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特許7435077アクチュエータ装置、サンルーフ装置、及びアクチュエータ装置の製造方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-02-13
(45)【発行日】2024-02-21
(54)【発明の名称】アクチュエータ装置、サンルーフ装置、及びアクチュエータ装置の製造方法
(51)【国際特許分類】
   E05F 15/643 20150101AFI20240214BHJP
   B60J 7/057 20060101ALI20240214BHJP
   E05F 15/655 20150101ALI20240214BHJP
【FI】
E05F15/643
B60J7/057 A
E05F15/655
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020044021
(22)【出願日】2020-03-13
(65)【公開番号】P2021143549
(43)【公開日】2021-09-24
【審査請求日】2022-12-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000000011
【氏名又は名称】株式会社アイシン
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】小林 勇貴
【審査官】河本 明彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-138747(JP,A)
【文献】国際公開第2007/079740(WO,A1)
【文献】特開2009-234337(JP,A)
【文献】特開2009-280122(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0145871(US,A1)
【文献】特開2011-168153(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05F 15/00 - 15/79
B60J 7/043
B60J 7/057
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外側に駆動ギヤの配置面を有したギヤハウジングと、
前記駆動ギヤを覆う状態で前記ギヤハウジングに固定されるカバー部材と、
前記駆動ギヤに噛合する駆動ケーブルの配索方向に延設される該駆動ケーブルのガイド部材と、
前記配置面に設けられた前記ギヤハウジングに対する前記ガイド部材の固定部と、
を備えるアクチュエータ装置であって、
前記固定部は、前記ギヤハウジングに対する前記カバー部材の組み付け方向に開口する圧入嵌合部であって、
前記カバー部材には、前記ガイド部材を保持することにより該ガイド部材を前記圧入嵌合部に対して位置決めする保持部が設けられており、
前記保持部が前記ガイド部材を保持する力は、前記圧入嵌合部が前記ガイド部材を保持する力よりも弱く設定されているアクチュエータ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のアクチュエータ装置において、
前記駆動ギヤとの間に該駆動ギヤに対する前記駆動ケーブルの噛合部を挟む位置に設けられた摺接部材を備えるとともに、
前記ギヤハウジングは、樹脂成形品であって、
前記摺接部材は、前記ギヤハウジングと一体に成型されるインサート部材であること、
を特徴とするアクチュエータ装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項に記載のアクチュエータ装置において、
前記ガイド部材は、前記駆動ケーブルをガイドレールの長手方向端部に案内するものであって、
前記カバー部材は、互いに離間して配置された一対の前記ガイドレール間を接続する接続ハウジングと一体に設けられること、を特徴とするアクチュエータ装置。
【請求項4】
請求項1~請求項の何れか一項に記載のアクチュエータ装置を備えるサンルーフ装置。
【請求項5】
外側に駆動ギヤの配置面を有したギヤハウジングに対して前記駆動ギヤを覆うカバー部材を組み付ける工程と、
前記駆動ギヤに噛合する駆動ケーブルの配索方向に延設される該駆動ケーブルのガイド部材を前記配置面に固定する工程と、を備えるとともに、
前記配置面には、該配置面に前記ガイド部材を固定するための固定部として、前記ギヤハウジングに対する前記カバー部材の組み付け方向に開口する圧入嵌合部が設けられるものであって、
前記ギヤハウジングと前記カバー部材とを組み付ける前に、前記ガイド部材を前記カバー部材に保持する工程と、
前記ギヤハウジングと前記カバー部材とを組み付ける際に、該カバー部材に保持されることにより位置決めされた前記ガイド部材を前記圧入嵌合部に圧入する工程と、
