(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-09
(45)【発行日】2024-02-20
(54)【発明の名称】通信処理方法及び通信装置
(51)【国際特許分類】
H04W 28/04 20090101AFI20240213BHJP
H04W 72/25 20230101ALI20240213BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240213BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W72/25
H04W92/18
(21)【出願番号】P 2022544652
(86)(22)【出願日】2020-01-23
(86)【国際出願番号】 CN2020073967
(87)【国際公開番号】W WO2021147068
(87)【国際公開日】2021-07-29
【審査請求日】2022-08-25
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】リィウ,ナンナン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,シアンドォン
(72)【発明者】
【氏名】チャン,ジュンルェン
(72)【発明者】
【氏名】ウエイ,ドォンドォン
【審査官】本橋 史帆
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2021/088991(WO,A1)
【文献】Lenovo, Motorola Mobility,Discussion on resource allocation for NR sidelink Mode 1[online],3GPP TSG RAN WG1 #99 R1-1912323,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_99/Docs/R1-1912323.zip>,2019年11月08日
【文献】Samsung,On Resource Allocation for NR V2X Mode 1[online],3GPP TSG RAN WG1 #99 R1-1912459,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_99/Docs/R1-1912459.zip>,2019年11月08日
【文献】LG Electronics Inc.,[Running CR] Introduction of 5G V2X with NR Sidelink[online],3GPP TSG RAN WG2 #107bis R2-1913824,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_107bis/Docs/R2-1913824.zip>,2019年10月11日
【文献】Ericsson,Feature lead summary#2 on Resource allocation for NR sidelink Mode 1[online],3GPP TSG RAN WG1 #99 R1-1913547,https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_99/Docs/R1-1913547.zip,2019年11月22日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信処理方法であって、
当該方法は、
第1端末装置が第1リソースを使用してサイドリンク上で送信を行わない場合に、
前記第1端末装置によって第1確認情報を生成するステップであって、前記サイドリンクは、前記第1端末装置と第2端末装置との間の無線直接通信リンクであり、前記第1確認情報は肯定応答(ACK)であ
り、前記第1端末装置が第1リソースを使用してサイドリンク上で送信を行わないことは、
第5ハイブリッド自動再送要求(HARQ)プロセスに対応するHARQバッファが空であり、前記第1リソースは前記第5HARQプロセスに関連付けられること、又は、
前記第5HARQプロセスにおいてデータが取得されず、前記第1リソースは前記第5HARQプロセスに関連付けられること、
のうちのいずれか1つ以上を含む、ステップと、
前記第1端末装置によって、前記第1確認情報をネットワーク装置に送信するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記第1端末装置によって、
前記第1確認情報を
ネットワーク装置に送信するステップは、
前記第1端末装置によって、第1物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースを使用して、前記第1確認情報をネットワーク装置に送信するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1端末装置が第1リソースを使用してサイドリンク上で送信を行わないことは、
前記第5HARQプロセスにおける送信が成功又は終了し、前記第1端末装置は、前記ネットワーク装置によって割り当てられた再送リソースを取得し、前記再送リソースは前記第1リソースであり、前記第1リソースは、前記第5HARQプロセスに関連付けられること
、
を更に含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1端末装置がサイドリンク上で第1リソースを使用して送信を行わない場合に、
前記第1端末装置によって第1確認情報を生成することは、
前記第1端末装置が前記第1リソースを使用して前記サイドリンク上で送信を行わず、かつ、第1プリセット条件が満たされた場合に、
前記第1端末装置によって前記第1確認情報を生成することを含み、
前記第1プリセット条件は、以下:
前記第1リソースに対応する第1PUCCHリソースが存在すること、
前記第1リソースが第2リソースによってプリエンプションされず、前記第2リソースが前記第1端末装置のために前記ネットワーク装置によりスケジューリングされたリソースであること、又は、
前記第1リソースに対応する
前記第1PUCCHリソースが、前記第5HARQプロセスに関連する第9確認情報を前記ネットワーク装置にフィードバックするために使用されないこと、
のうちのいずれか1つ以上を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1リソースは、以下:
前記サイドリンクのリソース、
前記サイドリンクの設定済み許可リソース、
前記サイドリンクの動的許可リソース、
前記サイドリンクのモード1リソース、
前記サイドリンクのタイプ1の設定済み許可リソース、又は、
前記サイドリンクのタイプ2の設定済み許可リソース、
のうちのいずれか1つ以上を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1確認情報は、前記第1端末装置の媒体アクセス制御(MAC)層の指示に従って、前記第1端末装置の物理(PHY)層によって生成され、又は、
前記第1確認情報は、前記第1端末装置のMAC層によって生成され、前記第1端末装置の前記MAC層によって前記第1端末装置のPHY層に送信される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1端末装置によって、前記ネットワーク装置から第7指示情報を受信するステップであって、前記第7指示情報は、前記第1端末装置が前記第1リソースを使用して前記サイドリンク上で送信を行わない及び/又は前記第1プリセット条件が満たされる場合に、前記第1確認情報を生成する又は送信するよう前記第1端末装置に指示するために使用される、ステップを更に含む、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
通信機器であって、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法のステップを実行するモジュールを含む機器。
【請求項9】
コンピュータプログラムコードを含むコンピュータプログラムであって、該コンピュータプログラムコードは、機器のプロセッサにより実行されると、前記機器に請求項1~7のいずれか一項に記載の方法のステップを実行させる、コンピュータプログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のコンピュータプログラムを含むコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、通信技術に関し、特に通信処理方法及び通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
5G新無線(New Radio, NR)ビークルトゥエブリシング(vehicle-to-everything, V2X) 通信システムでは、端末装置は、端末装置のサイドリンク(sidelink, SL)上で送信の実行に成功したかどうかを基地局に示すために、肯定応答(acknowledgement, ACK)又は否定応答(negative acknowledgement, NACK)などのHARQフィードバックを基地局に送信することができる。例えば、端末装置がSL上で送信の実行に失敗した場合、端末装置は、基地局に対してNACKを送信し、基地局から再送リソースを要求することができる。あるいは、端末装置がSL上で送信の実行に成功した場合、端末装置は、ACKを基地局に送信してもよい。
【0003】
基地局は、端末装置のサイドリンクのHARQフィードバックを使用して端末装置のサイドリンクの送信状態を判定するため、基地局が様々な理由により端末装置からのフィードバックを受信できない場合には、基地局は端末装置のサイドリンクの送信状態を知ることができない。この場合、基地局が端末装置の再送リソースをスケジューリングすることが指定されるならば、システムリソースの無駄が発生する可能性がある。また、この場合、基地局が端末装置の再送リソースをスケジューリングしないように指定されるならば、システム内のサービスデータの送信が影響される可能性がある。この場合の基地局の考えられる挙動と、考えられる挙動に起因する緊急の技術的問題を研究し、解決する必要がある。
【発明の概要】
【0004】
ネットワーク装置が、サイドリンクのHARQフィードバックを端末装置から受信しない場合、ネットワーク装置は、以下の2つの可能性のある理解及び/又は可能性のある動作を有し得る。
【0005】
第一の可能性は、端末装置がサイドリンクのリソース上で送信できないと、ネットワーク装置が考えることである。この理解において、ネットワーク装置は、端末装置のためのサイドリンク再送リソースをスケジューリングすることができる。
【0006】
第二の可能性は、ネットワーク装置は、端末装置がサイドリンクのリソース上で送信の実行に成功したと考える。この理解において、ネットワーク装置は、端末装置のためのサイドリンク再送リソースをスケジューリングしない。
【0007】
ただし、端末装置が、ネットワーク装置がスケジューリングした、サイドリンクのリソースを使用してデータを送信しない場合、端末装置はサイドリンクのHARQフィードバックをネットワーク装置に与えない。この場合、ネットワーク装置は端末装置からサイドリンクのHARQフィードバックを受信しない。この場合、ネットワーク装置が端末装置のサイドリンク再送リソースをスケジューリングするならば、リソースの無駄が生じる可能性がある。
【0008】
あるいは、端末装置がNACKをネットワーク装置にフィードバックするが、端末装置が他の送信との競合、粗悪なチャネル状態、等のためにフィードバックをうまく送信できない場合、ネットワーク装置はフィードバックを受信しない。この場合、ネットワーク装置が端末装置に対してNACK再送リソースをスケジューリングしない場合、端末装置のサイドリンクデータの送信性能に影響を与える。
【0009】
この観点から、本願の実施形態は、システムリソースの無駄を回避し、また、サイドリンクデータの送信性能を確保するために、通信処理方法を提供する。
【0010】
本願の実施形態の第1の態様は通信処理方法を提供する。前記方法は、以下を含む。
【0011】
第1端末装置は、第1端末装置が第1リソースを使用してサイドリンク上で送信を行わない場合に、第1確認情報を生成し、サイドリンクは第1端末装置と第2端末装置との間の無線直接通信リンクであり、次に、第1端末装置は、第1確認情報をネットワーク装置に送信する。
【0012】
本実施形態では、第1端末装置が第1リソースを使用してサイドリンク上で送信を行わない場合、すなわち、第1端末装置が第1リソースを使用してデータを送信しないと判断した場合、第1端末装置は、第1確認情報を生成し、第1確認情報をネットワーク装置に送信する。このようにして、ネットワーク装置は、第1端末装置のための再送リソースをスケジューリングせず、それによってリソースの無駄を回避する。
【0013】
可能な実装では、第1端末装置が第1確認情報をネットワーク装置に送信することは、以下を含む。第1端末装置は、第1リソースに対応する第1物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel, PUCCH)リソースを使用して、第1確認情報をネットワーク装置に送信する。
【0014】
この可能な実装では、第1確認情報は、ネットワーク装置によって割り当てられた第1リソースに対応するPUCCHリソースを使用してフィードバックされる。このようにして、ネットワーク装置は、第1確認情報が、第1リソース上の第1端末装置のデータ送信状態に関するものであることを決定することができ、ネットワーク装置が第1端末装置のための再送リソースをスケジューリングすることを防止し、それによってリソースの無駄を回避する。
【0015】
別の可能な実装では、第1端末装置が第1リソースを使用してサイドリンク上で送信を行わないことは以下:第5ハイブリッド自動再送要求(hybrid automatic repeat request, HARQ)プロセスにおける送信が成功又は終了し、第1端末装置が第5HARQプロセスに対してネットワーク装置により割り当てられた再送リソースを取得し、再送リソースが第1リソースであること、第5HARQプロセスに対応するHARQバッファが空であり、第1リソースが第5HARQプロセスに関連付けられること、又は、第5HARQプロセスにおいてデータが取得されず、第1リソースが第5HARQプロセスに関連付けられること、のうちのいずれか1つ以上を含む。
【0016】
この可能な実装では、第1リソースを使用して第1端末装置がサイドリンク上で送信を行わない複数の可能な場合を示し、これにより、実際のアプリケーションにおけるソリューションの実用性と多様性を向上させる。
【0017】
別の可能な実装では、第1端末装置が第1リソースを使用してサイドリンク上で送信を実行しない場合に、第1端末装置が第1確認情報を生成することは、第1端末装置が第1リソースを使用してサイドリンク上で送信を実行せず、第1プリセット条件が満たされた場合に、第1確認情報を生成することを含む。第1プリセット条件には、以下:第1リソースに対応する第1PUCCHリソースが存在し、第1リソースが第2リソースによってプリエンプションされず、第2リソースは、第1端末装置のためにネットワーク装置によってスケジューリングされたリソースであること、又は、第1リソースに対応する第1PUCCHリソースが、第5HARQプロセスに関連する第9確認情報をネットワーク装置にフィードバックするために使用されないこと、のいずれか1つ以上が含まれる。
【0018】
この可能な実装では、第1端末装置が第1確認情報を生成する複数のプリセット条件が示され、これにより、実際のアプリケーションにおけるソリューションの適用シナリオの多様性及びソリューションの実装可能性がさらに改善される。
【0019】
別の可能な実装では、第1リソースは、以下:
サイドリンクのリソース、
サイドリンクの設定済み許可リソース、
サイドリンクの動的許可リソース、
サイドリンクのモード1リソース、
サイドリンクのタイプ1設定済み許可リソース、又は
サイドリンクのタイプ2設定済み許可リソース、
のいずれか1つ以上を含む。
【0020】
この可能な実装では、第1リソースの幾つかの可能なタイプが示され、それによって実際のアプリケーションにおけるソリューションの実装可能性と完全性が改善される。
【0021】
別の可能な実装では、第1確認情報は、第1端末装置の媒体アクセス制御(medium access control, MAC)層の指示に従って、第1端末装置の物理(physical, PHY)層によって生成され、第1確認情報は、第1端末装置のMAC層によって生成され、第1端末装置のMAC層によって第1端末装置のPHY層に送信されるか、又は、第1確認情報は、第1端末装置のPHY層によって生成される。
【0022】
この可能な実装では、第1確認情報の複数の生成方法が提供され、それによって、ソリューションの完全性及び実装可能性が改善される。
【0023】
別の可能な実装において、本方法は、さらに、第1端末装置がネットワーク装置から第7指示情報を受信することを含み、第7指示情報は、第1端末装置が第1リソースを使用することによってサイドリンク上で送信を実行しないとき、及び/又は第1プリセット条件が満たされるとき、第1端末装置に第1確認情報を生成又は送信するように指示するために使用される。
【0024】
この可能な実装では、第1端末装置が第1確認情報を生成するメカニズムは、ネットワーク装置により、第7指示情報を使用することにより指示を通じて実装されてよい。ネットワーク装置は、第7指示情報を使用して、第1端末装置が第1リソースを使用してサイドリンク上で送信を行わない場合、及び/又は第1プリセット条件が満たされた場合に、第1端末装置に対して第1確認情報を生成又は送信するように指示する。
【0025】
別の可能な実装では、第1確認情報は肯定応答ACKである。
【0026】
本願の実施形態の第2の態様は通信処理方法を提供する。方法は、以下を含む。
【0027】
ネットワーク装置は、第1端末装置に対して第7指示情報を送信し、第7指示情報は、第1端末装置が第1リソースを使用してサイドリンク上で送信を行わない場合、及び/又は第1プリセット条件が満たされた場合、第1端末装置に対して第1確認情報を生成又は送信するように指示するために使用される。第1プリセット条件は、以下:第1リソースに対応する第1PUCCHリソースが存在すること、第1リソースが第2リソースによってプリエンプションされず、第2リソースが第1端末装置のためにネットワーク装置によってスケジューリングされたリソースであること、又は、第1リソースに対応する第1PUCCHリソースが、第5HARQプロセスに関連する第9確認情報をネットワーク装置にフィードバックするために使用されないこと、のいずれか1つ以上を含む。
【0028】
本実施形態では、ネットワーク装置は、第7指示情報を使用して、第1端末装置が第1リソースを使用してサイドリンク上で送信を行わない場合、及び/又は第1プリセット条件が満たされた場合に、第1端末装置に対して第1確認情報を生成又は送信するように指示する。このように、第1端末装置が第1リソースを使用してサイドリンク上で送信を行わない場合、第1端末装置は第1確認情報を生成し、第1確認情報をネットワーク装置に送信する。この場合、ネットワーク装置は、第1端末装置に対する再送リソースをスケジューリングせず、リソースの無駄を回避する。
【0029】
本願の実施形態の第3の態様は通信処理方法を提供する。方法は、以下を含む。
【0030】
第1端末装置は、ネットワーク装置によって送信された第2指示情報を受信し、第2指示情報は、第1端末装置に対して:第2プリセット条件が満たされたときに、タイプ1リソースを使用してサイドリンクのデータを再送又は新規送信するように指示し、タイプ1リソースは、ネットワーク装置によってスケジューリングされた第1端末装置用のリソース及び/又は第1端末装置によって選択、競合、又は検知されたリソースであること、及び、第1端末装置が、第2プリセット条件が満たされたときに、第1サイドリンク許可を使用して第1HARQプロセスのデータを再送し、第1サイドリンク許可はタイプ1リソースに属すること、を指示するために使用される。第2プリセット条件は、以下:第1端末装置が、第1プリセット期間内に、第1HARQプロセスで再送に使用されるリソースを取得しないこと、第1端末装置が、第1タイマが終了したとき、第1HARQプロセスで再送に使用されるリソースを取得しないこと、第1HARQプロセスの第1HARQプロセスIDに関連するリソースの時間ドメイン位置の前、中、又は後に、第1端末装置が第1HARQプロセスで再送に使用されるリソースを取得しないこと、第1HARQプロセス、第1HARQプロセスID、第2サイドリンク許可、第1HARQプロセスで送信されたデータ、及び第2サイドリンク許可で送信されたデータのいずれか1つ以上について、第1端末装置が否定応答NACKをネットワーク装置に送信する回数が第1プリセット閾値に達せず、第1端末装置が第2サイドリンク許可で送信の実行に失敗したこと、第1HARQプロセスで送信が失敗すること、又は第2サイドリンク許可での送信が失敗すること、のいずれか1つ以上を含む。
【0031】
可能な実装では、第1端末装置は、第2プリセット条件が満たされた場合、第1サイドリンク許可を使用して第1HARQプロセスのデータを再送又は新規送信する。つまり、第1端末装置は、第2プリセット条件において、第1HARQプロセスのデータを再送又は新規送信して、以下の問題を解決できる:ネットワーク装置が第1端末装置からフィードバックを受信しない場合、第1端末装置がサイドリンクでの送信の実行に成功したとネットワーク装置が判断すること、つまり、ネットワーク装置が第1端末装置のために再送リソースをスケジューリングせず、第1端末装置がデータを送信できないこと。
【0032】
可能な実装では、この方法は、第1端末装置が、第1サイドリンク許可に関連付けられた第3HARQプロセスIDが第1HARQプロセスIDと異なると判断し、次に、第1端末装置が第1HARQプロセスIDを第2端末装置に送信することをさらに含む。
【0033】
この実装では、第1端末装置は、第1サイドリンク許可に関連付けられた第3HARQプロセスIDが第1HARQプロセスIDと異なると判断し、第1サイドリンク許可は第1HARQプロセスのデータを再送するために使用され、次に、第1端末装置は、第1HARQプロセスIDを第2端末装置に送信し、第1サイドリンク許可を使用して再送されたデータが第1HARQプロセスの再送されたデータであることを第2端末装置に通知し、その結果、第2端末装置は、第1サイドリンク許可を使用して第1端末装置により再送されたデータの受信に成功できる。
【0034】
別の可能な実装では、本方法は、さらに、第1端末装置が、第1サイドリンク許可に関連付けられた第3HARQプロセスIDが第1HARQプロセスIDと異なると判断し、次いで、第1端末装置が第1HARQプロセスを解放し、及び/又は、第1HARQプロセスに対応するHARQバッファをフラッシュすることを含む。
【0035】
この可能な実装では、第1端末装置は、第1サイドリンク許可を使用して第1HARQプロセスのデータを新規送信し、第1サイドリンク許可に関連する第3HARQプロセスIDが第1HARQプロセスIDと異なる場合、第1端末装置は、第1HARQプロセスを解放し、及び/又は、第1HARQプロセスのHARQバッファをフラッシュして、第1HARQプロセスが常に占有されることを防止することにより、第1端末装置のデータ送信性能を向上させることができる。
【0036】
別の可能な実装では、第1サイドリンク許可は、以下:
サイドリンクのリソース、
サイドリンクのモード1リソース、
サイドリンクのモード2リソース、
サイドリンクの設定済み許可リソース、
サイドリンクのタイプ1設定済み許可リソース、
サイドリンクのタイプ2設定済み許可リソース、
サイドリンクの設定済み許可リソースセットであって、
設定済み許可リソースセットは、1つ以上の設定済み許可リソースインデックスに対応する設定済み許可リソースを含む、サイドリンクの設定済み許可リソースセット、又は、
サイドリンクの動的許可リソース、
のいずれか1つ以上を含む。
【0037】
この可能な実施においては、複数の可能なタイプの第1サイドリンク許可が提供され、それにより、実際の適用におけるソリューションの実施可能性と多様性が改善される。
【0038】
別の可能な実装では、第1端末装置が、第1HARQプロセスにおいて再送に使用されるリソースを、第1プリセット期間内に取得しないことは、第1端末装置が、第2条件が満たされた後に開始又は再開される第1プリセット期間内に、第1HARQプロセスにおいて再送に使用されるリソースを取得しないことを含む。
【0039】
別の可能な実施において、第2条件は、以下のいずれか1つ以上を含む。
【0040】
第1端末装置は、第2確認情報をネットワーク装置に送信し、第2確認情報は、第1端末装置がサイドリンク上の送信の実行に失敗したことを示すために使用され、第1端末装置が第2サイドリンク許可で送信の実行に失敗したことを示すために使用され、第1端末装置が第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスにおいて送信の実行に失敗したことを示すために使用され、サイドリンクのデータを再送するために使用されるリソースをネットワーク装置から要求するために使用され、ネットワーク装置から、第2サイドリンク許可での送信に失敗したデータを再送するために使用されるリソースを要求するために使用され、ネットワーク装置から、第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスでの送信に失敗したデータを再送するために使用されるリソースを要求するために使用されること、
第2PUCCHリソースの時間ドメイン位置の前、中、又は後に、第2PUCCHリソースが第2サイドリンク許可との対応を有し、
第1端末装置は、第2サイドリンク許可でデータを送信すること、
第2サイドリンク許可の時間ドメイン位置の前、中、又は後に、第1端末装置が第2端末装置から第1HARQプロセスのNACKを受信すること、
第1端末装置が第1HARQプロセスのフィードバックを受信しないこと、又は、
第1PSFCHリソースの時間ドメイン位置の前、中、又は後に、第2サイドリンク許可が第1PSFCHリソースに関連付けられること。
【0041】
第2サイドリンク許可は、第2確認情報、第1HARQプロセスID、第1HARQプロセス、第2PUCCHリソース、及び第1PSFCHリソースのいずれか1つ以上に関連付けられる。
【0042】
この可能な実装では、第2プリセット期間を開始又は再開するための複数の条件が提供され、それによって、実際の適用におけるソリューションの完全性及び実装可能性が改善される。
【0043】
別の可能な実装では、第1サイドリンク許可は第2サイドリンク許可の後である。
【0044】
別の可能な実装において、本方法は、以下の条件:第1端末装置が、再送に使用されるリソースを取得すること、第1プリセット期間に対応する送信が成功するか完了すること、第1HARQプロセスに対応する送信が成功するか完了すること、のうちの1つ以上が満たされた場合に、第1プリセット期間の時間カウントを停止及び/又はリセットすることをさらに含む。
【0045】
別の可能な実装では、第1端末装置が、第1タイマが終了したときに、第1HARQプロセスで再送に使用されるリソースを取得しないことは、第2条件が満たされたときに、第1タイマが開始又は再開されること、及び、第1端末装置が、第1タイマが終了したときに、第1HARQプロセスで再送に使用されるリソースを取得しないこと、を含む。
【0046】
別の可能な実装では、第2条件は、以下のいずれか1つ以上を含む。
【0047】
第1端末装置は、第2確認情報をネットワーク装置に送信し、第2確認情報は、第1端末装置がサイドリンク上の送信の実行に失敗したことを示すために使用され、第1端末装置が第2サイドリンク許可で送信の実行に失敗したことを示すために使用され、第1端末装置が第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスにおいて送信の実行に失敗したことを示すために使用され、サイドリンクのデータを再送するために使用されるリソースをネットワーク装置から要求するために使用され、ネットワーク装置から、第2サイドリンク許可での送信に失敗したデータを再送するために使用されるリソースを要求するために使用され、ネットワーク装置から、第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスでの送信に失敗したデータを再送するために使用されるリソースを要求するために使用されること、
第2PUCCHリソースの時間ドメイン位置の前、中、又は後に、第2PUCCHリソースが第2サイドリンク許可との対応を有し、
第1端末装置は、第2サイドリンク許可でデータを送信すること、
第2サイドリンク許可の時間ドメイン位置の前、中、又は後に、第1端末装置が第2端末装置から第1HARQプロセスのNACKを受信すること、
第1端末装置が第1HARQプロセスのフィードバックを受信しないこと、又は、
第1PSFCHリソースの時間ドメイン位置の前、中、又は後に、第2サイドリンク許可が第1PSFCHリソースに関連付けられること。
【0048】
第2サイドリンク許可は、第2確認情報、第1HARQプロセスID、第1HARQプロセス、第2PUCCHリソース、及び第1PSFCHリソースのいずれか1つ以上に関連付けられる。
【0049】
この可能な実装では、第1タイマを開始又は再開するための複数の条件が提供され、それによって、実際の適用におけるソリューションの完全性及び実装可能性が改善される。
【0050】
別の可能な実装において、本方法は、以下の条件:第1端末装置が、再送に使用されるリソースを取得すること、第1タイマに対応する送信が成功するか完了すること、第1HARQプロセスに対応する送信が成功するか完了すること、のうちの1つ以上が満たされた場合に、第1タイマを停止及び/又はリセットすることをさらに含む。
【0051】
別の可能な実装では、方法は、以下を更に含む。第1端末装置は、第6プリセット条件が満たされたときに、ネットワーク装置に第2確認情報を送信する。第2確認情報は、第1端末装置が第2サイドリンク許可で送信の実行に失敗したことを示すために使用され、第2サイドリンク許可は第1HARQプロセスIDに関連付けられ、第6プリセット条件は、以下:第1端末装置は、第1HARQプロセスにおけるデータの受信状態に関するフィードバック及び/又は第2サイドリンク許可でデータの受信状態に関するフィードバックを受信しないこと、第1端末装置は、第1HARQプロセスにおけるデータに対する第1否定応答及び/又は第2サイドリンク許可でデータに対する第1否定応答を受信すること、第1端末装置は、第3端末装置によって送信された第1肯定応答及び/又は第4端末装置によって送信された第2否定応答を受信すること、サイドリンクのデータの送信回数及び/又は第1HARQプロセスにおける送信回数が最大送信回数及び/又は最大再送回数に達しないこと、又は、サイドリンクのデータの送信時間及び/又は第1HARQプロセスにおける送信時間が最大送信時間に達しないこと、のうちのいずれか1つ以上を含む。
【0052】
この可能な実装では、第1端末装置は、第6プリセット条件が満たされたときに、第2確認情報をネットワーク装置に送信し、第1端末装置がサイドリンク上で送信の実行に失敗したことを示す。このようにして、ネットワーク装置は、第1HARQプロセスのデータの再送を実装するために、第1端末装置に対する再送リソースをスケジューリングすることができる。
【0053】
本願の実施形態の第4の態様は通信処理方法を提供する。方法は、以下を含む。
【0054】
ネットワーク装置は、第1端末装置に第2指示情報を送信し、第2指示情報は、第1端末装置に対して:第2プリセット条件が満たされたときに、タイプ1リソースを使用してサイドリンクのデータを再送するように指示するために使用され、タイプ1リソースは、ネットワーク装置によってスケジューリングされた第1端末装置用のリソース及び/又は第1端末装置によって選択、競合、又は検知されたリソースであること、及び、第1端末装置が、第2プリセット条件が満たされたときに、第1サイドリンク許可を使用して第1HARQプロセスのデータを再送し、第1サイドリンク許可はタイプ1リソースに属すること、を指示するために使用される。第2プリセット条件は、以下:第1端末装置が、第1プリセット期間内に、第1HARQプロセスで再送に使用されるリソースを取得しないこと、第1端末装置が、第1タイマが終了したとき、第1HARQプロセスで再送に使用されるリソースを取得しないこと、第1HARQプロセスの第1HARQプロセスIDに関連するリソースの時間ドメイン位置の前、中、又は後に、第1端末装置が第1HARQプロセスで再送に使用されるリソースを取得しないこと、第1HARQプロセス、第1HARQプロセスID、第2サイドリンク許可、第1HARQプロセスで送信されたデータ、及び第2サイドリンク許可で送信されたデータのいずれか1つ以上について、第1端末装置がNACKをネットワーク装置に送信する回数が第1プリセット閾値に達せず、第1端末装置が第2サイドリンク許可で送信の実行に失敗したこと、第1HARQプロセスで送信が失敗すること、又は第2サイドリンク許可での送信が失敗すること、のいずれか1つ以上を含み、第1HARQプロセスIDは第1HARQプロセスに関連付けられ、第2サイドリンク許可は第1HARQプロセスID又は第1HARQプロセスに関連付けられる。
【0055】
本実施形態では、ネットワーク装置は、第2指示情報を使用して、第1端末装置に対し、第2プリセット条件が満たされた場合に、タイプ1リソースを使用してサイドリンクのデータを再送するように指示する。このように、第1端末装置は、第2プリセット条件が満たされた場合、第1HARQプロセスのデータを再送し、以下の問題を解決できる:ネットワーク装置が第1端末装置からフィードバックを受信しない場合、第1端末装置がサイドリンクでの送信の実行に成功したとネットワーク装置が判断すること、つまり、ネットワーク装置が第1端末装置のために再送リソースをスケジューリングせず、第1端末装置がデータを送信できないこと。
【0056】
可能な実装では、方法は、以下を更に含む。ネットワーク装置は、第1端末装置によって送信された第2確認情報を受信し、第2確認情報は、第1端末装置がサイドリンク上の送信の実行に失敗したことを示すために使用され、第1端末装置が第2サイドリンク許可で送信の実行に失敗したことを示すために使用され、第1端末装置が第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスにおいて送信の実行に失敗したことを示すために使用され、サイドリンクのデータを再送するために使用されるリソースをネットワーク装置から要求するために使用され、第2サイドリンク許可で送信に失敗したデータを再送するために使用されるリソースをネットワーク装置から要求するために使用され、又は第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスにおいて送信に失敗したデータを再送するために使用されるリソースをネットワーク装置から要求するために使用され、第2サイドリンク許可が第1HARQプロセスIDに関連付けられる。
【0057】
この可能な実装では、ネットワーク装置は、第1端末装置がサイドリンク上で送信の実行に失敗したことを示すために、第1端末装置から送信された第2確認情報を受信する。このようにして、ネットワーク装置は、第1HARQプロセスのデータの再送を実装するために、第1端末装置に対する再送リソースをスケジューリングすることができる。
【0058】
別の可能な実装では、ネットワーク装置が第1端末装置によって送信された第2確認情報を受信した後、この方法は、ネットワーク装置が、第1端末装置のための第1HARQプロセスの再送リソースを、第7のプリセット期間内又は第5タイマが終了する前にスケジューリングすることをさらに含む。
【0059】
この可能な実装では、ネットワーク装置が第1端末装置から送信された第2確認情報を受信した後、ネットワーク装置は、第7プリセット期間内に又は第5タイマが終了する前に、第1端末装置に対して第1HARQプロセスの再送リソースをスケジューリングして、以下のケースを回避する。第1端末装置が第1HARQプロセスの再送リソースを取得しない場合、第1端末装置がネットワーク装置によりスケジューリングされたリソースを決定又は選択することにより第1HARQプロセスのデータを再送するが、ネットワーク装置がこの時間の間に又は後に第1端末装置の第1HARQプロセスの再送リソースを更に割り当て、リソースの無駄を生じさせること。
【0060】
