(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-13
(45)【発行日】2024-02-21
(54)【発明の名称】顧客情報管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240214BHJP
G06Q 30/02 20230101ALI20240214BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/02
(21)【出願番号】P 2019171769
(22)【出願日】2019-09-20
【審査請求日】2022-09-12
(73)【特許権者】
【識別番号】519016077
【氏名又は名称】株式会社アイムビー
(74)【代理人】
【識別番号】100085316
【氏名又は名称】福島 三雄
(74)【代理人】
【識別番号】100171572
【氏名又は名称】塩田 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100213425
【氏名又は名称】福島 正憲
(72)【発明者】
【氏名】宮田 智綱
【審査官】岡北 有平
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-243150(JP,A)
【文献】特開2017-059087(JP,A)
【文献】特開2016-148906(JP,A)
【文献】特開2014-115984(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
主に、理容院、美容院、サロン、病院、若しくは診療所において顧客の情報を管理する顧客情報管理システムであって、
現場担当者が使用する、カメラ及びタッチパネルを備える現場端末と、複数の前記顧客に関する情報を記憶する記憶装置を備える情報管理装置とが、互いに情報を送受信可能なネットワークを構成してなり、
前記現場端末は、
前記タッチパネルを用いて、前記顧客の顧客名を含む顧客情報と、前記顧客に対して行われた施術ごとの施術内容及び施術日を含むカルテ情報とを入力する情報入力手段と、
前記カメラを用いて、前記顧客の施術の効果が現れる身体部分を範囲とする身体画像を撮像により取得する画像取得手段と、
前記画像取得手段によって取得された前記身体画像を前記タッチパネルに表示する身体画像表示手段と、
前記タッチパネルを用いて、前記身体画像を加工する画像加工手段と、
前記画像加工手段によって加工された加工画像を前記タッチパネルに表示する加工画像表示手段と、
同一人の前記顧客における前記身体画像及び前記加工画像の中から複数の画像の選択を認識して、選択された複数の該身体画像若しくは該加工画像を同一画面上に隣り合わせで比較画像として表示する画像比較手段と、
前記情報入力手段によって入力された前記顧客情報及び前記カルテ情報と、前記画像取得手段によって取得された前記身体画像と、前記画像加工手段によって加工された前記加工画像と、前記画像比較手段によって表示された前記比較画像とを前記情報管理装置に送信する現場端末側送信手段と、を有してなり、
前記情報管理装置は、
前記現場端末側送信手段によって送信された前記顧客情報、前記カルテ情報、前記身体画像、前記加工画像、及び前記比較画像を受信する情報管理装置側受信手段と、
前記顧客情報を前記記憶装置に記憶する顧客情報記憶手段と、
前記カルテ情報を、該施術を受けた前記顧客の前記顧客情報と対応させて前記記憶装置に記憶するカルテ情報記憶手段と、
前記身体画像、前記加工画像、及び前記比較画像を、それぞれ前記カルテ情報と対応させて前記記憶装置に記憶する画像記憶手段と、
前記現場端末の求めに応じて前記現場端末に対して、前記情報管理装置側受信手段によって受信した前記顧客情報、前記カルテ情報、前記身体画像、前記加工画像、及び前記比較画像から選択された管理元情報を前記現場端末に送信する情報管理装置側送信手段と、を有してなり、
前記現場端末は、
前記情報管理装置側送信手段によって送信された、前記管理元情報を受信する現場端末側受信手段と、
前記顧客情報を一覧にした顧客一覧を前記タッチパネルに表示する顧客一覧表示手段と、
前記顧客一覧から選択された一の前記顧客の前記顧客情報に対応する前記カルテ情報を一覧にしたカルテ一覧を時系列順に前記タッチパネルに表示するカルテ一覧表示手段と、
前記カルテ一覧から選択されたカルテの前記カルテ情報に対応する前記身体画像、前記加工画像、及び前記比較画像を一覧として前記タッチパネルに表示するカルテ対応画像表示手段と、
前記カルテ対応画像表示手段によって表示された画像に対する、前記タッチパネルを用いて生成される加工要求若しくは比較要求を認識して、それぞれ前記画像加工手段若しくは前記画像比較手段を起動する起動手段と、を有してなり、
さらに、前記画像加工手段は、前記画像比較手段によって表示された前記比較画像に対して、前記タッチパネルを用いた加工ができるよう構成されており、
前記画像比較手段は、隣り合わせて前記比較画像として表示する他に、一の前記身体画像若しくは前記加工画像の上に、透過処理がなされた他の前記身体画像若しくは前記加工画像を重ね合わせて表示する処理を実行できる
ことを特徴とする顧客情報管理システム。
【請求項2】
前記現場端末は、
前記タッチパネルを通じて行われるカレンダーの表示を要求するカレンダー表示要求を認識するカレンダー表示要求認識手段と、
前記カレンダー表示要求を認識することにより、カレンダー情報を取得するカレンダー情報取得手段と、
前記カルテ情報に含まれる前記施術日を表す施術日情報と、該施術日情報が属する前記カルテ情報と対応する前記顧客情報であって、該顧客情報に含まれる顧客名情報とを有する予約情報を前記情報管理装置から受信する予約情報受信手段と、
前記カレンダー情報取得手段によって取得した前記カレンダー情報を前記タッチパネルにカレンダーとして表示するカレンダー表示手段と、
