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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-13
(45)【発行日】2024-02-21
(54)【発明の名称】分析装置
(51)【国際特許分類】
   G01N 30/86 20060101AFI20240214BHJP
   G01N 35/00 20060101ALI20240214BHJP
【FI】
G01N30/86 V
G01N30/86 T
G01N30/86 D
G01N30/86 G
G01N35/00 F
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2019232541
(22)【出願日】2019-12-24
(65)【公開番号】P2021101164
(43)【公開日】2021-07-08
【審査請求日】2022-06-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000001993
【氏名又は名称】株式会社島津製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001069
【氏名又は名称】弁理士法人京都国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】木本 泰裕
(72)【発明者】
【氏名】増田 真吾
(72)【発明者】
【氏名】林 浩一
【審査官】倉持 俊輔
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/224968(WO,A1)
【文献】特開平09-072911(JP,A)
【文献】特開2009-210318(JP,A)
【文献】特開2005-195401(JP,A)
【文献】特開2003-066053(JP,A)
【文献】特開2009-216705(JP,A)
【文献】特開2008-058129(JP,A)
【文献】特開2005-043270(JP,A)
【文献】特開2014-029270(JP,A)
【文献】特開2009-168731(JP,A)
【文献】国際公開第2015/132900(WO,A1)
【文献】特開2007-304652(JP,A)
【文献】特開2003-232797(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 30/00-30/96,
G01N 35/00-35/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
分析装置の状態に関連する予め決められた複数の項目と、該複数の項目のそれぞれに対応するパラメータの関係が予め記憶された記憶部と、
前記複数の項目のうちの1つの項目を使用者に入力させる項目入力受付部と、
前記項目入力受付部から入力された項目に対応するパラメータを前記記憶部を参照することにより特定し、該パラメータの値を前記分析装置から収集するパラメータ値収集部と、
前記収集したパラメータの値を所定の形式で出力するパラメータ値出力部と
を備え、
前記所定の形式が二次元コード形式、又は近距離無線通信により読み取り可能な形式である、分析装置。
【請求項2】
分析装置の状態に関連する予め決められた複数の項目と、該複数の項目のそれぞれに対応するパラメータの関係が予め記憶された記憶部と、
前記複数の項目のうちの1つの項目を使用者に入力させる項目入力受付部と、
前記項目入力受付部から入力された項目に対応するパラメータを前記記憶部を参照することにより特定し、前記使用者が前記1つの項目を入力した時点の該パラメータの値を前記分析装置から収集するパラメータ値収集部と、
前記収集したパラメータの値を所定の形式で出力するパラメータ値出力部と
を備え、
前記パラメータ値出力部が、前記収集したパラメータの値と、予め用意されたサーバ上の、前記項目入力受付部に入力された項目に対応する統一資源位置指定子とを含む情報を出力する、分析装置。
【請求項3】
分析装置の状態に関連する予め決められた複数の項目と、該複数の項目のそれぞれに対応するパラメータの関係が予め記憶された記憶部と、
前記複数の項目のうちの1つの項目を使用者に入力させる項目入力受付部と、
前記項目入力受付部から入力された項目に対応するパラメータを前記記憶部を参照することにより特定し、該パラメータの値を前記分析装置から収集するパラメータ値収集部と、
前記収集したパラメータの値を所定の形式で出力するパラメータ値出力部と
を備え、
前記パラメータ値出力部が、複数の二次元コードにより前記パラメータの値を出力する、分析装置。
【請求項4】
分析装置の状態に関連する予め決められた複数の項目と、該複数の項目のそれぞれに対応するパラメータの関係が予め記憶された記憶部と、
前記複数の項目のうちの1つの項目を入力させる項目入力受付部と、
前記分析装置にエラーが発生した場合に、該エラーの発生を通知するとともに、該エラーに関連する項目を前記項目入力受付部に入力するエラー通知部と、
