(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-09
(45)【発行日】2024-02-20
(54)【発明の名称】電源回路、電源装置及びマイクロカレントフェイスマスク
(51)【国際特許分類】
H02M 3/155 20060101AFI20240213BHJP
A41D 13/11 20060101ALI20240213BHJP
A61N 1/36 20060101ALI20240213BHJP
【FI】
H02M3/155 H
H02M3/155 F
A41D13/11 Z
A61N1/36
(21)【出願番号】P 2022104742
(22)【出願日】2022-06-29
【審査請求日】2022-06-29
(31)【優先権主張番号】202110874069.7
(32)【優先日】2021-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522261341
【氏名又は名称】阿木(深▲セン▼)新科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲靈▼▲鋭▼
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ 敬波
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ ▲賀▼▲鵬▼
【審査官】佐藤 匡
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-530640(JP,A)
【文献】特表2017-534592(JP,A)
【文献】特表2015-501158(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02M 1/00-7/98
A41D 13/11
A61N 1/30,1/36
A61K 8/49
A61H 23/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電可能なマスク本体に使用される電源回路であって、
第1の外部信号を受信し、前記第1の外部信号に従って第1のパルス信号のデューティ比を調節し、そして前記第1のパルス信号を出力するように構成される制御モジュールと、
前記制御モジュールに接続される電源モジュールであって、前記第1のパルス信号に従ってパルス電圧のパルス幅を調節し、そして前記パルス電圧を前記マスク本体に出力するように構成される電源モジュールと、を含
み、
前記マスク本体は、使用者の顔を介して導通状態になる正極と負極を備え、前記パルス電圧が前記マスク本体の正極と前記マスク本体の負極とに印加されることで、前記使用者の顔に作用するパルス電流が生成されるよう構成されている、ことを特徴とする電源回路。
【請求項2】
前記電源モジュールは、昇圧アセンブリと電圧調節アセンブリとを含み、
前記昇圧アセンブリは、第2のパルス信号を受信し、且
つ第1の導通信号が入力されると、前記第2のパルス信号に従って供給電圧を昇圧して第1の電圧を生成するように構成され、
前記電圧調節アセンブリは、前記昇圧アセンブリに接続され、そして前記第1のパルス信号に従って前記第1の電圧のパルス幅、前記第1の電圧の大きさ及び前記第1の電圧の周波数を調節して前記パルス電圧を生成するように構成され、
対応的には、前記制御モジュールは、第2の外部信号を受信し、且つ前記第2の外部信号に従って前記第2のパルス信号の周波数を調節し、前記第2のパルス信号を出力し、第3の外部信号を受信し、そして前記第3の外部信号に従って前記第1のパルス信号の周波数を調節し、第4の外部信号が入力されると、前記第1の導通信号を出力するようにさらに構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電源回路。
【請求項3】
前記昇圧アセンブリは、昇圧ユニットとスイッチユニットとを含み、
前記スイッチユニットは、前記第1の導通信号が入力されると、第2の導通信号を出力するように構成され、
前記昇圧ユニットは、前記スイッチユニットに接続され、前記第2の導通信号が入力されると、前記第2のパルス信号に従って前記供給電圧を昇圧して前記第1の電圧を生成するように構成されることを特徴とする請求項2に記載の電源回路。
【請求項4】
前記昇圧ユニットは、第1のインダクタと、第1の抵抗器と、第1のコンデンサと、第1のダイオードと、第2のコンデンサと、第1の電界効果トランジスタとを含み、
前記第1のインダクタの第1の端子は前記昇圧ユニットの供給電圧の入力端子に接続され、前記昇圧ユニットの供給電圧の入力端子は前記供給電圧を入力するために使用され、前記第1のインダクタの第2の端子と、前記第1のダイオードの第1の端子と、前記第1の電界効果トランジスタのコレクタ電極とが共通に接続され、前記第1のダイオードの負極は、前記第2のコンデンサの第1の端子に接続され且つ前記昇圧ユニットの第1の電圧の出力端子に接続され、前記第1の電界効果トランジスタのベース電極と、前記第1のコンデンサの第1の端子と、第1の抵抗器の第1の端子とが共通に接続され、前記第1のコンデンサの第2の端子は、前記第1の抵抗器の第2の端子に接続され且つ前記昇圧ユニットの第2のパルス信号の入力端子に接続され、前記昇圧ユニットの第2のパルス信号の入力端子は第2のパルス信号を入力するために使用され、前記第2のコンデンサの第2の端子と前記第1の電界効果トランジスタのエミッタ電極とが電源グランドに共に接続されていることを特徴とする請求項3に記載の電源回路。
【請求項5】
前記スイッチユニットは、第2の抵抗器と、第3の抵抗器と、第2の電界効果トランジスタとを含み、
