(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-09
(45)【発行日】2024-02-20
(54)【発明の名称】サイドリンク通信の方法、端末機器及びネットワーク機器
(51)【国際特許分類】
H04W 72/40 20230101AFI20240213BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20240213BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20240213BHJP
H04W 72/25 20230101ALI20240213BHJP
H04W 72/54 20230101ALI20240213BHJP
H04W 72/02 20090101ALI20240213BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240213BHJP
【FI】
H04W72/40
H04W72/0446
H04W72/0453
H04W72/25
H04W72/54 110
H04W72/02
H04W92/18
(21)【出願番号】P 2021538330
(86)(22)【出願日】2019-01-11
(86)【国際出願番号】 CN2019071497
(87)【国際公開番号】W WO2020143065
(87)【国際公開日】2020-07-16
【審査請求日】2021-12-14
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100203105
【氏名又は名称】江口 能弘
(72)【発明者】
【氏名】チャオ チェンシャン
(72)【発明者】
【氏名】ルー チアンシー
(72)【発明者】
【氏名】リン フェイ-ミン
【審査官】三枝 保裕
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0230959(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0160460(US,A1)
【文献】OPPO,Discussion of physical layer structure and procedure for NR-V2X[online],3GPP TSG RAN WG1 #94b R1-1810985,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94b/Docs/R1-1810985.zip>,2018年10月12日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドリンク通信の方法であって、
端末機器がネットワーク機器から送信された第1のパラメータを受信するステップと、
前記端末機器が前記第1のパラメータに基づいて第1の時間周波数ユニットにおける物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)の時間周波数リソースを確定するステップと、
確定された前記時間周波数リソースにおいて、前記端末機器が前記PSCCHの送受信を行うかどうかを決定するステップと、
前記決定するステップに基づき、前記時間周波数リソースにおいて、前記端末機器が前記PSCCHを送受信するステップと、を含み、
前記第1のパラメータは、1つの時間周波数ユニットにおいて、前記端末機器がセンシングまたは測定を行う必要がある時間ドメインシンボルの個数であり、
前記端末機器が前記第1のパラメータに基づいて第1の時間周波数ユニットにおけるPSCCHの時間周波数リソースを確定するステップは、
前記端末機器が前記第1のパラメータに基づいて前記第1の時間周波数ユニットにおける前記PSCCHの開始時間ドメインシンボル位置を確定するステップを含み、
確定された前記時間周波数リソースにおいて、前記端末機器が前記PSCCHの送受信を行うかどうかを決定するステップは、
前記端末機器がセンシングまたは測定の結果に基づき、確定された前記時間周波数リソースにおいて、前記PSCCHの送受信を行うかどうかを決定するステップを含む、ことを特徴とするサイドリンク通信の方法。
【請求項2】
前記端末機器が前記第1のパラメータに基づいて第1の時間周波数ユニットにおけるPSCCHの時間周波数リソースを確定するステップは
、
前記第1の時間周波数ユニットにおいて前記PSCCHが占用する時間ドメインシンボルの個数、前記第1の時間周波数ユニットにおける前記PSCCHの終了時間ドメインシンボル位置、前記第1の時間周波数ユニットにおける前記PSCCHの周波数ドメイン開始位置、前記第1の時間周波数ユニットにおける前記PSCCHの周波数ドメイン終了位置、及び前記第1の時間周波数ユニットにおける前記PSCCHの周波数ドメインリソースの長さのうちの少なくとも1種の情報を確定するステップを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記時間周波数リソースにおいて、前記端末機器が前記PSCCHを送受信するステップは、
前記端末機器が前記第1の時間周波数ユニットにおいて確定された前記開始時間ドメインシンボル位置から、前記PSCCHを送受信し始めるステップを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の時間周波数ユニットにおける前記PSCCHの開始時間ドメインシンボル位置は時間ドメインシンボルのインデックス情報又は特定の時間ドメインシンボルに対するオフセットによって示され、及び/又は前記第1の時間周波数ユニットにおける前記PSCCHの周波数ドメイン開始位置は周波数ドメインユニットのインデックス情報又は特定の周波数ドメインユニットに対するオフセットによって示され、及び/又は前記第1の時間周波数ユニットにおける前記PSCCHの周波数ドメインリソースの長さは周波数ドメインリソースのサイズ指示情報によって示される、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記PSCCHによってスケジュールされた物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)の占用する時間ドメインリソースは、前記PSCCHの占用する時間ドメインリソースより大きい、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記PSCCHと前記PSCCHによってスケジュールされたPSSCHは、異なる時間ドメインリソースを占用し、前記PSCCHの占用する時間ドメインリソースと前記PSCCHによってスケジュールされたPSSCHの占用する時間ドメインリソースとは部分的に重複する、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の時間周波数ユニットは時間ドメインにおいて、1つの時間スロット、1つのサブフレーム、又は特定の個数の時間ドメインシンボルで構成される時間ユニットを含む、ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の時間周波数ユニットは、周波数ドメインにおいてシステム帯域幅、帯域幅部分(BWP)、または、特定の個数のサブバンドで構成される周波数ドメインユニットを含む、ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
サイドリンク通信の方法であって、
ネットワーク機器が第1のパラメータを確定するステップと、
前記ネットワーク機器が前記第1のパラメータを端末機器へ送信するステップであって、前記第1のパラメータは、1つの時間周波数ユニットにおいて、前記端末機器がセンシングまたは測定を行う必要がある時間ドメインシンボルの個数であり、さらに、前記第1のパラメータは、前記端末機器が1つの時間周波数ユニットにおける物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)の時間ドメインシンボル開始位置を確定し、前記端末機器がセンシングまたは測定の結果に基づき、前記第1のパラメータに基づいて確定された時間周波数リソースにおいて、前記PSCCHの送受信を行うかどうかを決定するためのものであるステップと、を含む、ことを特徴とするサイドリンク通信の方法。
【請求項10】
端末機器であって、前記端末機器は、
処理ユニットと、
請求項1~8のいずれか1項に記載の方法を実行するための送受信ユニットと、を含む、ことを特徴とする端末機器。
【請求項11】
ネットワーク機器であって、前記ネットワーク機器は、
処理ユニットと、
請求項
9に記載の方法を実行するための送受信ユニットと、を含む、ことを特徴とするネットワーク機器。
【請求項12】
コンピュータ可読記憶媒体であって、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、コンピュータは、前記コンピュータプログラムによって請求項1~8のいずれか1項に記載の方法を実行するようにする、ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の実施例は、通信分野に関し、具体的に、サイドリンク通信の方法、端末機器及びネットワーク機器に関する。
【背景技術】
【0002】
新無線(New Radio、NR)-ビークル・ツー・エブリシング(Vehicle to Everything、V2X)において、時間遅延を減少させるために、物理サイドリンク制御チャネル(Physical Sidelink Control Channel、PSCCH)及びそれに対応する物理サイドリンク共有チャネル(Physical Sidelink Shared Channel、PSSCH)には、ロングタームエボリューション(Long Term Evaluation、LTE)-V2Xにおける構造と異なる多重化構造が利用されているが、NR-V2Xに利用される多重化構造では、PSCCHをどのように伝送するかが解決する問題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願の実施例は、サイドリンク通信の方法、端末機器及びネットワーク機器を提供し、PSCCHの端末機器によるブラインド検出の複雑さの軽減に有利である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の態様では、サイドリンク通信の方法が提供され、該方法は、端末機器が第1の時間周波数ユニットにおける物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)の時間周波数リソースを確定するステップと、前記時間周波数リソースにおいて、前記端末機器が前記PSCCHを送受信するステップと、を含む。
【0005】
