(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-09
(45)【発行日】2024-02-20
(54)【発明の名称】着脱式カートリッジ付喫煙品
(51)【国際特許分類】
A24F 42/60 20200101AFI20240213BHJP
A24F 13/02 20060101ALI20240213BHJP
【FI】
A24F42/60
A24F13/02 Z
(21)【出願番号】P 2021500938
(86)(22)【出願日】2019-07-12
(86)【国際出願番号】 IB2019055970
(87)【国際公開番号】W WO2020012438
(87)【国際公開日】2020-01-16
【審査請求日】2022-05-19
(32)【優先日】2018-07-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】594112886
【氏名又は名称】アール・ジエイ・レイノルズ・タバコ・カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】コナー,ビリー・ティー
(72)【発明者】
【氏名】ブラクストン,ポール・イー
(72)【発明者】
【氏名】シアーズ,スティーブン・ビー
(72)【発明者】
【氏名】クレックリー,カレン・エイチ
(72)【発明者】
【氏名】ゲージ,ジャスティン・ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】ショート,ジェイソン・エム
【審査官】根本 徳子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/115184(WO,A1)
【文献】特開2015-057328(JP,A)
【文献】国際公開第2015/046072(WO,A1)
【文献】特表2013-524850(JP,A)
【文献】特開2005-185287(JP,A)
【文献】国際公開第2017/004185(WO,A2)
【文献】国際公開第2018/019855(WO,A1)
【文献】米国特許第05240012(US,A)
【文献】国際公開第2017/115185(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 13/02
A24D 1/22
A24F 40/00-47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
受容端と吸口端とを含むホルダと、
ホルダの受容端に受容されるように構成された脱着式カートリッジであって、脱着式カートリッジが、その点火時に熱を生成するように構成された熱源と、対向する第1および第2の端部を有する基材部分とを具備し、熱源が、基材部分の第1の端部に近接して配置され、基材部分が、エアロゾル前駆体組成物が結合された基材材料を具備する脱着式カートリッジと、および、
受容位置と排出位置との間でホルダに対してカートリッジを移動させるように構成された排出機構と、
を備え、
ホルダが、本体部分と、ホルダの吸口端にあるマウスピースとを備え、マウスピースが、本体部分に対して移動するように構成され、排出位置において、マウスピースが、その受容端に向けて本体部分上で押し下げられ
、キャリアスリーブが、着脱式カートリッジの端部を受容するように構成された受容キャビティを備え、マウスピースの作動により、キャリアスリーブを受容位置と排出位置との間で長手方向に移動させ、本体部分に対して回転させられる、喫煙品。
【請求項2】
カートリッジが、基材部分の少なくとも一部を包囲するように構成された外側ハウジングをさらに備える、請求項1に記載の喫煙品。
【請求項3】
外側ハウジングが、基材材料からのエアロゾルが通過することを可能にするように構成された1つ以上の端部開口を含む、請求項2に記載の喫煙品。
【請求項4】
排出機構が、プッシャピンと、ガイドリングと、キャリアスリーブと、ばねとを備え
、プッシャピンが、キャリアスリーブをガイドリングに対して移動させて、受容位置と排出位置との間で交互にキャリアスリーブを作動させるように構成される、請求項1に記載の喫煙品。
【請求項5】
キャリアスリーブが蒸気通路を含み、プッシャピンが内側孔を含み、蒸気通路および内側孔が、基材材料からのエアロゾルが通過するための経路を提供するように構成される、請求項4に記載の喫煙品。
【請求項6】
基材材料が、タバコ含有ビーズ、タバコ細断片、タバコ細片、再構成されたタバコ材料片、タバコロッド、および非タバコ材料の内の少なくとも1つを備える、請求項1に記載の喫煙品。
【請求項7】
基材材料が非タバコ材料を含有する、請求項1に記載の喫煙品。
【請求項8】
熱源が、押出モノリシック炭素質材料を備える、請求項1に記載の喫煙品。
【請求項9】
熱源が、熱源の第1の端部から、熱源の対向する第2の端部まで長手方向に延在する1つ以上の通路を画定する、請求項1に記載の喫煙品。
【請求項10】
熱源が、熱源の第1の端部から、熱源の対向する第2の端部まで長手方向に延在する1つ以上の周溝を画定する、請求項1に記載の喫煙品。
【請求項11】
ホルダが、受容端に近接して配置された複数の開口部を含む、請求項1に記載の喫煙品。
【請求項12】
ホルダが、セラミック材料、プラスチック材料および金属材料の内の少なくとも1つから構築される、請求項1に記載の喫煙品。
【請求項13】
ホルダが、カートリッジの状態を示すように構成された熱インジケータを含む、請求項1に記載の喫煙品。
【請求項14】
基材材料が、第1および第2の基材材料セグメントを備え、第2の基材材料セグメントが、第1の基材材料セグメントの第2の端部に近接して配置される、請求項1に記載の喫煙品。
【請求項15】
第2の基材材料セグメントが、タバコ含有ビーズ、タバコ細断片、タバコ細片、再構成されたタバコ材料片、またはタバコロッドの内の少なくとも1つを含有する、請求項13に記載の喫煙品。
【請求項16】
第2の基材材料セグメントが非タバコ材料を含有する、請求項13に記載の喫煙品。
【請求項17】
マウスピースがフィルタを含む、請求項1に記載の喫煙品。
【請求項18】
カートリッジが、ホルダに挿入されるとカートリッジを保持するように構成された1つ以上の保持機能を含む、請求項1に記載の喫煙品。
【請求項19】
ホルダが、
カートリッジの1つ以上の保持機能とそれぞれ係合するように構成された1つ以上
の保持機能を含む、請求項17に記載の喫煙品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、エアロゾル送達装置およびシステム、例えば喫煙品に関し、さらに具体的には、エアロゾルの生成のために可燃性炭素系点火源を利用するエアロゾル送達装置およびシステム(例えば、加熱式システムまたは電子タバコと一般に呼ばれる、タバコ、タバコ抽出物、ニコチン、合成ニコチン、非ニコチン香料および他の材料の成分を吸入可能な形態で得るための喫煙品)に関する。そのような物品の成分は、タバコから作製されるかタバコに由来し、またはこれらの物品は、人の摂取のためにその他の方法でタバコを組み込むことを特徴とすることができ、タバコおよび/または他のタバコ関連材料の成分を気化させて、人の摂取のための吸入可能なエアロゾルを形成することができる。
【背景技術】
【0002】
タバコの燃焼に基づく喫煙製品の改良品または代替品として、多くの喫煙品が長年に亘って提案されてきた。例示的な代替品には、固体燃料もしくは液体燃料が燃焼されてタバコに熱を伝達する装置、またはそのような熱源を提供するために化学反応が使用される装置が含まれている。例には、参照により本明細書に組み込まれるWormらの米国特許第9,078,473号明細書に記載されている喫煙品が挙げられる。
【0003】
喫煙品の改良品または代替品の要点は、典型的には、相当量の不完全燃焼および熱分解生成物を送達することなく、紙巻タバコ、葉巻またはパイプの喫煙に関連する感覚を提供することであった。この目的のために、電気エネルギーを利用して揮発性材料を気化または加熱するか、タバコを著しく燃焼することなく紙巻タバコ、葉巻またはパイプの喫煙感覚を提供しようとする多くの喫煙製品、風味発生器および薬用吸入器が提案されている。例えば、参照により本明細書に組み込まれるRobinsonらの米国特許第7,726,320号明細書ならびにGriffith,Jr.らの米国特許出願公開第2013/0255702号明細書およびSearsらの米国特許出願公開第2014/0096781号明細書に記載の背景技術に記載されている様々な代替喫煙品、エアロゾル送達装置および発熱源を参照されたい。また、例えば、参照により本明細書に組み込まれるBlessらの米国特許出願公開第2015/0220232号明細書に記載の商標名および商業的供給元によって参照される様々な種類の喫煙品、エアロゾル送達装置および電動発熱源を参照されたい。商標名および商業的供給元によって参照される追加の種類の喫煙品、エアロゾル送達装置および電動発熱源は、同じく参照によりその全体が本明細書に組み込まれるDePianoらの米国特許出願公開第2015/0245659号明細書に記載されている。記載されており、場合によっては市販されている他の代表的な紙巻タバコまたは喫煙品には、参照により本明細書に組み込まれるGerthらの米国特許第4,735,217号明細書、Brooksらの米国特許第4,922,901号明細書、米国特許第4,947,874号明細書および米国特許第4,947,875号明細書、Countsらの米国特許第5,060,671号明細書、Morganらの米国特許第5,249,586号明細書、Countsらの米国特許第5,388,594号明細書、Higginsらの米国特許第5,666,977号明細書、Adamsらの米国特許第6,053,176号明細書、Whiteの米国特許第6,164,287号明細書、Vogesの米国特許第6,196,218号明細書、Felterらの米国特許第6,810,883号明細書、Nicholsの米国特許第6,854,461号明細書、Honの米国特許第7,832,410号明細書、Kobayashiの米国特許第7,513,253号明細書、Robinsonらの米国特許第7,726,320号明細書、Hamanoの米国特許第7,896,006号明細書、Shayanの米国特許第6,772,756号明細書、Honの米国特許出願公開第2009/0095311号明細書、Honの米国特許出願公開第2006/0196518号明細書、米国特許出願公開第2009/0126745号明細書および米国特許出願公開第2009/0188490号明細書、Thorensらの米国特許出願公開第2009/0272379号明細書、Monseesらの米国特許出願公開第2009/0260641号明細書および米国特許出願公開第2009/0260642号明細書、Oglesbyらの米国特許出願公開第2008/0149118号明細書および米国特許出願公開第2010/0024834号明細書、Wangの米国特許出願公開第2010/0307518号明細書ならびにHonの国際公開第2010/091593号に記載されているものが含まれる。
【0004】
複数の順次配置されたセグメント化構成要素を有する喫煙品を組み立てるための様々な様式および方法が提案されてきた。例えば、各々参照によりその全体が本明細書に組み込まれるBarnesらの米国特許第5,469,871号明細書およびCrooksらの米国特許第7,647,932号明細書ならびにCrooksらの米国特許出願公開第2010/0186757号明細書、Stoneらの米国特許出願公開第2012/0042885号明細書およびConnerらの米国特許出願公開第2012/00673620号明細書に記載されている様々な種類の組立て技術および方法を参照されたい。
【0005】
