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特許7434201エネルギーの一部を提供するための輸送装置への無線通知
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-09
(45)【発行日】2024-02-20
(54)【発明の名称】エネルギーの一部を提供するための輸送装置への無線通知
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/13 20060101AFI20240213BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240213BHJP
【FI】
G08G1/13
G06Q50/10
【請求項の数】 13
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021042261
(22)【出願日】2021-03-16
(65)【公開番号】P2021168121
(43)【公開日】2021-10-21
【審査請求日】2021-07-14
(31)【優先権主張番号】16/821,905
(32)【優先日】2020-03-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519092129
【氏名又は名称】トヨタ モーター ノース アメリカ,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133835
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 努
(72)【発明者】
【氏名】ノーマン ルー
【審査官】武内 俊之
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2013/061410(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/13
G06Q 50/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電ステーションが、識別された輸送装置のグループの少なくとも1つの輸送装置に、前記少なくとも1つの輸送装置が前記充電ステーションに接続される前に、前記少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの必要量を通知することを有し、
前記グループは、前記グループのそれぞれの輸送装置の前記充電ステーションまでの距離、前記グループのそれぞれの輸送装置の速度、前記グループのそれぞれの輸送装置の走行方向、前記グループのそれぞれに格納されているエネルギーの量、前記グループのそれぞれが前記充電ステーションに到着するときの、前記グループのそれぞれに格納されているエネルギーの推定量、および、前記グループのそれぞれが前記充電ステーションに到着して充電ステーションにエネルギーを提供するときの、前記グループのそれぞれに格納されているエネルギーの推定量に基づいて識別される、
方法。
【請求項2】
前記充電ステーションが前記少なくとも1つの輸送装置に前記エネルギーの必要量を通知することと、
前記少なくとも1つの輸送装置が前記エネルギーの必要量を前記充電ステーションに提供できる、ということを確認することと、
の少なくとも1つが起こると、前記充電ステーションの位置を前記少なくとも1つの輸送装置に提供することを有している、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記充電ステーションが、前記識別された輸送装置のグループの少なくとも1つの他の輸送装置に、前記少なくとも1つの輸送装置が前記充電ステーションに接続される前に、前記少なくとも1つの他の輸送装置に格納されている前記エネルギーの必要量を通知することを有している、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記充電ステーションが、前記少なくとも1つの輸送装置に、前記少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの量と、前記少なくとも1つの輸送装置が前記充電ステーションに到着するための時間に基づいて、前記少なくとも1つの輸送装置に格納されている前記エネルギーの必要量を通知することを有している、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記充電ステーションが、前記少なくとも1つの輸送装置に、前記少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの量を問い合わせることと、
前記少なくとも1つの輸送装置が、前記充電ステーションに、前記少なくとも1つの輸送装置に格納されている前記エネルギーの量を提供することと、
の少なくとも1つを実行することを有している、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記充電ステーションが、前記識別された輸送装置のグループの前記少なくとも1つの輸送装置に、前記識別された輸送装置のグループの一部ではない、エネルギーが枯渇した輸送装置による前記エネルギーの必要量と、前記エネルギーが枯渇した輸送装置の位置を通知することを有している、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
識別された輸送装置のグループの少なくとも1つの輸送装置に、前記少なくとも1つの輸送装置が充電ステーションに接続される前に、前記少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの必要量を通知するように構成されている前記充電ステーションを具備し、
前記グループは、前記グループのそれぞれの輸送装置の前記充電ステーションまでの距離、前記グループのそれぞれの輸送装置の速度、前記グループのそれぞれの輸送装置の走行方向、前記グループのそれぞれに格納されているエネルギーの量、前記グループのそれぞれが前記充電ステーションに到着するときの、前記グループのそれぞれに格納されているエネルギーの推定量、および、前記グループのそれぞれが前記充電ステーションに到着して充電ステーションにエネルギーを提供するときの、前記グループのそれぞれに格納されているエネルギーの推定量に基づいて識別される、
システム。
【請求項8】
前記充電ステーションが前記少なくとも1つの輸送装置に前記エネルギーの必要量を通知することと、
前記少なくとも1つの輸送装置が前記エネルギーの必要量は前記充電ステーションに提供できる、ということを確認することと、
の少なくとも1つが起こると、前記充電ステーションの位置が前記少なくとも1つの輸送装置に提供される、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記充電ステーションは、前記識別された輸送装置のグループの少なくとも1つの他の輸送装置に、前記少なくとも1つの輸送装置が前記充電ステーションに接続される前に、前記少なくとも1つの他の輸送装置に格納されている前記エネルギーの必要量を通知するように構成されている、請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
前記充電ステーションは、前記少なくとも1つの輸送装置に、前記少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの量と、前記少なくとも1つの輸送装置が前記充電ステーションに到着するための時間に基づいて、前記少なくとも1つの輸送装置に格納されている前記エネルギーの必要量を通知するように構成されている、請求項7に記載のシステム。
【請求項11】
前記充電ステーションは、
前記充電ステーションを介して、前記少なくとも1つの輸送装置に、前記少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの量を問い合わせることと、
前記少なくとも1つの輸送装置を介して前記充電ステーションに、前記少なくとも1つの輸送装置に格納されている前記エネルギーの量を提供することと、
の少なくとも1つを実行するように構成されている、請求項7に記載のシステム。
【請求項12】
前記充電ステーションは、前記識別された輸送装置のグループの前記少なくとも1つの輸送装置に、エネルギーが枯渇した輸送装置による前記エネルギーの必要量と、前記エネルギーが枯渇した輸送装置の位置を通知するように構成されている、請求項7に記載のシステム。
【請求項13】
命令を備えている非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、プロセッサにより読み込まれると、前記プロセッサに、
充電ステーションを介して、識別された輸送装置のグループの少なくとも1つの輸送装置に、前記少なくとも1つの輸送装置が前記充電ステーションに接続される前に、前記少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの必要量を通知することを実行させる、非一時的コンピュータ可読媒体であって、
前記グループは、前記グループのそれぞれの輸送装置の前記充電ステーションまでの距離、前記グループのそれぞれの輸送装置の速度、前記グループのそれぞれの輸送装置の走行方向、前記グループのそれぞれに格納されているエネルギーの量、前記グループのそれぞれが前記充電ステーションに到着するときの、前記グループのそれぞれに格納されているエネルギーの推定量、および、前記グループのそれぞれが前記充電ステーションに到着して充電ステーションにエネルギーを提供するときの、前記グループのそれぞれに格納されているエネルギーの推定量に基づいて識別される、
非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願へのクロスリファレンス
「輸送装置からの、距離に基づくエネルギー伝送」というタイトルの代理人案件番号IP-A-4220、「エネルギーを抽出および堆積するためのモバイル輸送装置」というタイトルの代理人案件番号IP-A-4281、「アイドル状態の輸送装置に対するエネルギー伝送命令の実行」という代理人案件番号IP-A-4282、および「輸送装置に基づくエネルギー割り当て」というタイトルの代理人案件番号IP-A-4458と同日に出願された同一出願人による米国特許出願に対するクロスリファレンスがなされ、それぞれは、ここにすべての目的のために参考文献として組み込まれる。
【0002】
本出願は、全体的には電気車両電力伝送に関し、より特別には、エネルギーの一部を提供するために輸送装置(transport)に無線で通知することに関する。
【背景技術】
【0003】
現在充電ステーションは、電源プロバイダから電力を電気輸送装置に提供している。充電ステーションはほとんどインテリジェンスを有しておらず、輸送装置と有線接続を通して、電力の輸送装置のバッテリへの出力に厳密に関連している情報を通信で送る。
【0004】
そのため、求められているのは、輸送装置と無線で通信し、輸送装置から充電ステーションへ電力を出力して戻すことに関する無線通信機としての追加的役割および/または異なる役割を実行する充電ステーションである。
【発明の概要】
【0005】
1つの例としての実施形態は、充電ステーションを介して、識別された輸送装置のグループの少なくとも1つの輸送装置に、少なくとも1つの輸送装置が充電ステーションに接続される前に、少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの必要量を無線で通知することの1つ以上を含んでいる方法を提供する。
【0006】
他の例としての実施形態は、識別された輸送装置のグループの少なくとも1つの輸送装置に、少なくとも1つの輸送装置が充電ステーションに接続される前に、少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの必要量を無線で通知することの1つ以上を実行するように構成されている充電ステーションを備えているシステムを提供する。
【0007】
更なる例としての実施形態は、プロセッサにより読み取られると、プロセッサに、充電ステーションを介して、識別された輸送装置のグループの少なくとも1つの輸送装置に、少なくとも1つの輸送装置が充電ステーションに接続される前に、少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの必要量を無線で通知することの1つ以上を実行させる命令を備えている非一時的コンピュータ可読媒体を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1A】例としての実施形態に係る、第1の例としての電力リターン通知システムの概観を示している。
図1B】例としての実施形態に係る、第2の例としての電力リターン通知システムの概観を示している。
図1C】例としての実施形態に係る、伝送前の、例としての車両間電力伝送通知を示している。
図1D】例としての実施形態に係る、伝送の間の、例としての車両間電力伝送通知を示している。
図2A】例としての実施形態に係る、輸送装置ネットワーク図を例示している。
図2B】例としての実施形態に係る、他の輸送装置ネットワーク図を例示している。
図2C】例としての実施形態に係る、更に他の輸送装置ネットワーク図を例示している。
図3A】例としての実施形態に係る、第1フロー図を例示している。