を備えるアクチュエータ装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクチュエータ装置、サンルーフ装置、及びアクチュエータ装置の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、車両のサンルーフ装置等に用いられるアクチュエータ装置には、ギヤ歯を有した駆動ケーブルに噛合する駆動ギヤを備えたものがある。例えば、特許文献1に記載のアクチュエータ装置は、外側に駆動ギヤの配置面を有したギヤハウジングを備えている。また、この従来例のアクチュエータ装置においては、左右一対のガイドレール間を接続するサンルーフ装置のフロントハウジングに対してギヤハウジングが固定されることにより、そのフロントハウジングが駆動ギヤを覆うカバー部材として機能する。更に、このアクチュエータ装置は、フロントハウジングに固定される複数のパイプ部材を備えている。そして、これらの各パイプ部材を駆動ケーブルのガイド部材に用いることにより、その駆動ケーブルをフロントハウジングの長手方向に配索する構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2001-138747号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術の構成では、フロントハウジングに対するパイプ部材の組み付け誤差やギヤハウジングの組み付け誤差等によって、駆動ギヤに駆動されることによりパイプ部材の開口端から出没する態様で摺動する駆動ケーブルが、そのパイプ部材に干渉する可能性がある。そして、これにより、音や振動が発生するおそれがあることから、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、駆動ケーブルがガイド部材に干渉し難いアクチュエータ装置、サンルーフ装置、及びアクチュエータ装置の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するアクチュエータ装置は、外側に駆動ギヤの配置面を有したギヤハウジングと、前記駆動ギヤを覆う状態で前記ギヤハウジングに固定されるカバー部材と、前記駆動ギヤに噛合する駆動ケーブルの配索方向に延設される該駆動ケーブルのガイド部材と、前記配置面に設けられた前記ギヤハウジングに対する前記ガイド部材の固定部と、を備える。
【0007】
上記構成によれば、駆動ギヤに対するガイド部材の配置にズレが生じ難くなる。そして、これにより、そのガイド部材と駆動ケーブルとの干渉を抑えることができる。
上記課題を解決するアクチュエータ装置において、前記固定部は、前記ギヤハウジングに対する前記カバー部材の組み付け方向に開口する圧入嵌合部であって、前記カバー部材には、前記ガイド部材を保持することにより該ガイド部材を前記圧入嵌合部に対して位置決めする保持部が設けられることが好ましい。
【0008】
上記構成によれば、ギヤハウジングに対するカバー部材の組み付けと同時に、その駆動ギヤの配置面にガイド部材を固定することができる。そして、これにより、組み立て作業を容易化して、製造コストの低減を図ることができる。
【0009】
上記課題を解決するアクチュエータ装置は、前記駆動ギヤとの間に該駆動ギヤに対する前記駆動ケーブルの噛合部を挟む位置に設けられた摺接部材を備えるとともに、前記ギヤハウジングは、樹脂成形品であって、前記摺接部材は、前記ギヤハウジングと一体に成型されるインサート部材であることが好ましい。
【0010】
即ち、インサート成型を用いて摺接部材をギヤハウジングと一体形成することにより、組み立て作業を容易化して、製造コストの低減を図ることができる。更に、摺接部材をギヤハウジングと一体化することで、安定的且つ剛性の高い駆動ケーブルの押さえ面を形成することができる。そして、これにより、その駆動ケーブルのガイド部材と駆動ギヤとの間に配置のズレが小さいことを活かして、これら駆動ギヤ及び駆動ケーブル間の良好な噛合状態を確保することができる。
【0011】
上記課題を解決するアクチュエータ装置において、前記ガイド部材は、前記駆動ケーブルをガイドレールの長手方向端部に案内するものであって、前記カバー部材は、互いに離間して配置された一対の前記ガイドレール間を接続する接続ハウジングと一体に設けられることが好ましい。
【0012】
上記構成によれば、構成の簡素化を図ることができる。そして、これにより、組み立て作業を容易化して、製造コストの低減を図ることができる。
上記課題を解決するサンルーフ装置は、上記何れかのアクチュエータ装置を備える。
【0013】
上記構成によれば、ガイド部材と駆動ケーブルとの干渉を抑えて優れた静粛性を確保することができる。