前記カレンダー表示手段によって表示された前記カレンダーの前記施術日に対応する表示領域に、該日を前記施術日とする前記予約情報に含まれる前記顧客名情報を一覧として表示する予約一覧表示手段と、を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の顧客情報管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、理容院や美容院、サロン、病院、診療所等において、画像情報を含む顧客情報を管理するために用いられる顧客情報管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、理美容室のスタッフ(担当者)が情報端末を操作することによって、インターネットを介してサーバにアクセスし、サーバに対して必要な情報を送るとともにサーバから目的とする情報を呼び出して表示部に表示させることで顧客の情報を管理する理美容室の顧客管理システムが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の顧客管理システムにおいては、顧客の情報を管理して業務の効率化を図ることはできるものの、顧客への施術の効果の注目点や、施術開始直後からの変化の現れを顧客に分かり易く示す機能を併せ持った顧客管理システムは無かった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そこで、上記課題を解決する手段として本発明に係る顧客情報管理システムは、主に、理容院、美容院、サロン、病院、若しくは診療所において顧客の情報を管理する顧客情報管理システムであって、現場担当者が使用する、カメラ及びタッチパネルを備える現場端末と、複数の前記顧客に関する情報を記憶する記憶装置を備える情報管理装置とが、互いに情報を送受信可能なネットワークを構成してなり、前記現場端末は、前記タッチパネルを用いて、前記顧客の顧客名を含む顧客情報と、前記顧客に対して行われた施術ごとの施術内容及び施術日を含むカルテ情報とを入力する情報入力手段と、前記カメラを用いて、前記顧客の施術の効果が現れる身体部分を範囲とする身体画像を撮像により取得する画像取得手段と、前記画像取得手段によって取得された前記身体画像を前記タッチパネルに表示する身体画像表示手段と、前記タッチパネルを用いて、前記身体画像を加工する画像加工手段と、前記画像加工手段によって加工された加工画像を前記タッチパネルに表示する加工画像表示手段と、同一人の前記顧客における前記身体画像及び前記加工画像の中から複数の画像の選択を認識して、選択された複数の該身体画像若しくは該加工画像を同一画面上に隣り合わせで比較画像として表示する画像比較手段と、前記情報入力手段によって入力された前記顧客情報及び前記カルテ情報と、前記画像取得手段によって取得された前記身体画像と、前記画像加工手段によって加工された前記加工画像と、前記画像比較手段によって表示された前記比較画像とを前記情報管理装置に送信する現場端末側送信手段と、を有してなり、前記情報管理装置は、前記現場端末側送信手段によって送信された前記顧客情報、前記カルテ情報、前記身体画像、前記加工画像、及び前記比較画像を受信する情報管理装置側受信手段と、前記顧客情報を前記記憶装置に記憶する顧客情報記憶手段と、前記カルテ情報を、該施術を受けた前記顧客の前記顧客情報と対応させて前記記憶装置に記憶するカルテ情報記憶手段と、前記身体画像、前記加工画像、及び前記比較画像を、それぞれ前記カルテ情報と対応させて前記記憶装置に記憶する画像記憶手段と、前記現場端末の求めに応じて前記現場端末に対して、前記情報管理装置側受信手段によって受信した前記顧客情報、前記カルテ情報、前記身体画像、前記加工画像、及び前記比較画像から選択された管理元情報を前記現場端末に送信する情報管理装置側送信手段と、を有してなり、前記現場端末は、前記情報管理装置側送信手段によって送信された、前記管理元情報を受信する現場端末側受信手段と、前記顧客情報を一覧にした顧客一覧を前記タッチパネルに表示する顧客一覧表示手段と、前記顧客一覧から選択された一の前記顧客の前記顧客情報に対応する前記カルテ情報を一覧にしたカルテ一覧を時系列順に前記タッチパネルに表示するカルテ一覧表示手段と、前記カルテ一覧から選択されたカルテの前記カルテ情報に対応する前記身体画像、前記加工画像、及び前記比較画像を一覧として前記タッチパネルに表示するカルテ対応画像表示手段と、前記カルテ対応画像表示手段によって表示された画像に対する、前記タッチパネルを用いて生成される加工要求若しくは比較要求を認識して、それぞれ前記画像加工手段若しくは前記画像比較手段を起動する起動手段と、を有してなり、さらに、前記画像加工手段は、前記画像比較手段によって表示された前記比較画像に対して、前記タッチパネルを用いた加工ができるよう構成されており、前記画像比較手段は、隣り合わせて前記比較画像として表示する他に、一の前記身体画像若しくは前記加工画像の上に、透過処理がなされた他の前記身体画像若しくは前記加工画像を重ね合わせて表示する処理を実行できることを特徴とする。
【0006】
また、前記現場端末は、前記タッチパネルを通じて行われるカレンダーの表示を要求するカレンダー表示要求を認識するカレンダー表示要求認識手段と、前記カレンダー表示要求を認識することにより、カレンダー情報を取得するカレンダー情報取得手段と、前記カルテ情報に含まれる前記施術日を表す施術日情報と、該施術日情報が属する前記カルテ情報と対応する前記顧客情報であって、該顧客情報に含まれる顧客名情報とを有する予約情報を前記情報管理装置から受信する予約情報受信手段と、前記カレンダー情報取得手段によって取得した前記カレンダー情報を前記タッチパネルにカレンダーとして表示するカレンダー表示手段と、前記カレンダー表示手段によって表示された前記カレンダーの前記施術日に対応する表示領域に、該日を前記施術日とする前記予約情報に含まれる前記顧客名情報を一覧として表示する予約一覧表示手段と、を有することとしても好ましい。
【0007】
本発明におけるサロンとは、ヘアサロン、ネイルサロン、まつげサロン、リラクゼーションサロン、エステサロンなどを含む顧客の見た目向上や健康増進を目的としたサロンをいう。
【0008】
本発明における顧客とは、前記理容院、前記美容院、前記サロン、前記病院、若しくは前記診療所において、当該店舗の施術を受ける者をいい、病院及び診療所にあっては、患者も含む概念である。また、現場担当者とは、前記理容院、前記美容院、前記サロン、前記病院、若しくは前記診療所において、顧客に対するサービスを行う者をいう。
【0009】
前記顧客情報は少なくとも顧客名を含む情報であり、さらに、顧客番号、性別、生年月日、電話番号、メールアドレス、担当者、プロフィール画像、住所、血液型、趣味、その他メモなどを含むこととしてもよい。
【0010】
前記カルテ情報は少なくとも施術ごとの前記施術内容及び前記施術日を含む情報であり、さらに、店舗商品の販売情報、各種契約に用いられる契約書、問診票、その他メモなどを含むこととしてもよい。また、前記施術内容は、施術日において行った施術の内容、例えば、ヘアカット、染髪、小顔マッサージ、医療行為などをその情報とし、前記施術日は、顧客に対する施術を行った年月日をその情報とし、時分をも含むこととしてもよい。
【0011】