第2の態様では、サイドリンク通信の方法が提供され、該方法は、ネットワーク機器が第1のパラメータを確定するステップと、前記ネットワーク機器が前記第1のパラメータを端末機器へ送信するステップであって、前記第1のパラメータは、前記端末機器が1つの時間周波数ユニットにおける物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)の時間ドメインシンボル開始位置を確定するためのものであるステップと、を含む。
【0006】
第3の態様では、上記第1の態様又はそのそれぞれの実現形態における方法を実行するための端末機器が提供される。
【0007】
具体的に、該端末機器は、上記第1の態様又はそのそれぞれの実現形態における方法を実行するための機能モジュールを含む。
【0008】
第4の態様では、上記第2の態様又はそのそれぞれの実現形態における方法を実行するためのネットワーク機器が提供される。
【0009】
具体的に、該ネットワーク機器は、上記第2の態様又はそのそれぞれの実現形態における方法を実行するための機能モジュールを含む。
【0010】
第5の態様では、プロセッサとメモリとを含む端末機器が提供される。該メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、該プロセッサは、該メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出しして運行し、上記第1の態様又はそのそれぞれの実現形態における方法を実行するためのものである。
【0011】
第6の態様では、プロセッサとメモリとを含むネットワーク機器が提供される。該メモリは、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、該プロセッサは、該メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出しして運行し、上記第2の態様又はそのそれぞれの実現形態における方法を実行するためのものである。
【0012】
第7の態様では、上記第1の態様から第2の態様のいずれか1つの態様又はそのそれぞれの実現形態における方法を実現するためのチップが提供される。
【0013】
具体的に、該チップは、コンピュータプログラムをメモリから呼び出して運行するためのプロセッサを含み、該チップが搭載された機器は、上記のような第1の態様から第2の態様のいずれか1つの態様又はそのそれぞれの実現形態における方法を実行するようになる。
【0014】
第8の態様では、コンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体が提供され、コンピュータは、該コンピュータプログラムによって上記第1の態様から第2の態様のいずれか1つの態様又はそのそれぞれの実現形態における方法を実行する。
【0015】
第9の態様では、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品が提供され、コンピュータは、該コンピュータプログラム命令によって上記第1の態様から第2の態様のいずれか1つの態様又はそのそれぞれの実現形態における方法を実行する。
【0016】
第10の態様では、コンピュータプログラムが提供され、コンピュータで実行されるとき、コンピュータは、上記第1の態様から第2の態様のいずれか1つの態様又はそのそれぞれの実現形態における方法を実行するようになる。
【発明の効果】
【0017】
上記技術的解決手段により、端末機器は、まず、第1の時間周波数ユニットにおけるPSCCHの時間周波数リソースを確定し、確定された時間周波数リソースにおいて、PSCCHを検出することができ、受信側としての端末機器も、これによって1つの時間周波数ユニットにおけるPSCCHの具体的な位置を明確に知ることができるようになり、PSCCHの端末機器によるブラインド検出の複雑さを軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本願の実施例に係るサイドリンク通信システムの概略図である。
【
図2】本願の実施例に係るサイドリンク通信システムの概略図である。
【
図3】本願の実施例に係るサイドリンクのリンクデータの伝送方式の概略ブロック図である。
【
図4】LTE-V2Xにおける制御情報とデータのリソースプールとの設定の概略ブロック図である。
【
図5】NR-V2Xにおけるリソース割り当て方式の概略図である。
【
図6】NR-V2Xにおける制御情報及びデータ伝送に用いられた2種類の構造の概略図である。
【
図7】NR-V2Xにおける構造2に含まれる様々なサブ構造の概略図である。
【
図8】本願の実施例に係るサイドリンク通信の方法の概略ブロック図である。
【
図9】本願の実施例に係るサイドリンク通信の方法の他の概略ブロック図である。
【
図10】本願の実施例に係る端末機器の概略ブロック図である。
【
図11】本願の実施例に係るネットワーク機器の概略ブロック図である。
【
図12】本願の実施例に係る端末機器の他の概略ブロック図である。
【
図13】本願の実施例に係るネットワーク機器の他の概略ブロック図である。
【
図14】本願の実施例に係るチップの概略ブロック図である。
【
図15】本願の実施例に係る通信システムの概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本願の実施例に係る図面を参照しながら、本願の実施例における技術的解決手段を説明し、無論、記載される実施例は本願の実施例の一部にすぎず、すべての実施例ではない。当業者が本願における実施例に基づいて創造的な労働なしに取得されたその他のすべての実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0020】
本願の実施例に係る技術的解決手段は、グローバルモバイルコミュニケーション(Global System of Mobile communication、GSM)システム、コードディビシオンマルチプルアアクセス(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、ワイドバンドコードディビシオンマルチプルアアクセス(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)、ロングタームエボリューションLTEシステム、LTE周波数分割デュプレックス(Frequency Division Duplex、FDD)システム、LTE時分割デュプレックス(Time Division Duplex、TDD)、汎用モバイル通信システム(Universal Mobile Telecommunication System、UMTS)、グローバル相互接続マイクロ波アクセス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)通信システム、新無線(New Radio、NR)又は未来の5Gシステムなどに応用することができることを理解すべきである。
【0021】
特に、本願の実施例に係る技術的解決手段は、スパースコード多重アクセス(Sparse Code Multiple Access、SCMA)システム、低密度署名(Low Density Signature、LDS)システムなどの非直交多重アクセス技術に基づく様々な通信システムに応用することができ、無論、通信分野において、SCMAシステムとLDSシステムは、他の名で呼ばれてもよい。さらに、本願の実施例に係る技術的解決手段は、非直交多重アクセス技術を用いた、直交周波数分割多重化(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、OFDM)、フィルタバンクマルチキャリア(Filter Bank Multi-Carrier、FBMC)、汎用周波数分割多重化(Generalized Frequency Division Multiplexing、GFDM)、フィルタ直交周波数分割多重化(Filtered-OFDM、F-OFDM)システムなどの非直交多重アクセス技術を用いたマルチキャリア伝送システムに応用することができる。
【0022】
本願の実施例における端末機器は、ユーザ機器(User Equipment、UE)、アクセス端末、ユーザユニット、ユーザステーション、モバイルテーション、モバイル局、遠方ステーション、リモート端末、モバイル機器、ユーザ端末、端末、無線通信機器、ユーザエージェント又はユーザ装置を指してもよい。アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)ステーション、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、ワイヤレス通信機能付きのハンドヘルド機器、コンピューティング機器又はワイヤレスモデムに接続されたこの他のプロセッシング機器、車載機器、ウェアラブル機器、未来の5Gネットワークにおける端末機器または未来の進化型公共陸上モバイル通信ネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)における端末機器などであってもよく、本願の実施例は限定しない。
【0023】
本願の実施例におけるネットワーク機器は、端末機器と通信するための機器であってもよく、該ネットワーク機器は、GSMシステム又はCDMAシステムにおける基地局(Base Transceiver Station、BTS)であってもよく、また、WCDMA(登録商標)システムにおける基地局(NodeB、NB)であってもよく、さらに、LTEシステムにおける進化型基地局(Evolution NodeB、eNB又はeNodeB)であってもよく、クラウドラジオアクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network、CRAN)シーンでのワイヤレスコントローラーであってもよく、または該ネットワーク機器は、中継局、アクセスポイント、車載機器、ウェアラブル機器および未来5Gネットワークにおけるネットワーク機器または未来進化型PLMNネットワークにおけるネットワーク機器などであってもよく、本願の実施例は限定しない。
【0024】
図1及び
図2は、本願の実施例の応用シーンの概略図である。
図1は、1つのネットワーク機器と2つの端末機器を例示的に示しており、選択的に、該無線通信システムは、複数のネットワーク機器を含んでもよいとともに、各ネットワーク機器のカバー範囲内に他の数の端末機器が含まれてもよく、本願の実施例はこれを限定しない。また、該無線通信システムは、モバイル管理エンティティ(Mobile Management Entity、MME)、サービングゲートウェイ(Serving Gateway、S-GW)、パーケットデータネットワークゲートウェイ(Packet Data Network Gateway、P-GW)などの他のネットワークエンティティを含んでもよいが、本願の実施例はそれらに限定されない。
【0025】