前記第3の抵抗器の第1の端子は前記スイッチユニットの第2の導通信号の出力端子に接続され、前記スイッチユニットの第2の導通信号の出力端子は前記第2の導通信号を出力するために使用され、前記第3の抵抗器の第2の端子は前記第2の電界効果トランジスタのコレクタ電極に接続され、前記第2の電界効果トランジスタのベース電極は前記第2の抵抗器の第1の端子に接続され、前記第2の抵抗器の第2の端子は前記スイッチユニットの第1の導通信号の入力端子に接続され、前記スイッチユニットの第1の導通信号の入力端子は前記第1の導通信号を入力するために使用され、前記第2の電界効果トランジスタのエミッタ電極は電源グランドに接続されていることを特徴とする請求項3に記載の電源回路。
【請求項6】
前記電圧調節アセンブリは、第3の電界効果トランジスタと、第4の電界効果トランジスタと、第5の電界効果トランジスタと、第4の抵抗器と、第5の抵抗器と、第6の抵抗器と、第7の抵抗器と、第8の抵抗器と、第2のダイオードとを含み、
前記第3の電界効果トランジスタのエミッタ電極は、前記第6の抵抗器の第1の端子に接続され且つ前記電圧調節アセンブリの第1の電圧の入力端子に接続され、前記電圧調節アセンブリの第1の電圧の入力端子は前記第1の電圧を入力するために使用され、前記第3の電界効果トランジスタのベース電極は前記第4の抵抗器の第1の端子に接続され、前記第4の抵抗器の第2の端子と、前記第6の抵抗器の第2の端子と、前記第5の電界効果トランジスタのコレクタ電極とが共通に接続され、前記第5の電界効果トランジスタのベース電極は前記第5の抵抗器の第1の端子に接続され、前記第5の抵抗器の第2の端子は前記電圧調節アセンブリの第1のパルス信号の入力端子に接続され、前記電圧調節アセンブリの第1のパルス信号の入力端子は前記第1のパルス信号を入力するために使用され、前記第4の電界効果トランジスタのベース電極は前記第7の抵抗器の第1の端子に接続され、前記第4の電界効果トランジスタのコレクタ電極は前記第2のダイオードの正極に接続され、前記第2のダイオードの負極は前記第8の抵抗器の第1の端子に接続され、前記第5の電界効果トランジスタのエミッタ電極と、前記第7の抵抗器の第2の端子と、前記第8の抵抗器の第2の端子とはいずれも電源グランドに接続され、前記第3の電界効果トランジスタのコレクタ電極は、前記電圧調節アセンブリのパルス電圧の出力端子に接続され且つ前記マスク本体の正極に接続され、前記第4の電界効果トランジスタのエミッタ電極は前記マスク本体の負極に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の電源回路。
【請求項7】
前記パルス電圧が前記マスク本体及び顔に作用して生成されるパルス電流は0.4~0.6mAであることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の電源回路。
【請求項8】
請求項1~
6のいずれか一項に記載の電源回路を含むことを特徴とする電源装置。
【請求項9】
前記パルス電圧が前記マスク本体及び顔に作用して生成されるパルス電流は0.4~0.6mAであることを特徴とする請求項8に記載の電源装置。
【請求項10】
マスク本体と、請求項1~
6のいずれか一項に記載の電源回路とを含み、
前記マスク本体は、使用者の顔に乗せるために使用され、且つ前記パルス電圧に従って前記顔にパルス電流を生成することを特徴とするマイクロカレントフェイスマスク。
【請求項11】
前記パルス電圧が前記マスク本体及び顔に作用して生成されるパルス電流は0.4~0.6mAであることを特徴とする請求項10に記載のマイクロカレントフェイスマスク。
【請求項12】
前記マスク本体には美容液が塗布されていることを特徴とする請求項
10に記載のマイクロカレントフェイスマスク。
【請求項13】
前記パルス電圧が前記マスク本体及び顔に作用して生成されるパルス電流は0.4~0.6mAであることを特徴とする請求項12に記載のマイクロカレントフェイスマスク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は電子回路の技術分野に属し、特に電源回路、電源装置及びマイクロカレントフェイスマスクに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のマイクロカレントフェイスマスクは、導電可能なマスク本体を備えている。使用時には、使用者がマスク本体を顔に乗せて、マスク本体が使用者の顔を通して導通する回路を構成した後、マスク本体に電圧を印加して使用者の顔にマイクロカレントを流すことにより、使用者の顔に対する修復や美容の目的を達成する。しかしながら、使用者の顔に作用するマイクロカレントの1回の時間が長すぎると、使用者の顔に痛みを伝えるための繊維が活性化されるため、使用者が痛みを感じ、そして不快感を感じてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願は、従来のマイクロカレントフェイスマスクが使用者に痛みや不快感を与えるという問題を解決するための電源回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願の実施例の第1の態様は、導電可能なマスク本体に使用される電源回路であって、
第1の外部信号を受信し、前記第1の外部信号に従って第1のパルス信号のデューティ比を調節し、そして前記第1のパルス信号を出力するように構成される制御モジュールと、
前記制御モジュールに接続される電源モジュールであって、前記第1のパルス信号に従ってパルス電圧のパルス幅を調節し、そして前記パルス電圧を前記マスク本体に出力するように構成される電源モジュールと、を含む電源回路を提供する。
【0005】
一実施例において、前記電源モジュールは、昇圧アセンブリと電圧調節アセンブリとを含み、