前記項目入力受付部から入力された項目に対応するパラメータを前記記憶部を参照することにより特定し、該パラメータの値を前記分析装置から収集するパラメータ値収集部と、
前記収集したパラメータの値を所定の形式で出力するパラメータ値出力部と
を備える分析装置。
【請求項5】
さらに、
前記複数の項目を表示し、該複数の項目のいずれかを選択する操作を検出するタッチパネル
を備え、
前記項目入力受付部は、前記タッチパネルを通じて選択された項目の入力を受け付ける、請求項1から4のいずれかに記載の分析装置。
【請求項6】
複数のユニットを有するクロマトグラフである、請求項1からのいずれかに記載の分析装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クロマトグラフ等の分析装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ガスクロマトグラフは食品に含まれる残留農薬の検査などに広く用いられている(例えば特許文献1)。こうした検査では、検査対象の種類に応じて予め決められた条件で多数の試料を順に測定する。使用者が検査対象の試料をオートサンプラにセットし、試料の種類を入力して測定開始を指示すると、オートサンプラから試料が順次、ガスクロマトグラフに導入され予め設定された条件で測定される。こうした検査では試料のセット及び試料の種類の入力といった定型的な作業を行えばよく、ガスクロマトグラフそのものについての専門的な知識は必要とされないことから、ガスクロマトグラフの熟練者でない者が検査に従事することが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開第2017/072893号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ガスクロマトグラフを使用するうちに生じうるトラブルのうち、消耗品の交換漏れなどに起因する定型的なものについては、予めガスクロマトグラフに登録されたメッセージが画面に表示されていることを使用者が確認し、そのトラブルに対処することができる。しかし、突然測定が停止する等の非定型的なトラブルが生じた場合に、熟練者でない者が自ら判断してトラブルに対処することは困難である。そのため、こうした場合には、使用者はサポートセンターに連絡し、テクニカルスタッフに対処方法を相談している。
【0005】
テクニカルスタッフにトラブルへの対処方法を相談するには、使用しているガスクロマトグラフの状態を正しく把握してテクニカルスタッフに伝達する必要がある。ガスクロマトグラフの状態とは、例えばガスクロマトグラフの構成、設定、あるいは運用状態に関するものであり、適切なパラメータの値を取得することによりガスクロマトグラフの状態を把握することができる。ガスクロマトグラフの構成に関するパラメータ値とは、例えば、オートサンプラ、カラムオーブン、及び検出器の種類(型番)である。ガスクロマトグラフの設定に関するパラメータ値とは、例えば試料の測定条件に含まれる値や、スタンバイ状態への移行設定の有無等の環境設定に関連する値である。ガスクロマトグラフの運用状態に関するパラメータ値とは、例えば、装置各部におけるエラーの発生履歴や、消耗品の消費状況に関する値である。非定型的なトラブルに対処するには、そのトラブルに関連するパラメータを特定し、そのパラメータの値を収集する必要がある。しかし、熟練者でない者が所要の情報を得るためのパラメータを特定し、そのパラメータの値を収集することは容易ではないという問題があった。
【0006】
ここではトラブルへの対処を一例に従来技術の課題を説明したが、その他、分析条件の妥当性を判定する等、必要な情報を得るためのパラメータを特定し、その値を収集する場合に上記同様の問題があった。また、ここではガスクロマトグラフについて説明したが、ガスクロマトグラフに限らず他の分析装置においても上記同様の問題があった。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、熟練者でなくても分析装置の状態を把握するために必要なパラメータの値を簡便に取得することができる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために成された本発明に係る分析装置は、
分析装置の状態に関連する予め決められた複数の項目と、該複数の項目のそれぞれに対応するパラメータの関係が予め記憶された記憶部と、
前記複数の項目のうちの1つの項目の入力を受け付ける項目入力受付部と、
前記項目入力受付部から入力された項目に対応するパラメータを前記記憶部を参照することにより特定し、該パラメータの値を前記分析装置から収集するパラメータ値収集部と、
前記収集したパラメータの値を所定の形式で出力するパラメータ値出力部と
を備える。
【0009】
上記分析装置の状態とは、例えば分析装置の構成、設定、運用状態である。また、上記項目とは、例えば分析装置の据付情報であり、それに対応するパラメータには、例えば分析装置を構成するユニット(ガスクロマトグラフの場合、オートサンプラ、カラムオーブン、検出器など)の種類や型番が含まれうる。さらに、上記所定の形式とは、例えば使用者が所持するスマートフォンなどの携帯型端末で読み取り可能な形式であり、具体的にはバーコードリーダー、QRコードリーダ(QRコードは登録商標)等のコードリーダや、近距離無線通信により読み取り可能な形式などが含まれうる。