図4】例としての実施形態に係る、機械学習輸送装置ネットワーク図を例示している。
図5A】例としての実施形態に係る、車両と関連付けられているデータベーストランザクション(transactions)を管理するための例としての車両構成を示している。
図5B】例としての実施形態に係る、種々の車両の間で実行されるデータベーストランザクションを管理するための他の例としての車両構成を示している。
図6A】例としての実施形態に係る、ブロックチェーンアーキテクチャ構成を例示している。
図6B】例としての実施形態に係る、他のブロックチェーン構成を例示している。
図6C】例としての実施形態に係る、ブロックチェーントランザクションデータを格納するためのブロックチェーン構成を例示している。
図6D】例としての実施形態に係る、例としてのデータブロックを示している。
図7】例としての実施形態の1つ以上をサポートする例としてのシステムを示している。
【発明を実施するための形態】
【0009】
ここにおいて、図に概略的に記述および例示されている該構成要素は、広く多様な異なる構成において配置および設計できるということは容易に理解されるであろう。そのため、付随する図面において表わされているような方法、装置、非一時的コンピュータ可読媒体、およびシステムの少なくとも1つの実施形態の下記の詳細な記述は、特許請求されているような本出願の範囲を制限することは意図されておらず、単に選択された実施形態を代表しているだけである。
【0010】
この明細書を通して記述されているような該特徴、構造、または特性は、1つ以上の実施形態において任意の適切な方法で組み合わせることができる。例えば、「例としての実施形態」、「幾つかの実施形態」、または類似の用語のフレーズの使用は、少なくともこの明細書を通しては、実施形態との関連において記述されている特別な特徴、構造、または特性は、少なくとも1つの実施形態に含むことができるという事実に言及している。そのため、「例としての実施形態」、「幾つかの実施形態においては」、「他の実施形態においては」、または他の類似の用語のフレーズの出現は、この明細書を通して、必ずしもすべてが実施形態の同じグループに言及しているわけではなく、記述されている特徴、構造、または特性は、1つ以上の実施形態において任意の適切な方法で組み合わせることができる。図においては、要素間の如何なる接続も、示されている接続が1方向または双方向矢印であっても、1方向および/または双方向通信を許容できる。現在のソリューションにおいては、輸送装置は、車両、自動車、トラック、オートバイ、スクータ、自転車、ボート、レクレーション用自動車、飛行機、および、人間および/または品物を1つの場所から他の場所に輸送するために使用できる任意の対象物の1つ以上を含むことができる。
【0011】
加えて、「メッセージ」という用語が、実施形態の記述において使用されることもあるが、本出願は、パケット、フレーム、データグラムなどのような多くのタイプのネットワークデータに適用できる。「メッセージ」という用語はまた、パケット、フレーム、データブラム、およびそれらの任意の等価物も含んでいる。更に、あるタイプのメッセージおよび信号伝送が、例としての実施形態において記述されることもあるが、それらはあるタイプのメッセージに制限されず、本出願は、あるタイプの信号伝送に制限されない。
【0012】
例としての実施形態は、方法、システム、構成要素、非一時的コンピュータ可読媒体、装置、および/またはネットワークを提供し、それらは、輸送装置(ここにおいては、車両とも称される)、データ収集システム、データ監視システム、検証システム、認証システム、および車両データ配布システムの少なくとも1つを提供する。無線データネットワーク通信および/または有線通信メッセージなどのような、通信更新メッセージの形状で受信される車両ステータス状況データは、車両/輸送装置ステータス状況を識別し、輸送装置の状況の変化についてのフィードバックを提供するために受信および処理することができる。1つの例においては、ユーザプロファイルを、現在の車両事象、サービスステーションにおけるサービス停止位置を認可するために、および、後続する車両レンタルサービスを認可するために、特別な輸送装置/車両に適用できる。
【0013】
通信インフラ内では、分散型データベースは、分散型格納システムであり、互いに通信する多数のノード(nodes)を含んでいる。ブロックチェーンは、分散型データベースの例であり、信頼できない当事者間の記録を維持できる、追加専用不変データ構造(つまり、分散型台帳)を含んでいる。信頼できない当事者とは、ここにおいては、ピア(peers)、ノード、またはピアノードと称される。各ピアは、データベース記録のコピーを維持しており、単一のピアでは、分散型ピアの間でコンセンサスが取れない限り、データベース記録を修正できない。例えば、ピアは、ブロックチェーン格納エントリを検証し、格納エントリをブロックにグループ化し、そして、ブロックを介してハッシュチェーンを構築するためにコンセンサスプロトコルを実行できる。このプロセスは、一貫性のために、必要に応じて格納エントリを順序付けすることにより台帳を形成する。公共の、または許可のないブロックチェーンにおいては、特定のIDなしで誰でも参加できる。公共ブロックチェーンは、暗号通貨を含むことができ、プルーフオブワーク(PoW:Proof of Work)などのような種々のプロトコルに基づいてコンセンサスを使用できる。一方、許可されたブロックチェーンデータベースは、共通の目標を共有しているが、資金、品物、情報などの交換を行う事業体などのように、互いに完全には信頼しない、または信頼できないエンティティのグループの間の相互作用を保証できるシステムを提供する。該出願は、許可された、および/または許可なしのブロックチェーン設定において機能できる。
【0014】
スマートコントラクトは、信頼のおける分散型アプリケーションであり、共有型または分散型元帳(つまり、ブロックチェーンの形状であることができる)データベースの改ざんを防止する特性、および、エンドースメント(endorsement)またはエンドースメントポリシーと称されるメンバーノード間の基盤となる合意を活用する。一般的には、ブロックチェーンエントリは、ブロックチェーンにコミットされる前に「エンドース」され、一方、エンドースされないエントリは無視される。典型的なエンドースメントポリシーは、スマートコントラクト実行可能コードが、エンドースメントのために必要なピアノードのセットの形状のエントリに対するエンドーサを特定することを可能にする。クライアントがエントリをエンドースメントポリシーにおいて特定されるピアに送ると、エントリは、エントリを検証するために実行される。検証の後、エントリは、順序付けフェーズに入り、そこにおいて、コンセンサスプロトコルが、ブロックにグループ化されたエンドースされたエントリの順序付けられたシーケンスを生成するために使用される。
【0015】
ノードは、ブロックチェーンシステムの通信エンティティである。「ノード」は、異なるタイプの多数のノードが、同じ物理サーバ上で起動できるという意味で論理機能を実行できる。ノードは信頼ドメインにおいてグループ化され、それらを種々の方法で制御する論理エンティティと関連付けられる。ノードは、エントリ呼出しをエンドーサ(例えば、ピア)に提出し、エントリ提案を順序付けサービス(例えば、順序付けノード)にブロードキャスト(broadcast)するクライアントまたは提出クライアントノードなどのような異なるタイプを含むことができる。ノードの他のタイプは、クライアントが提出したエントリを受信でき、エントリをコミットし、ブロックチェーンエントリの台帳の状態およびコピーを維持できるピアノードである。必要条件ではないが、ピアはエンドーサの役割を有することもできる。順序付けサービスノードまたはオーダラ(orderer)は、すべてのノードに対して通信サービスを起動するノードであり、エントリをコミットし、ブロックチェーンのワールド状態を修正するときに、システムにおけるピアノードのそれぞれへのブロードキャストなどのような出力保証を実現するノードであり、通常は、制御およびセットアップ情報を含んでいる初期ブロックチェーンエントリに対する別名である。
【0016】
台帳は、ブロックチェーンのすべての状態遷移の、順番に並べられた、改ざん耐性を有している記録である。状態遷移は、参加している当事者(例えば、クライアントノード、順序付けノード、エンドーサノード、ピアノードなど)から提出された、スマートコントラクト実行可能コード呼出し(つまり、エントリ)に起因することができる。エントリは、アセット(asset)キーと値のペアのセットが、作成、更新、削除などのような1つ以上のオペランドとして台帳にコミットされるという結果になり得る。台帳は、ブロックに不変の、順番に並べられた記録を格納するために使用されるブロックチェーン(チェーンとも称される)を含んでいる。台帳はまた、ブロックチェーンの現在の状態を維持している状態データベースも含んでいる。典型的には、1つのチャネルあたり1つの台帳がある。各ピアノードは、それらがメンバーである各チャネルに対する台帳のコピーを維持している。
【0017】
チェーンは、ハッシュによりリンクされているブロックとして構造化されているエントリログであり、各ブロックは、Nエントリのシーケンスを含んでおり、ここにおいてNは、1以上である。ブロックヘッダは、以前のブロックヘッダのハッシュと共に、ブロックエントリのハッシュを含んでいる。このようにして、台帳上のすべてのエントリを順番に並べることができ、暗号的に一緒にリンクすることができる。従って、ハッシュリンクを破壊しないで台帳データを改ざんすることは不可能である。最も新しく追加されたブロックチェーンブロックのハッシュは、それ以前に来たチェーン上のすべてのエントリを表わしており、すべてのピアノードが一貫性を有し、信頼される状態であることを保証することが可能になる。チェーンは、ピアノードファイルシステム(つまり、局所的な、付加された格納装置、クラウドなど)に格納でき、ブロックチェーン作業負荷の追加専用の性質を効率的にサポートできる。
【0018】
不変台帳の現在の状態は、チェーンエントリログに含まれているすべてのキーに対する最新の値を表わしている。現在の状態が、チャネルには知られている最新のキー値を表わしているので、それはワールド状態と称されることもある。スマートコントラクト実行可能コード呼出しは、台帳の現在の状態データに対してエントリを実行する。これらのスマートコントラクト実行可能コード相互作用を効率的にするために、キーの最新の値を状態データベースに格納できる。状態データベースは、単にチェーンのエントリログへのインデックスが付けられたビューであることができるので、従って、それは、任意のときにチェーンから再生成できる。状態データベースは、ピアノードの起動時に、そしてエントリが受け入れられる前に自動的に回復できる(または、必要であれば生成できる)。
【0019】
ブロックチェーンは、中央格納装置ではなく、分散され、不変および安全な格納装置であるという点において従来のデータベースとは異なっており、ノードは格納装置における記録に対する変更を共有しなければならない。ブロックチェーンに固有であり、ブロックチェーンを実現することを支援する幾つかの特質には、下記に制限されないが、不変台帳、スマートコントラクト、安全性、プライバシー、分散化、コンセンサス、エンドースメント、アクセス可能性などがある。
【0020】
例としての実施形態は、特別な車両、および/または、車両に適用されるユーザプロファイルと関連付けられている要求するユーザに、車両サービスを提供するための方法を提供する。例えば、ユーザは、車両の所有者であってよく、または他の当事者が所有する車両の操縦者であってよい。車両は、ある間隔でサービスを要求でき、サービス需要は、サービスが受け入れられことを認可する前に、認可を要求することができる。また、サービスセンタは、車両の現在のルートプランおよびサービス必要条件の相対的レベル(例えば、即時、厳しい、中間、重要でないなど)に基づいて、近くの領域の車両にサービスを提供できる。車両の需要は、車両における中央コントローラコンピュータ装置に感知したデータを報告する1つ以上のセンサを介して監視でき、そしてそのデータは、調査および行動のために管理サーバに送られる。
【0021】
センサは、輸送装置の内部、輸送装置の外部、輸送装置から離れて固定されている物体の上、および輸送装置に近接している他の輸送装置上の1つ以上に位置させることができる。センサはまた、輸送装置の速度、輸送装置の制動、輸送装置の加速、燃料レベル、サービス需要、輸送装置のギヤシフト、輸送装置の操縦などと関連付けることもできる。センサの概念は、モバイル装置などのような装置であってもよい。また、センサ情報は、車両は安全に動作しているかどうか、および、乗車人であるユーザは、車両アクセス期間などの間のような、如何なる予期せぬ車両状況にも関心を払っていたかを識別するために使用できる。車両の動作の前、その間、および/または、その後に収集された車両情報は、共有型/分散型台帳上のトランザクションにおいて識別および格納でき、それは生成でき、許可認証団体により決定されるように、そのため、ブロックチェーンメンバーシップグループを介してのような「分散化された」方法で不変台帳にコミットできる。各関心を有する当事者(つまり、会社、代理店など)は、プライベート情報の開示を制限したいと所望する可能性があり、そのため、ブロックチェーンおよびその不変性は、各特別なユーザ車両プロファイルに対する開示を制限でき、それに対する許可を管理できる。スマートコントラクトは、補償を提供し、ユーザプロファイルのスコア/格付け/評価を定量化し、車両事象許可を適用し、サービスがいつ必要かを決定し、衝突および/または劣化事象を識別し、安全に関する事象を識別し、事象への当事者を識別し、そのような車両事象データへのアクセスを求める登録されているエンティティに配布を提供するために使用できる。また、結果は識別でき、必要な情報は、ブロックチェーンと関連付けられている「コンセンサス」アプローチに基づいて、登録されている会社、および/または、個人の間で共有できる。そのようなアプローチは、従来の中央集中型データベースでは実現できなかった。