前記カレンダー情報は、カレンダーを前記タッチパネルに表示させるために用いられる情報であって、カレンダーのレイアウトを決定するレイアウト情報と、所定の年の年月日に関する情報を有する日付情報と、を有する。
【0012】
前記予約情報は、店舗で過去又は将来に行う施術の施術日情報と、該施術を受ける顧客の顧客名情報とを有し、前記カレンダーに対して、施術の有無をプロットするために用いられる。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る顧客情報管理システムによれば、顧客情報及びカルテ情報を管理して管理業務の効率化を図るとともに、顧客画像を撮影、加工、他の画像との比較及び管理することができ、前記画像を顧客に提示して施術効果を見るべき注目部分や施術開始直後からの変化を顧客に分かり易く示すと同時に顧客一人一人に対する施術計画の全体を時間軸に沿って管理できることで、顧客満足度の向上を実現することができる。
【0014】
また、本発明に係る顧客情報管理システムを、カレンダー機能を有する構成とした場合にあっては、以下の効果を得ることができる。すなわち、施術効果を見るべき注目部分や施術開始直後からの変化を顧客に分かり易く示すと同時に、カレンダー機能によって将来の施術予定日の決定をすることができるので、顧客満足度を維持しながらのスムーズな施術計画の構築を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明に係る顧客情報管理システム1のシステム全体図である。
【
図2】現場端末100のハードウェア構成図である。
【
図4】情報管理装置200のハードウェア構成図である。
【
図5】情報管理装置200の機能ブロック図である。
【
図6】情報管理装置200の顧客情報データベース205aのテーブル構造の一例を示す図である。
【
図7】情報管理装置200のカルテ情報データベース205bのテーブル構造の一例を示す図である。
【
図8】顧客情報等と画像とを情報管理装置200に記憶するまでのシーケンス図である。
【
図9】現場端末100に各種情報を表示するまでのシーケンス図である。
【
図10】現場端末100に予約一覧を表示するまでのシーケンス図である。
【
図11】現場端末100の顧客一覧画面のインターフェース図である。
【
図12】現場端末100のカルテ一覧画面のインターフェース図である。
【
図13】現場端末100のカルテ対応画像表示画面のインターフェース図である。
【
図14】現場端末100のカルテ対応画像表示画面において、施術後身体画像141aを選択している状態を示すインターフェース図である。
【
図15】現場端末100で、施術後身体画像141を加工している状態を示すインターフェース図である。
【
図16】現場端末100のカルテ対応画像表示画面において、2つの画像140a,141bを選択している状態を示すインターフェース図である。
【
図17】現場端末100で、施術前身体画像160と施術後加工画像161とを比較している状態を示すインターフェース図である。
【
図18】現場端末100のカレンダー表示画面のインターフェース図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係る実施の形態の一例を、図を参照しながら詳しく説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。また、本実施形態では店舗を一つ示して説明するが、店舗は多数存在し、それぞれの店舗における現場端末100がネットワークNを介して情報管理装置200に接続されてなることとすることもできる。
【0017】
顧客情報管理システム1は、
図1に示したように、理容院、美容院、サロン、病院、若しくは診療所において顧客の情報を管理する顧客情報管理システム1であって、現場端末100と記憶装置205を有する情報管理装置200とを備える。また、現場端末100と情報管理装置200とは、インターネット、LAN(Local Area Network)等のネットワークNを通じて、互いに、情報を送受信可能に接続されてなる。
【0018】
現場端末100は、顧客情報の入力や画像の撮像により各種情報を取得して、通信部を通じて、情報管理装置200に送信する処理を行う。さらに、現場端末100は、情報管理装置200から各種情報を受信して、タッチパネル105に表示する処理を行う。現場端末100は、理容院、美容院若しくはサロンにおいて所有される端末、例えばタブレット端末やスマートフォンであるものとし、以下では、現場端末100と総称することとする。
【0019】
情報管理装置200は、現場端末100から顧客情報や画像を受信して、それぞれを対応するデータベース(以下では、DBと記載する場合がある。)に記憶する処理を行う。さらに、情報管理装置200は、現場端末100からの求めに応じて、所定の情報を現場端末100に送信する処理を行う。情報管理装置200は、現場端末100からの情報を管理し、所定の条件で現場端末100に対して所定の情報を提供する装置である。情報管理装置200は、例えばサーバであるものとし、情報管理装置200はエクストラネット上に設けられる場合に限られるものではなく、イントラネット、さらには店舗に設けられるものであってもよい。
【0020】
以下では、顧客情報管理システム1を構成する各装置について、詳細に説明する。その一方で、下記の各装置の構成は、あくまで特許請求の範囲に記載された発明を実施するための一例を示したものであり、本発明の範囲は特許請求の範囲に基づいて定められるべきである。
【0021】
図2は、現場端末100のハードウェア構成図である。現場端末100は、CPU(Central Processing Unit)101と、RAM(Random Access Memory)102と、通信部103と、記憶装置104と、タッチパネル105と、カメラ106と、これらを互いに接続するバス107とを有する。
【0022】
CPU101は、記憶装置104から情報を読み出し、若しくは通信部103を用いて情報を取得し、RAM102に情報を一時的に記憶しながら各種処理や制御を行う。
【0023】
RAM102は、SRAM(Static Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等によって構成することができ、CPU101が処理を行うために必要なデータを一時的に記憶することができる。
【0024】
通信部103は、アンテナや各種通信ケーブルの仕様に合致するコネクタ等によって構成することができ、情報管理装置200との間で情報の送受信を行う。
【0025】
記憶装置104は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等により構成することができる。記憶装置104は、CPU101が処理を行うために必要なプログラム、その他の情報を記憶する。