従来型の紙巻タバコ、葉巻またはパイプの属性の多くに類似する代表的な製品は、Philip Morris Incorporated製のACCORD(R)、InnoVapor LLC製のALPHA(TM)、JOYE 510(TM)およびM4(TM)、White Cloud Cigarettes製のCIRRUS(TM)およびFLING(TM)、Fontem Ventures B.V.製のBLU(TM)、EPUFFER(R)International Inc.製のCOHITA(TM)、COLIBRI(TM)、ELITE CLASSIC(TM)、MAGNUM(TM)、PHANTOM(TM)およびSENSE(TM)、Electronic Cigarettes,Inc.製のDUOPRO(TM)、STORM(TM)およびVAPORKING(R)、Egar Australia製のEGAR(TM)、Joyetech製のeGo-C(TM)およびeGo-T(TM)、Elusion UK Ltd製のELUSION(TM)、Eonsmoke LLC製のEONSMOKE(R)、FIN Branding Group,LLC製のFIN(TM)、Green Smoke Inc.USA製のSMOKE(R)、Greenarette LLC製のGREENARETTE(TM)、SMOKE STIK(R)製のHALLIGAN(TM)、HENDU(TM)、JET(TM)、MAXXQ(TM)、PINK(TM)およびPITBULL(TM)、Philip Morris International,Inc.製のHEATBAR(TM)、Crown7製のHYDRO IMPERIAL(TM)およびLXE(TM)、LOGIC Technology製のLOGIC(TM)およびTHE CUBAN(TM)、Luciano Smokes Inc.製のLUCI(R)、Nicotek,LLC製のMETRO(R)、Sottera,Inc.製のNJOY(R)およびONEJOY(TM)、SS Choice LLC製のNO.7(TM)、PremiumEstore LLC製のPREMIUM ELECTRONIC CIGARETTE(TM)、Ruyan America,Inc.製のRAPP E-MYSTICK(TM)、Red Dragon Products,LLC製のRED DRAGON(TM)、Ruyan Group(Holdings)Ltd.製のRUYAN(R)、Smoker Friendly International,LLC製のSF(R)、The Smart Smoking Electronic Cigarette Company Ltd.製のGREEN SMART SMOKER(R)、Coastline Products LLC製のSMOKE ASSIST(R)、Smoking Everywhere,Inc.製のSMOKING EVERYWHERE(R)、VMR Products LLC製のV2CIGS(TM)、VaporNine LLC製のVAPOR NINE(TM)、Vapor 4 Life,Inc.製のVAPOR4LIFE(R)、E-CigaretteDirect,LLC製のVEPPO(TM)、R.J.Reynolds Vapor Company製のVUSE(R)、Mistic Ecigs製のMistic Menthol製品、ならびにCN Creative Ltd.製のVype製品、Philip Morris International製のIQOS(TM)、ならびにBritish American Tobacco製のGLO(TM)として市販されている。さらに他の電動エアロゾル送達装置、特にいわゆる電子タバコとして特徴付けられている装置は、COOLER VISIONS(TM)、DIRECT E-CIG(TM)、DRAGONFLY(TM)、EMIST(TM)、EVERSMOKE(TM)、GAMUCCI(R)、HYBRID FLAME(TM)、KNIGHT STICKS(TM)、ROYAL BLUES(TM)、SMOKETIP(R)およびSOUTH BEACH SMOKE(TM)の商号の下に市販されている。
【0006】
上記で参照されたものなどの従来型の喫煙品は、その中に提供されるエアロゾル送達構成要素の摂取時に、分解および再組立てされなければならない複数の構成要素の結果として、組み立てることが難しい場合がある。他のいくつかの例では、一部の喫煙品、特に従来の紙包装材料を使用するものは、紙包装材料に近接した燃料源によって達成される高温のために、発火可能な燃料源を覆う紙包装材料を焦がす傾向もある。これは、一部の消費者の喫煙経験の楽しさを低減する可能性があり、喫煙品のエアロゾル送達構成要素によって消費者に送達される風味を覆い隠すか、望ましくないように変化させる可能性がある。さらなる例では、従来型の喫煙品は、使用中に(例えば、炭素燃焼の生成物として)一酸化炭素および/または二酸化炭素などの比較的顕著なレベルのガスを生成する可能性がある。さらに別の例では、従来型の喫煙品は、エアロゾル形成成分をエアロゾル化することに関して不十分な性能の影響を受ける可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】米国特許第9,078,473号明細書
【文献】米国特許第7,726,320号明細書
【文献】米国特許出願公開第2013/0255702号明細書
【文献】米国特許出願公開第2014/0096781号明細書
【文献】米国特許出願公開第2015/0220232号明細書
【文献】米国特許出願公開第2015/0245659号明細書
【文献】米国特許第4,735,217号明細書
【文献】米国特許第4,922,901号明細書
【文献】米国特許第4,947,874号明細書
【文献】米国特許第4,947,875号明細書
【文献】米国特許第5,060,671号明細書
【文献】米国特許第5,249,586号明細書
【文献】米国特許第5,388,594号明細書
【文献】米国特許第5,666,977号明細書
【文献】米国特許第6,053,176号明細書
【文献】米国特許第6,164,287号明細書
【文献】米国特許第6,196,218号明細書
【文献】米国特許第6,810,883号明細書
【文献】米国特許第6,854,461号明細書
【文献】米国特許第7,832,410号明細書
【文献】米国特許第7,513,253号明細書
【文献】米国特許第7,896,006号明細書
【文献】米国特許第6,772,756号明細書
【文献】米国特許出願公開第2009/0095311号明細書
【文献】米国特許出願公開第2006/0196518号明細書
【文献】米国特許出願公開第2009/0126745号明細書
【文献】米国特許出願公開第2009/0188490号明細書
【文献】米国特許出願公開第2009/0272379号明細書
【文献】米国特許出願公開第2009/0260641号明細書
【文献】米国特許出願公開第2009/0260642号明細書
【文献】米国特許出願公開第2008/0149118号明細書
【文献】米国特許出願公開第2010/0024834号明細書
【文献】米国特許出願公開第2010/0307518号明細書
【文献】国際公開第2010/091593号
【文献】米国特許第5,469,871号明細書
【文献】米国特許第7,647,932号明細書
【文献】米国特許出願公開第2010/0186757号明細書
【文献】米国特許出願公開第2012/0042885号明細書
【文献】米国特許出願公開第2012/00673620号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、従来型の喫煙品に時に関連する技術的問題の内の1つ以上に対処する喫煙品を提供することが望ましいであろう。特に、使い易く、再利用可能な構成要素を提供する喫煙品を提供することが望ましいであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
様々な実施形態では、本開示は、喫煙品と、喫煙品と共に使用するための脱着式カートリッジとを提供する。本開示は、限定するものではないが、以下の例示的な実施形態を含む。
【0010】
例示的な実施形態1:受容端と吸口端とを含むホルダと、ホルダの受容端に受容されるように構成された脱着式カートリッジであって、脱着式カートリッジが、その点火時に熱を生成するように構成された熱源と、対向する第1および第2の端部を有する基材部分とを具備し、熱源が、基材部分の第1の端部に近接して配置され、基材部分が、エアロゾル前駆体組成物が結合された基材材料を含む脱着式カートリッジと、および受容位置と排出位置との間でホルダに対してカートリッジを移動させるように構成された排出機構とを備える喫煙品。
【0011】
例示的な実施形態2:カートリッジが、基材部分の少なくとも一部を包囲するように構成された外側ハウジングをさらに備える、任意の前述の例示的な実施形態の喫煙品、または任意の前述の例示的な実施形態の任意の組合せの喫煙品。
【0012】
例示的な実施形態3:外側ハウジングが、基材材料からのエアロゾルが通過することを可能にするように構成された1つ以上の端部開口を含む、任意の前述の例示的な実施形態の喫煙品、または任意の前述の例示的な実施形態の任意の組合せの喫煙品。
【0013】
例示的な実施形態4:排出機構が、プッシャピンと、ガイドリングと、キャリアスリーブと、ばねとを備え、カートリッジが、キャリアスリーブに受容されるように構成され、プッシャピンが、キャリアスリーブをガイドリングに対して移動させて、受容位置と排出位置との間で交互にキャリアスリーブを作動させるように構成される、任意の前述の例示的な実施形態の喫煙品、または任意の前述の例示的な実施形態の任意の組合せの喫煙品。
【0014】
例示的な実施形態5:キャリアスリーブが蒸気通路を含み、プッシャピンが内側孔を含み、蒸気通路および内側孔が、基材材料からのエアロゾルが通過するための経路を提供するように構成される、任意の前述の例示的な実施形態の喫煙品、または任意の前述の例示的な実施形態の任意の組合せの喫煙品。
【0015】
例示的な実施形態6:基材材料が、タバコ含有ビーズ、タバコ細断片、タバコ細片、再構成されたタバコ材料片、タバコロッド、および非タバコ材料の内の少なくとも1つを含む、任意の前述の例示的な実施形態の喫煙品、または任意の前述の例示的な実施形態の任意の組合せの喫煙品。
【0016】
例示的な実施形態7:基材材料が非タバコ材料を含有する、任意の前述の例示的な実施形態の喫煙品、または任意の前述の例示的な実施形態の任意の組合せの喫煙品。
【0017】
例示的な実施形態8:熱源が、押出モノリシック炭素質材料を備える、任意の前述の例示的な実施形態の喫煙品、または任意の前述の例示的な実施形態の任意の組合せの喫煙品。
【0018】
例示的な実施形態9:熱源が、熱源の第1の端部から、熱源の対向する第2の端部まで長手方向に延在する1つ以上の通路を画定する、任意の前述の例示的な実施形態の喫煙品、または任意の前述の例示的な実施形態の任意の組合せの喫煙品。
【0019】
例示的な実施形態10:熱源が、熱源の第1の端部から、熱源の対向する第2の端部まで長手方向に延在する1つ以上の周溝を画定する、任意の前述の例示的な実施形態の喫煙品、または任意の前述の例示的な実施形態の任意の組合せの喫煙品。
【0020】
例示的な実施形態11:ホルダが、本体部分と、ホルダの吸口端にあるマウスピースとを備え、マウスピースが、本体部分に対して移動するように構成される、任意の前述の例示的な実施形態の喫煙品、または任意の前述の例示的な実施形態の任意の組合せの喫煙品。
【0021】
例示的な実施形態12:ホルダが、受容端に近接して配置された複数の開口部を含む、任意の前述の例示的な実施形態の喫煙品、または任意の前述の例示的な実施形態の任意の組合せの喫煙品。
【0022】
例示的な実施形態13:ホルダが、セラミック材料、プラスチック材料および金属材料の内の少なくとも1つから構築される、任意の前述の例示的な実施形態の喫煙品、または任意の前述の例示的な実施形態の任意の組合せの喫煙品。
【0023】
例示的な実施形態14:ホルダが、カートリッジの状態を示すように構成された熱インジケータを含む、任意の前述の例示的な実施形態の喫煙品、または任意の前述の例示的な実施形態の任意の組合せの喫煙品。
【0024】
例示的な実施形態15:基材材料が、第1および第2の基材材料セグメントを備え、第2の基材材料セグメントが、第1の基材材料セグメントの第2の端部に近接して配置される、任意の前述の例示的な実施形態の喫煙品、または任意の前述の例示的な実施形態の任意の組合せの喫煙品。
【0025】
例示的な実施形態16:第2の基材材料セグメントが、タバコ含有ビーズ、タバコ細断片、タバコ細片、再構成されたタバコ材料片、またはタバコロッドの内の少なくとも1つを含有する、任意の前述の例示的な実施形態の喫煙品、または任意の前述の例示的な実施形態の任意の組合せの喫煙品。
【0026】
例示的な実施形態17:第2の基材材料セグメントが非タバコ材料を含有する、任意の前述の例示的な実施形態の喫煙品、または任意の前述の例示的な実施形態の任意の組合せの喫煙品。
【0027】
例示的な実施形態18:マウスピースがフィルタを含む、任意の前述の例示的な実施形態の喫煙品、または任意の前述の例示的な実施形態の任意の組合せの喫煙品。
【0028】
例示的な実施形態19:カートリッジが、ホルダに挿入されるとカートリッジを保持するように構成された1つ以上の保持機能を含む、任意の前述の例示的な実施形態の喫煙品、または任意の前述の例示的な実施形態の任意の組合せの喫煙品。
【0029】
例示的な実施形態20:ホルダが、1つ以上の補完的な保持機能を含む、任意の前述の例示的な実施形態の喫煙品、または任意の前述の例示的な実施形態の任意の組合せの喫煙品。