前記昇圧アセンブリは、第2のパルス信号を受信し、且つ前記第1の導通信号が入力されると、前記第2のパルス信号に従って供給電圧を昇圧して第1の電圧を生成するように構成され、
前記電圧調節アセンブリは、前記昇圧アセンブリに接続され、そして前記第1のパルス信号に従って前記第1の電圧のパルス幅、前記第1の電圧の周波数を調節して前記パルス電圧を生成するように構成され、
対応的には、前記制御モジュールは、第2の外部信号を受信し、且つ前記第2の外部信号に従って前記第2のパルス信号の周波数を調節し、前記第2のパルス信号を出力し、第4の外部信号が入力されると、前記第1の導通信号を出力するようにさらに構成される。
【0006】
一実施例において、前記昇圧アセンブリは、昇圧ユニットとスイッチユニットとを含み、
前記スイッチユニットは、前記第1の導通信号が入力されると、第2の導通信号を出力するように構成され、
前記昇圧ユニットは、前記スイッチユニットに接続され、前記第2の導通信号が入力されると、前記第2のパルス信号に従って前記供給電圧を昇圧して前記第1の電圧を生成するように構成される。
【0007】
一実施例において、前記昇圧ユニットは、第1のインダクタと、第1の抵抗器と、第1のコンデンサと、第1のダイオードと、第2のコンデンサと、第1の電界効果トランジスタとを含み、
前記第1のインダクタの第1の端子は前記昇圧ユニットの供給電圧の入力端子に接続され、前記昇圧ユニットの供給電圧の入力端子は前記供給電圧を入力するために使用され、前記第1のインダクタの第2の端子と、前記第1のダイオードの第1の端子と、前記第1の電界効果トランジスタのコレクタ電極とが共通に接続され、前記第1のダイオードの負極は、前記第2のコンデンサの第1の端子に接続され且つ前記昇圧ユニットの第1の電圧の出力端子に接続され、前記第1の電界効果トランジスタのベース電極と、前記第1のコンデンサの第1の端子と、第1の抵抗器の第1の端子とが共通に接続され、前記第1のコンデンサの第2の端子は、前記第1の抵抗器の第2の端子に接続され且つ前記昇圧ユニットの第2のパルス信号の入力端子に接続され、前記昇圧ユニットの第2のパルス信号の入力端子は第2のパルス信号を入力するために使用され、前記第2のコンデンサの第2の端子と前記第1の電界効果トランジスタのエミッタ電極とが電源グランドに共に接続されている。
【0008】
一実施例において、前記スイッチユニットは、第2の抵抗器と、第3の抵抗器と、第2の電界効果トランジスタとを含み、
前記第3の抵抗器の第1の端子は前記スイッチユニットの第2の導通信号の出力端子に接続され、前記スイッチユニットの第2の導通信号の出力端子は前記第2の導通信号を出力するために使用され、前記第3の抵抗器の第2の端子は前記第2の電界効果トランジスタのコレクタ電極に接続され、前記第2の電界効果トランジスタのベース電極は前記第2の抵抗器の第1の端子に接続され、前記第2の抵抗器の第2の端子は前記スイッチユニットの第1の導通信号の入力端子に接続され、前記スイッチユニットの第1の導通信号の入力端子は前記第1の導通信号を入力するために使用され、前記第2の電界効果トランジスタのエミッタ電極は電源グランドに接続されている。
【0009】
一実施例において、前記電圧調節アセンブリは、第3の電界効果トランジスタと、第4の電界効果トランジスタと、第5の電界効果トランジスタと、第4の抵抗器と、第5の抵抗器と、第6の抵抗器と、第7の抵抗器と、第8の抵抗器と、第2のダイオードとを含み、
前記第3の電界効果トランジスタのエミッタ電極は、前記第6の抵抗器の第1の端子に接続され且つ前記電圧調節アセンブリの第1の電圧の入力端子に接続され、前記電圧調節アセンブリの第1の電圧の入力端子は前記第1の電圧を入力するために使用され、前記第3の電界効果トランジスタのベース電極は前記第4の抵抗器の第1の端子に接続され、前記第4の抵抗器の第2の端子と、前記第6の抵抗器の第2の端子と、前記第5の電界効果トランジスタのコレクタ電極とが共通に接続され、前記第5の電界効果トランジスタのベース電極は前記第5の抵抗器の第1の端子に接続され、前記第5の抵抗器の第2の端子は前記電圧調節アセンブリの第1のパルス信号の入力端子に接続され、前記電圧調節アセンブリの第1のパルス信号の入力端子は前記第1のパルス信号を入力するために使用され、前記第4の電界効果トランジスタのベース電極は前記第7の抵抗器の第1の端子に接続され、前記第4の電界効果トランジスタのコレクタ電極は前記第2のダイオードの正極に接続され、前記第2のダイオードの負極は前記第8の抵抗器の第1の端子に接続され、前記第5の電界効果トランジスタのエミッタ電極と、前記第7の抵抗器の第2の端子と、前記第8の抵抗器の第2の端子とはいずれも電源グランドに接続され、前記第3の電界効果トランジスタのコレクタ電極は、前記電圧調節アセンブリのパルス電圧の出力端子に接続され且つ前記マスク本体の正極に接続され、前記第4の電界効果トランジスタのエミッタ電極は前記マスク本体の負極に接続されている。
【0010】
一実施例において、前記パルス電圧が前記マスク本体及び顔に作用して生成されるパルス電流は0.4~0.6mAである。
【0011】
本願の実施例の第2の態様は、第1の態様のいずれかに記載の電源回路を含む電源装置を提供する。
【0012】
本願の実施例の第3の態様は、マスク本体と第1の態様のいずれかに記載の電源回路とを含むマイクロカレントフェイスマスクであって、
前記マスク本体は、使用者の顔に乗せるために使用され、且つ前記パルス電圧に従って前記顔にパルス電流を生成する、マイクロカレントフェイスマスクを提供する。
【0013】
一実施例において、前記マスク本体には美容液が塗布されている。
【発明の効果】
【0014】
