力電流Idを精度良く正確に検出することが出来る。
【0020】
尚、スイッチング素子21のゲートをスイッチング素子22のソースに接続し、電流検知時にスイッチング素子23のゲートに印加される信号と同じ電圧の駆動信号を駆動回路10によってスイッチング素子22のゲートに供給しても良い。
【0021】
第1の実施形態によれば、電流源24の参照電流IREFの値を電流制御信号Contによって変化させ、スイッチング素子22と23のドレイン電圧V1、V2を比較回路25によって比較する。比較回路25のHレベルの検出信号は、出力電流Idが参照電流IREFに達したことを示す。従って、参照電流IREFの値をターゲットの値とした場合には、比較回路25のHレベルの検出信号は、出力電流Idがそのターゲットの電流値に達したことを示す。
【0022】
検出信号がHレベルになった時の参照電流IREFの値により出力電流Idの値が検出される。従って、参照電流IREFを変化させることで、出力電流Idの値を探知する電流検出回路が提供される。尚、端子26の出力電圧Voutは、スイッチング素子21と22がオン状態の時には、出力電流Idによってスイッチング素子21と22のオン抵抗に生じた電圧降下の和の値となる。従って、参照電流IREFが示す出力電流Idの値は、端子26の出力電圧Voutを示すデータとして用いることが出来る。
【0023】
図2を用いて、第1の実施形態の動作を説明する。図2の横軸は時間、縦軸は参照電流IREFを示す。実線15は、参照電流IREFを示す。参照電流IREFの値を電流制御信号Contによって時間と共に増加させる。タイミングt1において、比較回路25の検出信号がHレベルになった場合には、出力電流Idの値はその時の参照電流IREFの値It1であることが検出される。また、タイミングt2において比較回路25の検出信号がHレベルになった場合には、出力電流Idの値は、その時の参照電流IREFの値It2であることが検出される。
【0024】
(第2の実施形態)
図3は、第2の実施形態の電流検出システムの構成を示す図である。既述した実施形態に対応する構成には同一符号を付し、重複した記載は必要な場合にのみ行う。以降、同様である。本実施形態は、制御回路100、変調器101、復調器103、アイソレータ102、105、106を有する。電流検出回路20は、DAコンバータ104と電流源24を有する。DAコンバータ104と電流源24を別個に示すが、DAコンバータ104と電流源24は協働して一つの電流源を構成する。電流源の具体的な構成例については、後述する。
【0025】
制御回路100は、電流源24の参照電流IREFを制御する為の基礎データを生成して変調器101に供給する。基礎データは、例えば、正弦波に対応する振幅値を示すデジタル信号データである。定数による0次曲線(Y=C)、定数と変数(Y=a×X+b)による1次曲線等の近似曲線により、基礎データを正弦波に近似させることが出来る。近似曲線の次数を上げることで、正弦波に近似した基礎データが得られる。制御回路100は、例えばスイッチング素子21、22、23のオン/オフのスイッチング動作に合わせて、基礎データを離散的に出力する。基礎データを離散的に出力することで、データ量を削減することが出来る。
【0026】
変調器101は、制御回路100からのデジタル信号をマンチェスター符号等で符号化した変調信号を生成する。変調器101の変調信号は、アイソレータ102に供給される。アイソレータ102は、トランス、フォトカプラ、あるいは、容量等を用いて構成される。アイソレータ102は、例えば、5V程度の低電圧でバイアスされる制御回路100を備える低圧側と、例えば、400Vを超える高電圧が印加される高圧側を電気的に絶縁分離する。アイソレータ105、106は、アイソレータ102と同様の構成とすることが出来る。
【0027】
復調器103は、アイソレータ102から供給された変調信号を復調し、電流制御信号Contを生成してDAコンバータ104に供給する。DAコンバータ104は、電流制御信号Contをアナログ信号に変換して電流源24に供給する。電流源24は、DAコンバータ104と協働して電流制御信号Contに応じて変化する参照電流IREFを出力する。
【0028】