【0010】
本発明に係る分析装置では、使用者が予め決められた項目を入力すると、記憶部に保存された情報に基づいて該項目に対応するパラメータが特定される。例えば分析装置の使用中に使用者が対処不能なトラブルが発生した場合に、使用者が据付情報を選択する入力を行うと、据付情報に対応する各ユニットの型番やファームウェアのバージョンがパラメータとして特定される。パラメータが特定されると、パラメータ値収集部が分析装置からそれらの値を収集し、パラメータ値出力部が所定の形式で出力する。本発明に係る分析装置では、使用者が必要とする情報に対応する項目を選択するのみで、その情報を得るために必要なパラメータが特定され、またそのパラメータの値が自動的に取得される。従って、熟練者でなくても分析装置の状態を把握するために必要なパラメータの値を簡便に取得することができる。なお、パラメータ値出力部は、パラメータ値のみを出力するものであってもよく、パラメータ値に別の情報を付加したもの、例えば後記のようなURL(統一資源位置指定子)を出力するものであってもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る分析装置では、熟練者でなくても分析装置の状態を把握するために必要なパラメータの値を簡便に取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明に係る分析装置の一実施例であるガスクロマトグラフの概略構成等を説明する図。
図2】本実施例においてあらかじめ用意されたウェブサイトの構成を説明する図。
図3】本実施例の個別モードにおけるタッチパネルへの表示例。
図4】本実施例の個別モードにおけるタッチパネルへの別の表示例。
図5】本実施例の個別モードにおけるタッチパネルへの更に別の表示例。
図6】本実施例の一括モードにおけるタッチパネルへの表示例。
図7】本実施例において出力するパラメータ値を複数の二次元コードに分割する例。
図8】本実施例において出力するパラメータ値を複数の二次元コードに分割する別の例。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明に係る分析装置の実施例について、以下、図面を参照して説明する。本実施例の分析装置はガスクロマトグラフである。
【0014】
本実施例のガスクロマトグラフ1は、図1に示すように、液体試料を加熱して気化させる試料気化室11と、試料気化室11に液体試料を注入するインジェクタ12と、試料気化室11で気化された試料成分を分離するカラム13と、該カラム13で分離された成分を検出する検出器14を有する。試料気化室11には、ボンベ15に収容された、ヘリウムガス等のキャリアガスが送給される。キャリアガスの流量は、流量制御部(AFC)16により所定の流量(あるいは流速)に調整されている。試料気化室11内で気化試料はキャリアガスの流れに乗ってカラム13に導入される。カラム13は、所定の温度に加熱されたカラムオーブン17に収容されている。
【0015】
上記の試料気化室11及びインジェクタ12、検出器14、流量制御部16、カラムオーブン17などはそれぞれユニット化されており、試料の特性や分析目的に応じて適宜のものが組み合わせて用いられる。また、これらのユニットはシステムコントローラ20に接続されており、該システムコントローラ20による制御の下で動作する。本実施例では、システムコントローラ20も、ガスクロマトグラフを構成するユニットの1つとして組み込まれている。なお、システムコントローラ20は図示しないワークステーションに接続されており、詳細な分析条件の設定やデータの解析等はワークステーションで行われる。但し、ワークステーションに関連する動作は従来同様であるため、ここではワークステーションに関する説明を省略する。
【0016】
システムコントローラ20は、記憶部21を備えている。また、システムコントローラ20は、機能ブロックとして、モード選択部22、項目入力受付部23、パラメータ値収集部24、パラメータ値出力部25、及びエラー通知部26を有している。これらはシステムコントローラ20に内蔵された演算処理部(プロセッサ)により実行される機能ブロックである。また、システムコントローラ20にはタッチパネル30が設けられており、該タッチパネル30は種々の情報を表示する表示部として、また、使用者がタッチパネル30に触れることにより種々の情報を入力する入力部として機能する。もちろん、タッチパネル30に代えて、表示部と入力部を個別に有する構成を採ることもできる。
【0017】
記憶部21には、ガスクロマトグラフ1の状態に関連する、予め決められた項目と、該項目に対応するパラメータの関係が保存されている。ガスクロマトグラフ1の状態には、例えば、後述する個別選択モードに対応するものとして、ガスクロマトグラフの設定、構成、及び運用状態が含まれる。
【0018】