従来技術と比較して、本発明の実施例の有益な効果は以下のとおりである:制御モジュールに第1の外部信号を出力してパルス電圧のパルス幅を調節し、さらに使用者の顔に作用するパルス電流のパルス幅を調節するこれにより、顔に1回の連続的な電流が流れる時間を調節し、これで1回の連続的な電流が流れる時間が長くすぎると、顔に痛みを伝えるための繊維がパルス電流によって活性化されることにより使用者に痛みを与えてしまうことを回避し、パルス電流によって顔に対して修復や美容を行う際の使用者の心地よさを向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本願の実施例により提供される電源回路の第1の例示的な原理ブロック図である。
【
図2】本願の実施例により提供される電源回路の第2の例示的な原理ブロック図である。
【
図3】本願の実施例により提供される電源回路の第2の例示的な原理ブロック図である。
【
図4】本願の実施例により提供される電源回路の例示的な回路の原理図である。
【
図5】
図4に示された電源回路の第1の実験データグラフである。
【
図6】
図4に示された電源回路の第2の実験データグラフである。
【
図7】
図4に示された電源回路の第3の実験データグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本願が解決しようとする技術的問題、技術的解決手段及び発明の効果をより分かりやすくするために、以下に図面及び実施例を参照しながら、本発明について詳しく説明する。ここで説明される具体的な実施例は本発明を解釈するためのものに過ぎず、本発明を限定するためのものではないことを理解すべきである。
【0017】
また、「第1」、「第2」という用語は説明の目的だけに用いられ、比較的重要性を指示又は暗示するか、あるいは示された技術的特徴の数を黙示的に指示するためのものと理解してはいけない。したがって、「第1」、「第2」などで限定された特徴は、1つ又は複数の該特徴を明示的または暗黙的に含むことができる。本願の説明において、別途明確かつ具体的な限定がない限り、「複数」とは、二つ以上を意味する。
【0018】
図1に示すように、本願の実施例は、導電可能なマスク本体300に使用される電源回路を提供する。当該電源回路は、制御モジュール100と、電源モジュール200とを含む。
【0019】
制御モジュール100は、第1の外部信号を受信し、第1の外部信号に従って第1のパルス信号のデューティ比を調節し、第1のパルス信号を出力するように構成される。
【0020】
電源モジュール200は、制御モジュール100に接続され、第1のパルス信号に従ってパルス電圧のパルス幅を調節し、パルス電圧をマスク本体300に出力するように構成される。
【0021】
ここでは、マスク本体300が使用者の顔に乗せられた後、使用者の顔を介してマスク本体300が導通され、この時にパルス電圧はマスク本体300と使用者の顔に作用し、使用者の顔にパルス電流を流して使用者の顔に対して修復や美容を行う。
【0022】
本実施例では、制御モジュール100は、外部から入力された第1の外部信号を受信し、そして第1の外部信号に従って第1のパルス信号のデューティ比を調節し、第1のパルス信号を電源モジュール200に出力することにより、電源モジュール200は、第1のパルス信号に従って、マスク本体300に出力するパルス電圧のパルス幅を調節し、使用者の顔に流れるパルス電流のパルス幅を調節することを達成する。したがって、使用者は制御モジュール100に第1の外部信号を出力してパルス電圧のパルス幅を調節することにより、顔に1回の連続的な電流が流れる時間を制御し、これで1回の連続的な電流が流れる時間が長くすぎると、顔に痛みを伝えるための繊維がパルス電流によって活性化されることが回避され、使用者に痛みを与えてしまうことが回避され、パルス電流によって顔に対して修復や美容を行う際の使用者の心地よさが向上した。脂肪組織含有量が使用者によって異なるため、使用者によって耐えられるパルス電流のパルス幅も異なっている。本実施例の電源回路は、パルス電流のパルス幅を調節することにより、脂肪組織含有量の異なる使用者に適用することができる。
【0023】
ここでは、使用者は、エンティティボタン又はタッチボタンを操作することができ、エンティティボタン又はタッチボタンは、操作された時に、第1の外部信号を制御モジュール100に出力する。また、使用者は、音声認識モジュールに音声制御命令を送ることができ、音声認識モジュールは、音声制御命令に従って制御モジュール100に第1の外部信号を出力する。
【0024】
ここでは、エンティティボタン、タッチボタン、及び音声認識モジュールは、いずれも制御モジュール100と一緒にコントローラに統合されてもよい。
【0025】
第1の外部信号は、第1のパルス信号の設定デューティ比を上げる情報、第1のパルス信号の設定デューティ比を下げる情報、又は第1のパルス信号を設定デューティ比に調整する情報を運んでもよい。
【0026】
制御モジュール100は、第1の外部信号が第1のパルス信号の設定デューティ比を上げる情報を運んだ場合に、第1の外部信号に従って、第1のパルス信号のデューティ比を設定値だげ上げる。制御モジュール100は、第1の外部信号が第1のパルス信号の設定デューティ比を下げる情報を運んだ場合に、第1の外部信号に従って、第1のパルス信号のデューティ比を設定値だけ下げる。制御モジュール100は、第1の外部信号が第1のパルス信号を設定デューティ比に調整する情報を運んだ場合に、第1の外部信号に従って、第1のパルス信号のデューティ比を設定デューティ比の数値に調整する。
【0027】