上記課題を解決するアクチュエータ装置の製造方法は、外側に駆動ギヤの配置面を有したギヤハウジングに対して前記駆動ギヤを覆うカバー部材を組み付ける工程と、前記駆動ギヤに噛合する駆動ケーブルの配索方向に延設される該駆動ケーブルのガイド部材を前記配置面に固定する工程と、を備えるとともに、前記配置面には、該配置面に前記ガイド部材を固定するための固定部として、前記ギヤハウジングに対する前記カバー部材の組み付け方向に開口する圧入嵌合部が設けられるものであって、前記ギヤハウジングと前記カバー部材とを組み付ける前に、前記ガイド部材を前記カバー部材に保持する工程と、前記ギヤハウジングと前記カバー部材とを組み付ける際に、該カバー部材に保持されることにより位置決めされた前記ガイド部材を前記圧入嵌合部に圧入する工程と、を備える。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ガイド部材と駆動ケーブルとの干渉を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】サンルーフ装置を備えた車両の斜視図。
図2】サンルーフ装置の概略構成図。
図3】アクチュエータ装置の斜視図。
図4】アクチュエータ装置の平面図。
図5】アクチュエータ装置の断面図。
図6】アクチュエータ装置の分解斜視図。
図7】カバー部材を取り外したアクチュエータ装置の斜視図。
図8】駆動ギヤの配置面に設けられたガイド部材の固定部近傍の斜視図。
図9】駆動ギヤの配置面に設けられたガイド部材の固定部近傍の平面図。
図10】アクチュエータ装置の断面図。
図11】カバー部材を保持したガイド部材の斜視図。
図12】ギヤハウジングに対するカバー部材及びガイド部材の組み付け工程を示す斜視図。
図13】カバー部材に設けられた保持部近傍の斜視図。
図14】ギヤハウジングに対するカバー部材及びガイド部材の組み付け工程を示す断面図。
図15】アクチュエータ装置の製造方法を示すフローチャート。
図16】駆動ギヤ近傍の平面図。
図17】駆動ギヤ近傍の断面図。
図18】摺動部材及びベース部材が一体化されたインサート部材の斜視図。
図19】第2の実施形態における駆動ギヤの配置面に固定されたガイド部材近傍の斜視図。
図20】第2の実施形態における駆動ギヤの配置面に固定されたガイド部材近傍の平面図。
図21】フロントハウジングの斜視図。
図22】第2の実施形態におけるアクチュエータ装置の断面図。
図23】第2の実施形態におけるアクチュエータ装置の分解斜視図。
図24】第2の実施形態におけるアクチュエータ装置の分解斜視図。
図25】第2の実施形態のガイド部材に設けられたガイド部の斜視図。
図26】第2の実施形態におけるアクチュエータ装置の断面図。
図27】カバー部材を構成するフロントハウジングの固定面に保持されたガイド部材の斜視図。
図28】フロントハウジングの固定面に設けられた保持部に嵌合するガイド部材のガイド部近傍の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[第1の実施形態]
以下、アクチュエータ装置に関する第1の実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、車両1のルーフパネル2に形成されたルーフ開口部3には、このルーフ開口部3を開閉可能な略平板状の可動パネル10が設けられている。そして、本実施形態の車両1は、この可動パネル10を開閉動作させるサンルーフ装置11を備えている。
【0017】
具体的には、図2に示すように、本実施形態のサンルーフ装置11は、この可動パネル10をルーフ開口部3に支持する左右一対の支持部材13,13を備えている。また、このサンルーフ装置11は、ルーフ開口部3の幅方向両側端部において、その車両前後方向(図2中、左右方向)に延びるガイドレール15,15を備えている。更に、このサンルーフ装置11は、その各支持部材13,13に連結された状態で各ガイドレール15,15の延伸方向に沿って摺動する左右一対の摺動部材17,17を備えている。そして、本実施形態のサンルーフ装置11は、これら各摺動部材17,17及び各支持部材13,13の動作に基づいて、その可動パネル10が開閉動作する構成になっている。
【0018】
また、本実施形態のサンルーフ装置11は、ルーフパネル2の車両前方位置(図2中、左側)において、その左右一対のガイドレール15,15間を接続する接続ハウジングとしてのフロントハウジング20を備えている。更に、このサンルーフ装置11は、そのフロントハウジング20に設けられたアクチュエータ装置21を備えている。そして、本実施形態のサンルーフ装置11は、このアクチュエータ装置21の駆動力に基づいて摺動部材17,17を摺動させることにより、その支持部材13,13に支持された可動パネル10を開閉動作させる構成になっている。
【0019】