具体的に、端末機器20は、デバイス間(Device to Device、D2D)の通信モードで端末機器30と通信することができ、端末機器20は、D2D通信を行うとき、D2Dリンク、即ち、サイドリンク(Sidelink、SL)により端末機器30と直接に通信する。例えば、
図1または
図2に示したように、端末機器20は、サイドリンクにより端末機器30と直接に通信している。
図1には、端末機器20と端末機器30との間の通信は、サイドリンクにより行われ、ネットワーク機器によってその伝送リソースを割り当てるが、
図2には、端末機器20と端末機器30との間の通信は、サイドリンクにより行われ、端末機器によって自主的にその伝送リソースを選択し、ネットワーク機器による伝送リソースの割り当ては必要ない。
【0026】
D2D通信モードは、車両間(Vehicle to Vehicle、V2V)通信又はビークル・ツー・エブリシング(Vehicle to Everything、V2X)通信に応用することができる。V2X通信には、Xは、一般に無線送受信機能付きの任意の機器を指すことができるが、緩やかに移動する無線装置、速く移動する車載機器、又は無線送受信機能付きのネットワーク制御ノードなどが挙げられるが、これらに限定されない。理解すべきものとして、本願の実施例は、主にV2X通信のシーンに応用されるが、この他の任意のD2D通信シーンにも応用することができ、これに対し、本願の実施例は、何の限定もしない。
【0027】
3GPPプロトコルのバージョンRelease-14において、LTE-V2Xを標準化し、2種類の伝送モード、即ち、伝送モード3(mode 3)及び伝送モード4(mode 4)を定義した。伝送モード3を使用する端末機器は、伝送リソースが基地局によって割り当てられ、端末機器は、基地局によって割り当てられたリソースに基づいてサイドリンクでデータ送信を行い、端末機器のために、基地局は、単一の伝送用のリソースを割り当てることも、半静的伝送用リソースを割り当てることもできる。伝送モード4を使用する端末機器はセンシング機能を備えている場合、センシング(sensing)及び予約(reservation)の方式を用いてデータを伝送するが、端末機器はセンシング機能を備えていない場合、リソースプールから伝送リソースをランダムに選択するようになっている。センシング機能付きの端末機器は、センシングの方式によりリソースプールから利用可能なリソースセットを取得し、該セットから1つのリソースをランダムに選択してデータ伝送を行うようになっている。端末機器は、車両のインタネットシステムでのサービスの周期性特徴のため、一般的に半静的伝送方式を用いるようになっており、即ち、端末機器は、1つの伝送リソースを選択した後に、複数の伝送サイクルに該リソースを使用し続けることにより、リソース再選およびリソース衝突の確率は低下するようになる。端末機器は、今回伝送される制御情報に次回伝送されるリソースの情報を運んで予約することにより、他の端末機器は、該端末機器の制御情報を検出することによってこのリソースが該端末機器によって予約と使用されたかどうかを判断し、リソース衝突低下の目的を達成する。
【0028】
LTE-V2Xにおいて、サイドリンクで伝送されるデータは、
図3に示したようなサイドリンク制御情報(Sidelink Control Information、SCI)+データという伝送方式が用いられ、ここで、SCIに運ばれているのは、変調およびコーディングスキーム(Modulation and Coding Scheme、MCS)、時間周波数リソース割り当て情報、優先度情報などのデータを復調するために所要な情報であり、受信側としての端末機器は、SCIを検出することによってデータの時間周波数リソース位置を取得し、相応の時間周波数リソースにおいてデータを検出する。SCIはPSCCHに、データはPSSCHに載せられ、PSCCHのリソースプールおよびPSSCHのリソースプールをプロトコルにより事前設定するか、またはネットワーク設定し、送信側としての端末機器は、相応のリソースプールでPSCCHとPSSCHをそれぞれ送信し、受信側としての端末機器は、まずPSCCHのリソースプールでPSCCHをブラインド検出し、PSCCHに運ばれたSCIでの指示情報に基づき、PSSCHリソースプールの相応の時間周波数リソースにおいて該SCIに対応するPSSCHを検出する。
【0029】
LTE-V2Xにおいて、データとそのデータに対応する制御情報は、同じサブフレームに位置し、FDMであり、具体的に、制御情報とデータのリソースプールとの設定には、周波数ドメイン隣接(adjacent)方式と非隣接(non-adjacent)方式の2種類の方式があり、具体的な関係は
図4に示される。
【0030】
ここで、隣接方式は、制御情報とその対応するデータが周波数ドメインで隣接することを指し、システム全体の帯域幅は粒度としてサブバンドであり、それぞれのサブバンドに、複数の連続的な物理リソースブロック(Physical Resource Block、PRB)が含まれ、それぞれのサブバンドにおける1番目、2番目のPRBは利用可能な制御リソース(それぞれの制御情報は周波数ドメインの隣接する2つのPRBを占用している)であり、残りのPRBは、利用可能なデータリソースであり、データリソースは、制御リソースに一々対応し、データリソースの開始位置は、その対応する制御リソースによって決められる。データリソースは、1つのサブバンド(例えば、
図4でのUE1)を占用してもよいが、複数のサブバンド(例えば、
図4でのUE2)を横断してもよく、データは、複数のサブバンドを占用するとき、複数のサブバンド内に周波数ドメインが連続的であるが、他のサブバンド内の制御リソースを占用することができると同時に、データに対応する制御情報が1番目のサブバンドにおける制御リソースにあり、例えば、
図4では、UE2のデータが隣接する2つのサブバンドを占用しているため、その対応する制御情報が1番目のサブバンドの制御リソース内にある。
【0031】
NR-V2Xにおいて、自動運転をサポートする必要があるため、車両間のデータイントラクションは、より高いスループット、より低い時間遅延、より高い信頼性、より広いカバー範囲、より柔軟なリソースの割り当てなど、より高い要件を求める。
【0032】
NR-V2Xシステムにおいて、モード1とモード2など、複数種類の伝送モードが導入され、ここで、モード1は、ネットワークが端末に伝送リソース(LTE-V2Xにおけるmode 3に類似する)を割り当てることであり、モード2は、端末が伝送リソースを選択することであり、モード2では、以下のいくつかのモードが含まれるが、それらに限定されない。
【0033】
mode 2a:端末は、伝送リソース(LTE-V2Xにおけるmode 4に類似する)を自主的に選択するモードである。例えば、端末は、事前設定又はネットワーク設定されたリソースプールからリソースを自主的に選択する(リソースは、ランダムに選択することも、またはセンシングする方式で選択することもできる)。
【0034】
mode 2b:端末は、他の端末がリソースを選択することを支援するモードである。例えば、第1の端末は、支援情報を第2の端末へ送信し、該支援情報は、利用可能な時間周波数リソース情報、利用可能な伝送リソースセット情報、チャネル測定情報及びチャネル品質情報(チャネル状態情報(Channel State Information、CSI)、チャネル品質指示(Channel Quality Indicator、CQI)、プリコーディングマトリックス指示(Precoding Matrix Indicator、PMI)、ランク指示(rank indicationRI)、基準信号受信パワー(Reference Signal Receiving Power、RSRP)、基準信号受信品質(Reference Signal Receiving Quality、RSRQ)、受信信号強度の指示(Received Signal Strength Indicator、RSSI)、ライン損失情報などが挙げられる)を含むが、それらに限定されない。
【0035】
mode 2c:端末は、設定された伝送リソースからリソースを選択するモードである。例えば、各端末は、それぞれネットワークによって複数の伝送リソースが設定されており、端末にサイドリンクでのデータ伝送が発生するとき、ネットワーク設定された複数の伝送リソースから1つの伝送リソースを選択してデータ伝送を行う。
【0036】
mode 2d:第1の端末は、第2の端末のために伝送リソースを割り当てるモードである。例えば、第1の端末は、グループ通信のグループヘッドであり、第2の端末は、該グループのグループメンバーであり、第1の端末は、第2の端末のために、サイドリンクによって伝送される時間周波数リソースを直接に割り当てる。
図5に示したように、UE1、UE2及びUE3は、1つの通信グループを構成し、UE1は、該グループのグループヘッドであり、リソースの管理、割り当て、制御などの機能を備え、UE2及びUE3は、グループメンバーであり、UE1は、UE2とUE3のために、サイドリンクの伝送リソースを割り当てることができ、UE2及びUE3は、UE1によって割り当てられたリソースでサイドリンクの伝送を行う。
【0037】
NR-V2Xにおいて、時間遅延を減少させるために、サイドリンク制御情報SCI及びその対応するデータに、
図6と
図7に示したように、新たな多重化構造が利用されている。ここで、Cは制御情報を、Dはデータを表し、即ち、1つのサブフレーム、または、1つの時間スロットにおいて、制御情報が時間ドメインシンボルの一部を占用し、端末機器は、制御情報を検出することによって復調データの指示情報を取得することができ、さらにデータを検出することができる。制御情報は時間ドメインシンボルの一部のみを占用することによって、制御情報を迅速に復調することが可能になり、さらに、時間遅延を減少させる目的を達成する。
【0038】
図6に示したように、NR-V2Xで利用された多重化構造に、主に構造1と構造2に分けられ、構造1は、制御情報がデータより先に伝送されることができ、制御情報及びデータが異なる時間ドメインリソースを占用し、さらに、制御情報及び該制御情報によってスケジュールされたデータが同じ又は異なる時間スロットで伝送できる構造を指し、構造2は、制御情報の時間ドメインリソースがデータの時間ドメインリソースと部分的に重複することができる構造を指す。
【0039】
構造2については、サブ構造2-1、サブ構造2-2、サブ構造2-3及びサブ構造2-4といった
図7に示したような4種類のサブ構造を含み得る。
【0040】
図7からわかるものとして、構造2に関して、PSCCHの時間ドメインリソースは、1つのサブフレーム又は1つの時間スロットでの任意の時間ドメインシンボルを占用することができ、PSCCHの周波数ドメインリソースも、システム帯域幅又は1つの帯域幅部分(BandwidthPart、BWP)のサブバンドの一部を占用することができるが、PSCCHによって占用される時間周波数リソースをどのように確定するかは、解決すべき問題となっている。
【0041】
図8は、本願の実施例に係るサイドリンク通信の方法100の概略ブロック図である。該方法は、