ここでは、デューティ比アップシフトボタンとデューティ比ダウンシフトボタンとが設けられている場合には、デューティ比アップシフトボタンは、使用者によって押下された時に、第1のパルス信号の設定デューティ比を上げる情報を運んだ第1の外部信号を制御モジュール100に出力し、デューティ比ダウンシフトボタンは、使用者によって押下された時に、第1のパルス信号の設定デューティ比を下げる情報を運んだ第1の外部信号を制御モジュール100に出力する。複数のデューティ比シフトボタンが設けられている場合には、そのうち1つのデューティ比シフトボタンが押下されると、当該デューティ比シフトボタンは、第1のパルス信号を設定デューティ比に調整する情報を運んだ第1の外部信号を制御モジュールに出力する。前述の例は、外部装置が異なる運んだ情報を有する第1の外部信号を生成する一例に過ぎず、実際はどのようにして異なる運んだ情報を有する第1の外部信号を生成する方法は、当業者が実際のニーズ及び本実施例の記載に従って設計すればよく、ここでは説明を省略する。
【0028】
図2に示すように、一実施例において、電源モジュール200は、昇圧アセンブリ210と電圧調節アセンブリ220とを含む。
【0029】
昇圧アセンブリ210は、第2のパルス信号を受信し、且つ第1の導通信号が入力されると、第2のパルス信号に従って供給電圧を昇圧して第1の電圧を生成するように構成される。
【0030】
電圧調節アセンブリ220は、昇圧アセンブリ210に接続され、そして第1のパルス信号に従って第1の電圧のパルス幅、第1の電圧の大きさ及び第1の電圧の周波数を調節してパルス電圧を生成するように構成される。
【0031】
対応的には、制御モジュール100は、第2の外部信号を受信し、且つ第2の外部信号に従って第2のパルス信号の周波数を調節し、第2のパルス信号を出力し、第3の外部信号を受信し、第3の外部信号に従って第1のパルス信号の周波数を調節し、第4の外部信号が入力されると、第1の導通信号を出力するようにさらに構成される。
【0032】
本実施例において、制御アセンブリは、第4の外部信号を入力すると、第1の導通信号を昇圧ユニット210に出力し、受信された第2の外部信号に従って第2のパルス信号の周波数を調節し、そして第2のパルス信号を昇圧アセンブリ210に出力し、これで昇圧アセンブリ210は、第1の導通信号が入力されると、第2のパルス信号に従って供給電圧を昇圧して第1の電圧を生成し、第1の電圧を電圧調節アセンブリ220に出力することにより、第1の電圧の大きさを調節することができる。制御アセンブリは、さらに、第1の外部信号に従って第1のパルス信号のデューティ比を調節し、且つ第3の外部信号に従って第1のパルス信号の周波数を調節し、そして第1のパルス信号を電圧調節アセンブリ220に出力し、これで電圧調節アセンブリ220は第1のパルス信号に従って第1の電圧の周波数、大きさ、及びパルス幅を調節してパルス電圧を生成する。したがって、パルス電圧が使用者の顔に作用するパルス電流の大きさ、周波数、及びパルス幅はすべて調節可能であり、使用者は、自身のニーズに応じて、第1の外部信号、第2の外部信号、及び第3の外部信号を入力することにより、パルス電流のパルス幅、大きさ、及び周波数を調節し、使用者自身に適したパルス電流に調節することができる。ここでは、パルス電流の周波数を調節することにより、使用者の顔に流れる単位時間当たりのパルス電流の回数を制御することができ、これで単位時間当たりのパルス電流が過密による使用者への損傷を回避することができる。
【0033】
ここでは、使用者は、エンティティボタン又はタッチボタンを操作するすることができ、エンティティボタン又はタッチボタンは、操作された時に、第2の外部信号、第3の外部信号、又は第4の外部信号を制御モジュール100に第1の外部信号を出力する。また、使用者は、音声認識モジュールに音声制御命令を送ることができ、音声認識モジュールは、音声制御命令に従って、第2の外部信号、第3の外部信号、又は第4の外部信号を制御モジュール100に対応的に出力する。第2の外部信号は、第2のパルス信号の設定周波数を上げる情報、第2のパルス信号の設定周波数を下げる情報、又は第2のパルス信号を設定周波数に調整する情報を運んでもよい。第3の外部信号は、第1のパルス信号の設定周波数を上げる情報、第1のパルス信号の設定周波数を下げる情報、又は第1のパルス信号を設定周波数に調整する情報を運んでもよい。第4の外部信号は、ハイレベルの情報を運んだ信号であってもよいし、ローレベルの情報を運んだ信号であってもよい。
【0034】
異なる運んだ情報を有する第2の外部信号及び第3の外部信号を生成する具体的な方法は、第1の外部信号を生成する方法を参照すればよく、ここでは説明を省略する。
【0035】
ここでは、第1の外部信号と第3の外部信号は、同一のボタンで入力することができ、例えば、モードボタンが押下されるとモード信号が同時に出力され、モード信号には第1の外部信号と第3の外部信号とが含まれているため、モードボタンを制御することにより、第1のパルス信号のデューティ比と周波数を調節することができる。
【0036】
スイッチボタンが設けられている場合には、使用者がスイッチボタンを押下すると、スイッチボタンは、ローレベルの情報を運んだ第4の外部信号を出力するか、又はハイレベルの情報を運んだ第4の外部信号を出力する。
【0037】
ここでは、電圧調節アセンブリ220は、第1のパルス信号に従ってパルス電圧のパルス幅を上げる時に、パルス電圧の大きさがわずかに低下する。電圧調節アセンブリ220は、第1のパルス信号に従ってパルス電圧のパルス幅を下げる時に、パルス電圧の大きさが上昇する。パルス電圧の大きさが低下する時に、第2のパルス信号の周波数を調節することにより第1の電圧を上昇させ、これによりパルス電圧の大きさを上げる。
【0038】
図3に示すように、一実施例において、昇圧アセンブリ210は、昇圧ユニット211とスイッチユニット212とを含む。
【0039】