詳述すると、本実施形態のアクチュエータ装置21は、モータ駆動により回転する駆動ギヤ23を備えている。また、本実施形態のサンルーフ装置11は、この駆動ギヤ23に噛合する状態で、そのフロントハウジング20及び各ガイドレール15,15の長手方向に沿って配索された左右一対の駆動ケーブル25,25を有している。更に、これらの各駆動ケーブル25,25は、それぞれ、各ガイドレール15,15に設けられた摺動部材17,17に接続されている。そして、本実施形態のサンルーフ装置11は、これにより、そのアクチュエータ装置21の駆動力を各摺動部材17,17に伝達する構成となっている。
【0020】
即ち、本実施形態のサンルーフ装置11においては、アクチュエータ装置21の駆動ギヤ23が回転することにより、この駆動ギヤ23に噛合する各駆動ケーブル25,25が、そのフロントハウジング20及び各ガイドレール15,15の長手方向に沿って摺動する。そして、本実施形態のサンルーフ装置11は、これにより、これらの各駆動ケーブル25,25が接続された各摺動部材17,17が車両前後方向に移動することで、その支持部材13,13に支持された可動パネル10がチルト開閉動作及びスライド開閉動作する構成になっている。
【0021】
(アクチュエータ装置)
次に、本実施形態のサンルーフ装置11におけるアクチュエータ装置21の構成について説明する。
【0022】
図3図6に示すように、本実施形態のアクチュエータ装置21は、駆動源となるモータ30と、その減速機構31を収容するギヤハウジング32と、を備えている。本実施形態のギヤハウジング32は、モータ30の軸線方向(図4中、左右方向)に延びる長尺扁平略四角箱状の外形を有している。また、このギヤハウジング32の内側には、その減速機構31として、モータ30の出力軸30xと一体に設けられたウォームギヤ33と、このウォームギヤ33に噛合するホイールギヤ34と、が収容されている。更に、本実施形態のアクチュエータ装置21においては、その減速機構31の出力軸35を構成するホイールギヤ34の回転軸34xが、ギヤハウジング32の側面32sから突出するかたちで設けられている。そして、本実施形態のアクチュエータ装置21は、このギヤハウジング32の外側に突出した出力軸35に対して、その駆動ギヤ23が固定される構成となっている。
【0023】
また、本実施形態のアクチュエータ装置21は、その外側に露出した駆動ギヤ23を覆う状態でギヤハウジング32に固定されるカバー部材40を備えている。具体的には、本実施形態のカバー部材40は、ギヤハウジング32に対し、その駆動ギヤ23が固定された出力軸35の軸線方向から(図5及び図6中、上側から)組み付けられる。尚、本実施形態のアクチュエータ装置21において、このカバー部材40は、ネジ部材(図示略)を用いてギヤハウジング32に締結される。更に、このカバー部材40は、これにより、その駆動ギヤ23が配置されたギヤハウジング32の側面32sと略平行に配置される天板部41を備えている。そして、本実施形態のカバー部材40は、この天板部41とギヤハウジング32の側面32sとの間に、その駆動ギヤ23の収容空間43を形成する構成となっている。
【0024】
また、本実施形態のアクチュエータ装置21は、その駆動ギヤ23に噛合する各駆動ケーブル25,25の配索方向に延設される複数のガイド部材50を備えている。
詳述すると、図2に示すように、本実施形態のサンルーフ装置11において、各駆動ケーブル25,25は、車両前後方向に並ぶ状態で、そのフロントハウジング20が延在する車幅方向(図2中、上下方向)に配索されている。また、本実施形態のアクチュエータ装置21は、これらの各駆動ケーブル25,25の間に、その駆動ギヤ23を配置する状態で、フロントハウジング20に固定されている。そして、本実施形態のアクチュエータ装置21は、これにより、車両前方側及び車両後方側の2方向から、それぞれ、その駆動ギヤ23に対して各駆動ケーブル25,25が噛合する構成となっている。
【0025】
また、図2図6及び図7に示すように、本実施形態のアクチュエータ装置21は、そのガイド部材50として、4本のパイプ部材51a~51dを備えている。本実施形態のアクチュエータ装置21において、これらの各パイプ部材51は、ギヤハウジング32の長手方向に延在する状態、詳しくは、ギヤハウジング32の長手方向に対して僅かに交差する状態で、そのギヤハウジング32の外側に設けられた駆動ギヤ23の配置面52に対して固定されている。更に、本実施形態のアクチュエータ装置21は、ギヤハウジング32の長手方向を、フロントハウジング20の長手方向に沿わせる状態、詳しくは、フロントハウジング20の長手方向に対して僅かに交差する状態で、そのフロントハウジング20に固定される。そして、本実施形態のアクチュエータ装置21においては、これにより、各パイプ部材51が、そのフロントハウジング20の長手方向に延びる各駆動ケーブル25,25のガイド部材50として機能する構成となっている。
【0026】