図1又は
図2での受信側としてのある端末機器によって実行されることができ、
図8に示したように、該方法100は、以下の内容の一部又は全部を含む。
【0042】
S110において、端末機器が第1の時間周波数ユニットにおける物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)の時間周波数リソースを確定する。
【0043】
S120において、前記時間周波数リソースにおいて、前記端末機器が前記PSCCHを送受信する。
【0044】
説明すべきものとして、時間ドメインにおいて、第1の時間周波数ユニットは、1つの時間ユニットを含むことができる。該時間ユニットは、1つのサブフレーム又は1つの時間スロットであってもよく、特定の個数時間ドメインシンボルからなる時間ユニットであってもよい。周波数ドメインにおいて、第1の時間周波数ユニットは、1つの周波数ドメインユニットを含むことができ、該周波数ドメインユニットは、システム帯域幅、1つの帯域幅部分(Bandwidth Part)、または、特定の個数のサブバンドからなる周波数ドメインユニットであってもよい。
【0045】
具体的に、サイドリンクデータの伝送は、SCIによりスケジューリングする必要があり、即ち、SCIには、データ復調のために必要な情報が運ばれる一方、SCIがPSCCHに載せられるから、サイドリンク通信のとき、端末機器は、1つの時間周波数ユニットを基本として伝送し、PSCCHの伝送を必要とする場合、送信側としての端末機器は、現在の時間周波数ユニットにおいて、PSCCHを伝送するための、時間ドメインリソース及び/又は周波数ドメインリソースを含む時間周波数リソースをまず確定する必要があり、そして送信側としての端末機器は、確定された時間周波数リソースにおいて、PSCCHを伝送することができる。受信側としての端末機器も、PSCCHの受信又は検出を現在の時間周波数ユニットにおけるどの時間周波数リソースにおいて行うかをまず確定してから、相応の時間周波数リソースにおいて、PSCCHを受信又は検出する必要がある。
【0046】
理解すべきものとして、送信側としての端末機器に対して、PSCCHの時間周波数リソースはPSCCHの送信リソースであり、受信側としての端末機器に対して、PSCCHの時間周波数リソースはPSCCHの受信リソースである。
【0047】
特に、本願の実施例に係る解決手段は、
図6又は
図7のPSCCH及びPSSCHの伝送に用いられた多重化構造に適用し、構造1に対して、前記PSCCH及び前記PSCCHによってスケジュールされるPSSCHは、異なる時間ドメインリソースを占用するが、構造2に対して、前記PSCCHによってスケジュールされるPSSCHが占用する時間ドメインリソースは、前記PSCCHが占用する時間ドメインリソースより大きい。
【0048】
選択的に、1つの時間周波数ユニットにおけるPSCCHの時間周波数リソースの確定は、1つの時間周波数ユニットにおけるPSCCHの時間ドメインリソース及び/又は周波数ドメインリソースの確定を含むことができる。
【0049】
具体的に、1つの時間周波数ユニットにおけるPSCCHの時間ドメインリソースの確定は、1つの時間周波数ユニットにおけるPSCCHの開始時間ドメインシンボル位置、終了時間ドメインシンボル位置及び占用される時間ドメインシンボルの個数のうちの少なくとも1つの確定を含む。
【0050】
選択的に、1つの時間周波数ユニットにおけるPSCCHの開始時間ドメインシンボル位置、終了時間ドメインシンボル位置、または、占用される時間ドメインシンボルの個数は、プロトコル事前設定情報(例えば、プロトコルによる事前約束)、ネットワーク機器の設定情報(例えば、ネットワーク機器は、ブロードキャストメッセージ、無線リソース制御(Radio Resource Control)シグナリング又は制御情報などによって設定される)によって確定されてもよく、または、他の端末機器によって確定されてもよい。例えば、該他の端末機器は、該端末機器を有する通信グループでのグループヘッドであってもよい。
【0051】
選択的に、1つの時間周波数ユニットにおけるPSCCHの開始時間ドメインシンボル位置又は終了時間ドメインシンボル位置は、時間ドメインシンボルのインデックス情報、または、特定の時間ドメインシンボルに対するオフセットによって確定されることができる。例えば、プロトコルにより、1つの時間周波数ユニットにおけるPSCCHの開始時間ドメインシンボル位置が1番目の時間ドメインシンボルであると約束されると、プロトコル事前設定情報は、1つの時間周波数ユニットにおける1番目の時間ドメインシンボルのインデックス情報を指示するための指示ドメインを含むことができる。また例えば、端末機器のために、ネットワーク機器は、1つの時間周波数ユニットにおけるPSCCHの終了時間ドメインシンボル位置が最後の時間ドメインシンボルであるように設定すると、設定情報は、1つの時間周波数ユニットにおける最後の時間ドメインシンボルのインデックス値を指示するための指示ドメインを含むことができる。また例えば、端末機器のために、ネットワーク機器は、1つの時間周波数ユニットにおける4番目の時間ドメインシンボルに対するPSCCHの開始時間ドメインシンボル位置のオフセットが2であるように設定すると、端末機器は、1つの時間周波数ユニットにおけるPSCCHの開始時間ドメインシンボル位置が6番目の時間ドメインシンボルであるとわかるようになる。また例えば、プロトコルにより、1つの時間周波数ユニットにおける4番目の時間ドメインシンボルに対するPSCCHの終了時間ドメインシンボル位置のオフセットが-2であるように事前約束されると、端末機器は、1つの時間周波数ユニットにおけるPSCCHの終了時間ドメインシンボル位置が2番目の時間ドメインシンボルであるとわかるようになる。
【0052】
選択的に、1つの時間周波数ユニットにおいてPSCCHが占用する時間ドメインシンボルの個数は、Aビットによって指示されることができる。例えば、PSCCHが占用する時間ドメインシンボルの最大数が4である場合、1つの時間周波数ユニットにおいてPSCCHが占用する時間ドメインシンボルの個数は、2ビットで指示されることができる。
【0053】
選択的に、本願の実施例において、端末機器は、第1のパラメータに基づき、1つの時間スロット又は1つのサブフレームでのPSCCHの開始時間ドメインシンボル位置を確定することもできる。該第1のパラメータは、プロトコル事前設定情報、ネットワーク機器の設定情報、または、他の端末機器の設定情報によって確定されるものであってもよい。該第1のパラメータは、1つの時間周波数ユニットにおいて、端末機器がセンシング又は測定を行う必要がある時間ドメインシンボルの個数に関連してもよい。
【0054】
一般的に、1つの時間周波数ユニットにおいて、端末機器は、まず、センシングまたは測定を行い、そして、センシングまたは測定の結果に基づいてPSCCH及び/又はPSSCHを送信する必要があるかどうかを決定する。例えば、1つの時間周波数ユニットにおいて、端末機器がセンシング又は測定を行う必要がある時間ドメインシンボルの個数がPである場合、端末機器は、センシング又は測定を行う必要がある該時間ドメインシンボルの個数P(つまり前記第1のパラメータである)に基づき、1つの時間周波数ユニットにおけるPSCCHの開始時間ドメインシンボル位置を確定することができる。例えば、開始シンボルの位置がP+1、またはP+2である。
【0055】
説明すべきものとして、センシング又は測定は、一般的に、1つの時間周波数ユニットの1番目のシンボルから開始し、1つの時間周波数ユニットにおいて、端末機器がセンシング又は測定を行う必要がある時間ドメインシンボルの個数がPであることは、1つの時間周波数ユニットでの最初のP個の時間ドメインシンボルに端末機器がセンシング又は測定を行う必要があると理解されることができる。
【0056】
1つの時間周波数ユニットにおいて、PSCCH及び/又はPSSCHを送信するために、端末機器は、センシングまたは測定の結果に基づき、該時間スロットまたはサブフレームがPSCCH及び/又はPSSCHの送信に利用できるかどうかを確定するようになっており、異なる端末機器は、センシングまたは測定パラメータも異なる可能性がある。例えば、ネットワーク機器は、異なる端末機器のために、異なるセンシングパラメータを設定することができ、該パラメータとして、端末機器によって測定される信号エネルギーが閾値より低い時間ドメインシンボルの個数が挙げられる。端末機器は、ネットワーク設定情報に基づいて該パラメータを初期化し、例えば、該パラメータの初期化値がQである場合、端末機器によって測定される時間ドメインシンボルでのエネルギーが閾値より低いとき、該パラメータは1減少し、端末機器によって測定される時間ドメインシンボルでのエネルギーが閾値以上であるとき、該パラメータは、変わらずに次の時間ドメインシンボルでのエネルギーを引き続き測定し、該パラメータが0まで減少するとき、続いた時間ドメインシンボルにおいて、端末機器は、PSCCH及び/又はPSSCHを送信するようになっている。1つの時間周波数ユニットにおいて、異なる端末機器が設定される該パラメータも異なる可能性があり、例えば、第1の端末機器に対して、該パラメータは2であってもよく、第2の端末機器に対して、該パラメータは3であってもよい。1つの時間周波数ユニットにおいて、2つの時間ドメインシンボルでのエネルギーが閾値より低いであることをセンシング又は測定したとき、第1の端末機器は、次の時間ドメインシンボルをプリエンプトして送信することができ、1つの時間周波数ユニットにおいて、3つの時間ドメインシンボルでのエネルギーが閾値より低いであることをセンシング又は測定したとき、第2の端末機器は、次の時間ドメインシンボルをプリエンプトして送信することができる。該センシングパラメータが先に0まで減少する端末機器は、リソースをプリエンプトして送信することができる。
【0057】
そこで、1つの時間周波数ユニットにおいて、PSCCHとPSSCHを送信する端末機器が少なくとも1つある場合、異なる端末機器がセンシングまたは測定する必要がある時間ドメインシンボルの個数も異なる可能性があるため、異なる端末機器によって確定される、PSCCHを送信できるための開始時間ドメインシンボルも異なる可能性がある。プロトコル事前設定情報またはネットワーク機器の設定情報に基づき、異なる端末機器が同じ第1のパラメータを取得するようにさせることができる。さらに、異なる端末機器は、同じ規則に基づき、1つの時間周波数ユニットの同一開始時間ドメインシンボル位置から、PSCCHの送受信を開始することを確定することができる。
【0058】