【0030】
例示的な実施形態21:その点火時に熱を生成するように構成された熱源と、対向する第1および第2の端部を有する基材部分であって、熱源が、基材部分の第1の端部に近接して配置され、基材部分が、エアロゾル前駆体組成物が結合された基材材料を含む基材部分と、熱源および基材部分の少なくとも一部を包囲するように構成された外側ハウジングとを備える、喫煙品と共に使用するための脱着式カートリッジであって、外側ハウジングが、開放端および閉鎖端を備え、閉鎖端が、基材材料からのエアロゾルが通過することを可能にするように構成された1つ以上の端部開口を含む脱着式カートリッジ。
【0031】
例示的な実施形態22:基材材料が、タバコ含有ビーズ、タバコ細断片、タバコ細片、再構成されたタバコ材料片、タバコロッド、および非タバコ材料の内の少なくとも1つを含有する、任意の前述の例示的な実施形態のカートリッジ、または任意の前述の例示的な実施形態の任意の組合せのカートリッジ。
【0032】
例示的な実施形態23:基材材料が非タバコ材料を含有する、任意の前述の例示的な実施形態のカートリッジ、または任意の前述の例示的な実施形態の任意の組合せのカートリッジ。
【0033】
例示的な実施形態24:熱源が、押出モノリシック炭素質材料を備える、任意の前述の例示的な実施形態のカートリッジ、または任意の前述の例示的な実施形態の任意の組合せのカートリッジ。
【0034】
例示的な実施形態25:熱源が、熱源の第1の端部から、熱源の対向する第2の端部まで長手方向に延在する1つ以上の通路を画定する、任意の前述の例示的な実施形態のカートリッジ、または任意の前述の例示的な実施形態の任意の組合せのカートリッジ。
【0035】
例示的な実施形態26:熱源が、熱源の第1の端部から、熱源の対向する第2の端部まで長手方向に延在する1つ以上の周溝を画定する、任意の前述の例示的な実施形態のカートリッジ、または任意の前述の例示的な実施形態の任意の組合せのカートリッジ。
【0036】
例示的な実施形態27:基材材料が、第1および第2の基材材料セグメントを備え、第2の基材材料セグメントが、第1の基材材料の第2の端部に近接して配置される、任意の前述の例示的な実施形態のカートリッジ、または任意の前述の例示的な実施形態の任意の組合せのカートリッジ。
【0037】
例示的な実施形態28:第2の基材材料セグメントが、タバコ含有ビーズ、タバコ細断片、タバコ細片、再構成されたタバコ材料片、またはタバコロッドの内の少なくとも1つを含有する、任意の前述の例示的な実施形態のカートリッジ、または任意の前述の例示的な実施形態の任意の組合せのカートリッジ。
【0038】
例示的な実施形態29:第2の基材材料セグメントが非タバコ材料を含有する、任意の前述の例示的な実施形態のカートリッジ、または任意の前述の例示的な実施形態の任意の組合せのカートリッジ。
【0039】
例示的な実施形態30:開口が、一対の細長い丸みを帯びたスロットを備える、任意の前述の例示的な実施形態のカートリッジ、または任意の前述の例示的な実施形態の任意の組合せのカートリッジ。
【0040】
本開示のこれらならびに他の特徴、態様および利点は、以下に簡単に説明する添付の図面と共に、以下の詳細な説明を読むことにより明らかになるであろう。
【0041】
本開示は上述の一般的な用語で記載しており、添付の図面をこれから参照するが、これらの図面は必ずしも縮尺通りに描かれていない。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【
図1】本開示の一実施形態による、ホルダおよび着脱式カートリッジを含む喫煙品の斜視図を示す。
【
図2】本開示の一実施形態による、カートリッジの斜視図を示す。
【
図3】本開示の一実施形態による、カートリッジの長手方向断面図を示す。
【
図4】本開示の一実施形態による、ホルダの斜視図を示す。
【
図5】本開示の一実施形態による、様々な内部構成要素を示すホルダの斜視図を示す。
【
図6】本開示の一実施形態による、ホルダの長手方向断面図を示す。
【
図7】本開示の一実施形態による、排出機構の様々な構成要素の斜視図を示す。
【
図8】本開示の一実施形態による、脱着式カートリッジが受容位置でホルダに受容されている喫煙品の斜視図を示す。
【
図9】本開示の一実施形態による、カートリッジが受容位置でホルダに受容されている喫煙品の長手方向断面図を示す。
【
図10】本開示の一実施形態による、カートリッジの受容位置およびカートリッジの排出位置を示す喫煙品の斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0043】
本開示は、以下、その例示的な実施形態を参照して、さらに詳細に記載される。これらの例示的な実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であり、本開示の範囲を当業者に完全に伝えるように記載される。実際、本開示は、多くの異なる形態で具体化され、本明細書に記載の実施形態に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が、適用される法的要件を満たすように提供される。本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される単数形「a」、「an」、「the」は、文脈上他に明確に指示されない限り、複数の指示対象を含む。
【0044】
本開示は、(好ましくは、材料を著しく燃焼させること無く)材料が加熱されて、エアロゾルおよび/または吸入可能な物質を形成する物品(およびその組立ておよび/または製造)の説明を提供する。そのような物品は、「手持ち式」装置と見なされるのに十分に小型であることが最も好ましい。好ましい態様では、物品は喫煙品として特徴付けられる。本明細書で使用される用語「喫煙品」は、その物品および/または装置のいかなる構成要素も実質的に燃焼させることなく、紙巻タバコ、葉巻またはパイプを喫煙するという感覚の多く(例えば、吸入および呼気の形式、味または香りの種類、感覚刺激効果、物理的感触、使用形式、目に見えるエアロゾルによってもたらされるような視覚的刺激など)を提供する物品および/または装置を意味することを意図する。本明細書で使用される用語「喫煙品」は、動作中に、物品または装置が、タバコの燃焼または熱分解の副産物から生じるエアロゾルの意味での煙を生成することを必ずしも意味せず、むしろ、物品または装置が、物品および/または装置の特定の構成要素、要素などの揮発または気化に起因する蒸気(煙状として記述されるように見なされることができる、目に見えるエアロゾルと見なされるエアロゾル内の蒸気を含む)を生成することを意味する。好ましい態様では、喫煙品として特徴付けられる物品または装置は、タバコおよび/またはタバコ由来成分を組み込んでいる。
【0045】
前述のように、特定の好ましいエアロゾル送達装置のエアロゾル生成構成要素は、そのいかなる成分も実質的に燃焼することなく、タバコを点火し燃焼させることによって(ひいては、タバコの煙を吸い込むことによって)使用される紙巻タバコ、葉巻またはパイプを喫煙するという数々の感覚(例えば、吸入および呼気の形式、味または香りの種類、感覚刺激効果、物理的感触、使用形式、目に見えるエアロゾルによってもたらされるような視覚的刺激など)をもたらすことができる。例えば、本開示のいくつかの例示的な実施形態によるエアロゾル送達装置のユーザは、喫煙者が従来型の喫煙品を使用するのと同じように、その構成要素を保持し使用し、その部品によって生成されたエアロゾルを吸入するためにその部品の一端を吸い、選択された時間間隔で吸煙する等々を行うことができる。
【0046】
本開示の物品または装置はまた、蒸気生成物品、エアロゾル送達物品または薬剤送達物品であるとして特徴付けられる。したがって、そのような物品または装置は、吸入可能な形態または状態の1つ以上の物質を提供するように構成可能である。例えば、吸入可能な物質は、実質的に蒸気の形態(例えば、その臨界点よりも低い温度で気相にある物質)である。あるいは、吸入可能な物質は、エアロゾルの形態(例えば、気体中の微細固体粒子または液滴の懸濁液)である。分かり易くするために、本明細書で使用される用語「エアロゾル」は、目に見えるかどうか、また煙状であると見なされることができる形態であるかどうかに関わりなく、人間の吸入に適した形態または種類の蒸気、気体およびエアロゾルを含むことを意味する。いくつかの実施形態では、用語「蒸気」および「エアロゾル」は交換可能であってもよい。したがって、簡単にするために、本開示を説明するために使用される用語「蒸気」および「エアロゾル」は、別段の指定がない限り交換可能であると理解される。
【0047】
本開示の喫煙品は、使用時に、従来型の喫煙品(例えば、炎によって点火することにより使用され、続いて燃やされおよび/または燃焼されるタバコを吸入することにより使用される紙巻タバコ、葉巻またはパイプ)を使用する際の個人の多くの物理的作用を受ける。例えば、本開示の喫煙品のユーザは、従来型の喫煙品のようにその物品を保持し、その物品によって生成されたエアロゾルを吸入するためにその物品の一端を吸引し、選択された時間間隔で吸煙する。
【0048】
システムは、一般に、いわゆる「電子タバコ」または「タバコ加熱製品」などの喫煙品に関連する実施形態に関して本明細書に記載されているが、機構、構成要素、特徴および方法は、多くの異なる形態で具体化され、様々な物品に関連付けられてもよいことを理解されたい。例えば、本明細書に提供される説明は、従来の喫煙品(例えば、紙巻タバコ、葉巻、パイプなど)、加熱式タバコ、および本明細書に開示される製品のいずれかのための関連する梱包の実施形態と組み合わせて使用可能である。したがって、本明細書に開示される機構、構成要素、特徴および方法の説明は、エアロゾル送達装置に関する実施形態に関して単なる例として論じられ、様々な他の製品および方法で具体化および使用可能であることを理解されたい。
【0049】
本開示の喫煙品は、一般に、ハウジング、外側ラップまたは包装、ケーシング、構成要素、モジュール、部材などのある種の筐体内に設けられるか収容される多数の要素を含む。筐体の全体的な設計は可変であり、喫煙品の全体の大きさおよび形状を画定する筐体の形式または構成も可変である。いくつかの態様では、筐体の全体的な設計、大きさおよび/または形状は、従来の紙巻タバコまたは葉巻のものに似ていることが望ましい。典型的には、紙巻タバコまたは葉巻の形状に似た筐体は、筐体を形成するために係合される分離可能な構成要素、部材などを備える。例えば、そのような喫煙品は、いくつかの態様では、マウスピース構成要素、エアロゾル送達構成要素(例えば、基材材料など)および熱源構成要素を含む3つの分離可能な構成要素を含んでもよい。様々な態様では、熱源は、熱を生成して、例えば固体または液体の形態(例えば、ビーズ、シート、細断片、ラップ)の押出構造および/または基材、エアロゾル前駆体組成物と結合された基材材料、タバコおよび/またはタバコ関連材料、例えば、タバコから直接分離された、タバコに自然に見出される材料、または合成的に調製された材料などを含む基材材料をエアロゾル化することが可能である。いくつかの実施形態では、押出構造は、タバコ製品、またはタバコと他の材料、例えばセラミック粉末などとの複合物を含んでもよい。他の実施形態では、多孔質セラミックビーズにタバコ抽出物/スラリーが充填されてもよい。他の実施形態は、非タバコ製品が使用可能である。いくつかの実施形態では、e-リキッド(e-liquid)を充填した多孔質ビーズ/粉末(セラミック)が使用されてもよい。他の実施形態では、セラミック粉末の押出スラリーとe-リキッドから作製されたロッド/シリンダが使用可能である。
【0050】
本開示の特定の態様によれば、使い易く、再利用可能な構成要素を提供する喫煙品を提供することが有利であろう。
図1は、本開示の一実施形態による、そのような喫煙品の斜視図を示す。特に、
図1は、脱着式カートリッジ102およびホルダ104を含む喫煙品100の斜視図を示している。ホルダ104は、本体部分120と、ホルダ104の吸口端に配置されたマウスピース122とを含む。以下でさらに詳細に説明されるように、図示される実施形態では、脱着式カートリッジ102は、ホルダ104の本体部分120の受容端上に画定されたキャビティ106内に受容されるように構成される。
図2は、
図1の脱着式カートリッジ102の斜視図を示す。図示される実施形態では、脱着式カートリッジ102は、熱源108と、基材部分110と、熱源108および基材部分110の少なくとも一部を包囲するように構成された外側ハウジング112とを含む。
【0051】