【0022】
現在のソリューションの実施形態においては、充電ステーションは、輸送装置との無線通信機としての追加的役割および/または異なる役割を果たす。開示される充電ステーションは、通信状態にあるシステムの電力需要(または、充電ステーション自身の需要)を通信で送り、局所電気グリッドまたは現場への出力のために輸送装置からエネルギーを受信し、種々の電気輸送装置の位置、走行方向およびステータスを把握している。
【0023】
現在のソリューションの他の実施形態は、輸送装置と充電ステーションの結合に先立って、エネルギーの量の一部を提供するために輸送装置に無線で通知し、充電ステーションと輸送装置との間にインテリジェンスを提供し、充電ステーションのプロセッサが、輸送装置上のバッテリにおけるエネルギー格納量に関して輸送装置と無線通信することを可能にする。充電ステーションのプロセッサ、および/または、トランシーバ、送信機、受信機、センサなどのような他の装置は、現在のバッテリ充電を決定し、充電の一部を充電ステーションに提供するために、輸送装置の1つ以上のプロセッサ、および/または、トランシーバ、送信機、受信機、センサなどのような他の装置と通信するように構成されている。1つの例においては、輸送装置と充電ステーションの結合は、直接的な電気接続、誘導結合などによることができる。
【0024】
現在のソリューションの実施形態においては、充電ステーションは、車両エネルギー管理者および双方向エネルギー移行/伝送装置として働き、エネルギー需要は、電気グリッドからエンドポイントへ、およびエンドポイントから電気グリッドへの両者により満たされる。エンドポイントは、車両、住居、他の充電ステーションなどであってよい。このエネルギーの流れの双方向性は、それを取り囲んでいる輸送装置にインテリジェンスを拡張した現在のソリューションにより実行される。充電ステーションの拡張されたインテリジェンスは、輸送装置から無線通信を介して受信される輸送装置の充電の現在の状態、その位置、走行の方向、エンドポイント、他の停止位置、その現在の使用率などのような、輸送装置ステータス情報を含むことができる。充電ステーションは、輸送装置がそのルートの走行を完了するために要求する可能性のあるエネルギーの追加量を決定でき、この情報もまた、輸送装置により充電ステーションに、輸送装置ステータス情報として無線通信で送ることができる。充電ステーションは、輸送装置との以前の相互作用からの以前の輸送装置ステータス情報を追加的に格納でき、これらの以前の相互作用に基づいて、その輸送装置に対する履歴走行パターンを形成できる。
【0025】
充電ステーションは、移行走行の方向、充電の状態、充電ステーションまでの移行時間などに関連する情報を提供するために相互に通信できる。この現在のソリューションにおいては、充電ステーションは、1つの実施形態においては、移行車両と共に互いに通信でき、それらのエネルギー需要および余剰エネルギー格納容量の追尾を保つことができる。この情報は、車両の現在のエネルギー格納および充電ステーションまでの時間に基づいて、特定の車両を選択するために使用される。他の実施形態においては、充電ステーションにおいて車両が放電することにより消費される推定時間もまた決定でき、追加電力を電気グリッド(図1A、142)に提供するための、車両の充電ステーションへの入場およびそこからの退出を管理すると共に、特定車両を選択するために使用できる。充電ステーションにおいて車両が放電することにより消費される推定時間は、輸送装置の充電の状態、輸送装置のタイプ、エネルギー格納装置のタイプ、電流接続のタイプなどに基づくことができる。充電ステーション間の通信は、無線、有線、インターネットに基づく通信などの1つであってよい。
【0026】
1つの例としての実施形態においては、充電ステーションは輸送装置に、充電ステーションが把握している輸送装置のグループであって、充電ステーションに向かって走行しており、輸送装置が有しているエネルギーの必要量を提供するための余剰エネルギーを有しており、充電ステーションにエネルギーを分け与えることができる輸送装置のグループを通知する。
【0027】
1つの実施形態においては、充電ステーションは、その近傍における電気輸送装置のグループと無線通信でき、それらを把握でき、それらの走行の方向、およびそれらの個々の移行輸送装置バッテリの充電状態を把握することができる。1つの実施形態においては、輸送装置格納ユニットは、コンデンサ、スーパーコンデンサなどから構成できる。1つの実施形態においては、充電ステーションと無線通信状態にある輸送装置は、その現在の状態、位置、走行計画、負荷、1マイル当たりのエネルギー使用量などの1つ以上を含んでいる、車両に関するステータス情報を充電ステーションに送る。充電ステーションは、充電ステーションと通信状態にある輸送装置のステータスマトリックスを形成するために、ステータス情報を収集する。このステータスマトリックスは、充電ステーションに向けて走行している輸送装置のグループについての充電ステーションによりなされる決定の根拠として使用できる。ステータスマトリックスは、エネルギーの幾らかを充電ステーションに伝送する潜在的候補を選択するために利用できる。ステータスマトリックスは、充電ステーションにおいて、または、充電ステーションに通信可能に結合されているクラウドまたはサーバにおいて格納できる。輸送装置と関連付けられているステータス情報は、輸送装置、または、輸送装置に通信可能に結合されているクラウドまたはサーバにおいて局所的に格納できる。
【0028】
1つの実施形態においては、ステータスマトリックスは充電ステーションにより維持される。この実施形態においては、ステータスマトリックスは、充電ステーションに接近している輸送装置に対する情報のマトリックスである。他の実施形態においては、ステータスマトリックスは、輸送装置が充電ステーションの無線通信範囲内にいる間、または、輸送装置が充電ステーションのある距離内にいる間維持される。充電ステーションと通信状態にある輸送装置の情報のこのマトリックスは、エネルギー伝送に関する決定のために利用でき、輸送装置に対する情報のマトリックスの履歴は、後続の履歴解析のために保管できる。ステータスマトリックスにより維持される情報は、充電の状態、走行方向、エンドポイント、現在の位置、その位置における道路上の障害物、走行計画、負荷、初期地点、エンドポイント、走行の瞬間速度、走行の平均速度、最高速度、加速率、距離当たり(マイル、キロメートルなどのような)の現在のエネルギー使用率、提供できる充電の量、充電ステーションにおいて消費する時間の量、現在および/または将来の道路状況、現在および/または将来の天候状況、充電ステーションまでの推定距離、次のエンドポイントまでの推定距離などの1つ以上を含むことができる。この情報は、充電ステーションと無線通信状態にある輸送装置の1つ以上に対する、充電ステーションによる決定を行うために利用できる(ステータスマトリックスおよび/または充電ステーションについての情報を格納でき、または、充電ステーションによりアクセス可能な1つ以上のプロセッサ、センサ、および/またはメモリを介して)。ステータスマトリックスはまた、履歴走行パターンも含むことができ、以前の相互作用からの以前に格納された輸送装置ステータスレポート、輸送装置が特別な日にエンドポイントに、および/または、道路に沿う停止位置に直接走行する確率に基づくことができる。
【0029】
ステータスマトリックスが最小数の構成要素を有している1つの例としての実施形態においては、マトリックスは、それと通信状態にある各輸送装置に対する識別子、充電ステーションに対してのそれらの位置、輸送装置は充電ステーションに向けて走行しているかどうか、輸送装置の充電の状態、および、輸送装置の1つ以上のエンドポイントを含むことができる。マトリックスにおけるその情報により、充電ステーションからエンドポイントへ走行するために必要なエネルギーを考慮した後に、充電ステーションに向けて走行している車両の何れが最も多くの余剰エネルギーを有しているかについての決定ができる。最大の余剰エネルギーを有している輸送装置を、その余剰エネルギーの一部を充電ステーションに伝送して戻し、充電ステーションから、随意的に電気グリッドまたは現場に伝送するために選択できる。前述したように、他のデータを収集でき、エネルギーを提供するための輸送装置の異なる選択方法を利用できる。
【0030】
充電ステーションは、最大のエネルギー備蓄、推定されるエネルギー使用量に対するエネルギー備蓄の最大比を有するそれらの輸送装置、それらのエンドポイントに最も近い輸送装置、充電ステーションに接近しており、それらのエンドポイントに近い輸送装置、現在の速度および輸送装置のエネルギーダウンロード/放出時間などに基づいて、最も短い待ち時間を有すると思われる輸送装置に基づいて潜在的候補を選択できる。エンドポイントは車両、住居、他の充電ステーションなどであってよい。
【0031】
充電ステーションは、輸送装置から無線送信を介して、輸送装置の現在計画されているルートを有しているか、または、輸送装置に格納されているデータ、充電ステーションにおける輸送装置について格納されているデータ、クラウド、サーバなどにおける輸送装置について格納されているデータを介して、その履歴走行パターンへのアクセスを有しているので、充電ステーションは、輸送装置がエネルギー不足状態で、その走行行程を完了できない状態のままに放置しない。例えば、履歴走行パターンは、以前の相互作用からの以前に格納された輸送装置ステータスレポートに基づくことができ、充電ステーションは、輸送装置が特別な日にある場所へ、または道路に沿う停止位置に直接走行する確率を決定できる。この情報は、充電ステーションが何れの車両がグループを形成するかを決定するために利用できるステータスマトリックスの一部を形成できる。
【0032】
輸送装置は、充電ステーションと無線で通信し、その充電の状態、走行方向、エンドポイント、位置、提供する充電の量、充電ステーションで消費する時間の量、充電ステーションまでの推定距離、後続するエンドポイントまでの推定距離などの1つ以上を提供する。輸送装置は、それがどの位の量のエネルギーを分け与えることができるかを独立して確認できる。
【0033】
1つの実施形態においては、充電ステーションはそのエネルギー需要を、輸送装置および、第1輸送装置がエネルギーを充電ステーションに伝送できない、または伝送したくないときは、バックアップ輸送装置に無線通信で送る。システムはまた、伝送する輸送装置が充電ステーションに最も少ない待ち時間の間だけ滞在するように、通信およびエネルギー伝送をスケジュールすることもできる。充電ステーションと輸送装置の両者に対する、最小待ち時間での輸送装置エネルギーアップロードスループットの高効率は、エネルギー伝送のために輸送装置を、それらの無線通信で送られたステータス情報に基づく、輸送装置から充電ステーションまでの距離および充電ステーションに向かって走行している輸送装置の瞬間速度に基づいてスケジューリングすることにより達成できる。待ち時間はまた、充電ステーションからほぼ同じ距離の先行する輸送装置の走行時間を決定して、輸送装置を、先行する輸送装置がそのエネルギー伝送を完了するときに到着するようにスケジューリングすることによっても削減できる。幾つかの実施形態においては、走行時間は、一日の時間、距離、交通密度、交通スループット障害などの関数であってよい。
【0034】
図1Aは、例としての電力リターン通知システムの概観100を示している。1つの例においては、充電ステーション(図1A、114)は、識別された輸送装置(図1A、110と112)のグループの少なくとも1つの輸送装置(図1A、110)に、少なくとも1つの輸送装置が充電ステーション(図1A、114)に接続される前に、少なくとも1つの輸送装置(図1A、110)に格納されているエネルギーの必要量を無線で通知するように構成されている。充電ステーションは、通信(図1A、116)を介して、輸送装置にフィードバックを提供できる。
【0035】
図1Bは、例としての電力リターン通知システムの概観120を示している。他の例においては、充電ステーション(図1B、114)は、輸送装置格納ユニット(図1B、134、136)からエネルギーを受信するように構成されている。プロセッサは、識別された輸送装置(図1B、110と112)のグループの少なくとも1つの輸送装置(図1B、110)に、少なくとも1つの輸送装置(図1B、110)が充電ステーション(図1B、114)に接続される前に、少なくとも1つの輸送装置(図1B、110)に格納されているエネルギーの必要量の表示を無線で通知できる。充電ステーションは、通信(図1B、116)を介して、輸送装置にフィードバックを提供できる。
【0036】
更に他の例としての実施形態においては、充電ステーション(図1B、114)は、識別された輸送装置(図1B、110と112)のグループの他の輸送装置(図1B、112)に、他の輸送装置(図1B、112)に格納されているエネルギーの必要量を無線で通知できる。充電ステーション(図1B、114)はまた、少なくとも1つの輸送装置(図1B、112)が充電ステーション(図1B、114)に接続される前に、エネルギーの量の一部を充電ステーション(図1B、114)に提供するように他の輸送装置(図1B、112)に指令することもできる。