別の可能な実装では、ネットワーク装置が、第1端末装置に対して第1HARQプロセスの再送リソースを、第7プリセット期間内又は第5タイマが終了する前にスケジューリングすることは、ネットワーク装置が、第6条件が満たされた後に開始又は再開された第7プリセット期間内に、又は第6条件が満たされた後に第5タイマが開始又は再開される前に、第1HARQプロセスの再送リソースを第1端末装置にスケジューリングすることを含む。第6条件は、以下:ネットワーク装置が、第1端末装置によって送信された第2確認情報を受信すること、第2PUCCHリソースの時間ドメイン位置の前、中、又は後であること、第2サイドリンク許可の時間ドメイン位置の前、中、又は後、第2サイドリンク許可は第1HARQプロセスに関連付けられること、ネットワーク装置は第1端末装置によって送信された確認情報を受信しないこと、又は、第1PSFCHリソースの時間ドメイン位置の前、中、又は後、のいずれか1つ以上を含む。
【0061】
本願の本実施形態では、ネットワーク装置が第7プリセット期間又は第5タイマの時間カウントを開始する複数の条件が提供され、それによって、本願の本実施形態の適用シナリオが提供され、ソリューションの実装可能性又は多様性が改善される。
【0062】
別の可能な実装において、本方法は、以下の条件:ネットワーク装置が、第1端末装置のために、再送に使用されるリソースをスケジューリングすること、第7プリセット期間に対応する送信が成功するか完了すること、又は、第1HARQプロセスに対応する送信が成功するか完了すること、のうちの1つ以上が満たされた場合に、第7プリセット期間の時間カウントを停止及び/又はリセットすることをさらに含む。
【0063】
本願の実施形態の第5の態様は通信処理方法を提供する。方法は、以下を含む。
【0064】
第1端末装置は、第5プリセット条件が満たされると、以下:
第10HARQプロセスに対応するデータの破棄、
第10HARQプロセスに対応するHARQバッファのフラッシング、
第10HARQプロセスの解放、
第10HARQプロセスに関連する対応の削除、又は、
第1SCIに関連する対応の削除、
のいずれか1つ以上を実行する。
【0065】
別の可能な実施において、第5プリセット条件は、以下のいずれか1つ以上を含む。
【0066】
第1端末装置は、第10HARQプロセスで再送に使用されるリソースを第4プリセット期間内に取得しない、
第1端末装置は、第13タイマが終了したときに第10HARQプロセスで再送に使用されるリソースを取得しない、
第10HARQプロセス、第10HARQプロセスID、第8サイドリンク許可、第10HARQプロセスで送信されたデータ、及び第8サイドリンク許可で送信されたデータのいずれか1つ以上について、第1端末装置がネットワーク装置にNACKを送信する回数が第4プリセット閾値に達する、
第10HARQプロセス、第10HARQプロセスID、第8サイドリンク許可、第10HARQプロセスで送信されたデータ、及び第8サイドリンク許可で送信されたデータのいずれか1つ以上について、第1端末装置がNACKを受信する回数が、第5プリセット閾値に達する、
第10HARQプロセスの第10HARQプロセスIDに関連付けられたリソースの前、上、又は後で、第1端末装置は、第10HARQプロセスで再送に使用されるリソースを取得しない、
第1端末装置は、第1SCIをL回受信せず、第1SCIは、第10HARQプロセスに対応するSCIである、
第1端末装置は、第5プリセット期間内に、第2端末装置によって送信されるデータ又は第1SCI、又は第1SCIに対応し第2端末装置によって送信されたデータを受信しない、
第1端末装置は、第4タイマが終了したとき、第2端末装置によって送信される第1SCI、又は第1SCIに対応し第2端末装置によって送信されるデータを受信しない、又は、
第10HARQプロセス、第1SCI、第10HARQプロセスID、第8サイドリンク許可、第10HARQプロセスで送信されるデータ、及び第8サイドリンク許可で送信されるデータのうちの1つ以上について、第1端末装置が第2端末装置にNACKを送信する回数が第6プリセット閾値に到達する。
【0067】
この可能な実装では、第1端末装置は、第5プリセット条件が満たされたときに、上記のような動作を行い、第10HARQプロセスが無意味に占有されることを防ぎ、それにより、第1端末装置のデータ送信能力を向上させる。
【0068】
可能な実装では、方法は、以下を更に含む。第1端末装置が、ネットワーク装置により送信される第6指示情報を受信し、第6指示情報は、第1端末装置に対して、第5プリセット条件が満たされた場合に、以下:
第10HARQプロセスに対応するデータの破棄、
第10HARQプロセスに対応するHARQバッファのフラッシュ、
第10HARQプロセスの解放、
第10HARQプロセスに関連する対応の削除、又は、
第1SCIに関連する対応の削除、
のいずれか1つ以上を実行するように指示する。
【0069】
この可能な実装では、第1端末装置は、第5プリセット条件が満たされたときに、幾つかの上述の関連する動作を行い、第10HARQプロセスが無意味に占有されることを防ぎ、それにより、第1端末装置のデータ送信能力を向上させる。
【0070】
別の可能な実装では、第4プリセット期間は第1期間であり、第4プリセット期間は第2期間であり、第4プリセット期間は第1期間に第2期間を加えたものであり、又は、第4プリセット期間は第3期間であり、第1期間は、第1端末装置が第10HARQプロセスで再送に使用される、ネットワーク装置により第1端末装置にスケジューリングされるリソースを待つ期間であり、第2期間は、第1端末装置が第10HARQプロセスで再送に使用されるリソースを決定する及び/又は第1端末装置が第10HARQプロセスで再送に使用されるリソースを競合、選択、又は認識する期間であり、第3期間は、第1端末装置が第10HARQプロセスで再送に使用されるリソースを待つ期間である。
【0071】
別の可能な実装では、第1端末装置が、第10HARQプロセスの再送リソースを第4プリセット期間内に取得しないことは、第1端末装置が、第1条件が満たされた後に開始又は再開された第4プリセット期間内に、第10HARQプロセスに使用されるリソース又は再送リソースを取得しないことを含み、第1条件は、以下のいずれか1つ以上を含む。
【0072】
第1端末装置は、ネットワーク装置に第7の確認情報を送信する、
第5PUCCHリソースの時間ドメイン位置の前、中、又は後、
第1端末装置は、第8サイドリンク許可でデータを送信する、
第8サイドリンク許可の時間ドメイン位置の前、中、又は後、
第1端末装置は、第10HARQプロセスのためのNACKを受信する、
第1端末装置は、第10HARQプロセスのためのフィードバックを受信しない、又は、
第4PSFCHリソースの時間ドメイン位置の前、中、又は後。
【0073】
第4PSFCHリソースは、第8サイドリンク許可、第10HARQプロセスID、及び第10HARQプロセスのいずれか1つ以上に関連付けられる。
【0074】
この可能な実装では、第4プリセット期間を開始又は再開するための複数の可能な条件が提供され、それによって、ソリューションの多様性及び実装可能性が改善される。
【0075】
別の可能な実装では、第1端末装置が、第13タイマが終了したときに、第10HARQプロセスで再送に使用されるリソースを取得しないことは、
第1条件が満たされたときに、第13タイマが開始又は再開されること、及び、
第13タイマが終了したときに、第10HARQプロセスで使用されるリソース又は再送リソースが取得されないこと、
を含み、第1条件は以下のうちのいずれか1つ以上を含む。
【0076】
第1端末装置は、ネットワーク装置に第7の確認情報を送信する、
第5PUCCHリソースの時間ドメイン位置の前、中、又は後、
第1端末装置は、第8サイドリンク許可でデータを送信する、
第8サイドリンク許可の時間ドメイン位置の前、中、又は後、
第1端末装置は、第10HARQプロセスのためのNACKを受信する、
第1端末装置は、第10HARQプロセスのためのフィードバックを受信しない、又は、
第4PSFCHリソースの時間ドメイン位置の前、中、又は後。
【0077】
第4PSFCHリソースは、第8サイドリンク許可、第10HARQプロセスID、及び第10HARQプロセスのいずれか1つ以上に関連付けられる。
【0078】
この可能な実装では、第13タイマを開始又は再開するための複数の可能な条件が提供され、それによって、ソリューションの多様性及び実装可能性が改善される。
【0079】
別の可能な実装では、方法は、以下を更に含む。第1端末装置は、第13条件が満たされたとき、第4プリセット期間の時間カウントを停止及び/又はリセットする。第13条件は、以下のうちのいずれか1つ以上を含む。第1端末装置が、第10HARQプロセスで再送に使用され得リソースを取得すること、又は、第10HARQプロセスに対応する送信が成功又は完了すること。
【0080】
別の可能な実装では、方法は、以下を更に含む。第1端末装置は、第13条件が満たされたとき、第13タイマを停止及び/又はリセットする。第13条件は、以下のうちのいずれか1つ以上を含む。第1端末装置が、第10HARQプロセスで再送に使用され得リソースを取得すること、又は、第10HARQプロセスに対応する送信が成功又は完了すること。
【0081】
別の可能な実装では、第1端末装置が、第5プリセット期間内に、第2端末装置により送信された第1SCI、又は第1SCIに対応し第2端末装置により送信されたデータを受信しないことは、以下を含む。第1端末装置が、第9条件が満たされたときに開始又は再開された第5プリセット期間内に第2端末装置により送信された第1SCI、又は第1SCIに対応し第2端末装置により送信されたデータを受信しないこと。第9条件は、以下:第1端末装置が第1SCIを受信すること、又は、第1端末装置が第1SCIに対応するデータを受信すること、のうちのいずれか1つ以上を含む。
【0082】
別の可能な実装では、第1端末装置が、第4タイマが終了したとき、第2端末装置により送信された第1SCI、又は第1SCIに対応し第2端末装置により送信されたデータを受信しないことは、以下を含む。第1端末装置が、第9条件が満たされたときに第4タイマを開始又は再開すること、第4タイマが終了したとき、第2端末装置により送信された第1SCI、又は第1SCIに対応し第2端末装置により送信されたデータを受信しないこと。第9条件は、以下:第1端末装置が第1SCIを受信すること、又は、第1端末装置が第1SCIに対応するデータを受信すること、のうちのいずれか1つ以上を含む。
【0083】
別の可能な実装では、方法は、以下を更に含む。第1端末装置は、第12条件が満たされたとき、第5プリセット期間の時間カウントを停止又はリセットする。第12条件は、以下のうちのいずれか1つ以上を含む。
【0084】
第1端末装置が、第1SCIに対応するデータの受信に成功し復号に成功すること、
第1端末装置が、第2端末装置へ肯定応答を送信すること、
第1端末装置が、第2端末装置により送信された第1SCI、又は第1SCIに対応し第2端末装置により送信されたデータを受信する回数が、最大回数又は最大受信回数に達すること、
第1端末装置が第1SCI又は第1SCIに対応するデータを受信する期間が、第6プリセット期間以上であること、又は、
第1端末装置が第1SCI又は第1SCIに対応するデータを受信し、第1SCIは最後の送信時間の指示を含むこと。
【0085】
別の可能な実装では、方法は、以下を更に含む。第1端末装置は、第12条件が満たされたとき、第4タイマを停止又はリセットする。第12条件は、以下のうちのいずれか1つ以上を含む。
【0086】
第1端末装置が、第1SCIに対応するデータの受信に成功し復号に成功すること、
第1端末装置が、第2端末装置へ肯定応答を送信すること、
第1端末装置が、第2端末装置により送信された第1SCI、又は第1SCIに対応し第2端末装置により送信されたデータを受信する回数が、最大回数又は最大受信回数に達すること、
第1端末装置が第1SCI又は第1SCIに対応するデータを受信する期間が、第6プリセット期間以上であること、又は、
第1端末装置が第1SCI又は第1SCIに対応するデータを受信し、第1SCIは最後の送信時間の指示を含むこと。
【0087】
別の可能な実装では、方法は、以下を更に含む。第1端末装置が、ネットワーク装置により送信される第6指示情報を受信し、第6指示情報は、第1端末装置に対して、第5プリセット条件が満たされた場合に、以下:
第10HARQプロセスに対応するデータの破棄、
第10HARQプロセスに対応するHARQバッファのフラッシュ、
第10HARQプロセスの解放、
第10HARQプロセスに関連する対応の削除、又は、
第1SCIに関連する対応の削除、
のいずれか1つ以上を実行するように指示する。
【0088】
本願の実施形態の第6の態様は通信処理方法を提供する。方法は、以下を含む。
【0089】
ネットワーク装置は、第1端末装置へ、第6指示情報を送信し、第6指示情報は、第1端末装置に対して、第5プリセット条件が満たされた場合に、以下:
第10HARQプロセスに対応するデータの破棄、
第10HARQプロセスに対応するHARQバッファのフラッシュ、
第10HARQプロセスの解放、
第10HARQプロセスに関連する対応の削除、又は、
第1SCIに関連する対応の削除、
のいずれか1つ以上を実行するように指示する。第5プリセット条件は、以下のうちのいずれか1つ以上を含む。
【0090】
第1端末装置は、第10HARQプロセスで再送に使用されるリソースを第4プリセット期間内に取得しない、
第1端末装置は、第13タイマが終了したときに第10HARQプロセスで再送に使用されるリソースを取得しない、
第10HARQプロセス、第10HARQプロセスID、第8サイドリンク許可、第10HARQプロセスで送信されたデータ、及び第8サイドリンク許可で送信されたデータのいずれか1つ以上について、第1端末装置がネットワーク装置にNACKを送信する回数が第4プリセット閾値に達する、
第10HARQプロセス、第10HARQプロセスID、第8サイドリンク許可、第10HARQプロセスで送信されたデータ、及び第8サイドリンク許可で送信されたデータのいずれか1つ以上について、第1端末装置がNACKを受信する回数が、第5プリセット閾値に達する、
第10HARQプロセスの第10HARQプロセスIDに関連付けられたリソースの前、中、又は後で、第1端末装置は、第10HARQプロセスで再送に使用されるリソースを取得しない、
第1端末装置は、第1SCIをL回受信せず、第1SCIは、第10HARQプロセスに対応するSCIである、
第1端末装置は、第5プリセット期間内に、第2端末装置によって送信されるデータ又は第1SCI、又は第1SCIに対応し第2端末装置によって送信されたデータを受信しない、
第1端末装置は、第4タイマが終了したとき、第2端末装置によって送信される第1SCI、又は第1SCIに対応し第2端末装置によって送信されるデータを受信しない、又は、
第10HARQプロセス、第1SCI、第10HARQプロセスID、第8サイドリンク許可、第10HARQプロセスで送信されるデータ、及び第8サイドリンク許可で送信されるデータのうちの1つ以上について、第1端末装置が第2端末装置にNACKを送信する回数が第6プリセット閾値に到達する。
【0091】
本願の実施形態の第7の態様は通信処理方法を提供する。方法は、以下を含む。
【0092】
第5端末装置は、第1RNTIを使用してスクランブルされたPDCCH又はDCIをモニタ及び/又は復号し、第5端末装置及び第6端末装置は、第1RNTIを共有し、次に、第5端末装置は第6リソースを取得し、第6リソースは、以下のリソース:
サイドリンクのリソース、
サイドリンクのモード1リソース、
サイドリンクの設定済み許可リソース、
サイドリンクのタイプ2設定済み許可リソース、
サイドリンクの動的許可リソース、
アップリンクのリソース、
アップリンクの設定済み許可リソース、
アップリンクのタイプ2設定済み許可リソース、
アップリンクの動的許可リソース、
ダウンリンクのリソース、
ダウンリンクの半永続割当てリソース、又は、
ダウンリンクの動的割当てリソース、
のうちの1つ又は複数を含むことができる。
【0093】
可能な実装では、第6リソースは、以下:新規送信に使用されるリソース、又は再送に使用されるリソース、のうちのいずれか1つ以上を含む。
【0094】
別の可能な実装では、方法は、以下を更に含む。第5端末装置は、第6PUCCHリソースを取得し、第6PUCCHリソースは、第5端末装置及び/又は第6端末装置により、第6リソース上の喪心状態をネットワーク装置にフィードバックするために使用される。
【0095】
別の可能な実装では、方法は、以下を更に含む。第5端末装置は、ネットワーク装置へ、第9否定応答情報を送信し、第9否定応答情報は、第5端末装置がサイドリンク上の送信の実行に失敗したことを示すために使用され、第5端末装置が第18サイドリンク許可で送信の実行に失敗したことを示すために使用され、第5端末装置が第11HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスにおいて送信の実行に失敗したことを示すために使用され、サイドリンクのデータを再送するために使用されるリソースをネットワーク装置から要求するために使用され、第18サイドリンク許可で送信に失敗したデータを再送するために使用されるリソースをネットワーク装置から要求するために使用され、又は第11HARQプロセスにおいて送信に失敗したデータを再送するために使用されるリソースをネットワーク装置から要求するために使用される。
【0096】
別の可能な実装では、方法は、以下を更に含む。第5端末装置は、第6PUCCHリソースを使用して、第9否定応答情報をネットワーク装置へ送信する。
【0097】
別の可能な実装では、方法は、以下を更に含む。第1RNTIは、第6PUCCHリソースに関連付けられ、第5端末装置は、第1RNTIに基づき第6PUCCHリソースを決定するか、又は第5端末装置は、第6PUCCHリソースに基づき第1RNTIを決定する。
【0098】
別の可能な実装では、第5端末装置が第1RNTIを使用してスクランブルされたPDCCH又はDCIをモニタ及び/又は復号する前に、方法は、更に以下を含む。第5端末装置は、上位層又はより上の層で第1情報をネットワーク装置から受信する。第1情報は、第1RNTIを使用してスクランブルされたPDCCH又はDCIをモニタ及び/又は復号するよう、第5端末装置に指示し及び/又は構成するために使用される。
【0099】
別の可能な実装では、第5端末装置は、第1探索空間において、第1RNTIを使用することによってスクランブルされたPDCCH又はDCIをモニタ及び/又は復号し、第1探索空間は、共通探索空間、特定の探索空間、又はグループ探索空間のうちのいずれか1つ以上を含む。
【0100】
別の可能な実装では、方法は、以下を更に含む。第5端末装置が、以下のコンテンツ:第1RNTI、C-RNTI、TC-RNTI、CS-RNTI、SPS C-RNTI、SLCS-RNTI、SL-RNTI、SL半永続スケジューリングV-RNTI、又はSL半永続スケジューリングV-RNTI、のいずれかの1つ以上に基づいて、第1探索空間を決定する。
【0101】
別の可能な実装では、第5端末装置が第1RNTIを使用してスクランブルされたPDCCH又はDCIをモニタ及び/又は復号する前に、方法は、さらに、第5端末装置がネットワーク装置によって送信された第1RNTIを受信するか、又は第5端末装置が第1RNTIを決定することを含む。
【0102】
別の可能な実装では、第5端末装置が第1RNTIを決定することは、第5端末装置は、リソーススケジューリングに使用されるRNTI又はランダムアクセスに使用されるRNTIに基づいて第1RNTIを決定すること、及び/又は第5端末装置は、PUCCHリソースに基づいて第1RNTIを決定すること、を含む。
【0103】
本願の実施形態の第8の態様は通信処理方法を提供する。方法は、以下を含む。
【0104】
ネットワーク装置は、第1RNTIを第5端末装置及び第6端末装置に送信し、第1RNTIは、第5端末装置及び第6端末装置により共有されるようにネットワーク装置により構成されたRNTIであり、第5端末装置及び第6端末装置は、第1RNTIを使用してネットワーク装置によりスケジューリングされたリソースを取得し、ネットワーク装置は、第5端末装置及び第6端末装置の第6リソースを第1RNTIを使用してスケジューリングする。
【0105】
可能な実装では、ネットワーク装置が第1RNTIを第5端末装置及び第6端末装置に送信する前に、方法は、ネットワーク装置が第1情報を第5端末装置及び第6端末装置に送信することを更に含み、第1情報は、第5端末装置及び第6端末装置に第1RNTIを使用してスクランブルされたPDCCH又はDCIをモニタ又は復号するよう指示し及び/又は構成するために使用される。
【0106】
別の可能な実装では、第1RNTIを共有する端末装置は、少なくとも1つのグループの端末装置を含む。
【0107】
別の可能な実施形態では、少なくとも1つのグループの端末装置は、第1グループの端末装置を含み、第5端末装置及び第6端末装置は、第1グループの端末装置に属する。方法は、さらに、ネットワーク装置が第6PUCCHリソースを第1グループの端末装置に割り当て、第6PUCCHリソースが第1グループの端末装置によって第6リソースの送信状態をネットワーク装置にフィードバックするために使用される、ことを含む。
【0108】
別の可能な実施形態では、少なくとも1つのグループの端末装置は、第1グループの端末装置及び第2グループの端末装置を含み、第5端末装置は第1グループの端末装置に属し、第6端末装置は第2グループの端末装置に属する。本方法は、さらに、ネットワーク装置が第1グループの端末装置に第6PUCCHリソースを割り当て、第2グループの端末装置に第7PUCCHリソースを割り当て、第6PUCCHリソースが第1グループの端末装置によって第6リソースの送信状態をネットワーク装置にフィードバックするために使用され、第7PUCCHリソースが第2グループの端末装置によって第6リソースの送信状態をネットワーク装置にフィードバックするために使用される、ことを含む。
【0109】
別の可能な実装では、ネットワーク装置が第5端末装置及び第6端末装置に第1RNTIを使用して第6リソースをスケジューリングする前に、方法は、更に、
ネットワーク装置が、第5端末装置により送信された第9否定応答情報を受信することを含み、第9否定応答情報は、第5端末装置がサイドリンク上の送信の実行に失敗したことを示すために使用され、第5端末装置が第18サイドリンク許可で送信の実行に失敗したことを示すために使用され、第5端末装置が第11HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスにおいて送信の実行に失敗したことを示すために使用され、サイドリンクのデータを再送するために使用されるリソースをネットワーク装置から要求するために使用され、第18サイドリンク許可で送信に失敗したデータを再送するために使用されるリソースをネットワーク装置から要求するために使用され、又は第11HARQプロセスIDにおいて送信に失敗したデータを再送するために使用されるリソースをネットワーク装置から要求するために使用される。
【0110】
本願の実施形態の第9の態様は通信処理方法を提供する。方法は、以下を含む。
【0111】
第1端末装置は、第1端末装置のサイドリンクのHARQフィードバックが無効にされた場合に、第8確認情報を生成し、サイドリンクは第1端末装置と第2端末装置との間の無線直接通信リンクであり、次に、第1端末装置は、第8確認情報をネットワーク装置に送信する。
【0112】
本実施形態では、第1端末装置は、第1端末装置のサイドリンクのHARQフィードバックが無効にされると、第8確認情報を生成し、第8確認情報をネットワーク装置に送信する。このようにして、ネットワーク装置は、第1端末装置に再送リソースを割り当てず、それによってリソースの無駄を回避する。
【0113】
可能な実装では、第1端末装置が第8確認情報をネットワーク装置に送信することは、第1端末装置が、第8PUCCHリソースを使用して、第8確認情報をネットワーク装置に送信することを含む。
【0114】
この可能な実装では、第4端末装置は、第8PUCCHリソースを使用して、第8確認情報をネットワーク装置へ送信する。このようにして、ネットワーク装置は、第8PUCCHリソースを使用することによって、データの送信が成功した対応するプロセス、又はデータの送信が成功した対応するリソースを決定することができ、従って、ネットワーク装置は、第1端末装置のデータのこの部分に対する再送リソースをスケジューリングしない。
【0115】
別の可能な実装では、第1端末装置のサイドリンクのHARQフィードバックが無効である場合、第1端末装置が、第8確認情報を生成することは、第1端末装置が、第1端末装置のサイドリンクのHARQフィードバックが無効であり、第10プリセット条件が満たされた場合に、第8確認情報を生成することを含む。
【0116】
第10プリセット条件は、以下のうちのいずれか1つ以上を含む。
【0117】
第1端末装置は、第8リソースを取得する、
第1端末装置は、第8リソースでサイドリンク送信を実行する、
第8リソースは、対応する第8PUCCHリソースを有する、又は、
第8リソースは、第9リソースによってプリエンプションされない、
第9リソースは、第1端末装置のためのネットワーク装置によってスケジューリングされたリソースである。
【0118】
この可能な実装では、第1端末装置は、第1端末装置のサイドリンクのHARQフィードバックが無効にされ、第10プリセット条件のうちの1つ以上が満たされると、第8確認情報を生成する。第8確認情報を具体的に生成する複数の適用シナリオによって、ソリューションの多様性及び実装可能性を改善する。
【0119】
別の可能な実装では、第8リソースは、以下:
サイドリンクのリソース、
サイドリンクの設定済み許可リソース、
サイドリンクの動的許可リソース、
サイドリンクのモード1リソース、
サイドリンクのタイプ1設定済み許可リソース、又は
サイドリンクのタイプ2設定済み許可リソース、
のいずれか1つ以上を含む。
【0120】
この可能な実施において、第8リソースの複数の可能なリソース形式が提供され、それにより、実際の適用におけるソリューションの実施可能性と多様性が改善される。
【0121】
別の可能な実装では、第8確認情報は、第1端末装置のMAC層の指示に従い、第1端末装置の PHY層によって生成され、第8確認情報は、第1端末装置のMAC層によって生成され、第1端末装置のMAC層によって第1端末装置のPHY層に送信されるか、又は、第8確認情報は、第1端末装置のPHY層によって生成される。
【0122】
この可能な実装では、第8確認情報の複数の可能な生成方法が提供され、それによって、ソリューションの実装可能性及び多様性が改善される。
【0123】
別の可能な実装では、方法は、以下を更に含む。第1端末装置が、ネットワーク装置によって送信された第8指示情報を受信し、第8指示情報は、第1端末装置のサイドリンクのHARQフィードバックが無効された及び/又は第10プリセット条件が満たされた場合に、第8指示情報を生成するよう第1端末装置に指示するために使用され、又は、第1端末装置のサイドリンクのHARQフィードバックが無効にされ及び/又は第10プリセット条件が満たされた場合に、第8確認情報をネットワーク装置に送信するように第1端末装置に指示するために使用される。
【0124】
この可能な実装では、第1端末装置は、第1端末装置のサイドリンクのHARQフィードバックが無効にされ、及び/又は第10プリセット条件が満たされると、第8確認情報をネットワーク装置へ送信するよう、第8確認情報を使用して、指示される。このようにして、第8確認情報を受信した後に、ネットワーク装置は、第1端末装置に再送リソースを割り当てず、それによってリソースの無駄を回避する。
【0125】
本願の実施形態の第10の態様は別の通信処理方法を提供する。方法は、以下を含む。
【0126】
ネットワーク装置は、第1端末装置へ、第8指示情報を送信し、第8指示情報は、第1端末装置のサイドリンクのHARQフィードバックが無効された及び/又は第10プリセット条件が満たされた場合に、第8指示情報を生成するよう第1端末装置に指示するために使用され、又は、第1端末装置のサイドリンクのHARQフィードバックが無効にされ及び/又は第10プリセット条件が満たされた場合に、第8確認情報をネットワーク装置に送信するように第1端末装置に指示するために使用される。第10プリセット条件は、以下のうちのいずれか1つ以上を含む。
【0127】
第1端末装置は、第8リソースを取得する、
第1端末装置は、第8リソースでサイドリンク送信を実行する、
第8リソースは、対応する第8PUCCHリソースを有する、又は、
第8リソースは、第9リソースによってプリエンプションされない、
のうちのいずれか1つ以上を含み、第9リソースは、第1端末装置のためのネットワーク装置によってスケジューリングされたリソースである。
【0128】
この可能な実装では、ネットワーク装置は、第1端末装置のサイドリンクのHARQフィードバックが無効にされ、及び/又は第10プリセット条件が満たされると、第8確認情報をネットワーク装置へ送信するよう、第8確認情報を使用して、第1端末装置に指示する。このようにして、第8確認情報を受信した後に、ネットワーク装置は、第1端末装置に再送リソースを割り当てず、それによってリソースの無駄を回避する。
【0129】
本願の実施形態の第11の態様は通信装置を提供する。通信装置は、第1の態様、第3の態様、第5の態様、及び第9の態様における第1端末装置の動作を実装する機能を有する。該機能は、ハードウェアにより実装されてよく、又は対応するソフトウェアを実行することによりハードウェアにより実装されてよい。ハードウェア又はソフトウェアは、機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。
【0130】
本願の実施形態の第12の態様は通信装置を提供する。通信装置は、第7の態様における第5端末装置の動作を実施する機能を有する。該機能は、ハードウェアにより実装されてよく、又は対応するソフトウェアを実行することによりハードウェアにより実装されてよい。ハードウェア又はソフトウェアは、機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。
【0131】
本願の実施形態の第13の態様は通信装置を提供する。通信装置は、第2の態様、第4の態様、第6の態様、第8の態様、及び第10の態様におけるネットワーク装置の動作を実施する機能を有する。該機能は、ハードウェアにより実装されてよく、又は対応するソフトウェアを実行することによりハードウェアにより実装されてよい。ハードウェア又はソフトウェアは、機能に対応する1つ以上のモジュールを含む。
【0132】
本願の実施形態の第14の態様は通信装置を提供する。通信装置は、プロセッサ、メモリ、入/出力装置、及びバスを含む。プロセッサ、メモリ、入/出力装置は別々にバスに接続される。メモリは、コンピュータ命令を格納する。メモリ内のコンピュータ命令を実行するとき、プロセッサは、第1の態様、第3の態様、第5の態様、第7の態様、及び第9の態様におけるいずれかの実装を実装するように構成される。
【0133】
本願の実施形態の第15の態様は通信装置を提供する。通信装置は、プロセッサ、メモリ、入/出力装置、及びバスを含む。プロセッサ、メモリ、入/出力装置は別々にバスに接続される。メモリは、コンピュータ命令を格納する。メモリ内のコンピュータ命令を実行するとき、プロセッサは、第2の態様、第4の態様、第6の態様、第8の態様、及び第10の態様におけるいずれかの実装を実装するように構成される。
【0134】
本願の実施形態の第16の態様は、チップシステムを提供する。チップシステムは、第1の態様、第3の態様、第5の態様、第7の態様、及び第9の態様における機能、例えば、前述の方法におけるデータ及び/又は情報の送信又は処理において、ネットワーク装置をサポートするように構成されたプロセッサを含む。可能な設計では、チップシステムは、メモリを更に含む。メモリは、ネットワーク装置の必要なプログラム命令及びデータを格納するように構成される。チップシステムは、チップを含んでよく、又はチップ及び別の個別コンポーネントを含んでよい。
【0135】
本願の実施形態の第17の態様は、チップシステムを提供する。チップシステムは、第2の態様、第4の態様、第6の態様、第8の態様、及び第10の態様における機能、例えば、前述の方法におけるデータ及び/又は情報の送信又は処理において、ネットワーク装置をサポートするように構成されたプロセッサを含む。可能な設計では、チップシステムは、メモリを更に含む。メモリは、ネットワーク装置の必要なプログラム命令及びデータを格納するように構成される。チップシステムは、チップを含んでよく、又はチップ及び別の個別コンポーネントを含んでよい。
【0136】
本願の実施形態の第18の態様は、命令を含むコンピュータプログラムプロダクトを提供する。コンピュータプログラムプロダクトがコンピュータで実行されると、コンピュータは、第1の態様~第10の態様におけるいずれかの実装を実行可能にされる。
【0137】
本願の実施形態の第19の態様は、命令を含むコンピュータ可読記憶媒体を提供する。命令がコンピュータ上で実行すると、コンピュータは、第1の態様~第10の態様におけるいずれかの実装を実行可能にされる。
【図面の簡単な説明】
【0138】
【
図1A】本願の実施形態によるシステムアーキテクチャの概略図である。
【0139】
【
図1B】本願の実施形態によるシナリオの概略図である。
【0140】
【
図1C】本願の実施形態による別のシナリオの概略図である。
【0141】
【
図2】本願の実施形態による通信処理方法の実施形態の概略図である。
【0142】
【
図3】本願の実施形態による通信処理方法の別の実施形態の概略図である。
【0143】
【
図4】本願の実施形態による通信処理方法の別の実施形態の概略図である。
【0144】
【
図5】本願の実施形態による通信処理方法の別の実施形態の概略図である。
【0145】
【
図6】本願の実施形態による通信装置の構造の概略図である。
【0146】
【
図7】本願の実施形態による通信装置の別の構造の概略図である。
【0147】
【
図8】本願の実施形態による通信装置の別の構造の概略図である。
【0148】
【
図9】本願の実施形態による通信処理システムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0149】
以下は、本願の実施形態における添付の図面を参照して、本発明の実施形態における技術的ソリューションを説明する。添付の図面中の破線によって識別される特徴又は内容は、本願の実施形態において、任意の動作又は任意の構造として理解することができる。当業者が本願の実施態様の中の実施形態に基づいて取得した他の実施態様はすべて、本願の保護の範囲内にあることを理解されたい。
【0150】
本願の説明においては、「第1」、「第2」、「動作201」又は「動作202」のような単語は、説明を区別し、文脈を簡便に記述する目的のためにのみ使用され、異なるシーケンス番号は、特定の技術的意味を有しないものであって、相対的重要性の表示若しくは含意、又は動作実行シーケンスの表示若しくは含意として理解することはできない。
【0151】
更に、用語「含む」、「有する」、及び任意の他の変形は非排他的包含をカバーすることを意味し、例えば、ステップ又はユニットのリストを含む処理、方法、システム、プロダクト、又は装置は、必ずしもそれらのユニットに限定されず、明示的にリストされない又はそのような処理、方法、プロダクト、又は装置に固有である他のユニットを含んでよい。
【0152】
本願の実施態様において、「送信」は、データ送信、データ受信、又はデータ送信及びデータ受信の3つの場合を含み得る。本願の実施形態では、「データ」は、サービスデータ及び/又はシグナリングデータを含んでもよい。
【0153】
本願の実施形態における技術的ソリューションは、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)システム、LTE周波数分割二重(frequency division duplex, FDD)システム、LTE時分割二重(time division duplex, TDD)システム、汎用移動通信システム(universal mobile telecommunication system, UMTS)、マイクロ波アクセスのための全世界相互運用性(worldwide interoperability for microwave access, WIMAX)システム、第5世代(5th generation, 5G)システム、新無線(new radio, NR)システム、又は将来の通信システム(例えば、第6G通信システム又は第7G通信システム)、などの様々な通信システムに適用され得る。
【0154】