図示される実施形態では、カートリッジ102およびホルダ104は、従来の紙巻タバコの形状を模倣する実質的に円筒形の形状を有するが、様々な他の実施形態では、これらの構成要素のいずれか一方または両方(および/またはそれらの副構成要素のいずれか、例えば、本体部分120、マウスピース122、またはホルダ104の排出機構126、および/または熱源108、外側ハウジング112、またはカートリッジ102の基材材料116など)が、異なる形状を有してもよいことに留意されたい。例えば、いくつかの実施形態では、ホルダ104またはカートリッジ102の一方または両方(および/またはそれらの副構成要素のいずれか)は、実質的に長方形の形状、例えば、実質的に長方形の直方体形状(例えば、USBフラッシュドライブと同様)を有してもよい。他の実施形態では、ホルダ104またはカートリッジ102の一方または両方(および/またはそれらの副構成要素のいずれか)は、他の手持ち式の形状を有してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、ホルダ104は、小さなボックス形状、様々なポッドモッド形状、またはフォブ形状(fob-shape)を有してもよい。
【0052】
様々な実施形態では、熱源108は、その点火時に熱を生成するように構成されることができる。図示される実施形態では、熱源108は、略円筒形状を有し、可燃性炭素質材料を組み込んだ可燃性燃料要素を含む。他の実施形態では、熱源108は、異なる形状、例えば、立方体または六角形の断面を有するプリズム形状を有してもよい。炭素質材料は、一般に、高い炭素含量を有する。好ましい炭素質材料は、主に炭素から構成され、および/または典型的には、乾燥重量基準で約60パーセント超、一般に約70パーセント超、多くの場合約80パーセント超、頻繁に約90パーセント超の炭素含量を有する。
【0053】
場合によっては、熱源108は、可燃性炭素質材料以外の要素(例えば、粉末タバコまたはタバコ抽出物などのタバコ成分;香料;塩化ナトリウム、塩化カリウムおよび炭酸ナトリウムなどの塩;熱安定性グラファイト中空円筒形(例えば、管)繊維;酸化鉄粉末;ガラスフィラメント;粉末炭酸カルシウム;アルミナ顆粒;アンモニア塩などのアンモニア源;および/またはグアーガム、アルギン酸アンモニウムおよびアルギン酸ナトリウムなどの結合剤)を組み込んでいてもよい。適用可能な熱源の特定の寸法は変動可能であるが、図示される実施形態では、熱源108は、約5mm~約20mmの包括的範囲の長さを有し、いくつかの実施形態では、約17mmであってもよく、約3mm~約8mmの包括的範囲の全体径としてもよく、いくつかの実施形態では、約4.8mm(およびいくつかの実施形態では、約7mm)としてもよい。他の実施形態では、熱源は様々な方法で構築可能であるが、図示される実施形態では、熱源108は、粉砕または粉末化された炭素質材料を使用して押し出されるか、配合され、乾燥重量基準で約0.5g/cm3超、多くの場合約0.7g/cm3超、頻繁に約1g/cm3超の密度を有する。例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるRiggsらの米国特許第5,551,451号明細書およびBorschkeらの米国特許第7,836,897号明細書に記載されている燃料源構成要素、配合物および設計の種類を参照されたい。
【0054】
様々な実施形態では、熱源は、例えば、実質的に中実円筒形または中空円筒形(例えば管)の形状を含む様々な形態を有してもよいが、図示される実施形態の熱源108は、熱源108の第1の端部から、熱源108の対向する第2の端部まで長手方向に延在する複数の内部通路114を含む、略円筒形状を有する押出モノリシック炭素質材料を備える。図示される実施形態では、単一の中央内部通路114aを具備する約13個の内部通路114と、中央内部通路114aから離隔し、中央内部通路114aと同様の大きさ(例えば直径)を有する6個の周囲内部通路114bと、熱源108の外面から離隔され、中央内部通路114aの直径よりも直径が小さい6個の周辺内部通路114cとが存在する。他の実施形態では、複数の内部通路が存在する必要は無く、および/または複数の内部通路が他の形態および/または大きさを取ることができることに留意されたい。例えば、いくつかの実施形態では、わずか2つの内部通路が存在してもよく、さらに他の実施形態は、わずか1つの内部通路を含んでもよい。さらに他の実施形態は、内部通路を全く含まなくてもよい。追加の実施形態は、直径および/または形状が等しくなくてもよく、熱源内に不均等に離隔され、および/または配置されることができる複数の内部通路を含んでもよい。
【0055】
図には示されていないが、いくつかの実施形態は、代替的に、または追加的に、熱源の第1の端部から、対向する第2の端部まで長手方向に延在する1つ以上の周溝を含んでもよい。いくつかの実施形態では、そのような溝は、幅および深さが実質的に等しくてよく、熱源の円周の周りに実質的に等しく分布してもよい。そのような実施形態では、わずか2つの溝が存在してもよく、さらに他の実施形態は、わずか1つの溝を含んでもよい。さらに他の実施形態は、溝を全く含まなくてもよい。追加の実施形態は、幅および/または深さが等しくなくてもよく、熱源の円周の周りに不均等に離隔可能である複数の溝を含んでもよい。さらに他の実施形態では、熱源は、押出モノリシック炭素質材料の第1の端部から、対向するその第2の端部まで長手方向に延在するフルートおよび/またはスリットを含んでもよい。いくつかの実施形態では、熱源は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるLobovskyの米国特許第7,615,184号明細書に開示されている種類の発泡プロセスで形成された発泡炭素モノリスを備えてもよい。したがって、いくつかの実施形態は、熱源を点火するのにかかる時間の短縮に関して利点を提供可能である。いくつかの他の実施形態では、熱源は、断熱材の層(図示せず)と共に押し出し成形され、それにより、製造時間および費用を削減可能である。燃料要素の他の実施形態は、Brooksらの米国特許第4,922,901号明細書に記載されている種類の炭素繊維、またはTakeuchiらの米国特許出願公開第2009/0044818号明細書に開示されているような他の熱源の実施形態を含み、これらの各々は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。デボス加工された熱源システムを含む熱源、方法、およびそのような熱源を含む喫煙品のさらなる例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2018年2月22日に出願され、「System for Debossing a Heat Generation Member,a Smoking Article Including the Debossed Heat Generation Member,and a Related Method」と題された米国特許出願第15/902,665号明細書に開示されている。
【0056】
一般に、熱源からエアロゾル化可能構成要素への熱の適用によって形成される/揮発するエアロゾル(およびユーザへの送達のために同様に提供される任意の風味材料、薬剤など)がマウスピースを介してユーザに送達可能であるように、熱源は、1つ以上のエアロゾル化可能構成要素を有するエアロゾル送達構成要素(例えば、基材部分)の十分近くに配置される。すなわち、熱源が基材構成要素を加熱すると、消費者による吸入に適した物理的形態でエアロゾルが形成、放出または生成される。前述の用語は、放出する(release)、放出する(releasing)、放出する(releases)または放出された(released)への言及が、形成するまたは生成する(form or generate)、形成するまたは生成する(forming or generating)、形成するまたは生成する(forms or generates)および形成されたまたは生成された(formed or generated)を含むように言い換え可能であることを意味することに留意すべきである。具体的には、吸入可能な物質は、蒸気もしくはエアロゾルまたはそれらの混合物の形態で放出される。さらに、本開示の背景技術の項に列挙されている代表的な製品などの市販の電子喫煙品を考慮して、様々な喫煙品の要素の選択が理解される。
【0057】
図3は、
図1のカートリッジ102の長手方向断面図を示す。図に示すように、基材部分110は、対向する第1および第2の端部を有し、熱源108は、基材部分110の第1の端部に近接して配置される。カートリッジ102の様々な構成要素の寸法は、特定の用途の必要性に応じて変動可能であるが、図示される実施形態では、カートリッジ102は、約10mm~約50mmの包括的範囲の全長および、約3mm~約10mmの包括的範囲の直径としてもよい。加えて、図示される実施形態では、ハウジング112は、約0.05mm~0.5mmの包括的範囲の厚さを有してもよい。さらに、図示される実施形態では、基材部分110は、ハウジング112の厚さに適合させるために、約5mm~30mmの包括的範囲の長さおよび、カートリッジ全体の直径よりもわずかに小さい直径、例えば、約2.9mm~約9.9mmの包括的範囲の直径を有してもよい。
【0058】
図示される実施形態では、基材部分110は、単一のセグメントを有する基材材料116を備えるが、他の実施形態では、基材部分110は、1つ以上の追加の基材材料セグメントを含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、喫煙品100は、対向する第1および第2の端部を有する第2の基材材料セグメント(図示せず)をさらに備えてもよい。様々な実施形態では、基材材料の内の1つ以上は、それに結合されたエアロゾル前駆体組成物と共に、タバコまたはタバコ関連材料を含んでもよい。他の実施形態では、セルロースパルプ材料などの非タバコ材料が使用可能である。他の実施形態では、非タバコ基材材料は、植物由来材料ではなくてもよい。単数の基材材料(および/または複数の基材材料)に使用するための他の可能な組成物、構成要素および/または添加物については、以下でさらに詳細に説明される。後続の説明は、本明細書に記載の喫煙品で使用可能な任意の基材材料(例えば、図示される実施形態の基材材料116など)に適用可能であるべきであることに留意されたい。
【0059】
図1も参照すると、様々な実施形態では、熱源108の点火は、基材材料116に結合されたエアロゾル前駆体組成物のエアロゾル化をもたらす。様々な実施形態では、マウスピース122は、ユーザによってマウスピース122に加えられた吸引に応答して、生成されたエアロゾルを、それを通して受容するように構成される。以下でさらに詳細に説明されるように、いくつかの実施形態では、マウスピース122は、マウスピース122に加えられた吸引に応答して、それを通してエアロゾルを受容するように構成されたフィルタを備えてもよい。様々な実施形態では、フィルタは、いくつかの態様では、受容端に対向する、ホルダ104の端部に近接して半径方向および/または長手方向に配置された円形ディスクとして設けられる。このように、マウスピース122を吸引すると、フィルタは、喫煙品100のホルダ104を通って流れるエアロゾルを受容する。好ましくは、基材材料116の要素は、著しく熱分解(例えば、炭化、焦げ付き、または燃焼)せず、エアロゾル化された成分は、フィルタ(存在する場合)を含む喫煙品100を通って、ユーザの口に引き込まれる空気に取り込まれる。図示される実施形態の喫煙品100では、基材材料116は、実質的に円筒形の部分に形成された複数のタバコビーズを備える。いくつかの実施形態では、フィルタは個別のセグメントを備えてもよい。例えば、いくつかの実施形態は、濾過を提供するセグメント、引き込み抵抗を提供するセグメント、エアロゾルが冷却するための空間を提供する中空セグメント、他のフィルタセグメント、および上記のいずれか1つまたは任意の組合せを含んでもよい。
【0060】