ガスクロマトグラフ1の設定に関する項目には、条件妥当性や、エコ判定が含まれており、これらには、パラメータとして、例えばガスクロマトグラフ1に設定された分析条件や、ガスクロマトグラフ1の装置環境設定が対応づけられている。ガスクロマトグラフ1の設定に関して後述の処理を経て取得される情報は、典型的には使用者による設定によって変化する情報である。例えば、エコ判定という項目に対しては、「ガスセーブモードのON/OFF」(gassave)、「分析終了後にセーブモードへ移行するまでの時間」(prepwait)、及び「連続分析実行時の分析間の時間設定」(idletime)というパラメータが対応付けられている。
【0019】
ガスクロマトグラフ1の構成に関連する項目には、取扱説明書や、メンテナンスヘルプなどが含まれており、これらには、パラメータとして、例えばガスクロマトグラフ1を構成するユニットの種類や型番が対応付けられている。ガスクロマトグラフ1の構成に関して後述の処理を経て取得される情報は、典型的には試料の特性や分析目的に応じて異なる情報である。例えば、取扱説明書という項目に対しては、「ガスクロマトグラフ1の本体部の型番」(gc)、「インジェクタの種類」(inj1)、及び「検出器ユニットの種類」(det1)というパラメータが対応付けられている。
【0020】
ガスクロマトグラフ1の運用状態に関する項目には、問い合わせフォーム、エラー解説、消耗度合いが含まれており、これらには、パラメータとして、例えばガスクロマトグラフ1で発生したエラーの状況や、例えばガスクロマトグラフ1を構成するユニットの種類や型番、エラー番号、エラーログ、操作ログ、消耗品情報が対応付けられている。例えば、問い合わせフォームという項目に対しては、「ガスクロマトグラフ1の本体部の型番」(main)、「検出器ユニットの種類」(det1)、及び「エラーコード」(errlog)というパラメータが対応付けられている。
【0021】
また、記憶部21には、後述する一括選択に対応する分類として装置設定と操作記録という分類が設けられている。装置設定の分類には、据付情報、環境設定、及び分析条件という項目が設けられている。操作記録の分類には、エラーログ、パラメータログ、運転ログ、部品変更ログ、自己診断ログ、及び分析ログという項目が設けられている。各項目に対応するパラメータ値の内容を表1に示す。なお、本実施例では便宜上パラメータ値と記載しているが、パラメータ値が数値である必要はなく、各種のログのテキストデータ等もパラメータ値に含まれる。表1では、各項目に対するパラメータ値の出力に要するデータ容量を併せて示している。
【表1】
【0022】
なお、表1に示した分類は一例であり、分析装置の種類や機能、製造元によって分類の名称や、各分類に対応する項目が異なる。また、操作記録は直近のどの期間にわたってガスクロマトグラフ1に記録を蓄積するのかによってファイルサイズが異なる。
【0023】
さらに、記憶部21には、ガスクロマトグラフ1に関する各種のエラーについて、各エラーに対応するコード番号と、該エラーに関連するパラメータの関係も保存されている。
【0024】
本実施例では、使用者が所持するスマートフォン、タブレット端末、あるいはノートパソコンといった携帯型端末50が用いられる。携帯型端末50を用いた操作については後述する。また、ガスクロマトグラフ1の製造元等により、インターネットを介して使用者の携帯型端末50から接続可能なサーバ60が運用されており、そのサーバ60上にはガスクロマトグラフ1を含む種々の分析装置に関するウェブページが予め用意されている。さらに、ガスクロマトグラフ1の製造元等は、サポートセンター70を有しており、そこにはガスクロマトグラフ1等の分析装置に精通したテクニカルスタッフが待機している。
【0025】
図2に、サーバ60上に用意されているウェブページの構成を示す。このウェブページはトップページの下に、複数の分析装置(分析装置A、ガスクロマトグラフ等)に対応するリンクが貼られている。
【0026】
ガスクロマトグラフのページは機種ごとに細分化されており、そのうちの1つとして、本実施例のガスクロマトグラフ1に対応する機種(GC2030)のページが設けられている。
【0027】
本実施例のガスクロマトグラフ1に対応する機種(GC2030)のページには条件妥当性判定、エコ判定、取扱説明書、メンテナンスヘルプ、問い合わせフォーム、エラー解説、消耗度合い判定等へのリンクが貼られている。条件妥当性判定、エコ判定、消耗度合い判定のページには、それぞれ所要のパラメータ値を入力する欄が設けられており、それらにパラメータ値を入力して判定ボタンを押す等の所定の入力操作を行うと判定結果が表示されるようになっている。また、問い合わせフォームにも、所要のパラメータ値を入力する欄が設けられており、それらにパラメータ値を入力して送信ボタンを押す等の所定の入力操作を行うと、サポートセンター70へ問い合わせが送信されるようになっている。さらに、エラー解説については、エラーコードのそれぞれに対応するページが設けられている。
【0028】
次に、本実施例のガスクロマトグラフ1の動作を説明する。ガスクロマトグラフ1による試料の測定等の流れは従来同様であるため説明を省略する。ここでは、本実施例のガスクロマトグラフ1による特徴的な動作である、使用者に対して所要の情報を出力する流れを説明する。
【0029】