比較回路25は、スイッチング素子22のドレイン電圧V1とスイッチング素子23のドレイン電圧V2を比較し、その比較結果に応じてHレベル、又はLレベルの検出信号を出力する。検出信号は、アイソレータ105に供給される。アイソレータ105は、検出信号に応答した信号を制御回路100に供給する。制御回路100は、アイソレータ105からの信号により、出力電流Idが参照電流IREFに達したか否かを検出する。
【0029】
制御回路100は、アイソレータ106を介して、駆動回路10に制御信号を供給する。駆動回路10に供給される制御信号は、例えば、PWM制御信号である。駆動回路10は、PWM制御信号に応答して、スイッチング素子21、22、23に供給する駆動信号のデューティ比を調整する。
【0030】
本実施形態によれば、制御回路100の基礎データに基づいて参照電流IREFを変化させ、出力電流Idによって生じるスイッチング素子22のドレイン電圧V1と参照電流IREFによって生じるスイッチング素子23のドレイン電圧V2を比較する。比較回路25のHレベルの検出信号は、ドレイン電圧V1がドレイン電圧V2に達したことを示す為、出力電流Idが参照電流IREFに達したことが検出される。また、出力電流Idが参照電流IREFに達した時にスイッチング素子21、22をオフにすれば、参照電流IREFを出力電流Idの上限の値とする制御が可能となる。
【0031】
制御回路100側と電流検出回路20側をアイソレータ102、105、106によって結合することによって、低電圧でバイアスされる低圧側と高電圧が印加される高圧側とを絶縁分離することが出来る。また、比較回路25を高圧側に設け、比較回路25の検出信号を、アイソレータ105を介して制御回路100に供給する。すなわち、出力電流Idの電流値を示すデータではなく、参照電流IREFと出力電流Idを比較した結果に基づく1ビットの検出信号を制御回路100に供給する。これにより、制御回路100に供給するデータ量を減らすことが出来る。
【0032】
また、アイソレータ105は、比較回路25の1ビットの検出信号を伝送すれば良い為、伝送速度が比較的に遅いアイソレータで構成することが出来る。制御回路100は、アイソレータ102、105による遅延時間を算入したタイミングで比較回路25の検出信号を判定する。基礎データが制御回路100から出力されるタイミング、基礎データに基づいて変化する参照電流IREFと出力電流Idが比較されるタイミング、及び、比較回路25の検出信号が制御回路100に供給されるタイミングを考慮することにより、出力電流Idを正確に検出することが出来る。
【0033】
図4は、スイッチング素子23に参照電流IREFを供給する電流源の一つの構成例を示す図である。電流源120は、スイッチング素子23のドレインに接続される電流源124と125を有する。電流源124は、DAコンバータ114と協働して、電流制御信号Contによって制御される参照電流IREFpを出力する。電流源125は、DAコンバータ115と協働して、電流制御信号Contによって制御される参照電流IREFnを出力する。電流源124の一端に供給される電源電圧VDDは、スイッチング素子23のソース電圧に対して正の電圧であり、電流源125の一端に供給される電源電圧VSSはスイッチング素子23のソース電圧に対して負の電圧である。
【0034】
電流源125の参照電流IREFnは電流源124の参照電流IREFpに対して負の関係になる為、スイッチング素子23に供給される参照電流IREFは、IREFp-IREFnとなる。従って、電流制御信号Cont、Contによって参照電流IREFp、IREFnを制御することで、スイッチング素子23に供給される参照電流IREFの値を正の値から負の値まで変化させることが出来る。従って、例えば、正弦波に従って変化する参照電流IREFを生成することが出来る。
【0035】
図5は、図4の電流源の一つの具体的な構成例を示す図である。本構成例の電流源は、電流源124と協働するDAコンバータ114を有する。DAコンバータ114は、ダイオード接続されたPMOSトランジスタ300を有する。PMOSトランジスタ300のソースは電源電圧VDDが印加される端子220に接続され、ドレインは電流源124の一端に接続される。電流源124の他端は、電源電圧VSSが印加される端子221に接続される。
【0036】
