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▶ 川合 宣雄の特許一覧

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  • 特許-日付変更線ベース半球世界地図 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-09
(45)【発行日】2024-02-20
(54)【発明の名称】日付変更線ベース半球世界地図
(51)【国際特許分類】
   G09B 29/00 20060101AFI20240213BHJP
【FI】
G09B29/00 Z
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2023018748
(22)【出願日】2023-01-24
【審査請求日】2023-01-24
(73)【特許権者】
【識別番号】592040284
【氏名又は名称】川合 宣雄
(72)【発明者】
【氏名】川合 宣雄
【審査官】前地 純一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-128369(JP,A)
【文献】特開2022-102995(JP,A)
【文献】特開2015-057653(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09B 23/00-29/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
日付変更線を中心にとり、西経10度線を東半球に加え、さらに赤道から北緯30度まで西経20度線を東半球に追加することにより、大陸および島しょが所定の半球内に分断されることなく描ききれるように経度線を調整した非対称半球世界地図。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、東半球と西半球にある大陸と島しょを、不連続することなく描くことのできる世界地図の図法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、世界地図の図法は数多く発表されてきた。
【0003】
しかしながら、いずれにも陸地の面積と形状が実際とかけ離れていたり、球体を無理やりに分割して本来の地球の姿からはほど遠いものになったりの欠点がある。
【0004】
半球を横に並べた世界地図も以前から存在したが、大陸の一部が切れたりして不正確にしか表現されていない。
【0005】
3次元形状(地球)を2次元で表示させる場合には、歪みが生じ、面積、角度、距離等を同時に正しく表示できないことが一般的である、と信じられてきたゆえに、世界地図には不連続な部分や極端な拡大縮小があって当然との風潮がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
世界地図に求められる要素としては、各陸地が切り離されることなく描かれた上に面積と形状が正しいこと、本来の緯度経度上に当該の場所があること、地図のいずれにあってもひずみやゆがみが少ないこと、などがあげられるが、従来の図法ではこれらの要素を平面図で描写することができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
日付変更線を中心にして右に西半球、左に東半球が配されるように横方向に並べる。
【0008】
日付変更線の凹凸によって、ロシアの東端部やニュージーランドが東半球内に収まるようにする。
【0009】
西経10度線を東半球に加えることによって、ヨーロッパをも収め、さらに赤道から北緯30度まで西経20度線を追加することでアフリカ大陸が分割表示されることを防いでいる。
【0010】
東半球がふくらむ分だけ、西半球がやせることになるが、それでもアイスランドまでが収まっているので問題はない。
【0011】
大陸のどこも分断させることなく、一目しただけで地球上の陸地のあり場所が正しく認識される世界地図が完成する。
【発明の効果】
【0012】
この日付変更線をベースにした半球世界地図では、大陸の連続性が損なわれず、島しょの位置や面積もほぼ正確に表示することができるので、その効果はあたかも地球の表裏を同時に観察しているかのようである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】 日付変更線ベース半球世界地図図法で描かれた図面である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1]によって説明すると、縦に経度線、横に緯度線が記され、右に西半球、左に東半球が配された世界地図である。
【0015】
中央の180度線は単純な曲線ではなく、日付変更線を反映して凹凸がある。
【0016】
東半球は西経10度線が付け加えられているためにふくらみ、西半球はその分だけ細まっている。
【0017】
さらには西経10度線の北緯30度から赤道にかけては西経20度線が追加され、対応する西半球では同じ部分が欠落している。
【0018】
これらの緯度と経度上に陸地の各座標を落とし込んでいくことによって、分断されることなく大陸が描かれ、正しい位置に島しょが表示される。
【要約】      (修正有)
【課題】経度と緯度の座標上に各陸地の当該地点を正確に配し、大陸と島しょの位置関係や形状が直感的に理解されるような、ひずみの少ない世界地図を平面上に描写する。
【解決手段】180度経線に日付変更線を反映させて、ニュージーランドなども含めてそれぞれの収まりのよい半球に所属させることにした。
ヨーロッパを一体化させるために西経10度線までふくらませて東半球図とし、アフリカ大陸の東端を分断させないために、赤道から北緯30度程度まで西経20度線を追加しており、その分を西半球図から削除している。
結果として各大陸がそれぞれの半球内に分割されることなく配置され、ひずみも周縁部分の緯度で最大165パーセント程度に抑えられる世界地図が完成する。
【選択図】図1
図1