本願の実施形態における端末装置は、ユーザ装置機器、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、リモート局、リモート端末、モバイル装置、ユーザ端末、端末装置、無線通信装置、ユーザエージェント、ユーザ機器、等とも呼ばれてよい、。端末装置は、代替として、セルラフォン、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol, SIP)電話機、無線ローカルループ(Wireless Local Loop, WLL)局、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant, PDA)、無線通信機能を備えるハンドヘルド装置、コンピューティング装置、無線モデムに接続された別の処理装置、車載装置、ウェアラブル装置、将来の5Gネットワークにおける端末装置、将来の進化型公衆地上モバイルネットワーク(Public Land Mobile Network, PLMN)における端末装置、等であってよい。これは、本願の実施形態において的に限定されない。
【0155】
本願の実施形態におけるネットワーク装置は、端末装置と通信するよう構成される装置であってよい。ネットワーク装置は、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(Global System of Mobile communication, GSM)又は符号分割多元接続(Code Division Multiple Access, CDMA)における基地トランシーバ局(Base Transceiver Station, BTS)であってよく、又は広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access, WCDMA)システムにおけるNodeB(NodeB, NB)であってよく、LTEシステムにおける進化型NodeB(evolved NodeB, eNB又はeNodeB)であってよく、又はクラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network, CRAN)シナリオにおける無線制御部であってよい。代替として、ネットワーク装置は、中継局、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブル装置、将来の5Gネットワークにおけるネットワーク装置、将来の進化型PLMNネットワークにおけるネットワーク装置、等であってよい。これは、本願の実施形態において的に限定されない。
【0156】
本願の実施形態において、端末装置又はネットワーク装置は、ハードウェアレイヤ、ハードウェアレイヤ上で動作するオペレーティングシステムレイヤ、及びオペレーティングシステムレイヤ上で動作するアプリケーションレイヤを含む。ハードウェアレイヤは、中央処理ユニット(central processing unit, CPU)、メモリ管理ユニット(memory management unit, MMU)、及びメモリ(メインメモリとも呼ばれる)のようなハードウェアを含む。オペレーティングシステムは、プロセス(process)、例えば、Linuxオペレーティングシステム、Unixオペレーティングシステム、Androidオペレーティングシステム、iOSオペレーティングシステム、又はWindowsオペレーティングシステムを通じて、サービス処理を実施する任意の1つ以上のコンピュータオペレーティングシステムであってよい。アプリケーションレイヤは、ブラウザ、アドレス帳、文書処理ソフトウェア、及びインスタントメッセージングソフトウェアのようなアプリケーションを含む。さらに、本願の実施態様に提供される方法の実行主体の特定の構造は、実行主体が、本願の実施態様で提供される方法を記録するコード又はプログラムを実行することによって、本願の実施態様で提供される通信方法を実行することができる限り、本願の実施態様に特に限定されない。例えば、本願の実施形態において提供される方法の実行主体は、端末装置又はネットワーク装置、端末装置又はネットワーク装置においてプログラムを呼び出し及びプログラムを実行することができる機能モジュール、又は、端末装置又はネットワーク装置においてプログラムを呼び出し及びプログラムを実行することができるチップであってもよい。
【0157】
更に、本願の態様又は特徴は、方法、機器、又は標準的なプログラミング及び/又はエンジニアリング技術を使用するプロダクトとして実装されてよい。本願の実施形態において使用される「プロダクト」という用語は、任意のコンピュータ可読コンポーネント、キャリア、又は媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを含む。例えば、コンピュータ可読媒体は、磁気記憶コンポーネント(例えば、ハードディスク、フロッピーディスク、又は磁気テープ)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(compact disc, CD)、又はデジタルバーサタイルディスク(digital versatile disc, DVD))、スマートカード、及びフラッシュメモリコンポーネント(例えば、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(Erasable Programmable Read-Only Memory, EPROM))を含んでよい。さらに、本明細書に記載される種々の記憶媒体は、情報を格納するように構成される1つ以上の装置及び/又は他のコンピュータ可読媒体を示してよい。
【0158】
図1Aは、本願の実施形態によるシステムアーキテクチャの概略図である。
図1Aでは、V2Xシナリオにおいて、V2X装置1とV2X装置2との間で直接無線通信を行うための通信リンクは、サイドリンク(sidelink, SL)と呼ばれてよい。V2X装置1又はV2X装置2とネットワーク装置との間の無線通信リンクは、アップリンク(uplink, UL)又はダウンリンク(downlink, DL)と呼ばれてよい。UL又はDLインタフェースはUuインタフェースと呼ばれてよく、UL又はDLはUuインタフェースリンクと呼ばれてよい。
【0159】
図1Aは、V2X装置がUuインタフェースを使用してネットワーク装置と通信する適用シナリオを示すことに留意されたい。実際の適用では、本願の実施形態は、端末装置(例えば、V2X機能を持たない端末装置、又はV2X装置)がUuインタフェースを使用してネットワーク装置と通信するシナリオに適用可能である。これは、本願において具体的に限定されない。
図1Aは一例に過ぎず、本願の実施形態に制限を課すものではない。
【0160】
以下では、特定の例を参照して、本願の実施態様を詳細に説明する。本明細書は、本願の実施態様を当業者がよりよく理解するのを助けることを単に意図したものであって、本願の実施態様の範囲を限定することを意図したものではないことに留意されたい。
【0161】
本願の実施態様において、「第1の」、「第2の」等は、単に異なるオブジェクトを示すことを意図したものであり、示されたオブジェクトに対する他の制限を示すことを意図したものではないことを理解されたい。例えば、「第1プリセット期間」、「第2プリセット期間」、「第1リソース」、「第2リソース」、「第2リソース」などの本願の実施形態における「第1」及び「第2」は、適用可能なシナリオ又は参照を区別するために対応する項目に番号を付けることを意図することができ、特定の期間又は特定のリソースに限定されるものではない。
【0162】
まず、SL関連のリソース割り当てモードについて説明する。
【0163】
2つ以上の端末装置のうちの送信端末装置により使用されるSL送信リソースは、方法A及び方法Bのいずれか1つにより決定することができる。
【0164】
方法A。ネットワーク装置は、SL送信リソースをスケジューリングする。
【0165】
ネットワーク装置がSL送信リソースをスケジューリングするモードは、リソース構成モード1(モード1)(NRにおける名称)又はリソース構成モード3(モード3)(LTEにおける名称)を含み得る。
【0166】
ネットワーク装置は、以下の2種類のSL送信リソースをスケジューリングする。
【0167】
第1タイプ。設定済み許可(configured grant, CG)リソース。
【0168】
この場合、送信端末装置のデータ送信の全ての時間について、ネットワーク装置が別々にリソースを割り当てる必要はない。ネットワーク装置が、送信端末装置に対し、特定時間の間、リソースを割り当てた後、送信側端末は、将来の時間期間において割り当てたリソースを使用することができる。これは「複数回使用のための一回限りの割当」という特徴がある。具体的には、ネットワーク装置は、送信端末装置に対して、周期的に現れる時間ドメインリソースを設定することができる。例えば、
図1Bを参照すると、周期的に現れる時間ドメインリソースの中で最初に現れる時間ドメインリソースは、スロット1のシンボル4~シンボル9であり、周期は1スロットである。毎回現れる時間ドメインリソースは、1つのSL許可(以下、サイドリンク許可と呼ぶ)である。
図1Bでは、4つのサイドリンク許可が示され、1つのサイドリンク許可は1つのサイドリンク許可IDに対応することが理解され得る。この場合、4つのサイドリンク許可に対応するサイドリンク許可IDは、各々サイドリンク許可0、サイドリンク許可1、サイドリンク許可2、サイドリンク許可3である。
【0169】
CGリソースは、タイプ1(type1)CG(SL configured grant type-1)リソース、タイプ2(type2)CG(SL configured grant type-2)リソース、許可無し(SL grant free)リソース、及び半永続スケジューリング(SL semi-persistent scheduling, SL SPS)リソースを含んでよい。type1 CGリソースは、送信端末装置に対して無線リソース制御(radio resource control, RRC)シグナリングを使用してネットワーク装置により直接設定されたSL送信リソースであってもよく、送信端末装置は、CGリソースを使用して追加のアクティブ化を伴わず、直接データを送信することができる。type2 CGリソースは、SL送信リソースとすることができ、ネットワーク装置は、RRCシグナリングを使用してSL送信リソースの周期を定義し、次に、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel, PDCCH)内のダウンリンク制御情報(downlink control information, DCI)を使用してSL送信リソースをアクティブ化し、送信端末装置は、SL送信リソースを使用して直接データを送信することができず、アクティブ化の後にのみSL送信リソースを使用することができる。許可無しリソースは、送信端末装置に対してRRCシグナリングを使用してネットワーク装置により直接設定されたSL送信リソースであってもよく、送信端末装置は、SL送信リソースを使用して追加のアクティブ化を伴わず、直接データを送信することができる。半永続スケジューリングリソースは、SL送信リソースとすることができ、ネットワーク装置は、RRCシグナリングを使用してSL送信リソースの周期を定義し、次に、PDCCH内のDCIを使用してSL送信リソースをアクティブ化し、送信端末装置は、SL送信リソースを使用して直接データを送信することができず、アクティブ化の後にのみSL送信リソースを使用することができる。
【0170】
現在、SLについては、複数のCGリソースが1つのキャリア上でサポートされてもよく、異なるCGリソースは異なるインデックスに対応してもよい。例えば、インデックスが1、2及び3であるCGリソースは、各々、CG1、CG2及びCG3として示されてよい。
【0171】
タイプ2。動的許可(dynamic grant, DG)リソース。
【0172】
この場合、送信側端末装置のデータ伝送の全ての時間について、ネットワーク装置が別々にリソースを割り当てる必要がある。これは「1回の使用のための一回限りの割当」という特徴がある。例えば、DGリソースは、DCIを使用してネットワーク装置により送信端末装置に動的に割り当てられるSL送信リソースであってもよい。DCIはPDCCHで運ばれてよい。
【0173】
DGとCGは、主にリソース割り当ての柔軟性とリソース割り当てのオーバヘッドが異なる。DGでは、送信端末装置のデータ送信のたびに、ネットワーク装置が許可を割り当てる必要がある。したがって、リソース割り当ては柔軟であるが、リソース割り当てのオーバヘッドは比較的大きい。CGでは、送信端末装置は、ネットワーク装置が割り当てた許可を複数回使用することができる。したがって、リソース割り当てのオーバヘッドは比較的小さいが、リソース割り当ては、配分されたリソースが変更されないか、又は比較的長い時間にわたって調整されないため、柔軟ではない。DGは通常、物理チャネル(例えばPDCCH)を使用して割り当てられるため、比較的迅速に割り当てられる。CGは、通常、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング)又は上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング)と物理チャネル(例えば、PDCCH)の組み合わせを使用して設定されるため、リソース割り当ては比較的遅い。
【0174】
方法B。送信端末装置がSL送信リソースを決定する。
【0175】
送信端末装置がSL送信リソースを決定するモードは、リソース構成モード2(mode2)(NRにおける名称)又はリソース構成モード4(mode4)(LTEにおける名称)を含み得る。
【0176】
方法Bでは、送信端末装置は、独立してSLリソースプールからSL送信リソースを取得し、受信端末装置に制御信号及び/又はデータ信号を送信することができる。例えば、送信端末装置がネットワーク装置の通信カバレッジ内にある場合、ネットワーク装置は、システム情報ブロック(system information block, SIB)メッセージ又は専用のRRCシグナリングを使用して、送信端末装置に対してSLリソースプールを設定してもよく、送信端末装置は、制御信号及び/又はデータ信号を受信端末装置に送信するために、独立してSLリソースプールからSL送信リソースを取得してもよい。送信端末装置がネットワーク装置の通信カバレッジ外の場合、送信端末装置は、制御信号及び/又はデータ信号を受信端末装置に送信するために、あらかじめ設定されたSLリソースプールから独立してSL送信リソースを取得してもよい。
【0177】
例えば、SLリソースプールからSL送信リソースを取得する場合、送信端末装置はSL送信リソースを選択、検知、又は競合してよい。具体的には、送信端末装置は、制御信号及び/又はデータ信号を送信するために、他の端末装置と競合することにより、SLリソースプールから適切なSL送信リソースを取得する。送信優先度の高いV2Xサービス、又は送信優先度の高いV2Xデータを持つ送信端末装置は、競合によりSLリソースプールから適切なSL送信リソースを取得するより大きな機会を有する。
【0178】
LTE V2Xでは、mode3とmode4は共存できない。NR V2Xでは、mode1とmode2は共存できる。
【0179】
本願の実施態様におけるソリューションを理解することを助けるために、本願の幾つかの技術用語を以下に説明する。
【0180】
1.サイドリンクは、第1端末装置と第2端末装置との間の無線直接通信リンクである。端末装置間で送信されるデータをSLデータと呼ぶことがある。
【0181】
2.サイドリンクのリソースは、サイドリンクのモード1リソース及び/又はサイドリンクのモード2リソースを含む。
【0182】
3.サイドリンクのモード1リソースは、サイドリンクのリソースであって、第1端末装置のためにネットワーク装置によってスケジューリングされたリソースであり、サイドリンクの設定済み許可リソース及び/又はサイドリンクの動的許可リソースを含み、前述のリソース設定モード1を使用して設定されたリソース又は前述のリソース設定モード3を使用して設定されたリソースを含んでもよい。
【0183】
4.サイドリンクのモード2リソースは、サイドリンクのリソースであり、端末装置によって選択され、競合され、又は検知され、及び/又は予約されたリソースであり、前述のリソース設定モード2を使用して設定されたリソース又は前述のリソース設定モード4を使用して設定されたリソースを含んでもよい。
【0184】
5.サイドリンクの設定済み許可リソースは、サイドリンクのタイプ1設定済み許可リソース及び/又はサイドリンクのタイプ2設定済み許可リソースを含む。この場合、送信端末装置のデータ送信の全ての時間について、ネットワーク装置が別々にリソースを割り当てる必要はない。ネットワーク装置が、送信端末装置に対し、特定時間の間、リソースを割り当てた後、送信側端末は、将来の時間期間において割り当てたリソースを使用することができる。これは「複数回使用のための一回限りの割当」という特徴がある。
【0185】
6.サイドリンクのタイプ1設定済み許可リソースは、RRCシグナリングを使用して端末装置のためにネットワーク装置によって直接設定されたサイドリンク設定済み許可であり、端末装置は、追加のアクティブ化を伴わず、設定済み許可リソースを使用してデータを直接送信することができる(例えば、設定済み許可リソースがPDCCH又はDCIを使用してアクティブ化される)。例えば、設定済み許可リソースは、タイプ1設定済み許可(SL configured grant type-1)リソース又は許可無し(SL grant free)リソースである。
【0186】
7.サイドリンクのタイプ2設定済み許可リソース。ネットワーク装置は、RRCシグナリングを使用して設定された許可の期間を定義し、次に、PDCCH又はDCIを使用して設定された許可をアクティブにする。第1端末装置は、設定済み許可リソースを使用して直接データを送信できず、アクティブ後にのみ設定済み許可リソースを使用できる。例えば、設定済み許可リソースは、タイプ2設定済み許可(SL configured grant type-2)リソース又は半永続スケジューリング(SL semi-persistent scheduling, SL SPS)リソースである。
【0187】
8.サイドリンクの動的許可リソースは、DCI又はPDCCHを使用して、ネットワーク装置によって端末装置に動的に割り当てられるサイドリンク送信リソースである。DCIはPDCCHで運ばれてよい。送信側端末装置のデータ伝送の全ての時間について、ネットワーク装置が別々にリソースを割り当てる必要がある。これは「1回の使用のための一回限りの割当」という特徴がある。
【0188】
9.サイドリンクの設定済み許可リソースセット。設定済み許可リソースセットは、1つ以上の設定済み許可リソースインデックスに対応する設定済み許可リソースを含み、例えば、設定済み許可1、設定済み許可2、及び設定済み許可3を含むリソースセットである。
【0189】
異なる設定済み許可リソースセットは、異なるタイプのリソースであることに注意されたい。例えば、設定済み許可リソースセット1はあるタイプのリソースであり、設定済み許可リソースセット2は別のタイプのリソースである。
【0190】
10.アップリンクは、第1端末装置と第2端末装置との間のアップリンク通信リンクである。
【0191】
11.アップリンクのリソースは、アップリンクの設定済み許可リソース及び/又は動的許可リソースを含む。
【0192】
12.アップリンクの設定済み許可リソースは、アップリンクのタイプ1設定済み許可リソース及び/又はアップリンクのタイプ2設定済み許可リソースを含む。この場合、送信端末装置のデータ送信の全ての時間について、ネットワーク装置が別々にリソースを割り当てる必要はない。ネットワーク装置が、送信端末装置に対し、特定時間の間、リソースを割り当てた後、送信側端末は、将来の時間期間において割り当てたリソースを使用することができる。これは「複数回使用のための一回限りの割当」という特徴がある。
【0193】
13.アップリンクのタイプ1設定済み許可リソースは、RRCシグナリングを使用して端末装置のためにネットワーク装置によって直接設定されたアップリンク設定済み許可であり、端末装置は、追加のアクティブ化を伴わず、設定済み許可リソースを使用してデータを直接送信することができる(例えば、設定済み許可リソースがPDCCH又はDCIを使用してアクティブ化される)。例えば、設定済み許可リソースは、タイプ1設定済み許可(configured grant type-1)リソース又は許可無し(grant free)リソースである。
【0194】
14.アップリンクのタイプ2設定済み許可リソース。ネットワーク装置は、RRCシグナリングを使用して設定された許可の期間を定義し、次に、PDCCH又はDCIを使用して設定された許可をアクティブにする。第1端末装置は、設定済み許可リソースを使用して直接データを送信できず、アクティブ後にのみ設定済み許可リソースを使用できる。例えば、設定済み許可リソースは、タイプ2設定済み許可(configured grant type-2)リソース又は半永続スケジューリング(semi-persistent scheduling, SPS)リソースである。
【0195】
15.アップリンクの動的許可リソースは、DCI又はPDCCHを使用して、ネットワーク装置によって端末装置に動的に割り当てられるアップリンク送信リソースである。DCIはPDCCHで運ばれてよい。送信側端末装置のデータ伝送の全ての時間について、ネットワーク装置が別々にリソースを割り当てる必要がある。これは「1回の使用のための一回限りの割当」という特徴がある。
【0196】
16.ダウンリンクは、第1端末装置と第2端末装置との間のダウンリンク通信リンクである。
【0197】
17.ダウンリンクのリソースは、ダウンリンクの半永続割り当てリソース及び/又はダウンリンクの動的割り当てリソースを含む。
【0198】
18.ダウンリンクの半永続割り当てリソース。ネットワーク装置は、RRCシグナリングを使用してダウンリンクのリソースの期間を定義し、次に、PDCCH又はDCIを使用してリソースをアクティブにする。第1端末装置は、リソースを使用して直接データを送信できず、アクティブ後にのみリソースを使用できる。例えば、リソースは、タイプ2設定済み許可(configured grant type-2)リソース又は半永続スケジューリング(semi-persistent scheduling, SPS)リソースである。この場合、端末装置のデータ受信の全ての時間について、ネットワーク装置が別々にリソースを割り当てる必要はない。ネットワーク装置が、端末装置に対し、特定時間の間、リソースを割り当てた後、端末は、将来の時間期間において割り当てたリソースを使用することができる。これは「複数回使用のための一回限りの割当」という特徴がある。
【0199】
19.ダウンリンクの動的割当リソースは、ダウンリンクの、ネットワーク装置によって、ダウンリンク制御情報(downlink control information, DCI)又はPDCCHを使用して、端末装置に動的に割り当てられるリソースである。DCIは、物理ダウンリンク制御チャネル内で運ばれてよい。端末装置のデータ受信の全ての時間について、ネットワーク装置が別々にリソースを割り当てる必要がある。これは「1回の使用のための一回限りの割当」という特徴がある。
【0200】
20.第2端末装置。本明細書では、第2端末装置は一般端末装置であり、第1端末装置以外の1つ以上の端末装置であってもよい。例えば、第2端末装置は、第3端末装置及び第4端末装置を含む。
【0201】
21.リソースの重複は、2つ以上のリソースが完全に重複していること、及び/又は、時間ドメインにおいて部分的に重複していることを示す。
【0202】
22.競合は、競合していた、及び/又は競合すべきことを含む。
【0203】
23.例えば、本願の実施形態のデータは、トランスポートブロック(transport block, TB)又は媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(medium access control protocol data unit, MAC PDU)として理解され得る。データは、データパケット又はパケットとも呼ばれる。
【0204】
24.リソースのプリエンプションは、2つ以上のリソース間のプリエンプションを含む。例えば、第2サイドリンク許可が第1サイドリンク許可をプリエンプションすることは、以下のシナリオ1.1及びシナリオ1.2を具体的に含むことができる。
【0205】
シナリオ1.1。第1サイドリンク許可に関連する第1HARQプロセスIDは、第2サイドリンク許可に関連する第2HARQプロセスIDと同じである。
【0206】
例えば、第1HARQプロセスIDは、第1サイドリンク許可に関連付けられ、第1サイドリンク許可に関連付けられ第1端末装置に対してネットワーク装置によって示されるプリセットアルゴリズム(例えば、プロトコルで指定された式)又はHARQプロセスIDを使用して第1端末装置により計算されたHARQプロセスIDである。あるいは、第1HARQプロセスIDは、第1サイドリンク許可について端末装置によって決定されるHARQプロセスIDであってもよい。第2HARQプロセスIDは、第2サイドリンク許可に関連付けられ、第2サイドリンク許可に関連付けられ第1端末装置に対してネットワーク装置によって示されるプリセットアルゴリズム(例えば、プロトコルで指定された式)又はHARQプロセスIDを使用して第1端末装置により計算されたHARQプロセスIDである。あるいは、第2HARQプロセスIDは、第2サイドリンク許可について端末装置によって決定されるHARQプロセス識別子であってもよい。
【0207】
シナリオ1.1では、任意で、端末装置が第2サイドリンク許可を設定するための情報を受信し、第2サイドリンク許可に関連する第2HARQプロセスIDが第1サイドリンク許可に関連する第1HARQプロセスIDと同じである場合、端末装置は、第2サイドリンク許可が第1サイドリンク許可をプリエンプションすると考えることができる。
【0208】
任意で、第2サイドリンク許可はDGリソースであり、第1サイドリンク許可はCGリソースである。
【0209】
任意で、第1端末装置が第2サイドリンク許可を受信する場合、第1サイドリンク許可はまだ使用されていない。
【0210】
任意で、第1端末装置が第2サイドリンク許可を受信した場合、第1サイドリンク許可に関連するHARQプロセスは、依然として占有される。
【0211】
任意で、第1端末装置が第2サイドリンク許可を受信する前に、第1端末装置は第1サイドリンク許可を受信しており、第1サイドリンク許可は第1HARQプロセスIDに関連付けられる。
【0212】
任意で、第1端末装置は第2サイドリンク許可を受信し、第2サイドリンク許可に関連付けられたHARQプロセスIDは第1サイドリンク許可に関連付けられたHARQプロセスIDである。第1端末装置が第2サイドリンク許可を受信し、特定されたHARQプロセスが第1サイドリンク許可のために構成されることが理解されよう。あるいは、第1サイドリンク許可は、同じHARQプロセスID、第1HARQプロセスID、又は第2HARQプロセスIDに関連する前のサイドリンク許可であることが理解され得る。
【0213】
シナリオ1.2。第1サイドリンク許可は、時間ドメインで第2サイドリンク許可と重複(overlap)する。
【0214】
本明細書における重複は、部分的重複又は完全な重複であってもよい。
【0215】
シナリオ1.2では、任意で、端末装置が第2サイドリンク許可を設定するための情報を受信し、第2サイドリンク許可が時間ドメインで第1サイドリンク許可と重複する場合、端末装置は、第2サイドリンク許可が第1サイドリンク許可をプリエンプションするか、第1サイドリンク許可が第2サイドリンク許可をプリエンプションすると考えることができる。
【0216】
任意で、第2サイドリンク許可はDGリソースであり、第1サイドリンク許可はCGリソースである。
【0217】
任意で、シナリオ1.1及びシナリオ1.2では、端末装置はPDCCH上で第2サイドリンク許可を設定するための情報を受信し、PDCCH内のDCIは、無線ネットワーク一時識別(radio network temporary identity, RNTI)を使用してスクランブルされる。
【0218】
25.HARQプロセスが占有される。本願の実施態様において、任意で、HARQプロセスが占有されることは、以下のいずれか1つ以上の場合を含む。
【0219】
(1)HARQプロセスに関連するデータ送信が完了していないか、まだ終了していない。例えば、シナリオにおいて、HARQフィードバックが実行されない場合、第1端末がHARQプロセスを使用して別の端末装置にデータを送信する回数は、ブラインド再送数又は反復(repetition)回数に達しない。
【0220】
(2)第1端末装置は、HARQプロセスのためのフィードバックを受信しない。例えば、第1端末装置は、HARQプロセスのためのフィードバックを完全には受信しない。例えば、シナリオにおいては、第1端末装置は、HARQプロセスを使用して他の端末装置にデータを送信し、第1端末装置は、他の端末装置からのフィードバックを受信するのを待つか、又は、第1端末装置は、他の端末装置がフィードバックを行う際にフィードバック情報を受信しない。
【0221】
(3)第1端末装置は、HARQプロセスのためのNACKを受信する。例えば、第1端末装置は、HARQプロセスのためのACKを完全には受信しない。例えば、シナリオでは、第1端末装置がHARQプロセスを使用して他の端末装置にデータを送信し、第1端末装置が他の端末装置からNACKを受信する。
【0222】
(4)第1端末装置は、HARQプロセスのためのACKを受信しない。例えば、シナリオでは、第1端末装置がHARQプロセスを使用して他の端末装置にデータを送信し、第1端末装置が他の端末装置からACKを受信しない。第1端末装置は、NACKを受信してもよいし、フィードバック情報を受信しなくてもよい。
【0223】
(5)第1端末装置は、HARQプロセスのためのACKをネットワーク装置にフィードバックしない。
【0224】
(6)HARQプロセスに関連するデータ送信は、最大送信時間、最大送信回数、又は最大再送回数に達しない。
【0225】
(7)第1端末装置は、HARQプロセスを解放しない。
【0226】
(8)第1端末装置は、HARQプロセスに対応するHARQバッファをフラッシュしない。
【0227】
(9)第1端末装置は、HARQプロセスに関連付けられる対応を格納する又は解放しない。
【0228】
例えば、HARQプロセスに関連付けられた対応は、HARQプロセスに関連付けられたサイドリンク許可と、HARQプロセスに関連付けられ第1端末装置によって決定されたHARQプロセスIDとの間の対応、HARQプロセスに関連付けられ第1端末装置によって決定されたHARQプロセスIDと、HARQプロセスに関連付けられプリセット(又は、ネットワーク装置によって第1端末装置に示された)アルゴリズムに従って第1端末装置によって決定されたHARQプロセスIDとの間の対応、又は、HARQプロセスに関連付けられたサイドリンク許可と、HARQプロセスに関連付けられ第1端末装置によって決定されたHARQプロセスIDと、HARQプロセスに関連付けられプリセット(又は、ネットワーク装置によって第1端末装置に示された)アルゴリズムに従って第1端末装置によって決定されたHARQプロセスIDとの間の対応である。
【0229】
26.HARQ。HARQは、前方エラー訂正(又は前方エラー訂正符号)(forward error correction, FEC)と自動再送要求(automatic repeat request, ARQ)方法を組み合わせた技術である。
【0230】
以下は、具体的に、(a)~(c)の3つの部分を使用して、HARQに関する内容を説明する。
【0231】
(a)アップリンク送信におけるHARQプロセスIDの決定メカニズム。
【0232】
ULの場合、1つのキャリアが1つのCGリソースをサポートする。1つのCGリソースは最大16のHARQプロセスをサポートする。CGリソースについては、CGリソースの各アップリンク許可に関連付けられたHARQプロセスIDは、プロトコルで指定された式を使用して計算することができる(詳細は、3GPP TS 38.321: 「NR; Medium Access Control (MAC); Protocol specification」のセクション5.4.1を参照)(この式は、プリセットアルゴリズム1と称する)。ここで、HARQプロセスIDの最大範囲は、0から15である。端末装置とネットワーク装置の両方が、プリセットアルゴリズム1に従って、各アップリンク許可に対応するHARQプロセスIDを計算することができる。DGリソースの場合、ネットワーク装置は、第1端末装置へのDCIにおいて、各アップリンク許可に関連するHARQプロセスIDを示すことができる。
【0233】
例えば、サブキャリア間隔(subcarrier spacing, SCS)が15KHZである場合、1つのULCGリソースについて、開始システムフレーム番号(system frame number, SFN)は5であり、開始スロットはスロット1であり、開始シンボルはシンボル4であり、1つのアップリンク許可は6シンボルを占有し、周期は1つのスロットであり、CGリソースの利用可能なHARQプロセスの量は16であり、各アップリンク許可に関連するHARQプロセスIDは、プリセットアルゴリズム1に従って計算を通じて取得できる。詳細については、
図1Cを参照する。
【0234】
(b)SL送信におけるHARQプロセスIDの決定メカニズム。
【0235】
SLでは、1つのキャリア上に複数のCGリソースが共存する。この場合、各サイドリンク許可に関連付けられたHARQプロセスIDは、以下の第1の方法、第2の方法、又は第3の方法で計算されてよい(以下の内容では、任意のHARQプロセスはSL HARQプロセスであり、任意のHARQプロセスIDはSL HARQプロセスIDである)。
【0236】
第1の方法。第1端末装置は、プリセットアルゴリズムに従って、又はネットワーク装置によって示された計算方法に従って、サイドリンク許可に関連するHARQプロセスIDを決定する。
【0237】
(1)各CGリソースについて、CGリソースの各サイドリンク許可に関連付けられたHARQプロセスIDは、プリセットアルゴリズム1と同様の式を使用して計算され得る。
【0238】
各サイドリンク許可に関連付けられたHARQプロセスIDが方法Cを使用して決定された場合、異なるCGリソースにおけるサイドリンク許可に関連付けられたHARQプロセスIDが重複する可能性がある。
【0239】
(2)異なるCGリソースにおけるサイドリンク許可に関連するHARQプロセスIDは、プリセットアルゴリズム2を使用して計算される。プリセットアルゴリズム2は、プリセットアルゴリズム1にオフセット(offset)を加えることによって得られ、ネットワーク装置は、利用可能なHARQプロセスの数及び各CGリソースのオフセットを設定してよく、その結果、異なるCGリソース内のサイドリンク許可が異なるHARQプロセスIDに関連付けられる。例えば、CG1の利用可能なHARQプロセスの数が4であり、オフセット1=0であり、CG2の利用可能なHARQプロセスの数が8であり、オフセット2=4である場合、CG1の利用可能なHARQプロセスIDは0~3であり、CG2の利用可能なHARQプロセスIDは4~11である。このようにして、CG1とCG2のHARQプロセスIDは互いに区別される。
【0240】
第2の方法。ネットワーク装置は、第1端末装置に対して、サイドリンク許可に関連するHARQプロセスIDを示す。
【0241】
SLのモード1リソースにおける各サイドリンク許可に関連付けられたHARQプロセスIDは、ネットワーク装置によって第1端末装置に示されてもよい。
【0242】
任意で、DGリソースについては、ネットワーク装置がHARQプロセスIDを決定し、DCIを使用してHARQプロセスIDを端末装置に通知してもよい。HARQプロセスIDは、他のサイドリンク許可と関連するHARQプロセスIDと重複する場合がある。
【0243】
第3の方法。端末装置は、サイドリンク許可に関連するHARQプロセスIDを決定する。
【0244】
任意で、SLのモード1リソース及び/又はSLのモード2リソースにおける各サイドリンク許可に関連付けられたHARQプロセスIDは、端末装置により決定されてもよい。
【0245】
例えば、1つのサイドリンク許可の場合、第1端末装置は、サイドリンク許可に関連付けられたHARQプロセスIDとして、1つの占有されていないHARQプロセスの識別子を決定する。
【0246】
例えば、1つのサイドリンク許可の場合、サイドリンク許可が再送に使用される場合、第1端末装置は、サイドリンク許可に関連するHARQプロセスIDとして、初期送信又はサイドリンク許可に対応する以前の送信に対応するHARQプロセスIDを決定する。
【0247】
例えば、サイドリンク許可1については、サイドリンク許可1とサイドリンク許可2との間でプリエンプションが発生し、サイドリンク許可1がサイドリンク許可2をプリエンプションする場合、第1端末装置は、サイドリンク許可1に関連するHARQプロセスIDとしてサイドリンク許可2に関連するHARQプロセスIDを決定する。
【0248】
(c)HARQフィードバック。
【0249】
2つのHARQフィードバック方法がサポートされる。これは、方法F及び方法Gを使用して記述される。