具体的には、図2及び図7に示すように、各パイプ部材51のうち、パイプ部材51a,51bは、アクチュエータ装置21がフロントハウジング20に固定されることにより、駆動ギヤ23よりも車両前方側において、その駆動ギヤ23を車幅方向に挟む位置に配置される。また、パイプ部材51c,51dは、同じくアクチュエータ装置21がフロントハウジング20に固定されることにより、駆動ギヤ23よりも車両後方側において、その駆動ギヤ23を車幅方向に挟む位置に配置される。更に、各駆動ケーブル25,25の一方は、パイプ部材51a,51bの内側に挿通され、他方は、パイプ部材51c,51dの内側に挿通される。そして、本実施形態のアクチュエータ装置21は、これにより、そのパイプ部材51aとパイプ部材51bとの間、及びパイプ部材51cとパイプ部材51dとの間に、それぞれ、その駆動ギヤ23に対する各駆動ケーブル25,25の噛合部25xが形成される構成となっている。
【0027】
さらに詳述すると、図8図10に示すように、本実施形態のアクチュエータ装置21において、その駆動ギヤ23の配置面52に設けられたギヤハウジング32に対する各パイプ部材51の固定部60は、それぞれ、これらの各パイプ部材51を径方向に押し付けることにより嵌合する圧入嵌合部61としての構成を有している。
【0028】
具体的には、本実施形態のギヤハウジング32は、各パイプ部材51に対応する駆動ギヤ23の近傍位置において、その配置面52に突設された4つの固定部60を備えている。また、これらの各固定部60は、その駆動ギヤ23が固定された出力軸35の軸線方向、即ちギヤハウジング32に対するカバー部材40の組み付け方向(図10中、上側)に開口する断面略U字状の外形を有している。詳しくは、圧入嵌合部61としての各固定部60は、それぞれ、二組の係合爪対61x,61xを有するとともに、その各組の係合爪対61x,61xが、それぞれ形成する断面略U字形状の間にパイプ部材51を挟み込む態様で、このパイプ部材51に嵌合する。そして、本実施形態のギヤハウジング32は、これにより、その駆動ギヤ23の配置面52から突出した各固定部60に対して各パイプ部材51を押し当てる態様で、これらの各パイプ部材51を、それぞれ、その圧入嵌合部61としての構成を有する各固定部60に嵌合させることが可能となっている。
【0029】
また、図11図14に示すように、本実施形態のアクチュエータ装置21において、カバー部材40の天板部41には、その駆動ギヤ23の配置面52に対向する裏面41s側に、各パイプ部材51を保持するための保持部62が設けられている。
【0030】
具体的には、本実施形態のカバー部材40は、このカバー部材40がギヤハウジング32に組み付けられた状態で、ギヤハウジング32側の各固定部60と干渉しない位置において、その天板部41の裏面41sに突設された複数の保持部62を有している。本実施形態のカバー部材40において、これらの各保持部62は、例えば、その天板部41の裏面41sに保持する各パイプ部材51の長手方向において、圧入嵌合部61を構成する二組の係合爪対61x,61x間に対応する位置に設けられている。更に、本実施形態のアクチュエータ装置21においては、これらの各保持部62もまた、そのギヤハウジング32側の各固定部60と同様、断面略U字状の外形を有した嵌合部63としての構成を有している。詳しくは、これらの各嵌合部63もまた、それぞれ、係合爪対63xを有するとともに、その係合爪対63xが、それぞれ形成する断面略U字形状の間にパイプ部材51を挟み込む。そして、本実施形態のアクチュエータ装置21においては、ギヤハウジング32側の各固定部60を構成する圧入嵌合部61が各パイプ部材51を保持する力よりも、これらの各保持部62が各パイプ部材51を保持する力の方が弱く設定されている。
【0031】
即ち、図15のフローチャートに示すように、本実施形態のアクチュエータ装置21は、ギヤハウジング32に対してカバー部材40を組み付ける前に、その天板部41の裏面41sに設けられた各保持部62に対してガイド部材50となる各パイプ部材51を嵌合させる(ステップ101)。次に、このカバー部材40を、その天板部41の裏面41sに保持されることにより位置決めされた各パイプ部材51と一体にギヤハウジング32に組み付ける(ステップ102)。更に、このとき、その天板部41が駆動ギヤ23の配置面52側に押し付けられる力を利用して、このカバー部材40に保持された各パイプ部材51を、それぞれ、その圧入嵌合部61としての構成を有するギヤハウジング32側の各固定部60に嵌合させる(ステップ103)。そして、本実施形態のアクチュエータ装置21は、これにより、ギヤハウジング32に対するカバー部材40の組み付けと同時に、その駆動ギヤ23の配置面52に対する各パイプ部材51の固定を行うことが可能となっている。
【0032】
また、図8及び図16に示すように、本実施形態のギヤハウジング32は、アクチュエータ装置21がフロントハウジング20に固定されることにより、その駆動ギヤ23を車両前後方向(各図中、上下方向)に挟む位置において、この駆動ギヤ23の配置面52に立設された一対のケーブル押さえ部70,70を備えている。
【0033】