【0026】
タッチパネル105は、例えば静電容量方式、低硬膜方式、超音波表面弾性波方式、光学方式など種々の方式のタッチパネルによって構成することができ、CPU101が行う処理によって生成された画面を表示すると共に、各種情報を入力するためにも用いられる。
【0027】
カメラ106は、顧客施術前後の画像を取得するために撮像を行う。
図11から
図18において、現場端末100のカメラ106は、タッチパネル105と同一表面上に存在するが、これは実施形態の一例を示したものであり、タッチパネル105とは異なる背面にカメラ106が存在してもよく、また、カメラ106は一又は複数設けられてもよい。
【0028】
バス107は、上記のCPU101、RAM102、通信部103、記憶装置104、タッチパネル105、及びカメラ106を現場端末100の内部で接続し、現場端末100を構成する各部材同士での情報のやり取りを可能とする。
【0029】
図4は、情報管理装置200のハードウェア構成図である。情報管理装置200は、CPU201と、RAM202と、通信部203と、記憶装置204と、記憶装置205と、これらを互いに接続するバス206とを有する。
【0030】
CPU201は、記憶装置204,205から情報を読み出し、若しくは通信部203から情報を取得し、RAM202に情報を一時的に記憶しながら各種処理や制御を行う。
【0031】
RAM202は、SRAMやDRAM等によって構成することができ、CPU201が処理を行うために必要なデータを一時的に記憶することができる。
【0032】
通信部203は、アンテナや各種通信ケーブルの仕様に合致するコネクタ等によって構成することができ、現場端末100との間で情報の送受信を行う。
【0033】
記憶装置204は、例えばHDDやSSD等により構成することができる。記憶装置204は、CPU201が処理を行うために必要なプログラム、その他の情報を記憶する。
記憶装置205は、例えばHDDやSSD等を一又は複数組み合わせることにより構成することができる。記憶装置205は、顧客情報DB205a、カルテ情報DB205b、画像フォルダ205c、契約書フォルダ205d、及び問診票フォルダ205eを有する。記憶装置205には、CPU201の処理により、通信部203が受信した各種情報を情報の属性ごとに各DBやフォルダに振り分けて記憶される。
【0034】
バス206は、上記のCPU201、RAM202、通信部203、記憶装置204,205を情報管理装置200の内部で接続し、情報管理装置200を構成する各部材同士での情報のやり取りを可能とする。
【0035】
図6は、情報管理装置200の顧客情報データベース205aのテーブル構造の一例を示す図である。顧客情報DB205aは、顧客番号列、名前列、性別列、電話番号列、メール列、担当者列、プロフィール画像列を有する。顧客情報DB205aには、顧客番号列をキーとして、顧客番号と対応させて、名前、性別、電話番号、メールアドレス、担当者、プロフィール画像といった情報が記憶されている。また、カルテ情報DB205bは、顧客番号列、施術内容列、施術日列、契約書パス列、問診票パス列、画像パス1列、画像パス2列を有する。
顧客情報DB205aとカルテ情報DB205bとは顧客番号をキーとして、相互に関連させられている。また、契約書パス列、問診票パス列、画像パス1列、及び画像パス2列には、それぞれ契約書ファイルの格納場所を示す契約書パスと、問診票ファイルの格納場所を示す問診票パスと、一枚目の画像の格納場所を示す画像パス1と、二枚目の画像の格納場所を示す画像パス2と、が記憶されている。本実施形態における各種パスは、絶対パスにより記憶することとしているが、相対パスによることとしてもよい。
【0036】
次に、本実施形態の概要を説明する。
本実施形態における顧客情報管理システム1は、理容院、美容院若しくはサロンの現場担当者が現場端末100を使用して店舗の顧客情報を情報管理装置200に登録し、さらに、現場担当者が現場端末100を使用して顧客に関するカルテ情報を情報管理装置200に登録することを可能とする。さらに、現場担当者は、現場端末100を用いて情報管理装置200に記憶されている顧客情報及びカルテ情報を受信して、タッチパネル105に表示させることで、顧客情報やカルテ情報を確認・管理することができる。
【0037】
また、現場担当者は現場端末100のカメラ106を使って顧客の施術前後の写真を撮像し、撮像した画像をカルテ情報と対応させて情報管理装置200に記憶させることができる。さらに、撮像した画像をタッチパネル105を用いて加工することも、タッチパネル105上に複数の画像を割り付けて表示することで、施術前後の画像同士を比較することもできる。これにより、顧客に対して施術の効果を視覚的に提示しながら説明することができることとなり、顧客満足度の向上が可能となる。
【0038】
また、現場端末100は情報管理装置200から各種情報を受信して、タッチパネル105上にカレンダーと、日ごとに施術日の登録がある顧客の一覧を表示する。これにより、現場担当者は、何月何日に誰に対して施術を行ったのか、将来の何月何日に誰に対して施術を行うのか、を確認することができる。
【0039】
以下、顧客情報管理システム1の具体的処理内容を図面を参照しながら詳説する。
図8は、顧客情報等と画像とを情報管理装置200に記憶するまでのシーケンス図である。
【0040】
顧客情報入力ステップS101は、現場端末100を用いて、顧客に関する情報を入力するステップである。
具体的には、現場端末100のタッチパネル105に顧客情報登録画面(図示しない。)を表示し、顧客情報登録画面に表示される入力欄に各種情報を現場担当者若しくは施術を受ける顧客自ら、タッチパネル105を用いて入力する。顧客情報登録画面の入力欄としては、例えば、名前欄、性別欄、電話番号欄、メールアドレス欄、担当者欄、プロフィール画像欄、顧客番号欄、顧客の趣味欄、プロフィール画像挿入欄等が設けられる。すなわち、顧客情報入力ステップS101は、タッチパネル105を用いてこれらの各種顧客情報が現場端末100に入力されるステップである。
【0041】
顧客情報送信ステップS102は、顧客情報入力ステップS101で入力された顧客情報を、現場端末100から情報管理装置200へと送信するステップである。
すなわち、顧客情報送信ステップS102では、顧客情報入力ステップS101で現場担当者若しくは施術を受ける顧客によって入力された各種顧客情報を、顧客情報登録画面
の入力欄ごとに区別して、通信部103を通じネットワークNを介して情報管理装置200へと送信する。