【0250】
方法F。HARQフィードバックはNACKのみの方法で実行される。送信端が受信端にデータを送信した後、受信端がデータを正しく受信した場合、受信端は何のフィードバックも行わず、受信端がデータの受信に失敗した場合、受信端はNACKを送信端にフィードバックする。
【0251】
方法G。HARQフィードバックはACK/NACK方式で実行される。送信端が受信端にデータを送信した後、受信端がデータを正しく受信した場合、受信端は送信端へACKをフィードバックし、受信端がデータの受信に失敗した場合、受信端はNACKを送信端にフィードバックする。
【0252】
27.ACK又はNACK。本願の実施態様におけるACKは、肯定応答の英語の略語にすぎない。ACKは、従来技術ではHARQフィードバックであってもよい。ACKは、1ビット(bit)で示される情報であってもよく、ビットの値は0又は1であり、ACKを示す。あるいは、ACKは、送信が成功したことを示す指示メッセージであってもよく、複数のビットを占有する情報であってよく、又は別の形式の指示情報として存在し又は運ばれてもよい。本願の実施態様におけるNACKは、否定応答の英語の略語にすぎない。NACKは、従来技術ではHARQフィードバックであってもよい。NACKは、1ビット(bit)で示される情報であってもよく、ビットの値は0又は1であり、NACKを示す。あるいは、NACKは、送信が失敗したことを示す指示メッセージであってもよく、複数のビットを占有する情報であってよく、又は別の形式の指示情報として存在し又は運ばれてもよい。
【0253】
28.本願の実施形態では、「端末装置がリソース上又はHARQプロセスIDによって識別されるHARQプロセスにおいてデータの送信の実行に失敗したことをネットワーク装置に示す」ことは、「ネットワーク装置から再送リソースを要求すること」と理解することができ、本明細書では、2つの記述を交換することができる。
【0254】
29.本願の実施態様において、端末装置は、端末装置の特定の実装プロセスを記述するための一例として使用される。実際の適用において、本願の実施形態は、端末装置のMACエンティティ、サイドリンクMACエンティティ、HARQエンティティ、サイドリンクHARQエンティティ、HARQプロセス、サイドリンクプロセス、又はサイドリンクHARQプロセスのいずれか1つ以上によって実行され得る。
【0255】
30.本願の実施形態では、端末装置がSL上で送信についてのフィードバックを受信することは、以下のいずれか1つ以上を含んでもよい。
【0256】
(1)端末装置のPHY層が、他の端末装置からSL上での送信に関するフィードバックを受信する。
【0257】
(2)MAC層、MACエンティティ、及びサイドリンクMACエンティティのいずれか1つ以上が、物理層からフィードバックを受信する。
【0258】
任意で、HARQフィードバックがNACKのみの方法で及びサイドリンクデータ又はHARQプロセスに対して実行される場合、端末装置はNACKを受信せず、PHY層は、MAC層、MACエンティティ、及びサイドリンクMACエンティティのいずれか1つ以上にACKを送信する。例えば、これはグループキャストの場合である。
【0259】
任意で、HARQフィードバックがNACKのみの方法で及びサイドリンクデータ又はHARQプロセスに対して実行される場合、端末装置はNACKを受信せず、PHY層は、MAC層、MACエンティティ、及びサイドリンクMACエンティティのいずれか1つ以上にフィードバックを送信しない。例えば、これはグループキャストの場合である。
【0260】
任意で、HARQフィードバックがACK/NACK方式で及びサイドリンクデータ又はHARQプロセスに対して実行される場合、端末装置は全部の期待されるACKを受信し、端末装置はNACKのみを受信し、又は端末装置はACKを受信しNACKを受信せず、PHY層は、MAC層、MACエンティティ及びサイドリンクMACエンティティのいずれか1つ以上にフィードバックを送信しない。例えば、これはユニキャスト又はグループキャストの場合である。
【0261】
任意で、「端末装置が受信しない」は、「端末装置が対応するPSFCHリソース上で受信しない」と理解されてもよい。
【0262】
任意で、「端末装置が受信する」は、「端末装置が対応するPSFCHリソース上で受信する」と理解されてもよい。
【0263】
(3)MAC層、MACエンティティ、及びサイドリンクMACエンティティのいずれか1つ以上は、HARQエンティティ、サイドリンクHARQエンティティ、サイドリンクプロセス、HARQプロセス、及びサイドリンクHARQプロセスのいずれか1つ以上にフィードバックを送信する。
【0264】
(4)HARQエンティティ及び/又はサイドリンクHARQエンティティは、サイドリンクプロセス、HARQプロセス、及びサイドリンクHARQプロセスのいずれか1つ以上にフィードバックを送受信する。
【0265】
31.本明細書における確認情報の生成方法は、以下の3つの可能な実装を含む。
【0266】
方法1。第1端末装置の物理層PHY層は、第1端末装置の命令(例えば、指示情報)に従って確認情報を生成する。
【0267】
具体的には、第1端末装置のMAC層が、確認情報を生成するよう、第1端末装置のPHY層に指示する(物理層に指示する)。任意で、第1端末装置のMAC層は、MACエンティティ、HARQエンティティ、HARQプロセス、サイドリンクプロセス、サイドリンクMACエンティティ、サイドリンクHARQエンティティ、又は第1端末装置のサイドリンクHARQプロセスであってもよい。
【0268】
方法2。第1端末装置のMAC層が確認情報を生成し、次に、第1端末装置のMAC層が確認情報を第1端末装置のPHY層に送信する。
【0269】
任意で、第1端末装置のMAC層は、MACエンティティ、HARQエンティティ、HARQプロセス、サイドリンクプロセス、サイドリンクMACエンティティ、サイドリンクHARQエンティティ、又は第1端末装置のサイドリンクHARQプロセスであってもよい。
【0270】
方法3。第1端末装置のPHY層は、確認情報を直接生成する。
【0271】
32.リソース又は許可に関連付けられた/対応するHARQプロセスID、又はHARQプロセスIDに関連付けられた/対応するリソース、リソース又は許可に関連付けられた/対応するHARQプロセス、又はHARQプロセスに関連付けられた/対応するリソース。リソースは、HARQプロセス内のデータを送信するために、HARQプロセスIDにより識別されるHARQプロセス内で使用されよい。
【0272】
33.リソース又は許可に関連する/対応するPUCCHは、PUCCHが、リソース上のデータ送信が成功又は失敗した場合のフィードバックに使用される可能性があることを示す。
【0273】
34.本願では、「閾値」や「期間」などの各種設定値は、端末装置のためにネットワーク装置により予め設定され、通信プロトコルで規定され、ネットワーク装置が端末装置に値を通知する特定のルールに従ってネットワーク装置により決定され、又は端末装置の供給時に端末装置に格納されてよい。これは、本願において具体的に限定されない。
【0274】
35.HARQプロセスIDにより識別される/対応する/関連付けられるHARQプロセス。HARQプロセスの識別子は、HARQプロセスIDの識別子を含んでもよい。HARQプロセスの識別子は、さらに別の識別子を含んでもよいことが理解されるべきである。例えば、サイドリンク上のHARQプロセスの識別子は、ソースID(例えば、レイヤ1ソースID(Layer-1 source ID))、宛先ID(例えば、レイヤ1宛先ID(Layer-1 destination ID))、及び通信タイプ(例えば、キャストタイプ)指示子を含んでもよい。別の例では、端末装置とネットワーク装置との間のUuインタフェースリンク上のHARQプロセスの識別子は、HARQプロセスIDを含み、HARQプロセスIDは、HARQプロセスを一意に識別する。同一のサイドリンクHARQプロセスIDは、異なる瞬間に複数のサイドリンクHARQプロセスを識別することができる。1つのHARQ IDは、1つの時点で最大1つのHARQプロセスを識別するために使用できる。本願では、「HARQプロセスの解放」は、「HARQプロセスのデータの破棄」、「HARQプロセスに対応するHARQバッファのフラッシュ」、又は「HARQプロセスに関連する対応の削除」と交換することができる。
【0275】
36.HARQプロセスに関連する確認情報。確認情報は、HARQプロセスにおけるデータ送信が成功又は失敗した場合をフィードバックするために使用される。
【0276】
37.リソース又は許可に関連/対応する物理サイドリンクフィードバックチャネル(physical sidelink feedback channel, PSFCH)リソース。受信端末装置は、PSFCHを使用して送信端末装置に、リソース/許可上の送信が成功又は失敗する場合をフィードバックする。
【0277】
38.第1端末装置が、条件が満たされた後/ときに使用されるプリセット期間内に、HARQプロセスで再送に使用されるリソースを取得しないことは、以下として理解されてよい。プリセット期間が、その条件が満たされたときに、開始又は再開されること、及び、プリセット期間内に、HARQプロセスで再送に使用されるリソースを取得しないこと、又は、以下のように理解されてよい。第1端末装置は、条件が満たされた後に開始され又は再開されたプリセット期間内に、HARQプロセスで再送のために使用されるリソースを取得しない。
【0278】
現在、端末装置は、SL HARQ ACK及び/又はNACKをネットワーク装置に通知する際には、サポートされている。現在、SL HARQ ACK及び/又はNACKをSLでネットワーク装置報告するために使用できる。例えば、端末装置がSL上で送信の実行に成功した場合、端末装置は、ACKをネットワーク装置に報告する。ACKは、端末装置がSLで送信の実行に成功したことを、ネットワーク装置に通知するために使用される。例えば、端末装置がSL上で送信の実行に失敗した場合、端末装置は、NACKをネットワーク装置に報告する。NACKは、端末装置がSL上で送信の実行に失敗したことをネットワーク装置に通知するために使用され、ネットワーク装置から再送リソースを要求するために使用されてよい。
【0279】
サイドリンクのリソースについては、ネットワーク装置が端末装置からのフィードバックを受信しない場合、ネットワーク装置は、サイドリンクのリソースを使用して端末装置が送信を行うか否かを判定しない。従って、端末装置がサイドリンクのリソースを使用して送信を行わず、端末装置がネットワーク装置に対してフィードバックを行うが、ネットワーク装置がフィードバックを受信しない、あるいは、端末装置がネットワーク装置に対してフィードバックを送信する際に、他の送信と競合してフィードバックを正常に送信できないために、ネットワーク装置は、端末装置がネットワーク装置に対してフィードバックを行わないかどうかを判断することはできない。従って、ネットワーク装置がリンクのフィードバックを端末装置から受信しない場合、ネットワーク装置は、以下の2つの可能性のある理解及び/又は可能性のある動作を有し得る。
【0280】
第1のケース。ネットワーク装置が、端末装置がサイドリンクのリソース上で送信の実行に失敗したと判断した場合、すなわち、ネットワーク装置が端末装置からフィードバックを受信しなかった場合(例えば、DTX状態、不連続送信状態で)、ネットワーク装置は、ネットワーク装置が否定応答を受信したと判断し、及び/又はサイドリンクのリソースに対して、ネットワーク装置は、端末装置の再送リソースをスケジューリングすることができる。
【0281】
例えば、サイドリンクのリソースについて、端末装置が、ネットワーク装置がスケジューリングした、サイドリンクのリソースを使用してデータを送信しない場合、端末装置はフィードバックをネットワーク装置に与えない。ネットワーク装置は、端末装置がサイドリンクのリソース上で送信の実行に失敗したと判断し、すなわち、否定応答を受信したと判断し、及び/又はサイドリンクのリソースに対して、ネットワーク装置は、端末装置の再送リソースをスケジューリングすることができる。この場合、リソースの無駄が生じることがある。
【0282】
第2のケース。ネットワーク装置がサイドリンクのリソース上で送信の実行に成功したと判断した場合、すなわち、ネットワーク装置が端末装置からフィードバックを受信しなかった場合(例えば、DTX状態、不連続送信状態で)、ネットワーク装置は、ネットワーク装置が肯定応答を受信したと判断し、及び/又はサイドリンクのリソースに対して、ネットワーク装置は、端末装置の再送リソースをスケジューリングしない。
【0283】
例えば、サイドリンクのリソースについては、サイドリンクのうち、ネットワーク装置がスケジューリングしたリソースを使用して端末装置がサイドリンク上で送信を行うが、送信の実行に失敗した場合、端末装置はNACKをネットワーク装置にフィードバックするが、端末装置は他の送信との競合によりフィードバックをうまく送信できず、従って基地局がフィードバックを受信できない、あるいは、端末装置はネットワーク装置に否定応答をフィードバックするが、ネットワーク装置がフィードバックを受信できない。ネットワーク装置は、端末装置がサイドリンクのリソース上で送信の実行に成功したと判断し、すなわち、肯定応答を受信したと判断し、及び/又はサイドリンクのリソースに対して、ネットワーク装置は、端末装置の再送リソースをスケジューリングしない。この場合、端末装置はネットワーク装置から再送リソースを取得することはできない。
【0284】
第1の場合には、本願の実施形態の技術的ソリューションにおいて、第1端末装置は、第1リソースを取得し、第1端末装置は、第1リソースを使用して第1端末装置がサイドリンク上で送信を実行しない及び/又は第1プリセット条件が満たされる場合に、第1確認情報を生成し、第1確認情報をネットワーク装置に送信する。第1確認情報を受信した場合、ネットワーク装置は、第1端末装置が第1リソースを使用してサイドリンク上の送信の実行に成功し、第1端末装置が第1リソース上で送信を実行せず、第1端末装置がネットワーク装置に対して再送リソースを要求せず、第5HARQプロセスにおいて第1端末装置がサイドリンク送信の実行に成功し、又は第1端末装置が、第1リソース、第5HARQプロセスID、及び第5HARQプロセスのいずれか1つ以上に対して、ネットワーク装置から再送リソースを要求しない。この場合、ネットワーク装置は、第1端末装置に再送リソースを割り当てず、リソースの無駄を回避する。具体的には、
図2に示す実施形態を使用して実装を説明する。
【0285】
第2のケースでは、本願の実施形態は、複数のソリューションを提供する。以下は、説明のための例を使用する。
【0286】
ソリューション1。第1端末装置は、ネットワーク装置から第2指示情報を受信し、第2指示情報は、第2プリセット条件が満たされたときに、タイプ1リソースを使用してサイドリンクのデータを再送又は新規送信するように指示し、タイプ1リソースは、ネットワーク装置によってスケジューリングされた第1端末装置用のリソース及び/又は第1端末装置によって選択、競合、又は検知されたリソースであること、及び、第1端末装置が、第2プリセット条件が満たされたときに、第1サイドリンク許可を使用して第1HARQプロセスのデータを再送し又は新規送信し、第1タイプリソースは第1サイドリンク許可を含み、第2プリセット条件は以下のうちのいずれか1つ以上を含む。第1端末装置が、第1プリセット期間内に、第1HARQプロセスで再送に使用されるリソースを取得しないこと、第1端末装置が、第1タイマが終了したとき、第1HARQプロセスで再送に使用されるリソースを取得しないこと、第1HARQプロセスの第1HARQプロセスIDに関連するリソースの前、上、又は後に、第1端末装置が第1HARQプロセスで再送に使用されるリソースを取得しないこと、第1HARQプロセス、第1HARQプロセスID、第2サイドリンク許可、第1HARQプロセスで送信されたデータ、及び第2サイドリンク許可で送信されたデータのいずれか1つ以上について、第1端末装置がNACKをネットワーク装置に送信する回数が第1プリセット閾値に達しないこと、第1HARQプロセスで送信が失敗すること、又は第2サイドリンク許可での送信が失敗すること。従って、第1端末装置は、第1HARQプロセスのデータを再送又は新規送信する。具体的には、
図3に示す実施形態を使用して実装を説明する。
【0287】
ソリューション2:第1端末装置は、第4プリセット条件が満たされると第4確認情報を生成し、次に、第1端末装置は、第4確認情報をネットワーク装置に送信する。第4プリセット条件は、以下のうちのいずれか1つ以上を含む。
第1端末装置が、第3プリセット期間内に、第7HARQプロセスで再送に使用されるリソースを取得しないこと、
第1端末装置が、第3タイマが終了したとき、第7HARQプロセスで再送に使用されるリソースを取得しないこと、
第7HARQプロセスと同じHARQプロセスIDに関連するリソースの前、中、又は後に、第1端末装置が第7HARQプロセスで再送に使用されるリソースを取得しないこと、
第7HARQプロセス、第7HARQプロセスID、第6サイドリンク許可、第7HARQプロセスで送信されたデータ、及び第6サイドリンク許可で送信されたデータのいずれか1つ以上について、第1端末装置が否定応答をネットワーク装置に送信する回数が第3プリセット閾値に達しないこと、
第7HARQプロセスで送信が失敗すること、又は、
第6サイドリンク許可での送信が失敗すること。このように、第1端末装置がサイドリンクの送信状態をネットワーク装置にフィードバックする(例えば、NACKを基地局にフィードバックする)機会が追加され、その結果、ネットワーク装置は、受信した第4確認情報に基づいて、第7HARQプロセスのための再送リソースを割り当て、第7HARQプロセスのデータの再送を実施することができる。
【0288】
ソリューション3:第1端末装置は、第5プリセット条件が満たされると、以下:
(1)第10HARQプロセスに対応するデータの破棄、
(2)第10HARQプロセスに対応するHARQバッファのフラッシング、
(3)第10HARQプロセスの解放、
(4)第10HARQプロセスに関連する対応の削除、又は、
(5)第1SCIに関連する対応の削除、
のいずれか1つ以上を実行して、第10HARQプロセスが意味なく占有されることを防ぎ、それによって第1端末装置のデータ送信能力を改善する。
【0289】
図2は、本願の実施形態による通信処理方法の概略図である。方法は、以下のステップを含む。
【0290】
201。第1端末装置は、第1リソースを使用してサイドリンク上で送信を行わない場合に、第1確認情報を生成する。
【0291】
任意で、第1端末装置が第1リソースを使用してサイドリンク上で送信を行わない場合、第1端末装置は、第1リソース、第5HARQプロセス、第5HARQプロセスID、及び第1PUCCHリソースのいずれか1つ以上に対応する第1確認情報を生成する。
【0292】
第1リソースは、第5HARQプロセスIDに関連付けられる。
【0293】
第5HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第5HARQプロセスと称することができる。
【0294】
第1リソースは、PUCCHリソースに関連付けられる。
【0295】
任意で、第5HARQプロセスIDは、プリセットアルゴリズム又はネットワーク装置によって示される計算方法に従って第1リソースの第1端末装置によって決定されるHARQプロセスIDであるか、又は第1リソースに関連付けられ、第1端末装置のネットワーク装置によって示されるHARQプロセスIDである。
【0296】
任意で、第1端末装置が第1リソースを使用してサイドリンク上で送信を行わないことは、以下のように理解され得る。第1端末装置は、第1リソースに関連するHARQプロセスに対応するHARQバッファをフラッシュする、及び/又は第1端末装置は、第1リソースを無視する。代替として、第1端末装置が第1リソースを使用してサイドリンク上で送信を行わないことは、以下のように理解され得る。第1端末装置は、第1リソースが配置されている物理サイドリンク共有チャネル(physical sidelink shared channel, PSSCH)の送信機会に第1リソースを使用してサイドリンク上で送信を行わない。任意で、第1端末装置が第1リソースを使用してサイドリンク上で送信を行わないことは、以下のように理解され得る。第1端末装置は第1リソースを使用せず、第1リソースはサイドリンクのリソースである。
【0297】
任意で、第1確認情報はACKであってよい。
【0298】
第1リソースは、第1端末装置のためにネットワーク装置によりスケジューリングされたリソースである。
【0299】
任意的に、第1リソースは、以下のうちのいずれか1つ以上を含む。
(1)サイドリンクのリソース、
(2)サイドリンクのモード1リソース、
(3)サイドリンクの設定済み許可リソース、
(4)サイドリンクのタイプ1設定済み許可リソース、
(5)サイドリンクのタイプ2設定済み許可リソース、
(6)サイドリンクの動的許可リソース、
(7)サイドリンクの設定済み許可リソースセット。設定済み許可リソースセットは、1つ以上の設定済み許可リソースインデックスに対応する設定済み許可リソースを含む。
【0300】
具体的には、第1端末装置が第1リソースを取得し、第1端末装置が第1リソースを使用してサイドリンク上で送信を行わない場合には、第1端末装置が第1確認情報を生成する。あるいは、第1端末装置が第1リソースを取得し、第1端末装置が第1リソースを使用してサイドリンク上で送信を行わない場合、第1端末装置は、第1リソースに対応する第1確認情報を生成する。
【0301】
例えば、第1リソースに対応する第1確認情報が第1リソースに対応するACKである場合、ACKを受信すると、ネットワーク装置は、第1端末装置が第1リソースを使用してサイドリンク上の送信の実行に成功し、第1端末装置が第1リソース上で送信を実行せず、第1端末装置がネットワーク装置に対して再送リソースを要求せず、第5HARQプロセスにおいて第1端末装置がサイドリンク送信の実行に成功し、又は第1端末装置が、第1リソース、第5HARQプロセスID、及び第5HARQプロセスのいずれか1つ以上に対して、ネットワーク装置から再送リソースを要求しない。この場合、ネットワーク装置は、第1端末装置に再送リソースを割り当てない。任意で、第1端末装置がネットワーク装置から再送リソースを要求しないことは、以下のように理解することができる。第1端末装置は、第1リソースに対して、ネットワーク装置から再送リソースを要求しない。
【0302】
第1端末装置が第1リソースを使用してサイドリンク上で送信を行わないことは、以下の場合のうちのいずれか1つ以上を含む。
【0303】
a. 第5HARQプロセスにおけるデータの送信は、成功、終了、又は完了し、第1端末装置は、さらに、ネットワーク装置がスケジューリングした第1リソースを受信し、第1リソースは、ネットワーク装置が割り当てた再送リソースであり、第1リソースは、第5HARQプロセスIDに関連付けられる。
【0304】
第5HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第5HARQプロセスと称することができる。
【0305】
任意で、第1端末装置の第5HARQプロセスにおけるデータの送信は、成功、終了、又は完了し、第1端末装置は、さらに、ネットワーク装置がスケジューリングした第1リソースを受信し、第1リソースは、ネットワーク装置が割り当てた再送リソースであり、第1リソースは、第5HARQプロセスIDに関連付けられる。
【0306】
任意で、第1リソースがネットワーク装置によって割り当てられた再送リソースであり、第1リソースが第5HARQプロセスIDに関連付けられていることは、以下のように理解することができる。第1リソースは、第5HARQプロセスのためにネットワーク装置によって割り当てられた再送リソースである。
【0307】
任意で、第5HARQプロセスIDは、プリセットアルゴリズム又はネットワーク装置によって示される計算方法に従って第1リソースの第1端末装置によって決定されるHARQプロセスIDであるか、又は第1リソースに関連付けられ、第1端末装置のネットワーク装置によって示されるHARQプロセスIDである。
【0308】
この可能性のある場合、ネットワーク装置は、以下の可能性のある場合に、第5HARQプロセスに対して再送リソースを割り当てる。以下は、説明のための例を使用する。
【0309】
1.第1端末装置は、第1端末装置が第5HARQプロセスでデータ送信の実行に成功したが、ネットワーク装置がACKを受信しなかった場合、ネットワーク装置にACKを送信する。
【0310】
2.第1端末装置が第5HARQプロセスでデータ送信の実行に成功したが、第1端末装置がネットワーク装置にACKを送信した送信が他の送信と競合するために、第1端末装置がACKをネットワーク装置に送信するのに成功しなかった場合、第1端末装置はネットワーク装置へACKを送信する。
【0311】
3.第1端末装置は、第1端末装置が第5HARQプロセスを終了又は完了すると(例えば、最大送信回数又は最大再送回数に達するか、又は最大送信回数に達する)、もはや第5HARQプロセスの中でデータを送信しない。
【0312】
b. 第5HARQプロセスに対応するHARQバッファは空である。
【0313】
第1リソースは、第5HARQプロセスIDに関連付けられる。
【0314】
第5HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第5HARQプロセスと称することができる。
【0315】
任意で、端末装置の第5HARQプロセスに対応するHARQバッファは空である。
【0316】
任意で、第1リソースに関連付けられるHARQプロセスに対応するHARQバッファは空である。
【0317】
任意で、第1リソースに関連付けられる第5HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスに対応するHARQバッファは空である。
【0318】
任意で、第5HARQプロセスIDは、予め設定されたアルゴリズム又はネットワーク装置によって示される計算方法に従って第1リソースの第1端末装置によって決定されるHARQプロセスIDであるか、又は第1リソースに関連付けられ、第1端末装置のネットワーク装置によって示されるHARQプロセスIDである。
【0319】
任意で、第1リソースは再送に使用される。
【0320】
任意で、第1リソースはサイドリンクの動的許可リソースであってもよい。
【0321】
任意で、第1端末装置は、PDCCH又はDCI上の第1リソースを受信し、第1リソースは、第2RNTI(例えば、SL-RNTI又はSLCS-RNTI)用であり、第1リソースに関連付けられたHARQプロセスに対応するHARQバッファは空である。ネットワーク装置は、第2RNTIを使用してPDCCH又はDCIをスクランブルして、第1端末装置のためにサイドリンクの設定済み許可リソースの再送リソースをスケジューリングする。
【0322】
任意で、第2RNTIは、SLCS-RNTI、SL-RNTI、SL半永続スケジューリングV-RNTI、又はSL半永続スケジューリングV-RNTIのいずれか1つ以上であってもよい。
【0323】
c. 第5HARQプロセスでデータが得られない。
【0324】
第1リソースは、第5HARQプロセスIDに関連付けられる。
【0325】
第5HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第5HARQプロセスと称することができる。
【0326】
任意で、第1端末装置の第5HARQプロセスに対応するHARQバッファは空である。
【0327】
任意で、第5HARQプロセスIDは、予め設定されたアルゴリズム又はネットワーク装置によって示される計算方法に従って第1リソースの第1端末装置によって決定されるHARQプロセスIDであるか、又は第1リソースに関連付けられ、第1端末装置のネットワーク装置によって示されるHARQプロセスIDである。
【0328】
具体的には、第5HARQプロセスにおいてデータが得られないことは以下のように理解できる。第1端末装置は、第5HARQプロセスにおいて送信されるデータが得られない場合、第1リソースを使用してサイドリンク上で送信を行わない。
【0329】
データは、新規送信されたデータ又は再送されたデータであってもよい。加えて、データはMAC PDU又はTBとして理解されてもよい。
【0330】
任意で、第1リソースはサイドリンクのモード2リソースと競合し、第1リソースに関連するHARQプロセスではデータが取得されない。この競合は、プリエンプションと理解されてよい。第1リソースはサイドリンクのモード2リソースと競合し、第1リソースに関連する第5HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスではデータが取得されない。第1リソースはサイドリンクのモード2リソースによりプリエンプションされ、第1リソースに関連するHARQプロセスではデータが取得されないことが理解できる。
【0331】
任意で、第1端末装置は、第1リソースを使用してサイドリンク上で送信を行わない場合に、第1確認情報を生成することは、以下を含む。
第1端末装置は、第1リソースを使用して第1端末装置がサイドリンク上で送信を行わず、第1プリセット条件が満たされた場合、第1確認情報を生成する。ここで、第1プリセット条件は、以下のいずれか1つ以上を含む。
【0332】
1.第1端末装置は、PUCCHリソースを有し、PUCCHリソースは、第1リソースに関連付けられる。
【0333】
任意で、第1端末装置がPUCCHリソースを有することは、以下のように理解することができる。第1端末装置は、ネットワーク装置によって設定されたPUCCHリソースを受信するか、又は第1端末装置に対してPUCCHリソースが設定されている。
【0334】
第1リソースはPSSCHリソースである。各PSSCHリソースは、1つのPUCCHリソースに対応するか、又は複数のPSSCHリソースが1つのPUCCHリソースに対応する。以下は、第2つの場合を説明する。
【0335】
a. 各PSSCHリソースは、1つのPUCCHリソースに対応する。言い換えると、PSSCHリソースとPUCCHリソースの間に1対1の対応がある。つまり、ネットワーク装置は、各PSSCHリソースに1つのPUCCHリソースを設定する。第1端末装置がPSSCHリソースを使用してサイドリンク上で送信を行わない場合、第1端末装置はPSSCHリソース又はPUCCHリソースに対応する第1確認情報を生成する。各PSSCHリソースは、対応するPUCCHリソースが設定される各PSSCHリソースとして理解できる。
【0336】
b. 複数のPSSCHリソースは、1つのPUCCHリソースに対応する。つまり、ネットワーク装置は、複数のPSSCHリソースに同じPUCCHリソースを設定する。第1端末装置が複数のPSSCHリソースのうちのいずれか1つを使用してサイドリンク上で送信を行わない場合、第1端末装置は複数PSSCHリソース及び/又はPUCCHリソースに対応する第1確認情報を生成する。複数のPSSCHリソースは、対応するPUCCHリソースが設定される複数のPSSCHリソースとして理解できる。
【0337】
2.第1リソースは、第2リソースによってプリエンプションされず、第2リソースは、第1端末装置に対してネットワーク装置によってスケジューリングされたリソースである。
【0338】
任意的に、第2リソースは、以下のうちのいずれか1つ以上を含む。
(1)サイドリンクのリソース、
(2)サイドリンクのモード1リソース、
(3)サイドリンクの設定済み許可リソース、
(4)サイドリンクのタイプ1設定済み許可リソース、
(5)サイドリンクのタイプ2設定済み許可リソース、
(6)サイドリンクの動的許可リソース、
(7)サイドリンクの設定済み許可リソースセット。サイドリンクの設定済み許可リソースセットは、1つ以上の設定済み許可リソースインデックスに対応する設定済み許可リソースを含む、
(8)アップリンクのリソース、
(9)アップリンクの設定済み許可リソース、
(10)アップリンクのタイプ1設定済み許可リソース、
(11)アップリンクのタイプ2設定済み許可リソース、
(12)アップリンクの設定済み許可リソースセット。アップリンクの設定済み許可リソースセットは、1つ以上の設定済み許可リソースインデックスに対応する設定済み許可リソースを含む、
(13)アップリンクの動的許可リソース、
(14)ダウンリンクのリソース、
(15)ダウンリンクの半永続割り当てリソース、
(16)ダウンリンクの動的割り当てリソース、又は、
(17)ダウンリンクの半永続割り当てリソースセット。半永続割り当てリソースセットには、1つ以上の半永続割り当てリソースインデックスに対応する半永続割り当てリソースが含まれる。
【0339】
第1リソースが第2リソースによってプリエンプションされないことには、以下の2つの可能な場合がある。
【0340】
a. 第1リソースは、時間ドメインで第2リソースと重複(overlap)しない。
【0341】
本明細書における重複は、部分的重複又は完全な重複であってもよい。
【0342】
例えば、第1リソースが時間ドメインで第2リソースと重複する場合、第2リソースは、第1リソースをオーバーライド又はプリエンプション(overlap)し、第1端末装置は、第1リソース上でSL送信を実行しない。第1リソースも第2リソースも、第1端末装置のためにネットワーク装置によってスケジューリングされたリソースであるため、ネットワーク装置は、第1端末装置の第2リソースが、第1リソースをオーバーライド又はプリエンプション(overlap)すると判断することができる。この場合、ネットワーク装置は、第1端末装置が第1リソースでSL送信を行わないことを知り、第1端末装置は、第1リソース上の送信状態をネットワーク装置にフィードバックする必要がない。すなわち、第1リソースが第2リソースと重複する場合、第1端末装置は、第1リソース上の送信状態をネットワーク装置にフィードバックする必要はない。反対に、第1リソースが時間ドメインで第2リソースと重複しない場合、ネットワーク装置は、第1端末装置が第1リソースでSL送信を行うかどうかが分からない。この場合、第1端末装置は、第1リソースの送信状態をネットワーク装置にフィードバックする必要がある。
【0343】
任意で、第1リソースはCGリソースであり、第2リソースはDGリソースである。
【0344】
任意で、第1端末装置は、PDCCH上で、第2リソースを構成するための情報を受信し、PDCCH中のDCIは、無線ネットワーク一時識別(radio network temporary identity, RNTI、例えば、C-RNTI、CS-RNTI、SPS C-RNTI、SLCS-RNTI、SL-RNTI、SL半永続スケジューリングV-RNTI、又はSL半永続スケジューリングV-RNTIのいずれか1つ以上)を使用することによってスクランブルされる。
【0345】
任意で、第1リソースが時間ドメインで第2リソースと重複せず、第1端末装置が第1リソースを使用してSL上で送信を行わない場合、第1端末装置は、第1リソースに対応する第1確認情報を生成する。
【0346】
b. 第1リソースに関連付けられたHARQプロセスIDは、第2リソースに関連付けられたHARQプロセスIDとは異なるか、又は第2リソースに関連付けられたHARQプロセスIDは、第1リソースに関連付けられたHARQプロセスIDではない。
【0347】
例えば、第1端末装置が第2リソースを構成するための情報を受信し、第1リソースに関連付けられた第5HARQプロセスIDが第2リソースに関連付けられた第2HARQプロセスIDと同じである場合、第1端末装置は、第2リソースが第1リソースをプリエンプションすると考えることができる。第1端末装置は、第1リソース上でSL通信を行わない。第1リソースも第2リソースも、第1端末装置のためにネットワーク装置によってスケジューリングされたリソースであるため、ネットワーク装置は、第1端末装置の第2リソースが、第1リソースをオーバーライド又はプリエンプション(overlap又はoverride)すると判断することができる。この場合、ネットワーク装置は、第1端末装置が第1リソースでSL送信を行わないことを知り、第1端末装置は、第1リソース上の送信状態をネットワーク装置にフィードバックする必要がない。すなわち、第1リソース及び第2リソースが同じHARQプロセスIDに関連付けられ、第2リソースが第1リソースをプリエンプションする場合、第1端末装置は、第1リソースの送信状態をネットワーク装置にフィードバックする必要はない。
【0348】
任意で、第1リソースはCGリソースであり、第2リソースはDGリソースである。
【0349】
任意で、第1端末装置は、PDCCH上で、第2リソースを構成するための情報を受信し、PDCCH中のDCIは、無線ネットワーク一時識別(radio network temporary identity, RNTI、例えば、C-RNTI、CS-RNTI、SPS C-RNTI、SLCS-RNTI、SL-RNTI、SL半永続スケジューリングV-RNTI、又はSL半永続スケジューリングV-RNTIのいずれか1つ以上)を使用することによってスクランブルされる。