DAコンバータ114は、端子220とスイッチング素子23のドレインとの間に並列接続されたPMOSトランジスタ301~304を有する。PMOSトランジスタ301~304は、PMOSトランジスタ300に対して2乗の重み付けがされた寸法を有する。具体的には、PMOSトランジスタ301は、PMOSトランジスタ300と同じ寸法を有し、PMOSトランジスタ302、303、304はPMOSトランジスタ300の寸法に対して2、2、2の重み付けに応じた寸法を有する。
【0037】
PMOSトランジスタ301のソース・ゲート間にはスイッチ311が接続され、ゲートとノードND1間には、スイッチ312が接続される。スイッチ311には、インバータ320を介して制御信号P0が供給され、スイッチ312には制御信号P0が供給される。制御信号P0がHレベルの時にスイッチ312は接続状態となり、PMOSトランジスタ301がオンとなる。スイッチ313、315、317には、制御信号P1、P2、P3がインバータ321、322、323を介して供給される。
【0038】
同様に、スイッチ313~318に供給される制御信号P1~P3によってPMOSトランジスタ302~304のオン/オフが制御される。PMOSトランジスタ301~304は、PMOSトランジスタ300に対する重み付けに応じた電流を出力する。制御信号P0~P3によりオンさせるPMOSトランジスタ301~304の組合せを変更することにより参照電流IREFpの値を調整することが出来る。復調器103は、制御信号P0~P3を電流制御信号Contとして出力する。
【0039】
本構成例の電流源は、電流源125と協働するDAコンバータ115を有する。DAコンバータ115は、ダイオード接続されたNMOSトランジスタ400を有する。NMOSトランジスタ400のソースは電源電圧VSSが印加される端子225に接続され、ドレインは電流源125の一端に接続される。電流源125の他端は、電源電圧VDDが印加される端子224に接続される。電流源124と125は、例えば、バンドギャップ回路によって構成され、電流Ioを出力する。
【0040】
DAコンバータ115は、端子225とノードND4との間に並列接続されたNMOSトランジスタ401~404を有する。NMOSトランジスタ401~404は、NMOSトランジスタ400に対して2乗の重み付けがされた寸法を有する。具体的には、NMOSトランジスタ401は、NMOSトランジスタ400と同じ寸法を有し、NMOSトランジスタ402、403、404はNMOSトランジスタ400の寸法に対して2、2、2の重み付けに応じた寸法を有する。
【0041】
NMOSトランジスタ401のソース・ゲート間にはスイッチ411が接続され、ゲートとノードND3間には、スイッチ412が接続される。スイッチ411には、インバータ420を介して制御信号N0が供給され、スイッチ412には制御信号N0が供給される。制御信号N0がHレベルの時にスイッチ412はオンとなり、NMOSトランジスタ401がオンとなる。スイッチ413、415、417には、制御信号N1、N2、N3がインバータ421、422、423を介して供給される。
【0042】
同様に、スイッチ413~418に供給される制御信号N1~N3によってNMOSトランジスタ402~404のオン/オフが制御される。NMOSトランジスタ401~404は、NMOSトランジスタ400に対する重み付けに応じた電流を出力する。制御信号N0~N3によりオンさせるNMOSトランジスタ401~404の組合せを変更することにより参照電流IREFnの値を調整することが出来る。復調器103は、制御信号N0~N3を電流制御信号Contとして出力する。本構成例の電流源は、電流制御信号Cont、Contに応じた電流を供給することができる。
【0043】
図6は、電流源の他の一つの構成例を具体的に示す図である。本実施形態の電流源は、R-2Rラダー抵抗で構成される抵抗ラダー回路500を有する。抵抗ラダー回路500は、抵抗値Rの抵抗511~514と、2倍の抵抗値2Rの抵抗521~523を有する。右端の抵抗514を介して流れる電流Ioに対し、隣の抵抗523を介して流れる電流は2×Ioとなる。同様に、抵抗522を介して流れる電流は4×Io、抵抗521を介して流れる電流は8×Ioとなる。スイッチS0~S3の接続先を制御信号Dに応じて切換え、出力端子501に供給される電流の組合せを変えることで出力端子501から出力される参照電流IREFの値を調整することが出来る。