一実施形態では、基材材料は、カットフィラー形態の風味豊かな芳香性タバコのブレンドを具備してもよい。別の実施形態では、基材材料は、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれるPryorらの米国特許第4,807,809号明細書、Pryorらの米国特許第4,889,143号明細書およびRakerの米国特許第5,025,814号明細書に記載されているような再構成されたタバコ材料を具備してもよい。さらに、再構成されたタバコ材料は、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれるChemical and Biological Studies on New Cigarette Prototypes that Heat Instead of Burn Tobacco,R.J.Reynolds Tobacco Company Monograph(1988)に記載の種類の紙巻タバコ用の再構成されたタバコ紙を含んでもよい。例えば、再構成されたタバコ材料は、タバコおよび/またはタバコ関連材料を含有するシート状材料を含んでもよい。したがって、いくつかの実施形態では、基材材料は、再構成されたタバコ材料の巻かれたロールから形成可能である。別の実施形態では、基材材料は、再構成されたタバコ材料の細断片、細片などから形成可能である。別の実施形態では、タバコシートは、熱伝導性構成要素を含んでも含まなくてもよい重なり合う層(例えば、ギャザーウェブ)を備えてもよい。繊維状充填剤材料、エアロゾル形成材料および複数の熱伝導性構成要素によって形成された初期基材シートの一連の重なり合う層(例えば、ギャザーウェブ)を含む基材部分の例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2018年2月26日に出願された、「Heat Conducting Substrate For Electrically Heated Aerosol Delivery Device」と題された米国特許出願第15/905,320号明細書に記載されている。
【0061】
いくつかの実施形態では、基材材料は、タバコ関連材料を有する多数のマイクロカプセル、ビーズ、顆粒および/またはそれらの類似物を含んでもよい。例えば、代表的なマイクロカプセルは、形状が略球形であってよく、タバコ由来抽出物および/またはそれらの類似物の液体中心領域を含む外側カバーまたはシェルを有してもよい。いくつかの実施形態では、基材材料の内の1つ以上は、中空円筒形の形状にそれぞれが形成された多数のマイクロカプセルを含んでもよい。いくつかの実施形態では、基材材料の内の1つ以上は、中空円筒形の形状に形成された複数のマイクロカプセルの構造的形状および/または完全性を維持するように構成された結合剤材料を含んでもよい。
【0062】
基材材料の内の1つ以上に使用されるタバコは、黄色種タバコ、バーレータバコ、オリエンタルタバコ、メリーランドタバコ、暗色タバコ、暗色火干タバコおよびラスチカタバコ、ならびに他の希有もしくは特製タバコ、またはそれらのブレンドなどのタバコを含んでもよいか、これらに由来可能なものである。様々な代表的なタバコの種類、タバコの加工種類、およびタバコブレンドの種類は、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれるLawsonらの米国特許第4,836,224号明細書、Perfettiらの米国特許第4,924,888号明細書、Brownらの米国特許第5,056,537号明細書、Brinkleyらの米国特許第5,159,942号明細書、Gentryの米国特許第5,220,930号明細書、Blakleyらの米国特許第5,360,023号明細書、Shaferらの米国特許第6,701,936号明細書、Dominguezらの米国特許第6,730,832号明細書、Liらの米国特許第7,011,096号明細書、Liらの米国特許第7,017,585号明細書、Lawsonらの米国特許第7,025,066号明細書、Perfettiらの米国特許出願公開第2004/0255965号明細書、BeremanのPCT公開国際公開第02/37990号およびBombickらのFund.Appl.Toxicol.,39,p.11-17(1997)に記載されている。
【0063】
本開示のさらに他の実施形態では、基材材料は、タバコ、タバコ関連材料、グリセリン、水および/または結合剤材料を含むか、それらから本質的に構成される押出構造を含んでもよいが、特定の配合物は、結合剤材料を含まなくてよい。様々な実施形態では、好適な結合剤材料は、アルギン酸アンモニウム、アルギン酸プロピレングリコール、アルギン酸カリウムおよびアルギン酸ナトリウムなどのアルジネートを含んでもよい。アルジネート、特に高粘度アルジネートは、制御されたレベルの遊離カルシウムイオンと組み合わせて使用されてもよい。他の好適な結合剤材料には、Aqualon Co.製のKlucel Hなどのヒドロキシプロピルセルロース;The Dow Chemical Co.製のMethocel K4MSなどのヒドロキシプロピルメチルセルロース;Aqualon Co.製のNatrosol 250 MRCSなどのヒドロキシエチルセルロース;FMC製のAvicelなどの微結晶セルロース;The Dow Chemical Co.製のMethocel A4Mなどのメチルセルロース;ならびにHercules Inc.製のCMC 7HFおよびCMC 7H4Fなどのナトリウムカルボキシメチルセルロースが含まれる。さらに他の可能な結合剤材料には、デンプン(例えば、コーンスターチ)、グアーガム、カラギーナン、イナゴマメガム、ペクチンおよびキサンタンガムが含まれる。いくつかの実施形態では、2つ以上の結合剤材料の組合せまたはブレンドが使用されてもよい。結合剤材料の他の例は、例えば、各々参照によりその全体が本明細書に組み込まれるJakobらの米国特許第5,101,839号明細書およびRakerらの米国特許第4,924,887号明細書に記載されている。いくつかの実施形態では、エアロゾル形成材料は、結合剤材料(例えば、アルギン酸プロピレングリコール)の一部として提供されてもよい。さらに、いくつかの実施形態では、結合剤材料は、タバコまたは他のバイオマスに由来するナノセルロースを含んでもよい。
【0064】
いくつかの実施形態では、基材材料は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるStoneらの米国特許出願公開第2012/0042885号明細書に記載されているように、押出材料を含んでもよい。さらに別の実施形態では、基材材料は、マルメライザー処理された、および/またはマルメライザー処理されていないタバコから形成された押出構造および/または基材を含んでもよい。マルメライザー処理されたタバコは、例えば、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるBanerjeeらの米国特許第5,105,831号明細書によって知られている。マルメライザー処理されたタバコは、本明細書に記載の結合剤、および/または香料と併せて、グリセロール(約20~約30重量パーセント)、炭酸カルシウム(一般に約10~約60重量パーセント、多くの場合、約40~約60重量パーセント)と共に、約20~約50パーセント(重量パーセント)のタバコブレンドを粉末形態で含む。様々な実施形態では、押出材料は、1つ以上の長手方向の開口部を有してもよい。
【0065】
様々な実施形態では、基材材料は、その中で利用される様々な量の材料に基づいて様々な構造をとってもよい。例えば、サンプル基材材料は、最大約98重量%、最大約95重量%または最大約90重量%のタバコおよび/またはタバコ関連材料を含んでもよい。サンプル基材材料はまた、最大約25重量%、約20重量%または約15重量%の水、特に、約2重量%~約25重量%、約5重量%~約20重量%または約7重量%~約15重量%の水を含んでもよい。香りなど(例えば、ニコチンなどの薬剤を含む)は、エアロゾル送達構成要素の最大約10重量%、最大約8重量%または最大約5重量%を構成することができる。
【0066】
追加的または代替的に、基材材料は、タバコ、グリセリン、水および/または結合剤材料を含むか、それらから本質的に構成される押出構造および/または基材を具備してもよく、エアロゾル生成プロセス全体に亘ってその構造を実質的に維持するようにさらに構成される。すなわち、基材材料は、エアロゾル生成プロセス全体に亘ってその形状を実質的に維持するように構成されてもよい(例えば、基材材料は、加えられた剪断応力下で連続的に変形しない)。そのような例示的な基材材料は、液体および/またはいくらかの水分量を含んでもよいが、基材は、エアロゾル生成プロセス全体に亘って実質的に固体のままとしてもよく、エアロゾル生成プロセス全体に亘って構造的完全性を実質的に維持することができる。実質的に固体の基材材料に適した例示的なタバコおよび/またはタバコ関連材料は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるAdemeらの米国特許出願公開第2015/0157052号明細書、Searsらの米国特許出願公開第2015/0335070号明細書、Whiteの米国特許第6,204,287号明細書およびHearnらの米国特許第5,060,676号明細書に記載されている。
【0067】
いくつかの実施形態では、喫煙品内で使用される基材材料の量は、物品が許容可能な感覚特性および感覚刺激特性、ならびに望ましい性能特性を示すような量であってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、多くの点でタバコの煙の出現に似ている、目に見える主流エアロゾルを生成するために、エアロゾル前駆体組成物、例えば、グリセリンおよび/またはプロピレングリコールなどが基材材料内で使用可能である。例えば、喫煙品の基材材料に組み込まれるエアロゾル前駆体組成物の量は、約3.5グラム以下、約3グラム以下、約2.5グラム以下、約2グラム以下、約1.5グラム以下、約1グラム以下または約0.5グラム以下の範囲であってよい。
【0068】
別の実施形態によれば、本開示による喫煙品は、例えば、セラミック材料などの多孔質の不活性材料を備える基材材料を含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、様々な細孔形態を有する様々な形状および外形(例えば、ビーズ、ロッド、管など)のセラミックが使用できる。さらに、いくつかの実施形態では、e-リキッドなどの非タバコ材料がセラミックに充填可能である。別の実施形態では、基材材料は、例えば、タバコ由来抽出物などのタバコ関連材料と化学的および/または物理的に実質的に反応しない多孔質の不活性材料を含んでもよい。さらに、上記のものなどの押出タバコは、多孔質であってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、押出タバコ材料は、押出プロセス中に発泡剤として機能する不活性ガス、例えば窒素などを有してもよい。
【0069】
上記のように、いくつかの実施形態では、基材材料の内の1つ以上は、エアロゾル前駆体組成物(例えば、保湿剤、例えば、プロピレングリコール、グリセリンなど)および/または少なくとも1つの香料、ならびに熱源による基材材料の点火、熱分解、燃焼および/または焦げ付きの防止を助けるように構成された難燃性/燃焼遅延剤(例えば、リン酸二アンモニウムおよび/または別の塩)を組み込むように処理、製造、生成および/または加工されたタバコ、タバコ成分および/またはタバコ由来材料を含んでもよい。喫煙品にタバコを組み込むための様々な様式および方法、特に、喫煙品内の実質的にあらゆるタバコを意図的に燃焼させないように設計される喫煙品が、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれるBrooksらの米国特許第4,947,874号明細書、Cantrellらの米国特許第7,647,932号明細書、Robinsonらの米国特許第8,079,371号明細書、Banerjeeらの米国特許第7,290,549号明細書およびCrooksらの米国特許出願公開第2007/0215167号明細書に記載されている。
【0070】
前述のように、いくつかの実施形態では、基材材料の内の1つ以上の中に含まれてもよく、有機リン化合物、ホウ砂、水和アルミナ、グラファイト、トリポリリン酸カリウム、ジペンタエリスリトール、ペンタエリスリトールおよびポリオールを含んでもよい難燃性/燃焼遅延性材料および他の添加物。窒素ホスホン酸塩、リン酸一アンモニウム、ポリリン酸アンモニウム、臭化アンモニウム、ホウ酸アンモニウム、ホウ酸エタノールアンモニウム、スルファミン酸アンモニウム、ハロゲン化有機化合物、チオ尿素および酸化アンチモンなどの他のものも適しているが、好ましい薬剤ではない。基材材料および/または他の構成要素(単独で、または互いにおよび/または他の材料と組み合わせたものにかかわらず)に使用される難燃性材料、燃焼遅延性材料および/または焦げ付き遅延性材料の各態様では、望ましい特性は、最も好ましくは、不所望のガス放出または溶融型挙動を伴わずに提供される。
【0071】