【0350】
任意で、第1端末装置が第2リソースを受信するとき、第1リソースはまだ使用されていない。
【0351】
任意で、第1端末装置が第2リソースを受信するとき、第1リソースに関連するHARQプロセスは、依然として占有される。
【0352】
任意で、第1端末装置が第2リソースを受信する前に、第1端末装置は第1リソースを取得しており、第1リソースは第5HARQプロセスIDに関連付けられる。
【0353】
任意で、第1端末装置は第2リソースを受信し、第2リソースに関連付けられたHARQプロセスIDは第1リソースに関連付けられたHARQプロセスIDである。第1端末装置が第2リソースを受信し、特定されたHARQプロセスが第1リソースのために設定されることが理解されよう。あるいは、第1リソースは、同じ第1HARQプロセスID又は第2HARQプロセスIDに関連する前のサイドリンク許可/リソースであることが理解され得る。
【0354】
任意で、第5HARQプロセスIDは、以下のいずれか1つ以上の方法で取得することができる。
(1)プリセットアルゴリズム又はネットワーク装置が示す計算方法に従って、第1リソースについて第1端末装置によって決定されるHARQプロセスID。
(2)第1リソースに関連付けられ、第1端末装置に対してネットワーク装置によって示されるHARQプロセスID。
(3)第1リソースについて第1端末装置によって決定されるHARQプロセスID。
【0355】
任意で、第2HARQプロセスIDは、以下のいずれか1つ以上の方法で取得することができる。
(1)プリセットアルゴリズム又はネットワーク装置が示す計算方法に従って、第2リソースについて第1端末装置によって決定されるHARQプロセスID。
(2)第2リソースに関連付けられ、第1端末装置に対してネットワーク装置によって示されるHARQプロセスID。
(3)第2リソースについて第1端末装置によって決定されるHARQプロセスID。
【0356】
任意で、反対に、第1リソースが第2リソースによりプリエンプションされない場合、ネットワーク装置は、第1端末装置が第1リソースでSL送信を行うかどうかが分からない。この場合、第1端末装置は、第1リソースの送信状態をネットワーク装置にフィードバックする必要がある。
【0357】
例えば、第1リソースと第2リソースが異なるHARQプロセスIDに関連付けられている場合や、第2リソースに関連付けられているHARQプロセスIDが第1リソースに関連付けられているHARQプロセスIDではなく、第1端末装置が第1リソースを使用してSLで送信を行わない場合、及び/又は第1プリセット条件が満たされている場合には、第1端末装置は第1リソースに対応する第1確認情報を生成する。
【0358】
3.第1リソースに対応する第1PUCCHリソースは、第9PUCCHリソース、第3リソース、第5HARQプロセス、及び第5HARQプロセスIDのいずれか1つ以上に関連する第9確認情報をネットワーク装置にフィードバックするために使用されない。
【0359】
任意で、第9確認情報はNACKであってよい。
【0360】
第3リソースに関連するHARQプロセスIDは、第1リソースに関連するHARQプロセスIDと同じである。
【0361】
第1リソースは、第5HARQプロセスIDに関連付けられる。
【0362】
第5HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第5HARQプロセスと称することができる。
【0363】
第1リソースは、PUCCHリソースに関連付けられる。
【0364】
任意で、第5HARQプロセスIDは、プリセットアルゴリズム又はネットワーク装置によって示される計算方法に従って第1リソースの第1端末装置によって決定されるHARQプロセスIDであるか、又は第1リソースに関連付けられ、第1端末装置のネットワーク装置によって示されるHARQプロセスIDである。
【0365】
第3リソースは、第5HARQプロセスIDに関連付けられる。
【0366】
第3リソースは、PUCCHリソースに関連付けられる。
【0367】
任意で、第1端末装置は、第11プリセット条件が満たされたとき、又は第11プリセット条件が満たされたとき、ネットワーク装置に第9確認情報を送信し、第1端末装置は、第1リソースに対応する第1PUCCHリソースを使用して、ネットワーク装置に第9確認情報を送信する。
【0368】
任意で、第5HARQプロセスIDは、プリセットアルゴリズム又はネットワーク装置によって示される計算方法に従って第3リソースの第1端末装置によって決定されるHARQプロセスIDであるか、又は第3リソースに関連付けられ、第1端末装置のネットワーク装置によって示されるHARQプロセスIDである。
【0369】
任意で、第1端末装置は、第11プリセット条件が満たされたとき、又は第11プリセット条件が満たされたとき、ネットワーク装置に第9確認情報を送信し、第1端末装置は、第1リソースに対応する第1PUCCHリソースを使用して、ネットワーク装置に第9確認情報を送信する。
【0370】
第11プリセット条件が満たされると、第1端末装置は、第9PUCCHリソース、第3リソース、第5HARQプロセス、及び第5HARQプロセスIDのいずれか1つ以上に関連付けられたNACKを、第1リソースに対応するPUCCHリソースを使用してネットワーク装置にフィードバックする。
【0371】
第9確認情報は、第1端末装置がサイドリンク上の送信の実行に失敗したことを示すために使用され、第1端末装置が第3リソースで送信の実行に失敗したことを示すために使用され、第1端末装置が第5HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスにおいて送信の実行に失敗したことを示すために使用され、サイドリンクのデータを再送するために使用されるリソースをネットワーク装置から要求するために使用され、第3リソースで送信に失敗したデータを再送するために使用されるリソースをネットワーク装置から要求するために使用され、又は第5HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスにおいて送信に失敗したデータを再送するために使用されるリソースをネットワーク装置から要求するために使用される。
【0372】
例えば、第1リソースに対応する第1PUCCHリソースが、第9PUCCHリソース、第3リソース、第5HARQプロセス、及び第5HARQプロセスIDのいずれか1つ以上に関連する第9確認情報をネットワーク装置にフィードバックするために使用される場合、第1端末装置は、第1確認情報を生成する必要はない。反対に、第1リソースに対応する第1PUCCHリソースが、第9PUCCHリソース、第3リソース、第5HARQプロセス、及び第5HARQプロセスIDのいずれか1つ以上に関連する第9確認情報をネットワーク装置にフィードバックするために使用されない場合、第1端末装置が第1リソースを使用してSL上で送信を実行しない及び/又は第1プリセット条件が満たされるならば、第1リソースに対応する第1確認情報を生成する。
【0373】
S202。第1端末装置は、第1確認情報をネットワーク装置へ送信する。
【0374】
任意で、第1端末装置は、PUCCHリソース又はPUSCHリソースを使用して、ネットワーク装置に第1確認情報を送信する。
【0375】
任意で、第1端末装置は、第1リソースに対応するPUCCHリソース(例えば、第1PUCCHリソース)を使用して、ネットワーク装置に第1確認情報を送信する。第1PUCCHリソースは、第1肯定応答メッセージを送信する専用のPUCCHリソースであってよい。任意で、ネットワーク装置は、第1端末装置のために第1リソースを設定しながら、端末装置のために第1PUCCHリソースを設定することができる。
【0376】
任意で、第1肯定応答メッセージは、第1PUSCHリソースを使用してネットワーク装置に送信される。端末装置は、第5HARQプロセスIDと第1肯定応答メッセージをネットワーク装置に一緒に送信してもよい。
【0377】
任意で、ネットワーク装置は、第1端末装置のために第1リソースを設定しながら、端末装置のために第1PUSCHリソースを設定することができる。第1PUSCHリソースは、第1肯定応答メッセージを送信する専用のPUSCHリソースであってよい。
【0378】
例えば、第1確認情報は、周期的にネットワーク装置に送信されてもよい。例えば、端末装置は、端末装置が第1リソースを使用しているか否かを周期的に判断し、端末装置が第1リソースを使用しない場合は、端末装置は、ネットワーク装置に第1確認情報を送信する。例えば、端末装置は、端末装置が第1リソースを使用しているか否か、及び第1プリセット条件が満たされるかどうかを周期的に判断し、端末装置が第1リソースを使用しない及び第1プリセット条件が満たされる場合は、端末装置は、ネットワーク装置に第1確認情報を送信する。任意で、本実施形態では、ステップ201の前に、この方法は、ステップ201aをさらに含む。
【0379】
ステップ201aにおいて、第1端末装置は、第7指示情報を取得する。
【0380】
任意で、第1端末装置は、ネットワーク装置により送信されたして、第7指示情報を受信する。
【0381】
第7指示情報は、第1端末装置が第1リソースを使用してサイドリンク上で送信を行わない場合、及び/又は第1プリセット条件が満たされた場合に、第1端末装置に対して第1確認情報を生成又は送信するように指示するために使用される。
【0382】
任意で、第1端末装置が第1確認情報を生成することは、以下のように理解することができる。第1端末装置は、第1リソース、第5HARQプロセス、第5HARQプロセスID、及び第1PUCCHリソースのいずれか1つ以上に対応する第1確認情報を生成する。
【0383】
任意で、第1端末装置がネットワーク装置へ第1確認情報を送信することは、以下のように理解することができる。第1端末装置は、第1リソース、第5HARQプロセス、第5HARQプロセスID、及び第1PUCCHリソースのいずれか1つ以上に対応する第1確認情報をネットワーク装置へ送信する。
【0384】
動作201aは任意の動作であり、つまり、装置製造者は、端末装置の納入前に、第7指示情報の内容を端末装置に格納してもよい。あるいは、第7指示情報の内容が、プロトコル又は標準で指定されてよい。この方法では、ネットワーク装置は、端末装置に第7指示情報を送信する必要がない。
【0385】
任意で、第1リソースのタイプは、第1リソースが属するタイプとして理解されてもよい。
【0386】
任意で、第1リソースのタイプの設定の粒度の説明については、
図3に示す実施形態におけるタイプ1リソースのタイプの設定の粒度の説明を参照のこと。詳細はここで再び記載されない。
【0387】
任意で、第1リソースのタイプの設定の粒度は、第7指示情報の設定の粒度とは異なるか、又は同じであってもよい。
【0388】
任意で、第7指示情報の設定の粒度の説明については、
図3に示す実施形態における第2指示情報の設定の粒度の説明を参照することができる。詳細はここで再び記載されない。
図3に示す実施形態における第2指示情報の意味と異なる特定の意味については、第7指示情報の意味を参照のこと。
【0389】
任意で、この実施形態では、第1リソースは第11サイドリンク許可として理解され、第2リソースは第12サイドリンク許可として理解され、第3リソースは第19サイドリンク許可として理解され得る。
【0390】
本願の本実施形態において、第1端末装置は、第1リソースを取得し、第1端末装置は、第1リソースを使用して第1端末装置がサイドリンク上で送信を実行しない及び/又は第1プリセット条件が満たされる場合に、第1確認情報を生成し、第1確認情報をネットワーク装置に送信する。第1確認情報を受信した場合、ネットワーク装置は、第1端末装置が第1リソースを使用してサイドリンク上の送信の実行に成功し、第1端末装置が第1リソース上で送信を実行せず、第1端末装置がネットワーク装置に対して再送リソースを要求せず、第5HARQプロセスにおいて第1端末装置がサイドリンク送信の実行に成功し、又は第1端末装置が、第1リソース、第5HARQプロセスID、及び第5HARQプロセスのいずれか1つ以上に対して、ネットワーク装置から再送リソースを要求しない。この場合、ネットワーク装置は、第1端末装置に再送リソースを割り当てず、リソースの無駄を回避する。
【0391】
図3は、本願の実施形態による通信処理方法の別の実施形態の概略図である。方法は、以下のステップを含む。
【0392】
301。第1端末装置は、第2指示情報を取得する。
【0393】
任意で、第1端末装置は、ネットワーク装置により送信された第2指示情報を受信する。
【0394】
第2指示情報は、第2プリセット条件が満たされたとき、タイプ1リソースを使用してサイドリンク上でデータを再送又は新規送信するように指示するために使用される。タイプ1リソースは、第1端末装置に対してネットワーク装置によってスケジューリングされたリソース、及び/又は第1端末装置によって選択、競合、又は検知されたリソース(第1端末装置によって選択、競合、又は感知されるべきリソース、及び/又は第1端末装置によって選択、競合、又は検知されているリソースを含む)を含む。
【0395】
任意で、第2プリセット条件が満たされたときに、タイプ1リソースを使用してサイドリンク上でデータを再送又は新規送信することは、第2プリセット条件が満たされたときに、タイプ1リソースを使用することによって、第1HARQプロセスのデータを再送又は新規送信することと理解することができる。
【0396】
第2プリセット条件は、以下のいずれか1つ以上を含む。
【0397】
1。第1端末装置は、第1プリセット期間内に、再送に使用されるリソースを取得しない。
【0398】
任意で、第1端末装置は、第1プリセット期間内に、第1HARQプロセス(のデータ)の再送に使用されるリソースを取得しない。
【0399】
任意で、第1HARQプロセス(のデータ)の再送に使用されるリソースは、第1HARQプロセスIDに関連するリソース又は再送リソースとして理解されてもよい。
【0400】
第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第1HARQプロセスと呼ばれてよい。
【0401】
任意で、第1端末装置は、第1プリセット期間内に、第1端末装置の第1HARQプロセスのためにネットワーク装置によりスケジューリングされたリソース又は再送リソースを取得しない。
【0402】
任意で、第1端末装置は、第1プリセット期間内に、第1HARQプロセスのための、第1端末装置により競合され、選択され、又は検知されたリソース又は再送リソースを取得しない。
【0403】
任意で、第1HARQプロセスのためのリソース又は再送リソースは、第1HARQプロセスIDに関連するリソース又は再送リソースとして理解されてもよい。
【0404】
任意で、第1HARQプロセスIDは、以下のいずれか1つ以上の方法で取得することができる。
(a)プリセットアルゴリズム又はネットワーク装置が示す計算方法に従って、リソース又は再送リソースについて第1端末装置によって決定されるHARQプロセスID。
(b)リソース又は再送リソースに関連付けられ、第1端末装置に対してネットワーク装置によって示されるHARQプロセスID。又は、
(c)リソース又は再送リソースについて第1端末装置によって決定されるHARQプロセスID。
【0405】
可能な実装では、第1端末装置が、第2条件が満たされた後に開始又は再開された第1プリセット期間内に、第1HARQプロセスで使用されるリソース又は再送リソースを取得しない場合、第1端末装置は、第1HARQプロセスのデータを、タイプ1リソースを使用してサイドリンク上で再送又は新規送信することができる。第2条件は、以下のいずれか1つ以上を含む。
【0406】
(1)第1端末装置が第2確認情報をネットワーク装置に送信した場合、又は第1端末装置が第2確認情報をネットワーク装置に送信した後。
【0407】
任意で、「第1端末装置が第2確認情報をネットワーク装置に送信した場合」は、第1端末装置が第2確認情報をネットワーク装置に送信する時点として理解できる。
【0408】
任意で、「第1端末装置が第2確認情報をネットワーク装置に送信した後」は、第1端末装置が第2確認情報をネットワーク装置に送信した時点の後の時点として理解できる。
【0409】
第2サイドリンク許可は、第1HARQプロセスIDに関連付けられ、第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第1HARQプロセスと呼ばれてよい。
【0410】
任意で、第1HARQプロセスIDは、プリセットアルゴリズム又はネットワーク装置によって示される計算方法に従って第2サイドリンク許可の第1端末装置によって決定されるHARQプロセスIDであるか、又は第2サイドリンク許可に関連付けられ、第1端末装置のネットワーク装置によって示されるHARQプロセスIDである。
【0411】
(2)第2PUCCHリソースの時間ドメイン位置の前、間、又は後。
【0412】
任意で、第2サイドリンク許可は、第2PUCCHリソースに関連付けられる。
【0413】
任意で、第2PUCCHリソースは、第1HARQプロセス及び/又は第1HARQプロセスIDに関連付けられる。
【0414】
任意で、第1端末装置は、第2PUCCHリソースで第2確認情報を送信する。
【0415】
第2サイドリンク許可は、第1HARQプロセスIDに関連付けられ、第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第1HARQプロセスと呼ばれてよい。
【0416】
任意で、第1HARQプロセスIDは、プリセットアルゴリズム又はネットワーク装置によって示される計算方法に従って第2サイドリンク許可の第1端末装置によって決定されるHARQプロセスIDであるか、又は第2サイドリンク許可に関連付けられ、第1端末装置のネットワーク装置によって示されるHARQプロセスIDである。
【0417】
(3)第1端末装置が第2サイドリンク許可でデータを送信する場合、又は第1端末装置が第2サイドリンク許可でデータを送信した後、又は第1端末装置が第2サイドリンク許可で第1HARQプロセスに対応するデータを送信する場合、又は第1端末装置が第2サイドリンク許可で第1HARQプロセスに対応するデータを送信した後。
【0418】
任意で、「第1端末装置が第2サイドリンク許可でデータを送信した場合」は、第1端末装置が第2サイドリンク許可でデータを送信する時点として理解できる。
【0419】
任意で、「第1端末装置が第2サイドリンク許可でデータを送信した後」は、第1端末装置が第2サイドリンク許可でデータを送信した時点の後の時点として理解できる。
【0420】
任意で、「第1端末装置が第2サイドリンク許可で第1HARQプロセスに対応するデータを送信した場合」は、第1端末装置が第2サイドリンク許可で第1HARQプロセスに対応するデータを送信した時点として理解できる。
【0421】
任意で、「第1端末装置が第2サイドリンク許可で第1HARQプロセスに対応するデータを送信した後」は、第1端末装置が第2サイドリンク許可で第1HARQプロセスに対応するデータを送信した時点の後の時点として理解できる。
【0422】
第2サイドリンク許可は、第1HARQプロセスIDに関連付けられ、第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第1HARQプロセスと呼ばれてよい。
【0423】
任意で、第1HARQプロセスIDは、プリセットアルゴリズム又はネットワーク装置によって示される計算方法に従って第2サイドリンク許可の第1端末装置によって決定されるHARQプロセスIDであるか、又は第2サイドリンク許可に関連付けられ、第1端末装置のネットワーク装置によって示されるHARQプロセスIDである。
【0424】
(4)第2サイドリンク許可リソースの時間ドメイン位置の前、間、又は後。
【0425】
任意で、第2サイドリンク許可は、第1HARQプロセスに関連付けられる。
【0426】
任意で、第2サイドリンク許可は第2PUCCHリソースに対応し、第1端末装置は第2PUCCHリソースを使用して第2確認情報をネットワーク装置に送信する。
【0427】
任意で、第1端末装置は第2サイドリンク許可でデータを送信するか、又は第1端末装置は第2サイドリンク許可でデータを第1HARQプロセスに対応するデータを送信する。
【0428】
第2サイドリンク許可は、第1HARQプロセスIDに関連付けられ、第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第1HARQプロセスと呼ばれてよい。
【0429】
任意で、第1HARQプロセスIDは、プリセットアルゴリズム又はネットワーク装置によって示される計算方法に従って第2サイドリンク許可の第1端末装置によって決定されるHARQプロセスIDであるか、又は第2サイドリンク許可に関連付けられ、第1端末装置のネットワーク装置によって示されるHARQプロセスIDである。
【0430】
(5)第1端末装置は、第1HARQプロセス(のデータ)についてNACKを受信する。
【0431】
任意で、第1端末装置は、第2端末装置から(によって送信された)NACKを受信する。
【0432】
任意に、第2端末装置からの(により送信された)NACKは、第2端末装置の受信状態のフィードバック、第2端末装置の受信失敗のフィードバック、第1HARQプロセス(のデータ)の第2端末装置の受信状態のフィードバック、又は第1HARQプロセス(のデータ)の第2端末装置の受信失敗のフィードバックとして理解することができる。NACKが必ずしも第2端末装置から送信されることに制限はない。任意で、第1端末装置は、第1HARQプロセスのデータについての、第2端末装置から(によって送信される)NACKを受信する。
【0433】
任意で、第1端末装置は、第1物理サイドリンクフィードバックチャネル(physical sidelink feedback channel, PSFCH)上で、第1PSFCH機会(occasion)で、又は第1PSFCH期間内に、第1HARQプロセスのデータ用であり、第2端末装置からの(により送信される)NACKを受信する。
【0434】
任意で、第1端末装置は第2サイドリンク許可で第2端末装置にデータを送信するか、又は第1端末装置は第1HARQプロセスに対応するデータを第2サイドリンク許可で第2端末装置に送信する。
【0435】
第2サイドリンク許可は、第1HARQプロセスIDに関連付けられ、第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第1HARQプロセスと呼ばれてよい。
【0436】
第1PSFCHリソース、第1PSFCH機会(occasion)、又は第1PSFCH期間は、第2サイドリンク許可、第1HARQプロセスID、及び第1HARQプロセスのいずれか1つ以上に関連付けられる。
【0437】
任意で、第1HARQプロセスIDは、以下のいずれか1つ以上の方法で取得することができる。
(a)プリセットアルゴリズム又はネットワーク装置が示す計算方法に従って、第2サイドリンク許可について第1端末装置によって決定されるHARQプロセスID。
(b)第2サイドリンク許可に関連付けられ、第1端末装置に対してネットワーク装置によって示されるHARQプロセスID。
(c)第2サイドリンク許可について第1端末装置によって決定されるHARQプロセスID。
【0438】
(6)第1端末装置は、第1HARQプロセスのためのフィードバックを受信しない。
【0439】
任意で、第1端末装置は、第2端末装置から(によって送信された)フィードバックを受信しない。
【0440】
任意に、第2端末装置からの(により送信された)フィードバックは、第2端末装置の受信状態のフィードバック、又は第1HARQプロセス(のデータ)のための第2端末装置の受信状態のフィードバックとして理解され得る。フィードバックが必ずしも第2端末装置から送信されることに制限はない。
【0441】
任意で、第1端末装置は、第1HARQプロセスのデータについての、第2端末装置から(によって送信される)フィードバックを受信しない。
【0442】
任意で、第1端末装置は、第1PSFCHリソース上で、第1PSFCH機会(occasion)で、又は第1PSFCH期間内に、第2端末装置からの(により送信される)フィードバックを受信しない。
【0443】
任意で、第1端末装置は、第1PSFCHリソース上で、第1PSFCH機会(occasion)で、又は第1PSFCH期間内に、第1HARQプロセスのデータについての、第2端末装置からの(により送信される)フィードバックを受信しない。
【0444】
任意で、フィードバックはACK又はNACKであってよい。
【0445】
任意で、第1端末装置は第2サイドリンク許可で第2端末装置にデータを送信するか、又は第1端末装置は第1HARQプロセスに対応するデータを第2サイドリンク許可で第2端末装置に送信する。
【0446】
第2サイドリンク許可は、第1HARQプロセスIDに関連付けられ、第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第1HARQプロセスと呼ばれてよい。
【0447】
第2許可は、第1PSFCHリソース、第1PSFCH機会(occasion)、又は第1PSFCH期間に関連付けられる。
【0448】
第1PSFCHリソース、第1PSFCH機会(occasion)、又は第1PSFCH期間は、第1HARQプロセスID、及び第1HARQプロセスのいずれか1つ以上に関連付けられる。
【0449】
任意で、第1HARQプロセスIDは、以下のいずれか1つ以上の方法で取得することができる。
(a)プリセットアルゴリズム又はネットワーク装置が示す計算方法に従って、第2サイドリンク許可について第1端末装置によって決定されるHARQプロセスID。
(b)第2サイドリンク許可に関連付けられ、第1端末装置に対してネットワーク装置によって示されるHARQプロセスID。
(c)第2サイドリンク許可について第1端末装置によって決定されるHARQプロセスID。
【0450】
例えば、シナリオにおいて、第1端末装置が他の端末装置と通信し(例えば、ユニキャスト又はグループキャスト方式で)、ACK/NACK方式でHARQフィードバックが実行される場合、第1端末装置は、第2サイドリンク許可で第2端末装置へデータを送信し、第2サイドリンク許可が第1HARQプロセス及び/又は第1HARQプロセスIDに関連し、第1端末装置が第2端末装置からフィードバックを受信しない場合、又は第1端末装置がフィードバックを受信しない場合、第1端末装置は、第2端末装置が受信の実行に失敗したと判断する。
【0451】
(7)第1PSFCHリソースの時間ドメイン位置の前、中、又は後、第1PSFCH機会(occasion)、又は第1PSFCH期間。
【0452】
第1PSFCHリソース、第1PSFCH機会(occasion)、又は第1PSFCH期間は、第2サイドリンク許可、第1HARQプロセスID、及び第1HARQプロセスのいずれか1つ以上に関連付けられる。
【0453】
任意で、第1端末装置は第2サイドリンク許可で第2端末装置にデータを送信するか、又は第1端末装置は第1HARQプロセスに対応するデータを第2サイドリンク許可で第2端末装置に送信する。
【0454】
第2サイドリンク許可は、第1HARQプロセスIDに関連付けられ、第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第1HARQプロセスと呼ばれてよい。
【0455】
任意で、第2端末装置は第1PSFCHで第1端末装置にフィードバックを送信するか、又は第2端末装置は第1HARQプロセスに対応するフィードバックを、第1PSFCHリソースで第1端末装置に送信する。
【0456】
任意で、第1HARQプロセスIDは、以下のいずれか1つ以上の方法で取得することができる。
(a)プリセットアルゴリズム又はネットワーク装置が示す計算方法に従って、第2サイドリンク許可について第1端末装置によって決定されるHARQプロセスID。
(b)第2サイドリンク許可に関連付けられ、第1端末装置に対してネットワーク装置によって示されるHARQプロセスID。
(c)第2サイドリンク許可について第1端末装置によって決定されるHARQプロセスID。
【0457】
任意で、第1プリセット期間の長さは、予め設定されてもよく、第1端末装置のためにネットワーク装置によって設定されてもよく、又は通信プロトコルにおいて指定されてもよい。これは、ここでは具体的に限定されない。
【0458】
以下の条件の1つ以上が満たされると、第1プリセット期間の時間カウントは停止及び/又はリセットされる。
【0459】
(1)第1端末装置は、再送に使用するリソースを取得する。
【0460】
任意で、第1端末装置は、第1HARQプロセス(のデータ)の再送に使用されるリソースを取得する。
【0461】
任意で、第1HARQプロセス(のデータ)の再送に使用されるリソースは、第1HARQプロセスIDに関連するリソース又は再送リソースとして理解されてもよい。
【0462】
第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第1HARQプロセスと呼ばれてよい。
【0463】
任意で、第1端末装置は第1端末装置の第1HARQプロセスのためにネットワーク装置によりスケジューリングされたリソース又は再送リソースを取得する。
【0464】
任意で、第1端末装置は第1HARQプロセスのための、第1端末装置により競合され、選択され、又は検知されたリソース又は再送リソースを取得する。
【0465】
任意で、第1HARQプロセスのためのリソース又は再送リソースは、第1HARQプロセスIDに関連するリソース又は再送リソースとして理解されてもよい。
【0466】
第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第1HARQプロセスと呼ばれてよい。
【0467】
(2)第1プリセット期間に対応する送信が成功又は完了するか、又は第1HARQプロセスに対応する送信が成功又は完了する。
【0468】
任意で、第1プリセット期間に対応する送信が成功又は完了するか、又は第1HARQプロセスに対応する送信が成功又は完了することは、以下の場合の1つ以上を含む。
【0469】
(2-1)第1端末装置は、サイドリンクデータについてのNACK及び/又は第1HARQプロセスについてのNACKを受信しない。
【0470】
任意で、この場合はユニキャストシナリオとグループキャストシナリオに適用できる。
【0471】
任意で、この場合は、NACKのみの方法でHARQフィードバックが実行される場合に適用可能である。
【0472】
例えば、シナリオにおいて、第1端末装置が他の端末装置と通信し(例えば、ユニキャスト又はグループキャスト方式で)、NACKのみの方式でHARQフィードバックが実行される場合、第1端末装置は、第1HARQプロセスを使用して他の端末装置にデータを送信し、第1端末装置がNACKを受信しない場合や、他の端末装置がフィードバックを行う際に、第1端末装置がNACKを受信しない場合には、第1端末装置は全部の他の端末装置がデータを正しく受信していると判断する。
【0473】
(2-2)第1端末装置は、サイドリンクデータについてのACK及び/又は第1HARQプロセスについてのACKを受信する。
【0474】
任意で、第1端末装置は、サイドリンクデータについての及び/又は第1HARQプロセスについての全部の期待されるACKを受信する。
【0475】
任意で、この場合はユニキャストシナリオとグループキャストシナリオに適用できる。
【0476】
任意で、この場合は、ACK/NACK方式でHARQフィードバックが実行される場合に適用可能である。
【0477】
例えば、シナリオでは、第1端末装置が第1HARQプロセスを使用して他の端末装置にデータを送信し、第1端末装置がACKを受信した場合や、第1端末装置が他の端末装置からACKを受信した場合、第1端末装置は他の端末装置が正しく受信したと判断する。
【0478】
(2-3)第1端末装置は、サイドリンクデータについてのACK及び/又は第1HARQプロセスについてのACKを受信し、サイドリンクデータについてのNACKを受信しない。
【0479】
任意で、この場合はユニキャストシナリオとグループキャストシナリオに適用できる。
【0480】
任意で、この場合は、ACK/NACK方式でHARQフィードバックが実行される場合に適用可能である。
【0481】
例えば、シナリオにおいて、第1端末装置が他の端末装置とグループキャスト方式で通信し、ACK/NACK方式でHARQフィードバックが実行される場合、第1端末装置は、第1HARQプロセスを使用して他の端末装置にデータを送信し、第1端末装置がACKのみを受信する場合や、第1端末装置が他の端末装置からACKのみを受信する場合には、第1端末装置は全部の他の端末装置がデータを正しく受信していると判断する。
【0482】
(2-4)サイドリンクデータの送信及び/又は第1HARQプロセスにおける送信が、最大送信回数又は最大再送回数に達する。
【0483】
(2-5)サイドリンクデータの送信及び/又は第1HARQプロセスにおける送信が、最大送信時間に達し、最大送信時間はタイマ又は時間カウンタの期間であってよい。
【0484】
(2-6)サイドリンクデータ及び/又は第1HARQプロセスの場合、第1端末装置はACKをネットワーク装置にフィードバックする。ACKは、サイドリンク上の送信が成功したことをネットワーク装置に示すために使用される。
【0485】
(2-7)第1端末装置は、第1HARQプロセスに対応するデータを破棄するか、第1HARQプロセスに対応するHARQバッファをフラッシュするか、又は第1HARQプロセスを解放する。
【0486】
(2-8)第1端末装置は、ネットワーク装置がスケジューリングした新規送信リソースを受信し、そのリソースに関連付けられたHARQプロセスIDは、第1HARQプロセスIDと同じである。
【0487】
上記(2-1)~(2-8)の場合について、以下の内容を説明する必要がある。
【0488】
任意で、第1端末装置は第2サイドリンク許可で第2端末装置にサイドリンクデータを送信するか、又は第1端末装置は第1HARQプロセスに対応するサイドリンクデータを第2サイドリンク許可で第2端末装置に送信する。
【0489】
任意で、サイドリンクデータは、第1プリセット期間に関連付けられる。
【0490】
任意で、サイドリンクデータは、第1HARQプロセスID又は第1HARQプロセスに関連付けられる。第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第1HARQプロセスと呼ばれてよい。
【0491】
任意で、第1HARQプロセスIDは、以下のいずれか1つ以上の方法で取得することができる。
(a)プリセットアルゴリズム又はネットワーク装置が示す計算方法に従って、第2サイドリンク許可について第1端末装置によって決定されるHARQプロセスID。
(b)第2サイドリンク許可に関連付けられ、第1端末装置に対してネットワーク装置によって示されるHARQプロセスID。
(c)第2サイドリンク許可について第1端末装置によって決定されるHARQプロセスID。
【0492】
2.第1端末装置は、第1タイマが終了したとき、再送に使用されるリソースを取得しない。
【0493】
任意で、第1端末装置は、第1タイマが終了したとき、第1HARQプロセス(のデータ)の再送に使用されるリソースを取得しない。
【0494】
任意で、第1HARQプロセス(のデータ)の再送に使用されるリソースは、第1HARQプロセスIDに関連するリソース又は再送リソースとして理解されてもよい。
【0495】
第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第1HARQプロセスと呼ばれてよい。
【0496】
任意で、第1端末装置は、第1タイマが終了したとき、第1端末装置の第1HARQプロセスのためにネットワーク装置によりスケジューリングされたリソース又は再送リソースを取得しない。
【0497】
任意で、第1端末装置は、第1タイマが終了したとき、第1HARQプロセスのための、第1端末装置により競合され、選択され、又は検知されたリソース又は再送リソースを取得しない。
【0498】
任意で、第1HARQプロセスのためのリソース又は再送リソースは、第1HARQプロセスIDに関連するリソース又は再送リソースとして理解されてもよい。
【0499】
第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第1HARQプロセスと呼ばれてよい。
【0500】
任意で、第1HARQプロセスIDは、以下のいずれか1つ以上の方法で取得することができる。
(1)プリセットアルゴリズム又はネットワーク装置が示す計算方法に従って、再送リソースについて第1端末装置によって決定されるHARQプロセスID。
(2)再送リソースに関連付けられ、第1端末装置に対してネットワーク装置によって示されるHARQプロセスID。
(3)再送リソースについて第1端末装置によって決定されるHARQプロセスID。