スイッチユニット212は、第1の導通信号が入力されると、第2の導通信号を出力するように構成される。
【0040】
昇圧ユニット211は、スイッチユニット212に接続され、第2の導通信号が入力されると、第2のパルス信号に従って供給電圧VINを昇圧して第1の電圧を生成するように構成される。
【0041】
本実施例では、スイッチユニット212は、第1の導通信号が入力されると、第2の導通信号を昇圧ユニット211に出力し、これで昇圧ユニット211は第2のパルス信号に従って供給電圧を昇圧して第1の電圧を生成する。昇圧ユニット211が動作するか否かをスイッチユニット212により制御するこれにより、使用者の顔にパルス電流を印加するか否かを制御することができる。
【0042】
図4に示すように、一実施例において、昇圧ユニット211は、第1のインダクタL1と、第1の抵抗器R1と、第1のコンデンサC1と、第1のダイオードD1と、第2のコンデンサC2と、第1の電界効果トランジスタQ1とを含む。
【0043】
第1のインダクタL1の第1の端子は昇圧ユニット211の供給電圧VINの入力端子に接続され、昇圧ユニット211の供給電圧VINの入力端子は供給電圧VINを入力するために使用され、第1のインダクタL1の第2の端子と、第1のダイオードD1の第1の端子と、第1の電界効果トランジスタQ1のコレクタ電極とが共通に接続され、第1のダイオードD1の負極は、第2のコンデンサC2の第1の端子に接続され且つ昇圧ユニット211の第1の電圧の出力端子に接続され、第1の電界効果トランジスタQ1のベース電極と、第1のコンデンサの第1の端子と、第1の抵抗器R1の第1の端子とが共通に接続され、第1のコンデンサの第2の端子は、第1の抵抗器R1の第2の端子に接続され且つ昇圧ユニット211の第2のパルス信号の入力端子に接続され、昇圧ユニット211の第2のパルス信号の入力端子は第2のパルス信号を入力するために使用され、第2のコンデンサC2の第2の端子と第1の電界効果トランジスタQ1のエミッタ電極とはいずれも電源グランドに接続されている。
【0044】
図4に示すように、一実施例において、スイッチユニット212は、第2の抵抗器R2と、第3の抵抗器R3と、第2の電界効果トランジスタQ2とを含む。
【0045】
第3の抵抗器R3の第1の端子はスイッチユニット212の第2の導通信号の出力端子に接続され、スイッチユニット212の第2の導通信号の出力端子は第2の導通信号を出力するために使用され、第3の抵抗器R3の第2の端子は第2の電界効果トランジスタQ2のコレクタ電極に接続され、第2の電界効果トランジスタQ2のベース電極は第2の抵抗器R2の第1の端子に接続され、第2の抵抗器R2の第2の端子はスイッチユニット212の第1の導通信号の入力端子に接続され、スイッチユニット212の第1の導通信号の入力端子は第1の導通信号を入力するために使用され、第2の電界効果トランジスタQ2のエミッタ電極は電源グランドに接続されている。
【0046】
図4に示すように、一実施例において、電圧調節アセンブリ220は、第3の電界効果トランジスタQ3と、第4の電界効果トランジスタQ4と、第5の電界効果トランジスタQ5と、第4の抵抗器R4と、第5の抵抗器R5と、第6の抵抗器R6と、第7の抵抗器R7と、第8の抵抗器R8と、第2のダイオードD2とを含む。
【0047】
第3の電界効果トランジスタQ3のエミッタ電極は、第6の抵抗器R6の第1の端子に接続され且つ電圧調節アセンブリ220の第1の電圧の入力端子に接続され、電圧調節アセンブリ220の第1の電圧の入力端子は第1の電圧を入力するために使用され、第3の電界効果トランジスタQ3のベース電極は第4の抵抗器R4の第1の端子に接続され、第4の抵抗器R4の第2の端子と、第6の抵抗器R6の第2の端子と、第5の電界効果トランジスタQ5のコレクタ電極とが共通に接続され、第5の電界効果トランジスタQ5のベース電極は第5の抵抗器R5の第1の端子に接続され、第5の抵抗器R5の第2の端子は電圧調節アセンブリ220の第1のパルス信号の入力端子に接続され、電圧調節アセンブリ220の第1のパルス信号の入力端子は第1のパルス信号を入力するために使用され、第4の電界効果トランジスタQ4のベース電極は第7の抵抗器R7の第1の端子に接続され、第4の電界効果トランジスタQ4のコレクタ電極は第2のダイオードD2の正極に接続され、第2のダイオードD2の負極は第8の抵抗器R8の第1の端子に接続され、第5の電界効果トランジスタQ5のエミッタ電極と、第7の抵抗器R7の第2の端子と、第8の抵抗器R8の第2の端子とはいずれも電源グランドに接続され、第3の電界効果トランジスタQ3のコレクタ電極は、電圧調節アセンブリ220のパルス電圧の出力端子に接続され且つマスク本体300の正極に接続され、第4の電界効果トランジスタQ4のエミッタ電極はマスク本体300の負極に接続されている。
【0048】
図4に示すように、一実施例において、制御モジュール100はパルスチップU1を含み、パルスチップU1の第1のパルスの出力端子PWM1は、制御モジュール100の第1のパルス信号の出力端子に接続され、パルスチップU1の第2のパルスの出力端子PWM2は、制御モジュール100の第2のパルス信号の出力端子に接続され、パルスチップU1の第1の汎用出力端子PA1は、制御モジュール100の第1の導通信号の出力端子に接続され、パルスチップU1の第1の汎用入力端子PB1は、制御モジュール100の第1の外部信号の入力端子に接続され、パルスチップU1の第2の汎用入力端子PB2は、制御モジュール100の第2の外部信号の入力端子に接続され、パルスチップU1の第3の汎用入力端子PB3は、制御モジュール100の第3の外部信号の入力端子に接続され、パルスチップU1の第4の汎用入力端子PB4は、制御モジュール100の第4の外部信号の入力端子に接続されている。