【0037】
更なる例としての実施形態は、充電ステーション(図1C、114)および輸送装置(図1C、110)の少なくとも1つの格納ユニット(図1B、134、136)における格納されているエネルギーの量を決定するプロセッサを含むことができる。プロセッサは、輸送装置タスクのセットを実行するための備蓄されているエネルギーの量を決定でき、格納されているエネルギーの量と備蓄エネルギーに基づいて利用可能なエネルギーの量、および少なくとも1つの格納ユニット(図1B、134、136)の放電限度を決定できる。プロセッサは、輸送装置の少なくとも1つの格納ユニット(図1B、134、136)の利用可能なエネルギーの量の表示を提供でき、その表示に基づいて、利用可能なエネルギーの一部が、結合される前に、充電ステーション(図1B、114)に提供されるという通知を提供できる。輸送装置(図1B、110)は充電ステーション(図1B、114)と無線で通信(図1B、116)して、輸送装置の格納ユニット(図1B、134)の充電の状態および輸送装置の位置を、トランシーバ(図1B、124、126)を介する空間位置センサ(図1B、128、132)を介して通信で送る。
【0038】
他の実施形態においては、システムは、下記の、充電ステーションが少なくとも1つの輸送装置にエネルギーの必要量を無線で通知することと、少なくとも1つの輸送装置がエネルギーの必要量は充電ステーションに提供できることを確認することの少なくとも1つが起こると、充電ステーションの位置を少なくとも1つの輸送装置に提供できる。充電ステーションは、識別された輸送装置のグループの他の輸送装置に、少なくとも1つの輸送装置が充電ステーションに接続される前に、他の輸送装置に格納されているエネルギーの必要量を無線で通知できる。充電ステーションは輸送装置に、輸送装置に格納されているエネルギーの量と、輸送装置が充電ステーションに到着するための時間に基づいて、輸送装置に格納されているエネルギーの必要量を無線で通知できる。
【0039】
充電ステーションは、充電ステーションを介して、少なくとも1つの輸送装置に、少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの量を問い合わせることができ、少なくとも1つの輸送装置を介して充電ステーションに、少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの量を提供できる。充電ステーションはまた、距離、速度、方向、識別された輸送装置のグループのそれぞれに格納されているエネルギーの量、識別された輸送装置のグループのそれぞれが充電ステーションに到着するときの、識別された輸送装置のグループのそれぞれに格納されているエネルギーの推定量、および。識別された輸送装置のグループのそれぞれが充電ステーションに到着して充電ステーションにエネルギーを提供できるときの、識別された輸送装置のグループのそれぞれに格納されているエネルギーの推定量に基づいて、識別された輸送装置のグループを識別することもできる。
【0040】
図1Cは、伝送150前の、例としての車両間電力伝送通知を示している。充電ステーション(図1C、114)は、その極近傍における各輸送装置のエネルギーステータスについての情報を有することができ、1つのエネルギーが豊富な輸送装置(図1C、110)に、そのエネルギーが豊富な輸送装置の近くの、エネルギーが枯渇し、そのエンドポイントに到着するための十分なエネルギーを有していない他の輸送装置(図1C、112)のことを知らせることができる。図1Dは、伝送160前の、他の例としての車両間電力伝送通知を示している。1つの実施形態においては、充電システムは、直接参与するわけではないが、エネルギーが豊富な輸送装置(図1D、110)からエネルギーが枯渇した輸送装置(図1D、112)への道路脇でのエネルギーの伝送をスケジュールすることができ、ここにおいて、エネルギーが枯渇した輸送装置は、識別された輸送装置のグループの一部ではない。道路脇での伝送は、エネルギーが豊富な輸送装置をエネルギーが枯渇した輸送装置に接続する充電ケーブルを介して行うことができる。この場合、エネルギーが豊富な輸送装置もエネルギーが枯渇した輸送装置も充電ステーションに接続されないが、充電ステーションにより、両方の輸送装置が電気グリッド(図1A、142)に何ら影響を与えることなくそれらの走行行程を完了できるように行動を起こすように指令される。1つの例としての実施形態においては、エネルギーが豊富な輸送装置とエネルギーが乏しい輸送装置の間の結合は、直接電気接続、誘導結合などの方法によることができる。
【0041】
図2Aは、例としての実施形態に係る輸送装置ネットワーク図200を例示している。ネットワークは、プロセッサ204’を含んでいる輸送装置ノード202’と共に、プロセッサ204を含んでいる輸送装置ノード202を含んでいる要素を備えている。輸送装置ノード202、202’は、トランシーバ、送信機、受信機、格納装置、センサ、および通信を提供できる他の要素を含む他の要素(示されてない)と共に、プロセッサ204、204’を介して互いに通信する。輸送装置ノード202、202’間の通信は直接、または、プライベートおよび/または公共ネットワーク(示されてない)を介して、または、他の輸送装置ノード、およびプロセッサ、メモリ、およびソフトウェアの1つ以上を備えている要素を介して行うことができる。単一の輸送装置ノードおよびプロセッサとして示されているが、複数の輸送装置ノードおよびプロセッサが存在できる。ここにおいて記述および/または示されているアプリケーション、特徴、ステップ、ソリューションなどの1つ以上は、該要素により利用および/または提供できる。
【0042】
図2Bは、例としての実施形態に係る他の輸送装置ネットワーク図210を例示している。ネットワークは、プロセッサ204’を含んでいる輸送装置ノード202’と共に、プロセッサ204を含んでいる輸送装置ノード202を含んでいる要素を備えている。輸送装置ノード202、202’は、トランシーバ、送信機、受信機、格納装置、センサ、および通信を提供できる他の要素を含む他の要素(示されてない)と共に、プロセッサ204、204’を介して互いに通信する。輸送装置ノード202、202’間の通信は直接、または、プライベートおよび/または公共ネットワーク(示されてない)を介して、または、他の輸送装置ノード、およびプロセッサ、メモリ、およびソフトウェアの1つ以上を備えている要素を介して行うことができる。プロセッサ204、204’は、センサ212、有線装置214、無線装置216、データベース218、モバイルフォン220、輸送装置ノード222、コンピュータ224、入出力装置226、および音声アプリケーション228を含む1つ以上の要素230と更に通信できる。プロセッサ204、204’は、プロセッサ、メモリ、およびソフトウェアの1つ以上を備えている要素と更に通信できる。
【0043】
単一の輸送装置ノード、プロセッサ、および要素として示されているが、複数の輸送装置ノード、プロセッサ、および要素が存在できる。情報または通信は、プロセッサ204、204’および要素230に何れに対して起こることができ、および/または、何れからも起こることができる。例えば、モバイルフォン220はプロセッサ204に情報を提供でき、それは、輸送装置ノード202が行動を起こすように開始でき、プロセッサ204’に情報または追加情報を更に提供でき、それは、輸送装置ノード202’が行動を起こすように開始でき、モバイルフォン220、輸送装置ノード222、および/またはコンピュータ224に情報または追加情報を更に提供できる。ここにおいて記述および/または示されているアプリケーション、特徴、ステップ、ソリューションなどの1つ以上は、該要素により利用および/または提供できる。
【0044】
図2Cは、例としての実施形態に係る、更に他の輸送装置ネットワーク図240を例示している。ネットワークは、プロセッサ204および非一時的コンピュータ可読媒体242Cを含んでいる輸送装置ノード202を含んでいる要素を備えている。プロセッサ204は、非一時的コンピュータ可読媒体242Cおよび要素230(図2Bにおいて示されている)に通信可能に結合されている。
【0045】
プロセッサ204は、充電ステーションを介して、識別された輸送装置のグループの少なくとも1つの輸送装置に、少なくとも1つの輸送装置が充電ステーションに接続される前に、少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの必要量を無線で通知244Cする。
【0046】
他の実施形態においては、プロセッサは、下記の、充電ステーションが少なくとも1つの輸送装置にエネルギーの必要量を無線で通知することと、少なくとも1つの輸送装置がエネルギーの必要量は充電ステーションに提供できることを確認することの少なくとも1つが起こると、充電ステーションの位置を少なくとも1つの輸送装置に提供できる。プロセッサは、充電ステーションを介して、識別された輸送装置のグループの少なくとも1つの他の輸送装置に、少なくとも1つの輸送装置が充電ステーションに接続される前に、少なくとも1つの他の輸送装置に格納されているエネルギーの必要量を無線で通知できる。プロセッサはまた、充電ステーションを介して、少なくとも1つの輸送装置に、少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの量と、少なくとも1つの輸送装置が充電ステーションに到着するための時間に基づいて、少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの必要量を無線で通知することもできる。プロセッサはまた、充電ステーションを介して、少なくとも1つの輸送装置に、少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの量を問い合わせることもでき、少なくとも1つの輸送装置を介して充電ステーションに、少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの量を提供できる。プロセッサはまた、充電ステーションを介して、距離、速度、方向、識別された輸送装置のグループのそれぞれに格納されているエネルギーの量、識別された輸送装置のグループのそれぞれが充電ステーションに到着するときの、識別された輸送装置のグループのそれぞれに格納されているエネルギーの推定量、および、識別された輸送装置のグループのそれぞれが充電ステーションに到着して充電ステーションにエネルギーを提供できるときの、識別された輸送装置のグループのそれぞれに格納されているエネルギーの推定量に基づいて、識別された輸送装置のグループを識別することもできる。
【0047】
他の例においては、非一時的コンピュータ可読媒体は命令を備えており、命令はプロセッサにより読み取られると、プロセッサに、識別された輸送装置のグループの少なくとも1つの輸送装置に、少なくとも1つの輸送装置が充電ステーションに接続される前に、少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの必要量の表示の無線通知を提供すること、および識別された輸送装置のグループの少なくとも1つの他の輸送装置に、少なくとも1つの輸送装置が充電ステーションに接続される前に、充電ステーションにエネルギーの量の一部を提供するために、少なくとも1つの他の輸送装置に格納されているエネルギーの必要量の表示の無線通知を提供することを実行させる。
【0048】
プロセッサおよび/またはコンピュータ可読媒体は、その全体が、またはその一部が、輸送装置ノードの内部または外部に常駐できる。コンピュータ可読媒体に格納されているステップまたは特徴は、プロセッサおよび/または要素に何れによっても、如何なる順序でも全部または一部を実行できる。追加的に、1つ以上のステップまたは特徴を後日、追加、省略、組み合わせ、および実行などができる。
【0049】
図3Aは、例としての実施形態に係るフロー図300を例示している。図3Aを参照すると、フローは、充電ステーションを介して、識別された輸送装置のグループの少なくとも1つの輸送装置に、少なくとも1つの輸送装置が充電ステーションに接続される前に、少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの必要量を無線で通知302することを備えている。
【0050】