本開示の他の実施形態によれば、基材材料はまた、タバコ製品の製造に従来使用されている種類のタバコ添加物を組み込んでいてもよい。これらの添加物は、葉巻、紙巻タバコ、パイプなどの製造に使用されるタバコの風味および香りを高めるために使用される種類の材料を含んでもよい。例えば、これらの添加物は、様々な紙巻タバコケーシングおよび/または最上のドレッシング成分を含んでもよい。例えば、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれるWochnowskiの米国特許第3,419,015号明細書、Berndtらの米国特許第4,054,145号明細書、Burcham,Jr.らの米国特許第4,887,619号明細書、Watsonの米国特許第5,022,416号明細書、Strangらの米国特許第5,103,842号明細書およびMartinの米国特許第5,711,320号明細書を参照されたい。好ましいケーシング材料には、水、糖およびシロップ(例えば、スクロース、グルコースおよび高果糖コーンシロップ)、保湿剤(例えば、グリセリンまたはプロピレングリコール)ならびに香料(例えば、ココアおよびカンゾウ)が含まれてもよい。これらの添加成分はまた、最上のドレッシング材料(例えば、メントールなどの調味料)を含んでもよい。例えば、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれるMaysらの米国特許第4,449,541号明細書を参照されたい。添加されることができる追加の材料には、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれるLawsonらの米国特許第4,830,028号明細書およびMarshallらの米国特許第8,186,360号明細書に開示されているものが含まれる。
【0072】
上記のように、様々な実施形態では、基材材料の内の1つ以上は、それに結合されたエアロゾル前駆体組成物を有することができる。例えば、いくつかの実施形態では、エアロゾル前駆体組成物は、多価アルコール(例えば、グリセリン、プロピレングリコールまたはそれらの混合物)などの1つ以上の異なる成分を備えてもよい。代表的な種類の追加のエアロゾル前駆体組成物は、その開示が参照により本明細書に組み込まれるSensabaugh,Jr.らの米国特許第4,793,365号明細書、Jakobらの米国特許第5,101,839号明細書、BiggsらのPCT国際公開第98/57556号およびChemical and Biological Studies on New Cigarette Prototypes that Heat Instead of Burn Tobacco,R.J.Reynolds Tobacco Company Monograph(1988)に記載されている。いくつかの態様では、基材材料は、十分な熱が加えられると(および必要に応じて空気により冷却されると)目に見えるエアロゾルを生成することができ、基材材料は「煙状の」エアロゾルを生成することができる。他の態様では、基材材料は、実質的に目に見えないが、風味または質感などの他の特性によって存在すると認識されるエアロゾルを生成することができる。したがって、生成されるエアロゾルの性質は、エアロゾル送達構成要素の特定の構成要素に応じて可変とすることができる。基材材料は、タバコを燃焼させることによって生成される煙の化学的性質と比較して、化学的に単純であってもよい。
【0073】
喫煙品の主流エアロゾルの感覚的または感覚刺激的な特性または性質を変化させる多種多様な種類の香料または材料が、使用されるのに適している可能性がある。いくつかの実施形態では、そのような香料は、タバコ以外の供給源から提供されてもよく、天然または本質的に人工物であってよい。例えば、いくつかの香料は、基材材料および/またはエアロゾルが生成される喫煙品の領域に適用されるか、その中に組み込まれてもよい。いくつかの実施形態では、そのような物質は、熱源に近接した加熱キャビティまたは領域に直接供給されるか、基材材料と共に提供されてもよい。例示的な香料には、例えば、バニリン、エチルバニリン、クリーム、茶、コーヒー、果実(例えばリンゴ、チェリー、イチゴ、ピーチならびにライムおよびレモンを含むシトラス香料)、メープル、メントール、ミント、ペパーミント、スペアミント、ウィンターグリーン、ナツメグ、クローブ、ラベンダー、カルダモン、生姜、蜂蜜、アニス、セージ、シナモン、ビャクダン、ジャスミン、カスカリラ、ココア、カンゾウ、ならびに紙巻タバコ、葉巻およびパイプタバコの香料に従来使用される種類および特性の香料および風味パッケージを含んでもよい。高果糖コーンシロップなどのシロップも使用されるのに適している場合がある。
【0074】
香料はまた、酸性または塩基性特性(例えばレブリン酸、コハク酸、ピルビン酸および安息香酸などの有機酸)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、香料は、所望により、基材材料の要素と組み合わせられてもよい。好適であろう例示的な植物由来組成物が、共にDubeらの米国特許第9,107,453号明細書および米国特許出願公開第2012/0152265号明細書に開示されており、これらの開示は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。本明細書に記載されるような感覚刺激特性を含め、その感覚特性に影響を及ぼすためにタバコ材料と組み合わせて有用であるような香料、ケーシングなどのような材料のいずれかが、基材材料と組み合わせられてもよい。特に、基材材料に有機酸を組み込んで、基材材料と組み合わせることが可能であるようなニコチンなどの薬剤の風味、感覚または感覚刺激特性に影響を与えることが可能であってもよい。例えば、レブリン酸、乳酸およびピルビン酸などの有機酸が、ニコチンと等モル(総有機酸含有量に基づく)までの量で、ニコチンと共に基材材料に含まれてもよい。任意の組合せの有機酸が好適であろう。例えば、いくつかの実施形態では、基材材料は、存在する有機酸の総量が基材材料中に存在するニコチンの総量と等モルである濃度まで、ニコチン1モル当たり約0.1~約0.5モルのレブリン酸、ニコチン1モル当たり約0.1~約0.5モルのピルビン酸、ニコチン1モル当たり約0.1~約0.5モルの乳酸またはそれらの組合せを含んでもよい。基材材料を生成するために使用される有機酸の様々な追加の例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるDullらの米国特許出願公開第2015/0344456号明細書に記載されている。
【0075】
そのような追加の成分の選択は、喫煙品に望まれる感覚特性などの要因に基づいて可変とすることができ、本開示は、タバコおよびタバコ関連製品またはタバコ由来製品の当業者に容易に明らかである、任意のそのような追加の成分を包含することを意図している。その開示全体が参照により本明細書に組み込まれるGutchoのTobacco Flavoring Substances and Methods,Noyes Data Corp.(1972)およびLeffingwellらのTobacco Flavoring for Smoking Products(1972)を参照されたい。
【0076】
他の実施形態では、基材材料は、様々な固有の特徴または特性を有する他の材料を含んでもよい。例えば、基材材料は、レーヨンの形態の可塑化材料または再生セルロースを含んでもよい。別の例として、シリカを組み込んだ再生セルロース製品であるビスコース(VISIL(R)として市販されている)が好適であろう。一部の炭素繊維は、少なくとも95パーセント以上の炭素を含んでもよい。同様に、綿などの天然セルロース繊維が好適であってもよく、綿などの天然セルロース繊維にシリカ、炭素または金属粒子が注入されるか、シリカ、炭素または金属粒子により綿などの天然セルロース繊維が処理されて、難燃性特性を高め、特に、風味に悪影響を及ぼすであろう望ましくないあらゆるガス放出成分のガス放出を最小限に抑えてもよい(特に、あらゆる有害なガス放出生成物の可能性を最小限に抑える)。浸漬、噴霧、または当技術分野で知られている他の技術によって望ましい難燃性特性を提供するために、例えば、ホウ酸または様々なオルガノホスフェート化合物を用いて綿を処理することが可能であろう。これらの繊維はまた、望ましくないガス放出または溶融型挙動を伴うことなく所望の難燃性特性を付与するために、有機または金属ナノ粒子を用いて処理することが可能であろう(例えば、浸漬、噴霧または蒸着による被覆、注入またはその両方)。
【0077】
図示される実施形態では、基材材料116は、対向する第1の端部と第2の端部との間で中央に画定された長手方向に延在する軸線を含んでもよく、基材材料116の断面は、いくつかの実施形態では、軸線に関して対称であってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、基材材料116の断面は、基材材料116がその対向する第1の端部と第2の端部との間に延在する実質的に円筒形の形状を画定するように、実質的に円形であってもよい。しかしながら、他の実施形態では、基材材料116は、基材材料116が、その対向する第1の端部と第2の端部との間に実質的に非円筒形の形状を画定することができるように、実質的に非円形の断面を画定することができる。そうでなければ、他の例では、基材材料116は、軸線周りに非対称の断面を備えてもよい。様々な実施形態では、基材材料116の各端部は、隣接する要素と軸線方向に位置合わせされてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、熱源108の第2の端部と基材材料116の第1の端部との間に障壁が存在してもよい。いくつかの実施形態では、そのような障壁は、それを通る1つ以上の開口を含むことができるディスクを備えてもよい。いくつかの実施形態では、障壁は、金属材料(例えばステンレス鋼、アルミニウム、真鍮、銅、銀、金および青銅など)、またはグラファイト材料、またはセラミック材料、またはプラスチック材料、またはそれらの任意の組合せから構築されてもよい。他の実施形態では、熱伝達構成要素が、熱源108および/または基材材料116の間に存在してもよい。熱伝達構成要素の例は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2018年3月16日に出願され、「Smoking Article with Heat Transfer Component」と題された米国特許出願第15/923,735号明細書に記載されている。
【0078】
図2および
図3に示すように、図示される実施形態のカートリッジ102はまた、基材材料116を含む基材部分110の少なくとも一部を包囲するように構成された、外側ハウジング112を含む。図示される実施形態では、外側ハウジング112はまた、熱源108の少なくとも一部を包囲するように構成される。図示される実施形態の外側ハウジング112は、アルミニウム材料から構築される。しかしながら、他の実施形態では、外側ハウジング112は、他の金属材料(例えばステンレス鋼、アルミニウム、真鍮、銅、銀、金および青銅など)、またはグラファイト材料、またはセラミック材料、またはプラスチック材料、またはそれらの任意の組合せを含む他の材料から構築されてもよい。図示される実施形態では、外側ハウジング112は、基材材料116をカプセル化する管構造として構築される。しかしながら、上記のように、他の実施形態では、外側ハウジング112は他の形状を有してもよい。外側ハウジング112の形状は変動可能であるが、図示される実施形態では、外側ハウジング112は、開放端および閉鎖端を有する管構造を備える。外側ハウジング112の図示される実施形態はまた、エアロゾル化された蒸気(本明細書では「蒸気」または「エアロゾル」とも呼ばれる)が通過することを可能にするように構成された、外側ハウジング112の閉鎖端に配置された1つ以上の端部開口118を含む。図示される実施形態の端部開口は、一対の細長い丸みを帯びたスロットの形態である。しかしながら、他の実施形態では、端部開口118は、エアロゾルが通過することを可能にする任意の形態を有してもよい。
【0079】
図4は、