選択的に、該第1のパラメータは、1つの時間周波数ユニットにおいて、PSCCHを受信するための1番目の時間ドメインシンボルの位置Kであってもよく、Kが整数である。つまり、送信側としての端末機器のすべてに対して、いずれも、第1のパラメータまたは第1のパラメータの後の対応する時間ドメインシンボルでしかPSCCHを送信できない一方、受信側としての端末機器のすべてに対して、いずれも、第1のパラメータまたは第1のパラメータの後の対応する時間ドメインシンボルでしかPSCCHを受信または検出できない。例えば、端末機器は、Kに対応する時間ドメインシンボルの位置を1つの時間周波数ユニットにおけるPSCCHの開始時間ドメインシンボル位置として直接に確定することができ、さらに、1つの時間周波数ユニットにおいて、Kに対応する時間ドメインシンボルから、PSCCHを送受信し始めることができる。具体的に、Kが1つの時間周波数ユニットにおける3番目の時間ドメインシンボルである場合、端末機器は、1つの時間周波数ユニットにおける3番目の時間ドメインシンボルから、PSCCHを送受信し始めてもよいし、端末機器は、1つの時間周波数ユニットにおける4番目、5番目の時間ドメインシンボルなどから、PSCCHを送受信し始めてもよく、Kに対応する時間ドメインシンボルの前の時間ドメインシンボルから、PSCCHを送受信し始めなければよい。
【0059】
選択的に、Kは、1つの時間周波数ユニットにおいて、少なくとも1つの端末機器に対応するPSCCHの伝送に利用できる開始時間ドメインシンボル位置の最大値であってもよい。異なる端末機器には、センシング又は測定を行う必要がある時間ドメインシンボルの個数も異なるため、1つの時間周波数ユニットにおいて、異なる端末機器がプリエンプトできる、PSCCHを伝送するための開始時間ドメインシンボル位置も異なり、受信側としての端末機器によるPSCCHの検出の複雑さも増大し、即ち、端末機器はすべての可能な時間ドメインシンボルにPSCCHを検出する必要がある。例えば、端末機器1のPSCCHの伝送に使用できる1番目の時間ドメインシンボルの位置が1であり、端末機器2のPSCCHの伝送に使用できる1番目の時間ドメインシンボルの位置が2であり、端末機器3のPSCCHの伝送に使用できる1番目の時間ドメインシンボルの位置が3であると、受信側としての端末機器4に対して、PSCCHが端末機器1、端末機器2および端末機器3のうちのどちらから送信されるかを確定できないため、時間ドメインシンボルの位置が1、2、3である時間ドメインシンボルから、それぞれ受信又は検出を開始する必要がある。
【0060】
複数の端末機器が1つの時間周波数ユニットにおいてプリエンプトできる、PSCCHを伝送するための開始時間ドメインシンボル位置の最大値をKとして確定できる場合、該複数の端末機器のうちの送信側としての端末機器は、確定された時間ドメインシンボルの位置から、PSCCHを送信し始めることができる一方、受信側としての端末機器は、1つの時間周波数ユニットにおいて、すべての可能な時間ドメインシンボルにPSCCHを検出する必要がなく、確定された時間ドメインシンボルの位置から、PSCCHを検出し始めることができる。例えば、上記の例では、ネットワーク機器は、端末機器1、端末機器2、端末機器3及び端末機器4のために、端末機器1、端末機器2及び端末機器3でのPSCCHの伝送に使用できる1番目の時間ドメインシンボルの位置の最大値3を、PSCCHを送受信する開始時間ドメインシンボル位置としてそれぞれ設定することができ、端末機器1、端末機器2、或いは端末機器3のうちのどちらが端末機器としてPSCCHを送信しても、受信側としての端末機器4は、時間ドメインシンボルの位置が3である時間ドメインシンボルから、PSCCHを受信又は検出し始めることができる。
【0061】
選択的に、該第1のパラメータは、1つの時間周波数ユニットにおいて、センシング又は測定を行う必要がある時間ドメインシンボルの個数の最大値Mであってもよく、Mが整数である。つまり、送信側としての端末機器のすべてに対して、いずれも、第1のパラメータの後の対応する時間ドメインシンボルでしかPSCCHを送信できない一方、受信側としての端末機器のすべてに対して、いずれも、第1のパラメータの後の対応する時間ドメインシンボルでしかPSCCHを受信または検出できない。例えば、端末機器は、1つの時間周波数ユニットにおける前記PSCCHの開始時間ドメインシンボル位置を(M+i)に対応する時間ドメインシンボルの位置として直接に確定することができ、さらに、1つの時間周波数ユニットにおいて、時間ドメインシンボルの位置(M+i)に対応する時間ドメインシンボルから、前記PSCCHを送受信し始めることができる。ここで、iは正の整数であり、サブキャリア間隔に基づいて確定されることができ、異なるサブキャリア間隔に対応するi値が異なり、iは、プロトコル事前設定情報、ネットワーク機器の設定情報または他の端末機器の設定情報によって確定されるものであってもよい。選択的に、(M+1)から(M+i-1)までの時間ドメインシンボルは、端末機器が受送信変換/又は送受信変換するために利用されることができる。選択的に、端末機器が受送信変換/又は送受信変換するために少なくとも1つの時間ドメインシンボルを必要とする。例えば、サブキャリア間隔120KHzに対して、iが3であってもよく、ここで時間ドメインシンボル(M+1)、(M+2)は、端末機器が受送信変換を行うために用いられてもよいが、サブキャリア間隔30KHzの場合、iが2であってもよく、ここで時間ドメインシンボル(M+1)は、端末機器が受送信変換を行うために用いられてもよいが、サブキャリア間隔15KHzに対して、iが1であってもよく、ここで時間ドメインシンボル(M+1)は、端末機器が受送信変換を行うために用いられてもよい。
【0062】
選択的に、Mは、1つの時間周波数ユニットにおいて少なくとも1つの端末機器に対応するセンシングを行う必要がある時間ドメインシンボルの個数のうちの最大値であってもよい。異なる端末機器によって、センシング又は測定を行う必要がある時間ドメインシンボルの個数も異なるため、複数の端末機器によって1つの時間周波数ユニットにおいてセンシング又は測定を行う必要がある時間ドメインシンボルの個数のうちの最大値をMとして確定すると、該複数の端末機器でのうちの受信側としての端末機器は、同じルールに基づき、1つの時間周波数ユニットにおいてPSCCH伝送のための開始時間ドメインシンボル位置を確定することができ、さらに、確定された時間ドメインシンボルからPSCCHを検出し始めることができ、1つの時間周波数ユニットにおいてすべての可能な時間ドメインシンボルでPSCCHを検出する必要がなくなる。例えば、端末機器1は1つの時間ドメインシンボルをセンシングする必要があり、端末機器2は2つの時間ドメインシンボル、端末機器3は3つの時間ドメインシンボルをセンシングする必要があり、ネットワーク機器は、端末機器1、端末機器2及び端末機器3においてセンシング必要がある時間ドメインシンボルの個数の最大値3(即ち、パラメータM=3)を各端末機器が1つの時間周波数ユニットにおいてセンシングを行う必要がある時間ドメインシンボルの個数の最大値に設定し、プロトコル約束又はネットワーク設定された1つの時間周波数ユニットにおけるPSCCHの開始時間ドメインシンボル位置(M+2)に対応する時間ドメインシンボルの位置である場合、端末機器1、端末機器2及び端末機器3のうちの受信側としての端末機器は、時間ドメインシンボルの位置5に対応する時間ドメインシンボルで他の端末機器によって送信されたPSCCHを受信又は検出を開始することができる。
【0063】
選択的に、1つの時間周波数ユニットにおけるPSCCHの時間周波数リソースの確定はまた、1つの時間周波数ユニットにおけるPSCCHの周波数ドメイン開始位置、周波数ドメイン終了位置及び周波数ドメインリソースの長さのうちの任意2種の確定を含むことができる。
【0064】
選択的に、1つの時間周波数ユニットにおけるPSCCHの周波数ドメイン開始位置、周波数ドメイン終了位置又は周波数ドメインリソースの長さは、プロトコル事前設定情報(例えば、プロトコル事前約束)、ネットワーク機器の設定情報(例えば、ネットワーク機器がブロードキャストメッセージ、無線リソース制御(Radio Resource Control)シグナリング又は制御情報などによって設定される)に応じて確定されてもよく、または、端末機器が位置する通信グループでのグループヘッドとしての端末機器の設定情報によって確定されてもよい。
【0065】
選択的に、1つのユニットにおける前記PSCCHの周波数ドメイン開始位置又は周波数ドメイン終了位置は、周波数ドメインユニットのインデックス情報又は特定の周波数ドメインユニットに対するオフセットによって示されることができる。例えば、リソースブロックまたはサブバンドまたはリソースブロックグループのインデックス情報によってPSCCHの周波数ドメイン開始位置又は周波数ドメイン終了位置を示してもよい。例えば、特定の周波数ドメインユニットに対するオフセットによってPSCCHの周波数ドメイン開始位置又は周波数ドメイン終了位置を示してもよい。該特定の周波数ドメインユニットは、帯域幅の開始位置、BWPの開始位置、リソースプールの開始位置、キャリア中心周波数ドメイン位置、同期信号の最低周波数ドメイン位置、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(Physical Sidelink broadcast Channel、PSBCH)の最低周波数ドメイン位置であってもよい。
【0066】
選択的に、1つの時間周波数ユニットにおける前記PSCCHの周波数ドメインリソースの長さは、周波数ドメインリソースのサイズ指示情報によって示してもよい。例えば、BビットによってPSCCHの占用する周波数ドメインユニットの個数を示し、該周波数ドメインユニットがリソースブロック、サブバンドまたはリソースブロックグループであってもよい。
【0067】
または、端末機器はまた、伝送対象のPSCCHのアグリゲーションレベルに応じて、1つの時間周波数ユニットにおけるPSCCHの周波数ドメインリソースの長さを確定してもよい。例えば、事前設定情報またはネットワーク設定情報によって異なるアグリゲーションレベルと周波数ドメインリソースの長さとのマッピング関係を設定してもよく、送信側としての端末機器は、現在、伝送対象のPSCCHのアグリゲーションレベルおよび該マッピング関係に基づいて1つの時間周波数ユニットにおけるPSCCHの周波数ドメインリソースの長さを確定してもよい。受信側としての端末機器は受信対象のPSCCHのアグリゲーションレベルをすでに知っていると、該端末機器がアグリゲーションレベルおよび該マッピング関係に基づいてPSCCHの周波数ドメインリソースの長さを確定し、受信側としての端末機器は受信対象のPSCCHのアグリゲーションレベルを知らないと、該端末機器がすべての可能なアグリゲーションレベルのぞれぞれ、且つ該マッピング関係に基づいて該アグリゲーションレベルのそれぞれに対応するPSCCHの周波数ドメインリソースの長さを確定して、且つ該周波数ドメインリソースの長さに応じてPSCCHを検出する必要があり、検出が失敗する場合、次のアグリゲーションレベルに応じてPSCCHの周波数ドメインリソースの長さを再確定して、且つPSCCHを再検出し、検出が成功する場合、このときに採用されたアグリゲーションレベルは該PSCCHに使用されるアグリゲーションレベルであり、該アグリゲーションレベルに対応するPSCCHの周波数ドメインリソースの長さは即ち、PSCCHの周波数ドメインリソースの長さである。