【0042】
顧客情報受信ステップS201では、情報管理装置200が通信部203を用いて、顧客情報送信ステップS102で現場端末100が送信した各種顧客情報を、ネットワークNを介して受信する。
【0043】
顧客情報記憶ステップS202では、情報管理装置200が、顧客情報受信ステップS201で受信した情報を、区別された属性ごとに顧客情報DB205aに記憶する。
図6は、顧客情報記憶ステップS202で顧客情報DB205aに記憶された顧客情報のデータリストの一例を示す図である。すなわち、各種顧客情報は、属性ごとに区別されて、顧客番号、名前、性別、電話番号、メールアドレス、担当者、プロフィール画像等が記録される。
ここで、顧客番号は、複数の顧客に対して、一意に定まる番号が付与される。該付与手段は、情報管理装置200において、顧客情報を受信する度に、連続する番号を順に付与していくことが好ましい。その一方で、顧客情報入力ステップS101で、現場担当者が顧客を一意に定める顧客番号をタッチパネル105を用いて、予め入力することとしてもよい。
上記顧客情報入力ステップS101から、顧客情報記憶ステップS202までを通じて、各種顧客情報が情報管理装置200に記憶されることとなり、顧客ごとのデータが生成される。
【0044】
次に、カルテ情報入力ステップS103は、現場端末100を用いて、顧客の施術に関するカルテ情報を入力するステップである。
具体的には、現場端末100のタッチパネル105にカルテ情報登録画面(図示しない。)を表示し、カルテ情報登録画面に表示される入力欄に各種情報を現場担当者若しくは施術を受ける顧客自ら、タッチパネル105を用いて入力する。カルテ情報登録画面の入力欄としては、例えば、施術内容欄、施術日欄、契約書欄、問診票欄等が設けられる。すなわち、カルテ情報入力ステップS103は、タッチパネル105を用いてこれらの各種カルテ情報が現場端末100に入力されるステップである。
また、前記契約書欄及び前記問診票欄は、カルテ情報登録画面上にテキストボックス、リストボックス等により実現することができる。その一方で、前記契約書欄及び前記問診票欄は、契約書画像ファイル若しくは問診票画像ファイルをタッチパネル105に表示し、タッチパネルを用いて指若しくはペン型の入力装置により前記画像ファイルに直接文字の記述を可能とする方法により実現することが好ましい。この場合は、表示させる画像ファイルを適宜選択可能とすることで、店舗において本システム導入以前から使用していた契約書若しくは問診票を引き続き使用することができる。
【0045】
カルテ情報送信ステップS104は、カルテ情報入力ステップS103で入力されたカルテ情報を、現場端末100から情報管理装置200へと送信するステップである。
すなわち、カルテ情報送信ステップS104では、カルテ情報入力ステップS103で現場担当者若しくは施術を受ける顧客によって入力された各種カルテ情報を、カルテ情報登録画面の入力欄ごとに区別して、通信部103を通じネットワークNを介して情報管理装置200へと送信する。
【0046】
カルテ情報受信ステップS203では、情報管理装置200が通信部203を用いて、カルテ情報送信ステップS104で現場端末100が送信した各種カルテ情報を、ネットワークNを介して受信する。
【0047】
カルテ情報記憶ステップS204では、情報管理装置200が、カルテ情報受信ステップS203で受信した情報を、区別された属性ごとにカルテ情報DB205bと、契約書フォルダ205dと、問診票フォルダ205eとに記憶する。さらに、
図7は、カルテ情報記憶ステップS204でカルテ情報DB205bに記憶されたカルテ情報のデータリストの一例を示す図である。すなわち、各種カルテ情報は、属性ごとに区別されて、顧客番号、施術内容、施術日、契約書パス、問診票パス等が記録される。さらに、カルテ情報受信ステップS203によって受信した契約書ファイル、問診票ファイルは、それぞれ対応するパスの契約書フォルダ205d、問診票フォルダ205eに記憶される。
ここで、顧客番号は、施術を受ける顧客の顧客情報DB205aに記憶されている顧客番号と同一のものが付与される。
上記カルテ情報入力ステップS103から、カルテ情報記憶ステップS204までを通じて、各種カルテ情報が情報管理装置200に記憶されることとなり、顧客ごとのカルテデータが生成される。
【0048】
顧客撮像ステップS105は、現場担当者が現場端末100のカメラ106を用いて顧客の施術前における身体画像や、施術後における身体画像を取得するステップである。
具体的には、現場担当者が顧客の施術部位の施術前における画像の撮像と、施術後における画像の撮像とを行う。
【0049】
身体画像表示ステップS106は、顧客撮像ステップS105で撮像した画像をタッチパネル105に表示するステップである。
【0050】
身体画像送信ステップS107は、顧客撮像ステップS105で撮像した身体画像を、現場端末100から情報管理装置200へ送信するステップである。この送信は通信部103を用いて、ネットワークNを介して行われる。また、この際、身体画像ごとに、どのカルテに関する画像であるかを識別するカルテ識別情報が身体画像に付加されて、情報管理装置200へと送信される。
【0051】
身体画像受信ステップS205は、身体画像送信ステップS107によって送信された身体画像を、通信部203を用いてネットワークNを通じて受信するステップである。
【0052】
身体画像記憶ステップS206は、身体画像受信ステップS205で受信した身体画像を、画像フォルダ205cに記憶する処理を行う。
具体的には、受信した身体画像を画像フォルダ205cに記憶すると共に、記憶された身体画像のパスを取得する。さらに、取得した身体画像のパス情報を、身体画像に付加されているカルテ識別情報により判定されるカルテのカルテ情報中の画像パス欄に格納する処理を行う。また、この際、身体画像が撮像された順序に、上記処理を繰り返し、身体画像のパスを画像パス1欄、画像パス2欄、画像パス3欄と格納していくことが好ましい。
顧客撮像ステップS105から身体画像記憶ステップS206までを通じて、現場端末100で撮像された身体画像が情報管理装置200に記憶される。
【0053】
次に、画像取得要求送信ステップS108は、情報管理装置200の画像フォルダ中に格納されている画像ファイルを加工する際に用いられる。画像取得要求送信ステップS108は、情報管理装置200から、加工する特定の画像を取得するための要求(加工用画像取得要求)を送信するものである。
加工用画像取得要求は、
図14に示すように、現場端末100のタッチパネル105によって一の画像(