他の実施形態においては、方法は、下記の、充電ステーションが少なくとも1つの輸送装置にエネルギーの必要量を無線で通知することと、少なくとも1つの輸送装置がエネルギーの必要量は充電ステーションに提供できることを確認することの少なくとも1つが起こると、充電ステーションの位置を少なくとも1つの輸送装置に提供できる。方法はまた、充電ステーションを介して、識別された輸送装置のグループの少なくとも1つの他の輸送装置に、少なくとも1つの輸送装置が充電ステーションに接続される前に、少なくとも1つの他の輸送装置に格納されているエネルギーの必要量を無線で通知でき、充電ステーションを介して、少なくとも1つの輸送装置に、少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの量と、少なくとも1つの輸送装置が充電ステーションに到着するための時間に基づいて、少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの必要量を無線で通知できる。プロセッサはまた、充電ステーションを介して、少なくとも1つの輸送装置に、少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの量を問い合わせることもでき、少なくとも1つの輸送装置を介して充電ステーションに、少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの量を提供できる。プロセッサはまた、充電ステーションを介して、距離、速度、方向、識別された輸送装置のグループのそれぞれに格納されているエネルギーの量、識別された輸送装置のグループのそれぞれが充電ステーションに到着するときの、識別された輸送装置のグループのそれぞれに格納されているエネルギーの推定量、および、識別された輸送装置のグループのそれぞれが充電ステーションに到着して充電ステーションにエネルギーを提供できるときの、識別された輸送装置のグループのそれぞれに格納されているエネルギーの推定量に基づいて、識別された輸送装置のグループを識別することもできる。
【0051】
他の例においては、方法は、プロセッサを介して、識別された輸送装置のグループの少なくとも1つの輸送装置に、少なくとも1つの輸送装置が充電ステーションに接続される前に、少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの必要量の表示を無線で通知することを含んでいる。方法はまた、プロセッサを介して、識別された輸送装置のグループの少なくとも1つの他の輸送装置に、少なくとも1つの輸送装置が充電ステーションに接続される前に、充電ステーションにエネルギーの量の一部を提供するために、少なくとも1つの他の輸送装置に格納されているエネルギーの必要量の表示を無線で通知することも含むことができる。
【0052】
図4は、例としての実施形態に係る、機械学習伝送ネットワーク図400を例示している。ネットワーク400は、機械学習サブシステム406と接続する輸送装置ノード402を含んでいる。輸送装置ノードは、1つ以上のセンサ404を含んでいる。
【0053】
機械学習サブシステム406は学習モデル408を含んでおり、学習モデル408は、1つ以上の訓練データセットにおいてパターンを見つけることにより予測を生成する機械学習訓練システム410により作成される数学的人工物である。幾つかの実施形態においては、機械学習サブシステム406は、輸送装置ノード402に常駐している。他の実施形態においては、機械学習サブシステム406は、輸送装置ノード402の外部に常駐している。
【0054】
輸送装置ノード402は、1つ以上のセンサ404から機械学習サブシステム406にデータを送る。機械学習サブシステム406は、1つ以上のセンサ404データを学習モデル408に提供し、学習モデル408は1つ以上の予測を返す。機械学習サブシステム406は、学習モデル408からの予測に基づいて、輸送装置ノード402に1つ以上の命令を送る。
【0055】
更なる実施形態においては、輸送装置ノード402は、1つ以上のセンサ404データを機械学習訓練システム410に送ることができる。更に他の実施形態においては、機械学習サブシステム406は、センサ404データを機械学習サブシステム410に送ることができる。ここにおいて記述および/または示されているアプリケーション、特徴、ステップ、ソリューションなどの1つ以上は、ここにおいて記述されているように機械学習ネットワーク400を利用できる。
【0056】
図5Aは、例としての実施形態に係る、車両と関連付けられているデータベーストランザクションを管理するための例としての車両構成500を示している。図5Aを参照すると、特別な輸送装置/車両525がトランザクション(例えば、車両サービス、ディーラートランザクション、配達/集荷、輸送サービスなど)に関わっているので、車両はトランザクションに従って、アセット510を受信でき、および/または、アセット512を放出/伝送できる。輸送装置プロセッサ526は車両525に常駐しており、輸送装置プロセッサ526とデータベース530との間、および、輸送装置プロセッサ526とトランザクションモジュール520との間に通信が存在する。トランザクションモジュール520は、アセット、当事者、評価、サービス記述、日時、時間、位置、結果、通知、予期せぬ事象などのような情報を記録できる。トランザクションモジュール520におけるそれらのトランザクションは、データベース530に複製できる。データベース530は、SQLデータベース、RDBMS、関係データベース、非関係データベース、ブロックチェーン、分散型台帳の1つであることができ、輸送装置に搭載でき、輸送装置の外に搭載でき、直接アクセス可能であり、および/またはネットワークを通してアクセス可能であり、または輸送装置がアクセス可能である。
【0057】
図5Bは、例としての実施形態に係る、種々の車両間で行われるデータベーストランザクションを管理するための例としての車両構成550を示している。車両525は他の車両508と係合することができ、車両が、サービスを他の車両と共有することが必要であるステータスになると、サービス呼び出しを共有、伝送、および取得するなどのための種々の動作を実行する。例えば、車両508はバッテリ充電を受けるべき状態であり、および/または、タイヤに関して問題を抱え、配達のための荷物を集荷するためにルートにいる可能性がある。輸送装置プロセッサ528は車両508に常駐しており、輸送装置プロセッサ528とデータベース554との間、および、輸送装置プロセッサ528とトランザクションモジュール552との間に通信が存在する。車両508は、そのネットワークの中に位置しており、そのブロックチェーンメンバサービスで動作している他の車両525に通知できる。輸送装置プロセッサ526は車両525に常駐しており、輸送装置プロセッサ526とデータベース530との間、および、輸送装置プロセッサ526とトランザクションモジュール520との間に通信が存在する。そして、車両525は車両508から、および/またはサーバ(図示されていない)から、荷物の集荷を実行するために、無線通信要求を介して情報を受信できる。トランザクションは、両車両のトランザクションモジュール552と520に記録される。評価が車両508から車両525に伝送され、ブロックチェーンが互いに異なると仮定すると、伝送されたサービスの記録がデータベース530/554に記録され、または、すべてのメンバーにより使用される同じブロックチェーンに記録される。データベース554は、SQLデータベース、RDBMS、関係データベース、非関係データベース、ブロックチェーン、分散型台帳の1つであることができ、輸送装置に搭載でき、輸送装置の外に搭載でき、直接、および/またはネットワークを通してアクセス可能であることができる。
【0058】
図6Aは、例としての実施形態に係る、ブロックチェーンアーキテクチャ構成600を例示している。図6Aを参照すると、ブロックチェーンアーキテクチャ600は、あるブロックチェーン要素、例えば、ブロックチェーンメンバーノード602~606のグループを、ブロックチェーングループ610の一部として含むことができる。1つの例としての実施形態においては、許可されているブロックチェーンはすべての当事者がアクセスできるわけではなく、ブロックチェーンデータへの許可されているアクセスを有しているメンバーのみがアクセスできる。ブロックチェーンノードは、ブロックチェーンエントリ追加や検証プロセス(コンセンサス)などのような多数の行動に参与する。ブロックチェーンノードの1つ以上は、エンドースメントポリシーに基づいて、エントリをエンドースでき、すべてのブロックチェーンノードに対して順序付けサービスを提供できる。ブロックチェーンノードはブロックチェーン行動(認証などのような)を開始でき、ブロックチェーンに格納されているブロックチェーン不変台帳に書き込むことを求めることができ、そのコピーもまた基盤となっている物理インフラ上に格納できる。
【0059】
ブロックチェーントランザクション620は、トランザクションが受信されて、メンバーノードにより指示されたコンセンサスモデルにより認められると、コンピュータのメモリに格納される。認められたトランザクション626は、ブロックチェーンの現在のブロックに格納され、現在のブロックにおけるトランザクションのデータ内容のハッシュを実行することと、以前のブロックの以前のハッシュを参照することを含んでいるコミット手順を介して、ブロックチェーンにコミットされる。ブロックチェーン内には1つ以上のスマートコントラクト630が存在することができ、それは、登録されているレシピエント、車両の特徴、必要条件、許可、センサ閾値などのような、スマートコントラクト実行可能アプリケーションコード632に含まれているトランザクションの合意および行動の条項を定義する。コードは、要求してくるエンティティは、車両サービスを受けるように登録されているかどうか、それらのプロファイルステータスを仮定して、何れのサービス特徴をそれらは受けるように権利が与えられている、または要求されているか、および後続の事象においてそれらの行動を監視するかどうかを識別するように構成できる。例えば、サービス事象が起こり、ユーザは車両に乗車しているときは、センサデータの監視を誘発することができ、車両充電レベルなどのようなあるパラメータを、特別な時間期間の間、特別な閾値を超えているか、またはそれ未満であると識別でき、そして、サービスを識別でき、参照のために格納できるように、結果は、管理している当事者(つまり、車両の所有者、車両の操縦者、サーバなど)に警告を送ることを要求する、現在のステータスへの変更であることができる。収集された車両センサデータは、車両のステータスについての情報を収集するために使用されたセンサデータのタイプに基づくことができる。センサデータはまた、走行されるべき位置、平均速度、最高速度、加速率、何らかの衝突があったかどうか、予期されたルートが取られたか、次のエンドポイントは何か、安全対策は適切であるかどうか、車両は十分な充電量/燃料を有しているかどうかなどのような車両事象データ634に対する根拠であることもできる。そのような情報はすべて、スマートコントラクト条項630の根拠であることができ、そしてブロックチェーンに格納される。例えば、スマートコントラクトに格納されているセンサ閾値は、検出されたサービスは必要であるかどうか、およびサービスをいつどこで実行すべきかに対する根拠としても使用できる。
【0060】
図6Bは、例としての実施形態に係る共有型台帳構成を例示している。図6Bを参照すると、ブロックチェーンロジック例640は、ブロックチェーンアプリケーションインタフェース642を、特別なトランザクションに対する演算装置および実行プラットフォームにリンクしているアプリケーションプログラミングインタフェースまたはプラグインアプリケーションとして含んでいる。ブロックチェーン構成640は1つ以上のアプリケーションを含むことができ、それは、参加者により求められるカスタマイズされた構成に従って作成でき、彼ら自身の状態を維持し、彼ら自身のアセットを制御でき、外部情報を受信できる、格納されているプログラム/アプリケーションコード(例えば、スマートコントラクト実行可能コード、スマートコントラクトなど)にアクセスして実行するためのアプリケーションプログラミングインタフェース(API)にリンクされている。これは、分散型台帳への添付を介して、すべてのブロックチェーンノード上でエントリとして配備でき、そして設置できる。
【0061】
スマートコントラクトアプリケーションコード644は、実行されると、トランザクション条項および条件がアクティブになるようにさせるアプリケーションコードを確立することによりブロックチェーントランザクションに対する根拠を提供する。スマートコントラクト630は、実行されると、ある認められたトランザクション626を生成させ、そして、そのトランザクション626は、ブロックチェーンプラットフォーム652に転送される。プラットフォームは、セキュリティ/認可658、トランザクション管理656を実行する演算装置、および、トランザクションとスマートコントラクトをブロックチェーンに格納するメモリとしての格納部654を含んでいる。
【0062】
ブロックチェーンプラットフォームは、ブロックチェーンデータの種々の層、サービス(例えば、暗号信頼サービス、仮想実行環境など)、および、新しいエントリを受信して格納し、データエントリへのアクセスを求めている監査人にアクセスを提供するために使用できる、基盤となる物理コンピュータインフラを含むことができる。ブロックチェーンは、プログラムコードを処理して、物理インフラと係合するために必要な仮想実行環境へのアクセスを提供するインタフェースを公開できる。暗号信頼サービスは、アセット交換エントリなどのようなエントリを検証し、情報をプライベートに保つために使用できる。
【0063】
図6A図6Bのブロックチェーンアーキテクチャ構成は、ブロックチェーンプラットフォームにより公開された1つ以上のインタフェースを介してプログラム/アプリケーションコードを処理および実行でき、ブロックチェーンプラットフォームにより提供されたサービスを処理および実行できる。非制限的な例として、スマートコントラクトは、催促、更新、および/または、変更、更新などの適用を受ける他の通知を実行するために作成できる。スマートコントラクトは、それ自身を、認可およびアクセス必要条件と関連付けられている規則、および台帳の使用法を識別するために使用できる。例えば、情報は新しいエントリを含むことができ、そのエントリは、ブロックチェーン層に含まれている1つ以上の処理エンティティ(例えば、プロセッサ、仮想機械など)により処理できる。結果は、ピアのスマートコントラクトおよび/またはコンセンサスにおいて定義されている基準に基づいて、新しいエントリを拒絶するかまたは認めるかの決定も含むことができる。物理インフラは、ここにおいて記述されているデータまたは情報の何れをも取り出すために利用できる。