具体的には、図16及び図17に示すように、これらの各ケーブル押さえ部70,70は、それぞれ、駆動ギヤ23の径方向において、この駆動ギヤ23に対向する押さえ面70s,70sを有している。また、これらの各押さえ面70sは、それぞれ、その駆動ギヤ23に噛合する各駆動ケーブル25,25の配索方向に延びている。更に、これらの各押さえ面70s,70sは、それぞれ、その駆動ケーブル25に沿った延在方向の中央部分が最も駆動ギヤ23に近接する断面略弓形をなす湾曲面としての構成を有している。そして、本実施形態のアクチュエータ装置21は、そのギヤハウジング32に埋設された状態で、これら各ケーブル押さえ部70,70の押さえ面70s,70sを形成する一対の摺接部材71,71を備えている。
【0034】
詳述すると、図17及び図18に示すように、本実施形態のアクチュエータ装置21において、これらの各摺接部材71,71は、金属製の板材を塑性加工することにより、駆動ギヤ23に隣接する位置において、その配置面52に敷設されるベース部材72と一体に形成されている。尚、本実施形態のベース部材72は、ホイールギヤ34の回転軸34xが挿通される孔部72xを備えた略平板状の外形を有している。また、本実施形態のギヤハウジング32は、樹脂成形品としての構成を有している。そして、本実施形態の各摺接部材71,71は、これらの各摺接部材71,71間を接続するベース部材72とともにギヤハウジング32と一体に成型されるインサート部材73としての構成を有している。
【0035】
即ち、本実施形態のアクチュエータ装置21において、これらの各摺接部材71,71は、インサート成型によりギヤハウジング32と一体化された状態で、その駆動ギヤ23との間に当該駆動ギヤ23に対する各駆動ケーブル25,25の噛合部25xを挟む位置に配置される。そして、本実施形態のアクチュエータ装置21は、これらの各摺接部材71,71が形成する各ケーブル押さえ部70,70の押さえ面70s,70sに対して各駆動ケーブル25,25の噛合部25xが摺接することにより、その駆動ギヤ23に対する各駆動ケーブル25,25の良好な噛合状態を確保する構成になっている。
【0036】
尚、本実施形態の駆動ギヤ23は、その配置面52側の軸方向端部から径方向外側に突出するフランジ状の段部を有している。そして、本実施形態のアクチュエータ装置21は、この段部とカバー部材40の天板部41によって、その出力軸35の軸方向における各駆動ケーブル25,25の配置を規定する構成となっている。
【0037】
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態のアクチュエータ装置21においては、各駆動ケーブル25,25のガイド部材50を構成する各パイプ部材51が、そのギヤハウジング32の外側に設けられた駆動ギヤ23の配置面52に固定される。このため、ギヤハウジング32に対するカバー部材40の組み付け誤差や、フロントハウジング20に対するギヤハウジング32の組み付け誤差が生じた場合であっても、そのガイド部材50と駆動ギヤ23との位置関係には変化が生じ難い。そして、駆動ギヤ23に近い位置にガイド部材50を固定することで、このガイド部材50の組み付け誤差についても、その駆動ギヤ23との位置関係に与える影響が小さくなる。
【0038】
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)アクチュエータ装置21は、外側に駆動ギヤ23の配置面52を有したギヤハウジング32と、その駆動ギヤ23を覆う状態でギヤハウジング32に固定されるカバー部材40と、その駆動ギヤ23に噛合する駆動ケーブル25の配索方向に延設されるガイド部材50と、を備える。そして、アクチュエータ装置21は、その駆動ギヤ23の配置面52に設けられたギヤハウジング32に対するガイド部材50の固定部60を備える。
【0039】
上記構成によれば、駆動ギヤ23に対するガイド部材50の配置にズレが生じ難くなる。そして、これにより、そのガイド部材50と駆動ケーブル25との干渉を抑えることができる。
【0040】
(2)駆動ギヤ23の配置面52に設けられたガイド部材50の固定部60は、ギヤハウジング32に対するカバー部材40の組み付け方向に開口する圧入嵌合部61としての構成を有する。そして、カバー部材40には、ガイド部材50を保持することにより、このガイド部材50をギヤハウジング32側の圧入嵌合部61に対して位置決めする保持部62が設けられる。
【0041】
上記構成によれば、ギヤハウジング32に対するカバー部材40の組み付けと同時に、その駆動ギヤ23の配置面52にガイド部材50を固定することができる。そして、これにより、組み立て作業を容易化して、製造コストの低減を図ることができる。
【0042】
(3)アクチュエータ装置21は、駆動ギヤ23との間に当該駆動ギヤ23に対する駆動ケーブル25の噛合部25xを挟む位置に設けられた摺接部材71を備える。更に、ギヤハウジング32は、樹脂成形品としての構成を有する。そして、摺接部材71は、そのギヤハウジング32と一体に成型されるインサート部材73としての構成を有する。