ガスクロマトグラフ1のシステムコントローラ20のタッチパネル30に表示されている「メニュー」ボタンに使用者が触れると、モード選択部22は、図3に示すように、「個別」と「一括」のボタンを選択肢としてタッチパネル30に表示する。「個別」モードは、使用者がガスクロマトグラフ1に関して特定の情報を得たり、特定のエラーについて問い合わせを行ったりする際に用いられる。「一括」モードは、例えば、原因が容易に特定されないエラーの発生時など、ガスクロマトグラフ1に関する様々なパラメータ値を一括して取得し、それらをサポートセンター70のテクニカルスタッフに送信する必要がある場合に用いられる。
【0030】
使用者が、「個別」を選択する(タッチパネル30の表示に触れる。以下同様。)と、次に、項目入力受付部23は、図4に示すように、「設定」、「構成」、及び「運用状態」という項目名をタッチパネル30に表示する。
【0031】
使用者が「設定」を選択すると、項目入力受付部23は、図5に示すように、「条件妥当性」、「エコ判定」といった項目をタッチパネル30に表示する。ここで、使用者が、「エコ判定」を選択すると、パラメータ値収集部24は、記憶部21に保存された関係に基づいて、ガスクロマトグラフ1の各ユニットから「エコ判定」に対応するパラメータの値を収集する。
【0032】
上記の通り、本実施例では、「エコ判定」という項目に対し、ガスセーブモードのON/OFF(gassave)、分析終了後にセーブモードへ移行するまでの時間(prepwait)、及び連続分析実行時の分析間の時間設定(idletime)というパラメータが対応付けられている。パラメータ値収集部24は、これらの各パラメータについて、それぞれgassave=on、prepwait=3、及びidletime=6000というパラメータ値を収集する。
【0033】
パラメータ値が収集されると、パラメータ値出力部25は、収集したパラメータ値を予め決められた位置に組み込んだURL(統一資源位置指定子)を生成し、そのURLを二次元コード化してタッチパネル30に表示する。このURLは、予めガスクロマトグラフ1のメーカー等により運用管理されるサーバ60上のものである。URLは、例えば「https://www.an.xxxxx.co.jp/gc/eco/gasreport?gassave=on&prepwait=3&idletime=6000」のような形式で生成される。
【0034】
使用者が携帯型端末50に予めインストールされた所定のアプリケーション(二次元コードリーダ)により二次元コードを読み取ると、パラメータ値出力部25により生成されたURLが復元され、使用者による操作に応じて該URLに対応する、サーバ60上のページにアクセスする。
【0035】
上記操作によりアクセスされるページは、図2を参照して説明したウェブページの1つ(エコ判定の判定結果)に相当する。使用者が直接このページにアクセスしてエコ判定を行う場合には、使用者が自らガスクロマトグラフ1から所要のパラメータ値を収集し、それらの値を入力する必要があった。
【0036】
一方、本実施例のガスクロマトグラフ1では、上記一連の処理により所要のパラメータが選択され、また、自動的にそれらのパラメータ値が収集される。そして、それらを一部に組み込んだURLが生成される。本実施例では、使用者が自ら必要なパラメータの選択、及び該パラメータ値の収集を行うことなく、エコ判定を実施することができる。
【0037】
また、使用者が「構成」を選択すると、項目入力受付部23は、「取扱説明書」、「メンテナンスヘルプ」といった項目をタッチパネル30に表示する。ここで、使用者が、「取扱説明書」を選択すると、パラメータ値収集部24は、記憶部21に保存された関係に基づいて、ガスクロマトグラフ1の各ユニットから「取扱説明書」に対応するパラメータの値を収集する。
【0038】
上記の通り、本実施例では、「取扱説明書」という項目に対し、「ガスクロマトグラフ1の本体部の型番」(gc)、「インジェクタの種類」(inj1)、及び「検出器ユニットの種類」(det1)というパラメータが対応付けられている。パラメータ値収集部24は、これらの各パラメータについて、それぞれgc=gc2030、inj1=spl、det1=fidというパラメータ値を収集する。なお、splはスプリット注入方式のインジェクタユニット、fidは水素炎イオン化検出器を意味する。
【0039】
パラメータ値が収集されると、パラメータ値出力部25は、収集したパラメータ値を予め決められた位置に組み込んだURLを生成し、そのURLを二次元コード化してタッチパネル30に表示する。このURLも、予めガスクロマトグラフ1のメーカー等により運用管理されるサーバ60上のものである。URLは、例えば「https://www.an.xxxxx.co.jp/gc/gc2030/manual?inj1=spl&det1=fid」のような形式で生成される。
【0040】
上記URLは、図2を参照して説明したウェブページの1つ(GC2030の取扱説明書の、上記構成に対応するページ)に相当する。使用者がPC等からこのページにアクセスするには、サーバ60上のトップページから、分析装置の種類、ガスクロマトグラフの型番を順次選択し、さらに、ガスクロマトグラフ1を構成しているユニットを指定する必要があった。