図1のホルダ104の斜視図を示す。上記のように、他の実施形態では、ホルダ104は他の形状を有してもよいが、図示される実施形態のホルダ104は、本体部分120およびマウスピース122を含み、これらは共に、少なくとも図示される実施形態では、従来の紙巻タバコの大きさ、形状および全体的な外観に類似するように構成される。特に、図示される実施形態の本体部分120は、実質的に円筒形の中空管を備える。同様に、図示される実施形態のマウスピース122は、本体部分120の全体径よりも大きい全体径を有する実質的に円筒形の中空管を備える。以下でさらに詳細に説明されるように、受容位置と排出位置との間でホルダ104に対してカートリッジ102を移動させるために、図示される実施形態のマウスピース122は、本体部分120に対して移動させられる(例えば、押し下げられる)ように構成される。例えば、図示される実施形態では、マウスピース122の内径は、本体部分120の外径よりもわずかに大きいか、本体部分120の外径と実質的に同じであり、これらの構成要素間の摺動動作を可能にしてもよい。他の実施形態では、本体部分120および/またはマウスピース122は、任意の他の構成を有してもよいことに留意されたい。図示される実施形態では、マウスピース122は、約10mm~42mmの包括的範囲の全長を有し、ホルダは、約83mm~約120mmの包括的範囲の全長と、約20mm~約40mmの包括的範囲の円周(例えば、約6mm~約13mmの包括的範囲の直径)とを有する。
【0080】
様々な実施形態では、本体部分104および/またはマウスピース122は、金属材料(例えばステンレス鋼、アルミニウム、真鍮、銅、銀、金および青銅など)、またはグラファイト材料、またはセラミック材料、またはプラスチック材料、またはそれらの任意の組合せから構築されてもよい。他の材料もまた可能である。図に示すように、図示される実施形態のホルダ104はまた、ホルダ104を貫通し、カートリッジ102が受容位置にある際に熱源108の少なくとも一部と整列するように構成される複数の端部開口部124を含む。このように、端部開口部124は、熱源108が受容位置にある際に、点火され続けるのに十分な空気流を熱源108に提供するように構成される。様々な実施形態では、そのような開口部は、多くの異なる構成(例えば、穴の代わりに、または穴に加えて、スロットおよび/またはリングを含む)を有してもよいが、図示される実施形態では、端部開口部は、ホルダ104の受容端の円周の周りに延在する実質的に円形の穴の交互パターンを備える。特に、図示される実施形態の交互パターンは、ホルダ104の本体部分120の受容端の円周の周りに約90°の間隔で繰り返される、4つの長手方向に離隔された穴の第1のパターン124aと、同様に約90°の間隔で繰り返されるが、本体部分120の端部の円周の周りに第1のパターンから約45°ずれた、3つの長手方向に離隔された穴の第2のパターン124bとを含む。
【0081】
図5および
図6は、
図1のホルダ104の様々な内部構成要素を示している。特に、図示される実施形態のホルダ104は、例えば、カートリッジ102を受容し、排出するなどのために、排出位置と受容位置との間で移動するように構成された排出機構126を共に提供する様々な内部構成要素を含む。他の実施形態は異なる場合があるが(例えば、カートリッジの少なくとも一部が受容位置でホルダから延在する実施形態など)、図示される実施形態の受容位置では、カートリッジ102は、ホルダ104の本体部分120内に実質的に収容される。カートリッジ102の少なくとも一部は、図示される実施形態の排出位置にある間、ホルダ104の受容端を越えて延在する。様々な実施形態の排出機構は、例えば、回転/ねじ込み機構および/またはラチェット機構を使用してカートリッジを排出する排出機構など、様々な形態を取ることができる。他の可能な排出機構には、格納式クリックペンに使用されるものと同様の機構、例えば、ばね仕掛機構および/または様々なばね仕掛カム機構が含まれる。図示される実施形態の排出機構126は、クリックイン/クリックアウトタイプのカム機構を使用してカートリッジを排出するように構成される。特に、図示される実施形態の排出機構126は、プッシャピン128と、保持リング129と、ガイドリング130と、キャリアスリーブ132と、ばね134と、ばねシート136とを含む。様々な実施形態では、排出機構の構成要素は、様々な異なる材料から作製されることができるが、図示される実施形態では、プッシャピン128、キャリアスリーブ132、ガイドリング130および保持リング129は、成形プラスチック、例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド(ナイロン)、耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレンおよびそれらの組合せなどから構築される。
【0082】
図示される実施形態のばねシート136は、ホルダ104の主要部分120の内側に、その長さに沿って配置され、本体部分120に対して固定されたままとなるように構成される。図示される実施形態では、ばねシート136は、ホルダ104の本体部分120の内側に圧入されるように構成された別個のリング構造を備える。しかしながら、他の実施形態では、ばねシート134は、本体部分120と一体としてもよく、および/または同じ部分を備えてもよい。図示される実施形態では、ばねシート134はアルミニウム材料から構築されるが、他の実施形態では、ばねシートは、他の別の金属材料(例えばステンレス鋼、真鍮、銅、銀、金および青銅など)、またはグラファイト材料、またはセラミック材料、またはプラスチック材料、またはそれらの任意の組合せを含む別の材料から構築されることができる。他の材料も可能である。
【0083】
図6を参照すると、図示される実施形態のキャリアスリーブ132は、受容キャビティ138および蒸気通路140を含む。図示される実施形態では、受容キャビティ138は、熱源108に対向する、カートリッジ102の端部を受容し、使用中にカートリッジ102をその中に保持するように構成される。キャリアスリーブ132の蒸気通路140は、基材材料116によって生成されたエアロゾルがキャリアスリーブ132を通過することを可能にするように構成される。図に示すように、キャリアスリーブ132の一部は、プッシャピン128の内側孔142内に配置されるように構成される。このように、キャリアスリーブ132の蒸気通路140と、プッシャピン128の内側孔142とは、エアロゾルがエアロゾル化された後に移動するための経路を提供するように、実質的に同一直線上にある。いくつかの実施形態では、プッシャピン128の内側孔142の少なくとも一部は、例えば、マウスピース122のユーザ側に近接するようなフィルタ(図示せず)を含んでもよい。様々な実施形態では、フィルタは、ユーザによって吸入される前に、基材材料116によって生成されたエアロゾルを濾過するために含まれてもよい。様々な実施形態では、そのようなフィルタは、ガス透過性材料(例えば、酢酸セルロースもしくはポリ乳酸(PLA)、ポリビニルアルコール(PVOH)、または紙もしくはレーヨンなどのポリプロピレン繊維、またはポリエステル繊維、またはそれらの様々な組合せ)から構築された充填ロッドまたは円筒形ディスクを備えてもよい。フィルタは、追加的または代替的に、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるRakerらの米国特許第5,025,814号明細書に記載されているようなタバコ含有材料のストランドを含有してもよい。様々な実施形態では、フィルタの大きさおよび形状は変動可能である。
【0084】
いくつかの実施形態では、喫煙品はまた、基材部分110とフィルタ112との間に中間構成要素を含んでもよい。様々な実施形態では、中間構成要素またはフィルタは、個別にまたは一緒に、喫煙品のフィルタと見なされてもよいことに留意されたい。様々な実施形態では、中間構成要素もフィルタも含まれる必要はない。いくつかの実施形態では、中間構成要素は、その長手方向軸に沿って実質的に不撓性である実質的に剛性の部材を備えてもよい。いくつかの実施形態では、中間構成要素は、中空管構造を含んでもよく、生成されたエアロゾルを冷却するために備えてもよい。いくつかの実施形態では、中間構成要素は、エアロゾルを収集するための容器として使用可能である。様々な実施形態では、そのような管は、様々な材料のいずれかから構築されることができ、1つ以上の接着剤を含んでもよい。例示的な材料には、限定するものではないが、紙、紙層、板紙、プラスチック、段ボールおよび/または複合材料が含まれる。いくつかの実施形態では、中間構成要素は、紙またはプラスチック材料(例えば、エチルビニルアセテート(EVA)、または他のポリマー材料、例えば、ポリエチレン、ポリエステル、シリコーンなど、またはセラミック(例えば、炭化ケイ素、アルミナなど)、または他のアセテート繊維など)から構築される中空円筒形要素を備えてもよく、フィルタは、ガス透過性材料(例えば、酢酸セルロースもしくは繊維、例えば、紙もしくはレーヨン、またはポリエステル繊維など)から構築された充填ロッドまたは円筒形ディスクを備える。
【0085】
図示される実施形態では、排出機構126のばね134の一端は、ばねシート136に接触するように構成され、ばね134の他端は、キャリアスリーブ132の端部に接触するように構成される。以下でさらに詳細に説明されるように、キャリアスリーブ132は、受容位置(図示される)と排出位置との間で、ホルダ104の本体部分120に対して移動するように構成される。ばねシート136は本体部分120の内側に取り付けられるため、動作中、キャリアスリーブ132は、ホルダ104の受容端に向かう方向にばね134をさらに圧縮して、排出位置に到達するように構成される。図示される実施形態では、ばね134は半圧縮状態で取り付けられるため、ばね134は、ばねシート136から離れる方向にキャリアスリーブ132を付勢するように構成される。特に、受容位置では、ばね134は、ばねシート136と同様に、ホルダ104の本体部分120に対して固定されているガイドリング130に対してキャリアスリーブ132を付勢するように構成される。
【0086】
上記のように、図示される実施形態のマウスピース122は、ユーザによって作動させられると、本体部分120に対して移動するように構成される。また、図示される実施形態のプッシャピン128は、プッシャピン128がマウスピース122に対して移動しないように、マウスピース122に取り付けられるように構成される。したがって、図示される実施形態のマウスピース122およびプッシャピン128は、ホルダ104の本体部分120に対して一緒に移動するように構成される。例えば、図示される実施形態では、マウスピース122は、プッシャピン128の端部に圧入される。しかしながら、他の実施形態では、これらの部品は、接着剤および/または超音波溶接を含む他の方法で取り付けられてもよい。さらに他の実施形態では、マウスピース122およびプッシャピン128は一体とすることができ、および/または同じ部分を含んでもよい。以下でさらに詳細に説明されるように、マウスピース122およびプッシャピン128は、キャリアスリーブ132(および挿入されたカートリッジ102)が受容位置と排出位置との間で交互になるようにキャリアスリーブ132を移動させるように構成される。
【0087】
図7は、
図6の排出機構126の様々な構成要素の斜視図を示す。特に、
図7は、ばねシート136、ばね134、キャリアスリーブ132、ガイドリング130、プッシャピン128および保持リング129を示す。図示される実施形態のキャリアスリーブ132は、第1の管部分144と、第1の管部分144から延在する第2の管部分146とを含む。図示される実施形態では、第2の管部分146は、第1の管部分144の外径よりも小さい外径を有する。さらに、キャリアスリーブ132は、第2の管部分146の円周の周りに実質的に等しく離隔された4つの長手方向フィン148を含む。図示される実施形態のフィン148のそれぞれは、角度付き端部150を含む。図示される実施形態のガイドリング130は、その第1の端部から延在する8つの内部溝152と、ガイドリング130の対向端上にある4つの角度付きストップ154とを含む。プッシャピン128は、実質的に円筒形の管形状を具備する主要部分156を含む。主要部分156の長さに沿って、リング形状を有するストップフランジ158が画定される。主要部分156はまた、主要部分156の円周の周りに実質的に等しく離隔され、ガイドリング130の内部溝152内で摺動するように構成される8つの突出ガイド機能160を含む。主要部分156の端部は、一連の角度付き歯162を含む。プッシャピン128のストップフランジ158は、保持リング129のばね側に配置され、プッシャピン128のストップフランジ158は、上記のように、マウスピース122に対して固定される。保持リング129の内径と、プッシャピン128の主要部分156の外径とは、プッシャピン128の主要部分156が保持リング129内で摺動することができるように構成される。いくつかの実施形態では、保持リングは、プッシャピン128のストップフランジ158のストップとして機能することができる。
【0088】
図5および