【0049】
一実施例において、パルスチップU1の第1の汎用出力端子PA1は電源オン信号を出力し、且つ第2の抵抗器R2を介して第2の電界効果トランジスタQ2のベース電極に作用する場合、当該電源オン信号は、第1の持続時間を有するハイレベル信号と、第2の持続時間を有するローレベルの第1の導通信号とを含む。第2の電界効果トランジスタQ2のベース電極は、第1の持続時間を有するハイレベル信号の作用下で導通し、第2のコンデンサC2は、第3の抵抗器R3と第2の電界効果トランジスタQ2を介して放電を行い、第2のコンデンサC2は第1の持続時間内に放電が完了する。第2の電界効果トランジスタQ2のベース電極は、第2の持続時間を有するローレベルの第1の導通信号の作用下で遮断し、第1の電圧は、第3の電界効果トランジスタQ3のエミッタ電極に作用する。パルスチップU1の第1の汎用出力端子PA1が電源オフ信号を出力する場合、電源オフ信号は、第3の持続時間を有するハイレベル信号と、第4の持続時間を有するローレベル信号とを含み、第2の電界効果トランジスタQ2のベース電極は、第3の持続時間を有するハイレベル信号の作用下で導通し、第1の電圧は第3の電界効果トランジスタQ3のエミッタ電極に作用しなくなり、且つパルスチップU1は、第3の持続時間内に、第1のパルス信号と第2のパルス信号の出力を停止するため、第3の持続時間の後には、電源オフ信号がローレベルとなり、第2の電界効果トランジスタQ2は遮断に戻るが、第1の電圧は、この時に第3の電界効果トランジスタQ3のエミッタ電極に作用しなくなっている。
【0050】
以下、動作原理と合わせて
図4に示される電源回路を説明する。
【0051】
マスク本体300が使用者の顔に乗せられると、マスク本体300の正極と負極が使用者の顔を介して接続されて導通になる。第2の外部信号は、パルスチップU1の第2の汎用入力端子PB2に入力され、パルスチップU1の第2のパルス信号の出力端子PWM2は、第2のパルス信号を出力し、且つ第1の抵抗器R1を介して第1の電界効果トランジスタQ1のベース電極に作用する。第1の電界効果トランジスタQ1は、第2のパルス信号がハイレベルの時に導通し、第2のパルス信号がローレベルの時に遮断する。第2のパルス信号の周波数は、供給電圧VINが第1のインダクタL1と第1のダイオードD1を通過した後に第2のコンデンサC2に対して充電する速度を決定するため、第2のパルス信号の周波数が大きいほど、同じ時間で第2のコンデンサC2に充電する電気量が大きくなり、第2のコンデンサC2が出力する第1の電圧の大きさが大きくなる。第4の外部信号は、パルスチップU1の第4の汎用入力端子PB4に入力され、パルスチップU1の第1の汎用出力端子PA1は、ローレベルを出力し、且つ第2の抵抗器R2を介して第2の電界効果トランジスタQ2のベース電極に作用する時には、第2の電界効果トランジスタQ2が遮断し、パルスチップU1の第1汎用出力PA1は、ハイレベルを出力し、且つ第2の抵抗器R2を介して第2の電界効果トランジスタQ2のベース電極に作用する時に、第2の電界効果トランジスタQ2が導通する。第2の電界効果トランジスタが遮断する場合に、第1の電圧は第3の電界効果トランジスタQ3のエミッタ電極に作用する。パルスチップU1の第1の汎用出力端子PA1が出力するレベルを制御することにより、第1の電圧が後段回路に出力するか否かを制御する。第1の外部信号と第3の外部信号は、パルスチップU1の第1の汎用入力端子PB1とパルスチップU1の第3の汎用入力端子PB3にそれぞれ入力され、パルスチップU1の第1のパルスの出力端子PWM1は、第1のパルス信号を出力し、且つ第5の抵抗器R5を介して第5の電界効果トランジスタQ5ベース電極に作用する。第5の電界効果トランジスタQ5は、第1のパルス信号がハイレベルの時に導通し、第1のパルス信号がローレベルの時に遮断する。第5の電界効果トランジスタQ5が導通する時に、第3の電界効果トランジスタQ3のベース電極は第5の電界効果トランジスタQ5を介して電源グランドに接続され、第3の電界効果トランジスタQ3が導通する。第5の電界効果トランジスタQ5が遮断する時に、第3の電界効果トランジスタQ3が遮断する。したがって、第1のパルス信号のパルス幅と周波数は、第3の電界効果トランジスタQ3の1回の導通時間と単位時間当たりの導通回数を決定し、これによりパルス電圧のパルス幅と周波数が決定され、使用者の顔に作用するパルス電流のパルス幅及び周波数が決定される。したがって、第1のパルス信号と第2のパルス信号は、パルス電流のデューティ比、周波数、及び大きさを共に決定する。第1のパルス信号のデューティ比と周波数は、第3の電界効果トランジスタQ3が導通するデューティ比と周波数を決定し、そして使用者の顔に作用するパルス電流のデューティ比と周波数を決定する。したがって、使用者の顔に作用されるパルス電流の大きさ、周波数、及びパルス幅はすべて調節可能であり、使用者は、自身のニーズに応じて、第1の外部信号、第2の外部信号、及び第3の外部信号を入力することにより、パルス電流のパルス幅、周波数、及び大きさを調節し、使用者自身に適したパルス電流に調節することができる。
【0052】
以下、実験データを介して
図4に示される電源回路を説明する。
【0053】
図5に示すように、
図5では、他のデータが変化せず第1のパルス信号のデューティ比がそれぞれ20%、30%、40%、及び50%である時のパルス電圧/時間の実験データグラフが示されている。図面より、第1のパルス信号のデューティ比が大きくなるにつれて、パルス電圧のパルス幅が大きくなり、パルス電圧の大きさが小さくなることが分かた。
【0054】
図6に示すように、