【0044】
抵抗ラダー回路500の入力端子504の接続先は、切換信号Sによって制御されるスイッチS17によって+VREFが印加された端子502と、-VREFが印加された端子503との間で切換えられる。入力端子504に印加される電圧を+VREFと-VREFとの間で切換えることによって、参照電流IREFを+の値から-の値まで変化させることが出来る。従って、+の電流値から-の電流値まで変化する正弦波に対応した参照電流IREFを供給する電流源を構成することが出来る。制御信号D、及び切換信号Sは、例えば、復調器103から電流制御信号Cont、Contとして供給される。本構成例の電流源は、電流制御信号Cont、Contに応じた電流を供給することができる。
【0045】
(第3の実施形態)
図7は、第3の実施形態の電流検出システムを示す図である。本実施形態は、DAコンバータ601、変調器602、アイソレータ603、復調器604を有する。DAコンバータ601は、制御回路100のデジタル信号をアナログ信号に変換して変調器602に供給する。変調器602は、例えば、AM変調器、FSK変調器で構成する。変調器602の出力信号は、アイソレータ603に供給される。アイソレータ603の出力信号は、復調器604に供給される。復調器604は、変調器602に対応して構成される。例えば、変調器602がAM変調器であれば、AM復調器で構成される。復調器604は、電流制御信号Contを生成して電流源24に供給する。電流源24は、電流制御信号Contに応じて変化する参照電流IREFを生成する。例えば、電流制御信号Contにより電流源24を構成するMOSトランジスタ(図示せず)のゲート電圧を制御して参照電流IREFをアナログ的に変化させる構成とすることが出来る。
【0046】
スイッチング素子22のドレイン電圧V1とスイッチング素子23のドレイン電圧V2を比較する比較回路25の検出信号は、アイソレータ606を介して制御回路100に供給される。制御回路100は、アイソレータ605を介して駆動回路10に制御信号を供給する。
【0047】
本実施形態においては、制御回路100からの基礎データは、DAコンバータ601によってアナログ変換され、アイソレータ603を介して高圧側に供給される。アイソレータ603は、アナログ信号をそのまま高圧側に供給すれば良い為、周波数帯域が比較的に狭い構成とすることが出来る。スイッチング素子22のドレイン電圧V1とスイッチング素子23のドレイン電圧V2を比較する比較回路25は高圧側に設けられ、その検出信号がアイソレータ606を介して制御回路100に供給される。比較回路25の検出信号は、スイッチング素子22のドレイン電圧V1とスイッチング素子23のドレイン電圧V2の比較結果に基づく1ビットのデジタル信号で有る。従って、比較回路25の検出信号を伝送するアイソレータ606は、伝送速度が比較的に遅いアイソレータで構成することが出来る。
【0048】
(第4の実施形態)
図8は、第4の実施形態の電源回路を示す図である。本実施形態は、交流電圧を直流電圧に変換するAC/DCコンバータを構成する。本実施形態は、電流検出回路20-1、20-2、出力端子712と713の間に接続されるコンデンサ704、ダイオード702、703を有する。入力端子710、711の間には交流電源700、昇圧用インダクタ701が接続される。ダイオード702は、入力端子711から出力端子712に向けて順方向に接続され、ダイオード703は、出力端子713から入力端子711に向けて順方向に接続される。
【0049】
電流検出回路20-1は、スイッチング素子22-1のドレイン電圧V1-1とスイッチング素子23-1のドレイン電圧V2-1を比較回路25-1によって比較して、スイッチング素子21-1、22-1を流れる出力電流Id1を検出する。スイッチング素子23-1に参照電流IREF1を供給する電流源24-1は、DAコンバータ104-1に供給される電流制御信号Cont11によって制御される。
【0050】