【0501】
可能な実装では、第2条件が満たされると第1タイマが開始又は再開され、第1端末装置が第1タイマが終了したときに再送に使用されるリソースを取得しない場合、第1端末装置は、タイプ1リソースを使用してデータを送信してもよい。第2条件の特定の内容については、上述の説明を参照する。第1タイマの停止及び/又はリセットの状態に関する内容は、第1プリセット期間の停止及び/又はリセットの条件に関する内容と同じである。前述の説明を参照する。詳細はここで再び記載されない。
【0502】
任意で、第1タイマの期間は、予め設定されてもよく、第1端末装置のためにネットワーク装置によって設定されてもよく、又は通信プロトコルにおいて指定されてもよい。これは、ここでは具体的に限定されない。
【0503】
3.第1HARQプロセスIDに関連付けられたリソースの時間ドメイン位置の前、中、後に、第1端末装置は、再送に使用するリソースを取得しない。
【0504】
任意で、第1HARQプロセスIDに関連付けられた1又はN個の次のリソースの前、中、後に、第1端末装置は、再送に使用するリソースを取得しない。
【0505】
任意で、第1HARQプロセスIDに関連付けられた1又はN個の次のリソースの前、中、後に、第1端末装置は、第1HARQプロセス(のデータ)の再送に使用するリソースを取得しない。
【0506】
第1HARQプロセスIDに関連付けられたリソースは、第1HARQプロセスと同じHARQプロセスIDに関連付けられたリソース、第2サイドリンク許可と同じHARQプロセスIDに関連付けられたリソース、又は第1HARQプロセスIDに関連付けられたリソースとして理解され得る。
【0507】
この前に、第1端末装置は、第2サイドリンク許可で送信を行う。第2サイドリンク許可は、第1HARQプロセスIDに関連付けられ、第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第1HARQプロセスと呼ばれてよい。
【0508】
任意で、第1端末装置は、第2サイドリンク許可での送信の実行に失敗する。
【0509】
同一の第1HARQプロセス及び/又は同一の第1HARQプロセスIDに関連する1つ又はN個の次のリソースの前、上、又は後に、第1端末装置は、第1端末装置の第1HARQプロセスのためにネットワーク装置によってスケジューリングされたリソース又は再送リソースを取得しない。
【0510】
同一の第1HARQプロセス及び/又は同一の第1HARQプロセスIDに関連する1つ又はN個の次のリソースの前、上、又は後に、第1端末装置は、第1HARQプロセスのための、第1端末装置により競合され、選択され、又は検知されたリソース又は再送リソースを取得しない。
【0511】
任意で、第1HARQプロセスのためのリソース又は再送リソースは、第1HARQプロセスIDに関連するリソース又は再送リソースとして理解されてもよい。
【0512】
第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第1HARQプロセスと呼ばれてよい。
【0513】
任意で、第1サイドリンク許可の前、上、後に、第1端末装置は、再送に使用するリソースを取得しない。第1サイドリンク許可の前に、第1端末装置は、第2サイドリンク許可でデータを送信する。第2サイドリンク許可は、第1HARQプロセス又は第1HARQプロセスIDに関連付けられ、第1サイドリンク許可も第1HARQプロセスIDに関連付けられる。第1サイドリンク許可は、第2サイドリンク許可の後の、第1HARQプロセス又は第1HARQプロセスIDに関連付けられた第1又は第Nのリソースである。
【0514】
任意で、第1サイドリンク許可の前、上、又は後に、第1端末装置は第1端末装置の第1HARQプロセスのためにネットワーク装置によりスケジューリングされたリソース又は再送リソースを取得しない。
【0515】
任意で、第1サイドリンク許可の前、上、又は後に、第1端末装置は第1HARQプロセスのための、第1端末装置により競合され、選択され、又は検知されたリソース又は再送リソースを取得しない。
【0516】
任意で、第1端末装置が第2サイドリンク許可でデータを送信した後に、第1端末装置は、再送に使用するリソースを取得しない。第2サイドリンク許可は、第1HARQプロセス及び/又は第1HARQプロセスIDに関連付けられる。第1HARQプロセス及び/又は第1HARQプロセスIDに関連付けられた第1又は第Nサイドリンク許可リソースの前、上、又は後に、第1端末装置は、再送に使用するリソースを取得しない。
【0517】
任意で、第1サイドリンク許可に関連付けられる第1HARQプロセスIDは、以下の方法のいずれか1つ以上で取得することができる。
(a)プリセットアルゴリズム又はネットワーク装置が示す計算方法に従って、第1サイドリンク許可について第1端末によって決定されるHARQプロセスID。
(b)第1サイドリンク許可に関連付けられ、第1端末に対してネットワーク装置によって示されるHARQプロセスID。又は、
(c)第1サイドリンク許可について第1端末によって決定されるHARQプロセスID。
【0518】
任意で、第1サイドリンク許可に関連付けられる第1HARQプロセスIDは、以下の方法のいずれか1つ以上で取得することができる。
(a)プリセットアルゴリズム又はネットワーク装置が示す計算方法に従って、第2サイドリンク許可について第1端末装置によって決定されるHARQプロセスID。
(b)第2サイドリンク許可に関連付けられ、第1端末装置に対してネットワーク装置によって示されるHARQプロセスID。
(c)第2サイドリンク許可について第1端末装置によって決定されるHARQプロセスID。
【0519】
任意で、Nは、1以上である。Nの値は、第1端末装置のためにネットワーク装置によって設定されてもよく、予め設定されてよく、又はプロトコルにおいて定義されてもよい。これは、ここでは限定されない。
【0520】
4.第1HARQプロセス、第1HARQプロセスID、第2サイドリンク許可、第1HARQプロセスで送信されたデータ、及び第2サイドリンク許可で送信されたデータのいずれか1つ以上について、第1端末装置がネットワーク装置にNACKを送信する回数が、第1プリセット閾値に達しない。
【0521】
任意に、NACKは、否定応答(NACK)であってもよい。
【0522】
任意に、NACKは、第2確認情報を含んでもよく、又は第2確認情報の前又は後に送られたNACKを含んでもよい。
【0523】
任意で、第1プリセット閾値は、予め設定されてもよく、第1端末装置のためにネットワーク装置によって設定されてもよく、又は通信プロトコルにおいて指定されてもよい。これは、ここでは具体的に限定されない。
【0524】
5.第1HARQプロセス、第1HARQプロセスID、第2サイドリンク許可、第1HARQプロセスで送信されたデータ、及び第2サイドリンク許可で送信されたデータのいずれか1つ以上について、第1端末装置がネットワーク装置にNACKを送信する回数が、第1プリセット閾値に達する。
【0525】
任意に、NACKは、否定応答(NACK)であってもよい。
【0526】
任意に、NACKは、第2確認情報を含んでもよく、又は第2確認情報の前又は後に送られたNACKを含んでもよい。
【0527】
任意で、第1プリセット閾値は、予め設定されてもよく、第1端末装置のためにネットワーク装置によって設定されてもよく、又は通信プロトコルにおいて指定されてもよい。これは、ここでは具体的に限定されない。
【0528】
6.第1HARQプロセスでの送信が失敗するか、第2サイドリンク許可での送信が失敗する。
【0529】
任意で、第1端末装置は、第1HARQプロセスにおいて第2端末装置へのデータの送信に失敗するか、又は第1端末装置は、第2サイドリンク許可での第2端末装置へのデータの送信に失敗する。
【0530】
第1HARQプロセスでの送信が失敗するか、又は第2サイドリンク許可での送信が失敗することは、以下のうちの1つ以上を含む。
【0531】
(1)第1端末装置は、第1HARQプロセスにおけるデータの受信状態についてのフィードバック、及び/又は第2サイドリンク許可でのデータの受信状態についてのフィードバックを受信しない。
【0532】
任意で、第1端末装置は、第1HARQプロセスにおけるデータの受信状態についてのフィードバック、及び/又は第2サイドリンク許可でのデータの受信状態についてのフィードバックを完全に受信しない。
【0533】
任意で、第2サイドリンク許可は、第1HARQプロセスIDに関連付けられる。第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第1HARQプロセスと呼ばれてよい。
【0534】
任意で、この場合はユニキャストシナリオとグループキャストシナリオに適用できる。
【0535】
任意で、この場合は、ACK/NACK方式でHARQフィードバックが実行される場合に適用可能である。
【0536】
例えば、シナリオにおいては、第1端末装置が第1HARQプロセスを使用して他の端末装置にデータを送信し、第1端末装置がフィードバックを受信しない場合や、第1端末装置が他の端末装置からフィードバックを受信しない場合、第1端末装置は他の端末装置がデータの受信に失敗したと判断する。
【0537】
(2)第1端末装置は、第1HARQプロセスのデータにおけるデータについてのNACK情報、及び/又は第2サイドリンク許可でのデータについてのNACK情報を受信する。
【0538】
任意で、第2サイドリンク許可は、第1HARQプロセスIDに関連付けられる。第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第1HARQプロセスと呼ばれてよい。
【0539】
NACK情報は、第1端末装置から送信された第1HARQプロセス中のデータ及び/又は第2サイドリンク許可での第1端末装置により送信されたデータを、第2端末装置が正常に受信できないことを示すために使用される。任意で、NACK情報はNACKであってよい。
【0540】
任意で、この場合はユニキャストシナリオとグループキャストシナリオに適用できる。
【0541】
任意で、この場合は、NACKのみの方式でHARQフィードバックを行う場合、及びACK/NACK方式でHARQフィードバックが実行される場合に適用可能である。
【0542】
例えば、シナリオでは、第1端末装置が第1HARQプロセスを使用して他の端末装置にデータを送信し、第1端末装置がNACKを受信した場合や、第1端末装置が他の端末装置からNACKを受信した場合、第1端末装置は他の端末装置がデータの受信に失敗したと判断する。
【0543】
(3)第1端末装置は、第3端末装置により送信されたACK情報と、第4端末装置により送信されたNACK情報を受信する。
【0544】
ACK情報は、第1端末装置から送信された第1HARQプロセス中のデータ及び/又は第2サイドリンク許可での第1端末装置により送信されたデータを、第3端末装置が正常に受信したことを示すために使用される。任意で、ACK情報はACKであってよい。
【0545】
NACK情報は、第1端末装置から送信された第1HARQプロセス中のデータ及び/又は第2サイドリンク許可での第1端末装置により送信されたデータを、第4端末装置が正常に受信できないことを示すために使用される。任意で、NACK情報はNACKであってよい。
【0546】
任意で、第2サイドリンク許可は、第1HARQプロセスIDに関連付けられる。第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第1HARQプロセスと呼ばれてよい。
【0547】
例えば、第1端末装置がグループキャストを行い、第3端末装置及び第4端末装置がグループキャストオブジェクトであるシナリオには、この可能な実装が適用される。この場合、第1端末装置のすべてのグループキャストオブジェクトが、第1HARQプロセスのデータ及び/又は第2サイドリンク許可のデータを受信できるわけではない。
【0548】
任意で、この場合はグループキャストシナリオに適用できる。
【0549】
任意で、この場合は、NACKのみの方式でHARQフィードバックを行う場合、及びACK/NACK方式でHARQフィードバックが実行される場合に適用可能である。
【0550】
例えば、シナリオでは、第1端末装置が第1HARQプロセスを使用して他の端末装置にデータを送信し、第1端末装置がNACKとACKを受信した場合や、第1端末装置が他の端末装置からNACKとACKを受信した場合、第1端末装置は他の端末装置がデータの受信に失敗したと判断する。
【0551】
(4)第1端末装置は、NACK情報をネットワーク装置へ送信する。
【0552】
任意で、第1端末装置は、第1HARQプロセス、第1HARQプロセスID、及び第2サイドリンク許可のいずれか1つ以上についてのNACK情報をネットワーク装置へ送信する。
【0553】
任意で、NACK情報はNACKであってよい。
【0554】
NACK情報は、第1端末装置がサイドリンク上の送信の実行に失敗したことを示すために使用され、第1端末装置が第2サイドリンク許可で送信の実行に失敗したことを示すために使用され、第1端末装置が第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスにおいて送信の実行に失敗したことを示すために使用され、サイドリンクのデータを再送するために使用されるリソースをネットワーク装置から要求するために使用され、第2サイドリンク許可で送信に失敗したデータを再送するために使用されるリソースをネットワーク装置から要求するために使用され、又は第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスにおいて送信に失敗したデータを再送するために使用されるリソースをネットワーク装置から要求するために使用される。
【0555】
任意で、第2サイドリンク許可は、第1HARQプロセスIDに関連付けられる。第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第1HARQプロセスと呼ばれてよい。
【0556】
動作301は任意の動作であり、つまり、装置製造者は、端末装置の納入前に、第2指示情報の内容を端末装置に格納してもよい。あるいは、第2指示情報の内容が、プロトコル又は標準で指定されてよい。この方法では、ネットワーク装置は、端末装置に第2指示情報を送信する必要がない。
【0557】
第2サイドリンク許可は、以下のいずれか1つ以上を含む。
サイドリンクのリソース、
サイドリンクのモード1リソース、
サイドリンクのモード2リソース、
サイドリンクの設定済み許可リソース、
サイドリンクのタイプ1設定済み許可リソース、
サイドリンクのタイプ2設定済み許可リソース、
サイドリンクの動的許可リソース、又は、
サイドリンクの設定済み許可リソースセット。設定済み許可リソースセットは、1つ以上の設定済み許可リソースインデックスに対応する設定済み許可リソースを含む。
【0558】
タイプ1リソースのタイプは、以下のうちのいずれか1つ以上を含む。
サイドリンクのリソース、
サイドリンクのモード1リソース、
サイドリンクのモード2リソース、
サイドリンクの設定済み許可リソース、
サイドリンクのタイプ1設定済み許可リソース、
サイドリンクのタイプ2設定済み許可リソース、
サイドリンクの動的許可リソース、又は、
サイドリンクの設定済み許可リソースセット。設定済み許可リソースセットは、1つ以上の設定済み許可リソースインデックスに対応する設定済み許可リソースを含む。
【0559】
任意で、第2確認情報は、第1端末装置がサイドリンク上の送信の実行に失敗したことを示すために使用され、第1端末装置が第2サイドリンク許可で送信の実行に失敗したことを示すために使用され、第1端末装置が第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスにおいて送信の実行に失敗したことを示すために使用され、サイドリンクのデータを再送するために使用されるリソースをネットワーク装置から要求するために使用され、第2サイドリンク許可で送信に失敗したデータを再送するために使用されるリソースをネットワーク装置から要求するために使用され、又は第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスにおいて送信に失敗したデータを再送するために使用されるリソースをネットワーク装置から要求するために使用される。第2サイドリンク許可は、第1HARQプロセスIDに関連付けられる。第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第1HARQプロセスと呼ばれてよい。任意で、第2確認情報はNACKであってよい。
【0560】
任意に、タイプ1リソースのタイプ又は第2指示情報は、第1端末装置のためにネットワーク装置によって(例えば、RRCシグナリング、SIB、MACシグナリング、物理層シグナリング、DCI、又はPDCCHを使用することによって)設定されてもよく、予め設定されてもよく、又はプロトコルにおいて定義されてもよい。設定は、各サイドリンクの設定済み許可リソースインデックス(例えば、CGインデックス)リソース(例えば、設定は、CG1及びCG2に対して別々に実行され得る)、サイドリンクの設定済み許可リソース(例えば、CGリソース)、サイドリンクのタイプ1設定済み許可リソース(例えば、CGタイプ1リソース)、サイドリンクのタイプ2設定済み許可リソース(例えば、CGタイプ2リソース)、各サイドリンクの設定済み許可リソースセット、各サイドリンクの動的許可リソース(例えば、DG1)、サイドリンクの動的許可リソース、サイドリンクのモード1リソース、又はサイドリンクのモード2リソースに対して実行され得るか、又は各UE、各HARQプロセスID又はHARQプロセス、各LCH、各LCG、各SLRB、各リソースプール(resource pool)、各セル、又は各領域に対して実行され得る。
【0561】
任意で、タイプ1リソースのタイプは、第1リソースが属するタイプとして理解されてもよい。
【0562】
任意で、タイプ1リソースの設定の粒度は、第2指示情報の設定の粒度とは異なるか、又は同じであってもよい。
【0563】
以下に、設定の粒度を例を使用して説明する。
【0564】
1.リソースタイプは、粒度として使用される。
【0565】
任意で、設定は、各サイドリンクの設定済み許可リソースインデックス(例えば、CGインデックス)リソース(例えば、設定は、CG1及びCG2に対して別々に実行され得る)、サイドリンクの設定済み許可リソース(例えば、CGリソース)、サイドリンクのタイプ1設定済み許可リソース(例えば、CGタイプ1リソース)、サイドリンクのタイプ2設定済み許可リソース(例えば、CGタイプ2リソース)、各サイドリンクの設定済み許可リソースセット、各サイドリンクの動的許可リソース(例えば、DG1)、サイドリンクの動的許可リソース、サイドリンクのモード1リソース、又はサイドリンクのモード2リソースに対して実行され得る。
【0566】
例えば、設定が、各サイドリンクの設定済み許可リソースインデックス(例えば、CGインデックス)リソースに対して実行され得ることは、以下のように理解できる。設定は、CGインデックスタイプの各リソースに対して別々に実行することができる。設定は、CG1とCG2について別々に実行され、CG1とCG2は異なる設定を有してよい。
【0567】
例えば、ネットワーク装置は、第1端末装置に対してCG1リソースをスケジューリングし、ネットワーク装置は、第1端末装置に、CG1リソースがタイプ1リソースに属する設定を提供する。ネットワーク装置は、第1端末装置に対してCG2リソースをスケジューリングし、ネットワーク装置は、第1端末装置に、CG2リソースがタイプ1リソースに属する設定を提供しない。
【0568】
例えば、ネットワーク装置は、第1端末装置のCG1リソースのための第2指示情報を設定し、第1端末装置のCG1リソースに関連する送信について、前述の第2条件が満たされると、第1端末装置は、タイプ1リソースを使用して再送又は新規送信を実行できる。ネットワーク装置は、第1端末装置のCG2リソースのための第2指示情報を設定せず、第1端末装置のCG2リソースに関連する送信について、前述の第2条件が満たされると、第1端末装置は、タイプ1リソースを使用して再送又は新規送信を実行できない。
【0569】
2.端末装置は、粒度として使用される。
【0570】
例えば、設定が、端末装置毎に別々に実行されることは、以下のように理解することができる。設定は、端末装置毎に別々に実行されてよい。設定は、UE1とUE2について別々に実行され、UE1とUE2は異なる設定を有してよい。
【0571】
例えば、ネットワーク装置は、第1端末装置に対して、第1端末装置のサイドリンクのリソースがタイプ1リソースに属する設定を提供する。ネットワーク装置は、第2端末装置に対して、第2端末装置のサイドリンクのリソースがタイプ1リソースに属する設定を提供しない。
【0572】
例えば、ネットワーク装置は、第1端末装置に対する第2指示情報を設定する。UE1の送信では、前述の第2プリセット条件が満たされると、第1端末装置は、タイプ1リソースを使用して再送又は新規送信を行うことができる。ネットワーク装置は、第2端末装置に対する第2指示情報を設定しない。UE2の送信では、前述の第2プリセット条件が満たされると、第2端末装置は、タイプ1リソースを使用して再送又は新規送信を行うことがでない。
【0573】
3.論理チャネル又は論理チャネルグループは、粒度として使用される。
【0574】
例えば、設定が、論理チャネル毎に実行されることは、以下のように理解することができる。設定は、論理チャネル毎に別々に実行されてよい。設定は、LCH1とLCH2について別々に実行され、LCH1とLCH2は異なる設定を有してよい。
【0575】
例えば、ネットワーク装置は、第1端末装置に対して、LCH1に対応するリソースがタイプ1リソースに属する設定を提供する。ネットワーク装置は、第1端末装置に対して、LCH2に対応するリソースがタイプ1リソースに属する設定を提供しない。
【0576】
例えば、ネットワーク装置は、LCH1に対する第2指示情報を設定する。LCH1に関連する送信では、前述の第2プリセット条件が満たされると、第1端末装置は、タイプ1リソースを使用して再送又は新規送信を行うことができる。ネットワーク装置は、LCH2に対する第2指示情報を設定しない。LCH2に関連する送信では、前述の第2プリセット条件が満たされると、第1端末装置は、タイプ1リソースを使用して再送又は新規送信を行うことがでない。
【0577】
例えば、設定が、論理チャネルグループ毎に実行されることは、以下のように理解することができる。設定は、論理チャネルグループ毎に別々に実行されてよい。設定は、LCG1とLCG2について別々に実行され、LCG1とLCG2は異なる設定を有してよい。
【0578】
例えば、ネットワーク装置は、第1端末装置に対して、LCG1に対応するリソースがタイプ1リソースに属する設定を提供する。ネットワーク装置は、第1端末装置に対して、LCG2に対応するリソースがタイプ1リソースに属する設定を提供しない。
【0579】
例えば、ネットワーク装置は、LCG1に対する第2指示情報を設定する。LCG1に関連する送信では、前述の第2プリセット条件が満たされると、第1端末装置は、タイプ1リソースを使用して再送又は新規送信を行うことができる。ネットワーク装置は、LCG2に対する第2指示情報を設定しない。LCG2に関連する送信では、前述の第2プリセット条件が満たされると、第1端末装置は、タイプ1リソースを使用して再送又は新規送信を行うことがでない。
【0580】
4.サイドリンク無線ベアラSLRBは、粒度として使用される。
【0581】
例えば、設定が、SLRB毎に実行されることは、以下のように理解することができる。設定は、SLRB毎に別々に実行されてよい。設定は、SLRB1とSLRB2について別々に実行され、SLRB1とSLRB2は異なる設定を有してよい。
【0582】
例えば、ネットワーク装置は、第1端末装置に対して、SLRB1に対応するリソースがタイプ1リソースに属する設定を提供する。ネットワーク装置は、SLRB2に対応するリソースがタイプ1リソースに属する設定を提供しない。
【0583】
例えば、ネットワーク装置は、SLRB1に対する第2指示情報を設定する。SLRB1に関連する送信では、前述の第2プリセット条件が満たされると、第1端末装置は、タイプ1リソースを使用して再送又は新規送信を行うことができる。ネットワーク装置は、SLRB2に対する第2指示情報を設定しない。SLRB2に関連する送信では、前述の第2プリセット条件が満たされると、第1端末装置は、タイプ1リソースを使用して再送又は新規送信を行うことがでない。
【0584】
5.リソースプールは、粒度として使用される。
【0585】
例えば、設定が、リソースプール毎に実行されることは、以下のように理解することができる。設定は、リソースプール毎に別々に実行されてよい。設定は、リソースプール1とリソースプール2について別々に実行され、リソースプール1とリソースプール2は異なる設定を有してよい。
【0586】
例えば、ネットワーク装置は、リソースプール1に対応するリソースがタイプ1リソースに属する設定を提供する。ネットワーク装置は、リソースプール2に対応するリソースがタイプ1リソースに属する設定を提供しない。
【0587】
例えば、ネットワーク装置は、リソースプール1に対する第2指示情報を設定する。リソースプール1に関連する送信では、前述の第2プリセット条件が満たされると、第1端末装置は、タイプ1リソースを使用して再送又は新規送信を行うことができる。ネットワーク装置は、リソースプール2に対する第2指示情報を設定しない。リソースプール2に関連する送信では、前述の第2プリセット条件が満たされると、第1端末装置は、タイプ1リソースを使用して再送又は新規送信を行うことがでない。
【0588】
6.6.HARQプロセス及び/又はHARQプロセスIDは、粒度として使用される。
【0589】
例えば、設定が、HARQプロセス毎に実行されることは、以下のように理解することができる。設定は、HARQプロセス毎に別々に実行されてよい。設定は、HARQプロセス1とHARQプロセス2で別々に行われ、HARQプロセス1とHARQプロセス2は異なる設定を有してよい。
【0590】
例えば、ネットワーク装置は、第1端末装置に対して、HARQプロセス1に対応するリソースがタイプ1リソースに属する設定を提供する。ネットワーク装置は、第1端末装置に対して、HARQプロセス2に対応するリソースがタイプ1リソースに属する設定を提供しない。
【0591】
例えば、ネットワーク装置は、HARQプロセス1に対する第2指示情報を設定する。HARQプロセス1に関連する送信では、前述の第2プリセット条件が満たされると、第1端末装置は、タイプ1リソースを使用して再送又は新規送信を行うことができる。ネットワーク装置は、HARQプロセス2に対する第2指示情報を設定しない。HARQプロセス2に関連する送信では、前述の第2プリセット条件が満たされると、第1端末装置は、タイプ1リソースを使用して再送又は新規送信を行うことがでない。
【0592】
例えば、設定が、HARQプロセスID毎に実行されることは、以下のように理解することができる。設定は、HARQプロセスID毎に別々に実行されてよい。設定は、HARQプロセスID1とHARQプロセスID2で別々に行われ、HARQプロセスID1とHARQプロセスID2は異なる設定を有してよい。
【0593】
例えば、ネットワーク装置は、第1端末装置に対して、HARQプロセスID1に対応するリソースがタイプ1リソースに属する設定を提供する。ネットワーク装置は、第1端末装置に対して、HARQプロセスID2に対応するリソースがタイプ1リソースに属する設定を提供しない。
【0594】
例えば、ネットワーク装置は、HARQプロセスID1に対する第2指示情報を設定する。HARQプロセスID1に関連する送信では、前述の第2プリセット条件が満たされると、第1端末装置は、タイプ1リソースを使用して再送又は新規送信を行うことができる。ネットワーク装置は、HARQプロセスID2に対する第2指示情報を設定しない。HARQプロセスID2に関連する送信では、前述の第2プリセット条件が満たされると、第1端末装置は、タイプ1リソースを使用して再送又は新規送信を行うことがでない。
【0595】
7.セルは、粒度として使用される。
【0596】
例えば、設定が、セル毎に実行されることは、以下のように理解することができる。設定は、セル毎に別々に実行されてよい。設定は、セル1とセル2について別々に実行され、セル1とセル2は異なる設定を有してよい。例えば、ネットワーク装置は、セル1に対応するリソースがタイプ1リソースに属する設定を提供する。ネットワーク装置は、セル2に対応するリソースがタイプ1リソースに属する設定を提供しない。例えば、設定はSIBを使用して実行される。
【0597】
例えば、ネットワーク装置は、セル1に対する第2指示情報を設定する。セル1に関連する送信では、前述の第2プリセット条件が満たされると、第1端末装置は、タイプ1リソースを使用して再送又は新規送信を行うことができる。ネットワーク装置は、セル2に対する第2指示情報を設定しない。セル2に関連する送信では、前述の第2プリセット条件が満たされると、第1端末装置は、タイプ1リソースを使用して再送又は新規送信を行うことがでない。
【0598】
8.エリアは、粒度として使用される。
【0599】
例えば、設定が、エリア毎に実行されることは、以下のように理解することができる。設定は、エリア毎に別々に実行されてよい。設定は、エリア1とエリア2について別々に実行され、エリア1とエリア2は異なる設定を有してよい。例えば、ネットワーク装置は、エリア1に対応するリソースがタイプ1リソースに属する設定を提供する。ネットワーク装置は、エリア2に対応するリソースがタイプ1リソースに属する設定を提供しない。例えば、設定はSIBを使用して実行される。例えば、エリアは、1つ以上のセルを含んでよい。エリアは、エリア固有のSIBが属するエリアであってもよい。
【0600】
例えば、ネットワーク装置は、エリア1に対する第2指示情報を設定する。エリア1に関連する送信では、前述の第2プリセット条件が満たされると、第1端末装置は、タイプ1リソースを使用して再送又は新規送信を行うことができる。ネットワーク装置は、エリア2に対する第2指示情報を設定しない。エリア2に関連する送信では、前述の第2プリセット条件が満たされると、第1端末装置は、タイプ1リソースを使用して再送又は新規送信を行うことがでない。例えば、設定はSIBを使用して実行される。例えば、エリアは、1つ以上のセルを含んでよい。エリアは、エリア固有のSIBが属するエリアであってもよい。
【0601】
異なる指示情報/リソースは、同じ設定の粒度又は異なる設定の粒度を有してよい。同一指示情報/同一リソースの設定の粒度は、前述(1)~(8)の設定の粒度の組み合わせであってもよく、例えば、(1)と(2)の設定の粒度の組み合わせであってもよい。
【0602】
可能な実装では、第1端末装置は、ネットワーク装置により送信された指示情報1を受信する。この場合、指示情報1は、第1端末装置が、ネットワーク装置から、サイドリンク上の再送に使用されるリソースを要求できることを示すために使用される。例えば、第1端末装置が第2サイドリンク許可で送信の実行に失敗した場合、第1端末装置は、ネットワーク装置から、第1HARQプロセスで再送に使用されるリソースを要求するために、ネットワーク装置に否定応答を送信してもよい。否定応答を受信すると、ネットワーク装置は、第1HARQプロセスのデータを再送するために、第1端末装置のためのサイドリンクの動的許可リソースをスケジューリングすることができる。第1端末装置は、ネットワーク装置により送信された指示情報2を受信する。指示情報2は、第1端末装置がタイプ1リソースを使用してサイドリンク上で再送可能であることを示すために使用される。例えば、第1端末装置が第2サイドリンク許可で送信の実行に失敗した場合、第1端末装置は、第1HARQプロセスのデータを、タイプ1リソースを使用して再送することができる。第2サイドリンク許可は、第1HARQプロセスIDに関連付けられ、第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第1HARQプロセスと呼ばれてよい。
【0603】
任意に、指示情報1は、第1端末装置のためにネットワーク装置によって(例えば、RRCシグナリング、SIB、MACシグナリング、物理層シグナリング、DCI、又はPDCCHを使用することによって)設定されてもよく、予め設定されてもよく、又はプロトコルにおいて定義されてもよい。指示情報1の設定の粒度に関する内容については、第2指示情報の設定の粒度の説明を参照のこと。詳細はここで再び記載されない。
図3に示す実施形態における第2指示情報の意味と異なる特定の意味については、指示情報1の意味を参照のこと。
【0604】
任意に、指示情報2は、第1端末装置のためにネットワーク装置によって(例えば、RRCシグナリング、SIB、MACシグナリング、物理層シグナリング、DCI、又はPDCCHを使用することによって)設定されてもよく、予め設定されてもよく、又はプロトコルにおいて定義されてもよい。指示情報2の設定の粒度に関する内容については、第2指示情報の設定の粒度の説明を参照のこと。詳細はここで再び記載されない。
図3に示す実施形態における第2指示情報の意味と異なる特定の意味については、指示情報2の意味を参照のこと。
【0605】
任意で、第1端末装置が、ネットワーク装置により送信された指示情報1及び指示情報2を受信すること、又は第1端末装置が、指示情報1及び指示情報2を受信することは、以下のように理解できる。第1端末装置は、ネットワーク装置により送信された第2指示情報を受信する。302.第2プリセット条件が満たされると、第1端末装置は、第1サイドリンク許可を使用して、第1HARQプロセスのデータを再送又は新規送信する。
【0606】
任意で、第2プリセット条件が満たされると、第1端末装置は、第1サイドリンク許可を使用して、サイドリンク上で、第1HARQプロセスのデータを再送する。第1サイドリンク許可はタイプ1リソースに属する。
【0607】
任意で、第2プリセット条件が満たされると、第1端末装置は、第1サイドリンク許可を使用して、サイドリンク上で、第1HARQプロセスのデータを新規送信する。端末装置は、第1HARQプロセスのデータを新規送信されるデータとして使用し、第1サイドリンク許可でデータを送信するものと理解することができる。
【0608】
第1HARQプロセスは、第1端末装置がデータを正常に送信しないHARQプロセスである。
【0609】
任意で、タイプ1リソースは、第1サイドリンク許可を含む。
【0610】
具体的に、第2プリセット条件が満たされると、第1端末装置は、タイプ1リソースから第1サイドリンク許可を選択し、次に、第1サイドリンク許可を使用してサイドリンク上で、第1HARQプロセスのデータを再送してよい。
【0611】
任意で、第1端末装置は、第1サイドリンク許可を選択する際に、以下の要因の1つ以上を考慮することができる。
【0612】
1.サイドリンク許可のサイズ。例えば、第1サイドリンク許可が第1HARQプロセスのデータを収容できるかどうかが決定され、第1サイドリンク許可が第1HARQプロセスのデータを収容できる場合、第1サイドリンク許可は第1HARQプロセスにおけるデータを再送するために選択されると判断できる。別の例では、第1サイドリンク許可のサイズが第2のサイドリンク許可のサイズ以上かどうかが決定され、第1サイドリンク許可のサイズが第2のサイドリンク許可のサイズ以上である場合、第1サイドリンク許可は、第1HARQプロセスでデータを再送するために選択されると判断されてよい。
【0613】
2.サイドリンク許可でデータを送信するかどうか。例えば、パッケージ化された送信対象データが第1サイドリンク許可に存在しない場合、第1端末装置は、第1HARQプロセスにおいてデータを再送するために第1サイドリンク許可が選択されるべきであると判断できる。
【0614】
3.第1サイドリンク許可で送信されるデータの優先度と、第1HARQプロセスにおけるデータの優先度。例えば、第1サイドリンク許可で元来送信されるデータの優先度と、第1HARQプロセスのデータの優先度が決定され、第1HARQプロセスのデータの送信優先度が高い場合、第1端末装置は、第1サイドリンク許可が、第1HARQプロセスのデータを再送するために選択されるべきであると判断できる。
【0615】
任意で、優先度は、サービス品質(quality of service, QoS)情報、パケット優先度毎proSe(proSe per packet priority, PPPP)値、MAC PDU内の論理チャネルの優先度、MAC PDU内の最高優先度論理チャネルの優先度などを含む。例えば、比較は、2つのデータ部分が位置する論理チャネルの優先度に基づいて実行されてもよく、又は、比較は、2つのデータ部分の論理チャネルの優先度に基づいて実行されてもよい。論理チャネルのより高い優先度は、データのより高い優先度として理解され得る。
【0616】
4.第1サイドリンク許可と第2サイドリンク許可との間の時間間隔。