図14においては施術後身体画像141a)を選択し、加工ボタン144を選択することで、加工要求S129とともに生成されるものである。加工用画像取得要求には、加工を望む画像の識別情報、例えば、画像ファイルのパスが含まれている。画像取得要求送信ステップS108では、上記画像取得要求を現場端末100から情報管理装置200へと、通信部103を用いてネットワークNを介して送信される。
【0054】
画像取得要求受信ステップS207は、画像取得要求送信ステップS108によって送信された加工用画像取得要求を、情報管理装置200が通信部203を用いてネットワークNを介して受信するものである。
【0055】
画像送信ステップS208では、情報管理装置200が、画像取得要求受信ステップS207で受信した加工用画像取得要求に含まれる画像の識別情報に基づいて、画像フォルダ205c中の画像を特定し、特定された画像を通信部203を用いてネットワークNを介して現場端末へと送信する。
【0056】
画像受信ステップS109では、現場端末100が画像送信ステップS208で送信された画像を通信部103を用いてネットワークNを介して受信する。
【0057】
画像加工ステップS110では、画像受信ステップS109で受信した画像を、現場端末100で加工する処理を行う。以下では係る加工処理を順を追って説明する。
【0058】
図15に示すように、画像加工ステップS110では、まず、画像受信ステップS109で受信した画像をタッチパネル105に表示する。これに併せて、現場端末100は、記憶装置104に記憶されている画像加工処理に関するプログラムをRAM102上に読み出し、CPU101とRAM102とが協働することで、加工画面150をタッチパネル105上に生成する。生成された画像加工用インターフェースでは、各種の画像加工を行うことができる。
例えば、カラーボタン153を選択して、加工に係る文字等の色を選択し、ペンボタン154を選択することで、タッチパネル105上に文字等のイラストをフリーハンドにより付加することができる。この際、タッチパネル105にペン型の入力装置を用いてイラストを付加することが好ましい。その一方で、タッチパネル105に対して直接指で文字を入力することもできる。
さらに、消しゴムボタン155を選択し、イラスト内の消去したい部分を指でなぞることで、イラストの一部を消去することができる。
さらに、モザイクボタン156を選択し、画像の一定の範囲を選択することで、画像の一定の範囲をモザイク処理することができる。
さらに、スタンプボタン157を選択し、所定のスタンプを選択することで、画像中にイラスト等のスタンプを付加することができる。
さらに、テキストボタン158を選択し、所望のテキストを入力することで、画像の任意の位置にテキストを表示させることができる。
また、加工画像表示ステップS111は、当該加工中の画像をタッチパネル105に表示する。
また、画像の加工が終了した場合には、保存ボタン159を選択することで、顧客Hの身体画像に各種加工が施された加工部分152を有する加工画像142を生成する。
また、戻るボタン151を選択した場合には、ここまでの加工を保存することなく、画像加工処理を終了する。
【0059】
そして、加工画像送信ステップS112は、保存ボタン159の選択により生成された加工画像142を、通信部103を用いてネットワークNを介して情報管理装置200へと送信する。また、この際、加工画像142ごとに、どのカルテに関する画像であるかを識別するカルテ識別情報が加工画像142に付加されて、情報管理装置200へと送信される。
【0060】
加工画像受信ステップS209は、加工画像送信ステップS112によって送信された加工画像142を通信部203を用いてネットワークNを介して受信する。
【0061】
加工画像記憶ステップS210は、加工画像受信ステップS209で受信した加工画像142を、画像フォルダ205cに記憶する処理を行う。
具体的には、受信した加工画像142を画像フォルダ205cに記憶すると共に、記憶された加工画像142のパスを取得する。さらに、取得した加工画像142のパス情報を、加工画像142に付加されているカルテ識別情報により判定されるカルテのカルテ情報中の画像パス欄に格納する処理を行う。この際、身体画像と加工画像とが格納される順序に画像パス1欄、画像パス2欄、画像パス3欄と順に格納していくことが好ましい。
画像取得要求送信ステップS108から加工画像記憶ステップS210までを通して、現場端末100で加工された加工画像142が情報管理装置200に記憶される。
【0062】
次に、画像取得要求送信ステップS113は、情報管理装置200の画像フォルダ中に格納されている画像ファイルを現場端末100上で比較表示する際に用いられる。画像取得要求送信ステップS113は、情報管理装置200から比較画像を生成するために用いられる特定の画像を取得するための要求(比較用画像取得要求)を送信するものである。比較用画像取得要求は、
図16に示すように現場端末100のタッチパネル105によって画像を複数選択し(
図16においては施術前身体画像140aと施術後加工画像141b)、比較ボタン145を選択することで比較要求S129を生成し、これに合わせて生成されるものである。比較用画像取得要求には、比較を望む複数の画像の識別情報、例えば、画像ファイルのパスが含まれている。画像取得要求送信ステップS113では、上記画像取得要求を現場端末100から情報管理装置200へと、通信部103を用いてネットワークNを介して送信される。
【0063】
画像取得要求受信ステップS211は、画像取得要求送信ステップS113によって送信された比較用画像取得要求を、情報管理装置200が通信部203を用いてネットワークNを介して受信するものである。
【0064】
画像送信ステップS212では、情報管理装置200が、画像取得要求受信ステップS211で受信した画像取得要求に含まれる複数の画像の識別情報に基づいて、画像フォルダ205c中の画像を特定し、特定された画像を通信部203を用いてネットワークNを介して現場端末へと送信する。
【0065】
画像受信ステップS114では、現場端末100が画像送信ステップS212で送信された画像を通信部103を用いてネットワークNを介して受信する。
【0066】
画像比較ステップS115では、画像受信ステップS114で受信した画像を用いて、現場端末100で複数の画像を一画面上に表示するための比較画像143を生成する処理を行う。以下では係る比較処理を順を追って説明する。
【0067】