電流検出回路20-2は、スイッチング素子22-2のドレイン電圧V1-2とスイッチング素子23-2のドレイン電圧V2-2を比較回路25-2によって比較して、スイッチング素子21-2、22-2を流れる出力電流Id2を検出する。スイッチング素子23-2に参照電流IREF2を供給する電流源24-2は、DAコンバータ104-2に供給される電流制御信号Cont12によって制御される。比較回路25-1、25-2の検出信号は、夫々、アイソレータ105-1、105-2を介して制御回路100に供給される。
【0051】
制御回路100は、参照電流IREF1、IREF2を制御する基礎データのデジタル信号を変調器101に供給する。基礎データは、例えば、交流電源700の正弦波に基づいて生成されるデジタル信号である。変調器101は、制御回路100からのデジタル信号をマンチェスター符号等で符号化した変調信号を生成し、アイソレータ102-1、102-2を介して復調器103-1、103-2に供給する。復調器103-1、103-2は、電流制御信号Cont11、Cont12を生成してDAコンバータ104-1、104-2に供給する。電流源24-1、24-2は、DAコンバータ104-1、104-2と協働して参照電流IREF1、IREF2を出力する。
【0052】
電流検出回路20-1のスイッチング素子21-1、22-1、23-1は駆動回路10-1によって駆動され、電流検出回路20-2のスイッチング素子21-2、22-2、23-2は駆動回路10-2によって駆動される。制御回路100は、比較回路25-1、25-2からの検出信号に応答して制御信号を生成して駆動回路10-1、10-2に供給する。
【0053】
駆動回路10-1、10-2は、制御回路100からの制御信号に応答して、電流検出回路20-1のスイッチング素子21-1、22-1と電流検出回路20-2のスイッチング素子21-2、22-2のオン/オフを制御する。インダクタ電流Iは、電流検出回路20-1のスイッチング素子21-1、22-1を流れる出力電流Id1と電流検出回路20-2のスイッチング素子21-2、22-2を流れる出力電流Id2となる。電流検出回路20-1のスイッチング素子21-1、22-1と電流検出回路20-2のスイッチング素子21-2、22-2を交互にオン/オフすることにより、出力端子712を+側、出力端子713を-側とする出力電圧Voutがコンデンサ704にチャージされる。
【0054】
第4の実施形態の動作を、図9を用いて説明する。図9(A)は、入力電圧Vinが正、すなわち、入力端子710側の電圧が入力端子711側の電圧よりも高い場合を示す。横軸は時間を示す。上段はインダクタ電流I、次段は電流検出回路20-1のスイッチング素子21-1、22-1を流れる出力電流Id1、下段は電流検出回路20-2のスイッチング素子21-2、22-2を流れる出力電流Id2を示す。図11(A)の上段の破線720は、制御回路100から供給される正弦波の基礎データによって生成された参照電流IREF1を示す。
【0055】
入力電圧Vinが正の状態では、電流検出回路20-1の電流源24-1の参照電流IREF1が、正弦波に対応した値になる様に電流制御信号Cont11が生成される。スイッチング素子21-1、22-1を流れる出力電流Id1が参照電流IREF1に達したタイミングt11、t13、t15、t17でスイッチング素子21-1、22-1をオフにし、電流検出回路20-2のスイッチング素子21-2、22-2をオンにする。
【0056】
入力電圧Vinが正の状態では、電流源24-2の参照電流IREF2は、電流制御信号Cont12によってゼロに設定される。電流検出回路20-2のスイッチング素子21-2、22-2を流れる出力電流Id2がゼロになるタイミングt12、t14、t16、t18で、電流検出回路20-2のスイッチング素子21-2、22-2をオフにし、電流検出回路20-1のスイッチング素子21-1、22-1をオンにする。
【0057】
電流検出回路20-1のスイッチング素子21-1、22-1を流れる出力電流Id1が参照電流IREF1に達したタイミングt11、t13、t15、t17で電流検出回路20-1、20-2のスイッチング素子21-1、22-1、21-2、22-2のオン/オフを制御することにより、出力電流Id1の上限の値、従って、インダクタ電流Iを制御回路100が供給する正弦波に基づく基礎データによって制御することが出来る。すなわち、インダクタ電流Iの包絡線を交流電源700の正弦波に一致させることが出来る。