【0617】
例えば、第1サイドリンク許可と第2サイドリンク許可との間の時間間隔に基づいて、第1サイドリンク許可を使用して第1HARQプロセスのデータを再送するかどうかが決定され、時間間隔が第1閾値未満である場合、第1端末装置は、第1HARQプロセスのデータを再送するために第1サイドリンク許可が選択されるべきであると判断できる。
【0618】
第1閾値は、第1端末装置のためにネットワーク装置によって予め設定され、通信プロトコルで指定され、特定のルールに従ってネットワーク装置によって決定されてもよく、ネットワーク装置は、第1閾値を第1端末装置に通知するか、又は納品時に第1端末装置に対して定義されていてもよい。これは、本願において具体的に限定されない。
【0619】
5.第1サイドリンク許可の時間ドメイン位置の前、間、又は後。
【0620】
例えば、第1サイドリンク許可の開始時間ドメイン位置が他の許可の開始時間ドメイン位置より前である場合、すなわち、第1サイドリンク許可の送信時間が他のサイドリンク許可の送信時間よりも早い場合、第1端末装置は、第1HARQプロセスのデータを再送するために第1サイドリンク許可が選択されるべきであると判断できる。
【0621】
6.第1サイドリンク許可に関連するHARQプロセスID。
【0622】
例えば、第1サイドリンク許可に関連付けられたHARQプロセスIDが第1HARQプロセスIDと同じである場合、第1端末装置は、第1HARQプロセスにおいてデータを再送するために第1サイドリンク許可が選択されるべきであると判断してもよい。
【0623】
任意で、第1サイドリンク許可に関連付けられるHARQプロセスIDは、以下の方法のいずれか1つ以上で取得することができる。
(a)プリセットアルゴリズム又はネットワーク装置が示す計算方法に従って、第1サイドリンク許可について第1端末装置によって決定されるHARQプロセスID。
(b)第1サイドリンク許可に関連付けられ、第1端末装置に対してネットワーク装置によって示されるHARQプロセスID。又は、
(c)第1サイドリンク許可について第1端末装置によって決定されるHARQプロセスID。
【0624】
7.第1HARQプロセスでデータを最初に送信するために使用されるリソースのリソースタイプ。
【0625】
具体的には、第1端末装置は、第1HARQプロセスにおいて、データを最初に送信する又は前もって送信するために使用されるリソースと同じリソースタイプのリソースを優先的に選択することができる。例えば、第1端末装置は第2サイドリンク許可で初期送信を行い、第2サイドリンク許可は第1HARQプロセスIDに関連付けられ、第2サイドリンク許可は設定済み許可リソースである。第2プリセット条件が満たされると、第1端末装置は、第1HARQプロセスにおいてデータを再送するために選択されるべき設定済み許可リソースを判断することができる。
【0626】
8.第1HARQプロセスのデータのQoS要求に基づく。
【0627】
例えば、第1サイドリンク許可が第1HARQプロセスのデータのQoS要件を満たすことができる場合、第1端末装置は、第1サイドリンク許可が第1HARQプロセスのデータを再送するために選択されると見なすことができる。
【0628】
なお、第1サイドリンク許可が決定されるとき、前述の複数の検討要素を総合的に勘案することができる。例えば、第1端末装置は、第1HARQプロセスのデータを再送するために使用されるリソースとして、第2サイドリンク許可との間隔が最も短く、元来送信されるデータがなく、第1HARQプロセスのデータを収容することができる第1サイドリンク許可を使用してもよい。別の例として、第1端末装置は、第1HARQプロセスのデータを再送するために使用されるリソースとして、第2サイドリンク許可との間隔が最も短く、元来送信されるデータの優先度が第1HARQプロセスのデータの優先度より低く、第1HARQプロセスのデータを収容することができる第1サイドリンク許可を使用することができる。
【0629】
任意で、送信対象のデータが第1サイドリンク許可上に元来存在し、第2サイドリンク許可上で送信されたデータの再送が、第1サイドリンク許可上で元来新規送信されるべきデータのリソースをプリエンプションする場合、第1端末装置は、第1サイドリンク許可上で元来新規送信されるべきデータの再送リソースを要求することができるか、又は、新規送信の対象となるデータとして新規送信されるデータを使用し続けることができることに留意されたい。この場合、第1端末装置がネットワーク装置からリソースを要求すると、報告されたバッファステータスレポート(buffer status report, BSR)は、送信対象の新規送信されるデータのサイズを含む。
【0630】
任意で、優先順位の高いサービスと優先順位の低いサービスの両方を確実に送信できるようにするために、CGリソース又はCGリソースセットに対して、CGリソース又はCGリソースセットの再送比率閾値又は時間閾値を設定することができる。ある時間期間内で、比率閾値又は時間閾値を超えた場合、CGリソース又はCGリソースセットは、再送にもはや使用することができない。そのため、優先度の高いサービスの再送は、優先度の低いサービスの新たな送信を必ずしもプリエンプションしない。
【0631】
例えば、比率閾値又は時間閾値は、第1端末装置のためにネットワーク装置によって予め設定され、通信プロトコルで指定され、特定のルールに従ってネットワーク装置によって決定されてもよく、ネットワーク装置は、比率閾値又は時間閾値を第1端末装置に通知するか、又は納品時に第1端末装置に対して定義されていてもよい。これは、本願において具体的に限定されない。
【0632】
任意に、この実施形態では、タイプ1リソースが複数のリソースタイプを含む場合、第1端末装置は、まず、1つのリソースタイプを選択し、次いで、サイドリンク許可を選択することについての前述の考慮要素を参照して、第1サイドリンク許可を選択することができる。特定のリソースタイプを選択するために、以下の要因の1つ以上を考慮してもよい:。
【0633】
1.1.サイドリンクのモード1リソースの優先度が、サイドリンクのモード2リソースの優先度よりも高いか又は低いか。
【0634】
例えば、タイプ1リソースがサイドリンクのモード1リソースとサイドリンクのモード2リソースを含む場合、第1端末装置は、サイドリンクのモード1リソースを優先的に選択し、次に、サイドリンクのモード1リソースから第1サイドリンク許可を選択することができる。第1サイドリンク許可は、第1サイドリンク許可の選択に関する前述の検討要素を参考にして選択することができる。
【0635】
2.サイドリンクの動的許可リソースの優先度が、サイドリンクの設定済み許可リソースの優先度よりも高いか又は低いか。
【0636】
例えば、タイプ1リソースがサイドリンクの動的リソースとサイドリンクの設定済み許可リソースを含む場合、第1端末装置は、サイドリンクの動的許可リソースを優先的に選択し、次に、サイドリンクの動的許可リソースから第1サイドリンク許可を選択することができる。第1サイドリンク許可は、第1サイドリンク許可の選択に関する前述の検討要素を参考にして選択することができる。
【0637】
3.サイドリンクのタイプ1設定済み許可リソースの優先度が、サイドリンクのタイプ2設定済み許可リソースの優先度よりも高いか又は低いか。
【0638】
4.第2サイドリンク許可のリソースタイプ。
【0639】
例えば、第2サイドリンク許可は、第1HARQプロセスのデータを以前に送信するために使用されたリソースであり、第1サイドリンク許可が選択された場合、第2サイドリンク許可と同じリソースタイプのリソースを優先的に選択することができる。例えば、第2サイドリンク許可のリソースタイプがDGリソースである場合、現在のオプションのリソースにDG又はモード1リソースが含まれているならば、DG又はモード1リソースが、第1サイドリンク許可のリソースタイプとして選択される。
【0640】
5.第1HARQプロセスのデータのQoS要件に基づく。
【0641】
例えば、選択されるリソースタイプは、第1HARQプロセスのデータのQoS要件に基づき決定される。
【0642】
例えば、第1HARQプロセスのデータのQoS要件が第2閾値よりも低いか又はより高い場合、サイドリンクのモード1リソース、サイドリンクのモード2リソース、サイドリンクの動的許可リソース、サイドリンクの設定済み許可リソース、サイドリンクのタイプ1設定済み許可リソース、及びサイドリンクのタイプ2設定済み許可リソースのいずれか1つ以上が、第1HARQプロセスのデータを再送するために選択される。
【0643】
第2閾値は、第1端末装置のためにネットワーク装置によって予め設定され、通信プロトコルで指定され、特定のルールに従ってネットワーク装置によって決定されてもよく、ネットワーク装置は、第2閾値を第1端末装置に通知するか、又は納品時に第1端末装置に対して定義されていてもよい。これは、本願において具体的に限定されない。
【0644】
任意で、第1端末装置は、第1サイドリンク許可を使用して、第1HARQプロセスのデータを再送又は新規送信する。第1サイドリンク許可に関連付けられた第3HARQプロセスIDは、第1HARQプロセスIDと同じか、又は異なる場合がある。
【0645】
任意で、第1サイドリンク許可に関連付けられる第3HARQプロセスIDは、以下の方法のいずれか1つ以上で取得することができる。
(a)プリセットアルゴリズム又はネットワーク装置が示す計算方法に従って、第1サイドリンク許可について第1端末装置によって決定されるHARQプロセスID。
(b)第1サイドリンク許可に関連付けられ、第1端末装置に対してネットワーク装置によって示されるHARQプロセスID。又は、
(c)第1サイドリンク許可について第1端末装置によって決定されるHARQプロセスID。
【0646】
任意で、第1端末装置が第1サイドリンク許可を使用して第1HARQプロセスのデータを再送する実装において、第1サイドリンク許可に関連する第3HARQプロセスIDが第1HARQプロセスIDと異なるならば、方法は、以下の動作をさらに含むことができる。303.第1端末装置は、第1HARQプロセスIDを第2端末装置へ送信する。
【0647】
第1HARQプロセスIDが第3HARQプロセスIDと異なる場合、第1端末装置は、第1HARQプロセスIDを第2端末装置に送信し、第1サイドリンク許可を使用して再送されたデータが第1HARQプロセスの再送データであることを第2端末装置に通知し、その結果、第2端末装置が再送データを正常に受信できるようにする。
【0648】
任意で、第1端末装置は、サイドリンク制御情報(sidelink control information, SCI)を使用して第1HARQプロセスIDを第2端末装置に送信する。
【0649】
任意で、第1HARQプロセスに対応するNDIは、SCI内で運ばれ、第2端末装置に送られてもよい。第1HARQプロセス及び/又は第1サイドリンク許可に関連する第1HARQプロセスIDは、以下のように理解することができる。第1サイドリンク許可に対応するSCIは、第1HARQプロセスIDを運ぶ。
【0650】
任意で、第1端末装置が第1サイドリンク許可を使用して第1HARQプロセスのデータを新規送信する実装において、第1サイドリンク許可に関連する第3HARQプロセスIDが第1HARQプロセスIDと異なるならば、方法は、以下の動作をさらに含むことができる。304.第1端末装置は、第1HARQプロセスIDによって識別されるHARQプロセスを解放するか、又は第1HARQプロセスIDにより識別されるHARQプロセスに対応するHARQバッファをフラッシュする。
【0651】
動作304は、第1HARQプロセスIDによって識別されるHARQプロセスが常に占有されないように実行される。
【0652】
第1HARQプロセス及び/又は第1HARQプロセスIDに対応する新規データ指示子(new data indicator, NDI)が切り替わっていない場合は、再送を示す。
【0653】
第1HARQプロセス及び/又は第1HARQプロセスIDに対応するNDIが切り替わっている場合は、新規送信を示す。
【0654】
任意で、第1HARQプロセスは、第1HARQプロセスID、第1の送信元アドレス、第1の宛先アドレス、又は通信タイプのいずれか1つ以上に関連付けられてもよい。
【0655】
前述の動作301、動作302、及びステップ304は、実施形態を構成し得ることに留意されたい。前述の動作301~303は、実施形態を構成することができる。前述の動作301~304は、実施形態を構成することができる。
【0656】
本願の本実施形態では、第1端末装置は、ネットワーク装置から第2指示情報を受信し、第2指示情報は、第2プリセット条件が満たされたときに、タイプ1リソースを使用してサイドリンクのデータを再送又は新規送信するように指示し、タイプ1リソースは、ネットワーク装置によってスケジューリングされた第1端末装置用のリソース及び/又は第1端末装置によって選択、競合、又は検知されたリソースであること、及び、第1端末装置が、第2プリセット条件が満たされたときに、第1サイドリンク許可を使用して第1HARQプロセスのデータを再送し又は新規送信し、第1タイプリソースは第1サイドリンク許可を含み、第2プリセット条件は以下のうちのいずれか1つ以上を含む。第1端末装置が、第1プリセット期間内に、第1HARQプロセスで再送に使用されるリソースを取得しないこと、第1端末装置が、第1タイマが終了したとき、第1HARQプロセスで再送に使用されるリソースを取得しないこと、第1HARQプロセスの第1HARQプロセスIDに関連するリソースの前、上、又は後に、第1端末装置が第1HARQプロセスで再送に使用されるリソースを取得しないこと、第1HARQプロセス、第1HARQプロセスID、第2サイドリンク許可、第1HARQプロセスで送信されたデータ、及び第2サイドリンク許可で送信されたデータのいずれか1つ以上について、第1端末装置がNACKをネットワーク装置に送信する回数が第1プリセット閾値に達しないこと、第1HARQプロセスで送信が失敗すること、又は第2サイドリンク許可での送信が失敗すること。従って、第1端末装置は、第1HARQプロセスのデータを再送又は新規送信する。
【0657】
本願の実施形態は通信処理方法を提供する。図4は、本願の実施形態による通信処理方法の概略図である。方法は、以下のステップを含む。
【0658】
601.ネットワーク装置が第1端末装置により送信された第2確認情報を受信する、又はネットワーク装置が第1端末装置により送信されたフィードバックを受信しない場合、ネットワーク装置は、第1端末装置のための第1HARQプロセスの再送リソースを、第7プリセット期間内又は第5タイマが終了する前にスケジューリングする。
【0659】
任意で、第1端末装置の第1HARQプロセスについて、ネットワーク装置が第1端末装置により送信された第2確認情報を受信する、又はネットワーク装置が第1端末装置により送信されたフィードバックを受信しない場合、ネットワーク装置は、第1端末装置のための第1HARQプロセスの再送リソースを、第7プリセット期間内又は第5タイマが終了する前にスケジューリングする。
【0660】
可能な実装では、ネットワーク装置は、第1HARQプロセスの再送リソースを、第6条件が満たされた後に開始又は再開される第7プリセット期間内に、第1端末装置に対してスケジューリングする。第6条件は、以下のいずれか1つ以上を含む。
【0661】
(1)ネットワーク装置は、第1端末装置により送信された第2確認情報を受信する。
【0662】
任意で、ネットワーク装置が第1端末装置により送信された第2確認情報を受信することは、ネットワーク装置が第1端末装置により送信された第2確認情報を受信する時点として理解できる。
【0663】
任意で、第2確認情報は、第1端末装置がサイドリンク上の送信の実行に失敗したことを示すために使用され、第1端末装置が第2サイドリンク許可で送信の実行に失敗したことを示すために使用され、第1端末装置が第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスにおいて送信の実行に失敗したことを示すために使用され、サイドリンクのデータを再送するために使用されるリソースをネットワーク装置から要求するために使用され、第2サイドリンク許可で送信に失敗したデータを再送するために使用されるリソースをネットワーク装置から要求するために使用され、又は第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスにおいて送信に失敗したデータを再送するために使用されるリソースをネットワーク装置から要求するために使用される。第2サイドリンク許可は、第1HARQプロセスIDに関連付けられる。第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第1HARQプロセスと呼ばれてよい。
【0664】
任意で、第2確認情報はNACKであってよい。
【0665】
任意で、第1HARQプロセスIDは、プリセットアルゴリズム又はネットワーク装置によって示される計算方法に従って第2サイドリンク許可の第1端末装置によって決定されるHARQプロセスIDであるか、又は第2サイドリンク許可に関連付けられ、第1端末装置のネットワーク装置によって示されるHARQプロセスIDである。
【0666】
(2)第2PUCCHリソースの時間ドメイン位置の前、間、又は後。
【0667】
任意で、特定の説明については、ステップ301の第2条件に関連する内容を参照する。詳細はここで再び記載されない。
【0668】
(3)第2サイドリンク許可の時間ドメイン位置の前、中、又は後。第2サイドリンク許可は、第1HARQプロセスに関連付けられている。
【0669】
任意で、特定の説明については、ステップ301の第2条件に関連する内容を参照する。詳細はここで再び記載されない。
【0670】
(4)ネットワーク装置は、第1端末装置により送信された確認情報を受信しない。
【0671】
任意で、ネットワーク装置は、第2PUCCHリソースで第1端末装置により送信された確認情報を受信しない。
【0672】
任意で、ネットワーク装置は、第2PUCCHリソース上で、第1HARQプロセス及び/又は第2サイドリンク許可のデータについて、第1端末装置によって送信される確認情報を受信しない。
【0673】
任意で、確認情報はACK又はNACKであってよい。
【0674】
任意で、第1端末装置は第2サイドリンク許可で第2端末装置にデータを送信するか、又は第1端末装置は第1HARQプロセスに対応するデータを第2サイドリンク許可で第2端末装置に送信する。
【0675】
第2サイドリンク許可は、第1HARQプロセスIDに関連付けられ、第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第1HARQプロセスと呼ばれてよい。
【0676】
任意で、第2サイドリンク許可は、第2PUCCHリソースに関連付けられる。
【0677】
任意で、第2PUCCHリソースは、第1HARQプロセス及び/又は第1HARQプロセスIDに関連付けられる。
【0678】
例えば、シナリオでは、ネットワーク装置は、第1端末装置のために第2サイドリンク許可を設定し、第2サイドリンク許可に対応する第2PUCCHリソースを設定する。ここで、第2サイドリンク許可は、第1HARQプロセスIDに関連付けられる。ネットワーク装置が、第2PUCCHリソース上で第1端末装置からのフィードバックを受信しない場合、ネットワーク装置は、第1端末装置が第2サイドリンク許可で送信の実行に失敗した、及び/又は第1HARQプロセスで送信の実行に失敗したと判断する。ここで、第2PUCCHリソースは、第2サイドリンク許可、第1HARQプロセスID、及び第1HARQプロセスのいずれか1つ以上に関連付けられる。
【0679】
(5)第1PSFCHリソースの時間ドメイン位置の前、中、又は後、第1PSFCH機会(occasion)、又は第1PSFCH期間。
【0680】
第1PSFCHリソース、第1PSFCH機会(occasion)、又は第1PSFCH期間は、第2サイドリンク許可、第1HARQプロセスID、及び第1HARQプロセスのいずれか1つ以上に関連付けられる。
【0681】
例えば、シナリオでは、ネットワーク装置は、第1端末装置のために第2サイドリンク許可を設定し、第2サイドリンク許可に対応する第2PUCCHリソース及び第1PSFCHリソースを設定する。
【0682】
任意で、第1端末装置は第2サイドリンク許可で第2端末装置にデータを送信するか、又は第1端末装置は第1HARQプロセスに対応するデータを第2サイドリンク許可で第2端末装置に送信する。
【0683】
第2サイドリンク許可は、第1HARQプロセスIDに関連付けられ、第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第1HARQプロセスと呼ばれてよい。
【0684】
任意で、第2端末装置は第1PSFCHで第1端末装置にフィードバックを送信するか、又は第2端末装置は第1HARQプロセスに対応するフィードバックを、第1PSFCHリソースで第1端末装置に送信する。
【0685】
任意に、第6条件は、第2条件と同じであってもよく、又は異なることもある。
【0686】
任意で、第7プリセット期間の長さは、予め設定されてもよく、第1端末装置のためにネットワーク装置によって設定されてもよく、又は通信プロトコルにおいて指定されてもよい。これは、ここでは具体的に限定されない。
【0687】
任意で、第7プリセット期間の長さは、第1プリセット期間の長さと同じであっても、異なることもできる。
【0688】
以下の条件の1つ以上が満たされると、第7プリセット期間の時間カウントは停止及び/又はリセットされる。
【0689】
(1)ネットワーク装置は、第1端末装置に対して、再送に使用されるリソースをスケジューリングする。
【0690】
任意で、ネットワーク装置は、第1端末装置に対して、第1HARQプロセス(のデータ)の再送に使用されるリソースをスケジューリングする。
【0691】
任意で、第1HARQプロセス(のデータ)の再送に使用されるリソースは、第1HARQプロセスIDに関連するリソース又は再送リソースとして理解されてもよい。
【0692】
第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第1HARQプロセスと呼ばれてよい。
【0693】
(2)第7プリセット期間に対応する送信が成功又は完了するか、又は第1HARQプロセスに対応する送信が成功又は完了する。
【0694】
任意で、第7プリセット期間に対応する送信が成功又は完了するか、又は第1HARQプロセスに対応する送信が成功又は完了することは、以下の場合の1つ以上を含む。
【0695】
(2-1)ネットワーク装置は、第2サイドリンク許可についての確認情報(例えばNACK)及び/又は第1HARQプロセスのための確認情報(例えばNACK)を受信しない。
【0696】
任意で、ネットワーク装置は、第2PUCCHリソースで、第2サイドリンク許可についてのNACK及び/又は第1HARQプロセスについてのNACKを受信しない。
【0697】
第2PUCCHリソースは、第2サイドリンク許可及び/又は第1HARQプロセスに関連付けられる。
【0698】
例えば、シナリオでは、ネットワーク装置は、第1端末装置に対して第1HARQプロセスでデータを再送するために第2サイドリンク許可を設定し、第2サイドリンク許可に対応する第2PUCCHリソースを設定し、第1端末装置は、第1端末装置は、第1端末装置が第2サイドリンク許可で送信の実行に成功したときにネットワーク装置にフィードバックを与えないか、又は第1端末装置は、第1端末装置が第2サイドリンク許可で送信の実行に失敗したときにネットワーク装置にNACKをフィードバックする。
【0699】
任意で、第2サイドリンク許可は、第1HARQプロセスIDに関連付けられる。第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第1HARQプロセスと呼ばれてよい。
【0700】
任意で、第2サイドリンク許可は第7プリセット期間に対応する。
【0701】
任意で、第1HARQプロセスは第7プリセット期間に対応する。
【0702】
(2-2)ネットワーク装置は、第2サイドリンク許可についてのACK(例えば、肯定応答、acknowledgeの記号、ACK)及び/又は第1HARQプロセスについてのACK(例えば、肯定応答、acknowledgeの記号、ACK)を受信する。ここで、ACKは、サイドリンク上の送信が成功したことをネットワーク装置に示すために使用される。
【0703】
(2-3)第7プリセット期間に対応する送信が、最大送信時間に達し、最大送信時間はタイマ又は時間カウンタの期間であってよい。
【0704】
(2-4)ネットワーク装置は、第1端末装置に対して、新規送信のためのリソースをスケジューリングし、リソースに関連付けられたHARQプロセスIDは、第1HARQプロセスIDと同じである。
【0705】
第1HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第1HARQプロセスと呼ばれてよい。
【0706】
任意で、新規送信リソースに関連する第1HARQプロセスIDは、以下のいずれか1つ以上の方法で取得できる。
(a)プリセットアルゴリズム又はネットワーク装置が示す計算方法に従って、新規送信リソースについて第1端末によって決定されるHARQプロセスID。
(b)新規送信リソースに関連付けられ、第1端末に対してネットワーク装置によって示されるHARQプロセスID。又は、
(c)新規送信リソースについて第1端末装置によって決定される第1HARQプロセスID。
【0707】
別の可能な実装では、ネットワーク装置は、第6条件が満たされると、第5タイマを開始又は再開し、ネットワーク装置は、第5タイマが終了する前に第1端末装置に対して、第1HARQプロセスで再送に使用されるリソースをスケジューリングする。第6条件については、上述の説明を参照する。詳細はここで再び記載されない。第5タイマの停止及び/又はリセットの条件に関する内容は、第7プリセット期間の停止及び/又はリセットの条件に関する内容と同じである。前述の説明を参照する。詳細はここで再び記載されない。
【0708】
任意で、第5タイマの期間は、予め設定されてもよく、ネットワーク装置によって設定されてもよく、又は通信プロトコルにおいて指定されてもよい。これは、本願において具体的に限定されない。
【0709】
任意で、第5タイマの長さは、第1タイマの長さと同じであっても、異なることもできる。
【0710】
この可能な実装では、時間カウンタ又はタイマがネットワーク装置側で設定される。ネットワーク装置は、2確認情報を受信したときに、時間カウント又はタイミングを開始する。ネットワーク装置は、第7プリセット期間内又は第5タイマが終了する前に、第1HARQプロセス(のデータ)の再送に使用されるリソースを、第1端末装置に対してスケジューリングする。第7プリセット期間を超えた場合、又は第5タイマが終了した場合、ネットワーク装置は、第1端末装置に対して、第1HARQプロセス(のデータ)の再送に使用されるリソースをスケジューリングせず、以下の場合:第7プリセット期間を超えた場合、又は第5タイマが終了した場合に、ネットワーク装置が第1端末装置に対して、第1HARQプロセス(のデータ)の再送に使用されるリソースをスケジューリングするが、この場合、第1端末装置が、第1HARQプロセスのデータを、1サイドリンク許可を使用して再送することを決定していることを回避し、それによりリソースの無駄を回避する。
【0711】
図
4に示す実施形態では、
図3に示す実施形態における第1HARQプロセスのデータの新規送信又は再送のシナリオのみが、本願のこの実施形態で提供されるネットワーク装置側の技術的ソリューションを説明するための例として使用されることに留意されたい。
【0712】
現在、ネットワーク装置は、サイドリンクのHARQフィードバックを有効又は無効にするために送信端末装置を設定し、又はサイドリンクのHARQフィードバックを有効又は無効にするために送信端端末装置を予め設定してよい。設定の粒度は、SLRBレベルである。ネットワーク装置は、端末装置のためのサイドリンクのモード1リソースをスケジューリングし、ネットワーク装置は、サイドリンクのスケジューリング済みモード1リソースに対応するPUCCHリソースを、端末装置のために設定することもできる。PUCCHリソースは、サイドリンクのモード1リソース上の端末装置の送信状態をネットワーク装置にフィードバックするために端末装置によって使用される。例えば、端末装置がSL上で送信の実行に失敗した場合、送信端末は、PUCCHリソースでNACKをネットワーク装置に報告する。NACKは、端末装置がSL上で送信の実行に失敗したことをネットワーク装置に通知するために使用され、ネットワーク装置から再送リソースを要求するために使用されてよい。
【0713】
ネットワーク装置及び端末装置が、サイドリンクのHARQフィードバックの有効状態の矛盾した理解を有する場合、例えば、ネットワーク装置がサイドリンクのHARQフィードバックは有効であると判断した場合、端末装置は、サイドリンクのHARQフィードバックが無効であると判断し、送信端端末装置は、受信端端末装置からのSL HARQフィードバックを受信しない。しかしながら、ネットワーク装置は、送信端末がSL上の送信状態をネットワーク装置にフィードバックすることを期待してもよい。ネットワーク装置がフィードバックを受信しない場合、前述の問題分析の2つのケースが発生する可能性がある。この場合、ネットワーク装置は、端末装置のために再送リソースをスケジューリングする可能性があり、リソースの無駄を生じる。
【0714】
図5は、本願の実施形態による通信処理方法の実施形態の概略図である。方法は、以下のステップを含む。
【0715】
801.第1端末装置は、サイドリンクのHARQフィードバックが有効ではない又は無効(disable)である場合、第8確認情報を生成する。
【0716】
任意で、サイドリンクのHARQフィードバックが有効ではない、又は無効であることは、以下のように理解することができる。第8リソース、第12HARQプロセス、第12HARQプロセスID、第8PUCCHリソース、及び第1SLRBのいずれか1つ以上について、サイドリンクのHARQフィードバックが有効ではない又は無効である。或いは、第8リソース、第12HARQプロセス、第12HARQプロセスID、第8PUCCHリソース、及び第1SLRBのいずれか1つ以上について、第1端末装置のサイドリンクのHARQフィードバックが有効ではない又は無効である。
【0717】
任意で、第8リソース、第12HARQプロセス、第12HARQプロセスID、第8PUCCHリソース、及び第1SLRBのいずれか1つ以上について、サイドリンクのHARQフィードバックは有効ではない又は無効である。この場合、第1端末装置は、第8確認情報を生成する。
【0718】
任意で、サイドリンクのHARQフィードバックが有効ではない、又は無効であることは、以下のように理解することができる。第1端末装置がサイドリンクのHARQフィードバックを有効にしない又は無効にする。或いは、第1端末装置が、ネットワーク装置、第2端末装置、又は他の端末装置によって送信された第2情報を受信する。第2情報は、第1端末装置がサイドリンクのHARQフィードバックを有効にすること、又は第1端末装置がサイドリンクのHARQフィードバックを有効にしない又は無効にすることを示すために使用される。ここで、第2情報は、第1端末装置がサイドリンクのHARQフィードバックを有効にしない又は無効にすることを示すために使用されることが理解されよう。
【0719】
任意で、第1端末装置がサイドリンクのHARQフィードバックを有効にしない又は無効にすることは、次のように理解される。第1端末装置は、サイドリンクのHARQフィードバックが有効ではない又は無効であると決定する。第1端末装置は、チャネル品質、チャネル条件、測定結果、及びCBRのいずれか1つ以上に基づいて、サイドリンクのHARQフィードバックが有効でないか、又は無効であると決定することができる。
【0720】
任意で、第1端末装置がサイドリンクのHARQフィードバックを有効にしない又は無効にすることは、代替として次のように理解される。第1端末装置は、ネットワーク装置、第2端末装置、又は他の端末装置によって送信された第2情報を受信する。第2情報は、第1端末装置がサイドリンクのHARQフィードバックを有効にすること、又は第1端末装置がサイドリンクのHARQフィードバックを有効にしない又は無効にすることを示すために使用される。ここで、第2情報は、第1端末装置がサイドリンクのHARQフィードバックを有効にすることを示すために使用され、次に、第1端末装置は、サイドリンクのHARQフィードバックが有効にされないか、又は無効にされると決定することが理解されよう。第1端末装置は、チャネル品質、チャネル条件、測定結果、及びCBRのいずれか1つ以上に基づいて、サイドリンクのHARQフィードバックが有効でないか、又は無効であると決定することができる。
【0721】
第1端末装置は第2端末装置にデータを送信し、第2端末装置は第1端末装置から送信されたデータを受信する。
【0722】
任意で、サイドリンクのHARQフィードバックは、第8リソース、第12HARQプロセス、第12HARQプロセスID、第8PUCCHリソース、及び第1SLRBのいずれか1つ以上について有効ではない、又は無効であることが、以下のいずれか1つ以上として理解され得る。
【0723】
(1)第8リソース、第12HARQプロセス、第12HARQプロセスID、及び第8PUCCHリソースのいずれか1つ以上について、第1端末装置は、サイドリンクのHARQフィードバックを有効にしない又は無効にする。
【0724】
(2)第1端末装置は、ネットワーク装置、第2端末装置、又は他の端末装置から送信された第2情報を受信し、第2情報は、第8リソース、第12HARQプロセス、第12HARQプロセスID、第8PUCCHリソース、及び第1SLRBのいずれか1つ以上について、第1端末装置がサイドリンクのHARQフィードバックを有効にしない又は無効にすることを示すために使用される。
【0725】
任意で、第1端末装置がサイドリンクのHARQフィードバックを有効にしない又は無効にする場合、第1端末装置は第8確認情報を生成する。
【0726】
任意で、第8リソース、第12HARQプロセス、第12HARQプロセスID、第8PUCCHリソース、及び第1SLRBのいずれか1つ以上について、第1端末装置は、サイドリンクのHARQフィードバックを有効にしない又は無効にする。この場合、第1端末装置は、第8リソース、第12HARQプロセス、第12HARQプロセスID、及び第8PUCCHリソースのいずれか1つ以上に対応する第8確認情報を生成する。
【0727】
第8リソースは、第12HARQプロセスIDに関連付けられる。
【0728】
第12HARQプロセスIDに対応するHARQプロセスは、第12HARQプロセスと呼ばれてよい。
【0729】
第8リソースは、第8PUCCHリソースに関連付けられる。
【0730】
第1SLRBは、第8リソース、第12HARQプロセス、第12HARQプロセスID、及び第8PUCCHリソースのいずれか1つ以上に関連付けられる。
【0731】
任意で、第12HARQプロセスIDは、プリセットアルゴリズム又はネットワーク装置によって示される計算方法に従って第8リソースについて第1端末装置によって決定されるHARQプロセスIDであるか、又は第8リソースに関連付けられ、第1端末装置に対しネットワーク装置によって示されるHARQプロセスIDである。
【0732】
任意で、第1確認情報はACKであってよい。
【0733】
第8リソースは、第1端末装置のためにネットワーク装置によりスケジューリングされたリソースである。
【0734】
任意的に、第8リソースは、以下のうちのいずれか1つ以上を含む。
(1)サイドリンクのリソース、
(2)サイドリンクのモード1リソース、
(3)サイドリンクの設定済み許可リソース、
(4)サイドリンクのタイプ1設定済み許可リソース、
(5)サイドリンクのタイプ2設定済み許可リソース、
(6)サイドリンクの動的許可リソース、
(7)サイドリンクの設定済み許可リソースセット。設定済み許可リソースセットは、1つ以上の設定済み許可リソースインデックスに対応する設定済み許可リソースを含む。
【0735】
具体的には、第1端末装置が第8リソースを使用してサイドリンク上で送信を行い、サイドリンクのHARQフィードバックが有効ではない又は無効である場合には、第1端末装置が第8確認情報を生成するか、又は第1端末装置は第8リソースに対応する第8確認情報を生成する。
【0736】
例えば、第8リソースに対応する第8確認情報が第8リソースに対応するACKである場合、ACKを受信すると、ネットワーク装置は、第1端末装置が第8リソースを使用してサイドリンク上の送信の実行に成功し、第1端末装置が第8リソース上で送信を実行せず、第1端末装置がネットワーク装置に対して再送リソースを要求せず、第12HARQプロセスにおいて第1端末装置がサイドリンクで送信の実行に成功し、又は第1端末装置が、第8リソース、第12HARQプロセスID、及び第12HARQプロセスのいずれか1つ以上に対して、ネットワーク装置から再送リソースを要求しない。この場合、再送リソースは、第1端末装置に割り当てられない。任意で、第1端末装置がネットワーク装置から再送リソースを要求しないことは、以下のように理解することができる。第1端末装置は、第8リソースに対して、ネットワーク装置から再送リソースを要求しない。