【0041】
一方、本実施例のガスクロマトグラフ1では、上記一連の処理により所要のパラメータ値が収集され、それらを一部に組み込んだURLが生成される。本実施例では、使用者が自ら必要なパラメータの取捨選択、及び該パラメータ値の収集を行うことなく、使用中のガスクロマトグラフ1に対応する取扱説明書を確認することができる。
【0042】
さらに、使用者が「運用状態」を選択すると、項目入力受付部23は、「問い合わせフォーム」、「エラー解説」、「消耗度合い」といった項目をタッチパネル30に表示する。ここで、使用者が、「問い合わせフォーム」を選択すると、パラメータ値収集部24は、記憶部21に保存された関係に基づいて、ガスクロマトグラフ1の各ユニットから「問い合わせフォーム」に対応するパラメータの値を収集する。
【0043】
上記の通り、本実施例では、「問い合わせフォーム」という項目に対し、「ガスクロマトグラフ1の本体部の型番」(main)、「検出器ユニットの種類」(det1)、及び「エラーコード」(errlog)というパラメータが対応付けられている。パラメータ値収集部24は、これらの各パラメータについて、それぞれmain=2030、det1=fid、errlog=4007-4008というパラメータ値を収集する。
【0044】
パラメータ値が収集されると、パラメータ値出力部25は、収集したパラメータ値を予め決められた位置に組み込んだURLを生成し、そのURLを二次元コード化してタッチパネル30に表示する。このURLは、予めガスクロマトグラフ1のメーカー等により運用管理されるサーバ60上の問い合わせフォームである。URLは、例えば「https://www.an.xxxxx.co.jp/gc/inquiry?main=2030&det1=fid&errlog=4007-4008」のような形式で生成される。
【0045】
上記は、使用者がPC等から製造元のサーバ60に直接アクセスすることも可能な問い合わせフォームに相当する。使用者がPC等からこのページにアクセスするには、サーバ60上のトップページから、分析装置の種類、ガスクロマトグラフの型番を順次選択し、さらに、ガスクロマトグラフ1を構成しているユニットの種類、及びエラーコードを使用者が自ら調べて入力する必要があった。
【0046】
一方、本実施例のガスクロマトグラフ1では、上記一連の処理により所要のパラメータ値が収集され、それらを一部に組み込んだURLが生成される。本実施例では、使用者が自ら必要なパラメータの取捨選択、及び該パラメータ値の収集を行うことなく、簡単に問い合わせフォームを完成させることができる。
【0047】
上記例ではいずれも、所要のパラメータ値をそのまま埋め込んだURLを二次元コード化して出力したが、パラメータ値はガスクロマトグラフ1とサーバ60の間で予め決められた規則に従って出力されていればその形式は任意である。即ち、人が読めるような文字列である必要はなく、例えば適当なバイナリに圧縮してもよい。
【0048】
また、上記例は一例であって、上記例においてサーバ60に保存されている、判定に使用する情報の全体又は一部を携帯型端末50に予め保存しておくこともできる。その場合には、携帯型端末50の所定のアプリケーションで二次元コードを取得した後、該携帯型端末50内に保存されている情報にアクセスし、ネットワークを介することなく上記同様の機能を実現することができる。
【0049】
図3の画面で使用者が「一括」を選択すると、項目入力受付部23は、図6に示すように、「0.全選択」、「1.据付情報」、「2.環境設定」、「3.分析条件」、「4.エラーログ」、「5.パラメータログ」、「6.運転ログ」、「7.部品変更ログ」、「8.自己診断ログ」、及び「9.分析ログ」という項目名を、チェックボックスとともにタッチパネル30に表示する。
【0050】
使用者が「0.全選択」のチェックボックスにチェックを入れて選択すると、項目入力受付部23は、上記1~9までの全ての項目が選択されたものと取り扱う。これを受け、パラメータ値収集部24は、記憶部21に保存された関係に基づいて、各項目に対応するパラメータの値を収集する。そして、パラメータ値出力部25は、収集されたパラメータ値から二次元コードを生成し、タッチパネル30に表示する。
【0051】
この「一括」モードでは通常「0.全選択」を使用するが、例えば、分析条件が外部秘である場合には、「3.分析条件」のチェックボックスからチェックを外して、それ以外の項目に対応するパラメータ値のみを出力させる等の変更を加えることができる。いずれかのチェックボックスからチェックは外されると、「0.全選択」のチェックボックスからも自動的にチェックが外される。
【0052】
上述した「個別」モードは、特定の情報を得るために必要な、限られた数のパラメータの値のみを出力する形態であるため、多くの場合必要なパラメータ値を1つの二次元コードとして出力することができる。一方、「一括」モードは、ガスクロマトグラフ1に関して、様々な(あるいは取得可能な全ての)パラメータの値を出力する形態であるためデータ容量が大きい。そのため、本実施例では複数の二次元コードを組み合わせることによってこれらのパラメータ値を出力する。もちろん、「個別」モードにおいても出力するパラメータ値の数が多い場合には複数の二次元コードを組み合わせることができる。