【0068】
上記すべての実施例において、PSCCHを確定するための時間ドメインリソースまたは周波数ドメインリソースの様々な情報及びパラメータは、いずれもプロトコルによって事前定義(即ち、事前設定情報)またはネットワーク設定情報に基づいて確定されたものであってもよい。例えば、プロトコルによって事前定義またはネットワークによってPSCCHのリソースプールを設定し、該リソースプールの設定情報には、上記様々な情報又はパラメータが含まれる。例えば、ネットワーク機器は、ブロードキャスト情報、RRCシグナリング、ダウンリンク制御シグナリングなどの方式によって設定情報を伝送してもよく、該設定情報によって、少なくとも1つのPSCCHリソースプールが設定され、該リソースプールの設定情報には、上記様々な情報またはパラメータが含まれる。または、ネットワーク機器によって、少なくとも1つのBWPが設定され、BWPの設定情報には、上記様々な情報またはパラメータが含まれる。
【0069】
図9は、本願の実施例に係るサイドリンク通信の方法200の概略ブロック図である。
図9に示したように、該方法
200は、以下の内容の一部又はすべてを含む。
【0070】
S210、ネットワーク機器が第1のパラメータを確定する。
S220、前記ネットワーク機器が前記第1のパラメータを端末機器へ送信し、前記第1のパラメータは、前記端末機器が1つの時間周波数ユニットにおける物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)の時間ドメインシンボル開始位置を確定するためのものである。
【0071】
選択的に、本願の実施例において、前記ネットワーク機器が第1のパラメータを確定するステップは、前記ネットワーク機器が1つの時間周波数ユニットにおいて少なくとも1つの端末機器のために設定された、センシングを行う必要がある時間ドメインシンボルの個数を取得するステップと、前記ネットワーク機器が前記少なくとも1つの端末機器のセンシングを行う必要がある時間ドメインシンボルの個数のうちの最大値Kを前記第1のパラメータとして確定するステップであって、Kが整数であるステップと、を含む。
【0072】
選択的に、本願の実施例において、前記ネットワーク機器が第1のパラメータを確定するステップは、前記ネットワーク機器が1つの時間周波数ユニットにおいて少なくとも1つの端末機器のために設定された、PSCCHを伝送する必要がある開始時間ドメインシンボル位置を取得するステップと、前記ネットワーク機器が前記少なくとも1つの端末機器のPSCCHの伝送に使用できる開始時間ドメインシンボル位置のうちの最大値Mを前記第1のパラメータとして確定するステップであって、Mが整数であるステップと、を含む。
【0073】
選択的に、本願の実施例において、前記方法はまた、前記ネットワーク機器が前記端末機器へ、1つの時間周波数ユニットにおけるPSCCHの開始時間ドメインシンボル位置、1つの時間周波数ユニットにおける前記PSCCHの終了時間ドメインシンボル位置、PSCCHの1つの時間周波数ユニットにおいて占用する時間ドメインシンボルの個数、1つの時間周波数ユニットにおけるPSCCHの周波数ドメイン開始位置、1つの時間周波数ユニットにおける前記PSCCHの周波数ドメイン終了位置、及び1つの時間周波数ユニットにおけるPSCCHの周波数ドメインリソースの長さのうちの少なくとも1種の情報を送信するステップを含む。
【0074】
選択的に、本願の実施例において、1つの時間周波数ユニットにおける前記PSCCHの開始時間ドメインシンボル位置は、時間ドメインシンボルのインデックス情報又は特定の時間ドメインシンボルに対するオフセットによって示され、及び/又は1つの時間周波数ユニットにおける前記PSCCHの周波数ドメイン開始位置は、周波数ドメインユニットのインデックス情報又は特定の周波数ドメインユニットに対するオフセットによって示され、及び/又は1つの時間周波数ユニットにおける前記PSCCHの周波数ドメインリソースの長さは、周波数ドメインリソースのサイズ指示情報によって示される。
【0075】
選択的に、本願の実施例において、前記PSCCHによってスケジュールされたPSSCHの占用する時間ドメインリソースは、前記PSCCHの占用する時間ドメインリソースより大きい。
【0076】
選択的に、本願の実施例において、前記PSCCHと前記PSCCHによってスケジュールされたPSSCHは、異なる時間ドメインリソースを占用する。
【0077】
選択的に、本願の実施例において、前記1つの時間周波数ユニットは時間ドメインにおいて、1つの時間スロット又は1つのサブフレームを含む。
【0078】
理解すべきものとして、ネットワーク機器によって説明したネットワーク機器と端末機器との間のイントラクション及び関連特性、機能などは、端末機器の関連特性、機能に対応する。つまり、ネットワーク機器が端末機器へどのメッセージを送信し、端末機器は、ネットワーク機器から対応するメッセージを受信する。
【0079】
理解すべきものとして、本願の様々な実施例において、上記各プロセスのシーケンス番号は、実行する順序を意味せず、各プロエスの実行する順序がその機能や内部論理に応じて確定すべきであり、本願の実施例の実施過程に対して、いずれの限定を構成するものであってはならない。
【0080】
上記には、本願の実施例によるサイドリンク通信の方法について詳細に説明したが、以下、本願の実施例によるサイドリンク通信の装置について
図10乃至
図13の図を組み合わせて説明し、方法の実施例で説明した技術的特徴は、以下の装置の実施例に適用する。
【0081】
図10は、本願の実施例の端末機器300の概略ブロック図を示した。
図10に示したように、該端末機器300は、
第1の時間周波数ユニットにおける物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)の時間周波数リソースを確定するための処理ユニット310と、
前記時間周波数リソースにおいて、前記PSCCHを送受信するための送受信ユニット320と、を含む。
【0082】
選択的に、本願の実施例において、前記処理ユニットは、具体的に、前記第1の時間周波数ユニットにおける前記PSCCHの開始時間ドメインシンボル位置、占用された時間ドメインシンボルの個数、終了時間ドメインシンボル位置、周波数ドメイン開始位置、周波数ドメインリソースの長さ及び周波数ドメイン終了位置のうちの少なくとも1種の情報を確定することに用いられる。
【0083】
選択的に、本願の実施例において、前記処理ユニットは、具体的に、第1のパラメータに基づき、前記第1の時間周波数ユニットにおける前記PSCCHの開始時間ドメインシンボル位置を確定することに用いられる。
【0084】
選択的に、本願の実施例において、前記第1のパラメータは、1つの時間周波数ユニットにおいてPSCCHを受信するための1番目の時間ドメインシンボルの位置Kを含み、Kが整数である。
【0085】
選択的に、本願の実施例において、前記処理ユニットは、具体的に、前記第1の時間周波数ユニットにおける前記PSCCHの開始時間ドメインシンボル位置をKに対応する時間ドメインシンボルの位置として確定するために用いられ、前記送受信ユニットは、具体的に、前記第1の時間周波数ユニットにおける時間ドメインシンボルの位置Kに対応する時間ドメインシンボルから、前記PSCCHを送受信し始めることに用いられる。
【0086】
選択的に、本願の実施例において、 Kは、1つの時間周波数ユニットにおいて少なくとも1つの端末機器に対応するPSCCHの伝送に使用できる開始時間ドメインシンボル位置のうちの最大値である。
【0087】
選択的に、本願の実施例において、前記第1のパラメータは、1つの時間周波数ユニットにおいてセンシングを行う必要がある時間ドメインシンボルの個数の最大値Mを含み、Mが整数である。
【0088】
選択的に、本願の実施例において、前記処理ユニットは、具体的に、前記第1の時間周波数ユニットにおける前記PSCCHの開始時間ドメインシンボル位置を(M+i)に対応する時間ドメインシンボルの位置として確定することに用いられ、ここで、iが整数で、iがサブキャリア間隔に基づいて確定されたものであり、前記送受信ユニットは、具体的に、前記第1の時間周波数ユニットにおける時間ドメインシンボルの位置(M+i)に対応する時間ドメインシンボルから、前記PSCCHを送受信し始めることに用いられる。
【0089】
選択的に、本願の実施例において、前記最大値Mは、1つの時間周波数ユニットにおいて少なくとも1つの端末機器に対応するセンシングを行う必要がある時間ドメインシンボルの個数のうちの最大値である。
【0090】
選択的に、本願の実施例において、前記第1のパラメータは、プロトコル事前設定情報又はネットワーク機器の設定によって確定される。
【0091】
選択的に、本願の実施例において、前記処理ユニットは、具体的に、前記PSCCHに使用されるアグリゲーションレベルに応じて、前記第1の時間周波数ユニットにおける前記PSCCHの周波数ドメインリソースの長さを確定することに用いられる。
【0092】
選択的に、本願の実施例において、PSCCHの前記第1の時間周波数ユニットにおける開始時間ドメインシンボル位置、PSCCHの前記第1の時間周波数ユニット内に占用される時間ドメインシンボルの個数、前記第1の時間周波数ユニットにおける前記PSCCHの終了時間ドメインシンボル位置、PSCCHの前記第1の時間周波数ユニットにおける周波数ドメイン開始位置、前記第1の時間周波数ユニットにおける前記PSCCHの周波数ドメイン終了位置、及びPSCCHの前記第1の時間周波数ユニットにおける周波数ドメインリソースの長さのうちの少なくとも1種の情報は、プロトコル事前設定情報又はネットワーク機器の設定情報によって確定される。
【0093】
選択的に、本願の実施例において、前記第1の時間周波数ユニットにおける前記PSCCHの開始時間ドメインシンボル位置は、時間ドメインシンボルのインデックス情報又は特定の時間ドメインシンボルに対するオフセットによって示され、及び/又は前記第1の時間周波数ユニットにおける前記PSCCHの周波数ドメイン開始位置は、周波数ドメインユニットのインデックス情報又は特定の周波数ドメインユニットに対するオフセットによって示され、及び/又は前記第1の時間周波数ユニットにおける前記PSCCHの周波数ドメインリソースの長さは、周波数ドメインリソースのサイズ指示情報によって示される。
【0094】
選択的に、本願の実施例において、前記PSCCHによってスケジュールされたPSSCHの占用する時間ドメインリソースは、前記PSCCHの占用する時間ドメインリソースより大きい。
【0095】
選択的に、本願の実施例において、前記PSCCHと前記PSCCHによってスケジュールされたPSSCHは、異なる時間ドメインリソースを占用する。
【0096】