【0064】
スマートコントラクト実行可能コード内では、スマートコントラクトは、ハイレベルアプリケーションおよびプログラミング言語を介して作成でき、そして、ブロックチェーンにおけるブロックに書き込むことができる。スマートコントラクトは、ブロックチェーン(例えば、ブロックチェーンピアの分散型ネットワーク)で登録、格納、および/または複製される実行可能コードを含むことができる。エントリは、スマートコントラクトと関連付けられている条件が満たされることに応答して実行できるスマートコントラクトコードの実行である。スマートコントラクトの実行は、デジタルブロックチェーン台帳の状態への信頼できる修正を誘発できる。スマートコントラクトの実行により引き起されるブロックチェーン台帳への修正は、1つ以上のコンセンサスプロトコルを通して、ブロックチェーンピアの分散型ネットワークを通して自動的に複製できる。
【0065】
スマートコントラクトは、キーと値のペアの形式でブロックチェーンにデータを書き込むことができる。更に、スマートコントラクトコードは、ブロックチェーンに格納されている値を読み取ることができ、それらをアプリケーション動作において使用できる。スマートコントラクトコードは、種々の論理動作の出力をブロックチェーンに書き込むことができる。コードは、仮想機械または他の演算プラットフォームにおいて、一時的なデータ構造を作成するために使用できる。ブロックチェーンに書き込まれたデータは公開でき、および/または、暗号化してプライベートなものとして維持できる。スマートコントラクトにより使用/生成される一時的データは、供給された実行環境によりメモリに格納され、そして、ブロックチェーンに対して必要なデータが識別されると削除される。
【0066】
スマートコントラクト実行可能コードは、追加的特徴を伴って、スマートコントラクトのコード解釈を含むことができる。ここにおいて記述されているように、スマートコントラクト実行可能コードは、演算ネットワーク上に配備されるプログラムコードであってよく、演算ネットワーク上で、コンセンサスプロセスの間に、チェーンバリデータにより、一緒に実行され検証される。スマートコントラクト実行可能コードはハッシュを受信し、ブロックチェーンから、以前に格納された特徴抽出器の使用により作成されたデータテンプレートと関連付けられているハッシュを取り出す。ハッシュ識別子のハッシュと、格納されている識別子テンプレートから作成されたハッシュが一致すると、スマートコントラクト実行可能コードは、認可キーを要求されたサービスに送る。スマートコントラクト実行可能コードは、暗号詳細と関連付けられているブロックチェーンデータに書き込むことができる。
【0067】
図6Cは、例としての実施形態に係る、ブロックチェーントランザクションデータを格納するためのブロックチェーン構成を例示している。図6Cを参照すると、例としての構成660は、分散型台帳(つまり、ブロックチェーン)668と情報を共有している、車両662、ユーザ装置664、およびサーバ666を提供する。サーバは、既知の、および確立されたユーザプロファイルが、確立された評価プロファイルを有している車両を貸し出そうとしている場合に、車両サービスプロバイダにユーザプロファイル格付け情報を共有するかを問い合わせるサービスプロバイダエンティティを代表することができる。サーバ666は、車両のサービス必要条件に関連するデータを受信および処理できる。車両のセンサデータが、燃料/充電、保守サービスなどに対する需要を示すなどのサービス事象が起きると、スマートコントラクトは、規則、閾値、センサ情報収集などを呼び出すために使用でき、それらは、車両サービス事象を呼び出すために使用できる。ブロックチェーントランザクションデータ670は、アクセス事象、車両サービスステータスに対する後続する更新、事象の更新などのような各トランザクションに対して保存される。トランザクションは、当事者、必要条件(例えば、年齢18歳、サービスを受ける資格のある候補、有効な運転免許証など)、補償レベル、事象の間に走行した距離、事象にアクセスし、車両サービスを主催することを許可された登録されているレシピエント、権利/許可、次のサービス事象の詳細を記録し、車両の状況ステータスを識別する車両事象動作の間に取り出されたセンサデータ、および、サービス事象は完了したかどうか、および車両の状況ステータスは変化したかどうかについての決定を行うために使用される閾値を含むことができる。
【0068】
図6Dは、例としての実施形態に係る、分散型台帳に追加できるブロックチェーンブロック680、およびブロック構造682A~682nの内容を例示している。図6Dを参照すると、クライアント(図示されてない)は、ブロックチェーン上で行動を起こすためにエントリをブロックチェーンノードに提出できる。例として、クライアントは、ブロックチェーンに対するエントリを提案する装置、人間、またはエンティティなどのような、要求者に代わって動作するアプリケーションであってよい。複数のブロックチェーンピア(例えば、ブロックチェーンノード)は、ブロックチェーンネットワークの状態および分散型台帳のコピーを維持できる。クライアントにより提案されたエントリをシミュレート且つエンドースするエンドーシングピア、およびエンドースメントを検証し、エントリを検証し、エントリを分散型台帳にコミットするコミッティングピアを含む、異なるタイプのブロックチェーンノード/ピアがブロックチェーンネットワークに存在することができる。この例においては、ブロックチェーンノードは、エンドーサノード、コミッタノードまたはその両者の役割を果たすことができる。
【0069】
該システムは、不変で、順番に並べられた記録をブロックに格納しているブロックチェーンと、ブロックチェーンの現在の状態を維持している状態データベース(現在のワールド状態)を含んでいる。1つの分散型台帳上はチャネルごとに存在でき、各ピアは、自身がメンバーである各チャネルに対する分散型台帳の自身のコピーを維持している。該ブロックチェーンはエントリログであり、ハッシュによりリンクされているブロックとして構造化されており、そこにおいて各ブロックは、Nエントリのシーケンスを含んでいる。ブロックは、図6Dにおいて示されているような種々の構成要素を含むことができる。ブロックのリンク接続は、現在のブロックのブロックヘッダ内の、以前のブロックのヘッダのハッシュを追加することにより生成できる。このようにして、ブロックチェーン上のすべてのエントリは順番に並べられ、暗号的に一緒にリンクされ、ハッシュリンクを破壊することなしにブロックチェーンデータを改ざんすることを防止する。更に、このリンクのために、ブロックチェーンにおける最新のブロックは、その前に来たすべてのエントリを表わしている。該ブロックチェーンは、ピアファイルシステム(局所的、または添付された格納装置)に格納でき、ピアファイルシステムは、追加専用ブロックチェーン作業負荷をサポートする。
【0070】
ブロックチェーンと分散型台帳の現在の状態は、状態データベースに格納できる。ここで、現在の状態データは、ブロックチェーンのチェーンエントリログにかつて含まれていたすべてのキーに対する最新の値を表わしている。スマートコントラクト実行可能コード呼び出しは、状態データベースにおける現在に状態に対してエントリを実行する。これらのスマートコントラクト実行可能コード相互作用を非常に効率的にするために、すべてのキーの最新の値は、状態データベースに格納される。状態データベースは、ブロックチェーンのエントリログへのインデックス付きビューを含むことができ、従って、それは、任意のときにチェーンから再生成できる。状態データベースは、ピアの起動時に、エントリが受け入れられる前に自動的に回復できる(または、必要であれば生成できる)。
【0071】
エンドーシングノードはクライアントからエントリを受信して、シミュレートされた結果に基づいてエントリをエンドースする。エンドーシングノードは、エントリ提案をシミュレートするスマートコントラクトを保持している。エンドーシングノードがエントリをエンドースすると、エンドーシングノードは、エンドーシングノードからクライアントアプリケーションへの署名付き応答であり、シミュレートされたエントリのエンドースメントを示すエントリエンドースメントを作成する。エントリをエンドースする方法は、スマートコントラクト実行可能コード内で指定できるエンドースメントポリシーに依存する。エンドースメントポリシーの例としては、「エンドーシングピアの過半数がエントリをエンドースしなければならない」ということが挙げられる。異なるチャネルは、異なるエンドースメントポリシーを有することができる。エンドースされたエントリは、クライアントアプリケーションにより順序付けサービスに転送される。
【0072】
順序付けサービスは、エンドースされたエントリを受け入れ、それらを順序付けてブロックにし、ブロックをコミッティングピアに出力する。例えば、順序付けサービスは、エントリの閾値に到達し、またはタイマーがタイムアウトし、または他の状況のときに、新しいブロックを開始できる。この例においては、ブロックチェーンノードは、ブロックチェーン上の格納のためにデータブロック682Aを受信したコミッティンングピアである。順序付けサービスは、オーダラのクラスタから構成できる。順序付けサービスは、エントリ、スマートコントラクトを処理せず、または共有型台帳を維持しない。そうではなく、順序付けサービスは、エンドースされたエントリを受け入れることができ、それらのエントリが、分散型台帳にコミットされる順序を指定する。ブロックチェーンネットワークのアーキテクチャは、「順序付け」の特定の実現形態(例えば、Solo、Kafka、BFTなど)がプラグ接続可能な構成要素となるように設計できる。
【0073】
エントリは、一貫性のある順序で分散型台帳に書き込まれる。エントリの順序は、状態データベースへの更新が、それらがネットワークにコミットされるときに有効であることを保証するために確立される。順序付けが、暗号パズルを解くこと、またはマイニング(新たなブロックを生成し、その報酬として仮想通貨を手に入れる行為)を通して起こる暗号通貨ブロックチェーンシステム(例えば、ビットコインなど)とは異なり、この例においては、分散型台帳の当事者は、ネットワークに最も適合する順序付け機構を選択できる。
【0074】
図6Dを参照すると、ブロックチェーンおよび/または分散型台帳上に格納されているブロック682A(データブロックとも称される)は、ブロックヘッダ684A~684n、トランザクション特有データ686A~686n、およびブロックメタデータ688A~688nなどのような多数のデータセグメントを含むことができる。ブロック682Aおよびその内容などのような、種々の示されているブロックおよびその内容は、例としての目的のみのためであり、例としての実施形態の範囲を制限することは意図されていないということは認識されるべきである。幾つかのケースにおいては、ブロックヘッダ684Aとブロックメタデータ688Aの両者は、エントリデータを格納するトランザクション特有データ686Aよりも小さいこともあり得るが、これは必要条件ではない。ブロック682Aは、ブロックデータ690A~690n内にNエントリ(例えば、100、500、1,000、2,000、3,000など)のトランザクション情報を格納できる。ブロック682Aはまた、ブロックヘッダ684A内の以前のブロック(例えば、ブロックチェーン上)へのリンクも含むことができる。特に、ブロックヘッダ684Aは、以前のブロックヘッダのハッシュを含むことができる。ブロックヘッダ684Aはまた、固有のブロック番号、現在のブロック682Aのブロックデータ690Aのハッシュなども含むことができる。ブロック682Aのブロック番号は固有であることができ、ゼロから開始して、増大する/連続する順序で割り当てることができる。ブロックチェーンにおける第1ブロックは、ブロックチェーン、そのメンバー、そこに格納されているデータなどについての情報を含んでいるジェネシスブロックと称することができる。
【0075】
ブロックデータ690Aは、ブロック内に記録されている各エントリのエントリ情報を格納できる。例えば、エントリデータは、エントリのタイプ、バージョン、タイムスタンプ、分散型台帳のチャネルID、エントリID、エポック、ペイロード可視性、スマートコントラクト実行可能コードパス(配備 tx)、スマートコントラクト実行可能コード名、スマートコントラクト実行可能コードバージョン、入力(スマートコントラクト実行可能コードおよび機能)、公開鍵および証明書などのようなクライアント(作成者)ID、クライアントンの署名、エンドーサのID、エンドーサの署名、提案ハッシュ、スマートコントラクト実行可能コード事象、応答ステータス、名前空間、読取りセット(エントリにより読み取られたキーおよびバージョンのリストなど)、書込みセット(キーおよび値などのリストなど)、スタートキー、エンドキー、キーのリスト、メルケル(Merkel)ツリー問い合わせサマリなどの1つ以上を含むことができる。エントリデータは、Nエントリのそれぞれに対して格納できる。
【0076】