【0053】
表1に示した例で「0.全選択」を選択して全てのパラメータ値を出力する場合、装置設定については8,528byte×2(安全係数) ≒ 17,000byte、操作記録については、12,700byte×2(安全係数)≒ 26,000byte、合計容量43,000byteのデータを出力することになる。安全係数は、分析装置の種類や機能、製造元によって異なるパラメータの種類の違いにより生じる、合計容量の差を考慮して設定されたものである。実際に必要な合計容量は、分析装置の種類や機能等に応じて分析装置の提供者が適宜に決めればよい。
【0054】
例えば、バイナリ表示、誤り訂正レベルLowのQRコード(登録商標)のバージョン40では、1つのQRコードで2953byteのデータを出力することができる。従って、上記容量のデータを出力するには、約15枚のQRコードを組み合わせればよい。
【0055】
出力するパラメータ値のデータを二次元コード化する際に、1つの二次元コードで出力可能なデータ容量を超えるものは、適宜分割し、分割したデータにはヘッダを付加する。ヘッダには分割された二次元コード同士が組であることを示す情報を付加する。こうした情報として、乱数、装置のシリアル番号、日付などを適宜組み合わせたものを用いることができる。例えば、3枚目の二次元コードに1/2、4枚目の二次元コードに2/2という情報を付し、これらが組のものであることを表す。こうした情報は、20~40byte程度で付加することが可能である。
【0056】
図7は複数の二次元コードを組み合わせる一例である。この例では、1つの二次元コードで出力可能なパラメータ値を1組として出力する。また、1つのパラメータ値の容量が1つの二次元コードで出力可能な容量を超える場合には、複数の二次元コードを使用し、それらにヘッダ(1/2, 2/2など)を付してタッチパネル30に表示する。
【0057】
図8に示す例は、出力対象のパラメータ値(図8ではm個のパラメータ値)をひとまとまりのデータとし、それを複数(図8ではn個)の二次元コードに順番に割り当てていく。そして、各二次元コードにヘッダ(1/n, 2/n, …, n/n)を付してタッチパネル30に表示する。
【0058】
上記の通り、「一括」モードは、例えば、原因が容易に特定されないエラーの発生時など、ガスクロマトグラフ1に関する様々なパラメータ値を取得し、それらをサポートセンター70のテクニカルスタッフに送信する必要がある場合に用いられる。従来、テクニカルスタッフにエラーへの対処方法を相談するには、使用者が自ら必要なパラメータ値を収集する必要があった。これに対し、本実施例のガスクロマトグラフ1では、一括モードにおいて「0.全選択」を選択するのみで、必要な全てのパラメータ値を出力させることができる。
【0059】
さらに、上記はいずれも使用者によるタッチパネル30への入力操作(項目の選択等)に基づいて各種のパラメータ値を二次元コードで出力するものであるが、ガスクロマトグラフ1の動作中に何らかのエラーが発生すると、エラー通知部26は、使用者による操作に関わらず当該エラーに対応するエラーコードに対応付けられた項目を項目入力受付部23に入力する。そして、上記同様の処理によりパラメータ値収集部24が、入力された項目のパラメータ値を収集し、パラメータ値出力部25は収集されたパラメータ値を二次元コードでタッチパネル30に表示する。これにより、使用者は、エラー発生が発生した場合に、即時に必要なパラメータ値を取得することができる。
【0060】
ところで、最近、家電などの分野で用いられているIoT(Internet of Things)を分析装置に対しても適用することが可能である。しかし、IoTを分析装置に適用するには、分析装置自体をネットワーク対応のものにし、かつ、そうしたネットワークを介して分析装置の状態を常時、監視する監視装置を設ける必要がある。さらに、分析装置に関するパラメータ値が外部に流出するのを防止するためにセキュリティ対策も必要になる。そのため、IoTを分析装置に適用するにはコストが高くなる。また、完全なセキュリティが担保されるという保証はなく、分析装置や監視装置においてセキュリティ対策を常時アップデートする等の作業も必要になる。本実施例のガスクロマトグラフ1では、上記のようなコストを必要とせず、また、必要なタイミングで必要なパラメータ値のみを出力するため、例えば外部秘のパラメータ値を出力しないようにすれば十分にセキュリティを担保することができる。
【0061】
上記実施例は一例であって、本発明の趣旨に沿って適宜に変更することができる。上記実施例では、パラメータ値(あるいはパラメータ値を含む情報)を二次元コードで表示して使用者が携帯型端末のアプリケーション(二次元コードリーダ)で読み取るものとしたが、他の出力形式を採ることもできる。例えば、タッチパネル30の近傍の所定の位置にRFIDタグを配置して該RFIDタグに情報を出力し、使用者が携帯型端末のアプリケーション(RFIDリーダ)で読み取るように構成することができる。
【0062】