図6では、他のデータが変化せず第1のパルス信号の周波数が500Hz、1000Hz、2000Hz、及び3000Hzである時のパルス電圧/時間の実験データグラフが示されており、図面により、第1のパルス信号の周波数が大きくなるにつれて、パルス電圧の周波数が大きくなることが分かた。
【0055】
図7に示すように、
図7では、他のデータが変化せず第2のパルス信号の周波数が10Hz、50Hz、200Hz、及び500Hzである時のパルス電圧/時間の実験データグラフが示されており、図面により、第2のパルス信号の周波数が大きくなるにつれて、パルス電圧の大きさが大きくなることが分かた。
【0056】
図5から
図7の実験データにより、第1のパルス信号のデューティ比、第1のパルス信号の周波数、及び第2のパルス信号の周波数を調節することにより、パルス電圧のパルス幅、周波数、及び大きさのすべてを調節することができ、これにより顔に作用するパルス電流のパルス幅、周波数、及び大きさを調節するという使用者のニーズを満たすことができる。
【0057】
一実施例において、パルス電圧がマスク本体300及び使用者の顔に作用して生成されるパルス電流は0.4~0.6mAである。
【0058】
本実施例において、使用者の顔に作用するパルス電流を0.4~0.6mAに制御することにより、パルス電流を使用者の顔の表皮細胞を貫通して真皮層まで到達させることができ、そしてパルス電流の大きさによる人体に不快感を与えることがなく、そして使用者に危険を与えることもない。
【0059】
本願の実施例は、上記のいずれかの実施例の電源回路を含む電源装置をさらに提供し、本実施例の電源装置は、上記のいずれかの実施例の電源回路を含むため、少なくとも上記のいずれかの実施例の電源回路に対応する有益な効果を含んでいる。
【0060】
本願の実施例は、マスク本体300と上記のいずれかの実施例の電源回路とを含むマイクロカレントフェイスマスクをさらに提供し、本実施例のマイクロカレントフェイスマスクは、上記のいずれかの実施例の電源回路を含むため、少なくとも上記のいずれかの実施例の電源回路に対応する有益な効果を含んでいる。
【0061】
マスク本体300は、使用者の顔に乗せるために使用され、且つパルス電圧に従って顔にパルス電流を生成する。
【0062】
一実施例において、マスク本体300は、電極回線と電極キャリアを含み、電極回線は、電極キャリア上に配置されている。電極回線は、網状又は放射状で電極キャリア上に配置されており、電極回線は使用者の顔に均一な導電ネットワークを形成することができる。
【0063】
電極キャリアは、使用者の顔に乗せられることが可能な可撓性材料のキャリアであり、電極キャリアは使用者の顔に適合し、不織布のキャリアであってもよい。
【0064】
電極回線は、第1の導電性回線と第2の導電性回線とを含む。第1の導電性回線の第1の端子は、マスク本体300の正極に接続され且つパルス電圧を入力するために使用され、第1の導電性回線の第2の端子は使用者の顔に接続するために使用される。第2の導電性回線の第1の端子はマスク本体300の負極に接続され、第2の導電性回線の第2の端子は使用者の顔に接続するために使用される。
【0065】
一実施例において、マスク本体300には美容液が塗布されており、美容液はマスク本体300の導通性能を向上させることができ、そしてパルス電流の作用により、美容液が使用者の顔により吸収されやすくなる。
【0066】
当業者であれば、説明しやすく及び簡潔にするために、上述の各機能ユニット、モジュールの分割のみが例示されているが、実際に応用される中、必要に応じて上記の機能配分は異なる機能ユニット、モジュールによって達成されて、即ち装置の内部構造を異なる機能ユニットやモジュールに分割して上記の機能の全部又は一部を実現できることは明確に理解できるであろう。実施例における各機能ユニット、モジュールは1つの処理ユニットに統合されていてもよく、物理的に別々に存在していてもよく、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよいが、上記統合されたユニットは、ハードウェアの形態を用いて実現してもよいし、ソフトウェア機能ユニットの形態を用いて実現してもよい。また、各機能ユニット、モジュールの具体的な名称は、互いに区別するもののみを目的とし、本願の保護範囲を制限するものではない。上述のシステムにおけるユニット、モジュールの具体的な作業プロセスについては、前記の方法実施例における対応するプロセスを参照することができ、ここで再度の説明を省略する。
【0067】
前記の実施例において、各実施例についての説明はそれぞれ重要点があり、ある実施例で詳細に記述又は記載しない部分は、他の実施例の関連記述を参照することができる。
【0068】
本明細書で開示される実施例に合わせて説明された様々な例のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組合せによって実現できることは、当業者が意識すべきである。これらの機能がハードウェア又はソフトウェアの形態で実行されるかどうかは、技術的解決手段の具体的な応用及び設計上の制約条件による。当業者であれば、ぞれぞれの具体的な応用に対して異なる方法を利用して記述される機能を実現することができるが、このような実現は本願の範囲から逸脱しないものと考えるべきである。
【0069】
上記の実施例は本願の技術的解決手段を説明するためのものであり、これに限定されるものではない。前記の実施形態を参照しながら本願を詳細に説明したが、当業者であれば、前記の各実施形態に記載された技術的解決手段を変更し、又はその技術特徴の一部を等価的に置き換えることができることを理解すべきである。これらの変更や置き換えは、対応する技術的解決手段の本質が本願の各実施形態の技術的解決手段の要旨及び範囲から逸脱することなく、本願の保護の範囲に含まれる。