【0058】
図9(B)は、入力電圧Vinが負、すなわち、入力端子711側の電圧が入力端子710側の電圧よりも高い場合を示す。入力電圧Vinが反転する為、インダクタ電流Iの向きは反転するが、便宜的に、上側を正にして示す。図9(B)の上段の破線721は、制御回路100から供給される正弦波の基礎データによって電流源24-2が出力する参照電流IREF2を示す。横軸は時間を示す。図9(B)の上段はインダクタ電流I、次段は電流検出回路20-1のスイッチング素子21-1、22-1を流れる出力電流Id1、下段は電流検出回路20-2のスイッチング素子21-2、22-2を流れる出力電流Id2を示す。
【0059】
入力電圧Vinが負の状態では、電流検出回路20-2の電流源24-2の参照電流IREF2が、正弦波に対応した値になる様に電流制御信号Cont12が生成される。スイッチング素子21-2、22-2を流れる出力電流Id2が参照電流IREF2に達したタイミングt21、t23、t25、t27で電流検出回路20-2のスイッチング素子21-2、22-2をオフにし、電流検出回路20-1のスイッチング素子21-1、22-1をオンにする。
【0060】
入力電圧Vinが負の状態では、電流源24-1の参照電流IREF1は、電流制御信号Cont11によってゼロに設定される。電流検出回路20-1のスイッチング素子21-1、22-1を流れる出力電流Id1がゼロになるタイミングt22、t24、t26、t28で、電流検出回路20-1のスイッチング素子21-1、22-1をオフにし、電流検出回路20-2のスイッチング素子21-2、22-2をオンにする。
【0061】
電流検出回路20-2のスイッチング素子21-2、22-2を流れる出力電流Id2が参照電流IREF2に達したタイミングt21、t23、t25、t27で電流検出回路20-1のスイッチング素子21-1、22-1と電流検出回路20-2のスイッチング素子21-2、22-2のオン/オフを制御することにより、出力電流Id2の下限の値、従って、インダクタ電流Iを制御回路100が供給する正弦波に基づく基礎データによって制御することが出来る。すなわち、インダクタ電流Iの包絡線を交流電源700の正弦波に一致させることが出来る。
【0062】
本実施形態によれば、インダクタ電流Iは制御回路100が出力する交流電源700の正弦波に基づく基礎データに応じて生成される参照電流IREF1、IREF2によって制御される。これによって、インダクタ電流Iの包絡線を交流電源700の正弦波に一致させることが出来る。すなわち、入力電圧Vinの位相と出力電流の位相を一致させて電源回路の力率を高めることが出来る。また、電流検出回路20-1、20-2により出力電流Id1、Id2を検出することによりインダクタ電流Iを検出することが出来る為、インダクタ電流Iを検出する為の回路を別途設ける必要がない。更に、制御回路100が設けられる低圧側と入力電圧Vinが印加される高圧側との間にアイソレータ102-1、102-2、105-1、105-2、106-1、106-2を設けることにより、低圧側と高圧側を電気的に絶縁分離して結合することが出来る。比較回路25-1、25-2の検出信号は、スイッチング素子21-1、22-1、21-2、22-2のスイッチングサイクル毎に出力されるドレイン電圧V1-1とドレイン電圧V2-1、及びドレイン電圧V1-2とドレイン電圧V2-2の比較結果を示す1ビットの信号で有る為、アイソレータ105-1、105-2は、伝送速度が比較的に遅いアイソレータで構成することが出来る。
【0063】
ノーマリオン型のスイッチング素子は、JFET(Junction Field Effect Transistor)で構成してもよい。
【0064】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0065】
10 駆動回路、20、20-1、20-2 電流検出回路、21~23 スイッチング素子、24 電流源、25 比較回路、100 制御回路、700 交流電源、701 昇圧用インダクタ、702、703 ダイオード、704 コンデンサ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9