【0043】
即ち、インサート成型を用いて摺接部材71をギヤハウジング32と一体形成することにより、組み立て作業を容易化して、製造コストの低減を図ることができる。更に、摺接部材71をギヤハウジング32と一体化することで、安定的且つ剛性の高い駆動ケーブル25の押さえ面70sを形成することができる。そして、これにより、その駆動ケーブル25のガイド部材50と駆動ギヤ23との間に配置のズレが小さいことを活かして、これら駆動ギヤ23及び駆動ケーブル25間の良好な噛合状態を確保することができる。
【0044】
[第2の実施形態]
以下、アクチュエータ装置に関する第2の実施形態を図面に従って説明する。尚、説明の便宜上、上記第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略することとする。
【0045】
図19及び図20に示すように、本実施形態のアクチュエータ装置21Bは、第1の実施形態におけるアクチュエータ装置21との比較において、そのガイド部材50Bの構成が相違する。
【0046】
また、図21及び図22に示すように、本実施形態のサンルーフ装置11Bにおいては、フロントハウジング20Bに対してギヤハウジング32Bを固定することにより、そのフロントハウジング20Bの一部分が、ギヤハウジング32Bに外側に露出した駆動ギヤ23を覆うカバー部材40Bとして機能する。換言すると、本実施形態のカバー部材40Bは、フロントハウジング20Bと一体に設けられている。そして、本実施形態のアクチュエータ装置21Bもまた、ギヤハウジング32Bをフロントハウジング20Bに固定する際、その組み付け前に、カバー部材40Bを構成するフロントハウジング20Bの固定面20sに、そのガイド部材50Bを保持させる構成となっている。
【0047】
詳述すると、図19図20図23及び図24に示すように、本実施形態のアクチュエータ装置21Bは、各駆動ケーブル25,25の配索方向(図20中、左右方向)において、そのギヤハウジング32Bから突出した駆動ギヤ23を挟む位置に設けられた左右一対のガイド部材50Ba,50Bbを備えている。また、これらのガイド部材50Ba,50Bbは、それぞれ、アクチュエータ装置21Bがフロントハウジング20Bに固定された状態で、その車両前後方向(図20中、上下方向)に離間した位置に配置される一対のガイド部80,80と、これらのガイド部80,80を接続するベース部81と、を備えている。具体的には、本実施形態のアクチュエータ装置21Bにおいて、これらのガイド部80,80は、駆動ギヤ23の配置面52に対して直交する出力軸35の軸線方向、そのフロントハウジング20Bに対するギヤハウジング32Bの組み付け方向に開口する断面略U字形状を有している。更に、これらの各ガイド部80,80は、各駆動ケーブル25,25が配索されるフロントハウジング20Bの長手方向に沿って、互いに平行に延びている。尚、本実施形態のアクチュエータ装置21Bにおいては、これら各ガイド部材50Ba,50Bbのベース部81もまた、各ガイド部80,80よりも駆動ギヤ23から離間した位置において、そのフロントハウジング20Bの長手方向に延設されている。そして、本実施形態のガイド部材50Ba,50Bbは、その断面略U字状をなす各ガイド部80,80の内側に各駆動ケーブル25,25が挿通されることにより、これらの各駆動ケーブル25,25を駆動ギヤ23との噛合位置に案内する構成となっている。
【0048】
さらに詳述すると、本実施形態のギヤハウジング32Bにおいてもまた、駆動ギヤ23の配置面52には、上記第1の実施形態におけるギヤハウジング32と同様、圧入嵌合部61としての構成を有した複数の固定部60が設けられている。そして、本実施形態のアクチュエータ装置21Bにおいては、これらの各固定部60に対し、各ガイド部材50Bのガイド部80,80が嵌合することにより、その駆動ギヤ23の配置面52に対して各ガイド部材50Bが固定される構成となっている。
【0049】
具体的には、図25及び図26に示すように、本実施形態のガイド部材50Bにおいて、ガイド部80,80の外周面80sには、それぞれ、周方向に延びる2本の係合溝82,82が形成されている。更に、これらの各係合溝82,82は、ギヤハウジング32B側の各固定部60において、その圧入嵌合部61を構成する二組の各係合爪対61x,61xに対応する位置に形成されている。即ち、本実施形態のアクチュエータ装置21Bにおいては、各係合爪対61x,61xが形成する断面略U字形状の間に、その係合溝82,82が形成するガイド部80,80の薄肉部83が圧入される。そして、本実施形態のアクチュエータ装置21Bは、これにより、そのフロントハウジング20Bとギヤハウジング32Bとの組み付け方向(図26中、上下方向)において、ギヤハウジング32B側の各固定部60に対して、それぞれ、そのガイド部材50Bのガイド部80,80が嵌合する構成となっている。