【0737】
任意で、第1端末装置が、サイドリンクのHARQフィードバックが有効ではない又は無効である場合、第8確認情報を生成することは、以下を含む。
【0738】
サイドリンクのHARQフィードバックが有効ではないか又は無効であり、第10プリセット条件が満たされる場合、第1端末装置は、8確認情報を生成する。第10プリセット条件は、以下のいずれか1つ以上を含む。
【0739】
1.第1端末装置は、第8リソースを取得する。
【0740】
2.第1端末装置は、サイドリンクで第8リソースを使用して送信を行うか、又は第1端末装置は、サイドリンクで第8リソース上で送信を行う。
【0741】
3.第1端末装置は、第8PUCCHリソースを有し、第8PUCCHリソースは、第8リソースに関連付けられる。
【0742】
任意で、第1端末装置が第8PUCCHリソースを有することは、以下のように理解することができる。第1端末装置は、ネットワーク装置によって設定された第8PUCCHリソースを受信するか、又は第1端末装置に対して第8PUCCHリソースが設定されている。
【0743】
任意で、第1端末装置が第8PUCCHリソースを有し、第8PUCCHリソースが第8リソースに関連付けられていることは、第1端末装置が第8リソースに関連付けられている第8PUCCHリソースを有することとして理解され得る。
【0744】
任意で、第1端末装置が第8リソースに関連付けられた第8PUCCHリソースを有することは、以下のように理解することができる。ネットワーク装置は、第8リソース上の、第1端末装置によってフィードバックされる送信状態を受信することを期待する。
【0745】
任意で、第1端末装置は第8リソースに関連付けられた第8PUCCHリソースを有するが、サイドリンクのHARQフィードバックは有効ではないか、又は無効である(disable)。これは、ネットワーク装置と第1端末装置が、サイドリンクのHARQフィードバックの有効状態又は無効状態の矛盾した理解を有することとして理解できる(つまり、サイドリンクのHARQフィードバックが有効である、又はサイドリンクのHARQフィードバックが有効ではいない、又は無効である(disable))。例えば、第1端末装置は第8リソースに関連付けられた第8PUCCHリソースを有するが、サイドリンクのHARQフィードバックは有効ではないか、又は無効である(disable)。これは、以下のように理解されてよい。ネットワーク装置は、サイドリンクのHARQフィードバックが有効であると判断するが、第1端末装置は、サイドリンクのHARQフィードバックが有効でないか又は無効である(disable)と判断する。
【0746】
第8リソースはPSSCHリソースである。各PSSCHリソースは、1つのPUCCHリソースに対応するか、又は複数のPSSCHリソースが1つのPUCCHリソースに対応する。以下は、第2つの場合を説明する。
【0747】
a. 各PSSCHリソースは、1つのPUCCHリソースに対応する。言い換えれば、PSSCHリソースとPUCCHリソースとの間に1対1の対応がある。つまり、ネットワーク装置は、各PSSCHリソースに1つのPUCCHリソースを設定する。第1端末装置がPSSCHリソースを使用してサイドリンク上で送信を行わない場合、第1端末装置はPSSCHリソース又はPUCCHリソースに対応する第8確認情報を生成する。各PSSCHリソースは、対応するPUCCHリソースが設定される各PSSCHリソースとして理解できる。
【0748】
b. 複数のPSSCHリソースは、1つのPUCCHリソースに対応する。言い換えると、ネットワーク装置は、複数のPSSCHリソースに同じPUCCHリソースを設定する。第1端末装置が複数のPSSCHリソースを使用してサイドリンク上で送信を行わない場合、第1端末装置は複数のPSSCHリソース又はPUCCHリソースに対応する第8確認情報を生成する。複数のPSSCHリソースは、対応するPUCCHリソースが設定される複数のPSSCHリソースとして理解できる。
【0749】
4.第8リソースは、第9リソースによってプリエンプションされず、第9リソースは、第1端末装置に対してネットワーク装置によってスケジューリングされたリソースである。任意的に、第9リソースは、以下のうちのいずれか1つ以上を含む。
(1)サイドリンクのリソース、
(2)サイドリンクのモード1リソース、
(3)サイドリンクの設定済み許可リソース、
(4)サイドリンクのタイプ1設定済み許可リソース、
(5)サイドリンクのタイプ2設定済み許可リソース、
(6)サイドリンクの動的許可リソース、
(7)サイドリンクの設定済み許可リソースセット。サイドリンクの設定済み許可リソースセットは、1つ以上の設定済み許可リソースインデックスに対応する設定済み許可リソースを含む、
(8)アップリンクのリソース、
(9)アップリンクの設定済み許可リソース、
(10)アップリンクのタイプ1設定済み許可リソース、
(11)アップリンクのタイプ2設定済み許可リソース、
(12)アップリンクの設定済み許可リソースセット。アップリンクの設定済み許可リソースセットは、1つ以上の設定済み許可リソースインデックスに対応する設定済み許可リソースを含む、
(13)アップリンクの動的許可リソース、
(14)ダウンリンクのリソース、
(15)ダウンリンクの半永続割り当てリソース、
(16)ダウンリンクの動的割り当てリソース、又は、
(17)ダウンリンクの半永続割り当てリソースセット。半永続割り当てリソースセットには、1つ以上の半永続割り当てリソースインデックスに対応する半永続割り当てリソースが含まれる。
【0750】
第8リソースが第9リソースによってプリエンプションされないことには、以下の2つの可能な場合がある。
【0751】
a. 第8リソースは、時間ドメインで第9リソースと重複(overlap)しない。
【0752】
本明細書における重複は、部分的重複又は完全な重複であってもよい。
【0753】
例えば、第8リソースが時間ドメインで第9リソースと重複する場合、第9リソースは、第8リソースをオーバーライド又はプリエンプション(overlap)し、第1端末装置は、第8リソース上でSL送信を実行しない。第8リソースも第9リソースも、第1端末装置のためにネットワーク装置によってスケジューリングされたリソースであるため、ネットワーク装置は、第1端末装置の第9リソースが、第8リソースをオーバーライド又はプリエンプションすると判断することができる。この場合、ネットワーク装置は、第1端末装置が第8リソースでSL送信を行わないことを知り、第1端末装置は、第8リソース上の送信状態をネットワーク装置にフィードバックする必要がない。すなわち、第8リソースが第9リソースと重複する場合、第1端末装置は、第8リソース上の送信状態をネットワーク装置にフィードバックする必要はない。反対に、第8リソースが時間ドメインで第9リソースと重複しない場合、ネットワーク装置は、第1端末装置が第8リソースでSL送信を行うかどうかが分からない。この場合、第1端末装置は、第8リソースの送信状態をネットワーク装置にフィードバックする必要がある。
【0754】
任意で、第8リソースはCGリソースであり、第9リソースはDGリソースである。
【0755】
任意で、第1端末装置は、PDCCH上で、第9リソースを設定するための情報を受信し、PDCCH中のDCIは、無線ネットワーク一時識別子(radio network temporary identity, RNTI、例えば、C-RNTI、CS-RNTI、SPS C-RNTI、SLCS-RNTI、SL-RNTI、SL半永続スケジューリングV-RNTI、又はSL半永続スケジューリングV-RNTI)を使用することによってスクランブルされる。
【0756】
任意で、第8リソースが時間ドメイン内の第9リソースと重複せず、サイドリンクのHARQフィードバックが有効でないか、又は無効(disable)である場合、第1端末装置は、第8リソースに対応する第8確認情報を生成する。
【0757】
b. 第8リソースに関連付けられたHARQプロセスIDは、第9リソースに関連付けられたHARQプロセスIDとは異なるか、又は第9リソースに関連付けられたHARQプロセスIDは、第8リソースに関連付けられたHARQプロセスIDではない。
【0758】
例えば、第1端末装置が第9リソースを設定するための情報を受信し、第8リソースに関連付けられた第12HARQプロセスIDが第9リソースに関連付けられた第13HARQプロセスIDと同じ場合、第9リソースが第8リソースをプリエンプションすると考えることができる。第1端末装置は、第8リソース上でSL通信を行わない。第8リソースも第9リソースも、第1端末装置のためにネットワーク装置によってスケジューリングされたリソースであるため、ネットワーク装置は、第1端末装置の第9リソースが、第8リソースをオーバーライド又はプリエンプション(overlap)すると判断することができる。この場合、ネットワーク装置は、第1端末装置が第8リソースでSL送信を行わないことを知り、第1端末装置は、第8リソース上の送信状態をネットワーク装置にフィードバックする必要がない。すなわち、第8リソース及び第9リソースが同じHARQプロセスIDに関連付けられ、第9リソースが第8リソースをプリエンプションする場合、第1端末装置は、第8リソースの送信状態をネットワーク装置にフィードバックする必要はない。
【0759】
任意で、第8リソースはCGリソースであり、第9リソースはDGリソースである。
【0760】
任意で、第1端末装置は、PDCCH上で、第9リソースを設定するための情報を受信し、PDCCH中のDCIは、無線ネットワーク一時識別子(radio network temporary identity, RNTI、例えば、C-RNTI、CS-RNTI、SPS C-RNTI、SLCS-RNTI、SL-RNTI、SL半永続スケジューリングV-RNTI、又はSL半永続スケジューリングV-RNTI)を使用することによってスクランブルされる。
【0761】
任意で、第1端末装置が第9リソースを受信するとき、第8リソースはまだ使用されていない。
【0762】
任意で、第1端末装置が第9リソースを受信するとき、第8リソースに関連するHARQプロセスは、依然として占有される。
【0763】
任意で、第1端末装置が第9リソースを受信する前に、第1端末装置は第8リソースを取得しており、第8リソースは第12HARQプロセスIDに関連付けられる。
【0764】
任意で、第1端末装置は第9リソースを受信し、第9リソースに関連付けられたHARQプロセスIDは第8リソースに関連付けられたHARQプロセスIDである。第1端末装置が第9リソースを受信し、特定されたHARQプロセスが第8リソースのために設定されることが理解されよう。あるいは、第8リソースは、同じHARQプロセスID、第12HARQプロセスID、又は第13HARQプロセスIDに関連する前のサイドリンク許可/リソースであることが理解され得る。
【0765】
任意で、反対に、第8リソースが第9リソースによりプリエンプションされない場合、ネットワーク装置は、第1端末装置が第8リソースでSL送信を行うかどうかが分からない。この場合、第1端末装置は、第8リソースの送信状態をネットワーク装置にフィードバックする必要がある。
【0766】
例えば、第8リソースと第9リソースが異なるHARQプロセスIDに関連付けられている場合、又は第9リソースに関連付けられているHARQプロセスIDが第8リソースに関連付けられているHARQプロセスIDではなく、サイドリンクのHARQフィードバックが有効にされていない、又は無効にされている(disable)場合、第1端末装置は第8リソースに対応する第8確認情報を生成する。
【0767】
例えば、第1端末装置は第8リソースを取得し、第1端末装置は第8リソースに対応するPUCCHリソースを取得する。第8リソース上の送信については、サイドリンクのHARQフィードバックが有効ではないか、又は無効である(すなわち、第1端末装置が第8リソース上でサイドリンク送信を行い、第1端末装置が受信端端末装置からのフィードバックを期待しないか、又は第1端末装置が受信端端末装置からフィードバックを取得しない)。この場合、第1端末装置は、第8リソースに対応する第8確認情報を生成する。
【0768】
802.第1端末装置は、第8確認情報をネットワーク装置へ送信する。
【0769】
任意で、第1端末装置は、PUCCHリソース又はPUSCHリソースを使用して、ネットワーク装置に第8確認情報を送信する。
【0770】
任意で、第1端末装置は、第8リソースに対応するPUCCHリソース(例えば、第8PUCCHリソース)を使用して、ネットワーク装置に第8確認情報を送信する。
【0771】
任意で、ステップ801の前に、方法は、以下をさらに含む。第1端末装置は、ネットワーク装置により送信された第8指示情報を受信する。
【0772】
第8指示情報は、サイドリンクのHARQフィードバックが有効ではない又は無効(disable)である場合、及び/又は第10プリセット条件が満たされている場合に、第8確認情報を生成するように第1端末装置に指示するために、又はサイドリンクのHARQフィードバックが有効ではない又は無効(disable)である場合、及び/又は第10プリセット条件が満たされている場合に、第8確認情報をネットワーク装置に送信するように第1端末装置に指示するために使用される。
【0773】
任意で、第1端末装置が第8確認情報を生成することは、以下のように理解することができる。第1端末装置が、第8リソース、第12HARQプロセス、第12HARQプロセスID、第8PUCCHリソース、及び第1SLRBのうちの1つ以上に対応する第8確認情報を生成する。
【0774】
任意で、第1端末装置がネットワーク装置へ第8確認情報を送信することは、以下のように理解することができる。第1端末装置が、第8リソース、第12HARQプロセス、第12HARQプロセスID、第8PUCCHリソース、及び第1SLRBのうちの1つ以上に対応する第8確認情報をネットワーク装置へ送信する。
【0775】
任意で、この実施形態では、第8リソースは第16サイドリンク許可として理解され、第10リソースは第17サイドリンク許可として理解され得る。任意で、第8指示情報の設定の粒度の説明については、
図3に示す実施形態における第2指示情報の設定の粒度の説明を参照のこと。
図3に示す実施形態における第2指示情報の意味と異なる特定の意味については、第8指示情報の意味を参照のこと。
【0776】
本願の実施形態では、サイドリンクのHARQフィードバックが有効ではないか、又は無効である場合、第1端末装置は、第8確認情報を生成する。次に、第1端末装置は、第8確認情報をネットワーク装置へ送信する。ネットワーク装置は、第8確認情報を受信する。第1端末装置は、第8リソースを使用してサイドリンク上の送信の実行に成功し、第1端末装置は、第8リソース上で送信を実行せず、第1端末装置は、ネットワーク装置に対して再送リソースを要求せず、第1端末装置は、第12HARQプロセスにおいてサイドリンク上で送信の実行に成功し、又は、第1端末装置は、ネットワーク装置から、第8リソース、第12HARQプロセスID、及び第12HARQプロセスのいずれか1つ以上について再送リソースを要求しないと決定されてよい。この場合、ネットワーク装置は、第1端末装置に再送リソースを割り当てず、リソースの無駄を回避する。
【0777】
同様の技術概念に基づき、本願の実施形態は、通信装置を提供する。通信装置は、前述の実施形態及びその任意の可能な設計のうちのいずれか1つで提供される通信方法における第1端末装置であってもよい。第1端末装置は、前述の実施形態のいずれか1つで提供される通信方法において、第1端末装置によって実行される方法ステップ又は動作又は挙動を実行するように構成された少なくとも1つの対応するユニットを含んでもよい。少なくとも1つのユニットは、第1端末装置により実行される方法ステップ、動作、又は挙動と1対1対応で配置されてよい。
【0778】
図
6は、本願の実施形態による通信装置の実施形態を示す。通信装置は、
図2に示される実施形態における第1端末装置により実行されるステップを実行するよう構成されてよい。詳細については、前述の方法の実施形態における説明を参照する。
【0779】
通信装置は、処理モジュール901及びトランシーバモジュール902を含む。
【0780】
処理モジュール901は、通信装置が第1リソースを使用してサイドリンク上で送信を実行しない場合に、第1確認情報を生成するように構成され、サイドリンクは通信装置と第2端末装置との間の無線直接通信リンクである。
【0781】
トランシーバモジュール902は、第1確認情報をネットワーク装置に送信するように構成される。
【0782】
別の可能な実装では、トランシーバモジュール902は、具体的に、第1確認情報を、第1リソースに対応する第1PUCCHリソースを使用してネットワーク装置に送信するよう構成される。
【0783】
別の可能な実装では、通信装置が第1リソースを使用してサイドリンク上で送信を行わないことは、以下のうちのいずれか1つ以上を含む。第5HARQプロセスにおける送信が成功又は終了し、通信装置がネットワーク装置によって第5HARQプロセスに割り当てられた再送リソースを取得し、再送リソースが第1リソースであること、及び、第5HARQプロセスに対応するHARQバッファが空であり、第1リソースが第5HARQプロセスに関連付けられること、又は、第5HARQプロセスにおいてデータが取得されず、第1リソースが第5HARQプロセスに関連付けられること。
【0784】
別の可能な実装では、処理モジュール901は、通信装置が第1リソースを使用してサイドリンク上で送信を行わず、第1プリセット条件が満たされた場合、第1確認情報を生成する。ここで、第1プリセット条件は、以下のいずれか1つ以上を含む。
第1リソースに対応する第1PUCCHリソースが存在し、第1リソースが第2リソースによってプリエンプションされず、第2リソースは、通信装置のためにネットワーク装置によってスケジューリングされたリソースであること、又は、第1リソースに対応する第1PUCCHリソースが、第5HARQプロセスに関連する第9確認情報をネットワーク装置にフィードバックするために使用されないこと。
【0785】
別の可能な実装では、第1リソースは、以下のいずれか1つ以上を含む。
サイドリンクのリソース、
サイドリンクの設定済み許可リソース、
サイドリンクの動的許可リソース、
サイドリンクのモード1リソース、
サイドリンクのタイプ1設定済み許可リソース、又は、
サイドリンクのタイプ2設定済み許可リソース。
【0786】
別の可能な実装では、第1確認情報は、通信装置のMAC層の指示に従い、通信装置の PHY層によって生成され、第1確認情報は、通信装置のMAC層によって生成され、通信装置のMAC層によって通信装置のPHY層に送信されるか、又は、第1確認情報は、通信装置のPHY層によって生成される。
【0787】
別の可能な実装において、トランシーバモジュール902は、さらに、ネットワーク装置から第7指示情報を受信するよう構成され、第7指示情報は、通信装置が第1リソースを使用することによってサイドリンク上で送信を実行しないとき、及び/又は第1プリセット条件が満たされるとき、第1確認情報を生成又は送信するように通信装置に指示するために使用される。
【0788】
別の可能な実装では、第1確認情報はACKである。
【0789】
任意で、図
6に示される通信装置は、代替として、
図3に示される実施形態における第1端末装置により実行されるステップを実行するよう構成されてよい。詳細については、前述の方法の実施形態における説明を参照する。
【0790】
トランシーバモジュール902は、ネットワーク装置によって送られた第2指示情報を受信するように構成され、第2指示情報は、第2プリセット条件が満たされたときに、タイプ1リソースを使用することによって、サイドリンクのデータを再送するように通信装置に指示するために使用され、タイプ1リソースは、通信装置に対してネットワーク装置によってスケジューリングされたリソース、及び/又は、通信装置によって選択され、競合され、又は検知されたリソースを含む。
【0791】
処理モジュール901は、第2プリセット条件が満たされたとき、第1サイドリンク許可を使用することによって、第1HARQプロセスのデータを再送するように構成される。第1サイドリンク許可はタイプ1リソースに属する。第2プリセット条件は、以下のいずれか1つ以上を含む:通信装置が、第1プリセット期間内に、第1HARQプロセスで再送に使用されるリソースを取得しないこと、通信装置が、第1タイマが終了したとき、第1HARQプロセスで再送に使用されるリソースを取得しないこと、第1HARQプロセスIDに関連するリソースの時間ドメイン位置の前、中、又は後に、通信装置が第1HARQプロセスで再送に使用されるリソースを取得しないこと、第1HARQプロセス、第1HARQプロセスID、第2サイドリンク許可、第1HARQプロセスで送信されたデータ、及び第2サイドリンク許可で送信されたデータのいずれか1つ以上について、通信装置がNACKをネットワーク装置に送信する回数が第1プリセット閾値に達せず、第1端末装置が第2サイドリンク許可で送信の実行に失敗したこと、第1HARQプロセスで送信が失敗すること、第2サイドリンク許可での送信が失敗すること、のいずれか1つ以上を含み、第1HARQプロセスIDは第1HARQプロセスに関連付けられ、第2サイドリンク許可は第1HARQプロセスID又は第1HARQプロセスに関連付けられる。
【0792】
可能な実装では、処理モジュール901は、第1サイドリンク許可に関連する第3HARQプロセスIDが、第1HARQプロセスIDとは異なることを確認するようにさらに構成される。
【0793】
トランシーバモジュール902は、HARQプロセスIDを第2端末装置に送信するように更に構成される。
【0794】
別の可能な実装では、処理モジュール901は、第1サイドリンク許可に関連する第3HARQプロセスIDが、第1HARQプロセスIDとは異なると決定するよう更に構成される。
【0795】
トランシーバモジュール902は、第1HARQプロセスを解放する、及び/又は第1HARQプロセスに対応するHARQバッファをフラッシュするようにさらに構成される。
【0796】
別の可能な実装では、第1サイドリンク許可は、以下のいずれか1つ以上を含む。
サイドリンクのリソース、
サイドリンクのモード1リソース、
サイドリンクのモード2リソース、
サイドリンクの設定済み許可リソース、
サイドリンクのタイプ1設定済み許可リソース、
サイドリンクのタイプ2設定済み許可リソース、
サイドリンクの設定済み許可リソースセット。設定済み許可リソースセットは、1つ以上の設定済み許可リソースインデックスに対応する設定済み許可リソースを含む、又は、
サイドリンクの動的許可リソース。
【0797】
別の可能な実装では、通信装置は、第1プリセット期間内に、第1HARQプロセスで再送に使用されるリソースを取得しないことは、以下を含む。
【0798】
通信装置は、第2条件が満たされた後に開始され又は再開された第1プリセット期間内に、第1HARQプロセスの再送のために使用されるリソースを取得しない。
【0799】
別の可能な実装では、通信装置は、第1タイマが終了したとき、第1HARQプロセスで再送に使用されるリソースを取得しないことは、以下を含む。
【0800】
第1タイマは、第2条件が満たされると開始又は再開され、第1HARQプロセスで再送に使用されるリソースは、第1タイマが終了したときには取得されない。
【0801】
別の可能な実装では、第2条件は、以下のいずれか1つ以上を含む。
【0802】
通信装置が、第2確認情報をネットワーク装置に送信し、第2確認情報は、第1端末装置が第2サイドリンク許可で送信の実行に失敗したことを示すために使用される、
第2PUCCHリソースの時間ドメイン位置の前、中、又は後であって、第2PUCCHリソースは第2サイドリンク許可との対応を有する、
通信装置が、第2サイドリンク許可でデータを送信する、
前記第2サイドリンク許可の時間ドメイン位置の前、中、又は後に、
通信装置が、第2端末装置から第1HARQプロセスのためのNACKを受信する、
第1端末装置が、第1HARQプロセスのためのフィードバックを受信しない、又は、
第1PSFCHリソースの時間ドメイン位置の前、中、又は後で、第2サイドリンク許可が、前記第1PSFCHリソースに関連する。
【0803】
第2サイドリンク許可は、第2確認情報、第1HARQプロセスID、第1HARQプロセス、第2PUCCHリソース、及び第1PSFCHリソースのいずれか1つ以上に関連付けられる。
【0804】
別の可能な実装では、第1サイドリンク許可は第2サイドリンク許可の後である。
【0805】
本願の実施形態は、別の通信システムをさらに提供する。図
7は、本願の実施形態による通信装置の別の構造の概略図である。通信装置は、
図2に、
図3、及び図
5に示される実施形態におけるネットワーク装置により実行されるステップを実行するよう構成されてよい。詳細については、前述の方法の実施形態における説明を参照する。
【0806】
通信装置は、トランシーバモジュール1001を含む。
【0807】
トランシーバモジュール1001は、第7指示情報、第2指示情報、又は第4指示情報を第1端末装置に送信するように構成される。
【0808】
第7指示情報は、第1端末装置が第1リソースを使用してサイドリンク上で送信を行わない場合、及び/又は第1プリセット条件が満たされた場合に、第1端末装置に対して第1確認情報を生成又は送信するように指示するために使用される。
【0809】
第2指示情報は、第2プリセット条件が満たされたとき、タイプ1リソースを使用してサイドリンク上でデータを再送又は新規送信するように第1端末装置に指示するために使用される。
【0810】
第4指示情報は、第4プリセット条件が満たされた場合に、第4確認情報を生成又は送信するように第1端末装置に指示するために使用され、サイドリンクは、第1端末装置と第2端末装置との間の無線直接通信リンクである。
【0811】
本願は、さらに、通信装置1100を更に提供する。図
8を参照すると、本願の実施形態による通信装置の実施形態を示す。通信装置は、第1端末装置、又は第1端末装置内のチップ又はチップシステムであってよい。通信装置は、
図2に、
図3、及び図
5に示される実施形態における第1端末装置により実行されるステップを実行するよう構成されてよい。詳細については、前述の方法の実施形態における説明を参照する。
【0812】
通信装置は、プロセッサ1101、メモリ1102、入力/出力インタフェース1103、及びバス1104を含む。
【0813】
可能な実装では、プロセッサ1101、メモリ1102、及び入力/出力装置1103は、バス1104に別々に接続され、メモリは、コンピュータ命令を記憶する。
【0814】
図6の前述の実施形態における処理モジュール901は、具体的にこの実施形態におけるプロセッサ1101であってよい。従って、プロセッサ1101の特定の実装は再び説明されない。図6の前述の実施形態におけるトランシーバモジュール902は、具体的にこの実施形態における入力/出力装置1103であってよい。従って、入力/出力装置1103の特定の実装は再び説明されない。
【0815】
図
9を参照する。本願の実施形態は、通信処理システムをさらに提供する。通信処理システムは、通信装置を含む。具体的には、通信装置は、第1端末装置を含んでもよい。任意で、通信装置は、ネットワーク装置を更に含む。第1端末装置は、
図2、
図3、及び図
5に示す実施形態において第1端末装置によって実行されるステップの全部又は一部を実行するように構成することができ、ネットワーク装置は、
図2、
図3、
図4、及び図
5に示す実施形態においてネットワーク装置によって実行されるステップの全部又は一部を実行するように構成することができる。
【0816】
本願の一実施形態は、チップシステムを提供する。チップシステムは、プロセッサと入力/出力ポートとを含む。プロセッサは、
図2、
図3、図
4、及び図
5に示される実施形態における処理機能を実行するように構成される。入力/出力ポートは、
図2、
図3、図
4、及び図
5に示される実施形態における送信及び受信機能を実行するように構成される。
【0817】
可能な設計では、チップシステムは、メモリを更に含む。メモリは、
図2、
図3、図
4、及び図
5に示される実施形態における機能を実行するために使用されるプログラム命令及びデータを格納ように構成される。
【0818】
チップシステムは、チップを含んでよく、又はチップ及び別の個別コンポーネントを含んでよい。
【0819】
本願の実施形態で提供される方法に基づいて、本願は、さらに、コンピュータプログラムプロダクトを更に提供する。コンピュータプログラムプロダクトは、コンピュータプログラムコードを含む。コンピュータプログラムコードがコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、
図2、
図3、図
4、及び図
5に示す実施形態における方法を実行することを可能にされる。
【0820】
本願の実施形態で提供される方法に基づいて、本願は、さらに、コンピュータ可読媒体を更に提供する。コンピュータ可読媒体はプログラムコードを格納する。プログラムコードがコンピュータ上で実行されると、コンピュータは、
図2、
図3、図
4、及び図
5に示す実施形態における方法を実行することを可能にされる。
【0821】
本願の実施形態は、プロセッサと入力/出力ポートとを含む処理機器を更に提供する。プロセッサは、前述の方法の実施形態のうちのいずれか1つによる通信処理方法における処理機能を実行するよう構成される。入力/出力ポートは、前述の方法の実施形態のうちのいずれか1つによる通信処理方法における送信/受信機能を実行するよう構成される。
【0822】
理解されるべきことに、処理機器はチップであってよい。プロセッサは、ハードウェアにより実装されてよく、又はソフトウェアにより実装されてよい。プロセッサがハードウェアにより実装されるとき、プロセッサは論理回路、集積回路、等であってよい。プロセッサがソフトウェアによって実装される場合、プロセッサは汎用プロセッサであってもよい。汎用プロセッサは、メモリに格納されたソフトウェアコードを読み出すことによって実装される。メモリは、プロセッサに統合されてよく、又はプロセッサの外部に位置し独立に存在してよい。
【0823】
理解されるべきことに、明細書全体において言及される「一実施形態」又は「実施形態」は、実施形態に関連する特定の特徴、構造、又は特性が、本願の少なくとも一実施形態に含まれることを意味しない。従って、明細書全体を通じて現れる「一実施形態では」又は「実施形態では」は同じ実施形態を参照しない。更に、これらの特定の特徴、構造、又は特性は、任意の適正な方法で1つ以上の実施形態の中で結合されてよい。理解されるべきことに、前述の処理のシーケンス番号は、本願の種々の実施形態における実行順序を意味しない。プロセスの実行シーケンスは、プロセスの機能及び内部論理に従って決定されるべきであり、本願の実施形態の実施プロセスに対する制限と解釈されるべきではない。
【0824】
更に、本明細書中の用語「システム」及び「ネットワーク」は、本明細書中では互換的に使用され得る。本願の実施形態では、「Aに対応するB」は、BがAに関連付けられること、及びBがAに基づき決定されてよいことを示すことが理解されるべきである。しかしながら、Bに基づきAを決定することは、BがAのみに基づき決定されることを意味しないことが更に理解されるべきである。つまり、BはA及び/又は他の情報に基づき決定されてもよい。
【0825】
当業者は、本明細書に開示された実施形態を参照して説明された例の中のユニット及びステップが、電子的ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又はそれらの組み合わせにより実装できることを理解し得る。ハードウェアとソフトウェアとの間の互換牲を明確に説明するために、以上は、概して、機能に従い各例の構成及びステップを説明した。機能がハードウェア又はソフトウェアにより実行されるかは、技術的ソリューションの特定の適用及び設計制約条件に依存する。当業者は、特定の適用毎に、記載の機能を実施するために異なる方法を使用してよいが、実装が本願の範囲を超えると考えられるべきではない。
【0826】
便宜上及び簡潔な説明を目的として、前述のシステム、機器、及びユニットの詳細な作動プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照することが当業者により明確に理解され得る。詳細はここで再び記載されない。
【0827】
本願において提供された幾つかの実施形態では、理解されるべきことに、開示のシステム、機器、及び方法は他の方法で実装されてよい。例えば、記載の機器の実施形態は単なる例である。例えば、ユニットへの分割は、単なる論理的機能分割であり、実際の実装では他の分割であってよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、結合され又は別のシステムに統合されてよく、或いは、幾つかの機能は、無視され又は実行されなくてよい。更に、示された又は議論された相互結合又は直接結合又は通信接続は、幾つかのインタフェースを通じて実装されてよい。機器又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電子的、機械的、又は他の形式で実装されてよい。
【0828】
別個の部分として記載されたユニットは、物理的に分離していてよく又はそうでなくてよい。ユニットとして示された部分は、物理的ユニットであってよく又はそうでなくてよく、1つの場所に置かれてよく、又は複数のネットワークユニットに分配されてよい。ユニットのうちの一部又は全部は、本願の実施形態のソリューションの目的を達成するために、実際の要件に従い選択されてよい。
【0829】
更に、本願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてよく、又は、ユニットの各々は物理的に単独で存在してよく、又は、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。統合されたユニットは、ハードウェアの形式で実装されてよく、又はソフトウェア機能ユニットの形式で実装されてよい。
【0830】
前述の実装の説明により、当業者は、本願がハードウェア、ファームウェア、又はそれらの組み合わせにより実装されてよいことを明確に理解できる。本願がソフトウェアにより実装される場合、前述の機能は、コンピュータ可読媒体に格納されるか、又はコンピュータ可読媒体に1つ以上の命令若しくはコードとして送信されてよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を含んでよく、コンピュータプログラムをある場所から別の場所へと転送できる任意の媒体を更に含む。記憶媒体は、コンピュータによりアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってよい。限定ではなく例として挙げると、コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROM、又は他の光ディスク記憶装置又はディスク記憶媒体、又は他の磁気記憶装置、又は命令又はデータ構造の形態で期待されるプログラムコードを運び又は記憶することができ、コンピュータによってアクセスすることができる他の媒体を含んでもよい。更に、任意の接続は、コンピュータ可読媒体として適切に定義されてよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバ/ケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、又は赤外線、無線及びマイクロ波のような無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバ/ケーブル、ツイストペア、DSL、又は赤外線、無線及びマイクロ波のような無線技術は、それらが属する媒体の意味に含まれる。例えば、本願に使用されるディスク(Disk)及びディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザディスク、光ディスク、デジタルバーサタイルディスク(DVD)、フロッピーディスク、ブルーレイディスクを含み、ディスクは、一般に、磁気手段によってデータをコピーし、ディスクは、レーザ手段によって光学的にデータをコピーする。前述の結合も、コンピュータ可読媒体の保護範囲に含まれるべきである。
【0831】
要約すると、上述のものは、本願の技術的ソリューションの単なる例示的な実施例であるが、本願の保護範囲を制限することを意図するものではない。本願の精神及び原理から逸脱することなく行われる、任意の変更、均等物置換、又は改良は、本願の保護範囲内に包含されるべきである。