選択的に、本願の実施例において、前記1つの時間周波数ユニットは時間ドメインにおいて、1つの時間スロット又は1つのサブフレームを含む。
【0097】
理解すべきものとして、本願の実施例による端末機器300は、本願の方法の実施例における端末機器に対応することができ、且つ端末機器300における各ユニットの上記やその他の操作及び/又は機能は、それぞれ
図8の方法において端末機器の相応フローを実現するためのものであり、簡潔にするために、ここで繰り返して説明しない。
【0098】
図11は、本願の実施例のネットワーク機器400の概略ブロック図を示した。
図11に示したように、該ネットワーク機器400は、
第1のパラメータを確定するための処理ユニット410と、
端末機器へ前記第1のパラメータを送信するための送受信ユニット420であって、前記第1のパラメータは、前記端末機器が1つの時間周波数ユニットにおける物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)の時間ドメインシンボル開始位置を確定するためのものである送受信ユニット420と、を含む。
【0099】
選択的に、本願の実施例において前記処理ユニットは、具体的に、1つの時間周波数ユニットにおいて少なくとも1つの端末機器のために設定された、センシングを行う必要がある時間ドメインシンボルの個数を取得すること、及び前記少なくとも1つの端末機器のセンシングを行う必要がある時間ドメインシンボルの個数のうちの最大値Kを前記第1のパラメータとして確定することに用いられ、Kが整数である。
【0100】
選択的に、本願の実施例において前記処理ユニットは、具体的に、1つの時間周波数ユニットにおいて少なくとも1つの端末機器のために設定された、PSCCHを伝送する必要がある開始時間ドメインシンボル位置を取得すること、及び前記少なくとも1つの端末機器のPSCCH伝送に使用できる開始時間ドメインシンボル位置のうちの最大値Mを前記第1のパラメータとして確定することに用いられ、Mが整数である。
【0101】
選択的に、本願の実施例において前記送受信ユニットはまた、前記端末機器へ、1つの時間周波数ユニットにおけるPSCCHの開始時間ドメインシンボル位置、PSCCH1つの時間周波数ユニットにおいて占用する時間ドメインシンボルの個数、1つの時間周波数ユニットにおける前記PSCCHの終了時間ドメインシンボル位置、1つの時間周波数ユニットにおけるPSCCHの周波数ドメイン開始位置、1つの時間周波数ユニットにおける前記PSCCHの周波数ドメイン終了位置、及び1つの時間周波数ユニットにおけるPSCCHの周波数ドメインリソースの長さのうちの少なくとも1種の情報を送信することに用いられる。
【0102】
選択的に、本願の実施例において、1つの時間周波数ユニットにおける前記PSCCHの開始時間ドメインシンボル位置は、時間ドメインシンボルのインデックス情報又は特定の時間ドメインシンボルに対するオフセットによって示され、及び/又は1つの時間周波数ユニットにおける前記PSCCHの周波数ドメイン開始位置は、周波数ドメインユニットのインデックス情報又は特定の周波数ドメインユニットに対するオフセットによって示され、及び/又は1つの時間周波数ユニットにおける前記PSCCHの周波数ドメインリソースの長さは、周波数ドメインリソースのサイズ指示情報によって示される。
【0103】
選択的に、本願の実施例において、前記PSCCHによってスケジュールされたPSSCHの占用する時間ドメインリソースは、前記PSCCHの占用する時間ドメインリソースより大きい。
【0104】
選択的に、本願の実施例において、前記PSCCHと前記PSCCHによってスケジュールされたPSSCHは、異なる時間ドメインリソースを占用する。
【0105】
選択的に、本願の実施例において、前記1つの時間周波数ユニットは時間ドメインにおいて、1つの時間スロット又は1つのサブフレームを含む。
【0106】
理解すべきものとして、本願の実施例によるネットワーク機器400は、本願の方法の実施例におけるネットワーク機器に対応することができ、且つネットワーク機器400における各ユニットの上記やその他の操作及び/又は機能は、それぞれ
図9の方法においてネットワーク機器の相応フローを実現するためのものであり、簡潔にするために、ここで繰り返して説明しない。
【0107】
図12に示したように、本願の実施例はまた、端末機器500を提供し、該端末機器500は、
図10の端末機器300であってもよく、
図8の方法100に対応する端末機器の内容を実行することに用いられることが可能である。
図12に示したような端末機器500は、プロセッサ510を含み、プロセッサ510はコンピュータプログラムをメモリから呼び出しして運行することができ、本願の実施例における方法を実現するようにする。
【0108】
選択的に、
図12に示したように、端末機器500はまた、メモリ520を含むことができる。ここで、プロセッサ510はメモリ520からコンピュータプログラムを呼び出して運行することができ、本願の実施例における方法を実現するようにする。
【0109】
ここで、メモリ520は、プロセッサ510から独立した別個のデバイスであってもよく、プロセッサ510に集積されてもよい。
【0110】
選択的に、
図12に示したように、端末機器500はさらに、トランシーバー530を含むことができ、プロセッサ510は該トランシーバー530が他の機器と通信するように制御することができ、具体的に、他の機器へ情報又はデータを送信し、又は他の機器によって送信された情報又はデータを受信することができる。
【0111】
ここで、トランシーバー530は、送信機と受信機とを含むことができる。トランシーバー530はさらに、アンテナを含むことができ、アンテナの数が1つ又は複数であってもよい。
【0112】
選択的に、該端末機器500は本願の実施例の端末機器であってもよく、且つ該端末機器500は本願の実施例の各方法において端末機器によって実現される相応フローを実現することができ、簡潔にするために、ここで繰り返して説明しない。
【0113】
一具体的な実施形態において、端末機器300における処理ユニットは
図12のプロセッサ510によって実現されてもよい。端末機器300における送受信ユニットは
図12のトランシーバー530によって実現されてもよい。
【0114】
図13に示したように、本願の実施例はさらに、ネットワーク機器600を提供し、該ネットワーク機器600は
図11のネットワーク機器400であってもよく、
図9の方法200に対応するネットワーク機器の内容を実行することに用いられることが可能である。
図13に示したようなネットワーク機器600はプロセッサ610を含み、プロセッサ610はコンピュータプログラムをメモリから呼び出して運行することができ、本願の実施例における方法を実現するようにする。
【0115】
選択的に、
図13に示したように、ネットワーク機器600はさらに、メモリ620を含むことができる。ここで、プロセッサ610はメモリ620からコンピュータプログラムを呼び出して運行することができ、本願の実施例における方法を実現するようにする。
【0116】
ここで、メモリ620は、プロセッサ610から独立した別個のデバイスであってもよく、プロセッサ610に集積されてもよい。
【0117】
選択的に、
図13に示したように、ネットワーク機器600はさらに、トランシーバー630を含むことができ、プロセッサ610は、該トランシーバー630が他の機器と通信するように制御することができ、具体的に、他の機器へ情報又はデータを送信し、又は他の機器によって送信された情報又はデータを受信することができる。
【0118】
ここで、トランシーバー630は送信機と受信機とを含むことができる。トランシーバー630はさらに、アンテナを含むことができ、アンテナの数が1つ又は複数であってもよい。
【0119】
選択的に、該ネットワーク機器600は本願の実施例のネットワーク機器であってもよく、且つ該ネットワーク機器600は本願の実施例の各方法においてネットワーク機器によって実現される相応フローを実現することができ、簡潔にするために、ここで繰り返して説明しない。
【0120】
一具体的な実施形態において、ネットワーク機器400における処理ユニットは
図13のプロセッサ610によって実現されてもよい。ネットワーク機器400における送受信ユニットは
図13のトランシーバー630によって実現されてもよい。
【0121】
図14は、本願の実施例のチップの例示的な構造図である。
図14に示したようなチップ700はプロセッサ710を含み、プロセッサ710はコンピュータプログラムをメモリから呼び出して運行することができ、本願の実施例における方法を実現するようにする。
【0122】
選択的に、
図14に示したように、チップ700はまた、メモリ720を含むことができる。ここで、プロセッサ710はメモリ720からコンピュータプログラムを呼び出して運行することができ、本願の実施例における方法を実現するようにする。
【0123】
ここで、メモリ720は、プロセッサ710から独立した別個のデバイスであってもよく、プロセッサ710に集積されてもよい。
【0124】
選択的に、該チップ700はさらに、入力インタフェース730を含むことができる。ここで、プロセッサ710は該入力インタフェース730が他の機器又はチップと通信するように制御することができ、具体的に、他の機器又はチップによって送信された情報又はデータを取得することができる。
【0125】
選択的に、該チップ700はさらに、出力インタフェース740を含むことができる。ここで、プロセッサ710は該出力インタフェース740が他の機器又はチップと通信するように制御することができ、具体的に、他の機器又はチップへ情報又はデータを出力することができる。
【0126】
選択的に、該チップは本願の実施例における端末機器に応用してもよく、且つ該チップは本願の実施例の各方法において端末機器によって実現される相応フローを実現することができ、簡潔にするために、ここで繰り返して説明しないようにする。
【0127】
選択的に、該チップは本願の実施例におけるネットワーク機器に応用してもよく、且つ該チップは本願の実施例の各方法においてネットワーク機器によって実現される相応フローを実現することができ、簡潔にするために、ここで繰り返して説明しない。
【0128】
理解すべきものとして、本願の実施例で言及したチップはまた、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0129】
図15は、本願の実施例に係る通信システム800の概略ブロック図である。
図15に示したように、該通信システム800はネットワーク機器810と端末機器820とを含む。
【0130】
ここで、該ネットワーク機器810は上記方法においてネットワーク機器によって実現される相応の機能を実現することに用いられることが可能であり、該端末機器820は上記方法において端末機器によって実現される相応の機能を実現することに用いられることが可能であり、簡潔にするために、ここで繰り返して説明しない。
【0131】