また、上記実施例はガスクロマトグラフとしたが、ガスクロマトグラフと同様に各種のユニットを組み合わせて構成する液体クロマトグラフにおいても上記同様の構成を好適に用いることができる。もちろん、クロマトグラフ以外の分析装置にも上記実施例と同様の構成を適用することができる。
【0063】
[態様]
上述した複数の例示的な実施形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
【0064】
(第1項)
一態様に係る分析装置は、
分析装置の状態に関連する予め決められた複数の項目と、該複数の項目のそれぞれに対応するパラメータの関係が予め記憶された記憶部と、
前記複数の項目のうちの1つの項目の入力を受け付ける項目入力受付部と、
前記項目入力受付部から入力された項目に対応するパラメータを前記記憶部を参照することにより特定し、該パラメータの値を前記分析装置から収集するパラメータ値収集部と、
前記収集したパラメータの値を所定の形式で出力するパラメータ値出力部と
を備える。
【0065】
第1項に記載の分析装置では、使用者が予め決められた項目を入力すると、記憶部に保存された情報に基づいて該項目に対応するパラメータが特定される。例えば分析装置の使用中に使用者が対処不能なトラブルが発生した場合に、使用者が据付情報を選択する入力を行うと、据付情報に対応する各ユニットの型番やファームウェアのバージョンがパラメータとして特定される。パラメータが特定されると、パラメータ値収集部が分析装置からそれらの値を収集し、パラメータ値出力部が所定の形式で出力する。本発明に係る分析装置では、使用者が必要とする情報に対応する項目を選択するのみで、その情報を得るために必要なパラメータが特定され、またそのパラメータの値が自動的に取得される。従って、熟練者でなくても分析装置の状態を把握するために必要なパラメータの値を簡便に取得することができる。なお、パラメータ値出力部は、パラメータ値のみを出力するものであってもよく、パラメータ値に別の情報を付加したもの(例えば上記実施例のような、パラメータ値の情報を含んだURL)を出力するものであってもよい。
【0066】
(第2項)
第1項に記載の分析装置において、前記所定の形式が二次元コード形式、又は近距離無線通信により読み取り可能な形式である。
【0067】
第2項に記載の分析装置では、スマートフォンやノートパソコンといった可搬型端末の多くにインストールされているアプリケーションソフトウェアを起動させ、二次元コードを読み取ったり、近距離無線通信を行ったりすることにより簡便に必要な情報を得ることができる。
【0068】
(第3項)
第1項又は第2項の分析装置において、さらに、
前記項目を表示する表示部
を備え、
前記項目入力受付部は、前記表示部を通じて前記項目を選択する操作に基づいて該項目の入力を受け付ける。
【0069】
第3項に記載の分析装置では、使用者が表示部に表示される項目を選択するのみで簡便に必要な情報を得ることができる。
【0070】
(第4項)
第1項から第3項のいずれかに記載の分析装置において、前記パラメータ値出力部が、前記収集したパラメータの値と、予め用意されたサーバ上の統一資源位置指定子とを含む情報を出力する。
【0071】
第4項に記載の分析装置では、使用者が表示部に表示される項目を選択するのみで、サーバ上に予め用意されたウェブページのうち、必要な情報を得るためのページに直接アクセスすることができる。
【0072】
(第5項)
第1項から第4項のいずれかに記載の分析装置において、前記パラメータ値出力部が、複数の二次元コードにより前記パラメータの値を出力する。
【0073】
第5項に記載の分析装置では、複数の二次元コードを用いることで、より多くのパラメータ値を出力することができる。
【0074】
(第6項)
第1項から第5項のいずれかに記載の分析装置において、さらに、
前記分析装置にエラーが発生した場合に、該エラーの発生を通知するエラー通知部
を備え、
前記項目入力受付部は、前記エラーの発生に基づいて該エラーに関連する項目の入力を受け付ける。
【0075】
第6項に記載の分析装置では、エラー発生が発生した場合に、使用者が即時に必要なパラメータ値を取得することができる。
【0076】
(第7項)
第1項から第6項のいずれかに記載の分析装置において、該分析装置が複数のユニットを有するクロマトグラフである。
【0077】
ガスクロマトグラフや液体クロマトグラフは、種々のユニットを組み合わせて構成されることが多く、その組み合わせによってパラメータの種類が異なるため、そうしたパラメータを簡便に取得できる本発明を好適に用いることができる。
【符号の説明】
【0078】
1…ガスクロマトグラフ
11…試料気化室
12…インジェクタ
13…カラム
14…検出器
15…ボンベ
16…流量制御部
17…カラムオーブン
20…システムコントローラ
21…記憶部
22…モード選択部
23…項目入力受付部
24…パラメータ値収集部
25…パラメータ値出力部
26…エラー通知部
30…タッチパネル
50…携帯型端末
60…サーバ
70…サポートセンター
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8