【0050】
また、図24図27及び図28に示すように、本実施形態のサンルーフ装置11Bにおいて、カバー部材40Bを構成するフロントハウジング20Bの固定面20sには、その長手方向に延在する複数の突条部85が設けられている。具体的には、これらの各突条部85は、アクチュエータ装置21Bがフロントハウジング20Bに固定された状態において、その各ガイド部材50Bのガイド部80,80が配置される位置に設けられている。更に、フロントハウジング20Bに対してギヤハウジング32Bを固定する際には、その組み付け前に、これらの各突条部85に対し、それぞれ、その組み付け方向に開口する断面略U字形状をなす各ガイド部材50Bのガイド部80を嵌合させる。そして、本実施形態のサンルーフ装置11Bにおいては、これより、これらの各突条部85が、それぞれ、そのカバー部材40B側に設けられたガイド部材50Bの保持部62Bとしての機能する構成となっている。
【0051】
即ち、本実施形態のアクチュエータ装置21Bにおいてもまた、カバー部材40Bとしての構成を有したフロントハウジング20Bに対してギヤハウジング32Bを組み付ける前に、その固定面20sに設けられた各保持部62Bに対してガイド部材50Bを嵌合させる(図15参照、ステップ101)。次に、これにより、各ガイド部材50Bが位置決めされた状態で、ギヤハウジング32Bをフロントハウジング20Bに組み付ける(同図参照、ステップ102)。更に、このとき、フロントハウジング20B側の固定面20sとギヤハウジング32B側の配置面52側とが押し付けられる力を利用して、その固定面20sに保持された各ガイド部材50Bのガイド部80,80を、それぞれ、圧入嵌合部61としての構成を有するギヤハウジング32B側の各固定部60に嵌合させる(同図参照、ステップ103)。そして、本実施形態のアクチュエータ装置21Bにおいてもまた、これにより、ギヤハウジング32Bに対するカバー部材40Bの組み付けと同時に、その駆動ギヤ23の配置面52に対する各ガイド部材50Bの固定を行うことが可能となっている。
【0052】
以上、本実施形態の構成によれば、上記第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。更に、カバー部材40Bの機能をフロントハウジング20Bに付与することで、その構成を簡素化することができる。そして、これにより、組み立て作業を容易化して、製造コストの低減を図ることができる。
【0053】
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記各実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0054】
・上記各実施形態では、駆動ケーブル25,25を介してアクチュエータ装置21の駆動力を摺動部材17,17に伝達し、これらの摺動部材17,17をガイドレール15,15に沿って摺動させることにより、その支持部材13,13に支持された可動パネル10を開閉動作させるサンルーフ装置11に具体化した。しかし、これに限らず、駆動ケーブル25を介して伝達されるアクチュエータ装置21の駆動力に基づき可動パネル10を開閉動作させる構成については任意に変更してもよい。
【0055】
・また、上記各実施形態では、ルーフパネル2の車両前方位置において、その左右一対のガイドレール15,15間を接続する接続ハウジングとしてのフロントハウジング20にアクチュエータ装置21が設けられることとした。しかし、これに限らず、ガイドレール15,15の後端部間を接続するリヤハウジングにアクチュエータ装置21が設けられた構成に具体化してもよい。そして、駆動ケーブル25を介した駆動力の伝達によって、遮光部材を開閉動作させるシェード装置に適用してもよい。
【0056】
・更に、例えば、車両の窓ガラスを昇降させるウィンドレギュレータ等、その他の開閉体を開閉動作させる構成に適用してもよい。そして、ドア開口部の下縁にスロープ板を展開し及び格納するスロープ装置等、開閉体駆動装置以外の用途に適用してもよい。
【0057】
・また、ギヤハウジング32及びカバー部材40、並びにガイド部材50の形状は、任意に変更してもよい。更に、駆動ギヤ23の配置面52に対するガイド部材50の固定構造についてもまた、必ずしも圧入嵌合に限らず、例えば、ネジ止め等、任意に変更してもよい。そして、カバー部材40によるガイド部材50の保持構造についてもまた、任意に変更してもよい。
【符号の説明】
【0058】
21…アクチュエータ装置
23…駆動ギヤ
25…駆動ケーブル
32…ギヤハウジング
40…カバー部材
50…ガイド部材
52…配置面
60…固定部
図1
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