幾つかの実施形態においては、ブロックデータ690Aはまた、ブロックチェーンにおけるブロックの、ハッシュによりリンクされているチェーンに追加情報を追加するトランザクション特有データ686Aも格納できる。従って、データ686Aは、分散型台帳上のブロックの不変ログに格納できる。そのようなデータ686Aを格納することの恩典の幾つかは、ここにおいて開示され示される種々の実施形態に反映されている。ブロックメタデータ688Aは、メタデータの多数のフィールド(例えば、バイトアレイとしてなど)を格納できる。メタデータフィールドは、ブロック作成についての署名、最後の構成ブロックへの参照、ブロック内の有効および無効エントリを識別するエントリフィルタ、ブロックを順序付けした順序付けサービスの存続する最後のオフセットなどを含むことができる。署名、最後の構成ブロック、およびオーダラメタデータは、順序付けサービスにより追加できる。一方、ブロックのコミッタ(ブロックチェーンノードなどのような)は、エンドースメントポリシー、読取り/書込みセットの検証などに基づいて有効性/無効性情報を追加できる。エントリフィルタは、ブロックデータ610Aにおけるエントリ数と等しいサイズのバイトアレイ、およびエントリは有効/無効であったかを識別する検証コードを含むことができる。
【0077】
ブロックチェーンにおける他のブロック682B~682nもまたヘッダ、ファイル、および値を有している。しかし、第1ブロック682Aとは異なり、他のブロックにおけるヘッダ684A~684nのそれぞれは、直前のブロックのハッシュ値を含んでいる。直前のブロックのハッシュ値は、まさに、以前のブロックのヘッダのハッシュであってよく、または以前のブロック全体のハッシュ値であってよい。先行するブロックのハッシュ値を、残りのブロックのそれぞれに含むことにより、監査可能且つ不変な管理の連鎖を確立するために、矢印692により示されているように、ブロック毎に基づく、N番目のブロックからジェネシスブロック(および関連付けられているオリジナルファイル)に遡る追尾を行うことが可能である。
【0078】
上記の実施形態は、ハードウェアにおいて、または、プロセッサにより実行されるコンピュータプログラムにおいて、ファームウェアにおいて、または上記の組み合わせにおいて実現できる。コンピュータプログラムは、格納媒体などのようなコンピュータ可読媒体上に含めることができる。例えば、コンピュータプログラムは、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ(「ROM」)、消去可能型プログラマブルリードオンリメモリ(「EPROM」)、電気的消去可能型プログラマブルリードオンリメモリ(「EEPROM」)、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、コンパクトディスクリードオンリメモリ(「CD-ROM」)、または、この技術において知られている格納媒体の任意の他の形状において常駐できる。
【0079】
例としての格納媒体を、プロセッサが格納媒体から情報を読み取ることができ、格納媒体に情報を書き込むことができるようにプロセッサに結合できる。代替として、格納媒体は、プロセッサに統合できる。プロセッサと格納媒体は、特定用途向け集積回路(「ASIC」)に常駐できる。代替として、プロセッサと格納媒体は、分離した構成要素として常駐できる。例えば、図7は、コンピュータシステムアーキテクチャ700の例を示しており、それは上記の構成要素の何れも表わすことができ、または、その何れにも統合できる。
【0080】
図7は、ここにおいて記述されている本出願の実施形態の使用または機能の範囲に関して如何なる制限をも示唆することは意図されていない。それに関係なく、演算ノード700は実現可能であり、および/または、上記に記述した機能の何れをも実行できる。
【0081】
演算ノード700においては、コンピュータシステム/サーバ702があり、それは、多くの他の汎用目的または特殊目的の演算システム環境または構成と共に動作可能である。コンピュータシステム/サーバ702との使用に適切であることができる、よく知られている演算システム、環境、および/または構成の例としては、下記に制限されないが、パーソナルコンピュータシステム、サーバコンピュータシステム、シンクライアント、シッククライアント、ハンドヘルドまたはラップトップ装置、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサに基づくシステム、セットトップボックス、プログラマブル消費者電子機器、ネットワークPC、ミニコンピュータシステム、メインフレームコンピュータシステム、および、上記のシステムまたは装置の任意のものを含む分散型クラウド演算環境などがある。
【0082】
コンピュータシステム/サーバ702は、プログラムモジュールなどのような、コンピュータシステムによって実行される、コンピュータシステム実行可能命令の一般的な状況において記述できる。一般的に、プログラムモジュールは、特別なタスクを実行する、または特別な抽象的データタイプを実現するルーチン、プログラム、オブジェクト、構成要素、ロジック、データ構造などを含むことができる。コンピュータシステム/サーバ702は、分散型クラウド演算環境において実践でき、そこにおいては、タスクは、通信ネットワークを通してリンクされている遠隔処理装置により実行される。分散型クラウド演算環境においては、プログラムモジュールは、メモリ格納装置を含む、局所コンピュータシステム格納媒体および遠隔コンピュータシステム格納媒体の両者に位置することができる。
【0083】
図7に示されているように、クラウド演算ノード700におけるコンピュータシステム/サーバ702は、汎用目的演算装置の形状で示されている。コンピュータシステム/サーバ702の構成要素は、下記に制限されないが、1つ以上のプロセッサまたは処理ユニット704、システムメモリ706、およびシステムメモリ706を含む種々のシステム構成要素をプロセッサ704に結合するバスを含むことができる。
【0084】
バスは、メモリバスまたはメモリコントローラ、周辺バス、加速グラフィクスポート、およびプロセッサ、または、多様なバスアーキテクチャの任意のものを使用するローカルバスを含む、バス構造の幾つかのタイプの何れかの1つ以上を表わしている。例として、制限的ではなく、そのようなアーキテクチャは、インダストリスタンダードアーキテクチャ(Indusry Standard Architecture(ISA))バス、マイクロチャネルアーキテクチャ(Micro Channel Architecture(MCA))バス、拡張ISA(Enhanced ISA(EISA))バス、Video Electronics Standards Association(VESA)(ビデオ周辺機器に関する業界標準化団体)ローカルバス、および周辺構成要素相互接続(Peripheral Component Interconnects(PCI))バスを含んでいる。
【0085】
コンピュータシステム/サーバ702は、典型的には、多様なコンピュータシステム可読媒体を含んでいる。そのような媒体は、コンピュータシステム/サーバ702によりアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってよく、揮発性と不揮発性媒体、およびリムーバルと非リムーバブル媒体の両者を含んでいる。システムメモリ706は、1つの実施形態においては、他の図のフロー図を実現する。システムメモリ706は、ランダムアクセスメモリ(RAM)708および/またはキャッシュメモリ710などのような、揮発性メモリの形状のコンピュータシステム可読媒体を含むことができる。コンピュータシステム/サーバ702は、他のリムーバブル/非リムーバブル、揮発性/不揮発性コンピュータシステム格納媒体を更に含むことができる。例としてのみであるが、メモリ706は、非リムーバブル、不揮発性磁気媒体(図示されておらず、典型的には「ハードドライブ」と呼ばれる)からの読取り、およびそこへの書込みのために提供できる。示されていないが、リムーバブル、不揮発性磁気ディスク(例えば、「フロッピー(登録商標)ディスク」)からの読取り、およびそこへの書込みのための磁気ディスクドライブ、および、CD-ROM、DVD-ROM、または他の光媒体などのようなリムーバブル、不揮発性光ディスクからの読取り、またはそこへの書込みのための光ディスクドライブを提供できる。そのような例においては、それぞれを、1つ以上のデータ媒体インタフェースによりバスに接続できる。下記に更に示され、記述されるように、メモリ706は、本出願の種々の実施形態の機能を実行するように構成されているプログラムモジュールのセット(例えば、少なくとも1つ)を有している少なくとも1つのプログラム製品を含むことができる。
【0086】
プログラムモジュールのセット(少なくとも1つ)を有するプログラム/ユーティリティは、例えば、メモリ706に格納でき、そして非制限的に、オペレーティングシステム、1つ以上のアプリケーションプログラム、他のプログラムモジュール、およびプログラムデータも同様にメモリ706に格納できる。オペレーティングシステム、1つ以上のアプリケーションプログラム、他のプログラムモジュール、およびプログラムデータ、またはそれらの何らかの組み合わせのぞれぞれは、ネットワーク接続環境の実現形態を含むことができる。プログラムモジュールは、一般的には、ここにおいて記述されるような本出願の種々の実施形態の機能および/または方法を実行する。
【0087】
この技術における当業者には認識されるように、本出願の態様は、システム、方法、またはコンピュータプログラム製品として具現化できる。従って、本出願の態様は、全体がハードウェア実施形態、全体がソフトウェア実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなど)、または、ここにおいてはそのすべてが「回路」、「モジュール」、または「システム」と全体的に称することができる、ソフトウェアとハードウェア態様を組み合わせた実施形態の形状を取ることができる。更に、本出願の態様は、コンピュータ可読プログラムコードを含んでいる1つ以上のコンピュータ可読媒体に含まれているコンピュータプログラム製品の形状を取ることができる。
【0088】
コンピュータシステム/サーバ702はまた、入出力装置712(入出力アダプタなどのような)を介して、1つ以上の外部装置と通信することもでき、入出力装置712は、キーボード、ポインティング装置、ディスプレイ、音声認識モジュールなど、ユーザがコンピュータシステム/サーバ702と相互作用することを可能にする1つ以上の装置、および/または、コンピュータシステム/サーバ702が1つ以上の他の演算装置と通信することを可能にする任意の装置(例えば、ネットワークカード、モデムなど)を含むことができる。そのような通信は、装置712の入出力インタフェースを介して起こることができる。更に、コンピュータシステム/サーバ702は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、一般的なワイドエリアネットワーク(WAN)、および/または、ネットワークアダプタを介して公共ネットワーク(例えば、インターネット)などのような1つ以上のネットワークと通信できる。示されているように、装置712は、コンピュータシステム/サーバ702の他の構成要素とバスを介して通信する。示されてないが、他のハードウェアおよび/またはソフトウェア構成要素を、コンピュータシステム/サーバ702と連携して使用できるということは理解されるべきである。例えば、下記に制限されることはないが、マイクロコード、装置ドライバ、冗長的処理ユニット、外部ディスクドライブアレイ、RAIDシステム、テープドライブ、およびデータアーカイブ格納システムなどを含むことができる。
【0089】
システム、方法、および非一時的コンピュータ可読媒体の少なくとも1つの例としての実施形態が、付随する図面において示され、前述した詳細な記述において記述されているが、本出願は、開示されている実施形態に制限されず、下記の請求項において記述され定義されるように、多数の再配置、修正、および置換が可能であるということは理解されるであろう。例えば、種々の図面のシステムの機能は、ここにおいて記述されるモジュールまたは構成要素の1つ以上により、または分散型アーキテクチャにおいて実行でき、送信機、受信機、または両者のペアを含むことができる。例えば、個々のモジュールにより実行される機能のすべてまたはその一部は、これらのモジュールの1つ以上により実行できる。更に、ここにおいて記述される機能は、種々の時点において、およびモジュールまたは構成要素の内部または外部の種々の事象と関連して実行できる。また、種々のモジュール間で送られる情報は、データネットワーク、インターネット、音声ネットワーク、インターネットプロトコルネットワーク、無線装置、有線装置の少なくとも1つ介して、および/または、複数のプロトコルを介してモジュール間で送ることができる。また、モジュールの何れかにより送られる、または受信されるメッセージは、直接、および/または、他のモジュールの1つ以上を介して、送ることができ、または受信することができる。
【0090】
この技術における当業者は、「システム」は、パーソナルコンピュータ、サーバ、コンソール、携帯情報端末(PDA)、セルフォン、タブレット演算装置、スマートフォン、または他の任意の適切な演算装置、または装置の組み合わせとして具現化できるということを認識するであろう、上記の機能を「システム」により実行されるものとして提示していることは、本出願の範囲を制限することは全く意図されておらず、多数の実施形態の1つの例を提供することが意図されている。実際、ここにおいて開示されている方法、システム、および装置は、演算技術と一貫性のある、局所的または分散型形状で実現できる。
【0091】