図17に示すように、画像比較ステップS115では、まず、画像受信ステップS114で受信した複数の画像をタッチパネル105に表示する。これに併せて、現場端末100は、記憶装置104に記憶されている画像比較処理に関するプログラムをRAM102上に読み出し、CPU101とRAM102とが協働することで、一の画像(ここでは施術前身体画像160とする。)と他の画像(ここでは施術後加工画像161とする。)とを同一画面上に表示する比較画面をタッチパネル105上に生成する。生成された画像比較用インターフェースでは、各種の画像比較を行うことができる。
例えば、左右比較ボタン162を選択した場合にあっては、
図17に示すように一の画像と他の画像とを左右に並べた状態で比較することができる。
例えば、透過比較ボタン163を選択した場合にあっては、図示しないが、一の画像の上に、透過処理がなされた他の画像を重ね合わせて比較することで、顎のラインがシャープになった等の施術の効果を容易に把握することができる。
他にも、図示しないが、上下に撮像画像を並べて表示する上下比較ボタンを設けることも可能である。さらに、画像比較中に文字等のイラストを挿入可能とするため、前述した画像加工処理を呼び出す画像加工ボタンを設けることもできる。
また、比較画像表示ステップS116は、当該比較中の画像をタッチパネル105に表示する。
また、画像の比較が終了した場合には、保存ボタン164を選択することで、顧客Hの身体画像及び加工画像142を一画面上で比較することができるように生成された比較画像143を生成する。
【0068】
そして、比較画像送信ステップS117は、保存ボタン164の選択により生成された比較画像143を、通信部103を用いてネットワークNを介して情報管理装置200へと送信する。また、この際、比較画像143ごとに、どのカルテに関する画像であるかを識別するカルテ識別情報が比較画像143に付加されて、情報管理装置200へと送信される。
【0069】
比較画像受信ステップS213は、情報管理装置200が比較画像送信ステップS117によって送信された比較画像143を通信部203を用いてネットワークNを介して受信する。
【0070】
比較画像記憶ステップS214は、比較画像受信ステップS213で受信した比較画像143を、画像フォルダ205cに記憶する処理を行う。
具体的には、受信した比較画像143を画像フォルダ205cに記憶すると共に、記憶された比較画像143のパスを取得する。さらに、取得した比較画像143のパス情報を、比較画像143に付加されているカルテ識別情報により判定されるカルテのカルテ情報中の画像パス欄に格納する処理を行う。この際、身体画像と加工画像と比較画像が格納される順序に画像パス1欄、画像パス2欄、画像パス3欄と順に格納していくことが好ましい。
画像取得要求送信ステップS113から加工画像記憶ステップS214までを通して、現場端末100で比較処理がなされた比較画像143が情報管理装置200に記憶される。
また、ここまでの顧客情報入力ステップS101から比較画像記憶ステップS214までで、顧客情報、カルテ情報、身体画像、加工画像、及び比較画像が情報管理装置200に記憶される。
【0071】
図9は、現場端末100に情報を表示するまでのシーケンス図である。
【0072】
顧客情報取得要求送信ステップS118は、本実施形態に係る顧客情報管理システム1の現場端末100を起動する際に発生し、顧客一覧表示を行うために用いられる。
具体的には、現場端末100を起動すると同時に、現場端末100によって登録された複数の顧客に関する顧客情報を取得するための顧客情報取得要求を、通信部103を用いてネットワークNを介して情報管理装置200へ送信する。
【0073】
顧客情報取得要求受信ステップS215は、顧客情報取得要求送信ステップS118によって送信された顧客情報取得要求を通信部203を用いてネットワークNを通じて受信する。
【0074】
顧客情報送信ステップS216は、情報管理装置200のCPU201が、顧客情報取得要求によって要求された顧客情報を、顧客情報DB205aから読みだして、通信部203を用いてネットワークNを介して現場端末100へ送信する。
【0075】
顧客情報受信ステップS119は、顧客情報送信ステップS216によって送信された顧客情報を現場端末100の通信部103を用いてネットワークNを介して受信する。
【0076】
顧客一覧表示ステップS120は、
図11に示すように、顧客情報受信ステップS119によって受信した顧客情報をリスト形式(顧客一覧130)で現場端末100のタッチパネル105に表示する。ここでは、新規登録ボタン129を選択することで、前述した顧客情報入力ステップS101に遷移することができ、顧客に関する情報を入力することができる。
【0077】
顧客選択認識ステップS121は、
図11に示す顧客一覧130中の任意の顧客ボタン131をタッチパネル105を用いて選択することで、当該顧客の選択を認識する。
【0078】
カルテ情報取得要求送信ステップS122は、現場端末100が顧客情報認識ステップS121で選択を認識した顧客に関するカルテ情報を取得するための要求を通信部103を用いてネットワークNを介して情報管理装置200に送信する。カルテ情報取得要求には、顧客情報選択認識ステップS121で選択された顧客を識別するための顧客識別情報が含まれる。
【0079】
カルテ情報取得要求受信ステップS217は、情報管理装置200がカルテ情報取得要求送信ステップS122によって送信されたカルテ情報取得要求を通信部203を用いてネットワークNを介して受信する。
【0080】
カルテ情報送信ステップS218は、情報管理装置200がカルテ情報取得要求に含まれる顧客識別情報に基づいて顧客選択認識ステップS121で選択された顧客を判定し、当該顧客に対応するカルテ情報をカルテ情報DB205bから読みだして、通信部203を用いてネットワークNを介して現場端末100へ送信する。
【0081】
カルテ情報受信ステップS123は、現場端末100がカルテ情報送信ステップS218によって送信されたカルテ情報を通信部203を用いてネットワークNを介して受信する。
【0082】
カルテ一覧表示ステップS124は、
図12に示すように、現場端末100がカルテ情報受信ステップS123で受信したカルテ情報を一覧(カルテ一覧133)としてタッチパネル105に表示する。
当該カルテ一覧画面では、施術日表示部134に、カルテ情報に含まれる施術日情報が表示され、施術日が新しいものから上側に順に並ぶこととなっている。また、契約書ボタン136を選択することで契約書情報が、問診票ボタン137を選択することで問診票がタッチパネル105に表示される。また、戻るボタン138を選択することで、顧客一覧表示ステップS120へ遷移する。また、カルテ作成ボタン139を押すことで、カルテ情報入力ステップS103へ遷移し、カルテ情報を入力することができる。