理解すべきものとして、本明細書において、用語「システム」及び「ネットワーク」はここで常に互換可能に使用される。本明細書において、用語「及び/又は」は関連対象の関連関係のみを説明し、3つの関係が存在できることを示す。例えば、A及び/又はBは、Aが単独に存在し、A及びBが同時に存在し、Bが単独に存在するという3つの状況を示すことができる。また、本明細書において、「/」という文字は、一般に前後の関連対象が「又は」という関係であることを示す。
【0132】
理解すべきものとして、本願の実施例のプロセッサは信号処理能力を有する集積回路チップであってもよい。実現過程では、上記方法の実施例の各ステップはプロセッサにおけるハードウェアの集積論理回路またはソフトウェア形の命令によって完了することができる。上記したプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)またはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。本願の実施例における開示された各方法、ステップ及び論理ブロック図を実施または実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサまたは該プロセッサは任意の一般的なプロセッサなどであってもよい。本願の実施例で開示された方法を組み合わせたステップは、ハードウェアデコードプロセッサにより実行されて完了することとして直接具現化してもよく、又はデコードプロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせにより実行されて完了することとして具現化してもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、または電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなどの本分野の成熟している記憶媒体に位置することができる。該記憶媒体はメモリに位置し、プロセッサがメモリに記憶されている情報を読み込んでそのハードウェアと組み合わせて、上記方法のステップを完了する。
【0133】
理解できるものとして、本願の実施例におけるメモリは、揮発性メモリもしくは不揮発性メモリ、又は揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含むものである。ここで不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Electrically EPROM、EEPROM)、又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)であってもよく、外部キャッシュとして使用される。例示的であるが限定的ではない例示として、様々な形態のRAM、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(Static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(Dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Double Data Rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期リンクダイナミックランダムアクセスメモリ(Synchlink DRAM、SLDRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DR RAM)を使用することができる。注意すべきものとして、本明細書に記載されているシステム及び方法に係るメモリは、上記メモリ及びその他の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されない。
【0134】
理解すべきものとして、上記メモリは例示的であるものであるが、限定的ものではなく、例えば、本願の実施例におけるメモリはまた、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期リンクダイナミックランダムアクセスメモリ(synch link DRAM、SLDRAM)及びダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DR RAM)などであってもよい。つまり、本願の実施例におけるメモリは、上記メモリ及びその他の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されないことを主旨とする。
【0135】
本願の実施例はさらに、コンピュータプログラムを記憶するためのコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0136】
選択的に、該コンピュータ可読記憶媒体は、本願の実施例におけるネットワーク機器に応用してもよく、且つコンピュータは、該コンピュータプログラムによって、本願の実施例の各方法においてネットワーク機器によって実現される相応フローを実行するようになり、簡潔にするために、ここで繰り返して説明しないようにする。
【0137】
選択的に、該コンピュータ可読記憶媒体は本願の実施例における端末機器に応用してもよく、且つコンピュータは、該コンピュータプログラムによって本願の実施例の各方法においてモバイル端末/端末機器によって実現される相応フローを実行し、簡潔にするために、ここで繰り返して説明しない。
【0138】
本願の実施例はさらに、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0139】
選択的に、該コンピュータプログラム製品は本願の実施例におけるネットワーク機器に応用してもよく、且つコンピュータは、該コンピュータプログラム命令によって本願の実施例の各方法においてネットワーク機器によって実現される相応フローを実行し、簡潔にするために、ここで繰り返して説明しない。
【0140】
選択的に、該コンピュータプログラム製品は本願の実施例における端末機器に応用してもよく、且つコンピュータは、該コンピュータプログラム命令によって本願の実施例の各方法においてモバイル端末/端末機器によって実現される相応フローを実行し、簡潔にするために、ここで繰り返して説明しないようにする。
【0141】
本願の実施例はさらに、コンピュータプログラムを提供する。
【0142】
選択的に、該コンピュータプログラムは本願の実施例におけるネットワーク機器に応用してもよく、該コンピュータプログラムがコンピュータで実行されるとき、コンピュータに本願の実施例の各方法においてネットワーク機器によって実現される相応フローを実行させ、簡潔にするために、ここで繰り返して説明しない。
【0143】
選択的に、該コンピュータプログラムは本願の実施例における端末機器に応用してもよく、該コンピュータプログラムがコンピュータで実行されるとき、コンピュータに本願の実施例の各方法において端末機器によって実現される相応フローを実行させ、簡潔にするために、ここで繰り返して説明しない。
【0144】
当業者は、本明細書に開示されている実施例に記載の各例示のユニット、アルゴリズム及びステップは、電子ハードウェア、又は電子ハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせにより実施することができる。これらの機能をハードウェアで実行するか、ソフトウェアで実行するかは、技術的解決手段の特定の用途及び設計上の制限条件に依存することを認識できる。当業者であれば、特定の用途ごとに異なる方法を用いて説明された機能を実施することができるが、このような実施は本発明の範囲を逸脱するものと見なされるべきではない。
【0145】
当業者は、上記のように説明されているシステム、装置及びユニットの具体的な操作プロセスは、前述方法の実施例の対応するプロセスを参照することができるため、説明の便宜と簡潔にするために、ここで繰り返して説明しない。
【0146】
本願に係るいくつかの実施例において、開示されているシステム、装置及び方法は、他の形態により実施することができると理解されるべきである。例えば、上記のように説明されている装置の実施例は、例示的なものに過ぎない。例えば、前記ユニットの分割は、、論理機能の分割に過ぎず、実際の実施時には別の分割方法を使用してもよく、例えば、複数のユニット又はコンポーネントを別のシステムに組み合わせたり、集積したりすることができ、又は一部の特徴を無視するか、実行しなくてもよい。他方で、表示又は議論された相互間の結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインタフェース、装置又はモジュールによる間接結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的又は他の形態であってもよい。
【0147】
前記分離部品として説明されたユニットは、物理的に分離されてもよいし、分離されなくてもよく、ユニットとして表示された部品は、物理ユニットであってもよいし、物理ユニットでなくてもよく、即ち、1つの場所に位置してもよいし、複数のネットワークユニットに分布してもよい。本実施例の解決策の目的は、実際の必要に応じて、そのうちの一部又はすべてのユニットを選択して実現されることができる。
【0148】
なお、本願の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されてもよく、或いは、各ユニットが個別に物理的に存在してもよく、2つ又は2つ以上のユニットが1つのモジュールに集積されてもよい。
【0149】
前記機能は、ソフトウェアの機能ユニットの形で実施され、且つ独立した製品として販売又は使用する場合に、コンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶されることができる。このような理解に基づいて、本願の技術的解決手段は本質的或いは従来技術に貢献する部分はソフトウェア製品の形式で表現することができ、該コンピュータソフトウェア製品が1つの記憶媒体に記憶され、一台のコンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバー、或いはネットワーク機器等である)が本願の各実施例に記載の方法の全部又は一部を実行するための若干の命令を含む。前述の記憶媒体は、Uディスク、モバイルハードディスク、読み出し専用記憶装置(Read Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、ディスク或いはCD等の様々なプログラムコードを記憶できる媒体である。
【0150】
以上の記載は、本願の具体的な実施形態に過ぎず、本発明の保護範囲はこれに限定されない。当業者であれば、本願に開示されている技術範囲において容易に想到し得る変更や置換などは、いずれも本発明の保護範囲に含まれるべきである。これにより、本出願の保護範囲は、特許請求の保護範囲の内容に準拠すべきである。