本明細書において記述されているシステムの特徴の幾つかは、それらの実現形態の独立性をより特別に強調するために、モジュールとして提示されてきたということに留意すべきである。例えば、モジュールは、カスタム超大規模集積(VLSI)回路またはゲートアレイ、ロジックチップ、トランジスタなどのような既製品半導体、または他の個別の構成要素を備えているハードウェア回路として実現できる。モジュールはまた、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイロジック、プログラマブルロジック装置、グラフィックス処理ユニットなどのようなプログラマブルハードウェア装置においても実現できる。
【0092】
モジュールはまた、種々のタイプのプロセッサによる実行のために、ソフトウェアにおいても少なくとも部分的に実現できる。実行可能コードの識別されているユニットは、例えば、オブジェクト、手順、または機能として組織化できるコンピュータ命令の1つ以上の物理または論理ブロックを例えば備えることができる。それにも拘わらず、識別されているモジュールの実行可能なものは、物理的に一緒に位置している必要はなく、論理的に一緒に結合されると、モジュールを備え、モジュールに対して記述されている目的を達成する、異なる位置に格納されている異なる命令を備えることができる。更に、モジュールは、例えば、ハードディスクドライブ、フラッシュ装置、ランダムアクセスメモリ(RAAM)、テープ、またはデータを格納するために使用される任意の他のそのような媒体であってよいコンピュータ可読媒体上に格納できる。
【0093】
実際、実行可能コードのモジュールは、単一の命令、または多数の命令であることができ、更には、幾つかの異なるコードセグメント上で、異なるプログラムの間で、および幾つかのメモリ装置にわたって分散できる。同様に、動作データを、ここにおいてはモジュール内において識別且つ例示でき、任意の適切な形状で含むことができ、任意の適切なタイプのデータ構造において組織化できる。動作データは、単一のデータセットとして収集でき、または、異なる格納装置を含む、異なる位置にわたって分散でき、少なくとも部分的には、システムまたはネットワーク上で単なる電子信号として存在できる。
【0094】
本出願の構成要素は、ここにおいて図面において全体的に記述され例示されているように、広く多様な異なる構成において配置および設計できるということは容易に理解されるであろう。そのため、実施形態の詳細な記述は、特許請求されているような本出願の範囲を制限することは意図されておらず、本出願の選択された実施形態を単に表わしているに過ぎない。
【0095】
この技術における通常の技量を有する者は、上記のことは、異なる順序のステップで実践でき、および/または、開示されたものとは異なる構成においてハードウェア要素で実践できるということは容易に理解するであろう。従って、本出願は、これらの好適な実施形態に基づいて記述されてきたが、この技術における当業者には、ある修正、変形、および代替の構成が明白であることは明白になるであろう。
【0096】
本出願の好適な実施形態が記述されてきたが、記述された実施形態は、例示のためのみであり、本出願の範囲は、付随する請求項の等価物およびその修正(例えば、プロトコル、ハードウェア装置、ソフトウェアプラットフォームなど)の全範囲を考慮すると、付随する請求項によってのみ定義されるべきであるということは理解すべきである。
本明細書に開示される発明は以下の態様を含む。
〔態様1〕
充電ステーションを介して、識別された輸送装置のグループの少なくとも1つの輸送装置に、前記少なくとも1つの輸送装置が前記充電ステーションに接続される前に、前記少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの必要量を無線で通知すること、
を有している、方法。
〔態様2〕
前記充電ステーションが前記少なくとも1つの輸送装置に前記エネルギーの必要量を無線で通知することと、
前記少なくとも1つの輸送装置が前記エネルギーの必要量は前記充電ステーションに提供できることを確認することと、
の少なくとも1つが起こると、前記充電ステーションの位置を前記少なくとも1つの輸送装置に提供することを有している、態様1に記載の方法。
〔態様3〕
前記充電ステーションを介して、前記識別された輸送装置のグループの少なくとも1つの他の輸送装置に、前記少なくとも1つの輸送装置が前記充電ステーションに接続される前に、前記少なくとも1つの他の輸送装置に格納されている前記エネルギーの必要量を無線で通知することを有している、態様1に記載の方法。
〔態様4〕
前記充電ステーションを介して、前記少なくとも1つの輸送装置に、前記少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの量と、前記少なくとも1つの輸送装置が前記充電ステーションに到着するための時間に基づいて、前記少なくとも1つの輸送装置に格納されている前記エネルギーの必要量を無線で通知することを有している、態様1に記載の方法。
〔態様5〕
前記充電ステーションを介して、前記少なくとも1つの輸送装置に、前記少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの量を問い合わせることと、
前記少なくとも1つの輸送装置を介して前記充電ステーションに、前記少なくとも1つの輸送装置に格納されている前記エネルギーの量を提供することと、
の少なくとも1つを実行することを有している、
態様1に記載の方法。
〔態様6〕
前記充電ステーションを介して、距離、速度、方向、前記識別された輸送装置のグループのそれぞれに格納されているエネルギーの量、前記識別された輸送装置のグループのそれぞれが前記充電ステーションに到着するときの、前記識別された輸送装置のグループのそれぞれに格納されているエネルギーの推定量、および、前記識別された輸送装置のグループのそれぞれが前記充電ステーションに到着して充電ステーションにエネルギーを提供できるときの、前記識別された輸送装置のグループのそれぞれに格納されているエネルギーの推定量に基づいて、前記識別された輸送装置のグループを識別することを有する、態様1に記載の方法。
〔態様7〕
前記充電ステーションを介して、前記識別された輸送装置のグループの前記少なくとも1つの輸送装置に、前記識別された輸送装置のグループの一部ではない、エネルギーが枯渇した輸送装置による前記エネルギーの必要量と、前記エネルギーが枯渇した輸送装置の位置を無線で通知することを有している、態様1に記載の方法。
〔態様8〕
識別された輸送装置のグループの少なくとも1つの輸送装置に、前記少なくとも1つの輸送装置が充電ステーションに接続される前に、前記少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの必要量を無線で通知するように構成されている前記充電ステーションを具備する、システム。
〔態様9〕
前記充電ステーションが前記少なくとも1つの輸送装置に前記エネルギーの必要量を無線で通知することと、
前記少なくとも1つの輸送装置が前記エネルギーの必要量は前記充電ステーションに提供できることを確認することと、
の少なくとも1つが起こると、前記充電ステーションの位置が前記少なくとも1つの輸送装置に提供される、態様8に記載のシステム。
〔態様10〕
前記充電ステーションは、前記識別された輸送装置のグループの少なくとも1つの他の輸送装置に、前記少なくとも1つの輸送装置が前記充電ステーションに接続される前に、前記少なくとも1つの他の輸送装置に格納されている前記エネルギーの必要量を無線で通知するように構成されている、態様8に記載のシステム。
〔態様11〕
前記充電ステーションは、前記少なくとも1つの輸送装置に、前記少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの量と、前記少なくとも1つの輸送装置が前記充電ステーションに到着するための時間に基づいて、前記少なくとも1つの輸送装置に格納されている前記エネルギーの必要量を無線で通知するように構成されている、態様8に記載のシステム。
〔態様12〕
前記充電ステーションは、
前記充電ステーションを介して、前記少なくとも1つの輸送装置に、前記少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの量を問い合わせることと、
前記少なくとも1つの輸送装置を介して前記充電ステーションに、前記少なくとも1つの輸送装置に格納されている前記エネルギーの量を提供することと、
の少なくとも1つを実行するように構成されている、態様8に記載のシステム。
〔態様13〕
前記充電ステーションは、距離、速度、方向、前記識別された輸送装置のグループのそれぞれに格納されているエネルギーの量、前記識別された輸送装置のグループのそれぞれが前記充電ステーションに到着するときの、前記識別された輸送装置のグループのそれぞれに格納されているエネルギーの推定量、および、前記識別された輸送装置のグループのそれぞれが前記充電ステーションに到着して充電ステーションにエネルギーを提供できるときの、前記識別された輸送装置のグループのそれぞれに格納されているエネルギーの推定量に基づいて、前記識別された輸送装置のグループを識別するように構成されている、態様8に記載のシステム。
〔態様14〕
前記充電ステーションは、前記識別された輸送装置のグループの前記少なくとも1つの輸送装置に、エネルギーが枯渇した輸送装置による前記エネルギーの必要量と、前記エネルギーが枯渇した輸送装置の位置を無線で通知するように構成されている、態様8に記載のシステム。
〔態様15〕
命令を備えている非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、プロセッサにより読み込まれると、前記プロセッサに、
充電ステーションを介して、識別された輸送装置のグループの少なくとも1つの輸送装置に、前記少なくとも1つの輸送装置が前記充電ステーションに接続される前に、前記少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの必要量を無線で通知することを実行させる、
非一時的コンピュータ可読媒体。
〔態様16〕
プロセッサにより読み取られると、前記プロセッサに、
前記充電ステーションが前記少なくとも1つの輸送装置に前記エネルギーの必要量を無線で通知することと、
前記少なくとも1つの輸送装置が前記エネルギーの必要量は前記充電ステーションに提供できることを確認することと、
の少なくとも1つが起こると、前記充電ステーションの位置を前記少なくとも1つの輸送装置に提供することを実行させる命令を有している、態様15に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
〔態様17〕
プロセッサにより読み取られると、前記プロセッサに、
前記充電ステーションを介して、前記識別された輸送装置のグループの少なくとも1つの他の輸送装置に、前記少なくとも1つの輸送装置が前記充電ステーションに接続される前に、前記少なくとも1つの他の輸送装置に格納されている前記エネルギーの必要量を無線で通知することを実行させる命令と有している、
態様15に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
〔態様18〕
プロセッサにより読み取られると、前記プロセッサに、
前記充電ステーションを介して、前記少なくとも1つの輸送装置に、前記少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの量と、前記少なくとも1つの輸送装置が前記充電ステーションに到着するための時間に基づいて、前記少なくとも1つの輸送装置に格納されている前記エネルギーの必要量を無線で通知することを実行させる命令を有している、
態様15に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
〔態様19〕
プロセッサにより読み取られると、前記プロセッサに、
前記充電ステーションを介して、前記少なくとも1つの輸送装置に、前記少なくとも1つの輸送装置に格納されているエネルギーの量を問い合わせることと、
前記少なくとも1つの輸送装置を介して前記充電ステーションに、前記少なくとも1つの輸送装置に格納されている前記エネルギーの量を提供することと、
の少なくとも1つを実行させる命令を有している、
態様15に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
〔態様20〕
プロセッサにより読み取られると、前記プロセッサに、
前記充電ステーションを介して、距離、速度、方向、前記識別された輸送装置のグループのそれぞれに格納されているエネルギーの量、前記識別された輸送装置のグループのそれぞれが前記充電ステーションに到着するときの、前記識別された輸送装置のグループのそれぞれに格納されているエネルギーの推定量、および、前記識別された輸送装置のグループのそれぞれが前記充電ステーションに到着して充電ステーションにエネルギーを提供できるときの、前記識別された輸送装置のグループのそれぞれに格納されているエネルギーの推定量に基づいて、前記識別された輸送装置のグループを識別することを実行させる命令を有している、
態様15に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2A
図2B
図2C
図3A
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図6D
図7