【0083】
カルテ選択認識ステップS125は、いずれかのカルテに関するカルテ代表画像135部分の選択を認識する。
【0084】
画像取得要求送信ステップS126は、現場端末100がカルテ選択認識ステップS125で選択を認識したカルテに対応する一又は複数の画像を取得する画像取得要求を通信部103を用いてネットワークNを介して情報管理装置200へ送信する。画像取得要求には、選択された一のカルテを識別するカルテ識別情報が含まれる。
【0085】
画像取得要求受信ステップS219は、情報管理装置200が画像取得要求送信ステップS126で送信された画像取得要求を通信部203を用いてネットワークNを介して受信する。
【0086】
画像送信ステップS220は、情報管理装置200が画像取得要求受信ステップS219で受信した画像取得要求に含まれるカルテの識別情報に基づいて、カルテDB205bから特定のカルテを選択し、該カルテのカルテ情報の画像パス1、画像パス2、画像パス3…に格納されているパスを取得し、当該パスに格納されている画像を画像フォルダ205cから取得することで、取得された当該画像を通信部203を用いて、ネットワークNを介して現場端末100に送信する。
【0087】
画像受信ステップS127は、現場端末100が画像送信ステップS220で送信された画像を通信部103を用いてネットワークNを介して受信する。
【0088】
カルテ対応画像表示ステップS128は、
図13に示すように、現場端末100が画像受信ステップS127で受信した画像を、タッチパネル105に表示する。
【0089】
加工要求or比較要求認識ステップS129は、現場端末100が一又は複数の画像を選択すると共に、加工ボタン144若しくは比較ボタン145が選択されたことを認識する。
具体的には、加工要求を認識する際は、
図14に示すように、一の画像(施術後身体画像141a)を選択すると共に、加工ボタン144を選択することが好ましい。また、比較要求を認識する際は、
図16に示すように、一の画像(施術前身体画像140a)と他の画像(施術後加工画像141b)とを選択すると共に、比較ボタン145を選択することが好ましい。
【0090】
加工手段or比較手段起動ステップS130は、現場端末100が加工要求or比較要求認識ステップS129で加工要求若しくは比較要求を認識したことをトリガーとして、該認識対象が加工要求であった場合には、画像取得要求送信ステップS108へと遷移し、該認識対象が比較要求であった場合には、画像取得要求送信ステップS113へと遷移する。
【0091】
上述した顧客情報取得要求送信ステップS118から加工手段or比較手段起動ステップS130までの処理により、代表的な顧客情報管理システム1の現場端末100を用いた現場担当者の各種操作が実現される。
以下では、
図10を用いて、現場端末100に予約一覧を表示するまでの処理を説明する。
【0092】
カレンダー表示要求認識ステップS131は、現場端末100が、
図11に示すカレンダー表示ボタン132の選択を認識する。
【0093】
カレンダー情報取得ステップS132は、現場端末100が、記憶装置104にから読み出すことによりカレンダーに係る日付情報を取得する。また、該日付情報の取得は、通信部103を用いてネットワークN上から取得することにより行ってもよい。
【0094】
予約情報取得要求送信ステップS133は、現場端末100が予約情報を取得する要求を通信部103を用いてネットワークNを介して情報管理装置200に送信する。また、予約情報には少なくともカルテ情報DB205bに記憶される施術日情報と、顧客情報DB205aに記憶される顧客名情報とが含まれる。
【0095】
予約情報取得要求受信ステップS221は、現場端末100が予約情報取得要求送信ステップS133によって送信された予約情報取得要求を通信部203を用いてネットワークNを介して受信する。
【0096】
予約情報送信ステップS222は、情報管理装置200が顧客情報DB205a及びカルテ情報DB205cから予約情報を読み出して、通信部203を用いてネットワークNを介して該予約情報を現場端末100へ送信する。
【0097】
予約情報受信ステップS134は、現場端末100が予約情報送信ステップS222で送信された予約情報を通信部103を用いてネットワークNを介して受信する。
【0098】
カレンダー表示ステップS135は、現場端末100がカレンダー情報取得ステップS132で取得した日付情報と、予約情報受信ステップS134で受信した予約情報とを用いて、該予約情報中の施術日となる日付に対応する予約情報に含まれる顧客名が対応付けられるカレンダーを表示する。
一例を示すと、
図18に示すように、カレンダーは、カレンダー表示部170と、現在日を示す現在日表示部171と、予約情報の存在を表す予約表示マーク172とを含む。また、戻るボタン177を選択することで、顧客一覧表示ステップS120に遷移することができる。
【0099】
予約一覧表示ステップS136は、現場端末100がカレンダー表示部170中の所定の日付欄の選択を認識することで、顧客名一覧表示領域174に当該日を施術日とする顧客の顧客情報を表示する。
具体的には
図18に示すように、7月1日の日付領域の選択を認識することで、当該日に日付選択マーク173が表示される。そして、当該日を施術日とする予約者175及び予約者176をリスト形式で顧客名一覧表示領域174に表示する。
【符号の説明】
【0100】
1 顧客情報管理システム
100 現場端末
101 CPU
102 RAM
103 通信部
104 記憶装置
105 タッチパネル
106 カメラ
107 バス
110 情報入力手段
111 画像取得手段
112 身体画像表示手段
113 画像加工手段
114 加工画像表示手段
115 画像比較手段
116 現場端末側受信手段
117 顧客一覧表示手段
118 カルテ一覧表示手段
119 カルテ対応画像表示手段
120 起動手段
121 現場端末側送信手段
122 カレンダー表示要求認識手段
123 カレンダー情報取得手段
124 予約情報受信手段
125 予約一覧表示手段
126 カレンダー表示手段
200 情報管理装置
201 CPU
202 RAM
203 通信部
204 記憶装置
205 記憶装置
205a 顧客情報データベース
205b カルテ情報データベース
205c 画像フォルダ
205d 契約書フォルダ
205e 問診票フォルダ
206 バス
210 情報管理装置側受信手段
211 顧客情報記憶手段
212 カルテ情報記憶手段
213 画像記憶手段
214 情報管理装置側送信手段
N ネットワーク
H 顧客