図6も参照すると、動作中、プッシャピン128の角度付き歯162は、キャリアスリーブ132の長手方向フィン148のそれぞれの角度付き端部150と係合して、キャリアスリーブ132を排出位置に移動させるように構成される。特に、ユーザは、キャリアスリーブ132の第1の管部分144がガイドリング130とキャリアスリーブ132の長手方向フィン148とに当接し、プッシャピン128のガイド機能160がガイドリング130の内部溝152内に配置される受容位置(
図5および
図6に示される)から開始して、ホルダ104の受容端に向かってマウスピース122を押すことによって、排出位置を実現してもよい。プッシャピン128がマウスピース122に取り付けられ、ガイドリング130がホルダ104の本体部分120に取り付けられるため、この動作が、ガイドリング130の内部溝152内にプッシャピン128のガイド機能160を移動させるのに対して、プッシャピン128の歯162は、ガイドリング130の内部溝152内でホルダ104の受容端の長手方向に、キャリアスリーブ132の長手方向フィン148を押し込む。ばね134は、キャリアスリーブ132の端部とばねシート136(ホルダ104の本体部分120に取り付けられる)との間に閉じ込められているため、この動きは、ばね134によって生成されるばね力によって抵抗される。
【0089】
構成要素の形状および間隔のために、プッシャピン128のガイド機能160は、受容位置と排出位置との間を移動する際に、ガイドリング130の内部溝152の内側に留まる。しかしながら、キャリアスリーブ132の長手方向フィン148は、キャリアスリーブ132が受容位置と排出位置との間(およびその逆)で移動させられた際にターンの一部を回転させるように、ガイドリング130の内部溝152から一時的に外れるように構成される。特に、キャリアスリーブ132がプッシャピン128によって受容位置から移動させられると、長手方向フィン148の角度付き端部150が内部溝152の端部を越えて移動するまで、長手方向フィン148がガイドリング130の内部溝152内を摺動し、この時点で、角度付き端部150が角度付きストップ154の表面に沿って摺動し、キャリアスリーブ132が回転し、対向する長手方向に短い距離を移動し始める(例えば、ホルダ104の受容端から離れて)。ばね134によってキャリアスリーブ132の端部に対して加えられる力のために、長手方向フィン148の角度付き端部150が、ガイドリング130のそれぞれの角度付きストップ154内に完全に配置され、キャリアスリーブ132が回転を停止するまで、長手方向フィン148の角度付き端部150が、角度付きストップ154の表面に沿って摺動し続ける(また、キャリアスリーブ132が回転し続ける)。この位置は、ばね134が受容位置でのその最初の圧縮からさらに圧縮され、(カートリッジ102がキャリアスリーブ132の第1の管部分144に受容されると)熱源108を有するカートリッジ102の端部が、ホルダ104の受容端を越えて延在する排出位置を表す。ガイドリング130の角度付きストップ154の形状により、受容位置に移動するようにユーザがマウスピース122を再び押すまで、排出機構126は排出位置に留まるように構成される。同様に、排出機構126は、受容位置に入ると、排出位置に移動するようにユーザがマウスピース122を押すまで、受容位置に留まるように構成される。
【0090】
ユーザは、長手方向フィン148の角度付き端部150がガイドリング130の角度付きストップ154内に完全に配置される排出位置から開始して、ホルダ104の受容端に向かってマウスピース122を押すことによって、排出位置から受容位置に排出機構126を移動させてもよい。これにより、プッシャピン128は、ホルダ104の受容端に向かって長手方向フィン148の角度付き端部150を短い距離だけ移動させ、ガイドリング130の角度付きストップ152との完全な係合から外す。特に、キャリアスリーブ132が排出位置から移動させられると、長手方向フィン148の角度付き端部150が角度付きストップ154の端部を越えて移動するまで、長手方向フィン148がホルダ104の受容端に向かって最初に摺動し、その時点で、長手方向フィン148がガイドリング130の内部溝152から一時的に外れ、キャリアスリーブ132が回転し始める。キャリアスリーブ132が回転すると、キャリアスリーブ132は対向する長手方向に移動し始め(例えば、ホルダ104の受容端から離れる)、長手方向フィン148の角度付き端部150は、ガイドリング130の隣接する一組の内部溝152に滑り込む。次いで、長手方向フィン148は、キャリアスリーブ132の第1の管部分144がガイドリング130に当接するまで、ホルダ104の受容端から離れる方向に内部溝152内を摺動し続ける。この時点で、排出機構は受容位置に戻る。いくつかの実施形態の受容位置では、ストップフランジ158が、代替的または追加的に、保持リング129に当接可能であることに留意されたい。さらに他の実施形態では、他の機能が、受容位置および/または排出位置の停止機能として機能することができる。
【0091】
図8は、脱着式カートリッジ102が受容位置でホルダ104に受容されている喫煙品100の斜視図を示し、
図9は、
図8の喫煙品100の長手方向断面図を示す。様々な実施形態では、キャリアスリーブ132および/またはカートリッジ102は、挿入された後にカートリッジ102をキャリアスリーブ132内に保持するように構成された1つ以上の保持機能を含んでもよい。例えば、図示される実施形態では、カートリッジ102は、締まり嵌めまたは、いくつかの他の種類の「保持」嵌め込みが作成されるように、キャリアスリーブ132の受容キャビティ138の一部と相互作用するように構成された1つ以上の突起164を含む。様々な実施形態では、そのような嵌め込みは、カートリッジ102が挿入された後にキャリアスリーブ132内に保持されることを可能にし、同時に、例えば、カートリッジ102をキャリアスリーブ132から引き出そうとするユーザによって加えられるような十分な取外し力が加えられた後に、カートリッジ102が除去されることを可能にしてもよい。いくつかの実施形態では、キャリアスリーブ132またはその一部は、例えば、突起164が配置可能な1つ以上の凹部または窪みなどの補完的な機能を含んでもよい。他の実施形態では、例えば、カートリッジ102および/またはキャリアスリーブ132(またはホルダ104の1つ以上の他の構成要素)に配置された1つ以上の磁石を含む他の種類の保持方法が使用可能であることに留意されたい。他の実施形態は、ホルダ104の受容端から延在するか、そうでなければ作動されてホルダ104の受容端を覆う保持機能を含んでもよい。例えば、その受容端に挿入された後、ホルダ104内にカートリッジ102を保持するために、保持機能が使用可能である。いくつかの実施形態では、そのような保持機能は、金属材料から構築されたメッシュまたはスクリーン構造を備えてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、保持機能がユーザによって作動させられて、カートリッジ102が排出位置から受容位置に移動させられる際に、ホルダ104に挿入されたカートリッジ102を保持してもよい。
【0092】
図10は、喫煙品100の斜視図を示しており、受容位置および排出位置の両方にあるカートリッジ102を示している。様々な実施形態では、排出位置は、例えば、カートリッジ102の熱源108を点火するのに役立つことができ、受容位置は、例えば、点火された熱源108を接触から保護するのに役立つことができる。さらに、様々な実施形態では、排出位置は、ホルダ104のキャリアスリーブ132からカートリッジ102を除去するのに、および/またはホルダ104のキャリアスリーブ132内にカートリッジ102を受容するのに役立つことができる。図示される実施形態の排出位置では、カートリッジ102は、熱源108全体がホルダ104の受容端を越えて延在する点に、またはそれをわずかに越えて配置されるが、他の実施形態の排出位置では、カートリッジ102は、例えば、熱源108の大部分がホルダ104の受容端を越えて延在する位置、または熱源108の一部のみがホルダ104の受容端を越えて延在する位置など、ホルダ104に対して異なる位置まで延在してもよいことに留意されたい。さらなる実施形態では、複数の排出位置が存在してもよいことに留意されたい。例えば、いくつかの実施形態は、上記のように、第1の排出位置と、カートリッジがホルダ104の受容端をさらに越えて延在可能な第2の排出位置とを含んでもよい。このように、第2の排出位置は、ホルダ104内での除去および/または挿入のためにカートリッジ102への追加のアクセスを提供してもよい。追加の実施形態は、受容位置とカートリッジ102がホルダ104の完全に外側にある位置との間の任意の位置を備えることができる無数の他の排出位置を含んでもよい。
【0093】
いくつかの実施形態は、ユーザによって作動させられることができるか、自動化されることができる熱源消火機構を含んでもよい。一例では、喫煙品の排出機構は、ホルダ104内にカートリッジ102をさらに引き込む第3の位置を含んでもよい。このように、熱源108は、ホルダ104の受容端および開口部124から離れて移動させられてもよく、その結果、受容端および開口部124は、熱源108を点火し続けるのに十分な空気流をもはや提供せず、その中で熱源108を効果的に消火する。他の実施形態では、ホルダ104は、ホルダ104の端部開口部124(また、いくつかの実施形態では、受容端)上を摺動して、熱源108への空気流を制限または遮断するように構成された外側(または内側)スリーブを含んでもよい。熱源108を効果的に消火するために熱源108が酸素を欠乏する他の実施形態など、他の消火機構が可能であることに留意されたい。いくつかの実施形態では、消火機構の作動は、マウスピース122または別の構成要素を介して起こってもよく、および/または排出機構と統合されることができるが、他の実施形態では、独立した消火機構を含む他の作動方法が可能である。
【0094】
いくつかの実施形態は、ユーザによって作動可能か、または自動化可能な点火機構を含んでもよい。一例では、点火機構は、ユーザによって独立して作動可能か、排出機構が作動させられた際に自動的に作動可能な統合されたフリント式ライタを含んでもよい。他の実施形態は、点火装置と組み合わせて熱源108を点火する火炎を生成可能な燃料タンクなどの燃料源を含んでもよい。様々な実施形態では、点火機構の作動は、マウスピース122または別の構成要素を介して起こってもよく、および/または排出機構と統合されてもよい。
【0095】
いくつかの実施形態では、喫煙品100は、カートリッジ102の状態を示すように構成されたインジケータをさらに含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、インジケータは、カートリッジ内の基材材料がどれだけエアロゾル化に利用可能か、および/またはどれだけの基材材料がエアロゾル化されたか、を概算する「燃料計」を提供してもよい。そのようなインジケータの別の例には、その消費サイクルを通じた基材部分のサーモクロマティック視覚表示が含まれてもよい。他の例には、基材材料の状態の視覚的表現を提供するタイマ、時計またはプログレッシブ視覚インジケータが含まれてもよい。例えば、いくつかの実施形態は、デジタルインジケータ、色を変化させる1つ以上の構成要素、1つ以上のライト(例えば、緑、黄および赤)、または他のプログレッシブインジケータの方法で視覚的表現を提供してもよい。いくつかの実施形態では、インジケータは、基材部分が、ユーザが喫煙を開始するのに十分に加熱されたことをユーザに示すことができる。
【0096】
本開示による喫煙品は、本明細書で詳細に説明するように、様々な実施形態を取ることができるが、消費者による喫煙品の使用は適用範囲の点で同様となる。喫煙品の使用の上記の説明は、本明細書に提供されるさらなる開示に照らして当業者には明らかである軽微な変更を介して、記載される様々な実施形態に適用可能である。しかしながら、使用の説明は、本発明の物品の使用を限定することを意図するものではなく、本明細書の開示の全ての必要な要件を満たすために提供される。
【0097】
上記の説明および関連する図面に示された教示の利益を有し、本開示が関連する当業者には、本開示の多くの変更および他の実施形態が思い浮かぶであろう。したがって、本開示は、本明細書に開示される特定の実施形態に限定されるものではなく、変更および他の実施形態が添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されることを理解されたい。本明細書では特定の用語を使用しているが、それらは一般的かつ説明的な意味でのみ使用され、限定のために使用されない。